1 00:02:28,089 --> 00:02:33,094 (捕り方たち)御用だ! 御用だ! 御用だ! 御用だ! 御用だ! 2 00:02:33,094 --> 00:02:53,114 ・~ 3 00:02:53,114 --> 00:03:13,134 ・~ 4 00:03:13,134 --> 00:03:33,087 ・~ 5 00:03:33,087 --> 00:03:37,091 ・~ 6 00:03:37,091 --> 00:03:43,097 ♪(お囃子) 7 00:03:43,097 --> 00:03:53,107 ♪~ 8 00:03:53,107 --> 00:03:58,112 (江藤)<江戸の正月でございます> 9 00:03:58,112 --> 00:04:03,117 <市中を騒がす悪党どもも この松の内ばかりは・ 10 00:04:03,117 --> 00:04:07,121 善男善女に戻ってしまうらしゅう ございましてな・ 11 00:04:07,121 --> 00:04:12,126 例年 それほど 大した事件はございません> 12 00:04:12,126 --> 00:04:20,126 <まあ 元日めでたし二日面白しの ことわざのとおりでございますな> 13 00:04:25,139 --> 00:04:28,139 (狩谷)おめでとうございます おめでとうございます 14 00:04:35,082 --> 00:04:37,084 (小室)酒が届いておるぞ 15 00:04:37,084 --> 00:04:40,087 (杉山)急がんと 小室が みんな飲んじまうぞ 16 00:04:40,087 --> 00:04:43,090 (栗原)いやぁ 有り難いな 何しろ 昨日は おやじどのの所で 17 00:04:43,090 --> 00:04:45,092 餡この入った餅ばかり 食わされましたから 18 00:04:45,092 --> 00:04:47,094 (政吉)旦那 おめでとうございやす おめでとう 19 00:04:47,094 --> 00:04:51,098 まあ1杯 さあ どうぞ おっ! すまんな 20 00:04:51,098 --> 00:04:53,100 さあ ぐっとぐっと 21 00:04:53,100 --> 00:04:57,100 (鐘の音) 22 00:05:00,107 --> 00:05:20,127 ・~ 23 00:05:20,127 --> 00:05:28,127 ・~ 24 00:05:36,076 --> 00:05:40,080 何をしている? 何者だ? てめえら! 25 00:05:40,080 --> 00:05:42,082 答えんと 番屋へ しょっ引くぞ 26 00:05:42,082 --> 00:05:44,082 なにーっ! アーッ! 27 00:05:56,096 --> 00:06:01,101 面白えや! 酔い覚ましに ひと汗かくか 28 00:06:01,101 --> 00:06:07,101 (チンピラ)引き揚げろ! (小室)おい! こら 待て おら! 29 00:06:10,110 --> 00:06:15,115 お女中 しっかりしろ お女中! 30 00:06:15,115 --> 00:06:18,118 (小室)けがをしてんのか? 31 00:06:18,118 --> 00:06:29,063 ・~ 32 00:06:29,063 --> 00:06:34,068 (江藤)なに? 女を拾った? いや 拾ったというわけでは… 33 00:06:34,068 --> 00:06:37,071 ごろつきどもに 襲われてるところを偶然 34 00:06:37,071 --> 00:06:41,075 (江藤)どこで? 深川の材木町の外れです 35 00:06:41,075 --> 00:06:44,078 茶屋女か? いや 武家娘だ 36 00:06:44,078 --> 00:06:47,081 武家の娘が どうして そんな時刻に そんな所で・ 37 00:06:47,081 --> 00:06:49,083 ごろつきなんかに 襲われてるんですか? 38 00:06:49,083 --> 00:06:52,086 それが分かれば苦労はせん! 39 00:06:52,086 --> 00:06:58,092 美人か? 若くて美しい 40 00:06:58,092 --> 00:07:02,096 じゃ 決まったな その娘が襲われた訳は それだ 41 00:07:02,096 --> 00:07:05,099 いや そんな襲われ方ではない 殺されかねん様子だった 42 00:07:05,099 --> 00:07:11,105 うむ… 訳ありらしいな …で その娘 今どこにいる? 43 00:07:11,105 --> 00:07:15,109 口も利けぬような有様でしたので とりあえず 小室の屋敷に 44 00:07:15,109 --> 00:07:19,113 それが困るのだ! それが! 45 00:07:19,113 --> 00:07:21,115 俺は独り身だし これまで・ 46 00:07:21,115 --> 00:07:25,119 あのように若くて美しい女性を そばに置いたこともない 47 00:07:25,119 --> 00:07:28,055 どう扱うてよいのか分からん! 48 00:07:28,055 --> 00:07:32,059 いいじゃないか 小室 扱い方 教えてやるぞ 49 00:07:32,059 --> 00:07:34,061 (佳代)兄上! 50 00:07:34,061 --> 00:07:38,065 いや 実は そのことで ご相談に上がったのです 51 00:07:38,065 --> 00:07:43,070 身元が分かるまで ほんのしばらく どこか 預かってもらえんものかと 52 00:07:43,070 --> 00:07:48,075 どこかでといっても そのような美人をだな… 53 00:07:48,075 --> 00:07:50,077 (ゆい)家はなりませんよ 54 00:07:50,077 --> 00:07:54,081 松の内は年始の客も多いし とても手が回りませぬから 55 00:07:54,081 --> 00:07:57,084 うむ… 56 00:07:57,084 --> 00:08:01,088 まあ そういったとこだな (栗原)家はいかがでしょうか? 57 00:08:01,088 --> 00:08:04,091 幸い わたしは独り身で 家は広々と空いております 58 00:08:04,091 --> 00:08:07,094 我が家なれば 10日でも ひと月でも… (杉山)馬鹿! 59 00:08:07,094 --> 00:08:10,097 お前みたいな若造んとこが いちばん危ないんだ 60 00:08:10,097 --> 00:08:13,100 頭に血が上ったらな 抑えが利かなくなる 61 00:08:13,100 --> 00:08:15,102 そこへいくとですね… 62 00:08:15,102 --> 00:08:19,106 家は 佳代もいますし 俺が 留守んときでも 何かと佳代が・ 63 00:08:19,106 --> 00:08:22,109 親身になって 面倒見ることが できると思うんですが 64 00:08:22,109 --> 00:08:26,113 佳代どのの留守のときが怖いわ (杉山)やっぱり? 65 00:08:26,113 --> 00:08:28,048 狩谷 はい 66 00:08:28,048 --> 00:08:32,052 お前んちは どうだ? ・(佳代)いけません! 67 00:08:32,052 --> 00:08:38,052 だって あの… 独り身のご事情は 栗原さまと同じですもの 68 00:08:45,065 --> 00:08:48,068 しかたがありませんね… 69 00:08:48,068 --> 00:08:51,071 ここは やっぱり 小室さまにお願いするしか… 70 00:08:51,071 --> 00:08:54,074 うむ… そうだな 71 00:08:54,074 --> 00:08:59,079 ああ 小室んとこには 手伝いのばあさんもいたしな 72 00:08:59,079 --> 00:09:04,084 いや… ですからご新造 あの… 先程も申したように・ 73 00:09:04,084 --> 00:09:08,088 それがしは あのような 美しい女性とは いまだかつて… 74 00:09:08,088 --> 00:09:10,090 おい 小室 お前 ぶ女ならいいのか? 75 00:09:10,090 --> 00:09:15,095 いやいや… そういうわけではない そういうわけではないが… 76 00:09:15,095 --> 00:09:18,098 惚れただろう? (小室)ば… 馬鹿なことを申すな! 77 00:09:18,098 --> 00:09:22,102 赤~くなった! (小室)なにーっ・ 78 00:09:22,102 --> 00:09:25,105 この俺が いつ あ…! 79 00:09:25,105 --> 00:09:27,041 (同心たち)小室! (小室)無礼な! 80 00:09:27,041 --> 00:09:30,044 この俺がいつ赤くなった・ いつ! 81 00:09:30,044 --> 00:09:33,047 馬鹿野郎! (小室)放せよ 放せよ! 82 00:09:33,047 --> 00:09:36,050 いかに同輩といえども 今の放言は許さん! 83 00:09:36,050 --> 00:09:39,053 ・(杉山)小室! ・(小室)許さん! 84 00:09:39,053 --> 00:09:42,056 ・(杉山)本当に惚れてるんだぞ ・(小室)無礼な! 85 00:09:42,056 --> 00:09:45,059 ・(杉山)馬鹿野郎 ・(小室)放せよ 放せよ! 86 00:09:45,059 --> 00:09:47,059 うまい うん 87 00:09:51,065 --> 00:10:11,085 ・~ 88 00:10:11,085 --> 00:10:25,099 ・~ 89 00:10:25,099 --> 00:10:29,099 (たたく音) 90 00:10:32,039 --> 00:10:35,042 おう なんだよ? どうした? 91 00:10:35,042 --> 00:10:39,046 すまんが 泊めてくれんか? えっ? 92 00:10:39,046 --> 00:10:46,053 眠れんのだ 同じ屋根の下に あのような女性がいると思うと 93 00:10:46,053 --> 00:10:49,056 なあ! 94 00:10:49,056 --> 00:10:53,056 ヘヘッ… よかろう ただし 布団は 1つしかねえぞ 相すまん 95 00:11:12,079 --> 00:11:14,079 フン! 96 00:11:34,034 --> 00:11:36,036 おめでとうございます 97 00:11:36,036 --> 00:11:38,036 あっ! おめでとうございます 98 00:11:40,040 --> 00:11:42,042 おめでとうございます 99 00:11:42,042 --> 00:11:44,044 あっ! おめでとうございます 100 00:11:44,044 --> 00:11:47,047 分からぬと? 101 00:11:47,047 --> 00:11:52,052 あなたを襲った者たちのことも その訳もか? 102 00:11:52,052 --> 00:11:58,052 (妙)はい いずれも見ず知らずの 者たちでございました 103 00:12:01,061 --> 00:12:06,066 山根藩のご家中と申されたな 妙と申します 104 00:12:06,066 --> 00:12:10,070 昨年 参勤交代の折にお供をして・ 105 00:12:10,070 --> 00:12:13,073 国もとより 江戸に出てまいりました 106 00:12:13,073 --> 00:12:18,078 では 江戸には知り合いは? ございません 107 00:12:18,078 --> 00:12:21,081 ゆうべは なぜ お屋敷を出られたのだ? 108 00:12:21,081 --> 00:12:25,085 届け物を頼まれたのでございます 109 00:12:25,085 --> 00:12:30,085 ご用人の田辺さまから 材木商の檜屋さまへ… 110 00:12:32,092 --> 00:12:35,095 その帰り道のことでございました 111 00:12:35,095 --> 00:12:41,101 届け物とは? 中身が 何かは存じませぬ 112 00:12:41,101 --> 00:12:45,105 年始のごあいさつの品と 承りました 113 00:12:45,105 --> 00:12:47,107 おひとりでか? はい 114 00:12:47,107 --> 00:12:50,107 そのように申しつけられました 115 00:12:53,113 --> 00:12:56,116 うむ… 116 00:12:56,116 --> 00:13:01,121 妙どの あなたは もうしばらく ここにいたほうがいい 117 00:13:01,121 --> 00:13:04,124 屋敷には帰らんことだ はっ? 118 00:13:04,124 --> 00:13:06,126 どうも腑に落ちん 119 00:13:06,126 --> 00:13:10,130 出府してきたばかりで 江戸には まだ不慣れな あなたを・ 120 00:13:10,130 --> 00:13:15,135 なぜ わざわざ… しかも ただ1人で使いに出したのか 121 00:13:15,135 --> 00:13:18,135 何か 裏があるように思えてなりません 122 00:13:20,140 --> 00:13:25,145 お心当たりはおありか? はっ? いいえ 123 00:13:25,145 --> 00:13:28,081 まあ とにかく その辺りの事情が はっきりするまでは・ 124 00:13:28,081 --> 00:13:30,083 うかつには動かんことだ 125 00:13:30,083 --> 00:13:34,087 帰参の遅れについては あとで 当方が何とでも とりなしますゆえ 126 00:13:34,087 --> 00:13:39,092 しばらくご辛抱ください 小室 それでいいな? 127 00:13:39,092 --> 00:13:44,097 はっ? あっ む… 無論 128 00:13:44,097 --> 00:13:48,101 わ… 我が家には 下働きのばあやがおりますので・ 129 00:13:48,101 --> 00:13:52,105 ご不便なことがあれば なんなりとお申しつけください 130 00:13:52,105 --> 00:13:56,109 それに… それがしは・ 131 00:13:56,109 --> 00:14:00,113 夜分には この狩谷の家に 泊まりますゆえ・ 132 00:14:00,113 --> 00:14:04,117 どうぞ 気兼ねなく いつまでも おいおい 133 00:14:04,117 --> 00:14:08,117 心配は要らん 今夜から布団を持ってく 134 00:14:14,127 --> 00:14:18,131 小室玄蔵さまと申されましたか? 135 00:14:18,131 --> 00:14:23,136 はぁ… つ… つまらん名前で 136 00:14:23,136 --> 00:14:27,074 しばしの間 ごやっかいになります 137 00:14:27,074 --> 00:14:31,078 どうぞ よろしゅうお願いいたします 138 00:14:31,078 --> 00:14:36,083 あっ こ… こちらこそ! どうぞ よろしくお願いいたします 139 00:14:36,083 --> 00:14:51,083 ・~ 140 00:14:58,105 --> 00:15:02,109 ・(栗原)殺しです! (江藤)なに・ 141 00:15:02,109 --> 00:15:07,109 侍の死体が百本杭に流れ着いて 橋番が大騒ぎしてます 142 00:15:12,119 --> 00:15:15,122 百本杭か? (栗原)はい 143 00:15:15,122 --> 00:15:19,126 あれ? 小室さんは? (江藤)おう あれ駄目だよ 144 00:15:19,126 --> 00:15:22,126 今 舞い上がってて 使い物にならねえ (栗原)へっ? 145 00:15:24,131 --> 00:15:33,131 ・~ 146 00:15:43,083 --> 00:15:49,089 旅姿だな 荷物は? いえ 何も 147 00:15:49,089 --> 00:15:52,092 江戸の人間じゃないのかもしれん 148 00:15:52,092 --> 00:15:56,096 物取りですかね? (江藤)印籠も刀も そのまんまだよ 149 00:15:56,096 --> 00:15:59,096 物取りが 金めの物をほっとくのか? 150 00:16:07,107 --> 00:16:10,107 山根藩の家紋です 151 00:16:24,124 --> 00:16:29,062 これを殺されたお侍がですか? 152 00:16:29,062 --> 00:16:36,069 さよう 旅姿のお侍だった 荷物は持ち去られている 153 00:16:36,069 --> 00:16:39,069 心当たりはござらんか? 154 00:16:41,074 --> 00:16:46,079 見てもらえぬか? 「見て」? 何をですか? 155 00:16:46,079 --> 00:16:49,079 仏の顔をだ 156 00:16:51,084 --> 00:16:55,088 お体の具合は どうかな? 157 00:16:55,088 --> 00:16:58,091 ご気分が すぐなければ 無理にとは言わん 158 00:16:58,091 --> 00:17:03,096 死人の顔など 我らが見てもあまり 気持ちのよいものではないのでな 159 00:17:03,096 --> 00:17:05,096 なあ? 160 00:17:07,100 --> 00:17:10,103 山根藩の様子は 確かにおかしい 161 00:17:10,103 --> 00:17:14,107 あなたご自身のことも絡んでいる 162 00:17:14,107 --> 00:17:17,107 何か 手がかりがつかめると思うが… 163 00:17:28,054 --> 00:17:30,056 存じ寄りの者か? 164 00:17:30,056 --> 00:17:37,063 国もとの金子作之進さま 165 00:17:37,063 --> 00:17:40,066 ご紋所入りの印籠は・ 166 00:17:40,066 --> 00:17:45,071 過ぐる年のお鷹狩りの際に 優れたお働きがあって・ 167 00:17:45,071 --> 00:17:52,078 特別に殿さまより拝領いたされた 物と聞いております 168 00:17:52,078 --> 00:17:54,078 妙どの… 169 00:17:58,084 --> 00:18:00,084 (舌打ち) 170 00:18:22,108 --> 00:18:27,047 困ったことになったな (杉山)はぁ? 171 00:18:27,047 --> 00:18:32,052 小室だよ 見てみろ お前 あれじゃ ただの飼い犬だよ 172 00:18:32,052 --> 00:18:37,057 見ていて まあ 痛々しくなるな (杉山)ごもっともです 173 00:18:37,057 --> 00:18:40,060 似合わぬことは 目に見えてる うむ… 174 00:18:40,060 --> 00:18:46,066 でも その目に見えてることが 奴の目には見えておらん 175 00:18:46,066 --> 00:18:49,069 袖にされたときの 落胆ぶりを思うと・ 176 00:18:49,069 --> 00:18:53,069 なんとも哀れでなぁ 177 00:18:58,078 --> 00:19:12,092 ・~ 178 00:19:12,092 --> 00:19:16,096 小室さま (小室)はぁ… 179 00:19:16,096 --> 00:19:22,102 私は… 殺されるかもしれませんか? 180 00:19:22,102 --> 00:19:26,106 何を申される そのようなことは決して 決して 181 00:19:26,106 --> 00:19:29,042 狩谷さまのおっしゃられたこと・ 182 00:19:29,042 --> 00:19:34,047 昨日までは 半信半疑に思っておりました 183 00:19:34,047 --> 00:19:40,053 でも こうして 作之進さまのご遺体を見ると… 184 00:19:40,053 --> 00:19:46,059 さよう お屋敷の中では 確かに何事かが起こっておる 185 00:19:46,059 --> 00:19:49,062 その何事かに 妙どのが巻き込まれたのだ 186 00:19:49,062 --> 00:19:51,064 しかしながら… 187 00:19:51,064 --> 00:19:59,072 江戸には… 私には 誰ひとり身寄りがありませぬ 188 00:19:59,072 --> 00:20:06,079 といって 女ひとりの身で 江戸を出ることも叶いませぬ 189 00:20:06,079 --> 00:20:09,082 お屋敷へ戻れぬとなれば・ 190 00:20:09,082 --> 00:20:16,089 私は どこへ行けばいいのか… 191 00:20:16,089 --> 00:20:20,093 どうしたらいいのか… 192 00:20:20,093 --> 00:20:25,098 私は… 殺されるかもしれません 193 00:20:25,098 --> 00:20:33,039 先程 作之進さまの ご遺体を見たときに そのように… 194 00:20:33,039 --> 00:20:38,044 作之進さまのお姿が 私の姿のように… 195 00:20:38,044 --> 00:20:43,049 (小室)馬鹿なことを申されるな! 弱気になってはならん! 196 00:20:43,049 --> 00:20:47,053 弱気は悪運を呼び込む 百害あって一利なしじゃ! 197 00:20:47,053 --> 00:20:50,056 行く所がなければ 我が家に来られるがよい 198 00:20:50,056 --> 00:20:55,061 何年 いや 何十年でもかまわん それがしが守る! 199 00:20:55,061 --> 00:20:58,064 この命を懸けて 生涯 守り続ける! 200 00:20:58,064 --> 00:21:00,064 守り通して見せる! 201 00:21:02,068 --> 00:21:04,068 小室さま… 202 00:21:08,074 --> 00:21:12,078 アッ ア… 203 00:21:12,078 --> 00:21:19,085 そのようなつもりでありますゆえ どうか ご安心を 204 00:21:19,085 --> 00:21:22,088 フ… フフ… ハハ… 205 00:21:22,088 --> 00:21:34,088 ・~ 206 00:21:57,056 --> 00:22:02,061 (藤吉)お屋敷では 近々 お引っ越しでもなさるんですかい? 207 00:22:02,061 --> 00:22:04,063 (山口)なぜだ? 208 00:22:04,063 --> 00:22:07,066 いえ あの… 先程 お庭のほうで・ 209 00:22:07,066 --> 00:22:12,071 いろんなお荷物を お運び出していらしたようだから 210 00:22:12,071 --> 00:22:16,075 引っ越しではない 改築をするんだ 211 00:22:16,075 --> 00:22:19,078 そのために 道具類を運び出しておる 212 00:22:19,078 --> 00:22:21,080 ご改築を… 213 00:22:21,080 --> 00:22:25,084 それじゃ お女中さま方も お忙しいはずだ 214 00:22:25,084 --> 00:22:28,087 女中? (藤吉)はい 215 00:22:28,087 --> 00:22:31,090 以前に ちょいとお世話になった お女中さまの姿が・ 216 00:22:31,090 --> 00:22:36,090 見えねえようなんで お妙さまとか申されましたか… 217 00:22:38,097 --> 00:22:40,099 見慣れん顔だな 218 00:22:40,099 --> 00:22:45,104 いえ その… こちらさまに 通いの多吉っていう髪結いが・ 219 00:22:45,104 --> 00:22:47,106 加減悪くいたしやして・ 220 00:22:47,106 --> 00:22:51,110 あっしは その多吉の 代理でございやす はい 221 00:22:51,110 --> 00:22:55,114 当家の女中が そのほうに どんな世話をした? 222 00:22:55,114 --> 00:22:57,116 いや 世話と申しますか… 223 00:22:57,116 --> 00:23:01,120 以前に 有り難いお心付けを いただいたもんで はい 224 00:23:01,120 --> 00:23:05,124 本当に お優しい方で 225 00:23:05,124 --> 00:23:08,127 お妙さまは 奥のほうにいらっしゃるんで? 226 00:23:08,127 --> 00:23:12,131 その名前を口にするな 227 00:23:12,131 --> 00:23:18,131 屋敷内のことに とやかく口を挟むと けがするぞ 228 00:23:33,086 --> 00:23:37,090 (檜屋)山根さまのお女中? (杉山)そうだ 229 00:23:37,090 --> 00:23:40,093 4~5日前 屋敷からの 届け物 持って ここ来ただろう? 230 00:23:40,093 --> 00:23:43,096 はい 確かにお見えになりました 231 00:23:43,096 --> 00:23:46,099 その娘が帰り道に襲われた それで 下手人捜してんだよ 232 00:23:46,099 --> 00:23:52,105 襲われた・ まさか いや ついぞ そのような話は… 233 00:23:52,105 --> 00:23:54,107 何言ってやがんだ もう 本当の話だぞ 234 00:23:54,107 --> 00:23:57,110 屋敷のほうからは 何も言ってこんか? 235 00:23:57,110 --> 00:24:01,114 ですから わたしどもは 無事 お帰りになったものとばかり 236 00:24:01,114 --> 00:24:04,117 これは嘘ではない 俺が その娘を助けた 237 00:24:04,117 --> 00:24:07,120 あなたさまが助けた・ うむ… 238 00:24:07,120 --> 00:24:12,125 …で そのお女中は 今どこに? (杉山)八丁堀がかくまってるよ 239 00:24:12,125 --> 00:24:17,130 いや~ それは 全く知らぬことでございましたな 240 00:24:17,130 --> 00:24:20,133 いや しかし お屋敷から何も言ってこぬのは・ 241 00:24:20,133 --> 00:24:22,135 恐らく 何か事情があってのこと 242 00:24:22,135 --> 00:24:28,074 ですから わたしども下々の者は あなたさま方ご同様・ 243 00:24:28,074 --> 00:24:32,078 お屋敷の内情に 立ち入るわけにはまいりません 244 00:24:32,078 --> 00:24:36,082 そのお女中につきましても どこか かくまっておいでなら・ 245 00:24:36,082 --> 00:24:38,084 悪いことは申しませぬ 246 00:24:38,084 --> 00:24:43,089 お屋敷にお戻しになったほうが 身のためでございましょう 247 00:24:43,089 --> 00:24:48,094 よう あけましておめでとう 大きなお世話だよ 248 00:24:48,094 --> 00:24:50,094 行こう うん 249 00:24:57,103 --> 00:25:00,106 山根藩が江戸屋敷の改築を? はい 250 00:25:00,106 --> 00:25:03,109 この春にっていう ご予定らしゅうござんす 251 00:25:03,109 --> 00:25:08,114 それが… その資材の一切を 請け負ってんのが・ 252 00:25:08,114 --> 00:25:13,119 材木商の檜屋ってわけで (杉山)だんだん見えてきた 253 00:25:13,119 --> 00:25:16,122 金子って 国もとの侍が殺されていた一件・ 254 00:25:16,122 --> 00:25:18,124 奉行所のほうから 話は行ってるはずだ 255 00:25:18,124 --> 00:25:21,127 遺体も引き取られてる そっちのほうは どんな具合だ? 256 00:25:21,127 --> 00:25:25,131 それが さっぱりなんで 何の騒ぎも起こっちゃいません 257 00:25:25,131 --> 00:25:31,131 こりゃあ 誰かが 握りつぶしてんじゃないですかね 258 00:25:34,073 --> 00:25:38,077 大名屋敷なんざ 俺たちから見たら まるで伏魔殿です 259 00:25:38,077 --> 00:25:42,081 中で何やられてんだか さっぱり分かりゃしねえ 260 00:25:42,081 --> 00:25:45,084 ちょいと鼻薬かがしてみたら・ 261 00:25:45,084 --> 00:25:50,089 お侍の1人から けがするぞって 脅しをかけられました 262 00:25:50,089 --> 00:25:52,089 (笑い声) 263 00:25:54,093 --> 00:25:56,093 ・(店の娘)いらっしゃいませ 264 00:25:58,097 --> 00:26:02,101 あなたは… 知ってるのか? 265 00:26:02,101 --> 00:26:08,107 はい その忠告を下すったお方です 266 00:26:08,107 --> 00:26:11,110 今朝方はご無礼つかまつった (藤吉)いや… 267 00:26:11,110 --> 00:26:15,114 山口新八と申す 268 00:26:15,114 --> 00:26:17,116 屋敷内には人目があるゆえ・ 269 00:26:17,116 --> 00:26:21,120 あのように ぶっきらぼうな対応を いたしてしまったが・ 270 00:26:21,120 --> 00:26:23,122 実は相談がある 相談? 271 00:26:23,122 --> 00:26:26,125 それがしの許婚・ 272 00:26:26,125 --> 00:26:30,063 今 行き方知れずになっている 妙のことでござる 273 00:26:30,063 --> 00:26:32,063 なに? 274 00:26:41,074 --> 00:26:43,076 おかわりは いかがでございますか? 275 00:26:43,076 --> 00:26:48,081 いや… いや もう もう結構 もう満腹でございまする 276 00:26:48,081 --> 00:26:51,084 有り合わせの物で お口に合いましたかどうか 277 00:26:51,084 --> 00:26:53,086 いやぁ とんでもない 278 00:26:53,086 --> 00:26:56,089 妙どのの お手ずからのお料理と思えば・ 279 00:26:56,089 --> 00:26:59,092 それだけで… ただ それだけで ありがたく… 280 00:26:59,092 --> 00:27:02,095 家のばあさんの手料理とは 雲泥の差が… 281 00:27:02,095 --> 00:27:05,098 まあ そのようなことを申されては・ 282 00:27:05,098 --> 00:27:08,098 きよさまが お気を悪くなさいますよ 283 00:27:21,114 --> 00:27:23,114 妙どの 284 00:27:25,118 --> 00:27:31,057 先日は申し訳ござらん つい 大きな声を出してしもうて 285 00:27:31,057 --> 00:27:36,062 さぞ びっくりなさったであろうな (妙)ええ 驚きました 286 00:27:36,062 --> 00:27:40,066 まるで閻魔さまに 叱られてるようでございました 287 00:27:40,066 --> 00:27:45,071 いやぁ… それは 相すいません 288 00:27:45,071 --> 00:27:49,071 どうぞ (小室)いただきます 289 00:27:59,085 --> 00:28:05,091 ああ… うまい 290 00:28:05,091 --> 00:28:15,101 ・~ 291 00:28:15,101 --> 00:28:21,107 (泣き声) 292 00:28:21,107 --> 00:28:28,047 なんだか分からんが 泣けてきて… 泣けてしもうて 293 00:28:28,047 --> 00:28:34,047 (笑い声) 294 00:28:42,061 --> 00:28:44,061 小室さま 295 00:28:46,065 --> 00:28:51,070 今宵からは 狩谷さまのお宅へ お泊まりになるのは・ 296 00:28:51,070 --> 00:28:54,073 おやめください 297 00:28:54,073 --> 00:28:58,077 ここは 小室さまのお宅でございます 298 00:28:58,077 --> 00:29:08,087 ここで この屋根の下で 私と共にお休みください 299 00:29:08,087 --> 00:29:12,091 私は… 少しもかまいませぬ 300 00:29:12,091 --> 00:29:16,095 いや… しかし・ 301 00:29:16,095 --> 00:29:22,101 それがしは 見てのとおり むさ苦しく汚く… 302 00:29:22,101 --> 00:29:27,039 いや そうじゃ それこそ閻魔さまのような… 303 00:29:27,039 --> 00:29:32,039 そのような男が おそばにおっては (妙)いいえ 304 00:29:34,046 --> 00:29:37,049 私… 305 00:29:37,049 --> 00:29:42,049 閻魔さまは… 好きでございます 306 00:29:49,061 --> 00:29:51,061 恥をお話しする 307 00:29:53,065 --> 00:29:56,068 妙が命を狙われたのは・ 308 00:29:56,068 --> 00:30:03,075 まさしく当家のご用人 田辺どのの画策によってでござる 309 00:30:03,075 --> 00:30:06,078 ご用人が何故? 310 00:30:06,078 --> 00:30:11,083 妙は 田辺どのと 材木商 檜屋との・ 311 00:30:11,083 --> 00:30:18,090 金子作之進暗殺の密談を 聞いてしもうたのだ なに? 312 00:30:18,090 --> 00:30:21,093 当藩の江戸屋敷の ご改築に当たって・ 313 00:30:21,093 --> 00:30:23,095 城代家老は 檜屋と結託し・ 314 00:30:23,095 --> 00:30:26,098 私腹を肥やそうと たくらんでいるのだ 315 00:30:26,098 --> 00:30:29,035 金子って侍は それを見抜いたんだな? 316 00:30:29,035 --> 00:30:35,041 (山口)さよう 作之進は 江戸表の殿に直訴する決意をした 317 00:30:35,041 --> 00:30:37,043 旧友である拙者のもとに・ 318 00:30:37,043 --> 00:30:40,046 まず飛脚を走らせて そのことを知らせた 319 00:30:40,046 --> 00:30:44,050 それが ご用人の耳に 入っちまったってわけか 320 00:30:44,050 --> 00:30:46,052 田辺は 城代と結託してる 321 00:30:46,052 --> 00:30:51,057 いや… 彼のほかにも 江戸屋敷には・ 322 00:30:51,057 --> 00:30:56,062 城代の息のかかってる連中が うようよしている 323 00:30:56,062 --> 00:30:59,065 うかつには動けん 324 00:30:59,065 --> 00:31:03,069 しかし 密談を聞いたとの件 妙どのは・ 325 00:31:03,069 --> 00:31:08,074 何も知らんと申されておるが いや そんなはずはない! 326 00:31:08,074 --> 00:31:11,077 大みそかの夜… 327 00:31:11,077 --> 00:31:16,082 妙は邸内の各所に 燭台の油をさして回っていた 328 00:31:16,082 --> 00:31:21,087 そのとき 誰もいぬはずのご用部屋に… 329 00:31:21,087 --> 00:31:25,091 (田辺)既に手を打ってる そう気にすることはあるまい 330 00:31:25,091 --> 00:31:27,026 (笑い声) 331 00:31:27,026 --> 00:31:29,026 ・(ふすまの開く音) 332 00:31:32,031 --> 00:31:34,031 油をさしにまいりました 333 00:31:42,041 --> 00:31:46,045 (山口)妙が 何も知らぬと申しているのは・ 334 00:31:46,045 --> 00:31:49,048 屋敷内のもめ事を 他人には知られたくないとの・ 335 00:31:49,048 --> 00:31:51,048 配慮からでござろう 336 00:31:54,053 --> 00:31:57,056 妙は 一件の生き証人 337 00:31:57,056 --> 00:32:01,060 共に立ち戻って 殿に事の次第をご報告申せば・ 338 00:32:01,060 --> 00:32:04,063 城代一派の陰謀もついえよう 339 00:32:04,063 --> 00:32:10,063 どうか 妙の身柄 当方にお渡し願いたい 340 00:32:24,083 --> 00:32:27,086 どうする? どうとは? 341 00:32:27,086 --> 00:32:32,091 引き渡すか? 妙どの しかたあるまい 許婚だ 342 00:32:32,091 --> 00:32:38,097 それに事情が分かったからな 俺たちの出る幕はない 343 00:32:38,097 --> 00:32:43,102 小室が どんな面するかだな 344 00:32:43,102 --> 00:32:45,102 (ため息) うむ… 345 00:32:48,107 --> 00:32:53,107 妙… 無事で何よりだ 346 00:32:56,115 --> 00:33:02,121 屋敷から姿が消えて以来 身の上を案じていたぞ 347 00:33:02,121 --> 00:33:05,124 だが もう心配は要らぬ 348 00:33:05,124 --> 00:33:08,127 金子作之進が殺されたことで・ 349 00:33:08,127 --> 00:33:13,132 江戸屋敷内の反城代の面々も 結束を固めてな・ 350 00:33:13,132 --> 00:33:17,136 共に立ち上がろうとしている 351 00:33:17,136 --> 00:33:21,136 そなたも力を貸してくれるな? 352 00:33:23,142 --> 00:33:29,081 一件の片がつけば 春には 無事 ご改築もなろう 353 00:33:29,081 --> 00:33:33,085 その折には 国もとより そなたの両親も呼んで・ 354 00:33:33,085 --> 00:33:38,085 この江戸で 祝言を挙げようではないか のぅ 355 00:33:42,094 --> 00:33:45,094 さようでございましたか 356 00:33:47,099 --> 00:33:49,101 今の今まで・ 357 00:33:49,101 --> 00:33:56,108 私は何故に襲われたのか 不思議に思うておりました 358 00:33:56,108 --> 00:33:58,110 なに? 359 00:33:58,110 --> 00:34:03,115 私は 何も知らずにいたのでございます 360 00:34:03,115 --> 00:34:08,120 確かにお部屋に 油をさしにはまいりましたが・ 361 00:34:08,120 --> 00:34:14,126 その折 そこで作之進さま暗殺の 密談をしておいでなどと・ 362 00:34:14,126 --> 00:34:20,132 全く気づかずに いたのでございます 363 00:34:20,132 --> 00:34:29,074 でも 新八さまのお話を聞いて 今 すべてが分かりました 364 00:34:29,074 --> 00:34:35,080 殿さまのため お仲間のため・ 365 00:34:35,080 --> 00:34:41,086 そして 亡くなられた 作之進さまのためにも・ 366 00:34:41,086 --> 00:34:46,086 私はお屋敷へ戻ります 367 00:34:57,102 --> 00:34:59,102 小室さま 368 00:35:01,106 --> 00:35:07,106 長い間 お世話になりました 369 00:35:12,117 --> 00:35:20,125 あなたさまのおかげで 私は今日まで 何の不安もなく・ 370 00:35:20,125 --> 00:35:24,125 心安らかに 過ごすことができました 371 00:35:26,131 --> 00:35:32,071 このご恩は 生涯… 372 00:35:32,071 --> 00:35:36,075 生涯 忘れませぬ 373 00:35:36,075 --> 00:35:50,089 ・~ 374 00:35:50,089 --> 00:35:52,091 ・~ 妙どの… 375 00:35:52,091 --> 00:36:04,091 ・~ 376 00:36:06,105 --> 00:36:14,105 ・(貝売り)あさり しじみ あさり 377 00:36:17,116 --> 00:36:20,119 多吉! どうしたんだ? 378 00:36:20,119 --> 00:36:24,119 多吉 多吉! おい! 379 00:36:26,125 --> 00:36:31,125 小室 酒でも飲むか? うん? 380 00:36:34,066 --> 00:36:37,069 元気出せ 381 00:36:37,069 --> 00:36:40,072 万事が うまく収まって 妙どのが幸せになる 382 00:36:40,072 --> 00:36:45,077 それで良いではないか (小室)う… ああ… 383 00:36:45,077 --> 00:36:48,080 それで良い… 384 00:36:48,080 --> 00:36:56,080 妙どのが幸せになれば それで… それで良い 385 00:37:05,097 --> 00:37:10,102 狩谷… 虎… 386 00:37:10,102 --> 00:37:13,105 俺にはな・ 387 00:37:13,105 --> 00:37:18,110 実は お前たちに 打ち明けねばならん秘密がある 388 00:37:18,110 --> 00:37:22,114 何だ? 389 00:37:22,114 --> 00:37:26,114 俺は 実は… 390 00:37:28,053 --> 00:37:32,053 妙どのに惚れていたのだ 391 00:37:34,059 --> 00:37:40,065 驚いたであろう… いや 無理もない 392 00:37:40,065 --> 00:37:46,071 俺は 己の胸の内を なかなか表には出さん男だからな 393 00:37:46,071 --> 00:37:52,077 あっ そうか 知らなかった なっ? うん 知らなかったなぁ 394 00:37:52,077 --> 00:37:58,083 共に暮らした この何日かは 夢のようであった 395 00:37:58,083 --> 00:38:01,086 笑うてくれ 396 00:38:01,086 --> 00:38:03,088 俺は ひそかに・ 397 00:38:03,088 --> 00:38:08,088 妙どのと夫婦になることさえ 夢みておったのだ 398 00:38:12,097 --> 00:38:16,101 小室 元気出せ 399 00:38:16,101 --> 00:38:22,107 妙どのを 俺は渡したくなかった 行かせたくなかった 400 00:38:22,107 --> 00:38:26,111 ただ 妙どのの… 401 00:38:26,111 --> 00:38:31,049 妙どのの幸せを思うて こらえたのだ 402 00:38:31,049 --> 00:38:37,055 よくやった小室 それでこそ男だ 403 00:38:37,055 --> 00:38:40,058 小室 立派だったぞ 404 00:38:40,058 --> 00:38:43,061 ・(藤吉)大変です! 405 00:38:43,061 --> 00:38:45,063 一大事です! 406 00:38:45,063 --> 00:38:49,067 山口っていう侍 城代家老の一味だったんです 407 00:38:49,067 --> 00:38:53,071 奴は 俺たちを騙しやがった なに? 408 00:38:53,071 --> 00:38:57,075 こうなったのは あっしのどじです すいません 409 00:38:57,075 --> 00:39:01,079 奴は 多吉を痛めつけて おいらの 居所を聞き出しやがったんだ 410 00:39:01,079 --> 00:39:04,082 しかし あの男 妙どのの許婚では? 411 00:39:04,082 --> 00:39:07,085 ええ それには違えねえでしょうが・ 412 00:39:07,085 --> 00:39:10,088 奴は悪です それは間違いねえ! 413 00:39:10,088 --> 00:39:14,092 妙さんは それを知らねえ 414 00:39:14,092 --> 00:39:17,095 狩谷さん 危ないっすね 415 00:39:17,095 --> 00:39:23,095 (叫び声) 416 00:39:29,041 --> 00:39:32,041 小室! 小室! 417 00:39:34,046 --> 00:39:37,049 (小室)どけーっ! 418 00:39:37,049 --> 00:39:39,049 妙どのーっ! 419 00:39:46,058 --> 00:39:53,065 新八さま どこへ まいられるのですか? 420 00:39:53,065 --> 00:40:00,072 この道はお屋敷へ戻る道とは 違うように思うのですが… 421 00:40:00,072 --> 00:40:02,072 アッ! 422 00:40:05,077 --> 00:40:08,080 新八さま…・ 423 00:40:08,080 --> 00:40:13,085 (笑い声) 424 00:40:13,085 --> 00:40:16,088 (山口)運のない女だ 425 00:40:16,088 --> 00:40:19,091 密談を聞かれたものとばかり 思うていたが・ 426 00:40:19,091 --> 00:40:24,091 田辺どのと檜屋の 思い違いであったとはな 427 00:40:28,033 --> 00:40:31,036 だが もう知られてしもうた 428 00:40:31,036 --> 00:40:35,040 一時は夫婦になることを誓うた女 429 00:40:35,040 --> 00:40:40,045 不憫だとは思うが 我が身には代えられん 430 00:40:40,045 --> 00:40:44,049 フフフ… 死んでもらう 431 00:40:44,049 --> 00:40:49,054 新八さま あなたは魂を売られたのか? 432 00:40:49,054 --> 00:40:52,057 何とでも言え 今のうちだ! 433 00:40:52,057 --> 00:40:56,061 死体は この連中が始末してくれる 434 00:40:56,061 --> 00:41:00,065 あとは 口をぬぐって 藩邸に閉じこもってしまえば・ 435 00:41:00,065 --> 00:41:03,068 誰にも分からん 436 00:41:03,068 --> 00:41:07,072 闇から闇だ 437 00:41:07,072 --> 00:41:21,086 ・~ 438 00:41:21,086 --> 00:41:23,088 ・~ 妙どのーっ! 439 00:41:23,088 --> 00:41:33,031 ・~ 440 00:41:33,031 --> 00:41:44,042 ・~ 441 00:41:44,042 --> 00:41:47,045 ・~ 妙どのーっ! 442 00:41:47,045 --> 00:41:50,048 ・~ 443 00:41:50,048 --> 00:41:53,051 ・~ 妙どのーっ! 444 00:41:53,051 --> 00:42:00,058 ・~ 445 00:42:00,058 --> 00:42:02,060 (妙)アッ… 446 00:42:02,060 --> 00:42:05,060 ヤーッ! (妙)ウッ! 447 00:42:08,066 --> 00:42:10,066 アッ… 448 00:42:12,070 --> 00:42:17,075 ・(小室)妙どのーっ! 449 00:42:17,075 --> 00:42:21,075 妙どのーっ! 450 00:42:25,083 --> 00:42:27,085 小室さま… 451 00:42:27,085 --> 00:42:31,089 ウワーッ! 452 00:42:31,089 --> 00:42:41,099 ・~ 453 00:42:41,099 --> 00:42:52,110 ・~ 454 00:42:52,110 --> 00:42:56,110 妙どの 無事か? 生きているか? 455 00:43:00,118 --> 00:43:05,123 良かった 良かった 456 00:43:05,123 --> 00:43:08,126 ウァーッ! 457 00:43:08,126 --> 00:43:11,129 アーッ! 458 00:43:11,129 --> 00:43:14,132 ・ 待て! 459 00:43:14,132 --> 00:43:17,135 斬るな! 生かしとくんだ! 460 00:43:17,135 --> 00:43:24,142 フフフ… 貴様らが… 町方の分際で この俺をー! 461 00:43:24,142 --> 00:43:28,080 心配するな! お前たちのやったことは・ 462 00:43:28,080 --> 00:43:32,084 お奉行さまから お屋敷の お殿さまに申し上げてもらう 463 00:43:32,084 --> 00:43:37,089 どんなお裁きになるか知らねえが 首洗って待ってな! 464 00:43:37,089 --> 00:43:39,089 ウッ! 465 00:43:53,105 --> 00:43:59,111 妙どの しっかりいたせ! 死んではならんぞ! 466 00:43:59,111 --> 00:44:02,114 死にはしません 467 00:44:02,114 --> 00:44:10,122 でも… また小室さまのお世話に ならねばならなくなりました 468 00:44:10,122 --> 00:44:15,122 ああ かまわん 少しもかまわんぞ 469 00:44:17,129 --> 00:44:20,132 来てくださると思っていました 470 00:44:20,132 --> 00:44:28,073 小室さまは きっと 私の守り神でございますから 471 00:44:28,073 --> 00:44:33,078 そう信じておりました 472 00:44:33,078 --> 00:44:35,078 妙どの 473 00:44:38,083 --> 00:44:44,089 おい 信じ難い光景だな いや 俺には分かる 474 00:44:44,089 --> 00:44:46,091 小室はいい奴だ 475 00:44:46,091 --> 00:44:51,096 それをちゃんと見抜ける女なら 必ず惚れる 476 00:44:51,096 --> 00:45:07,112 ・~ 477 00:45:07,112 --> 00:45:09,112 よーし 運んでくれ 478 00:45:14,119 --> 00:45:16,121 おい 479 00:45:16,121 --> 00:45:18,123 <いや 誠に・ 480 00:45:18,123 --> 00:45:23,128 信じ難いことというのは 信じ難いものであります> 481 00:45:23,128 --> 00:45:28,066 <山根藩では こののち 城代家老の一派は排斥され・ 482 00:45:28,066 --> 00:45:32,070 檜屋はお取り潰しになったと 聞いておりますが・ 483 00:45:32,070 --> 00:45:40,078 その折 妙どのは驚くべきことを お殿さまに願い出ましてな> 484 00:45:40,078 --> 00:45:46,084 ♪ おっちょこちょいの ちょい おっちょこちょいの ちょい 485 00:45:46,084 --> 00:45:52,090 ♪ 猫じゃ 猫じゃと おっしゃいまぁ~すが 486 00:45:52,090 --> 00:46:03,101 ♪ 猫が 猫が下駄をはいて 絞りの浴衣で来るものか~ 487 00:46:03,101 --> 00:46:06,104 ♪ はぁ~ おっちょこちょいの ちょい 488 00:46:06,104 --> 00:46:09,107 ♪ おっちょこちょいの ちょい 489 00:46:09,107 --> 00:46:12,110 ♪ おっちょこちょいの ちょい 490 00:46:12,110 --> 00:46:17,115 ♪ ちょうちょう とんぼや~ きりぎりす~ 491 00:46:17,115 --> 00:46:24,115 ♪ 山で~ 山で さえずるのぉ~ 松虫~ 492 00:46:26,124 --> 00:46:29,060 アァ… 大丈夫ですか? 493 00:46:29,060 --> 00:46:33,064 お~ 佳代どの 494 00:46:33,064 --> 00:46:36,067 狩谷さま うん 495 00:46:36,067 --> 00:46:40,071 痛て… うう… 496 00:46:40,071 --> 00:46:43,071 うむ… 分かった分かった 497 00:46:51,082 --> 00:46:53,084 (栗原)どこへ行ってたんですか・ 498 00:46:53,084 --> 00:46:56,084 大丈夫ですか? 499 00:46:59,090 --> 00:47:03,094 <さよう 驚くべきこととは これ> 500 00:47:03,094 --> 00:47:09,100 <妙どのは 町方同心 小室玄蔵との結婚を・ 501 00:47:09,100 --> 00:47:12,103 お殿さまに願い出たのですな> 502 00:47:12,103 --> 00:47:18,109 <いや~ 男女の仲とは分からぬもの> 503 00:47:18,109 --> 00:47:24,115 <ともあれ 正月早々 めでたい話でござるよ> 504 00:47:24,115 --> 00:47:44,069 ・~ 505 00:47:44,069 --> 00:48:04,089 ・~ 506 00:48:04,089 --> 00:48:19,089 ・~ 507 00:48:25,110 --> 00:48:27,045 <全身に10数か所の・ 508 00:48:27,045 --> 00:48:30,048 太刀傷を受けた仏が2つ> 509 00:48:30,048 --> 00:48:33,051 <一刀流 岩井道場の 師範代と分かり・ 510 00:48:33,051 --> 00:48:37,055 この事件 5年前の 道場主の死去に端を発した・ 511 00:48:37,055 --> 00:48:40,058 復讐劇の始まりでございました> 512 00:48:40,058 --> 00:48:43,061 <時は 誰にも等しく流れるものなれど・ 513 00:48:43,061 --> 00:48:47,061 過去を振りほどけぬ人の心もまた 本当でございましょう> 514 00:59:42,219 --> 00:59:43,087 515 00:59:43,087 --> 00:59:47,091 「時代劇専門チャンネル」の 全てが分かる番組情報誌 516 00:59:47,091 --> 00:59:49,091 『時代劇専門チャンネルガイド』 517 00:59:50,094 --> 00:59:53,097 毎月のおすすめ作品を 解説した特集記事や・ 518 00:59:53,097 --> 00:59:58,097 番組表・コラム・時代劇クロスワードなど 見どころ満載! 519 01:00:05,109 --> 01:00:07,109 まずは 見本誌を 無料で お届け!