1 00:00:01,452 --> 00:00:10,161 ♬「わがとも友と めでよ人々」 2 00:00:10,161 --> 00:00:16,901 ♬「燃ゆ」 3 00:00:16,901 --> 00:00:28,601 ♬~ 4 00:00:41,559 --> 00:00:44,462 (文)寅兄様。 5 00:00:44,462 --> 00:00:49,233 今日は ひどい からっ風で 底冷えがします。 6 00:00:49,233 --> 00:00:53,233 そちらは お寒くありませんか? 7 00:00:54,905 --> 00:01:01,245 先月 高杉さんは 奥方をめとられたようです。 8 00:01:01,245 --> 00:01:06,584 そうそう ご報告しなければ。 9 00:01:06,584 --> 00:01:13,257 先日 無事に寅兄様の百日祭 執り行いました。 10 00:01:13,257 --> 00:01:15,192 松陰先生…。 11 00:01:15,192 --> 00:01:18,929 先生…。 先生…。 先生…。 12 00:01:18,929 --> 00:01:22,800 と言うても お納めする事ができたんは➡ 13 00:01:22,800 --> 00:01:27,605 ご遺髪だけですが。 14 00:01:27,605 --> 00:01:32,877 どうか 見守っていてつかぁさい。 15 00:01:32,877 --> 00:01:49,426 ♬~ 16 00:01:49,426 --> 00:01:57,426 残された私たちを どうか お守り下さい。 17 00:02:02,740 --> 00:02:10,614 ♬~(テーマ音楽) 18 00:02:10,614 --> 00:02:44,715 ♬~ 19 00:02:44,715 --> 00:02:51,589 ♬「愚かなる 吾れのことをも」 20 00:02:51,589 --> 00:03:01,065 ♬「友とめづ人は わがとも友と」 21 00:03:01,065 --> 00:03:09,406 ♬「吾れをも 友とめづ人は」 22 00:03:09,406 --> 00:03:19,750 ♬「わがとも友と めでよ人々」 23 00:03:19,750 --> 00:03:56,387 ♬~ 24 00:03:56,387 --> 00:04:04,061 ♬「吾れをも 友とめづ人は」 25 00:04:04,061 --> 00:04:13,070 ♬「わがとも友と めでよ人々」 26 00:04:13,070 --> 00:04:18,942 ♬「燃ゆ」 27 00:04:18,942 --> 00:04:31,642 ♬~ 28 00:04:43,067 --> 00:04:46,070 叔父上。 29 00:04:46,070 --> 00:04:51,370 (文之進)もう しまいじゃ。 30 00:04:55,546 --> 00:04:59,846 もはや これまでじゃ。 31 00:05:02,419 --> 00:05:09,119 いえ… これからです。 32 00:05:17,801 --> 00:05:23,574 寅兄様は ここを 小田村様に託されました。 33 00:05:23,574 --> 00:05:31,574 小田村の兄上なら きっと 松下村塾を引き継いで下さいます。 34 00:05:33,183 --> 00:05:35,853 (周布)越氏塾に行け。 35 00:05:35,853 --> 00:05:39,723 (伊之助)越氏塾に? 三田尻の? 36 00:05:39,723 --> 00:05:42,726 ちょうど 塾長の席が空いたそうじゃ。 37 00:05:42,726 --> 00:05:47,026 越氏塾なら お前の知見 存分に生かせよう。 38 00:05:48,866 --> 00:05:51,535 じゃが 私は 寅次郎に託されました。 39 00:05:51,535 --> 00:05:53,871 松下村塾を頼むと。 40 00:05:53,871 --> 00:05:56,774 それに 今 この大事の時に 萩を離れる訳には。 41 00:05:56,774 --> 00:05:59,209 だからこそじゃ。 42 00:05:59,209 --> 00:06:03,080 寅次郎を失い 塾生たちは いきりたっておる。 43 00:06:03,080 --> 00:06:05,082 何をしでかすか 分からん。 44 00:06:05,082 --> 00:06:10,554 今 松下村塾を 復興させる訳には いかんのじゃ。 45 00:06:10,554 --> 00:06:15,254 江戸の井伊大老が 目を光らせとるうちは。 46 00:06:23,133 --> 00:06:29,907 雪… 珍しいな この時期に。➡ 47 00:06:29,907 --> 00:06:33,607 なんと清らかな…。 48 00:06:39,716 --> 00:06:43,016 (井伊昌子)お迎えが参りました。 49 00:06:54,531 --> 00:06:57,868 見事な しつらえだ。 50 00:06:57,868 --> 00:07:01,738 いつか 彦根の姫様に お譲りできたらと。 51 00:07:01,738 --> 00:07:05,742 あの子も喜ぶだろう。 52 00:07:05,742 --> 00:07:08,512 今日は 早く帰る。 53 00:07:08,512 --> 00:07:13,884 飲もう。 雛をめでながら。 54 00:07:13,884 --> 00:07:17,184 行ってらっしゃいませ。 55 00:07:35,839 --> 00:07:39,139 ≪(銃声) 56 00:07:40,711 --> 00:07:42,713 旦那様。 57 00:07:42,713 --> 00:07:44,848 旦那様! 58 00:07:44,848 --> 00:07:47,517 桜田門外の変。 59 00:07:47,517 --> 00:07:50,420 幕府の最高責任者が 江戸城門前で➡ 60 00:07:50,420 --> 00:07:54,858 無名の浪士たちによって 暗殺された。 61 00:07:54,858 --> 00:08:01,732 これ以降 幕府の権威は 大きく失墜する事となる。 62 00:08:01,732 --> 00:08:05,202 (百合之助) 討たれた? 井伊大老が? 63 00:08:05,202 --> 00:08:08,902 (梅太郎)3月3日 桜田門外で。 64 00:08:10,874 --> 00:08:13,777 まさか どなたか塾生が…。 65 00:08:13,777 --> 00:08:18,749 襲撃したんは 脱藩した水戸浪士 薩摩藩士たち。 66 00:08:18,749 --> 00:08:22,486 長州は? いらっしゃらないんですね? 67 00:08:22,486 --> 00:08:27,186 旦那様は この事…。 68 00:08:29,893 --> 00:08:33,764 (玄瑞)痛恨の極みじゃ。 69 00:08:33,764 --> 00:08:39,703 本来なら 長州がなすべき事 他藩に先を越されるとは! 70 00:08:39,703 --> 00:08:43,440 知っちょったんか? 71 00:08:43,440 --> 00:08:47,740 江戸で こねぇな はかりごとが あると知っちょったんか? 72 00:08:49,379 --> 00:08:55,379 まさか。 知る由もござりません。 73 00:09:01,825 --> 00:09:05,529 (百合之助)人には 四季がある。 74 00:09:05,529 --> 00:09:10,529 そう 寅次郎が… 「留魂録」に。 75 00:09:12,869 --> 00:09:18,542 (寅次郎)「人にも同じように 四季があります。➡ 76 00:09:18,542 --> 00:09:24,842 私は30歳ですが 収穫の時を 迎えたと思っております」。 77 00:09:26,416 --> 00:09:34,491 春 夏 秋 冬。 すべて過ごして➡ 78 00:09:34,491 --> 00:09:39,162 寅次郎は 悔いなく逝ったんじゃろう。 79 00:09:39,162 --> 00:09:44,034 みんな そうであればいいが。 80 00:09:44,034 --> 00:09:46,837 (滝)不思議ですね。 81 00:09:46,837 --> 00:09:55,178 井伊大老様がお討たれになって… どねぇなお気持ちじゃったろうか。 82 00:09:55,178 --> 00:10:05,822 奥方様は… お子様たちは… どうなされとるか。 83 00:10:05,822 --> 00:10:09,822 つい考えてしまう。 84 00:10:11,528 --> 00:10:14,528 (亀)お優しいこと。 85 00:10:16,867 --> 00:10:20,537 お父上に お母上。 86 00:10:20,537 --> 00:10:25,208 誰を恨むでもなく 文句一つ言うでもなく➡ 87 00:10:25,208 --> 00:10:30,547 静かに穏やかに 日々過ごされて。 88 00:10:30,547 --> 00:10:37,220 でも やからこそ 本当は ご心中 どねぇに おつらいかと思うと。 89 00:10:37,220 --> 00:10:40,891 また 笑うて頂きたい。 90 00:10:40,891 --> 00:10:44,891 「せわぁない」って。 91 00:10:53,236 --> 00:10:56,936 大丈夫。 92 00:10:59,576 --> 00:11:03,914 松下村塾が再開すれば。 93 00:11:03,914 --> 00:11:10,587 小田村の兄上が師範となれば また 大勢 集まります。 94 00:11:10,587 --> 00:11:15,459 でも 小田村様は 三田尻に…。 えっ? 95 00:11:15,459 --> 00:11:19,159 越氏塾に行かれるって 聞きましたけど。 96 00:11:23,166 --> 00:11:28,605 (寿)文。 (篤太郎)こっちだ~! 97 00:11:28,605 --> 00:11:33,877 篤太郎 久米次郎。 ちいと見ん間に大きゅうなって。 98 00:11:33,877 --> 00:11:36,546 よかった。 もう てんてこまいしとったところ。 99 00:11:36,546 --> 00:11:38,882 お入り。 さあ。 100 00:11:38,882 --> 00:11:41,218 (寿)こら 篤。 早う それ しまいんさい。 101 00:11:41,218 --> 00:11:45,555 ああ もう久米次郎 こねぇに汚して。 102 00:11:45,555 --> 00:11:48,458 寿姉様 母親らしゅうなって。 103 00:11:48,458 --> 00:11:52,429 あんたんとこは? もう そろそろ できてもええ頃よ。 104 00:11:52,429 --> 00:11:55,429 …だと ええんやけど。 105 00:11:57,901 --> 00:12:00,570 兄上が あねな事になって➡ 106 00:12:00,570 --> 00:12:04,241 塾生さんたち みんな 苦労されとるみたいやけど➡ 107 00:12:04,241 --> 00:12:10,580 これで 久坂さんも ちいとは落ち着く思えば…。 108 00:12:10,580 --> 00:12:12,916 うちも安心しとる。 109 00:12:12,916 --> 00:12:17,916 三田尻で やっと 一家そろうて のんびり過ごせるんやもん。 110 00:12:26,263 --> 00:12:31,263 文。 ここは もうええから ちいと休め。 111 00:12:35,872 --> 00:12:38,542 やっぱり 怒っちょるか。 112 00:12:38,542 --> 00:12:42,542 はい。 怒っちょります。 113 00:12:44,881 --> 00:12:48,552 兄上なら 来て下さると思うてました。 114 00:12:48,552 --> 00:12:53,890 寅兄様の信じた兄上なら…。 115 00:12:53,890 --> 00:12:58,190 やのに いくら藩命でも…。 俺が決めた。 116 00:12:59,763 --> 00:13:03,233 井伊大老が討たれて➡ 117 00:13:03,233 --> 00:13:06,903 幕府は 更に 力でもって 攘夷派を潰しに来るじゃろう。 118 00:13:06,903 --> 00:13:09,573 そねな今 松下村塾を復興させれば➡ 119 00:13:09,573 --> 00:13:14,911 政に利用され 今度こそ 潰されるかもしれん。 120 00:13:14,911 --> 00:13:20,211 そうなる事だけは 今は 避けたいんじゃ。 121 00:13:22,586 --> 00:13:28,586 これからは 乱世じゃ。 それに備えねばならん。 122 00:13:46,209 --> 00:13:48,909 すまんかった。 123 00:13:51,081 --> 00:13:58,381 寅次郎を守ると決めたのに 守りきれんかった。 124 00:14:07,497 --> 00:14:12,435 入江さん 野村さん…。 125 00:14:12,435 --> 00:14:20,135 獄につながれていた 入江九一と野村 靖が釈放された。 126 00:14:22,579 --> 00:14:25,579 (前原) 私は わびにゃあなりません。 127 00:14:29,452 --> 00:14:35,859 伏見で殿を待ち伏せての直訴 伏見要駕策…。 128 00:14:35,859 --> 00:14:37,794 私が誰にも話さんかったら…。 129 00:14:37,794 --> 00:14:42,094 (九一) おかげで こうして また会えた。 130 00:14:44,200 --> 00:14:51,541 分かっちょる。 前原さんは 前原さんのまことを尽くしたと。 131 00:14:51,541 --> 00:14:55,841 何も謝る事は ありゃあせん。 132 00:14:58,214 --> 00:15:04,888 今 思えば 2人のおかげで どんだけ 先生は救われたか。➡ 133 00:15:04,888 --> 00:15:07,557 二の足を踏んだ俺たちに 成り代わり➡ 134 00:15:07,557 --> 00:15:11,227 身をもって まことの忠義とは 何かを示してくれた。 135 00:15:11,227 --> 00:15:16,566 (晋作) いずれ またお会いできる。 必ず また戻ってきて下さる。 136 00:15:16,566 --> 00:15:20,866 本当に そう思うとった。 137 00:15:23,239 --> 00:15:25,175 さあ。 138 00:15:25,175 --> 00:15:27,577 どねぇする? これから。 139 00:15:27,577 --> 00:15:34,184 さあ… 萩では お役御免じゃから 田舎に行って 畑仕事でもやるか。 140 00:15:34,184 --> 00:15:38,054 (彦介)我々も似たようなもんじゃ。 藩から ご沙汰はない。 141 00:15:38,054 --> 00:15:43,054 (赤禰)何と言うても あの乱民 吉田松陰一派じゃからな。 142 00:15:44,828 --> 00:15:49,199 お優しい方じゃった。 143 00:15:49,199 --> 00:15:56,539 獄中にも 本を届けてくれて 母にも お気遣いの文を。 144 00:15:56,539 --> 00:15:59,876 (亀太郎) 俺が 「詩に描かれちょるような 景色が描きたい」と言うたら➡ 145 00:15:59,876 --> 00:16:05,215 「詩の詠み方を教えるから 絵の描き方を教えて下さい」と。 146 00:16:05,215 --> 00:16:08,885 (寺島)君の志は何ですか? 147 00:16:08,885 --> 00:16:11,788 (笑い声) 寅兄様 そっくり。 148 00:16:11,788 --> 00:16:15,759 先生と食う飯は いっつも うまかった。 149 00:16:15,759 --> 00:16:18,228 (靖)分からんところを聞くと➡ 150 00:16:18,228 --> 00:16:21,131 徹夜で 答えをまとめ上げて下さった。 151 00:16:21,131 --> 00:16:24,901 (品川) いっつも わしらの事を 友と。 152 00:16:24,901 --> 00:16:33,710 「草莽崛起。 事をなす者は 今後 名もなき者の中から出てくる。➡ 153 00:16:33,710 --> 00:16:35,845 身分も位も関わりない。➡ 154 00:16:35,845 --> 00:16:41,518 奮励努力した者が 必ず 志を成し遂げる。➡ 155 00:16:41,518 --> 00:16:44,518 じゃから 共に励もう」。 156 00:16:46,189 --> 00:16:50,189 そう 最後の手紙に…。 157 00:16:54,063 --> 00:16:57,534 君の志は 何ですか? 158 00:16:57,534 --> 00:17:00,203 君の志は何ですか? 159 00:17:00,203 --> 00:17:03,106 君の志…。 食うてから言え 食うてから。 160 00:17:03,106 --> 00:17:07,106 (笑い声) せっかくの追悼が台なしじゃ。 161 00:17:23,226 --> 00:17:28,565 久しぶりに ほっとしました。 162 00:17:28,565 --> 00:17:33,169 前は よう ここから聞いとりました。 163 00:17:33,169 --> 00:17:37,841 塾生さんたちの笑い声。 164 00:17:37,841 --> 00:17:43,713 外で いろんな事があって なかなか寝つけん夜も➡ 165 00:17:43,713 --> 00:17:48,013 声が聞こえると安心で。 166 00:17:50,420 --> 00:17:58,120 松下村塾 いつか また始めてつかぁさい。 167 00:18:08,805 --> 00:18:11,541 (周布)航海遠略策。 168 00:18:11,541 --> 00:18:14,444 (長井)さよう。 これしかない。 169 00:18:14,444 --> 00:18:18,882 よいか? もう すでに 条約は締結したんじゃ。➡ 170 00:18:18,882 --> 00:18:22,752 まず 上下の秩序を 正すべきじゃ。 171 00:18:22,752 --> 00:18:24,754 上下とは? 172 00:18:24,754 --> 00:18:28,224 朝廷と幕府の上下じゃ。 173 00:18:28,224 --> 00:18:32,495 改めて 朝廷から 開国の勅命をお出し頂き➡ 174 00:18:32,495 --> 00:18:35,164 幕府が遂行する。 175 00:18:35,164 --> 00:18:43,506 朝廷と幕府 この順序を正す事で ご政道も安定するじゃろう。 176 00:18:43,506 --> 00:18:48,378 なるほど。 あくまでも朝廷を尊び…。 177 00:18:48,378 --> 00:18:52,515 ご公儀の策にも沿う形に。 178 00:18:52,515 --> 00:18:55,418 しばらく! 179 00:18:55,418 --> 00:18:59,188 一つ 見誤っておられる。 180 00:18:59,188 --> 00:19:01,524 何じゃ? 伊之助。 181 00:19:01,524 --> 00:19:05,395 熱をどうなさる? 熱? 182 00:19:05,395 --> 00:19:07,397 気付かれませぬか? 183 00:19:07,397 --> 00:19:13,097 各地で高まる怒り 嘆き 渇き。 184 00:19:15,538 --> 00:19:21,411 なぜ 皆 斬り合う? なぜ戦おうとする? 185 00:19:21,411 --> 00:19:26,883 突如 現れた外敵への怒り。 内政への不満。 186 00:19:26,883 --> 00:19:30,753 各地で 一方ならぬ うねりを 見せております。 187 00:19:30,753 --> 00:19:34,490 いや… 申す意味が。 188 00:19:34,490 --> 00:19:37,827 朝廷 幕府のみを見て 策を講じてはいけない! 189 00:19:37,827 --> 00:19:42,498 うわべだけの方便では もはや 熱は引きませぬ! 190 00:19:42,498 --> 00:19:47,837 もし この折衷案を 藩是… 藩の方針として出せば➡ 191 00:19:47,837 --> 00:19:55,537 乱世は 更に乱れ 混乱 更に生じます! 192 00:19:57,180 --> 00:20:01,851 特に松下村塾周りでか? 193 00:20:01,851 --> 00:20:13,551 ♬~ 194 00:20:15,198 --> 00:20:27,210 ♬~(三味線) 195 00:20:27,210 --> 00:20:30,113 (周布)すでに周旋を? 196 00:20:30,113 --> 00:20:35,551 ああ。 内々に 京にも江戸にもな。 197 00:20:35,551 --> 00:20:41,224 皆 そろそろ 折り合いをつけたい時分なのか➡ 198 00:20:41,224 --> 00:20:45,094 大方の賛同は 得られておる。 199 00:20:45,094 --> 00:20:48,794 さすが 長井殿。 200 00:20:50,900 --> 00:20:59,575 伊之助。 今夜は無礼講じゃ。 飲め。 201 00:20:59,575 --> 00:21:01,511 ≪(物音) ≪やめろ! 戻れ! 202 00:21:01,511 --> 00:21:04,247 待て! 止まらんか! 止まれ! 203 00:21:04,247 --> 00:21:07,150 待て! おい! よさんか! 204 00:21:07,150 --> 00:21:10,586 (周布)よい。 下がれ。 205 00:21:10,586 --> 00:21:13,286 (長井)久坂…。 206 00:21:16,926 --> 00:21:19,829 何とぞ ご容赦を。 207 00:21:19,829 --> 00:21:23,800 私でございます。 こやつを呼んだのは。 208 00:21:23,800 --> 00:21:29,272 恐れながら 航海遠略策 あれは ただの甘言にすぎず。 209 00:21:29,272 --> 00:21:31,541 久坂 慎め! 朝廷に 開国の勅許を➡ 210 00:21:31,541 --> 00:21:34,444 お出し頂くための 奸計かと存じまする。 211 00:21:34,444 --> 00:21:37,880 じきに長州藩藩是じゃ。 212 00:21:37,880 --> 00:21:42,218 じゃが かの通商条約のおかげで 金は流出 物価は高騰。 213 00:21:42,218 --> 00:21:44,887 民は 暮らしに あえいでおります。 214 00:21:44,887 --> 00:21:47,223 通商し 国力をつけるどころか➡ 215 00:21:47,223 --> 00:21:50,126 このままでは この国は 内から滅亡します。 216 00:21:50,126 --> 00:21:55,098 そうならぬよう 知恵を絞り 通商に励むんじゃ。 217 00:21:55,098 --> 00:22:00,770 それに 国を開き 通商で優位に立とうという論は➡ 218 00:22:00,770 --> 00:22:06,770 むしろ 松陰の考えに通じるんでは? 219 00:22:09,912 --> 00:22:16,586 なぜ 今更 我が師の名を? 220 00:22:16,586 --> 00:22:19,489 知っておったんじゃろう? 221 00:22:19,489 --> 00:22:22,258 江戸に行けば 死罪になると! 控えろ 久坂! 222 00:22:22,258 --> 00:22:24,594 もし助けるつもりなら いかようにも できたはず! 223 00:22:24,594 --> 00:22:27,930 なのに むざむざ引き渡した! ご公儀の命だからじゃ。 224 00:22:27,930 --> 00:22:31,534 覚悟なされよ。 御身を弾劾する! 225 00:22:31,534 --> 00:22:35,404 久坂! 度が過ぎるぞ わきまえろ! 226 00:22:35,404 --> 00:22:38,704 何を考えておる。 227 00:22:40,877 --> 00:22:44,747 今や 時の寵児のように もてはやされておる長井様を➡ 228 00:22:44,747 --> 00:22:48,551 懐柔する 数少ない機会。 229 00:22:48,551 --> 00:22:56,225 なのに お前は 勝手に乗り込み 恨みつらみをぶちまけてしもうた。 230 00:22:56,225 --> 00:23:02,525 あの男は 江戸で先生を見殺しに。 231 00:23:06,869 --> 00:23:15,569 忘れたんか? 寅次郎の熱を。 魂を。 232 00:23:20,249 --> 00:23:26,249 あいつの願うたように この国を変えてみせる。 233 00:23:29,258 --> 00:23:32,862 そうする事で 寅次郎は死なん。 234 00:23:32,862 --> 00:23:41,204 久坂 考えろ。 今 お前のすべき事を。 235 00:23:41,204 --> 00:23:48,504 お前の志は 何じゃ? 236 00:23:59,222 --> 00:24:02,124 久坂の思いは届かず➡ 237 00:24:02,124 --> 00:24:05,094 長井雅楽の航海遠略策は➡ 238 00:24:05,094 --> 00:24:11,794 正式に長州藩藩是として 採用される事となった。 239 00:24:13,569 --> 00:24:16,906 (前原)久坂さん。 240 00:24:16,906 --> 00:24:19,575 どうでした? 長井は…。 241 00:24:19,575 --> 00:24:23,275 会うたんじゃろ? 昨夜。 何と申しておった? 242 00:24:24,914 --> 00:24:32,914 [ 回想 ] 忘れたんか? 寅次郎の熱を。 魂を。 243 00:24:36,525 --> 00:24:42,398 今なら よう分かる。 先生の言う草莽崛起。 244 00:24:42,398 --> 00:24:48,871 ここにおる草莽の志士たちが この国を変える。➡ 245 00:24:48,871 --> 00:24:53,743 保身に走る幕府の役人なんぞ もはや 当てにゃせん! 246 00:24:53,743 --> 00:24:58,881 無能な公家も諸大名も 顧みるに値せん! 247 00:24:58,881 --> 00:25:03,753 藩の決定も 大事の前では もはや小事じゃ。 248 00:25:03,753 --> 00:25:09,892 この国を変える。 変えてみせる! 249 00:25:09,892 --> 00:25:13,229 (百合之助)松下村塾 再開? はい。 250 00:25:13,229 --> 00:25:16,899 皆さん集まって 寅兄のご本を 読まれているようです。 251 00:25:16,899 --> 00:25:22,571 まあ! そりゃあ あの子 一番喜ぶわね。 252 00:25:22,571 --> 00:25:24,507 帰ってきたか みんな。 253 00:25:24,507 --> 00:25:27,443 どうせ 皆 汚いなりをしとるんじゃないか? 254 00:25:27,443 --> 00:25:29,445 じゃあ 風呂を沸かしましょう。 255 00:25:29,445 --> 00:25:33,849 それから… おなか! 何か こしらえんと。 ねえ 文。 256 00:25:33,849 --> 00:25:37,720 フフフ。 母上。 257 00:25:37,720 --> 00:25:44,493 あら~! せわぁない。 (笑い声) 258 00:25:44,493 --> 00:25:48,493 皆さん ごはんですよ。 259 00:25:50,199 --> 00:25:54,499 あの…。 ああ… かたじけない 文さん。 260 00:25:57,540 --> 00:26:00,876 写本? 261 00:26:00,876 --> 00:26:04,213 「講孟余話」…。 262 00:26:04,213 --> 00:26:06,148 これは 寅兄様の。 263 00:26:06,148 --> 00:26:08,884 ああ そうじゃ。 入江が獄におった時➡ 264 00:26:08,884 --> 00:26:11,554 写本で 一家の暮らしを支えたと 聞いて 思いついた。 265 00:26:11,554 --> 00:26:14,890 何をです? 266 00:26:14,890 --> 00:26:17,560 (玄瑞)一燈銭申合。 267 00:26:17,560 --> 00:26:21,230 一燈銭? これを蓄えにするんです。 268 00:26:21,230 --> 00:26:24,900 毎月 写本60枚 それぞれ持ち寄る。 269 00:26:24,900 --> 00:26:28,237 もし不足した時は 一枚5文を納め 償う。 270 00:26:28,237 --> 00:26:32,108 これからは 藩を超えて 身分を超えて 同志と結び付く。 271 00:26:32,108 --> 00:26:36,512 そのための軍資金じゃ。 軍資金? 272 00:26:36,512 --> 00:26:40,383 火急の際 いつでも 江戸や京に はせ参じられるように。 273 00:26:40,383 --> 00:26:43,853 そして もし そこで命を落としても➡ 274 00:26:43,853 --> 00:26:47,553 その志をたたえる墓を 建てるために。 275 00:26:49,191 --> 00:26:53,529 これで 安心して いつでも死ねる。 276 00:26:53,529 --> 00:26:56,432 死ぬというても 病死じゃいけんぞ。 277 00:26:56,432 --> 00:27:00,202 ああ そうじゃ。 華々しく戦うて散らんと。 278 00:27:00,202 --> 00:27:02,138 死に 等級をつけるんか? 279 00:27:02,138 --> 00:27:04,874 ああ そうじゃ! 墓碑の大小に関わる。 280 00:27:04,874 --> 00:27:07,543 (笑い声) 281 00:27:07,543 --> 00:27:11,843 こんだけの面々が賛同してくれた。 282 00:27:18,187 --> 00:27:21,557 どねぇした? 文。 283 00:27:21,557 --> 00:27:24,894 塾は…? えっ? 284 00:27:24,894 --> 00:27:30,766 松下村塾は どこに行ったんでございますか? 285 00:27:30,766 --> 00:27:33,702 何でしょう あれは? 286 00:27:33,702 --> 00:27:39,175 寅兄様の本を写して売って 墓を建てる? 287 00:27:39,175 --> 00:27:43,045 江戸や京に行って 誰を斬るの? 誰が斬られるの!? 288 00:27:43,045 --> 00:27:46,048 一体 何人死ぬんですか? 289 00:27:46,048 --> 00:27:49,185 寅兄様は どう思われるでしょう? 290 00:27:49,185 --> 00:27:53,522 あねな… ただ死に急ぐ場所を探すだけ…。 291 00:27:53,522 --> 00:27:56,859 お前は 武士の妻じゃ! 気をしっかり持て! 292 00:27:56,859 --> 00:27:59,762 あなたという夫の妻でも あります! 293 00:27:59,762 --> 00:28:02,731 望んではいけんのですか? 294 00:28:02,731 --> 00:28:09,872 あなたに無事でいてほしい。 夫婦らしい暮らしがしたい。 295 00:28:09,872 --> 00:28:14,210 ややこを授かって 母親になりたい。 296 00:28:14,210 --> 00:28:18,080 望むんは いけんのですか? 297 00:28:18,080 --> 00:28:21,550 寅兄様なら 学べと言うはずです。 298 00:28:21,550 --> 00:28:25,888 だって ここは寅兄様が…。 もう おられん! 299 00:28:25,888 --> 00:28:30,888 先生は おらん。 どこにも おらん! 300 00:28:32,495 --> 00:28:39,195 消えた。 刑場の露となって…。 301 00:28:41,504 --> 00:28:46,204 もう… おられん。 302 00:28:47,843 --> 00:28:52,843 じゃからこそ 俺は その志を…。 303 00:29:44,833 --> 00:29:51,507 (寿)文から聞きました。 松下村塾 再開されたそうですね。 304 00:29:51,507 --> 00:29:55,177 今は もう 学問の塾ではない。 305 00:29:55,177 --> 00:29:59,877 皆 戦国武者のように 勇み立っとると。 306 00:30:06,188 --> 00:30:52,234 ♬~ 307 00:30:52,234 --> 00:30:54,934 やあ! 308 00:30:58,574 --> 00:31:00,909 ひせくったぁ。 309 00:31:00,909 --> 00:31:05,781 あの… どちら様? 310 00:31:05,781 --> 00:31:09,251 ひょっとして 誰かを斬りに来たんですか? 311 00:31:09,251 --> 00:31:14,590 わしゃあ 怪しい者じゃないき。 312 00:31:14,590 --> 00:31:20,929 土佐藩郷士… というたち 芋掘りみたいなもんじゃけんど。 313 00:31:20,929 --> 00:31:25,229 久坂玄瑞様に 文を。 314 00:31:32,875 --> 00:31:37,575 坂本龍馬 いいます。 315 00:31:42,885 --> 00:31:46,555 顎が こんな出ちゅう男じゃき。 316 00:31:46,555 --> 00:31:51,427 武市半平太。 外じゃ ちっくと有名かもしれんけんど➡ 317 00:31:51,427 --> 00:31:54,229 わしは やつの事 アゴと呼びゆう。 318 00:31:54,229 --> 00:31:57,132 あっ どうぞ これで おみ足を。 319 00:31:57,132 --> 00:32:01,570 そのアゴからの文を 久坂様に。 320 00:32:01,570 --> 00:32:04,473 あっ! それ 足の…。 321 00:32:04,473 --> 00:32:07,242 うわさじゃ 久坂様は➡ 322 00:32:07,242 --> 00:32:11,914 まっこと実直な 真面目な者ゆう話じゃき➡ 323 00:32:11,914 --> 00:32:14,817 身繕いも ちゃんとせんと…。 324 00:32:14,817 --> 00:32:20,817 どうじゃ? ちったあ見られるかえ? 325 00:32:23,926 --> 00:32:30,626 おっ。 吉田松陰先生の本ですろうか? 326 00:32:33,202 --> 00:32:38,502 そうじゃ! 蟄居されちょったお部屋…。 327 00:32:41,076 --> 00:32:43,212 見てもえいかえ? 328 00:32:43,212 --> 00:32:45,147 あっ どうぞ。 329 00:32:45,147 --> 00:32:48,550 あっ…。 330 00:32:48,550 --> 00:32:52,221 そっちかえ? 331 00:32:52,221 --> 00:32:55,221 おお…。 332 00:32:56,892 --> 00:33:00,763 これは 何ぜよ? 333 00:33:00,763 --> 00:33:05,901 これは いっつも兄が… そこに本を載せて➡ 334 00:33:05,901 --> 00:33:10,901 読書しながら 米や麦をついておりました。 335 00:33:22,918 --> 00:33:28,918 (龍馬)どういうお人じゃった? 吉田松陰先生は。 336 00:33:30,592 --> 00:33:34,292 優しい人でした。 337 00:33:37,199 --> 00:33:40,199 熱い人でした。 338 00:33:42,070 --> 00:33:45,874 講義に熱中し過ぎて➡ 339 00:33:45,874 --> 00:33:51,874 握り飯を頬張りながら 気付いたら朝なんて事も。 340 00:33:54,550 --> 00:33:58,250 でも 寂しかったと思います。 341 00:33:59,888 --> 00:34:07,246 こんまい時から 叔父に厳しく育てられて…。 342 00:34:07,246 --> 00:34:15,946 神童 天才っていわれて… ずっと独りで。 343 00:34:17,890 --> 00:34:25,931 やから せめて 私たち家族だけは ただの寅兄って。 344 00:34:25,931 --> 00:34:33,205 朝 起きて 食べて 寝て…➡ 345 00:34:33,205 --> 00:34:40,205 そういう普通の暮らしに 戻そう 戻そうとして。 346 00:34:42,548 --> 00:34:46,548 でも 逝ってしまいました。 347 00:34:52,224 --> 00:35:02,224 消えて… おらんくなった。 348 00:35:09,241 --> 00:35:13,111 何がいけんかったんか。 349 00:35:13,111 --> 00:35:17,111 もちいと怒りゃ…。 350 00:35:20,852 --> 00:35:25,791 泣いて止めりゃあ よかったんか…。 351 00:35:25,791 --> 00:35:34,091 どうすりゃ 生きちょってくれたんか…。 352 00:35:48,880 --> 00:35:56,580 知らん。 松陰なんて… そねな名前。 353 00:35:59,524 --> 00:36:04,229 私たちにとっては ただの…。 354 00:36:04,229 --> 00:36:27,919 ♬~ 355 00:36:27,919 --> 00:36:31,256 もし…。 356 00:36:31,256 --> 00:36:41,956 もし おまんの兄上に会えたら 聞きたい事があったのう。 357 00:36:43,535 --> 00:36:48,874 フレーヘードゆうて 何じゃ? 358 00:36:48,874 --> 00:36:51,209 フレーヘード? 359 00:36:51,209 --> 00:36:55,080 兄上が書いた文に あったそうじゃき。 360 00:36:55,080 --> 00:37:02,554 「フレーヘード。 声高く叫ばねば」と。 361 00:37:02,554 --> 00:37:06,425 異国の言葉で「自由」。 362 00:37:06,425 --> 00:37:12,898 つまり 何物にも とらわれない。 363 00:37:12,898 --> 00:37:18,770 何物にも とらわれない…。 364 00:37:18,770 --> 00:37:27,070 よう分からんけんど まっこと えいもんに思える。 365 00:37:28,914 --> 00:37:35,520 この堅っ苦しい国の どこにあったろう。 366 00:37:35,520 --> 00:37:43,220 きっと はるか海の向こう 天の向こうにかぁらん。 367 00:37:49,067 --> 00:37:51,870 おまんは さっき➡ 368 00:37:51,870 --> 00:37:57,209 「兄上は 消えた。 おらんくなった」と言うたけんど➡ 369 00:37:57,209 --> 00:38:05,509 自由になった。 そうは思えんかや? 370 00:38:07,853 --> 00:38:14,553 兄上は 今 フレーヘードじゃき。 371 00:38:18,497 --> 00:38:23,235 それに もう おまんらあのもんだけやない。 372 00:38:23,235 --> 00:38:26,571 長州だけのもんでもない。 373 00:38:26,571 --> 00:38:33,178 吉田松陰は みんなをつなぐ。 374 00:38:33,178 --> 00:38:38,850 この国の志ある者 みんなを。➡ 375 00:38:38,850 --> 00:38:44,723 死してなお 生き続ける。 376 00:38:44,723 --> 00:38:54,423 それが 吉田松陰。 まっこと 男の中の男。 377 00:38:57,869 --> 00:39:01,540 わしも やるき。 378 00:39:01,540 --> 00:39:13,240 何物にも とらわれん。 我がなす事は 我のみぞ知る。 379 00:39:22,828 --> 00:39:26,765 フレーヘードじゃき。 380 00:39:26,765 --> 00:40:11,765 ♬~ 381 00:40:15,080 --> 00:40:20,552 どうされました? あの土佐からのお客様。 382 00:40:20,552 --> 00:40:24,422 坂本龍馬。 存分に話し合うた。 383 00:40:24,422 --> 00:40:29,227 草莽崛起 感激したっちゅうて。 384 00:40:29,227 --> 00:40:33,098 すっかり 萩が気に入り しばし滞在すると。 385 00:40:33,098 --> 00:40:36,568 明日は 剣の腕前を 披露してくれるそうじゃ。 386 00:40:36,568 --> 00:40:42,440 お強そうな… そうでもなさそうな。 387 00:40:42,440 --> 00:40:53,440 どこか怖いような お優しそうな… 不思議なお人でした。 388 00:40:55,253 --> 00:41:02,553 文。 俺は… 種にならんと。 389 00:41:04,930 --> 00:41:10,630 一粒の籾として 次の種にならんといけん。 390 00:41:13,939 --> 00:41:21,813 「もし 同志の中で 私の心を 継いでくれる人がいたら➡ 391 00:41:21,813 --> 00:41:24,950 その実は 空ではない」。 392 00:41:24,950 --> 00:41:29,287 (寅次郎) 「どうか 一粒の籾として➡ 393 00:41:29,287 --> 00:41:33,158 次の春の種となれますよう」。 394 00:41:33,158 --> 00:41:37,896 (玄瑞)そうじゃ。 先生が残された。 395 00:41:37,896 --> 00:41:40,799 俺たちは ここで先生にまかれた種じゃ。 396 00:41:40,799 --> 00:41:47,499 単なる籾殻か 米粒であるかは これから何をなすかで決まる。 397 00:41:51,242 --> 00:41:56,942 どうか それを見定めてくれ。 398 00:41:59,117 --> 00:42:05,256 「ようやった」。 いつか そう思うてほしいんじゃ。 399 00:42:05,256 --> 00:42:09,127 これから どねぇなるか 分からんが➡ 400 00:42:09,127 --> 00:42:15,127 お前にだけは 「ようやった」と。 401 00:42:17,602 --> 00:42:23,942 俺には お前しかおらんのやから。 402 00:42:23,942 --> 00:43:04,942 ♬~ 403 00:43:06,518 --> 00:43:09,921 どでかい事をしようや。 世界を変えるんじゃ! 404 00:43:09,921 --> 00:43:11,856 京へ 上海へ。 405 00:43:11,856 --> 00:43:14,793 それぞれの道へ突き進む男たち。 406 00:43:14,793 --> 00:43:18,263 私は信じたい。 できる事があるって。 407 00:43:18,263 --> 00:43:22,133 それを支える女たちの志とは。 408 00:43:22,133 --> 00:43:26,433 あなたが思うとるより 女は強いんよ。 409 00:43:28,606 --> 00:43:31,306 お楽しみに。 410 00:43:34,412 --> 00:43:39,217 <瀬戸内海に面する 山口県防府市。➡ 411 00:43:39,217 --> 00:43:43,555 かつて 長州藩の玄関口として栄え➡ 412 00:43:43,555 --> 00:43:47,555 多くの志士たちが 行き交っていた場所です> 413 00:43:50,428 --> 00:43:54,899 <文久2年 1862年。➡ 414 00:43:54,899 --> 00:44:00,772 坂本龍馬は 久坂玄瑞の書状を 萩から土佐へ持ち帰る折➡ 415 00:44:00,772 --> 00:44:03,472 この地を訪れました> 416 00:44:05,543 --> 00:44:11,449 <この書状には 松陰の思想 草莽崛起を受け継いだ➡ 417 00:44:11,449 --> 00:44:15,220 久坂の考えが 記されています。➡ 418 00:44:15,220 --> 00:44:18,123 龍馬は これに 影響を受け➡ 419 00:44:18,123 --> 00:44:22,927 志士として突き進む事になったと いわれています。➡ 420 00:44:22,927 --> 00:44:25,597 防府には➡ 421 00:44:25,597 --> 00:44:30,935 小田村伊之助が教鞭をとった 越氏塾もありました。➡ 422 00:44:30,935 --> 00:44:36,541 伊之助は 新たな校舎の 整備拡充を図るなど➡ 423 00:44:36,541 --> 00:44:38,476 藩の人材育成に➡ 424 00:44:38,476 --> 00:44:42,176 手腕を 発揮していく事に なります> 425 00:44:43,882 --> 00:44:48,553 <長州藩の海軍の拠点でもあった 防府は➡ 426 00:44:48,553 --> 00:44:54,853 新たな時代を担う若き志士たちを 育んでいったのです> 427 00:45:33,481 --> 00:45:41,890 ♬~ 428 00:45:41,890 --> 00:45:44,225 (神谷)ああ~。 429 00:45:44,225 --> 00:45:52,925 ♬~