1 00:00:33,060 --> 00:00:40,133 200年以上に及ぶ鎖国状態から 開国へと かじを切った幕府。 2 00:00:40,133 --> 00:00:46,807 開国は 時期尚早と訴えた 吉田松陰らが処刑され➡ 3 00:00:46,807 --> 00:00:51,478 長州藩も また 重臣 長井雅楽を中心に➡ 4 00:00:51,478 --> 00:00:55,816 幕府に恭順を示す策をとった。 5 00:00:55,816 --> 00:00:59,152 一方 残された塾生たちは…。 6 00:00:59,152 --> 00:01:02,055 (文)写本? (玄瑞)一燈銭申合。➡ 7 00:01:02,055 --> 00:01:05,025 藩を超えて 身分を超えて 同志と結び付く。 8 00:01:05,025 --> 00:01:07,027 そのための軍資金じゃ。 9 00:01:07,027 --> 00:01:09,796 松陰の死から2年半。 10 00:01:09,796 --> 00:01:17,504 誰も予期せぬ最悪の事態が 目の前に迫っていた。 11 00:01:17,504 --> 00:01:25,378 ♬~(テーマ音楽) 12 00:01:25,378 --> 00:01:59,479 ♬~ 13 00:01:59,479 --> 00:02:06,353 ♬「愚かなる 吾れのことをも」 14 00:02:06,353 --> 00:02:15,829 ♬「友とめづ人は わがとも友と」 15 00:02:15,829 --> 00:02:24,171 ♬「吾れをも 友とめづ人は」 16 00:02:24,171 --> 00:02:34,447 ♬「わがとも友と めでよ人々」 17 00:02:34,447 --> 00:03:11,151 ♬~ 18 00:03:11,151 --> 00:03:18,825 ♬「吾れをも 友とめづ人は」 19 00:03:18,825 --> 00:03:27,834 ♬「わがとも友と めでよ人々」 20 00:03:27,834 --> 00:03:33,640 ♬「燃ゆ」 21 00:03:33,640 --> 00:03:46,340 ♬~ 22 00:03:49,456 --> 00:03:53,326 (杉 小太郎)それ! おお~。 23 00:03:53,326 --> 00:03:55,795 ただいま。 24 00:03:55,795 --> 00:03:58,131 (亀)お帰りんさい。 (滝)お帰り。 25 00:03:58,131 --> 00:04:00,467 油は買えました? いいえ。 26 00:04:00,467 --> 00:04:03,803 前は 40文で買えたんが 80文もして。 27 00:04:03,803 --> 00:04:06,706 あら… とても手が出せやせんね。 28 00:04:06,706 --> 00:04:10,677 生糸も お茶っ葉も 異国に売りに出されてしもうて➡ 29 00:04:10,677 --> 00:04:14,814 市じゃ 仕入れの値段が えろう上がりよる。 30 00:04:14,814 --> 00:04:19,486 すっかり お財布に厳しい世の中に なってしもうて。 31 00:04:19,486 --> 00:04:24,486 あっ! 魚買うん忘れた。 32 00:04:28,495 --> 00:04:31,398 亀太郎さん。 (亀太郎)あっ お文さん。 33 00:04:31,398 --> 00:04:36,770 (フネ)おや 杉様の。 ご無沙汰をしております。 34 00:04:36,770 --> 00:04:39,439 お元気ですか? 35 00:04:39,439 --> 00:04:42,108 言いとうはありゃせんがね➡ 36 00:04:42,108 --> 00:04:46,446 この道楽息子が 罪人の塾なんぞに通っとったと➡ 37 00:04:46,446 --> 00:04:48,381 うわさ立てられて➡ 38 00:04:48,381 --> 00:04:53,681 食うや食わずでございますよ。 (亀太郎)母ちゃん もうええから。 39 00:04:55,455 --> 00:04:58,792 (亀太郎)ありがとうございます。 40 00:04:58,792 --> 00:05:02,662 ごめんなさい。 そねな事になっとったなんて。 41 00:05:02,662 --> 00:05:05,465 お文さんが謝る事じゃ…。 42 00:05:05,465 --> 00:05:08,134 村塾の事 今も よう思わん人はおるから➡ 43 00:05:08,134 --> 00:05:10,470 入江さんたちも 苦労しとるようです。 44 00:05:10,470 --> 00:05:15,141 すみの兄上たち? 心配しとったんです。 45 00:05:15,141 --> 00:05:18,478 すみ 何も言わずに 引っ越してしもうて…。 46 00:05:18,478 --> 00:05:21,815 岩倉獄を出てから 萩じゃ仕事が見つからんて。 47 00:05:21,815 --> 00:05:25,485 野村さんは 仕事を探しに江戸へ。 48 00:05:25,485 --> 00:05:29,356 入江さんは 岸見村で ようやく 働き口を見つけて➡ 49 00:05:29,356 --> 00:05:35,295 なんとか暮らしとるって。 岸見村。 そねな所に…。 50 00:05:35,295 --> 00:05:38,431 稔麿さんも 仕事のために 家を出られたそうやし。 51 00:05:38,431 --> 00:05:40,767 稔麿さんも? 52 00:05:40,767 --> 00:05:42,702 松陰先生のせいやない。 53 00:05:42,702 --> 00:05:46,402 一家を食わしていくんは 誰でも大変ですよ。 54 00:05:48,641 --> 00:05:52,379 島津公が 兵を率いて京へ? 55 00:05:52,379 --> 00:05:55,782 (西郷) 表向きは 朝廷をお守りするため。 56 00:05:55,782 --> 00:06:00,653 じゃっどん 大筒までそろえて 上洛するからには➡ 57 00:06:00,653 --> 00:06:04,791 殿には 別のお考えがあるち思いもす。 58 00:06:04,791 --> 00:06:08,661 まさか… そのまま倒幕に向かうと? 59 00:06:08,661 --> 00:06:14,361 長州は どげんなさいやっとな? 60 00:06:16,136 --> 00:06:19,472 一方 萩城では…。 61 00:06:19,472 --> 00:06:24,811 (晋作)私 何か やらかしましたでしょうか? 62 00:06:24,811 --> 00:06:27,147 (周布)心当たりがあるんか? 63 00:06:27,147 --> 00:06:31,017 あるような ないような。 64 00:06:31,017 --> 00:06:34,754 ハハハハハ。 65 00:06:34,754 --> 00:06:39,092 晋作 喜べ。 66 00:06:39,092 --> 00:06:43,763 (晋作)異国に行く事が決まった。 異国? 67 00:06:43,763 --> 00:06:49,463 上海じゃ。 幕府の視察のお供に選ばれた。 68 00:06:52,105 --> 00:06:55,775 雅には まだ言うとらんが…。 69 00:06:55,775 --> 00:07:02,115 異国への旅じゃ。 生きて帰れるかも分からん。 70 00:07:02,115 --> 00:07:09,456 雅は まだ17じゃ。 萩に一人残していくんは忍びない。 71 00:07:09,456 --> 00:07:16,756 お文。 お前が そばに おってくれりゃ安心じゃ。 72 00:07:18,798 --> 00:07:22,469 (雅)晋様。 お話は お済みで? 73 00:07:22,469 --> 00:07:27,140 (晋作) 久坂の奥方の お文さんじゃ。 74 00:07:27,140 --> 00:07:31,744 初めまして。 久坂玄瑞の妻 文でございます。 75 00:07:31,744 --> 00:07:36,744 夫が 高杉様には お世話になっております。 76 00:07:38,618 --> 00:07:44,757 奥様とも ご近所のよしみで おつきあいさせて頂けたらと…。 77 00:07:44,757 --> 00:07:47,427 結構です。 えっ…。 78 00:07:47,427 --> 00:07:50,330 女同士のつきあいなど 退屈で好みません。 79 00:07:50,330 --> 00:07:55,101 私は 旦那様がおれば それで十分 面白うございます。➡ 80 00:07:55,101 --> 00:07:59,101 参りましょう 晋様。 81 00:08:08,114 --> 00:08:10,783 (ため息) 82 00:08:10,783 --> 00:08:14,654 我が藩も 京に人を集め 事に備えるべきかと。 83 00:08:14,654 --> 00:08:16,656 薩摩が動いたというのに➡ 84 00:08:16,656 --> 00:08:20,460 いまだに 長井様の 航海遠略策による公武合体を➡ 85 00:08:20,460 --> 00:08:23,796 長州の藩是としておって よろしいんですか? 86 00:08:23,796 --> 00:08:26,132 じゃが…。 (長井)周布殿。 87 00:08:26,132 --> 00:08:30,470 そのような者の言う事を 聞く事はございませぬ。➡ 88 00:08:30,470 --> 00:08:33,740 薩摩の動きにあおられ➡ 89 00:08:33,740 --> 00:08:37,410 ご公儀に刃を向けるような事が あってはならん! 90 00:08:37,410 --> 00:08:40,747 幕府に取り入る策を これ以上続けるんであれば➡ 91 00:08:40,747 --> 00:08:47,086 長州は 時代の流れに乗り遅れましょう。➡ 92 00:08:47,086 --> 00:08:51,086 周布様。 長井様。 93 00:08:53,760 --> 00:08:58,431 藩は ご重役たちを 京に送る事にしたそうじゃ。 94 00:08:58,431 --> 00:09:03,102 我らは我らで京に上り 朝廷に攘夷を働きかける。 95 00:09:03,102 --> 00:09:06,439 (前原)幕府に擦り寄る長井の策を 長州藩が掲げておる限り➡ 96 00:09:06,439 --> 00:09:08,374 我らも同類と思われるだけでは? 97 00:09:08,374 --> 00:09:13,780 何としても 長井の藩是を覆さんにゃならん。 98 00:09:13,780 --> 00:09:16,683 (利助)できるだけ塾生を集め 京に向かいましょう。 99 00:09:16,683 --> 00:09:18,651 入江には 手紙を書いた。 100 00:09:18,651 --> 00:09:21,120 亀太郎には 私が声をかけてみます。 101 00:09:21,120 --> 00:09:23,456 (彦介)あいつは 魚屋に戻ったんじゃないんか? 102 00:09:23,456 --> 00:09:26,125 あいつとは どうも 馬が合う。 103 00:09:26,125 --> 00:09:31,731 話せば もういっぺん 志を共にできるはずじゃ。 104 00:09:31,731 --> 00:09:37,403 悪いが 俺は 京には行けん。 105 00:09:37,403 --> 00:09:40,740 高杉さん 藩命で 上海行きが決まったそうです。 106 00:09:40,740 --> 00:09:42,675 幕府のお供だそうで。 107 00:09:42,675 --> 00:09:46,412 上海? 異国へ行くんか お前。 108 00:09:46,412 --> 00:09:50,750 京より面白そうじゃろ? (利助)本当 羨ましい限りで。 109 00:09:50,750 --> 00:09:52,685 (玄瑞)異国と戦おっちゅうのに➡ 110 00:09:52,685 --> 00:09:54,621 異国なんぞ行って どねぇするつもりじゃ! 111 00:09:54,621 --> 00:09:57,624 しかも 幕府のお供じゃと!? 112 00:09:57,624 --> 00:10:02,095 羨ましいなら 羨ましいと 素直に言えんそか? 113 00:10:02,095 --> 00:10:04,395 何じゃと!? まあまあまあまあ! 114 00:10:06,966 --> 00:10:10,770 稔麿さんは どうして家を出たん? 115 00:10:10,770 --> 00:10:14,641 (ふさ)分からんそ。 やる事がある言うて それっきり。 116 00:10:14,641 --> 00:10:18,645 どこに行ったんかも いつ帰ってくるんかも 何も。 117 00:10:18,645 --> 00:10:21,114 (せきこみ) 118 00:10:21,114 --> 00:10:24,450 (ふさ)母も寝込んでしもうて。 119 00:10:24,450 --> 00:10:28,788 毎日の暮らしは? 傘張りだけじゃあ…。 120 00:10:28,788 --> 00:10:34,088 兄上の残した蓄えが尽きたら それから先は…。 121 00:10:37,797 --> 00:10:40,466 よいしょ。 122 00:10:40,466 --> 00:10:43,136 はい どうぞ。 123 00:10:43,136 --> 00:10:47,006 (文 ふさ)こう こう…。 124 00:10:47,006 --> 00:10:52,145 はあ 難しい…。 覚えてしまえば簡単。 125 00:10:52,145 --> 00:10:54,480 少しは ええ稼ぎになるんよ。 126 00:10:54,480 --> 00:10:58,818 ≪(雅)ごめんくださいまし。 は~い。 127 00:10:58,818 --> 00:11:04,490 遊びに参りました。 遊び? 128 00:11:04,490 --> 00:11:07,827 お文さんから 何度もお誘い頂いて ええ加減 困るから➡ 129 00:11:07,827 --> 00:11:11,527 一度 訪ねておやりなさいと 旦那様が。 130 00:11:15,501 --> 00:11:20,373 高杉様の奥方様に このような内職など…。 131 00:11:20,373 --> 00:11:25,511 楽しいです。 女たちの 退屈な おしゃべりより ずっと。 132 00:11:25,511 --> 00:11:27,447 (小声で)今 何と? 133 00:11:27,447 --> 00:11:29,849 (小声で) 若い娘さんの言う事やから。 134 00:11:29,849 --> 00:11:33,119 この組みひもというものは 一つ いくらになるんですか? 135 00:11:33,119 --> 00:11:36,456 20文に なるやならずやでしょうかね。 136 00:11:36,456 --> 00:11:38,391 そんなもんですか。 137 00:11:38,391 --> 00:11:42,128 一手欠けても 上手に組み上がらんのですよ。➡ 138 00:11:42,128 --> 00:11:45,798 毎日の家事や育児みたいにね。 139 00:11:45,798 --> 00:11:49,469 そねぇして組んでいく ささやかな暮らしの中に➡ 140 00:11:49,469 --> 00:11:54,340 女の幸せってあるんやなって…。 (あくび) 141 00:11:54,340 --> 00:11:59,812 退屈ですか? 私の話。 (小声で)若い娘さんですから。 142 00:11:59,812 --> 00:12:02,715 (雅)出来ました。 えっ? 143 00:12:02,715 --> 00:12:05,151 あっ。 144 00:12:05,151 --> 00:12:07,820 (雅)教わったとおりでは つまらんので➡ 145 00:12:07,820 --> 00:12:10,156 工夫を凝らしてみました。 146 00:12:10,156 --> 00:12:13,826 昔から 芸事も習い事も➡ 147 00:12:13,826 --> 00:12:17,163 筋がようて すぐに覚えてしまいますの。 148 00:12:17,163 --> 00:12:23,035 家は裕福ですし このとおり 容姿にも恵まれてしもうて…。 149 00:12:23,035 --> 00:12:26,839 やから 生きとるんが 少々退屈ですの。 150 00:12:26,839 --> 00:12:29,742 どっかの誰かから聞いた せりふ。 151 00:12:29,742 --> 00:12:32,111 (小声で)もう いけん。 ひっぱたいてやりたい。 152 00:12:32,111 --> 00:12:34,046 (小声で)私は 止めません。 153 00:12:34,046 --> 00:12:39,346 でも あの方だけが 私をわくわくさせてくれますの。 154 00:12:43,456 --> 00:12:47,794 (梅太郎)奥様。 かような むさ苦しい所に➡ 155 00:12:47,794 --> 00:12:51,664 わざわざのお出ましとは 恐れ入ります。 156 00:12:51,664 --> 00:12:57,136 こたびは 高杉様の異国行き 祝着至極に存じます。 157 00:12:57,136 --> 00:13:00,807 兄上。 晋様が異国へ? 158 00:13:00,807 --> 00:13:02,742 晋様! 159 00:13:02,742 --> 00:13:05,478 おお。 160 00:13:05,478 --> 00:13:12,819 うちの嫁じゃ。 きれいじゃろ? 萩一番の美人じゃ。 161 00:13:12,819 --> 00:13:17,690 私も 上海に 連れてって下さりませ。 162 00:13:17,690 --> 00:13:23,162 そう来たか。 お前が男じゃったらのう。 163 00:13:23,162 --> 00:13:25,097 ずるうございます! 164 00:13:25,097 --> 00:13:28,835 晋様ばかり 異国を見て 新しい世界を見て➡ 165 00:13:28,835 --> 00:13:31,737 自分ばっかり面白い事をなさって。 166 00:13:31,737 --> 00:13:34,440 藩命ゆえ 連れてはいけん。 167 00:13:34,440 --> 00:13:38,740 分かっとります。 言うてみただけです。 168 00:13:40,780 --> 00:13:45,080 面白いおなごじゃろ? うちの嫁は。 169 00:13:49,121 --> 00:13:52,821 俺は お前を好いとる。 170 00:13:54,794 --> 00:14:02,094 しばらく留守にするが どうか 家を守っとってくれ。 171 00:14:11,344 --> 00:14:15,481 皆 行くんですか? 京に。 172 00:14:15,481 --> 00:14:20,152 ああ。 高杉のアホ以外はな。 173 00:14:20,152 --> 00:14:24,490 入江さんは? やっと仕事が見つかって➡ 174 00:14:24,490 --> 00:14:27,393 母さんと妹さん 食わせていけるって…。 175 00:14:27,393 --> 00:14:32,393 入江にも手紙を書いた。 戻ってきてくれると信じとる。 176 00:14:46,112 --> 00:14:50,449 塾のためにと こつこつ ためとりました。 177 00:14:50,449 --> 00:14:53,352 京で使うて下さい。 178 00:14:53,352 --> 00:14:58,324 わしは 母ちゃんを食わせんにゃ。 179 00:14:58,324 --> 00:15:04,997 皆の身内にも 迷惑をかける。 申し訳ないと思うとる。 180 00:15:04,997 --> 00:15:09,135 じゃが 俺は もう引かん。 181 00:15:09,135 --> 00:15:14,807 松陰先生は 言われた。 自分の信念を貫き 行動せよと。 182 00:15:14,807 --> 00:15:17,476 今が その時じゃ。 183 00:15:17,476 --> 00:15:24,150 俺は 長井雅楽を討つ覚悟じゃ。 184 00:15:24,150 --> 00:15:28,821 あの男が先頭に立って 幕府の悪政を手助けしとる限り➡ 185 00:15:28,821 --> 00:15:31,724 長州は変わらん。 186 00:15:31,724 --> 00:15:36,024 刺し違えても 俺はやる。 187 00:15:40,433 --> 00:15:44,303 京へ? 188 00:15:44,303 --> 00:15:49,108 ついては 一燈銭のほかにも 金が必要じゃ。 189 00:15:49,108 --> 00:15:54,447 藩から お金は出らんのですか? 190 00:15:54,447 --> 00:15:56,782 足代にしか なりません。 191 00:15:56,782 --> 00:16:01,482 まあ 向こうじゃ 何かと入り用じゃろう。 192 00:16:05,124 --> 00:16:08,995 これ… 亀太郎さんの。 193 00:16:08,995 --> 00:16:11,998 亀太郎さんからも お金を? 194 00:16:11,998 --> 00:16:16,736 塾生たちも用立ててくれとるが とても足りん。 195 00:16:16,736 --> 00:16:18,671 でも 亀太郎さんは…。 196 00:16:18,671 --> 00:16:23,142 京では とにかく金がかかる。 これでは どうにも足らんのじゃ。 197 00:16:23,142 --> 00:16:25,077 これではって…。 198 00:16:25,077 --> 00:16:28,481 亀太郎さんも ご家族があるのに なけなしのお金を…。 199 00:16:28,481 --> 00:16:31,751 どねぇな金じゃろうと 今は 事をなすためにゃ 必要なんじゃ。 200 00:16:31,751 --> 00:16:34,086 なけなしの金なんちゅう事は 分かっちょる。 201 00:16:34,086 --> 00:16:36,022 分かっておりません。 こねぇして わざわざ➡ 202 00:16:36,022 --> 00:16:38,424 頭を下げちょるのに 何じゃ その言いぐさは! 203 00:16:38,424 --> 00:16:41,424 (梅太郎)まあまあまあまあ。 204 00:16:44,764 --> 00:16:51,464 家族が食べていくのも お金は かかるんですよ。 205 00:17:09,455 --> 00:17:12,358 (ため息) 206 00:17:12,358 --> 00:17:15,127 その ため息は➡ 207 00:17:15,127 --> 00:17:19,827 「なんとか 用立ててあげんと」って ため息ね。 208 00:17:21,467 --> 00:17:24,804 えっ? これ…。 209 00:17:24,804 --> 00:17:30,142 旦那様の書棚の奥の方にあった 本を売ってきました。 ええっ!? 210 00:17:30,142 --> 00:17:32,411 せわぁない。 211 00:17:32,411 --> 00:17:37,283 もう何年も開いとらん本ですから 分かりゃしません。 212 00:17:37,283 --> 00:17:41,583 もし お金が入ったら 買い戻せばええんです。 213 00:17:43,422 --> 00:17:48,294 さすが 母上は 肝が据わっちょります。 214 00:17:48,294 --> 00:17:52,294 それに比べて 私は…。 215 00:17:54,433 --> 00:18:01,307 男の人は 遠くばかりを見よるから。 216 00:18:01,307 --> 00:18:05,077 せわぁ焼けますね。 217 00:18:05,077 --> 00:18:11,777 こねな事なら 女たちで 一燈銭でも始めましょうか。 218 00:18:17,456 --> 00:18:22,756 女たちの一燈銭…。 219 00:18:25,131 --> 00:18:30,469 ごめんなさい。 頂いたお金は 少しずつ返します。 220 00:18:30,469 --> 00:18:34,740 ええんです。 せっかく 久坂さんに誘ってもろうたのに➡ 221 00:18:34,740 --> 00:18:38,611 俺は 京に行けんから。 222 00:18:38,611 --> 00:18:43,415 ただいま。 あっ こんにちは。 223 00:18:43,415 --> 00:18:48,087 あの… お母様に お話が。 224 00:18:48,087 --> 00:18:52,758 売れ残った魚を かまぼこに? 225 00:18:52,758 --> 00:18:56,095 ええ。 かまぼこにすれば 日もちがするでしょう。 226 00:18:56,095 --> 00:19:02,434 こねぇな こんまい魚まで? そねぇな手間のかかる事…。 227 00:19:02,434 --> 00:19:06,105 みんな おりますから。 228 00:19:06,105 --> 00:19:10,442 いけんわね! そねなふうに包丁入れよっちゃ。 229 00:19:10,442 --> 00:19:12,378 貸しんさい。 230 00:19:12,378 --> 00:19:16,315 金太郎は 小骨がおいいけぇ 気を付けんにゃ。 231 00:19:16,315 --> 00:19:19,118 さすがじゃねえ。 232 00:19:19,118 --> 00:19:21,787 あの… 隠し味に みそは どうやろか? 233 00:19:21,787 --> 00:19:25,457 ええですねえ! コクが出そう! 234 00:19:25,457 --> 00:19:28,360 あっ! 半分は 焼きかまぼこにしません? 235 00:19:28,360 --> 00:19:33,660 それ ええかも! (フネ)さすが 亀さんやねえ! 236 00:19:44,743 --> 00:19:49,043 [ 回想 ] 刺し違えても 俺はやる。 237 00:19:50,616 --> 00:19:54,616 (九一)久しぶりじゃな 亀太郎。 238 00:19:57,089 --> 00:20:01,427 何で… 何でじゃ。 239 00:20:01,427 --> 00:20:05,097 たった今 萩に着いた。 240 00:20:05,097 --> 00:20:08,767 仕事は? 辞めた。 241 00:20:08,767 --> 00:20:13,639 ようやく見つけた 安泰な暮らしやないですか! 242 00:20:13,639 --> 00:20:16,939 放っておけんのじゃ。 243 00:20:20,112 --> 00:20:25,784 何で誰も逃げんのですか…。 俺は 逃げました。 244 00:20:25,784 --> 00:20:28,687 お前は それでええんじゃ。 245 00:20:28,687 --> 00:20:33,125 お前の望みは 絵描きになる事じゃろ? 246 00:20:33,125 --> 00:20:38,464 お前が描いた松陰先生の絵 ありゃ すばらしかった。 247 00:20:38,464 --> 00:20:45,764 俺に何かあったら 俺の絵を描いて母に渡してくれ。 248 00:20:49,108 --> 00:20:51,810 すみが 萩に? (彦介)ええ。 249 00:20:51,810 --> 00:20:53,746 入江さんと一緒に 帰ってきたみたいです。 250 00:20:53,746 --> 00:20:56,482 えっ でも 入江さん お仕事は? 251 00:20:56,482 --> 00:20:58,817 久坂さんの手紙に賛同して➡ 252 00:20:58,817 --> 00:21:02,517 仕事を辞めて 京へ行ってくれるって。 253 00:21:19,838 --> 00:21:22,174 [ 回想 ] (すみ)やっと 落ち着いて暮らす事が➡ 254 00:21:22,174 --> 00:21:27,846 できるんかもしれんの。 今度こそ 家族みんなで。 255 00:21:27,846 --> 00:21:58,143 ♬~ 256 00:21:58,143 --> 00:22:01,814 泣いてもええぞ。 257 00:22:01,814 --> 00:22:13,826 ♬~ 258 00:22:13,826 --> 00:22:18,497 行ってらっしゃいませ 旦那様。 259 00:22:18,497 --> 00:22:34,197 ♬~ 260 00:22:47,659 --> 00:22:50,959 これを。 261 00:22:56,135 --> 00:22:59,471 これは…。 262 00:22:59,471 --> 00:23:02,771 女たちで稼いだお金です。 263 00:23:07,813 --> 00:23:11,683 ええんか? 264 00:23:11,683 --> 00:23:17,683 亀太郎さんや ふさのおうちの分は きちんと渡してありますから。 265 00:23:21,160 --> 00:23:24,063 すまん。 266 00:23:24,063 --> 00:23:29,063 俺が動くと お前を不幸にするの。 267 00:23:32,104 --> 00:23:36,442 また 気取りよる。 えっ? 268 00:23:36,442 --> 00:23:42,742 あなたが思うとるより 女は強いんよ。 269 00:23:50,789 --> 00:23:53,789 文。 270 00:23:55,461 --> 00:24:01,461 一緒に持っていってええか? 先生の最期のお言葉を。 271 00:24:05,471 --> 00:24:13,771 ええ。 きっと 寅兄様が守ってくれます。 272 00:24:16,482 --> 00:24:22,821 どうか ご無事で。 273 00:24:22,821 --> 00:24:35,767 ♬~ 274 00:24:35,767 --> 00:24:37,703 (九一)高杉さん。 275 00:24:37,703 --> 00:24:41,440 おお 入江! 戻ったか。 はい。 276 00:24:41,440 --> 00:24:48,113 皆 ええ面構えしとるのう。 277 00:24:48,113 --> 00:24:53,113 久坂さん。 高杉さんが 見送りに来てくれました。 278 00:24:54,786 --> 00:25:00,125 何の用じゃ。 冷たいのう…。 279 00:25:00,125 --> 00:25:03,825 のう 久坂。 280 00:25:07,466 --> 00:25:10,369 俺は 松陰先生には➡ 281 00:25:10,369 --> 00:25:16,141 果たせんかった志が 2つあると思うとる。 282 00:25:16,141 --> 00:25:19,811 一つは 攘夷を決行する事。 283 00:25:19,811 --> 00:25:26,485 もう一つは 異国を自分の目で見る事。 284 00:25:26,485 --> 00:25:33,759 お互い 先生の志を一つずつ遂げて 長州に戻ったら➡ 285 00:25:33,759 --> 00:25:40,059 今度は 2人で どでかい事をしようや。 286 00:25:42,100 --> 00:25:45,800 悪うない。 287 00:25:50,776 --> 00:25:57,115 行くぞ お前ら! こん松本村から 世界を変えるんじゃ! 288 00:25:57,115 --> 00:26:00,986 (品川)よっしゃ! えいえい…。 (一同)お~!➡ 289 00:26:00,986 --> 00:26:03,789 えいえいお~! 290 00:26:03,789 --> 00:26:06,124 文久2年 春。 291 00:26:06,124 --> 00:26:14,800 久坂玄瑞と塾生たちは 京へ。 高杉晋作は 上海へと旅立った。 292 00:26:14,800 --> 00:26:17,800 (一同)えいえいお~! 293 00:26:30,816 --> 00:26:35,654 旦那様 無事 京に着かれたって。 294 00:26:35,654 --> 00:26:39,091 ≪(亀太郎)ごめんくださりませ。 295 00:26:39,091 --> 00:26:42,391 あ… 亀太郎さん。 296 00:26:51,670 --> 00:26:57,970 兄は 亀太郎さんが描いてくれた絵 えらく気に入っておりました。 297 00:27:00,112 --> 00:27:08,453 「ここに僕がおる。 亀太郎君は 僕の心まで描いてくれた」って。 298 00:27:08,453 --> 00:27:13,453 こねな絵も出てきましたよ。 299 00:27:18,463 --> 00:27:24,336 黒船の話 聞きとうて聞きとうて 塾に来たんです。 300 00:27:24,336 --> 00:27:28,140 先生は 話してくれました。 301 00:27:28,140 --> 00:27:35,414 異人の話も 漢詩の中に描かれた世界も。 302 00:27:35,414 --> 00:27:43,114 見た事のないもん 美しいもん たくさん見せてくれた。 303 00:27:46,058 --> 00:27:50,962 気付かんかった。 304 00:27:50,962 --> 00:27:55,434 俺の夢は もう かのうとったんじゃ。 305 00:27:55,434 --> 00:28:00,434 松陰先生がかなえてくれたんじゃ。 306 00:28:05,777 --> 00:28:10,477 先生。 俺…。 307 00:28:14,119 --> 00:28:20,459 亀太郎さんは お母様と萩に…。 308 00:28:20,459 --> 00:28:24,159 ご心配なく。 309 00:28:31,737 --> 00:28:36,408 (寺島) 長井がひいきにしとる茶屋は ここだそうです。 310 00:28:36,408 --> 00:28:40,108 ここの道が暗そうですね。 311 00:28:42,080 --> 00:28:45,751 ≪(物音) 312 00:28:45,751 --> 00:29:04,436 ♬~ 313 00:29:04,436 --> 00:29:07,105 亀太郎! 314 00:29:07,105 --> 00:29:09,775 平太郎の干物 持ってきました。 315 00:29:09,775 --> 00:29:12,444 みんな! 亀太郎が来よったぞ! 316 00:29:12,444 --> 00:29:15,347 亀だけに 一番のろい到着やったのう。 317 00:29:15,347 --> 00:29:18,784 こうして みんながそろうんは 久しぶりじゃな。 318 00:29:18,784 --> 00:29:20,719 今夜は ひとつ にぎやかにやりましょう! ねっ。 319 00:29:20,719 --> 00:29:23,019 さあさあさあ。 320 00:29:24,656 --> 00:29:28,126 よう来てくれた。 321 00:29:28,126 --> 00:29:32,126 遅うなりました。 322 00:30:03,962 --> 00:30:07,262 亀太郎? 323 00:30:14,439 --> 00:30:18,109 久坂さん。 久坂さん! 324 00:30:18,109 --> 00:30:21,446 どねぇした? 亀太郎がおらん。 325 00:30:21,446 --> 00:30:24,349 えっ? 326 00:30:24,349 --> 00:30:29,120 亀太郎! 亀太郎! 327 00:30:29,120 --> 00:30:31,790 亀太郎! 328 00:30:31,790 --> 00:30:44,135 ♬~ 329 00:30:44,135 --> 00:30:46,471 ≪(笑い声) ≪お気を付け下さい。 330 00:30:46,471 --> 00:30:50,141 ≪(長井)ああ 大丈夫じゃ。 331 00:30:50,141 --> 00:31:23,842 ♬~ 332 00:31:23,842 --> 00:31:27,842 ああ~! 333 00:31:54,472 --> 00:32:03,148 (伊之助)松浦亀太郎が… 京で 長井雅楽様に斬りつけました。 334 00:32:03,148 --> 00:32:07,485 亀太郎さんが 京に? 335 00:32:07,485 --> 00:32:10,822 一人で行ったようじゃ。 336 00:32:10,822 --> 00:32:16,695 (百合之助)それで 長井様は? 337 00:32:16,695 --> 00:32:20,832 軽い傷を負いましたが 無事です。 338 00:32:20,832 --> 00:32:28,132 亀太郎さんは? 亀太郎さんは どうなったんですか? 339 00:32:29,841 --> 00:32:33,141 亀太郎! 340 00:32:34,679 --> 00:32:39,651 亀太郎! 亀太郎! しっかりせえ! 341 00:32:39,651 --> 00:32:45,123 わやしおって! 何で 一人でやろうとした!? 342 00:32:45,123 --> 00:32:53,465 久坂さん。 あんたは こねなところで死んじゃいけん。 343 00:32:53,465 --> 00:33:01,165 最初に死ぬんは わしみたいな弱い者でええ。 344 00:33:04,476 --> 00:33:11,149 前原さん お別れです。 345 00:33:11,149 --> 00:33:18,823 どうか… 志をつないでつかぁさい! 346 00:33:18,823 --> 00:33:22,160 何 言うちょる! 347 00:33:22,160 --> 00:33:25,497 ああっ! ああ! 348 00:33:25,497 --> 00:33:29,834 亀太郎! ああ…。 349 00:33:29,834 --> 00:33:33,438 松陰先生…。 350 00:33:33,438 --> 00:33:36,738 楽しかったなあ…。 351 00:33:41,312 --> 00:33:44,783 亀太郎! 352 00:33:44,783 --> 00:33:48,653 亀太郎…。 何でじゃ! 353 00:33:48,653 --> 00:33:54,459 誰が そねな事 お前に頼んだ!➡ 354 00:33:54,459 --> 00:33:58,129 誰が…。 355 00:33:58,129 --> 00:34:09,140 ♬~ 356 00:34:09,140 --> 00:34:12,140 そねな…。 357 00:34:17,015 --> 00:34:23,715 亀太郎なりに 志を果たそうとしたんじゃろう。 358 00:34:25,690 --> 00:34:30,161 私は これから京に向かいます。 359 00:34:30,161 --> 00:34:52,417 ♬~ 360 00:34:52,417 --> 00:34:54,352 (滝)文。 361 00:34:54,352 --> 00:35:02,052 お母様が 亀太郎さんの絵を ご覧になりたいって。 362 00:35:07,999 --> 00:35:11,770 (フネ)あの子の絵じゃね…。➡ 363 00:35:11,770 --> 00:35:16,674 こねぇに うもう 描いたんじゃねえ…。 364 00:35:16,674 --> 00:35:25,817 (泣き声) 365 00:35:25,817 --> 00:35:29,117 申し訳ございません! 366 00:35:30,688 --> 00:35:37,762 亀太郎さんのお覚悟 私が気付いておれば…。 367 00:35:37,762 --> 00:35:42,062 申し訳ございません…。 368 00:35:45,637 --> 00:35:49,374 (雅)ごめんくださりませ。 369 00:35:49,374 --> 00:35:54,074 高杉の代わりに ご挨拶に伺いました。 370 00:36:02,987 --> 00:36:08,987 大切なご子息を失われたご心中 いかばかりかと。 371 00:36:11,663 --> 00:36:15,133 よろしかったら お聞かせ下さいまし。 372 00:36:15,133 --> 00:36:17,802 京に向かうご子息を➡ 373 00:36:17,802 --> 00:36:20,705 どのような お覚悟で 見送られたんですか? 374 00:36:20,705 --> 00:36:24,405 どのような思いで…。 退屈しのぎに来んで。 375 00:36:26,811 --> 00:36:29,811 興味本位なら帰り。 376 00:36:31,649 --> 00:36:33,618 帰り! 377 00:36:33,618 --> 00:36:36,621 そうです! 知りたいんです。 378 00:36:36,621 --> 00:36:39,621 知りたいと思うては いけませんか? 379 00:36:42,093 --> 00:36:46,965 幼い頃より ずっと聞かされてきました。 380 00:36:46,965 --> 00:36:51,769 「武士の妻たる者 うろたえず送り出せ」と。 381 00:36:51,769 --> 00:36:59,069 でも 誰も教えてくれんのです。 待ち方を。 382 00:37:01,112 --> 00:37:07,785 旦那様がおらんようになってから 夜が長うて…。 383 00:37:07,785 --> 00:37:14,659 便りが届けば あの人に 悪い事があったんじゃないかって。 384 00:37:14,659 --> 00:37:22,333 ほんのちいとで ええから 顔が見とうて 声が聞きとうて…。 385 00:37:22,333 --> 00:37:30,041 眠れんの。 眠れんのです…。 386 00:37:30,041 --> 00:37:38,750 (泣き声) 387 00:37:38,750 --> 00:37:42,620 私も同じ。 388 00:37:42,620 --> 00:37:51,095 男の人は 志があって… 命より大事なもんがあって…➡ 389 00:37:51,095 --> 00:37:54,432 どねぇに 生きとってほしいと願うても➡ 390 00:37:54,432 --> 00:37:57,335 止められん時もあって…。 391 00:37:57,335 --> 00:38:02,635 じゃあ 女は? 見送るだけ? 392 00:38:04,442 --> 00:38:08,742 悲しい知らせを聞くんを 待つだけ? 393 00:38:13,117 --> 00:38:17,417 そうやないって 私は信じたい。 394 00:38:19,457 --> 00:38:25,797 女たちにも やれる事がある。 できる事があるって。 395 00:38:25,797 --> 00:38:40,311 ♬~ 396 00:38:40,311 --> 00:38:47,752 一燈銭。 今日は ようけ かまぼこが売れたんよ。 397 00:38:47,752 --> 00:38:53,752 明日も作りましょう。 もっともっと作りましょう。 398 00:38:56,094 --> 00:38:59,430 これ。 399 00:38:59,430 --> 00:39:02,100 すみ! 400 00:39:02,100 --> 00:39:05,770 お返し。 401 00:39:05,770 --> 00:39:12,110 内職 見つけたそ。 勝手口に 野菜置いていくん やめりぃね。 402 00:39:12,110 --> 00:39:16,110 たぬきが化かしに来たんかと 思うやろ。 403 00:39:24,455 --> 00:39:28,126 くれるん? みんなに? 404 00:39:28,126 --> 00:39:31,426 (杉 豊)畑仕事も いっぱいする。 405 00:39:32,964 --> 00:39:36,964 小太郎… ありがとう。 406 00:39:39,070 --> 00:39:42,370 (亀)もう出します! 407 00:39:44,409 --> 00:39:47,311 亀さん? 408 00:39:47,311 --> 00:39:50,748 この家におったら➡ 409 00:39:50,748 --> 00:39:53,084 いつ どうなるか 分からんからって➡ 410 00:39:53,084 --> 00:39:57,784 嫁いだ時から こつこつ…。 411 00:40:02,427 --> 00:40:04,362 (亀)使うてつかぁさい! 412 00:40:04,362 --> 00:40:06,297 こねぇに…。 413 00:40:06,297 --> 00:40:09,767 一体 どうやって…。 414 00:40:09,767 --> 00:40:15,106 フフフフ! フフフフ。 415 00:40:15,106 --> 00:40:19,444 うちの亀も よう ためとりました! 416 00:40:19,444 --> 00:40:24,115 売り上げ ちょろまかして ちまちま ちまちま。 417 00:40:24,115 --> 00:40:26,784 アハハハハ! 418 00:40:26,784 --> 00:40:30,455 フフフフ…。 419 00:40:30,455 --> 00:40:33,791 うう…。 420 00:40:33,791 --> 00:40:37,128 独りやないです。➡ 421 00:40:37,128 --> 00:40:41,466 私たちがおります。 422 00:40:41,466 --> 00:40:57,014 ♬~ 423 00:40:57,014 --> 00:41:01,014 何じゃ? 話とは。 424 00:41:05,690 --> 00:41:08,159 これは どういう事じゃ? 425 00:41:08,159 --> 00:41:12,159 久坂には 謹慎を申しつけたはずじゃ。 426 00:41:19,170 --> 00:41:22,073 久坂の書いた建白書です。 427 00:41:22,073 --> 00:41:24,509 この時代を いかに生きるべきか➡ 428 00:41:24,509 --> 00:41:28,209 傾聴すべき考えが 書かれております。 429 00:41:46,464 --> 00:41:49,133 俺に何をさせたい? 430 00:41:49,133 --> 00:41:56,807 どうか お選び下さい。 この長州の未来を。 431 00:41:56,807 --> 00:42:00,678 古き しきたりに しがみつき続けるんか。 432 00:42:00,678 --> 00:42:02,680 身分に関係なく➡ 433 00:42:02,680 --> 00:42:07,818 志を持った者たちの熱に 託すんか。➡ 434 00:42:07,818 --> 00:42:10,154 お選び下さい。➡ 435 00:42:10,154 --> 00:42:12,089 松浦亀太郎の死を➡ 436 00:42:12,089 --> 00:42:17,495 過ちを犯した 一介の魚屋の死として 葬るんか。 437 00:42:17,495 --> 00:42:24,168 それとも この長州のために 命をなげうった志士の死と➡ 438 00:42:24,168 --> 00:42:27,168 認められるんか。 439 00:42:28,839 --> 00:42:34,445 もしも お前たちを選んだら? 440 00:42:34,445 --> 00:42:43,745 この久坂玄瑞が 長州を 背負って立つ覚悟にございます! 441 00:42:53,130 --> 00:42:58,803 旦那様。 萩の者たちは 元気です。 442 00:42:58,803 --> 00:43:07,503 女たちは 優しく 強く つながっております。 443 00:43:15,820 --> 00:43:18,723 (晋作)日本をひっくり返すんぞ! 444 00:43:18,723 --> 00:43:21,158 寅兄の言葉は➡ 445 00:43:21,158 --> 00:43:23,828 誰より それを求める人に 触れてほしいんです。 446 00:43:23,828 --> 00:43:27,698 ああ~! 高う つきますえ。 447 00:43:27,698 --> 00:43:31,102 私たち あの場所を守ります。 448 00:43:31,102 --> 00:43:36,974 <豊かな海に面した 山口県萩市。➡ 449 00:43:36,974 --> 00:43:42,446 沿岸の新鮮な魚で作る 焼き抜きかまぼこは➡ 450 00:43:42,446 --> 00:43:46,117 江戸時代から伝わる 郷土の味です。➡ 451 00:43:46,117 --> 00:43:53,791 松下村塾の塾生 松浦松洞 通称 亀太郎は➡ 452 00:43:53,791 --> 00:43:58,129 魚商人の家に生まれました。➡ 453 00:43:58,129 --> 00:44:02,800 亀太郎は 幼い頃から絵を学び➡ 454 00:44:02,800 --> 00:44:07,672 松陰の肖像画を描いた事で 知られています。➡ 455 00:44:07,672 --> 00:44:12,476 その絵は 家族や塾生たちに贈られ➡ 456 00:44:12,476 --> 00:44:16,814 大切に残されています。➡ 457 00:44:16,814 --> 00:44:19,483 吉田家に伝わったものは➡ 458 00:44:19,483 --> 00:44:23,354 唯一 あぐらをかいて くつろいでいる様子が➡ 459 00:44:23,354 --> 00:44:26,357 描かれています。➡ 460 00:44:26,357 --> 00:44:30,127 文久2年。 亀太郎は➡ 461 00:44:30,127 --> 00:44:36,434 公武合体を主張する長井雅楽の 暗殺を企てます。➡ 462 00:44:36,434 --> 00:44:40,304 しかし 思いを遂げられず➡ 463 00:44:40,304 --> 00:44:44,775 みずから 命を絶ちました。➡ 464 00:44:44,775 --> 00:44:54,475 亀太郎の志は 松陰の肖像画の中に 今も生き続けています> 465 00:45:33,057 --> 00:45:41,465 ♬~ 466 00:45:41,465 --> 00:45:43,801 (神谷)ああ~。 467 00:45:43,801 --> 00:45:52,101 ♬~