1 00:00:34,908 --> 00:00:37,677 元治元年6月。 2 00:00:37,677 --> 00:00:45,018 長州勢は 京での失地回復のため 兵を率いて京へ向かった。 3 00:00:45,018 --> 00:00:51,358 久坂玄瑞が 公家 鷹司に 天皇への嘆願を働きかける中➡ 4 00:00:51,358 --> 00:00:54,027 事態は急転。 5 00:00:54,027 --> 00:00:56,930 あくまで戦を避け➡ 6 00:00:56,930 --> 00:01:00,900 話し合いでの解決を目指した 久坂の思いは届かず➡ 7 00:01:00,900 --> 00:01:06,039 長州勢は とうとう 御所への進撃を決めた。 8 00:01:06,039 --> 00:01:07,974 (九一)久坂さん。 9 00:01:07,974 --> 00:01:12,712 (玄瑞)鷹司様は 天子様への嘆願を 取り次ぐと約束された! 10 00:01:12,712 --> 00:01:18,385 必ず たどりつき 約束を果たして頂く! 11 00:01:18,385 --> 00:01:21,054 (一同)おお! 12 00:01:21,054 --> 00:01:24,724 諸藩の軍勢が御所を取り囲む中➡ 13 00:01:24,724 --> 00:01:28,595 来島又兵衛が蛤御門に到着。 14 00:01:28,595 --> 00:01:31,064 (来島)行け! 15 00:01:31,064 --> 00:01:37,871 門を守る会津勢を打ち破り 最初に御所に入った。 16 00:01:37,871 --> 00:01:42,871 思い知ったか 会津め! 押せ! 17 00:01:52,352 --> 00:01:55,352 しかし…。 18 00:01:59,025 --> 00:02:02,325 敵だ! 19 00:02:08,368 --> 00:02:10,368 (銃声) 20 00:02:17,377 --> 00:02:20,046 薩摩め! 21 00:02:20,046 --> 00:02:24,346 (銃声) 22 00:02:30,390 --> 00:02:37,197 一方 久坂玄瑞らは 堺町御門にたどりついた。 23 00:02:37,197 --> 00:02:42,001 ≪(刀がぶつかり合う音と 雄たけび) 24 00:02:42,001 --> 00:02:46,001 戦に…。 25 00:03:08,228 --> 00:03:14,528 (久米次郎)庠序… 学校を…。 26 00:03:35,655 --> 00:03:38,655 (文)旦那様…。 27 00:03:40,527 --> 00:03:43,527 あなたの家です。 28 00:03:45,665 --> 00:03:50,503 帰ってきてつかぁさい。 29 00:03:50,503 --> 00:03:58,378 ♬~(テーマ音楽) 30 00:03:58,378 --> 00:04:32,478 ♬~ 31 00:04:32,478 --> 00:04:39,352 ♬「愚かなる 吾れのことをも」 32 00:04:39,352 --> 00:04:48,828 ♬「友とめづ人は わがとも友と」 33 00:04:48,828 --> 00:04:57,170 ♬「吾れをも 友とめづ人は」 34 00:04:57,170 --> 00:05:07,513 ♬「わがとも友と めでよ人々」 35 00:05:07,513 --> 00:05:44,984 ♬~ 36 00:05:44,984 --> 00:05:47,320 ♬「吾れをも」 37 00:05:47,320 --> 00:05:51,824 ♬「友と めづ人は」 38 00:05:51,824 --> 00:06:00,833 ♬「わがとも友と めでよ人々」 39 00:06:00,833 --> 00:06:06,706 ♬「燃ゆ」 40 00:06:06,706 --> 00:06:19,406 ♬~ 41 00:06:32,832 --> 00:06:39,132 [ 回想 ] (玄瑞)生きて 鷹司邸に入り 生きて 天子様へ嘆願する! 42 00:06:44,978 --> 00:06:48,648 行くぞ! 43 00:06:48,648 --> 00:07:02,662 ♬~ 44 00:07:02,662 --> 00:07:05,331 (銃声) 45 00:07:05,331 --> 00:07:08,631 寺島! 46 00:07:11,204 --> 00:07:15,504 (寺島)久坂さん! 行ってつかぁさい! 47 00:07:17,677 --> 00:07:20,977 (銃声) 48 00:07:23,549 --> 00:07:26,352 (九一 品川)久坂さん! 49 00:07:26,352 --> 00:07:29,255 久坂さん! 50 00:07:29,255 --> 00:07:46,639 ♬~ 51 00:07:46,639 --> 00:07:50,977 薩摩勢に来島を討ち取られた 長州は➡ 52 00:07:50,977 --> 00:07:55,648 御所の大軍を前に勢いを失った。 53 00:07:55,648 --> 00:08:02,948 久坂隊は 負傷者を出しながらも 目指す鷹司邸へと たどりついた。 54 00:08:16,669 --> 00:08:19,572 鷹司様! 55 00:08:19,572 --> 00:08:23,272 天子様へ この書状を! 56 00:08:25,011 --> 00:08:28,347 お願い致します! 何とぞ! 57 00:08:28,347 --> 00:08:33,647 天子様へのご嘆願を お許し下さいませ! 58 00:08:35,154 --> 00:08:39,625 長州は 決して 朝廷に 弓引くものではございませぬ! 59 00:08:39,625 --> 00:08:42,625 何とぞ! 60 00:08:46,499 --> 00:08:48,634 (鷹司)ならん! 61 00:08:48,634 --> 00:08:51,934 何故 御所を戦場にしたのじゃ。 62 00:08:54,507 --> 00:08:59,278 何とぞ… 何とぞ! 天子様にご嘆願を! 63 00:08:59,278 --> 00:09:03,182 何とぞ! 長州をお救い下さい! 64 00:09:03,182 --> 00:09:06,185 もう… ひつこい! 65 00:09:06,185 --> 00:09:10,323 そなたらは 天子さんに刃を向けたのじゃぞ! 66 00:09:10,323 --> 00:09:14,193 もはや御所に そなたらの声を 聞く者などおらんわ! 67 00:09:14,193 --> 00:09:23,336 鷹司様! 何とぞ! 68 00:09:23,336 --> 00:09:28,036 (砲撃音) 69 00:09:32,945 --> 00:09:37,817 (砲撃音) 70 00:09:37,817 --> 00:09:54,233 ♬~ 71 00:09:54,233 --> 00:10:00,173 入江 品川 寺島。 72 00:10:00,173 --> 00:10:03,910 お前たちは ここを抜け出し➡ 73 00:10:03,910 --> 00:10:09,315 元徳様が京へ入らぬよう お止めしてくれ。 74 00:10:09,315 --> 00:10:12,218 久坂さんは…。 75 00:10:12,218 --> 00:10:15,655 ここまでじゃ。 76 00:10:15,655 --> 00:10:18,991 すべて 俺が負うべき責め。 77 00:10:18,991 --> 00:10:24,664 お殿様に おわびを。 78 00:10:24,664 --> 00:10:31,337 長州の… 萩の皆にも。 79 00:10:31,337 --> 00:10:35,208 俺は腹を切る。 80 00:10:35,208 --> 00:10:38,211 (砲撃音) 81 00:10:38,211 --> 00:10:43,211 あなたは 生きねばならぬ人です。 82 00:10:46,686 --> 00:10:50,356 俺も一緒にいく! 83 00:10:50,356 --> 00:10:53,259 お前は高杉を支えてくれ。 84 00:10:53,259 --> 00:10:56,559 あいつを独りにすんな。 85 00:10:59,365 --> 00:11:01,300 僕がお供する。 86 00:11:01,300 --> 00:11:04,036 お前は…。 最後まで独りでゆくなんぞ➡ 87 00:11:04,036 --> 00:11:06,939 許しません。 88 00:11:06,939 --> 00:11:12,712 久坂さんは 僕の憧れでした。 89 00:11:12,712 --> 00:11:20,586 生きるんも 死ぬんも 久坂さんと共に。 90 00:11:20,586 --> 00:11:26,286 それが 僕が立てた志じゃ。 91 00:11:29,262 --> 00:11:33,332 (砲撃音) 92 00:11:33,332 --> 00:12:06,032 ♬~ 93 00:12:06,032 --> 00:12:09,732 行け。 94 00:12:11,904 --> 00:12:18,611 高杉さんと志を果たします。 95 00:12:18,611 --> 00:12:22,048 猛々しく。 96 00:12:22,048 --> 00:12:33,326 ♬~ 97 00:12:33,326 --> 00:12:38,197 ごめん。 (品川)ごめん。 98 00:12:38,197 --> 00:12:52,011 ♬~ 99 00:12:52,011 --> 00:12:54,914 (砲撃音) 100 00:12:54,914 --> 00:12:56,882 おったぞ! 101 00:12:56,882 --> 00:13:00,582 品川! 102 00:13:04,590 --> 00:13:06,559 入江さん! 103 00:13:06,559 --> 00:13:09,259 行け! 104 00:13:15,701 --> 00:13:22,041 靖… 頼んだぞ。 105 00:13:22,041 --> 00:13:25,341 志を継いでくれ…。 106 00:13:31,050 --> 00:13:34,750 品川 行け! 107 00:13:36,655 --> 00:13:40,326 ああ~! 108 00:13:40,326 --> 00:14:11,326 ♬~ 109 00:14:22,902 --> 00:14:25,602 無念。 110 00:14:34,313 --> 00:14:41,654 松陰先生… こねな終わりで ええんじゃろうか? 111 00:14:41,654 --> 00:14:48,954 俺は 自分の命を 十分に使えたんじゃろうか。 112 00:15:00,005 --> 00:15:02,675 [ 回想 ] 悪い事ばっかりあったんなら➡ 113 00:15:02,675 --> 00:15:05,344 きっと もう 悪い運を使い切ったんよ。 114 00:15:05,344 --> 00:15:10,644 やから これからは きっと いい事ばかりある。 115 00:15:12,218 --> 00:15:15,518 せわぁない! 116 00:15:20,693 --> 00:15:26,365 [ 回想 ] (寅次郎)人の命とは 歳月の長さではない。➡ 117 00:15:26,365 --> 00:15:30,703 10歳で死んでいく者は 10歳の中に。➡ 118 00:15:30,703 --> 00:15:35,541 20歳で死ぬ者は 20歳の中に。➡ 119 00:15:35,541 --> 00:15:41,313 それぞれ 春夏秋冬があり 実を結んでいる。➡ 120 00:15:41,313 --> 00:15:43,983 もし 同志の中で➡ 121 00:15:43,983 --> 00:15:46,886 私の心を 継いでくれる人がいたら➡ 122 00:15:46,886 --> 00:15:51,323 私の実は 空ではない。➡ 123 00:15:51,323 --> 00:15:59,623 どうか 一粒の籾として 次の春の種となれますよう。 124 00:16:09,341 --> 00:16:14,013 [ 回想 ] 私の一生の志です。 125 00:16:14,013 --> 00:16:17,713 あなたと共に生きてまいります。 126 00:16:25,357 --> 00:16:31,057 無念… じゃない。 127 00:16:34,967 --> 00:16:38,304 しくじってばっかりの 人生じゃったが➡ 128 00:16:38,304 --> 00:16:41,206 四季は あった。 129 00:16:41,206 --> 00:16:44,506 きっと お前にも。 130 00:16:46,178 --> 00:16:49,648 (玄瑞)悲しむ事はない。 131 00:16:49,648 --> 00:16:55,988 あとは皆が志をつないでくれる。 132 00:16:55,988 --> 00:17:09,535 ♬~ 133 00:17:09,535 --> 00:17:13,005 お文。 134 00:17:13,005 --> 00:17:16,675 約束守れんで すまん。 135 00:17:16,675 --> 00:17:23,375 じゃがな 俺は生きたぞ! 136 00:17:27,019 --> 00:17:33,626 (玄瑞)お文…。 お前も生きろ。 137 00:17:33,626 --> 00:17:49,975 ♬~ 138 00:17:49,975 --> 00:17:54,847 寺島! 参るぞ! 139 00:17:54,847 --> 00:17:57,847 おお! 140 00:18:21,674 --> 00:18:26,345 久坂玄瑞 享年25。 141 00:18:26,345 --> 00:18:33,345 久坂らによる天皇への嘆願は 最悪の形で終わった。 142 00:18:43,629 --> 00:18:45,964 何をしているんですか? 143 00:18:45,964 --> 00:18:51,303 ん? ここに 畑を作ろうと思うてね。 144 00:18:51,303 --> 00:18:53,972 お父上がお帰りになった時➡ 145 00:18:53,972 --> 00:18:58,644 おいしいナスや大根が ようけ とれるように。 146 00:18:58,644 --> 00:19:00,979 お芋も作ってつかぁさい。 147 00:19:00,979 --> 00:19:07,319 フフフ はいはい。 じゃあ お芋は ここね。 148 00:19:07,319 --> 00:19:10,656 (すみ)文! 149 00:19:10,656 --> 00:19:14,326 すみ! 150 00:19:14,326 --> 00:19:19,198 ご城下の皆が騒いどるの。 151 00:19:19,198 --> 00:19:24,670 京で戦になったって…。 152 00:19:24,670 --> 00:19:28,370 戦? 153 00:19:46,925 --> 00:19:50,629 兄上…。➡ 154 00:19:50,629 --> 00:19:53,929 京で何が…。 155 00:20:03,642 --> 00:20:06,642 (滝)文! 156 00:20:15,654 --> 00:20:21,326 (晋作)おお。 やっと来たか。 157 00:20:21,326 --> 00:20:26,626 俺には 人望がないんか 会いに来るやつもおらんのでな。 158 00:20:31,670 --> 00:20:36,008 ここんところ 毎晩 夢に あの朴念仁が出てきおって➡ 159 00:20:36,008 --> 00:20:40,679 うるそうて困っとった。 160 00:20:40,679 --> 00:20:47,553 そしたら 雅がの 妙な事を言いよるんじゃ。 161 00:20:47,553 --> 00:20:53,553 ご城下では 久坂が死んだという 話が広まっとると。 162 00:20:57,029 --> 00:21:03,729 言うてくれ。 「そねなうわさは 間違いじゃ」と。 163 00:21:09,041 --> 00:21:13,041 言うてくれ。 164 00:21:21,620 --> 00:21:25,591 (前原)長州勢は御所に進撃。 165 00:21:25,591 --> 00:21:32,264 久坂さんは 天子様への嘆願かなわず➡ 166 00:21:32,264 --> 00:21:35,964 ご自害なされました。 167 00:21:37,669 --> 00:21:42,369 (前原)入江さん 寺島も共に。 168 00:21:45,544 --> 00:21:49,281 うそじゃ。 169 00:21:49,281 --> 00:21:53,281 そねな訳あるか。 170 00:21:55,020 --> 00:22:00,020 そねな つまらん戦で あいつらが死んだりするもんか! 171 00:22:04,696 --> 00:22:08,033 (晋作)うそじゃ…。 172 00:22:08,033 --> 00:22:12,033 うそじゃと言わんか! 173 00:22:18,043 --> 00:22:26,743 前原… うそじゃと言わんか! 174 00:22:32,991 --> 00:22:39,865 前の晩 進退を決める軍議が 開かれました。➡ 175 00:22:39,865 --> 00:22:47,165 久坂さんは 最後まで 話し合いによる解決をと…。 176 00:23:14,032 --> 00:23:17,332 兄上は…。 177 00:23:20,372 --> 00:23:25,711 入江さんは 久坂さんに事後を託され➡ 178 00:23:25,711 --> 00:23:29,411 共に鷹司邸を出たんじゃが…。 179 00:23:32,517 --> 00:23:36,321 わしを…➡ 180 00:23:36,321 --> 00:23:40,621 わしをかぼうて…。 181 00:23:44,997 --> 00:23:48,297 申し訳ございません。 182 00:23:50,869 --> 00:23:55,569 (品川)申し訳ございません! 183 00:23:59,544 --> 00:24:03,244 (靖)もう謝るな。 184 00:24:08,687 --> 00:24:12,687 兄上なら そうする。 185 00:24:19,031 --> 00:24:26,705 こないだ… きょうだい3人で眠ったん➡ 186 00:24:26,705 --> 00:24:34,312 もしかしたら 最後になるやろか 思うたけど➡ 187 00:24:34,312 --> 00:24:39,012 いつだって 帰ってきてくれたから…。 188 00:24:40,652 --> 00:24:46,525 「すみ 元気しとったか」って…。 189 00:24:46,525 --> 00:24:52,998 やから 今度もって…。 190 00:24:52,998 --> 00:24:57,698 (泣き声) 191 00:25:02,674 --> 00:25:10,674 兄上… 兄上…。 192 00:25:13,685 --> 00:25:18,023 (伊之助)久坂が自刃…。 193 00:25:18,023 --> 00:25:21,359 (剛蔵)長州は 朝廷を敵に回した! 194 00:25:21,359 --> 00:25:26,031 江戸藩邸には 幕吏の手が入り 捕らえられた者もおると。 195 00:25:26,031 --> 00:25:28,700 我々の命も危うい。 196 00:25:28,700 --> 00:25:32,400 伊之助。 早う身を隠さねば! 197 00:25:34,306 --> 00:25:42,647 (福原)長州勢は 薩摩 会津らの武力を前に完敗。 198 00:25:42,647 --> 00:25:50,947 朝廷は こたび 長州征討の命を…。 199 00:25:56,661 --> 00:26:04,536 幕府は 諸藩の兵と共に 長州に攻め入るものと…。 200 00:26:04,536 --> 00:26:12,210 (敬親) 我が藩は 朝敵となったのか…。 201 00:26:12,210 --> 00:26:15,013 (周布)殿…。 202 00:26:15,013 --> 00:26:28,313 天子様が… 長州を… 毛利を討てと…。 203 00:26:30,028 --> 00:26:35,834 この禁門の変で 朝廷は 長州藩を朝敵とし➡ 204 00:26:35,834 --> 00:26:43,134 藩主 毛利敬親 世継ぎ 元徳親子の 処罰を命じた。 205 00:26:55,187 --> 00:26:57,656 久米次郎。 206 00:26:57,656 --> 00:27:01,993 おうちに帰りますよ。 支度なさい。 207 00:27:01,993 --> 00:27:04,663 文 待ちんさい。 208 00:27:04,663 --> 00:27:06,598 (寿)文。 (亀)文さん。 209 00:27:06,598 --> 00:27:09,000 (百合之助)文。 文。 210 00:27:09,000 --> 00:27:12,671 帰らんと。 211 00:27:12,671 --> 00:27:16,341 もう 久坂家には戻るな。 212 00:27:16,341 --> 00:27:20,011 お前は この家におれ。 213 00:27:20,011 --> 00:27:22,681 家に帰らんと。 214 00:27:22,681 --> 00:27:26,551 文! 私は あの家で…。 215 00:27:26,551 --> 00:27:32,290 藩からのお達しがあった。 216 00:27:32,290 --> 00:27:37,990 こたびの責めを負うて 久坂家は 断絶。➡ 217 00:27:39,631 --> 00:27:43,931 養子縁組みは 取り消し。 218 00:27:45,503 --> 00:27:53,979 久米次郎は 小田村家へ帰すようにと。 219 00:27:53,979 --> 00:27:56,979 何を今更…。 220 00:28:06,558 --> 00:28:10,858 (寿)文。 お茶を…。 221 00:28:16,234 --> 00:28:21,206 何… な… 何をなさっとるんです!? 222 00:28:21,206 --> 00:28:23,341 ここは…! 藩命じゃ。 223 00:28:23,341 --> 00:28:28,213 久坂家お家断絶につき この家は 閉ざす! 224 00:28:28,213 --> 00:28:35,920 ♬~ 225 00:28:35,920 --> 00:28:41,220 間もなく 門を封鎖する。 早々に立ち退け! 226 00:28:54,306 --> 00:28:58,643 よし。 戻るぞ! (一同)はっ! 227 00:28:58,643 --> 00:29:13,191 ♬~ 228 00:29:13,191 --> 00:29:16,191 (久米次郎)学校…。 229 00:29:23,868 --> 00:29:31,009 庠序 学校… 学校を設け為して…➡ 230 00:29:31,009 --> 00:29:36,709 為して… もって これを教う。 231 00:29:38,283 --> 00:29:45,957 庠は養なり 校は教なり 序は射なり。➡ 232 00:29:45,957 --> 00:29:53,832 夏には校といい 殷には序といい 周には庠といい➡ 233 00:29:53,832 --> 00:29:59,971 学は則ち 三代 これを共にす。 234 00:29:59,971 --> 00:30:07,671 皆 人倫を明らかにする所以なり。 235 00:30:17,989 --> 00:30:20,289 覚えたん? 236 00:30:22,660 --> 00:30:28,360 聞いてもらいます。 お父上が帰ってきたら。 237 00:30:36,207 --> 00:31:09,207 (泣き声) 238 00:31:15,713 --> 00:31:19,384 (美鶴)何です? あなた。 239 00:31:19,384 --> 00:31:23,054 お願いがあって参りました。 240 00:31:23,054 --> 00:31:28,393 ご重役の方々に 何とぞ お取り次ぎを。 241 00:31:28,393 --> 00:31:30,728 何を…。 242 00:31:30,728 --> 00:31:35,333 久坂家をなくされてしもうては 困ります。 243 00:31:35,333 --> 00:31:38,236 家名断絶は 当然の…。 244 00:31:38,236 --> 00:31:41,005 夫と約束をしました。 245 00:31:41,005 --> 00:31:46,305 久米次郎と私と 3人で暮らすと。 246 00:31:47,879 --> 00:31:51,649 久坂の家がなくては困ります。 247 00:31:51,649 --> 00:31:55,649 あの人に怒られてしまいます。 248 00:31:57,355 --> 00:32:04,055 久米次郎は 孟子をそらんじて お父上に聞かせると…。 249 00:32:05,697 --> 00:32:13,037 やから 私がしっかりと久坂家を構えて➡ 250 00:32:13,037 --> 00:32:15,737 お出迎えせんと…。 251 00:32:20,378 --> 00:32:23,715 ここは あなたの来る所ではありません。 252 00:32:23,715 --> 00:32:26,415 お帰りなさい。 253 00:32:28,386 --> 00:32:30,321 (椋梨)行ってまいる。 254 00:32:30,321 --> 00:32:34,192 どうか… ご重役様方に どうか お取り次ぎを。 255 00:32:34,192 --> 00:32:37,195 どう…。 256 00:32:37,195 --> 00:32:39,330 どうか! お願い致します! 257 00:32:39,330 --> 00:32:42,030 無礼な! 離せ! 258 00:32:44,202 --> 00:32:47,005 (椋梨)久坂の妻か。 259 00:32:47,005 --> 00:32:52,677 哀れじゃのう。 お前の夫も兄も。 260 00:32:52,677 --> 00:32:59,551 志を声高に叫んだところで 実のところ 何をなした? 261 00:32:59,551 --> 00:33:05,690 長州を朝敵にし お国は 今にも潰れんとしておる。 262 00:33:05,690 --> 00:33:10,390 久坂の家が取り潰しになるなど 当然! 263 00:33:19,704 --> 00:33:23,041 あなた様なんですか? 264 00:33:23,041 --> 00:33:25,376 何? 265 00:33:25,376 --> 00:33:33,985 あの人を こねな目に遭わせたんは あなたなんですか? 266 00:33:33,985 --> 00:33:37,985 フフフフ… くだらん。 267 00:33:39,857 --> 00:33:44,557 お前に何ができる? おなごの分際で。 268 00:33:49,000 --> 00:33:52,870 できる事は ただ一つ。 269 00:33:52,870 --> 00:33:56,870 己の無力を泣け。 270 00:33:59,010 --> 00:34:01,913 火急の用じゃ。 城に参る。 271 00:34:01,913 --> 00:34:05,683 行ってらっしゃいませ。 272 00:34:05,683 --> 00:34:16,027 ♬~ 273 00:34:16,027 --> 00:34:27,372 (泣き声) 274 00:34:27,372 --> 00:35:00,672 ♬~ 275 00:35:00,672 --> 00:35:04,342 (晋作)そうか…。 276 00:35:04,342 --> 00:35:09,342 皆 死んだか…。 277 00:35:53,324 --> 00:35:57,195 久坂。 278 00:35:57,195 --> 00:36:01,195 俺は 狂うぞ…。 279 00:36:21,018 --> 00:36:24,718 <旦那様> 280 00:36:34,966 --> 00:36:38,636 園山様。 お会いしたいいう方が。 281 00:36:38,636 --> 00:36:41,636 私に? 282 00:36:44,509 --> 00:36:48,809 台場造りでは お世話になりました。 283 00:36:51,649 --> 00:36:55,649 お願いしたい事がございます。 284 00:36:58,523 --> 00:37:01,823 <旦那様> 285 00:37:10,001 --> 00:37:11,936 お文は? 286 00:37:11,936 --> 00:37:14,872 黙って出かけたきり 帰ってこんで…。 287 00:37:14,872 --> 00:37:17,341 (梅太郎) 母上が捜しに出たんやが…。 288 00:37:17,341 --> 00:37:22,641 (滝)文! 心配させんで! どこへ行っとったん? 289 00:37:34,625 --> 00:37:37,962 すまんかった! 290 00:37:37,962 --> 00:37:41,632 藩の政の中におりながら➡ 291 00:37:41,632 --> 00:37:48,506 寅次郎のみならず 久坂まで死なせてしもうた。 292 00:37:48,506 --> 00:37:51,309 君のせいではない。 293 00:37:51,309 --> 00:37:58,009 兄上。 お顔をお上げ下さい。 294 00:38:15,533 --> 00:38:18,002 皆様。 295 00:38:18,002 --> 00:38:24,002 本日は 久坂のためにお集まり頂き ありがとあんした。 296 00:38:25,877 --> 00:38:31,015 皆様に お話がございます。 297 00:38:31,015 --> 00:38:37,822 先ほど 奥の老女 園山様に お会いしてまいりました。 298 00:38:37,822 --> 00:38:41,292 奥御殿総取締役の…。 299 00:38:41,292 --> 00:38:43,961 ええ。 300 00:38:43,961 --> 00:38:49,261 お城で働かせて下さいと。 301 00:38:50,835 --> 00:38:53,638 お… 奥で? 302 00:38:53,638 --> 00:38:56,638 どういう事じゃ? 文。 303 00:38:58,309 --> 00:39:02,179 分からんからです。 304 00:39:02,179 --> 00:39:07,879 なぜ あの人が死んだんか。 305 00:39:10,321 --> 00:39:14,321 分からんままに 弔いを? 306 00:39:16,994 --> 00:39:20,294 そねな事 できません。 307 00:39:24,335 --> 00:39:32,610 なぜ死んだんです…。 寅兄は。 308 00:39:32,610 --> 00:39:39,951 なぜ死んだんです…。 稔麿さんは 入江さんは。 309 00:39:39,951 --> 00:39:46,290 なぜ死んだんです…。 亀太郎さんは 寺島さんは。 310 00:39:46,290 --> 00:39:48,290 なぜ…! 311 00:39:50,161 --> 00:39:53,461 久坂は…。 312 00:39:55,967 --> 00:40:03,641 だって あの人は 生きると約束してくれた。 313 00:40:03,641 --> 00:40:06,978 共に生きると。 314 00:40:06,978 --> 00:40:10,314 文…。 嫌や 私は受け入れん。 許さん。 315 00:40:10,314 --> 00:40:12,984 絶対許さん! あの人を殺したもんを。 316 00:40:12,984 --> 00:40:16,854 なぜ…。 317 00:40:16,854 --> 00:40:23,627 それが分かるまで 弔ったりなんかせん。 318 00:40:23,627 --> 00:40:27,331 涙も流さん。 319 00:40:27,331 --> 00:40:34,031 やから… あの人は死んでなんかおらん。 320 00:40:37,341 --> 00:40:43,014 お城に奉公にあがって どねぇするつもりじゃ? 321 00:40:43,014 --> 00:40:46,684 奥に入れば 家にも帰れんのだぞ。 322 00:40:46,684 --> 00:40:48,619 構いません。 323 00:40:48,619 --> 00:40:51,555 小間使いでも下働きでも 何でもやります。 324 00:40:51,555 --> 00:40:54,358 そうやって 政の真ん中でのし上がって➡ 325 00:40:54,358 --> 00:40:58,696 いつか 殿様の御前に 出られる時が来たら➡ 326 00:40:58,696 --> 00:41:00,631 じかにお尋ねします。 327 00:41:00,631 --> 00:41:08,931 私の大切な人たちが なぜ無残に 死なねばならなかったんかを。 328 00:41:16,247 --> 00:41:19,383 久米次郎。 329 00:41:19,383 --> 00:41:26,683 あなたには 私たち夫婦が勝手をしました。 330 00:41:28,726 --> 00:41:34,726 でも 行かせて下さい。 331 00:41:37,001 --> 00:41:44,701 きちんと また あなたの前に立てるように。 332 00:41:54,552 --> 00:42:02,252 皆様。 これまでお世話になりました。 333 00:42:06,697 --> 00:42:10,034 お別れ申し上げます。 334 00:42:10,034 --> 00:42:23,047 ♬~ 335 00:42:23,047 --> 00:42:25,716 (玄瑞)俺は生きたぞ!➡ 336 00:42:25,716 --> 00:42:31,416 お文…。 お前も生きろ。 337 00:42:37,995 --> 00:42:40,898 <旦那様。➡ 338 00:42:40,898 --> 00:42:45,669 これまでの私は もう おりません。➡ 339 00:42:45,669 --> 00:42:54,969 文という無力な女の名は捨てます> 340 00:43:00,684 --> 00:43:06,557 長州藩の奥御殿に 見習い女中として入った文。 341 00:43:06,557 --> 00:43:11,028 そこは 女たちの戦場だった。 342 00:43:11,028 --> 00:43:13,697 誰か 賭けをせぬか?➡ 343 00:43:13,697 --> 00:43:18,569 この者が いつ 逃げ出すか 泣きだすか。 344 00:43:18,569 --> 00:43:21,372 時代が大きくうねる中➡ 345 00:43:21,372 --> 00:43:25,072 文の新たな戦いが 始まった。 346 00:43:27,711 --> 00:43:32,011 私は 決して逃げませぬ。 347 00:43:34,985 --> 00:43:39,857 <京都御苑の西側にある蛤御門。➡ 348 00:43:39,857 --> 00:43:43,661 ここで長州軍と幕府軍が衝突し➡ 349 00:43:43,661 --> 00:43:46,997 禁門の変が起きました。➡ 350 00:43:46,997 --> 00:43:54,338 久坂玄瑞が率いる兵は 南側の堺町御門で交戦しました。➡ 351 00:43:54,338 --> 00:43:59,009 敵陣をかいくぐって 久坂らが立てこもった➡ 352 00:43:59,009 --> 00:44:02,346 鷹司邸の跡です。➡ 353 00:44:02,346 --> 00:44:09,646 久坂は自決し ここで25年の生涯を終えました> 354 00:44:12,690 --> 00:44:17,561 <久坂と文が 結婚後 一緒に過ごした時間は➡ 355 00:44:17,561 --> 00:44:21,365 僅か1年ほどだったといいます。➡ 356 00:44:21,365 --> 00:44:25,035 久坂が文に送った手紙。➡ 357 00:44:25,035 --> 00:44:31,375 文が夫の死後も ずっと大事にしていたものです。➡ 358 00:44:31,375 --> 00:44:36,213 文面からは 久坂の 文への気遣いが うかがえ➡ 359 00:44:36,213 --> 00:44:38,182 2人が頻繁に➡ 360 00:44:38,182 --> 00:44:42,987 手紙のやり取りを していた事が 分かります。➡ 361 00:44:42,987 --> 00:44:48,659 手紙を通して心を通い合わせた 久坂と文。➡ 362 00:44:48,659 --> 00:44:55,359 久坂の死で 文の運命は 大きく変わっていくのです> 363 00:45:37,508 --> 00:45:42,379 (満江)<太蔵が原の絵図が届いた夜 城下に政変が起こり➡ 364 00:45:42,379 --> 00:45:49,687 小黒派は一掃され 杉山忠兵衛様が 首席家老に任じられます。➡ 365 00:45:49,687 --> 00:45:53,524 その夜 護衛役を 頼まれた隼太は➡ 366 00:45:53,524 --> 00:45:58,324 郡奉行に出世して 又左衛門を名乗ります> 367 00:46:00,030 --> 00:46:06,730 <そして 羽太屋の助けをかりて 太蔵が原の開墾を始めたのです>