1 00:00:33,228 --> 00:00:36,164 (美和)出ていきんさい。 (秀次郎)母上! 2 00:00:36,164 --> 00:00:38,864 母上…。 3 00:00:41,303 --> 00:00:44,603 お母ちゃん! 4 00:00:46,975 --> 00:00:51,846 久坂の子 秀次郎と別れた美和。 5 00:00:51,846 --> 00:00:54,316 一方…。 6 00:00:54,316 --> 00:00:56,985 (西郷) 徴兵令は すでに布告しもした。 7 00:00:56,985 --> 00:01:00,855 そんために 士族を救済する策がいりもんそ。 8 00:01:00,855 --> 00:01:05,994 徴兵令が発布され 物議を醸していたのである。 9 00:01:05,994 --> 00:01:11,666 (三条)士族たちの不満が心配やな。 10 00:01:11,666 --> 00:01:15,003 新政府は 次々と改革を断行。 11 00:01:15,003 --> 00:01:18,873 改革のひずみは 次第に大きくなっていた。 12 00:01:18,873 --> 00:01:20,875 (民治)美和! 13 00:01:20,875 --> 00:01:26,614 前原が 新政府に不満を持つ連中を 明倫館に集めとるらしい! 14 00:01:26,614 --> 00:01:30,314 前原さんが? 15 00:01:34,489 --> 00:01:42,630 ♬~(テーマ音楽) 16 00:01:42,630 --> 00:02:16,531 ♬~ 17 00:02:16,531 --> 00:02:23,671 ♬「愚かなる 吾れのことをも」 18 00:02:23,671 --> 00:02:32,947 ♬「友とめづ人は わがとも友と」 19 00:02:32,947 --> 00:02:41,289 ♬「吾れをも 友とめづ人は」 20 00:02:41,289 --> 00:02:51,633 ♬「わがとも友と めでよ人々」 21 00:02:51,633 --> 00:03:28,336 ♬~ 22 00:03:28,336 --> 00:03:35,944 ♬「吾れをも 友とめづ人は」 23 00:03:35,944 --> 00:03:44,953 ♬「わがとも友と めでよ人々」 24 00:03:44,953 --> 00:03:50,825 ♬「燃ゆ」 25 00:03:50,825 --> 00:04:03,525 ♬~ 26 00:04:14,315 --> 00:04:17,652 新政府のやり方は 断じて許せん。 27 00:04:17,652 --> 00:04:22,524 徴兵制じゃと? もう 我ら侍は お払い箱っちゅう事か! 28 00:04:22,524 --> 00:04:27,662 我々が戦い 幕府に勝ったからこそ 今があるんじゃないか! 29 00:04:27,662 --> 00:04:29,597 (一同)そうじゃ! 30 00:04:29,597 --> 00:04:32,934 この集会を呼びかけたのは➡ 31 00:04:32,934 --> 00:04:36,804 松陰の弟子である 前原一誠であった。 32 00:04:36,804 --> 00:04:41,943 新政府は 我らの声を聞こうとは せん。 33 00:04:41,943 --> 00:04:48,816 こうなれば この命 懸け 天子様に直訴奉るのみ! 34 00:04:48,816 --> 00:04:51,516 (一同)そうじゃ! 35 00:04:59,494 --> 00:05:03,631 久米次郎…。 小太郎…。 36 00:05:03,631 --> 00:05:09,504 久米次郎は 1年前から 萩の明倫館で学んでいた。 37 00:05:09,504 --> 00:05:12,504 久米次…。 38 00:05:15,977 --> 00:05:19,847 (亀) 小太郎も加わっとったなんて…。 39 00:05:19,847 --> 00:05:22,850 吉田家を継いでからは➡ 40 00:05:22,850 --> 00:05:25,987 学問に励んどるとばかり 思うておったのに…。 41 00:05:25,987 --> 00:05:28,656 (滝)久米次郎もおったんですね? 42 00:05:28,656 --> 00:05:34,262 はい…。 もっと注意して見とるべきでした。 43 00:05:34,262 --> 00:05:36,931 まさか 前原殿が…。 44 00:05:36,931 --> 00:05:43,271 寅次郎の弟子の中でも 一番温厚な人柄やったはず…。 45 00:05:43,271 --> 00:05:45,607 それが あのように…。 46 00:05:45,607 --> 00:05:52,307 まるで 寅兄様が 乗り移っとるかのようでした…。 47 00:05:56,618 --> 00:05:59,520 久米次郎! (亀)小太郎!➡ 48 00:05:59,520 --> 00:06:02,290 お前は 何で そねな所に! 49 00:06:02,290 --> 00:06:05,627 一体 何を考えとるんですか! 落ち着け! 50 00:06:05,627 --> 00:06:08,296 前原さん…。 51 00:06:08,296 --> 00:06:12,996 (久米次郎) 松陰先生にお会いしたいと。 52 00:06:29,317 --> 00:06:38,317 私は 死しても志を貫き通された 松陰先生を尊敬しております。 53 00:06:39,927 --> 00:06:42,597 今の政府は 武士たる我らを卑しめ➡ 54 00:06:42,597 --> 00:06:46,467 民の事なども 何も考えておりません。 55 00:06:46,467 --> 00:06:53,608 そんな政府をただすためにも 断固 事を起こすべし。 56 00:06:53,608 --> 00:06:59,608 それは 戦うという事ですか? 57 00:07:03,618 --> 00:07:08,956 自分の志を世に問うて 何が悪いんです? 58 00:07:08,956 --> 00:07:12,627 ですが…。 (久米次郎)どうせ➡ 59 00:07:12,627 --> 00:07:15,927 私には 継ぐべき家もない。 60 00:07:22,637 --> 00:07:25,540 (民治)気にすんな。 61 00:07:25,540 --> 00:07:28,976 久坂家には 秀次郎がおるんじゃ。 62 00:07:28,976 --> 00:07:33,247 嫡男に家を継がせるんは 当然の事。 63 00:07:33,247 --> 00:07:38,586 やけど もともとは 久米次郎が養子になって➡ 64 00:07:38,586 --> 00:07:42,457 久坂家を継いでくれる事に なっておったのに…。 65 00:07:42,457 --> 00:07:45,460 久米次郎を追い込んでしもうた…。 66 00:07:45,460 --> 00:07:48,596 それと これとは別じゃ。 67 00:07:48,596 --> 00:07:53,896 小太郎にも意見したが 聞く耳持たん。 68 00:08:05,613 --> 00:08:08,913 (足音) 69 00:08:10,485 --> 00:08:14,785 (文之進) とうとう立ち上がるんか? 70 00:08:20,161 --> 00:08:23,965 今の政府のやり方は なっておらん! 71 00:08:23,965 --> 00:08:27,635 どこまで武士をバカにしたら 気が済むんだ! 72 00:08:27,635 --> 00:08:29,971 西洋にかぶれた ふぬけどもには➡ 73 00:08:29,971 --> 00:08:32,240 鉄槌を 食らわせてやらねばならん! 74 00:08:32,240 --> 00:08:35,143 ん? どねぇした? 75 00:08:35,143 --> 00:08:37,912 風呂が沸いたんで。 76 00:08:37,912 --> 00:08:41,249 風呂? 何で 今 風呂じゃ? 77 00:08:41,249 --> 00:08:45,249 いかがですか? 前原様。 78 00:08:54,796 --> 00:08:57,598 かたじけない。 79 00:08:57,598 --> 00:09:01,269 先生のお母上に このような事を…。 80 00:09:01,269 --> 00:09:04,569 遠慮せんで。 81 00:09:06,941 --> 00:09:13,614 以前にも 風呂を 勧めて下さった事がありましたね。 82 00:09:13,614 --> 00:09:18,286 [ 回想 ] さあ お入りんさい。 (前原)えっ? いえ 私は…。 83 00:09:18,286 --> 00:09:22,156 風呂は 仕事をした者から 入るんですよ。 84 00:09:22,156 --> 00:09:25,156 遠慮せんで。 さあ。 85 00:09:27,962 --> 00:09:30,962 よき思い出です。 86 00:09:32,800 --> 00:09:35,570 今の私があるんは➡ 87 00:09:35,570 --> 00:09:40,908 松陰先生や仲間たちと 出会えたからじゃと思うとります。 88 00:09:40,908 --> 00:09:48,783 日本と異国との関わりを 熱心に議論する塾生たちの中➡ 89 00:09:48,783 --> 00:09:56,457 私は どうして 飢える者がのうならんのかと➡ 90 00:09:56,457 --> 00:10:00,595 それが知りとうて…。 91 00:10:00,595 --> 00:10:07,935 先生は そねな私の疑問を 受け入れて下さいました。 92 00:10:07,935 --> 00:10:12,635 [ 回想 ] (寅次郎)いま一度 日本国の歴史から学びましょう。 93 00:10:15,610 --> 00:10:19,947 温かいまなざしでした。 94 00:10:19,947 --> 00:10:23,618 貧しい村で育ち➡ 95 00:10:23,618 --> 00:10:26,287 己を卑屈に見ておった 私にとって➡ 96 00:10:26,287 --> 00:10:33,587 先生こそ 未来に希望を 持たせてくれた方だったんです。 97 00:10:45,640 --> 00:10:51,512 どうぞ。 前原さん。 (前原)ありがとうございます。 98 00:10:51,512 --> 00:11:06,212 ♬~ 99 00:11:11,666 --> 00:11:15,366 何も聞かんのですね。 100 00:11:17,004 --> 00:11:22,877 今日は 寅兄様に会いに来られたお客様。 101 00:11:22,877 --> 00:11:28,015 母も その気持ちで もてなしたんです。 102 00:11:28,015 --> 00:11:32,315 ですので 私も。 103 00:11:35,823 --> 00:11:44,823 変わっておられませんね。 母上様も あなたも。 104 00:11:48,636 --> 00:11:52,336 あのころと少しも…。 105 00:11:55,509 --> 00:11:59,647 そねな事は ありません。 106 00:11:59,647 --> 00:12:02,647 だいぶ 年を取りました。 107 00:12:13,194 --> 00:12:17,665 越後で 判事をしとりました。 108 00:12:17,665 --> 00:12:22,365 聞いておられますか? はい。 109 00:12:24,338 --> 00:12:31,946 民の暮らしが あまりに苦しく 年貢半減令を出しました。 110 00:12:31,946 --> 00:12:36,946 そして 職を追われました。 111 00:12:42,289 --> 00:12:49,630 もし 今 先生が生きておられたら➡ 112 00:12:49,630 --> 00:12:56,630 きっと新政府に対して 命懸けの意見をされる事でしょう。 113 00:12:58,305 --> 00:13:02,005 行動を起こすのみと。 114 00:13:05,646 --> 00:13:10,518 それが 唯一の道なんでしょうか…。 115 00:13:10,518 --> 00:13:12,518 えっ? 116 00:13:17,258 --> 00:13:25,666 ご維新のあと まだ 私が 山口の城の奥勤めをしていた時➡ 117 00:13:25,666 --> 00:13:31,005 諸隊の皆さんが 城を取り囲みました。 118 00:13:31,005 --> 00:13:38,279 覚えておいでの事と思います。 119 00:13:38,279 --> 00:13:45,619 お国のために命懸けで戦うた 百姓や町人を➡ 120 00:13:45,619 --> 00:13:51,292 藩は見捨てようとしたんです。 121 00:13:51,292 --> 00:14:03,292 やけど… 力で事を起こせば 力で押し返されます。 122 00:14:06,307 --> 00:14:10,607 多くの人たちが死にました。 123 00:14:12,179 --> 00:14:17,879 望みに満ちていた若者までが…。 124 00:14:23,858 --> 00:14:31,158 力では 何も動かせん。 125 00:14:34,468 --> 00:14:40,941 もし 動かせるもんがあるとすれば➡ 126 00:14:40,941 --> 00:14:51,585 それは 心なんではないでしょうか。 127 00:14:51,585 --> 00:15:12,873 ♬~ 128 00:15:12,873 --> 00:15:16,844 私は 士族たちのためだけに➡ 129 00:15:16,844 --> 00:15:20,314 立ち上がろうとしとる訳では ないんです。 130 00:15:20,314 --> 00:15:26,187 士族も百姓も町人も 皆が ちいとでも暮らしやすい世をと➡ 131 00:15:26,187 --> 00:15:29,657 願うだけなんです。 132 00:15:29,657 --> 00:15:32,259 はい。 133 00:15:32,259 --> 00:15:34,929 じゃが あなたの言うとおり➡ 134 00:15:34,929 --> 00:15:38,629 力では 何も解決せんのかもしれん。 135 00:15:41,602 --> 00:15:43,537 もう一度➡ 136 00:15:43,537 --> 00:15:49,944 私を信じ集まってくれた者たちと よう話し合います。 137 00:15:49,944 --> 00:15:52,847 前原さん…。 138 00:15:52,847 --> 00:15:55,847 では。 139 00:16:05,292 --> 00:16:08,195 来んでもええ。 140 00:16:08,195 --> 00:16:18,839 ♬~ 141 00:16:18,839 --> 00:16:23,310 そのころ 新政府では…。 142 00:16:23,310 --> 00:16:28,649 鹿児島の西郷さん周りでも 不穏な動きがあります。 143 00:16:28,649 --> 00:16:34,255 (木戸)それより 今 進めんといけんのは産業じゃ。 144 00:16:34,255 --> 00:16:37,157 産業を興し 一刻も早う➡ 145 00:16:37,157 --> 00:16:42,596 西欧諸国に肩を並べる国力を 持たにゃあならん。 146 00:16:42,596 --> 00:16:48,269 そこで政府が目をつけたのは 生糸である。 147 00:16:48,269 --> 00:16:50,938 日本の生糸は 品質もよく➡ 148 00:16:50,938 --> 00:16:55,609 開国以来 海外に 飛ぶように売れていた。 149 00:16:55,609 --> 00:17:00,281 政府は 明治5年に 富岡製糸場を建設。 150 00:17:00,281 --> 00:17:07,154 北関東の群馬に その拠点を 置こうとしていたのである。 151 00:17:07,154 --> 00:17:12,293 (木戸)これから群馬は 日本にとって重要な県となる。 152 00:17:12,293 --> 00:17:14,628 やけど あの地を治めるのは➡ 153 00:17:14,628 --> 00:17:17,531 なかなか やっかいじゃと 聞いちょります。 154 00:17:17,531 --> 00:17:22,303 戦国の世から 要の地として いくつもの小藩に分かれ➡ 155 00:17:22,303 --> 00:17:26,974 分裂 乱立を繰り返してきた 土地だからな。 156 00:17:26,974 --> 00:17:33,247 そのような地を治める事のできる 適任者がおるかどうか…。 157 00:17:33,247 --> 00:17:36,947 一人 おる。 158 00:17:45,592 --> 00:17:48,262 すまんが この近くに➡ 159 00:17:48,262 --> 00:17:51,932 楫取という家が あるはずなんじゃが…。 160 00:17:51,932 --> 00:17:54,601 楫取さん…。 161 00:17:54,601 --> 00:17:58,601 (素彦)木戸か? 162 00:18:00,274 --> 00:18:03,610 いや 驚きました。 163 00:18:03,610 --> 00:18:07,481 まさか 楫取さんが あのような格好でおるとは。 164 00:18:07,481 --> 00:18:09,950 そりゃあ こっちじゃ。 165 00:18:09,950 --> 00:18:14,288 まるで 西洋の人間のようじゃな。 166 00:18:14,288 --> 00:18:18,988 じゃが見違えた。 立派になった。 167 00:18:22,162 --> 00:18:27,634 敏三郎にも 畑仕事を 手伝うてもろうとるんじゃ。 168 00:18:27,634 --> 00:18:30,537 今 妻がふせっておってな。 169 00:18:30,537 --> 00:18:33,907 (木戸) お加減がようないんですか? 170 00:18:33,907 --> 00:18:38,779 ああ…。 医者にも診せておるんじゃが➡ 171 00:18:38,779 --> 00:18:42,583 どうも ようならんで。 172 00:18:42,583 --> 00:18:49,256 それより 幾松さんを妻に迎えられたとか。 173 00:18:49,256 --> 00:18:54,956 はい。 ようやく。 それは よかった。 174 00:18:56,597 --> 00:19:01,597 では 用件を伺おう。 175 00:19:05,606 --> 00:19:10,277 今日は 政府の代表として やって参りました。 176 00:19:10,277 --> 00:19:13,180 楫取さんに たっての頼みがあるんです。 177 00:19:13,180 --> 00:19:15,616 私に? 178 00:19:15,616 --> 00:19:19,953 群馬の県令と なって頂きたいんです。 179 00:19:19,953 --> 00:19:22,623 群馬の? 180 00:19:22,623 --> 00:19:24,958 あなたしか おらんのです。 181 00:19:24,958 --> 00:19:30,631 何とぞ お願い致します。 182 00:19:30,631 --> 00:19:43,911 ♬~ 183 00:19:43,911 --> 00:19:48,582 (井上)断ったんですか 楫取殿は。 ああ…。 184 00:19:48,582 --> 00:19:51,485 やはり 政府の参与にまで なられた お人が➡ 185 00:19:51,485 --> 00:19:54,922 地方の役人なんぞ できんとの お考えか…。 186 00:19:54,922 --> 00:19:57,825 (小忠太)そうではなかろう。 187 00:19:57,825 --> 00:20:03,931 楫取殿が あの地で 百姓として 生きる事を決めたんだとすれば➡ 188 00:20:03,931 --> 00:20:09,803 もう 愛想が尽きたんかもしれん。 政には…。 189 00:20:09,803 --> 00:20:15,275 だとしても あれほどの人物を 放ってはおけません。 190 00:20:15,275 --> 00:20:20,147 なんとか 説得し続けるつもりです。 191 00:20:20,147 --> 00:20:27,147 そんな折 美和が久米次郎を連れ 二条窪にやって来た。 192 00:20:29,289 --> 00:20:32,589 畑 見てきます。 193 00:20:46,840 --> 00:20:50,978 (寿)久米次郎は? 開墾の様子を見に。 194 00:20:50,978 --> 00:20:54,314 こっちにおる時は 手伝うておったから➡ 195 00:20:54,314 --> 00:20:57,651 気になっとるんでしょう。 そう…。 196 00:20:57,651 --> 00:21:01,351 やけど 悪いね。 また来てもろうて。 197 00:21:02,990 --> 00:21:05,659 私が こんなんやから➡ 198 00:21:05,659 --> 00:21:08,996 あんたも 萩と二条窪を行ったり来たりで➡ 199 00:21:08,996 --> 00:21:11,665 落ち着いて やりたい事もできんやろ…。 200 00:21:11,665 --> 00:21:13,600 気にせんでも…。 201 00:21:13,600 --> 00:21:18,539 今は 姉上の体がようなる事が 一番ですから。 202 00:21:18,539 --> 00:21:24,239 でも… いつになったら…。 203 00:21:27,014 --> 00:21:29,349 大丈夫か? 204 00:21:29,349 --> 00:21:31,285 はい。 205 00:21:31,285 --> 00:21:36,285 無理をするな。 はい…。 206 00:21:46,300 --> 00:21:49,203 何をなさっとるんです? 207 00:21:49,203 --> 00:21:51,638 県に提出する要望書を書いとる。 208 00:21:51,638 --> 00:21:55,976 水田を造るためには まず 水路を造らねばならん。 209 00:21:55,976 --> 00:22:00,976 そうすれば この村は 将来 必ず豊かになる。 210 00:22:02,849 --> 00:22:05,986 へえ~。 211 00:22:05,986 --> 00:22:09,656 敏も手伝うてるんやね。 212 00:22:09,656 --> 00:22:13,327 ああ。 村のために頑張ってくれておる。 213 00:22:13,327 --> 00:22:16,327 ≪ごめんくださいませ。 214 00:22:30,877 --> 00:22:36,950 (中原)楫取さん 二条窪から 出ていってもらえませんか? 215 00:22:36,950 --> 00:22:39,950 どういう事じゃ? 216 00:22:42,823 --> 00:22:47,961 この村の事は わしら 村の者が なんとかします。 217 00:22:47,961 --> 00:22:51,298 やから 楫取さんには➡ 218 00:22:51,298 --> 00:22:54,968 お国のために 働いてもらいたいんです。➡ 219 00:22:54,968 --> 00:22:57,638 役場で聞きました。 220 00:22:57,638 --> 00:23:02,509 群馬の県令になるという 政府の頼みを断ったと。 221 00:23:02,509 --> 00:23:07,648 それで わしら 皆で話し合うて…。 222 00:23:07,648 --> 00:23:13,320 皆 楫取さんには ここに残ってもらいたいんです。 223 00:23:13,320 --> 00:23:19,192 やけど あんたは わしらとは違う。 224 00:23:19,192 --> 00:23:22,663 日本の未来を つくれる人なんじゃ!➡ 225 00:23:22,663 --> 00:23:25,999 わしらに 未来を見せてくれたように➡ 226 00:23:25,999 --> 00:23:30,699 日本中の人たちにも 見せてやってほしいんです! 227 00:23:38,278 --> 00:23:40,213 じゃが…。 228 00:23:40,213 --> 00:23:43,617 (中原)わしらの気持ちを 受け取ってつかぁさい。 229 00:23:43,617 --> 00:24:33,600 ♬~ 230 00:24:33,600 --> 00:24:35,936 [ 回想 ] (中原)わしらに 未来を見せてくれたように➡ 231 00:24:35,936 --> 00:24:40,607 日本中の人たちにも 見せてやってほしいんです! 232 00:24:40,607 --> 00:24:47,948 これからは 誰のためでもない 己の望む道を➡ 233 00:24:47,948 --> 00:24:50,851 歩いていってもらいたいと。 234 00:24:50,851 --> 00:25:15,551 ♬~ 235 00:25:25,318 --> 00:25:31,618 お前に言うた あの言葉 忘れちゃおらん。 236 00:25:33,927 --> 00:25:40,267 あの者たちと 地に足をつけ 生きていく。 237 00:25:40,267 --> 00:25:46,139 それが 新たな道の始まりじゃと。 238 00:25:46,139 --> 00:25:50,911 その気持ちは 変わらん。 239 00:25:50,911 --> 00:25:55,211 どこに行っても。 240 00:26:05,292 --> 00:26:11,292 兄上の望む道なら…。 241 00:26:16,636 --> 00:26:20,336 それを聞いて安心した。 242 00:26:23,977 --> 00:26:27,677 群馬に行ってみようと思う。 243 00:26:29,850 --> 00:26:32,150 はい。 244 00:26:36,923 --> 00:26:40,594 お前も一緒に群馬に来るんじゃ。 245 00:26:40,594 --> 00:26:42,929 私は行きません。 246 00:26:42,929 --> 00:26:45,265 そりゃ ならん。 247 00:26:45,265 --> 00:26:51,137 先日の明倫館での出来事 放っちゃおけん。 248 00:26:51,137 --> 00:26:54,608 政府に対する不満もあろうが➡ 249 00:26:54,608 --> 00:27:00,280 今のお前には 世を見通す力がまだまだ足りん。 250 00:27:00,280 --> 00:27:04,150 まずは 学ぶべきではないか? 251 00:27:04,150 --> 00:27:08,154 (久米次郎)ですが…。 よう考えるんじゃ。 252 00:27:08,154 --> 00:27:11,625 行動するんは それからじゃ。 253 00:27:11,625 --> 00:27:18,625 そうでなくては 世のために役立つ人間にはなれん。 254 00:27:21,635 --> 00:27:24,538 分かりました…。 255 00:27:24,538 --> 00:27:30,977 では 私を東京に行かせて下さいませ。 256 00:27:30,977 --> 00:27:32,913 東京に? 257 00:27:32,913 --> 00:27:35,913 東京で学びとうございます。 258 00:27:43,256 --> 00:27:50,556 しばらくして 久米次郎が先に 東京に行く事が決まった。 259 00:27:56,269 --> 00:27:58,939 姉上…。 260 00:27:58,939 --> 00:28:04,277 そねな事しとったら また お体に差し障りが。 261 00:28:04,277 --> 00:28:08,949 これだけは 母として ちゃんと縫うてやらんと。 262 00:28:08,949 --> 00:28:13,620 久米次郎に持たせる着物なんです。 263 00:28:13,620 --> 00:28:16,289 久米次郎の…。 264 00:28:16,289 --> 00:28:20,289 これからは 東京で1人暮らしですから。 265 00:28:23,630 --> 00:28:28,969 では 私にも手伝わしてもらえますか。 266 00:28:28,969 --> 00:28:31,871 たとえ短い間やったとしても➡ 267 00:28:31,871 --> 00:28:36,776 私も 久米次郎の母に ならして頂いたんで。 268 00:28:36,776 --> 00:28:40,580 そうやったね。 269 00:28:40,580 --> 00:28:46,580 じゃあ これを。 はい。 270 00:28:56,596 --> 00:28:59,933 養子の事では➡ 271 00:28:59,933 --> 00:29:07,607 久米次郎にも 兄上 姉上にも 本当に申し訳ない事を…。 272 00:29:07,607 --> 00:29:11,277 もう その事は気にせんでも…。 273 00:29:11,277 --> 00:29:13,947 やけど…➡ 274 00:29:13,947 --> 00:29:21,287 久米次郎は どこか 私には よそよそしいような気がして…。 275 00:29:21,287 --> 00:29:27,987 あの子も もちいと大人になったら 分かるようになります。 276 00:29:38,238 --> 00:29:43,576 もうすぐ ここでの暮らしも終わるんやね。 277 00:29:43,576 --> 00:29:49,276 何か寂しい気がする。 278 00:29:56,923 --> 00:30:01,261 旦那様が 城の仕事をお辞めになって➡ 279 00:30:01,261 --> 00:30:07,133 百姓をするとおっしゃった時は どうなる事かと思うたけど➡ 280 00:30:07,133 --> 00:30:17,811 まさか こねな幸せな日々が 訪れるとは…。 281 00:30:17,811 --> 00:30:20,280 夫婦になって➡ 282 00:30:20,280 --> 00:30:24,150 ようやく気持ちが 通じ合うたんやないかと…。 283 00:30:24,150 --> 00:30:28,154 姉上…。 284 00:30:28,154 --> 00:30:33,293 でも 今度の地は群馬です。 285 00:30:33,293 --> 00:30:35,962 どねな所かも分からんと➡ 286 00:30:35,962 --> 00:30:42,635 その上 私の体も思うようにならんで…。 287 00:30:42,635 --> 00:30:45,305 その事なんですが➡ 288 00:30:45,305 --> 00:30:52,645 姉上のお体の事は 母上も心配しておって➡ 289 00:30:52,645 --> 00:30:56,983 杉の家に戻ってきてはとも…。 290 00:30:56,983 --> 00:31:00,983 私は 旦那様と行くつもりです。 291 00:31:07,327 --> 00:31:10,230 美和。 292 00:31:10,230 --> 00:31:15,001 一緒に来てもらえんかね。 えっ? 293 00:31:15,001 --> 00:31:17,670 旦那様は あのようなお人です。 294 00:31:17,670 --> 00:31:22,342 全身全霊で 新たな仕事に打ち込まれるやろう。 295 00:31:22,342 --> 00:31:26,212 そんな旦那様に 不自由をおかけしとうない。 296 00:31:26,212 --> 00:31:32,952 やけど この私では 十分なお世話ができん。 297 00:31:32,952 --> 00:31:35,855 わがままやと分かっております。 298 00:31:35,855 --> 00:31:38,855 やけど 美和…。 299 00:31:42,629 --> 00:31:46,299 このとおりです。 300 00:31:46,299 --> 00:31:50,637 どこまでも 妻として一緒についていきたい。 301 00:31:50,637 --> 00:31:54,307 旦那様のおそばを 離れとうないんです。 302 00:31:54,307 --> 00:31:56,976 姉上…。 303 00:31:56,976 --> 00:31:59,879 お願いします! 304 00:31:59,879 --> 00:32:02,649 お顔をお上げ下さい。 305 00:32:02,649 --> 00:32:05,949 うんと言うてくれるまでは…。 306 00:32:13,993 --> 00:32:16,896 子どもの頃から➡ 307 00:32:16,896 --> 00:32:23,336 いっつも姉上は 私の前を歩いておいででした。 308 00:32:23,336 --> 00:32:29,636 妻となられ 母となってからは ますます…。 309 00:32:31,144 --> 00:32:38,444 姉上は 私のお手本やったんです。 310 00:32:44,958 --> 00:32:48,828 せわぁない。 311 00:32:48,828 --> 00:32:53,528 私でお役に立つなら…。 312 00:32:55,301 --> 00:32:59,001 私も一緒に群馬に参ります。 313 00:33:02,175 --> 00:33:04,875 美和…。 314 00:33:06,646 --> 00:33:16,656 私の志は 新しい日本をつくる 新しい日本人を育てる事。 315 00:33:16,656 --> 00:33:21,356 それは どねな所でもできます。 316 00:33:23,529 --> 00:33:26,829 ありがとう…。 317 00:33:28,668 --> 00:33:31,938 ありがとう…。 318 00:33:31,938 --> 00:33:42,949 ♬~ 319 00:33:42,949 --> 00:33:50,823 いよいよ楫取たちが 二条窪を離れて旅立つ時が来た。 320 00:33:50,823 --> 00:33:54,961 楫取さんの事は忘れません。 321 00:33:54,961 --> 00:34:02,661 ああ。 この二条窪の地は 私の故郷も同じ。 322 00:34:07,540 --> 00:34:12,979 お世話になりました。 ありがとあんした。 323 00:34:12,979 --> 00:34:19,979 敏。 また離れてしまうね。 324 00:34:24,324 --> 00:34:29,324 萩に戻って これから どうする? 325 00:34:36,903 --> 00:34:39,903 学べる場所? 326 00:34:48,514 --> 00:34:55,214 敏も 自分なりの生き方 見つけたんやね。 327 00:34:56,956 --> 00:35:02,256 それぞれの旅立ちであった。 328 00:35:07,967 --> 00:35:12,638 (滝)まずは 横浜まで 船で行くんやそうです。 329 00:35:12,638 --> 00:35:18,511 そこから 東京へ汽車で向こうて➡ 330 00:35:18,511 --> 00:35:23,983 群馬は また その奥やとか。 331 00:35:23,983 --> 00:35:27,320 どねな所なんでしょうね? 332 00:35:27,320 --> 00:35:33,126 海がのうて 山がきれいな所だそうです。 333 00:35:33,126 --> 00:35:36,129 海がない? 334 00:35:36,129 --> 00:35:40,600 はあ~… そねな所で暮らすなんて。 335 00:35:40,600 --> 00:35:45,471 何もかも 今までとは違うてくるでしょうね。 336 00:35:45,471 --> 00:35:48,941 けど せわぁない。 337 00:35:48,941 --> 00:35:54,280 美和も一緒におるんやから。 338 00:35:54,280 --> 00:35:58,951 一方 富国強兵を掲げた政府は➡ 339 00:35:58,951 --> 00:36:03,623 次々と 新たな政策を打ち出していた。 340 00:36:03,623 --> 00:36:09,923 これにより 地租改正を更に進めまする。 341 00:36:12,632 --> 00:36:18,304 地租改正が進み 税収が上がれば 産業振興も進みますな。 342 00:36:18,304 --> 00:36:22,642 (靖)国力もつき 不平等条約も いずれ改正できましょう。 343 00:36:22,642 --> 00:36:25,978 (木戸)じゃが まだまだ西欧に追いつくには➡ 344 00:36:25,978 --> 00:36:27,914 時がかかるじゃろう。➡ 345 00:36:27,914 --> 00:36:31,584 ところで 楫取さんは 群馬に向こうておるのじゃな。 346 00:36:31,584 --> 00:36:34,253 ええ。 中山道を今頃は。 347 00:36:34,253 --> 00:36:38,591 (木戸)楫取さんなら あの地で なんとか やってくれるじゃろう。 348 00:36:38,591 --> 00:36:43,463 それに 萩を離れて頂いたんは 正しかった。 349 00:36:43,463 --> 00:36:45,932 (靖)そうですね。 350 00:36:45,932 --> 00:36:48,835 前原さんたちが事を起こせば➡ 351 00:36:48,835 --> 00:36:53,606 きっと楫取さんは 放ってはおけず 巻き込まれた事でしょう。 352 00:36:53,606 --> 00:36:58,277 楫取さんには 萩の事は心配せんようにと➡ 353 00:36:58,277 --> 00:37:03,977 我らが ちゃんと手を打つと そう伝えてある。 354 00:37:13,292 --> 00:37:18,631 姉上。 お体は いかがですか? ええ…。 355 00:37:18,631 --> 00:37:21,300 ちいと疲れたけど…。 356 00:37:21,300 --> 00:37:24,203 もうすぐじゃ。 あと少しで着く。 357 00:37:24,203 --> 00:37:27,503 はい 旦那様。 358 00:37:31,110 --> 00:37:35,815 そのころ 銀姫は 名を安子と改め➡ 359 00:37:35,815 --> 00:37:41,254 元徳との東京での暮らしに ようやく慣れてきていた。 360 00:37:41,254 --> 00:37:45,124 (安子) 美和が群馬に行くらしいのです。 361 00:37:45,124 --> 00:37:47,927 手紙に書いてありました。 362 00:37:47,927 --> 00:37:51,597 この東京を通り越して 何で また…。 363 00:37:51,597 --> 00:37:55,268 では 群馬の県令となった楫取と 一緒であろう。 364 00:37:55,268 --> 00:37:57,937 県令? 365 00:37:57,937 --> 00:38:00,840 県を治める殿様のようなものじゃ。 366 00:38:00,840 --> 00:38:07,280 あの地は 今の政府に 不満を抱く者も多いと聞く。 367 00:38:07,280 --> 00:38:11,150 楫取も苦労が絶えぬであろう。 368 00:38:11,150 --> 00:38:18,850 本当に 美和は いつになっても大変なこと…。 369 00:38:31,237 --> 00:38:38,578 そして ついに 3人は 群馬・前橋の地に着いた。 370 00:38:38,578 --> 00:38:41,578 ここが群馬…。 371 00:38:43,249 --> 00:38:48,120 本当に山がきれいですね。 372 00:38:48,120 --> 00:39:01,601 ♬~ 373 00:39:01,601 --> 00:39:03,936 では 私は ここで。 374 00:39:03,936 --> 00:39:07,607 旦那様も お疲れなんでは? 大丈夫じゃ。 375 00:39:07,607 --> 00:39:10,276 一日も早う この地を知りたい。 376 00:39:10,276 --> 00:39:12,945 美和 あとを頼んだぞ。 377 00:39:12,945 --> 00:39:17,283 はい。 安心してお任せ下さい。 378 00:39:17,283 --> 00:39:33,566 ♬~ 379 00:39:33,566 --> 00:39:37,866 あの…。 順番順番。 並んで待ってくんない。 380 00:39:53,886 --> 00:39:57,590 いいんですか? 庶務課長。 お出迎えしなくても。➡ 381 00:39:57,590 --> 00:40:01,260 新しい県令 今日 お着きになると…。 382 00:40:01,260 --> 00:40:05,131 (庶務課長)お偉え方が ご到着早々 お見えになるはずは ねんだから。 383 00:40:05,131 --> 00:40:09,935 2~3日 ゆ~っくりしたあと 偉げに顔を出すに決まって…。 384 00:40:09,935 --> 00:40:14,607 ん? 見慣れねえ顔だいね。 385 00:40:14,607 --> 00:40:18,607 まさか…。 386 00:40:22,948 --> 00:40:27,620 あの~… もしかしてでございますが…➡ 387 00:40:27,620 --> 00:40:30,289 楫取様? はい。 388 00:40:30,289 --> 00:40:33,626 失礼致しました! 389 00:40:33,626 --> 00:40:37,496 こら! この方を どなたと心得る! 390 00:40:37,496 --> 00:40:41,496 新県令閣下にあられるぞ! 391 00:40:50,643 --> 00:40:53,943 こちらが 執務室でございます。 392 00:40:57,516 --> 00:41:01,987 お気に召して頂けました でしょうか? 393 00:41:01,987 --> 00:41:05,324 早速じゃが➡ 394 00:41:05,324 --> 00:41:09,195 この県の産業行政に関する書類を 見せて頂きたい。 395 00:41:09,195 --> 00:41:13,999 いや… それは… 勧業課の鈴木が…。 396 00:41:13,999 --> 00:41:18,337 (鈴木栄太郎) 勧業課の鈴木栄太郎と申します。➡ 397 00:41:18,337 --> 00:41:20,673 その書類ですが➡ 398 00:41:20,673 --> 00:41:25,344 勧業課の阿久沢様が すべて管理されていますもんで➡ 399 00:41:25,344 --> 00:41:29,344 私どもは ちょっと…。 400 00:41:38,891 --> 00:41:41,891 風が強い…。 401 00:41:49,301 --> 00:41:54,974 ≪やめてくんない! ≪(いななき) 402 00:41:54,974 --> 00:41:58,844 ≪荷物は 何じゃい! 金めのもんは置いてけや! 403 00:41:58,844 --> 00:42:02,544 ≪(銃声) 404 00:42:05,618 --> 00:42:23,669 ♬~ 405 00:42:23,669 --> 00:42:27,540 (ドアが開く音) 406 00:42:27,540 --> 00:42:31,944 大丈夫かいね? 407 00:42:31,944 --> 00:42:35,281 うちの馬車に乗んねえから➡ 408 00:42:35,281 --> 00:42:38,981 追い剥ぎになんか 狙われるんだいね。 409 00:42:49,829 --> 00:42:52,631 群馬。 410 00:42:52,631 --> 00:42:58,931 この地で何が 美和たちを待ち受けているのか。 411 00:43:05,978 --> 00:43:10,850 何も知らねえ よそ者が来て いい迷惑だいなぁ。 412 00:43:10,850 --> 00:43:14,987 県令殿に居座られっちゃ 商売上がったりなんです。 413 00:43:14,987 --> 00:43:17,656 (泣き声) 414 00:43:17,656 --> 00:43:20,326 いい男。 バカ者! 415 00:43:20,326 --> 00:43:23,229 養蚕に関わっていねえ家はなく➡ 416 00:43:23,229 --> 00:43:26,198 生糸に携わっていねえ女は おりません。 417 00:43:26,198 --> 00:43:30,498 長州では 男に二言はありません。 418 00:43:32,605 --> 00:43:37,943 <楫取素彦は 初代群馬県令に就任しました。➡ 419 00:43:37,943 --> 00:43:43,282 着任前 楫取は その土地柄を➡ 420 00:43:43,282 --> 00:43:47,953 治め難いといわれていると つづっています。➡ 421 00:43:47,953 --> 00:43:53,292 楫取は 県庁舎を高崎から前橋へ移し➡ 422 00:43:53,292 --> 00:43:58,964 絹産業や教育の振興 鉄道の開通など➡ 423 00:43:58,964 --> 00:44:03,302 群馬県の発展に努めます。➡ 424 00:44:03,302 --> 00:44:07,973 生糸商人 下村善太郎ら 有力者たちは➡ 425 00:44:07,973 --> 00:44:13,846 これに協力し 楫取県令を支えました。➡ 426 00:44:13,846 --> 00:44:16,649 楫取の退任後➡ 427 00:44:16,649 --> 00:44:22,949 下村ら有志は その功績をたたえ 石碑を建立> 428 00:44:24,523 --> 00:44:29,995 <「県民は 楫取の事を 慈父母のように慕った」と➡ 429 00:44:29,995 --> 00:44:32,295 記しています> 430 00:44:34,266 --> 00:44:39,605 <みずから 握り飯を携え わらじ履きで各地を巡り➡ 431 00:44:39,605 --> 00:44:45,277 民衆の声を政治に生かした 楫取素彦。➡ 432 00:44:45,277 --> 00:44:53,977 新天地 群馬で 楫取は 人々の心を動かしていくのです>