1 00:00:32,945 --> 00:00:37,683 (前原)今こそ 我々は もう一つの維新を起こす! 2 00:00:37,683 --> 00:00:40,353 (木戸)政府に刃向かう者たちを 一掃する! 3 00:00:40,353 --> 00:00:44,353 やつらは もはや逆賊じゃ。 4 00:00:46,025 --> 00:00:48,694 (品川)反乱は鎮圧しました。 5 00:00:48,694 --> 00:00:53,032 力の差は 最初から明らかでした。 6 00:00:53,032 --> 00:00:56,702 (美和)叔父上が… どうかされたんですか? 7 00:00:56,702 --> 00:01:01,374 (滝)文之進様は お腹を召されました。 8 00:01:01,374 --> 00:01:06,712 もう 誰も死なんでほしいのに…。 9 00:01:06,712 --> 00:01:12,051 どうして… 大事な人たちばっかり…。 10 00:01:12,051 --> 00:01:18,924 (泣き声) 11 00:01:18,924 --> 00:01:28,901 ♬~ 12 00:01:28,901 --> 00:01:36,709 ♬~(テーマ音楽) 13 00:01:36,709 --> 00:02:10,876 ♬~ 14 00:02:10,876 --> 00:02:17,750 ♬「愚かなる 吾れのことをも」 15 00:02:17,750 --> 00:02:27,226 ♬「友とめづ人は わがとも友と」 16 00:02:27,226 --> 00:02:35,501 ♬「吾れをも 友とめづ人は」 17 00:02:35,501 --> 00:02:45,845 ♬「わがとも友と めでよ人々」 18 00:02:45,845 --> 00:03:22,548 ♬~ 19 00:03:22,548 --> 00:03:30,222 ♬「吾れをも 友とめづ人は」 20 00:03:30,222 --> 00:03:34,193 ♬「わがとも友と」 21 00:03:34,193 --> 00:03:39,031 ♬「めでよ人々」 22 00:03:39,031 --> 00:03:45,170 ♬「燃ゆ」 23 00:03:45,170 --> 00:03:57,870 ♬~ 24 00:04:08,694 --> 00:04:11,597 (素彦)今日は 生糸の仲買人たちとの会合で➡ 25 00:04:11,597 --> 00:04:13,566 ちいと遅うなるかもしれん。 26 00:04:13,566 --> 00:04:17,036 はい。 お夜食に何か作っておきます。 27 00:04:17,036 --> 00:04:20,036 ああ 頼む。 28 00:04:21,707 --> 00:04:24,007 もう大丈夫か? 29 00:04:25,578 --> 00:04:31,317 すみませんでした。 兄上だって おつらいのに…。 30 00:04:31,317 --> 00:04:36,188 いや。 頑張らんとな お互いに。 31 00:04:36,188 --> 00:04:38,190 はい。 32 00:04:38,190 --> 00:04:40,326 じゃあ 行ってくる。 33 00:04:40,326 --> 00:04:43,626 行ってらっしゃいませ。 34 00:04:53,672 --> 00:04:56,575 せんだっての生糸の相場➡ 35 00:04:56,575 --> 00:05:02,014 阿久沢さんのおっしゃるとおり 売りを控えてよかったですよ。 36 00:05:02,014 --> 00:05:03,949 こうやって もうけさして頂いてるんは➡ 37 00:05:03,949 --> 00:05:06,685 すべて 阿久沢さんのおかげです。 38 00:05:06,685 --> 00:05:09,355 いや なに できる事をしているだけだい。 39 00:05:09,355 --> 00:05:12,691 それと 先日の隣町とのいざこざも➡ 40 00:05:12,691 --> 00:05:15,361 ご調停下すって ありがとうございました。 41 00:05:15,361 --> 00:05:18,263 いつでも この阿久沢に相談下され。 42 00:05:18,263 --> 00:05:21,563 (一同)よろしくお願い致します。 43 00:05:24,036 --> 00:05:28,374 どうぞ。 県令殿。 44 00:05:28,374 --> 00:05:31,977 さあ どうぞ。 45 00:05:31,977 --> 00:05:34,880 ですが あれでしたな。 46 00:05:34,880 --> 00:05:40,319 萩の乱では お身内を亡くされて… 何と お悔やみ申していいんか。 47 00:05:40,319 --> 00:05:42,254 いや…。 48 00:05:42,254 --> 00:05:48,193 だが 侍の世は 昔話。 これからは 商人の世。 49 00:05:48,193 --> 00:05:53,332 はい。 だからこそ 教育にも力を入れねばならん。 50 00:05:53,332 --> 00:05:57,002 将来を担うんは 子どもたちです。 (権蔵)もちろん。 51 00:05:57,002 --> 00:06:01,874 だが 姿形んなって現れなくちゃあ 県民は信じない。 52 00:06:01,874 --> 00:06:06,345 目先です。 目先の事を考えねば。 53 00:06:06,345 --> 00:06:09,682 そこで お願いが。➡ 54 00:06:09,682 --> 00:06:12,351 教育よりも 我々一同➡ 55 00:06:12,351 --> 00:06:16,221 この前橋まで 鉄道をと 考えております。 56 00:06:16,221 --> 00:06:19,024 そうすりゃあ もっともっと早く➡ 57 00:06:19,024 --> 00:06:22,695 横浜に 生糸を送れるようになります。 58 00:06:22,695 --> 00:06:27,566 それなら 考えてます。 さようでございますか。 59 00:06:27,566 --> 00:06:30,569 (歓声) 60 00:06:30,569 --> 00:06:34,973 (権蔵) では どうか 国の方にも陳情に。 61 00:06:34,973 --> 00:06:38,310 どんどん 東京に出張に行って頂いても➡ 62 00:06:38,310 --> 00:06:40,245 一向に構わねえです。 63 00:06:40,245 --> 00:06:42,981 (鈴木)あとの事は 何もご心配しねえで。 64 00:06:42,981 --> 00:06:46,318 (工藤)職員一同 阿久沢様のもと 公務に励んでおりますんで。 65 00:06:46,318 --> 00:06:51,990 よし! 今宵は飲みますぞ。 66 00:06:51,990 --> 00:06:56,290 酒をもっと持ってきてくれ。 はい! 67 00:07:04,336 --> 00:07:09,007 ≪(せい)ごめんなんし。 は~い。 68 00:07:09,007 --> 00:07:13,345 (せい) これ お見舞いでございます。 69 00:07:13,345 --> 00:07:18,684 私と県庁の妻たちが 自慢の小麦でこさえました➡ 70 00:07:18,684 --> 00:07:20,619 焼きまんじゅう。 71 00:07:20,619 --> 00:07:23,355 ああ おいしそう! 72 00:07:23,355 --> 00:07:29,655 どうです? お先にお一つ。 73 00:07:32,965 --> 00:07:36,965 では…。 74 00:07:44,576 --> 00:07:47,980 うん! おいしい! 75 00:07:47,980 --> 00:07:50,315 …で ございましょう? 76 00:07:50,315 --> 00:07:53,652 昔っから もう 具合の悪い時には➡ 77 00:07:53,652 --> 00:07:59,992 みんなで これを食べて 張り切るんでございますよ。 78 00:07:59,992 --> 00:08:05,864 萩でも 何かと大変だったとか。 79 00:08:05,864 --> 00:08:11,003 あ… ありがとうございます。 80 00:08:11,003 --> 00:08:17,876 でも まあ 本当にお手伝いさんが いてくれて ようございました。 81 00:08:17,876 --> 00:08:21,346 あ… はい。 82 00:08:21,346 --> 00:08:26,018 今は 姉上様のお体の事だけを お考えになり➡ 83 00:08:26,018 --> 00:08:30,689 ほかの事は どうか お気になさらず。 84 00:08:30,689 --> 00:08:32,624 ほかの事? 85 00:08:32,624 --> 00:08:37,324 女たちに字を教えるとか。 86 00:08:40,499 --> 00:08:45,204 道楽で そんな事されても こちらも困るんでございますよ。 87 00:08:45,204 --> 00:08:48,204 お手伝いさん。 88 00:08:52,311 --> 00:08:57,983 その年の暮れ 懐かしい人物が訪ねてきた。 89 00:08:57,983 --> 00:09:03,322 松下村塾の塾生であった 野村 靖である。 90 00:09:03,322 --> 00:09:05,991 神奈川の県令になったそうじゃな。 91 00:09:05,991 --> 00:09:10,863 はい。 横浜の県庁からは 港の様子がよう見えます。 92 00:09:10,863 --> 00:09:13,665 港は 大変なにぎわいと聞く。 93 00:09:13,665 --> 00:09:17,536 毎日 西洋から大船が訪れては 商いをしとると。 94 00:09:17,536 --> 00:09:20,339 フランスで微粒子病が発生してから➡ 95 00:09:20,339 --> 00:09:23,675 品質のええ群馬の生糸が➡ 96 00:09:23,675 --> 00:09:27,012 今 世界を席けんしとると言うても 過言じゃありません。 97 00:09:27,012 --> 00:09:31,012 どうぞ。 98 00:09:35,287 --> 00:09:38,190 それで 今日は? 99 00:09:38,190 --> 00:09:40,890 実は…。 100 00:09:46,899 --> 00:09:49,599 (靖)これを。 101 00:10:09,655 --> 00:10:14,526 これは… 寅次郎の…。 102 00:10:14,526 --> 00:10:18,997 はい。 「留魂録」です。 103 00:10:18,997 --> 00:10:25,297 ですが これは 京での戦の時 久坂と共に…。 104 00:10:27,673 --> 00:10:30,342 ですが もう一つ あったんです。 105 00:10:30,342 --> 00:10:32,277 どういう事じゃ? 106 00:10:32,277 --> 00:10:37,015 (靖)先生は もう一つ 同じものを書いとったんです。 107 00:10:37,015 --> 00:10:40,352 それを伝馬町の牢で➡ 108 00:10:40,352 --> 00:10:45,223 沼崎吉五郎という牢名主に 預けておりました。 109 00:10:45,223 --> 00:10:47,225 [ 回想 ] (沼崎)「留魂録」? 110 00:10:47,225 --> 00:10:51,925 (寅次郎)最後の一冊を あなたに託したいんです。 111 00:10:53,699 --> 00:10:56,601 最後の…。 112 00:10:56,601 --> 00:11:00,372 沼崎は その後 島流しにされとったんですが➡ 113 00:11:00,372 --> 00:11:03,709 その間 ずっと これを➡ 114 00:11:03,709 --> 00:11:08,709 着物の襟に縫い込んで 隠し持っとったそうです。 115 00:11:13,385 --> 00:11:16,288 [ 回想 ] 「留魂録」…。 116 00:11:16,288 --> 00:11:23,988 失礼だが 松下村塾の まことの塾生かどうか確かめたい。 117 00:11:50,689 --> 00:11:53,989 お受け取り下され。 118 00:12:05,704 --> 00:12:10,704 あなたを信じるしかないと 言われたそうです。 119 00:12:13,045 --> 00:12:17,345 先生の真心が通じたんでしょう。 120 00:12:19,718 --> 00:12:23,418 あれから17年…。 121 00:12:25,057 --> 00:12:29,357 我らの手元に戻ってくるとは…。 122 00:12:36,668 --> 00:12:42,541 では お邪魔致しました。 わざわざ ありがとう。 123 00:12:42,541 --> 00:12:50,682 兄も私も 楫取さんのお言葉を 肝に銘じてきました。 124 00:12:50,682 --> 00:12:53,018 [ 回想 ] まことに 何かをなそうとする者は➡ 125 00:12:53,018 --> 00:12:57,689 世間を知り 人を知り➡ 126 00:12:57,689 --> 00:13:02,389 藩という組織の動かし方を 知ろうとするもんじゃ。 127 00:13:04,563 --> 00:13:10,563 そのお言葉と共に 今の私はあります。 128 00:13:42,667 --> 00:13:47,967 姉上は お休みになりました。 そうか。 129 00:13:49,541 --> 00:13:56,241 私も拝見してよろしいですか? ああ。 130 00:14:01,019 --> 00:14:04,319 懐かしい…。 131 00:14:06,691 --> 00:14:11,691 叔父上や前原さんたちにも 見せたかった…。 132 00:14:15,033 --> 00:14:21,907 「人にも 同じように四季があります。➡ 133 00:14:21,907 --> 00:14:28,380 春夏秋冬があり 実を結んでいる」。 134 00:14:28,380 --> 00:14:40,080 「どうか 一粒の籾として 次の春の種となれますように」。 135 00:14:44,329 --> 00:14:48,200 そうやって しっかりと➡ 136 00:14:48,200 --> 00:14:54,673 命を懸けた皆さんの心を 継いでいかんと。 137 00:14:54,673 --> 00:14:57,673 ああ。 138 00:15:05,317 --> 00:15:08,687 年が明けて 正月。 139 00:15:08,687 --> 00:15:13,024 明けまして おめでとうございます。 140 00:15:13,024 --> 00:15:16,895 今年も 県令殿におかれましては➡ 141 00:15:16,895 --> 00:15:23,034 我ら一同のご指導ご鞭撻の程 よろしくお願い致します。 142 00:15:23,034 --> 00:15:26,734 こちらこそ よろしく頼む。 143 00:15:39,517 --> 00:15:44,322 あの… 奥様のお加減は まだ お悪いんで? 144 00:15:44,322 --> 00:15:47,225 はい…。 申し訳ございません。 145 00:15:47,225 --> 00:15:50,195 いや そんな申し訳ないなどと…。 146 00:15:50,195 --> 00:15:55,934 我らは 楫取様に この地へ来て頂けただけで➡ 147 00:15:55,934 --> 00:15:58,870 ありがたいと思っておるんで。 148 00:15:58,870 --> 00:16:03,341 今年も 何とぞ この群馬の発展のために➡ 149 00:16:03,341 --> 00:16:06,244 お力添え頂けたらと。 150 00:16:06,244 --> 00:16:12,684 私は この群馬の生糸を 日本一の産業にするつもりです。 151 00:16:12,684 --> 00:16:14,619 そして もう一つ。 152 00:16:14,619 --> 00:16:18,556 この群馬を 教育で日本一の県にします。 153 00:16:18,556 --> 00:16:20,558 えっ? 154 00:16:20,558 --> 00:16:24,258 あっ… はあ…。 155 00:16:38,643 --> 00:16:42,514 県令殿は まだ諦めてねえようでございます。 156 00:16:42,514 --> 00:16:45,514 どうなさいます? 157 00:16:49,287 --> 00:16:53,587 一度 きつく言わなくちゃあな。 158 00:16:55,994 --> 00:17:01,333 すべての子どもたちに教育など ここでは無用の事です。 159 00:17:01,333 --> 00:17:05,003 人は それぞれの持ち場が あるからこそ➡ 160 00:17:05,003 --> 00:17:07,339 世の中がうまく回ってるんですぞ。 161 00:17:07,339 --> 00:17:11,009 農家のせがれが 学問をして医者んなったら➡ 162 00:17:11,009 --> 00:17:13,912 誰が畑を耕すんです?➡ 163 00:17:13,912 --> 00:17:17,882 奉公に出された私でさえ こうして生きている。➡ 164 00:17:17,882 --> 00:17:20,882 学校なんざ いらん! 165 00:17:35,967 --> 00:17:39,838 私が間違っていたようです。 166 00:17:39,838 --> 00:17:45,643 お分かり頂けましたか。 おお… いや よかった~! 167 00:17:45,643 --> 00:17:48,980 やっぱし 話の分かるお方で ございますな 県令殿は!➡ 168 00:17:48,980 --> 00:17:52,280 いや さすが さすが! 169 00:18:00,592 --> 00:18:05,530 では 行ってくる。 行ってらっしゃいませ。 170 00:18:05,530 --> 00:18:20,912 ♬~ 171 00:18:20,912 --> 00:18:23,681 (寿)そうですか…。 172 00:18:23,681 --> 00:18:28,019 旦那様は ご自分の足で 見て回る事が大事と。 173 00:18:28,019 --> 00:18:31,289 はい。 174 00:18:31,289 --> 00:18:37,289 それで… 姉上。 私も…。 175 00:18:39,164 --> 00:18:42,164 行ってらっしゃい。 176 00:18:46,638 --> 00:18:51,509 そりゃあ 無理じゃねんきゃあ。 177 00:18:51,509 --> 00:18:57,982 学校に行ってる間 誰が桑を運ぶんかいな。 178 00:18:57,982 --> 00:19:01,319 そうだいねえ。 179 00:19:01,319 --> 00:19:04,989 何? 一軒一軒 歩いて回ってるだと? 180 00:19:04,989 --> 00:19:09,327 いかが致しましょう? 県令殿に そのような事をさしては…。 181 00:19:09,327 --> 00:19:14,027 うっちゃっておけ! すぐに音をあげるだろうから。 182 00:19:19,671 --> 00:19:23,341 あの… お仕事の邪魔はしません。 183 00:19:23,341 --> 00:19:25,677 休憩の僅かな間だけでも…。 184 00:19:25,677 --> 00:19:29,547 この手本 萩の寺子屋で使うとったものです。 185 00:19:29,547 --> 00:19:32,283 これを皆さんに…。 186 00:19:32,283 --> 00:19:37,155 ですから はあ ここの女たちは➡ 187 00:19:37,155 --> 00:19:42,927 そんな難しい事 知らなくっても ちゃんと やってけるんですよ。 188 00:19:42,927 --> 00:19:46,297 やけど 知っとった方が もっと ちゃんと やっていけます。 189 00:19:46,297 --> 00:19:48,967 お断りします。 190 00:19:48,967 --> 00:19:54,839 そんな暇があったら 少しでも糸を作って➡ 191 00:19:54,839 --> 00:19:59,310 稼ぎをあげた方が どんだけ助かるか。➡ 192 00:19:59,310 --> 00:20:02,213 ここに来ている女たちはね➡ 193 00:20:02,213 --> 00:20:04,983 ろくに働きもしねえ亭主 抱えて➡ 194 00:20:04,983 --> 00:20:09,654 まあ 寝る間も惜しんで 一家を支えてるんですよ。 195 00:20:09,654 --> 00:20:12,557 お手伝いさんには 分かんないでしょうけどね。 196 00:20:12,557 --> 00:20:15,326 そんな女の暮らしは。 197 00:20:15,326 --> 00:20:18,626 さあ 帰って下さい。 198 00:20:37,582 --> 00:20:41,553 (寿)それで 村の方は いかがでしたか? 199 00:20:41,553 --> 00:20:46,291 あねぇに わらじが汚れるまで 歩かれて…。 200 00:20:46,291 --> 00:20:50,028 自分の足で見て回ってよかった。 201 00:20:50,028 --> 00:20:53,364 町の商人たちの暮らしは 潤っておったが➡ 202 00:20:53,364 --> 00:21:00,038 桑や蚕を育てる百姓たちの 暮らしは まだまだ貧しい。 203 00:21:00,038 --> 00:21:03,708 あれでは 子どもたちは 暮らしを支えるために➡ 204 00:21:03,708 --> 00:21:06,044 働き手になるしかない。 205 00:21:06,044 --> 00:21:12,383 それに… そもそも 学校の数が足らん。 206 00:21:12,383 --> 00:21:14,319 子どもたちは➡ 207 00:21:14,319 --> 00:21:17,055 家の手伝いをしながら 学校に行かねばならん。 208 00:21:17,055 --> 00:21:22,393 じゃから 遠くにあっては 通いきれんのじゃ。 209 00:21:22,393 --> 00:21:25,730 子どもたちと約束をしてきた。 210 00:21:25,730 --> 00:21:30,068 皆の近くに学校を作ると。 211 00:21:30,068 --> 00:21:32,670 そねな事 できるんですか? 212 00:21:32,670 --> 00:21:37,008 寺でも何でもええ。 そこを 学びの場にすればええんじゃ。 213 00:21:37,008 --> 00:21:39,677 そうですね。 214 00:21:39,677 --> 00:21:46,017 松下村塾も 初めは 3畳半の 狭い部屋から始まりました。 215 00:21:46,017 --> 00:21:51,717 まずは 始める事じゃ。 はい。 216 00:22:00,565 --> 00:22:08,039 (寿)「旦那様は 新たな道を 進んでいらっしゃいます。➡ 217 00:22:08,039 --> 00:22:13,378 美和もまた…。➡ 218 00:22:13,378 --> 00:22:19,678 ですが 私は一緒には歩めません」。 219 00:22:21,252 --> 00:22:28,926 「今の旦那様のお力になれるんは 美和です。➡ 220 00:22:28,926 --> 00:22:31,626 感謝しております」。 221 00:22:34,332 --> 00:22:38,002 (亀)お手紙には 何と? 222 00:22:38,002 --> 00:22:42,674 美和がようやってくれよるから 感謝しとると。 223 00:22:42,674 --> 00:22:48,346 そうでございますか! そりゃあ よかった。 224 00:22:48,346 --> 00:22:51,683 あねな無理をして➡ 225 00:22:51,683 --> 00:22:56,554 旦那様のおそばを離れとうないと ついていったのに➡ 226 00:22:56,554 --> 00:23:02,254 さみしいやろうね…。 227 00:23:06,698 --> 00:23:09,600 ここいらの近くに学校? 228 00:23:09,600 --> 00:23:15,707 そうだいね… 近くにありゃあ だいぶ通いやすくは ならいね。 229 00:23:15,707 --> 00:23:19,043 でも 何だかんだ 子どもらの仕事は➡ 230 00:23:19,043 --> 00:23:21,713 いっぺえ あるかんね。 231 00:23:21,713 --> 00:23:24,413 あの…。 232 00:23:28,386 --> 00:23:32,386 前橋の…。 ん? 前橋? 233 00:23:33,991 --> 00:23:38,663 ああ 旦那様が喜ぶよ。 234 00:23:38,663 --> 00:23:41,963 そりゃ よかった。 235 00:23:45,002 --> 00:23:48,339 そのころ 明治政府は➡ 236 00:23:48,339 --> 00:23:54,212 鹿児島で起こった士族の反乱に 頭を悩ませていた。 237 00:23:54,212 --> 00:23:57,682 西南戦争である。 238 00:23:57,682 --> 00:24:00,682 (山県)西郷は 私が討ち取ってみせます。 239 00:24:04,355 --> 00:24:06,691 大概にせえ 西郷! 240 00:24:06,691 --> 00:24:09,026 (せきこみ) 先生? 241 00:24:09,026 --> 00:24:11,929 先生! 242 00:24:11,929 --> 00:24:14,899 ピンゾロの丁 入ります。 243 00:24:14,899 --> 00:24:17,368 入った! はい どちらも どちらも どちらも。 244 00:24:17,368 --> 00:24:19,303 丁! 丁! 丁! 245 00:24:19,303 --> 00:24:21,239 半はねえか 半はねえか 半はねえか。➡ 246 00:24:21,239 --> 00:24:24,242 はい どちらも。 半! 247 00:24:24,242 --> 00:24:27,378 勝負! 248 00:24:27,378 --> 00:24:30,047 うお~! おお~! グサンの丁です。 249 00:24:30,047 --> 00:24:32,347 (ため息) 250 00:24:35,653 --> 00:24:39,353 入った! はい どちらも どちらも どちらも。 251 00:24:41,526 --> 00:24:43,995 銭なら貸すよ。 252 00:24:43,995 --> 00:24:50,695 かかぁが生糸こさえて 返してくれるって。 253 00:24:54,639 --> 00:24:57,341 お願えします。 254 00:24:57,341 --> 00:25:00,041 お願えします! 255 00:25:04,215 --> 00:25:09,353 この手本 興味があったら見てつかぁさい。 256 00:25:09,353 --> 00:25:13,224 ここに置いときますから。 257 00:25:13,224 --> 00:25:16,227 それで もし 分からんところがあったら➡ 258 00:25:16,227 --> 00:25:18,927 何でも聞いてつかぁさい。 259 00:25:23,701 --> 00:25:26,370 これ 何て書いてあるん? 260 00:25:26,370 --> 00:25:28,706 これは…。 (トメ)ダメだよ! 261 00:25:28,706 --> 00:25:31,706 おせいさんの手前もあんだろ。 262 00:25:33,544 --> 00:25:37,315 私らもね 興味がねえ訳じゃねんだよ。 263 00:25:37,315 --> 00:25:40,218 でも 今更ねえ。 そうだい。➡ 264 00:25:40,218 --> 00:25:43,654 そんな難しい字ぃ覚えるなんざ 無理無理。 265 00:25:43,654 --> 00:25:46,991 それに あんたの頭じゃ やるだけ むだってもんだろがに。 266 00:25:46,991 --> 00:25:51,329 お互いさまだんべに? そうだんべに? 267 00:25:51,329 --> 00:25:54,999 でも 今は 誰もが学べる時代になったんです。 268 00:25:54,999 --> 00:25:57,335 皆さんも 知りたいという 気持ちさえあれば…。 269 00:25:57,335 --> 00:25:59,270 (トメ)いんだよ。 270 00:25:59,270 --> 00:26:01,672 私らは 子どもの頃から➡ 271 00:26:01,672 --> 00:26:04,575 糸さえ挽けりゃあ なんとかやってこれたんだ。 272 00:26:04,575 --> 00:26:07,545 学問は 偉え人らがやりゃいんだ。 273 00:26:07,545 --> 00:26:13,284 さあ 帰っとくれ。 仕事の邪魔だよ。 274 00:26:13,284 --> 00:26:27,899 ♬~ 275 00:26:27,899 --> 00:26:33,304 自分たちは無理やって 初めから諦めて…。 276 00:26:33,304 --> 00:26:35,239 母親たちが そうやから➡ 277 00:26:35,239 --> 00:26:39,539 子どもたちにも学ばせようって 気が起こらんのです。 278 00:26:42,313 --> 00:26:45,216 美和。 279 00:26:45,216 --> 00:26:48,986 そねな 上から ものを言うような事を➡ 280 00:26:48,986 --> 00:26:52,657 言うてはいけんよ。 281 00:26:52,657 --> 00:26:58,657 子の将来を考えん親が どこにおる? 282 00:27:00,531 --> 00:27:04,669 思うようにできん事もあるけど➡ 283 00:27:04,669 --> 00:27:12,969 みんな それぞれの暮らしの中で 精いっぱい やっとるんです。 284 00:27:15,313 --> 00:27:20,017 寿姉…。 285 00:27:20,017 --> 00:27:24,889 そうですね…。 286 00:27:24,889 --> 00:27:27,892 あんたは頑張り過ぎると➡ 287 00:27:27,892 --> 00:27:34,192 時々 周りが見えんように なるところがあるんやから。 288 00:27:36,500 --> 00:27:39,800 気を付けます。 289 00:27:43,975 --> 00:27:47,275 頼りにしとるんよ。 290 00:27:53,317 --> 00:27:56,988 えっ? 東京にですか? 291 00:27:56,988 --> 00:28:02,860 ああ。 名医がおる。 やっと見つかった。 292 00:28:02,860 --> 00:28:06,330 そこで治療を受けさせる。 293 00:28:06,330 --> 00:28:09,667 幸い 久米次郎が東京におる。 294 00:28:09,667 --> 00:28:12,336 一緒に住まわせ 女中を雇おうと思う。 295 00:28:12,336 --> 00:28:18,009 女中? 私がお世話をする方が 姉上も…。 296 00:28:18,009 --> 00:28:21,009 私も そう言うたんじゃが…。 297 00:28:30,021 --> 00:28:34,625 旦那様は 今 この群馬から➡ 298 00:28:34,625 --> 00:28:38,963 日本を変えようと なさっとるんです。 299 00:28:38,963 --> 00:28:46,263 その志を遂げられるよう お手伝いがしたい。 300 00:28:47,972 --> 00:28:53,672 それが 妻としての一番の願いなのです。 301 00:28:55,312 --> 00:28:58,312 寿姉…。 302 00:29:01,652 --> 00:29:05,322 やから 美和。 303 00:29:05,322 --> 00:29:12,663 私の代わりに 旦那様をお願いします。 304 00:29:12,663 --> 00:29:16,663 そばで支えてさしあげて。 305 00:29:22,339 --> 00:29:26,010 分かりました。 306 00:29:26,010 --> 00:29:28,345 やけど…。 307 00:29:28,345 --> 00:29:33,951 姉上がおらんくなるなら 私も この家を出ます。 308 00:29:33,951 --> 00:29:37,621 通いでも お手伝いはできます。 309 00:29:37,621 --> 00:29:42,960 そねな気遣いは無用です。 310 00:29:42,960 --> 00:29:47,260 ここにおって。 311 00:29:50,634 --> 00:30:02,980 ♬~ 312 00:30:02,980 --> 00:30:09,320 そして 楫取が寿を連れ 東京にやって来た。 313 00:30:09,320 --> 00:30:11,655 くれぐれも よろしく頼みます。 314 00:30:11,655 --> 00:30:14,955 はい。 承知しております。 315 00:30:21,999 --> 00:30:25,999 あねぇに やつれて…。 316 00:30:33,344 --> 00:30:36,644 どうじゃ? この家は。 317 00:30:43,020 --> 00:30:45,356 あの花…。 318 00:30:45,356 --> 00:30:49,226 萩の家にも咲いとりましたね。 319 00:30:49,226 --> 00:30:57,368 旦那様と夫婦になった時 最初に暮らしとった家の庭に。 320 00:30:57,368 --> 00:31:07,378 あのころは 旦那様に よう 腹を立てておりました。➡ 321 00:31:07,378 --> 00:31:10,281 せっかく作った料理を➡ 322 00:31:10,281 --> 00:31:14,251 味わいもせず ただ かき込むだけの旦那様に➡ 323 00:31:14,251 --> 00:31:19,390 文句を言うたり…。 324 00:31:19,390 --> 00:31:24,261 そねな事 あったか。 325 00:31:24,261 --> 00:31:27,264 二条窪で初めて➡ 326 00:31:27,264 --> 00:31:32,264 夫婦としての幸せを得たと 思うておりました。 327 00:31:34,872 --> 00:31:43,347 やけど 私は 最初から 幸せやったんですね。 328 00:31:43,347 --> 00:31:48,018 旦那様の妻となれて…。 329 00:31:48,018 --> 00:31:52,318 寿…。 330 00:31:59,029 --> 00:32:04,702 もう一度 旦那様と一緒に暮らせるよう➡ 331 00:32:04,702 --> 00:32:07,702 ようなってみせます。 332 00:32:10,040 --> 00:32:13,711 一日も早う ようなって➡ 333 00:32:13,711 --> 00:32:17,011 また 愚痴の一つでも聞かせてくれ。 334 00:32:20,050 --> 00:32:22,720 はい。 335 00:32:22,720 --> 00:32:34,665 ♬~ 336 00:32:34,665 --> 00:32:40,004 明治10年 最後の長州藩主 毛利元徳は➡ 337 00:32:40,004 --> 00:32:44,341 第十五国立銀行 頭取に就任した。 338 00:32:44,341 --> 00:32:49,680 そして その祝いの席に 木戸が訪れていた。 339 00:32:49,680 --> 00:32:53,017 このたびは ご就任 おめでとうございます。 340 00:32:53,017 --> 00:32:56,017 うむ。 341 00:32:57,888 --> 00:33:02,693 あなた。 楫取様も。 よう来てくれた。 342 00:33:02,693 --> 00:33:06,030 ご就任 おめでとうございます。 343 00:33:06,030 --> 00:33:09,730 ひと言 ご挨拶だけでもと。 344 00:33:13,704 --> 00:33:17,574 それより 薩摩の反乱は どうなんじゃ? 345 00:33:17,574 --> 00:33:25,574 山県率いる政府の軍が 行く手を阻んでおりますが…。 346 00:33:28,052 --> 00:33:29,987 木戸。 347 00:33:29,987 --> 00:33:34,325 私にできる事があれば 手を貸そう。 348 00:33:34,325 --> 00:33:38,195 はい。 349 00:33:38,195 --> 00:33:43,195 殿。 おお。 350 00:33:46,337 --> 00:33:52,037 (せきこみ) 351 00:33:56,347 --> 00:33:59,683 政府軍が勝てんというんか? 352 00:33:59,683 --> 00:34:05,356 今のところ 一進一退。 353 00:34:05,356 --> 00:34:10,694 …ですが 勝たねばなりません。 354 00:34:10,694 --> 00:34:13,030 もし 政府が負ければ➡ 355 00:34:13,030 --> 00:34:17,901 せっかく まとまりつつある この国が また バラバラになる。 356 00:34:17,901 --> 00:34:20,704 (せきこみ) 357 00:34:20,704 --> 00:34:24,575 顔色が悪いようじゃが…。 358 00:34:24,575 --> 00:34:32,275 体調が少し… ですが 休んでなどは…。 359 00:34:34,985 --> 00:34:37,654 楫取さん。 360 00:34:37,654 --> 00:34:43,527 もし 万が一 私に何かあれば…➡ 361 00:34:43,527 --> 00:34:48,527 あとは お願いします。 362 00:34:53,003 --> 00:35:00,344 そう… 美和が 久坂の子 秀次郎に 仕送りを。 はい。 363 00:35:00,344 --> 00:35:04,681 母親の辰路さんは 私の古うからの なじみのお人。 364 00:35:04,681 --> 00:35:07,351 話は 聞いてます。 365 00:35:07,351 --> 00:35:11,021 おかげさんで 学校にも行けて。 366 00:35:11,021 --> 00:35:13,357 それは よろしゅうおしたな。 367 00:35:13,357 --> 00:35:17,027 美和さんは どんだけ遠くにいてても➡ 368 00:35:17,027 --> 00:35:20,364 一緒に秀次郎を 育ててくれているんです。 369 00:35:20,364 --> 00:35:24,701 いっつも 気にしてもろて。 370 00:35:24,701 --> 00:35:30,374 何か うちも勇気が出るんです。 371 00:35:30,374 --> 00:35:38,374 きっちり学ばして 立派にせんと。 372 00:35:39,983 --> 00:35:42,886 まことに美和らしい。 373 00:35:42,886 --> 00:35:47,324 今度は 美和が何をしでかすか 本当に楽しみじゃ。 374 00:35:47,324 --> 00:35:51,195 それで美和さんは 今 何を? 375 00:35:51,195 --> 00:35:55,999 手紙には 女たちの学びの場を 作りたいと書いてあった。 376 00:35:55,999 --> 00:36:01,699 どうして いつもいつも 自分から 苦労を買って出るのであろうの。 377 00:36:14,685 --> 00:36:18,355 この前は 阿久沢さんの顔を立てて こっちが引いたが➡ 378 00:36:18,355 --> 00:36:21,024 今度は そうはいかねえ。 379 00:36:21,024 --> 00:36:25,724 その娘 よこしな。 380 00:36:28,699 --> 00:36:31,301 どうしたんです? 381 00:36:31,301 --> 00:36:33,971 また トメさんの亭主が借金して➡ 382 00:36:33,971 --> 00:36:36,640 今度は 娘を奉公に出すっつう証文に➡ 383 00:36:36,640 --> 00:36:38,976 判をついたらしいんですよ。 えっ!? 384 00:36:38,976 --> 00:36:41,645 私らには 何書いてあっか 分かんねえかんねえ…。 385 00:36:41,645 --> 00:36:44,314 でも それで この前も…。 386 00:36:44,314 --> 00:36:46,614 あっ おせいさん…。 387 00:36:58,662 --> 00:37:02,533 これで いいんだろう? 388 00:37:02,533 --> 00:37:05,002 すいませんね 払ってもらって。 389 00:37:05,002 --> 00:37:07,671 よし 帰るぞ。 390 00:37:07,671 --> 00:37:10,971 ちょいと その証文 渡しとくれ。 391 00:37:14,344 --> 00:37:16,344 では。 392 00:37:18,215 --> 00:37:23,687 (せい) 本当に だらしのねえ亭主だ。 393 00:37:23,687 --> 00:37:27,558 いつも すみません。 394 00:37:27,558 --> 00:37:32,296 なに 働いて返してくれればいんさ。 395 00:37:32,296 --> 00:37:36,633 うん。 さっ 仕事へ戻って。 396 00:37:36,633 --> 00:37:39,970 はい 仕事へ戻って。➡ 397 00:37:39,970 --> 00:37:42,639 戻って 戻って。 398 00:37:42,639 --> 00:37:45,309 それでええんですか? 399 00:37:45,309 --> 00:37:47,978 えっ? 400 00:37:47,978 --> 00:37:53,850 同じ事の繰り返しで 慣れっこになってしもうて…。 401 00:37:53,850 --> 00:37:58,150 このままで 本当にええんですか? 402 00:38:01,325 --> 00:38:05,195 何が言いたいんだい? 403 00:38:05,195 --> 00:38:10,334 おせいさんが いっつも 皆さんを守ってくれとります。 404 00:38:10,334 --> 00:38:16,206 でも やから 解決せんのじゃないでしょうか。 405 00:38:16,206 --> 00:38:19,676 ハハ…。 406 00:38:19,676 --> 00:38:27,017 おぼっこいお手伝いさんが 私に意見しようっつんですか? 407 00:38:27,017 --> 00:38:31,855 はい! 言わせて頂きます! 408 00:38:31,855 --> 00:38:35,292 自分から 何かを変えようとせん限り➡ 409 00:38:35,292 --> 00:38:38,195 ダメなんです! 410 00:38:38,195 --> 00:38:41,632 皆さんが大変なんは 分かります。 411 00:38:41,632 --> 00:38:43,567 でも やからって➡ 412 00:38:43,567 --> 00:38:47,304 自分には無理やって 勝手に決めつけんでつかぁさい。 413 00:38:47,304 --> 00:38:49,640 できん事なんか ありません。 414 00:38:49,640 --> 00:38:52,542 その気になれば 何だって できます! 415 00:38:52,542 --> 00:38:56,513 難しい字だって 文章だって 覚える事ができるんです! 416 00:38:56,513 --> 00:39:02,219 これからは 誰でも自分で人生を 好きに生きていけるんです! 417 00:39:02,219 --> 00:39:06,657 そねな時代になったんです! 418 00:39:06,657 --> 00:39:11,357 みんなが命懸けで願うたように…。 419 00:39:13,530 --> 00:39:23,830 (寅次郎)どうか 一粒の籾として 次の春の種となれますよう。 420 00:39:27,678 --> 00:39:34,978 誰でも… 誰でも 夢みてええんです。 421 00:39:37,287 --> 00:39:41,158 でも そのためには学ばんと。 422 00:39:41,158 --> 00:39:47,297 学んで 考える事が大事です。 423 00:39:47,297 --> 00:39:52,969 それが生きる力になります。 424 00:39:52,969 --> 00:39:57,969 生きる力を身につけんと。 425 00:40:03,613 --> 00:40:08,518 分かって頂けるまで 何度でも…➡ 426 00:40:08,518 --> 00:40:16,993 おせいさんにも 皆さんにも 言わせて頂きます。 427 00:40:16,993 --> 00:40:31,007 ♬~ 428 00:40:31,007 --> 00:40:33,677 気に入った。 429 00:40:33,677 --> 00:40:36,346 えっ? 430 00:40:36,346 --> 00:40:41,685 自分で学び 考える。 そのとおりだ。 431 00:40:41,685 --> 00:40:45,555 お手伝いさん。 432 00:40:45,555 --> 00:40:51,855 いいや 美和さん。 433 00:40:56,233 --> 00:40:59,035 おせいさん…。 434 00:40:59,035 --> 00:41:17,387 ♬~ 435 00:41:17,387 --> 00:41:25,262 「絲は 蚕 又は 綿麻にて製し➡ 436 00:41:25,262 --> 00:41:30,934 人の着物に 織るものなり」。 437 00:41:30,934 --> 00:41:40,343 (一同) 「絲は 蚕 又は 綿麻にて製し➡ 438 00:41:40,343 --> 00:41:47,684 人の着物に織るものなり」。 439 00:41:47,684 --> 00:41:53,023 女将さん。 …何を? 440 00:41:53,023 --> 00:41:59,896 美和さんが 女たちに字を教えてんですよ。 441 00:41:59,896 --> 00:42:05,368 これからは 女も➡ 442 00:42:05,368 --> 00:42:11,041 自分で 生きる力を 身につける時代だからね。 443 00:42:11,041 --> 00:42:16,341 「紫陽花は…」。 (一同)「紫陽花は…」。 444 00:42:27,057 --> 00:42:29,960 ここを君たちの学校にしよう。 445 00:42:29,960 --> 00:42:39,336 (子どもたち)うん! わあ~! 446 00:42:39,336 --> 00:42:42,672 この赤えのが➡ 447 00:42:42,672 --> 00:42:44,608 県令殿が作ろうとしている 学校です。➡ 448 00:42:44,608 --> 00:42:49,308 え~… たくさんございますね。 ひい ふう みい よ…。 449 00:42:53,316 --> 00:42:59,316 (一同)「水を得る穴なり」。 450 00:43:03,960 --> 00:43:06,897 大変です! 451 00:43:06,897 --> 00:43:12,369 生糸の値が暴落しそうです! 何? 452 00:43:12,369 --> 00:43:15,038 生糸を守るために動く楫取。 453 00:43:15,038 --> 00:43:17,374 日本の未来が懸かってるんです! 454 00:43:17,374 --> 00:43:19,309 生糸は 群馬の誇りなんですよ! 455 00:43:19,309 --> 00:43:23,246 生糸を作る女たちの気持ちを どうか…。 456 00:43:23,246 --> 00:43:25,248 責任を取る。 457 00:43:25,248 --> 00:43:28,248 うっ! こら! 458 00:43:32,322 --> 00:43:38,662 <楫取素彦は 教育政策に情熱を注ぎました。➡ 459 00:43:38,662 --> 00:43:44,534 県内各地の教育現場を 積極的に視察し➡ 460 00:43:44,534 --> 00:43:49,005 学校名を記した額を 寄贈するなど➡ 461 00:43:49,005 --> 00:43:53,005 学校の設立を奨励します> 462 00:43:56,346 --> 00:44:00,684 <群馬県の就学率は 飛躍的に上がり➡ 463 00:44:00,684 --> 00:44:04,684 全国でも トップレベルになりました> 464 00:44:06,556 --> 00:44:12,696 <楫取は道徳の教科書「修身説約」を 編さんさせ➡ 465 00:44:12,696 --> 00:44:18,368 子どもたちの心の教育にも 力を入れます。➡ 466 00:44:18,368 --> 00:44:23,039 親しみやすい説話を用いた この教科書は➡ 467 00:44:23,039 --> 00:44:27,039 全国各地で採用されました> 468 00:44:28,712 --> 00:44:31,314 <明治11年。➡ 469 00:44:31,314 --> 00:44:35,185 衛生所を兼ねた医学校を新設。➡ 470 00:44:35,185 --> 00:44:43,326 後に 当時まだ少なかった女学校の 校舎としても使用されました。➡ 471 00:44:43,326 --> 00:44:53,326 楫取は 先進的な教育環境を整え 人材の育成に努めたのです> 472 00:45:32,942 --> 00:45:38,542 (花売り)花 いらんかえ? 473 00:45:46,089 --> 00:45:49,289 (喜六)姉ちゃん…。 474 00:45:54,697 --> 00:46:01,497 ♬~