1 00:00:34,070 --> 00:00:36,806 (リン)大変だ! (はな)おばさん。 2 00:00:36,806 --> 00:00:41,506 周造さんが倒れただよ! おじぃやんが? 3 00:00:47,450 --> 00:00:50,152 ♬「これから はじまる」 4 00:00:50,152 --> 00:00:53,055 ♬「あなたの 物語」 5 00:00:53,055 --> 00:00:57,493 ♬「ずっと長く 道は続くよ」 6 00:00:57,493 --> 00:01:02,164 ♬「虹色の雨 降り注げば」 7 00:01:02,164 --> 00:01:07,837 ♬「空は 高鳴る」 8 00:01:07,837 --> 00:01:12,708 ♬「眩しい笑顔の奥に」 9 00:01:12,708 --> 00:01:18,180 ♬「悲しい音がする」 10 00:01:18,180 --> 00:01:23,052 ♬「寄りそって 今があって」 11 00:01:23,052 --> 00:01:31,193 ♬「こんなにも 愛おしい」 12 00:01:31,193 --> 00:01:36,032 ♬「手を繋げば 温かいこと」 13 00:01:36,032 --> 00:01:41,804 ♬「嫌いになれば 一人になってくこと」 14 00:01:41,804 --> 00:01:46,475 ♬「ひとつひとつが あなたになる」 15 00:01:46,475 --> 00:01:51,775 ♬「道は 続くよ」 16 00:02:09,699 --> 00:02:12,168 (吉平)先生。 17 00:02:12,168 --> 00:02:15,838 一命は取り留めたけんど 心臓が かなり弱っている。 18 00:02:15,838 --> 00:02:20,538 もう一遍 発作が起きたら ほの時は… 覚悟してくりょう。 19 00:02:22,178 --> 00:02:24,847 (医者)もう 無理させんように。 20 00:02:24,847 --> 00:02:30,147 お大事に。 (ふじ)先生 ありがとうごいした。 21 00:02:38,127 --> 00:02:45,000 おらのせいだ…。 あの女の事に気ぃ取られて➡ 22 00:02:45,000 --> 00:02:50,706 お父やん一人に 畑仕事を押しつけちまって…。 23 00:02:50,706 --> 00:02:53,476 おかあ…。 24 00:02:53,476 --> 00:02:55,811 ふじ…。 25 00:02:55,811 --> 00:03:00,683 俺で手伝えるこん あったら 何でも言ってくりょう。 26 00:03:00,683 --> 00:03:04,983 おまんに ふじちゃんが 素直に頼める訳ねえら! 27 00:03:08,157 --> 00:03:11,857 先生 送ってくる…。 28 00:03:27,176 --> 00:03:33,783 おかあ。 おらが見てるから おかあは 少し休めし。 29 00:03:33,783 --> 00:03:38,483 おまんは 明日も学校があるじゃんけ。 30 00:03:43,125 --> 00:03:46,462 寒くねえかな…。 31 00:03:46,462 --> 00:03:49,762 おじぃやんのかいまき取ってくる。 32 00:04:07,483 --> 00:04:10,386 (ふじ)はなの本? 33 00:04:10,386 --> 00:04:13,155 どっから持ってきたでえ? 34 00:04:13,155 --> 00:04:16,058 おじぃやんの寝床に 置いてあったさ。 35 00:04:16,058 --> 00:04:21,831 てっ! お父やん 字が読めねえのに。 36 00:04:21,831 --> 00:04:26,702 明日 学校から帰ってきたら 読んであげてくりょう。 37 00:04:26,702 --> 00:04:29,402 きっと元気出るら。 38 00:04:36,111 --> 00:04:39,782 おかあ…。 39 00:04:39,782 --> 00:04:44,482 おとうの事 このまんまでいいの? 40 00:04:53,329 --> 00:05:00,469 吉平も その夜は 一睡もできませんでした。 41 00:05:00,469 --> 00:05:18,487 ♬~ 42 00:05:18,487 --> 00:05:22,157 (朝市)はな。 43 00:05:22,157 --> 00:05:25,060 大丈夫け? 44 00:05:25,060 --> 00:05:29,832 おらは 大丈夫。 ふんだけんど➡ 45 00:05:29,832 --> 00:05:34,103 おかあは 寝なんで おじぃやんの看病して➡ 46 00:05:34,103 --> 00:05:37,006 ほのまま 畑行った…。 47 00:05:37,006 --> 00:05:43,779 ほうか。 おばさんまで倒れんきゃ いいけんどな…。 48 00:05:43,779 --> 00:05:49,479 あっ おらにできる事があったら 何でも言ってくりょう。 49 00:05:54,123 --> 00:05:57,993 うちのおかあも おせっかい やきたがってるけんど➡ 50 00:05:57,993 --> 00:06:00,462 あのおしゃべりが行っちゃ➡ 51 00:06:00,462 --> 00:06:04,162 周造じぃやんも やかましくて おちおち寝てられんら。 52 00:06:09,138 --> 00:06:14,438 大丈夫。 きっと元気になるさ。 53 00:06:16,011 --> 00:06:20,311 うん。 ありがとう。 54 00:06:29,458 --> 00:06:33,095 (徳丸)おまん 商売してる場合け! 55 00:06:33,095 --> 00:06:36,432 周造さん倒れて 大変だったらしいじゃん。 56 00:06:36,432 --> 00:06:38,367 ああ…。 57 00:06:38,367 --> 00:06:42,304 まさか まだ うちに帰っちゃいんだけ!? 58 00:06:42,304 --> 00:06:47,304 ふじが許しちゃくれんだ…。 59 00:06:50,446 --> 00:06:56,785 おまん 本当に ふじちゃんを 裏切るような事してねえだけ? 60 00:06:56,785 --> 00:07:03,459 いや… 俺は やってねえ… と思う。 61 00:07:03,459 --> 00:07:06,759 ふんだったら してねえだ。 62 00:07:09,131 --> 00:07:15,471 こういう時こそ ふじちゃんの そばにいてやるべきずら。 63 00:07:15,471 --> 00:07:20,809 ふんだけんど やっぱし 俺にできるこんちゅうのは➡ 64 00:07:20,809 --> 00:07:27,149 行商で金稼いで 早く借金返すぐれえで…。 65 00:07:27,149 --> 00:07:29,485 おまんは バカけ? 66 00:07:29,485 --> 00:07:32,388 金貸してる わしが➡ 67 00:07:32,388 --> 00:07:36,688 「行商なんやめて うち帰れ」ってんだ。 68 00:07:39,294 --> 00:07:44,767 今 ふじちゃんが 心っから頼れるのは➡ 69 00:07:44,767 --> 00:07:51,106 誰でもねえ 亭主のおまんずら。 70 00:07:51,106 --> 00:08:32,081 ♬~ 71 00:08:32,081 --> 00:08:39,755 (周造)ああ… 字が読めたらな…。 72 00:08:39,755 --> 00:08:43,425 (吉平)あの…。 73 00:08:43,425 --> 00:08:48,725 俺でよかったら読みますけんど…。 74 00:08:51,300 --> 00:08:57,439 あ… 失礼しやした。 75 00:08:57,439 --> 00:09:00,439 (周造)待て。 76 00:09:02,111 --> 00:09:06,111 おまんしか いねえだから しょうがねえら。 77 00:09:11,120 --> 00:09:15,791 ふんじゃあ 読まして頂きます。 78 00:09:15,791 --> 00:09:21,463 「『たんぽぽの目』。➡ 79 00:09:21,463 --> 00:09:25,801 百合子は 一人っ子でしたから➡ 80 00:09:25,801 --> 00:09:31,473 お友達が遊びに来ない時は 寂しくて たまりませんでした。➡ 81 00:09:31,473 --> 00:09:35,344 『誰か遊びに来ないかなあ』と 言いながら➡ 82 00:09:35,344 --> 00:09:39,748 お庭の木戸から 裏の原っぱへ出ていきました。➡ 83 00:09:39,748 --> 00:09:47,048 『今日は だ~れも 出ていないわ。 つまらないなあ』」。 84 00:09:49,424 --> 00:09:57,124 あれ? おじぃやん? つまらんですか? 85 00:09:58,767 --> 00:10:03,105 はなの作った話が つまらん訳ねえら。 86 00:10:03,105 --> 00:10:05,040 はあ…。 87 00:10:05,040 --> 00:10:13,740 こうして 目をつぶった方が 景色が浮かぶだ。 88 00:10:16,118 --> 00:10:21,790 さっさと続きょう読めし。 (吉平)はい。 89 00:10:21,790 --> 00:10:27,129 「背の高い草が茂っていて その上に…」。 90 00:10:27,129 --> 00:10:33,802 「『私 大きくなったら お歌を作る人になりたいの。➡ 91 00:10:33,802 --> 00:10:37,472 なれるでしょうか。 どうでしょう』」。➡ 92 00:10:37,472 --> 00:10:40,142 「『お父さんも これからは➡ 93 00:10:40,142 --> 00:10:43,812 たんぽぽを邪魔だなんて 言わないようにしようね』。➡ 94 00:10:43,812 --> 00:10:52,487 お父さんは 優しく 百合子の頭をなでました」。 95 00:10:52,487 --> 00:10:56,787 おしまい。 96 00:10:59,828 --> 00:11:07,169 はなは 本当に面白えボコだったな。 97 00:11:07,169 --> 00:11:12,507 ええ。 神童ですから。 98 00:11:12,507 --> 00:11:19,181 おまんが 東京の女学校に 入れるって言いだしたときゃあ➡ 99 00:11:19,181 --> 00:11:24,519 とんでもねえこんになったと 思ったけんど➡ 100 00:11:24,519 --> 00:11:31,393 はなが こうして 本を出すようになるとはな。 101 00:11:31,393 --> 00:11:33,795 婿殿が➡ 102 00:11:33,795 --> 00:11:37,795 変わりもんだった おかげかもしれねえな。 103 00:11:40,135 --> 00:11:43,805 はっきり言って おまんのこたぁ➡ 104 00:11:43,805 --> 00:11:50,145 ふじが 結婚してえって 連れてきた時っから➡ 105 00:11:50,145 --> 00:11:54,483 ずっと好かなんだ。 106 00:11:54,483 --> 00:11:57,819 知ってました。 107 00:11:57,819 --> 00:12:05,160 こっちから見る富士山が 裏富士だなんて言いくさって。 108 00:12:05,160 --> 00:12:15,170 一つ屋根の下にいて 目も合わしてくれなんだ。 109 00:12:15,170 --> 00:12:19,170 そうさな。 110 00:12:26,181 --> 00:12:30,852 お父さん…。 この度は➡ 111 00:12:30,852 --> 00:12:38,660 いろいろ ご心労をおかけして すまなんだです。 112 00:12:38,660 --> 00:12:49,805 あのサダとかいう女とは 何もなかったずら。 113 00:12:49,805 --> 00:13:00,148 よ~く考えてみりゃあ おまんは ほんな甲斐性のある男じゃねえら。 114 00:13:00,148 --> 00:13:02,818 はあ…。 115 00:13:02,818 --> 00:13:10,158 ふんだけんど ふじは ほう簡単にゃあ 許さねえぞ。 116 00:13:10,158 --> 00:13:17,499 あいつは 噴火すると おっかねえからな。 117 00:13:17,499 --> 00:13:22,170 名前が ふじですから。 118 00:13:22,170 --> 00:13:26,470 ああ。 ハハハハ…。 119 00:13:31,847 --> 00:13:35,117 婿殿。 はい。 120 00:13:35,117 --> 00:13:41,456 わしは もう そう長くはねえ。 121 00:13:41,456 --> 00:13:44,456 お父さん…。 122 00:13:47,796 --> 00:13:56,138 ふじの事 こぴっと頼むぞ。➡ 123 00:13:56,138 --> 00:14:02,838 子どもたちの事も頼んだぞ。 124 00:14:17,826 --> 00:14:21,496 もう一遍 読んでくりょう。 125 00:14:21,496 --> 00:14:24,796 はい。 126 00:14:31,173 --> 00:14:34,776 「『たんぽぽの目』。➡ 127 00:14:34,776 --> 00:14:40,449 百合子は 一人っ子でしたから➡ 128 00:14:40,449 --> 00:14:46,121 お友達が遊びに来ない時は 寂しくて たまりませんでした。➡ 129 00:14:46,121 --> 00:14:50,792 『誰か遊びに来ないかなあ』と 言いながら➡ 130 00:14:50,792 --> 00:14:58,467 お庭の木戸から 裏の原っぱへ出ていきました。➡ 131 00:14:58,467 --> 00:15:04,806 『今日は だ~れも出ていないわ。 つまらないなあ』」。 132 00:15:04,806 --> 00:15:09,144 その日 吉平は 周造にせがまれ➡ 133 00:15:09,144 --> 00:15:14,816 何べんも何べんも はなの小説を読みました。 134 00:15:14,816 --> 00:15:21,156 「『百合子さん いらっしゃい』」。 135 00:15:21,156 --> 00:15:26,156 ごきげんよう。 さようなら。 136 00:15:35,036 --> 00:15:37,189 生字幕放送でお伝えします 137 00:15:38,673 --> 00:15:40,425 おはようございます。 138 00:15:40,425 --> 00:15:43,829 イノッチ⇒6月12日、木曜日の 「あさイチ」です。 139 00:15:43,829 --> 00:15:45,413 最後に通じ合えて。 140 00:15:47,866 --> 00:15:49,618 最後にと言っちゃいけないですね。 141 00:15:49,618 --> 00:15:51,386 長くないとお父さん言っていた 142 00:15:51,386 --> 00:15:54,806 けど、男どうしでそういうのは 分かるんじゃないでしょうかね。 143 00:15:54,806 --> 00:15:56,374 イノッチ、きょう髪形がかわいい。 144 00:15:58,126 --> 00:15:59,878 よしよし、みたいな感じ。