1 00:00:33,756 --> 00:00:37,493 (花子)私は 純平君や大勢の子どもたちを➡ 2 00:00:37,493 --> 00:00:40,163 戦地へ駆り立てた。 3 00:00:40,163 --> 00:00:45,501 お国のために命をささげなさいと ラジオで語りかけて…。 4 00:00:45,501 --> 00:00:50,373 (蓮子)お国のために 命を取られるくらいなら➡ 5 00:00:50,373 --> 00:00:54,510 一緒に連れて逃げればよかった。 6 00:00:54,510 --> 00:00:59,382 この子を殺されるくらいなら…。 7 00:00:59,382 --> 00:01:10,059 (泣き声) 8 00:01:10,059 --> 00:01:12,862 ♬「これから はじまる」 9 00:01:12,862 --> 00:01:15,765 ♬「あなたの 物語」 10 00:01:15,765 --> 00:01:20,536 ♬「ずっと長く 道は続くよ」 11 00:01:20,536 --> 00:01:25,208 ♬「虹色の雨 降り注げば」 12 00:01:25,208 --> 00:01:30,546 ♬「空は 高鳴る」 13 00:01:30,546 --> 00:01:35,818 ♬「眩しい笑顔の奥に」 14 00:01:35,818 --> 00:01:41,491 ♬「悲しい音がする」 15 00:01:41,491 --> 00:01:46,162 ♬「寄りそって 今があって」 16 00:01:46,162 --> 00:01:54,037 ♬「こんなにも 愛おしい」 17 00:01:54,037 --> 00:01:58,741 ♬「手を繋げば 温かいこと」 18 00:01:58,741 --> 00:02:04,847 ♬「嫌いになれば 一人になってくこと」 19 00:02:04,847 --> 00:02:09,519 ♬「ひとつひとつが あなたになる」 20 00:02:09,519 --> 00:02:14,219 ♬「道は 続くよ」 21 00:02:24,867 --> 00:02:29,539 涙なんか とっくに かれたと 思っていたのに➡ 22 00:02:29,539 --> 00:02:32,839 まだ残っていたのね…。 23 00:02:35,144 --> 00:02:39,816 まさか はなちゃんが来てくれるなんて➡ 24 00:02:39,816 --> 00:02:42,516 思ってもいなかったわ。 25 00:02:44,487 --> 00:02:52,361 歩が死んだ時も 蓮様 そばにいてくれたじゃない。 26 00:02:52,361 --> 00:02:58,661 あの時 蓮様がいてくれなかったら 私 どうなっていた事か…。 27 00:03:04,507 --> 00:03:09,807 純平君からも 蓮様の事 頼まれたの。 28 00:03:16,853 --> 00:03:25,553 純平が こんな私の姿を見たら 悲しむわね…。 29 00:03:29,432 --> 00:03:34,132 そうよ 蓮様。 30 00:03:36,339 --> 00:03:39,809 でも…。 31 00:03:39,809 --> 00:04:50,446 ♬~ 32 00:04:50,446 --> 00:04:53,349 ねえ 英治さん。 33 00:04:53,349 --> 00:04:57,353 戦争で子どもを失った母親は 大勢いるはず。 34 00:04:57,353 --> 00:05:02,058 その人たちの悲しみを 一番よく分かるのは 蓮様だわ。 35 00:05:02,058 --> 00:05:06,495 その人たちに ラジオで 語りかけるのは どうかと思うの。 36 00:05:06,495 --> 00:05:11,167 (英治)花子さん すごくいい考えだと思うよ。 37 00:05:11,167 --> 00:05:14,167 早速 電話してみるわ。 38 00:05:15,838 --> 00:05:21,510 本当ですか! ありがとうございます。 39 00:05:21,510 --> 00:05:24,413 じゃあ よろしくお願いします。 40 00:05:24,413 --> 00:05:27,850 ええ。 失礼します。 41 00:05:27,850 --> 00:05:32,455 蓮様の出演の事 JOAKの黒沢さんが➡ 42 00:05:32,455 --> 00:05:34,390 是非やりましょうって 言って下さったわ。 43 00:05:34,390 --> 00:05:36,325 そうか。 44 00:05:36,325 --> 00:05:39,625 早速 蓮様に話してみるわ。 (英治)うん。 45 00:05:43,799 --> 00:05:50,099 そして 蓮子がラジオに出演する日が やってまいりました。 46 00:05:51,674 --> 00:05:56,812 (黒沢)蓮子さん お久しぶりです。 47 00:05:56,812 --> 00:05:59,715 ごきげんよう。 48 00:05:59,715 --> 00:06:03,486 今日は お世話になります。 49 00:06:03,486 --> 00:06:06,389 GHQの検閲が入って➡ 50 00:06:06,389 --> 00:06:10,389 何か所か 削らなければなりませんが…。 51 00:06:13,829 --> 00:06:17,166 この番組は きっと反響を呼びます。 52 00:06:17,166 --> 00:06:20,503 ええ。 私も そう思います。 53 00:06:20,503 --> 00:06:24,203 では 本番は間もなくですから。 54 00:06:34,050 --> 00:06:37,787 大丈夫かしら…。 55 00:06:37,787 --> 00:06:42,658 大丈夫よ。 落ち着いて。 56 00:06:42,658 --> 00:06:46,658 何だか恐ろしくなってきたわ。 57 00:06:51,801 --> 00:06:57,673 ねえ 蓮様。 スコット先生を覚えてる? 58 00:06:57,673 --> 00:07:02,144 ええ。 修和女学校の…。 ええ。 59 00:07:02,144 --> 00:07:07,817 あの先生がカナダに帰国なさる時に 本を渡して下さったの。 60 00:07:07,817 --> 00:07:13,489 そこに出てくる主人公が こう言うの。 61 00:07:13,489 --> 00:07:20,363 「自分の未来は まっすぐに延びた 道のように思えた。➡ 62 00:07:20,363 --> 00:07:27,837 いつも 先まで ずっと見通せるような気がした。➡ 63 00:07:27,837 --> 00:07:34,110 ところが 今 曲がり角に来たのよ。➡ 64 00:07:34,110 --> 00:07:40,449 曲がり角を曲がった先に 何があるのかは 分からないの。➡ 65 00:07:40,449 --> 00:07:47,449 でも きっと 一番よいものに 違いないと思うの」。 66 00:07:58,467 --> 00:08:04,167 その主人公 はなちゃんみたいね。 67 00:08:06,809 --> 00:08:12,509 蓮様も 勇気を出して 曲がり角を曲がって。 68 00:08:14,683 --> 00:08:20,683 きっと 蓮様の思いは届くわ。 69 00:08:35,771 --> 00:08:43,646 私が 今日 ここでお話ししたいのは➡ 70 00:08:43,646 --> 00:08:49,118 平和の尊さでございます。 71 00:08:49,118 --> 00:08:59,818 先の戦争で 私は 最愛の息子 純平を失いました。 72 00:09:04,467 --> 00:09:14,167 私にとって 息子は 何ものにも 代え難い存在でございました。 73 00:09:16,479 --> 00:09:22,351 「『お母様は 僕がお守りします』。➡ 74 00:09:22,351 --> 00:09:27,490 幼い頃より 息子は そう言って➡ 75 00:09:27,490 --> 00:09:33,095 母である私を いつも守ってくれました。➡ 76 00:09:33,095 --> 00:09:38,795 本当に 心の優しい子でした」。 77 00:09:40,970 --> 00:09:45,107 子を失う事は➡ 78 00:09:45,107 --> 00:09:50,779 心臓をもぎ取られるよりも つらい事なのだと➡ 79 00:09:50,779 --> 00:09:56,779 私は 身をもって知りました。 80 00:10:00,789 --> 00:10:08,130 もしも 女ばかりに 政治を任されたならば➡ 81 00:10:08,130 --> 00:10:12,801 戦争は 決してしないでしょう。 82 00:10:12,801 --> 00:10:20,101 かわいい息子を殺しに出す母親が 一人だってありましょうか。 83 00:10:23,445 --> 00:10:29,151 「もう二度と このような 悲痛な思いをする母親を➡ 84 00:10:29,151 --> 00:10:31,820 生み出してはなりません。➡ 85 00:10:31,820 --> 00:10:38,120 もう二度と 最愛の子を奪わせては ならないのです」。 86 00:10:40,829 --> 00:10:47,529 戦争は 人類を最大の不幸に導く 唯一の現実です。 87 00:10:49,171 --> 00:10:53,042 最愛の子を亡くされたお母様方➡ 88 00:10:53,042 --> 00:10:56,512 あなた方は 独りではありません。 89 00:10:56,512 --> 00:11:02,184 同じ悲しみを抱く母が 全国には 大勢おります。 90 00:11:02,184 --> 00:11:05,854 私たちは その悲しみをもって➡ 91 00:11:05,854 --> 00:11:10,154 平和な国を造らねばならないと 思うのです。 92 00:11:11,727 --> 00:11:20,202 私は 命が続く限り 平和を訴え続けてまいります。 93 00:11:20,202 --> 00:11:36,502 ♬~ 94 00:11:45,160 --> 00:11:50,160 蓮様… すばらしかったわ。 95 00:11:51,834 --> 00:11:54,737 はなちゃん。 96 00:11:54,737 --> 00:11:57,506 送るわ。 97 00:11:57,506 --> 00:12:04,506 もう 一人で大丈夫よ。 98 00:12:07,182 --> 00:12:10,182 ごきげんよう。 99 00:12:12,855 --> 00:12:16,191 ごきげんよう。 100 00:12:16,191 --> 00:12:38,814 ♬~ 101 00:12:38,814 --> 00:12:47,156 「焼跡に 芽吹く木のあり かくのごとく➡ 102 00:12:47,156 --> 00:12:52,828 吾子の命のかへらぬものか」。 103 00:12:52,828 --> 00:13:14,128 ♬~ 104 00:13:15,851 --> 00:13:17,786 貸して 貸して! 105 00:13:17,786 --> 00:13:20,522 美里おねえちゃん! その本 貸して! 106 00:13:20,522 --> 00:13:23,192 (美里)いいわよ。 私は 暗記するほど読んだから。 107 00:13:23,192 --> 00:13:25,127 ありがとう! 108 00:13:25,127 --> 00:13:27,529 あっ じゃあ ハルキ君は こっちね。 109 00:13:27,529 --> 00:13:31,529 ありがとう! (美里)どういたしまして。 110 00:13:38,474 --> 00:13:43,145 一度 本の整理をした方が よさそうね。 111 00:13:43,145 --> 00:13:47,816 せっかく 焼けずに残ったのに これじゃなあ…。 112 00:13:47,816 --> 00:13:51,153 ねえ みんなに ご本を貸してあげるのは どう? 113 00:13:51,153 --> 00:13:53,088 お兄ちゃまのご本や➡ 114 00:13:53,088 --> 00:13:56,024 私や直子ちゃんが 小さい頃に読んだご本を➡ 115 00:13:56,024 --> 00:13:58,494 近所の子に貸してあげるの。 116 00:13:58,494 --> 00:14:03,832 なるほど。 図書館か! 117 00:14:03,832 --> 00:14:08,170 やろうよ! 日本で一番小さい子ども図書館。 118 00:14:08,170 --> 00:14:10,105 そうね。 119 00:14:10,105 --> 00:14:13,509 みんなに読んでもらえた方が 本も喜ぶわね。 120 00:14:13,509 --> 00:14:15,444 お母様。 121 00:14:15,444 --> 00:14:17,846 図書館だ! 図書館が出来る! 122 00:14:17,846 --> 00:14:23,519 (子どもたち)万歳! 万歳! 123 00:14:23,519 --> 00:14:28,219 (拍手と子どもたちの歓声) 124 00:14:30,192 --> 00:14:34,797 村岡家の庭に建てられた 小さな図書館は➡ 125 00:14:34,797 --> 00:14:38,667 連日 子どもたちでいっぱいです。 126 00:14:38,667 --> 00:14:44,367 花子たちは 歩文庫ライブラリーと名付けました。 127 00:14:49,144 --> 00:14:53,015 美里おねえさん これ お願いします! はい。 128 00:14:53,015 --> 00:14:58,715 館長は 18歳になった美里です。 129 00:15:00,489 --> 00:15:06,161 はい どうぞ。 副館長さん ありがとう! 130 00:15:06,161 --> 00:15:12,161 英治は 副館長として 歩文庫を運営しています。 131 00:15:14,503 --> 00:15:17,172 (子どもたち)おばさん! 132 00:15:17,172 --> 00:15:19,508 これ ありがとうございます! ありがとうございます! 133 00:15:19,508 --> 00:15:21,443 行こうぜ! 134 00:15:21,443 --> 00:15:26,143 ごきげんよう。 さようなら。 135 00:15:35,274 --> 00:15:39,661 生字幕放送でお伝えします 136 00:15:40,145 --> 00:15:43,532 おはようございます。 イノッチ⇒9月24日水曜日の 137 00:15:43,532 --> 00:15:45,100 「あさイチ」です。 138 00:15:45,100 --> 00:15:46,852 きょうのメッセージが、 139 00:15:47,653 --> 00:15:49,371 ものすごく深められましたね。 140 00:15:50,189 --> 00:15:51,924 柳澤⇒いつになく戦争としっかり 141 00:15:51,924 --> 00:15:53,692 向き合って