1 00:00:34,120 --> 00:00:36,522 ♬「これから はじまる」 2 00:00:36,522 --> 00:00:39,859 ♬「あなたの 物語」 3 00:00:39,859 --> 00:00:44,530 ♬「ずっと長く 道は続くよ」 4 00:00:44,530 --> 00:00:48,868 ♬「虹色の雨 降り注げば」 5 00:00:48,868 --> 00:00:54,206 ♬「空は 高鳴る」 6 00:00:54,206 --> 00:00:59,879 ♬「眩しい笑顔の奥に」 7 00:00:59,879 --> 00:01:04,750 ♬「悲しい音がする」 8 00:01:04,750 --> 00:01:10,222 ♬「寄りそって 今があって」 9 00:01:10,222 --> 00:01:17,897 ♬「こんなにも 愛おしい」 10 00:01:17,897 --> 00:01:22,568 ♬「手を繋げば 温かいこと」 11 00:01:22,568 --> 00:01:28,441 ♬「嫌いになれば 一人になってくこと」 12 00:01:28,441 --> 00:01:33,179 ♬「ひとつひとつが あなたになる」 13 00:01:33,179 --> 00:01:38,179 ♬「道は 続くよ」 14 00:01:46,525 --> 00:01:53,199 (宇田川)敗戦後 私が筆を折っていたのは ご存じ? 15 00:01:53,199 --> 00:01:55,868 (花子)ええ…。 16 00:01:55,868 --> 00:01:59,538 何を書くべきか 分からなくなってしまったの。 17 00:01:59,538 --> 00:02:07,413 7年間も 宇田川満代は がらんどうだった。 18 00:02:07,413 --> 00:02:13,413 その私が… また書けるような気がするの。 19 00:02:16,889 --> 00:02:20,226 ありがとう。 20 00:02:20,226 --> 00:02:22,561 宇田川先生…。 21 00:02:22,561 --> 00:02:27,433 あなたじゃなくて 「赤毛のアン」にお礼を言ったのよ。 22 00:02:27,433 --> 00:02:30,133 あっ 今 お茶を…。 23 00:02:32,371 --> 00:02:34,507 宇田川先生! 24 00:02:34,507 --> 00:02:37,176 もう 書きたい言葉が あふれてるんだから➡ 25 00:02:37,176 --> 00:02:39,476 邪魔しないで! 26 00:02:42,848 --> 00:02:48,548 「赤毛のアン」は たちまち ベストセラーになりました。 27 00:02:50,189 --> 00:02:56,529 「プリンス・エドワード島は 世界中で 一番きれいな所だって➡ 28 00:02:56,529 --> 00:02:58,464 いつも聞いていましたから➡ 29 00:02:58,464 --> 00:03:04,203 自分が そこに住んでいるところを よく想像していましたけれど➡ 30 00:03:04,203 --> 00:03:09,542 まさか 本当に そうなるなんて 夢にも思わなかったわ」。 31 00:03:09,542 --> 00:03:11,877 (朝市)「もう驚きもしないし➡ 32 00:03:11,877 --> 00:03:15,548 あんた方を 気の毒とも思いませんよ」。 33 00:03:15,548 --> 00:03:18,450 (リン)このリンド夫人ちゅうのは➡ 34 00:03:18,450 --> 00:03:25,558 口やかましくって 人騒がせなおばさんじゃんね~。 35 00:03:25,558 --> 00:03:28,894 (武)「貧乏な者の幸せの一つは➡ 36 00:03:28,894 --> 00:03:35,701 たくさん 想像できるものが あるというところだわね」。 37 00:03:35,701 --> 00:03:39,171 (蓮子) 「愛すべき懐かしき世界よ。➡ 38 00:03:39,171 --> 00:03:42,841 あなたは なんて美しいのでしょう。➡ 39 00:03:42,841 --> 00:03:50,141 ここで暮らす事ができて この上なく うれしいわ」。 40 00:03:58,390 --> 00:04:01,527 (かよ)「小さな手が 自分の手に触れた時➡ 41 00:04:01,527 --> 00:04:06,398 何か 身内の温まるような 快いものが➡ 42 00:04:06,398 --> 00:04:09,401 マリラの胸に湧き上がった。➡ 43 00:04:09,401 --> 00:04:16,075 多分 これまで味わわなかった 母性愛であろう」。 44 00:04:16,075 --> 00:04:18,544 (旭)「重なっていく日々は➡ 45 00:04:18,544 --> 00:04:25,217 一年と名付けられたネックレスに 連ねられた➡ 46 00:04:25,217 --> 00:04:30,889 黄金の玉のようにも アンには思われた」。 47 00:04:30,889 --> 00:04:36,495 「自分が美人なのが 一番すてきだけれど➡ 48 00:04:36,495 --> 00:04:41,834 それは 私には駄目だから➡ 49 00:04:41,834 --> 00:04:52,134 その次にすてきな事は 美人の腹心の友を持つ事だわ」。 50 00:04:58,384 --> 00:05:04,089 今日は 出版の成功を祝うパーティーです。 51 00:05:04,089 --> 00:05:14,733 ♬~ 52 00:05:14,733 --> 00:05:17,202 はなさん。 53 00:05:17,202 --> 00:05:20,873 間に合いそう? 大丈夫? 54 00:05:20,873 --> 00:05:25,210 話したい事が 次から次へとあふれてくるの。 55 00:05:25,210 --> 00:05:27,546 (小泉)ああ… 村岡先生。 56 00:05:27,546 --> 00:05:29,481 新聞や雑誌から 取材の依頼が殺到しています。 57 00:05:29,481 --> 00:05:31,417 後で お時間下さい。 58 00:05:31,417 --> 00:05:34,820 (門倉)その前に 続編の打ち合わせだよ。 59 00:05:34,820 --> 00:05:37,489 てっ… 今 何て? 60 00:05:37,489 --> 00:05:40,392 ですから 「赤毛のアン」の 続編を出したいんです。 61 00:05:40,392 --> 00:05:43,392 てっ! 続編? 62 00:05:46,165 --> 00:05:49,501 (英治)はい。 63 00:05:49,501 --> 00:05:53,839 君が読むのを我慢していた 「ANNE of AVONLEA」。 64 00:05:53,839 --> 00:05:57,509 今日のお祝いに 持ってきたんだけど➡ 65 00:05:57,509 --> 00:06:01,509 ちょうどよかったね。 英治さん…。 66 00:06:03,382 --> 00:06:07,853 (梶原)ルーシー・モード・モンゴメリという カナダの作家と➡ 67 00:06:07,853 --> 00:06:13,192 村岡花子君は 映し鏡のように重なり合うのです。 68 00:06:13,192 --> 00:06:18,530 ありふれた日常を輝きに変える 言葉がちりばめられた➡ 69 00:06:18,530 --> 00:06:24,870 この小説は まさに 非凡に通じる 洗練された平凡であります。 70 00:06:24,870 --> 00:06:31,543 必ず 時代を越えて読み継がれる ベストセラーとなる事でしょう。 71 00:06:31,543 --> 00:06:34,813 どうも ありがとうございました。 72 00:06:34,813 --> 00:06:37,716 (拍手) 73 00:06:37,716 --> 00:06:40,152 (小泉)では 最後に➡ 74 00:06:40,152 --> 00:06:44,022 日本語版「赤毛のアン」の 生みの親である➡ 75 00:06:44,022 --> 00:06:48,322 村岡花子先生に ご登壇頂きましょう。 76 00:06:51,163 --> 00:06:54,463 どうしたのかしら。 77 00:06:58,504 --> 00:07:02,841 cantankerous… cantankerous…。 花子さん! 78 00:07:02,841 --> 00:07:06,512 はい 英治さん。 ねえ 辞書は ないかしら? 79 00:07:06,512 --> 00:07:09,415 えっ!? みんな 君のスピーチを待ってるんだよ! 80 00:07:09,415 --> 00:07:11,415 ほら 急いで! 81 00:07:17,156 --> 00:07:23,529 (拍手) 82 00:07:23,529 --> 00:07:31,870 あ… ほ… 本日は こんなに大勢の皆様に➡ 83 00:07:31,870 --> 00:07:37,476 「赤毛のアン」の出版を 祝って頂き➡ 84 00:07:37,476 --> 00:07:41,776 こんなに幸せな事はありません。 85 00:07:44,149 --> 00:07:50,022 私は 本の力を信じています。 86 00:07:50,022 --> 00:07:58,163 一冊の本が心の支えとなって 自分を絶えず励まし➡ 87 00:07:58,163 --> 00:08:01,463 勇気づけてくれるのです。 88 00:08:04,036 --> 00:08:09,174 私にとって 「ANNE of GREEN GABLES」は➡ 89 00:08:09,174 --> 00:08:12,845 その一冊でした。 90 00:08:12,845 --> 00:08:16,715 主人公を取り巻いている世界は➡ 91 00:08:16,715 --> 00:08:21,186 私が修和女学校の寄宿舎で 過ごした日々と➡ 92 00:08:21,186 --> 00:08:23,886 あまりにも似ていました。 93 00:08:25,524 --> 00:08:29,394 厳しいけれど 深い愛情を持つマリラは➡ 94 00:08:29,394 --> 00:08:35,133 まるで 校長のブラックバーン先生のようでした。 95 00:08:35,133 --> 00:08:40,005 腹心の友 ダイアナは➡ 96 00:08:40,005 --> 00:08:47,005 私が寄宿舎で出会った 2人の大切な親友です。 97 00:08:49,681 --> 00:08:58,156 彼女たちは 生涯を通じて 私の腹心の友となってくれました。 98 00:08:58,156 --> 00:09:03,856 2人? 私も…。 99 00:09:13,171 --> 00:09:19,511 この本との出会いは 運命のように思いました。 100 00:09:19,511 --> 00:09:27,386 13年前 私は ミス スコットと約束しました。 101 00:09:27,386 --> 00:09:34,459 「平和が訪れた時 必ず この本を翻訳して➡ 102 00:09:34,459 --> 00:09:39,798 日本の多くの人に 読んでもらいます」と。 103 00:09:39,798 --> 00:09:46,138 けれど 日本は 大きな曲がり角を曲がり➡ 104 00:09:46,138 --> 00:09:50,438 戦争は 激しくなる一方でした。 105 00:09:52,811 --> 00:10:01,153 どんなに不安で暗い夜でも 必ず明けて 朝がやって来ます。 106 00:10:01,153 --> 00:10:10,829 そして 曲がり角の先には きっと 一番いいものが待っている。 107 00:10:10,829 --> 00:10:19,129 それは 物語の中で アンが教えてくれた事でした。 108 00:10:22,174 --> 00:10:26,044 私の今までの人生を 振り返っても➡ 109 00:10:26,044 --> 00:10:30,044 いくつもの曲がり角を 曲がってきました。 110 00:10:32,818 --> 00:10:43,518 関東大震災 愛する息子の死 戦争…。 111 00:10:47,866 --> 00:10:54,206 思いがけないところで 曲がり角を曲がり➡ 112 00:10:54,206 --> 00:11:00,078 見通しのきかない細い道を 歩く事になったとしても➡ 113 00:11:00,078 --> 00:11:10,555 そこにも 優しい心 幸福 友情などの➡ 114 00:11:10,555 --> 00:11:17,555 美しい花が咲いていると 今は 強く信じています。 115 00:11:19,898 --> 00:11:24,770 アンのように 勇気を出して歩いていけば➡ 116 00:11:24,770 --> 00:11:31,243 曲がり角の先には きっと…➡ 117 00:11:31,243 --> 00:11:38,050 きっと 美しい景色が待っています。 118 00:11:38,050 --> 00:11:48,727 ♬~ 119 00:11:48,727 --> 00:11:55,434 日本中に アンの腹心の友ができますように。 120 00:11:55,434 --> 00:12:24,434 (拍手) 121 00:12:26,231 --> 00:12:29,901 村岡先生! 花子さん! 122 00:12:29,901 --> 00:12:34,172 cantankerous… cantankerous…。 123 00:12:34,172 --> 00:12:51,523 ♬~ 124 00:12:51,523 --> 00:12:57,523 cantankerous… cantankerous… cantankerous…。 125 00:13:01,867 --> 00:13:08,206 cantankerous… cantankerous…。 126 00:13:08,206 --> 00:13:11,109 あった。 127 00:13:11,109 --> 00:13:16,809 「意地悪な」 「気難しい」か。 128 00:13:31,429 --> 00:13:37,169 「ある気持ちのよい 8月の午後の事。➡ 129 00:13:37,169 --> 00:13:44,042 プリンス・エドワード島の 一軒の農家の玄関先➡ 130 00:13:44,042 --> 00:13:47,179 赤い砂岩の踏み段の上に➡ 131 00:13:47,179 --> 00:13:53,852 背の高い ほっそりとした少女が 座っていた」。 132 00:13:53,852 --> 00:14:18,877 ♬~ 133 00:14:18,877 --> 00:14:23,877 (羽ばたく音) 134 00:14:27,886 --> 00:14:31,556 花子が命懸けで守り➡ 135 00:14:31,556 --> 00:14:36,161 愛と友情を込めて翻訳した 「赤毛のアン」は➡ 136 00:14:36,161 --> 00:14:39,831 昭和から平成の時代を経て➡ 137 00:14:39,831 --> 00:14:46,705 今なお 多くの人々に読み継がれ 希望を与えています。 138 00:14:46,705 --> 00:14:56,181 ♬~ 139 00:14:56,181 --> 00:15:05,523 「アンの心は はるか彼方の すばらしい世界へ➡ 140 00:15:05,523 --> 00:15:09,223 飛び去っていた」。 141 00:15:11,396 --> 00:15:16,396 ごきげんよう。 さようなら。 142 00:15:41,643 --> 00:15:45,430 >>おはようございます。 週刊ニュース、 143 00:15:45,430 --> 00:15:49,251 深読みです。 終わってしまいましたね。 144 00:15:49,251 --> 00:15:53,004 もう、ごきげんよう、さようなら が聞けなくなるんですね。 145 00:15:53,004 --> 00:15:56,791 >>ですが、次が始まります。 こちらをご覧ください。 146 00:15:56,791 --> 00:16:00,578 花子とアンのヒロインを演じた吉 高由里子さん。