1 00:00:02,202 --> 00:00:05,606 (香澄)私と別れて下さい。 (英治)どうして…。 2 00:00:05,606 --> 00:00:09,943 あなたの心には ほかの女の人がいるわ。 3 00:00:09,943 --> 00:00:13,614 (醍醐)英治さん 本当に離婚するんですか!? 4 00:00:13,614 --> 00:00:16,517 (郁弥)いえ まだ 決まった訳じゃないんですけど…。 5 00:00:16,517 --> 00:00:18,952 奥様から 離婚を切り出されるなんて➡ 6 00:00:18,952 --> 00:00:21,288 よっぽど ひどいけんかでも なさったの? 7 00:00:21,288 --> 00:00:23,957 僕にも よく分からないんです。➡ 8 00:00:23,957 --> 00:00:26,627 何しろ 突然の事で…。➡ 9 00:00:26,627 --> 00:00:29,963 かよさん もう一杯。 10 00:00:29,963 --> 00:00:36,670 私たちも つきあうわ。 はなさん 飲むわよ。 11 00:00:46,313 --> 00:00:52,986 その日 なぜか はなは 全く酔えませんでした。 12 00:00:52,986 --> 00:00:54,922 (ドアベル) 13 00:00:54,922 --> 00:01:00,227 すいません。 お知らせ頂いて…。 (かよ)いえ。 14 00:01:01,795 --> 00:01:04,932 郁弥! 15 00:01:04,932 --> 00:01:08,602 しっかりしろ! 帰るぞ! 16 00:01:08,602 --> 00:01:11,939 しょうがないな…。 17 00:01:11,939 --> 00:01:14,942 行くぞ! ほら! 18 00:01:24,284 --> 00:01:30,624 兄さん… 僕は 離婚なんて 反対だからな…。➡ 19 00:01:30,624 --> 00:01:33,961 義姉さんが かわいそうだよ…。 20 00:01:33,961 --> 00:01:37,831 すいません…。 21 00:01:37,831 --> 00:01:40,834 (はな)あの! 22 00:01:40,834 --> 00:01:44,304 私も反対です。 23 00:01:44,304 --> 00:01:49,309 離婚なんて しないで下さい。 絶対に しないで下さい! 24 00:01:50,978 --> 00:01:53,880 分かってます。 25 00:01:53,880 --> 00:01:59,987 すいません…。 関係ない私が 何 言ってるんでしょう…。 26 00:01:59,987 --> 00:02:04,825 ごめんなさい! 失礼します! 27 00:02:04,825 --> 00:02:07,527 (ドアが閉まる音) 28 00:02:13,934 --> 00:02:17,938 (ため息) 29 00:02:19,806 --> 00:02:22,609 ♬「これから はじまる」 30 00:02:22,609 --> 00:02:25,512 ♬「あなたの 物語」 31 00:02:25,512 --> 00:02:29,950 ♬「ずっと長く 道は続くよ」 32 00:02:29,950 --> 00:02:34,621 ♬「虹色の雨 降り注げば」 33 00:02:34,621 --> 00:02:39,960 ♬「空は 高鳴る」 34 00:02:39,960 --> 00:02:45,298 ♬「眩しい笑顔の奥に」 35 00:02:45,298 --> 00:02:50,637 ♬「悲しい音がする」 36 00:02:50,637 --> 00:02:55,509 ♬「寄りそって 今があって」 37 00:02:55,509 --> 00:03:03,583 ♬「こんなにも 愛おしい」 38 00:03:03,583 --> 00:03:08,255 ♬「手を繋げば 温かいこと」 39 00:03:08,255 --> 00:03:14,127 ♬「嫌いになれば 一人になってくこと」 40 00:03:14,127 --> 00:03:18,899 ♬「ひとつひとつが あなたになる」 41 00:03:18,899 --> 00:03:24,204 ♬「道は 続くよ」 42 00:03:36,616 --> 00:03:39,519 (宇田川)一体 どういう事? 43 00:03:39,519 --> 00:03:43,290 とっくに書店に並んでる 「にじいろ」創刊号が➡ 44 00:03:43,290 --> 00:03:46,593 私のとこに届いてないんだけど。 45 00:03:54,901 --> 00:03:57,838 宇田川先生? 46 00:03:57,838 --> 00:04:01,241 ごきげんよう。 47 00:04:01,241 --> 00:04:04,578 ごきげんよろしい訳ないでしょ。 48 00:04:04,578 --> 00:04:10,917 はなさん。 宇田川先生に 創刊号 お渡ししてなかったの? 49 00:04:10,917 --> 00:04:15,589  回想  (梶原)作家には 担当者から 早急に創刊号を渡すように。 50 00:04:15,589 --> 00:04:17,524 はい。 51 00:04:17,524 --> 00:04:19,459 (息をのむ音) 52 00:04:19,459 --> 00:04:24,598 いつまでたっても くれないから こちらから取りに伺いました。 53 00:04:24,598 --> 00:04:27,267 誠に 申し訳ありません! 54 00:04:27,267 --> 00:04:29,936 宇田川満代も 随分と なめられたものだわ。 55 00:04:29,936 --> 00:04:32,606 本当に… 何と おわびしたらいいか…。 56 00:04:32,606 --> 00:04:35,509 本当に 申し訳ありません! 57 00:04:35,509 --> 00:04:37,477 梶原さん。 58 00:04:37,477 --> 00:04:41,615 編集者というのは 作家の事を いの一番に大切にするものよね? 59 00:04:41,615 --> 00:04:43,550 先生。 60 00:04:43,550 --> 00:04:48,488 今回の不手際は 私の責任でもあります。 61 00:04:48,488 --> 00:04:51,291 本当に 申し訳ありません。 62 00:04:51,291 --> 00:04:55,162 本当に 申し訳ありません。 63 00:04:55,162 --> 00:04:58,965 宇田川先生! 見て下さい! 64 00:04:58,965 --> 00:05:01,568 まだ 発売したばかりなのに➡ 65 00:05:01,568 --> 00:05:04,237 もう 「先生の作品が 大変 すばらしい」って➡ 66 00:05:04,237 --> 00:05:06,907 絶賛する お葉書が 届いてるんですよ。➡ 67 00:05:06,907 --> 00:05:09,810 「初めまして。➡ 68 00:05:09,810 --> 00:05:13,580 私は 宇田川満代先生の 『銀河の乙女』を読んで➡ 69 00:05:13,580 --> 00:05:15,515 泣きました。➡ 70 00:05:15,515 --> 00:05:19,920 もう 10回は 読み返していますが いつも涙が流れます」。 71 00:05:19,920 --> 00:05:22,255 もう結構よ。 72 00:05:22,255 --> 00:05:25,926 先生。 二度と このような不手際が ないようにしますので➡ 73 00:05:25,926 --> 00:05:30,630 今後とも ご執筆 よろしくお願いします。 74 00:05:32,799 --> 00:05:35,802 先生…。 75 00:05:44,611 --> 00:05:48,915 (梶原) 先生 申し訳ありませんでした。 76 00:05:54,287 --> 00:05:56,957 安東。➡ 77 00:05:56,957 --> 00:05:59,626 もう 二度は 言わないぞ。 78 00:05:59,626 --> 00:06:07,434 編集者として責任を持って きちんと仕事をこなせ。 79 00:06:07,434 --> 00:06:12,205 申し訳ありませんでした。 80 00:06:12,205 --> 00:06:16,910 仕事の失敗は 仕事で返せ。 81 00:06:19,112 --> 00:06:23,116 はい。 82 00:06:26,786 --> 00:06:30,257 所変わって 福岡です。 83 00:06:30,257 --> 00:06:32,192 (タミ)よしよしよし…。 84 00:06:32,192 --> 00:06:35,595 (トメ)封 開けてしもうたら 奥様も気付きんしゃりますばい。 85 00:06:35,595 --> 00:06:38,265 大丈夫くさ。➡ 86 00:06:38,265 --> 00:06:40,967 ほ~ら。 87 00:06:43,136 --> 00:06:49,876 「あなたと2人過ごした あの夜を 思い出しては➡ 88 00:06:49,876 --> 00:06:59,552 あなたに会えない さみしさで どうにかなってしまいそうです」。 89 00:06:59,552 --> 00:07:04,557 まあ~! なんとまあ! 90 00:07:08,228 --> 00:07:12,098 こん手紙ん事は 旦那様には ないしょばい。 91 00:07:12,098 --> 00:07:14,901 はっ 報告せんでよかとですか。 92 00:07:14,901 --> 00:07:18,238 よかよか。 93 00:07:18,238 --> 00:07:20,173 ♬~ 94 00:07:20,173 --> 00:07:22,575 (ノック) 95 00:07:22,575 --> 00:07:25,578 奥様。 96 00:07:27,914 --> 00:07:33,620 お手紙が届いちょりますばい。 東京から。 97 00:07:42,929 --> 00:07:46,933 (ドアが閉まる音) 98 00:08:02,215 --> 00:08:07,554 (龍一)「前略 脚本の第2稿 無事に届いております。➡ 99 00:08:07,554 --> 00:08:10,223 これにて上演するつもりです。➡ 100 00:08:10,223 --> 00:08:14,894 稽古への立ち会い 是非に願いたく思います」。 101 00:08:14,894 --> 00:08:17,797 (嘉納)おい。 もう一本 つけちゃってくれんね。 102 00:08:17,797 --> 00:08:19,799 はい。 103 00:08:25,905 --> 00:08:29,242 (蓮子)あの… お願いがあるんですけれど。 104 00:08:29,242 --> 00:08:31,177 (嘉納)何ね? 105 00:08:31,177 --> 00:08:38,251 私が書いた脚本の 舞台のお稽古が始まるんです。 106 00:08:38,251 --> 00:08:43,123 ですから 私 また 東京へ行きたいの。 107 00:08:43,123 --> 00:08:46,593 (嘉納)その舞台に出るんか? 108 00:08:46,593 --> 00:08:50,263 いいえ。 私は 出ませんわ。 109 00:08:50,263 --> 00:08:57,604 けれど 原作者というのは お稽古に立ち会うものなのです。 110 00:08:57,604 --> 00:09:01,307 ですから…。 111 00:09:07,881 --> 00:09:12,552 いいじゃありませんか 旦那様。 112 00:09:12,552 --> 00:09:18,892 東京のお友達も さぞや 奥様に会いたいやろうし。 113 00:09:18,892 --> 00:09:21,561 (嘉納)はなちゃんか。 114 00:09:21,561 --> 00:09:23,863 ええ。 115 00:09:25,899 --> 00:09:28,568 分かった。➡ 116 00:09:28,568 --> 00:09:32,439 そげん行きたいとなら しかたなかたい。 117 00:09:32,439 --> 00:09:36,443 旦那様のお世話は うちがしときますき➡ 118 00:09:36,443 --> 00:09:40,580 奥様は 安心して 東京へ 行きなすったら よかとです。 119 00:09:40,580 --> 00:09:43,917 今まで さんざん 蓮子に反発していたタミが➡ 120 00:09:43,917 --> 00:09:46,586 突然 味方をするなんて➡ 121 00:09:46,586 --> 00:09:50,924 一体 何を たくらんでいるのでしょうか。 122 00:09:50,924 --> 00:09:56,796 (梶原)では 次号の「銀河の乙女」は 2ページ増やすという事で➡ 123 00:09:56,796 --> 00:09:58,798 よろしくお願いします。 124 00:09:58,798 --> 00:10:03,937 でも また 「文芸東洋」と 締め切りが重なりそうなのよね。 125 00:10:03,937 --> 00:10:09,809 私で お力になれる事があれば 何でも おっしゃって下さい。 126 00:10:09,809 --> 00:10:13,279 ⚟(雷鳴) 127 00:10:13,279 --> 00:10:16,950 ⚟(雨の音) 128 00:10:16,950 --> 00:10:20,653 (宇田川)あら やだ。 雨? 129 00:10:34,300 --> 00:10:37,637 この傘 貸して。 130 00:10:37,637 --> 00:10:39,973 あっ それは…。 131 00:10:39,973 --> 00:10:45,311 何? 私に貸したくないの? ああ いえ…。 132 00:10:45,311 --> 00:10:47,981 じゃあ お借りするわ。 133 00:10:47,981 --> 00:10:51,651 何なの? あなた。 134 00:10:51,651 --> 00:10:54,554 この傘は…。 135 00:10:54,554 --> 00:11:00,260 はなにとっては 大切な思い出の品なのです。 136 00:11:00,260 --> 00:11:07,967 これだけは… 持っていかんでくりょう…。 137 00:11:09,602 --> 00:11:11,538 聞いた? 138 00:11:11,538 --> 00:11:15,942 この人 担当の作家より 傘の方が大事なんですって。 139 00:11:15,942 --> 00:11:19,612 宇田川満代は 傘以下って事? 140 00:11:19,612 --> 00:11:23,283 じゃあ 原稿も傘に書いてもらえば いいじゃないの。➡ 141 00:11:23,283 --> 00:11:26,953 私 お宅の雑誌には もう書かないから。 142 00:11:26,953 --> 00:11:29,289 その傘に書いてもらいなさいよ。 143 00:11:29,289 --> 00:11:31,224 まあまあ 先生。 144 00:11:31,224 --> 00:11:34,627 作家を見下す 最低の編集者じゃないの。 145 00:11:34,627 --> 00:11:37,530 こんな人 辞めさせて。 分かりました。 146 00:11:37,530 --> 00:11:40,300 編集長…。 147 00:11:40,300 --> 00:11:44,637 安東は 宇田川先生の担当から外します。 148 00:11:44,637 --> 00:11:48,641 では ごきげんよう。 149 00:11:51,311 --> 00:11:54,314 (ドアが閉まる音) 150 00:11:56,182 --> 00:12:01,487 (梶原)みんな 仕事に戻れ。 (一同)はい。 151 00:12:04,591 --> 00:12:07,293 安東。 152 00:12:09,262 --> 00:12:11,564 座れ。 153 00:12:16,603 --> 00:12:22,909 安東 お前… ずっと どうかしてるよな。 154 00:12:26,613 --> 00:12:32,285 しばらく 会社に出てこなくていい。 155 00:12:32,285 --> 00:12:35,188 (醍醐)編集長。 156 00:12:35,188 --> 00:12:41,961 そんな抜け殻みたいなやつは うちには いらない。 157 00:12:41,961 --> 00:13:11,924 ♬~ 158 00:13:11,924 --> 00:13:15,228 (梶原)安東。 159 00:13:19,265 --> 00:13:22,602 忘れ物だ。 160 00:13:22,602 --> 00:13:55,301 ♬~ 161 00:14:06,913 --> 00:14:09,816 (かよ)お姉やん。 162 00:14:09,816 --> 00:14:15,588 甲府に帰れし。 163 00:14:15,588 --> 00:14:19,258 つらくて つらくて どうしようもねえ時は➡ 164 00:14:19,258 --> 00:14:22,962 逃げたっていいと思うだ。 165 00:14:31,604 --> 00:14:36,909 おかあの ほうとう食えば きっと元気になるさ! 166 00:14:38,945 --> 00:14:41,247 かよ…。 167 00:14:48,621 --> 00:14:52,925 ごきげんよう。 さようなら。