1 00:00:02,202 --> 00:00:06,940 (英治)火災に巻き込まれて… 郁弥は 逃げきれませんでした…。 2 00:00:06,940 --> 00:00:09,843 (平祐)人違いじゃないのか? 3 00:00:09,843 --> 00:00:13,280 (花子)そんな…。 4 00:00:13,280 --> 00:00:17,150 「『この島から抜け出す道は 一つしかありません。➡ 5 00:00:17,150 --> 00:00:19,620 笑うんです』」。 6 00:00:19,620 --> 00:00:23,323 さあ ナミダさんは 笑えるかな? 7 00:00:24,958 --> 00:00:28,295 (かよ)笑える訳ないじゃんけ。 8 00:00:28,295 --> 00:00:34,301 そんな かよに 何も言えない花子でした。 9 00:00:36,169 --> 00:00:38,939 ♬「これから はじまる」 10 00:00:38,939 --> 00:00:41,842 ♬「あなたの 物語」 11 00:00:41,842 --> 00:00:46,313 ♬「ずっと長く 道は続くよ」 12 00:00:46,313 --> 00:00:50,984 ♬「虹色の雨 降り注げば」 13 00:00:50,984 --> 00:00:56,323 ♬「空は 高鳴る」 14 00:00:56,323 --> 00:01:01,595 ♬「眩しい笑顔の奥に」 15 00:01:01,595 --> 00:01:06,934 ♬「悲しい音がする」 16 00:01:06,934 --> 00:01:12,272 ♬「寄りそって 今があって」 17 00:01:12,272 --> 00:01:19,947 ♬「こんなにも 愛おしい」 18 00:01:19,947 --> 00:01:24,818 ♬「手を繋げば 温かいこと」 19 00:01:24,818 --> 00:01:30,591 ♬「嫌いになれば 一人になってくこと」 20 00:01:30,591 --> 00:01:35,295 ♬「ひとつひとつが あなたになる」 21 00:01:35,295 --> 00:01:40,300 ♬「道は 続くよ」 22 00:01:48,642 --> 00:01:53,313 (吉平)よかった…。 無事で… 本当によかった! 23 00:01:53,313 --> 00:01:55,248 おお かよ! 24 00:01:55,248 --> 00:01:59,653 (朝市)おじさんも おばさんも 本当に心配してただよ! 25 00:01:59,653 --> 00:02:03,657 (吉平)本当に みんな無事でよかった! 26 00:02:06,259 --> 00:02:09,162 かよ…。 27 00:02:09,162 --> 00:02:13,133 おとう。 28 00:02:13,133 --> 00:02:19,139 おらたちは 無事だったけんど 郁弥さんが…。 29 00:02:21,808 --> 00:02:24,277 かよ…。 30 00:02:24,277 --> 00:02:29,950 ありがとう。 どうぞ! 31 00:02:29,950 --> 00:02:35,255 皆さん! たくさん ありますから 召し上がって下さいね。 32 00:02:38,625 --> 00:02:41,928 ほうとう お代わり! 33 00:02:43,964 --> 00:02:46,633 どうぞ! 34 00:02:46,633 --> 00:02:48,969 (醍醐)はなさん! 35 00:02:48,969 --> 00:02:51,872 醍醐さん! 無事だったのね。 36 00:02:51,872 --> 00:02:55,642 まあ 甲府の皆さんも ごきげんよう。 37 00:02:55,642 --> 00:02:57,577 (武)て~っ! 38 00:02:57,577 --> 00:03:00,247 醍醐さん ご家族は? 39 00:03:00,247 --> 00:03:02,182 みんな元気よ。 40 00:03:02,182 --> 00:03:06,920 でも 聡文堂の建物は すっかり崩れてしまって…。 41 00:03:06,920 --> 00:03:09,256 梶原さんたちは…。 はい。 42 00:03:09,256 --> 00:03:11,591 梶原さんも皆さんも ご無事です。 43 00:03:11,591 --> 00:03:16,930 原稿や本は 全て燃えてしまったけど…。 44 00:03:16,930 --> 00:03:20,801 あっ ねえ 醍醐さんも召し上がって。 45 00:03:20,801 --> 00:03:23,804 おとうたちが 甲府から いろいろ持ってきて作ったの。 46 00:03:23,804 --> 00:03:28,275 醍醐さん どうぞ。 ありがとうございます。 47 00:03:28,275 --> 00:03:31,278 頂きます。 48 00:03:34,147 --> 00:03:37,284 おいしい! よかった。 49 00:03:37,284 --> 00:03:40,620 こんな時こそ うまいもん食って 元気出しましょう! 50 00:03:40,620 --> 00:03:43,924 私も持ってきたの。 えっ? 51 00:03:47,961 --> 00:03:50,630 まあ… おリボン? 52 00:03:50,630 --> 00:03:53,967 私なら これが一番 元気が出ると思って。 53 00:03:53,967 --> 00:03:58,271 女の子は きれいなものを見ると 元気が出るんですもの。 54 00:04:00,574 --> 00:04:03,577 はい。 55 00:04:11,918 --> 00:04:16,590 はい 正男君。 はい フミちゃん。 56 00:04:16,590 --> 00:04:19,493 どうぞ。 57 00:04:19,493 --> 00:04:22,496 (正男)頂きます。 (フミ)頂きます。 58 00:04:24,464 --> 00:04:27,601 かよも 一休みして食べろし。 59 00:04:27,601 --> 00:04:32,305 ずっと食べてないじゃん。 倒れちもうよ。 60 00:04:36,943 --> 00:04:40,814 (ため息) 61 00:04:40,814 --> 00:04:46,286 かよちゃん…。 どうなさったの? 62 00:04:46,286 --> 00:04:51,625 郁弥さんみてえに 明るくて楽しい人が➡ 63 00:04:51,625 --> 00:04:56,630 ほんなこんになるなんて…。 64 00:04:58,498 --> 00:05:02,903 (かよ)これも食べていいよ。 ありがとう。 65 00:05:02,903 --> 00:05:06,573 かよ… まるで 感情を どこかに➡ 66 00:05:06,573 --> 00:05:09,876 なくしてきてしまったみたいなの。 67 00:05:12,245 --> 00:05:16,950 ねえ おばちゃん。 また 「ナミダさん」の話 して! 68 00:05:19,586 --> 00:05:23,924 「『よして下さい! よして下さい!』。➡ 69 00:05:23,924 --> 00:05:26,827 カエルは 夢中になって 跳び回りました。➡ 70 00:05:26,827 --> 00:05:30,797 『そんなにお泣きになると 大水が出ます』。➡ 71 00:05:30,797 --> 00:05:35,268 なるほど ナミダが ちょっと泣くのをやめて➡ 72 00:05:35,268 --> 00:05:38,171 辺りを見回しますと➡ 73 00:05:38,171 --> 00:05:44,277 水は 一刻一刻に 増しておりました。➡ 74 00:05:44,277 --> 00:05:48,949 『それじゃあ 私を この島から出してちょうだいよ。➡ 75 00:05:48,949 --> 00:05:51,851 そうすりゃあ泣かないわ』。➡ 76 00:05:51,851 --> 00:05:57,624 すると カエルは こう言ったんです。➡ 77 00:05:57,624 --> 00:06:03,630 『この島から抜け出す道は 一つしかありません』」。 78 00:06:06,900 --> 00:06:10,203 笑うんだよ! 79 00:06:16,910 --> 00:06:20,247 「カエルは ナミダに言いました。➡ 80 00:06:20,247 --> 00:06:22,182 『笑うんです。➡ 81 00:06:22,182 --> 00:06:27,587 笑いさえすれば 池も だんだんに水が引いてきて➡ 82 00:06:27,587 --> 00:06:32,592 私たちは 逃げられるようになります』」。 83 00:06:37,931 --> 00:06:46,940 笑えば 涙の池が小さくなるなんて はならしいじゃんね。 84 00:06:48,942 --> 00:06:56,950 はなだって… 本当は 泣きてえ気持ちだろうに。 85 00:06:59,586 --> 00:07:02,589 かよちゃん。 86 00:07:06,226 --> 00:07:09,529 うちのおかあが いつか言ってただ。 87 00:07:11,898 --> 00:07:15,235 おとうが死んじまった時➡ 88 00:07:15,235 --> 00:07:21,107 ここが ギュ~ッて 締めつけられるみてえで➡ 89 00:07:21,107 --> 00:07:25,578 苦しくて たまらなんだって。 90 00:07:25,578 --> 00:07:34,254 明けても暮れても ただ 寂しくて苦しくて…。 91 00:07:34,254 --> 00:07:42,562 腹もすかんし… もう二度と笑えんて思っただとう。 92 00:07:45,865 --> 00:07:53,940 ふんだけんど 人っちゅうのは➡ 93 00:07:53,940 --> 00:07:58,611 やっぱり 腹はすくし➡ 94 00:07:58,611 --> 00:08:02,916 楽しい事がありゃあ 笑っちもう生き物だ。 95 00:08:05,418 --> 00:08:11,891 けがが治るみてえに 自然と…➡ 96 00:08:11,891 --> 00:08:15,595 心のつらさも よくなる。 97 00:08:17,764 --> 00:08:25,905 ふんだから かよちゃんも…➡ 98 00:08:25,905 --> 00:08:29,609 きっと大丈夫だ! 99 00:08:40,920 --> 00:08:44,257 ほうとう まだありますから お代わりして下さいね。 100 00:08:44,257 --> 00:08:46,192 ありがとうございます。 101 00:08:46,192 --> 00:08:49,129 (蓮子)私にも ほうとうを頂けるかしら。 102 00:08:49,129 --> 00:08:51,931 はい。 103 00:08:51,931 --> 00:08:54,834 蓮様…。 (英治)龍一君! 104 00:08:54,834 --> 00:08:59,606 はなちゃんも皆さんも よく ご無事で。 105 00:08:59,606 --> 00:09:03,209 (龍一) その節は お世話になりました。 106 00:09:03,209 --> 00:09:08,081 蓮様 もう 葉山様のお屋敷からは 解放されたのね。 107 00:09:08,081 --> 00:09:13,853 龍一さんが 純平と私を 救い出しに来てくれたの。 108 00:09:13,853 --> 00:09:21,561 想像の翼を広げて この日が来るのを待っていたのよ。 109 00:09:21,561 --> 00:09:36,109 ♬~ 110 00:09:36,109 --> 00:09:38,111 (戸をたたく音) 111 00:09:38,111 --> 00:09:41,581 その日の夜の事でした。 112 00:09:41,581 --> 00:09:45,251 あの… こちらに うちの子たちが いるっていうのは➡ 113 00:09:45,251 --> 00:09:49,556 本当でしょうか!? はい。 114 00:09:51,124 --> 00:09:55,595 父ちゃん! 正男! フミ!➡ 115 00:09:55,595 --> 00:09:59,466 無事でよかった…。 父ちゃん 父ちゃん! 116 00:09:59,466 --> 00:10:04,938 2人とも 遅くなってごめんな。 さみしかったろう? 117 00:10:04,938 --> 00:10:09,943 さみしくなかったよ。 「ナミダさん」のお話 聞いてたから。 118 00:10:15,582 --> 00:10:18,885 よかった。 119 00:10:37,837 --> 00:10:43,143 お姉やん…。 何? かよ。 120 00:10:45,311 --> 00:10:52,185 もう一遍だけでも いいから… 郁弥さんに会いてえ。 121 00:10:52,185 --> 00:10:56,923 かよ…。 122 00:10:56,923 --> 00:11:03,596 郁弥さん あんなに すてきな求婚してくれたに➡ 123 00:11:03,596 --> 00:11:09,602 おら… 恥ずかしくって 店を飛び出しちまったさ。 124 00:11:11,271 --> 00:11:19,145 どうしても…➡ 125 00:11:19,145 --> 00:11:23,850 郁弥さんに伝えてえこんがあるだ。 126 00:11:27,287 --> 00:11:29,622  回想 (郁弥)かよさん。 127 00:11:29,622 --> 00:11:33,960 あなたは 僕の女神です。 128 00:11:33,960 --> 00:11:39,832 僕と… 結婚して下さい。 129 00:11:39,832 --> 00:11:44,137 はい…。 130 00:11:47,507 --> 00:11:54,814 おらを お嫁さんにしてくれちゃあ。 131 00:11:57,650 --> 00:12:01,921 (泣き声) 132 00:12:01,921 --> 00:12:05,258 会いてえ…。 133 00:12:05,258 --> 00:12:10,129 郁弥さんに会いてえ…。 134 00:12:10,129 --> 00:12:44,130 (泣き声) 135 00:12:51,838 --> 00:12:58,144 かよ。 一緒に甲府に帰らんけ? 136 00:13:00,013 --> 00:13:05,284 何なら この大八車に乗っけて 連れて帰るぞ。 137 00:13:05,284 --> 00:13:08,988 かよちゃん! ほうしろし。 138 00:13:12,158 --> 00:13:16,896 ううん。 大丈夫。 139 00:13:16,896 --> 00:13:21,200 おら 東京に残って みんなと頑張る。 140 00:13:30,510 --> 00:13:35,982 ほうか。 分かった。 141 00:13:35,982 --> 00:13:42,288 おとう… ありがとう。 142 00:13:44,323 --> 00:13:48,661 ほいじゃあ また。 143 00:13:48,661 --> 00:13:52,532 本当にありがとうございました。 144 00:13:52,532 --> 00:13:57,003 ほれじゃあ また来るからな。 145 00:13:57,003 --> 00:14:00,006 うん。 146 00:14:01,607 --> 00:14:05,278 よ~し! 武! 帰りは おまん一人で引けし! 147 00:14:05,278 --> 00:14:07,947 てっ!? ほうじゃん! 148 00:14:07,947 --> 00:14:11,818 てっ! 持てし! 早く引けし! 149 00:14:11,818 --> 00:14:15,521 引けし 引けし! 150 00:14:21,961 --> 00:14:28,301 かよの顔に 少しだけ ほほ笑みが戻りました。 151 00:14:28,301 --> 00:14:33,306 ごきげんよう。 さようなら。