1 00:00:02,202 --> 00:00:04,605 (リン)まだ 汽車の切符も➡ 2 00:00:04,605 --> 00:00:07,508 手に入りにくいっていうだに➡ 3 00:00:07,508 --> 00:00:13,280 本当に よ~く こんだけ集まったじゃん。 4 00:00:13,280 --> 00:00:19,152 (花子)おとうの造ったブドウ酒 これで最後じゃんね。 5 00:00:19,152 --> 00:00:24,157 (ふじ)ほれじゃあ 頂かざあ。 6 00:00:28,829 --> 00:00:31,632 (戸が開く音) (武)ごめんなって。 7 00:00:31,632 --> 00:00:34,635 (朝市)てっ 武。 どうしたでえ? 8 00:00:40,974 --> 00:00:48,982 この度ゃあ 吉平おじさんのこん ご愁傷さまでごいす。 9 00:00:52,986 --> 00:00:54,922 (吉太郎)徳丸さんにゃあ➡ 10 00:00:54,922 --> 00:00:58,659 改めて お礼に伺わせてもろうって 伝えてくれちゃあ。 11 00:00:58,659 --> 00:01:02,529 (武) うちの父からの伝言だけんど➡ 12 00:01:02,529 --> 00:01:06,934 吉平さんは けんかするのも楽しみな➡ 13 00:01:06,934 --> 00:01:09,603 面白えやつだったから➡ 14 00:01:09,603 --> 00:01:15,275 せいぜい にぎやかに あの世に送ってやってくりょうと。 15 00:01:15,275 --> 00:01:18,579 ありがとう 武。 16 00:01:22,616 --> 00:01:25,953 お義父様と武さんのお父様は➡ 17 00:01:25,953 --> 00:01:29,289 そんなに 仲がよろしかったんですね。 18 00:01:29,289 --> 00:01:34,962 武さん 本当に ありがとうございます。 19 00:01:34,962 --> 00:01:37,297 て~っ。 20 00:01:37,297 --> 00:01:43,637 おとうは 徳丸さんに けんかばっか ふっかけてただに。 21 00:01:43,637 --> 00:01:48,308 ありがてえこんだね…。 22 00:01:48,308 --> 00:01:50,611 おかあ…。 23 00:01:52,646 --> 00:01:54,982 ♬「これから はじまる」 24 00:01:54,982 --> 00:01:58,318 ♬「あなたの 物語」 25 00:01:58,318 --> 00:02:02,923 ♬「ずっと長く 道は続くよ」 26 00:02:02,923 --> 00:02:07,260 ♬「虹色の雨 降り注げば」 27 00:02:07,260 --> 00:02:12,599 ♬「空は 高鳴る」 28 00:02:12,599 --> 00:02:18,271 ♬「眩しい笑顔の奥に」 29 00:02:18,271 --> 00:02:23,610 ♬「悲しい音がする」 30 00:02:23,610 --> 00:02:28,949 ♬「寄りそって 今があって」 31 00:02:28,949 --> 00:02:36,623 ♬「こんなにも 愛おしい」 32 00:02:36,623 --> 00:02:40,961 ♬「手を繋げば 温かいこと」 33 00:02:40,961 --> 00:02:46,833 ♬「嫌いになれば 一人になってくこと」 34 00:02:46,833 --> 00:02:51,605 ♬「ひとつひとつが あなたになる」 35 00:02:51,605 --> 00:02:56,977 ♬「道は 続くよ」 36 00:02:56,977 --> 00:03:07,587 ♬「風が運ぶ 希望の種」 37 00:03:07,587 --> 00:03:18,298 ♬「光が 夢のつぼみになる」 38 00:03:24,604 --> 00:03:28,942 おかあ。 39 00:03:28,942 --> 00:03:33,613 冷えるよ。 40 00:03:33,613 --> 00:03:37,617 ありがとねえ。 41 00:03:42,289 --> 00:03:49,596 ほのくし… 昔 おとうが おかあに贈ったくし? 42 00:03:56,303 --> 00:04:07,614 あの日 おとうが倒れたのが おらの前でよかったよう。 43 00:04:09,850 --> 00:04:15,155 フフフフフ。 44 00:04:18,258 --> 00:04:23,597 何だか不思議。 45 00:04:23,597 --> 00:04:28,268 明日んなったら 「今 帰ったぞ」って➡ 46 00:04:28,268 --> 00:04:33,273 おとうが また ひょっこり 帰ってきそうな気がするのに。 47 00:04:36,610 --> 00:04:40,947 帰ってこんかな…。 48 00:04:40,947 --> 00:04:44,818 今っ頃 あの世で➡ 49 00:04:44,818 --> 00:04:50,123 おじぃやんや歩と 楽しくやってるら。 50 00:04:52,292 --> 00:04:58,165 おじぃやんとおとう けんかしてないといいけどね。 51 00:04:58,165 --> 00:05:02,169 (笑い声) 52 00:05:09,576 --> 00:05:13,914 ねえ おかあ…。 53 00:05:13,914 --> 00:05:17,617 東京で一緒に暮らさない? 54 00:05:21,588 --> 00:05:23,523 てっ。 55 00:05:23,523 --> 00:05:26,927 田んぼや畑は 兄やんたちに任して➡ 56 00:05:26,927 --> 00:05:33,266 これからは おかあのやりてえこん やったらいいさ。 57 00:05:33,266 --> 00:05:39,139 歌舞伎 見に行ったり 歌謡曲 聴きに行ったり。 58 00:05:39,139 --> 00:05:41,841 どうかな? 59 00:05:45,846 --> 00:05:51,284 ありがとねえ はな。 60 00:05:51,284 --> 00:05:54,621 ふんだけんど➡ 61 00:05:54,621 --> 00:06:01,228 やりてえこんなんか おらには ねえだよ。 62 00:06:01,228 --> 00:06:04,130 おかあ…。 63 00:06:04,130 --> 00:06:11,571 おらのうちゃあ ここじゃん。 64 00:06:11,571 --> 00:06:14,908 おじぃやんや はなたちや➡ 65 00:06:14,908 --> 00:06:21,781 ほれに おとうと 長えこん暮らしてきた➡ 66 00:06:21,781 --> 00:06:25,485 このうちだけじゃんけ。 67 00:06:27,254 --> 00:06:33,260 そう…。 分かった。 68 00:06:40,600 --> 00:06:45,305 ねえ おかあ。 ちょっと貸して。 69 00:06:54,147 --> 00:07:00,887 おかあ… きれいだよ。 70 00:07:00,887 --> 00:07:07,227 てっ! 急になにょう言うずら。 本当よ。 71 00:07:07,227 --> 00:07:10,930 (笑い声) 72 00:07:12,565 --> 00:07:16,236 きれいだよ。 73 00:07:16,236 --> 00:07:44,264 ♬~ 74 00:07:44,264 --> 00:07:48,935 愛する息子を戦争で亡くした 蓮子は➡ 75 00:07:48,935 --> 00:07:56,242 涙もかれ果て 何をする気力も失っておりました。 76 00:07:57,944 --> 00:08:01,948 (龍一)ただいま。 (富士子)お帰りなさい お父様。 77 00:08:03,750 --> 00:08:07,220 闇市で いいもの買ってきた。 78 00:08:07,220 --> 00:08:12,225 少しだが 砂糖だ。 79 00:08:14,561 --> 00:08:20,567 まあ! お母様 お砂糖ですって! 80 00:08:42,255 --> 00:08:44,958 こんなものまで見つけたよ。 81 00:08:46,593 --> 00:08:49,295 これは 君に。 82 00:08:53,933 --> 00:08:57,237 また 歌を詠んでくれ。 83 00:09:13,887 --> 00:09:20,593 (汽笛) 84 00:09:27,434 --> 00:09:29,436 (ため息) 85 00:09:29,436 --> 00:09:32,906 おとうにも読んでほしかったな…。 86 00:09:32,906 --> 00:09:34,841 (英治)ちょっといいかな。 87 00:09:34,841 --> 00:09:38,545 あ… どうぞ。 88 00:09:41,581 --> 00:09:47,587 これ… 花子さんに。 えっ? 89 00:09:49,255 --> 00:09:53,126 「ANNE of AVONLEA」。 90 00:09:53,126 --> 00:09:55,595 「アヴォンリーのアン」? 91 00:09:55,595 --> 00:09:58,498 モンゴメリの作品ね! そう。 92 00:09:58,498 --> 00:10:01,468 「ANNE of GREEN GABLES」の 続編だよ。 93 00:10:01,468 --> 00:10:05,271 てっ…。 94 00:10:05,271 --> 00:10:08,942 梶原さんにお願いして なんとか手に入ったんだ。 95 00:10:08,942 --> 00:10:11,845 古本なんだけどね。 96 00:10:11,845 --> 00:10:16,149 英治さん…。 ありがとう! 97 00:10:29,629 --> 00:10:33,500 本当は 今すぐにでも 読みたい気持ちだけど➡ 98 00:10:33,500 --> 00:10:37,504 今は やめておくわ。 (英治)どうして? 99 00:10:37,504 --> 00:10:41,808 まだ スコット先生との約束を 果たせてないから。 100 00:10:46,980 --> 00:10:50,316 この本が出版されるまで➡ 101 00:10:50,316 --> 00:10:54,187 続編を読む事は 取って置くわ。 102 00:10:54,187 --> 00:10:57,657 君が命懸けで守った本だ。 103 00:10:57,657 --> 00:11:00,260 きっと 出版社が見つかるよ。 104 00:11:00,260 --> 00:11:04,597 私 絶対に諦めない。 105 00:11:04,597 --> 00:11:10,470 その日が来るまで これは 英治さんが預かっといて。 106 00:11:10,470 --> 00:11:14,173 見たら読みたくなるから。 (笑い声) 107 00:11:16,609 --> 00:11:20,613 分かった。 108 00:11:30,156 --> 00:11:33,159 よし。 109 00:11:33,159 --> 00:11:36,162 行ってきます。 (英治)行ってらっしゃい。 110 00:11:38,298 --> 00:11:41,968 頂きます。 111 00:11:41,968 --> 00:12:03,256 ♬~ 112 00:12:03,256 --> 00:12:06,159 かよ。 忙しそうね。 113 00:12:06,159 --> 00:12:09,162 (かよ)いらっしゃい お姉やん。 どうぞ 座って。 114 00:12:13,266 --> 00:12:15,935 仕事の帰り? 115 00:12:15,935 --> 00:12:20,607 出版社に 翻訳の原稿を売り込みに 行ってきたんだけど…。 116 00:12:20,607 --> 00:12:22,942 また駄目だったの? 117 00:12:22,942 --> 00:12:24,877 どこの出版社も➡ 118 00:12:24,877 --> 00:12:27,614 売れる見込みのある本を 出版したがっていて➡ 119 00:12:27,614 --> 00:12:32,285 日本で知られていない作家の本は 取り合ってくれないの。 120 00:12:32,285 --> 00:12:34,621 そう…。 121 00:12:34,621 --> 00:12:37,957 こんなに夢のある 面白いお話なのにな…。 122 00:12:37,957 --> 00:12:41,828 みんな まだ 食べるので精いっぱいだからね。 123 00:12:41,828 --> 00:12:44,831 でも こういう時だからこそ➡ 124 00:12:44,831 --> 00:12:50,136 子どもたちは 新しい物語を 求めてると思うんだけど…。 125 00:12:53,973 --> 00:12:56,643 (子どもたち)逃げろ~! 126 00:12:56,643 --> 00:12:59,312 (警官)待たんか~!➡ 127 00:12:59,312 --> 00:13:02,215 待て~! こら クソガキども! 128 00:13:02,215 --> 00:13:06,586 当時 戦争で親を失った 子どもたちが➡ 129 00:13:06,586 --> 00:13:09,922 町にあふれていました。 130 00:13:09,922 --> 00:13:13,926 また 警察の浮浪児狩りか。 131 00:13:15,595 --> 00:13:18,264 (幸子)助けて下さい。 お願いします。 132 00:13:18,264 --> 00:13:20,199 (育子)助けて。 133 00:13:20,199 --> 00:13:23,136 (警官)おい こっちだ! 134 00:13:23,136 --> 00:13:40,286 ♬~ 135 00:13:40,286 --> 00:13:46,592 おい。 こっちに浮浪児が2人 逃げてきただろう。 136 00:13:48,961 --> 00:13:50,897 あっ…。 137 00:13:50,897 --> 00:13:55,301 子どもたちなら みんなして あっちの方に逃げていきましたよ。 138 00:13:55,301 --> 00:14:01,007 はい。 足の速い子たちで ピュ~ッと か… 風のように。 139 00:14:10,249 --> 00:14:13,152 あっ。 あの子たちじゃないですか? 140 00:14:13,152 --> 00:14:15,121 今 走って 角を曲がっていきました。 141 00:14:15,121 --> 00:14:17,924 追え~! はっ! 142 00:14:17,924 --> 00:14:21,227 (ため息) 143 00:14:24,263 --> 00:14:27,266 もう大丈夫よ。 144 00:14:30,136 --> 00:14:32,939 お巡りさんは もう行ってしまったから➡ 145 00:14:32,939 --> 00:14:34,874 安心していいわよ。 146 00:14:34,874 --> 00:14:38,277 ありがとうございました。 147 00:14:38,277 --> 00:14:41,614 この孤児たちとの出会いが➡ 148 00:14:41,614 --> 00:14:46,319 かよの人生を 大きく変える事になるのです。 149 00:14:48,955 --> 00:14:54,260 ごきげんよう。 さようなら。