1 00:00:02,169 --> 00:00:06,173 「アンは 涙ながらに言った。➡ 2 00:00:06,173 --> 00:00:08,842 『ああ ダイアナ。➡ 3 00:00:08,842 --> 00:00:12,512 なんじの若かりし頃の友を 忘れないと➡ 4 00:00:12,512 --> 00:00:16,183 固く約束して下さる?』。➡ 5 00:00:16,183 --> 00:00:22,189 『しますとも』。 ダイアナは すすり泣いた。➡ 6 00:00:22,189 --> 00:00:26,193 『それに またと 腹心の友は 持たないわ。➡ 7 00:00:26,193 --> 00:00:28,862 どんな人だって➡ 8 00:00:28,862 --> 00:00:34,535 あんたを愛したようには 愛せないもの』」。 9 00:00:49,216 --> 00:00:54,221 はなにとって 腹心の友 蓮子さんとの思い出は➡ 10 00:00:54,221 --> 00:00:57,891 楽しいだけではなく➡ 11 00:00:57,891 --> 00:01:01,828 つらいものも あったので ございます。 12 00:01:01,828 --> 00:01:04,498 ♬「これから はじまる」 13 00:01:04,498 --> 00:01:07,501 ♬「あなたの 物語」 14 00:01:07,501 --> 00:01:11,838 ♬「ずっと長く 道は続くよ」 15 00:01:11,838 --> 00:01:16,510 ♬「虹色の雨 降り注げば」 16 00:01:16,510 --> 00:01:21,848 ♬「空は 高鳴る」 17 00:01:21,848 --> 00:01:27,187 ♬「眩しい笑顔の奥に」 18 00:01:27,187 --> 00:01:32,526 ♬「悲しい音がする」 19 00:01:32,526 --> 00:01:37,531 ♬「寄りそって 今があって」 20 00:01:37,531 --> 00:01:45,539 ♬「こんなにも 愛おしい」 21 00:01:45,539 --> 00:01:50,210 ♬「手を繋げば 温かいこと」 22 00:01:50,210 --> 00:01:56,216 ♬「嫌いになれば 一人になってくこと」 23 00:01:56,216 --> 00:02:00,821 ♬「ひとつひとつが あなたになる」 24 00:02:00,821 --> 00:02:06,093 ♬「道は 続くよ」 25 00:02:14,167 --> 00:02:16,169 (鶏の鳴き声) 26 00:02:16,169 --> 00:02:19,172 (蓮子)私にも 何か お手伝いさせて下さい。 27 00:02:19,172 --> 00:02:22,175 (ふじ)えっ? こんな きれいな着物で➡ 28 00:02:22,175 --> 00:02:24,177 野良仕事なん させられっこ ねえら。 29 00:02:24,177 --> 00:02:26,179 じゃあ こんな着物 脱いできますから。 30 00:02:26,179 --> 00:02:29,850 なにょう言うでえ! 何もしなんでいいだよ。 31 00:02:29,850 --> 00:02:32,853 無理しないで。 32 00:02:32,853 --> 00:02:35,522 蓮様は つい この間まで➡ 33 00:02:35,522 --> 00:02:37,858 お掃除も何も できなかったんだから。 34 00:02:37,858 --> 00:02:42,863 今は そんな事なくってよ。 35 00:02:42,863 --> 00:02:47,200 おじい様 私にも何かさせて下さい。 36 00:02:47,200 --> 00:02:54,541 (周造)そうさな 蓮子さんに 頼めそうなこんったら…。 37 00:02:54,541 --> 00:02:56,810 ああ。 38 00:03:04,151 --> 00:03:08,488 この時間が 永遠に続けばいいのに。 39 00:03:08,488 --> 00:03:13,760 何言ってんですか。 永遠に 一匹も釣れなくてもいいの? 40 00:03:15,495 --> 00:03:20,500 私 はなちゃんと こうして一緒にいられる事が➡ 41 00:03:20,500 --> 00:03:23,470 たまらなく うれしいの。 42 00:03:25,172 --> 00:03:29,176 蓮様…。 43 00:03:29,176 --> 00:03:34,181 私には 青春なんて 一生ないと思ってたわ。 44 00:03:34,181 --> 00:03:42,189 でも はなちゃんと出会って 失われた時間を取り戻したの。 45 00:03:42,189 --> 00:03:49,529 この半年間 本当に楽しかったわ。 46 00:03:49,529 --> 00:03:55,869 この キラキラした時間を 私 決して忘れない。 47 00:03:55,869 --> 00:04:00,207 遠く離れても。 48 00:04:00,207 --> 00:04:03,877 遠く離れても? 49 00:04:07,814 --> 00:04:11,084 今日の蓮様 おかしい。 50 00:04:14,154 --> 00:04:17,491 そんな事ないわよ。 51 00:04:17,491 --> 00:04:20,827 いくら 生涯の友情を 誓い合っても➡ 52 00:04:20,827 --> 00:04:23,830 おばあさんになるまで ず~っと くっついてる訳には➡ 53 00:04:23,830 --> 00:04:27,501 いかないでしょ。 それは そうだけど…。 54 00:04:29,503 --> 00:04:35,475 何があっても 今日の事は 絶対に忘れない。 55 00:04:38,512 --> 00:04:43,183 はなちゃんも忘れないで。 56 00:04:46,520 --> 00:04:51,191 じゃあ 私も忘れない。 57 00:04:51,191 --> 00:04:56,863 釣りに来たのに 一匹も釣れないで お尻が痛くなった事! 58 00:04:56,863 --> 00:05:02,035 フフフ 私も さっきから痛かったの! 59 00:05:02,035 --> 00:05:04,471 イタタタ…。 ああ…。 60 00:05:04,471 --> 00:05:08,141 (朝市)はな! 61 00:05:08,141 --> 00:05:13,480 朝市! しばらく。 62 00:05:13,480 --> 00:05:17,150 初めまして。 蓮子さんの事は➡ 63 00:05:17,150 --> 00:05:20,820 いつも はなの手紙に 書えてあるから 知ってます。 64 00:05:23,156 --> 00:05:25,825 (吉太郎)一匹も釣れんだけ。 65 00:05:25,825 --> 00:05:28,829 ほんなこんだろうと思って 手伝えに来ただよ。 66 00:05:28,829 --> 00:05:31,164 兄やんは 釣りの名人なのよ。 67 00:05:31,164 --> 00:05:34,834 へえ! 68 00:05:43,510 --> 00:05:49,182 朝市は 師範学校に行って 先生になるの? 69 00:05:49,182 --> 00:05:53,186 うん。 おかあと大げんかしたけんど➡ 70 00:05:53,186 --> 00:05:57,524 どうしても諦められなんで。 71 00:05:57,524 --> 00:06:02,128 はなも 上の学校に行くら? 72 00:06:02,128 --> 00:06:05,098 まだ迷ってるだよ。 73 00:06:09,135 --> 00:06:14,808 吉太郎さんや かよちゃんに 気兼ねしてるだけ。 74 00:06:16,476 --> 00:06:22,148 正直言うと 自信がないの。 75 00:06:23,817 --> 00:06:30,156 家族に苦労かけて 私だけ 好きなこん さしてもろうて➡ 76 00:06:30,156 --> 00:06:36,429 もし 期待に応えられなかったら どうしようって。 77 00:06:38,832 --> 00:06:43,803 おらだって 師範学校の試験 受かる自信なん ねえだ。 78 00:06:45,505 --> 00:06:52,178 ふんだけんど 一生懸命やるしかねえじゃん。 79 00:06:55,181 --> 00:07:00,787 一生懸命やって勝つ事の次に いい事は➡ 80 00:07:00,787 --> 00:07:04,758 一生懸命やって負ける事だ。 81 00:07:10,463 --> 00:07:15,135 あっ 蓮子さん 引いてるじゃん! えっ? 82 00:07:16,803 --> 00:07:20,473 早く! 魚が逃げちもうら! 83 00:07:20,473 --> 00:07:22,809 どうしましょう…。 引っ張れ! 84 00:07:22,809 --> 00:07:25,478 兄やん 兄やん 手伝って! おう。 85 00:07:27,147 --> 00:07:31,418 早く! 引けし 引けし!早く 早く! 86 00:07:37,157 --> 00:07:40,160 おお~! 87 00:07:40,160 --> 00:07:43,496 釣れたわ! 釣れたわ! 88 00:07:43,496 --> 00:07:46,833 てっ! こんな でっけえの おらも釣った事ねえ! 89 00:07:46,833 --> 00:07:50,503 てっ! 本当に? うれしい! 90 00:07:50,503 --> 00:07:53,840 蓮様 すご~い! 91 00:07:53,840 --> 00:08:01,514 蓮子にとって それが 青春の最後の1ページになりました。 92 00:08:11,458 --> 00:08:13,460 (一同)お帰りなさいませ! 93 00:08:13,460 --> 00:08:16,796 東京は どげんやったですな。 94 00:08:16,796 --> 00:08:21,134 (嘉納)別に 変わった事は なかった。 そげんですか。 95 00:08:21,134 --> 00:08:25,105 社長。 和同鉱業の久保山専務から 電話が来ちょります。 96 00:08:28,808 --> 00:08:33,146 もしもし。 ああ 久保山さん どうも。 97 00:08:33,146 --> 00:08:38,418 この間の縁談。 どげんやったと? 98 00:08:40,153 --> 00:08:44,491 はっ? あん娘が? 99 00:08:44,491 --> 00:08:47,827 えっ… 何かの間違いやないと? 100 00:08:47,827 --> 00:08:50,830 ☎(久保山)本当だ! 蓮子さんご自身が➡ 101 00:08:50,830 --> 00:08:54,501 是非 お受けしたいと 言ってきたそうだ。 102 00:08:54,501 --> 00:08:57,837 (鐘の音) 103 00:08:57,837 --> 00:09:01,508 あ~ 楽しかった! ええ。 104 00:09:03,009 --> 00:09:05,779 (白鳥)安東はなさん。 105 00:09:05,779 --> 00:09:10,450 あっ 白鳥様。 ごきげんよう。 106 00:09:10,450 --> 00:09:14,421 あなたの留守中に 先日の闖入者が これを。 107 00:09:16,456 --> 00:09:21,127 重たいから 早く! はい。 108 00:09:24,798 --> 00:09:28,768 ありがとうございます。 109 00:09:31,137 --> 00:09:35,408 これ 私が一番欲しかった辞書よ! 110 00:09:39,145 --> 00:09:43,817 (英治)「安東はな様 先日の翻訳のお礼です。➡ 111 00:09:43,817 --> 00:09:48,087 英語の勉強 こぴっと頑張って下さい」。 112 00:09:50,490 --> 00:09:53,159  回想 てっ! 113 00:09:53,159 --> 00:09:55,829 はい。 114 00:10:00,500 --> 00:10:03,169 (白鳥)葉山さん。 115 00:10:03,169 --> 00:10:07,140 あなたにも お手紙が届いています。 116 00:10:18,518 --> 00:10:25,191 蓮様。 私 こんな高価な辞書 頂いてもいいのかしら? 117 00:10:25,191 --> 00:10:31,464 その辞書の贈り主も はなちゃんの才能を認めたのね。 118 00:10:34,200 --> 00:10:38,872 やっぱり はなちゃんは 高等科へ行って➡ 119 00:10:38,872 --> 00:10:42,542 翻訳の才能を磨くべきだわ。 120 00:10:42,542 --> 00:10:46,212 蓮様は どうするの? 121 00:10:46,212 --> 00:10:49,883 もちろん 行くわ。 122 00:10:49,883 --> 00:10:53,219 ありがとう。 123 00:10:53,219 --> 00:10:57,490 私 やっと心が決まったわ。 124 00:11:33,860 --> 00:11:37,197 (鐘の音) 125 00:11:37,197 --> 00:11:43,202 (茂木)はなさん 気持ちは 固まりましたか? 126 00:11:43,202 --> 00:11:47,540 はい。 私は 高等科へ進みたいと思います。 127 00:11:47,540 --> 00:11:49,542 (通訳する富山) 128 00:11:49,542 --> 00:11:53,546 家族に仕送りをしながら 勉強を続けたいんです。 129 00:11:53,546 --> 00:11:56,883 そして いつか 翻訳の仕事をしたいんです。 130 00:11:56,883 --> 00:11:58,885 (通訳する富山) 131 00:11:58,885 --> 00:12:04,057 それは 並大抵の努力では かないませんよ。 132 00:12:04,057 --> 00:12:08,027 覚悟してます。 133 00:12:23,843 --> 00:12:28,514 (富山)あなたなら きっと できるでしょう。 134 00:12:30,516 --> 00:12:32,852 富山先生。 135 00:12:32,852 --> 00:12:37,857 安東さんの唯一いいところは 根拠のない自信があるところです。 136 00:12:37,857 --> 00:12:43,529 まあ 無謀な自信とも言えますが それだけは 認めます。 137 00:12:43,529 --> 00:12:46,799 ありがとうございます! 褒めてません。 138 00:12:48,868 --> 00:12:52,538 一生懸命 頑張ります! 139 00:12:52,538 --> 00:13:05,151 ♬~ 140 00:13:05,151 --> 00:13:12,158 (ベル) 141 00:13:12,158 --> 00:13:15,161 (醍醐)はなさん! 大変 大変! 142 00:13:15,161 --> 00:13:19,432 どうしたの? これを お読みになって! 143 00:13:31,844 --> 00:13:33,846 蓮様! 144 00:13:33,846 --> 00:13:36,849 25歳も年上の石炭王ですって。➡ 145 00:13:36,849 --> 00:13:41,521 葉山様 どうして そんな また 年配の方と…。 146 00:13:43,189 --> 00:13:48,528 (園子)お色直しは 何回でも 多ければ多いほど いいそうよ。 147 00:13:48,528 --> 00:13:51,197 お金に糸目はつけない方だから。 148 00:13:51,197 --> 00:13:56,202 はい! そのように 嘉納様より 仰せつかっております。 149 00:13:56,202 --> 00:14:10,383 ♬~ 150 00:14:10,383 --> 00:14:15,388 蓮様… どうして…。 151 00:14:15,388 --> 00:14:19,158 これほどの裏切りが あるでしょうか。 152 00:14:19,158 --> 00:14:21,828 腹心の友と思っていた蓮子は➡ 153 00:14:21,828 --> 00:14:27,500 はなに 結婚の事を ひと言も 打ち明けてくれなかったのです。 154 00:14:27,500 --> 00:14:32,472 ごきげんよう。 さようなら。