1 00:00:02,169 --> 00:00:06,173 ♬「蛍の光」 2 00:00:06,173 --> 00:00:10,844 はなたちの卒業の日が 近づいておりました。 3 00:00:10,844 --> 00:00:15,182 (朝市) 「はな。 この間の依頼の件➡ 4 00:00:15,182 --> 00:00:18,185 我らが母校に 代用教員の口があったので➡ 5 00:00:18,185 --> 00:00:20,454 お願いしときました」。 6 00:00:26,860 --> 00:00:33,533 「幸い 今日 採用の返事をもらえました」。 7 00:00:33,533 --> 00:00:35,535 (はな)採用? 8 00:00:35,535 --> 00:00:40,207 (朝市)「はな。 おらと一緒に 母校で働くじゃん」。 9 00:00:40,207 --> 00:00:43,877 てっ! 10 00:00:43,877 --> 00:00:48,215 …という訳で 卒業後の職場も決まり➡ 11 00:00:48,215 --> 00:00:50,550 一安心な はなでしたが…。 12 00:00:50,550 --> 00:00:53,887 (白鳥)安東さん! 13 00:00:53,887 --> 00:00:57,858 あなたは 最初から最後まで! 14 00:01:02,062 --> 00:01:05,065 (白鳥)笑って ごまかさない! 15 00:01:05,065 --> 00:01:07,834 ♬「これから はじまる」 16 00:01:07,834 --> 00:01:10,837 ♬「あなたの 物語」 17 00:01:10,837 --> 00:01:15,509 ♬「ずっと長く 道は続くよ」 18 00:01:15,509 --> 00:01:20,180 ♬「虹色の雨 降り注げば」 19 00:01:20,180 --> 00:01:25,519 ♬「空は 高鳴る」 20 00:01:25,519 --> 00:01:30,857 ♬「眩しい笑顔の奥に」 21 00:01:30,857 --> 00:01:35,862 ♬「悲しい音がする」 22 00:01:35,862 --> 00:01:41,201 ♬「寄りそって 今があって」 23 00:01:41,201 --> 00:01:49,209 ♬「こんなにも 愛おしい」 24 00:01:49,209 --> 00:01:53,880 ♬「手を繋げば 温かいこと」 25 00:01:53,880 --> 00:01:59,886 ♬「嫌いになれば 一人になってくこと」 26 00:01:59,886 --> 00:02:04,491 ♬「ひとつひとつが あなたになる」 27 00:02:04,491 --> 00:02:09,463 ♬「道は 続くよ」 28 00:02:17,838 --> 00:02:21,508 (醍醐)はなさん 本当に甲府へ帰ってしまうの? 29 00:02:21,508 --> 00:02:25,846 ええ。 やっと 代用教員の仕事も見つかったし。 30 00:02:25,846 --> 00:02:27,848 (畠山)それは よかったわね。 31 00:02:27,848 --> 00:02:31,852 私は 家に帰って 花嫁修業をさせられますの。 32 00:02:31,852 --> 00:02:36,523 もうすぐ みんな バラバラになるなんて さみしいわ。 33 00:02:38,191 --> 00:02:43,196 どうしたの? 幸せいっぱいの醍醐さんが。 34 00:02:43,196 --> 00:02:45,866 結婚 やめたの。 35 00:02:45,866 --> 00:02:47,868 (一同)えっ!? 36 00:02:47,868 --> 00:02:51,204 大変いい方でしたけれど 白紙に戻させて頂いたわ。 37 00:02:51,204 --> 00:02:53,540 ど… どうして? 38 00:02:53,540 --> 00:02:57,878 その方と一緒にいても ちっとも パルピテーションを感じないんですもの。 39 00:02:57,878 --> 00:03:03,817 パルピテーションとは ビビビビッと 胸がときめく事でございます。 40 00:03:03,817 --> 00:03:10,490 そんなものは 結婚が現実になれば 大概消えてしまうものなのに。 41 00:03:12,826 --> 00:03:19,166 (蓮子)「キリストの娘とよばれ ほこりもて➡ 42 00:03:19,166 --> 00:03:25,839 学びの庭に ありし いくとせ」。 43 00:03:33,513 --> 00:03:37,517 蓮子は はなと過ごした あのころを➡ 44 00:03:37,517 --> 00:03:41,488 思い出さない日は ありませんでした。 45 00:03:45,192 --> 00:03:48,161 そして…。 46 00:03:52,866 --> 00:03:57,204 編集長。 その節は 大変ご迷惑をおかけして➡ 47 00:03:57,204 --> 00:04:00,807 申し訳ありませんでした! (梶原)…で 今日は どうしたの? 48 00:04:00,807 --> 00:04:05,145 はい。 実は 私の代わりに 紹介したい人がいるんです。 49 00:04:05,145 --> 00:04:08,815 ごきげんよう。 醍醐亜矢子と申します。 50 00:04:08,815 --> 00:04:10,817 どうも。 51 00:04:10,817 --> 00:04:13,153 今 醍醐さんは 人生の曲がり角にいるんです。 52 00:04:13,153 --> 00:04:15,155 そうなんです。 53 00:04:15,155 --> 00:04:17,157 予定していた結婚を 破談にしてしまい➡ 54 00:04:17,157 --> 00:04:20,827 両親を怒らせ 自活しなければならないのです。 55 00:04:20,827 --> 00:04:23,830 この際 小間使いでも何でも致します! 56 00:04:23,830 --> 00:04:27,501 どうか よろしくお願い致します! 57 00:04:27,501 --> 00:04:32,506 編集長 こういう押しの強い人を 入れた方がいいですよ。 58 00:04:32,506 --> 00:04:35,842 そうだな。 59 00:04:35,842 --> 00:04:40,180 (梅田)畠山様 答辞 頑張って下さいね。 60 00:04:40,180 --> 00:04:42,516 卒業生代表ですものね。 61 00:04:42,516 --> 00:04:46,786 大役を頂いて… 緊張しますわ。 62 00:04:48,522 --> 00:04:54,194 はなさん! はなさん 向学館で働ける事になったわ! 63 00:04:54,194 --> 00:04:57,531 おめでとう! はなさんのおかげよ。 64 00:04:57,531 --> 00:05:02,135 (竹沢)醍醐様が まさか 職業婦人になられるとは➡ 65 00:05:02,135 --> 00:05:04,137 思いませんでしたわ。 66 00:05:04,137 --> 00:05:07,808 あら 私 結婚を諦めた訳じゃなくってよ。 67 00:05:07,808 --> 00:05:10,143 出版社で働きながら➡ 68 00:05:10,143 --> 00:05:13,146 パルピテーションを感じる方との 出会いを待つの! 69 00:05:13,146 --> 00:05:16,149 (一同)パルピテーション? 70 00:05:16,149 --> 00:05:19,486 ときめきよ ときめき! ねっ はなさん。 71 00:05:19,486 --> 00:05:22,489 おめでとう。 72 00:05:22,489 --> 00:05:25,158 (富山)安東さん。 73 00:05:28,495 --> 00:05:33,500 毎年 卒業式で ブラックバーン校長がスピーチをなさいます。 74 00:05:33,500 --> 00:05:36,837 その通訳ですが あなた やってみませんか? 75 00:05:36,837 --> 00:05:39,839 えっ… やらせて頂けるんですか? 76 00:05:39,839 --> 00:05:43,176 すごいわ はなさん! 有終の美を飾ってね。 77 00:05:43,176 --> 00:05:45,846 有終の美になるとは限りませんよ。 78 00:05:45,846 --> 00:05:48,515 みんなにとって 一生に一度の卒業式を➡ 79 00:05:48,515 --> 00:05:52,485 あなたの通訳で ぶち壊さないように。 80 00:05:54,521 --> 00:06:01,494 (茂木)これは 富山先生から はなさんへの餞別なんですよ。 81 00:06:07,133 --> 00:06:12,806 どうしよう… もう緊張してきた。 大丈夫よ。 82 00:06:12,806 --> 00:06:15,475 プレッシャーで 早くも心臓がバクバク➡ 83 00:06:15,475 --> 00:06:20,480 パルピテーションを起こす はなでございました。 84 00:06:20,480 --> 00:06:27,153 「おかあ お元気ですか? かよも私も元気にしています。➡ 85 00:06:27,153 --> 00:06:32,492 茂木先生が かよの奉公先を 見つけて下さいました。➡ 86 00:06:32,492 --> 00:06:39,499 奉公先は 西洋人の先生たちの 服を縫う洋服店です。➡ 87 00:06:39,499 --> 00:06:47,173 かよは お針子さんの見習いとして 一生懸命 頑張っています」。 88 00:06:47,173 --> 00:06:52,846 (もも)「これで 私も安心して甲府に帰れます。➡ 89 00:06:52,846 --> 00:07:01,021 卒業式では ブラックバーン校長の通訳を 仰せつかりました。➡ 90 00:07:01,021 --> 00:07:05,458 責任重大です。 こぴっと やるじゃん」。 91 00:07:05,458 --> 00:07:10,430 (ふじ)こぴっと はな 頑張れし。 92 00:07:13,466 --> 00:07:18,471 (畠山)「ブラックバーン校長先生はじめ 先生方。➡ 93 00:07:18,471 --> 00:07:23,476 長い間のお導きに 感謝申し上げます。➡ 94 00:07:23,476 --> 00:07:28,481 ここで過ごした女学生時代ほど 楽しい時代は➡ 95 00:07:28,481 --> 00:07:32,819 二度と来ないと思います。➡ 96 00:07:32,819 --> 00:07:38,491 私たちの生涯のうちで 一番幸せな時代は➡ 97 00:07:38,491 --> 00:07:42,495 この学校で過ごした日々です。➡ 98 00:07:42,495 --> 00:07:46,766 本当に ありがとうございました」。 99 00:07:51,838 --> 00:08:07,520 (拍手) 100 00:08:40,053 --> 00:08:47,494 「私の愛する生徒たちよ。 我と共に老いよ。➡ 101 00:08:47,494 --> 00:08:52,165 最上なものは なお後に来る」。 102 00:09:18,124 --> 00:09:27,133 「今から何十年後かに あなた方が この学校生活を思い出して➡ 103 00:09:27,133 --> 00:09:33,139 『あの時代が一番幸せだった。 楽しかった』と➡ 104 00:09:33,139 --> 00:09:36,476 心の底から感じるのなら➡ 105 00:09:36,476 --> 00:09:39,145 私は この学校の教育が 失敗だったと➡ 106 00:09:39,145 --> 00:09:41,414 言わなければなりません」。 107 00:09:57,497 --> 00:10:05,839 「人生は 進歩です。 若い時代は 準備の時であり➡ 108 00:10:05,839 --> 00:10:11,845 最上なものは 過去にあるのではなく➡ 109 00:10:11,845 --> 00:10:15,515 将来にあります」。 110 00:10:34,200 --> 00:10:37,203 「旅路の最後まで➡ 111 00:10:37,203 --> 00:10:45,545 希望と理想を持ち続け 進んでいく者でありますように」。 112 00:10:45,545 --> 00:11:00,827 ♬~ 113 00:11:22,515 --> 00:11:27,187 はなさん 立派でしたよ。 114 00:11:27,187 --> 00:11:31,524 卒業しても お励みあそばせ。 115 00:11:31,524 --> 00:11:35,795 茂木先生…。 116 00:11:44,203 --> 00:11:48,541 あなたを この学校の教師として 迎えられなかった事は➡ 117 00:11:48,541 --> 00:11:53,212 残念ですが。 すいません。 118 00:11:59,552 --> 00:12:06,159 自分の運命を決めるのは 自分自身です。 119 00:12:06,159 --> 00:12:25,178 ♬~ 120 00:12:25,178 --> 00:12:28,448 安東はなさん。 121 00:12:30,516 --> 00:12:33,786 はい。 122 00:12:39,525 --> 00:12:45,865 私 ずっと黙っておりましたが 実は…➡ 123 00:12:45,865 --> 00:12:50,870 山梨の勝沼の出身でございます。 てっ!? 124 00:12:50,870 --> 00:12:53,873 おまんが最初に 寄宿舎に来て挨拶したときゃあ➡ 125 00:12:53,873 --> 00:12:55,875 おらも「てっ!?」って思ったさ。 126 00:12:55,875 --> 00:12:59,545 なまりが懐かしくて たまらんで。 てっ…。 127 00:12:59,545 --> 00:13:04,150 おらのしごきにも 華族のお嬢様たちにも負けんで➡ 128 00:13:04,150 --> 00:13:07,120 よく頑張ったじゃんね! 129 00:13:12,492 --> 00:13:18,498 甲府帰っても こぴっとやれし。 130 00:13:18,498 --> 00:13:22,502 はい。 131 00:13:22,502 --> 00:13:28,174 おまんは 山梨の誇りじゃん! 132 00:13:30,176 --> 00:13:32,845 卒業おめでとう! 133 00:13:32,845 --> 00:13:37,517 本当におめでとう! 134 00:13:37,517 --> 00:13:44,857 本当に おまんは よく頑張ったじゃんけ! 135 00:13:44,857 --> 00:13:50,530 (泣き声) 白鳥様…。 136 00:13:50,530 --> 00:13:57,870 (泣き声) 137 00:13:57,870 --> 00:14:12,552 ♬~ 138 00:14:18,825 --> 00:14:21,494 (鐘の音) 139 00:14:21,494 --> 00:14:26,833 卒業おめでとう。 はな。 140 00:14:26,833 --> 00:14:31,504 ごきげんよう。 さようなら。