1 00:00:00,970 --> 00:00:19,720 ・~ (テーマ音楽) 2 00:00:19,720 --> 00:00:57,420 ・~ 3 00:00:59,020 --> 00:01:01,690 (源造) よしよし 泣くんじゃないよ。 4 00:01:01,690 --> 00:01:04,030 泣きたいのは こっちだよ。 5 00:01:04,030 --> 00:01:06,530 ・(みつ)ただいま。 6 00:01:06,530 --> 00:01:09,430 誰? お前さん。 誰もこうもあるもんか。 7 00:01:09,430 --> 00:01:13,300 いきなり こうだもん。 君 ここんちの子? んだよ。 8 00:01:13,300 --> 00:01:16,540 よかった。 この子供たち…。 (りん)おみつ おみつ帰ってきた? 9 00:01:16,540 --> 00:01:19,040 よかった。 あっちさ手伝って。 何したの? 10 00:01:19,040 --> 00:01:22,880 隣のおばさん やや子が生まれるんだ。 もう? 11 00:01:22,880 --> 00:01:26,720 君! 君! あ 悪いなえ 子守りしてもらって。 12 00:01:26,720 --> 00:01:29,050 あ そうだ あっちの手伝い お前さんに頼むべ。 13 00:01:29,050 --> 00:01:31,090 ちょっと おみつ こっち 見てて。 14 00:01:31,090 --> 00:01:33,220 よいしょ はい。 15 00:01:33,220 --> 00:01:38,400 あんた あっちさ来て 早く! 早く! 16 00:01:38,400 --> 00:01:40,400 何だ? あいつ。 17 00:01:48,570 --> 00:01:52,080 すまねけんど これに水くんできて あの水がめさ 入れてくだっしょ。 18 00:01:52,080 --> 00:01:54,410 わたす この火 見てねばなんねえから。 19 00:01:54,410 --> 00:01:56,920 早くしないと 間に合わなくなっつまう! 20 00:01:56,920 --> 00:01:58,850 井戸は どこなんだ? すぐ そこ。 21 00:01:58,850 --> 00:02:01,520 水くんで その水がめに 入れときゃいいんだな? 22 00:02:01,520 --> 00:02:04,020 頼んだぞぇ。 うん。 23 00:02:09,390 --> 00:02:13,030 何が どないなってんねん 一体…。 24 00:02:13,030 --> 00:02:15,830 はあ~。 25 00:02:20,540 --> 00:02:22,740 どっこいしょ。 26 00:02:33,550 --> 00:02:37,060 はぁ~。 27 00:02:37,060 --> 00:02:39,960 これで よし。 水 あれで いいかな? 28 00:02:39,960 --> 00:02:43,930 あっ ありがとう。 水もいっぱい お湯もいっぱい。 29 00:02:43,930 --> 00:02:47,700 これで いつ やや子が生まれても 大丈夫! 30 00:02:47,700 --> 00:02:49,630 お前は この家の女中か? 31 00:02:49,630 --> 00:02:52,400 は? よく働くな。 感心だ。 32 00:02:52,400 --> 00:02:56,240 もっと手伝ってやるよ。 他に何か仕事あるか? 33 00:02:56,240 --> 00:03:00,210 お前さん 誰だぇ? 俺? 俺は この家の客だよ。 34 00:03:00,210 --> 00:03:03,520 客? まあ 客っていっても 今 来たばっかりだけどな。 35 00:03:03,520 --> 00:03:07,850 来た早々 お前に こき使われて 全く 間の悪い時に来ちまったよ。 36 00:03:07,850 --> 00:03:09,790 嘘だ! 37 00:03:09,790 --> 00:03:12,020 お客なんて嘘だ。 38 00:03:12,020 --> 00:03:14,690 お客なら あんなとこ 黙って つっ立ってるわけねえべ。 39 00:03:14,690 --> 00:03:17,600 それに この辺りで 見たことねえ面だし。 40 00:03:17,600 --> 00:03:21,370 目つきが悪い。 怪しい。 いや…。 41 00:03:21,370 --> 00:03:24,700 何すんだ! 変なことすっと 駐在さん 呼ばっから! 42 00:03:24,700 --> 00:03:28,040 (こと)おりん もうすぐ 生まれやすからない。 43 00:03:28,040 --> 00:03:29,970 はい。 あ どうも…。 44 00:03:29,970 --> 00:03:33,210 向こうは狭いからな ここで 産湯をつかわせます。 45 00:03:33,210 --> 00:03:37,380 はい。 タライと お湯とお水は 用意してありやすな? 46 00:03:37,380 --> 00:03:40,720 はい 大丈夫。 タライは 洗ってありやすか? 47 00:03:40,720 --> 00:03:43,050 あっ… 洗ってねえ。 48 00:03:43,050 --> 00:03:45,560 すぐに 洗っといてくらっしょ。 はい! 49 00:03:45,560 --> 00:03:49,060 大変だ! タライ すぐ洗わねど…。 50 00:03:49,060 --> 00:04:10,380 ・~ 51 00:04:10,380 --> 00:04:17,220 ・(産声) 52 00:04:17,220 --> 00:04:19,860 生まれた…。 53 00:04:19,860 --> 00:04:23,360 生まれた…? 54 00:04:23,360 --> 00:04:25,700 生まれた! おい! 55 00:04:25,700 --> 00:04:27,730 何すんだ!? 湯 くんどくんだろ? 56 00:04:27,730 --> 00:04:30,870 赤ん坊の産湯の支度 しとくんだろ? 57 00:04:30,870 --> 00:04:33,200 駄目だ 早くしねど…。 58 00:04:33,200 --> 00:04:36,010 慌てるな ほら! 来い! 59 00:04:39,080 --> 00:04:42,210 (やえ)お~ 風が ひゃっこい ひゃっこい。 60 00:04:42,210 --> 00:04:45,050 お湯をつかって きれいになりやしたよ。 61 00:04:45,050 --> 00:04:48,550 まんつ めんこい顔した 女やや子だこと。 62 00:04:48,550 --> 00:04:50,490 ほれ おっかさんだぞぇ。 63 00:04:50,490 --> 00:04:54,230 (千代)ありがとうございました。 64 00:04:54,230 --> 00:04:57,060 あっ 動いてる。 65 00:04:57,060 --> 00:05:00,830 おりんちゃん ええのよ もっと こっち来て。 66 00:05:00,830 --> 00:05:03,500 よう見てちょうだい。 67 00:05:03,500 --> 00:05:07,510 おりんちゃんに お世話になった 赤ん坊やさかい。 68 00:05:14,850 --> 00:05:17,750 かわいい…。 69 00:05:17,750 --> 00:05:20,180 (やえ)おみつが生まれた時に・ 70 00:05:20,180 --> 00:05:24,690 おりんは まだ3つだったから よく覚えてねえべ? 71 00:05:24,690 --> 00:05:33,360 こんな小っこいのに 目も鼻も口も 何でも一人前に そろってんだ…。 72 00:05:33,360 --> 00:05:35,400 おばちゃんも すごいなぇ。 73 00:05:35,400 --> 00:05:37,870 こだ 一丁前の人間 お腹の中で・ 74 00:05:37,870 --> 00:05:39,900 こさえっちまうんだから。 (千代)フフフフ。 75 00:05:39,900 --> 00:05:42,710 これだけは 男にできねえ。 76 00:05:42,710 --> 00:05:46,210 女も大したもんだべ? おりん。 77 00:05:49,480 --> 00:05:51,880 ・(彌七)連れてきましたよ! 78 00:05:51,880 --> 00:05:56,390 (やえ)えっ? あららら! 79 00:05:56,390 --> 00:05:58,890 隣町から おぶって 走ってきたんだから。 80 00:05:58,890 --> 00:06:00,830 もう いや~ もう大変だ! 81 00:06:00,830 --> 00:06:04,330 奥さん 奥さん もう大丈夫ですよ。 取り上げ婆さんが…。 82 00:06:04,330 --> 00:06:07,330 あれあれ? もう生まれちゃったの? 83 00:06:26,350 --> 00:06:28,350 赤ちゃん 眠ってる? 84 00:06:31,690 --> 00:06:34,190 何 考え込んでたんだい? 85 00:06:35,860 --> 00:06:40,030 赤ちゃん産むのって すごいなぁと思って。 86 00:06:40,030 --> 00:06:42,530 女がなえ…。 87 00:06:42,530 --> 00:06:47,240 女は すごいんだよ。 だから お前も すごいんだ。 88 00:06:49,040 --> 00:06:53,880 あれ? お前 ちゃんとすると ちゃんとなるじゃないか。 89 00:06:53,880 --> 00:06:58,380 お前は 働き者で 器量よしで いい女中だ。 90 00:07:01,490 --> 00:07:04,820 女中でねえよ。 わたす この家の娘だわ。 91 00:07:04,820 --> 00:07:06,760 は? 手伝い ありがとう。 92 00:07:06,760 --> 00:07:08,690 もう 用事ないから 帰ってくんつぇ。 93 00:07:08,690 --> 00:07:13,000 そこの裏から 帰れっから。 じゃ わたす さいなら。 94 00:07:13,000 --> 00:07:14,930 おい 待てよ おい! 95 00:07:14,930 --> 00:07:17,840 何すんの! 96 00:07:17,840 --> 00:07:20,170 (彌七)いや~ 今日は まいった まいった。 97 00:07:20,170 --> 00:07:23,670 こんなに走ったの 久しぶりだよ。 おう 源造君。 98 00:07:23,670 --> 00:07:26,510 彌七さん ひどいじゃないですか。 ほったらかしにして…。 99 00:07:26,510 --> 00:07:29,410 悪い 悪い。 君のこと すっかり忘れていた。 100 00:07:29,410 --> 00:07:31,850 すまなかったね。 101 00:07:31,850 --> 00:07:36,350 おりんちゃん しばらく 見ないうちに いい娘になったね。 102 00:07:36,350 --> 00:07:38,290 さあさあ 茶でも飲もう。 103 00:07:38,290 --> 00:07:40,860 いや~ 君には 本当 すまなかったねえ。 104 00:07:40,860 --> 00:07:43,060 茶でも飲もうぜ。 105 00:07:45,360 --> 00:07:49,870 親父さまと おっかさまが 二本松から こちらへ来て・ 106 00:07:49,870 --> 00:07:52,770 慣れない土地で どうしてん だんべかなと 気になって・ 107 00:07:52,770 --> 00:07:57,210 出張の途中 寄ってみたんですが 元気そうで 安心しました。 108 00:07:57,210 --> 00:07:59,810 (徳右衛門) いや 相馬も なかなか よい所で。 109 00:07:59,810 --> 00:08:03,680 わしも ばあさまも ご覧のとおり。 案ずることはない。 110 00:08:03,680 --> 00:08:05,680 あにさんも 相変わらずで…。 111 00:08:05,680 --> 00:08:08,490 (弘次郎)俺は変わらん。 お前とは違う。 112 00:08:08,490 --> 00:08:10,420 全く変わらないなぁ。 113 00:08:10,420 --> 00:08:13,830 あねさんも大変だね。 難しいご亭主で。 114 00:08:13,830 --> 00:08:16,660 他のご亭主を 知りやせんからない。 115 00:08:16,660 --> 00:08:21,830 (こと)それで 彌七 仕事の方は? はい。 116 00:08:21,830 --> 00:08:26,000 東北各県の産物 生糸 綿糸 米・ 117 00:08:26,000 --> 00:08:28,510 ま その他もろもろの産物を 買い付けて・ 118 00:08:28,510 --> 00:08:31,340 仙台から 東京の本社へ 送っています。 119 00:08:31,340 --> 00:08:35,180 うむ お前は 「これからは 武士に代わって・ 120 00:08:35,180 --> 00:08:39,520 商人の時代だ」と言って 上方へ 商売の勉強に行ったが・ 121 00:08:39,520 --> 00:08:43,350 やはり その成果はあったようだな。 122 00:08:43,350 --> 00:08:46,190 私も 同じ志で 彌七さんに 今・ 123 00:08:46,190 --> 00:08:48,130 商売の仕方を習っているんです。 124 00:08:48,130 --> 00:08:52,360 源造君は 名古屋の大地主の 息子さんなんですがね。 125 00:08:52,360 --> 00:08:54,700 (徳右衛門)ほう 名古屋の? はい。 126 00:08:54,700 --> 00:08:58,370 彌七さんが 近江八幡で 商売の勉強をしておられた頃・ 127 00:08:58,370 --> 00:09:01,970 私の父と知り合って 時々 私の家に来られたんです。 128 00:09:01,970 --> 00:09:05,840 その時に 2人で よく これからの商売の仕方とか・ 129 00:09:05,840 --> 00:09:08,480 経済とかについて 話し合いましてね。 130 00:09:08,480 --> 00:09:12,650 私も 子供の頃から 商人になりたかったんです。 131 00:09:12,650 --> 00:09:15,990 (こと)それが どうして お寺さんに? 132 00:09:15,990 --> 00:09:19,860 親父は 息子に 全部 僧籍を取らせる主義で・ 133 00:09:19,860 --> 00:09:23,660 無理やり 寺に修行僧として 押し込められるんですよ。 134 00:09:23,660 --> 00:09:27,000 僧籍を持っていると 兵隊に取られないと思った・ 135 00:09:27,000 --> 00:09:29,830 親心でしょう。 まあ…。 136 00:09:29,830 --> 00:09:32,740 で どうしても 我慢できなくなって・ 137 00:09:32,740 --> 00:09:35,640 彌七さんに頼み込んで 寺を抜け出して・ 138 00:09:35,640 --> 00:09:37,710 彌七さんの手下に してもらったんです。 139 00:09:37,710 --> 00:09:40,180 いつも お世話になっています。 140 00:09:40,180 --> 00:09:44,050 私も 源造君のお父上には 随分 お世話になりましてね。 141 00:09:44,050 --> 00:09:46,050 恩返しのつもりで。 142 00:09:46,050 --> 00:09:50,190 なかなか見込みのある男 なんですよ この男は。 143 00:09:50,190 --> 00:09:53,690 いぐつになられる? 21です。 144 00:09:53,690 --> 00:09:58,030 うむ 年の割には 面構えが しっかりしてる。 145 00:09:58,030 --> 00:09:59,960 気張ってやりなされ。 146 00:09:59,960 --> 00:10:03,530 (こと)彌七を よろしくお頼みしますぞい。 147 00:10:03,530 --> 00:10:05,470 いや こちらこそ。 148 00:10:05,470 --> 00:10:09,410 今日は みなさんに お会いできて 本当に うれしいです。 149 00:10:09,410 --> 00:10:13,040 どうか これからも よろしくお願いいたします。 150 00:10:13,040 --> 00:10:15,550 [ 心の声 ] フン 調子いいんだから。・ 151 00:10:15,550 --> 00:10:19,050 ああいう男は 嫌いなんだ わたす。 152 00:10:25,890 --> 00:10:31,560 (こと)源造さんの父親は 我が子を坊さんにしてまで・ 153 00:10:31,560 --> 00:10:39,740 息子の命を守ろうとされた。 私らは 年若い弦一郎に・ 154 00:10:39,740 --> 00:10:45,240 「立派に死ね」と 刀を持たせて送り出した。 155 00:10:45,240 --> 00:10:49,580 むごい親と思って おりましょうかね 弦一郎は。 156 00:10:49,580 --> 00:10:53,750 あにさんは 分かっていますよ。 親の本当の気持ちを。 157 00:10:53,750 --> 00:10:56,420 彌七…。 158 00:10:56,420 --> 00:10:59,690 そんなことを悔やむのは おっかさまらしくない。 159 00:10:59,690 --> 00:11:01,730 おっかさまは おっかさまらしく・ 160 00:11:01,730 --> 00:11:04,860 背すじを伸ばして 毅然としていてください。 161 00:11:04,860 --> 00:11:10,030 子供の頃の私らを いつも厳しく しかっていた あのころのように。 162 00:11:10,030 --> 00:11:13,540 今は こっちに向かって 厳しく しかっている。 163 00:11:13,540 --> 00:11:18,880 お前たちの母親は 健在じゃ。 よけいな心配はせずと・ 164 00:11:18,880 --> 00:11:22,750 お前は 商売の道に励めばよい。 はい。 165 00:11:22,750 --> 00:11:27,550 (徳右衛門)体に気をつけて 兄の分まで十分に長生きしてくれ。 166 00:11:27,550 --> 00:11:30,590 親父殿 それを言うては 逆じゃありませんか? 167 00:11:30,590 --> 00:11:33,890 お前が言うてくれんから こっちから言うたんじゃ。 168 00:11:33,890 --> 00:11:38,230 どうも 申し訳ありませんでした。 169 00:11:38,230 --> 00:11:45,440 父上 母上 どうか 兄上の分も 長生きしてください。 170 00:11:52,240 --> 00:11:56,080 寺の仲間が 餞別だと言って くれたんです。 171 00:11:56,080 --> 00:11:58,980 買っていただけますか? 172 00:11:58,980 --> 00:12:03,190 急に 入り用の金でも あるのかな? 173 00:12:03,190 --> 00:12:06,390 …はい。 何を買う? 174 00:12:08,030 --> 00:12:11,530 私の心を買います。 175 00:12:11,530 --> 00:12:15,870 商人が 自分の金を 1銭も持っていないと・ 176 00:12:15,870 --> 00:12:20,710 どうも 心が卑屈になっていく ような気がするんです。 177 00:12:20,710 --> 00:12:22,640 4円や5円あれば・ 178 00:12:22,640 --> 00:12:26,210 自分一人 なんとか ひとつきや ふたつきは 食っていけます。 179 00:12:26,210 --> 00:12:30,550 それに 嫌なことは嫌と はっきり言って・ 180 00:12:30,550 --> 00:12:32,480 けんかもできます。 181 00:12:32,480 --> 00:12:35,290 そういう自分の心を 買いたいんです。 182 00:12:37,050 --> 00:12:40,890 それに それを持っていると・ 183 00:12:40,890 --> 00:12:45,400 どうも苦しい時に その仏さんに すがりたくなって いかんのです。 184 00:12:45,400 --> 00:12:49,070 そういう弱い気持ちも捨てたい…。 185 00:12:49,070 --> 00:12:52,400 買ってください。 4円でいいです。 186 00:12:52,400 --> 00:12:54,910 6円で買おう。 187 00:12:54,910 --> 00:12:57,610 [ 心の声 ] どっちも 調子ええんだから。 188 00:13:05,020 --> 00:13:08,890 昼間は すいませんでした。 ごめんなさい。 189 00:13:08,890 --> 00:13:13,360 わたすも しっぱたいてしまって ごめんなんしょ。 190 00:13:13,360 --> 00:13:16,190 かなり効いた。 いつも やってるの? 191 00:13:16,190 --> 00:13:18,130 失礼しました。 192 00:13:18,130 --> 00:13:20,360 おわびに 明日 帰るまで 水くみは 私がします。 193 00:13:20,360 --> 00:13:22,300 それで勘弁してください。 194 00:13:22,300 --> 00:13:25,000 これ また 水がめに 入れとけば いいんですね? 195 00:13:26,870 --> 00:13:29,910 [ 心の声 ] ほんでも 仏様 売っとばすような男・ 196 00:13:29,910 --> 00:13:32,380 嫌いなんだ わたす。 197 00:13:32,380 --> 00:13:37,210 <こうして 源造は 次の朝も 律儀に 水くみをして・ 198 00:13:37,210 --> 00:13:40,020 仙台へ帰っていきました> 199 00:13:41,890 --> 00:13:46,060 <年の瀬も迫って 結納の日も近づきましたが…> 200 00:13:46,060 --> 00:13:47,990 (やえ)精が出ること。 201 00:13:47,990 --> 00:13:51,230 (幸助)今日一日で作らねえと ヤソの祭りに 間に合わねえから。 202 00:13:51,230 --> 00:13:53,160 ほんでは忙しいわ。 203 00:13:53,160 --> 00:13:55,900 米屋の空き地 貸してもらえて いがったなぇ。 204 00:13:55,900 --> 00:13:58,570 (鶴次)おかげさまで。 明日24日は・ 205 00:13:58,570 --> 00:14:00,540 松浪先生も お見えになりますので・ 206 00:14:00,540 --> 00:14:03,410 おりんさんや おみつさんと一緒に ぜひ いらしてください。 207 00:14:03,410 --> 00:14:05,680 夫ある身でやすから。 208 00:14:05,680 --> 00:14:08,180 おとっつぁんが いいって 言ったらなぇ。 お待ちしてます。 209 00:14:08,180 --> 00:14:10,480 お気張りなっしょ。 はい。 210 00:14:15,520 --> 00:14:18,020 あれ 越後屋さん おはようござりやす。 211 00:14:18,020 --> 00:14:22,530 (勘兵衛) おはようも何も おやえさん 一体 これは どういうことだぇ!? 212 00:14:22,530 --> 00:14:26,400 わしに分かるように はっきり 言い分を聞かしてもらうべか! 213 00:14:26,400 --> 00:14:32,040 言い分って 何のことだべ? また とぼけてぇ。 214 00:14:32,040 --> 00:14:35,540 結納を あさってに控えて 今になって・ 215 00:14:35,540 --> 00:14:38,440 来年に延ばしてくれって 言ってきたのは そっちの方だべ! 216 00:14:38,440 --> 00:14:41,210 結納を来年に? とにかく・ 217 00:14:41,210 --> 00:14:44,720 わしは 得心のいく話を聞くまでは 帰らねえがら。 218 00:14:44,720 --> 00:14:47,220 どういうことだべ? 来年に延ばすってのは。 219 00:14:47,220 --> 00:14:49,250 越後屋さん! 220 00:14:49,250 --> 00:14:52,260 ウッタ~!