1 00:00:00,600 --> 00:00:18,860 ・~ (テーマ音楽) 2 00:00:18,860 --> 00:00:58,060 ・~ 3 00:00:58,060 --> 00:01:02,770 (鶏の鳴き声) 4 00:01:14,510 --> 00:01:19,020 (やえ) おりん… こだに早起きして…。 5 00:01:19,020 --> 00:01:23,350 また 眠れなかったんだべか…。 6 00:01:23,350 --> 00:01:25,360 おりん? 7 00:01:27,220 --> 00:01:32,030 おりん! どこさ いるんだ? おりん! おりん! 8 00:01:32,030 --> 00:01:34,060 (りん)母ちゃん ここだぞぇ。 9 00:01:34,060 --> 00:01:36,370 橘りんは ここに いっぞぃ! 10 00:01:36,370 --> 00:01:39,400 何だい! そだとこで 何してんだい! 11 00:01:39,400 --> 00:01:42,040 たたき落ちたら なじょする! 下りろ! 12 00:01:42,040 --> 00:01:45,880 母ちゃん ここだば 遠くまで ず~っと見渡せて・ 13 00:01:45,880 --> 00:01:49,550 気持ちいいぞぇ! はあ~。 14 00:01:49,550 --> 00:01:52,580 あっ! あそこに見えるのは アメリカでねえか? 15 00:01:52,580 --> 00:01:56,590 何 ふざけてんだ! 早く降りてこ。 おりん! 16 00:01:58,250 --> 00:02:01,660 母ちゃん。 わたす やっぱり・ 17 00:02:01,660 --> 00:02:03,990 越後屋に行かねえで 女学校さ行く。 18 00:02:03,990 --> 00:02:07,700 もう どだことがあっても この決心は 変わんねえぞぃ。 19 00:02:11,730 --> 00:02:15,710 <その朝 りんは 父親から 改めて・ 20 00:02:15,710 --> 00:02:21,540 越後屋へ嫁ぐこと 故に 女学校進学は 絶対させない旨・ 21 00:02:21,540 --> 00:02:25,280 はっきりと 言い渡されたのでした> 22 00:02:25,280 --> 00:02:27,220 (弘次郎)分かったな。 23 00:02:27,220 --> 00:02:30,020 返事をしろ! 24 00:02:30,020 --> 00:02:31,960 (徳右衛門)おりんはバカではない。 25 00:02:31,960 --> 00:02:35,360 よく考えて きっと得心するに違いない。 26 00:02:35,360 --> 00:02:40,530 わしの孫だ おりんは。 ちゃんと正しい道を歩いてくれる。 27 00:02:40,530 --> 00:02:45,230 じいさまは 安心してるぞ。 おりん。 28 00:02:48,710 --> 00:02:50,640 …はい。 29 00:02:50,640 --> 00:02:52,880 ほれみぃ いい返事だぞ。 30 00:02:52,880 --> 00:02:58,980 ハハハハハ…。 31 00:02:58,980 --> 00:03:01,480 (やえ)いいかい おりん。 32 00:03:01,480 --> 00:03:05,990 お前が 越後屋さ 嫁に行かねえことになれば・ 33 00:03:05,990 --> 00:03:09,860 お前は もう この町で どこにも 嫁に行かれなくなっちまうんだ。 34 00:03:09,860 --> 00:03:11,860 この町ばっかしでねえ。 35 00:03:11,860 --> 00:03:16,500 この近在 隣町にも 嫁に行かれなくなっちまうんだよ。 36 00:03:16,500 --> 00:03:19,170 なして? 「なして」って…。 37 00:03:19,170 --> 00:03:23,010 やっぱし 何にも 分かってねえんだ お前は。 38 00:03:23,010 --> 00:03:26,510 越後屋さ断るつうことは そういうことなんだよ。 39 00:03:26,510 --> 00:03:29,010 周りの人も 越後屋さ 義理立てして・ 40 00:03:29,010 --> 00:03:32,520 だれも お前を 嫁にくれって 言えなくなっちまうんだ。 41 00:03:34,180 --> 00:03:36,850 だば わたす どこにも お嫁に行かなくていい。 42 00:03:36,850 --> 00:03:40,520 嫁に行かねえで どうすんだ? 女学校さ行って 勉強したあとは・ 43 00:03:40,520 --> 00:03:43,360 先生にでも何でもなって・ 44 00:03:43,360 --> 00:03:45,290 わたす ず~っと この家さ いっから。 45 00:03:45,290 --> 00:03:48,100 ここは お前の家ではねえぞぇ。 46 00:03:52,700 --> 00:03:56,570 え? 何? 学校で習わねがったかい? 47 00:03:56,570 --> 00:04:00,140 「女は三界に家なし」って。 48 00:04:00,140 --> 00:04:02,650 女には 自分の家つうものが ねえんだよ。 49 00:04:02,650 --> 00:04:04,580 家は みんな 男のものなんだ。 50 00:04:04,580 --> 00:04:08,320 女は 生まれた家を出て よその家さ 嫁に行って・ 51 00:04:08,320 --> 00:04:11,820 その相手の家で 生きていかねばなんねえんだ。 52 00:04:11,820 --> 00:04:14,490 なして 女ばっかり そういうふうに されんだべ? 53 00:04:14,490 --> 00:04:19,660 なしてもかしても 昔から そういうふうに決められてんだわ。 54 00:04:19,660 --> 00:04:23,170 女は 一人では 何もできねんだから。 55 00:04:23,170 --> 00:04:29,510 分かったな? なして みんなが お前に嫁に行けって言うか。 56 00:04:29,510 --> 00:04:33,010 ほんでも やっぱり わたす 女学校さ行きてえ。 おりん…。 57 00:04:33,010 --> 00:04:37,350 女だって 一生懸命 勉強すれば 何か 一人でできるようになるべ。 58 00:04:37,350 --> 00:04:39,380 そしたら お嫁に行かなくなって・ 59 00:04:39,380 --> 00:04:42,520 自分の家がなくたって 一人で生きていけっぺ? 60 00:04:42,520 --> 00:04:45,420 わたす やっぱり 女学校さ行って 勉強したい。 61 00:04:45,420 --> 00:04:48,390 母ちゃん わたすを 女学校さやって。 お願い! 62 00:04:48,390 --> 00:04:54,130 おりん。 女学校は タダでは 行けねえんだよ。 63 00:04:54,130 --> 00:04:57,070 まして 仙台のヤソの女学校だば・ 64 00:04:57,070 --> 00:05:02,310 みどりさんみてえに 金持ちの 娘っこが行く学校だべ? 65 00:05:02,310 --> 00:05:05,140 うちには そんな金は もう どこにも無え。 66 00:05:05,140 --> 00:05:07,640 それだけは はっきり言っておくぞぃ。 67 00:05:10,650 --> 00:05:14,320 やっぱし そこまで 考えなかったんだな…。 68 00:05:14,320 --> 00:05:16,650 なして お前は 考えもなしに・ 69 00:05:16,650 --> 00:05:19,990 パコチン パコチン はね跳んじまうんだべなぁ…。 70 00:05:19,990 --> 00:05:29,170 ・~ 71 00:05:29,170 --> 00:05:33,340 <女学校へ行くには たくさんの お金が要る。・ 72 00:05:33,340 --> 00:05:37,010 この当たり前のことを 忘れていたとは…。・ 73 00:05:37,010 --> 00:05:40,880 うかつというより まぬけな自分に あきれながら・ 74 00:05:40,880 --> 00:05:45,350 それでも捨てられない 女学校への 思いを どうすればよいかと・ 75 00:05:45,350 --> 00:05:49,050 りんは 戸惑い 悩むのでした> 76 00:05:51,850 --> 00:05:54,890 ・いってまいりやす。 77 00:05:54,890 --> 00:06:01,130 あ… どうも こんちは。 78 00:06:01,130 --> 00:06:04,630 こんちは。 79 00:06:04,630 --> 00:06:14,310 ・~(賛美歌) 80 00:06:14,310 --> 00:06:16,250 (鶴次)さん はい。 81 00:06:16,250 --> 00:06:25,920 (一同)・「悩みまどい また苦しむことも」 82 00:06:25,920 --> 00:06:31,730 (鶴次 千代) ・「のぞみは たがえず」 83 00:06:31,730 --> 00:06:36,000 (千代)・「主にこそ 祈れ」 84 00:06:36,000 --> 00:06:38,670 おりんさん 日曜学校 来てくれたんですか。 85 00:06:38,670 --> 00:06:41,570 いや これは うれしい。 さあさあ こっち 一緒に座って・ 86 00:06:41,570 --> 00:06:45,540 みんなと歌ってください。 あ… あの 松浪先生は? 87 00:06:45,540 --> 00:06:50,280 松浪先生は 今朝早く 急なご用で 仙台へ お帰りになられました。 88 00:06:50,280 --> 00:06:52,680 そうですか…。 89 00:06:52,680 --> 00:06:57,190 何か 大きな心配事が あるようですね。 90 00:06:57,190 --> 00:07:02,960 おりんさんの隣人として 私にも 一緒に心配させてくれませんか? 91 00:07:02,960 --> 00:07:06,000 そうだ! 鶴次先生も・ 92 00:07:06,000 --> 00:07:08,830 東北女学校の先生して いらしたこと あるんだよなぇ? 93 00:07:08,830 --> 00:07:13,340 そうです。 何か 学校に 関係のあることですか? 94 00:07:18,140 --> 00:07:23,810 鶴次先生 東北女学校さ入ると どのぐらい お金が要んだべ? 95 00:07:23,810 --> 00:07:26,150 …え? 96 00:07:26,150 --> 00:07:31,820 あ… 女学校の授業料としては 一年に12円。 97 00:07:31,820 --> 00:07:35,160 ウッタ~! 12円も!? 98 00:07:35,160 --> 00:07:37,990 そのほかに 遠くから出てきて 入学する生徒は・ 99 00:07:37,990 --> 00:07:41,030 みんな 寄宿舎に入りますから 寄宿舎の費用として・ 100 00:07:41,030 --> 00:07:45,330 月に3円だから… 一年に36円だから…・ 101 00:07:45,330 --> 00:07:47,670 全部で 一年に48円になります。 102 00:07:47,670 --> 00:07:50,970 48円…。 103 00:07:53,540 --> 00:07:58,010 おりんさん どうしたんですか? 48円なんて…。 104 00:07:58,010 --> 00:08:01,980 48円なんて… 駄目だぁ…。 105 00:08:01,980 --> 00:08:05,690 やっぱり夢だったんだ 女学校は…。 106 00:08:07,820 --> 00:08:13,130 自分に正直っつうのは お金がなくては 駄目なんだなぇ。 107 00:08:13,130 --> 00:08:17,300 おりんさん 本当に 女学校で勉強がしたければ・ 108 00:08:17,300 --> 00:08:20,100 お金がなくても する方法は あるんです。 109 00:08:21,800 --> 00:08:25,980 お金がなくても? 「給費生」になればいいんです。 110 00:08:25,980 --> 00:08:29,810 「給費生」? 学校から 授業料や 寄宿舎の費用を・ 111 00:08:29,810 --> 00:08:32,650 支給していただくんです。 こちらから支払うのではなく・ 112 00:08:32,650 --> 00:08:35,690 逆に ちょうだいするんです。 113 00:08:35,690 --> 00:08:37,990 そだことが できんのかぇ!? 114 00:08:37,990 --> 00:08:40,020 東北女学校には そういう制度があります。 115 00:08:40,020 --> 00:08:43,490 学校に お願いをして認められれば 給費生になれます。 116 00:08:43,490 --> 00:08:46,530 一学年に何人か こういう給費生がおりますよ。 117 00:08:46,530 --> 00:08:50,270 お金はなくても 勉強は できるんです。 118 00:08:50,270 --> 00:08:53,270 ほんとに そだことが できんのかぇ? 119 00:08:59,610 --> 00:09:03,480 (鶴次)私 中河鶴次といいます。 120 00:09:03,480 --> 00:09:07,480 今度の日曜日 来てください 集会場に。 121 00:09:07,480 --> 00:09:10,250 お願いしますね。 122 00:09:10,250 --> 00:09:19,300 ・~ 123 00:09:19,300 --> 00:09:23,300 鶴次先生 お願いします。 はいっ! 124 00:09:28,970 --> 00:09:30,910 給費生だからといって・ 125 00:09:30,910 --> 00:09:34,840 何も 恥ずかしいことも 肩身の狭い思いをすることも・ 126 00:09:34,840 --> 00:09:36,850 ないんです。・ 127 00:09:36,850 --> 00:09:39,680 むしろ そうしてまで 学問をしたいという生徒は・ 128 00:09:39,680 --> 00:09:42,520 ほかの生徒たちよりも 勉強は よくできて・ 129 00:09:42,520 --> 00:09:45,820 外国人の先生方からの 信望も厚く・ 130 00:09:45,820 --> 00:09:49,330 友達からも信頼され 尊敬されている生徒が・ 131 00:09:49,330 --> 00:09:51,990 多いようですよ。 でも そのお金は・ 132 00:09:51,990 --> 00:09:54,500 後で どうやって返せば いいんだべか? 133 00:09:54,500 --> 00:09:57,330 (鶴次) いえ 返さなくていいんです。 134 00:09:57,330 --> 00:09:59,670 そのかわり 給費生たちは・ 135 00:09:59,670 --> 00:10:02,570 学校の中の掃除 まかないの手伝いなど・ 136 00:10:02,570 --> 00:10:05,470 体を使った奉仕を しなくてはなりませんが。 137 00:10:05,470 --> 00:10:09,010 ああ わたす そういう手伝い 慣れてっから。 ほら。 138 00:10:09,010 --> 00:10:11,680 体使うの 大好きなんだ。 139 00:10:11,680 --> 00:10:14,180 (鶴次)おりんさんが もっと 学問をしたい・ 140 00:10:14,180 --> 00:10:17,220 もっと いろんなことを知りたいと 志したことは・ 141 00:10:17,220 --> 00:10:19,360 大変よいことです。 142 00:10:19,360 --> 00:10:23,530 この 東北の女子教育のために 大変 心強いことです。 143 00:10:23,530 --> 00:10:26,360 そういう娘さんが もっと たくさん出てきてくれれば・ 144 00:10:26,360 --> 00:10:28,860 東北の文化は 確実に向上します。 145 00:10:28,860 --> 00:10:30,800 私は 大賛成です。 146 00:10:30,800 --> 00:10:33,040 給費生の何のっていったって・ 147 00:10:33,040 --> 00:10:37,540 そのお金は ほかの娘たちが納めた 金で 賄われるんでしょう? 148 00:10:37,540 --> 00:10:39,880 いや そうではないんです。 149 00:10:39,880 --> 00:10:45,050 給費生たちのお金は アメリカの信者の 有志から 送られてくるのですよ。 150 00:10:45,050 --> 00:10:46,980 アメリカから…。 ウッター…。 151 00:10:46,980 --> 00:10:50,550 ですから ほかの生徒たちの授業料 とは 何にも関係ありません。 152 00:10:50,550 --> 00:10:53,060 安心して 給費を受けて よいのです。 153 00:10:53,060 --> 00:10:56,890 (弘次郎)お断りする。 橘さん…。 154 00:10:56,890 --> 00:10:59,800 私の娘が 何のために・ 155 00:10:59,800 --> 00:11:03,000 異人のお情けに すがってまでも 勉強せねばならんのか。 156 00:11:03,000 --> 00:11:06,670 異人好みの 新政府の役人なら いざ知らず・ 157 00:11:06,670 --> 00:11:11,540 この私に そういう あさましい まねができると お思いか? 158 00:11:11,540 --> 00:11:17,680 貧しくとも 徳川家譜代の 武士の誇りは 捨ててはおらん。・ 159 00:11:17,680 --> 00:11:21,350 「渇しても盗泉の水は飲まず」。 160 00:11:21,350 --> 00:11:25,190 給費生うんぬんは はっきりと お断り申す。 161 00:11:25,190 --> 00:11:27,690 父ちゃん…! (弘次郎)りんが・ 162 00:11:27,690 --> 00:11:30,530 女学校の何のと言い出したのは 鶴次さん・ 163 00:11:30,530 --> 00:11:32,860 あんたが そそのかしたのか? 164 00:11:32,860 --> 00:11:35,760 いや 私は そんな…。 父ちゃん 違うんだぞぃ! 165 00:11:35,760 --> 00:11:37,730 鶴次先生は 何も…。 166 00:11:37,730 --> 00:11:41,570 りんに 妙なヤソの知恵など 吹き込まないでいただきたい。 167 00:11:41,570 --> 00:11:46,380 これは 越後屋に嫁入ることが もう 決まっているんだ。 168 00:11:46,380 --> 00:11:48,410 こういうことだと・ 169 00:11:48,410 --> 00:11:50,880 今後あんたの家と つきあうことは やめねっかなんねえな。 170 00:11:50,880 --> 00:11:52,820 おとっつぁん! おとっつぁん! 171 00:11:52,820 --> 00:11:54,750 私は あんたの おとっつぁんではない! 172 00:11:54,750 --> 00:11:56,750 今日は引き取ってください! 173 00:12:00,990 --> 00:12:03,290 帰ってください。 174 00:12:13,000 --> 00:12:16,670 (千代)もう少し 時間がたって 落ち着けば・ 175 00:12:16,670 --> 00:12:19,880 お父さんも 考え直して くださるんやないかしら? 176 00:12:22,010 --> 00:12:24,680 父ちゃんは 思い込むと・ 177 00:12:24,680 --> 00:12:27,520 もう ず~っと そればっかりに なっちまうんだ。 178 00:12:27,520 --> 00:12:32,190 今だって 心の中じゃ 薩長と 戊辰の戦してんだよ 父ちゃんは。 179 00:12:32,190 --> 00:12:36,030 そういう お人に いきなり アメリカ人からの給費を・ 180 00:12:36,030 --> 00:12:39,900 もらえなどと 無神経に勧めた私が悪かった。 181 00:12:39,900 --> 00:12:44,370 かえって 気持ちを 固くさせてしまって…。 182 00:12:44,370 --> 00:12:46,300 ごめんなさいね おりんちゃん。 183 00:12:46,300 --> 00:12:52,110 ううん! わたすこそ ごめんなぇ。 先生に 嫌な思いさしてしまって。 184 00:12:52,110 --> 00:12:55,880 やっぱり 人を あてにしては わがんねぇな。 185 00:12:55,880 --> 00:12:57,810 自分のことなんだから。 186 00:12:57,810 --> 00:13:01,650 いや 自分一人の力には 限度があります。 187 00:13:01,650 --> 00:13:06,320 私は いつでも おりんさんの力になりますよ。 188 00:13:06,320 --> 00:13:10,490 …でも おりんさんの 本当の気持ちは どうなの? 189 00:13:10,490 --> 00:13:15,160 もう 女学校は あきらめますか? 190 00:13:15,160 --> 00:13:20,000 ううん。 わたすは 給費生に なっても 女学校さ行きてえ。 191 00:13:20,000 --> 00:13:22,840 たとえ 父ちゃんが許してくれなくても・ 192 00:13:22,840 --> 00:13:24,770 わたすは 行きたい。 193 00:13:24,770 --> 00:13:28,510 新之助さんには そういう おりんちゃんの気持ち・ 194 00:13:28,510 --> 00:13:30,810 話したことあるの? 195 00:13:32,680 --> 00:13:36,520 そうねえ…。 言いにくいわねぇ…。 196 00:13:36,520 --> 00:13:39,860 しかし どうしても 女学校に行きたければ・ 197 00:13:39,860 --> 00:13:42,360 それは 言わなければならないでしょう。 198 00:13:42,360 --> 00:13:45,860 あなたが 言ってあげるわけには… いかないわねぇ。 199 00:13:45,860 --> 00:13:50,530 それは できない! それは 筋が違う! 200 00:13:50,530 --> 00:13:53,570 でも その話を きちんとしなければ・ 201 00:13:53,570 --> 00:13:58,040 こちらばかりで 女学校の話を 進めるわけにもいかないでしょう。 202 00:13:58,040 --> 00:14:00,310 それは 越後屋さんに対して・ 203 00:14:00,310 --> 00:14:03,150 とても やましい行為に なりますからね。 204 00:14:03,150 --> 00:14:06,180 それは いけないことですよ。 205 00:14:06,180 --> 00:14:09,320 おりんちゃん どこへ? 越後屋さんに行ってきます。 206 00:14:09,320 --> 00:14:11,820 (2人)ええっ!? 207 00:14:11,820 --> 00:14:14,720 越後屋さんに わたすの気持ち 話してきます。 208 00:14:14,720 --> 00:14:16,690 自分のことだから 自分で話してきます。 209 00:14:16,690 --> 00:14:19,500 その方が 人に迷惑かけないし。 じゃ 行ってきます! 210 00:14:19,500 --> 00:14:21,430 (千代)ちょっと お待ちなさい! おりんちゃん! 211 00:14:21,430 --> 00:14:24,670 (鶴次)ちょっと もう少し考えてからの方が…! 212 00:14:24,670 --> 00:14:28,170 <はね駒は またしても 考える前に・ 213 00:14:28,170 --> 00:14:30,470 はねてしまったのでしたが…> 214 00:14:34,510 --> 00:14:42,020 ・~ 215 00:14:42,020 --> 00:14:45,850 [ 心の声 ] でも 自分のことなんだから…。・ 216 00:14:45,850 --> 00:14:47,790 おりん ほれ 行きな!・ 217 00:14:47,790 --> 00:14:50,790 目くっつぐって 入っちまえ!