1 00:00:02,210 --> 00:00:16,620 ・~ (テーマ音楽) 2 00:00:16,620 --> 00:01:20,950 ・~ 3 00:01:20,950 --> 00:01:24,950 (りん)やった~! やった~! やった~! 4 00:01:24,950 --> 00:01:29,190 <待ちに待った 女学校の 合格通知書が きたのです。・ 5 00:01:29,190 --> 00:01:34,600 ついに やったのです。 おめでとう おりんちゃん!> 6 00:01:34,600 --> 00:01:38,130 あっ 父ちゃんや 母ちゃんに 見せなっか。 7 00:01:38,130 --> 00:01:40,640 あっ! ごめんなんしょ! 8 00:01:40,640 --> 00:01:51,350 (英語で読み上げる声) 9 00:01:51,350 --> 00:01:55,990 (松浪) この キャサリン・E・ウィルソンというのは 校長先生のお名前で・ 10 00:01:55,990 --> 00:01:58,960 ご自分で ご署名されたものです。 11 00:02:01,860 --> 00:02:06,630 本当だなぇ? わたす 本当に 女学校さ 入ったんだなぇ? 12 00:02:06,630 --> 00:02:09,630 (松浪)本当ですよ。 本当に本当だなぇ? 13 00:02:09,630 --> 00:02:11,770 夢で ねえよなぇ? 14 00:02:11,770 --> 00:02:14,100 (鶴次)ちょっと ほっぺた つねってみたら どうでしょう。 15 00:02:14,100 --> 00:02:16,610 そうだなぇ。 痛~い! 痛たたた…。 16 00:02:16,610 --> 00:02:19,310 (鶴次)可哀想。 それは ちょっと つねりすぎでは ないでしょうか。 17 00:02:19,310 --> 00:02:21,610 (こと)あなたは 手加減ということを しないから。 18 00:02:21,610 --> 00:02:24,110 (やえ)わたすも夢みてるようで…。 おりんのほっぺたで・ 19 00:02:24,110 --> 00:02:27,980 間に合わせちまった。 ごめんなぇ。 ううん。 20 00:02:27,980 --> 00:02:30,290 だけど わたすも これで 安心した。 21 00:02:30,290 --> 00:02:34,120 これは 夢ではねえわ。 22 00:02:34,120 --> 00:02:38,290 松浪先生 ありがとうございました。 23 00:02:38,290 --> 00:02:42,170 (徳右衛門)全く この度は 貴殿に いかい お世話になり申した。・ 24 00:02:42,170 --> 00:02:45,800 かたじけない。 (松浪)いや 私は何も…。 25 00:02:45,800 --> 00:02:48,640 弘次郎… 弘次郎は どこ行った? 26 00:02:48,640 --> 00:02:50,670 (こと)さっきまで そこらに居りやしたが…。 27 00:02:50,670 --> 00:02:53,980 何をしておる! 娘が ご厄介になったというのに。 28 00:02:53,980 --> 00:02:57,850 待ってください。 お間違えのないように。 29 00:02:57,850 --> 00:03:00,280 おりんさんが 女学校に合格したのは・ 30 00:03:00,280 --> 00:03:03,190 あくまで おりんさん一人の力であって・ 31 00:03:03,190 --> 00:03:05,760 私は 何一つ お世話もしてなければ・ 32 00:03:05,760 --> 00:03:08,020 手心も加えて おりません。・ 33 00:03:08,020 --> 00:03:10,430 これを持ってきたのも ちょうど・ 34 00:03:10,430 --> 00:03:13,030 こちらの方に来る用事が あったもので・ 35 00:03:13,030 --> 00:03:16,900 わざわざ郵送する手間を 省いたまでのこと。 36 00:03:16,900 --> 00:03:20,100 何も お礼を言われる筋は ございません。 37 00:03:20,100 --> 00:03:23,010 どうぞ お気遣いなく。 ほんでも この子は・ 38 00:03:23,010 --> 00:03:26,780 試験は全部 駄目だったって 布団かぶって寝ていやしたんです。 39 00:03:26,780 --> 00:03:28,710 やんだ 言わねえで…。 40 00:03:28,710 --> 00:03:33,650 駄目だなんて 自分で 勝手に決めては いけないな。 41 00:03:33,650 --> 00:03:38,720 いや 試験の成績を公表する わけには まいりませんが・ 42 00:03:38,720 --> 00:03:43,290 おりんさんの成績は ちゃんと 合格に値するものでした。 43 00:03:43,290 --> 00:03:45,630 本当ですか? 44 00:03:45,630 --> 00:03:47,700 おりんさんの実力で 合格したんだから・ 45 00:03:47,700 --> 00:03:52,400 誰はばかることなく 大威張りで 学校へ行きなさい。 待ってます。 46 00:03:52,400 --> 00:03:57,340 はい 行きます! わたす 大威張りで 女学校さ行きます! 47 00:03:57,340 --> 00:04:00,140 よかったなぇ おりん。 48 00:04:00,140 --> 00:04:04,950 あんなに行きたがって いたんだもの… よかったなぇ。 49 00:04:04,950 --> 00:04:07,580 いがった。 いがった…。 50 00:04:07,580 --> 00:04:11,190 「いがった いがった」って 喜んでばあしいて いいんだべか。 51 00:04:11,190 --> 00:04:13,420 あの… 鶴次先生 あの…。 52 00:04:13,420 --> 00:04:18,930 ほれ 何つったっけ? あの~ ほら キュウ キュウ…。 53 00:04:18,930 --> 00:04:20,860 (鶴次)給費生ですか? そう それそれ。 54 00:04:20,860 --> 00:04:24,100 その給費生とやらに この おりんは・ 55 00:04:24,100 --> 00:04:26,040 してもらえるんで ござりやしょうか? 56 00:04:26,040 --> 00:04:29,270 ええ。 …え? あっ。 57 00:04:29,270 --> 00:04:31,940 あっ 松浪先生 給費生の件は 大丈夫ですか? 58 00:04:31,940 --> 00:04:33,880 それは ご心配なく。 59 00:04:33,880 --> 00:04:36,450 今度の入学試験でも おりんさんは・ 60 00:04:36,450 --> 00:04:40,180 給費生になれるだけの 十分な成績を とっております。 61 00:04:40,180 --> 00:04:43,620 お宅の方から はっきりした お申し込みがあれば・ 62 00:04:43,620 --> 00:04:49,090 学校側では 直ちに その旨 アメリカの本部に 申請いたします。・ 63 00:04:49,090 --> 00:04:51,030 どうぞ 授業料とか・ 64 00:04:51,030 --> 00:04:53,400 寄宿舎の費用とか ご心配なさらずに。 65 00:04:53,400 --> 00:04:58,130 ありがとうござりやす。 お世話かけやして。 66 00:04:58,130 --> 00:05:00,740 いや いがった。 いや いがった いがった! 67 00:05:00,740 --> 00:05:02,810 おりん いがったなぇ! 68 00:05:02,810 --> 00:05:06,540 「いがった」の大安売りだな。 いがった…。 69 00:05:06,540 --> 00:05:09,750 いがった…。 70 00:05:09,750 --> 00:05:11,680 (みつ)あっ 父ちゃん! 71 00:05:11,680 --> 00:05:14,250 (こと)弘次郎 どこに行っていたのですか?・ 72 00:05:14,250 --> 00:05:16,450 おりんがなぁ…。 73 00:05:19,090 --> 00:05:21,990 父ちゃん! これ! 74 00:05:21,990 --> 00:05:24,430 わたす 入ったんだ 女学校さ! 75 00:05:24,430 --> 00:05:28,200 これ わたすの名前。 わたす 女学校さ入ったんだ! 76 00:05:34,100 --> 00:05:36,210 …父ちゃん? 77 00:05:43,280 --> 00:05:45,350 (やえ)おとっつぁん! 78 00:05:45,350 --> 00:05:48,950 この通知書はなぇ 松浪先生が仙台から・ 79 00:05:48,950 --> 00:05:51,690 わざわざ持ってきて くだすったんだぞぇ。 80 00:05:51,690 --> 00:05:53,960 ひと言 お礼 申し上げてくだっしょ。 81 00:05:53,960 --> 00:05:57,730 これからも おりんが お世話に なるんだから。 おとっつぁん…。 82 00:06:04,170 --> 00:06:06,170 おめでとうございます。 83 00:06:14,940 --> 00:06:18,080 おとっつぁん…。 (徳右衛門)弘次郎!・ 84 00:06:18,080 --> 00:06:20,020 そういう作法は あるまい。 85 00:06:20,020 --> 00:06:23,950 娘のために いろいろと お手間を かけた方に・ 86 00:06:23,950 --> 00:06:26,260 お礼のひと言も 申し上げぬというのは・ 87 00:06:26,260 --> 00:06:28,190 いかに何でも 無礼であろう!・ 88 00:06:28,190 --> 00:06:31,560 ちゃんと こっちへ来て ご挨拶 申し上げい! 89 00:06:33,600 --> 00:06:39,340 (弘次郎) 勘当した娘が何をしようと こちらには関係ない。 90 00:06:39,340 --> 00:06:41,940 勝手にするが よかろう。 失礼。 91 00:06:41,940 --> 00:06:44,140 弘次郎! (やえ)おとっつぁん…。 92 00:06:47,510 --> 00:06:50,950 (こと)申し訳ござりやせん。 93 00:06:50,950 --> 00:06:53,850 あのような頑固者で…。 94 00:06:53,850 --> 00:06:58,290 いや 私の方こそ 差し出たまねをして・ 95 00:06:58,290 --> 00:07:00,990 ご無礼申し上げました。 96 00:07:00,990 --> 00:07:03,230 おりんさんの お父上に どうぞ・ 97 00:07:03,230 --> 00:07:06,500 お詫びを 申し上げておいてください。 98 00:07:06,500 --> 00:07:09,100 それでは 我々は これで…。 99 00:07:11,330 --> 00:07:13,340 先生! 100 00:07:18,570 --> 00:07:20,580 先生! 101 00:07:23,410 --> 00:07:26,320 先生 ごめんなぇ。 102 00:07:26,320 --> 00:07:31,090 先生 父ちゃんのこと 勘弁してくだっしょ。 103 00:07:31,090 --> 00:07:33,020 いいんだよ。 104 00:07:33,020 --> 00:07:36,860 私には お父さんの気持ちは よ~く分かってるから。 105 00:07:36,860 --> 00:07:40,530 おりんさんは 何にも心配することありません。 106 00:07:40,530 --> 00:07:45,870 せっかく 合格できたんだから そんな 泣き顔は やめましょう。 107 00:07:45,870 --> 00:07:48,600 おりんさんに そんな顔は 似合わない。・ 108 00:07:48,600 --> 00:07:51,110 さぁ 笑って。 109 00:07:52,780 --> 00:07:54,710 笑って。 110 00:07:54,710 --> 00:07:57,910 ほら 笑って。・ 111 00:07:57,910 --> 00:08:00,550 笑って。 112 00:08:00,550 --> 00:08:03,590 アハッ… アハハ! アハハハ…! 113 00:08:03,590 --> 00:08:05,720 (鶴次)ちょっと 笑いすぎ。 114 00:08:05,720 --> 00:08:08,560 そう 何事も 笑顔で ぶつかるのが・ 115 00:08:08,560 --> 00:08:11,060 おりんさんには 一番よく似合っている。 116 00:08:11,060 --> 00:08:14,100 女学校に入ってからも その元気を忘れないように。 117 00:08:14,100 --> 00:08:17,400 ねっ。 はい! 118 00:08:17,400 --> 00:08:20,900 先生 わたす 女学校さ入ったら・ 119 00:08:20,900 --> 00:08:23,940 先生に 何でも 教えてもらえるんだなぇ。 120 00:08:23,940 --> 00:08:26,080 (松浪)そうですよ。 121 00:08:26,080 --> 00:08:28,840 いつでも 先生と一緒に 勉強できるんだなぇ。 122 00:08:37,820 --> 00:08:41,420 女学校のことで 相談があったら いつでも いらっしゃい。 123 00:08:41,420 --> 00:08:43,930 笑って! ねっ? 124 00:08:57,610 --> 00:08:59,810 行ってまいりやす。 125 00:09:12,120 --> 00:09:15,020 (新之助)おりんちゃん! 126 00:09:15,020 --> 00:09:18,230 おりんちゃん 女学校 駄目だったんだって? えっ? 127 00:09:18,230 --> 00:09:20,160 さっき おふみちゃんに会ったら そう言ってた。 128 00:09:20,160 --> 00:09:22,570 だから 横浜の あにさんのとこに 行くんだって? 129 00:09:22,570 --> 00:09:26,400 そでねえの…。 いがったぁ 女学校さ入れねくて。 130 00:09:26,400 --> 00:09:29,310 そんなら 何も問題ねえべした。 横浜さ行くことねえ。 131 00:09:29,310 --> 00:09:31,740 俺んとこさ来れば いいんだよ。 新之助さん…。 132 00:09:31,740 --> 00:09:33,680 おりんちゃん まだ勘当されてんだべ? 133 00:09:33,680 --> 00:09:36,250 小学校終えたら 家を出なっかなんねえんだべ? 134 00:09:36,250 --> 00:09:39,580 そんなら 俺の家さ 来さんしょ。 勘当されてんだから・ 135 00:09:39,580 --> 00:09:42,250 かまわねえべ。 ちょうどいいべした。 136 00:09:42,250 --> 00:09:45,290 今日から 来さんしょ。 おら家の じっつぁまも おっかさんも・ 137 00:09:45,290 --> 00:09:48,120 きっと喜ぶわ。 新之助さん! わたす 今日なぇ・ 138 00:09:48,120 --> 00:09:50,960 新之助さんと ちゃんと話すべえと 思って ここさ来たんだ。 139 00:09:50,960 --> 00:09:53,600 いやぁ そうかえ? いやいや まんず いがった。 140 00:09:53,600 --> 00:09:55,630 さぁ やべ! やべ! 141 00:09:55,630 --> 00:09:58,270 なじょした? 142 00:09:58,270 --> 00:10:02,140 これ… 今日 わたすの家さ きたんだ。 143 00:10:02,140 --> 00:10:06,810 何だ こりゃ? わたす 東北女学校さ合格したの。 144 00:10:13,720 --> 00:10:18,450 ごめんなぇ 新之助さん。 わたす 自分のわがまま よく分かってる。 145 00:10:18,450 --> 00:10:21,290 ほんでも 何度 考えても お嫁さんになるよりも・ 146 00:10:21,290 --> 00:10:23,230 女学校さ 行きたかったんだ。 147 00:10:23,230 --> 00:10:26,960 どうしても どうしても 行きたかったんだ。 148 00:10:26,960 --> 00:10:32,300 でも 新之助さんのことが 嫌だっつうんでは ないんだよ。 149 00:10:32,300 --> 00:10:35,140 それは 本当なんだよ。 それに わたす・ 150 00:10:35,140 --> 00:10:37,970 新之助さんの じいさまや おっかさまや・ 151 00:10:37,970 --> 00:10:39,910 みんな すごく好きだ。 152 00:10:39,910 --> 00:10:42,480 でも どうしても 女学校さ行きたかったの。 153 00:10:42,480 --> 00:10:46,350 分かってくだっしょ 新之助さん! それは 分かってっけど…。 154 00:10:46,350 --> 00:10:48,980 おりんちゃん 俺の気持ちも 分かってくだっしょ。 155 00:10:48,980 --> 00:10:52,660 分かってる。 よく分かってる。 ほんなら なして? 156 00:10:52,660 --> 00:10:57,490 分かってても… 分かってても 世の中には・ 157 00:10:57,490 --> 00:11:00,000 どうしようもねえことっつうのが あるんだ。 158 00:11:00,000 --> 00:11:03,870 ウッタ~ 偉そうに…。 女学校 入ったかと思って。 159 00:11:03,870 --> 00:11:07,800 偉そうに 聞こえたかい? ごめんなぇ。 160 00:11:07,800 --> 00:11:10,110 ほんでも わたす・ 161 00:11:10,110 --> 00:11:13,980 どうしても 新之助さんの お嫁さんには なれねえから。 162 00:11:13,980 --> 00:11:17,280 お嫁さんと 女学校と 両方は できねえから。 163 00:11:17,280 --> 00:11:22,450 悪いけんど わたすは… 女学校を とるから。 164 00:11:22,450 --> 00:11:25,490 それだけを 新之助さんに 言うべと思って。 165 00:11:25,490 --> 00:11:29,630 それで 俺の家さ 来るところだったのか…。 166 00:11:29,630 --> 00:11:31,560 ごめんなっしょ。 167 00:11:31,560 --> 00:11:34,330 勘弁してくだっしょ! 168 00:11:34,330 --> 00:11:36,330 おりんちゃん。 169 00:11:38,630 --> 00:11:41,300 やめて! やめて! 170 00:11:41,300 --> 00:11:46,780 キャ~! やめて… やめて…。 171 00:11:59,190 --> 00:12:14,600 ・~ 172 00:12:14,600 --> 00:12:17,110 新之助さん…。 173 00:12:21,980 --> 00:12:24,880 ありがとうなぇ! 174 00:12:24,880 --> 00:12:34,020 ・~ 175 00:12:34,020 --> 00:12:36,030 あぁ…。 176 00:12:39,300 --> 00:12:42,530 頑固は 分かっていたげんと・ 177 00:12:42,530 --> 00:12:47,300 あだに 心の底から 冷やっこい人とは 思わねがった。 178 00:12:47,300 --> 00:12:50,340 あれでは あんまりだわ…。 179 00:12:50,340 --> 00:12:54,810 やえさん それでは 頭に血が上るから…。 180 00:12:54,810 --> 00:12:59,480 もう とっくに 血は上りきっておりやす。 181 00:12:59,480 --> 00:13:01,750 わたすは おとっつぁんみてえに・ 182 00:13:01,750 --> 00:13:04,720 血も涙もねえ人間とは 違うんだから。 183 00:13:04,720 --> 00:13:09,490 娘が あだに苦労して 女学校さ 入ったのに・ 184 00:13:09,490 --> 00:13:12,260 「おめでとう」の ひと言も 言わずに・ 185 00:13:12,260 --> 00:13:15,600 お世話になった先生にも 挨拶もしねえで。 186 00:13:15,600 --> 00:13:18,100 あだな父親が どこに おりやすか…。 187 00:13:18,100 --> 00:13:20,600 そのとおり! ほんとに冷やっこいんだわ。 188 00:13:20,600 --> 00:13:22,710 そのとおり! 189 00:13:24,540 --> 00:13:32,550 やえさん… 橘家の男たちは みんな ああなのですよ。 190 00:13:32,550 --> 00:13:39,820 妙に筋張って 人の情というものを 見せたがらないのです。 191 00:13:39,820 --> 00:13:45,130 私も 若い頃は 随分 寂しい思いを させられました。 192 00:13:45,130 --> 00:13:47,800 おいおい! 193 00:13:47,800 --> 00:13:54,970 50年 連れ添わねば 橘家の男のよさは 分かりません。 194 00:13:54,970 --> 00:13:58,640 50年も あだな人と 一緒にいたんでは・ 195 00:13:58,640 --> 00:14:02,540 わたす ボロボロの つるし柿に なっちまう。 196 00:14:02,540 --> 00:14:05,250 (こと)私を ご覧なさい。 197 00:14:05,250 --> 00:14:08,750 女は 我慢強く できているのですよ。 198 00:14:08,750 --> 00:14:10,690 おっかさまは おきれいだもの。 199 00:14:10,690 --> 00:14:15,920 50年もたてば 向こうが 我慢してくれるように なります。 200 00:14:15,920 --> 00:14:18,430 いいかげんにせい! フフフフフ…。 201 00:14:18,430 --> 00:14:23,770 それにしても 弘次郎のやつ! どこ行ったのか! 202 00:14:23,770 --> 00:14:26,100 (泣き声) 203 00:14:26,100 --> 00:14:45,890 ・~