1 00:00:02,170 --> 00:00:20,420 ・~ (テーマ音楽) 2 00:00:20,420 --> 00:00:59,130 ・~ 3 00:01:00,730 --> 00:01:03,570 (りん)Mr.Takamura. (善平)Yes. 4 00:01:03,570 --> 00:01:05,900 Do you like studying English? 5 00:01:05,900 --> 00:01:09,570 Yes, I like studying English very much. 6 00:01:09,570 --> 00:01:12,410 Very good. それでは 皆さん 一緒に・ 7 00:01:12,410 --> 00:01:15,080 今日 勉強したところを 読んでみましょう。 8 00:01:15,080 --> 00:01:17,910 Do you like studying English? 9 00:01:17,910 --> 00:01:20,580 (一同) Do you like studying English? 10 00:01:20,580 --> 00:01:25,090 <英語塾の教師になって 5日目 女のりんの授業に・ 11 00:01:25,090 --> 00:01:28,420 男子の生徒たちも 慣れてきたようですが…> 12 00:01:28,420 --> 00:01:32,600 Very Good. それでは 授業を これで終わります。 13 00:01:32,600 --> 00:01:36,470 お昼休みのあと 午後の授業は スペンサー先生が英文法を…。 14 00:01:36,470 --> 00:01:41,600 (河井)ちょっと失礼。 諸君 まことに申し訳ないが・ 15 00:01:41,600 --> 00:01:46,110 スペンサー博士は お風邪がまだ治らず 頭痛が激しいため・ 16 00:01:46,110 --> 00:01:49,610 今日も休むと 今 使いの者が 伝言を持ってきました。 17 00:01:49,610 --> 00:01:51,950 またか? 2回やっただけじゃないか。 18 00:01:51,950 --> 00:01:54,450 西洋人は丈夫だって聞いたけどな。 気楽に休むよな。 19 00:01:54,450 --> 00:01:59,290 (河井)静かに。 それでは 午後の授業は…・ 20 00:01:59,290 --> 00:02:02,890 よろしいですか? はい わたすは かまいませんが。 21 00:02:02,890 --> 00:02:06,560 それじゃ 午後は また 橘先生に お願いいたします。 22 00:02:06,560 --> 00:02:09,230 ご不満の向きも あるかと思いますが・ 23 00:02:09,230 --> 00:02:12,140 スペンサー博士の お体が回復されたら・ 24 00:02:12,140 --> 00:02:14,570 その分の穴埋めは やっていただきますから・ 25 00:02:14,570 --> 00:02:18,440 どうかご納得いただきますように。 では よろしく。 26 00:02:18,440 --> 00:02:21,340 (岩本)おりん先生の授業ばっかり じゃないか。 27 00:02:21,340 --> 00:02:23,280 (平岡) これでは まるで女学校だよ。 28 00:02:23,280 --> 00:02:26,750 (岩本)諸君! 明日から 頭に リボン 結んでこよう。 29 00:02:26,750 --> 00:02:32,560 (笑い声) 30 00:02:32,560 --> 00:02:42,770 (子供たちの騒ぐ声) 31 00:02:42,770 --> 00:02:45,670 (志乃)これは 檀家の米問屋で・ 32 00:02:45,670 --> 00:02:48,440 小僧や女中たちに 着せるものですが・ 33 00:02:48,440 --> 00:02:51,110 今 おかみさんが 体をこわしているもので・ 34 00:02:51,110 --> 00:02:53,440 誰かに 仕立てを頼みたいと…。 35 00:02:53,440 --> 00:02:56,350 (やえ)これを 縫わせて もらえるんで ござりやすか。 36 00:02:56,350 --> 00:03:01,880 何か 内職を お探しとかで…。 それで 早速に これを…。 37 00:03:01,880 --> 00:03:04,390 いやいや 勝手を申しまして・ 38 00:03:04,390 --> 00:03:06,890 いろいろ ありがとうござりやした。 39 00:03:06,890 --> 00:03:09,790 (こと)ご親切に。 このようなことであれば・ 40 00:03:09,790 --> 00:03:12,560 私も手伝うことが できやすので。 41 00:03:12,560 --> 00:03:15,900 このほかにも わたすらに 出来るような仕事が・ 42 00:03:15,900 --> 00:03:17,830 ありやしたら 何でも いたしやすから・ 43 00:03:17,830 --> 00:03:20,400 言いつけてくだっしょ。 お願いいたしやす。 44 00:03:20,400 --> 00:03:25,240 女の仕事は こまごましたことなら それは ございますけど・ 45 00:03:25,240 --> 00:03:29,080 とても こちら様に申し上げる ようなことは なかなか…。 46 00:03:29,080 --> 00:03:32,750 そのようなお気遣いは どうぞ ご無用に。 47 00:03:32,750 --> 00:03:37,620 このように何もかも捨てて 東京に 出てまいりましたからには・ 48 00:03:37,620 --> 00:03:42,760 家中の者 皆 それぞれに 覚悟を決めておりやす。・ 49 00:03:42,760 --> 00:03:46,100 どのような仕事でも させていただくつもりで・ 50 00:03:46,100 --> 00:03:50,270 ございますので どうぞ 何なりと お申しつけくださりませ。 51 00:03:50,270 --> 00:03:54,570 お頼み申します。 おっかさま…。 52 00:04:02,210 --> 00:04:06,080 (善平)あの 先生 何か…? お昼 まだなんでしょ? 53 00:04:06,080 --> 00:04:08,890 はあ…。 たくさん 持ってきすぎたから・ 54 00:04:08,890 --> 00:04:12,190 お願い 助けて。 荷物減らしに。 55 00:04:23,070 --> 00:04:26,740 百姓の三男ですから 小学校を終えたら・ 56 00:04:26,740 --> 00:04:29,640 すぐ 家の手伝いや 近所の手伝いで…。 57 00:04:29,640 --> 00:04:32,540 それでも どうしても 英語の勉強がしたくて・ 58 00:04:32,540 --> 00:04:36,080 よそで働いて もらった金を 全部 ためておいたんです。 59 00:04:36,080 --> 00:04:38,920 そう… でも 月謝を・ 60 00:04:38,920 --> 00:04:42,250 半年分 納めるのには 足りなかったんでない? 61 00:04:42,250 --> 00:04:45,760 足らなかった…。 で どうしたの? 62 00:04:45,760 --> 00:04:49,430 おっかさんが 嫁入りの時 持ってきた・ 63 00:04:49,430 --> 00:04:54,100 自分の母親の形見の帯を売って お金を つくってくれました。 64 00:04:54,100 --> 00:04:56,770 そう…。 65 00:04:56,770 --> 00:05:02,040 わたすもなぇ 15の時に 女学校 受けたんだげんと・ 66 00:05:02,040 --> 00:05:05,710 その時も やっぱり お金は 自分で内職したり・ 67 00:05:05,710 --> 00:05:07,740 やっぱり おっかさんが 助けてくれたりして・ 68 00:05:07,740 --> 00:05:12,380 やっと受けられたんだぞぃ。 そうですか。 先生も…。 69 00:05:12,380 --> 00:05:17,890 それで あなた 今 何してるの? 深川で 夜の倉庫番 してます。 70 00:05:17,890 --> 00:05:21,760 それで 昼は勉強? あら えらいなぃ。 疲れないの? 71 00:05:21,760 --> 00:05:26,060 はい! 英語の勉強が楽しくて ちっとも疲れません! 72 00:05:26,060 --> 00:05:28,900 そう…。 73 00:05:28,900 --> 00:05:34,070 おっかさんのためにも がんばらねっかなぃ! はい! 74 00:05:34,070 --> 00:05:37,740 さ そろそろ 昼休み 終わっから…。 75 00:05:37,740 --> 00:05:39,940 あの… おりん先生! 76 00:05:41,580 --> 00:05:45,080 握り飯 うまかったです。 77 00:05:50,250 --> 00:05:54,120 これは なかなか 織りが しっかりしているから・ 78 00:05:54,120 --> 00:05:57,990 縫うのに ちいと骨がかかりやすなぃ。 79 00:05:57,990 --> 00:06:01,200 おっかさま…。 はい? 80 00:06:01,200 --> 00:06:04,700 申し訳ござりやせん。 何がですか? 81 00:06:04,700 --> 00:06:09,540 おっかさまに 人様の仕立て物などさせて…。 82 00:06:09,540 --> 00:06:13,210 二本松から わざわざ呼ばっておきながら・ 83 00:06:13,210 --> 00:06:16,250 親孝行どころか こだことまでさせて…。 84 00:06:16,250 --> 00:06:19,080 まことに 申し訳ござりやせん。 85 00:06:19,080 --> 00:06:24,550 それは違いますぞぇ やえさん。 は…? 86 00:06:24,550 --> 00:06:28,220 年寄りに 何もさせずに 飾っておくのが・ 87 00:06:28,220 --> 00:06:31,060 親孝行ではござりやせん。 88 00:06:31,060 --> 00:06:36,730 こうやって 年寄りにも 楽しみや 苦しみを 分けてくれるのが・ 89 00:06:36,730 --> 00:06:40,240 本当の親孝行でござりやす。・ 90 00:06:40,240 --> 00:06:44,570 天井にまつられて 役立たずの年寄りでいるよりは・ 91 00:06:44,570 --> 00:06:48,410 こうして いくらかでも 役に立っているかと思う方が・ 92 00:06:48,410 --> 00:06:50,910 どんなに うれしいか…。・ 93 00:06:50,910 --> 00:06:56,420 そんな余計な気遣いをすることは ありやせん。 94 00:06:56,420 --> 00:07:02,020 家中 みんなが こうして 一生懸命 働いている時に・ 95 00:07:02,020 --> 00:07:05,060 年寄りだけを 仲間はずれに しないでくだっしょ。・ 96 00:07:05,060 --> 00:07:09,900 なぇ? やえさん。 おっかさま…。 97 00:07:09,900 --> 00:07:13,640 ・(徳右衛門)ヤッ! トォ~!・ 98 00:07:13,640 --> 00:07:17,370 ヤッ! トォ~!・ 99 00:07:17,370 --> 00:07:22,040 剣の構え 足の運びを よ~く見て。 いいな? 100 00:07:22,040 --> 00:07:24,710 前へ 前へ。 101 00:07:24,710 --> 00:07:28,220 振りかぶって 振り下ろす! 102 00:07:28,220 --> 00:07:30,720 引く 引く。 103 00:07:30,720 --> 00:07:32,760 いいな? さぁ やってみよう。 104 00:07:32,760 --> 00:07:38,230 構えて。 前へ 前へ。 105 00:07:38,230 --> 00:07:41,060 振りかぶって…。 (一同)ヤ~ッ! 106 00:07:41,060 --> 00:07:44,900 引く 引く。 いいぞ もう一度!・ 107 00:07:44,900 --> 00:07:47,870 前へ 前へ。 108 00:07:47,870 --> 00:07:52,580 スペンサー博士が 来週からの授業に・ 109 00:07:52,580 --> 00:07:56,450 この本を テキストとして使いたいと 言っておられるので・ 110 00:07:56,450 --> 00:08:01,680 諸君に 購入してもらいます。 1冊 1円50銭。 111 00:08:01,680 --> 00:08:03,720 代金前払いで・ 112 00:08:03,720 --> 00:08:07,020 外国本扱いの本屋に 申し込みますので・ 113 00:08:07,020 --> 00:08:09,860 明日までに 1円50銭を納めてください。 114 00:08:09,860 --> 00:08:11,790 もちろん 今日でも かまいません。・ 115 00:08:11,790 --> 00:08:14,730 買わない者は この本についての 授業は 受けられません。 116 00:08:14,730 --> 00:08:19,200 あの… そういう本代は 授業料とは 別なのですか? 117 00:08:19,200 --> 00:08:22,240 授業料と本代とは 全く別のもんです。 118 00:08:22,240 --> 00:08:25,010 買いたくない者は 買わなくて かまいません。 119 00:08:25,010 --> 00:08:27,540 この本を売って 私が もうける わけでは ないのですから。 120 00:08:27,540 --> 00:08:30,580 (生徒たち)お願いします。 (河井)順番に 順番に。 橘先生・ 121 00:08:30,580 --> 00:08:34,320 金を納めた人の名前 書きとめてください。 はい…。 122 00:08:34,320 --> 00:08:37,050 岩本です。 岩本君。 平岡です。 123 00:08:37,050 --> 00:08:39,090 平岡君。 佐々木です。 124 00:08:39,090 --> 00:08:42,220 これ 半分だね。 明日 残り 持ってくるように。・ 125 00:08:42,220 --> 00:08:44,890 橘先生 ちゃんと書いてますか? はい。 126 00:08:44,890 --> 00:08:46,900 (河井)はい 次は? 127 00:09:03,280 --> 00:09:05,850 お金ができた時の 後払いっていうんでは・ 128 00:09:05,850 --> 00:09:07,780 どうしても 駄目なんですか? 129 00:09:07,780 --> 00:09:11,350 納めてある授業料の中から 一時的に 本代だけ・ 130 00:09:11,350 --> 00:09:13,860 立て替えておくっていうのは 駄目なんですか? 131 00:09:13,860 --> 00:09:17,190 そういう特例は 認めないことになっているんで。 132 00:09:17,190 --> 00:09:19,230 でも たった1人ぐらい…。 133 00:09:19,230 --> 00:09:21,700 「1人ぐらい 1人ぐらい」って やってると・ 134 00:09:21,700 --> 00:09:24,200 そのうち 「みんな」ってことに なっちまうんだ。 135 00:09:24,200 --> 00:09:29,040 生徒に対する思いやりは 結構ですがね・ 136 00:09:29,040 --> 00:09:31,710 金銭のことに それを 持ち込んじゃいけない。 137 00:09:31,710 --> 00:09:35,040 冷酷なようでも 金は金 人情は人情・ 138 00:09:35,040 --> 00:09:37,080 はっきり 一線を画さなきゃ。 139 00:09:37,080 --> 00:09:39,920 僕は 塾の経営者として・ 140 00:09:39,920 --> 00:09:44,720 金銭に関しては きちんと していたいんでね。 141 00:09:44,720 --> 00:09:48,560 じゃあ 善平さんの本は わたすが買います。 142 00:09:48,560 --> 00:09:50,560 え? 143 00:09:57,070 --> 00:09:59,570 あら ちょっと 足りねえわ…。 144 00:09:59,570 --> 00:10:01,600 残りは 明日 持ってきますから・ 145 00:10:01,600 --> 00:10:05,070 これで 善平さんの本も 申し込んどいてください。 146 00:10:05,070 --> 00:10:08,740 それじゃ 君の金が なくなってしまうでしょう。 147 00:10:08,740 --> 00:10:11,580 かまいません。 かまいません? 148 00:10:11,580 --> 00:10:13,920 別に買い物もしませんし・ 149 00:10:13,920 --> 00:10:18,750 それに 月末には もうすぐ お給料が頂けますから。 150 00:10:18,750 --> 00:10:21,790 善平さんには 返せる時に 返してもらいます。 151 00:10:21,790 --> 00:10:25,290 どうぞ これで お願いいたします。 152 00:10:36,170 --> 00:10:39,140 おりんさん。 153 00:10:39,140 --> 00:10:42,980 君の優しさは 感動的だけどね・ 154 00:10:42,980 --> 00:10:49,290 これでは 君は 東京では 生きていけないよ。 155 00:10:49,290 --> 00:10:52,790 東京は 怖い町だよ。 156 00:10:52,790 --> 00:10:55,830 生き馬の目を抜くって 言われてる町だよ。 157 00:10:55,830 --> 00:10:58,290 食うか食われるか…。 158 00:10:58,290 --> 00:11:01,200 人のことなんか考えてたら・ 159 00:11:01,200 --> 00:11:04,730 自分が そのうち首をくくらなきゃ ならないように なっちまうんだ。 160 00:11:04,730 --> 00:11:09,410 人のことより まず自分のこと。 161 00:11:09,410 --> 00:11:15,210 そう思って やっていかなきゃ 東京では 生きていけないよ。 162 00:11:18,110 --> 00:11:23,950 僕の言うことが 嘘じゃないことを・ 163 00:11:23,950 --> 00:11:28,590 君は 今に きっと 思い知る時がくるだろう。 164 00:11:28,590 --> 00:11:42,840 ・~ 165 00:11:42,840 --> 00:11:46,810 でも わたす 東京を そだに おっかねえ町だとは思わねえわ。 166 00:11:46,810 --> 00:11:51,110 それは 相馬に比べれば 人間も町も ずいぶん忙しそうで・ 167 00:11:51,110 --> 00:11:53,620 まごまごしてると はね飛ばされそうだけど・ 168 00:11:53,620 --> 00:11:57,490 でも おっかねえっつう感じでは ないわね。 169 00:11:57,490 --> 00:12:00,720 わたすは みんな生き生きしていて いいと思うげんとなぇ。 170 00:12:00,720 --> 00:12:04,590 それは わしも同感。 人のことより 我が身のことと言うが・ 171 00:12:04,590 --> 00:12:07,060 東京には そんな不人情な者ばかりが・ 172 00:12:07,060 --> 00:12:10,930 住んでいるわけではない。 そのとおりでござりやす。 173 00:12:10,930 --> 00:12:14,400 住まいを こうして ただで貸してくれたり・ 174 00:12:14,400 --> 00:12:19,280 内職の世話までしてくれたり ご親切なことで…。 175 00:12:19,280 --> 00:12:25,110 それに この辺りの子供は みんな 人なつこくて 素直で かわいい。 176 00:12:25,110 --> 00:12:28,420 「おじいちゃん 剣術教えておくれ」 って・ 177 00:12:28,420 --> 00:12:31,090 わしの周りに いっぱい集まってきてな。 178 00:12:31,090 --> 00:12:33,420 明日から ちいと もんでやろう。 179 00:12:33,420 --> 00:12:35,930 なかなか筋のいい童もいるんだぞ。 180 00:12:35,930 --> 00:12:39,600 (弘次郎)2人で 剣術の道場でも 開きやすか 親父さま。 181 00:12:39,600 --> 00:12:42,100 はっ それは 大変だ。 182 00:12:42,100 --> 00:12:45,940 そうなると わたすは 道場の奥さまっつうことだから・ 183 00:12:45,940 --> 00:12:47,970 こうしてらんねえ。 184 00:12:47,970 --> 00:12:51,610 侍の奥方のように 上品にしてねっか…。 185 00:12:51,610 --> 00:12:54,440 冗談を真に受ける奴があるか! ばかもん。・ 186 00:12:54,440 --> 00:12:57,780 いい年して 冗談と本気の 区別ぐらい 分かれ! 187 00:12:57,780 --> 00:13:00,680 わたすも 冗談で言ったんだぞぃ。・ 188 00:13:00,680 --> 00:13:06,220 いい年して 冗談と本気の 区別ぐらい 分かってくだっしょ。 189 00:13:06,220 --> 00:13:10,390 お面 一本とられたな 弘次郎。 190 00:13:10,390 --> 00:13:14,900 (こと)お茶でも いれやすかなぃ。 ばあさま わたすが いれっから。 191 00:13:14,900 --> 00:13:17,730 おとっつぁん やっぱし これ わたすが 貼らねっか。 192 00:13:17,730 --> 00:13:21,070 いい… いいがら! いいがらでねえがら。 193 00:13:21,070 --> 00:13:24,910 ほれ 貼るぞぃ。 はい。 194 00:13:24,910 --> 00:13:30,410 おとっつぁんが 冗談言ったの わたす 初めて聞いた。 195 00:13:30,410 --> 00:13:34,620 おとっつぁん いがったなぃ 東京さ来て。 196 00:13:39,590 --> 00:13:45,460 おはようございます! あら また 善平さんが 一番乗り? 197 00:13:45,460 --> 00:13:48,100 どうしたの? 198 00:13:48,100 --> 00:13:51,130 あら どうしたの? これ。 199 00:13:51,130 --> 00:13:53,840 机や黒板 どこさ行ったの? 200 00:13:57,770 --> 00:14:01,040 塾長さん! 塾長さん? 201 00:14:01,040 --> 00:14:05,210 先生! 塾長は 居ません。 202 00:14:05,210 --> 00:14:11,550 奥には 誰も居ません。 何一つ ありません。 203 00:14:11,550 --> 00:14:14,560 裏の大家に聞きに行ったら…。 204 00:14:16,730 --> 00:14:19,630 どうしたの? 205 00:14:19,630 --> 00:14:23,230 塾長は 昨日 大家も気がつかないうちに・ 206 00:14:23,230 --> 00:14:28,400 出てったんだそうです! 家賃も払わずに…。 207 00:14:28,400 --> 00:14:30,440 だまされたんです。 208 00:14:30,440 --> 00:14:34,210 初めから そのつもりだったんです! 209 00:14:34,210 --> 00:14:36,280 なんですって…? 210 00:14:36,280 --> 00:14:42,920 この塾も 塾長も スペンサー博士も みんな 詐欺だったんです。 211 00:14:42,920 --> 00:14:47,760 我々は みんな だまされたんですよ! 212 00:14:47,760 --> 00:14:50,090 ウッタ~。 213 00:14:50,090 --> 00:14:55,100 ・~