1 00:00:02,210 --> 00:00:20,660 ・~ (テーマ音楽) 2 00:00:20,660 --> 00:00:58,830 ・~ 3 00:01:00,930 --> 00:01:03,230 (やえ)おりん…? 4 00:01:05,440 --> 00:01:08,610 こだとこに 置きっぱなしで…。 5 00:01:13,180 --> 00:01:15,880 どこ… おりん? 6 00:01:21,780 --> 00:01:23,990 おりん? 7 00:01:25,660 --> 00:01:28,660 おりん?・ 8 00:01:28,660 --> 00:01:31,290 何 ここかい? (便所の戸を たたく音) 9 00:01:31,290 --> 00:01:33,500 (やえ)居ねえの…。 10 00:01:36,800 --> 00:01:40,970 おりんと ばあさまは まだ帰って こねんでやすか? おとっつぁん。 11 00:01:40,970 --> 00:01:43,310 (弘次郎) 居ないんなら そうだろう。 12 00:01:43,310 --> 00:01:45,640 ばあさまと 何 買いに行ったんだ。 13 00:01:45,640 --> 00:01:47,580 ちょっと 買い物さ行く っつうから・ 14 00:01:47,580 --> 00:01:50,480 そこの八百屋にでも行ったのかと 思ったんだげんと…。 15 00:01:50,480 --> 00:01:54,150 じいさま。 ばあさま 何か言っておりやしたか? 16 00:01:54,150 --> 00:01:56,190 (徳右衛門)別に 何も聞いてない。 17 00:01:56,190 --> 00:01:58,820 どうだ? この文字は。 18 00:01:58,820 --> 00:02:02,790 まんつ 立派な字だこと。 我ながら 上出来。 19 00:02:02,790 --> 00:02:06,100 古今の名筆 王義之も 顔色なし。 20 00:02:06,100 --> 00:02:08,030 自分で褒めるのが 一番 間違いない。 21 00:02:08,030 --> 00:02:11,270 下宿人の部屋に はっておくのは もったいねえようだわ。 22 00:02:11,270 --> 00:02:13,200 (弘次郎)やえ! はい。 23 00:02:13,200 --> 00:02:18,040 下宿屋としての 1か月分の かがりを知りたいから・ 24 00:02:18,040 --> 00:02:20,980 これに 下宿屋関係の支払金を・ 25 00:02:20,980 --> 00:02:24,280 どんな 細かいものも きちんと 書きつけといてくれ。 26 00:02:24,280 --> 00:02:26,320 それから…。 これは おりんに言ってくだっしょ。 27 00:02:26,320 --> 00:02:28,950 お金のことは おりんに任せてあっから。 28 00:02:28,950 --> 00:02:30,890 おりんに任すにしても・ 29 00:02:30,890 --> 00:02:33,120 お前も こういうことが きちんと分かってないと…。 30 00:02:33,120 --> 00:02:35,790 ごめんなぇ 私 やりかけの仕事があっから。 31 00:02:35,790 --> 00:02:39,300 まったく この忙しいのに 何してんだべ おりんは! 32 00:02:39,300 --> 00:02:42,330 (源造)ただいま! あれ 今日は半日でござりやすか? 33 00:02:42,330 --> 00:02:44,470 いや 会社の用で この近くまで来たもんですから・ 34 00:02:44,470 --> 00:02:46,400 ついでに うちで 昼飯を食べようと思って。 35 00:02:46,400 --> 00:02:48,640 そうかい。 ただいま 帰りました。 36 00:02:48,640 --> 00:02:51,670 ごはん食べたら また会社へ? ええ また行きます。 37 00:02:51,670 --> 00:02:54,440 大変だ。 すぐ 支度すっから。 おりんは? 38 00:02:54,440 --> 00:02:58,650 それが まあ 買い物に出たきり まだ帰ってこねえの。 39 00:02:58,650 --> 00:03:01,250 あの… 着替えやすか? シャツだけ ちょっと。 40 00:03:01,250 --> 00:03:03,920 汗になりましたので。 いいです 自分でやりますから。 41 00:03:03,920 --> 00:03:07,260 すまねえなぇ。 42 00:03:07,260 --> 00:03:09,930 (りん)ただいま! 43 00:03:09,930 --> 00:03:12,600 (こと)ただいま 帰りやした。 お帰りなさい。 44 00:03:12,600 --> 00:03:16,100 あら 帰ってらしたの? 昼飯食べたら また 出かける。 45 00:03:16,100 --> 00:03:20,440 何 お前 どこさ行ってたの? ちょっと 小間物を買いになぇ。 46 00:03:20,440 --> 00:03:23,270 私の半襟や何かも あったものだから。 47 00:03:23,270 --> 00:03:28,780 おりん 旦那様のお世話 先に してあげなされ。 はい。 48 00:03:28,780 --> 00:03:31,450 やえさん お昼の支度は・ 49 00:03:31,450 --> 00:03:33,950 おりんの代わりに 私が手伝いますよ。 50 00:03:33,950 --> 00:03:36,850 源造さんも帰っておられるんなら 何か おいしい物を・ 51 00:03:36,850 --> 00:03:41,120 一品 作りますかなぇ。 何がいいだろうなぇ。 52 00:03:45,290 --> 00:03:47,330 え…? 53 00:03:47,330 --> 00:03:51,470 間違いだったら いけないから 今日 ばあさまと一緒に・ 54 00:03:51,470 --> 00:03:55,300 お産婆さんのとこに 行ってきたんです。 55 00:03:55,300 --> 00:03:58,140 間違いじゃなかったわ。 56 00:03:58,140 --> 00:04:01,740 もう みつきですって。 57 00:04:01,740 --> 00:04:06,250 嘘みたいだけど… ほんとなのよ。 58 00:04:06,250 --> 00:04:10,720 私… 赤ちゃんができたの。 59 00:04:13,420 --> 00:04:16,460 源造さん…。 60 00:04:16,460 --> 00:04:21,760 どうしたの? うれしくないの? 61 00:04:21,760 --> 00:04:25,100 そうすると…・ 62 00:04:25,100 --> 00:04:29,940 みつき前から 俺は 親父だったのか…。 63 00:04:29,940 --> 00:04:32,280 そうよ。 64 00:04:32,280 --> 00:04:34,780 お父さん。 待て ちょっと待て。 65 00:04:34,780 --> 00:04:38,280 何 待つの? いや… よく分からん。 66 00:04:38,280 --> 00:04:40,220 よく分からんって…。 67 00:04:40,220 --> 00:04:42,950 まあ! 何が分かんないっていうの!? 68 00:04:42,950 --> 00:04:44,990 何で子供ができたか 分かんないって言うの!? 69 00:04:44,990 --> 00:04:47,820 そうなったかっていうのは それは理屈は分かる。 70 00:04:47,820 --> 00:04:51,290 ただ… いいのかな? 71 00:04:51,290 --> 00:04:54,630 何が? こんな簡単になって。 72 00:04:54,630 --> 00:04:56,570 だって…。 73 00:04:56,570 --> 00:04:59,500 親になるって こんなに簡単なことなのか? 74 00:04:59,500 --> 00:05:02,910 これで いいのか…? 75 00:05:02,910 --> 00:05:06,240 俺は 何も変わってないぜ。 76 00:05:06,240 --> 00:05:09,150 俺 見ろよ。 77 00:05:09,150 --> 00:05:12,420 何も どこも 変わってないだろ? 78 00:05:12,420 --> 00:05:19,190 こんな… こんな顔が 親父の顔か? 79 00:05:19,190 --> 00:05:22,090 これで いいのか…? 80 00:05:22,090 --> 00:05:26,760 こんな俺が 親父になって いいのか…? 81 00:05:26,760 --> 00:05:30,600 だって なってしまったんですもの。 82 00:05:30,600 --> 00:05:33,570 もう 取り消せないんですもの…。 83 00:05:37,270 --> 00:05:42,110 そうか…。 84 00:05:42,110 --> 00:05:46,080 もう 取り消しの きかないやつが ここに居るんだ。 85 00:05:50,290 --> 00:05:55,560 俺を… 親父と呼んでくれるやつが…。 86 00:05:57,790 --> 00:06:03,070 俺の子供が… ここに…。 87 00:06:15,210 --> 00:06:19,120 よかったな おりん! 88 00:06:19,120 --> 00:06:23,750 よかったな おりん… よかった! 89 00:06:23,750 --> 00:06:39,240 ・~ 90 00:06:41,300 --> 00:06:48,280 あの… それは ほんとに 間違いのねえことで? 91 00:06:48,280 --> 00:06:53,620 ええ ほんとに間違いなく そうですって。 92 00:06:53,620 --> 00:06:56,950 あんまり 先走ったことを言って・ 93 00:06:56,950 --> 00:07:00,390 空騒ぎをさせても 何だと思ったもんだから・ 94 00:07:00,390 --> 00:07:03,430 黙って 私は 見ていたのですよ。 95 00:07:03,430 --> 00:07:05,900 そうしたら ゆうべ おりんが・ 96 00:07:05,900 --> 00:07:08,730 手づかみで 梅干しを食べるのを見て・ 97 00:07:08,730 --> 00:07:11,630 これは もう間違いがないと 思いやしてなぇ。 98 00:07:11,630 --> 00:07:15,240 ばあさま すぐ 私に 言ってくれれば いがったのに。 99 00:07:15,240 --> 00:07:19,080 だから ゆうべ おりんと やえさんと 一緒に・ 100 00:07:19,080 --> 00:07:21,410 おふろに行ってもらったのですよ。 101 00:07:21,410 --> 00:07:24,250 私が言うより やえさんが 自分で気がついた方が・ 102 00:07:24,250 --> 00:07:26,280 よいかと思って。 あら やんだ…。 103 00:07:26,280 --> 00:07:28,920 私 そだこと 何にも気がつかねえで・ 104 00:07:28,920 --> 00:07:30,850 ただ おりんと しゃべってばっかり…。 105 00:07:30,850 --> 00:07:33,590 ばかもん。 お前も 言わねえから! 106 00:07:33,590 --> 00:07:36,930 したって 私も ほんとかどうか 分かんねかったし・ 107 00:07:36,930 --> 00:07:38,860 それに 母ちゃんも 気がつかないなら・ 108 00:07:38,860 --> 00:07:41,760 やっぱり そうじゃないのかなとか 思ったりして…。 109 00:07:41,760 --> 00:07:45,640 だから 今日 私の小間物を 買いに行くついでに・ 110 00:07:45,640 --> 00:07:48,270 おりんを お産婆さんに連れていって・ 111 00:07:48,270 --> 00:07:50,210 診てもらってきたのですよ。 112 00:07:50,210 --> 00:07:54,610 やえさん 弘次郎 おめでとうござりやす。 113 00:07:54,610 --> 00:07:58,780 いや… いや… ばあさま いろいろ お手間かけやして・ 114 00:07:58,780 --> 00:08:01,050 申し訳ござりやせん。 115 00:08:01,050 --> 00:08:04,890 母親が 気がつかねえなんて 恥ずかしいことだわ。 116 00:08:04,890 --> 00:08:09,160 そうか そりゃよかった。 そりゃ めでたい。 117 00:08:12,400 --> 00:08:18,200 どうも おめでとうござりやした。 118 00:08:18,200 --> 00:08:22,570 いや… どうも ありがとうございました。 119 00:08:22,570 --> 00:08:25,910 いや 何だか 自分に 子供ができるっていうのが・ 120 00:08:25,910 --> 00:08:28,740 ピンとこなくて。 何だか 嘘みたいで…。 121 00:08:28,740 --> 00:08:31,650 殿御は 皆 そのように申されます。 122 00:08:31,650 --> 00:08:36,250 何一つ 自分には 覚えがないような顔をして。 123 00:08:36,250 --> 00:08:42,430 何事も 原因あっての 結果でござりやすよ 源造さん。 124 00:08:42,430 --> 00:08:44,760 はい。 申し訳ありません。 125 00:08:44,760 --> 00:08:46,700 ハハハハ…。 126 00:08:46,700 --> 00:08:50,630 そうか おりんも 母親になるのか…。 127 00:08:50,630 --> 00:08:55,940 まったく この はね駒が おっかさんに…。 128 00:08:55,940 --> 00:09:00,610 やんだ そだに見ねえで。 恥ずかしくなってしまう…。 129 00:09:02,210 --> 00:09:05,110 それでも まあ つわりもなくて・ 130 00:09:05,110 --> 00:09:08,720 ご膳も たくさん食べられてなぃ。 131 00:09:08,720 --> 00:09:12,590 そうか あの ごはんの大食らいは 2人分だったのか。 132 00:09:12,590 --> 00:09:16,360 どうりで すごいはずだ。 もう ひどい! 133 00:09:27,100 --> 00:09:30,740 おとっつぁん…。 危ねえから そばに寄るな! 134 00:09:30,740 --> 00:09:34,610 割ったの 片づけっから。 いいから あっちさ行ってろ! 135 00:09:34,610 --> 00:09:36,610 はい。 136 00:09:41,380 --> 00:09:47,290 おりんが おっかさんになるなんて 嘘みでだよなぇ! 137 00:09:47,290 --> 00:09:53,460 自分が親になんだから 私らの 親としての用は 済んだなぃ。 138 00:09:56,430 --> 00:10:00,600 おりんが 母親になるなんて…。 139 00:10:00,600 --> 00:10:05,780 うれしいけど 何だ ちいっとばあし 寂しいなぃ。 140 00:10:05,780 --> 00:10:08,810 私らより 大人になっちまうみたいで…。 141 00:10:08,810 --> 00:10:12,550 だんだん 遠くに行っちまうみたいで…。 142 00:10:12,550 --> 00:10:15,280 なぇ おとっつぁん。 143 00:10:15,280 --> 00:10:18,950 ・~ 144 00:10:18,950 --> 00:10:23,430 (鈴の音) 145 00:10:26,130 --> 00:10:32,600 おみつ おりんに やや子ができたぞ。 146 00:10:35,300 --> 00:10:40,480 おみつ おりんのやや子を 守れ…。 147 00:10:40,480 --> 00:10:48,150 ・「夕空晴れて 秋風吹き」 148 00:10:48,150 --> 00:10:56,330 ・「月影落ちて 鈴虫鳴く」 149 00:10:56,330 --> 00:11:04,930 ・「思えば遠し 故郷の空」 150 00:11:04,930 --> 00:11:15,210 ・「ああ わが父母 いかにおわす」 151 00:11:22,950 --> 00:11:25,860 じゃ 僕は また出かけますから。 152 00:11:25,860 --> 00:11:29,630 ご苦労さん。 おりんを よろしく頼みます。 153 00:11:29,630 --> 00:11:32,660 こちらは 何にも 心配ありやせんからなぃ。 154 00:11:32,660 --> 00:11:35,800 こうして 女が そろっておりやすから。 155 00:11:35,800 --> 00:11:37,830 今日は 早く帰るから。 156 00:11:37,830 --> 00:11:40,640 いいのよ そんな。 病気じゃあるまいし。 157 00:11:40,640 --> 00:11:42,970 でも 遅くなると おなかの子供に 悪いんだろ? 158 00:11:42,970 --> 00:11:45,470 大丈夫よ まだ。 もし 遅くなったら・ 159 00:11:45,470 --> 00:11:48,180 待ってることないから。 大丈夫だってば! 160 00:11:50,350 --> 00:11:53,350 (花田)あ 今日から お世話になります。 161 00:11:53,350 --> 00:11:55,480 ああ 花田さん。 162 00:11:55,480 --> 00:11:58,520 母ちゃん 学生さん 花田さん いらしたわよ! 163 00:11:58,520 --> 00:12:00,460 先に 荷物ば 入れてしまいますき。 164 00:12:00,460 --> 00:12:02,930 あと 机と行李と布団だけです。 165 00:12:02,930 --> 00:12:04,960 自分で 荷車ば 引いてきたとです。 166 00:12:04,960 --> 00:12:07,760 学生さんたちのこと すっかり忘れてた。 167 00:12:07,760 --> 00:12:09,700 じゃあ これ 私…。 何やってんだ! 168 00:12:09,700 --> 00:12:12,600 駄目だ そんな物 持っちゃ! これくらい大丈夫よ。 169 00:12:12,600 --> 00:12:14,940 お前は… お前は 重たい物 持たない方がいい。 170 00:12:14,940 --> 00:12:17,770 じゃ 私 これね。 駄目だよ それも! 171 00:12:17,770 --> 00:12:20,810 静かに そこにしてな! 172 00:12:20,810 --> 00:12:23,950 大丈夫だっつってんのに もう…。 キャ~! 173 00:12:23,950 --> 00:12:25,880 大丈夫か おりん!? 何やってんだ 君は! 174 00:12:25,880 --> 00:12:27,820 ここに人がいるのが 見えないのか!? 175 00:12:27,820 --> 00:12:30,290 見えんかったです。 荷物が大きいけぇ…。 何だと? 176 00:12:30,290 --> 00:12:33,620 どうした!? この人の荷物で おりんが転んだんですよ。 177 00:12:33,620 --> 00:12:37,290 転んだ? 何をしたんだ 君は! 178 00:12:37,290 --> 00:12:41,130 いや 僕は 何も しとらんですよ。 自分の荷物ば 運んだだけで。 179 00:12:41,130 --> 00:12:43,470 荷物を 一旦 ここに置かんで どこに置きゃいいですか? 180 00:12:43,470 --> 00:12:45,400 荷物を置くべき所に 突っ立っとるほうも・ 181 00:12:45,400 --> 00:12:47,340 不注意じゃなかですか? 何だと…? 182 00:12:47,340 --> 00:12:49,810 ちょっと待って お願いだから 言い争いなんて やめて。 183 00:12:49,810 --> 00:12:52,470 そうなの。 荷物を置く所に しっかり立ってた私が・ 184 00:12:52,470 --> 00:12:54,810 いけなかったの。 ごめんなさいね 花田さん。 185 00:12:54,810 --> 00:12:57,150 しかしね 君 こっちは 普通の体じゃないんだからね・ 186 00:12:57,150 --> 00:12:59,650 気をつけてくれなくちゃ! 普通の体じゃないって 何ですか? 187 00:12:59,650 --> 00:13:01,620 そだことは 君に関係ない! 188 00:13:01,620 --> 00:13:05,090 しかし この人が 注意しろと 言うとうじゃなかですか! 189 00:13:05,090 --> 00:13:08,590 この人!? あの… これは 私の主人ですの。 190 00:13:08,590 --> 00:13:11,090 へ? あなた もう ご主人が いらっしゃるんですか。 191 00:13:11,090 --> 00:13:14,000 何を言ってるんですか。 私は この主人の小野寺です。 192 00:13:14,000 --> 00:13:16,900 ああ そうですか。 それは失礼しました。 では。 193 00:13:16,900 --> 00:13:19,800 ちょっと な… 何? 花田さん ど… どこ行くの? 194 00:13:19,800 --> 00:13:22,100 下宿ば やめます。 やめるって なして? 195 00:13:22,100 --> 00:13:24,140 私は 九州男児です。 女が ちょっと転んだぐらいで・ 196 00:13:24,140 --> 00:13:26,440 ワーワー ワーワー 言うような家には おられんです。 197 00:13:26,440 --> 00:13:28,780 下宿は 取りやめます。 ちょっと待って。 それは誤解よ。 198 00:13:28,780 --> 00:13:31,810 後で 訳 話せば 分かるから…。 そりゃ そうだわ。 199 00:13:31,810 --> 00:13:33,950 (花田)ちょっと 何するですか。 200 00:13:33,950 --> 00:13:37,620 話も聞かねえうちに 男が こだことで すねるもんでねえ。 201 00:13:37,620 --> 00:13:40,290 はい おとっつぁん これ 2階さ 運んでくだっしょ。 202 00:13:40,290 --> 00:13:42,790 ほれ あとの荷物は どうなってんの? 203 00:13:42,790 --> 00:13:46,130 荷車かい? はい 行こう 行こう。 じゃ 私…。 204 00:13:46,130 --> 00:13:48,060 いいから 君は ここに じっとしてろ! 205 00:13:48,060 --> 00:13:50,970 じっとしてろ じっとしてろってね 私が じっとしてたら・ 206 00:13:50,970 --> 00:13:53,300 下宿屋 できないのよ!? だったら やめればいい。 207 00:13:53,300 --> 00:13:56,210 な… 下宿屋 やめろって言うの!? 208 00:13:56,210 --> 00:13:58,640 君は 子供より 下宿屋のほうが 大事だっていうのか? 209 00:13:58,640 --> 00:14:00,580 俺の子供より 下宿人のほうが 大事だっていうか!? 210 00:14:00,580 --> 00:14:03,910 何言ってるの! 子供のほうが 大事に決まってるでしょ! 211 00:14:03,910 --> 00:14:06,250 もっと冷静になって! 冷静になるのは そっちだろう。 212 00:14:06,250 --> 00:14:09,750 自分の体のことも 考えずに…。 考えてます。 ちゃんと考えてます。 213 00:14:09,750 --> 00:14:11,690 ちゃんと考えて 大丈夫だと思うから…。 214 00:14:11,690 --> 00:14:13,620 それに お産婆さんだって あんまり大事にしすぎるのは・ 215 00:14:13,620 --> 00:14:16,930 よくないって…。 おりん! 気を静めろ! 216 00:14:16,930 --> 00:14:20,600 頭さ血が上っては やや子に障る。 落ち着け! 217 00:14:20,600 --> 00:14:22,930 まあまあ そんな どなり合わず お互い 理にのっとった・ 218 00:14:22,930 --> 00:14:24,970 意見の開陳を。 是非の判断は その上でね…。 219 00:14:24,970 --> 00:14:27,800 (やえ)ごめん ごめん。 (源造 花田)うわ~! 220 00:14:27,800 --> 00:14:31,110 大丈夫か!? おい! 221 00:14:31,110 --> 00:14:35,980 ふざけてねえで 早く! 何 おとっつぁん ほれ! 222 00:14:35,980 --> 00:14:38,610 (後藤)どうも お世話になります! 223 00:14:38,610 --> 00:14:41,280 (浦野)どうも! 荷物 ここから入れて ええんですか? 224 00:14:41,280 --> 00:14:55,260 ・~