1 00:00:02,170 --> 00:00:11,850 ・~ (テーマ音楽) 2 00:00:11,850 --> 00:01:19,850 ・~ 3 00:01:21,520 --> 00:01:25,920 <明治38年が明け 日露戦争の実写を・ 4 00:01:25,920 --> 00:01:29,430 撮りに行った嘉助からの 元気な便りも届き・ 5 00:01:29,430 --> 00:01:35,930 この年の春は 橘家に 小野寺家に 明るく訪れていました> 6 00:01:35,930 --> 00:01:39,270 (嘉助)「旅順は 正月に やっと陥落したが・ 7 00:01:39,270 --> 00:01:41,940 二百三高地の攻略は すさまじかった。・ 8 00:01:41,940 --> 00:01:47,740 敵味方とも まさに屍の山 血潮の河。・ 9 00:01:47,740 --> 00:01:51,280 おとっつぁん やっぱり 20世紀の戦争は・ 10 00:01:51,280 --> 00:01:54,950 戊辰の戦とは けたはずれの 殺し合いだよ。・ 11 00:01:54,950 --> 00:02:01,390 その無残さ むごたらしさは とても 筆舌には尽くし難いが・ 12 00:02:01,390 --> 00:02:05,560 カメラは それを 正直に 冷酷に とらえてくれる。・ 13 00:02:05,560 --> 00:02:08,400 と言っても ほんの一部だけどね。・ 14 00:02:08,400 --> 00:02:13,070 とにかく 戦争というものを ありのままに国民に伝えるのに・ 15 00:02:13,070 --> 00:02:15,100 活動写真に勝るものはない。・ 16 00:02:15,100 --> 00:02:18,880 身心ともに快調。 心配はご無用。・ 17 00:02:18,880 --> 00:02:21,740 ただし この猛烈な寒さには・ 18 00:02:21,740 --> 00:02:23,780 さすがの わが輩も まいっている。・ 19 00:02:23,780 --> 00:02:27,420 常時 零下20度以下という この酷寒の中で・ 20 00:02:27,420 --> 00:02:31,090 わが輩を 温めてくれるのは 日本にいる家族や・ 21 00:02:31,090 --> 00:02:33,920 愛する者たちの思い出だ。・ 22 00:02:33,920 --> 00:02:40,430 おとっつぁん おっかさん じいさま 源造さん おりん・ 23 00:02:40,430 --> 00:02:45,270 それから 弘坊とアッコちゃん おキヨちゃん・ 24 00:02:45,270 --> 00:02:49,940 みんな 元気で仲よく 暮らして下さい。・ 25 00:02:49,940 --> 00:02:56,280 それから みどりと息子のこと よろしく頼みます。・ 26 00:02:56,280 --> 00:02:59,320 おりん 頑張れよ!・ 27 00:02:59,320 --> 00:03:02,620 では また。 嘉助より」。 28 00:03:09,230 --> 00:03:12,730 (徳右衛門)とにかく 元気で 頑張っているのは 何よりだ。 29 00:03:12,730 --> 00:03:15,770 仕事も 順調に いっているようだし…。 30 00:03:15,770 --> 00:03:19,900 (りん)順調っていっても 戦争の中で撮影するんじゃ・ 31 00:03:19,900 --> 00:03:22,810 大変でしょうけどね…。 (源造)でも この文面から・ 32 00:03:22,810 --> 00:03:25,240 兄さんの意気込みが 伝わってきますよ。 33 00:03:25,240 --> 00:03:28,580 使命感に燃えてるっていう 熱い意気込みが。 34 00:03:28,580 --> 00:03:30,510 ねえ お父さん。 35 00:03:30,510 --> 00:03:34,450 (弘次郎)戦は 人間を変える。 36 00:03:34,450 --> 00:03:37,750 嘉助も どう変わって 帰ってくるか…。 37 00:03:37,750 --> 00:03:40,590 一回りも 二回りも 大きく 男らしくなって・ 38 00:03:40,590 --> 00:03:42,530 帰ってこられるんじゃ ありませんか。 39 00:03:42,530 --> 00:03:45,930 こういう修羅場を くぐってくるん だもの 変わって当然ですよ。 40 00:03:45,930 --> 00:03:49,770 でも あんまり立派になって 帰ってこられても・ 41 00:03:49,770 --> 00:03:51,800 何か 兄ちゃんらしくないような 気がしない? 42 00:03:51,800 --> 00:03:54,600 少しは 頼りないとこも 残しといてくれないと。 43 00:03:54,600 --> 00:03:57,270 ねえ 母ちゃん? (やえ)ん…? 44 00:03:57,270 --> 00:04:01,040 あ そうそう… そうだなぃ。 そのとおりだ。 45 00:04:01,040 --> 00:04:02,980 やんだ。 何 ボッとしてたの? 母ちゃん。 46 00:04:02,980 --> 00:04:06,550 別に…。 あれ? 私は 何 考えてたんだ? 47 00:04:06,550 --> 00:04:09,890 ぼけるのは まだ早いぞ。 ハハハ。 48 00:04:09,890 --> 00:04:13,220 やえ 案ずるな。 嘉助は大丈夫だ。 49 00:04:13,220 --> 00:04:17,090 (やえ)ええ ええ 私は 何も心配しておりやせん。 50 00:04:17,090 --> 00:04:22,230 いや 何か ボッと考えてたんだか…。 51 00:04:22,230 --> 00:04:25,270 ほんと大丈夫だから。 お布団でも 敷きます? 52 00:04:25,270 --> 00:04:29,010 何 語って。 あれ みんな そろってっから・ 53 00:04:29,010 --> 00:04:31,740 お茶でも いれっかぇ? 干し柿 まだ あったべ? 54 00:04:31,740 --> 00:04:34,080 私 するわ。 55 00:04:34,080 --> 00:04:37,410 (後藤) あの… お邪魔していいですか? 56 00:04:37,410 --> 00:04:43,090 なに 今 お茶いれたから 後藤さん 呼ばりに行ぐかと 思ってたとこ。 57 00:04:43,090 --> 00:04:45,120 皆さん おそろいで ちょうどよかった。 58 00:04:45,120 --> 00:04:47,760 ちょっと お話ししたいことが ありまして。 59 00:04:47,760 --> 00:04:49,690 (弘次郎)何ですか? 60 00:04:49,690 --> 00:04:53,430 (後藤)実は 私… 嫁 もらうことになりまして。 61 00:04:53,430 --> 00:04:56,270 本当に!? (やえ)いやいや まんつ…。 62 00:04:56,270 --> 00:04:59,940 いや こういう時で 私にも いつ召集がかかるか・ 63 00:04:59,940 --> 00:05:02,910 分からねえっつんで 故郷の両親が 心配して・ 64 00:05:02,910 --> 00:05:05,540 遠縁の娘をどうかと 言ってきたもんですから・ 65 00:05:05,540 --> 00:05:08,440 私も ついに もらうことに決めました。 66 00:05:08,440 --> 00:05:12,050 それは おめでとうござりやす。 ありがとうございます。 67 00:05:12,050 --> 00:05:17,550 いがったなぇ。 そんでは ハァもう 「福島男しっかりしろ」なんて・ 68 00:05:17,550 --> 00:05:20,060 責めらんにぐなっちまうわ。 つまんねごと。 69 00:05:20,060 --> 00:05:23,390 (後藤)いや それだけでも ホッとしたです。 70 00:05:23,390 --> 00:05:26,230 それで 来月 こっちで式を挙げて・ 71 00:05:26,230 --> 00:05:29,900 所帯を持つことになりましたので こちらに お世話になるのも・ 72 00:05:29,900 --> 00:05:32,240 今月いっぱいで しまいということになりました。 73 00:05:32,240 --> 00:05:35,070 そうですか。 それは お名残惜しいな。 74 00:05:35,070 --> 00:05:37,110 長い間 ありがとうございました。 75 00:05:37,110 --> 00:05:40,240 家族同様に 温かく お世話していただき・ 76 00:05:40,240 --> 00:05:44,910 まるで 我が家同様に のびのびと 過ごさせていただきました。 77 00:05:44,910 --> 00:05:47,580 ここでの思い出は 一生 忘れません。 78 00:05:47,580 --> 00:05:51,290 皆さん 本当に ありがとうございました。 79 00:06:05,700 --> 00:06:08,910 母ちゃん どうしたの? 80 00:06:11,210 --> 00:06:13,710 どうしたのよ。 81 00:06:13,710 --> 00:06:18,880 どうしたのか 私も よく分がんねえんだげんと・ 82 00:06:18,880 --> 00:06:22,220 何だか 涙が出てきてすまって…。 83 00:06:22,220 --> 00:06:27,720 年とると あちこち 緩んできちまうんだべなぃ…。 84 00:06:27,720 --> 00:06:30,560 みったぐねえごと…。 85 00:06:30,560 --> 00:06:33,600 ほれ 見ねえで ほれ 見ねえで。 86 00:06:33,600 --> 00:06:38,070 あっちさ行って。 あっちさ行って。 87 00:06:38,070 --> 00:06:40,270 母ちゃん…。 88 00:06:44,940 --> 00:06:47,410 後藤さんのことを 母ちゃんは 息子のように・ 89 00:06:47,410 --> 00:06:50,910 かわいがっていたから 寂しくなったんだと思うんだけど。 90 00:06:50,910 --> 00:06:53,420 嘉助兄さんも 遠くへ行ってしまっているし・ 91 00:06:53,420 --> 00:06:56,920 親しい者が 離れていくってのは 年寄りには こたえるんだろうな。 92 00:06:56,920 --> 00:07:00,690 でも 人前で急に泣き出すなんて なかったんですけどね。 93 00:07:00,690 --> 00:07:04,860 やっぱり 年のせいだよ。 涙もろくなってるんだ。 94 00:07:04,860 --> 00:07:07,760 年のせいだけかしら…。 95 00:07:07,760 --> 00:07:12,200 ・(キヨ)おばさん いいですか? いいわよ どうぞ。 96 00:07:12,200 --> 00:07:15,100 (キヨ)勉強をみてください。 これで合ってるかどうか。 97 00:07:15,100 --> 00:07:18,070 いいわよ 持ってらっしゃい。 98 00:07:18,070 --> 00:07:20,380 (弘)僕の書き取りも みて。 99 00:07:20,380 --> 00:07:22,710 よし 弘のは お父さんが みてやろう。 100 00:07:22,710 --> 00:07:25,550 よいしょ どれどれ? 101 00:07:25,550 --> 00:07:30,420 うむ… よ~し なかなか しっかり 漢字が書けてるなあ。 102 00:07:30,420 --> 00:07:33,060 この筆順は どうなってる? 103 00:07:33,060 --> 00:07:36,560 こうでしょ。 こうでしょ。 そして こう。 104 00:07:36,560 --> 00:07:39,900 よし。 筆順は 正しく覚えなきゃ駄目だぞ。 105 00:07:39,900 --> 00:07:43,730 それから こう ハネるところは ちゃんとハネて・ 106 00:07:43,730 --> 00:07:46,070 だらしない字 書くんじゃないぞ。 はい。 107 00:07:46,070 --> 00:07:48,740 よし。 はい よく出来ました。 108 00:07:48,740 --> 00:07:50,670 これでいいのよ。 全部合ってます。 109 00:07:50,670 --> 00:07:53,610 あら おキヨちゃん 勉強よくできるのね。 110 00:07:53,610 --> 00:07:57,250 女学校の試験 きっと大丈夫よ。 入れるといいけど…。 111 00:07:57,250 --> 00:08:02,220 大丈夫 自信持って。 鶴次先生が帰ってくるまでには・ 112 00:08:02,220 --> 00:08:05,050 女学生ね。 はい。 113 00:08:05,050 --> 00:08:08,520 どうもありがとうございました。 おやすみなさい。 はい。 114 00:08:08,520 --> 00:08:10,860 (弘)おやすみなさい。 おやすみなさい。 あっ 明子は? 115 00:08:10,860 --> 00:08:13,700 もう寝ています。 そう。 後で見にいくけど・ 116 00:08:13,700 --> 00:08:15,730 寒くないように お布団 ちゃんと かぶってね。 117 00:08:15,730 --> 00:08:17,930 (2人)はい。 118 00:08:21,200 --> 00:08:25,710 そうか。 おキヨちゃんは 来月は 英学塾の入学試験か…。 119 00:08:25,710 --> 00:08:29,210 そうなのよ。 津田むめ先生の 作られた学校だし・ 120 00:08:29,210 --> 00:08:31,150 語学を きちんと 身につけられるから・ 121 00:08:31,150 --> 00:08:34,050 あそこが いいと思って。 鶴次先生も きっと・ 122 00:08:34,050 --> 00:08:36,720 そうしたと思うから…。 123 00:08:36,720 --> 00:08:39,620 でも おキヨちゃんなら きっと大丈夫だと思うけど。 124 00:08:39,620 --> 00:08:44,230 試験まで ちょっと 勉強みてやろうか。 125 00:08:44,230 --> 00:08:47,230 そうね。 そうしましょうか。 126 00:08:49,070 --> 00:08:54,740 新聞社の仕事 家の仕事 その上に 今度は 子供の先生か。 127 00:08:54,740 --> 00:08:57,410 大変だね。 128 00:08:57,410 --> 00:09:02,010 体が二つ 欲しいなぁ。 本当に そう思うわ。 129 00:09:02,010 --> 00:09:06,180 うん…。 これから ますます忙しくなるしな。 130 00:09:06,180 --> 00:09:09,190 我々も これからが正念場だね。 131 00:09:26,200 --> 00:09:29,110 ごめんなさい つい寝過ごしてしまって…。 132 00:09:29,110 --> 00:09:31,070 あら…。 133 00:09:31,070 --> 00:09:33,880 あら 母ちゃん どうしたのかしら…。 134 00:09:38,550 --> 00:09:42,220 ウッタ~! まだ何もできてない! 135 00:09:42,220 --> 00:09:45,120 なじょすっぺ…。 136 00:09:45,120 --> 00:09:48,390 ごめんなっしょ。 なしてだか 目が覚めねくて…。 137 00:09:48,390 --> 00:09:51,230 いや こだこと初めてだわ。 138 00:09:51,230 --> 00:09:53,730 あれ? ごはん まだ炊いてねえの? 139 00:09:53,730 --> 00:09:57,570 私も寝過ごして 今 起きたとこ。 えっ? なら まだ何にも? 140 00:09:57,570 --> 00:10:01,570 ウッタ~ どうしよう。 みんなのごはん 間に合わない…。 141 00:10:28,260 --> 00:10:30,600 昨日 兄から届いた手紙です。 142 00:10:30,600 --> 00:10:33,100 (津村)君のお兄さんは 筆まめな方だねえ。 143 00:10:33,100 --> 00:10:35,600 いえ 今までは そうじゃなかったんですけど・ 144 00:10:35,600 --> 00:10:39,480 今回は よく書いてくれます。 多分 私の仕事に役立つと思って・ 145 00:10:39,480 --> 00:10:42,380 せっせと 現地報告を してくれてるんだと思うんです。 146 00:10:42,380 --> 00:10:44,950 おかげで こっちは 民間人の目から見た記事が・ 147 00:10:44,950 --> 00:10:47,620 のせられて 大助かりだ。 お兄さんに大感謝だ。 148 00:10:47,620 --> 00:10:51,490 お礼申し上げなくては。 今 お兄さん どこに居られるの? 149 00:10:51,490 --> 00:10:55,790 この手紙が旅順からですから 多分 今ごろは 軍隊と一緒に・ 150 00:10:55,790 --> 00:10:58,130 奉天の方に向かってるんじゃ ないでしょうか。 151 00:10:58,130 --> 00:11:01,730 ま そうだろうな。 じゃ 次は 奉天攻略の・ 152 00:11:01,730 --> 00:11:04,400 生々しい報告がいただけそうだな。 はい。 153 00:11:04,400 --> 00:11:07,300 <去年の秋に みどりは男の子を産み・ 154 00:11:07,300 --> 00:11:12,140 嘉助の言いおいた命名で 「大吉」と名づけられました> 155 00:11:12,140 --> 00:11:15,740 いや まんつ 大吉ちゃんは よぐ太って・ 156 00:11:15,740 --> 00:11:18,780 ずっしりと重いこと。 157 00:11:18,780 --> 00:11:21,080 乳は たくさん出やすかい? 158 00:11:21,080 --> 00:11:23,120 (みどり) ええ たっぷり出るんですけどね・ 159 00:11:23,120 --> 00:11:25,750 男の子って たくさん飲むんですね。 160 00:11:25,750 --> 00:11:29,590 もう グイグイ グイグイ 飲まれて 私の体が しぼんじゃいそう。 161 00:11:29,590 --> 00:11:31,930 (笑い声) 162 00:11:31,930 --> 00:11:34,830 でも おかげさまで この子 かぜもひかずに・ 163 00:11:34,830 --> 00:11:37,270 手のかからない いい子なんですよ。 164 00:11:37,270 --> 00:11:41,770 それは 何よりの親孝行だ。 嘉助に似たのかな? 165 00:11:41,770 --> 00:11:46,940 いやいや 嘉助は のどが弱くて 寒いと すぐかぜひいて・ 166 00:11:46,940 --> 00:11:49,280 ゲボゲボ ゲボゲボ せきして・ 167 00:11:49,280 --> 00:11:54,120 夜っぴて 私が 抱いていたことがよくありました。 168 00:11:54,120 --> 00:11:57,950 あら そうなんですか まあ…。 169 00:11:57,950 --> 00:12:00,720 あの人 寒い所で大丈夫かしら? 170 00:12:00,720 --> 00:12:04,230 また ゲボゲボやってんじゃないかしら ほんとに…。 171 00:12:04,230 --> 00:12:06,160 (やえ)ま 元気に やってやすべ。 172 00:12:06,160 --> 00:12:08,400 こだ かわいい子が できたんだから・ 173 00:12:08,400 --> 00:12:12,570 ゲボゲボ ゲボゲボなんて してらんにわ。 なぇ 大吉ちゃん? 174 00:12:12,570 --> 00:12:16,240 しかし 親子2人っきりで 寂しくないか? 175 00:12:16,240 --> 00:12:19,910 困ることはないか? いいえ ちっとも。 176 00:12:19,910 --> 00:12:24,080 この子かまってると 一日が あっという間に過ぎてしまって。 177 00:12:24,080 --> 00:12:27,580 寂しくなったら いつでも ここさ来て かまわねんだぞぃ。 178 00:12:27,580 --> 00:12:31,450 ええ。 でも あの家で この子と2人で・ 179 00:12:31,450 --> 00:12:35,760 嘉助さんを待ってるからって 約束したから…。 180 00:12:35,760 --> 00:12:38,790 本当は 嫁として この家に来て おっかさまの・ 181 00:12:38,790 --> 00:12:41,260 お手伝いをしなければ ならないんでしょうけど。 182 00:12:41,260 --> 00:12:45,100 いや 私みたいな しゅうとめの そばにいたら 嫁さん 大変だわ。 183 00:12:45,100 --> 00:12:48,140 ちっとも じっとしねえ しゅうとめなんだから。 184 00:12:48,140 --> 00:12:50,770 こっちに 気ぃ遣わねえで・ 185 00:12:50,770 --> 00:12:54,610 あんたは この大吉を 元気に育ててくれれば・ 186 00:12:54,610 --> 00:12:58,480 それだけで… それが いちばんの しゅうとめ孝行だわ。 187 00:12:58,480 --> 00:13:01,050 なぇ 大じいさま? さよう。 188 00:13:01,050 --> 00:13:03,720 皆それぞれに 互いに思いやって・ 189 00:13:03,720 --> 00:13:07,390 それぞれが幸せになるように 生きていくのが いちばんよい。・ 190 00:13:07,390 --> 00:13:12,560 いらぬ義理立てよりも 大吉とあんたの幸せが 大事。・ 191 00:13:12,560 --> 00:13:15,400 こっちに 気遣いはいらんぞ。 192 00:13:15,400 --> 00:13:21,270 私 本当に 嘉助さんと結婚してよかった。 193 00:13:21,270 --> 00:13:24,070 ほんとに よかった…。 194 00:13:24,070 --> 00:13:28,240 ねえ 大吉ちゃん。 よかったねぇ。 195 00:13:28,240 --> 00:13:36,950 ・~ 196 00:13:36,950 --> 00:13:39,760 <それから数日後…> 197 00:13:42,590 --> 00:13:46,760 こうして この家から おばさんに 見送られて出かけるのも・ 198 00:13:46,760 --> 00:13:50,270 あと ちょっとだけだなぇ。 いいがら そだこと言わねえで・ 199 00:13:50,270 --> 00:13:52,600 早く いかさんしょ ほれ。 いってまいります。 200 00:13:52,600 --> 00:13:55,100 いってこさんしょ。 201 00:13:55,100 --> 00:13:59,980 じゃ 私も いってまいります。 いってこさんしょ。 202 00:13:59,980 --> 00:14:03,910 大丈夫? 何が? 体の調子。 203 00:14:03,910 --> 00:14:07,220 うっつぁしいこと。 同じこと 聞かねえの。 204 00:14:07,220 --> 00:14:11,550 母ちゃん いつでも バンバン! ほれ 早く行って ほれ。 205 00:14:11,550 --> 00:14:14,590 あとの仕事 待ってんだから…。 いってまいります。 206 00:14:14,590 --> 00:14:17,360 みどりさん! みどりさん。 207 00:14:17,360 --> 00:14:20,900 みどりさん どうしたの? 208 00:14:20,900 --> 00:14:22,930 こんな物が来たのよ。 209 00:14:22,930 --> 00:14:25,230 (やえ)何? 210 00:14:25,230 --> 00:14:28,140 (みどり)何だか 訳分かんないこと 書いてあるから・ 211 00:14:28,140 --> 00:14:30,740 持ってきたのよ! 212 00:14:30,740 --> 00:14:36,080 何なの これ。 人を ばかにして…。 213 00:14:36,080 --> 00:14:40,080 破っちゃおうかと思ったけど…。 何なの これ…。 214 00:14:41,950 --> 00:14:44,150 何だぇ それ? 215 00:14:45,790 --> 00:14:50,090 <それは 嘉助の死の知らせでした>