1 00:00:11,135 --> 00:00:31,155 ・~ 2 00:00:31,155 --> 00:00:51,175 ・~ 3 00:00:51,175 --> 00:01:11,128 ・~ 4 00:01:11,128 --> 00:01:14,465 (犬の吠え声) 5 00:01:14,465 --> 00:01:18,803 あっ 新三郎 お前は 先に帰ってなさい 6 00:01:18,803 --> 00:01:22,139 家内には お旗本の脇坂さまの診察のあとで 7 00:01:22,139 --> 00:01:26,477 碁を囲むので 遅くなると伝えてな (新三郎)はい 8 00:01:26,477 --> 00:01:31,816 脇坂さまの碁の お相手では 夜明けになるとな 9 00:01:31,816 --> 00:01:36,816 よいな 分かったな? (新三郎)はい かしこまりました 10 00:01:48,165 --> 00:01:57,174 ・~ 11 00:01:57,174 --> 00:02:00,511 おつね・ 12 00:02:00,511 --> 00:02:03,514 おつね! どうした? いないのか? 13 00:02:03,514 --> 00:02:08,452 ・~ 14 00:02:08,452 --> 00:02:10,452 おつね! 15 00:02:13,124 --> 00:02:15,124 おつね 16 00:02:17,461 --> 00:02:25,469 (うめき声) 17 00:02:25,469 --> 00:02:38,069 ・~ 18 00:02:42,820 --> 00:02:45,156 気味が悪いですね 親分 (半七)うん? 19 00:02:45,156 --> 00:02:48,492 こんな奇妙な殺し 見たことありやせんよ 20 00:02:48,492 --> 00:02:51,162 人参か… 21 00:02:51,162 --> 00:02:53,762 医者と朝鮮人参… 22 00:02:55,499 --> 00:02:59,170 親分 やっと 口を利くようになりました 23 00:02:59,170 --> 00:03:01,170 そうか 24 00:03:12,783 --> 00:03:16,787 おつねさんといったね? 25 00:03:16,787 --> 00:03:19,123 はい 26 00:03:19,123 --> 00:03:23,461 ひでえ目に遭ったなあ まだ落ち着かねえだろうが 27 00:03:23,461 --> 00:03:25,463 ゆんべ おめえさんが 見たとおりのことを 28 00:03:25,463 --> 00:03:28,063 話してもらえねえか? 29 00:03:30,468 --> 00:03:35,806 三河町の半七親分だ 気を楽にしていいんだぜ 30 00:03:35,806 --> 00:03:42,813 あたし… よく分からないんです 31 00:03:42,813 --> 00:03:46,150 ゆんべは 先生 32 00:03:46,150 --> 00:03:51,822 5つ半ごろに いらっしゃるはずに なっていました 33 00:03:51,822 --> 00:03:54,422 ちょうど そのころだったと思います 34 00:03:59,497 --> 00:04:06,103 《♪(オルゴール)》 35 00:04:06,103 --> 00:04:10,103 《・(戸をたたく音)》 36 00:04:13,444 --> 00:04:15,446 《誰?》 37 00:04:15,446 --> 00:04:18,449 (男性)《・ おつねさん 日本橋から使いに来ました》 38 00:04:18,449 --> 00:04:21,449 《そう ご苦労さま 今 開けます》 39 00:04:29,460 --> 00:04:33,130 (おつねの声) みぞおちを突かれて それっきり 気を失ってしまいました 40 00:04:33,130 --> 00:04:35,466 ふ~ん 41 00:04:35,466 --> 00:04:37,468 それじゃあ 下手人の顔は 42 00:04:37,468 --> 00:04:39,470 ちらっとも 見てねえっていうんだな? 43 00:04:39,470 --> 00:04:43,140 はい いや 身なりでもいいんだ 44 00:04:43,140 --> 00:04:45,810 何か覚えてねえかい? 45 00:04:45,810 --> 00:04:49,146 声に 聞き覚えは なかったかい? 46 00:04:49,146 --> 00:04:52,817 お年寄りの声のような気が しました 47 00:04:52,817 --> 00:04:55,820 年寄りの… 48 00:04:55,820 --> 00:04:57,822 先生が帰ってきたとき 49 00:04:57,822 --> 00:05:02,827 お前さん まだ縛られたまんま 気を失っていたんだな? 50 00:05:02,827 --> 00:05:08,432 ふ~ん… 先生の懐中物が なくなっていたそうだが 51 00:05:08,432 --> 00:05:11,435 ほかに何か 盗られたもんはねえかい? 52 00:05:11,435 --> 00:05:14,104 別に (善八)親分 53 00:05:14,104 --> 00:05:16,440 そこに 足跡が残ってるんですよ ちょっと見てください 54 00:05:16,440 --> 00:05:18,440 うん 55 00:05:22,780 --> 00:05:24,782 (善八)こいつは雪駄の跡だ 56 00:05:24,782 --> 00:05:27,117 先生の雪駄より 大きいみたいですねえ 57 00:05:27,117 --> 00:05:29,453 殺したあと この庭に隠れて 58 00:05:29,453 --> 00:05:31,455 ずらかる折を ねらってやがったんだよ 59 00:05:31,455 --> 00:05:33,791 でも 親分 5つ半といやあ 60 00:05:33,791 --> 00:05:36,126 この辺は まだ人通りがありますからねえ 61 00:05:36,126 --> 00:05:39,463 大胆な野郎だ 62 00:05:39,463 --> 00:05:41,763 そこに隠れてやがったな 63 00:06:04,822 --> 00:06:08,425 今まで 日本橋のご本宅には 64 00:06:08,425 --> 00:06:12,096 こちらのことは すべて 内緒事になっていたのですが 65 00:06:12,096 --> 00:06:16,767 こうなってしまっては もう 致し方ございません 66 00:06:16,767 --> 00:06:18,769 仏様を ご本宅に引き取らしていただいて 67 00:06:18,769 --> 00:06:21,438 よろしゅうございますか? いや そいつは もっともだが 68 00:06:21,438 --> 00:06:23,440 すぐというわけには いかねえんだ 69 00:06:23,440 --> 00:06:28,040 いや 八丁堀のお指図なしに 勝手なまねは できねえんだよ 70 00:06:29,113 --> 00:06:32,449 何分 よしなにお願いいたします 71 00:06:32,449 --> 00:06:36,120 ご本宅では ご新造さんが… 72 00:06:36,120 --> 00:06:38,789 ことさら ご気性の強い方で いらっしゃいますので 73 00:06:38,789 --> 00:06:41,792 お弟子の おめえさんの立場が つれえってわけかい? 74 00:06:41,792 --> 00:06:43,794 はあ… はい 75 00:06:43,794 --> 00:06:46,463 おめえさんに いろいろ聞かして もらいてえことがあるんだ 76 00:06:46,463 --> 00:06:49,463 そこまで 一緒に来てくんねえか? 77 00:06:51,135 --> 00:06:55,139 松 俺は ひと回りしてくる おめえ ここにいてくんな 78 00:06:55,139 --> 00:06:57,139 (松吉)へい 79 00:07:08,419 --> 00:07:11,422 先生に恨みを? うん 80 00:07:11,422 --> 00:07:14,091 あの殺しは ただの物盗りとは思えねえ 81 00:07:14,091 --> 00:07:18,762 とりわけ 人参に関わることで 先生を恨んでいた奴はねえかい? 82 00:07:18,762 --> 00:07:21,432 人参? うん 83 00:07:21,432 --> 00:07:25,102 下手人は 先生の口に人参を押し込んでいた 84 00:07:25,102 --> 00:07:27,438 並の奴なら そんな訳の分からねえことを 85 00:07:27,438 --> 00:07:29,438 すると思うかい? 86 00:07:31,108 --> 00:07:33,444 いくら 先生が名医でも 87 00:07:33,444 --> 00:07:37,448 たまには 見立て違いということも ございました 88 00:07:37,448 --> 00:07:41,452 亡くなった病人の身内の人で 89 00:07:41,452 --> 00:07:46,123 先生を逆恨みするような愚か者が いないとは申せませんが 90 00:07:46,123 --> 00:07:48,125 新三郎さんといったね 91 00:07:48,125 --> 00:07:50,794 おめえさん 先生の内弟子になって 何年になる? 92 00:07:50,794 --> 00:07:56,800 はい 足かけ4年になります 4年か 93 00:07:56,800 --> 00:08:00,137 先生と おつねさんが つきあったのは? 94 00:08:00,137 --> 00:08:02,473 わたくしも詳しくは存じませんが 95 00:08:02,473 --> 00:08:07,411 先生が あのうちを借りられたのは このお正月からでございました 96 00:08:07,411 --> 00:08:14,084 正月か… まだ日が浅えなあ はい 97 00:08:14,084 --> 00:08:19,089 おつねさんは 何やってたんだい? どうも 素人女には見えねえんだが 98 00:08:19,089 --> 00:08:24,428 よくは知りませんが 先生の話では 身寄りのない気の毒な人だから 99 00:08:24,428 --> 00:08:27,097 世話をしてやっているんだと おっしゃってました 100 00:08:27,097 --> 00:08:29,767 それだけかい? ほかに 何かねえかい? 101 00:08:29,767 --> 00:08:32,436 いえ 何も聞いておりません 102 00:08:32,436 --> 00:08:36,106 先生も あまり そういうことには 口を出されない方でしたから 103 00:08:36,106 --> 00:08:38,108 うん… 104 00:08:38,108 --> 00:08:42,112 それにしても おつねさんは これから どうなるんでしょうね? 105 00:08:42,112 --> 00:08:44,448 いくら 器量よしでも 106 00:08:44,448 --> 00:08:49,119 妾奉公が 右から左に 見つかるわけでもないでしょうし 107 00:08:49,119 --> 00:08:51,455 弔いも終わらねえうちに 108 00:08:51,455 --> 00:08:53,457 そんなことを 口にするもんじゃねえよ 109 00:08:53,457 --> 00:08:55,459 すいません 110 00:08:55,459 --> 00:09:01,465 (ナレーター)<その日の昼下がり 奉行所からの許しが出て・ 111 00:09:01,465 --> 00:09:07,665 桂斎の遺体は 日本橋 新乗物町の本宅に帰った> 112 00:09:11,742 --> 00:09:15,412 ・♪(オルゴール) 113 00:09:15,412 --> 00:09:26,012 ♪~ 114 00:09:27,091 --> 00:09:30,094 なんだい? そりゃあ 115 00:09:30,094 --> 00:09:32,763 チャルゴロっていうんです 116 00:09:32,763 --> 00:09:34,765 チャルゴロ? 117 00:09:34,765 --> 00:09:39,770 オランダ渡りの宝物で 先生が 大切にしていらっしゃいました 118 00:09:39,770 --> 00:09:41,770 (松吉)へえ~ 119 00:09:43,440 --> 00:09:48,112 (おつね)こうして蓋を開けると 鳴りだすんです 120 00:09:48,112 --> 00:09:54,412 へえ~ さすがは はやり医者だ 持ち物が違わあ 121 00:09:56,787 --> 00:10:00,791 こいつは 何かい 西洋の三味線かい? 122 00:10:00,791 --> 00:10:03,794 まっ フフッ ハハハッ… 123 00:10:03,794 --> 00:10:10,467 (おつねと松吉の笑い声) 124 00:10:10,467 --> 00:10:17,067 ♪~ 125 00:10:19,143 --> 00:10:22,813 でも これ 奥さまに お返ししなければ 126 00:10:22,813 --> 00:10:25,482 (松吉)なんだって? 127 00:10:25,482 --> 00:10:29,486 10両もするんですよ これ 128 00:10:29,486 --> 00:10:33,157 こんな高いもの あたしが持っているわけには… 129 00:10:33,157 --> 00:10:38,162 いや~ 返すことはねえやな どうせ お前さんは 130 00:10:38,162 --> 00:10:40,831 旦那の形見分けも もらえねえ身分じゃねえか 131 00:10:40,831 --> 00:10:45,169 フッ かまうことはねえ その宝物は頂いちまいな 132 00:10:45,169 --> 00:10:48,172 (おつね)そんなこと… (松吉)ハハハッ 133 00:10:48,172 --> 00:10:50,841 欲がねえんだな おつねさんは 134 00:10:50,841 --> 00:10:53,844 江戸っ子かい? 135 00:10:53,844 --> 00:10:56,444 (おつね)はい (松吉)身寄りは? 136 00:10:58,515 --> 00:11:01,852 ありません 137 00:11:01,852 --> 00:11:05,522 あたし… 138 00:11:05,522 --> 00:11:08,458 独りぼっちなんです 139 00:11:08,458 --> 00:11:13,758 すまねえ 悪いことを聞いちまったな 140 00:11:15,799 --> 00:11:20,799 松吉さんって優しい方ね 141 00:11:23,473 --> 00:11:26,810 (笑い声) 142 00:11:26,810 --> 00:11:30,480 俺は どうも あの女の言うことが 腑に落ちねえんだ 143 00:11:30,480 --> 00:11:34,151 いきなり みぞおちを突かれて 気を失ったにしろだ 144 00:11:34,151 --> 00:11:36,486 その一瞬 相手の顔を見ねえってはずはねえ 145 00:11:36,486 --> 00:11:39,489 そうだろ? (お仙)そうねえ 146 00:11:39,489 --> 00:11:42,492 でも 暗い所から いきなり出てきたんじゃ 147 00:11:42,492 --> 00:11:45,829 そうですよ 見えないことだってありますよ 148 00:11:45,829 --> 00:11:49,429 おい やけに あの女の肩を持つじゃねえか 149 00:11:52,502 --> 00:11:56,840 親分 親分は なんですかい あの おつねさんが 150 00:11:56,840 --> 00:11:59,509 医者殺しの手引きでもしたって いうんですかい? 151 00:11:59,509 --> 00:12:01,511 いやだなあ 親分 152 00:12:01,511 --> 00:12:03,847 あんないい人まで 疑ってかかるんだから 153 00:12:03,847 --> 00:12:08,118 松 罪を犯すのは 何も悪党と限ったわけじゃねえよ 154 00:12:08,118 --> 00:12:10,454 いやいや まあ そりゃそうですけどね 155 00:12:10,454 --> 00:12:13,457 あの おつねさんに限って そんな (お仙)フフフッ… 156 00:12:13,457 --> 00:12:17,127 松吉さん もしかしたら その おつねさんって人に 157 00:12:17,127 --> 00:12:19,463 岡惚れでもしたんじゃない? ええ? 158 00:12:19,463 --> 00:12:22,466 いや… いや ちょっと… 冗談じゃありませんよ 159 00:12:22,466 --> 00:12:24,468 (お仙)フフフッ… (松吉)それより 飯にしましょう 160 00:12:24,468 --> 00:12:26,803 ねっ 飯に (お仙)ほら すぐごまかす・ 161 00:12:26,803 --> 00:12:28,803 ハハハハハッ フフフッ… 162 00:12:29,806 --> 00:12:33,477 あっ 親分 おう 何かつかめたかい? 163 00:12:33,477 --> 00:12:37,147 へえ 実は 親分 あの新三郎って弟子は 164 00:12:37,147 --> 00:12:39,149 相当な食わせ者ですぜ そうかい 165 00:12:39,149 --> 00:12:42,152 へえ 近所の話じゃ 先生の目を盗んで 166 00:12:42,152 --> 00:12:44,154 ちょくちょく おつねのうちに 上がってたらしいんです 167 00:12:44,154 --> 00:12:46,823 中で 何があったかは 分からねえまでにしても 168 00:12:46,823 --> 00:12:49,493 あの 青びょうたんが おつねに気があったってことは 169 00:12:49,493 --> 00:12:53,163 間違いねえって うわさですぜ ふ~ん 170 00:12:53,163 --> 00:12:56,500 そうかあ するってえと あの野郎が 171 00:12:56,500 --> 00:12:59,169 先生を目の上のたんこぶにして 殺しやがったんだな 172 00:12:59,169 --> 00:13:02,839 おう 早合点するんじゃねえよ 173 00:13:02,839 --> 00:13:05,842 よし 新三郎は おめえに任した くせえと思ったら 174 00:13:05,842 --> 00:13:08,779 ひっくくっても かまわねえや (善八)がってんで 175 00:13:08,779 --> 00:13:11,114 もし そのうわさどおりだったとしたら 176 00:13:11,114 --> 00:13:14,451 おつねが新三郎と組んだ ということだって 177 00:13:14,451 --> 00:13:18,451 ねえとは言えねえなあ 親分… 178 00:17:22,165 --> 00:17:24,200 (鈴木)60代 70代の皆さん・ 179 00:17:24,200 --> 00:17:28,438 5年後 10年後も 今の健康 維持する自信ありますか? 180 00:17:28,438 --> 00:17:31,341 そんなあなたに サントリーの サプリメント・ 181 00:17:31,341 --> 00:17:33,376 「DHAセサミン」を・ 182 00:17:33,376 --> 00:17:35,579 無料で試せる キャンペーンの ご紹介です 183 00:17:35,579 --> 00:17:38,815 この「DHAセサミン」には・ 184 00:17:38,815 --> 00:17:43,753 青魚のサラサラ成分 DHA EPA・ 185 00:17:43,753 --> 00:17:47,057 若々しさを支える セサミン・ 186 00:17:47,057 --> 00:17:51,428 さらに ビタミンD ビタミンE オリザプラスまで! 187 00:17:51,428 --> 00:17:54,664 この1本で まとめて 摂れるんです! 188 00:17:54,664 --> 00:17:57,000 だから 飲んでいない方と比べて・ 189 00:17:57,000 --> 00:18:02,672 健康に自信がある人が なんと1.65倍! 190 00:18:02,672 --> 00:18:04,708 健康・知力・活力の 維持に・ 191 00:18:04,708 --> 00:18:06,843 「DHAセサミン」! 192 00:18:06,843 --> 00:18:10,180 通常5, 940円 相当のところ・ 193 00:18:10,180 --> 00:18:12,680 なんと 無料でお試し いただけます! 194 00:18:13,583 --> 00:18:17,187 お申込みは… 195 00:18:17,187 --> 00:18:20,090 今すぐ お電話ください! 196 00:18:23,493 --> 00:18:27,497 (犬の吠え声) 197 00:18:27,497 --> 00:18:30,166 (源次)いらっしゃい おう 1本つけてくんな 198 00:18:30,166 --> 00:18:32,166 へい 199 00:18:36,840 --> 00:18:39,509 どうした? きなくせえ野郎 来たか? 200 00:18:39,509 --> 00:18:45,181 へえ 近所の衆が2~3人 顔を 出しただけで 寂しいもんですよ 201 00:18:45,181 --> 00:18:47,517 日本橋の ご本宅は 202 00:18:47,517 --> 00:18:50,186 まるで 祭りの晩みてえに にぎやかで 203 00:18:50,186 --> 00:18:53,189 通夜の客が 引きも切らずよ ハァ… 204 00:18:53,189 --> 00:18:56,459 違うもんですねえ… ねえ 親分 うん? 205 00:18:56,459 --> 00:19:00,463 あっしはねえ 娘ができたって 金輪際 妾なんかに出しゃしねえ 206 00:19:00,463 --> 00:19:03,133 フッ かみさんもいねえくせに 207 00:19:03,133 --> 00:19:05,468 違えねえや ハハハッ フフフッ 208 00:19:05,468 --> 00:19:18,481 ・~ 209 00:19:18,481 --> 00:19:22,152 ご近所の衆じゃありませんぜ 210 00:19:22,152 --> 00:19:28,491 おつね お前さんも よくよく 運の悪い女だねえ 211 00:19:28,491 --> 00:19:31,828 せっかく 桂斎先生のお妾に納まって 212 00:19:31,828 --> 00:19:34,497 やっと 左うちわで 暮らせるようになったと思ったら 213 00:19:34,497 --> 00:19:38,797 半年で この始末だものねえ 214 00:19:40,503 --> 00:19:45,175 桂斎先生も お年の割りには お元気だったのに 215 00:19:45,175 --> 00:19:49,846 人間なんて 一寸先は分からないもんだよ 216 00:19:49,846 --> 00:19:52,515 あたし… 217 00:19:52,515 --> 00:19:57,454 罰が当たったんです きっと (相模屋)罰? 218 00:19:57,454 --> 00:20:01,791 あたし 毎日 毎晩 219 00:20:01,791 --> 00:20:05,795 なんにもしないで おいしいものを 食べていたんですもの 220 00:20:05,795 --> 00:20:08,798 罰が当たらないわけがありません 221 00:20:08,798 --> 00:20:12,469 貧乏性の女は しょうのないもんだねえ 222 00:20:12,469 --> 00:20:15,805 まあ お前さんは また元のさやに納まって 223 00:20:15,805 --> 00:20:20,477 苦労したほうが 似合ってるのかもしれませんよ 224 00:20:20,477 --> 00:20:23,146 そうだろう? おつね 225 00:20:23,146 --> 00:20:26,483 そりゃ お前さんだって 多少の蓄えはあるだろうけど 226 00:20:26,483 --> 00:20:30,153 この先 どうするって当てもないだろうし 227 00:20:30,153 --> 00:20:33,823 あたし 相模屋へは 死んだって帰りませんよ! 228 00:20:33,823 --> 00:20:36,493 帰りません? 229 00:20:36,493 --> 00:20:41,831 おやおや こりゃあ ひどく嫌われたもんですねえ 230 00:20:41,831 --> 00:20:45,835 それじゃあ いったい どうしようってんだよ! ええ? 231 00:20:45,835 --> 00:20:48,505 帰るうちもないくせに 232 00:20:48,505 --> 00:20:54,511 男に抱かれるしか能のないお前が 夜鷹にでもなる気かい? 233 00:20:54,511 --> 00:21:00,116 帰ってください! 帰ってくださいよ 帰って… 234 00:21:00,116 --> 00:21:05,121 帰って! (泣き声) 235 00:21:05,121 --> 00:21:09,125 そうかい 分かったよ 236 00:21:09,125 --> 00:21:11,795 その代わり 泣きっ面かいてきても 知りませんからね! 237 00:21:11,795 --> 00:21:13,797 ええ? ふんっ… 238 00:21:13,797 --> 00:21:18,802 (泣き声) 239 00:21:18,802 --> 00:21:26,142 ・~ 240 00:21:26,142 --> 00:21:29,145 何? 女郎屋の? へえ 241 00:21:29,145 --> 00:21:31,147 あれから あとをつけたんですが 242 00:21:31,147 --> 00:21:34,150 麻布 市兵衛町の 相模屋って女郎屋のおやじでした 243 00:21:34,150 --> 00:21:36,152 それで 当たってみたかい? へい 244 00:21:36,152 --> 00:21:38,822 相模屋の女に 小当たりに 当たってみたんですが 245 00:21:38,822 --> 00:21:43,493 親分 あの おつねって女は 桂斎の妾になる前は 246 00:21:43,493 --> 00:21:46,830 あの店では 大変な売れっ子だったそうで 247 00:21:46,830 --> 00:21:51,130 そうかい そんなことじゃねえかと 思ったんだ 248 00:21:54,170 --> 00:21:57,106 あの女は おとなしそうな顔をしていたが 249 00:21:57,106 --> 00:22:00,706 そこの2人と違って なんともいえねえ影があったよ 250 00:22:02,111 --> 00:22:06,449 いったい なんの話? (源次)影の話 251 00:22:06,449 --> 00:22:12,121 初めて会ったときから あの女は 何か隠してると思ったが 252 00:22:12,121 --> 00:22:15,124 隠してることが それだけならいいんだがなあ 253 00:22:15,124 --> 00:22:17,460 親分 松吉さんよ 254 00:22:17,460 --> 00:22:19,796 あっ 親分! おう 255 00:22:19,796 --> 00:22:23,466 これを見てくだせえ なんだい? こりゃあ 256 00:22:23,466 --> 00:22:26,803 この1年間に 桂斎先生にかかって 亡くなった病人の名前です 257 00:22:26,803 --> 00:22:29,806 ふ~ん (おふじ)親分 258 00:22:29,806 --> 00:22:32,475 こんなとこではなんですから 奥へ どうぞ 259 00:22:32,475 --> 00:22:35,144 そうかい 松 おめえの話 聞こうか へい 260 00:22:35,144 --> 00:22:37,146 源次 おめえは おつねを とことん洗うんだ 261 00:22:37,146 --> 00:22:39,148 へい 262 00:22:39,148 --> 00:22:42,151 親分 おつねが何か? 263 00:22:42,151 --> 00:22:44,151 ばか野郎 264 00:22:45,488 --> 00:22:48,825 松吉さん あんた また どっかで浮気してるんじゃない? 265 00:22:48,825 --> 00:22:50,827 顔に書いてあるよ (おたま)そうよ~ 266 00:22:50,827 --> 00:22:53,127 何を言ってんだい この野郎! (おのぶ・おたま)もう~! 267 00:22:54,831 --> 00:22:56,766 (松吉)新三郎が言うには 268 00:22:56,766 --> 00:23:00,103 この仏さんの身内の中には 先生を恨んでる奴が 269 00:23:00,103 --> 00:23:02,105 5人や 10人いても 不思議はねえってんで 270 00:23:02,105 --> 00:23:05,108 ああ~ さすがは 桂斎先生だ 271 00:23:05,108 --> 00:23:08,778 1年の間に こんなにも 三途の川を渡らせたってわけか 272 00:23:08,778 --> 00:23:10,780 その先生は どんな病気にでも 273 00:23:10,780 --> 00:23:14,450 人参を飲ませるって 評判だったんですよ 274 00:23:14,450 --> 00:23:16,452 そんなお医者が どうして あんなに 275 00:23:16,452 --> 00:23:19,455 はやってたんでしょうねえ? (松吉)いや それはねえ 276 00:23:19,455 --> 00:23:21,457 人当たりが よかったからなんですよ 277 00:23:21,457 --> 00:23:23,793 特に 女の人には 受けがよかったそうで 278 00:23:23,793 --> 00:23:26,129 (熊蔵)ああ… そういやあ 女の名前が多いなあ 279 00:23:26,129 --> 00:23:31,134 ヘッ 妾のうちで殺されたってのも すけべ医者らしい往生際だぜ 280 00:23:31,134 --> 00:23:33,803 松 ひょっとして こん中に 281 00:23:33,803 --> 00:23:35,805 おつねに関わり合いのある者が いるかもしれねえ 282 00:23:35,805 --> 00:23:38,141 探ってくんな (松吉)おつねに? 283 00:23:38,141 --> 00:23:43,146 うん おつねは 半年前まで 市兵衛町の岡場所に身を沈めてた 284 00:23:43,146 --> 00:23:45,481 桂斎先生ともあろう金持ちが 285 00:23:45,481 --> 00:23:48,484 そんな安女郎と関わり合うのが げせねえんだ 286 00:23:48,484 --> 00:23:50,486 そうは思わねえかい? 287 00:23:50,486 --> 00:23:52,822 これだけの人数 当たるのは 容易じゃあるめえ 288 00:23:52,822 --> 00:23:56,092 おう 松吉 俺も手伝うぜ 289 00:23:56,092 --> 00:23:59,429 おつねさんが 岡場所に… 290 00:23:59,429 --> 00:24:01,431 信じられねえ 291 00:24:01,431 --> 00:24:07,437 松 人には それぞれ いろんな訳があるんだよ 292 00:24:07,437 --> 00:24:23,119 ・~ 293 00:24:23,119 --> 00:24:26,122 このうちのものは かまどの灰まで 294 00:24:26,122 --> 00:24:29,459 みんな 旦那さまの懐から 出たもんなんですからね 295 00:24:29,459 --> 00:24:33,059 お前なんかには 何ひとつ渡せないんだよ 296 00:24:35,131 --> 00:24:38,468 あたしに こんな恥をかかせて 297 00:24:38,468 --> 00:24:42,472 挨拶にでも来るんなら まだ かわいげのあるものを 298 00:24:42,472 --> 00:24:45,141 知らん顔して ここに居座る気でいたなんて 299 00:24:45,141 --> 00:24:47,741 ずうずうしいにも程があるよ 300 00:24:51,814 --> 00:24:55,818 ご新造さま 全部 運び出しました (おたか)そう 301 00:24:55,818 --> 00:25:09,832 ・~ 302 00:25:09,832 --> 00:25:12,168 さあ! 出ておゆき! 303 00:25:12,168 --> 00:25:26,182 ・~ 304 00:25:26,182 --> 00:25:36,526 ・~ 305 00:25:36,526 --> 00:25:40,126 新三郎 畳をお上げ 306 00:25:42,198 --> 00:25:44,200 性悪女のことだから へそくりでも 307 00:25:44,200 --> 00:25:47,200 隠してるんじゃないかと 思うんだよ 308 00:25:50,540 --> 00:25:58,481 ・~ 309 00:25:58,481 --> 00:26:01,150 じゃあ 頼むよ (男性)はっ 310 00:26:01,150 --> 00:26:11,160 ・~ 311 00:26:11,160 --> 00:26:21,838 ・~ 312 00:26:21,838 --> 00:26:23,838 (松吉)おつねさん!・ 313 00:26:25,508 --> 00:26:27,844 おつねさ~ん! 314 00:26:27,844 --> 00:26:33,850 ・~ 315 00:26:33,850 --> 00:26:35,850 遅かったか… 316 00:26:41,524 --> 00:26:43,524 (新三郎)おつねさん 317 00:26:46,529 --> 00:26:50,199 さっきは 気の毒なことをしたね 318 00:26:50,199 --> 00:26:53,202 ご新造さんの手前 どうすることもできなかったんだ 319 00:26:53,202 --> 00:26:55,204 勘弁してくれ 320 00:26:55,204 --> 00:27:00,143 その おわびのしるしといっちゃあ なんだが これを取り返してきた 321 00:27:00,143 --> 00:27:03,813 フッ 何 心配することはないよ 322 00:27:03,813 --> 00:27:06,816 このチャルゴロは ご新造さんに気付かれないように 323 00:27:06,816 --> 00:27:09,152 隠しておいたんだ 324 00:27:09,152 --> 00:27:13,489 悪い人ね 新三郎さん (新三郎)さあ 325 00:27:13,489 --> 00:27:16,826 ああ こんなに ぬれちまって 風邪をひいちまう 326 00:27:16,826 --> 00:27:21,126 どっかで 温かいもんでも食べて 元気を出すんだ さあ 327 00:27:27,170 --> 00:27:29,770 変な奴がつけてくる 328 00:27:32,175 --> 00:27:36,512 ここで別れるが お前は 丑松のうちに行くんだろ? 329 00:27:36,512 --> 00:27:39,515 どうして? (新三郎)心配は いらない 330 00:27:39,515 --> 00:27:44,187 私は お前の味方だ 誰にも 何も しゃべっちゃいない 331 00:27:44,187 --> 00:27:48,524 奴をまいたら 今夜にも行く 待っていてくれ さあ 332 00:27:48,524 --> 00:27:50,524 じゃあ 333 00:27:55,531 --> 00:27:57,431 (善八)ああっ! 334 00:28:03,472 --> 00:28:06,142 何? おつねのおっ母さんが? 335 00:28:06,142 --> 00:28:09,812 へえ 去年の10月に 労咳で亡くなってます 336 00:28:09,812 --> 00:28:13,816 おつねが 市兵衛町に 身を売ったのは6月の暑い盛りで 337 00:28:13,816 --> 00:28:16,152 ですから おつねは 患ってるおふくろのために 338 00:28:16,152 --> 00:28:18,154 …と 考えていいようで 339 00:28:18,154 --> 00:28:22,158 その おつねのおっ母さんが 桂斎先生に かかったかどうかだ 340 00:28:22,158 --> 00:28:25,161 さあ? そこまでは 341 00:28:25,161 --> 00:28:29,832 (松吉) おっ あった! 親分 ありました これ見てください・ 342 00:28:29,832 --> 00:28:32,501 「芳町 藤左衛門長屋 後家 おとよ 51歳」 343 00:28:32,501 --> 00:28:34,837 そう それに間違いねえようで 344 00:28:34,837 --> 00:28:36,839 おつねは 一人娘かい? いえ 345 00:28:36,839 --> 00:28:40,176 弟が1人 名は丑松 当時 二十歳で 346 00:28:40,176 --> 00:28:43,179 人形町の美濃屋という糸屋に 奉公してるようで 347 00:28:43,179 --> 00:28:45,179 人形町の美濃屋か… 348 00:30:55,478 --> 00:30:58,481 何? 暇を取った? 349 00:30:58,481 --> 00:31:04,820 はい 丑松でございましたら この2月の末に暇を取らせました 350 00:31:04,820 --> 00:31:07,490 ふ~ん それは 何か こう 351 00:31:07,490 --> 00:31:10,493 訳があってのことかい? あっ… はい 352 00:31:10,493 --> 00:31:14,497 あの子は もともと 気の優しい いい子でございましたが 353 00:31:14,497 --> 00:31:18,501 去年の暮れあたりから 妙に ふさぎ込むようになりまして 354 00:31:18,501 --> 00:31:21,837 時々 手荒なふるまいも いたしますんで 355 00:31:21,837 --> 00:31:27,510 ふ~ん… 去年の暮れってえと おっ母さんが亡くなってからだな 356 00:31:27,510 --> 00:31:29,512 ご存じでございましたか うん 357 00:31:29,512 --> 00:31:31,514 さようでございます 丑松は 358 00:31:31,514 --> 00:31:36,185 それは もう 大変な孝行息子でございました 359 00:31:36,185 --> 00:31:39,188 そうかい 360 00:31:39,188 --> 00:31:41,788 (松吉)すまねえな 361 00:31:48,864 --> 00:31:51,801 おう そこの人 おめえさん 丑松のことで 362 00:31:51,801 --> 00:31:54,804 何か知ってることはねえかい? (番頭)あっ 卯佐治・ 363 00:31:54,804 --> 00:31:57,804 ちょっと こっちへおいで 364 00:32:03,813 --> 00:32:06,816 (松吉)おっかながることはねえよ (卯佐治)はっ はい 365 00:32:06,816 --> 00:32:10,152 丑松は 誰かを恨んじゃいなかったかい? 366 00:32:10,152 --> 00:32:12,154 お医者さまです 367 00:32:12,154 --> 00:32:15,157 《先生! 先生 おっ母さんの 具合がよくないんです》 368 00:32:15,157 --> 00:32:17,159 《いや あたしは 今 忙しいんだ》 369 00:32:17,159 --> 00:32:19,161 《ちょっと 見てやってください》 (桂斎)《あの薬さえ・ 370 00:32:19,161 --> 00:32:24,166 飲ましとけば 大丈夫だから》 (丑松)《先生 お願いします!》 371 00:32:24,166 --> 00:32:27,166 《先生! 先生!》 372 00:32:28,838 --> 00:32:31,841 《人参を飲ませれば 必ず治ると請け合っといて・ 373 00:32:31,841 --> 00:32:34,841 あの医者は おふくろを殺した!》 374 00:32:37,179 --> 00:32:41,479 《そのうえ 姉さんは 人参のために身を売ったんだ!》 375 00:32:43,519 --> 00:32:46,519 《医者の うそつき坊主め!》 376 00:32:49,191 --> 00:32:53,462 《あいつは おふくろの敵だ 姉さんの敵だ!》 377 00:32:53,462 --> 00:32:57,132 それは 逆恨みというものだ 378 00:32:57,132 --> 00:33:00,469 人参を飲んで きっと治るものならば 379 00:33:00,469 --> 00:33:05,140 高貴なお方や お金持ちは 100年も生きるはずじゃないか 380 00:33:05,140 --> 00:33:09,144 そう言って 何度も なだめたのでございますが… 381 00:33:09,144 --> 00:33:11,814 そうだったのかい 382 00:33:11,814 --> 00:33:14,483 いやあ 今の話を聞きまして 383 00:33:14,483 --> 00:33:17,820 丑松の心も 分かるような気がいたします 384 00:33:17,820 --> 00:33:19,822 で 丑松は ここを辞めてから 385 00:33:19,822 --> 00:33:22,422 どこへ行ったんだい? 存じません 386 00:34:03,799 --> 00:34:06,399 (火打ち石の音) 387 00:34:29,825 --> 00:34:34,830 ♪(オルゴール) 388 00:34:34,830 --> 00:34:48,177 ♪~ 389 00:34:48,177 --> 00:34:53,115 《おっ母さん 何も 心配しなくたっていいわよ》 390 00:34:53,115 --> 00:34:57,453 《あたし お料理屋さんに 奉公に行くだけなんだから》 391 00:34:57,453 --> 00:35:00,456 《藪入りのときには きっと帰ってくる》 392 00:35:00,456 --> 00:35:06,128 《だから この薬 飲んで 早くよくなってちょうだい》 393 00:35:06,128 --> 00:35:09,131 (おとよ)《おつね…》 394 00:35:09,131 --> 00:35:12,801 《丑松も 近くにいるんだし・ 395 00:35:12,801 --> 00:35:14,803 お使いのときになんか・ 396 00:35:14,803 --> 00:35:18,140 おっ母さんの様子 見に来てあげられるわよね?・ 397 00:35:18,140 --> 00:35:20,140 ねっ?・ 398 00:35:24,146 --> 00:35:26,446 丑松…・ 399 00:35:30,152 --> 00:35:33,822 姉ちゃんのことなら 心配いらないんだよ・ 400 00:35:33,822 --> 00:35:36,822 ねえ 丑松》 401 00:35:38,827 --> 00:35:40,827 《姉ちゃん》 402 00:35:44,833 --> 00:35:49,838 しつこい奴だ やっと まいてきたよ 403 00:35:49,838 --> 00:35:53,108 奴は 半七の子分だ 404 00:35:53,108 --> 00:35:55,778 どうして 私を疑ってるんだろうなあ? 405 00:35:55,778 --> 00:35:57,780 ばかな下っ引きさ 406 00:35:57,780 --> 00:36:02,780 (犬の吠え声) 407 00:36:06,455 --> 00:36:08,791 丑松はどうした? 留守かい? 408 00:36:08,791 --> 00:36:12,461 なぜ? なぜ この長屋を知ってるの? 409 00:36:12,461 --> 00:36:15,761 丑松に聞いてみるんだね 410 00:36:17,800 --> 00:36:20,469 実はね おつねさん 411 00:36:20,469 --> 00:36:26,475 私は 丑松とは ず~っと仲よくしていたんだよ・ 412 00:36:26,475 --> 00:36:29,478 お前が 市兵衛町から 先生に足抜きさしてもらった・ 413 00:36:29,478 --> 00:36:31,480 あのときから・ 414 00:36:31,480 --> 00:36:36,819 私は 丑松を弟のように思って つきあってきたんだ 415 00:36:36,819 --> 00:36:40,155 丑松が かわいそうでねえ 416 00:36:40,155 --> 00:36:43,826 人参1本のために 苦界に身を沈めた姉さんが 417 00:36:43,826 --> 00:36:46,495 あろうことか 今度は その張本人の先生の 418 00:36:46,495 --> 00:36:49,832 お妾になるんじゃ あんまりひどい 419 00:36:49,832 --> 00:36:53,502 丑松が 先生を殺したくなるのも 分かろうじゃないか 420 00:36:53,502 --> 00:36:55,504 やめて! 421 00:36:55,504 --> 00:36:57,840 私は 一生懸命 そんな丑松の気持ちを 422 00:36:57,840 --> 00:36:59,842 なだめてきたつもりさ 423 00:36:59,842 --> 00:37:02,177 先生のためにも 丑松のためにもねえ 424 00:37:02,177 --> 00:37:04,179 やめて やめてください! 425 00:37:04,179 --> 00:37:09,184 おつねさん 私の気持ちも分かってくれよ 426 00:37:09,184 --> 00:37:11,854 私は 初めて会ったときから あんたを… 427 00:37:11,854 --> 00:37:13,856 あんたって ずいぶんな人ね 428 00:37:13,856 --> 00:37:18,193 先生が亡くなったのは おとといの晩なのよ 429 00:37:18,193 --> 00:37:24,199 ほう~ ご立派なことを言うじゃねえか 430 00:37:24,199 --> 00:37:27,799 まるで貞女のかがみみてえだ ヘッ 431 00:37:29,204 --> 00:37:32,204 俺は 何もかも知ってるんだぜ おつね 432 00:37:33,876 --> 00:37:38,213 おとついの晩 何があったのか 見てしまったんだよ 433 00:37:38,213 --> 00:37:41,216 うそ! うそよ! 434 00:37:41,216 --> 00:37:44,219 うそなもんか 全部 見ちまったんだよ 435 00:37:44,219 --> 00:37:47,556 《(桂斎のうめき声)》 436 00:37:47,556 --> 00:37:58,500 ・~ 437 00:37:58,500 --> 00:38:01,837 とうとう やったな 俺は そう思った 438 00:38:01,837 --> 00:38:04,840 (おつね)やめて! やっ… 439 00:38:04,840 --> 00:38:08,177 そうか おめえも 知ってて かばってたんだな 440 00:38:08,177 --> 00:38:10,846 俺も そうだ 俺も おめえが好きだから 441 00:38:10,846 --> 00:38:12,848 役人には 黙っててやったんだい 442 00:38:12,848 --> 00:38:16,848 俺がしゃべったら おめえの弟は獄門台だ 443 00:38:19,521 --> 00:38:21,523 おつね 444 00:38:21,523 --> 00:38:31,200 ・~ 445 00:38:31,200 --> 00:38:34,870 (丑松)くっ… この野郎! (新三郎の悲鳴) 446 00:38:34,870 --> 00:38:39,875 (殴る音) 447 00:38:39,875 --> 00:38:54,823 ・~ 448 00:38:54,823 --> 00:38:57,826 (丑松の泣き声) 449 00:38:57,826 --> 00:39:00,829 丑松 450 00:39:00,829 --> 00:39:03,165 丑松! 451 00:39:03,165 --> 00:39:05,834 悪い野郎だよ 452 00:39:05,834 --> 00:39:08,503 桂斎 殺せっつったのは こいつなんだよ! 453 00:39:08,503 --> 00:39:10,503 なんだって? 454 00:39:12,841 --> 00:39:18,847 桂斎が 姉ちゃん妾に欲しいから 人参 高く売りつけたんだってよ 455 00:39:18,847 --> 00:39:22,851 違うの 先生は… 先生は いい人だったのよ 456 00:39:22,851 --> 00:39:25,520 (丑松)姉ちゃん そんなこと言ったって もう… 457 00:39:25,520 --> 00:39:29,524 (おつね)ごめんよ お前に こんなこと させちまうなんて…・ 458 00:39:29,524 --> 00:39:34,529 姉ちゃんが みんな悪かった ごめん ごめん…・ 459 00:39:34,529 --> 00:39:37,829 ごめん… (泣き声) 460 00:39:47,542 --> 00:39:49,878 (善八)くっ かあ~! 461 00:39:49,878 --> 00:39:52,147 すまねえ 親分 462 00:39:52,147 --> 00:39:54,483 おいらが どじ踏んじゃったばっかりに 463 00:39:54,483 --> 00:39:56,485 悔やんでもしかたがねえや 464 00:39:56,485 --> 00:39:59,821 善パ みんなで手分けして おつねの行方を捜すんだ 465 00:39:59,821 --> 00:40:01,821 へい! 466 00:40:17,506 --> 00:40:25,180 ・~ 467 00:40:25,180 --> 00:40:30,185 さあ 姉ちゃん 行こう ぐずぐずしてると追っ手が来るぜ 468 00:40:30,185 --> 00:40:35,524 丑松 お前 1人でお逃げ 2人一緒に逃げたら目立つから 469 00:40:35,524 --> 00:40:37,526 ねっ? (丑松)ええ? 470 00:40:37,526 --> 00:40:39,528 おっ母さんが お前を守ってくれる 471 00:40:39,528 --> 00:40:41,530 お前は おっ母さんの仇を討ったんだもの 472 00:40:41,530 --> 00:40:44,533 誰にも 後ろ指なんか さされやしないよ 473 00:40:44,533 --> 00:40:47,869 (丑松)姉ちゃん… 姉ちゃん どうすんだよ? 474 00:40:47,869 --> 00:40:51,473 あたしのことなんか心配いらない さあ お行き ねっ 475 00:40:51,473 --> 00:40:55,143 お行きったら! (丑松)姉ちゃん 476 00:40:55,143 --> 00:41:01,149 先生を殺したのは新三郎なんだ その新三郎を殺し… 477 00:41:01,149 --> 00:41:05,487 お前には なんの関わり合いもないんだ 478 00:41:05,487 --> 00:41:08,156 さあ お行き 479 00:41:08,156 --> 00:41:24,756 ・~ 480 00:44:13,141 --> 00:44:19,147 <その後 おつねと丑松の行方は ようとして つかめなかった> 481 00:44:19,147 --> 00:44:24,819 <半七の胸に ようやく焦燥感が 立ちこめてきた そんな ある日…> 482 00:44:24,819 --> 00:44:27,088 チャルゴロを聴かせる女? (熊蔵)へい・ 483 00:44:27,088 --> 00:44:30,425 うちに集まる地回りが 話してるのを耳にしたんで 484 00:44:30,425 --> 00:44:33,762 なんでも 日が落ちてから 柳原土手を通ると 485 00:44:33,762 --> 00:44:35,764 なんともいえねえ いい音色が聞こえてきて 486 00:44:35,764 --> 00:44:38,099 つい ふらふらっと 足の向くままに行くと 487 00:44:38,099 --> 00:44:42,103 そこに 弁天様のような女がいて あとは 屋根舟に乗せられて 488 00:44:42,103 --> 00:44:44,773 もう 夢み心地にさせてくれるって (松吉)うそだ! 489 00:44:44,773 --> 00:44:47,776 おつねさんは そんな女じゃねえ おい 松! 490 00:44:47,776 --> 00:44:50,779 よし 今夜 その弁天様に 会いに行こうじゃねえか 491 00:44:50,779 --> 00:44:53,782 へい! ようがす! ようがすよ ヘヘヘッ 492 00:44:53,782 --> 00:44:56,117 はい! 口止め料 (おたま)はい! 493 00:44:56,117 --> 00:44:58,787 (熊蔵)おきやがれ この野郎! (おたま・おのぶ)んんっ ねえ? 494 00:44:58,787 --> 00:45:00,789 ハハハハハッ フフフッ 495 00:45:00,789 --> 00:45:05,789 (風の音) 496 00:45:11,800 --> 00:45:14,400 (熊蔵)親分 この辺りだそうで 497 00:45:16,137 --> 00:45:21,476 熊蔵 女ってえのは分からねえなあ 498 00:45:21,476 --> 00:45:24,145 落ちていくと切りがねえ 499 00:45:24,145 --> 00:45:29,084 ♪(オルゴール) 500 00:45:29,084 --> 00:45:44,432 ♪~ 501 00:45:44,432 --> 00:45:46,768 (熊蔵) じゃあ 親分 あっしは これで 502 00:45:46,768 --> 00:46:02,784 ♪~ 503 00:46:02,784 --> 00:46:07,789 おつね フフフフッ ハハハッ 504 00:46:07,789 --> 00:46:11,459 やっぱり 来てくれたんですね 505 00:46:11,459 --> 00:46:16,798 親分 あたし お待ちしてたんですよ 506 00:46:16,798 --> 00:46:20,135 あたしって悪い女でしょう 507 00:46:20,135 --> 00:46:22,804 人殺しをしておきながら 508 00:46:22,804 --> 00:46:28,076 すぐにも自訴して出りゃあ かわいげがあったものを… 509 00:46:28,076 --> 00:46:32,080 いや… いやですよ そんな怖い顔しちゃあ 510 00:46:32,080 --> 00:46:35,417 でも あたし 覚悟はできてるんですよ 511 00:46:35,417 --> 00:46:38,420 どうせ お縄になるんだったらね 512 00:46:38,420 --> 00:46:41,756 親分に 洗いざらい 話してしまおうと思いましてね 513 00:46:41,756 --> 00:46:44,759 人殺しをしたと言ったな? 514 00:46:44,759 --> 00:46:47,762 誰を手にかけたんだい? 新三郎ですよ 515 00:46:47,762 --> 00:46:50,098 あいつは悪い奴なんです 516 00:46:50,098 --> 00:46:54,102 弟子の分際で 先生の女に ちょっかい出しておきながら 517 00:46:54,102 --> 00:46:56,438 先生を あの世に送っちまうんだから 518 00:46:56,438 --> 00:47:01,109 新三郎が 先生を? ふ~ん 519 00:47:01,109 --> 00:47:03,445 それで? 520 00:47:03,445 --> 00:47:06,114 あたし それを知ってても 521 00:47:06,114 --> 00:47:10,452 あいつが怖くて ほんとのこと言えなかったんです 522 00:47:10,452 --> 00:47:14,789 それをいいことに あいつはね あの晩 あたしを… 523 00:47:14,789 --> 00:47:17,459 そりゃあ あたしみたいに 心も体も汚れきった女は 524 00:47:17,459 --> 00:47:21,129 どうでもいいことかも しれないけど 525 00:47:21,129 --> 00:47:25,467 でも 急に腹が立ったんです 526 00:47:25,467 --> 00:47:28,737 あいつにも 自分にも… 527 00:47:28,737 --> 00:47:33,337 おつね 誰をかばってるんだい? 528 00:47:35,410 --> 00:47:39,414 俺は おえめの作り話なんかには だまされやしねえよ 529 00:47:39,414 --> 00:47:41,416 いえ あたしが殺したんです 530 00:47:41,416 --> 00:47:43,752 じゃあ どうやって殺したんだい? 531 00:47:43,752 --> 00:47:47,352 俺が新三郎だと思って もう一度やってみな 532 00:47:49,424 --> 00:47:56,431 おつね 新三郎が殺されていた長屋 誰の住まいだい? 533 00:47:56,431 --> 00:48:01,770 まさか 新三郎が住んでいたなんて うそは通用しねえよ 534 00:48:01,770 --> 00:48:03,772 あの長屋には 誰がいたんだい? 535 00:48:03,772 --> 00:48:06,107 あたしが一人で殺したんです! 536 00:48:06,107 --> 00:48:10,111 殺した本人が言ってるのに 信じてはくれないんですか! 537 00:48:10,111 --> 00:48:15,450 おつねさん 目明しってえのは因果な性分で 538 00:48:15,450 --> 00:48:18,787 たとえ ひとさまがなんと言おうと 539 00:48:18,787 --> 00:48:21,787 くせえものに蓋を しておくわけにはいかねえんだよ 540 00:48:37,405 --> 00:48:42,410 ♪(オルゴール) 541 00:48:42,410 --> 00:48:51,753 ・~ 542 00:48:51,753 --> 00:48:54,088 (小者)あっ 親分 どうも おはよう 543 00:48:54,088 --> 00:48:58,760 (松吉)おはよう どうした? ゆうべは眠れたかい? 544 00:48:58,760 --> 00:49:01,763 腹が減ったろ 松 (松吉)へい 545 00:49:01,763 --> 00:49:07,363 さあ おつねさん 食ってくれよ 松吉あにい自慢の朝がゆだい 546 00:49:10,772 --> 00:49:12,772 よっ! 547 00:49:15,109 --> 00:49:17,445 さあ 遠慮しねえで食ってくれよ 548 00:49:17,445 --> 00:49:19,447 おいらのは うまいんだぜ! ねえ? 親分 549 00:49:19,447 --> 00:49:23,451 うん 人の好意を 無にするもんじゃねえよ 550 00:49:23,451 --> 00:49:36,130 ・~ 551 00:49:36,130 --> 00:49:44,806 ・~ 552 00:49:44,806 --> 00:49:48,106 (おつね)うっ… おつね 553 00:49:49,477 --> 00:49:52,814 お願い! 弟を お縄にしないでください 554 00:49:52,814 --> 00:49:56,484 (松吉)おつねさん (おつね)弟は悪くなんかない 555 00:49:56,484 --> 00:50:01,155 こんなことになったのは みんな あたしのせいなんです 556 00:50:01,155 --> 00:50:05,493 それは… 丑松は先生を憎んでいました 557 00:50:05,493 --> 00:50:07,495 でも あたしさえ しっかりしていれば 558 00:50:07,495 --> 00:50:11,165 こんなことには ならなかった 559 00:50:11,165 --> 00:50:16,170 そのうえ 丑松の気持ちに 火をつけたのは新三郎なんです 560 00:50:16,170 --> 00:50:21,175 そうだろうなあ そんなことだろうと思ったぜ 561 00:50:21,175 --> 00:50:24,846 でも 死んだ人は 悪く言いたくなんかない 562 00:50:24,846 --> 00:50:26,781 やっぱり あたしが いちばん いけない 563 00:50:26,781 --> 00:50:32,120 おつねさん なぜ そう 自分をいじめるんだい 564 00:50:32,120 --> 00:50:35,790 あたしが 先生の囲われ者に なったのが いけなかったんです 565 00:50:35,790 --> 00:50:38,126 いえ それだけじゃない 566 00:50:38,126 --> 00:50:41,426 丑松が あんなに憎んでいた先生を あたし… 567 00:50:44,132 --> 00:50:47,132 あたしは好きになっていたんです 568 00:50:48,469 --> 00:50:54,475 丑松は そんなあたしが 許せなかったんです 569 00:50:54,475 --> 00:50:57,812 そら あたしだって… 570 00:50:57,812 --> 00:51:01,482 あたしだって自分が許せません 571 00:51:01,482 --> 00:51:03,484 こんな女は 死んだほうがいいんです・ 572 00:51:03,484 --> 00:51:05,784 死んだほうが! 573 00:51:08,823 --> 00:51:10,823 親分 574 00:51:15,163 --> 00:51:19,500 親分 丑松の居所が分かりました 575 00:51:19,500 --> 00:51:21,500 そうかい 576 00:51:24,505 --> 00:51:26,405 よし 577 00:51:33,781 --> 00:51:36,117 (松吉)おつね… おつねさん! (おつね)放してよ! 578 00:51:36,117 --> 00:51:38,453 放してください (松吉)落ち着くんだよ おつねさん 579 00:51:38,453 --> 00:51:41,789 (おつね)殺して ねえ 殺して! (松吉)おつねさん 580 00:51:41,789 --> 00:51:45,793 (泣き声) (松吉)ばか野郎… 581 00:51:45,793 --> 00:51:58,806 (おつねと松吉の泣き声) 582 00:51:58,806 --> 00:52:01,476 (男たちの掛け声) 583 00:52:01,476 --> 00:52:04,076 (男)もたもたするな おら!・ 584 00:52:06,814 --> 00:52:10,114 ほら 早くやれ! ほら! ほら ほら! 585 00:52:11,152 --> 00:52:13,154 親分 んっ? 586 00:52:13,154 --> 00:52:17,154 あいつですよ よし 587 00:52:18,493 --> 00:52:21,093 (男)ほら 次! (男)ほいさ~ 588 00:52:26,434 --> 00:52:28,770 (丑松)おい! 助けてくれ 589 00:52:28,770 --> 00:52:31,439 (男)おう なんでい! なんだ てめえらは! 590 00:52:31,439 --> 00:52:35,777 (善八) こらっ! 三河町の半七親分だよ そこの若えのに話があるんだ 591 00:52:35,777 --> 00:52:38,446 (男)フンッ! 半七だろうが なんだろうが・ 592 00:52:38,446 --> 00:52:41,449 挨拶抜きで 丑松を渡せねえぜ 挨拶? 593 00:52:41,449 --> 00:52:44,452 (男)そうだよ (男)挨拶だよ! 野郎! 594 00:52:44,452 --> 00:53:03,137 ・~ 595 00:53:03,137 --> 00:53:07,475 善パ! (男)野郎! ああ~っ 596 00:53:07,475 --> 00:53:21,155 ・~ 597 00:53:21,155 --> 00:53:24,158 (丑松)くっ… 放せよ! 598 00:53:24,158 --> 00:53:27,358 (善八)こらっ! 神妙にしろい! 599 00:53:37,772 --> 00:53:41,109 <丑松は その後の吟味の結果・ 600 00:53:41,109 --> 00:53:46,114 犯行の動機が情状酌量されて 遠島となった> 601 00:53:46,114 --> 00:53:51,119 <おつねも 弟をかばい続けた 気持ちが酌量され・ 602 00:53:51,119 --> 00:53:54,122 御構なしになったのである> 603 00:53:54,122 --> 00:54:06,134 ・~ 604 00:54:06,134 --> 00:54:16,144 ・~ 605 00:54:16,144 --> 00:54:36,097 ・~ 606 00:54:36,097 --> 00:54:56,117 ・~ 607 00:54:56,117 --> 00:55:05,126 ・~ 608 00:59:08,803 --> 00:59:13,140 <たったひとつのうわさが 引き起こした 悲惨な事件> 609 00:59:13,140 --> 00:59:15,810 <小女郎狐のたたりなのか・ 610 00:59:15,810 --> 00:59:18,412 それとも 巧妙に仕組まれた罠なのか> 611 00:59:18,412 --> 00:59:21,749 召し上がろう~! (おこよ)ああ… 612 00:59:21,749 --> 00:59:28,089 <次々と起こる怪奇な事件が 平和な村を悪魔の巣窟に変えた> 613 00:59:28,089 --> 00:59:30,758 それじゃあ まるで 村じゅうが寄ってたかって 614 00:59:30,758 --> 00:59:33,761 おこよを 殺したようなもんじゃねえか 615 00:59:33,761 --> 00:59:35,763 おこよが狐と交わったなんて 616 00:59:35,763 --> 00:59:39,100 そんな とんでもねえ うわさを いってえ 誰が言いだしたんだ? 617 00:59:39,100 --> 00:59:41,435 (銃声) 618 00:59:41,435 --> 00:59:44,772 <古い言い伝えを巡って 繰り広げられた・ 619 00:59:44,772 --> 00:59:47,108 村人たちの色と欲> 620 00:59:47,108 --> 00:59:49,110 殺したうえに 墓荒らしまでしやがって! 621 00:59:49,110 --> 00:59:51,112 (平太郎)俺は やってねえ! じゃあ 誰がやったんだ? 622 00:59:51,112 --> 00:59:53,114 知らねえ 知らねえよ~! (辰吉)うそだ! 623 00:59:53,114 --> 00:59:55,114 こいつが… こいつが殺したんだ! 624 00:59:56,117 --> 01:00:00,117 <果たして その背後に隠された真実とは?>