1 00:01:28,085 --> 00:01:34,085 (犬の遠ぼえ) 2 00:01:40,097 --> 00:01:42,099 (女性)あっ! 3 00:01:42,099 --> 00:01:46,103 (主人)あっ 命… 命だけは (女性)ああっ 4 00:01:46,103 --> 00:01:48,105 (慈念)蔵の鍵を渡せ 5 00:01:48,105 --> 00:01:52,109 (主人)ああ… わあっ (女性)あーっ 6 00:01:52,109 --> 00:01:58,109 (奉公人たちの悲鳴) 7 00:02:00,117 --> 00:02:04,117 (女性の悲鳴) 8 00:02:06,123 --> 00:02:10,127 (女性)人殺し! 人殺し!➡ 9 00:02:10,127 --> 00:02:12,127 あっ うっ… 10 00:02:19,136 --> 00:02:22,139 (盗人)どけ どけ どけ! (沢平)あーっ 11 00:02:22,139 --> 00:02:25,139 (沢平の叫び声) 12 00:02:27,078 --> 00:02:32,083 (沢平)助けて! 助けて! 泳げねえんだ 助けて!➡ 13 00:02:32,083 --> 00:02:35,083 助けてくれ! 助けて! 14 00:02:38,089 --> 00:02:40,091 (榊原)これで5件目か 15 00:02:40,091 --> 00:02:42,093 (観音寺)はい 大店ばかりが狙われ➡ 16 00:02:42,093 --> 00:02:46,097 盗まれた金子は 既に1万両を超えております 17 00:02:46,097 --> 00:02:49,100 ただ一つの救いは 死人が出ていないということだ 18 00:02:49,100 --> 00:02:52,103 皆 峰打ちだそうだな はい 19 00:02:52,103 --> 00:02:57,108 盗賊の やり口としては まだ許せると言いたいところだが 20 00:02:57,108 --> 00:02:59,110 ≪(八田)お奉行! 21 00:02:59,110 --> 00:03:01,112 (八田)ありました! ありました ありました… 22 00:03:01,112 --> 00:03:04,115 (観音寺)何事だ 騒々しいな 貴様 (八田)はあ あの➡ 23 00:03:04,115 --> 00:03:07,118 手がかりが ありました (観音寺)なっ 早くそれを言わんか 24 00:03:07,118 --> 00:03:10,121 (八田)はっ 刀を振るったのは 女だそうです 25 00:03:10,121 --> 00:03:15,126 何! 見た者がいるのか (八田)はい 26 00:03:15,126 --> 00:03:19,130 ゆうべ 盗人に入られた札差 板倉屋の女中が➡ 27 00:03:19,130 --> 00:03:21,132 その賊に やられたとき… 28 00:03:21,132 --> 00:03:27,071 (女性)《人殺し! あっ うっ…》 29 00:03:27,071 --> 00:03:31,075 (八田)その賊は… 30 00:03:31,075 --> 00:03:33,077 ハッ (観音寺)ばか この… 31 00:03:33,077 --> 00:03:35,079 てれてる場合か! (八田)はっ 32 00:03:35,079 --> 00:03:38,082 女剣士か 33 00:03:38,082 --> 00:03:46,082 女の身で その腕と盗んだ大金 何に使うつもりかな 34 00:03:49,093 --> 00:03:54,098 <天保年間 1830年代> 35 00:03:54,098 --> 00:04:00,104 <世に はびこる悪に向かって 2人の男が挑戦状をたたきつけた> 36 00:04:00,104 --> 00:04:05,109 <時の北町奉行 榊原主計頭忠之と➡ 37 00:04:05,109 --> 00:04:11,109 榊原の手で処刑されたはずの ねずみ小僧 次郎吉である> 38 00:04:23,127 --> 00:04:40,077 ♬~ 39 00:04:40,077 --> 00:04:57,094 ♬~ 40 00:04:57,094 --> 00:05:10,094 ♬~ 41 00:05:13,077 --> 00:05:16,077 (浪人たちの笑い声) 42 00:05:25,089 --> 00:05:27,091 (浪人)おい 酒だ 酒! (お松)はい! 43 00:05:27,091 --> 00:05:30,094 (浪人)じゃんじゃん 持ってこい! 金なら いくらでもあるぞ 44 00:05:30,094 --> 00:05:34,098 (浪人)おう 伊奈氏 飲んでるか? (浪人)おう 聞いてくれ 45 00:05:34,098 --> 00:05:43,107 (浪人たちの騒ぐ声) 46 00:05:43,107 --> 00:05:47,111 ほう これは大した繁盛だな 47 00:05:47,111 --> 00:05:50,114 (次郎吉)そうなんですよ あっしも驚いちまいました 48 00:05:50,114 --> 00:05:53,117 すごい景気なんです 御浪人方 ふむ 49 00:05:53,117 --> 00:05:56,120 (お松)夢の旦那 おかみさんが お待ちかねですよ 50 00:05:56,120 --> 00:05:58,120 おう (お松)おかみさーん! 51 00:06:00,057 --> 00:06:03,060 (おりん)お松ちゃん (お松)お待ち遠さま 52 00:06:03,060 --> 00:06:05,062 本当に待っていたんです ああ 53 00:06:05,062 --> 00:06:07,064 (おりん)ねえ 旦那方 (浪人たち)あっ? 54 00:06:07,064 --> 00:06:10,067 (おりん)さっきの話 もう一度 こちらの旦那に話してくださいな 55 00:06:10,067 --> 00:06:15,072 (浪人)うん この旦那 腕は立つのか? 56 00:06:15,072 --> 00:06:17,074 へい そらもう 天狗並みで 57 00:06:17,074 --> 00:06:21,078 (浪人)ならば 光照寺脇の道場へ 行ってみることだ 58 00:06:21,078 --> 00:06:24,081 光照寺脇に そんな道場あったかな? 59 00:06:24,081 --> 00:06:28,085 ええ 最近 建ったんです 急ごしらえの安普請ですがね 60 00:06:28,085 --> 00:06:30,087 (浪人)そこで 浪人を 集めているのだ (浪人)うむ 61 00:06:30,087 --> 00:06:32,089 浪人を集めて 何をするんでい 62 00:06:32,089 --> 00:06:37,094 (浪人)知らん 余計なことを 聞かなければ 3両くれる 63 00:06:37,094 --> 00:06:41,098 3両も!? それで旦那方 景気がいいんだ 64 00:06:41,098 --> 00:06:43,100 (浪人)そういうことだ ハハハ…➡ 65 00:06:43,100 --> 00:06:49,106 ただし その前に腕試しされるぞ 66 00:06:49,106 --> 00:06:54,111 勝てるか お主 相手は女だ 67 00:06:54,111 --> 00:06:58,048 女!? (浪人たちの笑い声) 68 00:06:58,048 --> 00:07:01,051 女剣士か… 見くびるなよ 69 00:07:01,051 --> 00:07:04,054 かわいい顔して 腕は相当なもんだぜ 70 00:07:04,054 --> 00:07:06,054 (八田)《その賊は…》 71 00:07:09,059 --> 00:07:13,063 (平吉)近頃の女は 強くなったね この先 男は どうなることやら 72 00:07:13,063 --> 00:07:15,065 みんな 江戸から いなくなっちゃうんじゃないの? 73 00:07:15,065 --> 00:07:18,068 そうなったらいいねえ 江戸中 女だらけ 俺一人だけ残ろう 74 00:07:18,068 --> 00:07:22,072 さすが 言うことが違うね 女日照りは 75 00:07:22,072 --> 00:07:25,075 あっ ごめん また本当のこと言っちゃった 76 00:07:25,075 --> 00:07:28,078 ひどい… ひどいな (お松)あっ あっ ごめん 77 00:07:28,078 --> 00:07:30,080 平さん ごめん ごめん ごめん! (平吉)いいよ いいよ… 78 00:07:30,080 --> 00:07:32,080 いいよ! 79 00:07:58,042 --> 00:08:01,042 (木刀で打ち合う音) 80 00:08:25,069 --> 00:08:27,069 うっ! 81 00:08:32,076 --> 00:08:36,080 (綾乃)真剣ならば 私は殺されていました 82 00:08:36,080 --> 00:08:40,080 いつも 真剣を使う 気構えでいるということかな? 83 00:08:47,091 --> 00:08:52,096 (綾乃)参りました その腕 買いましょう 84 00:08:52,096 --> 00:08:57,034 (慈念)こちらから声を掛けたら はせ参じてください 85 00:08:57,034 --> 00:09:02,034 そのための 支度金です 86 00:09:04,041 --> 00:09:08,045 既に数十人の浪人に 金をばらまいてるようだが➡ 87 00:09:08,045 --> 00:09:10,047 その訳は? 88 00:09:10,047 --> 00:09:16,053 (慈念)金をもらうのに 注文を付けるのですか? 89 00:09:16,053 --> 00:09:18,053 俺をなめるなよ 90 00:09:20,057 --> 00:09:27,064 先ほどの剣法は 戦のために 宮本武蔵が編み出したもの 91 00:09:27,064 --> 00:09:31,068 1振りごとに 2歩 足を使う 92 00:09:31,068 --> 00:09:33,070 (綾乃)いかにも 93 00:09:33,070 --> 00:09:38,075 踏み込む勢いを失わずに 必ず相手を打ち倒す 94 00:09:38,075 --> 00:09:46,083 フフッ そんな剣法で どんな戦を始めるつもりだい 95 00:09:46,083 --> 00:09:52,089 問答無用! 引き取ってもらおう 96 00:09:52,089 --> 00:09:55,092 まだ 話は終わっちゃいねえ 97 00:09:55,092 --> 00:09:59,029 この腕を売るだけのことは あるんだろうな 98 00:09:59,029 --> 00:10:04,034 (綾乃)言うとおりにすれば ひとかどの武士に戻れます 99 00:10:04,034 --> 00:10:09,039 ほう そいつは ありがてえや 100 00:10:09,039 --> 00:10:13,043 俺の名は 榊 夢之介 101 00:10:13,043 --> 00:10:15,045 (綾乃)綾と申します 102 00:10:15,045 --> 00:10:21,051 こちら 光照寺の住職 (慈念)慈念と申す 103 00:10:21,051 --> 00:10:26,056 俺は両国の は乃字という 小料理屋に居候してる 104 00:10:26,056 --> 00:10:39,056 ♬~ 105 00:11:16,106 --> 00:11:20,106 (綾乃)沢平さん お夕飯 すぐ支度しますから 106 00:11:35,125 --> 00:11:42,132 (綾乃)♬ 沖で見たときゃ 鬼島と見たが➡ 107 00:11:42,132 --> 00:11:51,141 ♬ 来て見りゃ八丈は 情け島… 108 00:11:51,141 --> 00:11:54,144 (沢平)綾さん (綾乃)えっ 109 00:11:54,144 --> 00:11:58,081 (沢平)よく その唄を歌うけど 八丈島の生まれかい? 110 00:11:58,081 --> 00:12:02,085 本当は 岡山なんです (沢平)岡山? 111 00:12:02,085 --> 00:12:06,089 私の御先祖は 無実の罪で流されて➡ 112 00:12:06,089 --> 00:12:11,094 それっきり 御赦免もなく 島暮らしを強いられてきました 113 00:12:11,094 --> 00:12:13,096 そうかい 114 00:12:13,096 --> 00:12:18,101 何か深い訳がありそうだと 思っていたけども そんな事情が 115 00:12:18,101 --> 00:12:25,108 (綾乃)フッ おかしいわね 捨てたはずの島の唄を歌うなんて 116 00:12:25,108 --> 00:12:27,110 (沢平)いいじゃねえか➡ 117 00:12:27,110 --> 00:12:31,114 俺は その唄のように 八丈島は情けの島だと思うよ 118 00:12:31,114 --> 00:12:36,119 綾さんが育った島だもん 119 00:12:36,119 --> 00:12:38,119 歌ってくれよ 120 00:12:43,126 --> 00:12:54,137 ♬ ハァー 南風だよ 皆出ておじゃれ 121 00:12:54,137 --> 00:13:04,081 ♬ 迎え草履の 紅鼻緒 122 00:13:04,081 --> 00:13:08,085 《八丈島… 綾… 岡山…》 123 00:13:08,085 --> 00:13:11,085 《こいつは 何かありそうだぜ》 124 00:13:15,092 --> 00:13:19,096 (林)宇喜多!? その女が 宇喜多秀家の子孫だというのか 125 00:13:19,096 --> 00:13:26,103 はい 元47万4, 000石 岡山城主 宇喜多秀家は➡ 126 00:13:26,103 --> 00:13:30,107 東照権現 家康公に 関ケ原の戦いで敗れ➡ 127 00:13:30,107 --> 00:13:33,110 配流の憂き目に遭いました 128 00:13:33,110 --> 00:13:35,112 それから 既に200年 129 00:13:35,112 --> 00:13:39,116 宇喜多一族は その後 御赦免もなく➡ 130 00:13:39,116 --> 00:13:42,119 ただいまは 八丈島において➡ 131 00:13:42,119 --> 00:13:45,122 九代目 秀邑の時代を 迎えておりまする 132 00:13:45,122 --> 00:13:49,126 (林)もう 九代目か はい 133 00:13:49,126 --> 00:13:54,131 その秀邑に 綾乃なる妹がおりまする 134 00:13:54,131 --> 00:13:58,131 (林)綾が その綾乃だとして… 135 00:14:03,073 --> 00:14:06,076 どうやって 島を抜け出したのだ 136 00:14:06,076 --> 00:14:10,080 いや それは まだ分かりませぬ 137 00:14:10,080 --> 00:14:13,083 それより 林様➡ 138 00:14:13,083 --> 00:14:16,086 そうまでして なぜ この江戸に来たのか 139 00:14:16,086 --> 00:14:21,091 そして どうして 浪人たちを集めているのか 140 00:14:21,091 --> 00:14:24,094 それが気になりまする 141 00:14:24,094 --> 00:14:31,101 うむ その女に 力を貸している光照寺は➡ 142 00:14:31,101 --> 00:14:36,106 以前 由井正雪の住まいが あった所ではないか? 143 00:14:36,106 --> 00:14:39,106 たまさかのこととは思えませぬ 144 00:14:42,112 --> 00:14:49,119 正雪もまた 寺の隣に道場を建て 浪人隊を組みました 145 00:14:49,119 --> 00:14:55,125 その寺の尼が かつて大奥で 権勢を振るった中臈で➡ 146 00:14:55,125 --> 00:15:00,063 正雪の謀反に知恵を貸したと 聞いております 147 00:15:00,063 --> 00:15:02,063 大奥か 148 00:15:04,067 --> 00:15:07,070 実はな 榊原 はっ 149 00:15:07,070 --> 00:15:11,074 お城で 数か月前から➡ 150 00:15:11,074 --> 00:15:16,079 上様 家斉公と 御寵愛第一の お美津の方様が➡ 151 00:15:16,079 --> 00:15:19,079 仲たがいしておられるのだ 152 00:15:21,084 --> 00:15:23,086 (猫の鳴き声) 153 00:15:23,086 --> 00:15:26,089 (家斉)何度 言ったら分かるのじゃ 154 00:15:26,089 --> 00:15:31,094 (家斉)お美津 徳川は代々 世子が継ぐことになっておる 155 00:15:31,094 --> 00:15:36,099 しかも 加賀の犬千代は 加賀百万石の大事な跡取りじゃ 156 00:15:36,099 --> 00:15:41,104 (お美津)なれど 犬千代も 上様と私のお子でございます 157 00:15:41,104 --> 00:15:43,106 加賀藩に養子には出しましたが➡ 158 00:15:43,106 --> 00:15:48,111 もともとは 徳川八百万石の 血を引く お子でございます 159 00:15:48,111 --> 00:15:52,115 (家斉)ならぬ! これだけは その方の望みどおりにはならぬ 160 00:15:52,115 --> 00:15:55,118 (お美津)上様! あっ 小雪 小雪ちゃん お待ち➡ 161 00:15:55,118 --> 00:15:58,054 ほら 小雪だって 怒っているではありませぬか 162 00:15:58,054 --> 00:16:01,057 小雪 小雪ちゃん あっ 小雪ちゃん➡ 163 00:16:01,057 --> 00:16:04,060 小雪ちゃん お待ち 小雪ちゃん! 164 00:16:04,060 --> 00:16:08,064 加賀藩を 巻き込むわけにはいかんのじゃ 165 00:16:08,064 --> 00:16:14,070 林様 加賀藩といえば 宇喜多秀家の奥方の御実家 166 00:16:14,070 --> 00:16:17,073 その縁で 八丈島の宇喜多一族には➡ 167 00:16:17,073 --> 00:16:21,077 見届物が 今なお続いておりまする 168 00:16:21,077 --> 00:16:23,079 うむ 169 00:16:23,079 --> 00:16:28,084 加賀藩 お美津の方様 170 00:16:28,084 --> 00:16:34,090 宇喜多一族 光照寺 171 00:16:34,090 --> 00:16:38,094 もう一人 つながる者がいるな 172 00:16:38,094 --> 00:16:43,099 …と言われますと? 三浦美作守義達殿だ 173 00:16:43,099 --> 00:16:46,102 寺社奉行の 174 00:16:46,102 --> 00:16:51,107 三浦殿は お美津の方様 御信仰の智泉院を➡ 175 00:16:51,107 --> 00:16:58,048 将軍家 菩提寺にした手柄で お美津の方様と親密と聞く 176 00:16:58,048 --> 00:17:04,054 当然のことながら 光照寺も寺社奉行 三浦殿の支配地 177 00:17:04,054 --> 00:17:09,059 となれば 綾乃の後ろにいる者は 178 00:17:09,059 --> 00:17:16,059 三浦殿とお美津の方様… かもしれぬ 179 00:17:30,013 --> 00:17:36,019 (三浦)榊原氏 この三浦に何の用かな? 180 00:17:36,019 --> 00:17:40,023 光照寺のことで お耳に入れたきことがございます 181 00:17:40,023 --> 00:17:43,026 (三浦)町奉行の その方に➡ 182 00:17:43,026 --> 00:17:46,029 寺のことで 口を挟まれる覚えはない! 183 00:17:46,029 --> 00:17:51,034 ならば 光照寺脇の道場は 町奉行に渡していただきたい 184 00:17:51,034 --> 00:17:57,040 (三浦)何だ その言い条は このわしに命令する気か 185 00:17:57,040 --> 00:18:01,044 しかし あの寺領には 道場が立っておりまする 186 00:18:01,044 --> 00:18:05,048 道場なれば 町方が支配しても 当然と存じまする 187 00:18:05,048 --> 00:18:08,051 寺領のことは わしが調べる! 188 00:18:08,051 --> 00:18:13,056 わしの支配地で 勝手をしておる者などは おらん 189 00:18:13,056 --> 00:18:15,056 よいな! 190 00:18:21,064 --> 00:18:27,003 三浦美作守は 道場そのものに 関わりを持っている 191 00:18:27,003 --> 00:18:29,005 まず 間違いあるまい 192 00:18:29,005 --> 00:18:33,009 それにしても 由井正雪と 同じことを蒸し返すなんて➡ 193 00:18:33,009 --> 00:18:35,011 どういう気持ちなんでしょう 194 00:18:35,011 --> 00:18:37,013 正雪の大義名分は➡ 195 00:18:37,013 --> 00:18:41,017 御公儀から見放された 浪人の救済だった 196 00:18:41,017 --> 00:18:45,021 浪人への思いは 200年もの間 御公儀から忘れ去られた➡ 197 00:18:45,021 --> 00:18:48,024 宇喜多一族の恨みにつながる 198 00:18:48,024 --> 00:18:53,029 まっ いずれにしても 鍵は大奥にあるようだな 199 00:18:53,029 --> 00:18:58,034 大奥? それなら私の出番ですよ 200 00:18:58,034 --> 00:19:01,037 待て おりん 相手は大奥だ めったなことじゃ入れねえよ 201 00:19:01,037 --> 00:19:05,041 そこは ほら 林様が口を利いてくだされば 202 00:19:05,041 --> 00:19:07,043 ねえ 旦那 203 00:19:07,043 --> 00:19:10,046 しかし 表とのつながりは どうする 204 00:19:10,046 --> 00:19:12,048 それも 林様の口利きで➡ 205 00:19:12,048 --> 00:19:15,051 三の字の かぶき屋を 大奥出入りにしてもらえば➡ 206 00:19:15,051 --> 00:19:17,053 つなぎは ちゃんと つけられます 207 00:19:17,053 --> 00:19:21,057 万一 身分が ばれたときには おりん 逃げ切れねえぜ 208 00:19:21,057 --> 00:19:26,996 いいえ 私は もう決めました 大奥なら所詮 相手も女 209 00:19:26,996 --> 00:19:31,000 逃げるときは 蹴っ散らかして逃げますよ フフッ 210 00:19:31,000 --> 00:19:33,002 分かった しかし おりん➡ 211 00:19:33,002 --> 00:19:39,008 少しでも 身に危険を感じたら 直ちに大奥を下がれ いいな 212 00:19:39,008 --> 00:19:42,011 はいはい 分かりました いかん 213 00:19:42,011 --> 00:19:44,011 ちゃんと約束をしてくれ 214 00:19:50,019 --> 00:19:53,019 旦那の お言葉どおりいたします 215 00:20:03,032 --> 00:20:05,034 (浜川)おりん 216 00:20:05,034 --> 00:20:08,037 浜川様➡ 217 00:20:08,037 --> 00:20:11,040 何か御用でございますか 218 00:20:11,040 --> 00:20:13,042 仕事には もう慣れましたか? 219 00:20:13,042 --> 00:20:16,045 (おりん)はい おかげさまで 220 00:20:16,045 --> 00:20:20,049 林様のお話では その方 すぐに嫁ぐ身とか 221 00:20:20,049 --> 00:20:25,054 短い間の行儀作法なれど 決して 手を抜いてはなりませぬぞ 222 00:20:25,054 --> 00:20:29,054 はい 仰せのとおりに 223 00:20:31,060 --> 00:20:33,062 (孫九郎)新顔だな はい 224 00:20:33,062 --> 00:20:37,066 お女中様方のお慰めに 絵草紙を持ち込むようにと➡ 225 00:20:37,066 --> 00:20:39,068 林様のお口利きで こちらへ 226 00:20:39,068 --> 00:20:43,068 (孫九郎)励むがよい ありがとうございます 227 00:20:55,084 --> 00:20:58,087 絵草紙屋さん はっ 228 00:20:58,087 --> 00:21:00,089 何か 面白い本を貸してくださいな 229 00:21:00,089 --> 00:21:04,093 へい あの これなど いかがでございましょうか 230 00:21:04,093 --> 00:21:07,096 「偐紫田舎源氏」? 231 00:21:07,096 --> 00:21:10,099 大奥の秘密が書いてあると 町では大評判でございます 232 00:21:10,099 --> 00:21:14,099 面白そうね これ借りるわ ありがとうございます 233 00:21:18,107 --> 00:21:22,107 (女性の話し声) (商人)ちょっと色合いがね 234 00:21:25,114 --> 00:21:28,051 (女性)ねえねえ あの絵草紙屋さん いい男 235 00:21:28,051 --> 00:21:31,054 (女性)すごい二枚目! (女性)ねえ 236 00:21:31,054 --> 00:21:35,054 (女性)うわあ いい男 どうも ありがとうございます 237 00:21:52,075 --> 00:21:54,075 ≪(せきばらい) 238 00:21:56,079 --> 00:21:58,081 (八田)お奉行 お奉行 239 00:21:58,081 --> 00:22:00,081 フッ 240 00:22:02,085 --> 00:22:04,087 何か分かったか はっ 241 00:22:04,087 --> 00:22:09,092 5か月前に 八丈島から 御用船が鉄砲洲へ参っております 242 00:22:09,092 --> 00:22:12,095 御船預かりは 服部隼之進であったな 243 00:22:12,095 --> 00:22:14,097 はい それがですね➡ 244 00:22:14,097 --> 00:22:18,101 いまだに 十軒町のはたごに 逗留してるんですよ 245 00:22:18,101 --> 00:22:21,104 それは妙だな 246 00:22:21,104 --> 00:22:24,107 会ってみるか はい 247 00:22:24,107 --> 00:22:28,107 (観音寺)服部氏 お奉行でござる 248 00:22:33,049 --> 00:22:40,056 (服部)町奉行 ごじきじきの 御訪問とは 恐れ入りまする 249 00:22:40,056 --> 00:22:42,058 尋ねたいことがあって 参った 250 00:22:42,058 --> 00:22:48,064 その方 宇喜多綾乃を 船に乗せた覚えはあるか? 251 00:22:48,064 --> 00:22:53,069 (服部)綾乃は 八丈島にいるはず… (観音寺)綾乃は 江戸におる! 252 00:22:53,069 --> 00:22:58,074 服部氏 流人 宇喜多の者に 手を貸したとなると➡ 253 00:22:58,074 --> 00:23:01,074 お主 腹を切らねばならんぞ 254 00:23:11,087 --> 00:23:14,090 榊原様 255 00:23:14,090 --> 00:23:18,094 私を評定所に訴えると 言われるならば➡ 256 00:23:18,094 --> 00:23:23,099 私も お奉行を訴えて 刺し違える覚悟にございます 257 00:23:23,099 --> 00:23:26,102 (観音寺)刺し違えるだと!? どういうことだ 258 00:23:26,102 --> 00:23:30,039 綾乃殿から じかに聞いたことです 259 00:23:30,039 --> 00:23:35,044 お奉行は 御赦免を餌に 300両の賄賂を取りながら➡ 260 00:23:35,044 --> 00:23:38,047 何一つ 御赦免の努力をなさっていない 261 00:23:38,047 --> 00:23:41,050 何 賄賂? 262 00:23:41,050 --> 00:23:44,053 賄賂のことなど 私は知らん 263 00:23:44,053 --> 00:23:46,055 お奉行の身なれば➡ 264 00:23:46,055 --> 00:23:49,058 証拠を消すことくらい たやすいことかと 265 00:23:49,058 --> 00:23:52,061 何を無礼な! 待て 観音寺 266 00:23:52,061 --> 00:23:55,064 無礼ついでに お尋ね申す 267 00:23:55,064 --> 00:24:00,069 流人は一代限りという 御定法を無視しての➡ 268 00:24:00,069 --> 00:24:04,073 200年にわたる 宇喜多一族の罪状とは➡ 269 00:24:04,073 --> 00:24:06,073 一体 何でございますか 270 00:24:08,077 --> 00:24:15,084 気の毒に思うが 御赦免を お決めになられるのは 上様だ 271 00:24:15,084 --> 00:24:19,088 ならば その上様に言上願いたい! 272 00:24:19,088 --> 00:24:24,093 何とぞ 宇喜多一族の声を お聴きくださいと 273 00:24:24,093 --> 00:24:28,031 この服部 これだけのことを申すからには➡ 274 00:24:28,031 --> 00:24:32,031 もとより命は捨てる覚悟 御免! 275 00:24:35,038 --> 00:24:38,038 (服部)うう… 無駄死には許さん 276 00:24:40,043 --> 00:24:44,047 無駄ではございません これで 宇喜多一族が➡ 277 00:24:44,047 --> 00:24:47,050 長年の苦しみから 逃れることが できますならば 278 00:24:47,050 --> 00:24:50,053 賄賂の話は論外だが➡ 279 00:24:50,053 --> 00:24:54,057 流人の行く末まで 心が行き届かなかったのは➡ 280 00:24:54,057 --> 00:24:56,057 私の落ち度だ 281 00:24:58,061 --> 00:25:07,061 お主をそこまで思い詰めさせた 宇喜多一族の話 聞かしてくれぬか 282 00:25:09,072 --> 00:25:12,072 お奉行… 283 00:25:17,080 --> 00:25:21,084 (服部)宇喜多秀家が 八丈島に流されたとき➡ 284 00:25:21,084 --> 00:25:27,023 出迎えたのは 我が先祖 初代の服部でございました➡ 285 00:25:27,023 --> 00:25:32,028 それは 関ケ原で豊臣方を指揮した➡ 286 00:25:32,028 --> 00:25:34,030 宇喜多秀家とも思えぬ➡ 287 00:25:34,030 --> 00:25:38,034 誠に あわれな 姿であったそうでございます➡ 288 00:25:38,034 --> 00:25:44,040 流人は 自給自足が建て前ですが 1年の大半は雨と風➡ 289 00:25:44,040 --> 00:25:48,044 なのに干ばつという土地柄で 何も実りません➡ 290 00:25:48,044 --> 00:25:53,049 しかも 宇喜多一族には 漁をすることも許されません➡ 291 00:25:53,049 --> 00:25:57,053 逃亡を恐れた御公儀が 船に 乗ることを禁止したためです➡ 292 00:25:57,053 --> 00:26:05,061 50年が過ぎ 秀家殿の背は曲がり やがて 臨終の時を迎えました 293 00:26:05,061 --> 00:26:10,066 (秀家) 《お前たちも 生き長らえよ》 294 00:26:10,066 --> 00:26:17,073 《立派に生き抜くことが それだけが➡ 295 00:26:17,073 --> 00:26:23,079 我らにできる 徳川への➡ 296 00:26:23,079 --> 00:26:30,079 ただ… ただ一つの あだ討ちなのだ》 297 00:26:37,026 --> 00:26:40,029 (家臣)《殿! 殿!》 298 00:26:40,029 --> 00:26:44,033 (家臣たち)《殿! 殿! 殿!》 (家臣たちの泣き声) 299 00:26:44,033 --> 00:26:48,037 (服部)しかし その後も 一向に御赦免の沙汰はなく➡ 300 00:26:48,037 --> 00:26:52,041 二代 三代と流人扱い➡ 301 00:26:52,041 --> 00:26:55,044 やがて それを見かねた加賀藩から➡ 302 00:26:55,044 --> 00:26:58,047 見届物が 送られるようになりました➡ 303 00:26:58,047 --> 00:27:03,052 それとて 天下を 騒がすほどであってはならぬと➡ 304 00:27:03,052 --> 00:27:10,059 1年置きに 米40俵 金子35両と 定められました➡ 305 00:27:10,059 --> 00:27:14,063 宇喜多家は その大半を 島の者に分け与え➡ 306 00:27:14,063 --> 00:27:20,069 残った金を御赦免に備えて 営々と ためました➡ 307 00:27:20,069 --> 00:27:25,074 綾乃は その金で 宇喜多家の墓を建てたいと➡ 308 00:27:25,074 --> 00:27:28,010 三浦様に願い出ました 309 00:27:28,010 --> 00:27:34,016 流人に墓は許されず いまだに島の 石が置いてあるだけなのです➡ 310 00:27:34,016 --> 00:27:41,023 三浦様は 御赦免を榊原様に 申し出てあげようと言われました 311 00:27:41,023 --> 00:27:46,028 (服部)お奉行は 金子しだいと言われたそうですね 312 00:27:46,028 --> 00:27:50,032 綾乃は言われるままに 金子を私に託し➡ 313 00:27:50,032 --> 00:27:54,036 私は それを江戸へ運びました 314 00:27:54,036 --> 00:28:00,042 300両! 綾乃にとっては 長年の一族の思いがこもる➡ 315 00:28:00,042 --> 00:28:03,045 血のにじむような 大事な金でございます➡ 316 00:28:03,045 --> 00:28:06,048 三浦様は あわれに思って➡ 317 00:28:06,048 --> 00:28:11,053 綾乃に せめて江戸の土だけでも 踏ませてやりたいと言われ➡ 318 00:28:11,053 --> 00:28:16,058 私は その情けに 手を貸したのでございます 319 00:28:16,058 --> 00:28:21,058 それを罪と言われるのですか 320 00:28:24,066 --> 00:28:28,004 (泣き声) 321 00:28:28,004 --> 00:28:30,004 服部 322 00:28:33,009 --> 00:28:39,015 私に向けられた賄賂の疑い 私自身に裁かせてくれ 323 00:28:39,015 --> 00:28:42,018 ぬれぎぬは 必ず晴らしてみせる 324 00:28:42,018 --> 00:28:47,023 宇喜多一族の話 この先 何年も語り伝えよ 325 00:28:47,023 --> 00:28:52,028 そのためには 死んではならん 326 00:28:52,028 --> 00:28:54,030 お奉行… 327 00:28:54,030 --> 00:28:57,033 よいな 328 00:28:57,033 --> 00:28:59,033 はっ! 329 00:29:14,083 --> 00:29:16,085 (沢平)うなぎを買ってきたんだ 1匹しか買えなかったけど➡ 330 00:29:16,085 --> 00:29:20,085 一緒に食おうよ (綾乃)はい 331 00:29:36,105 --> 00:29:39,105 わあ おいしそう! (沢平)ハハッ 332 00:29:42,111 --> 00:29:45,114 信じらんねえな 333 00:29:45,114 --> 00:29:50,119 綾さんが こんなふうに 俺と一緒に飯を食うなんて 334 00:29:50,119 --> 00:29:54,123 私だって同じです (沢平)うん 335 00:29:54,123 --> 00:29:58,127 何で戻ってきたのかな あんとき 336 00:29:58,127 --> 00:30:00,129 あのときって? 337 00:30:00,129 --> 00:30:03,132 俺が川に落ちた あんときだ 338 00:30:03,132 --> 00:30:08,137 あんたが黒装束で走ってきた あんときだよ 339 00:30:08,137 --> 00:30:14,143 (沢平)《助けて! 助けて! 泳げねえんだ 助けて!》➡ 340 00:30:14,143 --> 00:30:18,147 《助けて! 助けて! 助けて!》 (慈念)《綾 あんなやつに構うな》 341 00:30:18,147 --> 00:30:21,150 (綾乃)《いいえ 助けます 殺生は しない約束です!》 342 00:30:21,150 --> 00:30:24,153 (慈念)《綾!》 (沢平)《助けてくれ!》 343 00:30:24,153 --> 00:30:27,156 (慈念)《綾! 綾!》 344 00:30:27,156 --> 00:30:30,159 (沢平)あんたは 俺をここまで運んでくれた➡ 345 00:30:30,159 --> 00:30:36,165 そして 次の日も その次の日も 俺を見舞いに来てくれた➡ 346 00:30:36,165 --> 00:30:39,168 あんた 盗みを働くのは➡ 347 00:30:39,168 --> 00:30:43,168 町奉行 榊原を 懲らしめるためだって言ったね 348 00:30:45,174 --> 00:30:51,180 (綾乃)毎年 毎年 御赦免船が来るのを待ちました 349 00:30:51,180 --> 00:30:55,184 (役人)《2名の者を赦免する》 350 00:30:55,184 --> 00:30:57,119 (流人) 《ありがとうございます!》 351 00:30:57,119 --> 00:31:00,122 《これで 江戸に帰れるぞ》 (流人たち)《よかった!》➡ 352 00:31:00,122 --> 00:31:02,124 《ありがとうございます!》 (家臣)《我々は!?》 353 00:31:02,124 --> 00:31:09,131 (綾乃)でも 私たち宇喜多の一族は 御赦免されませんでした➡ 354 00:31:09,131 --> 00:31:14,136 ふるさとへ帰ることが 許されないのなら➡ 355 00:31:14,136 --> 00:31:17,139 せめて 宇喜多の墓を建てたいと➡ 356 00:31:17,139 --> 00:31:22,144 それは 宇喜多一族の悲願でした➡ 357 00:31:22,144 --> 00:31:27,149 榊原にだまされ お金を吸い取られながら➡ 358 00:31:27,149 --> 00:31:35,149 私たちは いつも 助けて 助けてと叫んでいたのです 359 00:31:37,159 --> 00:31:41,163 (綾乃)《助けてください! お願いします!》 360 00:31:41,163 --> 00:31:48,170 (綾乃)《助けて! 助けてください! 助けて!》➡ 361 00:31:48,170 --> 00:31:51,173 《助けてください…》 362 00:31:51,173 --> 00:31:54,176 (綾乃)あのとき あなたの助けての声が➡ 363 00:31:54,176 --> 00:31:57,113 その声に重なりました➡ 364 00:31:57,113 --> 00:32:00,116 放ってはおけませんでした 365 00:32:00,116 --> 00:32:03,116 (沢平の泣き声) 366 00:32:05,121 --> 00:32:11,127 (綾乃)八丈の女は 流人に草履を出して 島に迎えます 367 00:32:11,127 --> 00:32:16,132 自分の草履を履いた人を 夫とするのです 368 00:32:16,132 --> 00:32:19,135 決して 流人とは思いません 369 00:32:19,135 --> 00:32:27,143 あなたは 私を泥棒と知りながら そうは扱いませんでした 370 00:32:27,143 --> 00:32:31,143 あなたは優しい人ですね 371 00:32:33,149 --> 00:32:37,153 綾さん 何か俺に できることはないのかい? 372 00:32:37,153 --> 00:32:41,157 今度は俺が あんたを助けるよ 373 00:32:41,157 --> 00:32:46,162 そのときが来たら 頼みます 374 00:32:46,162 --> 00:32:50,166 さあ 食べよう 冷めないうちに 375 00:32:50,166 --> 00:32:54,170 (三浦)服部が榊原に 全て しゃべったと申すのか 376 00:32:54,170 --> 00:33:00,109 このままでは 恐らく榊原は 金の行方を追いましょう 377 00:33:00,109 --> 00:33:02,111 (三浦)たかが 300両➡ 378 00:33:02,111 --> 00:33:07,116 わしが 使うてしもうて 1文も残っておらんわ ハハハッ➡ 379 00:33:07,116 --> 00:33:12,121 追いようがあるまい ハッ ハハハ… 380 00:33:12,121 --> 00:33:15,124 《夢の旦那の にらんだとおりだぜ》 381 00:33:15,124 --> 00:33:20,129 しかし こうなっては 事を急がねばならんな 382 00:33:20,129 --> 00:33:24,133 早急に お美津殿に 会える算段をつけてくれ 383 00:33:24,133 --> 00:33:28,137 はっ 智泉院への加持祈とう➡ 384 00:33:28,137 --> 00:33:33,137 明日にも いらっしゃるよう お美津の方様にお勧めいたします 385 00:33:47,156 --> 00:34:04,106 (僧たちの祈とう) 386 00:34:04,106 --> 00:34:21,123 (僧たちの祈とう) 387 00:34:21,123 --> 00:34:28,130 (僧たちの祈とう) 388 00:34:28,130 --> 00:34:31,133 (お美津)それが新しい鉄砲か? 389 00:34:31,133 --> 00:34:36,138 はい 異国製の6連発銃です 390 00:34:36,138 --> 00:34:41,143 ある抜け荷商人から 脅し取りましたものの1丁 391 00:34:41,143 --> 00:34:46,148 ほう 鉄砲など わらわには よく分からぬが 392 00:34:46,148 --> 00:34:50,152 まず 小うるさい榊原奉行を➡ 393 00:34:50,152 --> 00:34:53,155 この鉄砲で 撃ち殺して御覧に入れる 394 00:34:53,155 --> 00:34:58,093 さすれば 威力がお分かりになりましょう 395 00:34:58,093 --> 00:35:03,098 榊原を… フフッ なるほど 396 00:35:03,098 --> 00:35:07,102 ≪(三浦)フフフ… ≪(孫九郎)私が試し撃ちを 397 00:35:07,102 --> 00:35:12,107 ≪(お美津)町奉行なれば 恨みを買うことも多い 398 00:35:12,107 --> 00:35:16,107 下手人は その誰かということに… 399 00:35:21,116 --> 00:35:23,118 (三浦)ところで お方様➡ 400 00:35:23,118 --> 00:35:27,122 本日は 小雪様は いかがなされましたかな 401 00:35:27,122 --> 00:35:32,127 (お美津)ホホホ… いくら何でも➡ 402 00:35:32,127 --> 00:35:36,131 猫をお寺に連れてくるわけには まいるまい 403 00:35:36,131 --> 00:35:38,131 (三浦・お美津の笑い声) (刺す音) 404 00:35:40,135 --> 00:35:55,150 (僧たちの祈とう) 405 00:35:55,150 --> 00:36:12,101 (僧たちの祈とう) 406 00:36:12,101 --> 00:36:19,108 (僧たちの祈とう) 407 00:36:19,108 --> 00:36:25,114 おりん どうして このように 足袋が汚れておる 408 00:36:25,114 --> 00:36:29,118 申し訳ございません 途中で鼻緒が切れ➡ 409 00:36:29,118 --> 00:36:33,118 やむをえず 足袋はだしのまま 歩いてまいりました 410 00:37:15,097 --> 00:37:20,102 (おりん)面白く読みました 次は 何にいたしましょうか 411 00:37:20,102 --> 00:37:22,104 これは いかがでございましょうか 412 00:37:22,104 --> 00:37:25,107 「椿説弓張月」 勇ましいお話でございます 413 00:37:25,107 --> 00:37:27,107 (おりん)面白そうね 414 00:37:38,120 --> 00:37:43,120 「偐紫田舎源氏」の絵草紙に 用がある 出してもらおうか 415 00:37:45,127 --> 00:37:47,127 次は お前の頭だ 416 00:37:49,131 --> 00:37:51,131 誰だ! 417 00:37:58,073 --> 00:38:01,076 (孫九郎)何者! 418 00:38:01,076 --> 00:38:04,079 やあ! 419 00:38:04,079 --> 00:38:06,081 林様!? 420 00:38:06,081 --> 00:38:08,083 たかが あきんどの命をなぜ狙う! 421 00:38:08,083 --> 00:38:11,083 引け! 引け! 422 00:38:13,088 --> 00:38:15,090 助かりました 423 00:38:15,090 --> 00:38:18,093 あの者は 太田孫九郎 424 00:38:18,093 --> 00:38:23,098 御広敷伊賀者で 三浦美作守の懐刀だ 425 00:38:23,098 --> 00:38:26,101 おりんから返された絵草紙に 疑いを持っております 426 00:38:26,101 --> 00:38:28,103 おりんが心配です くれぐれも➡ 427 00:38:28,103 --> 00:38:32,107 無理はするなと言ってあるが すぐに抜け出すよう 指示を出せ 428 00:38:32,107 --> 00:38:34,107 へい 429 00:38:36,111 --> 00:38:40,115 おかみさん どこ行っちゃったんだろうなあ 430 00:38:40,115 --> 00:38:43,118 おりんを早く大奥から 連れ出さねばならん へい 431 00:38:43,118 --> 00:38:48,123 それに もう一つ気になるのは その 試し撃ちという鉄砲だ 432 00:38:48,123 --> 00:38:50,125 浪人隊に使わせるんでは? 433 00:38:50,125 --> 00:38:54,129 いや いきなり 鉄砲を使えと言われても➡ 434 00:38:54,129 --> 00:38:56,131 そう簡単に撃てるもんじゃない 435 00:38:56,131 --> 00:38:59,067 では 鉄砲を使う者が他に? うむ 436 00:38:59,067 --> 00:39:04,072 三の字 三浦が握っている 新式銃のことが知りたい 437 00:39:04,072 --> 00:39:08,076 もう一度 三浦の屋敷を探ってもらうぞ 438 00:39:08,076 --> 00:39:11,079 けど おりんさんは… もちろん そっちも急ぐが➡ 439 00:39:11,079 --> 00:39:13,081 お前は 既に疑われている 440 00:39:13,081 --> 00:39:16,084 平吉 はい 何でも言ってくだせえ 441 00:39:16,084 --> 00:39:20,088 呉服屋 松沢屋の番頭として 大奥へ入ってもらう 442 00:39:20,088 --> 00:39:24,092 おりんに会ったら 直ちに 大奥を抜け出せと伝えるんだ 443 00:39:24,092 --> 00:39:27,095 直ちにですね 分かりやした 444 00:39:27,095 --> 00:39:30,098 三の字 お前は直ちに店を閉めて➡ 445 00:39:30,098 --> 00:39:33,101 お初さんと一緒に ここに身を寄せろ 446 00:39:33,101 --> 00:39:35,103 そうさせてもらいます 447 00:39:35,103 --> 00:39:38,106 おい! (お松)あっ お店まだなんですけど 448 00:39:38,106 --> 00:39:42,110 榊夢之介に すぐに道場に来いと伝えてくれ 449 00:39:42,110 --> 00:39:44,110 頼んだぞ 450 00:39:48,116 --> 00:39:51,119 うん? 何だろ 道場って 451 00:39:51,119 --> 00:39:56,124 明朝五つ ある者のかごを襲う 452 00:39:56,124 --> 00:39:58,126 襲う相手は誰だい 453 00:39:58,126 --> 00:40:00,128 (慈念) 余計なことは 知らなくてもよい 454 00:40:00,128 --> 00:40:05,133 俺は 犬や猫とは違うんだ 小判という餌さえ与えておけば➡ 455 00:40:05,133 --> 00:40:08,136 喜んで 尻尾を振ると思ったら 大間違い 456 00:40:08,136 --> 00:40:10,138 (慈念)雇い主に盾つく気か 457 00:40:10,138 --> 00:40:14,142 腕は売ったが 心まで売った覚えはねえ 458 00:40:14,142 --> 00:40:17,145 俺は降りるぜ 459 00:40:17,145 --> 00:40:21,145 出ろ (僧たちの掛け声) 460 00:40:23,151 --> 00:40:25,151 (僧たち)えい! 461 00:40:35,163 --> 00:40:38,166 動けば斬る! 462 00:40:38,166 --> 00:40:41,169 (綾乃)勝負は あったようですね 463 00:40:41,169 --> 00:40:47,175 慈念 私は夢之介さんの腕を 失いたくありません 464 00:40:47,175 --> 00:40:51,175 皆 下がれ 465 00:40:55,183 --> 00:41:02,124 夢之介さん 明日 狙う相手は 北町奉行 榊原です 466 00:41:02,124 --> 00:41:04,126 何!? 467 00:41:04,126 --> 00:41:07,129 いいですね その訳は? 468 00:41:07,129 --> 00:41:11,129 明日の仕事をしてくれたら 教えましょう 469 00:41:13,135 --> 00:41:18,135 分かった では 一働きしよう 470 00:41:25,080 --> 00:41:27,080 (観音寺)お奉行 471 00:41:31,019 --> 00:41:34,022 三浦から 何か言ってきたか 472 00:41:34,022 --> 00:41:39,027 はい 明朝五つ 日本橋の屋敷まで 来てほしいと 473 00:41:39,027 --> 00:41:41,029 急用と申しておりますが うそでございます 474 00:41:41,029 --> 00:41:44,032 途中で お奉行を 狙うつもりでございます 475 00:41:44,032 --> 00:41:46,034 行ってはなりませぬ! 476 00:41:46,034 --> 00:41:49,037 やつらの陰謀の全てを つかむまでは➡ 477 00:41:49,037 --> 00:41:52,040 相手の言うとおりに 動くしかあるまい 478 00:41:52,040 --> 00:41:57,045 そうですか では私も お供させていただきます 479 00:41:57,045 --> 00:42:01,049 いや 来るなと仰せられても 私は参ります 480 00:42:01,049 --> 00:42:05,053 観音寺 命を粗末にするな 481 00:42:05,053 --> 00:42:10,058 本当の戦いは まだ先だ 482 00:42:10,058 --> 00:42:17,065 いや しかし お奉行が お奉行を狙うとは… 483 00:42:17,065 --> 00:42:19,065 何たること! 484 00:42:36,017 --> 00:42:39,017 御出立! 485 00:42:46,027 --> 00:43:01,042 ♬~ 486 00:43:01,042 --> 00:43:07,048 何事だ! 北町奉行 榊原様と 知っての上での ろうぜきか 487 00:43:07,048 --> 00:43:09,048 問答無用! 488 00:43:20,061 --> 00:43:23,064 ああっ お奉行! 489 00:43:23,064 --> 00:43:26,067 お奉行! お奉行! 490 00:43:26,067 --> 00:43:29,004 引け! (八田)お奉行!➡ 491 00:43:29,004 --> 00:43:33,008 お奉行 お奉行 お気を… お気を確かにお持ちください!➡ 492 00:43:33,008 --> 00:43:37,012 傷は浅うございます お奉行!➡ 493 00:43:37,012 --> 00:43:42,017 お奉行… お奉行… (役人)八田さん 八田さん➡ 494 00:43:42,017 --> 00:43:44,019 もう誰もいません 495 00:43:44,019 --> 00:43:46,021 そうか➡ 496 00:43:46,021 --> 00:43:51,026 痛くなかったか? よし! 忙しくなるぞ➡ 497 00:43:51,026 --> 00:43:53,026 急げ! (役人)はっ 498 00:44:23,058 --> 00:44:37,005 ♬~ 499 00:44:37,005 --> 00:44:42,010 遅参いたしましたこと おわびいたします 500 00:44:42,010 --> 00:44:44,012 (三浦)うん? ああ いや… 501 00:44:44,012 --> 00:44:48,016 急な御用件とやらを伺いましょう 502 00:44:48,016 --> 00:44:53,021 まあ 急というほどの ことでもないが ほれ➡ 503 00:44:53,021 --> 00:44:57,025 この前 お主から問い合わせの あった光照寺のことだ 504 00:44:57,025 --> 00:44:59,027 お調べいただけましたか 505 00:44:59,027 --> 00:45:04,032 あれはな 座禅を組むための 修行道場ということだ 506 00:45:04,032 --> 00:45:11,039 信者の者が 詰めかけてるそうだが 何も案ずることはない ハハハ… 507 00:45:11,039 --> 00:45:16,044 これは どうも わざわざ お知らせを頂き➡ 508 00:45:16,044 --> 00:45:21,049 ありがとう存じまする では御免 509 00:45:21,049 --> 00:45:23,049 うむ 510 00:45:26,054 --> 00:45:29,054 ≪(孫九郎)三浦様 511 00:45:30,992 --> 00:45:35,997 榊原に事を漏らした者に 心当たりが ございますれば➡ 512 00:45:35,997 --> 00:45:40,001 後は 私にお任せください 今度こそ 手落ちなく 513 00:45:40,001 --> 00:45:42,003 当たり前だ! 514 00:45:42,003 --> 00:45:47,008 こちらには 新式6連発銃が 20丁ある 515 00:45:47,008 --> 00:45:52,013 まさに 120人の鉄砲隊を抱えたも同然➡ 516 00:45:52,013 --> 00:45:55,016 きゃつらを 蜂の巣にしてくれるわ! 517 00:45:55,016 --> 00:45:58,019 《20丁の6連発銃》 518 00:45:58,019 --> 00:46:15,036 ♬~ 519 00:46:15,036 --> 00:46:31,987 ♬~ 520 00:46:31,987 --> 00:46:46,001 ♬~ 521 00:46:46,001 --> 00:46:49,001 大奥に男!? 522 00:46:52,007 --> 00:46:57,012 浪人隊の数は 今日のうちに 50人を超えましょう 523 00:46:57,012 --> 00:47:01,016 (小雪の鳴き声) (お美津)では 明日にでも➡ 524 00:47:01,016 --> 00:47:05,020 上様に歌比べの趣向を 申し出ましょう 525 00:47:05,020 --> 00:47:09,024 (浜川)上様は 御承知くださいましょうか 526 00:47:09,024 --> 00:47:14,029 仲直りのしるしにと申せば 嫌とは おっしゃるまい 527 00:47:14,029 --> 00:47:19,034 けんかはしても 心は わらわに傾いておる 528 00:47:19,034 --> 00:47:25,040 (慈念)では 決行は明後日ということに 529 00:47:25,040 --> 00:47:27,976 明後日 530 00:47:27,976 --> 00:47:31,980 吹上の庭で執り行われる 歌比べのため➡ 531 00:47:31,980 --> 00:47:34,983 大奥は留守になります 532 00:47:34,983 --> 00:47:37,986 光照寺からの抜け穴を伝って➡ 533 00:47:37,986 --> 00:47:41,990 ここに 浪人隊が集まるようにしなさい 534 00:47:41,990 --> 00:47:43,992 (慈念)はっ 535 00:47:43,992 --> 00:47:48,992 後は孫九郎が 吹上の庭に御案内いたします 536 00:48:00,008 --> 00:48:03,011 (お美津) 浪人隊が上様を殺したら➡ 537 00:48:03,011 --> 00:48:10,018 三浦の率いる鉄砲隊が その浪人隊を皆殺しにします➡ 538 00:48:10,018 --> 00:48:16,024 歌比べには 林備前と榊原を陪席させ➡ 539 00:48:16,024 --> 00:48:20,028 謀反の張本人として 一緒に撃ち殺します 540 00:48:20,028 --> 00:48:22,030 (浜川) 宇喜多綾乃の謀反を察知した➡ 541 00:48:22,030 --> 00:48:28,970 お美津の方様と三浦様は 鉄砲隊を城に待機させた 542 00:48:28,970 --> 00:48:31,973 上様をお救いすることが できなかったものの➡ 543 00:48:31,973 --> 00:48:36,978 綾乃を動かした林 榊原を見事成敗 544 00:48:36,978 --> 00:48:41,983 宇喜多一族は これで永遠に滅亡 545 00:48:41,983 --> 00:48:46,988 その手柄を盾に 犬千代を江戸に戻し 将軍に 546 00:48:46,988 --> 00:48:50,992 三浦が後見人となる フフフ… 547 00:48:50,992 --> 00:48:53,995 ≪(慈念) 天下を取った暁には お方様➡ 548 00:48:53,995 --> 00:49:00,001 何とぞ 我が光照寺を 将軍家 菩提寺に 549 00:49:00,001 --> 00:49:03,004 それだけでよいのか 慈念 550 00:49:03,004 --> 00:49:06,007 まっ ひとまずは 551 00:49:06,007 --> 00:49:09,010 (お美津・慈念の笑い声) 552 00:49:09,010 --> 00:49:13,014 それにしても 正雪が掘った抜け穴が➡ 553 00:49:13,014 --> 00:49:17,018 今になって 役に立つとは 皮肉なものよのう ホホホ 554 00:49:17,018 --> 00:49:23,024 あの穴を見つけたときには 愚僧も驚きました 555 00:49:23,024 --> 00:49:26,027 (お美津・慈念の笑い声) 556 00:49:26,027 --> 00:49:30,031 我らに使われて 正雪も本望でしょう 557 00:49:30,031 --> 00:49:32,031 オホホッ 558 00:49:45,046 --> 00:49:49,046 (おりん)浜川様 何か? 559 00:49:59,027 --> 00:50:03,027 綾さん 全てを話してくれるのでは なかったのかな? 560 00:50:07,035 --> 00:50:11,035 (綾乃)あなたを信じて話します 561 00:50:13,041 --> 00:50:19,047 私は 宇喜多秀家の子孫です 562 00:50:19,047 --> 00:50:23,051 天下を取った豊臣家に 反旗を翻したのは➡ 563 00:50:23,051 --> 00:50:26,054 徳川ではありませんか 564 00:50:26,054 --> 00:50:30,058 もともと 徳川こそ謀反人 565 00:50:30,058 --> 00:50:35,063 宇喜多の目的は 天下を奪い返すことか? 566 00:50:35,063 --> 00:50:41,069 いいえ 天下は お美津の方様に委ねます 567 00:50:41,069 --> 00:50:46,074 宇喜多は 家が元に戻ればよいのです 568 00:50:46,074 --> 00:50:51,079 そのために 新式銃まで用意してか 569 00:50:51,079 --> 00:50:53,081 新式銃? 570 00:50:53,081 --> 00:50:58,019 榊原を襲ったのは 新式の連発銃だ 571 00:50:58,019 --> 00:51:03,019 それを武器に天下を奪うつもりと 私は みたが 572 00:51:05,026 --> 00:51:08,029 知りません 573 00:51:08,029 --> 00:51:11,032 全て打ち明けました 574 00:51:11,032 --> 00:51:14,032 裏切れば あなたを殺します 575 00:51:18,039 --> 00:51:22,043 (浜川)おりんを殺しなさい (孫九郎)そのつもりでおりました 576 00:51:22,043 --> 00:51:27,048 (浜川)ただし 誰の命令で動いたか 吐かせるよう 577 00:51:27,048 --> 00:51:31,052 心得ました 578 00:51:31,052 --> 00:51:37,052 (浜川)よいな とどめは刺すな 579 00:51:48,069 --> 00:51:51,069 (おりん) 《抜け穴を確かめなくては》 580 00:52:06,020 --> 00:52:10,024 ≪(浜川)おりん そんな所で何をしておる 581 00:52:10,024 --> 00:52:12,026 その井戸は 不浄の井戸じゃ 582 00:52:12,026 --> 00:52:16,030 そこに身を投げた女中がおる 近づいてはなりませぬ 583 00:52:16,030 --> 00:52:19,033 存じませんでした 584 00:52:19,033 --> 00:52:22,036 (浜川)おりん 585 00:52:22,036 --> 00:52:28,042 お方様が柿を所望じゃ 取って差し上げよ 586 00:52:28,042 --> 00:52:30,042 はい 587 00:52:34,048 --> 00:52:36,048 (女性)さあ 588 00:53:03,010 --> 00:53:07,014 (女性)お言い お前の雇い主は? 吐けば命は助かる 589 00:53:07,014 --> 00:53:09,016 雇い主など いない (女性)言え!➡ 590 00:53:09,016 --> 00:53:11,016 うっ… 591 00:53:15,022 --> 00:53:17,022 (女性)うっ!? 592 00:53:21,028 --> 00:53:23,028 うっ 593 00:53:56,998 --> 00:54:01,002 何も書いてない! 594 00:54:01,002 --> 00:54:04,005 お方様 怪しい物は何もありません 595 00:54:04,005 --> 00:54:08,009 その者の 頭の中にあるであろう 596 00:54:08,009 --> 00:54:13,014 どこまで話を聞いたかは 知らぬが 597 00:54:13,014 --> 00:54:17,018 とどめを刺せば 話の漏れる心配はありませぬ 598 00:54:17,018 --> 00:54:19,018 待ちなさい! 599 00:54:21,022 --> 00:54:27,028 おりん そのままでは そなたは死ぬ 600 00:54:27,028 --> 00:54:31,028 死にたくなければ 雇い主の名を言うことじゃ 601 00:54:34,035 --> 00:54:36,037 言うまで 納戸に放り込んでおくように 602 00:54:36,037 --> 00:54:38,037 (女性たち)はっ 603 00:54:40,041 --> 00:54:42,043 (女性)私は この表にいる➡ 604 00:54:42,043 --> 00:54:45,043 しゃべる気になったら 声を掛けなさい 605 00:55:00,995 --> 00:55:02,995 夢さん… 606 00:55:06,000 --> 00:55:09,000 助けて… 607 00:55:13,007 --> 00:55:16,010 手伝いを頼むときが来ました 608 00:55:16,010 --> 00:55:19,013 (沢平)やるのかい? いよいよ 609 00:55:19,013 --> 00:55:23,017 宇喜多一族の 恨みを晴らすときが来たのです 610 00:55:23,017 --> 00:55:25,019 (沢平)…で 俺は何をすればいいんだい 611 00:55:25,019 --> 00:55:29,023 北町奉行所に 火を付けてください 612 00:55:29,023 --> 00:55:31,025 猫ばば野郎の榊原かい 613 00:55:31,025 --> 00:55:36,030 北町奉行所が燃え上がるのが 決行の合図です 614 00:55:36,030 --> 00:55:38,032 分かった 615 00:55:38,032 --> 00:55:43,037 商売物の油をまき散らして 北町奉行所を焼き尽くしてやる 616 00:55:43,037 --> 00:55:47,041 けど 事が終わったら 綾さん➡ 617 00:55:47,041 --> 00:55:51,045 お城に入って 偉い人に なっちまうんじゃねえのかい 618 00:55:51,045 --> 00:55:55,049 いいえ 私は偉い人なんかになりません 619 00:55:55,049 --> 00:56:01,989 ふるさとの岡山に帰って 宇喜多の娘に戻ります 620 00:56:01,989 --> 00:56:06,989 沢平さん 一緒に来てくれますか 621 00:56:08,996 --> 00:56:13,000 あっ お女中 ちょっと 聞きたいことがあるんですが 622 00:56:13,000 --> 00:56:15,002 (女性)おまけしてくれますか? (平吉)あっ 623 00:56:15,002 --> 00:56:17,004 おりんさんに会いに 毎日 来てるんだが➡ 624 00:56:17,004 --> 00:56:21,004 会えずに困ってるんだ 何か あったんですか? 625 00:56:23,010 --> 00:56:27,010 (女性)今日は 何もいりません (平吉)あっ あの… 626 00:56:32,019 --> 00:56:36,023 何かあったことだけは確かだな まさか 正体が ばれたんじゃ 627 00:56:36,023 --> 00:56:40,027 忍び込むしかねえな 大奥に 628 00:56:40,027 --> 00:56:42,029 俺も一緒に行くよ 629 00:56:42,029 --> 00:56:44,031 命懸けだぜ 630 00:56:44,031 --> 00:56:47,034 ん… 覚悟は出来てらい 631 00:56:47,034 --> 00:57:03,985 ♬~ 632 00:57:03,985 --> 00:57:16,998 ♬~ 633 00:57:16,998 --> 00:57:27,008 ♬~ 634 00:57:27,008 --> 00:57:30,008 (お美津)おやすみ 小雪ちゃん 635 00:57:32,013 --> 00:57:35,016 (お美津のあくび) 636 00:57:35,016 --> 00:57:52,033 ♬~ 637 00:57:52,033 --> 00:57:56,971 ♬~ 638 00:57:56,971 --> 00:57:58,971 うっ! 639 00:58:02,977 --> 00:58:04,977 ふぅー 640 00:58:44,018 --> 00:58:46,018 おかみさ… 641 00:58:51,025 --> 00:58:54,025 おりんさん (平吉)おかみさん! 642 00:58:57,031 --> 00:59:00,034 三の字… 平さん… 643 00:59:00,034 --> 00:59:02,036 こんな所まで よく… 644 00:59:02,036 --> 00:59:05,039 しっかりしな 今 助け出してやるぜ 645 00:59:05,039 --> 00:59:10,039 ハッ 私なら大丈夫さ それより… 646 00:59:12,046 --> 00:59:14,046 あっ 647 00:59:18,052 --> 00:59:21,055 これを… 夢さんに早く 648 00:59:21,055 --> 00:59:23,057 分かった 649 00:59:23,057 --> 00:59:27,061 しかしな 抜け出すのは お前さんも一緒だぜ 650 00:59:27,061 --> 00:59:30,064 私は無理だよ 651 00:59:30,064 --> 00:59:35,069 あんたたちは 庭の井戸から逃げとくれ 652 00:59:35,069 --> 00:59:39,073 光照寺に通じる 抜け穴だよ 653 00:59:39,073 --> 00:59:42,076 (平吉)どんなことがあっても おかみさん 連れてくぞ 654 00:59:42,076 --> 00:59:44,078 しっ ≪(女性)たわけ!➡ 655 00:59:44,078 --> 00:59:48,082 何を居眠っておるのじゃ (女性)あっ 申し訳ありません 656 00:59:48,082 --> 00:59:51,085 ≪(女性)我らも見張りに就く 657 00:59:51,085 --> 00:59:53,085 《どうやって抜け出すかだな》 658 01:00:14,041 --> 01:00:16,041 ≪(小雪の鳴き声) 659 01:00:20,047 --> 01:00:22,049 小雪 660 01:00:22,049 --> 01:00:25,052 ≪(小雪の鳴き声) 661 01:00:25,052 --> 01:00:27,054 (物音) 662 01:00:27,054 --> 01:00:30,057 誰か! 誰か! ≪(小雪の鳴き声) 663 01:00:30,057 --> 01:00:32,059 誰か! 誰か! 664 01:00:32,059 --> 01:00:34,061 (女性)お方様 いかがなされました (お美津)小雪が➡ 665 01:00:34,061 --> 01:00:38,061 小雪ちゃんが天井に! 出合え! 出合え! 666 01:00:41,068 --> 01:00:43,068 ≪(女性)急げ! 667 01:00:45,072 --> 01:00:48,072 よし それ 668 01:00:52,079 --> 01:00:54,079 (おりん)あっ 669 01:00:59,019 --> 01:01:01,021 さっ こっちだ 670 01:01:01,021 --> 01:01:03,023 (平吉)おっ どっこいしょ 671 01:01:03,023 --> 01:01:07,027 やっぱり駄目… あんたたちだけで逃げて 672 01:01:07,027 --> 01:01:09,027 (平吉)ばか野郎! 早くしろい 673 01:01:13,033 --> 01:01:15,033 よし 674 01:01:26,046 --> 01:01:30,050 ≪(女性)浜川様! おりんが… おりんが逃げました 675 01:01:30,050 --> 01:01:34,054 (浜川)何!? 捜すのじゃ ここから逃げられるはずはない 676 01:01:34,054 --> 01:01:36,054 捜せ! (女性たち)はっ! 677 01:01:38,058 --> 01:01:40,058 ひょっとして… 678 01:01:42,062 --> 01:01:45,065 (浜川)間違いありません ここから逃げました 679 01:01:45,065 --> 01:01:47,067 1人ではあるまい (浜川)はい➡ 680 01:01:47,067 --> 01:01:49,069 あの傷では 1人では歩けますまい➡ 681 01:01:49,069 --> 01:01:51,071 忍びの者が 手を貸しておりましょう 682 01:01:51,071 --> 01:01:53,071 忍びの者… 683 01:01:56,076 --> 01:01:58,076 さっ 684 01:02:00,014 --> 01:02:02,014 よし 685 01:02:04,018 --> 01:02:07,021 ありがてえ 見張りもいねえや 686 01:02:07,021 --> 01:02:09,021 おい 元どおりにするんだ 687 01:02:16,030 --> 01:02:20,034 おりんさんを頼む 俺は 旦那に知らしてくる (平吉)へい➡ 688 01:02:20,034 --> 01:02:23,037 おかみさん 689 01:02:23,037 --> 01:02:25,037 行くぞ! 690 01:02:33,080 --> 01:02:35,080 (フクロウの鳴き声) 691 01:02:38,085 --> 01:02:40,085 旦那 どうした! 692 01:02:47,094 --> 01:02:50,097 明朝五つか 693 01:02:50,097 --> 01:02:53,100 こいつを旦那に 知らせてえばっかりに おりんは… 694 01:02:53,100 --> 01:02:57,104 旦那 何をおいても は乃字に行ってやってくだせえ 695 01:02:57,104 --> 01:03:01,108 おりんは 持ってる血を あらかた流しちまって… 696 01:03:01,108 --> 01:03:03,110 あしたの朝まで もちません 697 01:03:03,110 --> 01:03:06,110 何! さっ 急ぎやしょう 698 01:03:08,115 --> 01:03:12,119 (慈念)待て 夢之介 その男は何者だ! 699 01:03:12,119 --> 01:03:16,123 ああ 俺の知り合いだ (慈念)知り合い?➡ 700 01:03:16,123 --> 01:03:21,128 黒装束の知り合いか 俺は 貴様が気に入らん 701 01:03:21,128 --> 01:03:25,132 急ぎの用があるんで 失礼するぜ さっ 三郎三 702 01:03:25,132 --> 01:03:28,068 (慈念)待て! 逃がすわけにはゆかん 703 01:03:28,068 --> 01:03:30,068 えいやっ! 704 01:03:36,076 --> 01:03:38,076 (銃声) 705 01:03:40,080 --> 01:03:42,080 (孫九郎)動くな! 706 01:03:58,098 --> 01:04:01,101 貴様 絵草紙屋ではないか 707 01:04:01,101 --> 01:04:05,105 何! この男を知っているのか 708 01:04:05,105 --> 01:04:11,111 大奥に忍び込んだ女密偵を 俺は刺した 709 01:04:11,111 --> 01:04:14,114 その女を助け出したやつがいる 710 01:04:14,114 --> 01:04:17,117 それも この男だ 711 01:04:17,117 --> 01:04:23,123 慈念 その夢之介とやらが この男の仲間なら➡ 712 01:04:23,123 --> 01:04:26,126 榊原の放った密偵だぞ➡ 713 01:04:26,126 --> 01:04:30,064 背後には 林備前守がいるはずだ 714 01:04:30,064 --> 01:04:35,069 (慈念)貴様 榊原の手下だったのか! 715 01:04:35,069 --> 01:04:40,074 知らんな (孫九郎)フン まあいい➡ 716 01:04:40,074 --> 01:04:43,077 あの女も もう死ぬころだ 717 01:04:43,077 --> 01:04:49,083 ここで この2人が死ねば もう恐れるものはない 718 01:04:49,083 --> 01:04:52,086 殺せ! 719 01:04:52,086 --> 01:04:54,088 待ちなさい! 720 01:04:54,088 --> 01:04:56,090 殺すなど手ぬるい 721 01:04:56,090 --> 01:05:01,095 宇喜多秀家様は 遠島という 半殺しの目に遭いました 722 01:05:01,095 --> 01:05:07,095 殺さず 生かして 絶海の島に放り出されたのです 723 01:05:10,104 --> 01:05:15,109 夢之介さん よくも私をだましましたね 724 01:05:15,109 --> 01:05:19,113 簡単には死なせません 725 01:05:19,113 --> 01:05:22,116 生き埋めにでもするのか 726 01:05:22,116 --> 01:05:34,061 ♬~ 727 01:05:34,061 --> 01:05:37,064 俺たちは ここに金を隠してたんだ 728 01:05:37,064 --> 01:05:40,067 それを棺おけに使えるとはな ハハハ… 729 01:05:40,067 --> 01:05:43,067 (僧)入れ (僧)お前もだ 730 01:05:45,072 --> 01:05:47,074 (僧)こら 731 01:05:47,074 --> 01:05:51,078 (僧)それ (僧)入れ 732 01:05:51,078 --> 01:05:56,078 (土を掛ける音) 733 01:06:08,095 --> 01:06:13,100 (医者)失われた血は 取り戻しようがない 734 01:06:13,100 --> 01:06:18,100 後は 奇跡を待つしかありませんな 735 01:06:24,111 --> 01:06:27,047 うそ… うそ! 736 01:06:27,047 --> 01:06:32,052 おかみさんが死んじゃうなんて そんなの うそ! 737 01:06:32,052 --> 01:06:35,055 (お松の泣き声) (お初)そうよ 738 01:06:35,055 --> 01:06:39,059 そんなこと あるわけない 739 01:06:39,059 --> 01:06:42,059 さっ 折りましょう 740 01:06:47,067 --> 01:06:50,070 千羽鶴で祈るのよ 奇跡を 741 01:06:50,070 --> 01:06:54,070 私たちにできることは それしかないのよ 742 01:06:56,076 --> 01:07:01,081 願いを込めて 999羽 折るのよ 743 01:07:01,081 --> 01:07:03,083 後の1羽は? 744 01:07:03,083 --> 01:07:11,091 (お初)願い事が かなったら 最後の1羽を折って 千羽にするの 745 01:07:11,091 --> 01:07:18,091 そのときは おりんさん 元気になってるのよ 746 01:07:23,103 --> 01:07:27,040 (平吉)おい 教えろ どうやって折るんだ えっ 747 01:07:27,040 --> 01:07:30,043 私が折るように折って 748 01:07:30,043 --> 01:07:46,059 ♬~ 749 01:07:46,059 --> 01:07:49,059 うっ く… 750 01:07:58,071 --> 01:08:00,073 くっ ぬっ! 751 01:08:00,073 --> 01:08:05,078 (孫九郎)明朝五つ お城に乗り込み 将軍 家斉様を殺す 752 01:08:05,078 --> 01:08:09,082 (浪人たち)えっ! 家斉様を? 753 01:08:09,082 --> 01:08:11,084 (浪人たちの どよめき) 754 01:08:11,084 --> 01:08:16,089 (孫九郎)静まれ! 今更 嫌とは言わせぬぞ 755 01:08:16,089 --> 01:08:20,093 お前たちに 徳川は何をしてくれた 756 01:08:20,093 --> 01:08:25,098 侍の身分でありながら 徳川は なぜ お前たちを助けん 757 01:08:25,098 --> 01:08:29,102 (浪人)徳川を倒して そのあとは どうなるのだ! 758 01:08:29,102 --> 01:08:32,105 (孫九郎)お美津の方様が➡ 759 01:08:32,105 --> 01:08:36,109 既に新しい世を作るための 準備をされておる 760 01:08:36,109 --> 01:08:40,113 徳川の犠牲になった者たちを 救い➡ 761 01:08:40,113 --> 01:08:45,118 貧しい者たちに 富を分け与える世の中だ 762 01:08:45,118 --> 01:08:49,118 その指揮を お前たちに 執らせたいと言っておる 763 01:08:51,124 --> 01:08:53,126 (浪人) 今の暮らしから 逃れられるなら➡ 764 01:08:53,126 --> 01:08:56,129 俺は何でもするぞ! 765 01:08:56,129 --> 01:08:59,132 (浪人)俺もやるぞ! やるぞ! (浪人)俺もだ! 766 01:08:59,132 --> 01:09:05,132 (浪人たちの賛同の声) 767 01:09:13,146 --> 01:09:15,146 くっ 768 01:09:22,155 --> 01:09:26,159 先ほど 私が出てきた穴は 大奥へ続いている 769 01:09:26,159 --> 01:09:30,097 それから先は 私に従え 770 01:09:30,097 --> 01:09:34,097 くっ! うっ… 771 01:09:37,104 --> 01:09:43,110 (慈念)全て 手はずは整っている 何も恐れることはない 772 01:09:43,110 --> 01:09:45,110 (浪人たち)おーっ! 773 01:09:56,123 --> 01:09:59,123 旦那 綾さんが 774 01:10:05,132 --> 01:10:07,132 綾さん 775 01:10:10,137 --> 01:10:14,141 人殺しは 私にはできない 776 01:10:14,141 --> 01:10:19,146 長い間 助けて 助けてと 叫んできた私には➡ 777 01:10:19,146 --> 01:10:22,149 それだけは できない 778 01:10:22,149 --> 01:10:29,149 殺したいのは 町奉行 榊原と 将軍 家斉だけです 779 01:10:33,093 --> 01:10:35,095 逃げてください 早く! 780 01:10:35,095 --> 01:10:38,098 そのかわり 私たちの邪魔だけはしないで 781 01:10:38,098 --> 01:10:42,102 綾さん あんたも一緒に逃げるんだ 何を言うのです! 782 01:10:42,102 --> 01:10:44,104 綾さん あんた だまされてんだよ 783 01:10:44,104 --> 01:10:48,104 さあ 来なさい 来なさい! 784 01:11:02,122 --> 01:11:07,122 おりんさん 大丈夫よ きっと元気になるわ 785 01:11:12,132 --> 01:11:14,134 これ以上 悪いことが起きないように➡ 786 01:11:14,134 --> 01:11:20,134 みんなで 千羽鶴を折っているのよ もうすぐ 999羽になるのよ 787 01:11:23,143 --> 01:11:25,143 ありがとう 788 01:11:29,082 --> 01:11:31,084 夢さん… 789 01:11:31,084 --> 01:11:35,088 (お初)えっ 何? 790 01:11:35,088 --> 01:11:38,088 夢さんに… 791 01:11:44,097 --> 01:11:46,099 急ぐんだ 綾さん 792 01:11:46,099 --> 01:11:50,099 あんたたちを助けようとして 死にかけてる女がいるんだ 793 01:11:57,110 --> 01:12:02,115 やった! 999 794 01:12:02,115 --> 01:12:04,115 (戸の開く音) 795 01:12:06,119 --> 01:12:11,119 旦那! (お松の泣き声) 796 01:12:21,134 --> 01:12:23,134 夢さん… 797 01:12:25,138 --> 01:12:27,138 夢さんね 798 01:12:33,079 --> 01:12:39,085 おりん よくやった 799 01:12:39,085 --> 01:12:45,085 おかげで 汚い陰謀は止められそうだぞ 800 01:12:49,095 --> 01:12:53,099 夢さん 801 01:12:53,099 --> 01:13:00,106 何の罪もない人たちを 助けてあげて 802 01:13:00,106 --> 01:13:03,109 ≪ 分かってる 803 01:13:03,109 --> 01:13:06,109 必ず助けるぞ 804 01:13:09,115 --> 01:13:17,115 楽しかった… 夢さんの手伝い 805 01:13:22,128 --> 01:13:26,128 俺もだ おりん 806 01:13:37,077 --> 01:13:40,080 おりん! 807 01:13:40,080 --> 01:13:43,083 おりんさん! お… おかみさん! 808 01:13:43,083 --> 01:13:47,087 死んじゃやだ! ああ やだ おかみさん! 809 01:13:47,087 --> 01:13:50,090 おかみさん! そ… そんなのねえよ 810 01:13:50,090 --> 01:13:52,092 そんなのねえよ おかみさん! 811 01:13:52,092 --> 01:14:00,100 999羽も 折り鶴 折ったのに やだー! 812 01:14:00,100 --> 01:14:03,100 ≪(お松の泣き声) 813 01:14:08,108 --> 01:14:11,111 こんな物… 814 01:14:11,111 --> 01:14:13,111 こんな物! (お初)お松ちゃん! 815 01:14:16,116 --> 01:14:20,120 おりんさんの願いは かなったのよ 816 01:14:20,120 --> 01:14:37,070 ♬~ 817 01:14:37,070 --> 01:14:44,077 ♬~ 818 01:14:44,077 --> 01:14:48,077 (お松)最後の1羽 819 01:14:50,083 --> 01:14:54,087 (お初)おりんさんの願いは 夢さんに会うことだった➡ 820 01:14:54,087 --> 01:14:57,090 その願いは かなったのよ 821 01:14:57,090 --> 01:15:12,090 ♬~ 822 01:15:19,079 --> 01:15:25,085 私が あの人を 殺してしまったんですね 823 01:15:25,085 --> 01:15:30,090 綾さん あっしらが まだ 知らねえことがあるはずだ 824 01:15:30,090 --> 01:15:33,090 浪人隊が 大奥へ突っ込む合図 あるんですかい? 825 01:15:35,095 --> 01:15:40,100 合図は 燃え上がる北町奉行所です 826 01:15:40,100 --> 01:15:44,104 火付け役は 油屋の沢平か? 827 01:15:44,104 --> 01:15:47,107 はい 828 01:15:47,107 --> 01:15:53,107 火付けの刻限は 明け六つ もう間に合わないかもしれません 829 01:15:58,051 --> 01:16:07,060 ああ… 私は何をしてきたのでしょう 830 01:16:07,060 --> 01:16:14,067 何の罪のない沢平さんまで 罪に落としてしまった 831 01:16:14,067 --> 01:16:16,069 案ずるな 832 01:16:16,069 --> 01:16:22,069 俺たちは あんたや沢平を罪に問う気はない 833 01:16:24,077 --> 01:16:28,081 あなたは どういう人なのですか 834 01:16:28,081 --> 01:16:31,081 いずれ 分かるときが来る 835 01:16:35,088 --> 01:16:38,091 ≪ 沢平➡ 836 01:16:38,091 --> 01:16:42,095 綾さんからの指令だ (沢平)えっ 837 01:16:42,095 --> 01:16:44,097 火付けの場所が変わった 838 01:16:44,097 --> 01:16:49,102 北町奉行所は やめて 両国の小料理屋 は乃字を燃やす 839 01:16:49,102 --> 01:16:51,104 (沢平)は乃字? なぜ そこを 840 01:16:51,104 --> 01:16:55,108 訳は知らん …が 表裏に くまなく油をまき➡ 841 01:16:55,108 --> 01:17:00,046 中の者を残らず焼き殺せと 綾さんは言っている 842 01:17:00,046 --> 01:17:17,063 ♬~ 843 01:17:17,063 --> 01:17:23,069 ♬~ 844 01:17:23,069 --> 01:17:26,072 沢平さん! 845 01:17:26,072 --> 01:17:28,074 遅かったか 846 01:17:28,074 --> 01:17:30,076 (若党)殿!➡ 847 01:17:30,076 --> 01:17:33,079 吹上の庭にて 歌比べを催すので➡ 848 01:17:33,079 --> 01:17:36,082 城へ直ちに登城せよとの 使いが参りました 849 01:17:36,082 --> 01:17:40,082 分かった すぐ参ると伝えてくれ (若党)はっ 850 01:17:52,098 --> 01:17:55,101 (鐘の音) 851 01:17:55,101 --> 01:17:57,103 明け六つです 852 01:17:57,103 --> 01:18:02,108 大丈夫だ 火付けは 三の字が止めたはず 853 01:18:02,108 --> 01:18:05,111 (鐘の音) (においを嗅ぐ音) 854 01:18:05,111 --> 01:18:09,111 油のにおいだな 旦那 855 01:18:19,125 --> 01:18:23,129 (綾乃)沢平さん!? (沢平)綾さん! 何で ここに 856 01:18:23,129 --> 01:18:25,131 (綾乃)あなたこそ どうして ここに? 857 01:18:25,131 --> 01:18:27,133 綾さんが ここに火を付けろって 言ったって 坊さんに➡ 858 01:18:27,133 --> 01:18:32,138 そう言われたんだ だけど… できなかった 859 01:18:32,138 --> 01:18:35,141 誰だか分かんねえ人たちを 焼き殺すなんて➡ 860 01:18:35,141 --> 01:18:39,145 俺は できなかったよ! (綾乃)沢平さん 861 01:18:39,145 --> 01:18:41,147 平吉 近くの空き地で 何でもいい➡ 862 01:18:41,147 --> 01:18:43,149 火を付けて煙を上げろ (平吉)えっ? 863 01:18:43,149 --> 01:18:46,149 急げ! (平吉)へい! 864 01:18:48,154 --> 01:18:50,156 (家斉)うん? 865 01:18:50,156 --> 01:18:54,160 (林)お招きを頂き 恐悦至極にござります➡ 866 01:18:54,160 --> 01:18:56,162 急なことで 驚いております 867 01:18:56,162 --> 01:18:59,098 アハハッ そこが つけめじゃ 868 01:18:59,098 --> 01:19:04,103 備前 今日は その方の歌を 楽しみにしておるぞ 869 01:19:04,103 --> 01:19:06,103 (林)はっ 870 01:19:15,114 --> 01:19:33,132 ♬~ 871 01:19:33,132 --> 01:19:35,134 遅い 872 01:19:35,134 --> 01:19:37,136 火の手は まだ上がらぬか 873 01:19:37,136 --> 01:19:41,140 ≪(僧)上がった! 上がった 上がった… 874 01:19:41,140 --> 01:19:44,143 両国に 火の手が上がりましたぞ! 875 01:19:44,143 --> 01:19:49,143 (慈念)よし 行くぞ! (一同)おーっ! 876 01:20:05,098 --> 01:20:07,100 (慈念)それっ (浪人)おー! 877 01:20:07,100 --> 01:20:12,100 ≪(馬のひづめの音) 878 01:20:22,115 --> 01:20:24,115 何者! 879 01:20:26,119 --> 01:20:30,123 北町奉行 榊原主計頭忠之! 880 01:20:30,123 --> 01:20:32,125 榊原! 881 01:20:32,125 --> 01:20:34,127 町奉行が 我らに何の用だ 882 01:20:34,127 --> 01:20:37,130 倒幕をたくらんだ罪で 召し捕る 883 01:20:37,130 --> 01:20:40,133 (慈念)黙れ! 長年 賄賂を取り続けた貴様に➡ 884 01:20:40,133 --> 01:20:43,136 人を裁くことは できぬわ 885 01:20:43,136 --> 01:20:49,142 賄賂をだまし取ったのは 寺社奉行 三浦美作守である! 886 01:20:49,142 --> 01:20:52,145 問答無用! あやつを殺せ 887 01:20:52,145 --> 01:20:55,148 我らの門出の血祭りに挙げろ! 888 01:20:55,148 --> 01:20:59,148 (浪人たち)わあっ! 889 01:21:01,087 --> 01:21:03,089 無用な抵抗は やめい! 890 01:21:03,089 --> 01:21:07,093 (慈念)ええい ひるむな! ひるむな ひるむな! 891 01:21:07,093 --> 01:21:10,096 お前たちが天下を取れば 何も恐れるものはない!➡ 892 01:21:10,096 --> 01:21:14,100 町奉行など 虫けらも同然 893 01:21:14,100 --> 01:21:17,100 いいかげんにしねえか 悪党ども! 894 01:21:22,108 --> 01:21:34,120 ♬~ 895 01:21:34,120 --> 01:21:36,120 《動けば斬る!》 896 01:21:38,124 --> 01:21:41,124 お前は 夢之介!? 897 01:21:45,131 --> 01:21:50,131 夢さんが… 榊原奉行 898 01:21:53,139 --> 01:21:55,141 慈念! 899 01:21:55,141 --> 01:22:01,080 人の命を弄んだ貴様らに もはや見る夢は ないのだ 900 01:22:01,080 --> 01:22:04,083 神妙に縛に就け 901 01:22:04,083 --> 01:22:07,086 おのれ 902 01:22:07,086 --> 01:22:13,092 この慈念たちの もくろみは 汚い権力欲に ほかならん 903 01:22:13,092 --> 01:22:17,096 だまされたと悟った者は ことごとく去れ! 904 01:22:17,096 --> 01:22:20,096 さもなくば斬る! 905 01:22:23,102 --> 01:22:25,104 ≪(八田)御用だ! 906 01:22:25,104 --> 01:22:33,112 (捕り方たち)御用だ 御用だ 御用だ 御用だ 御用だ… 907 01:22:33,112 --> 01:22:37,116 八田! 逃げる者は追うな はっ 908 01:22:37,116 --> 01:22:40,116 逆らう者は ひっ捕らえろ! 909 01:22:44,123 --> 01:22:47,126 (慈念)む… 腰抜けどもが 910 01:22:47,126 --> 01:22:49,128 やれ! 殺せ! 911 01:22:49,128 --> 01:22:51,130 やあっ! 912 01:22:51,130 --> 01:23:08,080 ♬~ 913 01:23:08,080 --> 01:23:21,093 ♬~ 914 01:23:21,093 --> 01:23:24,093 うりゃあ おーっ! 915 01:23:35,107 --> 01:23:37,109 うあっ 916 01:23:37,109 --> 01:23:49,109 ♬~ 917 01:23:58,064 --> 01:24:01,067 待ちかねたぞ 慈念 918 01:24:01,067 --> 01:24:04,070 ふんっ うあっ!? 919 01:24:04,070 --> 01:24:06,072 お前は… 920 01:24:06,072 --> 01:24:08,074 うっ… 921 01:24:08,074 --> 01:24:11,077 俺は殺生だけはしねえと 人に誓ったんだ 922 01:24:11,077 --> 01:24:14,080 だが てめえだけは許さねえ! 923 01:24:14,080 --> 01:24:16,080 ぐっ! 924 01:24:22,088 --> 01:24:36,102 ♬~ 925 01:24:36,102 --> 01:24:40,106 林備前 そなたの歌を聞きたい 926 01:24:40,106 --> 01:24:42,106 はっ 927 01:24:44,110 --> 01:24:53,119 「御菩提のたねや植けん 此寺に みのりの秋ぞ 久しかるべき」 928 01:24:53,119 --> 01:24:57,056 うん? どこかで聞いたような歌だが 929 01:24:57,056 --> 01:25:02,061 畏れながら これは 私の歌ではございません 930 01:25:02,061 --> 01:25:08,067 墓の代わりに種を植え その実りを 土の下で待とうという➡ 931 01:25:08,067 --> 01:25:12,071 宇喜多秀家の 辞世の句でございます 932 01:25:12,071 --> 01:25:14,073 なんと 933 01:25:14,073 --> 01:25:17,076 (お美津)無礼者! 歌を盗むとは何事じゃ 934 01:25:17,076 --> 01:25:21,080 お方様 天下を盗むために➡ 935 01:25:21,080 --> 01:25:25,084 その宇喜多の末えいをだますのは 罪深くないとお考えか? 936 01:25:25,084 --> 01:25:31,084 その方 何の恨みがあって わらわに そのようなことを 937 01:25:33,092 --> 01:25:36,092 (お美津)はっ 何をする 林! 938 01:25:38,097 --> 01:25:40,099 (一同)あっ! 939 01:25:40,099 --> 01:25:43,102 三浦! それは何のまねだ 940 01:25:43,102 --> 01:25:48,107 はっ 実は 上様のお命を狙う➡ 941 01:25:48,107 --> 01:25:51,110 不逞の輩どものうわさを 聞きましたため➡ 942 01:25:51,110 --> 01:25:55,114 ひそかに ここに 待機しておりました 943 01:25:55,114 --> 01:25:57,049 ≪ いいや! 944 01:25:57,049 --> 01:26:01,049 ≪ 上様のお命を狙っていたのは そこもと自身である! 945 01:26:09,061 --> 01:26:11,063 榊原 946 01:26:11,063 --> 01:26:15,067 下がれ! そなたなど 呼んではおらぬ! 947 01:26:15,067 --> 01:26:20,072 お方様 綾乃は自訴いたしましたぞ 948 01:26:20,072 --> 01:26:22,074 ええい 慮外者めが! 949 01:26:22,074 --> 01:26:28,080 三浦 殺すのじゃ! 天下は我が子 犬千代のものじゃ➡ 950 01:26:28,080 --> 01:26:31,083 三浦! 951 01:26:31,083 --> 01:26:33,083 それ! 952 01:26:35,087 --> 01:26:40,092 三浦! 余を殺して何とする どこにも逃げ場はないぞ 953 01:26:40,092 --> 01:26:42,092 (足音) 954 01:26:48,100 --> 01:26:50,100 (女性たち)怖い! 怖い! 955 01:26:54,106 --> 01:27:00,106 銃を捨てい! なれば その方たちの命までは奪わん 956 01:27:08,053 --> 01:27:11,053 もはや これまで 957 01:27:14,059 --> 01:27:16,059 (三浦)うーっ 958 01:27:19,064 --> 01:27:22,067 (浜川の悲鳴) 959 01:27:22,067 --> 01:27:25,070 お方様! 960 01:27:25,070 --> 01:27:31,070 あっ… ああ… 961 01:27:48,093 --> 01:27:52,093 さよなら おかみさん 962 01:27:59,104 --> 01:28:18,104 ♬~ 963 01:28:20,125 --> 01:28:25,130 (林)上様 この件について 加賀藩は 何の関わりもなきこと➡ 964 01:28:25,130 --> 01:28:28,133 既に 確かめ済みでございます➡ 965 01:28:28,133 --> 01:28:31,136 何とぞ 加賀藩には おとがめなきよう➡ 966 01:28:31,136 --> 01:28:34,139 お願い申し上げまする 967 01:28:34,139 --> 01:28:38,139 (家斉)うむ よう分かった 968 01:28:40,145 --> 01:28:44,149 榊原 御苦労であった 969 01:28:44,149 --> 01:28:49,154 望みのものを取らせる 何なりと申してみよ 970 01:28:49,154 --> 01:28:56,161 畏れながら 金子 500両を頂きとう存じまする 971 01:28:56,161 --> 01:29:00,099 何? 500両とな 972 01:29:00,099 --> 01:29:03,102 して 何に使うのじゃ 973 01:29:03,102 --> 01:29:08,107 宇喜多綾乃 その方➡ 974 01:29:08,107 --> 01:29:12,111 上様のお命を狙ったことは 重々 不届きなるも➡ 975 01:29:12,111 --> 01:29:17,116 長年の不幸は 同情するに余りある 976 01:29:17,116 --> 01:29:20,119 よって 罪は問わず➡ 977 01:29:20,119 --> 01:29:24,123 流人としてではなく 島の女として➡ 978 01:29:24,123 --> 01:29:29,123 生まれ故郷の八丈に 戻ることを命ずる 979 01:29:31,130 --> 01:29:33,130 ありがとうございます 980 01:29:37,136 --> 01:29:39,136 はっ 981 01:29:52,151 --> 01:29:54,153 上様からの贈り物だ 982 01:29:54,153 --> 01:29:59,091 宇喜多の墓を建てよとの 仰せである 983 01:29:59,091 --> 01:30:02,094 宇喜多の墓を… 984 01:30:02,094 --> 01:30:09,101 (泣き声) 985 01:30:09,101 --> 01:30:14,106 これで 思い残すことはございません 986 01:30:14,106 --> 01:30:17,106 ありがとうございました! 987 01:30:19,111 --> 01:30:22,114 お奉行 もう一人➡ 988 01:30:22,114 --> 01:30:25,117 綾乃さんに 贈り物をしたいと 申す者が いるのでございますが 989 01:30:25,117 --> 01:30:27,117 通せ 990 01:30:33,125 --> 01:30:35,127 沢平さん 991 01:30:35,127 --> 01:30:37,127 綾さん 992 01:30:40,132 --> 01:30:43,135 こいつを履いてくれないか? 993 01:30:43,135 --> 01:30:49,135 俺の妻として迎える 迎え草履だ 994 01:31:00,085 --> 01:31:04,085 (沢平)八丈へでも どこへでも 俺は一緒に行く 995 01:31:07,092 --> 01:31:14,099 綾乃 幸せになるんだ 996 01:31:14,099 --> 01:31:19,104 (八田)島に帰る御用船で 服部さんが お待ちかねだ 997 01:31:19,104 --> 01:31:36,121 ♬~ 998 01:31:36,121 --> 01:31:48,133 ♬~ 999 01:31:48,133 --> 01:31:52,137 <関ケ原で敗れた 宇喜多一族の墓は➡ 1000 01:31:52,137 --> 01:31:57,137 この天保年間に初めて 建てることを許された> 1001 01:32:09,088 --> 01:32:12,091 おい 平吉! やってるか 1002 01:32:12,091 --> 01:32:15,094 おっ 旦那 いらっしゃい 1003 01:32:15,094 --> 01:32:18,097 平吉 しっかりやれよ (平吉)えっ えっ 1004 01:32:18,097 --> 01:32:20,099 この店 潰したら おりんに どなられるぞ 1005 01:32:20,099 --> 01:32:22,101 冗談 言っちゃいけませんよ 旦那 あっしはね➡ 1006 01:32:22,101 --> 01:32:24,103 酒 断つつもりでいるんですから 1007 01:32:24,103 --> 01:32:26,105 何!? 酒を断つ? (平吉)ええ 1008 01:32:26,105 --> 01:32:29,108 ところで旦那 どうやったら うまく酒 断てるか➡ 1009 01:32:29,108 --> 01:32:31,110 こう 一杯やりながら 話ししましょうか 1010 01:32:31,110 --> 01:32:33,112 お前な (平吉)はっ? 1011 01:32:33,112 --> 01:32:36,115 それしかないな ≪(お松)平吉! 1012 01:32:36,115 --> 01:32:38,117 真面目にやんのよ 平吉 1013 01:32:38,117 --> 01:32:41,120 お前 誰に口利いてんだ (お松)うるさい 1014 01:32:41,120 --> 01:32:45,124 私の言葉は おかみさんの言葉と聞きなさい 1015 01:32:45,124 --> 01:32:47,124 いいね 1016 01:32:49,128 --> 01:32:51,130 (八田の笑い声) 1017 01:32:51,130 --> 01:32:54,133 (お松)平さん! (平吉)はいよ 1018 01:32:54,133 --> 01:32:58,133 よーし! それじゃ俺も一丁 手伝おうかな 1019 01:33:00,072 --> 01:33:04,076 <は乃字は おりんの気持ちを酌んで➡ 1020 01:33:04,076 --> 01:33:08,080 平吉とお松が 後を継ぐことになった> 1021 01:33:08,080 --> 01:33:25,097 ♬~ 1022 01:33:25,097 --> 01:33:42,114 ♬~ 1023 01:33:42,114 --> 01:33:59,064 ♬~ 1024 01:33:59,064 --> 01:34:14,079 ♬~ 1025 01:34:14,079 --> 01:34:18,083 <おりんは この世に別れを告げた> 1026 01:34:18,083 --> 01:34:24,089 <だが おりんが抱き続けた 悪を憎む気持ちは➡ 1027 01:34:24,089 --> 01:34:27,092 榊原と次郎吉の心の中に➡ 1028 01:34:27,092 --> 01:34:31,092 いつまでも 生き続けるのであった> 1029 01:34:37,102 --> 01:34:54,119 ♬~ 1030 01:34:54,119 --> 01:35:11,069 ♬~ 1031 01:35:11,069 --> 01:35:28,086 ♬~ 1032 01:35:28,086 --> 01:35:45,103 ♬~ 1033 01:35:45,103 --> 01:36:02,054 ♬~ 1034 01:36:02,054 --> 01:36:16,054 ♬~