1 00:00:33,793 --> 00:00:35,861 (藤原道長) 何で あの日 来なかったんだ? 2 00:00:35,861 --> 00:00:39,198 [ 回想 ] 次は 6日後の同じ刻に ここに来る。➡ 3 00:00:39,198 --> 00:00:41,534 待っておる。➡ 4 00:00:41,534 --> 00:00:47,406 俺は 貴族の子ではないから 名前が書ければいいんだ。 5 00:00:47,406 --> 00:00:49,408 なぜ漢文が書けるのだ? 6 00:00:49,408 --> 00:00:52,878 (まひろ)私は 帝の血を引く姫だから。 7 00:00:52,878 --> 00:00:54,880 お前は 一体 誰なんだ? 8 00:00:54,880 --> 00:00:56,882 代筆してるの。 9 00:00:56,882 --> 00:00:59,752 助けておくれ 弟よ。 10 00:00:59,752 --> 00:01:03,522 私が キサキじゃ! 11 00:01:03,522 --> 00:01:06,225 私が キサキじゃ! 12 00:01:06,225 --> 00:01:08,260 私が キサキじゃ! 13 00:01:08,260 --> 00:01:13,098 ハルよ ハルよ! ハルよ ハルよ! 14 00:01:13,098 --> 00:01:16,098 (客たち)お~! 15 00:01:21,774 --> 00:04:06,872 ♬~ 16 00:04:06,872 --> 00:04:10,743 (輔保)またのお越しを~! またのお越しを~!➡ 17 00:04:10,743 --> 00:04:12,745 ありがとうございます。 18 00:04:12,745 --> 00:04:15,547 (直秀)6日後だよ 6日後! 19 00:04:15,547 --> 00:04:20,219 ちょっと… アキの人! 20 00:04:20,219 --> 00:04:23,122 謝ってよ。 21 00:04:23,122 --> 00:04:28,560 この人は あなたに間違えられて 獄に入れられたのよ。 22 00:04:28,560 --> 00:04:31,830 別に 俺は 悪いことはしてない。 23 00:04:31,830 --> 00:04:34,500 でも 追われていたでしょう? 24 00:04:34,500 --> 00:04:39,171 放免に追われるやつは 皆 悪いやつなのか? 25 00:04:39,171 --> 00:04:45,044 もういいよ すぐ出てこられたんだし。 26 00:04:45,044 --> 00:04:51,344 フッ。 また見に来いよな。 27 00:04:57,856 --> 00:05:03,156 あの人は なぜ 三郎が許されたことを 知っていたのかしら? 28 00:05:04,730 --> 00:05:07,866 なぜ 私に知らせに来たんだろう…。 29 00:05:07,866 --> 00:05:12,204 え? 知らせに来たとは 何のことだ? 30 00:05:12,204 --> 00:05:14,204 (小声で)あいつは 無事だ。 31 00:05:15,874 --> 00:05:21,747 屋根の上? そう。 無事だと言った途端 消えちゃったの。 32 00:05:21,747 --> 00:05:28,887 親切な人かと思っていたけど 三郎に謝りもしないのは 腹が立つ。 33 00:05:28,887 --> 00:05:33,492 すぐ怒るんだな。 三郎のために怒っているのよ。 34 00:05:33,492 --> 00:05:36,395 そのことは もうよいと言っただろう。 35 00:05:36,395 --> 00:05:39,665 高辻富小路の絵師のところに行って➡ 36 00:05:39,665 --> 00:05:44,169 まひろという女子が ここで代筆をしていないかと聞いたが➡ 37 00:05:44,169 --> 00:05:46,839 言いがかりだと追い出された。 38 00:05:46,839 --> 00:05:50,539 代筆仕事をしているというのは 偽りだったのか? 39 00:05:52,177 --> 00:05:59,852 ごめんなさい。 また作り話をしてしまったわ。 40 00:05:59,852 --> 00:06:05,524 あそこの代筆仕事は 男の人がやっていたの。 ふ~ん…。 41 00:06:05,524 --> 00:06:09,224 よく怒り よく偽りを言う女子だな。 42 00:06:15,200 --> 00:06:21,874 あの日 お前は 男の声で笑い 男の声を出していたと言った。 43 00:06:21,874 --> 00:06:26,874 代筆仕事の男は まひろであろう。 44 00:06:30,215 --> 00:06:33,515 フフ… ハハハハハ…。 45 00:06:35,053 --> 00:06:38,753 偽りに偽りを重ねておる。 46 00:06:42,161 --> 00:06:46,461 三郎だって 偽りを言ったじゃない。 47 00:06:48,500 --> 00:06:55,174 絵師のところに行く 何度でも行く 会えるまで行くって言ったくせに➡ 48 00:06:55,174 --> 00:06:57,509 一度しか行かなかったじゃない。 49 00:06:57,509 --> 00:07:00,209 あっ なぜ それを知っているんだ? 50 00:07:01,847 --> 00:07:03,782 えっと…。 51 00:07:03,782 --> 00:07:07,519 フフフフ…。 52 00:07:07,519 --> 00:07:10,556 俺は まひろのように むやみには怒らぬ。 53 00:07:10,556 --> 00:07:12,858 慌てずとも よい。 54 00:07:12,858 --> 00:07:20,199 それより… いつもと違う今日の身なりは➡ 55 00:07:20,199 --> 00:07:26,538 もしや 帝の落としだねだという話は まことなのか? 56 00:07:26,538 --> 00:07:30,209 偽りに決まってるでしょ。 57 00:07:30,209 --> 00:07:39,909 私は いまだ六位で 何年も官職につけない藤原為時の娘。 58 00:07:43,488 --> 00:07:47,960 今日は 和歌の会があって このような格好をしているのだけど➡ 59 00:07:47,960 --> 00:07:54,160 藤原でも ず~っと格下。 だから 気にしないで。 60 00:07:59,171 --> 00:08:07,512 まひろ 俺のこと 今度会った時 話すと 約束したの覚えているか? 61 00:08:07,512 --> 00:08:09,512 覚えてる。 62 00:08:15,187 --> 00:08:17,487 答えるよ。 63 00:08:19,057 --> 00:08:21,059 俺は…。 64 00:08:21,059 --> 00:08:23,359 ≪(藤原宣孝)まひろ! 65 00:08:26,198 --> 00:08:30,068 (宣孝) 随分と 大胆なことをやっておるなあ。 66 00:08:30,068 --> 00:08:32,804 外出は 禁じられておると聞いておったが。 67 00:08:32,804 --> 00:08:34,740 宣孝様。 68 00:08:34,740 --> 00:08:38,143 お前は 誰だ? あ…。 69 00:08:38,143 --> 00:08:42,014 この人は 私が飛ばしてしまった履物を 拾ってくれたので➡ 70 00:08:42,014 --> 00:08:46,485 今 お礼を言っていたんです。 おう そうか。 71 00:08:46,485 --> 00:08:48,420 世話になったな。 72 00:08:48,420 --> 00:08:50,355 は…。 73 00:08:50,355 --> 00:08:54,355 私も もう帰ります。 送っていこう。 あ…。 74 00:08:56,495 --> 00:09:00,966 今日ね 散楽というものを見たんだけど 大層 面白かったので➡ 75 00:09:00,966 --> 00:09:03,669 また 次も見に行こうと思うの。 76 00:09:03,669 --> 00:09:07,869 次の散楽! そんな大きな声を出さんでも聞こえる。 77 00:09:32,130 --> 00:09:36,802 もう散楽には来るな。 78 00:09:36,802 --> 00:09:41,473 先ほど また来いと言ったのは お前であろう。 79 00:09:41,473 --> 00:09:44,376 気が変わった。 80 00:09:44,376 --> 00:09:49,348 娘の心を弄ぶのは よせ。 娘とは 誰だ? 81 00:09:49,348 --> 00:09:56,348 とぼけるな 藤原為時の娘だ。 ああ。 82 00:09:58,490 --> 00:10:00,790 手を引け。 83 00:10:02,361 --> 00:10:07,165 右大臣家の横暴は 内裏の中だけにしろ。 84 00:10:07,165 --> 00:10:10,865 そういうことは 散楽の中だけで言え。 85 00:10:14,673 --> 00:10:17,342 (百舌彦) そういうことは 散楽の中だけで言え。 86 00:10:17,342 --> 00:10:22,514 あんなとこに座っておったら 尻が痛かろうに。 87 00:10:22,514 --> 00:10:28,186 (いと)宣孝様 おいでなさいませ。 姫様も ご一緒で。 88 00:10:28,186 --> 00:10:31,089 ああ そこで出会うたので 少し話をしておった。 89 00:10:31,089 --> 00:10:33,058 お姫様のお帰りが遅いので➡ 90 00:10:33,058 --> 00:10:36,862 殿が先にお戻りになられたら 大変なことになると案じておりました。 91 00:10:36,862 --> 00:10:41,162 ああ 引き止めたのは わしじゃ。 すまぬ すまぬ。 92 00:10:45,537 --> 00:10:51,877 今日のことは 父上には言わぬゆえ あの男には近づくな。 93 00:10:51,877 --> 00:10:57,877 身分とは とかく難しいものでございますね。 94 00:10:59,551 --> 00:11:06,224 貴族と民という身分があり 貴族の中にも格の差がある。 95 00:11:06,224 --> 00:11:12,097 しかし その身分があるから いさかいも争いも起こらずに済むのだ。 96 00:11:12,097 --> 00:11:18,570 もしも それがなくなれば 万民は競い合い 世は乱れるばかりとなる。 97 00:11:18,570 --> 00:11:23,041 帝が退位され 東宮様が即位されれば➡ 98 00:11:23,041 --> 00:11:26,912 為時殿にも いよいよ日がさしてこよう。 99 00:11:26,912 --> 00:11:31,583 大事な時だ。 父上に 迷惑がかからぬようにせねばな。 100 00:11:31,583 --> 00:11:36,188 私は 迷惑な娘でしょうか。 101 00:11:36,188 --> 00:11:38,690 そのように聞かれると 困るな。 102 00:11:38,690 --> 00:11:42,194 母上を殺した咎人を 突き止めることなく➡ 103 00:11:42,194 --> 00:11:46,364 私に間者になれという父上の方が おかしいと思います。 104 00:11:46,364 --> 00:11:50,664 間者になれと… どういうことじゃ? 105 00:11:52,237 --> 00:11:55,073 左大臣家の姫たちの集いに行き➡ 106 00:11:55,073 --> 00:12:00,212 一の姫の倫子様が 東宮様に入内される お気持ちがあるのかどうか➡ 107 00:12:00,212 --> 00:12:03,115 探ってこいと言われました。 なんと…。 108 00:12:03,115 --> 00:12:07,085 学問とは 何のためにあるのでしょう。 109 00:12:07,085 --> 00:12:11,823 「論語」も 「荀子」も 「墨子」も 人の道を説いておりますのに➡ 110 00:12:11,823 --> 00:12:15,227 父上は その逆ばかりなさっています。 111 00:12:15,227 --> 00:12:18,897 誰よりも博学な父上なのに…。 112 00:12:18,897 --> 00:12:23,197 それは 父上も人だからじゃ。 113 00:12:26,238 --> 00:12:29,574 それで そなたは 間者になることを 断ったのじゃな。 114 00:12:29,574 --> 00:12:31,610 いいえ。 え? 115 00:12:31,610 --> 00:12:34,546 自分でも よく分かりません。 116 00:12:34,546 --> 00:12:38,283 父上には 震えるほど腹は立つのに➡ 117 00:12:38,283 --> 00:12:42,521 倫子様という左大臣家のお姫様には 興味があって…。 118 00:12:42,521 --> 00:12:46,358 なるほど。 それも まひろが人だからじゃな。 119 00:12:46,358 --> 00:12:49,995 私は どうしたらよいのでしょう…。 120 00:12:49,995 --> 00:12:54,866 父上と私が これから どうなるのかと思うと➡ 121 00:12:54,866 --> 00:12:59,204 時折 胸が苦しくなります。 122 00:12:59,204 --> 00:13:05,076 でも 分かることも 許すことも できません。 123 00:13:05,076 --> 00:13:11,550 何にせよ 思いが屈したら わしに吐き出してみるがよい。 124 00:13:11,550 --> 00:13:16,850 よい策が見つからずとも 心の荷を軽くするぐらいはできよう。 125 00:13:18,423 --> 00:13:21,423 弄ぶ…。 126 00:13:25,897 --> 00:13:28,900 (藤原詮子)どうしたの? 浮かない顔ね。 127 00:13:28,900 --> 00:13:30,900 ああ…。 128 00:13:32,671 --> 00:13:34,706 さようなことはございませぬ。 129 00:13:34,706 --> 00:13:37,175 少し考え事をしておりました。 130 00:13:37,175 --> 00:13:41,980 (詮子)あっ 分かった。 下々の女子と縁を切ったのね。 131 00:13:41,980 --> 00:13:45,180 そういう者は おりませぬ。 132 00:13:51,189 --> 00:13:55,994 ねえ 帝のご譲位の日取りは いつ決まるの? 133 00:13:55,994 --> 00:14:00,832 決まったら 内裏にご挨拶に行こうと思うの。 134 00:14:00,832 --> 00:14:03,532 どう思う? 135 00:14:05,537 --> 00:14:07,872 どう思うとは…。 136 00:14:07,872 --> 00:14:09,874 何よ その切り返し。 137 00:14:09,874 --> 00:14:16,581 姉上。 私に 「どう思う?」と お聞きになるのは おやめくださいませ。 138 00:14:16,581 --> 00:14:19,884 既にお心は お決まりでしょう。 139 00:14:19,884 --> 00:14:25,757 意地悪 もうよい。 140 00:14:25,757 --> 00:14:29,027 夜を徹して行われた占いで➡ 141 00:14:29,027 --> 00:14:34,499 円融天皇の退位と 新しい帝の即位の日が決まった。 142 00:14:34,499 --> 00:14:37,836 そして 次の東宮も…。 143 00:14:37,836 --> 00:14:40,505 東宮様は 懐仁親王様ですって。 144 00:14:40,505 --> 00:14:44,843 帝のただお一人の皇子だものね 順当よ。 145 00:14:44,843 --> 00:14:50,181 大っ嫌いな詮子様の産んだ皇子だけどね。 誰が産んだって 我が子は我が子よ。 146 00:14:50,181 --> 00:14:53,685 ご譲位 ご即位 忙しくなるな。 147 00:14:53,685 --> 00:14:55,720 (藤原実資)お呼びでございますか。 148 00:14:55,720 --> 00:14:59,491 (師貞親王) 藤原実資 私が帝になった後も➡ 149 00:14:59,491 --> 00:15:03,862 今のまま蔵人頭を務めてほしい。 そのつもりで おってくれ。 150 00:15:03,862 --> 00:15:07,532 恐れながら それは お許しくださいませ。 151 00:15:07,532 --> 00:15:09,467 あ? 152 00:15:09,467 --> 00:15:11,703 (実資)御代がお代わりあそばせば➡ 153 00:15:11,703 --> 00:15:16,574 蔵人頭も交代するは 内裏の習わしにございます。 154 00:15:16,574 --> 00:15:19,878 煩わしい習わしなど無用。 155 00:15:19,878 --> 00:15:24,749 私は 関白も 左大臣も 右大臣も 信用しておらぬ。 156 00:15:24,749 --> 00:15:28,887 ゆえに この者らを傍らに置く。➡ 157 00:15:28,887 --> 00:15:33,725 義懐の叔父上と 我が乳母子の惟成➡ 158 00:15:33,725 --> 00:15:40,498 ずっと わしに学問を授けてくれた為時 それに お前だ。 159 00:15:40,498 --> 00:15:44,369 右大臣に こびぬお前に 傍らにいてもらいたい。 160 00:15:44,369 --> 00:15:47,839 辞退いたします。 161 00:15:47,839 --> 00:15:51,343 (藤原義懐)実資殿 わしも蔵人頭を務める。 162 00:15:51,343 --> 00:15:53,278 2人でお上をお支えいたそう。 163 00:15:53,278 --> 00:15:56,181 辞退申し上げます。 164 00:15:56,181 --> 00:15:58,983 このありがたいお申し出を お断りするとは➡ 165 00:15:58,983 --> 00:16:01,353 天罰が当たっても知らぬぞ。 166 00:16:01,353 --> 00:16:06,858 う~! なぜじゃ なぜじゃ なぜじゃ! なぜじゃ なぜじゃ なぜじゃ! 167 00:16:06,858 --> 00:16:08,793 (藤原為時)東宮様 お静まりを。 168 00:16:08,793 --> 00:16:11,363 親王様。 実資殿は 必ず説き伏せます。 169 00:16:11,363 --> 00:16:14,999 (師貞親王)叔父上 叔父上…。 ハハハ… はいはい。 170 00:16:14,999 --> 00:16:17,068 あっ! あ~っ! 171 00:16:17,068 --> 00:16:19,204 お前もじゃ! 172 00:16:19,204 --> 00:16:22,540 当時 かぶり物を取られるということは➡ 173 00:16:22,540 --> 00:16:28,840 今でいうなら 下着を脱がされたと 同じ感覚の恥辱であった。 174 00:16:36,488 --> 00:16:40,959 (藤原文範)この度は まことに おめでとうござりまする。 175 00:16:40,959 --> 00:16:44,829 何と言っても 東宮は 御孫君におわし➡ 176 00:16:44,829 --> 00:16:51,169 右大臣 兼家公のお支えがあれば 東宮のご隆盛は明らか。➡ 177 00:16:51,169 --> 00:16:53,972 末永く栄えられましょう。 178 00:16:53,972 --> 00:16:56,472 (源 雅信)にぎわっておるのう。 179 00:17:00,745 --> 00:17:09,854 おお。 倫子 次なる帝に 入内する気はないか? 180 00:17:09,854 --> 00:17:16,194 右大臣 藤原兼家が 東宮の外戚となれば その力は 嫌でも増すであろう。 181 00:17:16,194 --> 00:17:19,697 私が 隅に追いやられないように するためには➡ 182 00:17:19,697 --> 00:17:23,535 倫子が 新たな帝に入内するのが 一番なのであるよ。 183 00:17:23,535 --> 00:17:27,372 (藤原穆子)今更 何を仰せになりますの。 184 00:17:27,372 --> 00:17:31,209 「わしは 倫子を 自分の出世の道具にはしない。➡ 185 00:17:31,209 --> 00:17:34,646 入内はさせない」と 仰せになったではありませんか。 186 00:17:34,646 --> 00:17:36,581 ん~…。 187 00:17:36,581 --> 00:17:38,950 (源 倫子)父上 次の帝は➡ 188 00:17:38,950 --> 00:17:41,820 あの 女子好きで名高い 東宮様でございましょう? 189 00:17:41,820 --> 00:17:43,755 (雅信)ん~…。 190 00:17:43,755 --> 00:17:46,691 (倫子)入内して幸せになれるのかしら。 191 00:17:46,691 --> 00:17:49,160 帝のお心を失って➡ 192 00:17:49,160 --> 00:17:52,197 東三条殿にお下がりになられた 詮子様のようには➡ 193 00:17:52,197 --> 00:17:54,499 なりたくはございません。 194 00:17:54,499 --> 00:17:57,836 ん~… そうであるな…。 195 00:17:57,836 --> 00:18:04,536 されど 即位をすれば お人柄は 変わるやもしれぬ。 196 00:18:06,845 --> 00:18:11,349 …ということはないか ないな。 197 00:18:11,349 --> 00:18:16,521 ああ すまぬ 今のは 全て 父の独り言であった。 忘れてくれ。 198 00:18:16,521 --> 00:18:20,221 穆子 酒を持て 酒だ酒。 199 00:18:22,193 --> 00:19:16,180 ♬~ 200 00:19:16,180 --> 00:19:21,052 昨夜 この屋敷に盗賊が入ったそうですよ。 201 00:19:21,052 --> 00:19:23,521 え~! 怖いわ…。 202 00:19:23,521 --> 00:19:26,190 見事なまでにやられたそうです。 203 00:19:26,190 --> 00:19:31,796 警固の者も大勢いたのに 誰も気付かず ごっそりと。 204 00:19:31,796 --> 00:19:34,465 (赤染衛門)汚らわしい盗賊のことなど➡ 205 00:19:34,465 --> 00:19:38,803 姫様が みだりに 口にされてはなりません。 206 00:19:38,803 --> 00:19:41,306 盗んだものを売りさばいて➡ 207 00:19:41,306 --> 00:19:46,477 貧しき民に 分け与える盗賊もいると 聞いたことがあります。 208 00:19:46,477 --> 00:19:49,147 まひろさんは 何でそんなことを知っているの? 209 00:19:49,147 --> 00:19:54,485 辻で 人々が話しているのを聞きました。 (肇子)そんな所に行くの? 210 00:19:54,485 --> 00:19:57,822 辻も歩けば 馬にも乗ります。 211 00:19:57,822 --> 00:20:01,693 馬にも乗るの!? 盗賊みた~い。 212 00:20:01,693 --> 00:20:06,497 (赤染衛門)盗賊のお話は それまで!➡ 213 00:20:06,497 --> 00:20:13,171 今日は 「竹取物語」について お話ししましょう。 214 00:20:13,171 --> 00:20:22,513 かぐや姫は なぜ 5人の公達に 無理難題を突きつけたのでしょう。 215 00:20:22,513 --> 00:20:26,813 (しをり)誰のことも 好きではなかったから… かしら? 216 00:20:29,187 --> 00:20:31,522 かぐや姫には➡ 217 00:20:31,522 --> 00:20:37,195 やんごとない人々への怒りや蔑みが あったのではないかと思います。 218 00:20:37,195 --> 00:20:39,864 帝さえも 翻弄していますから。 219 00:20:39,864 --> 00:20:41,799 恐れ多いことねえ。 220 00:20:41,799 --> 00:20:47,005 「身分が高い低いなど 何ほどのこと?」 という かぐや姫の考えは➡ 221 00:20:47,005 --> 00:20:50,805 まことに さっそうとしていると 私は思いました。 222 00:20:52,810 --> 00:21:01,110 まひろさんは 私の父が左大臣で 身分が高いということを お忘れかしら? 223 00:21:04,889 --> 00:21:09,560 フフフ… ほんのざれ言! 224 00:21:09,560 --> 00:21:12,463 皆様 そんなふうに 黙らないでくださいませ。 225 00:21:12,463 --> 00:21:16,434 (笑い声) 226 00:21:16,434 --> 00:21:19,904 申し訳ございませんでした。 227 00:21:19,904 --> 00:21:23,574 (藤原道隆)我が家の運も 開けてまいりました。➡ 228 00:21:23,574 --> 00:21:30,248 父上 おめでとうございます。 (藤原道兼)おめでとうございます。 229 00:21:30,248 --> 00:21:34,118 (藤原兼家)次の帝を どうやって 素早く退位させるか➡ 230 00:21:34,118 --> 00:21:36,854 それが 一番難しいところだ。➡ 231 00:21:36,854 --> 00:21:40,191 お前たちも知恵を絞れ。 (3人)はっ。 232 00:21:40,191 --> 00:21:42,527 (兼家)返事だけでは駄目だ。 233 00:21:42,527 --> 00:21:46,397 道隆 よい案はないか? 234 00:21:46,397 --> 00:21:52,537 ちまたに 帝は 無類の女好きで 人の道をわきまえず➡ 235 00:21:52,537 --> 00:21:55,873 このままでは 国は滅びると うわさを流します。 236 00:21:55,873 --> 00:22:01,546 その手はずは整っておりますので ご即位あらば すぐにも。 237 00:22:01,546 --> 00:22:04,246 そ… それだけか。 238 00:22:05,883 --> 00:22:09,554 道兼は どうじゃ。 239 00:22:09,554 --> 00:22:14,892 次の帝の御代でも 私が蔵人になれば 帝のおそば近くに仕え➡ 240 00:22:14,892 --> 00:22:17,562 お気持ちをとらえるように努めます。 241 00:22:17,562 --> 00:22:20,465 帝のお力不足は 見えておりますので それとなく➡ 242 00:22:20,465 --> 00:22:25,236 ご譲位なさった方が お心のためだと ささやきます。 243 00:22:25,236 --> 00:22:29,040 お前が 蔵人に再任されるよう 計ってみよう。 244 00:22:29,040 --> 00:22:32,510 頼んだぞ 道兼。 はは~っ! 245 00:22:32,510 --> 00:22:35,546 (兼家) 息子たちが 3人そろうことは珍しい。➡ 246 00:22:35,546 --> 00:22:38,746 今宵は うたげといたそう。 247 00:22:44,522 --> 00:22:49,360 (輔保) 帝には 何人ものキサキが ましました。➡ 248 00:22:49,360 --> 00:22:59,160 中でも 父の身分が高いアキとハルが 帝の寵愛を競い合っていましたが…。 249 00:23:01,873 --> 00:23:04,542 (客たち)お~! 250 00:23:04,542 --> 00:23:07,011 (輔保)嫉妬に狂うアキ。 251 00:23:07,011 --> 00:23:18,511 (泣き声) 252 00:23:20,224 --> 00:23:24,224 アキでございます。 253 00:23:32,170 --> 00:23:37,675 [ 心の声 ] なぜ来ないの? あの時 伝わらなかったの?➡ 254 00:23:37,675 --> 00:23:40,711 身分なぞいいのに…。 255 00:23:40,711 --> 00:23:51,189 ♬~ 256 00:23:51,189 --> 00:23:53,124 どこへ参る? 257 00:23:53,124 --> 00:23:57,862 ああ… かわやへ。 258 00:23:57,862 --> 00:24:00,198 今宵は お前も残れ。 259 00:24:00,198 --> 00:24:02,133 出ていくことはならぬ。 260 00:24:02,133 --> 00:24:06,871 我が家の結束のためじゃ。 よいな。 261 00:24:06,871 --> 00:24:08,871 は…。 262 00:24:11,209 --> 00:24:16,909 (直秀)あいつ 来なかったな。 う~ん…。 263 00:24:18,883 --> 00:24:21,786 これから 散楽の仲間と飲むんだ。➡ 264 00:24:21,786 --> 00:24:24,755 お前も一緒にどうだ? 265 00:24:24,755 --> 00:24:28,559 面白そう。 (乙丸)姫様! 266 00:24:28,559 --> 00:24:32,559 お姫様じゃ無理か じゃあな。 267 00:25:00,858 --> 00:25:03,527 (円融天皇)何事じゃ。 268 00:25:03,527 --> 00:25:09,400 お上 長らく玉座にあって成し遂げられた ご善政の数々は➡ 269 00:25:09,400 --> 00:25:13,537 世の末までも 語り継がれることでございましょう。➡ 270 00:25:13,537 --> 00:25:21,237 それらに際し 多くのご苦難があったこと 心より おいたわり申し上げます。 271 00:25:23,214 --> 00:25:27,551 お上と過ごした内裏での日々は 私にとっても…。 272 00:25:27,551 --> 00:25:29,551 (円融天皇)黙れ。 273 00:25:33,157 --> 00:25:38,457 朕に毒を盛ったのは お前と右大臣のはかりごとか。 274 00:25:40,831 --> 00:25:46,131 何もかも お前の思うとおりになったな。 275 00:25:52,443 --> 00:25:57,181 懐仁が東宮となるために 朕は引く。 276 00:25:57,181 --> 00:26:03,688 なれど お前のことは 生涯許さぬ。 277 00:26:03,688 --> 00:26:07,858 二度と顔を見せるな。 278 00:26:07,858 --> 00:26:12,730 お上 何のことを仰せなのか 分かりませぬ。 279 00:26:12,730 --> 00:26:14,730 去れ! 280 00:26:19,870 --> 00:26:25,570 人のごとく 血なぞ流すでない。 鬼めが。 281 00:26:48,032 --> 00:26:50,167 父上! 282 00:26:50,167 --> 00:26:52,970 おお 詮子様。 283 00:26:52,970 --> 00:26:57,170 (詮子)帝に毒を盛ったというのは まことでございますか! 284 00:27:03,180 --> 00:27:05,116 父上! 285 00:27:05,116 --> 00:27:07,416 一体 何事で? 286 00:27:10,054 --> 00:27:16,694 帝と私の思いなぞ 踏みにじって前に進むのが政。 287 00:27:16,694 --> 00:27:22,199 分かってはおりましたが お命までも 危うきにさらすとは…。 288 00:27:22,199 --> 00:27:25,703 何を仰せなのか分かりませぬな。 289 00:27:25,703 --> 00:27:29,874 お命とは 誰のお命のことでございましょう。 290 00:27:29,874 --> 00:27:32,476 (道兼)下がっておれ。 (道隆)詮子様➡ 291 00:27:32,476 --> 00:27:34,945 大きく息をなさいませ 大きく。 292 00:27:34,945 --> 00:27:37,145 離せ! 293 00:27:41,485 --> 00:27:47,358 懐仁のことも もう父上には任せませぬ。 294 00:27:47,358 --> 00:27:50,494 私が懐仁は守ります。 295 00:27:50,494 --> 00:27:53,531 そうでなければ 懐仁とて…。 296 00:27:53,531 --> 00:27:55,666 詮子様。 いつ命を狙われるか…。 297 00:27:55,666 --> 00:27:59,837 詮子様 お口が過ぎますぞ。 298 00:27:59,837 --> 00:28:03,340 兄上は 何もご存じないのですか!➡ 299 00:28:03,340 --> 00:28:06,844 嫡男のくせに!➡ 300 00:28:06,844 --> 00:28:10,144 兄上は ご存じなの? 301 00:28:13,617 --> 00:28:16,854 道長! 302 00:28:16,854 --> 00:28:20,524 (道兼)薬師を呼びます。 要らぬ!➡ 303 00:28:20,524 --> 00:28:25,824 薬など 生涯のまぬ。 304 00:28:35,473 --> 00:28:42,146 長い間の独り身ゆえ 痛ましいことだ…。 305 00:28:42,146 --> 00:28:50,821 これからは 楽しい催しなどを考えて 気晴らしをさせてやらねばならぬな。➡ 306 00:28:50,821 --> 00:28:55,159 飲み直そう 興が冷めた。 307 00:28:55,159 --> 00:28:57,459 (道隆)父上。 308 00:29:00,030 --> 00:29:07,171 存じ上げなかったとはいえ 今 事情は のみ込めました。 309 00:29:07,171 --> 00:29:10,841 詮子様には お礼を申さねばなりませぬな。 310 00:29:10,841 --> 00:29:14,712 これで 父上と我ら3兄弟の結束は 増しました。 311 00:29:14,712 --> 00:29:20,518 何があろうと 父上をお支えいたします。 312 00:29:20,518 --> 00:29:51,815 ♬~ 313 00:29:51,815 --> 00:29:58,815 この年の8月 師貞親王は 帝となった。 314 00:30:04,328 --> 00:30:07,828 花山天皇である。 315 00:30:11,835 --> 00:30:19,510 そして 藤原斉信の妹 忯子が入内した。 316 00:30:19,510 --> 00:30:44,201 ♬~ 317 00:30:44,201 --> 00:30:52,876 こちらでは 12年ぶりに官職を得た 為時の祝いのうたげが行われていた。 318 00:30:52,876 --> 00:30:54,812 ああ…。 319 00:30:54,812 --> 00:30:58,749 いや~ 長かった…。 320 00:30:58,749 --> 00:31:02,219 宣孝殿には 世話になった。 321 00:31:02,219 --> 00:31:04,154 何もしておらぬ。 322 00:31:04,154 --> 00:31:08,025 ただ 陰陽師のように予言しただけじゃ。 323 00:31:08,025 --> 00:31:12,396 焦らずとも 師貞親王様が即位されれば➡ 324 00:31:12,396 --> 00:31:16,267 お前の道にも 日が当たると言うたであろう。 325 00:31:16,267 --> 00:31:20,137 ああ そうであったな…。 326 00:31:20,137 --> 00:31:24,108 (宣孝)東宮様の指南役に 推挙してくださった 右大臣様にも➡ 327 00:31:24,108 --> 00:31:29,246 お礼を言うておけよ。 (為時)分かっておる。➡ 328 00:31:29,246 --> 00:31:33,946 ハハハハハ…。 (宣孝)もう行くのか? かわやじゃ。 329 00:31:41,191 --> 00:31:44,191 (いと)おっと…。 330 00:31:49,366 --> 00:31:53,871 お前にも 世話になった。 331 00:31:53,871 --> 00:31:56,571 殿…。 332 00:31:59,209 --> 00:32:01,909 かわやじゃ。 333 00:32:12,222 --> 00:32:15,922 (藤原惟規)また三郎のこと 思ってんの? 334 00:32:21,565 --> 00:32:25,565 今は 父上のことを考えていたの。 335 00:32:27,237 --> 00:32:33,043 今宵の父上は 随分 ご機嫌だったな。 336 00:32:33,043 --> 00:32:38,743 あんな うれしそうなお顔 何年ぶりかで見たわ。 337 00:32:40,784 --> 00:32:48,859 小さい頃は 父上のことが大好きで よく遊んでもらっていたのよ。 338 00:32:48,859 --> 00:32:51,195 懐かしいわ。 339 00:32:51,195 --> 00:32:53,697 「乃ち先づ験を設け➡ 340 00:32:53,697 --> 00:32:58,569 鹿を持ちて二世に献じて曰く➡ 341 00:32:58,569 --> 00:33:00,569 馬なりと」。 342 00:33:03,374 --> 00:33:08,712 大丈夫? 姉上 いつもと違い過ぎだけど。 343 00:33:08,712 --> 00:33:12,212 人だから そういうこともあるのよ。 344 00:33:14,885 --> 00:33:23,185 明日になれば また 父上に腹が立つわ。 きっと。 345 00:33:27,898 --> 00:33:33,670 (花山天皇)近頃 民は 銅銭を 使いたがらぬそうじゃが 何故じゃ?➡ 346 00:33:33,670 --> 00:33:37,841 関白の政が 悪いからか? 347 00:33:37,841 --> 00:33:41,178 (藤原頼忠) 物の値が上がっておりますゆえ…。 348 00:33:41,178 --> 00:33:46,178 (花山天皇)関白には聞いておらん。 そうなのか? 349 00:33:48,519 --> 00:33:53,190 (藤原惟成)長雨と日照り続きにて 米も よう実りませず。 350 00:33:53,190 --> 00:33:58,529 今日買えたものが 明日には 同じ値では 買えぬありさまでございます。 351 00:33:58,529 --> 00:34:04,401 (花山天皇)布一反を100文 銅一斤を60文と定めよ。 352 00:34:04,401 --> 00:34:08,238 物の値を お上がお決めになる ということでございましょうか。 353 00:34:08,238 --> 00:34:12,709 そうだ。 さすれば 民も喜ぼう。 354 00:34:12,709 --> 00:34:15,212 そして 朕を尊ぼう。 355 00:34:15,212 --> 00:34:19,883 物の値打ちは おのずと定まるようにするのが何より。 356 00:34:19,883 --> 00:34:26,757 むやみに 人の手が加われば 世の乱れのもととなります。 357 00:34:26,757 --> 00:34:32,830 関白殿 なぜ このことわりを お上に申し上げなかったのです。 358 00:34:32,830 --> 00:34:37,167 (頼忠)わしの意見なぞ 聞いてはおらぬ。 359 00:34:37,167 --> 00:34:41,505 (義懐)帝の仰せであります。 360 00:34:41,505 --> 00:34:43,974 よしなに お取り計らいなさるが➡ 361 00:34:43,974 --> 00:34:48,679 関白様 左大臣様 右大臣様の お役目にございましょう。 362 00:34:48,679 --> 00:34:51,715 何じゃ その言い方は。 ほかにも ございます。 363 00:34:51,715 --> 00:34:57,187 帝は 本年の凶作に際し 進んで御自ら装束やお食事を減らし➡ 364 00:34:57,187 --> 00:34:59,990 天下に模範を示されるとのこと。 365 00:34:59,990 --> 00:35:04,490 その旨を万民に宣べ伝えよとの えい慮にございます。 366 00:35:07,197 --> 00:35:09,700 関白様が しっかりなさらぬゆえ➡ 367 00:35:09,700 --> 00:35:12,536 義懐ごときが 大きな顔をするのでございます。 368 00:35:12,536 --> 00:35:16,006 帝は やる気に満ちておいでだ。 369 00:35:16,006 --> 00:35:18,876 誰の言葉もお聞きにならぬ。 いやいや いやいや…。 370 00:35:18,876 --> 00:35:21,545 まあまあ まあまあ… そう焦らずに。➡ 371 00:35:21,545 --> 00:35:24,245 様子を見てまいりましょう。 372 00:35:28,719 --> 00:35:32,489 右大臣は 焦っておりますな。 373 00:35:32,489 --> 00:35:37,828 (藤原公任)妹君の忯子様が入内されて 斉信にも いよいよ好機が巡ってきたな。 374 00:35:37,828 --> 00:35:39,763 (藤原斉信)まあね。 375 00:35:39,763 --> 00:35:42,699 (公任) 帝と忯子様の仲は むつまじすぎて➡ 376 00:35:42,699 --> 00:35:46,169 お付きの女官らも顔を赤くするほどとか。 377 00:35:46,169 --> 00:35:49,506 今のところ 忯子に 首ったけらしいけど➡ 378 00:35:49,506 --> 00:35:54,177 そもそも帝の女子好きは もはや病といってもよいからな。➡ 379 00:35:54,177 --> 00:35:56,113 いつ どうなるか分からんよ。 380 00:35:56,113 --> 00:35:58,515 (公任)早いところ 偉くなっておかねばな。 381 00:35:58,515 --> 00:36:02,686 (藤原行成)やはり 忯子様に 皇子を産んでいただかねば… ですね。 382 00:36:02,686 --> 00:36:06,857 (斉信)そうだな。 ご寵愛は 深いんだろ。 できるよ そのうち。 383 00:36:06,857 --> 00:36:09,526 (公任)そんな のんきなことを言ってて いいのかよ。 384 00:36:09,526 --> 00:36:11,562 忯子様に皇子ができれば➡ 385 00:36:11,562 --> 00:36:15,198 お前の甥の東宮は どうなるか分かんないぞ。 386 00:36:15,198 --> 00:36:18,498 毒を盛られるとか? 387 00:36:20,871 --> 00:36:23,171 ごめん。 388 00:36:33,150 --> 00:36:36,820 (穆子 倫子)お戻りなさいませ。 (雅信)大変なことになった。 389 00:36:36,820 --> 00:36:41,491 五節の舞に 我が家からも 誰か舞姫を出さねばならぬ。 390 00:36:41,491 --> 00:36:43,427 (2人)まあ…。 391 00:36:43,427 --> 00:36:47,831 五節の舞とは 収穫を祝う祭りのあとのうたげ。 392 00:36:47,831 --> 00:36:54,705 豊明節会で 未婚の舞姫たちが 舞をささげる神事である。 393 00:36:54,705 --> 00:36:57,841 ほかの姫は どちらの? 394 00:36:57,841 --> 00:37:03,180 公卿では 権大納言殿と藤宰相殿も 命じられた。 395 00:37:03,180 --> 00:37:06,083 茅子様と肇子様ではありませんの! 396 00:37:06,083 --> 00:37:08,051 でも 私は 嫌です。 397 00:37:08,051 --> 00:37:12,356 帝は 今は 弘徽殿の女御に 首ったけらしいが➡ 398 00:37:12,356 --> 00:37:17,861 即位の日も 高御座の中に 女官を引き入れて ことに およ…。 399 00:37:17,861 --> 00:37:21,531 そのような 帝のお目に留まれば 一大事じゃ。 400 00:37:21,531 --> 00:37:24,531 代わりの姫を見つけねば…。 401 00:37:26,403 --> 00:37:29,403 おりますわよ。 402 00:37:32,142 --> 00:37:35,812 大丈夫でございます。 ごめんなさいね。 403 00:37:35,812 --> 00:37:37,748 私は 倫子様のように➡ 404 00:37:37,748 --> 00:37:40,684 殿方から文がたくさん来るような女子では ございません。 405 00:37:40,684 --> 00:37:45,822 ですので 高貴なお方のお目に 留まることなぞ ありえません。 406 00:37:45,822 --> 00:37:49,660 ご安心くださいませ。 変な自信がおありなのね。 407 00:37:49,660 --> 00:37:53,163 はい。 お目に留まらない自信はありますの。 408 00:37:53,163 --> 00:37:56,833 ありがとう まひろさん。 一生 恩に着るわ。 409 00:37:56,833 --> 00:38:02,506 そんな… 大げさですよ。 410 00:38:02,506 --> 00:38:06,176 (笑い声) 411 00:38:06,176 --> 00:38:09,079 いんじゃん…。 412 00:38:09,079 --> 00:38:15,852 気楽に引き受けた まひろであったが これは 重い役目である。 413 00:38:15,852 --> 00:38:20,190 (歌声) 414 00:38:20,190 --> 00:38:23,994 違います まひろ様! え…。 逆! あっ 私? 415 00:38:23,994 --> 00:38:27,531 回り方が逆 同じところで間違えない! 416 00:38:27,531 --> 00:38:31,001 皆さん ごめんなさい。 戻ってください。➡ 417 00:38:31,001 --> 00:38:34,201 もう一度 初めから。 418 00:38:38,742 --> 00:38:47,742 舞姫らは 3日前に宮中に入り 身を清めて本番に臨んだ。 419 00:38:52,155 --> 00:38:58,829 お待たせいたしました。 こちらへどうぞ。 420 00:38:58,829 --> 00:39:00,764 はい。 421 00:39:00,764 --> 00:39:29,464 ♬~ 422 00:39:35,132 --> 00:40:12,502 〽 423 00:40:12,502 --> 00:40:14,437 (笏拍子の音) 424 00:40:14,437 --> 00:40:29,853 〽 425 00:40:29,853 --> 00:40:32,189 (笏拍子の音) 426 00:40:32,189 --> 00:40:44,534 〽 427 00:40:44,534 --> 00:40:46,870 (笏拍子の音) 428 00:40:46,870 --> 00:41:19,236 〽 429 00:41:19,236 --> 00:41:21,571 (笏拍子の音) 430 00:41:21,571 --> 00:41:31,248 〽 431 00:41:31,248 --> 00:41:33,850 [ 心の声 ] 三郎? 432 00:41:33,850 --> 00:41:39,522 〽 433 00:41:39,522 --> 00:41:42,425 [ 心の声 ] ミチカネ…。 434 00:41:42,425 --> 00:41:44,394 〽 435 00:41:44,394 --> 00:41:46,694 道兼様! 436 00:41:49,866 --> 00:41:55,538 [ 心の声 ] ミチカネという人殺しの隣に 三郎がいる。➡ 437 00:41:55,538 --> 00:41:57,538 なぜ? 438 00:41:59,209 --> 00:42:02,209 [ 心の声 ] なぜなの? 439 00:42:11,388 --> 00:42:15,258 (茅子)左にいらした藤原家の3兄弟 目立ってたわね。 440 00:42:15,258 --> 00:42:19,896 (肇子)やっぱり 太郎君の道隆様が 美しかったわ~。 441 00:42:19,896 --> 00:42:23,566 (茅子)道兼様も 思いの外 いいと思うわ。 442 00:42:23,566 --> 00:42:28,738 道兼様の隣が 三郎君の道長様よね。 そうよ。 443 00:42:28,738 --> 00:42:31,041 (茅子)ずっと居眠りしてらしたわね。 444 00:42:31,041 --> 00:42:33,510 あの…。 445 00:42:33,510 --> 00:42:38,848 あのお三人は 右大臣家の➡ 446 00:42:38,848 --> 00:42:46,148 道隆様 道兼様…。 447 00:42:49,492 --> 00:42:52,862 道長様なの? 448 00:42:52,862 --> 00:43:02,205 ♬~ 449 00:43:02,205 --> 00:43:05,542 我が一族は 筆頭に立たねばならぬ。 450 00:43:05,542 --> 00:43:08,211 それを言うなら 俺より官位が上がってから言ってくれ。 451 00:43:08,211 --> 00:43:10,146 そんなに見目 麗しいの? 452 00:43:10,146 --> 00:43:13,016 母上を殺した咎人のことは許せと。 453 00:43:13,016 --> 00:43:16,219 兄を… 知っているのか? あの日…。 454 00:43:16,219 --> 00:43:19,255 虫けらは… お前だ! 455 00:43:19,255 --> 00:43:22,092 三郎に会いたいって思わなければ…。 456 00:43:22,092 --> 00:43:26,392 俺は… まひろの言うことを信じる。 457 00:43:33,803 --> 00:43:37,741 平安貴族たちの住居として知られる 寝殿造。 458 00:43:37,741 --> 00:43:45,215 国風文化が発展する中で生まれた 日本独自の建築様式です。 459 00:43:45,215 --> 00:43:50,086 寝殿造の建物で生活を送る 貴族たちの姿を➡ 460 00:43:50,086 --> 00:43:54,224 絵巻物の中で見ることができます。 461 00:43:54,224 --> 00:43:58,728 寝殿造は 時代の移ろいとともに衰退。 462 00:43:58,728 --> 00:44:04,901 平安時代当時の住居は 今は 残っていません。 463 00:44:04,901 --> 00:44:12,601 岩手県奥州市にある歴史公園には 寝殿造を再現した建物があります。 464 00:44:15,545 --> 00:44:21,918 屋内には 壁がほとんどなく 開放的なスペースが広がっています。 465 00:44:21,918 --> 00:44:24,821 季節の変化や行事に合わせて➡ 466 00:44:24,821 --> 00:44:29,592 御簾や屏風などで 空間を仕切っていました。 467 00:44:29,592 --> 00:44:33,363 寝殿と呼ばれるメインの建物の前に➡ 468 00:44:33,363 --> 00:44:38,201 池を擁する大きな庭があることも 特徴の一つ。 469 00:44:38,201 --> 00:44:42,539 貴族たちは 池に舟を浮かべる遊びを行ったり➡ 470 00:44:42,539 --> 00:44:49,879 季節の儀礼を行ったりするなど 庭を接待の場として活用しました。 471 00:44:49,879 --> 00:44:54,551 寝殿造には 自然との調和を大切にする➡ 472 00:44:54,551 --> 00:44:58,851 平安の人々の心が込められているのです。 473 00:45:41,364 --> 00:45:44,267 (幸)あっ また降ってきた。 474 00:45:44,267 --> 00:45:47,003 (富久)雨は もうええわ。➡ 475 00:45:47,003 --> 00:45:49,706 はよ 梅雨 明けて ほしいなあ。 476 00:45:49,706 --> 00:45:52,008 へえ。 477 00:45:52,008 --> 00:45:53,943 ≪(惣次)何 グズグズしてんのや。 478 00:45:53,943 --> 00:45:56,379 反物が湿気てまうで! (辰吉)すんまへん! 479 00:45:56,379 --> 00:46:00,216 (富久)惣次は 近頃 ずっと機嫌が悪いなあ。