1 00:00:33,185 --> 00:00:35,921 (まひろ)6年前…。 2 00:00:35,921 --> 00:00:41,260 母は あなたの兄に殺されました。 3 00:00:41,260 --> 00:00:43,195 私の目の前で。 4 00:00:43,195 --> 00:00:45,764 私のせいなの…。 5 00:00:45,764 --> 00:00:48,100 (藤原道長)まひろを頼む。 6 00:00:48,100 --> 00:00:51,403 6年前 人をあやめましたか? 7 00:00:51,403 --> 00:00:55,107 (藤原道兼)虫けらの一人や二人 殺したとて どうということもないわ。 8 00:00:55,107 --> 00:01:00,913 何だと…。 虫けらは… お前だ! 9 00:01:00,913 --> 00:01:03,282 (藤原為時)どこに行っておった! 10 00:01:03,282 --> 00:01:20,299 ♬~ 11 00:01:20,299 --> 00:01:23,599 まひろの言うことを信じる。 12 00:01:35,247 --> 00:04:19,947 ♬~ 13 00:04:29,488 --> 00:04:34,788 (為時)よいか? はい。 14 00:04:39,564 --> 00:04:44,736 (為時) 先ほど 言うのを忘れたことがあってな。 15 00:04:44,736 --> 00:04:48,573 何でございましょう。 16 00:04:48,573 --> 00:04:55,247 今宵 何があったかは聞かぬ。 17 00:04:55,247 --> 00:05:02,947 だが もう左大臣家の集いには 行かないでよい。 18 00:05:05,257 --> 00:05:08,593 わしが 浅はかであった。 19 00:05:08,593 --> 00:05:11,930 それだけだ。 ゆっくり休め。 20 00:05:11,930 --> 00:05:14,230 父上。 21 00:05:15,801 --> 00:05:19,271 お気持ち うれしく思います。 22 00:05:19,271 --> 00:05:26,044 でも 私は 左大臣家の集いに これからも行きとうございます。 23 00:05:26,044 --> 00:05:28,280 外に出たいからか? 24 00:05:28,280 --> 00:05:30,215 それだけではありません。 25 00:05:30,215 --> 00:05:32,884 父上のよりどころが➡ 26 00:05:32,884 --> 00:05:36,555 我が家にとっての敵である 右大臣家しかないのは➡ 27 00:05:36,555 --> 00:05:40,058 私も嫌でございます。 28 00:05:40,058 --> 00:05:44,896 源とのつながりも 持っておかれた方が よいのではないでしょうか。 29 00:05:44,896 --> 00:05:47,232 そのようなことを突然…。 30 00:05:47,232 --> 00:05:54,105 左大臣 源 雅信様は 倫子様を 殊の外かわいがっておられると伺います。 31 00:05:54,105 --> 00:05:59,578 これからは 今よりも覚悟を持って 左大臣家の倫子様と仲よくなり➡ 32 00:05:59,578 --> 00:06:01,513 源とのつながりを深めますゆえ➡ 33 00:06:01,513 --> 00:06:06,451 どうか 左大臣家の集いに行くことを お許しくださいませ。 34 00:06:06,451 --> 00:06:11,451 そこまで考えておったとは…。 35 00:06:13,592 --> 00:06:17,462 お前が 男であったらのう…。 36 00:06:17,462 --> 00:06:21,266 女子であっても お役には立てまする。 37 00:06:21,266 --> 00:06:29,140 よう分かった。 左大臣家の集いに行って 父を支えてくれ。 38 00:06:29,140 --> 00:06:31,840 はい。 39 00:06:34,813 --> 00:06:38,750 (藤原兼家) そろそろ お前も婿入りせねばな。➡ 40 00:06:38,750 --> 00:06:43,355 左大臣の一の姫は どうじゃ? は? 41 00:06:43,355 --> 00:06:45,891 (兼家)お前の婿入り先じゃ。 42 00:06:45,891 --> 00:06:51,363 先日の左大臣家のうたげで 娘を見た。 43 00:06:51,363 --> 00:06:53,863 (源 倫子)小麻呂! 小麻呂! 44 00:06:55,567 --> 00:06:57,602 (倫子)失礼いたしました。 45 00:06:57,602 --> 00:07:03,402 悪くなかったぞ。 一風変わっておるがな。 46 00:07:06,211 --> 00:07:12,584 左大臣 源 雅信は 宇多天皇の血筋。 47 00:07:12,584 --> 00:07:16,454 土御門殿も 見事な屋敷。 48 00:07:16,454 --> 00:07:19,925 血筋と富は申し分ない。 49 00:07:19,925 --> 00:07:25,797 わしも 左大臣と手を結ぶことができれば やりやすくなる。➡ 50 00:07:25,797 --> 00:07:28,497 一挙両得だ。 51 00:07:30,268 --> 00:07:34,873 何だ? はっきりせぬな。 52 00:07:34,873 --> 00:07:38,573 ほかに 好いた女子でもおるのか? 53 00:07:40,745 --> 00:07:44,883 おらぬな。 おらぬと顔に書いてある。 54 00:07:44,883 --> 00:07:51,183 父上 今は そのような話をする気分では ございません。 55 00:07:53,558 --> 00:08:01,232 兄 道兼の所業については 今宵限りで忘れよ。 56 00:08:01,232 --> 00:08:05,570 道兼には 道兼の使命があるのだ。 57 00:08:05,570 --> 00:08:07,606 兄上の使命? 58 00:08:07,606 --> 00:08:11,910 道隆とお前が 表の道を行くには➡ 59 00:08:11,910 --> 00:08:15,246 泥をかぶるやつがおらねばならぬ。 60 00:08:15,246 --> 00:08:20,946 道兼は そのための道具だと考えよ。 61 00:08:40,872 --> 00:08:47,172 俺があやめた女 お前 知ってたのか? 62 00:08:48,747 --> 00:08:50,882 だったら 悪かったな。 63 00:08:50,882 --> 00:08:59,591 兄上には 我が家の泥を かぶっていただかねばなりませぬゆえ➡ 64 00:08:59,591 --> 00:09:03,061 あのことは忘れまする。 言うではないか。 65 00:09:03,061 --> 00:09:09,834 父上が そう仰せになりました。 66 00:09:09,834 --> 00:09:13,772 父上のためなら いくらでも泥をかぶる。 67 00:09:13,772 --> 00:09:17,242 ためらいはない。 68 00:09:17,242 --> 00:09:28,253 お前は 自分だけ きれいな所にいると 思うておるやもしれぬが➡ 69 00:09:28,253 --> 00:09:31,253 足元を見てみろ。 70 00:09:33,525 --> 00:09:40,825 俺たちの影は 皆 同じ方を向いている。 71 00:09:43,868 --> 00:09:47,568 一族の闇だ。 72 00:09:53,211 --> 00:09:57,911 [ 心の声 ] 私は 道長様から 遠ざからなければならない。 73 00:10:05,724 --> 00:10:10,895 [ 心の声 ] そのためには 何かをしなければ…。➡ 74 00:10:10,895 --> 00:10:16,768 この命に 使命を持たせなければ…。 75 00:10:16,768 --> 00:10:30,915 ♬~ 76 00:10:30,915 --> 00:10:34,385 (いななき) 77 00:10:34,385 --> 00:10:37,589 (しをり)まあ なんといたしましょう。 78 00:10:37,589 --> 00:10:39,924 (茅子) それは それは いとめでたきことで…。 79 00:10:39,924 --> 00:10:41,860 (笑い声) 80 00:10:41,860 --> 00:10:43,860 (赤染衛門)では…。 81 00:10:48,600 --> 00:10:56,775 「嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は➡ 82 00:10:56,775 --> 00:11:04,282 いかに久しき ものとかは知る」。 83 00:11:04,282 --> 00:11:06,217 (茅子 しをり)う~ん…。 84 00:11:06,217 --> 00:11:08,153 (茅子)さみしすぎ…。 85 00:11:08,153 --> 00:11:12,957 (しをり)「蜻蛉日記」をお書きになった お方のようには なりたくありませぬ。 86 00:11:12,957 --> 00:11:16,628 (源 倫子)フフフフ…。 そんな心配をなさっていると➡ 87 00:11:16,628 --> 00:11:20,498 そういうふうになってしまいますわよ。 (しをり)えっ! 88 00:11:20,498 --> 00:11:22,500 (笑い声) 89 00:11:22,500 --> 00:11:26,805 「蜻蛉日記」は 殿御に顧みられなかった作者が➡ 90 00:11:26,805 --> 00:11:29,841 その嘆きをつづったものでは ないと思います。 91 00:11:29,841 --> 00:11:31,776 まあ そうなの? 92 00:11:31,776 --> 00:11:38,082 前書きにも 「身分の高い男に愛された女の 思い出の記」とございますし…。 93 00:11:38,082 --> 00:11:43,888 今をときめく 藤原兼家様でございますからね お相手は。 94 00:11:43,888 --> 00:11:47,792 身分の低い私が 身分の高い殿御に愛され➡ 95 00:11:47,792 --> 00:11:54,265 煩悩の限り 激しく生きたのでございます という… 自慢話やも…。 96 00:11:54,265 --> 00:11:58,136 (3人)自慢話!? そうなの? 97 00:11:58,136 --> 00:12:01,139 まひろ様の申されるとおりで ございましょう。 98 00:12:01,139 --> 00:12:07,612 されど 何がどうあれ 一人寝の さみしさを歌った歌が すばらしく➡ 99 00:12:07,612 --> 00:12:11,950 そちらが 強く感じられるので ございますよね。 100 00:12:11,950 --> 00:12:15,787 知らなかったわ 読んだことがないから。 101 00:12:15,787 --> 00:12:19,290 家に写本がございますので 今度 お持ちします。 102 00:12:19,290 --> 00:12:21,292 要らないわ。 は…。 103 00:12:21,292 --> 00:12:28,967 私 書物を読むのが 一番苦手なの。 私も。 私も。 104 00:12:28,967 --> 00:12:38,267 (笑い声) 105 00:12:39,911 --> 00:12:46,251 まひろさんって いつも張り詰めていらして 疲れません? 106 00:12:46,251 --> 00:12:49,153 疲れておるやもしれません。 107 00:12:49,153 --> 00:12:54,592 そうよね… もっとお楽になさいましよ。 108 00:12:54,592 --> 00:12:58,763 幼い頃に 母を亡くしましてから➡ 109 00:12:58,763 --> 00:13:02,934 いつも肩に力を入れて生きてきたように 思います。 110 00:13:02,934 --> 00:13:06,271 楽に生きるのが苦手なのです。 111 00:13:06,271 --> 00:13:10,942 倫子様が 書物をお読みになるのが お苦手なように。 112 00:13:10,942 --> 00:13:13,845 そうでしたか…。 113 00:13:13,845 --> 00:13:18,816 苦手なことを克服するのも大変ですから➡ 114 00:13:18,816 --> 00:13:24,116 苦手は 苦手ということで まいりましょうか。 115 00:13:41,239 --> 00:13:43,908 磯丸! 116 00:13:43,908 --> 00:13:47,608 磯丸 強く! 強く! 117 00:13:49,580 --> 00:13:52,917 よし 直秀。 118 00:13:52,917 --> 00:13:56,917 速く! 高く! 119 00:13:58,790 --> 00:14:00,792 よ~し やめ~。 120 00:14:00,792 --> 00:14:03,092 (乙丸)姫様! 121 00:14:04,929 --> 00:14:07,765 終わったの? (直秀)一休みだ。 122 00:14:07,765 --> 00:14:12,265 すっごいわね みんな。 人じゃないみたい。 123 00:14:15,506 --> 00:14:20,945 (直秀)虐げられている者は もとより人扱いされていないんだ。 124 00:14:20,945 --> 00:14:25,283 そんなに怒らないでもいいじゃない。 まことのことを言っただけだ。 125 00:14:25,283 --> 00:14:28,186 (輔保)まあまあ まあまあ。 126 00:14:28,186 --> 00:14:35,727 あっ… 今度ね 五節の舞で倒れた姫を 笑いのタネにしようと思うんだよ。 127 00:14:35,727 --> 00:14:38,062 俺は あんまり乗らないけどな。 128 00:14:38,062 --> 00:14:43,568 あ… じゃあ こういうのはどう? 129 00:14:43,568 --> 00:14:50,074 五節の舞姫が舞台に出ていくと そこには 高貴な男たちが並んでいて➡ 130 00:14:50,074 --> 00:14:52,977 舞姫は その大勢と契っているの。 131 00:14:52,977 --> 00:14:57,382 ん~… 神にささげる舞を舞いながら➡ 132 00:14:57,382 --> 00:15:01,252 舞姫は 男たちとの逢瀬を あれこれ考える。 133 00:15:01,252 --> 00:15:04,756 男の都合のいいように 扱われてるように見えて➡ 134 00:15:04,756 --> 00:15:08,092 実は 女子こそ したたかだって話。 135 00:15:08,092 --> 00:15:10,592 どう? 136 00:15:14,866 --> 00:15:16,801 駄目か…。 137 00:15:16,801 --> 00:15:19,604 また違うの 今度 考えてくるわ。 138 00:15:19,604 --> 00:15:23,474 誰も お前に頼んでねえよ。 ああ…。 (笑い声) 139 00:15:23,474 --> 00:15:26,477 大体 その話のどこが面白いんだ? 140 00:15:26,477 --> 00:15:30,782 散楽を見に来る民は 皆 貧しく かつかつで生きてる。 141 00:15:30,782 --> 00:15:32,750 だから 笑いたいんだよ。 142 00:15:32,750 --> 00:15:36,888 笑って つらさを忘れたくて 辻に集まるんだ。 143 00:15:36,888 --> 00:15:42,226 下々の世界では おかしきことこそ めでたけれ。➡ 144 00:15:42,226 --> 00:15:45,063 お前の話は 全く笑えない。➡ 145 00:15:45,063 --> 00:15:48,566 所詮 貴族のたわ言だ。 146 00:15:48,566 --> 00:15:51,903 ん~…。 147 00:15:51,903 --> 00:15:54,238 (輔保)すいませんね。➡ 148 00:15:54,238 --> 00:15:58,910 いつも来てくれるお客さんに お前 無礼じゃないか。 149 00:15:58,910 --> 00:16:02,747 笑える話…。 150 00:16:02,747 --> 00:16:04,682 今度 考えてみるわ。 151 00:16:04,682 --> 00:16:07,182 じゃあね 稽古 頑張って。 152 00:16:09,921 --> 00:16:15,221 (久々利)お前 あの子にほれてんのか? いきなり絡んでよ。 153 00:16:16,794 --> 00:16:19,597 俺は 誰にも ほれねえよ。 154 00:16:19,597 --> 00:16:22,597 明日の命も知れぬ身だ。 155 00:16:24,268 --> 00:16:29,968 おかしきことこそ めでたけれ…。 156 00:16:50,895 --> 00:16:54,232 (藤原斉信) すっぽんの甲羅にございます。➡ 157 00:16:54,232 --> 00:16:57,135 これを煎じて お召し上がりください。 158 00:16:57,135 --> 00:17:00,905 (藤原忯子)何も喉を通りませぬ。 159 00:17:00,905 --> 00:17:05,776 元気な皇子を お産みいただかねばなりませぬゆえ。 160 00:17:05,776 --> 00:17:08,246 はあ…。 161 00:17:08,246 --> 00:17:14,585 実は お願いがありまする。➡ 162 00:17:14,585 --> 00:17:18,389 お産のために 屋敷にお下がりになる前に➡ 163 00:17:18,389 --> 00:17:20,925 帝に おささやきくださいませぬか。 164 00:17:20,925 --> 00:17:25,796 兄 斉信は 使える男。 165 00:17:25,796 --> 00:17:32,870 帝の尊き政には 兄のような若い力が なくてはならぬのだと。 166 00:17:32,870 --> 00:17:34,805 そのようなこと…。 167 00:17:34,805 --> 00:17:36,741 お願いいたします。 168 00:17:36,741 --> 00:17:41,741 我が一族が 頼みとするは 女御様しかおられませぬゆえ。 169 00:17:47,418 --> 00:17:50,888 帝が おいであそばしました。 170 00:17:50,888 --> 00:18:02,233 ♬~ 171 00:18:02,233 --> 00:18:04,569 (花山天皇)忯子 いかがじゃ? 172 00:18:04,569 --> 00:18:08,372 そなたのことが気になって 政に気が入らぬ。 173 00:18:08,372 --> 00:18:11,572 もったないお言葉…。 174 00:18:18,115 --> 00:18:23,115 朕がついておる 案ずるな。 175 00:18:28,259 --> 00:18:30,959 (花山天皇)お前は 誰じゃ? 176 00:18:35,866 --> 00:18:43,207 (藤原道隆) ああ… うん しみわたるのう…。 177 00:18:43,207 --> 00:18:47,878 そなたも どうじゃ? (高階貴子)頂きます。 178 00:18:47,878 --> 00:18:51,749 道長様がお見えでございます。 179 00:18:51,749 --> 00:18:54,752 あっ…。 珍しいな。 180 00:18:54,752 --> 00:18:59,490 さあ 道長殿も こちらへ。 181 00:18:59,490 --> 00:19:01,892 お邪魔いたします。 182 00:19:01,892 --> 00:19:04,562 邪魔なことはない。 183 00:19:04,562 --> 00:19:09,900 わしと貴子の仲むつまじさは 常のことじゃ。 184 00:19:09,900 --> 00:19:12,600 は…。 185 00:19:21,078 --> 00:19:23,014 何事じゃ? 186 00:19:23,014 --> 00:19:30,087 実は 昨日 四条宮で 行成に聞いたのですが…。 187 00:19:30,087 --> 00:19:35,326 (藤原行成)明日の夜 義懐殿と公任殿 斉信殿が お会いになります。 188 00:19:35,326 --> 00:19:37,261 義懐殿のお屋敷で。 189 00:19:37,261 --> 00:19:39,196 ん? 190 00:19:39,196 --> 00:19:43,868 (行成)義懐殿のねらいは まずは 息子たちを懐柔し➡ 191 00:19:43,868 --> 00:19:48,205 父親もろとも 帝の一派に組み込もう というもののようです。 192 00:19:48,205 --> 00:19:51,876 俺は呼ばれておらぬが➡ 193 00:19:51,876 --> 00:19:56,747 それは つまり 我が右大臣家の排除ということか? 194 00:19:56,747 --> 00:19:59,047 恐らくは…。 195 00:20:00,885 --> 00:20:04,555 斉信は分かるが 公任まで誘いに乗ったのか。 196 00:20:04,555 --> 00:20:06,855 そのようでございます。 197 00:20:09,226 --> 00:20:11,162 (笑い声) 198 00:20:11,162 --> 00:20:16,967 (藤原義懐) さあ 我らで 新しき政をなそうぞ! 199 00:20:16,967 --> 00:20:22,239 (藤原惟成)そうじゃ そうじゃ! 頼むぞ 公任殿。 (藤原公任)ああ…。 200 00:20:22,239 --> 00:20:24,175 (笑い声) 201 00:20:24,175 --> 00:20:29,980 頼みましたぞ 斉信殿。 ええ…。 202 00:20:29,980 --> 00:20:34,780 (笑い声) 203 00:20:36,587 --> 00:20:41,459 弘徽殿の女御様に 皇子が産まれることは 恐らくなかろうし➡ 204 00:20:41,459 --> 00:20:44,929 帝が 長くご在位になることも なかろうが…。➡ 205 00:20:44,929 --> 00:20:51,268 若い者たちの心が 帝と義懐一派に 向かい過ぎるのは よろしくないな。➡ 206 00:20:51,268 --> 00:20:53,204 引き戻さねば。 207 00:20:53,204 --> 00:20:57,504 弘徽殿の女御様に 皇子が産まれることはなかろうとは? 208 00:21:03,614 --> 00:21:08,285 先日 父上が 安倍晴明に命じられた。 209 00:21:08,285 --> 00:21:13,157 その場には 関白様と左大臣様もおられた。 210 00:21:13,157 --> 00:21:18,457 皇子を望まぬことは この国の意志じゃ。 211 00:21:21,298 --> 00:21:29,173 道長 お前は 内裏での力争いには 全く興味がないと思っていたが➡ 212 00:21:29,173 --> 00:21:31,909 どうしたのじゃ。 心を入れ替えたのか? 213 00:21:31,909 --> 00:21:39,583 今も さほど 興味はございません。 214 00:21:39,583 --> 00:21:46,457 されど 帝をお支えいたす者が 義懐殿というのは いかがかと。 215 00:21:46,457 --> 00:21:54,932 帝が どのようなお方かは さておき お支えする者が知恵なくば 国は乱れます。 216 00:21:54,932 --> 00:22:01,932 義懐殿なら 父上の方が ずっと よいと思いました。 217 00:22:03,607 --> 00:22:05,543 ハハハ…。➡ 218 00:22:05,543 --> 00:22:09,543 そのように能弁な道長は 初めて見た。 219 00:22:11,949 --> 00:22:13,884 よく知らせてくれた。 220 00:22:13,884 --> 00:22:16,787 このことは 父上には黙っておけ。 221 00:22:16,787 --> 00:22:19,824 もちろん 道兼にもだ。 は…。 222 00:22:19,824 --> 00:22:25,129 父上ならば 力で抑えつけようとなさるであろう。 223 00:22:25,129 --> 00:22:30,801 されど その手のやり方は 若者のふんまんを あおるだけじゃ。 224 00:22:30,801 --> 00:22:35,239 うまく懐柔する策を わしが考えよう。 225 00:22:35,239 --> 00:22:38,142 殿。 ん? 226 00:22:38,142 --> 00:22:42,112 漢詩の会をお開きになっては いかがでしょうか? 227 00:22:42,112 --> 00:22:45,583 漢詩の会か…。 228 00:22:45,583 --> 00:22:52,923 漢詩には それを選んだ者の思いが出ると いいますでしょう? 229 00:22:52,923 --> 00:23:00,664 それに 若い方々は 学問の成果を 披露する場に飢えております。 230 00:23:00,664 --> 00:23:04,401 うん そうじゃな。 そういたそう。 231 00:23:04,401 --> 00:23:06,337 では 学者も呼ぶとしよう。 232 00:23:06,337 --> 00:23:11,175 さすが 兄上と義姉上。 漢詩の会は よろしいかと存じます。 233 00:23:11,175 --> 00:23:15,145 …が 私は 出なくても よろしいでしょうか? 234 00:23:15,145 --> 00:23:18,916 漢詩が 何より苦手でして…。 235 00:23:18,916 --> 00:23:22,916 (笑い声) 236 00:23:24,622 --> 00:23:29,426 父上のお顔に にわかに ほくろが出来たのかと思いましたら➡ 237 00:23:29,426 --> 00:23:32,429 ハエでしたの。 (笑い声) 238 00:23:32,429 --> 00:23:37,167 普通 この辺りに虫がいましたら 気になりますわよね。 239 00:23:37,167 --> 00:23:40,104 何も感じない父上は どうなっておられるのかしら。 240 00:23:40,104 --> 00:23:42,106 (笑い声) 241 00:23:42,106 --> 00:23:47,244 内裏でのお仕事は 鈍いくらいでないとね。 (笑い声) 242 00:23:47,244 --> 00:23:50,147 姫様 そのような…。 243 00:23:50,147 --> 00:23:56,587 (笑い声) 244 00:23:56,587 --> 00:23:59,490 アハハハハハ…。 245 00:23:59,490 --> 00:24:01,458 フフフフ…。 246 00:24:01,458 --> 00:24:06,458 (笑い声) 247 00:24:11,602 --> 00:24:14,638 (藤原詮子)東宮様 ご挨拶を。 248 00:24:14,638 --> 00:24:16,941 (懐仁親王)懐仁である。 249 00:24:16,941 --> 00:24:23,113 (源 雅信)東宮様には ご機嫌麗しく お喜び申し上げます。 250 00:24:23,113 --> 00:24:25,950 うん。 251 00:24:25,950 --> 00:24:29,250 (詮子)東宮様を あちらにお連れ申せ。 252 00:24:31,221 --> 00:24:34,221 (藤原繁子)さあ 参りましょう。 253 00:24:47,571 --> 00:24:51,241 わざわざ つぼねまで来ていただいて すまぬことです。 254 00:24:51,241 --> 00:24:53,177 とんでもないことでございます。 255 00:24:53,177 --> 00:24:58,115 されど 女御様が私に御用とは 何事かと存じました。 256 00:24:58,115 --> 00:25:05,789 さきの帝に毒を盛り ご退位を促したのは 我が父であること ご存じでしたか? 257 00:25:05,789 --> 00:25:10,628 そ… それは… さすがに それは ありえぬと存じますが。 258 00:25:10,628 --> 00:25:15,399 ご退位の直前に 帝ご自身が そう仰せになったのです。 259 00:25:15,399 --> 00:25:17,899 間違いありません。 260 00:25:19,603 --> 00:25:25,476 私は もう 父を信じることは できなくなりました。 261 00:25:25,476 --> 00:25:33,884 都合が悪ければ 私とて 懐仁とて 手にかけるやもしませぬ。 262 00:25:33,884 --> 00:25:36,220 それは ございませんでしょう。 263 00:25:36,220 --> 00:25:41,058 危ないので 表立って父に逆らうことはしません。 264 00:25:41,058 --> 00:25:47,831 されど 私は 父とは違う力が欲しいのです。 265 00:25:47,831 --> 00:25:50,831 もうお分かりでしょう。 266 00:25:52,569 --> 00:25:56,907 もう私の言葉を聞いてしまった以上 後には引けませんよ。 267 00:25:56,907 --> 00:25:59,607 覚悟をお決めなさい。 268 00:26:04,248 --> 00:26:11,548 末永く 東宮と私の力となること ここでお誓いなさい。 269 00:26:15,592 --> 00:26:18,929 さもなくば 父に申します。 270 00:26:18,929 --> 00:26:24,268 左大臣様から 源と手を組まぬかと お誘いがあったと。 271 00:26:24,268 --> 00:26:27,604 そのような理不尽な…。 272 00:26:27,604 --> 00:26:29,540 私は 父が嫌いです。 273 00:26:29,540 --> 00:26:37,840 されど 父の娘ですゆえ 父に似ております。 274 00:26:43,087 --> 00:26:51,795 私なりに 東宮様をお支えいたしたいと 存じまする。 275 00:26:51,795 --> 00:26:54,495 ああ…。 276 00:27:02,439 --> 00:27:07,439 ありがたきお言葉 生涯忘れませぬ。 277 00:27:09,580 --> 00:27:14,451 ところで 左大臣様の一の姫は おいくつですの? 278 00:27:14,451 --> 00:27:16,920 22でございます。 279 00:27:16,920 --> 00:27:20,257 殿御からの文が 絶えぬそうではありませぬか。 280 00:27:20,257 --> 00:27:26,063 いや… それが 全く関心を示しませんで➡ 281 00:27:26,063 --> 00:27:32,836 殿御を好きではないのではないかと 妻と よく話をしておりますが…。 282 00:27:32,836 --> 00:27:36,540 そうですか…。 283 00:27:36,540 --> 00:27:44,240 私のように 入内して 辛酸をなめるよりは よろしいかもしれませぬ。 284 00:27:54,091 --> 00:27:58,562 (詮子)ああ 道長 やっと会えたわね。 285 00:27:58,562 --> 00:28:02,232 お前 左大臣家に婿入りしなさい。 は? 286 00:28:02,232 --> 00:28:04,234 評判の姫らしいわよ。 287 00:28:04,234 --> 00:28:08,038 年は少し上だけど それもまた味があるわ。 288 00:28:08,038 --> 00:28:12,242 味… 何でございますか? それは。 289 00:28:12,242 --> 00:28:14,942 フフフ…。 290 00:28:16,914 --> 00:28:22,214 私の言うことに間違いはないから。 いいわね。 291 00:28:31,428 --> 00:28:38,202 来る4月27日 当家において 漢詩の会を催しますので➡ 292 00:28:38,202 --> 00:28:42,873 藤原為時様には 是非とも おいでを願いたいと➡ 293 00:28:42,873 --> 00:28:45,776 あるじ 道隆が 申しておりまする。 294 00:28:45,776 --> 00:28:51,882 ありがたき幸せ。 謹んでおうけいたします。 295 00:28:51,882 --> 00:28:58,555 講師として ご貴殿 また清原元輔様をお招きしております。 296 00:28:58,555 --> 00:29:02,855 また それに連なる方々は…。 297 00:29:06,230 --> 00:29:09,132 [ 心の声 ] 道長様の名前はない。 298 00:29:09,132 --> 00:29:13,904 三位中将 道隆様の漢詩の会じゃ。 299 00:29:13,904 --> 00:29:19,376 惟規 お前も来るか? よい勉強になるぞ。 300 00:29:19,376 --> 00:29:23,580 (藤原惟規) 無理。 無理 無理 何たって無理。 301 00:29:23,580 --> 00:29:28,752 お前もいずれは こういう場に出なければならぬのだぞ。 302 00:29:28,752 --> 00:29:31,722 無理 無理 無理! 今度だけは 無理! 303 00:29:31,722 --> 00:29:33,724 惟規! 304 00:29:33,724 --> 00:29:36,424 私が お供いたします。 305 00:29:39,863 --> 00:29:45,535 分かっておると思うが 右大臣家の主催であるぞ。 306 00:29:45,535 --> 00:29:48,205 ここに母上の敵の名はございません。 307 00:29:48,205 --> 00:29:52,505 是非 父上の晴れ姿 拝見しとうございます。 308 00:30:03,754 --> 00:30:07,891 おお 元輔様。 309 00:30:07,891 --> 00:30:14,564 (清原元輔) 為時殿 お久しゅうございますな。 310 00:30:14,564 --> 00:30:22,239 ますます 学問でのお名を高められ めでたい限り。 311 00:30:22,239 --> 00:30:25,575 娘のまひろにございます。 312 00:30:25,575 --> 00:30:27,911 まひろでございます。 313 00:30:27,911 --> 00:30:29,846 お初にお目にかかります。 314 00:30:29,846 --> 00:30:39,523 このような年頃の姫がおいでとは 時のたつのも早いものです。 315 00:30:39,523 --> 00:30:44,261 これは 我が娘にございます。 316 00:30:44,261 --> 00:30:46,930 (ききょう)ききょうと申します。 317 00:30:46,930 --> 00:30:50,801 どうか よしなにお導きください。 318 00:30:50,801 --> 00:30:57,574 本日は 藤原公任殿 斉信殿 行成殿と➡ 319 00:30:57,574 --> 00:31:00,477 そうそうたる方々が おそろいです。 320 00:31:00,477 --> 00:31:03,947 こちらも 身が引き締まりますな。 321 00:31:03,947 --> 00:31:06,616 はあ~ 胸が高鳴りますわ。 322 00:31:06,616 --> 00:31:10,954 大いに楽しみましょうね まひろ様。 323 00:31:10,954 --> 00:31:16,293 千年の時を超え 今も読み継がれる文学を残した➡ 324 00:31:16,293 --> 00:31:23,633 紫式部と清少納言の 若き日の出会いであった。 325 00:31:23,633 --> 00:32:02,933 〽 326 00:32:11,948 --> 00:32:17,948 では 元輔殿 本日の題を。 327 00:32:22,959 --> 00:32:26,259 「酒」でございます。 328 00:33:07,938 --> 00:33:11,938 (為時)藤原行成殿。 329 00:33:13,610 --> 00:33:19,282 「独り花前に酌み酔いて 君を憶う…」。 330 00:33:19,282 --> 00:33:24,154 (行成) 「花の前で酒をくみ 君のことを思う。➡ 331 00:33:24,154 --> 00:33:30,994 君とは 去年の春に別れ 今また 春が来る。➡ 332 00:33:30,994 --> 00:33:36,366 君がくれた この銀の盃は 送り主が立派なので➡ 333 00:33:36,366 --> 00:33:39,866 あえて勧める人もいない」。 334 00:33:46,743 --> 00:33:51,243 藤原斉信殿。 335 00:33:54,484 --> 00:33:57,921 (為時)「酒盞酌み来って須く…」。 336 00:33:57,921 --> 00:34:01,591 (斉信)「酒をなみなみと ついでくれ。➡ 337 00:34:01,591 --> 00:34:05,462 早くしないと花が散ってしまう。➡ 338 00:34:05,462 --> 00:34:10,100 みそじは まだ若いなどと 言ってくれるな➡ 339 00:34:10,100 --> 00:34:15,600 人生の3分の1は 過ぎてしまうのだから」。 340 00:34:25,582 --> 00:34:29,882 藤原道長殿。 341 00:34:32,222 --> 00:34:41,898 「賜酒杯に盈つれども誰と共にか持せん➡ 342 00:34:41,898 --> 00:34:47,370 宮花把に満ちて 独り相思う…」。 343 00:34:47,370 --> 00:34:54,578 「下賜の酒は 十分あるが 君をおいて誰と飲もうか➡ 344 00:34:54,578 --> 00:35:01,251 宮中の菊花を手に満たして 私は ひとり 君を思う。➡ 345 00:35:01,251 --> 00:35:05,922 君を思いながら 菊の傍らに立って➡ 346 00:35:05,922 --> 00:35:13,263 一日中 君が作った菊花の詩を吟じ むなしく過ごした」。 347 00:35:13,263 --> 00:35:27,277 ♬~ 348 00:35:27,277 --> 00:35:30,977 藤原公任殿。 349 00:35:34,884 --> 00:35:37,554 (為時)「一時に境を過ぎて…」。 350 00:35:37,554 --> 00:35:42,225 (公任)「この時に目に触れるものは 全て 風流な景色ばかり。➡ 351 00:35:42,225 --> 00:35:47,897 酒の酔いに任せて 詩を吟じていると言ってくださるな。➡ 352 00:35:47,897 --> 00:35:53,570 この明君の知らしめす太平の世を 改めるまでもない。➡ 353 00:35:53,570 --> 00:36:00,443 唐の太宗の治世が 目に触れるところ 全てに現れているのだから」。 354 00:36:00,443 --> 00:36:10,120 ♬~ 355 00:36:10,120 --> 00:36:14,591 (道隆)さすが才学は 当代無双の公任殿。➡ 356 00:36:14,591 --> 00:36:17,927 見事な作でありますな。 357 00:36:17,927 --> 00:36:26,627 唐の太宗の治世になぞらえて 今の帝の世の揺るがぬ様を歌われるとは。 358 00:36:29,939 --> 00:36:35,639 為時殿のご息女 いかがかな? 359 00:36:37,213 --> 00:36:43,887 公任様のお作は 唐の白楽天のような 歌いぶりでございました。 360 00:36:43,887 --> 00:36:47,757 (ききょう)私は そうは思いません。 361 00:36:47,757 --> 00:36:52,228 元輔殿のご息女は どう思われるのかな? 362 00:36:52,228 --> 00:36:59,002 むしろ 白楽天の無二の親友だった 元微之のような➡ 363 00:36:59,002 --> 00:37:01,371 かったつな歌いぶりでした。➡ 364 00:37:01,371 --> 00:37:03,571 そうじゃございません? 365 00:37:05,241 --> 00:37:07,941 (せきばらい) 366 00:37:10,914 --> 00:37:17,587 (道隆)今日は 漢詩の会に集うてくれて ありがたく思うておる。 367 00:37:17,587 --> 00:37:23,927 この国をやがて背負うて立つ若き者たちが 何を願い➡ 368 00:37:23,927 --> 00:37:32,927 また 何を憂いておるのか この道隆 深く心に刻んだ。 369 00:37:42,412 --> 00:37:50,412 その思い かなえるべく わしも力を尽くしたい。 370 00:37:52,088 --> 00:38:01,564 そなたらと共に 帝を支え奉り この国を よりよき道に導いてまいろうぞ。 371 00:38:01,564 --> 00:38:23,820 ♬~ 372 00:38:23,820 --> 00:38:29,926 (為時) 元輔様 本日は お疲れになりましたろう。 373 00:38:29,926 --> 00:38:31,861 いやいや…。 374 00:38:31,861 --> 00:38:35,198 道長殿もお見送りを。 375 00:38:35,198 --> 00:38:37,498 はい。 376 00:38:46,543 --> 00:38:56,553 ♬~ 377 00:38:56,553 --> 00:39:00,223 (貴子)道長殿。 378 00:39:00,223 --> 00:39:02,158 はっ。 379 00:39:02,158 --> 00:39:12,569 ♬~ 380 00:39:12,569 --> 00:39:15,905 (ききょう)まひろ様は お疲れなのかしら。 381 00:39:15,905 --> 00:39:20,243 私 斉信様が お選びになった歌が 好きだったわ。 382 00:39:20,243 --> 00:39:23,913 出過ぎたことを申すでない。 383 00:39:23,913 --> 00:39:26,213 はい。 384 00:39:32,722 --> 00:39:35,525 どう思った? 385 00:39:35,525 --> 00:39:41,197 やはり 道隆殿だな。 義懐殿じゃない。 うむ。 386 00:39:41,197 --> 00:39:45,535 それよりは 元輔殿の息女 ああいうのも悪くないな。 387 00:39:45,535 --> 00:39:47,470 あのように しゃしゃり出る女子は 好かぬ。 388 00:39:47,470 --> 00:39:50,874 あのこざかしげな感じ 鼻をへし折ってやりたくならぬか? 389 00:39:50,874 --> 00:39:53,174 ならぬ。 フッ…。 390 00:40:16,099 --> 00:40:24,099 (犬の鳴き声) 391 00:40:35,251 --> 00:40:42,926 ♬~ 392 00:40:42,926 --> 00:40:45,828 ≪盗賊だ! 393 00:40:45,828 --> 00:40:47,797 逃げろ! 394 00:40:47,797 --> 00:41:42,097 ♬~ 395 00:41:44,587 --> 00:41:47,587 姫様。 396 00:41:51,260 --> 00:41:56,960 散楽で会った三郎の使者が これを持ってまいりました。 397 00:42:09,946 --> 00:42:12,849 忯子様がお隠れに…。 えっ! 398 00:42:12,849 --> 00:42:15,849 何か? 忯子様がお隠れに…。 399 00:42:17,620 --> 00:42:20,920 忯子様がお隠れに…。 400 00:42:22,492 --> 00:42:24,792 忯子…。 401 00:42:26,963 --> 00:42:29,663 忯子! 402 00:42:36,239 --> 00:42:41,577 「ちはやぶる 神の斎垣も 越えぬべし➡ 403 00:42:41,577 --> 00:42:47,250 恋しき人の みまく欲しさに」。 404 00:42:47,250 --> 00:43:02,265 ♬~ 405 00:43:02,265 --> 00:43:05,168 参りましょう。 参りましょう。 406 00:43:05,168 --> 00:43:07,136 打毬? 407 00:43:07,136 --> 00:43:09,772 右大臣様ご一族とて 危うくなります。 408 00:43:09,772 --> 00:43:12,608 怖いよ~。 官職を解かれてもよいのか? 409 00:43:12,608 --> 00:43:15,645 女こそ 家柄が大事だ。 そうでなければ 意味がない。 410 00:43:15,645 --> 00:43:17,780 全くおかしい。 411 00:43:17,780 --> 00:43:20,616 邪魔だ! 何するの! 412 00:43:20,616 --> 00:43:23,316 来い! 乙丸! 413 00:43:35,131 --> 00:43:39,602 「春はあけぼの」で始まる「枕草子」。 414 00:43:39,602 --> 00:43:42,939 作者は 清少納言です。 415 00:43:42,939 --> 00:43:49,278 現代まで 色あせることなく 読み継がれています。 416 00:43:49,278 --> 00:43:54,951 清少納言という名前は 宮仕えをしていた時の呼び名で➡ 417 00:43:54,951 --> 00:44:00,623 父親の姓 清原から取ったものと されています。 418 00:44:00,623 --> 00:44:08,323 父親は 百人一首の歌で知られる歌人 清原元輔です。 419 00:44:12,635 --> 00:44:20,309 清少納言が 多感な少女時代を 過ごしたとされる地です。 420 00:44:20,309 --> 00:44:27,009 この地に赴任した元輔と共に やって来たといわれています。 421 00:44:29,318 --> 00:44:33,756 「枕草子」には 船から見た情景などが➡ 422 00:44:33,756 --> 00:44:36,259 生き生きと 描写されています。 423 00:44:36,259 --> 00:44:40,096 これは 京都と防府を往復した➡ 424 00:44:40,096 --> 00:44:46,269 船旅での実体験が生かされている と考えられています。 425 00:44:46,269 --> 00:44:51,107 多くの女性作家が活躍した平安時代。 426 00:44:51,107 --> 00:44:57,607 やがて まひろも その一人として 花開くことになるのです。 427 00:45:47,597 --> 00:45:53,897 (猪の鳴き声) 428 00:45:59,942 --> 00:46:08,142 (鳴き声)