1 00:00:37,545 --> 00:00:42,217 筑前守 兼 大宰少弐であった宣孝が➡ 2 00:00:42,217 --> 00:00:46,888 4年ぶりに都に戻ってきた。 3 00:00:46,888 --> 00:00:51,359 (藤原為時) ああ… 変わった味だな 唐の酒は。 4 00:00:51,359 --> 00:00:53,294 (藤原宣孝)戦人の飲む酒だ。➡ 5 00:00:53,294 --> 00:00:58,133 我らは 戦を致さぬゆえ 口には合わぬが…。 6 00:00:58,133 --> 00:01:01,102 おかしなものも一興であろう? 7 00:01:01,102 --> 00:01:04,572 まひろも味わってみるか? (まひろ)はい。 8 00:01:04,572 --> 00:01:08,572 (為時)やめとけ。 (宣孝)何事も経験だ。 9 00:01:11,246 --> 00:01:14,246 頂きます。 10 00:01:20,588 --> 00:01:22,524 (宣孝)どうじゃ? 11 00:01:22,524 --> 00:01:24,926 カッといたしますね。 12 00:01:24,926 --> 00:01:28,796 まさに 戦の前に己を鼓舞する酒でございますね。 13 00:01:28,796 --> 00:01:30,798 そのとおりだ。 14 00:01:30,798 --> 00:01:35,203 まひろは 打てば響く よい女になったのう。 15 00:01:35,203 --> 00:01:40,542 年を重ねて 色香を増した。 お戯れを。 16 00:01:40,542 --> 00:01:44,345 そんなことより 宋の国のことを お聞かせくださいませ。 17 00:01:44,345 --> 00:01:48,216 博多の津には 宋の国の人が 商いに来ているのですか? 18 00:01:48,216 --> 00:01:52,554 ああ 商人も役人も来ておるぞ。 薬師もおる。 19 00:01:52,554 --> 00:01:55,890 宋には 科挙という制度があり➡ 20 00:01:55,890 --> 00:02:01,763 これに受かれば 身分が低くとも 政に加われるそうだ。 21 00:02:01,763 --> 00:02:03,765 まことでございますか? 22 00:02:03,765 --> 00:02:07,068 身分を超えて 機会が与えられる国があるなんて。 23 00:02:07,068 --> 00:02:10,104 行ってみとうございます。 行くのは難儀じゃが…➡ 24 00:02:10,104 --> 00:02:15,577 ああ 宋のものなら手に入るぞ。 25 00:02:15,577 --> 00:02:21,916 これは 宋の国の薬で 切り傷に驚くほど効く。 26 00:02:21,916 --> 00:02:23,952 大宰府では この薬で ボロもうけした。 27 00:02:23,952 --> 00:02:27,452 国司のうまみを味わい尽くしたわ。 28 00:02:29,591 --> 00:02:35,029 (宣孝)これは 唐物の紅だ。 美しゅうございますね。 29 00:02:35,029 --> 00:02:37,529 まひろのために買ってまいった。 30 00:02:39,200 --> 00:02:41,500 さしてみよ。 31 00:03:00,488 --> 00:03:02,423 よいではないか! 32 00:03:02,423 --> 00:03:06,894 ハハハ! 思い描いたとおりじゃ! ハハハハハ…。 33 00:03:06,894 --> 00:03:09,230 大宰府は 魚も うまいのであろう? 34 00:03:09,230 --> 00:03:16,571 玄界の海のイカ エビ タイが それは それは うまい。 35 00:03:16,571 --> 00:03:19,240 されど なま物は 持って帰れぬゆえなあ。 36 00:03:19,240 --> 00:03:21,576 ああ いや そのようなことを申したのではない。 37 00:03:21,576 --> 00:03:24,612 大宰府から宋までは どのくらい 時間が かかるのですか? 38 00:03:24,612 --> 00:03:30,084 海を渡って10日 それから 宋の都まで 陸路で ふたつきは かかるそうじゃ。 39 00:03:30,084 --> 00:03:32,053 遠いのですね…。 40 00:03:32,053 --> 00:03:36,190 行こうなどと考えるでないぞ。 伺っただけにございます。 41 00:03:36,190 --> 00:03:39,527 行くなら わしが 一緒に行ってやろう。 ついでに 商いもできるゆえ。 42 00:03:39,527 --> 00:03:42,864 やめてくれ その気になったら困る。 43 00:03:42,864 --> 00:03:45,767 心配性な父上。 44 00:03:45,767 --> 00:03:47,735 (笑い声) 45 00:03:47,735 --> 00:06:33,501 ♬~ 46 00:06:33,501 --> 00:06:38,840 (藤原道綱)関白様が身まかられて 早10日。 47 00:06:38,840 --> 00:06:43,711 帝は 何故 次の関白を お決めにならないのかなぁ。 48 00:06:43,711 --> 00:06:49,851 (平 惟仲)中宮様が 兄の伊周殿をと せがんでおられるに決まっておる。 49 00:06:49,851 --> 00:06:52,851 (藤原実資)出過ぎ者の中宮だ! 50 00:06:56,190 --> 00:06:59,861 (道綱)伊周様は 若すぎるよね。 51 00:06:59,861 --> 00:07:04,332 帝も若い 関白も若いでは…。 52 00:07:04,332 --> 00:07:08,035 (実資)しかり! 時には 的を射たことを言うではないか。 53 00:07:08,035 --> 00:07:11,072 時にはね。 若いだけではない。 54 00:07:11,072 --> 00:07:15,910 道兼殿は 帝の叔父だが 伊周殿は いとこにすぎぬ。➡ 55 00:07:15,910 --> 00:07:20,214 どう考えても 次の関白は 道兼殿になるが順当だ。 56 00:07:20,214 --> 00:07:27,555 好きではないがな。 全く好きではないが 関白は 道兼殿であるべきだ。 57 00:07:27,555 --> 00:07:34,255 (一条天皇) こたびは 右大臣 道兼を 関白といたす。 58 00:07:37,164 --> 00:07:42,503 (一条天皇)右大臣を差し置いて 内大臣を関白となせば➡ 59 00:07:42,503 --> 00:07:47,375 公卿らの不満が一気に高まるは必定。 60 00:07:47,375 --> 00:07:53,375 公卿らが 2つに割れることを 朕は望まぬ。 61 00:07:55,850 --> 00:07:59,850 すまぬ 伊周。 62 00:08:02,723 --> 00:08:07,862 (藤原伊周) お上がお決めあそばされたことに➡ 63 00:08:07,862 --> 00:08:10,197 誰が異を唱えましょうか。 64 00:08:10,197 --> 00:08:12,197 では…。 65 00:08:20,207 --> 00:08:31,485 ♬~ 66 00:08:31,485 --> 00:08:36,185 (伊周)これでは 亡き父上も納得されぬ! 67 00:08:37,825 --> 00:08:41,825 そなたは 何のために入内したのだ。 68 00:08:43,497 --> 00:08:49,837 (藤原定子)このところ お上は 夜も お休みになっておられませぬ。 69 00:08:49,837 --> 00:08:53,174 迷うからだ。 70 00:08:53,174 --> 00:08:55,509 私を選んでおればよいものを。 71 00:08:55,509 --> 00:09:01,182 兄上が 関白になるのが お上は 不安なのです。 72 00:09:01,182 --> 00:09:04,482 私に何の不安があると申される。 73 00:09:06,053 --> 00:09:12,193 もっと人望を得られませ。 人望? 74 00:09:12,193 --> 00:09:16,697 次の関白に ふさわしい人物だと 思われるために➡ 75 00:09:16,697 --> 00:09:19,897 精進していただきたく思います。 76 00:09:38,019 --> 00:09:40,719 (ききょう)中宮様…。 77 00:09:43,491 --> 00:09:47,161 私は どうしたらよいのでしょう…。 78 00:09:47,161 --> 00:09:55,161 帝も兄上も 私にとっては どちらも大切なお方なのに…。 79 00:10:08,449 --> 00:10:12,449 少し横におなりくださいませ。 80 00:10:16,190 --> 00:10:23,064 正二位 右大臣 藤原朝臣道兼をもって➡ 81 00:10:23,064 --> 00:10:26,534 萬機をあずかりもうさしむ。 82 00:10:26,534 --> 00:10:32,406 一条天皇は 道兼を関白とする詔を下した。 83 00:10:32,406 --> 00:10:38,546 道隆の死から 17日後のことだった。 84 00:10:38,546 --> 00:10:45,246 (藤原道兼)公任の屋敷で荒れていた俺を 救い上げてくれたお前のおかげだ。 85 00:10:46,887 --> 00:10:49,557 (藤原道長) そのようなこともございましたね。 86 00:10:49,557 --> 00:10:56,857 お前を右大臣にするゆえ これからも 俺の力になってくれ。 87 00:10:59,233 --> 00:11:05,906 救い小屋のこと 公の仕事としてください。 88 00:11:05,906 --> 00:11:08,809 もちろんだ。 89 00:11:08,809 --> 00:11:14,109 兄上なら よき政ができましょう。 90 00:11:17,918 --> 00:11:24,218 父上に もはや恨みはない。 91 00:11:28,262 --> 00:11:34,562 されど あの世の父上を驚かせるような 政をしたいものだ。 92 00:11:36,070 --> 00:11:42,209 まずは 諸国の租税を減免し 新規の荘園を停止しよう。 93 00:11:42,209 --> 00:11:45,546 兄上なら必ずや。 94 00:11:45,546 --> 00:11:49,884 では これで。 ああ。 95 00:11:49,884 --> 00:12:15,109 ♬~ 96 00:12:15,109 --> 00:12:23,809 この日 道兼は 関白就任の慶賀奏上の後 清涼殿に向かった。 97 00:12:35,863 --> 00:12:42,736 恐れ多くも 関白に拝されたる 鴻恩に謝しまつり➡ 98 00:12:42,736 --> 00:12:50,411 臣道兼 その務めに身命を賭して 当たる所存にござりまする。 99 00:12:50,411 --> 00:13:00,111 朕が意を奉じ 国家万民のため その力を尽くすべし。 100 00:14:03,083 --> 00:14:06,220 兄上 薬師を連れてまいりました。 101 00:14:06,220 --> 00:14:10,891 近づくな。 俺は 疫病だ。 102 00:14:10,891 --> 00:14:13,794 悲田院で見た者たちと同じである。 103 00:14:13,794 --> 00:14:17,364 ご無礼。 やめろ! 104 00:14:17,364 --> 00:14:24,238 お前が倒れれば 我が家は終わる。 二度と来るな。 105 00:14:24,238 --> 00:14:27,374 疫病でも治る者もおります。 106 00:14:27,374 --> 00:14:31,679 出ていけ! 早く。 107 00:14:31,679 --> 00:14:34,479 俺を苦しめるな。 108 00:14:39,186 --> 00:14:41,886 行け! 109 00:14:54,735 --> 00:15:19,560 (読経) 110 00:15:19,560 --> 00:15:30,904 俺は… 浄土に行こうとしておるのか? 111 00:15:30,904 --> 00:15:37,678 ハハ… ハハハ…。 112 00:15:37,678 --> 00:15:45,853 ぶざまな… こんな悪人が。 113 00:15:45,853 --> 00:16:02,870 ハハ… ハハ… ハハハハハハハ…。 114 00:16:02,870 --> 00:16:12,880 (せきこみ) 115 00:16:12,880 --> 00:16:21,555 ♬~ 116 00:16:21,555 --> 00:16:26,427 関白の慶賀奏上から7日➡ 117 00:16:26,427 --> 00:16:31,727 道兼は 35歳で世を去った。 118 00:16:43,811 --> 00:16:48,715 (藤原隆家)七日関白とは情けないな。 119 00:16:48,715 --> 00:16:51,518 よくぞ死んでくれたものだ。 120 00:16:51,518 --> 00:16:56,857 (高階貴子) 父上が お守りくださったのですよ。 121 00:16:56,857 --> 00:17:05,032 母上 私が関白になれば 我が家の隆盛は約束されたも同然。 122 00:17:05,032 --> 00:17:11,205 私には 跡を継がせる息子も 帝に入内させる娘もおりますゆえ➡ 123 00:17:11,205 --> 00:17:14,905 どうぞ ご安堵なさいませ。 124 00:17:52,813 --> 00:18:03,857 敵とはいえ これで よかったとは思えぬのう…。 125 00:18:03,857 --> 00:18:11,857 さぞや… 無念であったろう。 126 00:18:59,046 --> 00:19:11,046 あのお方の罪も無念も 全て天に昇って消えますように。 127 00:19:19,199 --> 00:19:31,478 〽 128 00:19:31,478 --> 00:19:36,350 道兼が死んでから 僅か ひとつきの間に➡ 129 00:19:36,350 --> 00:19:43,650 道長 伊周を除く大納言以上の公卿は 死に絶えた。 130 00:19:51,798 --> 00:19:54,798 (藤原詮子)遅いではないの。 131 00:20:00,841 --> 00:20:08,181 内裏での仕事が長引きまして 申し訳ございませぬ。 132 00:20:08,181 --> 00:20:12,853 (詮子)分かっていると思うけれど 次は お前よ。➡ 133 00:20:12,853 --> 00:20:16,723 私には務まらないとか言わないでおくれ。 134 00:20:16,723 --> 00:20:24,197 姉上… 私は 関白になりたいとは 思いませぬ。 135 00:20:24,197 --> 00:20:28,068 お前がならなければ 伊周になってしまうのよ。 136 00:20:28,068 --> 00:20:31,872 それが よいと存じます。 137 00:20:31,872 --> 00:20:39,546 (源 倫子)女院様 私たちは 今のままで十分なのでございます。 138 00:20:39,546 --> 00:20:45,719 そなたは黙っておれ! ご無礼いたしました。 139 00:20:45,719 --> 00:20:49,890 倫子の言うとおりでございます。 140 00:20:49,890 --> 00:20:55,562 帝は まだお若いながら 果断にしてお考えも深く➡ 141 00:20:55,562 --> 00:20:59,433 まこと ご聡明におわします。 142 00:20:59,433 --> 00:21:02,903 伊周が関白になったら 私たちは終わりよ。 143 00:21:02,903 --> 00:21:09,242 それでもよいと思うの? 道長は。 それも 世の流れかと…。 144 00:21:09,242 --> 00:21:11,542 うつけ者! 145 00:21:20,854 --> 00:21:28,595 実資殿は おいででないか…。 らしいな。 (藤原顕光)らしいとは? 146 00:21:28,595 --> 00:21:33,595 私の話なぞ 聞きたくないのであろう。 はあ…。 147 00:21:37,204 --> 00:21:40,540 ようこそ おいでくださった。 148 00:21:40,540 --> 00:21:47,214 志半ばにも達せず 病にて身まかりました 父 道隆は➡ 149 00:21:47,214 --> 00:21:55,722 皆様のご意見を聞き入れることの大切さを 繰り返し 私に語っておりました。➡ 150 00:21:55,722 --> 00:21:59,059 これよりは 己を強く持ち➡ 151 00:21:59,059 --> 00:22:03,563 父の遺志を継がねばと 胸に誓っております。 152 00:22:03,563 --> 00:22:10,737 おかげさまで 我が妹 中宮は 帝のご寵愛深く➡ 153 00:22:10,737 --> 00:22:15,909 私も 帝と 近しくさせていただいておりますので➡ 154 00:22:15,909 --> 00:22:22,609 皆様と帝をつなぐ懸け橋となれるよう 精進したく存じます。 155 00:22:25,585 --> 00:22:30,457 (伊周) さあさあ どうぞ召し上がってください。 156 00:22:30,457 --> 00:22:34,861 ああ… これはこれは…。 157 00:22:34,861 --> 00:22:47,874 ♬~ 158 00:22:47,874 --> 00:22:54,574 これで 堂々と そなたの兄を関白にできる。 159 00:22:59,486 --> 00:23:02,422 うれしゅうございます。 160 00:23:02,422 --> 00:23:15,902 ♬~ 161 00:23:15,902 --> 00:23:19,202 いよいよ伊周か…。 162 00:23:21,575 --> 00:23:25,245 よろしくない流れであるな…。 163 00:23:25,245 --> 00:23:31,518 (藤原斉信)つまり 伊周殿は 皆の承認を取り付けたということか。 164 00:23:31,518 --> 00:23:38,191 (藤原公任)うん。 以前に比べれば やや 人物が マシになっていたぞ。 165 00:23:38,191 --> 00:23:42,062 (藤原行成)道長様が 関白になられるのが 道理だと存じます。 166 00:23:42,062 --> 00:23:44,698 伊周殿ではありません。 167 00:23:44,698 --> 00:23:48,568 そりゃ 道長になってもらった方が 俺たちは ありがたいんだけどな。 168 00:23:48,568 --> 00:23:51,204 道長には ならんだろう。 169 00:23:51,204 --> 00:23:57,544 分からんよ。 行成みたいに 大の道長びいきだっているんだから。 170 00:23:57,544 --> 00:24:00,881 はい 私は 大の道長様びいきにございます。 171 00:24:00,881 --> 00:24:05,218 されど 自分の地位を なんとかしていただこうなどと➡ 172 00:24:05,218 --> 00:24:08,121 厚かましいことは考えておりません。 173 00:24:08,121 --> 00:24:11,892 俺は 厚かましいのが売りだからな。 174 00:24:11,892 --> 00:24:14,728 道長になったら売り込むよ。 175 00:24:14,728 --> 00:24:21,528 まあ それは いいが 道長本人に 関白になる気はあるのか? 176 00:24:23,436 --> 00:24:31,436 道長に その気はないと 俺は思うな。 177 00:24:41,187 --> 00:24:43,523 まひろ様。 178 00:24:43,523 --> 00:24:45,823 ああ…。 179 00:24:48,862 --> 00:24:53,533 中宮様より賜りました お菓子ですの。 お裾分け。 180 00:24:53,533 --> 00:24:58,038 まあ… ありがとうございます。 このような ぜいたくなもの。 181 00:24:58,038 --> 00:25:00,340 召し上がってみて。 182 00:25:00,340 --> 00:25:02,840 では…。 183 00:25:04,544 --> 00:25:07,244 頂きます。 184 00:25:12,218 --> 00:25:18,091 おいしゅうございます。 フフフ。 185 00:25:18,091 --> 00:25:23,730 内裏の中は 今 次の関白が どちらになるかの話ばかりなの。 186 00:25:23,730 --> 00:25:28,234 もう うんざりして 逃げるように まひろ様に 会いに参りましたのよ。 187 00:25:28,234 --> 00:25:34,507 次の関白は さきの さきの関白 道隆様の若君だと➡ 188 00:25:34,507 --> 00:25:36,843 父が申しておりましたけれど…。 189 00:25:36,843 --> 00:25:41,314 私も 内大臣の伊周様に 関白になっていただきたいのだけれど➡ 190 00:25:41,314 --> 00:25:45,852 権大納言の道長様という説もあるのです。 191 00:25:45,852 --> 00:25:50,190 あら? 道長様 ご存じ? 192 00:25:50,190 --> 00:25:53,693 あっ 昔 漢詩の会で ご一緒したわね。 193 00:25:53,693 --> 00:25:55,629 ええ ええ…。 194 00:25:55,629 --> 00:25:58,031 よく存じ上げないですけれど➡ 195 00:25:58,031 --> 00:26:04,537 その道長様の政の才は どのようなものなのでしょう? 196 00:26:04,537 --> 00:26:10,877 う~ん… 何しろ 細かいことに うるさく 厳しいのです。 197 00:26:10,877 --> 00:26:15,048 中宮様が 螺鈿細工の厨子棚が欲しいと 仰せになったら➡ 198 00:26:15,048 --> 00:26:18,084 そのような ぜいたくは許されないと 仰せになったのですよ。 199 00:26:18,084 --> 00:26:21,084 信じられませんでしょう? 200 00:26:24,557 --> 00:26:30,230 おかしいですか? あ… いえ。 201 00:26:30,230 --> 00:26:34,100 公卿の間でも 女官の間でも 人気はありませんし➡ 202 00:26:34,100 --> 00:26:38,838 そもそも偉くなる気もないし 権勢欲も まるで ないようですので➡ 203 00:26:38,838 --> 00:26:42,175 やはり ありえませんわね。 204 00:26:42,175 --> 00:26:51,851 ♬~ 205 00:26:51,851 --> 00:26:56,723 [ 心の声 ] あの人 人気がないんだ…。 206 00:26:56,723 --> 00:26:59,726 (藤原惟規)ただいま。 207 00:26:59,726 --> 00:27:02,028 お帰りなさい。 208 00:27:02,028 --> 00:27:07,534 (惟規)何だよ 男もいないのに 物思いにふけって。 209 00:27:07,534 --> 00:27:10,203 (為時)久しいのう。 210 00:27:10,203 --> 00:27:13,540 (いと) 若様 今日 試験を済まされたのですって。 211 00:27:13,540 --> 00:27:16,576 父上 今度こそ いけるやも…。 212 00:27:16,576 --> 00:27:21,214 幾度も その言葉を 聞いたような気がするが…。 213 00:27:21,214 --> 00:27:27,721 父上 宣孝様に頂いた唐の酒で 夕げにいたしましょう。 214 00:27:27,721 --> 00:27:33,493 今 学生たちの間で はやっているのは 「白氏文集」の新楽府です。 215 00:27:33,493 --> 00:27:36,830 白居易か。 読んだことない。 216 00:27:36,830 --> 00:27:39,499 じゃあ 教えてあげる。 217 00:27:39,499 --> 00:27:44,170 白居易が 民に代わって 時の為政者を正しているものなんだよ。 218 00:27:44,170 --> 00:27:46,106 どういうふうに正しているの? 219 00:27:46,106 --> 00:27:48,675 ん? 読んでないから知らない。 220 00:27:48,675 --> 00:27:52,178 そんなことで 文章生の試験は通るのか? 221 00:27:52,178 --> 00:27:54,180 これは 試験に出ませんでした。 222 00:27:54,180 --> 00:28:01,855 父上 その新楽府 お持ちですか? いや 家にはない。 223 00:28:01,855 --> 00:28:05,725 惟規 新楽府 手に入らないかしら? 224 00:28:05,725 --> 00:28:09,596 民に代わって時の為政者を正しているもの 読んでみたいの。 225 00:28:09,596 --> 00:28:12,396 え~…。 226 00:28:14,200 --> 00:28:16,870 どうしよっかな~…。➡ 227 00:28:16,870 --> 00:28:20,707 これ以上 姉上に賢くなられてもな~。 228 00:28:20,707 --> 00:28:23,207 お願い! (惟規)え~…。 229 00:28:30,884 --> 00:28:33,486 (源 俊賢) お上は 既に お休みでございます。 230 00:28:33,486 --> 00:28:35,421 どけ。 231 00:28:35,421 --> 00:28:37,357 どけ! 232 00:28:37,357 --> 00:28:39,357 (一条天皇)何事だ? 233 00:28:42,495 --> 00:28:46,795 お上 お人払いを。 234 00:29:10,523 --> 00:29:16,696 次の関白について お上のお考えを お聞きしたく 参りました。 235 00:29:16,696 --> 00:29:18,731 伊周にいたします。➡ 236 00:29:18,731 --> 00:29:22,202 明日には 公にいたします。 237 00:29:22,202 --> 00:29:27,073 恐れながら お上は 何もお見えになっておりませぬ。 238 00:29:27,073 --> 00:29:30,543 母は 心配にございます。 239 00:29:30,543 --> 00:29:33,279 さきの さきの関白であった道隆は➡ 240 00:29:33,279 --> 00:29:36,482 お上が 幼いことをよいことに やりたい放題。 241 00:29:36,482 --> 00:29:39,385 公卿たちの信用を失いました。 242 00:29:39,385 --> 00:29:41,988 伊周は その道隆の子。 243 00:29:41,988 --> 00:29:47,293 同じやり口で 己の家のためだけに 政を仕切りましょう。 244 00:29:47,293 --> 00:29:52,131 お上をお支えするつもりなぞ さらさら ありますまい。 245 00:29:52,131 --> 00:29:54,667 朕は 伊周を信じております。 246 00:29:54,667 --> 00:29:58,171 伊周は 母上の仰せのような者では ございませぬ。 247 00:29:58,171 --> 00:30:03,042 お上は 中宮に だまされておられるのです。 248 00:30:03,042 --> 00:30:08,314 だまされているとは どういう意味にございますか? 249 00:30:08,314 --> 00:30:14,854 せんだっては 道兼を関白にして落胆させたゆえ➡ 250 00:30:14,854 --> 00:30:18,191 今度は 定子の兄にと お思いなのではないかと思いまして。 251 00:30:18,191 --> 00:30:20,526 朕は 定子を めでております。 252 00:30:20,526 --> 00:30:25,398 されど そのことで 政が変わることはございませぬ。 253 00:30:25,398 --> 00:30:28,034 悪いことは 申しませぬ。 254 00:30:28,034 --> 00:30:30,870 道長になさいませ。 255 00:30:30,870 --> 00:30:35,208 道長を関白にと 考えたことはございませぬ。 256 00:30:35,208 --> 00:30:39,712 私は 姉として 道長と共に育ち➡ 257 00:30:39,712 --> 00:30:43,883 母として お上をお育て申し上げてまいりました。 258 00:30:43,883 --> 00:30:47,553 その どちらも分かる 私から見た考えにございます。 259 00:30:47,553 --> 00:30:51,891 道長は 野心がなく 人に優しく➡ 260 00:30:51,891 --> 00:30:55,228 俺が 俺がと 前に出る人柄ではございませぬ。 261 00:30:55,228 --> 00:30:58,898 若く荒っぽく 我の強い伊周に比べて➡ 262 00:30:58,898 --> 00:31:03,569 ずっと… ずっとお上の支えとなりましょう。 263 00:31:03,569 --> 00:31:08,241 お上に寄り添う関白となりましょう。 264 00:31:08,241 --> 00:31:12,578 朕は 伊周に決めております。 265 00:31:12,578 --> 00:31:17,878 母を捨てて 后を取るのですか。 266 00:31:19,452 --> 00:31:23,756 お上は どんな帝になろうと お望みなのですか? 267 00:31:23,756 --> 00:31:27,260 何でも 関白にお任せの帝で よろしいのですか? 268 00:31:27,260 --> 00:31:29,195 お上のお父上は➡ 269 00:31:29,195 --> 00:31:34,534 いつも己の思いをくもうとせぬ 関白の横暴を 嘆いておいででした。 270 00:31:34,534 --> 00:31:39,872 父上の無念を お上が果たさずして 誰が果たしましょう。 271 00:31:39,872 --> 00:31:44,043 母は 自分のことなぞ どうでもよいのです!➡ 272 00:31:44,043 --> 00:31:49,349 ただ 一つ 願うは お上が 関白に操られることなく➡ 273 00:31:49,349 --> 00:31:52,251 己の信じた政ができるようにと➡ 274 00:31:52,251 --> 00:31:58,091 ただ ひたすら それを願っておるのでございます。 275 00:31:58,091 --> 00:32:06,566 どうか… どうか お上ご自身のために➡ 276 00:32:06,566 --> 00:32:13,866 道長にお決めくださいませ。 どうか どうか…。 277 00:32:15,575 --> 00:32:17,875 朕は…。 278 00:32:20,446 --> 00:32:23,146 伊周に決めております。 279 00:32:24,917 --> 00:32:27,253 お上! 280 00:32:27,253 --> 00:32:40,800 ♬~ 281 00:32:40,800 --> 00:32:44,537 翌日 一条天皇は➡ 282 00:32:44,537 --> 00:32:50,337 伊周ではなく 道長に内覧宣旨を下した。 283 00:32:53,246 --> 00:32:55,246 どけ。 284 00:32:57,550 --> 00:32:59,550 どけ! 285 00:33:06,225 --> 00:33:09,525 お静かになさいませ。 286 00:33:18,805 --> 00:33:27,805 帝のご寵愛は 偽りであったのだな。 そうやもしれませぬ。 287 00:33:30,450 --> 00:33:39,125 年下の帝のお心なぞ どのようにでも できるという顔をしておきながら➡ 288 00:33:39,125 --> 00:33:42,528 何もできてないではないか。 289 00:33:42,528 --> 00:33:48,401 関白ではなく 内覧宣旨のみをお与えになったのが➡ 290 00:33:48,401 --> 00:33:52,872 帝の私へのお心遣いかと思いました。 291 00:33:52,872 --> 00:33:57,210 ハハハハハハ…。 292 00:33:57,210 --> 00:34:04,550 私は 内覧を取り上げられた上に 内大臣のままだ!➡ 293 00:34:04,550 --> 00:34:10,850 そんなお心遣い 何の意味もない。 294 00:34:14,894 --> 00:34:25,594 こうなったら もう 中宮様のお役目は 皇子を産むだけだ。 295 00:34:27,473 --> 00:34:33,379 皇子を産め。 296 00:34:33,379 --> 00:34:41,320 皇子を… 皇子を産め。 297 00:34:41,320 --> 00:34:46,120 早く皇子を産め~! 298 00:34:48,861 --> 00:34:54,561 (伊周)素腹の中宮などと言われておるのを 知っておいでか。 299 00:34:58,871 --> 00:35:03,871 悔しかったら 皇子を産んでみろ。 300 00:35:07,547 --> 00:35:11,417 皇子を産め。➡ 301 00:35:11,417 --> 00:35:16,222 早く皇子を…。➡ 302 00:35:16,222 --> 00:35:19,892 早く皇子を産め! 303 00:35:19,892 --> 00:35:34,173 ♬~ 304 00:35:34,173 --> 00:35:41,173 嫌いにならないでくれ。 嫌いになどなれませぬ。 305 00:35:47,186 --> 00:35:50,486 そなたがいなければ 生きられぬ。 306 00:35:56,862 --> 00:35:59,162 許してくれ。 307 00:36:06,205 --> 00:36:09,542 そばにいてくれ。 308 00:36:09,542 --> 00:36:22,121 ♬~ 309 00:36:22,121 --> 00:36:25,558 (さわ)お別れです。 え? 310 00:36:25,558 --> 00:36:31,364 父が 肥前守を拝命しましたので 一緒に行かねばなりません。 311 00:36:31,364 --> 00:36:36,002 せっかく まひろ様と 仲直りできましたのに…。 312 00:36:36,002 --> 00:36:40,873 お父上が 国司になられるのなら おめでたいではありませんか。 313 00:36:40,873 --> 00:36:44,176 肥前は 遠い国…。 314 00:36:44,176 --> 00:36:49,876 もしかして もう お目にかかれないやもしれません。 315 00:36:53,185 --> 00:36:56,522 これで よければ…。 316 00:36:56,522 --> 00:36:59,859 でも 国司の任期は 4年でしょ? 317 00:36:59,859 --> 00:37:03,195 もう会えないなんてことは ないと思いますけれど…。 318 00:37:03,195 --> 00:37:07,066 (泣き声) 319 00:37:07,066 --> 00:37:10,366 あれ? 何 泣いてんの? 320 00:37:12,872 --> 00:37:16,742 あ… 惟規様。 321 00:37:16,742 --> 00:37:19,545 何だよ。 さわさんのお父上が➡ 322 00:37:19,545 --> 00:37:23,883 肥前の国司になられるそうで 一緒に行かれるんですって。 323 00:37:23,883 --> 00:37:27,353 俺にも 当分 会えないから泣いてたんだ。 324 00:37:27,353 --> 00:37:31,991 昔は 私 惟規様を お慕いしておりましたけれど➡ 325 00:37:31,991 --> 00:37:35,294 今は もう やめました。 は? 326 00:37:35,294 --> 00:37:38,497 よき思い出でございます。 327 00:37:38,497 --> 00:37:44,837 人の心は移ろうものなのよ。 ねえ。 328 00:37:44,837 --> 00:37:49,675 でも お別れは 寂しゅうございます。 329 00:37:49,675 --> 00:37:57,416 (泣き声) さわさん お会いできますよ。 330 00:37:57,416 --> 00:38:01,854 そして ひとつき後。 331 00:38:01,854 --> 00:38:07,727 一条天皇は 道長を右大臣に任じた。 332 00:38:07,727 --> 00:38:16,427 道長は 内大臣の伊周を越えて 公卿のトップの座に就いたのである。 333 00:38:21,874 --> 00:38:27,747 (藤原穆子)女院様を このお屋敷で 引き受けたのが 大当たりだったわね。 334 00:38:27,747 --> 00:38:31,150 私も 一度は 「え~…」と思いましたけれど➡ 335 00:38:31,150 --> 00:38:36,021 何が幸いするか分かりませんわね。 (笑い声) 336 00:38:36,021 --> 00:38:43,295 帝が あえて関白になさらなかったのは 女院様と中宮様のお気持ち➡ 337 00:38:43,295 --> 00:38:45,831 それぞれ おはかりになったからかしら。 338 00:38:45,831 --> 00:38:51,504 恐らく。 帝も ご苦労なことにございますね。 339 00:38:51,504 --> 00:38:55,841 関白も左大臣もいないのですから➡ 340 00:38:55,841 --> 00:39:01,714 内覧で なおかつ 右大臣のお役目を頂いたのだったら➡ 341 00:39:01,714 --> 00:39:07,553 これは もう 政権の頂に立ったのと同じ。 342 00:39:07,553 --> 00:39:11,190 でかしたわね 倫子。 343 00:39:11,190 --> 00:39:16,695 自分は 上に立つことが苦手であると 殿は いつも おっしゃってましたのに➡ 344 00:39:16,695 --> 00:39:21,534 これから ご苦労が増すことになると 思うと 心配でございます。 345 00:39:21,534 --> 00:39:25,871 父上も あの世から お守りくださいましょう。 346 00:39:25,871 --> 00:39:31,143 まだ 「不承知 不承知」と おっしゃってるかもしれませんけれど。 347 00:39:31,143 --> 00:39:35,815 (笑い声) 348 00:39:35,815 --> 00:39:40,686 (俊賢)右大臣様は 関白の職はいらぬと 仰せになったそうだ。 349 00:39:40,686 --> 00:39:42,986 驚かぬのか? 350 00:39:44,824 --> 00:39:49,695 (源 明子)関白でも 右大臣でも 我が殿に変わりはございませぬ。 351 00:39:49,695 --> 00:39:53,532 関白になってしまっては 意のままに動けぬ。 352 00:39:53,532 --> 00:39:58,170 存分に働ける場に とどまりたいと 仰せになったそうだ。 353 00:39:58,170 --> 00:40:00,840 ただ者ではない。 354 00:40:00,840 --> 00:40:05,311 この前まで 道長様なぞ 眼中になかったくせに。 355 00:40:05,311 --> 00:40:10,516 ああ。 これほどの心意気の方とは思わなかった。 356 00:40:10,516 --> 00:40:16,856 されど これからは 右大臣様一本で行く。 357 00:40:16,856 --> 00:40:20,726 情けない兄上。 358 00:40:20,726 --> 00:40:26,332 俺のことを 道長様に褒めておけよ。 359 00:40:26,332 --> 00:40:29,832 褒めるところがございませんけれど。 360 00:40:47,553 --> 00:40:50,589 [ 回想 ] 道長様は 偉い人になって➡ 361 00:40:50,589 --> 00:40:54,326 直秀のような理不尽な殺され方をする人が 出ないような➡ 362 00:40:54,326 --> 00:40:57,826 よりよき政をする使命があるのよ。 363 00:41:00,900 --> 00:41:03,569 誰よりも いとおしい道長様が➡ 364 00:41:03,569 --> 00:41:10,569 政によって この国を変えていく様を 死ぬまで見つめ続けます。 365 00:42:08,434 --> 00:42:13,572 [ 心の声 ] 昔の己に会いに来たのね。 366 00:42:13,572 --> 00:42:37,196 ♬~ 367 00:42:37,196 --> 00:42:43,068 [ 心の声 ] でも 今 語る言葉は何もない。 368 00:42:43,068 --> 00:43:01,420 ♬~ 369 00:43:01,420 --> 00:43:06,225 いまだ疫病に苦しむ民を救うは 上に立つ者の使命と存ずる。 370 00:43:06,225 --> 00:43:08,160 泣いたって しょうがないだろ。 371 00:43:08,160 --> 00:43:10,562 中宮様の後宮においでになりたいの? 372 00:43:10,562 --> 00:43:12,498 できませぬ。 はい。 373 00:43:12,498 --> 00:43:14,733 おのおのが抱えている事情を 知った方がよいと思うのだ。 374 00:43:14,733 --> 00:43:16,769 貴族たちの裏の顔か? よせ。 375 00:43:16,769 --> 00:43:18,904 わっ! 何か踏まれました? 376 00:43:18,904 --> 00:43:20,839 そんな面白いことがあったのか! 377 00:43:20,839 --> 00:43:23,242 政に考えがあるそうにございますよ。 378 00:43:23,242 --> 00:43:26,242 私には夢がございます。 379 00:43:33,152 --> 00:43:39,725 寛和2年 986年 一条天皇が即位。 380 00:43:39,725 --> 00:43:42,061 そのきっかけとなったのが➡ 381 00:43:42,061 --> 00:43:49,568 花山天皇を欺き 出家させたとされる 藤原道兼です。 382 00:43:49,568 --> 00:43:53,439 道兼は 一条天皇の即位行事➡ 383 00:43:53,439 --> 00:43:56,909 石清水八幡宮の行幸を取りしきり➡ 384 00:43:56,909 --> 00:44:02,781 左大臣 右大臣に相当する 従二位に出世。 385 00:44:02,781 --> 00:44:05,617 即位に合わせた行幸は➡ 386 00:44:05,617 --> 00:44:12,117 後に恒例になったと 「石清水八幡宮史」に記録されています。 387 00:44:13,926 --> 00:44:19,732 道兼は 東山の麓 かつて 粟田と呼ばれた地に➡ 388 00:44:19,732 --> 00:44:24,269 山荘を構えたことから 粟田殿と呼ばれました。 389 00:44:24,269 --> 00:44:27,773 山荘では 歌会を開くなど➡ 390 00:44:27,773 --> 00:44:32,273 多くの歌人たちと 交流していたといわれています。 391 00:44:33,879 --> 00:44:37,716 「栄花物語」には 屋敷の様子や➡ 392 00:44:37,716 --> 00:44:41,553 障子に描かれた絵を題材に 歌を作らせ➡ 393 00:44:41,553 --> 00:44:45,424 競わせた様子が語られています。 394 00:44:45,424 --> 00:44:52,197 権力闘争 渦巻く時代の中 和歌に傾倒していった道兼。 395 00:44:52,197 --> 00:44:58,197 七日関白とも呼ばれ その短い一生を終えたのです。 396 00:45:33,539 --> 00:45:37,876 阿波徳島にあるという 幕府転覆の血判状➡ 397 00:45:37,876 --> 00:45:41,213 鳴門秘帖探索の密命を帯びた➡ 398 00:45:41,213 --> 00:45:43,148 法月弦之丞。➡ 399 00:45:43,148 --> 00:45:45,551 中山道 下諏訪の宿で➡ 400 00:45:45,551 --> 00:45:50,422 江戸から追ってきた 阿波の刺客 天堂一角らに狙われるが➡ 401 00:45:50,422 --> 00:45:54,560 労咳病みのお米という娘に 救われる。➡ 402 00:45:54,560 --> 00:45:59,898 一方 弦之丞を追って江戸を出た 掏摸の見返りお綱は➡