1 00:00:04,605 --> 00:00:07,508 (藤原道長)あの…➡ 2 00:00:07,508 --> 00:00:10,410 ここで まひろという女子が 代筆をしていると…。 3 00:00:10,410 --> 00:00:14,615 (絵師) はあ? 女子が ここで何をするって? 4 00:00:14,615 --> 00:00:16,617 え? 5 00:00:22,956 --> 00:00:25,259 (直秀)すまん。 6 00:00:28,629 --> 00:00:33,300 おい 男が逃げてこなかったか? 7 00:00:33,300 --> 00:00:36,637 (まひろ)あっ! あいつだ! 8 00:00:36,637 --> 00:00:40,307 この… ふざけたまねしやがって! 9 00:00:40,307 --> 00:00:44,645 何をする! 話は 獄で聞いてやる。 10 00:00:44,645 --> 00:00:47,314 三郎? 11 00:00:47,314 --> 00:00:50,150 その人じゃありません! 12 00:00:50,150 --> 00:00:55,322 待ってください。 逃げてたのは その人じゃありません! 13 00:00:55,322 --> 00:00:57,658 違うんです! 14 00:00:57,658 --> 00:01:01,261 お前も 盗賊の仲間か? 15 00:01:01,261 --> 00:01:04,598 私が見たのは この人ではありません! 16 00:01:04,598 --> 00:01:07,100 ほら 行け! やめて! 17 00:01:07,100 --> 00:01:09,603  心の声 来るな!➡ 18 00:01:09,603 --> 00:01:12,506 俺は 大丈夫だ。 19 00:01:12,506 --> 00:01:17,210 行こう。 何様だ! 20 00:01:21,949 --> 00:01:25,652 (百舌彦)お待たせしま… あれ? 21 00:01:33,961 --> 00:03:35,282 ♬~ 22 00:03:35,282 --> 00:03:37,217 ♬~ 23 00:03:37,217 --> 00:04:18,225 ♬~ 24 00:04:27,534 --> 00:04:31,938 高貴なお方を 盗賊と見間違うなど あってはならないこと。 25 00:04:31,938 --> 00:04:35,609 まことに恐れ入ったるしだいで ございます。 26 00:04:35,609 --> 00:04:38,912 (平 惟仲)さあ。 うん。 27 00:04:51,958 --> 00:04:54,628 (藤原兼家)お前は 右大臣の息子だ。➡ 28 00:04:54,628 --> 00:04:58,431 放免なぞを相手にする身分ではない。 相手にしておりませぬ。 29 00:04:58,431 --> 00:05:01,735 では なぜ 捕らえられた。 さあ? 30 00:05:01,735 --> 00:05:08,375 もし わしが 屋敷におらねば お前は 獄で なぶり殺されていたやもしれぬぞ。 31 00:05:08,375 --> 00:05:11,578 屋敷におられて ようございました。 32 00:05:11,578 --> 00:05:16,449 大体 その格好は何だ。 33 00:05:16,449 --> 00:05:21,254 これは… 民に紛れて 下々の暮らしを…。 34 00:05:21,254 --> 00:05:23,256 民の暮らしなぞ 知らんでよい! 35 00:05:23,256 --> 00:05:27,761 なまじ 知れば 思い切った政はできぬ。 36 00:05:29,596 --> 00:05:34,267 わしにとっても 一族にとっても 今が どういう時か➡ 37 00:05:34,267 --> 00:05:37,270 お前も分かっておろう。 ん~…➡ 38 00:05:37,270 --> 00:05:41,041 分かっておらぬやもしれませぬな。 何だと!? 39 00:05:41,041 --> 00:05:44,277 分からぬのか。 40 00:05:44,277 --> 00:05:47,614 詮子は 帝に嫌われておる。➡ 41 00:05:47,614 --> 00:05:51,952 その上 お前までが やっかいごとを起こせば どうなる。➡ 42 00:05:51,952 --> 00:05:58,625 我が一族だけでなく 懐仁親王様にまで 傷がつくことになるのだぞ。➡ 43 00:05:58,625 --> 00:06:02,896 今は 一つの過ちもあってはならぬ。➡ 44 00:06:02,896 --> 00:06:09,669 一刻も早く 懐仁親王様を東宮にし 帝になし奉らねばならぬのだ。 45 00:06:09,669 --> 00:06:13,907 わしとて そうでなければ 摂政になれぬ。 46 00:06:13,907 --> 00:06:15,942 父上は 既に右大臣。 47 00:06:15,942 --> 00:06:18,078 これ以上 偉くおなりにならずとも。 48 00:06:18,078 --> 00:06:20,914 上を目指すことは 我が一族の宿命である! 49 00:06:20,914 --> 00:06:24,584 お前も そのことは 肝に銘じよ。 私は 三男ですので。 50 00:06:24,584 --> 00:06:27,254 わしも 三男だ! 51 00:06:27,254 --> 00:06:33,126 ゆえに 三男のお前には 望みを懸けたが➡ 52 00:06:33,126 --> 00:06:36,263 間違いであったようだな。 あっ。 53 00:06:36,263 --> 00:06:38,565 お顔に虫が…。 54 00:06:40,934 --> 00:06:44,271 うつけ者! 55 00:06:44,271 --> 00:06:49,142 (藤原詮子) フフフフ… 面白いわね 道長って。 56 00:06:49,142 --> 00:06:52,145 分からん! 57 00:06:52,145 --> 00:06:57,817 お前は この屋敷から去れ。 えっ ちょっと…。 58 00:06:57,817 --> 00:07:00,220 この者に罪はございません! 59 00:07:00,220 --> 00:07:04,891 父上! この者が知らせに走らねば 私は 獄で なぶり殺されていたやも…。 60 00:07:04,891 --> 00:07:09,562 おやめなさい。 私が 後で とりなしてあげるから。 61 00:07:09,562 --> 00:07:14,434 姉上 お助けください。 分かったから。 62 00:07:14,434 --> 00:07:17,437 お下がり。 はっ! 63 00:07:21,908 --> 00:07:25,779 あの従者は お前の秘密を知っているのね? 64 00:07:25,779 --> 00:07:28,248 秘密? 65 00:07:28,248 --> 00:07:30,183 隠しても駄目よ。 66 00:07:30,183 --> 00:07:33,753 道長は 下々の女子に懸想している。 67 00:07:33,753 --> 00:07:37,924 だから そんな姿をして 町をふらついていたんでしょ。 や~ね。 68 00:07:37,924 --> 00:07:39,859 そんなことはしておりません。 69 00:07:39,859 --> 00:07:43,596 身分の卑しい女なぞ 所詮 いっときの慰み者。 70 00:07:43,596 --> 00:07:45,532 早めに捨てておしまいなさい。 71 00:07:45,532 --> 00:07:49,936 それより姉上 百舌彦をお助けください。 72 00:07:49,936 --> 00:07:54,274 父上は 姉上のご機嫌を損ねたくないと お思いです。 73 00:07:54,274 --> 00:07:57,944 きっと 姉上の仰せになることは お聞きくださるはず。 74 00:07:57,944 --> 00:08:02,215 何だ 分かっているじゃないの 父上のお立場。 75 00:08:02,215 --> 00:08:05,218 さっきは とぼけておいて。 76 00:08:16,229 --> 00:08:20,066 待ってください。 逃げてたのは その人じゃありません! 77 00:08:20,066 --> 00:08:37,250 ♬~ 78 00:08:37,250 --> 00:08:43,957 (フクロウの鳴き声) 79 00:08:57,270 --> 00:08:59,572 (乙丸)姫様。 80 00:09:01,141 --> 00:09:03,877 月を見るだけ。 81 00:09:03,877 --> 00:09:07,180 今宵は 抜け出したりしないから。 82 00:09:16,589 --> 00:09:19,426 (フクロウの鳴き声) 83 00:09:19,426 --> 00:09:25,732 (小声で)見るな。 声を上げるな 危害は加えぬ。 84 00:09:27,901 --> 00:09:30,804 (小声で)あいつは 無事だ。➡ 85 00:09:30,804 --> 00:09:37,110 あいつとは 今 お前が案じている男のことさ。 86 00:09:41,448 --> 00:09:43,450 すまん。 87 00:09:56,596 --> 00:09:59,933 この人を捜してほしいの。 88 00:09:59,933 --> 00:10:04,604 四条万里小路の辻辺りに もしかしたら いるかもしれないから。 89 00:10:04,604 --> 00:10:10,944 身の丈 6尺以上 名前は 三郎。 90 00:10:10,944 --> 00:10:16,416 (太郎)藤原? 源? 氏は分からないわ。 91 00:10:16,416 --> 00:10:20,954 貴族じゃないのかよ。 うん。 92 00:10:20,954 --> 00:10:25,825 はあ… まずいよ それ。 釣り合わないでしょ。 93 00:10:25,825 --> 00:10:30,964 早とちりしないで。 無事かどうか 知りたいだけよ。 94 00:10:30,964 --> 00:10:32,899 へえ~。 95 00:10:32,899 --> 00:10:36,436 高辻富小路の絵師を訪ねてみて。 96 00:10:36,436 --> 00:10:40,240 三郎が 私を訪ねてきているかもしれないから。 97 00:10:42,976 --> 00:10:48,148 歌はうまいけど 絵は下手だな。 98 00:10:48,148 --> 00:10:50,950 はあ? いててて…。 99 00:10:57,323 --> 00:11:02,162 (藤原斉信)今宵は 盗賊も入らぬであろう。 宿直も要らぬ。 100 00:11:02,162 --> 00:11:04,597 (藤原公任)怠けたいんだろ 斉信は。 101 00:11:04,597 --> 00:11:07,934 公任もね。 道長もね。 102 00:11:07,934 --> 00:11:15,108 あっ この前 お前 盗賊と間違えられて 放免に捕まったんだって?うん。 103 00:11:15,108 --> 00:11:17,410 町なかを出歩くとは 下衆なやつだ。 104 00:11:17,410 --> 00:11:24,918 獄って どんなとこ? 少し臭かった。 105 00:11:26,953 --> 00:11:34,294 でも 怖くはなかったよ 俺は何もしてないし。 106 00:11:34,294 --> 00:11:37,197 そんな話は やめようぜ。➡ 107 00:11:37,197 --> 00:11:39,165 これでも 見よう。 108 00:11:39,165 --> 00:11:42,869 臭い獄の話よりはいい。 そうだな。 109 00:11:46,306 --> 00:11:49,642 (斉信)おお この歌は うまいな。 110 00:11:49,642 --> 00:11:53,980 ああ 姉上についている女房からだ。 111 00:11:53,980 --> 00:11:58,851 歌はうまいが 顔がまずい。 112 00:11:58,851 --> 00:12:06,259 藤原公任は 関白の息子で 中宮 遵子の弟。 113 00:12:06,259 --> 00:12:09,762 こんなに たくさん持ち歩いてると うっかり落とさないか? 114 00:12:09,762 --> 00:12:14,100 藤原斉信は 大納言の息子である。 115 00:12:14,100 --> 00:12:16,936 忙しくて読めないから 持ち歩くしかない。 116 00:12:16,936 --> 00:12:21,107 たまに かわやで落としたりする。 ひどいな…。 117 00:12:21,107 --> 00:12:24,010 それは 落とされた文に運がない。 118 00:12:24,010 --> 00:12:27,614 運がない女には 近づかないことだ。 119 00:12:27,614 --> 00:12:30,650 恋の文は 男が先に送るものだろ? 120 00:12:30,650 --> 00:12:34,454 女子からも来るんだ。 まあね。 121 00:12:36,956 --> 00:12:43,730 俺のように 字が下手で 歌も下手だと困るな。 122 00:12:43,730 --> 00:12:47,600 別に 文だの歌だの送らないでも 訪ねてしまえばいいんだよ。 123 00:12:47,600 --> 00:12:49,669 おお~。 (斉信)さすが公任。 124 00:12:49,669 --> 00:12:52,972 道長は どうなんだ? ん? 125 00:12:52,972 --> 00:12:56,309 お前も 隠し持っていたりするんじゃないか? 126 00:12:56,309 --> 00:12:59,312 え? うわ~! あ…。 127 00:12:59,312 --> 00:13:02,915 何だよ。 これ 俺の? 128 00:13:02,915 --> 00:13:09,789 とぼけるなよ ボ~ッとした顔して 存外女子の気を引いてるんだ こいつ。 129 00:13:09,789 --> 00:13:11,924 誰だっけ? 130 00:13:11,924 --> 00:13:17,263 お前 女子に興味がないのか? あるよ。 131 00:13:17,263 --> 00:13:23,136 どんな女子に興味があるんだ? ん~…。 132 00:13:23,136 --> 00:13:27,407 はっきりしないな 道長は。 そこが こいつの いいところなんだよ。➡ 133 00:13:27,407 --> 00:13:29,475 道長がそばにいると ホッとするだろ? 134 00:13:29,475 --> 00:13:31,611 (斉信)それ 褒めてないだろ。 135 00:13:31,611 --> 00:13:36,282 俺は 土御門殿の倫子様に 歌を届けてるんだ。 136 00:13:36,282 --> 00:13:38,618 左大臣の姫君か。 うん。 137 00:13:38,618 --> 00:13:41,521 その姫いくつ? 俺より年上だ。 138 00:13:41,521 --> 00:13:45,291 えっ 何で まだ婿 取ってないんだ? 139 00:13:45,291 --> 00:13:48,628 何か 不都合があったりして? 140 00:13:48,628 --> 00:13:51,631 俺を待ってるかも。 141 00:13:53,499 --> 00:13:56,969 では また この三郎って人が来たら➡ 142 00:13:56,969 --> 00:13:59,005 どこに住んでるか 聞いておいてください。 143 00:13:59,005 --> 00:14:03,242 また来ますんで。 お約束はできません。 144 00:14:03,242 --> 00:14:06,145 何だよ この恩知らず! 145 00:14:06,145 --> 00:14:10,016 姉上が 歌の代筆やったおかげで 相当もうかったくせに! 146 00:14:10,016 --> 00:14:15,588 お言葉ですがね 代筆なぞ やったこともございません。 147 00:14:15,588 --> 00:14:19,926 この三郎って男 見たことないか? いや 知らぬ。 148 00:14:19,926 --> 00:14:23,596 この男 知らぬか? いいえ。 149 00:14:23,596 --> 00:14:29,902 この男 知りませんか? いや… 分かんないな。 150 00:14:34,607 --> 00:14:36,909 早く 早く。 151 00:14:52,959 --> 00:14:55,294 (口笛) 152 00:14:55,294 --> 00:14:57,597 後ろを向かれい。 153 00:15:04,103 --> 00:15:08,241 違う…。 154 00:15:08,241 --> 00:15:10,576 (太郎)違う? 155 00:15:10,576 --> 00:15:13,613 本当に捜してくれたのね。 156 00:15:13,613 --> 00:15:16,249 本気で頼んだんじゃないのかよ。 157 00:15:16,249 --> 00:15:18,184 もちろん 本気で頼んだけど➡ 158 00:15:18,184 --> 00:15:21,587 太郎が 本気で捜してくれるとは 思わなかったから…。 159 00:15:21,587 --> 00:15:25,258 ありがとう。 160 00:15:25,258 --> 00:15:29,262 何言ってんだよ たった2人の姉弟だろ。 161 00:15:29,262 --> 00:15:34,467 それに俺は 賢くないけど やる時はやるんだよ。 162 00:15:41,707 --> 00:15:45,945 姉上の 三郎? うん。 163 00:15:45,945 --> 00:15:52,285 幻じゃないの? 鬼とか悪霊とか怨霊とかさ。 164 00:15:52,285 --> 00:15:55,188 それを確かめたいのよ。 165 00:15:55,188 --> 00:16:07,767 (祈とう) 166 00:16:07,767 --> 00:16:11,771 安倍晴明の祈とうのかいもなく➡ 167 00:16:11,771 --> 00:16:18,477 帝の容体は 一向に回復しないまま 時が過ぎた。 168 00:16:48,274 --> 00:16:52,144 (藤原道兼)お上のご様子は いかがでございました? 169 00:16:52,144 --> 00:16:54,947 (藤原実資)重くはなっておらぬ。 170 00:16:54,947 --> 00:16:58,784 されど ご回復の兆しもない。 171 00:16:58,784 --> 00:17:00,753 薬師は何と? 172 00:17:00,753 --> 00:17:03,623 お疲れが出たのではと 言っておったが➡ 173 00:17:03,623 --> 00:17:10,229 あのご様子は ただのお疲れではない。 174 00:17:10,229 --> 00:17:15,568 邪気ばらいも 今宵で 5日目だというのに 何の効き目もないのは➡ 175 00:17:15,568 --> 00:17:18,905 おかしいと思わぬか? え? 176 00:17:18,905 --> 00:17:21,807 どうあっても おかしい。 177 00:17:21,807 --> 00:17:26,245 されど 帝は もとより お体は お弱くあらせられますから…。 178 00:17:26,245 --> 00:17:31,584 いや この度のご様子はおかしい。 179 00:17:31,584 --> 00:17:34,921 内侍所に行ってまいる。 え…。 180 00:17:34,921 --> 00:17:37,757 陪膳の女房たちを取り調べる。 181 00:17:37,757 --> 00:17:41,627 朝げ 夕げの支度 召し上がり物の出し方など➡ 182 00:17:41,627 --> 00:17:43,930 いま一度 検分いたす。 183 00:17:43,930 --> 00:17:46,933 私も参ります。 一人でよい。 184 00:17:50,269 --> 00:17:53,606 (道兼)今日のところは 口を割らなかったようですが➡ 185 00:17:53,606 --> 00:17:55,541 この先は 分かりませぬ。 186 00:17:55,541 --> 00:17:59,845 陪膳の女房が吐かねば 証拠はない。 187 00:18:02,214 --> 00:18:05,718 お命に関わってはならないと 思いましたので➡ 188 00:18:05,718 --> 00:18:07,753 薬は もう やめておりますが…。 189 00:18:07,753 --> 00:18:10,890 ならば うろたえることはないではないか。 190 00:18:10,890 --> 00:18:17,063 何の証拠もないとはいえ 頭中将は 思い込んだら 誰よりもしつこい人物。 191 00:18:17,063 --> 00:18:19,732 どのような追及をするか…。 192 00:18:19,732 --> 00:18:24,603 実資か… あいつは お上の信頼も厚いゆえ➡ 193 00:18:24,603 --> 00:18:28,374 いずれ 味方にしておかねばならぬな。 194 00:18:28,374 --> 00:18:33,579 そのつもりで よく仕えておけ。 はっ。 195 00:18:33,579 --> 00:18:39,752 ところで その女を抱いたのか? えっ。 196 00:18:39,752 --> 00:18:42,788 当分 大切にしておくことだ。 197 00:18:42,788 --> 00:18:47,927 お前に守られておると思えば 口は割らぬ。 198 00:18:47,927 --> 00:18:49,862 承知いたしました。 199 00:18:49,862 --> 00:18:56,936 一族の命運は お前に懸かっておる。 頼んだぞ 道兼。 200 00:18:56,936 --> 00:18:59,639 はは~っ! 201 00:19:06,212 --> 00:19:09,915 あっ。 (高階貴子)道長様。 202 00:19:12,084 --> 00:19:16,389 (貴子)定子 自分でお起きなさい。 203 00:19:28,234 --> 00:19:30,569 偉いわ 定子。 204 00:19:30,569 --> 00:19:33,239 (詮子)さすが義姉上。 205 00:19:33,239 --> 00:19:35,574 (藤原道隆)貴子は 利口な母なのです。 206 00:19:35,574 --> 00:19:40,880 私の自慢の妻ですから。 あらま。 207 00:19:43,449 --> 00:19:47,586 今は こうして 姉弟のように遊んでおりますが➡ 208 00:19:47,586 --> 00:19:54,593 懐仁親王様が 帝に即位されたなら 定子を入内させるつもりです。 209 00:19:57,930 --> 00:20:04,403 (貴子)何にも動じぬ強い心を養わねば 帝の后にはなれません。 210 00:20:04,403 --> 00:20:07,206 転んで泣いているようでは。 211 00:20:12,611 --> 00:20:18,951 (安倍晴明)邪気ははらいましたが 背負われたお荷物が重すぎますゆえ➡ 212 00:20:18,951 --> 00:20:22,822 一番重いお荷物を下ろされたら よろしいのではと➡ 213 00:20:22,822 --> 00:20:25,825 先ほど 奏上つかまつりました。 214 00:20:25,825 --> 00:20:29,128 追って 褒美を遣わす。 215 00:20:40,639 --> 00:20:49,315 (円融天皇)荷を下ろせ… 安倍晴明まで 譲位せよと申すのか。 216 00:20:49,315 --> 00:20:52,651 (実資)そのようなこと 申しておりませぬ! 217 00:20:52,651 --> 00:20:55,988 (円融天皇)何を怒っておるのじゃ。 218 00:20:55,988 --> 00:20:58,457 (実資)お上は まだお若く➡ 219 00:20:58,457 --> 00:21:02,094 ご回復されれば ますますお力を発揮してくださると➡ 220 00:21:02,094 --> 00:21:04,764 皆 信じておりまする。 221 00:21:04,764 --> 00:21:08,934 どうかご譲位なぞ お考えあそばしませぬよう➡ 222 00:21:08,934 --> 00:21:11,270 お願い申し上げまする。 223 00:21:11,270 --> 00:21:18,144 お前の心は疑わぬが 皆が そうとは限らぬ。 224 00:21:18,144 --> 00:21:20,613 そのようなお気の弱いことを…。 225 00:21:20,613 --> 00:21:22,948 (円融天皇)こたびの邪気は はらえても➡ 226 00:21:22,948 --> 00:21:29,421 また すぐに 朕を呪う者の 新たな邪気に さいなまれる。 227 00:21:29,421 --> 00:21:34,260 その時は また 邪気ばらいをさせれば よろしゅうございます。 228 00:21:34,260 --> 00:21:38,797 右大臣のしてやったりの顔が 見えるようじゃが➡ 229 00:21:38,797 --> 00:21:45,304 懐仁は たった一人の我が皇子。 230 00:21:45,304 --> 00:21:53,445 ほかの皇子に東宮の座を取られては 朕の血筋は絶えてしまう。 231 00:21:53,445 --> 00:21:57,983 懐仁を次の東宮にしたい。 232 00:21:57,983 --> 00:22:04,390 その一点において 朕と右大臣の利害は 一致しておるのじゃ。 233 00:22:04,390 --> 00:22:11,764 恐れながら 師貞親王様が 今すぐ 次の帝におなりあそばせば➡ 234 00:22:11,764 --> 00:22:13,699 世は乱れまする。 235 00:22:13,699 --> 00:22:19,405 (師貞親王)ほれ ほれ… ほれ。 236 00:22:22,474 --> 00:22:25,778 (俊古)右大臣様が お見舞いにお見えでございます。 237 00:22:25,778 --> 00:22:27,713 今は まだお加減がお悪いゆえ。 238 00:22:27,713 --> 00:22:29,915 (円融天皇)会おう。 お上! 239 00:22:49,969 --> 00:22:57,643 お体 ご回復に向かわれているということ ホッといたしました。 240 00:22:57,643 --> 00:23:04,750 ようやく晴明の祈とうが 効いてきたのやもな。 241 00:23:04,750 --> 00:23:07,653 褒美を取らせましょうか。 242 00:23:07,653 --> 00:23:14,460 急に悪くなったり よくなったり おかしなものだ。 243 00:23:14,460 --> 00:23:20,466 お働きが過ぎて ご無理が たたったのかもしれませぬな。 244 00:23:22,935 --> 00:23:26,805 懐仁は どうしておる。 245 00:23:26,805 --> 00:23:31,277 女御様が 片ときも離れず お世話をしておられます。 246 00:23:31,277 --> 00:23:39,151 (円融天皇) そうか… あまり甘やかすなと伝えてくれ。 247 00:23:39,151 --> 00:23:44,857 東宮に なられましたら もう少しお強くなられましょう。 248 00:23:46,625 --> 00:23:53,499 懐仁が 東宮になるのか? 249 00:23:53,499 --> 00:24:01,807 それが お上の願いであり この国の願いであると思っております。 250 00:24:08,881 --> 00:24:13,252 頭中将様 いけ好かない。 251 00:24:13,252 --> 00:24:17,122 私たちを疑うなんて 無礼極まりないわ。 252 00:24:17,122 --> 00:24:19,124 (一同)無礼 無礼 無礼…。 253 00:24:19,124 --> 00:24:23,829 己の立場を誇示したかっただけよ。 嫌なやつ~。 254 00:24:26,265 --> 00:24:29,168 いかがされましたか? 255 00:24:29,168 --> 00:24:35,607 内侍所の検分は 私の勘違いであったやもしれぬ。 256 00:24:35,607 --> 00:24:39,945 検分は もう終わりになさるのですか? ああ。 257 00:24:39,945 --> 00:24:43,282 お上は 次第に回復されておる。 258 00:24:43,282 --> 00:24:48,120 毒を盛られておいでなら もっと どんどんお悪くなるはず。 259 00:24:48,120 --> 00:24:50,622 私の早とちりであった。 260 00:24:50,622 --> 00:24:55,427 とにもかくにも お上に 回復の兆しが あるのは よろしゅうございました。 261 00:24:55,427 --> 00:25:02,735 女房たちの憤りも ただならぬ。 これから やりにくくなるな…。 262 00:25:02,735 --> 00:25:07,239 頭中将様は 筋の通ったお方。 263 00:25:07,239 --> 00:25:11,577 私は どこまでも ついてまいります。 264 00:25:11,577 --> 00:25:14,279 あそ…。 265 00:25:23,188 --> 00:25:25,190 おう。 266 00:25:26,925 --> 00:25:29,595 ご苦労。 は…。 267 00:25:29,595 --> 00:25:32,498 変わったことはないな。 (4人)はっ! 268 00:25:32,498 --> 00:25:34,933 兄上。 ん? 269 00:25:34,933 --> 00:25:40,606 今宵も 東三条殿に おいでですか? 何が言いたい。 270 00:25:40,606 --> 00:25:44,476 いつもお目にかかれず 擦れ違ってばかりですから。 271 00:25:44,476 --> 00:25:50,282 だから 何だ? ああ 別に。 272 00:25:50,282 --> 00:26:00,292 いつか 一献傾けたいな。 父上も交えて。 はっ。 273 00:26:12,071 --> 00:26:16,742 (藤原為時)東宮様は このところ お心を入れ替えられたように➡ 274 00:26:16,742 --> 00:26:19,244 勉学にお励みでございます。 275 00:26:19,244 --> 00:26:23,916 ご即位も近いと ご覚悟されたのやもしれませぬ。 276 00:26:23,916 --> 00:26:28,587 お上が 譲位され 東宮様が 帝に即位された時➡ 277 00:26:28,587 --> 00:26:33,926 左大臣は 娘を入内させる気であろうか? は? 278 00:26:33,926 --> 00:26:38,797 左大臣の北の方 穆子殿は そなたの親戚ではなかったか? 279 00:26:38,797 --> 00:26:42,267 遠い親戚ではございますが…。 280 00:26:42,267 --> 00:26:44,203 左大臣の思惑は 何だ? 281 00:26:44,203 --> 00:26:49,942 何故 帝にも東宮にも 娘を后に差し出そうとせぬ。 282 00:26:49,942 --> 00:26:51,877 さあ? 283 00:26:51,877 --> 00:26:55,180 もうよい! 下がれ! ははっ! 284 00:27:11,230 --> 00:27:17,236 右大臣様 お役に立てるやもしれませぬ。 285 00:27:24,576 --> 00:27:27,913 こちらが 左大臣家である。 286 00:27:27,913 --> 00:27:35,654 左大臣 源 雅信 その妻 穆子。 287 00:27:35,654 --> 00:27:39,925 一の姫 倫子。 288 00:27:39,925 --> 00:27:46,265 ♬~ 289 00:27:46,265 --> 00:27:49,935 (源 雅信)上達いたしたのう。 290 00:27:49,935 --> 00:27:52,971 (藤原穆子)あっ そうでしたわ。 291 00:27:52,971 --> 00:27:59,611 先ほど 殿の新しい装束が届きましたの。 お召しになってみません? 292 00:27:59,611 --> 00:28:04,216 わしは 今 倫子の琴を聴いておるのじゃ。 293 00:28:04,216 --> 00:28:06,885 さようでございますか。 294 00:28:06,885 --> 00:28:09,555 (雅信)よき姫に育ったものじゃ。 295 00:28:09,555 --> 00:28:14,426 (穆子)来年は 22でございますけれども…。 296 00:28:14,426 --> 00:28:22,901 我が家は 宇多の帝の血を引く家柄ぞ 年など いくつでも慌てることはない。 297 00:28:22,901 --> 00:28:26,772 そんなに甘くはございませんわよ。 298 00:28:26,772 --> 00:28:31,910 この土御門殿に 殿が婿入りなさったのも➡ 299 00:28:31,910 --> 00:28:35,214 私が 二十歳の頃でしたもの。 300 00:28:37,082 --> 00:28:40,586 いい音色じゃ。 301 00:28:47,593 --> 00:28:49,628 お呼びでございますか? 302 00:28:49,628 --> 00:28:53,932 左大臣家の姫たちの集いに 行ってみないか? 303 00:28:53,932 --> 00:29:00,539 代筆仕事は許さぬが その日だけは 外出を許そう。 304 00:29:00,539 --> 00:29:09,214 左大臣様の北の方 穆子様の女房には 赤染衛門殿という和歌の名人がおる。 305 00:29:09,214 --> 00:29:14,886 そこに やんごとなき姫君たちが集って 学ぶ会があるそうじゃ。 306 00:29:14,886 --> 00:29:18,223 お前 和歌は得意であろう。 307 00:29:18,223 --> 00:29:23,562 私のような身分の低い者が 行く所ではないと存じますが…。 308 00:29:23,562 --> 00:29:25,497 お前は 賢い。 309 00:29:25,497 --> 00:29:28,233 身分など乗り越える才がある。 310 00:29:28,233 --> 00:29:30,902 穆子様は 親戚だ。 311 00:29:30,902 --> 00:29:34,906 安心して 楽しんでくるがいい。 312 00:29:50,922 --> 00:30:22,287 ♬~ 313 00:30:22,287 --> 00:30:26,625 私の親戚の娘ですの。 314 00:30:26,625 --> 00:30:29,294 お名乗りなさい。 315 00:30:29,294 --> 00:30:35,100 はい。 前播磨権少掾➡ 316 00:30:35,100 --> 00:30:41,807 藤原朝臣為時の娘 まひろでございます。 317 00:30:41,807 --> 00:30:45,644 (茅子)お父上の今の内裏でのお仕事は? 318 00:30:45,644 --> 00:30:49,981 官職は ございません。 319 00:30:49,981 --> 00:30:59,658 私のような者でも どうか ご研さんの場に 加えていただきたく お願いいたします。 320 00:30:59,658 --> 00:31:02,561 (源 倫子)オホホホホ…。 321 00:31:02,561 --> 00:31:05,931 ご研さんなどと大層な。 322 00:31:05,931 --> 00:31:08,600 あ そ び。 323 00:31:08,600 --> 00:31:12,270 楽しんでいってください。 は…。 324 00:31:12,270 --> 00:31:15,173 (笑い声) 325 00:31:15,173 --> 00:31:17,476 さあ…。 326 00:31:26,818 --> 00:31:31,123 (赤染衛門) では 新しい方もお見えですので➡ 327 00:31:31,123 --> 00:31:34,960 手始めに 偏つぎをいたしましょうか。 328 00:31:34,960 --> 00:31:39,831 (肇子)え~! 偏つぎ苦手…。 (しをり)私も。 329 00:31:39,831 --> 00:31:44,636 はいはい。 札を広げましょう。 330 00:31:44,636 --> 00:31:46,638 はい。 331 00:31:53,645 --> 00:31:57,983 ご存じない? はい。 332 00:31:57,983 --> 00:32:03,789 私が旁を示しますので それに合う偏を取ってください。 333 00:32:03,789 --> 00:32:08,593 例えば… 旁は 「見」。 334 00:32:08,593 --> 00:32:15,901 偏は 「石」で 「硯」。 335 00:32:17,602 --> 00:32:23,608 やってみれば分かりますよ。 では 皆さん。 336 00:32:35,620 --> 00:32:37,956 (赤染衛門)それは? 337 00:32:37,956 --> 00:32:40,292 「日」です。 338 00:32:40,292 --> 00:32:46,164 「月」と「日」で 「明」です。 339 00:32:46,164 --> 00:32:57,642 ♬~ 340 00:32:57,642 --> 00:33:00,946 「枯」です。 341 00:33:06,918 --> 00:33:09,821 あっ! 342 00:33:09,821 --> 00:33:12,524 「緒」。 343 00:33:16,595 --> 00:33:18,597 あっ! 344 00:33:20,265 --> 00:33:23,168 「詩」です。 345 00:33:23,168 --> 00:33:30,275 ♬~ 346 00:33:30,275 --> 00:33:32,944 「敗」です。 347 00:33:32,944 --> 00:33:41,953 ♬~ 348 00:33:41,953 --> 00:33:47,759 すご~い! まひろさんは 漢字がお得意なのね。 349 00:33:47,759 --> 00:33:49,694 あ…。 350 00:33:49,694 --> 00:33:54,533 一枚も取れなかった フフフ…。 351 00:33:54,533 --> 00:33:58,303 まひろさんには まるで かなわないわ。 352 00:33:58,303 --> 00:34:03,141 倫子様も もう少し漢字をお覚えになりませんと。 353 00:34:03,141 --> 00:34:07,379 これからは 女子でも 漢詩が読めて 漢文が書けなければ➡ 354 00:34:07,379 --> 00:34:10,248 我が子の指南はできませんよ。 355 00:34:10,248 --> 00:34:12,584 は~い。 356 00:34:12,584 --> 00:34:16,922 皆様もですよ。 (3人)は~い。 357 00:34:16,922 --> 00:34:19,257 (笑い声) 358 00:34:19,257 --> 00:34:26,264 孟子の言う 「人に忍びざるの心有り」を 覚えていますか? 359 00:34:29,601 --> 00:34:32,304 公任殿。 360 00:34:41,212 --> 00:34:47,786 「人皆 人に忍びざるの心有り と謂う所以の者は➡ 361 00:34:47,786 --> 00:34:54,292 今人乍ち孺子の将に井に入らんとするを 見れば➡ 362 00:34:54,292 --> 00:34:58,163 皆怵惕 惻隠の心有り。➡ 363 00:34:58,163 --> 00:35:03,568 交を孺子の父母に 内るる所以に非ざるなり。➡ 364 00:35:03,568 --> 00:35:09,074 誉を郷党 朋友に要むる所以に 非ざるなり」。 365 00:35:09,074 --> 00:35:12,577 姫たちの のどかな遊びとは対照的に➡ 366 00:35:12,577 --> 00:35:18,450 関白の屋敷では 休日であっても 上級貴族の子息たちが➡ 367 00:35:18,450 --> 00:35:23,588 国家を率いてゆく者としての研さんを 積んでいた。 368 00:35:23,588 --> 00:35:27,258 「辞譲の心無きは 人に非ざるなり。➡ 369 00:35:27,258 --> 00:35:32,597 是非の心無きは 人に非ざるなり」。 370 00:35:32,597 --> 00:36:13,571 ♬~ 371 00:36:13,571 --> 00:36:20,879 こちらは 後に書で名をはせる 藤原行成である。 372 00:36:33,892 --> 00:36:38,196 お戻りになられました。 (2人)お帰りなさいませ。 373 00:36:45,503 --> 00:36:47,472 ただいま戻りました。 374 00:36:47,472 --> 00:36:50,341 土御門殿は いかがであった? 375 00:36:50,341 --> 00:36:54,212 よい時を過ごしました。 (為時)まことか。 376 00:36:54,212 --> 00:36:59,150 倫子様という左大臣様の一の姫は どういうお方であった? 377 00:36:59,150 --> 00:37:04,556 今まで あのようなお方とは 会ったことがありません。 378 00:37:04,556 --> 00:37:06,491 (為時)それは どういうことだ? 379 00:37:06,491 --> 00:37:11,429 よくお笑いになる方で 姫君たちにも慕われておられました。 380 00:37:11,429 --> 00:37:16,568 婿を取る話などは 出なかったか? いえ。 381 00:37:16,568 --> 00:37:20,438 左大臣の姫君は お年頃と聞いている。 382 00:37:20,438 --> 00:37:24,742 東宮の后となさっても おかしくない。 383 00:37:26,578 --> 00:37:31,583 なぜ そのようなことを おっしゃるのですか? 384 00:37:35,587 --> 00:37:39,591 兼家様に 何か頼まれたのですか? 385 00:37:41,259 --> 00:37:44,162 私を 間者にしろと。 386 00:37:44,162 --> 00:37:47,599 お前が 外に出たがっていたのではないか。 387 00:37:47,599 --> 00:37:52,937 それに 高貴な方と お近づきになっておいて 損はない。 388 00:37:52,937 --> 00:37:57,275 嫌なら 行かなくていい。 389 00:37:57,275 --> 00:38:03,882 はい 余計なことを申しました。 390 00:38:03,882 --> 00:38:12,891 倫子様のお気に入りになれるよう 努めます。うん。 391 00:38:12,891 --> 00:38:45,590 ♬~ 392 00:38:45,590 --> 00:38:51,930 「見てもまた またも見まくの ほしければ➡ 393 00:38:51,930 --> 00:38:56,100 馴るるを人は 厭ふべらなり」。 394 00:38:56,100 --> 00:38:59,137 すてき。 395 00:38:59,137 --> 00:39:03,208 今のは 「古今和歌集」ですね。➡ 396 00:39:03,208 --> 00:39:07,545 人の歌を そのまま盗んではなりません。 397 00:39:07,545 --> 00:39:14,419 自分の心を見つめて 自分の言葉で 歌を作らなければ➡ 398 00:39:14,419 --> 00:39:16,888 相手には 伝わりませんよ。 399 00:39:16,888 --> 00:39:18,923 は~い…。 400 00:39:18,923 --> 00:39:21,059 (笑い声) 401 00:39:21,059 --> 00:39:25,230 衛門は 「古今和歌集」を 全て そらんじてるから。 402 00:39:25,230 --> 00:39:28,900 恋の歌三 小野小町の歌は? 403 00:39:28,900 --> 00:39:34,772 「秋の夜も 名のみなりけり 逢ふといへば➡ 404 00:39:34,772 --> 00:39:39,611 ことぞともなく 明けぬるものを」。 405 00:39:39,611 --> 00:39:42,247 すごい! 合ってます! 406 00:39:42,247 --> 00:39:46,117 衛門のよいお相手になりそう。 フフフフフ…。➡ 407 00:39:46,117 --> 00:39:52,590 小町が 恋の歌の名人といわれるのは 恋を たくさんしたからかしら。 408 00:39:52,590 --> 00:39:55,927 いい歌を詠むためには いい恋をしませんとね。 409 00:39:55,927 --> 00:40:01,633 (笑い声) 410 00:40:03,801 --> 00:40:08,940 四条万里小路の辻に寄っていい? 411 00:40:08,940 --> 00:40:11,409 散楽をやってるかもしれないの。 412 00:40:11,409 --> 00:40:15,613 そのようなもの 姫様がご覧になるものではありません。 413 00:40:15,613 --> 00:40:18,950 は~い…。 414 00:40:18,950 --> 00:40:21,853 でも 行く。 フフフ…。 415 00:40:21,853 --> 00:40:24,289 姫様 それは どういう…。 416 00:40:24,289 --> 00:40:26,624 倫子様のまねよ。 417 00:40:26,624 --> 00:40:30,495 乙丸って 優しい。 418 00:40:30,495 --> 00:40:34,799 授かりました! 419 00:40:37,969 --> 00:40:41,639 やり遂げました~! 420 00:40:41,639 --> 00:40:43,975 ♬~ 421 00:40:43,975 --> 00:40:49,647 私は 皇子を産みました。 422 00:40:49,647 --> 00:40:56,521 皇子の母 お上のキサキ! 423 00:40:56,521 --> 00:41:00,758 アキは そんな姿ではない! 424 00:41:00,758 --> 00:41:12,270 来るな 来るな! お上 お上! 425 00:41:12,270 --> 00:41:15,940 この子がおれば アキなど要らぬ。 あっちに行け! 426 00:41:15,940 --> 00:41:21,612 あ~! なんという仕打ち…。 427 00:41:21,612 --> 00:41:28,953 弟よ… 助けておくれ 弟よ。 428 00:41:28,953 --> 00:41:32,790 私が キサキじゃ! 429 00:41:32,790 --> 00:41:35,126 私が キサキじゃ! 430 00:41:35,126 --> 00:41:38,162 私が キサキじゃ! 431 00:41:38,162 --> 00:42:11,396 ♬~ 432 00:42:11,396 --> 00:42:13,698 (客たち)お~! 433 00:42:20,938 --> 00:42:31,949 ♬~ 434 00:42:31,949 --> 00:42:36,821 藤原でも ず~っと格下。 だから 気にしないで。 435 00:42:36,821 --> 00:42:38,823 大胆なことをやっておるなあ。 436 00:42:38,823 --> 00:42:41,626 心を弄ぶのは よせ。 放せ! 437 00:42:41,626 --> 00:42:46,431 次の帝を どうやって 素早く退位させるか…。 438 00:42:46,431 --> 00:42:49,634 入内する気はないか? あっ! あ~っ! 439 00:42:49,634 --> 00:42:51,569 辞退申し上げます。 440 00:42:51,569 --> 00:42:54,272 答えるよ。 俺は…。