1 00:00:02,202 --> 00:00:06,139 6月中旬 福井県越前市で➡ 2 00:00:06,139 --> 00:00:09,843 ある特別イベントが 開かれようとしていました。 3 00:00:11,612 --> 00:00:15,616 詰めかけた市民たちのお目当ては…。 4 00:00:17,284 --> 00:00:19,286 俳優の… 5 00:00:22,956 --> 00:00:28,829 (歓声) 6 00:00:28,829 --> 00:00:35,135 2人は 大河ドラマ「光る君へ」で 紫式部親子を演じています。 7 00:00:41,975 --> 00:00:44,278 「光る君へ」。 8 00:00:46,647 --> 00:00:52,319 物語は 現在 父 為時が赴任した平安時代の大国➡ 9 00:00:52,319 --> 00:00:55,322 越前が舞台となっています。 10 00:00:58,191 --> 00:01:04,398 後の紫式部 まひろは ここ越前で1年余りの時を過ごし➡ 11 00:01:04,398 --> 00:01:07,200 大きな転機を迎えます。 12 00:01:08,936 --> 00:01:12,806 この日 式部親子とゆかりのある越前で➡ 13 00:01:12,806 --> 00:01:16,410 「大河ドラマ」のパブリックビューイングと トークショーが➡ 14 00:01:16,410 --> 00:01:18,912 開かれることになったのです。 15 00:01:21,248 --> 00:01:23,951 (取材者)今日のトークショーの期待は? 16 00:01:33,293 --> 00:01:37,965 では 吉高さん 岸谷さんに 登場いただきましょう。 どうぞ! 17 00:01:37,965 --> 00:01:40,867 (拍手) 18 00:01:40,867 --> 00:01:48,308 (拍手と歓声) 19 00:01:48,308 --> 00:01:51,645 (岸谷)皆さん こんにちは! (吉高)こんにちは~! 20 00:01:51,645 --> 00:01:55,315 (岸谷)ようこそいらっしゃいました。 (拍手) 21 00:01:55,315 --> 00:01:59,319 会場には およそ7倍という競争率の中➡ 22 00:01:59,319 --> 00:02:04,124 抽選で選ばれた1,000人余りが 詰めかけていました。 23 00:02:13,400 --> 00:02:15,402 (吉高)ねえ! 24 00:02:27,781 --> 00:02:29,783 わあ~! 25 00:02:52,939 --> 00:02:54,875 (拍手と笑い声) 26 00:02:54,875 --> 00:02:58,745 撮影の舞台裏や ドラマに込めた思い➡ 27 00:02:58,745 --> 00:03:05,919 そして 式部親子と越前の深いつながりを たっぷりお届けします! 28 00:03:05,919 --> 00:03:08,622 ハイボールも飲んだよ。 29 00:03:18,932 --> 00:03:23,270 福井県のほぼ中央に位置する越前市。 30 00:03:23,270 --> 00:03:28,275 平安時代は 交通の要衝として栄えた 大国でした。 31 00:03:29,943 --> 00:03:34,114 紫式部親子が 一時期過ごした この地で➡ 32 00:03:34,114 --> 00:03:40,620 吉高由里子さんと岸谷五朗さんの スペシャルトークショーが実現しました。 33 00:03:52,299 --> 00:03:55,302 すごいよね。 34 00:04:11,251 --> 00:04:13,587 ウニを もっともっと食べたかったのう。 35 00:04:13,587 --> 00:04:16,256 食べ過ぎは いけません。 36 00:04:16,256 --> 00:04:22,062 まひろの父 為時の親しい友人で 都に暮らす宣孝。 37 00:04:22,062 --> 00:04:27,968 その宣孝から 突然 プロポーズの言葉を受けます。 38 00:04:27,968 --> 00:04:30,103 都に戻ってこい。 39 00:04:30,103 --> 00:04:33,006 わしの妻になれ。 40 00:04:33,006 --> 00:04:36,610 ありのままのお前を 丸ごと引き受ける。 41 00:04:36,610 --> 00:04:40,280 それが できるのは わしだけだ。 42 00:04:40,280 --> 00:04:44,151 忘れえぬ人がいても よろしいのですか? よい。 43 00:04:44,151 --> 00:04:47,053 それも お前の一部だ。 44 00:04:47,053 --> 00:04:52,259 丸ごと引き受けるとは そういうことだ。 45 00:05:22,856 --> 00:05:26,092 宣孝様が 妻になれと 仰せになりました。 46 00:05:26,092 --> 00:05:29,129 なんと! うう…。 どうなさいました? 47 00:05:29,129 --> 00:05:33,433 ああ… 腰が…。 48 00:06:34,261 --> 00:06:40,767 越前で出会う重要人物の一人が 宋から海を渡ってきた周明。 49 00:06:40,767 --> 00:06:45,272 まひろは 一緒に宋に行こうと誘われます。 50 00:06:47,540 --> 00:06:50,844 2人で 宋に行くためだ。 51 00:06:55,615 --> 00:06:58,918 あなたは うそをついている。 52 00:07:00,453 --> 00:07:03,757 私を好いてなぞいない。 53 00:07:12,899 --> 00:07:15,802 好いている。 54 00:07:15,802 --> 00:07:19,105 抱き締められると分かる。 55 00:07:29,916 --> 00:07:34,621 (岸谷)ささやきボイス…。 いや でもさ… 56 00:07:38,258 --> 00:07:40,560 (笑い声) 57 00:08:02,215 --> 00:08:04,918 (笑い声) 58 00:08:23,603 --> 00:08:25,805 こととかもあったり…。 59 00:08:38,585 --> 00:08:42,589 (笑い声) 60 00:08:44,257 --> 00:08:52,265 トークのテーマは 平安時代の大国 越前の趣にこだわった 美術セットへ。 61 00:10:19,152 --> 00:10:26,826  心の声  「ここにかく 日野の杉むら うずむ雪➡ 62 00:10:26,826 --> 00:10:33,133 小しほの松に けふやまがえる」。 63 00:10:55,822 --> 00:10:58,324 発泡スチロール そうそうそう。 64 00:10:58,324 --> 00:11:00,627 あったよね。 65 00:11:27,287 --> 00:11:31,958 こちら 越前和紙ですね。 66 00:11:31,958 --> 00:11:34,427 こういう僅かな場面にもね➡ 67 00:11:34,427 --> 00:11:38,298 この和紙のこだわりっていうのが 詰まってるなと感じますけれども➡ 68 00:11:38,298 --> 00:11:41,134 吉高さん ここまで演じられてきて この和紙➡ 69 00:11:41,134 --> 00:11:44,337 どんなふうに感じますか? 存在。 70 00:11:59,986 --> 00:12:03,256 越前に着いたばかりのまひろが➡ 71 00:12:03,256 --> 00:12:09,128 歌をしたためるため取り出したのが 越前和紙。 72 00:12:09,128 --> 00:12:15,835  心の声  「かきくもり 夕立つ波の 荒ければ➡ 73 00:12:15,835 --> 00:12:22,275 浮きたる船ぞ しづ心なき」。 74 00:12:22,275 --> 00:12:28,615 和紙の下の方に うっすらと雲のようにたなびく 青い模様。 75 00:12:28,615 --> 00:12:34,621 今は 失われてしまった 平安時代の和紙を再現したものです。 76 00:12:36,289 --> 00:12:41,628 ドラマの越前編の撮影中 吉高さんと岸谷さんは➡ 77 00:12:41,628 --> 00:12:47,433 この幻の和紙を製作した工房を 訪ねました。 78 00:12:47,433 --> 00:12:50,637 和紙職人の五十嵐さん夫婦は➡ 79 00:12:50,637 --> 00:12:56,943 10年ほど前から 平安時代の和紙の再現に 取り組んできたといいます。 80 00:12:59,312 --> 00:13:05,084 和紙の上に 淡い雲のような模様が 浮き上がって見えることから➡ 81 00:13:05,084 --> 00:13:08,921 うち雲とも呼ばれています。 82 00:13:08,921 --> 00:13:12,225 すご~い。 83 00:13:15,595 --> 00:13:20,767 平安時代 藤原行成はじめ 書の達人たちが➡ 84 00:13:20,767 --> 00:13:26,572 歌や文をしたためる際に愛用した 高級和紙でした。 85 00:13:26,572 --> 00:13:31,778 しかし そんな平安文化を象徴する淡い模様も➡ 86 00:13:31,778 --> 00:13:35,615 時代がたつにつれ 変化していきます。 87 00:13:35,615 --> 00:13:42,488 江戸時代には 輪郭のくっきりした 技巧的なデザインが主流となり➡ 88 00:13:42,488 --> 00:13:48,194 平安ならではの うち雲の技法が 失われてしまったのです。 89 00:13:52,165 --> 00:13:57,870 平安時代のうち雲を なんとか復活させることはできないか。 90 00:13:57,870 --> 00:14:03,242 10年前 和紙の研究者が 越前の職人たちに呼びかけ➡ 91 00:14:03,242 --> 00:14:06,946 復活プロジェクトが 動き出しました。 92 00:14:09,115 --> 00:14:13,386 江戸時代のうち雲を受け継ぐ 岩野さんはじめ➡ 93 00:14:13,386 --> 00:14:19,892 高い技術を持つ和紙職人と研究者が 試行錯誤を重ねてきました。 94 00:14:25,131 --> 00:14:30,803 染料の調合を変えたり 模様のつけ方を工夫したり。 95 00:14:30,803 --> 00:14:35,808 数え切れないほどの紙すきを 繰り返してきました。 96 00:14:42,782 --> 00:14:44,984 よさそうね。 97 00:15:03,903 --> 00:15:08,775 うれしい うれしい。 いや これ 本当 そうですよ。 98 00:15:08,775 --> 00:15:11,778 プロジェクトが始まって10年。 99 00:15:11,778 --> 00:15:16,482 参加する職人も増え 互いに切磋琢磨する中で➡ 100 00:15:16,482 --> 00:15:20,787 理想とする うち雲に 近づきつつあるといいます。 101 00:16:31,924 --> 00:16:34,760 吉高さんと岸谷さんにとって➡ 102 00:16:34,760 --> 00:16:38,264 忘れられない思い出となったのが… 103 00:16:58,284 --> 00:17:00,586 (岸谷)いや びっくりしました。 104 00:18:49,929 --> 00:18:52,932 では お願いします。 105 00:18:54,800 --> 00:18:58,270 わっ! 大きい。 106 00:18:58,270 --> 00:19:05,578 サプライズで持ち込まれたのは 2人が紙すきをした 和紙の完成品。 107 00:19:07,713 --> 00:19:12,218 うわ~。 うわ~。 すごい…。 108 00:19:44,250 --> 00:19:47,586 五十嵐さん。 五十嵐さ~ん どこですか~!➡ 109 00:19:47,586 --> 00:19:50,256 あ~! (岸谷)お世話になりました。 110 00:19:50,256 --> 00:19:52,558 お世話になりました。 111 00:19:54,126 --> 00:19:58,431 和紙職人の五十嵐さん夫婦が暮らす… 112 00:20:00,266 --> 00:20:06,972 1,500年前から伝統を受け継ぐ工房が 軒を連ねる和紙の里です。 113 00:20:08,607 --> 00:20:15,915 歴史ある越前和紙を未来へ引き継ごうと 新たな取り組みが始まっています。 114 00:20:24,156 --> 00:20:30,162 がん皮とは 和紙の原料となる代表的な木の種類。 115 00:20:35,301 --> 00:20:43,309 がん皮の皮だけで作る 鳥の子紙は 越前を代表する高級和紙の一つです。 116 00:20:46,645 --> 00:20:50,349 その和紙に書いてみると…。 117 00:20:52,518 --> 00:20:55,821 (吉高)あ~…。 いかがですか? 118 00:20:55,821 --> 00:21:00,025 すごい スルスル スルスルって…。 119 00:21:01,627 --> 00:21:06,265 いかがですか? ああ 滑りますね。滑りますか? 120 00:21:06,265 --> 00:21:12,138 滑らかな表面は 細く流れるように書く 仮名文字に適しており➡ 121 00:21:12,138 --> 00:21:18,844 「源氏物語」をはじめとする平安文学を 陰で支えたといわれています。 122 00:21:21,280 --> 00:21:27,953 しかし 近年 手間がかかる 鳥の子紙を作れる職人の数が減少し➡ 123 00:21:27,953 --> 00:21:31,657 技能の継承が危ぶまれていました。 124 00:21:33,292 --> 00:21:40,599 そんな中 9年前に結成された 保存会の代表を務めているのが… 125 00:22:09,128 --> 00:22:14,767 保存会では 毎週のように 作り方の勉強会を開いたり➡ 126 00:22:14,767 --> 00:22:17,603 技術の認定制度を設けたりして➡ 127 00:22:17,603 --> 00:22:19,939 鳥の子紙の高度な技法を➡ 128 00:22:19,939 --> 00:22:23,943 若い世代に継承しようと 尽力してきました。 129 00:22:28,614 --> 00:22:35,487 ちょっと薄い感じかな。 このぐらいでいいんやわ。 130 00:22:35,487 --> 00:22:38,958 こうした活動が 国に認められ➡ 131 00:22:38,958 --> 00:22:43,829 去年 ユネスコの 無形文化遺産への申請が決定。 132 00:22:43,829 --> 00:22:48,133 来年の秋ごろには 結果が出る予定です。 133 00:23:01,914 --> 00:23:08,220 越前和紙のすばらしさを広めようと ユニークな取り組みも始まっています。 134 00:23:20,933 --> 00:23:27,640 こうぞという植物を原料に 手間暇かけて作り上げる厚手の和紙。 135 00:23:31,577 --> 00:23:34,413 強じんで耐久性に優れ➡ 136 00:23:34,413 --> 00:23:38,284 江戸時代から 浮世絵などの木版画をする紙として➡ 137 00:23:38,284 --> 00:23:41,787 重宝されてきました。 138 00:23:41,787 --> 00:23:48,594 そんな越前和紙の特性を生かして 創作された 新たな木版画が…。 139 00:23:52,498 --> 00:23:59,638 日本が世界に誇る 漫画やアニメとコラボした数々の作品。 140 00:23:59,638 --> 00:24:03,609 これまで およそ50の作品を発表し➡ 141 00:24:03,609 --> 00:24:08,414 最近では 外国人の購入も 増えているといいます。 142 00:24:11,583 --> 00:24:19,925 越前で 紫式部親子とゆかりのある地を 巡った 吉高さんと岸谷さん。 143 00:24:19,925 --> 00:24:25,798 (吉高)うわ~! わあ~! 大きい! (岸谷)一番 声がでかいぞ。 144 00:24:25,798 --> 00:24:27,800 おいしい。 145 00:24:29,601 --> 00:24:33,939 2人にとって 平安時代の息吹を感じ➡ 146 00:24:33,939 --> 00:24:36,608 その文化を 未来へ引き継ごうとする➡ 147 00:24:36,608 --> 00:24:40,612 市民たちの思いに触れる旅と なったようです。 148 00:25:14,346 --> 00:25:16,548 (岸谷)毎週できない。 149 00:25:29,261 --> 00:25:36,068 (拍手) 150 00:25:39,605 --> 00:25:42,908 お疲れさまでした。 151 00:26:42,935 --> 00:26:45,404 越前での暮らしを経て➡ 152 00:26:45,404 --> 00:26:49,608 まひろと為時に どんな人生が待ち構えているのか。 153 00:26:49,608 --> 00:26:53,278 今後の展開からも目が離せません。 154 00:26:53,278 --> 00:26:55,981 越前がに~!