1 00:00:01,902 --> 00:00:07,107 ♬~ 2 00:00:07,107 --> 00:00:09,042 (のぞみ)キャッ! 3 00:00:09,042 --> 00:00:14,314 ♬~ 4 00:00:14,314 --> 00:00:23,023 ♬「君が跳んだ 水たまりへと」 5 00:00:23,023 --> 00:00:26,994 ♬「街の翳が」 6 00:00:26,994 --> 00:00:31,665 ♬「雪崩れてゆくよ」 7 00:00:31,665 --> 00:00:36,136 ♬「手のひらの上に」 8 00:00:36,136 --> 00:00:40,507 ♬「太陽を乗せて」 9 00:00:40,507 --> 00:00:51,151 ♬「心の暗がり照らし出しておくれ」 10 00:00:51,151 --> 00:00:55,856 ♬「Dreaming Girl Dreaming Girl」 11 00:00:55,856 --> 00:01:00,093 ♬「雨上がりの少女」 12 00:01:00,093 --> 00:01:03,964 ♬「Dreaming Girl 君と」 13 00:01:03,964 --> 00:01:08,468 ♬「めぐり逢えた」 14 00:01:08,468 --> 00:01:12,639 ♬「素敵な奇跡」 15 00:01:12,639 --> 00:01:19,146 ♬「Dreaming Girl」 16 00:01:24,651 --> 00:01:29,957 (リキ)<全くもって クソ面白くねえ日が やって参りました> 17 00:01:32,526 --> 00:01:35,996 ねえ ねえ ねえ どっちがいい? どっちがいい? 18 00:01:35,996 --> 00:01:39,833 (薫乃)あ~ やっぱり こっちの方が 華やかで いいんじゃないかしらねえ? 19 00:01:39,833 --> 00:01:43,136 (優)駄目 駄目! 白だよ。 定番でしょうが…。 20 00:01:43,136 --> 00:01:45,505 (桃子)はい! こんなもんで どうでしょうか? 21 00:01:45,505 --> 00:01:50,143 あ~ でも ちょっと 寂しすぎるんじゃ ないかしらねえ? うららさん。 22 00:01:50,143 --> 00:01:53,046 (うらら)んだない。 もうちょこっと 赤いの 入れた方がない…。 23 00:01:53,046 --> 00:01:56,917 あ~ それじゃあ まあちゃんのお料理が 映えませんから。 ねえ? 24 00:01:56,917 --> 00:01:59,353 ねえ! あなたたち 今日はね➡ 25 00:01:59,353 --> 00:02:02,956 あんまり イチャイチャしないでね。 あら どうしてですか? お母様。 26 00:02:02,956 --> 00:02:04,891 恥ずかしいからに 決まってるでしょう。 27 00:02:04,891 --> 00:02:09,296 恥ずかしくなんかありませんよ。 ねえ まあちゃん。ねえ 桃ちゃん。 28 00:02:09,296 --> 00:02:11,331 いいじゃない おばあちゃん。 29 00:02:11,331 --> 00:02:14,167 「仲よきことは美しきかな」って 言うじゃない。 30 00:02:14,167 --> 00:02:16,169 (2人)ねえ~。 (優)そうそう そうそう。 31 00:02:20,641 --> 00:02:24,811 (恭子)先生 いいですよ。 あと 私 やりますから…。 32 00:02:24,811 --> 00:02:26,747 (あづさ)そう? どうぞ どうぞ。 33 00:02:26,747 --> 00:02:30,117 一大事じゃないですか。 うん…。 34 00:02:30,117 --> 00:02:32,986 緊張します? う~ん 少しね…。 35 00:02:32,986 --> 00:02:38,859 着物 着ちゃったりして…。 やだ~ ふだん着よ。 平常心。 フフフ。 36 00:02:38,859 --> 00:02:59,012 ♬~ 37 00:02:59,012 --> 00:03:02,616 (達也)♬「若いと 誰もが… 心配…」 38 00:03:02,616 --> 00:03:04,951 <悔しいけど お美しい。➡ 39 00:03:04,951 --> 00:03:08,288 とうとう あいつのものに なっちまうなんて…> 40 00:03:08,288 --> 00:03:10,323 準備できた? 完璧! 41 00:03:10,323 --> 00:03:12,459 (うらら)ばっちし! (達也)いいんじゃない? 42 00:03:12,459 --> 00:03:15,796 (薫乃)来るなら来い! (優)自信作!(桃子)あとは敵のみ! 43 00:03:15,796 --> 00:03:19,366 2時だったわよね。 (優)おい もう来るぞ。 44 00:03:19,366 --> 00:03:23,336 私は 5分遅れと読むわね。 私は 10分遅れ。 45 00:03:23,336 --> 00:03:26,473 どうして? (薫乃)人の家を訪ねる時はね➡ 46 00:03:26,473 --> 00:03:29,109 少し遅れるのが礼儀だって言うのよ。 47 00:03:29,109 --> 00:03:32,012 早く行き過ぎて 用意ができてないと 困るでしょう? 48 00:03:32,012 --> 00:03:34,915 へえ~ そうなんだ! 俺さ 時間までに行くのが礼儀だと思ってたよ。 49 00:03:34,915 --> 00:03:36,850 やめなさい。 私も…。 50 00:03:36,850 --> 00:03:41,655 私はない 敵は やっぱし ひと味 違うぞっていうところを➡ 51 00:03:41,655 --> 00:03:44,491 見せっぺと思って 遅れてくると思ってんだ。 52 00:03:44,491 --> 00:03:48,495 敵 敵って言わないの! もう…。 (笑い声) 53 00:03:51,665 --> 00:03:53,600 (純一郎)もう いいじゃん。 行こうよ! 54 00:03:53,600 --> 00:03:57,471 (泰明)いや… もう少しだ。 はあ…。 55 00:03:57,471 --> 00:04:00,273 (裕子)谷中の犬猫病院って言うから どんなかと思ったけど➡ 56 00:04:00,273 --> 00:04:02,209 結構 こぎれいにしてるわねえ…。 57 00:04:02,209 --> 00:04:04,945 (純一郎)犬猫病院? 動物病院でしょう? 58 00:04:04,945 --> 00:04:09,282 (裕子)おんなじじゃないの。 へえ~ こっちが 住まいなわけね。 59 00:04:09,282 --> 00:04:13,086 まあ 築30年は たってるわねえ。 やめろよ! 60 00:04:13,086 --> 00:04:17,924 建物は ろくなもんじゃないけど 40~50坪は ありそうねえ。➡ 61 00:04:17,924 --> 00:04:24,464 坪 どれくらいかしら? この辺り。 お母さん! 62 00:04:24,464 --> 00:04:26,466 うん! 63 00:04:30,804 --> 00:04:34,975 (鳩時計の時報) あっ…。 64 00:04:34,975 --> 00:04:38,278 (チャイム) 65 00:04:41,114 --> 00:04:44,317 は~い!(あづさ)のぞみ。 うん? 66 00:04:45,952 --> 00:04:50,857 あんた 大きいわねえ。 何? 今更…。 67 00:04:50,857 --> 00:05:02,469 ♬~ 68 00:05:02,469 --> 00:05:05,305 お待たせしました。 69 00:05:05,305 --> 00:05:08,808 おう。 さあ どうぞ。 70 00:05:13,947 --> 00:05:16,283 ようこそ いらっしゃいました。 71 00:05:16,283 --> 00:05:19,786 まあ まあ… のぞみさん そんな 堅苦しくなさらないで… ねっ? 72 00:05:19,786 --> 00:05:23,623 今日は 顔合わせ… 顔合わせるだけですから。はい。 73 00:05:23,623 --> 00:05:28,295 (裕子)まあ 今日は 一段と おきれいねえ。 さすが 何 着ても 映えるわ。 74 00:05:28,295 --> 00:05:30,330 ⚟あっ どうぞ。 75 00:05:30,330 --> 00:05:32,465 さぞ おきれいな お母様なんでしょうね。 76 00:05:32,465 --> 00:05:35,969 お目にかかるのを 楽しみにして来ましたのよ フフフ…。 77 00:05:35,969 --> 00:05:40,307 まあ… いらっしゃいませ。 あっ どうも。 78 00:05:40,307 --> 00:05:44,311 <何でえ 何でえ! みんな はしゃぎやがって!> 79 00:05:45,979 --> 00:05:51,484 突然 お邪魔いたしまして 本当に申し訳ありません。 80 00:05:51,484 --> 00:05:55,989 いいえ こちらこそ。 わざわざ おいでいただいて すみません。 81 00:06:00,060 --> 00:06:03,263 (笑い声) 82 00:06:03,263 --> 00:06:08,435 まあ その… こういう席は お互い 慣れませんなあ… ハハハ。 83 00:06:08,435 --> 00:06:11,338 だったら お母様。 もう いっそ ざっくばらんに いきません? 84 00:06:11,338 --> 00:06:14,074 はい。 こちらは その方が…。 (裕子)そうでしょう?➡ 85 00:06:14,074 --> 00:06:17,944 もう決まりきった ご挨拶しても つまりませんものねえ。 86 00:06:17,944 --> 00:06:20,947 じゃあ 純一郎 あなたから 私たちの紹介しなさい。 87 00:06:20,947 --> 00:06:23,450 えっ 俺? そう。 88 00:06:23,450 --> 00:06:26,786 で そちら様は のぞみさんに 紹介していただく…。➡ 89 00:06:26,786 --> 00:06:30,090 本人同士ってことでいかがです? 助かります。 ねっ? 90 00:06:30,090 --> 00:06:32,792 あっ はい。 お願いします。 91 00:06:32,792 --> 00:06:36,296 じゃあ あの…。 92 00:06:36,296 --> 00:06:42,168 じゃあ 紹介します。 父の泰明です。 93 00:06:42,168 --> 00:06:47,474 横浜で 貿易商社を経営しています。 隣が 母です。 94 00:06:47,474 --> 00:06:52,345 裕子です。 無職… あっ というか… 主婦です。 95 00:06:52,345 --> 00:06:55,215 …で 僕が純一郎です。➡ 96 00:06:55,215 --> 00:07:00,053 皆さん ご存じかと思いますが 双葉証券の新宿支店に勤務しています。 97 00:07:00,053 --> 00:07:04,591 のぞみさんより2つ上で 26です。 98 00:07:04,591 --> 00:07:10,764 長男っていうか 一人息子です。 じゃあ!はい。 99 00:07:10,764 --> 00:07:12,799 じゃあ あの 私の方…。 100 00:07:12,799 --> 00:07:18,071 え~ 母の あづさです。 表の動物病院で医院長をしています。 101 00:07:18,071 --> 00:07:20,940 それから 弟の達也です。 102 00:07:20,940 --> 00:07:23,276 今は予備校に通っています。 103 00:07:23,276 --> 00:07:27,614 それから 父方の祖母の 薫乃です。 104 00:07:27,614 --> 00:07:31,484 母は 病院がありますので 家のことは 祖母がやっております。 105 00:07:31,484 --> 00:07:35,955 それから 母方の祖母の うららです。 106 00:07:35,955 --> 00:07:41,628 今年の春に 祖父が亡くなりましたので 先月 東京に出てきたばかりです。 107 00:07:41,628 --> 00:07:46,499 あと… 後ろにおりますのが 叔父の優と 叔母の桃子です。 108 00:07:46,499 --> 00:07:50,637 初めまして。 町内で レストランを経営しております。 109 00:07:50,637 --> 00:07:54,307 最後に 私… のぞみです。 え~っと…➡ 110 00:07:54,307 --> 00:07:59,012 純一郎さんの大学の後輩です。 よろしく お願いします。 111 00:08:01,915 --> 00:08:04,818 ところで のぞみさん。 会社 お辞めになったって➡ 112 00:08:04,818 --> 00:08:07,587 聞いたんですけど 本当? はい。 113 00:08:07,587 --> 00:08:09,923 結婚のためかと思ったら 違うんですってね。 114 00:08:09,923 --> 00:08:14,260 辞めさせられたんですって? (純一郎)ああ… 今は いいじゃない。 115 00:08:14,260 --> 00:08:17,597 (裕子)いいじゃない 聞いたって…。 だって ざっくばらんにって お母様も。 116 00:08:17,597 --> 00:08:21,067 (泰明)最初の話題じゃないだろう。 (裕子)あら? どうして? 117 00:08:21,067 --> 00:08:24,604 (優)え~っと じゃあ まず➡ 118 00:08:24,604 --> 00:08:27,640 お母様の 「ざっくばらん」という お申し出に従いまして➡ 119 00:08:27,640 --> 00:08:31,478 あの… とりあえず乾杯ということで…。 はい。 120 00:08:31,478 --> 00:08:35,248 (優)いいから座ってなさいよ。 今日はね プロに任せなさいって。 121 00:08:35,248 --> 00:08:39,953 は~い。 さてと… じゃあ そちらから。 122 00:08:39,953 --> 00:08:42,956 どうも。 じゃあ これは あの… 叔父様が? 123 00:08:42,956 --> 00:08:48,094 ええ あの… みんなで 何を出そうか 何を召し上がっていただこうかって➡ 124 00:08:48,094 --> 00:08:52,632 さんざん悩んでたもんで だったら 俺に任せろっていうことで…。 125 00:08:52,632 --> 00:08:57,971 そうですか… よかった…。 何が? 126 00:08:57,971 --> 00:09:01,741 だって お仕事してて こんな お料理のできるお母様だったら➡ 127 00:09:01,741 --> 00:09:04,043 勝ち目ありませんもの… アハハハ…。 128 00:09:04,043 --> 00:09:06,946 (純一郎)「勝ち目」ってさ… 勝ち負けの問題じゃないじゃない。 129 00:09:06,946 --> 00:09:09,416 (裕子)お母さん ず~っと 主婦一本やりなのよ。 130 00:09:09,416 --> 00:09:13,053 それで お料理も負けたんじゃ 惨めだわ。 131 00:09:13,053 --> 00:09:15,121 いいじゃ ありませんか。 132 00:09:15,121 --> 00:09:19,926 女はね 人と張り合うことで 生命力 保ってんですよ。 ねえ…? 133 00:09:19,926 --> 00:09:23,696 すいませんねえ 何か…。 いつもはね もうちょっと 気取ってんですけどね。 134 00:09:23,696 --> 00:09:26,266 いいえ。 楽しいです。 135 00:09:26,266 --> 00:09:29,068 (裕子)でも お母様 お偉いわ。 はっ? 136 00:09:29,068 --> 00:09:32,772 女手一つで お子様2人を お育てになったんでしょう? 137 00:09:32,772 --> 00:09:36,076 はい。 正直言って大変でした。 138 00:09:36,076 --> 00:09:38,611 (裕子)そうでしょうね。 私なんか 本当➡ 139 00:09:38,611 --> 00:09:41,514 主人を立てることしか 能がありませんから…。 140 00:09:41,514 --> 00:09:43,483 どこが 立ててるんだよ? 141 00:09:43,483 --> 00:09:47,954 とても とても そんな 自分で働いて お金 稼ぐなんてまね できませんわ。➡ 142 00:09:47,954 --> 00:09:50,857 口で言うのと やるのとじゃ 大違いですもんねえ。 143 00:09:50,857 --> 00:09:53,827 いいえ。 ただ 必死でした。 144 00:09:53,827 --> 00:09:56,963 私だって この子のためだったら もう 何だってします。 145 00:09:56,963 --> 00:10:00,834 鬼にだってなりますわ。 アハハハ…。 146 00:10:00,834 --> 00:10:04,704 じゃあ あの… ビールも そろいましたんで➡ 147 00:10:04,704 --> 00:10:07,474 あの… お父さん ひと言 お願いします。 148 00:10:07,474 --> 00:10:14,814 はあ…。 それじゃ え~…➡ 149 00:10:14,814 --> 00:10:19,652 今後とも よろしくお願いします。 150 00:10:19,652 --> 00:10:22,322 どうしたんだ? 151 00:10:22,322 --> 00:10:26,125 あの~ もう お分かりだと 思いますけれども…➡ 152 00:10:26,125 --> 00:10:30,964 私 ざっくばらんな性格なんです。 それは分かったからさ 早くしろよ。 153 00:10:30,964 --> 00:10:35,135 ですから ざっくばらんに 言わせていただきたいんですが➡ 154 00:10:35,135 --> 00:10:39,339 お父様は… 現在 どちらに? 155 00:10:39,339 --> 00:10:43,009 少しは 聞いております この子から。 156 00:10:43,009 --> 00:10:48,515 20年前に おうちを 出ていかれたとか…。はい。 157 00:10:48,515 --> 00:10:52,018 でも その後 連絡があったのか なかったのか…➡ 158 00:10:52,018 --> 00:10:54,521 何も聞いてないって言うんです。 159 00:10:54,521 --> 00:11:00,093 それ あの… 気にならないって言ったら ウソになりますよねえ。はい。 160 00:11:00,093 --> 00:11:02,028 (純一郎)やめろよ。 あとで いいじゃないかよ。 161 00:11:02,028 --> 00:11:05,899 (裕子)先に聞きたいの。 だって 気になりながら乾杯したんじゃ➡ 162 00:11:05,899 --> 00:11:09,469 心から乾杯できないでしょう。 その方が 失礼じゃないの。➡ 163 00:11:09,469 --> 00:11:11,804 お母さん ざっくばらんな性格だから…。 164 00:11:11,804 --> 00:11:14,474 そのさ 「ざっくばらん」ってのは よく分かったから…。 165 00:11:14,474 --> 00:11:17,110 だってねえ お母様。 お分かりになりますでしょう? 166 00:11:17,110 --> 00:11:20,980 大事に育てた子供が 結婚する相手なんです。 167 00:11:20,980 --> 00:11:23,650 どんなことでも知っておきたいんですよ。 168 00:11:23,650 --> 00:11:27,320 とてもよく分かります。 私が 反対の立場だったら➡ 169 00:11:27,320 --> 00:11:30,123 頭ごなしに 反対してたかもしれません。 170 00:11:30,123 --> 00:11:32,492 それを わざわざ ここまで お運びいただいて➡ 171 00:11:32,492 --> 00:11:35,395 とても感謝しております。 ありがとうございます。 172 00:11:35,395 --> 00:11:38,364 いえ そんな… お礼なんて 言わないでください。 173 00:11:38,364 --> 00:11:42,135 私 本当に あの いじめるつもりなんか ないんです。 174 00:11:42,135 --> 00:11:44,504 ただ 本当に いいお嬢さんだから➡ 175 00:11:44,504 --> 00:11:48,675 安心して 心から 2人を 祝ってやりたいんです。➡ 176 00:11:48,675 --> 00:11:51,711 隠し事があったんじゃ うまくいきません。 177 00:11:51,711 --> 00:11:54,547 私ね… 子供の頃から この人に➡ 178 00:11:54,547 --> 00:11:59,152 「怒らないから 隠し事だけはするな」って 言って 育てたんです。 179 00:11:59,152 --> 00:12:01,955 隠し事しないなんて できるわけないじゃないかよ。 180 00:12:01,955 --> 00:12:05,458 そんなことは 百も承知ですよ。 でもね いざって時に➡ 181 00:12:05,458 --> 00:12:09,329 聞いてくれる家族がいるってことが 大事だと思うから 言ってるんじゃないの。 182 00:12:09,329 --> 00:12:13,633 うちも 「ウソだけはつくな」って言って 育ててきました。 183 00:12:13,633 --> 00:12:18,304 (裕子)そうですか。 人は どうしても ウソをつきます。 184 00:12:18,304 --> 00:12:21,975 でも 「ウソなんか つかなくていいんだよ」 って言ってやりたかったんです。 185 00:12:21,975 --> 00:12:25,478 (裕子)まあ~ 私たち 気が合うんじゃありません? フフフ。 186 00:12:25,478 --> 00:12:30,817 私が… ウソをつく苦しさを 一番 知ってますから。 187 00:12:30,817 --> 00:12:35,321 あの… 「一番 知ってる」って おっしゃるのは…? 188 00:12:35,321 --> 00:12:44,631 ♬~ 189 00:12:48,868 --> 00:12:51,871 (サチ)すみませ~ん。 190 00:12:51,871 --> 00:12:57,343 あの~ この辺に南田さんってうち ないかしら? 191 00:12:57,343 --> 00:12:59,946 (真紀)目の前ですよ。 あら! 192 00:12:59,946 --> 00:13:03,449 あら まあ~ 本当だ! あなた お知り合い? 193 00:13:03,449 --> 00:13:05,952 ええ まあ…。 じゃあ のぞみさんのお友達? 194 00:13:05,952 --> 00:13:08,788 いいえ。 違うの?私 達也君の…。 195 00:13:08,788 --> 00:13:13,092 達也君? あっ… あ~ お兄さんね? 196 00:13:13,092 --> 00:13:20,967 違います。 弟です。 アハハハ…。 あっ そうそう。 弟さんだ。 197 00:13:20,967 --> 00:13:24,470 私… 好きなんです。 えっ? 198 00:13:24,470 --> 00:13:28,808 彼が… 達也君が…。 ああ そう…。 199 00:13:28,808 --> 00:13:33,479 嫌がられてるけど 好きなんです。 そんなに いい人なの? 200 00:13:33,479 --> 00:13:37,317 はい。 女って 一度好きになると➡ 201 00:13:37,317 --> 00:13:40,353 ほかの人には 目が向けられないものなんですねえ…。 202 00:13:40,353 --> 00:13:44,657 そういうのねえ 錯覚って言うのよ。 203 00:13:44,657 --> 00:13:49,829 そんな!あなたね 一度 自分に 自信を持ってごらんなさい。 204 00:13:49,829 --> 00:13:54,500 そうしたら 世の中には いい男が いっぱい…! 205 00:13:54,500 --> 00:13:56,436 まあ いいわ。 206 00:13:56,436 --> 00:13:58,838 あの~…。えっ? どなたなんですか? 207 00:13:58,838 --> 00:14:02,275 私? 208 00:14:02,275 --> 00:14:05,778 のぞみさん 会社 辞めたの 知ってる? いいえ。 209 00:14:05,778 --> 00:14:09,649 辞めたのよ~。 それでね うちの会社 受けに来たの。 210 00:14:09,649 --> 00:14:14,287 それで まあ 何て言うのかしらね… 信用調査って言うのかしら? 211 00:14:14,287 --> 00:14:18,091 どんなお宅の人か 調べに来たってわけ。 はあ…。 212 00:14:18,091 --> 00:14:23,796 ねえ 協力して。 こういうことはねえ 外の人に聞くのが 一番なの。 213 00:14:23,796 --> 00:14:29,302 私… 達也君のことしか 興味ありませんから。 214 00:14:29,302 --> 00:14:31,971 あら…。 215 00:14:31,971 --> 00:14:37,310 <何やら不穏な動きです。➡ 216 00:14:37,310 --> 00:14:42,515 けど うちの中は それどころでは ありませんでした> 217 00:14:46,986 --> 00:14:52,992 私… この20年間 子供たちに ウソをついてきました。