1 00:00:01,935 --> 00:00:19,353 ♬~ 2 00:00:19,353 --> 00:00:28,061 ♬「君が跳んだ 水たまりへと」 3 00:00:28,061 --> 00:00:32,366 ♬「街の翳が」 4 00:00:32,366 --> 00:00:36,703 ♬「雪崩れてゆくよ」 5 00:00:36,703 --> 00:00:40,574 ♬「手のひらの上に」 6 00:00:40,574 --> 00:00:45,379 ♬「太陽を乗せて」 7 00:00:45,379 --> 00:00:56,023 ♬「心の暗がり照らし出しておくれ」 8 00:00:56,023 --> 00:01:00,661 ♬「Dreaming Girl Dreaming Girl」 9 00:01:00,661 --> 00:01:05,132 ♬「雨上がりの少女」 10 00:01:05,132 --> 00:01:09,002 ♬「Dreaming Girl 君と」 11 00:01:09,002 --> 00:01:13,340 ♬「めぐり逢えた」 12 00:01:13,340 --> 00:01:17,844 ♬「素敵な奇跡」 13 00:01:17,844 --> 00:01:24,051 ♬「Dreaming Girl」 14 00:01:25,585 --> 00:01:30,424 (大樹)俺… 本当は やったんだ。➡ 15 00:01:30,424 --> 00:01:32,693 刑務所に行くのが嫌で 「やってない」って言ったら➡ 16 00:01:32,693 --> 00:01:35,729 先生 信じてくれたから そのまま ウソついたけど➡ 17 00:01:35,729 --> 00:01:41,034 本当は… 俺が殺したんだ…。 18 00:01:41,034 --> 00:01:43,870 どうして 無罪になんかしたんだよ…。 19 00:01:43,870 --> 00:01:45,806 どうしてくれるんだよ? 20 00:01:45,806 --> 00:01:49,743 俺 これから 一生 ウソついていかなきゃならないんだぜ!? 21 00:01:49,743 --> 00:01:51,745 どうしてくれるんだよ! 22 00:01:51,745 --> 00:01:54,881 (星野)やめろ… 落ち着け! 23 00:01:54,881 --> 00:01:57,384 (大樹)だって! ああっ! 24 00:01:59,052 --> 00:02:01,054 (のぞみ)赤松さん! 25 00:02:03,323 --> 00:02:07,627 腕… 腕…! (赤松)構うな! 26 00:02:17,337 --> 00:02:22,042 大樹… 大丈夫か? 27 00:02:25,212 --> 00:02:29,016 ごめんなさい… ごめんなさい! 28 00:02:29,016 --> 00:02:32,886 ごめんなさい… 俺が悪いんです! 29 00:02:32,886 --> 00:02:35,689 俺が バカだったんです! 30 00:02:35,689 --> 00:02:42,162 でも… でも 無罪だって言われて みんなが喜んで…➡ 31 00:02:42,162 --> 00:02:45,365 怖くなったんです…。 32 00:02:45,365 --> 00:02:52,372 怖いんだ! 怖くて… どうしたらいいか分からないんだよ! 33 00:03:06,319 --> 00:03:08,255 帰ってくれないか…。 34 00:03:08,255 --> 00:03:10,190 いや しかし…。 でも…。(星野)先生…。 35 00:03:10,190 --> 00:03:16,963 いや… 大樹と 話がしたい。 36 00:03:16,963 --> 00:03:18,965 帰ってくれ。 37 00:03:34,681 --> 00:03:37,984 星野さん…。 うん? 38 00:03:40,554 --> 00:03:45,325 俺も 記者やってた時 あの事件 追いかけてたから…。 39 00:03:45,325 --> 00:03:48,228 正直 ショック大きいよ。 40 00:03:48,228 --> 00:03:52,232 星野さんも 冤罪だって 思ってたんですよね? 41 00:03:54,034 --> 00:03:57,904 裁判 見てきた時は 証拠不十分だったからな。 42 00:03:57,904 --> 00:04:01,108 ええ…。 43 00:04:01,108 --> 00:04:04,311 赤松さん どうするのかしら? 44 00:04:05,946 --> 00:04:07,948 何も できないよ。 45 00:04:09,649 --> 00:04:14,121 弁護人は 被告人の無罪を 勝ち取るためだけにしか働けないんだ。 46 00:04:14,121 --> 00:04:19,326 それはそうだけど でも そのことで 大樹君は苦しんでるのよ。 47 00:04:19,326 --> 00:04:21,995 じゃあ 有罪になった方が よかったの? 48 00:04:21,995 --> 00:04:23,997 それは…。 49 00:04:30,337 --> 00:04:35,208 気になるけど そろそろ行くよ。 最終の切符 取ってあるんだ。 50 00:04:35,208 --> 00:04:38,011 実家? うん。 51 00:04:38,011 --> 00:04:42,849 何年かぶりに顔出すって電話したのに すっぽかすわけ いかないからな…。 52 00:04:42,849 --> 00:04:46,686 気を付けて。 じゃ このこと 誰にも…。 53 00:04:46,686 --> 00:04:49,689 はい。 じゃあ。 54 00:04:58,031 --> 00:05:03,837  回想 (赤松)帰ってくれないか…。 大樹と 話がしたい。 55 00:05:12,979 --> 00:05:15,315 ⚟(戸が開く音) ⚟ただいま~。 56 00:05:15,315 --> 00:05:18,985 (薫乃)あっ のぞみ。 赤松さん 大変だったんですって? 57 00:05:18,985 --> 00:05:21,888 (優)大丈夫かよ? ケガしたんだって? 58 00:05:21,888 --> 00:05:24,124 達也! しゃべっちゃったの? 59 00:05:24,124 --> 00:05:26,827 (達也)いや だって みんな 赤松さん 知ってんだからさ。 60 00:05:26,827 --> 00:05:29,496 言っちゃいけないって 言ったでしょう? 61 00:05:29,496 --> 00:05:32,399 このことが 人に知れたら 大変なことになるのよ? 62 00:05:32,399 --> 00:05:35,001 (あづさ)誰にも言わないわよ。 (優)ああ 言わないよ。 63 00:05:35,001 --> 00:05:37,003 本当よ!? 本当に言っちゃ駄目よ? 64 00:05:37,003 --> 00:05:40,674 人の一生が懸かってるって言っても 大げさじゃないんだから。 65 00:05:40,674 --> 00:05:43,710 (桃子)でも… 赤松さん 心配だよねえ。 66 00:05:43,710 --> 00:05:48,014 どうなるの? 責任を問われることになるの? 67 00:05:48,014 --> 00:05:53,687 それはないわ。 被告人の言い分を信じて 守ってあげられるのは弁護士だけだから。 68 00:05:53,687 --> 00:05:58,024 赤松さんは 弁護士として その責任を果たしたのよ。 69 00:05:58,024 --> 00:06:01,461 うん。 確かに 無罪にしたってことは➡ 70 00:06:01,461 --> 00:06:04,497 弁護士として 腕がいいってことだもんな…。 71 00:06:04,497 --> 00:06:08,969 でもさ 赤松さん 言ってたんだろ?➡ 72 00:06:08,969 --> 00:06:12,472 「弁護士の仕事は 人の心を救うことだ」って。 73 00:06:12,472 --> 00:06:14,975 (桃子)う~ん やってないんだったら ともかく➡ 74 00:06:14,975 --> 00:06:17,310 もし本当にやってるんだとしたら➡ 75 00:06:17,310 --> 00:06:20,981 罪を償わせることが その子を 救うってことかもしれない。 76 00:06:20,981 --> 00:06:25,852 ねっ? まあちゃん。 う~ん つらいとこだよなあ…。 77 00:06:25,852 --> 00:06:29,122 でも 大丈夫。 赤松さんは弁護士として➡ 78 00:06:29,122 --> 00:06:34,327 当然の職務を果たしただけなんだから。 大丈夫… 大丈夫よ。 79 00:06:35,896 --> 00:06:42,135 (大樹)信じてもらったの 先生が初めてだったんだ。 80 00:06:42,135 --> 00:06:47,007 あの時 ばあちゃんに すげえ怒られて…➡ 81 00:06:47,007 --> 00:06:51,811 俺 カッとなって あんなことになって…。 82 00:06:51,811 --> 00:06:57,017 俺が 殺す気なかったって言っても 誰も 信じてくれなかった。 83 00:06:57,017 --> 00:06:59,352 どう言っても 駄目だった…。 84 00:06:59,352 --> 00:07:04,190 だから… どうせ信じてくれないならと思って➡ 85 00:07:04,190 --> 00:07:07,794 ヤケクソになって ウソをついたんだ。 86 00:07:07,794 --> 00:07:12,299 そしたら… 先生 「分かった」って言った。 87 00:07:12,299 --> 00:07:14,968 「全力を尽くすから 任せろ」って言った。 88 00:07:14,968 --> 00:07:20,640 俺 うれしかった… すげえ うれしかった! 89 00:07:20,640 --> 00:07:25,645 だから… ウソだって言えなくなったんだ。 90 00:07:27,514 --> 00:07:30,317 本当に無罪になるなんて 思わなかった。 91 00:07:30,317 --> 00:07:35,522 だから 無罪だって言われて… 怖くて たまらなくなったんだ。 92 00:07:40,660 --> 00:07:45,966 これから… どうする? 93 00:07:50,670 --> 00:07:55,508 一つは… 「ウソをついていました」と 検事さんに言って➡ 94 00:07:55,508 --> 00:07:58,545 もう一度 裁判をやり直してもらう。➡ 95 00:07:58,545 --> 00:08:07,087 もう一つは このまま ウソをつき通して 自分の心と闘う。 96 00:08:07,087 --> 00:08:09,155 どっちも嫌だ…。 97 00:08:09,155 --> 00:08:11,157 どっちかしかない。 98 00:08:12,959 --> 00:08:18,465 嫌だよ… 分かんないよ…。 99 00:08:18,465 --> 00:08:20,967 先生 決めてくれよ。 100 00:08:23,636 --> 00:08:26,339 俺が決めることじゃない。 101 00:08:29,309 --> 00:08:34,114 しかし… どっちにしても…➡ 102 00:08:34,114 --> 00:08:38,952 君が望むなら 俺は最後まで 力を尽くすつもりだ。 103 00:08:38,952 --> 00:08:41,254 (大樹)口先だけで言うなよ! 104 00:08:43,123 --> 00:08:46,993 弁護士なんて 結局 裁判に勝てばいいんだな…。 105 00:08:46,993 --> 00:08:50,330 なにが 「俺が決めることじゃない」だよ。 106 00:08:50,330 --> 00:08:54,034 俺は どうしたらいいか分からないから ここへ来たんじゃないか! 107 00:08:59,939 --> 00:09:02,442 もういいよ…。 108 00:09:02,442 --> 00:09:04,377 待て! 何だよ!? 109 00:09:04,377 --> 00:09:07,614 もう 先生の力なんか借りねえよ! 110 00:09:07,614 --> 00:09:32,639 ♬~ 111 00:09:32,639 --> 00:09:36,976 (リキ)<どんな仕事でも 痛手を負うことはあります。➡ 112 00:09:36,976 --> 00:09:44,317 しかし この傷… あまりに あまりに 深いようです> 113 00:09:44,317 --> 00:09:56,996 ♬~ 114 00:09:56,996 --> 00:10:02,669 弁護士っていう仕事は 人の心を救う仕事だっていうのを知った。 115 00:10:02,669 --> 00:10:06,005 その時 俺は 初めて 弁護士になった。 116 00:10:06,005 --> 00:10:10,009 でも 無罪だって言われて みんなが喜んで…➡ 117 00:10:10,009 --> 00:10:12,345 怖くなったんです…。 118 00:10:12,345 --> 00:10:17,050 弁護人は 被告人の無罪を 勝ち取るためだけにしか働けないんだ。 119 00:10:19,018 --> 00:10:21,321 (ため息) 120 00:10:39,038 --> 00:10:41,708 ああ おいしい…。 121 00:10:41,708 --> 00:10:44,611 (足音) 122 00:10:44,611 --> 00:10:48,181 (あづさ)おはよう。お母さん。 早いじゃない。 123 00:10:48,181 --> 00:10:51,084 ああ… ちょっと目が覚めちゃって。 そう…。 124 00:10:51,084 --> 00:10:53,553 あっ コーヒー いれようか? 125 00:10:53,553 --> 00:10:56,356 うん お願い…。 はい。 126 00:10:58,191 --> 00:11:00,693 (ため息) 127 00:11:06,332 --> 00:11:10,203 はい どうぞ。 ありがとう。 128 00:11:10,203 --> 00:11:13,506 娘に いれてもらうコーヒーが一番。 129 00:11:16,009 --> 00:11:18,678 ああ… 最高。 130 00:11:18,678 --> 00:11:21,347 一番なんて言ったら 薫乃ちゃん 怒るわよ。 131 00:11:21,347 --> 00:11:24,684 (あづさ)フフッ たまには 怒らせてあげた方がいいのよ。 132 00:11:24,684 --> 00:11:27,020 え~? (足音) 133 00:11:27,020 --> 00:11:28,955 あっ 桃子さん。 134 00:11:28,955 --> 00:11:32,158 うわっ びっくりした~。 フフッ どうしたの? 135 00:11:32,158 --> 00:11:35,061 桃子さんこそ どうしたの? う~ん 何かね➡ 136 00:11:35,061 --> 00:11:39,032 この2~3日 熱っぽくて すんごく のどが渇くのよ。 137 00:11:39,032 --> 00:11:41,534 あら 風邪? だと思う。 138 00:11:41,534 --> 00:11:44,571 ほら 屋台ってさ あれ 冷えるじゃない? 139 00:11:44,571 --> 00:11:47,707 あっ まあちゃんに このこと言わないで。 心配するから。 140 00:11:47,707 --> 00:11:51,044 うん… 気を付けてよ。 うん。 ありがとう。 141 00:11:51,044 --> 00:11:53,046 じゃ 私 もう 一寝入りするから。 142 00:11:53,046 --> 00:11:55,915 お大事にね。 うん。 ありがとう。 143 00:11:55,915 --> 00:11:57,917 大丈夫かな? 144 00:11:57,917 --> 00:12:01,988 う~ん 頑張ってるもんねえ。 うん…。 145 00:12:01,988 --> 00:12:05,325 大丈夫かしらね? うん? 146 00:12:05,325 --> 00:12:10,496 ああ 赤松さん…。 ケガ… してるんでしょう?➡ 147 00:12:10,496 --> 00:12:15,134 いや 変な あれじゃなくて 心配なのよ 友達として…。 148 00:12:15,134 --> 00:12:19,973 ああ… 私だって心配よ。 先輩として大切な人だもの。 149 00:12:19,973 --> 00:12:24,877 何 ムキになってんの? 別に ムキになんて なってないわよ。 150 00:12:24,877 --> 00:12:30,516 あっ 変な子…。 あっ アハハ… どうせ 私は変ですよ。 151 00:12:30,516 --> 00:12:32,719 アハハ…。 152 00:12:38,024 --> 00:12:40,860 どうしたんだ? 2人そろって。 153 00:12:40,860 --> 00:12:44,697 お見舞いに来たんです。 手を ケガされてたので…。 154 00:12:44,697 --> 00:12:48,368 ああ…。 あ… お仕事ですか? 155 00:12:48,368 --> 00:12:53,873 うん? 今 本人に会ってきた。 156 00:12:53,873 --> 00:12:58,745 あの… 裁判の方 どうなったのか 聞いてもいいですか? 157 00:12:58,745 --> 00:13:03,116 今日 検察側が上告してきたよ。 158 00:13:03,116 --> 00:13:07,320 そうですか…。 (赤松)ああ。 159 00:13:07,320 --> 00:13:12,125 あの… これから どうなるんですか? 160 00:13:12,125 --> 00:13:15,662 分からん…。 161 00:13:15,662 --> 00:13:21,000 まあ 恐らく もう ウソをつき通すことは できんだろうなあ。 162 00:13:21,000 --> 00:13:26,339 最高裁では 高裁と同じ判断は出んだろう。 163 00:13:26,339 --> 00:13:30,143 また 裁判が続くんですね…。 164 00:13:30,143 --> 00:13:36,916 うん? いや… しかし 俺は もう 続けることはできんよ。 165 00:13:36,916 --> 00:13:38,885 えっ? 166 00:13:38,885 --> 00:13:42,188 本人が 正式に解任してきた。 167 00:13:46,592 --> 00:13:52,098 もう ウソをつき続けることは 嫌だそうだ…。 168 00:13:55,301 --> 00:13:57,537 あっ…。 あっ 大丈夫ですか? 169 00:13:57,537 --> 00:14:00,440 うん? うん…。 お医者には診せたの? 170 00:14:00,440 --> 00:14:03,810 いや…。 傷 深いの? 出血は? 171 00:14:03,810 --> 00:14:07,313 えっ? ヘヘッ… いや~ どうってことないよ。 172 00:14:07,313 --> 00:14:13,986 まあ もともとさ 血の気が多い方だからさ ハハハ…。 173 00:14:13,986 --> 00:14:16,989 はあ…。 174 00:14:16,989 --> 00:14:20,860 帰ってくれないか? えっ? 175 00:14:20,860 --> 00:14:25,998 正直言って… ちょっと くたびれてる。 176 00:14:25,998 --> 00:14:31,804 あっ 気を遣わないでください。 右手が それじゃ 大変だろうと思って…。 177 00:14:31,804 --> 00:14:36,709 あの… 洗濯でも何でも言ってください! 178 00:14:36,709 --> 00:14:39,345 だったら 帰ってくれ…。 179 00:14:39,345 --> 00:14:57,029 ♬~