1 00:03:17,948 --> 00:03:21,902 (杉田平介)〈卑劣な事をしている 自覚はあった〉 2 00:03:21,902 --> 00:03:23,887 (杉田藻奈美)「相馬君?」 3 00:03:23,887 --> 00:03:26,006 来週の日曜日→ 4 00:03:26,006 --> 00:03:28,006 一日中 一緒に? 5 00:03:28,909 --> 00:03:30,994 〈僕は ただ…→ 6 00:03:30,994 --> 00:03:32,896 直子を つなぎとめたかったのだ〉 7 00:03:32,896 --> 00:03:35,799 帰ろう。 どうして? 8 00:03:35,799 --> 00:03:38,018 ちょっと話をするだけよ? 9 00:03:38,018 --> 00:03:41,018 うるさい!! ダメなものはダメなんだ!! 10 00:03:41,888 --> 00:03:43,857 何これ? 11 00:03:43,857 --> 00:03:45,926 こんな卑劣な事して 恥ずかしくないの? 12 00:03:45,926 --> 00:03:47,877 じゃあ 俺に嘘ついて 男に会いに行くのは→ 13 00:03:47,877 --> 00:03:49,779 卑劣じゃないのか? 14 00:03:49,779 --> 00:03:52,882 これ以上 私を苦しめないで。 15 00:03:52,882 --> 00:03:55,018 〈僕らは もう→ 16 00:03:55,018 --> 00:03:59,018 取り返しのつかないところまで 来てしまったのかもしれない…〉 17 00:03:59,956 --> 00:04:12,956 ♪♪~ 18 00:05:52,936 --> 00:06:12,972 ♪♪~ 19 00:06:12,972 --> 00:06:15,075 おぉ…! 20 00:06:15,075 --> 00:06:18,075 おお… おはようございます。 21 00:06:18,995 --> 00:06:21,995 (吉本和子) 教えてほしい事があるの。 22 00:06:23,083 --> 00:06:25,083 なんでしょうか? 23 00:06:26,052 --> 00:06:28,052 おたくの秘密。 24 00:06:31,941 --> 00:06:33,877 秘密! 25 00:06:33,877 --> 00:06:36,863 …え? 26 00:06:36,863 --> 00:06:40,984 ダイエットしてるでしょう!? 痩せたもの ご主人。 27 00:06:40,984 --> 00:06:43,953 以前より ずっとスレンダーに なったっていうか…。 28 00:06:43,953 --> 00:06:46,873 ああ そうでしょうか…? うん。 羨ましい。 29 00:06:46,873 --> 00:06:49,142 ねえ どうしたら 痩せられるの~。 30 00:06:49,142 --> 00:06:51,142 どうやったら おたくみたいに…。 31 00:06:51,861 --> 00:06:53,980 まさか 病気? 32 00:06:53,980 --> 00:06:57,951 吉本さん。 はい。 33 00:06:57,951 --> 00:07:01,004 僕は あなたの その明るさと ふくよかさが→ 34 00:07:01,004 --> 00:07:02,972 とても羨ましいです。 35 00:07:02,972 --> 00:07:04,972 いってきます。 36 00:07:09,129 --> 00:07:11,129 よろしくお願いします。 37 00:07:11,865 --> 00:07:13,950 〈心当たりはあった〉 38 00:07:13,950 --> 00:07:16,970 〈但し 病気ではない〉 39 00:07:16,970 --> 00:07:20,957 〈最近 まともに 食事をとっていないのだ〉 40 00:07:20,957 --> 00:07:22,957 いただきます…。 41 00:07:31,951 --> 00:07:33,870 〈あの日から→ 42 00:07:33,870 --> 00:07:38,074 直子は めったに 口をきかなくなってしまった〉 43 00:07:38,074 --> 00:07:41,074 私を1人にさせて…。 44 00:07:47,066 --> 00:07:49,066 風呂 沸いたぞ。 入るか? 45 00:07:53,857 --> 00:07:56,960 〈最低限の家事はするが→ 46 00:07:56,960 --> 00:08:00,079 それ以外の時は 部屋に閉じこもり→ 47 00:08:00,079 --> 00:08:03,079 何時間も出てこない〉 48 00:08:07,053 --> 00:08:11,053 〈直子は 一体 どうなってしまうのだろう〉 49 00:08:14,077 --> 00:08:17,077 (鳥のさえずり) 50 00:08:27,941 --> 00:08:30,960 (橋本 多恵子)こんにちは。 51 00:08:30,960 --> 00:08:33,062 お久しぶりです。 52 00:08:33,062 --> 00:08:36,062 ああ… どうも ごぶさたしてます。 53 00:08:37,951 --> 00:08:40,987 え…? 学校でもなんですか? 54 00:08:40,987 --> 00:08:43,957 藻奈美さん 新学期に入ってから→ 55 00:08:43,957 --> 00:08:45,957 人が変わったように 元気がなくなってしまって。 56 00:08:47,961 --> 00:08:49,913 (多恵子)あんなに頑張ってた 勉強も→ 57 00:08:49,913 --> 00:08:52,098 ほとんど してないようですし…。 58 00:08:52,098 --> 00:08:56,098 授業中も ぼんやりしてる事が多いんです。 59 00:08:58,087 --> 00:09:01,087 お父様 何か 心当たりありませんか? 60 00:09:03,927 --> 00:09:06,012 実は 最近 藻奈美と→ 61 00:09:06,012 --> 00:09:09,012 うまくコミュニケーションが とれなくなってしまいまして…。 62 00:09:14,921 --> 00:09:16,873 私は…→ 63 00:09:16,873 --> 00:09:19,943 お2人には 仲よくして頂きたいです。 64 00:09:19,943 --> 00:09:22,962 え? 65 00:09:22,962 --> 00:09:25,865 だって お父様は→ 66 00:09:25,865 --> 00:09:28,968 これから先も ずっと 藻奈美さんと 2人だけで→ 67 00:09:28,968 --> 00:09:31,037 暮らしていく おつもりなんでしょう? 68 00:09:31,037 --> 00:09:33,037 え? 69 00:09:34,958 --> 00:09:37,126 私は そう思いました。 70 00:09:37,126 --> 00:09:39,126 あの日…。 71 00:09:39,862 --> 00:09:42,048 会いたかったんです…→ 72 00:09:42,048 --> 00:09:44,048 とても。 73 00:09:46,853 --> 00:09:48,972 杉田さんは→ 74 00:09:48,972 --> 00:09:54,010 奥様以外の人と一緒になるなんて 考えもしないんだろうなって。 75 00:09:54,010 --> 00:09:56,010 どうして そんな事…。 76 00:10:00,066 --> 00:10:02,066 指輪…。 77 00:10:02,986 --> 00:10:06,072 (多恵子)事故の日から→ 78 00:10:06,072 --> 00:10:13,072 一日も外した事… ないですよね。 79 00:10:18,952 --> 00:10:22,021 幸せですね 奥様。 80 00:10:22,021 --> 00:10:27,021 亡くなったあとも こんなに ご主人に愛されて。 81 00:10:34,067 --> 00:10:36,067 私ね…。 82 00:10:37,020 --> 00:10:42,075 あれから 叔母に紹介された方と 何度か会ったんです。 83 00:10:42,075 --> 00:10:44,075 そうですか。 84 00:10:45,011 --> 00:10:49,015 想像してたより ずっと いい方でした。 85 00:10:49,015 --> 00:10:52,015 それは よかった。 86 00:10:53,086 --> 00:10:55,086 それじゃ! 87 00:11:00,960 --> 00:11:06,065 〈多恵子先生の ひと言が 引っ掛かっていた〉 88 00:11:06,065 --> 00:11:08,065 (多恵子の声)幸せですね 奥様。 89 00:11:09,135 --> 00:11:14,135 (多恵子の声)亡くなったあとも こんなに ご主人に愛されて。 90 00:11:15,074 --> 00:11:19,074 〈直子は 本当に幸せなのだろうか〉 91 00:11:19,946 --> 00:11:21,964 〈むしろ 逆ではないのか〉 92 00:11:21,964 --> 00:11:24,967 〈僕さえいなければ→ 93 00:11:24,967 --> 00:11:28,037 直子は 自由に生きられるのだ→ 94 00:11:28,037 --> 00:11:30,037 藻奈美として…〉 95 00:11:36,946 --> 00:11:38,931 〈いつか 僕の知らないうちに→ 96 00:11:38,931 --> 00:11:43,002 家を 出て行ってしまうのではないか→ 97 00:11:43,002 --> 00:11:45,121 そんな気がしてならなかった〉 98 00:11:45,121 --> 00:11:47,121 ≪はい。 99 00:11:51,027 --> 00:11:53,027 ただいま。 100 00:11:54,914 --> 00:11:57,050 そろそろ 夕飯にしないか? 101 00:11:57,050 --> 00:12:05,050 ♪♪~ 102 00:12:08,061 --> 00:12:11,061 作るの大変だったら… 外に食べに行くか。 103 00:12:17,036 --> 00:12:19,036 ねえ 平ちゃん。 104 00:12:19,989 --> 00:12:23,960 由梨絵ちゃんたちに 旅行に誘われたの。 105 00:12:23,960 --> 00:12:27,080 5月の連休。 そうか…→ 106 00:12:27,080 --> 00:12:29,080 そりゃあ よかったじゃないか。 でも 断った。 107 00:12:30,032 --> 00:12:32,032 …どうして? 108 00:12:33,052 --> 00:12:35,052 男の子も行くみたいだし。 109 00:12:38,040 --> 00:12:41,040 これで いいのよね。 110 00:12:43,112 --> 00:12:45,112 直子。 111 00:12:49,936 --> 00:12:53,055 俺の事…→ 112 00:12:53,055 --> 00:12:55,055 憎んでるのか? 113 00:13:02,048 --> 00:13:05,048 そんなわけないじゃない。 114 00:13:06,836 --> 00:13:08,955 ただ…→ 115 00:13:08,955 --> 00:13:13,993 どうしたらいいか わからなくて→ 116 00:13:13,993 --> 00:13:17,993 途方に暮れてるだけ。 117 00:13:24,971 --> 00:13:26,956 たまには いいじゃないっすか… いきましょうよ! 118 00:13:26,956 --> 00:13:28,975 安くて いい店ですよ。 119 00:13:28,975 --> 00:13:32,011 悪い…。 娘の具合が ちょっと悪いもんだから→ 120 00:13:32,011 --> 00:13:33,946 今日は 遠慮しとくわ。 121 00:13:33,946 --> 00:13:35,965 そうっすか…。 122 00:13:35,965 --> 00:13:39,001 じゃあ 今日 飲みに行く人! 123 00:13:39,001 --> 00:13:43,105 〈その日は いつも以上に 嫌な予感がした〉 124 00:13:43,105 --> 00:13:47,105 (電話の呼び出し音) 125 00:13:52,064 --> 00:13:55,064 〈家出以上に 恐れていた事があった〉 126 00:14:00,056 --> 00:14:05,056 (電話) 127 00:14:05,912 --> 00:14:09,065 〈それは→ 128 00:14:09,065 --> 00:14:13,065 直子が自殺するのではないか という事だった〉 129 00:14:14,971 --> 00:14:16,956 〈それが→ 130 00:14:16,956 --> 00:14:22,011 今 彼女が苦しみから逃れる 一番簡単な方法のように→ 131 00:14:22,011 --> 00:14:24,030 思えたからだ…〉 132 00:14:24,030 --> 00:14:27,030 直子? 直子…。 133 00:14:32,054 --> 00:14:34,054 直子…。 134 00:14:40,947 --> 00:14:45,902 (電話の呼び出し音) 135 00:14:45,902 --> 00:14:48,838 (機械音声)「お留守番サービスに 接続します」 136 00:14:48,838 --> 00:14:50,940 「(発信音)」 137 00:14:50,940 --> 00:14:54,010 直子…→ 138 00:14:54,010 --> 00:14:57,010 どこにいるんだ? 139 00:14:58,064 --> 00:15:01,064 どこにいるかだけ 教えてくれないか…? 140 00:15:02,985 --> 00:15:04,985 頼むから…。 141 00:15:09,008 --> 00:15:14,063 (携帯電話) 142 00:15:14,063 --> 00:15:16,063 直子? どこに いるんだ!? 143 00:15:18,134 --> 00:15:21,134 今 1人で考えているの。 144 00:15:23,055 --> 00:15:25,055 何を? 145 00:15:26,042 --> 00:15:29,078 何をって…→ 146 00:15:29,078 --> 00:15:31,078 いろいろ。 147 00:15:32,114 --> 00:15:34,114 これからの事。 148 00:15:35,051 --> 00:15:37,051 「直子…!」 149 00:15:39,155 --> 00:15:42,155 「平ちゃん… どうしたの?」 150 00:15:43,059 --> 00:15:46,059 「泣いてるの?」 151 00:15:47,980 --> 00:15:51,000 (ため息) 「ごめんね 平ちゃん」 152 00:15:51,000 --> 00:15:54,000 「泣いたりしないで」 153 00:15:56,005 --> 00:15:59,008 私 あの日から→ 154 00:15:59,008 --> 00:16:04,008 平ちゃんを悲しませてばかり いたような気がする。 155 00:16:04,964 --> 00:16:06,899 「あの日…!?」 156 00:16:06,899 --> 00:16:11,137 (杉田直子)私の誕生日を→ 157 00:16:11,137 --> 00:16:16,137 平ちゃんが お祝いしようとしてくれた日。 158 00:16:17,943 --> 00:16:21,063 (直子)「ううん」 159 00:16:21,063 --> 00:16:25,063 「もしかしたら… もっと ずっと前」 160 00:16:28,054 --> 00:16:30,054 あの バス事故の日。 161 00:16:33,075 --> 00:16:35,075 私が 藻奈美と入れ替わってから…。 162 00:16:35,978 --> 00:16:38,931 (直子)藻奈美は… 無事? 163 00:16:38,931 --> 00:16:40,966 藻奈美… 横にいるよ! 164 00:16:40,966 --> 00:16:43,119 よかった…! 165 00:16:43,119 --> 00:16:48,119 (生態情報モニタの警報音) 166 00:16:50,993 --> 00:16:52,993 そんな事ないよ…! 167 00:16:54,964 --> 00:16:56,949 なあ…→ 168 00:16:56,949 --> 00:17:00,052 お願いだから…→ 169 00:17:00,052 --> 00:17:03,052 どこにいるんだよ!? 170 00:17:05,057 --> 00:17:07,057 屋上。 171 00:17:09,061 --> 00:17:11,061 学校の。 172 00:17:14,050 --> 00:17:16,050 きれいよ。 173 00:17:18,921 --> 00:17:21,073 直子…→ 174 00:17:21,073 --> 00:17:24,073 待ってろ! 今すぐ そこ行くから!! 175 00:17:25,961 --> 00:17:27,997 必ず…→ 176 00:17:27,997 --> 00:17:30,997 必ず待ってろよ! 俺が行くまで。 177 00:17:31,984 --> 00:17:33,853 直子…。 178 00:17:33,853 --> 00:17:40,943 ♪♪~ 179 00:17:40,943 --> 00:17:42,928 直子…。 180 00:17:42,928 --> 00:17:55,941 ♪♪~ 181 00:17:55,941 --> 00:17:57,993 直子…。 182 00:17:57,993 --> 00:18:08,993 ♪♪~ 183 00:18:10,055 --> 00:18:12,055 何してるんだよ…。 184 00:18:13,008 --> 00:18:15,060 不思議ね 平ちゃん。 185 00:18:15,060 --> 00:18:17,060 え? 186 00:18:17,897 --> 00:18:21,066 ここから見てると→ 187 00:18:21,066 --> 00:18:25,066 人の魂なんて すごく ちっぽけなものに思える。 188 00:18:26,939 --> 00:18:30,042 私 今ね→ 189 00:18:30,042 --> 00:18:33,042 藻奈美と話してたの。 190 00:18:36,081 --> 00:18:38,081 藻奈美に聞いてたのよ。 191 00:18:40,035 --> 00:18:43,035 私の これからの事。 192 00:18:48,043 --> 00:18:50,043 私が これから どうするべきか。 193 00:18:54,066 --> 00:18:56,066 直子…。 194 00:18:58,053 --> 00:19:00,053 こっちに来てくれ…。 195 00:19:00,990 --> 00:19:04,076 頼むから…→ 196 00:19:04,076 --> 00:19:06,076 僕のそばにいてくれ。 197 00:19:08,047 --> 00:19:10,047 どこにも 行かないでくれ…。 198 00:19:19,925 --> 00:19:49,838 ♪♪~ 199 00:19:49,838 --> 00:19:54,994 ♪♪~ 200 00:19:54,994 --> 00:19:58,013 平ちゃん…。 201 00:19:58,013 --> 00:20:01,013 私は 死なないわ。 202 00:20:01,934 --> 00:20:06,055 死にたいと思っても…→ 203 00:20:06,055 --> 00:20:09,055 死ぬ事すら出来ないのよ。 204 00:20:13,028 --> 00:20:15,028 だって この体は…。 205 00:20:16,999 --> 00:20:20,002 自分の体ではないんだもの。 206 00:20:20,002 --> 00:20:34,002 ♪♪~ 207 00:20:35,050 --> 00:20:38,050 あの日から ずっと考えていたの。 208 00:20:39,855 --> 00:20:44,076 私たちが 夫婦として→ 209 00:20:44,076 --> 00:20:49,076 これからも 一緒に生きていくとしたら…。 210 00:20:57,973 --> 00:21:00,973 方法は ひとつしかない気がする。 211 00:21:05,064 --> 00:21:09,064 あなたの妻として生きるの。 212 00:21:12,054 --> 00:21:15,054 心も体も。 213 00:21:18,060 --> 00:21:21,060 直子…。 214 00:21:23,999 --> 00:21:30,999 もちろん それは 私たち2人だけの秘密よ。 215 00:21:32,941 --> 00:21:37,997 2人だけの一生の秘密。 216 00:21:37,997 --> 00:21:41,997 もしも 平ちゃんに その覚悟があるなら…。 217 00:21:43,952 --> 00:21:54,063 私は… 私は…→ 218 00:21:54,063 --> 00:21:58,063 この体を あなたに捧げる。 219 00:22:01,854 --> 00:22:08,043 このまま 心だけ夫婦でいても→ 220 00:22:08,043 --> 00:22:11,043 苦しいだけ。 221 00:22:14,833 --> 00:22:21,056 心だけでは…→ 222 00:22:21,056 --> 00:22:25,056 ダメって事もあるのよ。 223 00:22:35,988 --> 00:22:39,988 俺も そう思ってた。 224 00:22:48,033 --> 00:22:51,033 いいのか? 225 00:23:16,929 --> 00:23:45,991 ♪♪~ 226 00:23:45,991 --> 00:24:14,970 ♪♪~ 227 00:24:14,970 --> 00:24:26,999 ♪♪~ 228 00:24:26,999 --> 00:24:34,999 平ちゃん… 優しくしてね。 229 00:24:35,958 --> 00:24:39,912 初めてだから…。 230 00:24:39,912 --> 00:24:42,815 ああ…。 231 00:24:42,815 --> 00:25:11,927 ♪♪~ 232 00:25:11,927 --> 00:25:40,822 ♪♪~ 233 00:25:40,822 --> 00:26:08,066 ♪♪~ 234 00:26:08,066 --> 00:26:11,066 やめよう。 235 00:26:20,045 --> 00:26:23,045 そうね。 236 00:28:27,022 --> 00:28:31,022 〈そして 夏が過ぎ 秋になった〉 237 00:28:31,960 --> 00:28:35,931 〈僕らには 相変わらず答えの出ないまま→ 238 00:28:35,931 --> 00:28:38,066 時間だけが過ぎていった〉 239 00:28:38,066 --> 00:28:40,066 課長 外線にお電話です。 240 00:28:40,852 --> 00:28:42,921 はい 杉田ですが…。 241 00:28:42,921 --> 00:28:46,007 「札幌でお会いした沢田です」 242 00:28:46,007 --> 00:28:47,976 え…? 243 00:28:47,976 --> 00:28:53,849 沢田美香子と申します。 その節は 大変失礼致しました。 244 00:28:53,849 --> 00:28:57,869 あ… どうも。 245 00:28:57,869 --> 00:29:03,058 「実は 私 今 おいの文也の就職の件で→ 246 00:29:03,058 --> 00:29:05,058 東京に出て来ています」 247 00:29:08,930 --> 00:29:11,016 お話があるんです。 248 00:29:11,016 --> 00:29:15,016 「お時間 頂けないでしょうか?」 249 00:29:21,943 --> 00:29:23,929 〈沢田美香子が→ 250 00:29:23,929 --> 00:29:27,983 今更 僕に なんの話が あるというのだろう〉 251 00:29:27,983 --> 00:29:29,918 (美香子の声)お帰りください。 252 00:29:29,918 --> 00:29:33,121 あの人は 私たちとは もう関係ない人間ですから。 253 00:29:33,121 --> 00:29:36,121 (梶川征子)調べてもらえませんか この女の事。 254 00:29:40,078 --> 00:29:45,078 〈バス事故の事は とっくに 決着をつけたつもりだった〉 255 00:29:51,973 --> 00:29:55,977 (平介の声)この写真… あなたじゃないでしょうか? 256 00:29:55,977 --> 00:30:01,066 (根岸文也)確かに 僕は梶川幸広の息子です。 257 00:30:01,066 --> 00:30:05,066 でも 今は全くの赤の他人だと 思ってますから。 258 00:30:11,059 --> 00:30:14,059 直子。 ちょっと出かけてくるぞ。 259 00:30:15,831 --> 00:30:19,050 夕方から冷えるみたいだから→ 260 00:30:19,050 --> 00:30:22,050 あんまり外にばかり いるんじゃないぞ。 261 00:30:27,008 --> 00:30:29,008 平ちゃん。 262 00:30:31,096 --> 00:30:35,096 来年の夏は ひまわり咲くといいわね。 263 00:30:35,851 --> 00:30:37,903 そうだな。 264 00:30:37,903 --> 00:30:41,022 失敗しちゃった。 265 00:30:41,022 --> 00:30:45,022 もっと お手入れ してあげればよかった。 266 00:30:50,949 --> 00:30:54,903 その節は 本当 失礼致しました。 267 00:30:54,903 --> 00:30:56,972 いえ。 268 00:30:56,972 --> 00:31:01,860 杉田さんとあの子が 会って話した事→ 269 00:31:01,860 --> 00:31:04,930 最近になって 文也から聞きました。 270 00:31:04,930 --> 00:31:06,998 そうですか。 271 00:31:06,998 --> 00:31:11,998 そう… この写真の事も。 272 00:31:13,939 --> 00:31:16,942 実は… 杉田さんには→ 273 00:31:16,942 --> 00:31:20,078 本当の事を お話ししなければならないと思い→ 274 00:31:20,078 --> 00:31:24,078 ここへ参りました。 本当の事? 275 00:31:25,934 --> 00:31:30,071 梶川さんが起こした事故の→ 276 00:31:30,071 --> 00:31:33,071 責任の半分は 私たちにあるからです。 277 00:31:34,025 --> 00:31:37,025 仕送りの事ですか? 278 00:31:39,948 --> 00:31:45,053 でも それは 自分が 置き去りにした息子さんへの→ 279 00:31:45,053 --> 00:31:48,053 罪滅ぼしのため だったんでしょう。 280 00:31:48,857 --> 00:31:52,928 罪滅ぼしというのが大げさなら 親としての責任という…。 281 00:31:52,928 --> 00:31:55,931 いいえ それは違うんです。 282 00:31:55,931 --> 00:31:58,900 え? 283 00:31:58,900 --> 00:32:03,939 あの人に 責任なんてないんです。 284 00:32:03,939 --> 00:32:06,942 どういう意味ですか? 285 00:32:06,942 --> 00:32:09,961 あの子は…→ 286 00:32:09,961 --> 00:32:13,965 梶川さんの 本当の息子ではないからです。 287 00:32:13,965 --> 00:32:15,965 え…? 288 00:34:17,889 --> 00:34:25,013 文也は 妹の典子が→ 289 00:34:25,013 --> 00:34:29,013 他の男との間に作った 子供なんです。 290 00:34:31,019 --> 00:34:38,019 (美香子)妹の典子は 昔 札幌でホステスをしていました。 291 00:34:40,011 --> 00:34:44,011 (美香子)梶川さんとは その頃 出会ったようです。 292 00:34:45,850 --> 00:34:50,021 ただ 妹には→ 293 00:34:50,021 --> 00:34:54,021 梶川さんの前に 付き合っていた男がいたんです。 294 00:34:54,909 --> 00:34:59,881 典子は その男との間に 出来た子供を→ 295 00:34:59,881 --> 00:35:06,020 梶川さんの子供だと偽って 結婚し 暮らし始めました。 296 00:35:06,020 --> 00:35:08,020 (梶川幸広)チクショー 待て! 297 00:35:08,807 --> 00:35:15,880 (美香子)それまで 家族の縁が薄かった梶川さんは→ 298 00:35:15,880 --> 00:35:18,983 文也の誕生を喜び→ 299 00:35:18,983 --> 00:35:23,983 それはそれは 可愛がって育てたそうです。 300 00:35:26,925 --> 00:35:29,994 (美香子)真実がわかったのは→ 301 00:35:29,994 --> 00:35:33,994 文也が8歳の時の事でした。 302 00:35:34,966 --> 00:35:37,966 俺もお前もA型なのに…。 303 00:35:41,005 --> 00:35:44,005 文也 AB型なんだよ。 304 00:35:44,809 --> 00:35:46,928 なんでだよ? 305 00:35:46,928 --> 00:35:52,934 (美香子)典子は その時 初めて 自分の不貞を…。 306 00:35:52,934 --> 00:35:56,804 父親が違う事を告白したそうです。 307 00:35:56,804 --> 00:36:02,026 (梶川典子)ごめんなさい。 本当にごめんなさい。 308 00:36:02,026 --> 00:36:05,026 (典子)ごめんなさい! 309 00:36:06,831 --> 00:36:11,002 (美香子)梶川さんは ある日 書き置きを残し→ 310 00:36:11,002 --> 00:36:14,002 家を出たそうです。 311 00:36:16,824 --> 00:36:20,011 (文也)お父さん! お父さん! 312 00:36:20,011 --> 00:36:25,011 お父さん! お父さん! お父さん! お父さん! 313 00:36:28,786 --> 00:36:31,923 (文也)お父さん! 314 00:36:31,923 --> 00:36:35,877 しかし 文也君は お父さんは自分を捨て→ 315 00:36:35,877 --> 00:36:37,979 他の女と逃げたと。 316 00:36:37,979 --> 00:36:41,979 正直 僕は あの男を憎んでます。 317 00:36:42,901 --> 00:36:46,888 それは 妹がついた嘘です。 318 00:36:46,888 --> 00:36:50,875 そうでも言わないと 文也が父親がいなくなった事を→ 319 00:36:50,875 --> 00:36:53,895 受け入れられないと 思ったんでしょう。 320 00:36:53,895 --> 00:36:55,813 そんな…。 321 00:36:55,813 --> 00:36:59,884 全て 妹が悪いんです。 322 00:36:59,884 --> 00:37:03,004 真実を言いたくないばかりに→ 323 00:37:03,004 --> 00:37:06,004 嘘を重ねたんですから。 324 00:37:07,825 --> 00:37:12,013 罪滅ぼしを しなければいけなかったのは→ 325 00:37:12,013 --> 00:37:15,013 妹の方なんです。 326 00:37:15,817 --> 00:37:22,874 妹の死後 私が文也を引き取り 育てました。 327 00:37:22,874 --> 00:37:28,930 でも 生活は 楽ではありませんでした。 328 00:37:28,930 --> 00:37:35,903 文也を大学に行かせるのは 無理だと諦めていた矢先に…→ 329 00:37:35,903 --> 00:37:39,924 突然 梶川さんから 電話があったんです。 330 00:37:39,924 --> 00:37:43,978 義姉さん 俺です。 梶川です。 331 00:37:43,978 --> 00:37:46,978 あんた 今 どこにいるの? 332 00:37:48,016 --> 00:37:51,016 典子 死んだって… ほんと? 333 00:37:51,936 --> 00:37:54,936 うん…。 334 00:37:56,924 --> 00:37:59,911 文也は? 文也 どうしてる? 335 00:37:59,911 --> 00:38:04,849 その時 梶川さんは 文也の大学進学の費用を→ 336 00:38:04,849 --> 00:38:07,952 仕送りしたいと 申し出てくれたんです。 337 00:38:07,952 --> 00:38:10,038 どうして…。 338 00:38:10,038 --> 00:38:14,038 だって 文也君は 自分の息子ではないんでしょう? 339 00:38:16,027 --> 00:38:19,027 私にも わかりません。 340 00:38:20,965 --> 00:38:24,965 ただ… あの人は 優しい人でしたから。 341 00:38:26,871 --> 00:38:30,008 もう一度 文也の父親に→ 342 00:38:30,008 --> 00:38:34,008 なろうとしてくれたんでは ないでしょうか。 343 00:38:37,899 --> 00:38:40,001 (小坂洋太郎) どうしたの? なんか珍しいね。 344 00:38:40,001 --> 00:38:43,001 藻奈美ちゃんが 俺に会いたがるなんて。 345 00:38:43,905 --> 00:38:49,010 なんだか 先生と 話がしたくなっちゃって。 346 00:38:49,010 --> 00:38:53,010 クーッ! 嬉しい事言ってくれるね。 347 00:38:55,983 --> 00:38:58,983 どうしたの? 348 00:39:06,911 --> 00:39:11,999 最近 よく考える事があるんです。 349 00:39:11,999 --> 00:39:13,999 何を? 350 00:39:14,986 --> 00:39:18,986 お父さんと私のこれからの事。 351 00:39:23,010 --> 00:39:28,010 これから先 私たち どうなるのかなって…。 352 00:39:29,801 --> 00:39:34,005 まあな…。 今のままじゃ 平介 どう考えても→ 353 00:39:34,005 --> 00:39:37,005 再婚しそうにないしなぁ。 354 00:39:37,809 --> 00:39:40,027 藻奈美ちゃんだって→ 355 00:39:40,027 --> 00:39:43,027 いつまでも お父さんのそばに いるわけには いかないだろう? 356 00:39:47,819 --> 00:39:50,905 (社長)「やりがいのある仕事と なる事でしょう」 357 00:39:50,905 --> 00:39:55,977 「君たちの力が 我が社にとって 日本にとって→ 358 00:39:55,977 --> 00:39:57,977 大きな財産となる事を…」 359 00:40:08,906 --> 00:40:11,893 君が うちの会社に来るとは 思わなかったな。 360 00:40:11,893 --> 00:40:15,897 僕もまさか こんな事になるとは 思わなかったです。 361 00:40:15,897 --> 00:40:18,900 専攻が情報認識なので→ 362 00:40:18,900 --> 00:40:21,869 一番興味のある分野では あったんですが…。 363 00:40:21,869 --> 00:40:23,869 そう。 はい。 364 00:40:30,928 --> 00:40:34,882 昨日 伯母さんとお会いしたよ。 365 00:40:34,882 --> 00:40:36,934 はい。 366 00:40:36,934 --> 00:40:40,888 君の…→ 367 00:40:40,888 --> 00:40:43,925 お父さんの話も聞いた。 368 00:40:43,925 --> 00:40:47,862 伯母は 何か言ってましたか? 僕の事。 369 00:40:47,862 --> 00:40:52,016 今まで君に 隠し続けてきた事を話せて→ 370 00:40:52,016 --> 00:40:55,016 ようやく肩の荷が下りたと 言ってたよ。 371 00:40:55,920 --> 00:40:57,920 …そうですか。 372 00:41:02,944 --> 00:41:06,898 実は… 僕はまだ 混乱しているんです。 373 00:41:06,898 --> 00:41:08,816 え? 374 00:41:08,816 --> 00:41:13,921 なぜ 実の息子でもない僕に 金を送ろうとしたのか。 375 00:41:13,921 --> 00:41:17,925 あの人が仕送りさえしなければ あの事故だって…。 376 00:41:17,925 --> 00:41:21,846 君のお母さんが亡くなって 伯母さんに電話してきた時→ 377 00:41:21,846 --> 00:41:25,049 彼は聞いたそうだよ。 378 00:41:25,049 --> 00:41:28,049 …何をですか? 379 00:41:28,803 --> 00:41:33,975 君にとって幸せなのは どっちだ? って。 380 00:41:33,975 --> 00:41:35,975 え? 381 00:41:37,778 --> 00:41:42,099 あいつは… 文也にとっては→ 382 00:41:42,099 --> 00:41:45,099 どっちが幸せなのかなあ? 義姉さん。 383 00:41:45,903 --> 00:41:50,942 俺が父親でいた方が 幸せなのかなあ。 384 00:41:50,942 --> 00:41:52,810 それとも そうじゃない方がいいのかなあ。 385 00:41:52,810 --> 00:41:56,898 (美香子)「そりゃあ… あんたが父親でいてくれたら→ 386 00:41:56,898 --> 00:41:59,967 文也は幸せだったと思う」 387 00:41:59,967 --> 00:42:06,967 「だって 文也は あんなに あんたに懐いてたんだもん」 388 00:42:13,865 --> 00:42:20,021 だったら 俺… あいつの父親でいるよ。 389 00:42:20,021 --> 00:42:24,021 文也が困ってるんだったら 俺 父親として助けるよ。 390 00:42:25,793 --> 00:42:30,915 俺さあ あの時さあ…。 391 00:42:30,915 --> 00:42:33,951 文也の前で 自分が嘘つけるかどうか→ 392 00:42:33,951 --> 00:42:36,951 それしか考えてなかった。 393 00:42:38,906 --> 00:42:40,992 自分の事ばっかり考えて→ 394 00:42:40,992 --> 00:42:42,960 文也の事 ちっとも考えてやれなかった。 395 00:42:42,960 --> 00:42:45,062 もっと文也の事 考えてやればよかったんだ。 396 00:42:45,062 --> 00:42:50,062 だって あいつは 俺の事 父親だって信じてたんだから…! 397 00:42:52,920 --> 00:42:56,924 あいつにとって 俺が父親でいれば それで十分幸せだったんだよな。 398 00:42:56,924 --> 00:43:00,928 それなのに 俺 文也の事 捨てたんだよ…。 399 00:43:00,928 --> 00:43:04,928 あんなに好きだったのに…! 400 00:43:05,917 --> 00:43:15,826 ♪♪~ 401 00:43:15,826 --> 00:43:20,031 愛してんだったら…→ 402 00:43:20,031 --> 00:43:24,031 幸せな道を 選んでやればよかったんだよ。 403 00:43:27,922 --> 00:43:34,912 君のお父さんは 君を置いて 去ってしまった事を…→ 404 00:43:34,912 --> 00:43:39,016 ずっと後悔していたんだと思うよ。 405 00:43:39,016 --> 00:43:46,016 君の事 1日も忘れた事は なかったんじゃないかな。 406 00:43:50,928 --> 00:43:58,069 杉田さんは そんなあの人の事を 許してくれるんですか? 407 00:43:58,069 --> 00:44:01,069 あなたの家族を奪った男を。 408 00:44:04,892 --> 00:44:08,879 許す…→ 409 00:44:08,879 --> 00:44:12,984 なんて 軽々しく言えないな。 410 00:44:12,984 --> 00:44:15,820 ただ…→ 411 00:44:15,820 --> 00:44:20,908 なぜ あんな悲惨な事故が 起きてしまったのか。 412 00:44:20,908 --> 00:44:25,830 その原因を起こした 君のお父さんが…→ 413 00:44:25,830 --> 00:44:31,035 血の通った人間だったという事に→ 414 00:44:31,035 --> 00:44:37,035 今… 少し ホッとしてる。 415 00:44:38,959 --> 00:44:40,828 君や…→ 416 00:44:40,828 --> 00:44:45,049 そのあと出会った人たちの事を 大切に思っていた。 417 00:44:45,049 --> 00:44:52,049 あの人 本当は とても優しい人だったんです。 418 00:44:55,793 --> 00:45:03,000 少なくとも その事がわかって…→ 419 00:45:03,000 --> 00:45:06,000 よかったと思っている。 420 00:45:08,806 --> 00:45:13,944 もしも…。 421 00:45:13,944 --> 00:45:21,952 もしも あの人が 僕の本当の 父親でいてくれようとしたのなら→ 422 00:45:21,952 --> 00:45:25,952 そうだとしたら 僕は…。 423 00:45:28,826 --> 00:45:36,901 僕は… もう一度 あの人に会いたかったです。 424 00:45:36,901 --> 00:45:40,988 会って お礼が言いたかった。 425 00:45:40,988 --> 00:45:47,988 もう一度… お父さんと呼びたかったです。 426 00:45:59,924 --> 00:46:02,860 (梶川の声)愛してんだったら…→ 427 00:46:02,860 --> 00:46:05,930 幸せな道を 選んでやればよかったんだよ。 428 00:46:05,930 --> 00:46:13,871 〈僕は 今まで どれだけ 直子を苦しめ続けたのだろう〉 429 00:46:13,871 --> 00:46:18,943 平ちゃん。 私 死んじゃったんだね。 430 00:46:18,943 --> 00:46:20,911 あ… 藻奈美が笑ってる…。 431 00:46:20,911 --> 00:46:23,898 私が ちゃんと いなくなればよかったのにね。 432 00:46:23,898 --> 00:46:25,883 平ちゃん… しようか。 433 00:46:25,883 --> 00:46:28,903 直子…。 434 00:46:28,903 --> 00:46:30,905 あっ! ごめん 藻奈美…。 触らないで! 435 00:46:30,905 --> 00:46:33,924 藻奈美ー!! モナー!! 436 00:46:33,924 --> 00:46:37,795 お母さん おじいちゃんのおそばが 大好きだったから。 437 00:46:37,795 --> 00:46:39,897 やっぱり ここはつら過ぎる。 438 00:46:39,897 --> 00:46:43,901 みんな 私が死んだものとして 私のいない世界で生きてる。 439 00:46:43,901 --> 00:46:47,905 男の人にしがみついてるしかない 人生なんて みじめよ。 440 00:46:47,905 --> 00:46:52,893 〈直子にとっての幸せな道は なんなのだろう…〉 441 00:46:52,893 --> 00:46:55,896 私 藻奈美として生きる事にする。 442 00:46:55,896 --> 00:46:58,916 私が どんな思いで吹っ切ったと 思ってるのよ! 443 00:46:58,916 --> 00:47:00,868 藻奈美としてしか 年をとる事は出来ないのよ? 444 00:47:00,868 --> 00:47:03,971 これ以上 私を苦しめないで。 445 00:47:03,971 --> 00:47:07,024 俺の事… 憎んでるのか? そんなわけないじゃない。 446 00:47:07,024 --> 00:47:10,024 ただ… 途方に暮れてるだけ。 447 00:47:14,899 --> 00:47:19,887 〈その時が きたのではないかと思った〉 448 00:47:19,887 --> 00:47:30,898 ♪♪~ 449 00:47:30,898 --> 00:47:32,783 ただいま。 450 00:47:32,783 --> 00:48:02,930 ♪♪~ 451 00:48:02,930 --> 00:48:22,866 ♪♪~ 452 00:48:22,866 --> 00:48:42,886 ♪♪~ 453 00:48:42,886 --> 00:48:45,886 藻奈美…。 454 00:48:54,865 --> 00:48:58,002 なぜ…? 455 00:48:58,002 --> 00:49:02,002 長い間 苦しめて悪かった。 456 00:49:02,940 --> 00:49:06,940 今 俺に言えるのは それだけだ。 457 00:49:17,905 --> 00:49:20,874 〈その瞬間…→ 458 00:49:20,874 --> 00:49:24,874 世界が止まったような気がした〉 459 00:49:31,869 --> 00:49:38,909 ♪♪~ 460 00:49:38,909 --> 00:49:40,844 藻奈美。 461 00:49:40,844 --> 00:50:10,891 ♪♪~ 462 00:50:10,891 --> 00:50:40,988 ♪♪~ 463 00:50:40,988 --> 00:50:43,791 藻奈美…。 464 00:50:43,791 --> 00:50:56,937 ♪♪~ 465 00:50:56,937 --> 00:51:00,908 (直子の声)藻奈美! 藻奈美! 何してるの? 466 00:51:00,908 --> 00:51:03,877 そろそろ出ないと 間に合わないわよ! 467 00:51:03,877 --> 00:51:05,829 おお うまそう~! 468 00:51:05,829 --> 00:51:08,932 ちょっと~ ダメよ。 それ 夜ご飯用に作ったんだから。 469 00:51:08,932 --> 00:51:11,902 美味しそう! お父さん 何? その顔。 470 00:51:11,902 --> 00:51:14,788 何やってるの! 藻奈美まで。 471 00:51:14,788 --> 00:51:16,907 いい加減にしてよ 2人とも。 472 00:51:16,907 --> 00:51:20,878 藻奈美! 早く! 支度 支度! 473 00:51:20,878 --> 00:51:27,868 ♪♪~ 474 00:51:27,868 --> 00:51:31,905 〈奇妙な目覚めだった〉 475 00:51:31,905 --> 00:51:38,879 〈気がつくと 夜が明け 朝日が部屋に差し込んでいた〉 476 00:51:38,879 --> 00:51:54,895 ♪♪~ 477 00:51:54,895 --> 00:52:10,895 ♪♪~ 478 00:52:28,061 --> 00:52:31,061 藻奈美? 479 00:52:37,988 --> 00:52:40,988 お父さん? 480 00:52:43,911 --> 00:52:48,882 何してるんだ? そんな格好で。 481 00:52:48,882 --> 00:52:53,787 お父さん…。 私 どうしちゃったんだろう。 482 00:52:53,787 --> 00:52:56,874 …え? 483 00:52:56,874 --> 00:52:58,909 私 バスに乗ってたんだよ? 484 00:52:58,909 --> 00:53:01,828 お母さんと一緒に バスに乗って→ 485 00:53:01,828 --> 00:53:05,949 おじいちゃんのところへ 行くはずだったのに…。 486 00:53:05,949 --> 00:53:10,003 なのに どうして ここにいるの? 487 00:53:10,003 --> 00:53:15,003 ねえ お父さん…。 どうして? 488 00:53:17,995 --> 00:53:23,995 藻奈美…。 藻奈美なのか? 489 00:53:26,019 --> 00:53:31,019 何言ってるの? お父さん。 私は藻奈美よ。 490 00:53:32,926 --> 00:53:34,926 藻奈美よ。 491 00:55:37,951 --> 00:55:39,853 藻奈美よ。 492 00:55:39,853 --> 00:55:44,975 ♪♪~ 493 00:55:44,975 --> 00:55:48,979 なんだか 頭が痛い…。 494 00:55:48,979 --> 00:55:51,979 藻奈美…? 495 00:55:54,134 --> 00:55:57,134 大丈夫か? 496 00:55:59,940 --> 00:56:06,980 でも 体がふわふわする。 まだ眠ってるみたい。 497 00:56:06,980 --> 00:56:11,968 藻奈美は… さっき目が覚めたんだな? 498 00:56:11,968 --> 00:56:14,855 …うん。 499 00:56:14,855 --> 00:56:18,091 それで ここに降りてきたんだな? 500 00:56:18,091 --> 00:56:22,091 うん。 こっちへ来なさい。 501 00:56:28,935 --> 00:56:31,872 何も覚えていないのか? 502 00:56:31,872 --> 00:56:34,074 え? 503 00:56:34,074 --> 00:56:39,074 あの日… バスで何が起こったのか。 504 00:56:41,932 --> 00:56:48,088 わからない…。 覚えてない。 505 00:56:48,088 --> 00:56:50,088 事故の事も? 506 00:56:52,058 --> 00:56:54,058 事故って…? 507 00:57:01,852 --> 00:57:03,954 あの日…→ 508 00:57:03,954 --> 00:57:08,041 藻奈美とお母さんが乗ったバスが 事故を起こしたんだ。 509 00:57:08,041 --> 00:57:13,041 藻奈美は大怪我をして 病院に運び込まれた。 510 00:57:13,930 --> 00:57:18,051 集中治療室に入れられて…→ 511 00:57:18,051 --> 00:57:27,051 藻奈美は… 長い間 眠り続けていたんだ。 512 00:57:28,862 --> 00:57:36,937 眠り続けて… やっと 今 目覚めた。 513 00:57:36,937 --> 00:57:44,928 ♪♪~ 514 00:57:44,928 --> 00:57:49,065 お母さんは…? 515 00:57:49,065 --> 00:57:51,065 お母さんはどこ? 516 00:57:54,137 --> 00:57:57,137 一緒に事故に遭って どうなったの? 517 00:58:02,946 --> 00:58:07,951 お母さんは…→ 518 00:58:07,951 --> 00:58:10,921 事故で亡くなった。 519 00:58:10,921 --> 00:58:30,006 ♪♪~ 520 00:58:30,006 --> 00:58:33,006 どうして…? 521 00:58:36,112 --> 00:58:38,112 どうして? 522 00:58:41,067 --> 00:58:44,067 どうして…! 523 00:58:45,922 --> 00:58:49,042 どうして…!! 524 00:58:49,042 --> 00:59:03,042 ♪♪~ 525 00:59:05,926 --> 00:59:08,962 あの子の魂は この体の中に生きていたのね。 526 00:59:08,962 --> 00:59:11,948 こうやって… 少しずつ消えていくんだと思う。 527 00:59:11,948 --> 00:59:13,950 そんな言い方するなよ。 528 00:59:13,950 --> 00:59:16,152 平ちゃん ありがとう。 529 00:59:16,152 --> 00:59:19,152 終わりは… いつか 必ずくるものよ。