1 00:01:22,161 --> 00:01:24,029 2 00:01:24,029 --> 00:01:28,033 (ナレーター) <寂しさに 宿を立ち出で眺むれば 3 00:01:28,033 --> 00:01:31,036 空に真っ赤な雲の色> 4 00:01:31,036 --> 00:01:35,040 <この世は真っ赤な嘘ばかり> 5 00:01:35,040 --> 00:01:39,044 <嘘と悪とで 押しつぶされた お前に代わって➡ 6 00:01:39,044 --> 00:01:45,050 悪人どもを 真っ赤な血潮で染め上げましょう> 7 00:01:45,050 --> 00:01:48,053 <仕事が済んだ そのうえは➡ 8 00:01:48,053 --> 00:01:57,062 これやこの 行くも帰るも別れては 知るも知らぬも お前と私> 9 00:01:57,062 --> 00:02:01,062 <仕事人の掟でござんす> 10 00:02:03,068 --> 00:02:05,070 (主水) しかし おめでたいかぎりですなぁ 11 00:02:05,070 --> 00:02:08,073 奥さまを迎えられた途端に お手柄ってのは 12 00:02:08,073 --> 00:02:11,076 (原) いや 皆さまのご協力のおかげです 13 00:02:11,076 --> 00:02:14,079 (せん)奥さまも さぞ お喜びのことでしょうね 14 00:02:14,079 --> 00:02:20,085 あっ… 原さんとこは 確か 奥さま 1つ年上でしたな? 15 00:02:20,085 --> 00:02:22,021 はっ… (せん)年上? 16 00:02:22,021 --> 00:02:25,024 昔から よく申しますでしょう 17 00:02:25,024 --> 00:02:30,029 1つ年上の姉さん女房は 金の草鞋を履いてでも探せって 18 00:02:30,029 --> 00:02:33,032 実は 自分で こう言うのも何ですが 19 00:02:33,032 --> 00:02:37,036 本当に よく やってくれるんです かゆい所に手が届く➡ 20 00:02:37,036 --> 00:02:40,039 至れり尽くせりの 本当に よくできた女房でして 21 00:02:40,039 --> 00:02:43,042 ≪(しの) 失礼いたします 原でございますが 22 00:02:43,042 --> 00:02:46,045 ≪ 宅の主人が お邪魔しておりませんでしょうか 23 00:02:46,045 --> 00:02:48,047 (りつ)はい (せん)ちょうど ようございました 24 00:02:48,047 --> 00:02:51,050 奥さまも ご一緒にね どうぞ (原)いえ おかまいなく 25 00:02:51,050 --> 00:02:53,052 私は これで いいじゃありませんか 26 00:02:53,052 --> 00:02:56,055 これから 盛り上がるとこなんですから 27 00:02:56,055 --> 00:02:59,058 実は 今日は私の番でして… 28 00:02:59,058 --> 00:03:04,063 番って 何の番です? お風呂で背中を流してやる番です 29 00:03:04,063 --> 00:03:09,068 ハハハッ… なんだか さっきから そわそわしてると思ったら 30 00:03:09,068 --> 00:03:11,070 仲のいいことですねえ 31 00:03:11,070 --> 00:03:13,072 じゃ もう止めません お帰りください 32 00:03:13,072 --> 00:03:15,074 では (せん)失礼します 33 00:03:15,074 --> 00:03:18,077 しの! しの! (せん)「しの しの」… 34 00:03:18,077 --> 00:03:21,080 (笑い声) 35 00:03:21,080 --> 00:03:23,015 あ~あ… まあ おひとつ 36 00:03:23,015 --> 00:03:26,018 なんだか まあ 最初っから最後まで➡ 37 00:03:26,018 --> 00:03:28,020 のろけ 聞かされたようなもんですね 38 00:03:28,020 --> 00:03:31,023 (笑い声) 39 00:03:31,023 --> 00:03:33,025 しかし なんですね… 40 00:03:33,025 --> 00:03:37,029 年上の女房ってのも いいもんですね 41 00:03:37,029 --> 00:03:42,034 (りつ)あら 年上の女房でなくて 悪うございましたわね 42 00:03:42,034 --> 00:03:44,036 どうせ 私は気の利かない女房ですよ 43 00:03:44,036 --> 00:03:47,039 いや そういうつもりで 言ったんじゃありませんよ 私は 44 00:03:47,039 --> 00:03:49,041 じゃ どういうつもりで おっしゃいましたの? 45 00:03:49,041 --> 00:03:53,045 そりゃ 私は女房は そりゃ若いが いいに決まってるじゃないですか 46 00:03:53,045 --> 00:03:55,047 こう… ぴちぴちっと張り切ってですね 47 00:03:55,047 --> 00:03:58,050 どうせ 私は そんなに若くはございません 48 00:03:58,050 --> 00:04:01,053 古いのは百も承知です! 49 00:04:01,053 --> 00:04:03,055 何とか言ってくださいよ 50 00:04:03,055 --> 00:04:07,055 調子に乗り過ぎて 言い過ぎじゃございませんこと? 51 00:04:09,061 --> 00:04:21,061 ♬~ 52 00:04:26,011 --> 00:04:28,013 (お里)アアッ… アアッ! 53 00:04:28,013 --> 00:04:31,016 (お里)おやめください アアッ! 54 00:04:31,016 --> 00:04:34,019 お父っつぁん お父っつぁん! (父親)お… おやめください! 55 00:04:34,019 --> 00:04:36,021 (突き飛ばす音) (地回り)どけ! 56 00:04:36,021 --> 00:04:39,024 お父っつぁん! (父親)お里! お里! 57 00:04:39,024 --> 00:04:42,027 (お里)お助けください! お助けください! 58 00:04:42,027 --> 00:04:45,030 アアッ… お助けください! 59 00:04:45,030 --> 00:04:49,034 (地回り)これからが見せ場でさぁ (お里)お助けください! 60 00:04:49,034 --> 00:04:51,036 (お里)アアッ! (父親)お里… お里… 61 00:04:51,036 --> 00:04:55,040 いや! 離して! (父親)やめてくれ! 62 00:04:55,040 --> 00:04:57,042 おやめください! (お里)誰か! 63 00:04:57,042 --> 00:04:59,042 アアッ! 64 00:05:01,046 --> 00:05:04,049 いや! (父親)やめてくれ! 65 00:05:04,049 --> 00:05:06,051 アッ… 66 00:05:06,051 --> 00:05:09,051 アアッ! 67 00:05:13,058 --> 00:05:17,058 (拍手) (嘉平次)なかなかのもんだったよ 68 00:05:19,064 --> 00:05:25,004 さすがは本物だ 役者とは迫力が違う 69 00:05:25,004 --> 00:05:29,008 いいネタ仕入れたら また 知らせておくれ (地回り)へい 70 00:05:29,008 --> 00:05:33,008 木戸銭に糸目はつけねえよ ハハハッ… 71 00:05:44,023 --> 00:06:00,039 ♬~ 72 00:06:00,039 --> 00:06:05,044 (半鐘の音) 73 00:06:05,044 --> 00:06:14,053 ♬~ 74 00:06:14,053 --> 00:06:17,056 (田中)尾張屋さん 大黒屋さん 加賀屋さんの被害総額は➡ 75 00:06:17,056 --> 00:06:20,059 およそ2万両にも及ぶと 言われています 76 00:06:20,059 --> 00:06:21,994 ほう… 77 00:06:21,994 --> 00:06:26,999 ひと晩のうちに火事が3件 それも 材木問屋ばかりとは… 78 00:06:26,999 --> 00:06:29,001 田中さま 79 00:06:29,001 --> 00:06:32,004 これは何か たくらみがあっての つけ火じゃありませんかな? 80 00:06:32,004 --> 00:06:35,007 中村さん あなたが そんなこと 心配しなくていいんですよ 81 00:06:35,007 --> 00:06:39,011 つけ火の下手人らしい男2人を 見かけたという夜回りがいたので 82 00:06:39,011 --> 00:06:41,013 今 聞き込みに 行かせてるとこなんですから 83 00:06:41,013 --> 00:06:43,015 ≪(六平)旦那! 84 00:06:43,015 --> 00:06:47,019 (六平) 旦那 はい 買ってきやしたよ 85 00:06:47,019 --> 00:06:50,022 馬鹿だな お前は こんなとこへ運んできやがって 86 00:06:50,022 --> 00:06:52,024 家へ持ってけって言ったろう 87 00:06:52,024 --> 00:06:55,027 何です? ええ 実は その… 88 00:06:55,027 --> 00:06:58,030 材木が値上がりするっていう噂を 聞いたもんですから 89 00:06:58,030 --> 00:07:01,033 今のうちに 家の 風呂場を直しとこうと思いまして 90 00:07:01,033 --> 00:07:04,036 中村さん! 何です? あなたって人は 91 00:07:04,036 --> 00:07:06,038 仕事中に私用で六平を使うなんて 92 00:07:06,038 --> 00:07:09,041 それよりも 火盗改めより 厳しいお達しがあったんですから 93 00:07:09,041 --> 00:07:13,045 これからは毎晩 休みなく夜回りを してくださいよ 分かりましたね? 94 00:07:13,045 --> 00:07:16,045 はい (六平)はい 95 00:07:19,051 --> 00:07:21,053 (男性)よっ! 96 00:07:21,053 --> 00:07:22,988 (男性)どうも 97 00:07:22,988 --> 00:07:25,991 ご苦労さまです (男性)ご苦労さまでございます 98 00:07:25,991 --> 00:07:28,994 (番頭)あっ… どうも ご苦労さまでございます 99 00:07:28,994 --> 00:07:30,996 せんだって ご挨拶に お伺いいたしました➡ 100 00:07:30,996 --> 00:07:33,999 材木問屋 美濃屋でございます お運び中の材木➡ 101 00:07:33,999 --> 00:07:37,002 何とぞ 手前どものほうに お下げ渡しのほどを 102 00:07:37,002 --> 00:07:39,004 (岩崎) 材木商 岩崎久左衛門と申します 103 00:07:39,004 --> 00:07:42,007 どうか 私どもの店に お売りくださいませ 104 00:07:42,007 --> 00:07:44,009 何とぞ よろしくお願いいたします 105 00:07:44,009 --> 00:07:47,012 (山城屋) 山城屋に お願いいたします 106 00:07:47,012 --> 00:07:51,016 (甚衛門)うちで落とさなくてはな (おれん)でも お前さん 107 00:07:51,016 --> 00:07:55,020 問屋筋では ひと筋縄では いかないって 専らの噂だよ 108 00:07:55,020 --> 00:07:58,023 ああ 贅沢の限りを尽くし➡ 109 00:07:58,023 --> 00:08:01,026 遊びという遊びは みんな こなして➡ 110 00:08:01,026 --> 00:08:03,028 ありきたりな遊びじゃ➡ 111 00:08:03,028 --> 00:08:06,028 物足りないっていう 荷主さまだからね 112 00:08:08,033 --> 00:08:11,036 (尾張屋)いかがですか? (嘉平次)うまいよ 113 00:08:11,036 --> 00:08:14,039 ああ そりゃ よろしゅうございました 114 00:08:14,039 --> 00:08:17,042 あっ… あの… 何か お気に障るようなことでも? 115 00:08:17,042 --> 00:08:20,045 飽きてしまったんだよ 116 00:08:20,045 --> 00:08:23,982 あっ… そういうことでしたら ちょっと お待ちを 117 00:08:23,982 --> 00:08:28,987 ♬~ 118 00:08:28,987 --> 00:08:31,990 ハハハッ… そういうことかい 119 00:08:31,990 --> 00:08:34,993 尾張屋さん あんたが楽しめばいいだろう 120 00:08:34,993 --> 00:08:39,998 あの… (嘉平次)面白くないんだよ! 121 00:08:39,998 --> 00:08:43,001 お待ちくださいまし! 何でも おっしゃってください 122 00:08:43,001 --> 00:08:45,003 お望みのものを 何でも いたしますので! 123 00:08:45,003 --> 00:08:47,005 くどいんだよ! (尾張屋)いや 材木を➡ 124 00:08:47,005 --> 00:08:51,009 売っていただかないことには 私どもは… 私どもは もう… 125 00:08:51,009 --> 00:09:07,025 ♪(ホレ助・鶴吉) 立て通したい恋の意地 126 00:09:07,025 --> 00:09:16,034 ♪ 出雲で結んだ縁じゃもの 127 00:09:16,034 --> 00:09:26,979 ♪ そうじゃあるまいか 128 00:09:26,979 --> 00:09:28,981 (鶴吉) すいません もう一度 枕から 129 00:09:28,981 --> 00:09:30,981 (ホレ助) 今日は ここまでにしておこう 130 00:09:32,985 --> 00:09:37,990 お願いです これからも どうぞ 稽古をつけておくんなさい 131 00:09:37,990 --> 00:09:40,993 ホレ助さんだけが 頼りなんですから 132 00:09:40,993 --> 00:09:43,996 あんな芸を売り物にしていた私に 133 00:09:43,996 --> 00:09:48,000 常盤津を教えてくれる人なんて ほかに いやしないんです 134 00:09:48,000 --> 00:09:51,003 (ホレ助)その話を口にしたら 教えてやらないって➡ 135 00:09:51,003 --> 00:09:55,007 言ったはずだろう (鶴吉)あっ… そうでした 136 00:09:55,007 --> 00:10:00,012 じゃ もう これっきり… 137 00:10:00,012 --> 00:10:06,012 (ホレ助) 常盤津 だいぶ よくなったよ 3日したら また おいで 138 00:10:08,020 --> 00:10:11,023 ありがとう 師匠 139 00:10:11,023 --> 00:10:23,969 ♬~ 140 00:10:23,969 --> 00:10:26,972 (加代)あら また来てたんだ 141 00:10:26,972 --> 00:10:31,977 本当にいるもんだねえ 小股の 切れ上がった いい女ってのがさ 142 00:10:31,977 --> 00:10:35,981 私だけかと思ったのに… それにしても ホレ助の奴 143 00:10:35,981 --> 00:10:39,985 幇間のくせして あんな年増女を通わせるなんて 144 00:10:39,985 --> 00:10:44,990 まったく 隅に置けないねえ もう 憎たらしい フン… 145 00:10:44,990 --> 00:10:46,990 こんにちは! 146 00:10:48,994 --> 00:10:55,000 この! やるじゃないか 色男 真っ昼間から女 連れ込んでさ 147 00:10:55,000 --> 00:10:58,003 でもさ 年上の女房っていうのは いいもんだからさ 148 00:10:58,003 --> 00:11:01,006 早く一緒になっちまいな (ホレ助)よしとくれよ 149 00:11:01,006 --> 00:11:04,009 そんなんじゃないんだから (加代)何言ってんのよ 水くさい 150 00:11:04,009 --> 00:11:07,012 私と あんたは 身寄りのない 何かってときには➡ 151 00:11:07,012 --> 00:11:09,014 助け合わなきゃ なんない間柄なんだから 152 00:11:09,014 --> 00:11:13,018 白状しちまいなって 誰にも しゃべらないからさ 153 00:11:13,018 --> 00:11:15,020 何を言ってんだよ 154 00:11:15,020 --> 00:11:21,026 でも 掃きだめに鶴2匹か これで この長屋も華やかになるね 155 00:11:21,026 --> 00:11:27,032 うん? 鶴吉は確かに鶴だが もう1匹は誰だい? 156 00:11:27,032 --> 00:11:33,038 決まってるだろう この私 (ホレ助)ああ ハハッ… あ~あ… 157 00:11:33,038 --> 00:11:35,040 あんたに 向いてる商売があるんだけどね 158 00:11:35,040 --> 00:11:37,042 あら 世話してよ 159 00:11:37,042 --> 00:11:40,045 私さ 体を売るのとさ 物ごいだけは駄目だけど 160 00:11:40,045 --> 00:11:42,047 あとは何でもやるからさ 161 00:11:42,047 --> 00:11:45,050 女太鼓持ちってんだよ きっと受けるでげすよ 162 00:11:45,050 --> 00:11:47,052 いいかげんにしなさいよ 人が真面目に聞いてんのに 163 00:11:47,052 --> 00:11:51,056 いや 悪かった悪かった これがね ほんの おわびの しるし 164 00:11:51,056 --> 00:11:53,058 なに? それ 165 00:11:53,058 --> 00:11:56,061 こんな稼業だろう ひょっと 私が死んだときにね 166 00:11:56,061 --> 00:11:59,064 あんたに弔いを 仕切ってもらおうと思ってさ 167 00:11:59,064 --> 00:12:03,068 弔い料… (加代)弔い? へえ… 168 00:12:03,068 --> 00:12:05,070 よろしく 169 00:12:05,070 --> 00:12:09,070 フフフッ… まあ いつのことやら 170 00:12:12,077 --> 00:12:14,079 (壱)アアッ… 171 00:12:14,079 --> 00:12:19,084 (女性) 本当に 男のくせに だらしないね ほら あと ちゃんとやっといて 172 00:12:19,084 --> 00:12:22,020 (壱)遊ぼう (女性)馬鹿 173 00:12:22,020 --> 00:12:39,037 ≪♪(鶴吉) 聞けば聞くほど腹が立つ 174 00:12:39,037 --> 00:12:49,047 ♪ もう堪忍も泣き声に 175 00:12:49,047 --> 00:12:54,052 ≪♪(壱)これ そこな芸者さん 176 00:12:54,052 --> 00:13:03,061 ♪ よくも私が上駒 177 00:13:03,061 --> 00:13:07,065 何だい? 人が真面目に 稽古してんのに茶々入れて 178 00:13:07,065 --> 00:13:11,069 いや そうじゃねえんですよ 姐さんの歌いっぷりが➡ 179 00:13:11,069 --> 00:13:14,072 あんまり艶っぽいもんだから つい 釣られちゃってよ 180 00:13:14,072 --> 00:13:16,074 まあ うまいこと言って 181 00:13:16,074 --> 00:13:19,077 ところで あんた 誰なんだい? 見ない顔だけど 182 00:13:19,077 --> 00:13:21,079 こりゃ 挨拶が遅れやして 183 00:13:21,079 --> 00:13:25,016 あの… この界隈じゃね 「居残りの壱」って評判の男でげす 184 00:13:25,016 --> 00:13:29,020 以後 よろしく (鶴吉)まあ 居残りか… 185 00:13:29,020 --> 00:13:32,023 それにしちゃ 態度が でかいじゃないのか 186 00:13:32,023 --> 00:13:35,026 そう厳しい言い方しないで おくんなさいよ もう 187 00:13:35,026 --> 00:13:38,029 腹が減って 頭に染み込んじゃうんだから 188 00:13:38,029 --> 00:13:40,031 鶴吉姐さんよ ハハハッ… 189 00:13:40,031 --> 00:13:43,034 なんで私のこと知ってるんだい? 190 00:13:43,034 --> 00:13:46,037 いや 姐さんのこと知らなかったらよ 191 00:13:46,037 --> 00:13:49,040 この辺じゃ唐変木だよ 192 00:13:49,040 --> 00:13:54,040 部屋の隅から隅へ綱を渡してよ 193 00:13:56,047 --> 00:13:59,050 ♪ ちととん ちととん 194 00:13:59,050 --> 00:14:01,052 ♪ ちとちと ちとちと 195 00:14:01,052 --> 00:14:04,055 ♪ ちんちん ちちちち ちちちと つんとん 196 00:14:04,055 --> 00:14:07,058 ♪ ちんとん ちんとん ちんちんちん 197 00:14:07,058 --> 00:14:11,062 (壱)ろうそくのように 白く透き通る まぶしい脚 198 00:14:11,062 --> 00:14:15,066 ぽっちゃりと 肉のついた ふくらはぎ 199 00:14:15,066 --> 00:14:20,071 瞳を凝らせど 見えそうで見えない太ももの奥 200 00:14:20,071 --> 00:14:22,007 もう よしとくれ 201 00:14:22,007 --> 00:14:26,010 あっ… すいません つい 調子に乗っちゃって 202 00:14:26,010 --> 00:14:29,013 あんたに 当たっても しょうがないよね 203 00:14:29,013 --> 00:14:34,013 やっぱり 私は 「綱渡りの鶴吉」かね? 204 00:14:36,020 --> 00:14:40,024 恥ずかしい真似をして お座敷 沸かせてたんじゃ 205 00:14:40,024 --> 00:14:44,028 いつまでたっても お姐さんたちに馬鹿にされる 206 00:14:44,028 --> 00:14:47,031 そう思って きっぱり やめたのに 207 00:14:47,031 --> 00:14:51,035 あ~あ… まだ 昔の噂は消えないのか 208 00:14:51,035 --> 00:14:54,038 姐さんね しょげることねえよ 209 00:14:54,038 --> 00:14:58,042 先ほどの節回しなんてね 相当なもんだよ 210 00:14:58,042 --> 00:15:01,045 これ 持ち上げるんでも何でもねえよ 211 00:15:01,045 --> 00:15:06,050 これからよ 精進なすって めきめき腕上げたら 212 00:15:06,050 --> 00:15:10,054 「常磐津の鶴吉姐さん」って 言われるのは請け合いなんだから 213 00:15:10,054 --> 00:15:13,057 そう言われちゃ 投げるわけにいかないね 214 00:15:13,057 --> 00:15:15,059 あっ… 良かったら 稽古台代わりによ 215 00:15:15,059 --> 00:15:17,061 俺が 合いの手を打ったっていいんだよ 216 00:15:17,061 --> 00:15:20,064 それとも 名のあるお師匠さん 紹介しようかな? 217 00:15:20,064 --> 00:15:24,001 あいにくだけど ちゃんとした人に 教わってるんだよ (壱)えっ? 218 00:15:24,001 --> 00:15:29,006 知ってるだろう? 幇間のホレ助って 219 00:15:29,006 --> 00:15:34,011 ああ! ハハッ… 大したもんだよな 220 00:15:34,011 --> 00:15:38,015 太鼓のくせに 芸者衆に教えるなんてよ 221 00:15:38,015 --> 00:15:41,018 あっ… あれ? そういやよ 222 00:15:41,018 --> 00:15:45,022 あいつ 姐さんより 年下じゃねえか? あの太鼓 223 00:15:45,022 --> 00:15:49,026 何だい 「太鼓 太鼓」って偉そうに 居残りが威張るんじゃないよ! 224 00:15:49,026 --> 00:15:54,031 姐さん 太鼓 かばったね 「ほ」の字か… 225 00:15:54,031 --> 00:15:59,036 馬鹿言うんじゃないよ あの人は師匠 私は弟子だよ 226 00:15:59,036 --> 00:16:03,040 姐さん かわいい フフフッ… (鶴吉)馬鹿 227 00:16:03,040 --> 00:16:07,044 そのことは置いといてよ 今夜 おいらと遊ぼう 228 00:16:07,044 --> 00:16:09,046 馬鹿! (壱)あいて! 229 00:16:09,046 --> 00:16:12,046 …たく ずうずうしい居残り! 230 00:16:21,993 --> 00:16:25,997 おう 姐さん! おう お前だ 231 00:16:25,997 --> 00:16:29,000 あっ… 八丁堀の旦那 おう 232 00:16:29,000 --> 00:16:32,003 お前 確か 鶴吉っつったな? はい 233 00:16:32,003 --> 00:16:36,007 例のよ 色っぽい綱渡り 今やってねえだろうな? 234 00:16:36,007 --> 00:16:38,009 嫌ですよ 旦那 こんな往来で 235 00:16:38,009 --> 00:16:41,012 それに あれは 随分と前の話じゃありませんか 236 00:16:41,012 --> 00:16:43,014 いやいや 分かってるんだがな 237 00:16:43,014 --> 00:16:47,018 まあ 近ごろ 何かと取り締まりが厳しくってな 238 00:16:47,018 --> 00:16:50,021 こう言や分かるだろう お前 じゃ なんですか 239 00:16:50,021 --> 00:16:53,024 昔のこと ほじくり返して それで お縄にしようってんですか 240 00:16:53,024 --> 00:16:55,026 おいおい でけえ声 出すんじゃねえよ 241 00:16:55,026 --> 00:16:57,028 (甚衛門)旦那 蒸し暑い中 お勤め ご苦労さまでございます 242 00:16:57,028 --> 00:16:59,030 おお お前 飛騨屋だったな 243 00:16:59,030 --> 00:17:01,032 良かったな お前んとこ 火ぃつけられねえで 244 00:17:01,032 --> 00:17:03,034 それだけ お前 儲かったってわけだ 245 00:17:03,034 --> 00:17:06,037 いえ とんでもございません 私どものような小さな問屋は➡ 246 00:17:06,037 --> 00:17:10,041 実入りも僅かでございまして 247 00:17:10,041 --> 00:17:13,044 変わらないね お前は 248 00:17:13,044 --> 00:17:17,048 あの… こいつは昔から よく言や 一本気 249 00:17:17,048 --> 00:17:20,051 悪く言や 無鉄砲な所がありまして 250 00:17:20,051 --> 00:17:24,989 何があったは知りませんが ひとつ ここは内々に… 251 00:17:24,989 --> 00:17:28,993 おお こりゃ すまねえな お前 気ぃ遣ってもらって ええ? 252 00:17:28,993 --> 00:17:30,995 じゃ… はっ! ごめんくださいませ 253 00:17:30,995 --> 00:17:33,995 鶴吉 ちょっと… 254 00:17:37,001 --> 00:17:40,001 そばをもう1杯くれ ≪(女中)はい 255 00:17:43,007 --> 00:17:45,009 困りますよ そんなこと言われたって 256 00:17:45,009 --> 00:17:48,012 私は二度としないって 心に決めたんですから 257 00:17:48,012 --> 00:17:53,017 いや 飛騨屋が 伸るか反るかの瀬戸際なんだ 258 00:17:53,017 --> 00:17:58,022 ここは ひとつ 清水の舞台から 飛び降りるつもりで助けておくれ 259 00:17:58,022 --> 00:18:02,026 なっ? 頼む このとおりだ (鶴吉)よしてくださいよ 260 00:18:02,026 --> 00:18:08,032 ご贔屓筋から頼まれたって それだけは断ってるんですから 261 00:18:08,032 --> 00:18:12,036 私は お前の旦那だったってことを 忘れたわけじゃないだろうね? 262 00:18:12,036 --> 00:18:16,040 忘れるもんですか よくしてもらいましたからね 263 00:18:16,040 --> 00:18:19,043 たっぷりと ご恩返しがしたいぐらいですよ 264 00:18:19,043 --> 00:18:21,979 いやぁ… そのことは謝るよ 265 00:18:21,979 --> 00:18:25,983 なっ? きっと償いは させてもらうから 266 00:18:25,983 --> 00:18:29,987 そう いつまでも つむじを曲げてないで 267 00:18:29,987 --> 00:18:31,989 頼みを聞いておくれ 268 00:18:31,989 --> 00:18:35,993 それとも なにかい? しばらく会わないうちに➡ 269 00:18:35,993 --> 00:18:38,996 お前も 近ごろの若い子みたいに➡ 270 00:18:38,996 --> 00:18:44,001 情のない芸者に なっちまったのかい? 271 00:18:44,001 --> 00:18:48,005 なら 稼業を変えりゃいい ええ? 272 00:18:48,005 --> 00:18:53,010 今の私は その気になりゃ お前を 座敷に出られなくすることぐらい 273 00:18:53,010 --> 00:18:57,010 朝飯前だってことを知ってるね? 274 00:18:59,016 --> 00:19:04,021 太鼓をいたぶって遊ぶのは もっと簡単だよ 275 00:19:04,021 --> 00:19:16,033 ♬~ 276 00:19:16,033 --> 00:19:19,036 (賽銭の音) (鈴の音) 277 00:19:19,036 --> 00:19:21,972 (柏手) 278 00:19:21,972 --> 00:19:25,972 どうか 早く 鶴吉の芸が上達しますように 279 00:19:27,978 --> 00:19:40,991 ♪ 清き流れを 280 00:19:40,991 --> 00:19:50,991 ♪ くむ水車 281 00:19:54,004 --> 00:19:58,004 (甚衛門)さあ どうぞ (おれん)こちらでございます 282 00:20:06,016 --> 00:20:09,019 わざわざ 宴席を変えさせたぐらいだから 283 00:20:09,019 --> 00:20:11,021 よほど面白い見せ物だろうな 284 00:20:11,021 --> 00:20:14,024 そりゃ うちの人の折り紙付きですから 285 00:20:14,024 --> 00:20:17,027 ねっ? お前さん (甚衛門)うむ… 286 00:20:17,027 --> 00:20:21,031 ≪♪(お囃子) 287 00:20:21,031 --> 00:20:23,968 そろそろ 支度が 出来上がったようでございます 288 00:20:23,968 --> 00:20:27,972 まずは ご覧くださいませ (嘉平次)そいつは面白そうだな 289 00:20:27,972 --> 00:20:30,975 (笑い声) 290 00:20:30,975 --> 00:20:41,986 ♪~ 291 00:20:41,986 --> 00:20:52,997 ♪~ 292 00:20:52,997 --> 00:20:54,999 もっと前のほうに どうぞ (嘉平次)ああ 293 00:20:54,999 --> 00:21:06,010 ♪~ 294 00:21:06,010 --> 00:21:16,020 ♪~ 295 00:21:16,020 --> 00:21:18,022 どうぞ (嘉平次)ああ 296 00:21:18,022 --> 00:21:24,028 ♪~ 297 00:21:24,028 --> 00:21:26,030 フフッ… 298 00:21:26,030 --> 00:21:28,032 (嘉平次)ハハッ… 299 00:21:28,032 --> 00:21:35,039 ♪~ 300 00:21:35,039 --> 00:21:37,041 (仙七)やあやあ (ホレ助)ありゃ! 301 00:21:37,041 --> 00:21:40,044 こりゃまあ 飛騨屋の 大番頭さんじゃありませんか 302 00:21:40,044 --> 00:21:43,047 今日は お1人で まあまあ お忍びとは粋なこと 303 00:21:43,047 --> 00:21:47,051 いやいや いやいや! これも商い 仕事のうち 304 00:21:47,051 --> 00:21:50,054 まあ そりゃご愁傷… いやいや ご苦労なこって 305 00:21:50,054 --> 00:21:55,059 …とはいってもね 珍しいものを 見れて まんざらでもないがね 306 00:21:55,059 --> 00:22:00,064 いや そりゃ聞き捨て… いやいや 見捨てならねえよ そりゃ 307 00:22:00,064 --> 00:22:02,066 そう来ると思ってたよ 308 00:22:02,066 --> 00:22:06,070 よし まあ たまには お客が 太鼓の機嫌を取るのもいいもんだ 309 00:22:06,070 --> 00:22:08,072 お裾分けだ さあさあ さあ! 310 00:22:08,072 --> 00:22:11,075 あっ… 私も? いや これは ご相伴に あずからせてもらいます 311 00:22:11,075 --> 00:22:13,077 (ホレ助)いや… いや どうも 312 00:22:13,077 --> 00:22:16,080 さあ (ホレ助)へい 313 00:22:16,080 --> 00:22:18,082 では 拝見いたしやす 314 00:22:18,082 --> 00:22:38,035 ♬~ 315 00:22:38,035 --> 00:22:57,054 ♬~ 316 00:22:57,054 --> 00:23:02,059 あれが 噂に聞いた鶴吉の綱渡りかい? 317 00:23:02,059 --> 00:23:05,062 しゃれた もてなしを してくれるじゃないか 318 00:23:05,062 --> 00:23:08,065 (おれん)そう言っていただけると 骨折った甲斐があります 319 00:23:08,065 --> 00:23:11,068 ねっ? お前さん (甚衛門)ああ そうだとも 320 00:23:11,068 --> 00:23:15,072 ところで もうひとつ わしの願いを聞いてくれんかな? 321 00:23:15,072 --> 00:23:18,075 (甚衛門) どうぞ おっしゃってくださいませ たとえ どのようなことでも➡ 322 00:23:18,075 --> 00:23:21,078 きっと お気に召すように 取り計らいます 323 00:23:21,078 --> 00:23:24,014 その代わり… (嘉平次)ああ 分かってるとも 324 00:23:24,014 --> 00:23:28,018 杉でも檜でも 好きなだけ回してあげるよ 325 00:23:28,018 --> 00:23:30,020 (甚衛門)ありがとうございます 326 00:23:30,020 --> 00:23:32,022 …で お望みは? 327 00:23:32,022 --> 00:23:36,026 (嘉平次)綱渡りだけじゃ ちょっと工夫に欠ける 328 00:23:36,026 --> 00:23:38,028 …と申しますと? 329 00:23:38,028 --> 00:23:42,032 わしは もっと ぞくぞくした思いがしたい 330 00:23:42,032 --> 00:23:47,037 言っておくがな 縛ったり傷つけたりは何度も見た 331 00:23:47,037 --> 00:23:53,043 桜の花が 一瞬にして満開になり 散る 332 00:23:53,043 --> 00:23:59,049 そのような美しさを あの子を 使って見せてくれんかな? 333 00:23:59,049 --> 00:24:01,051 (笑い声) 334 00:24:01,051 --> 00:24:10,060 ♬~ 335 00:24:10,060 --> 00:24:15,065 わしは 見たいものは何でも見た 336 00:24:15,065 --> 00:24:22,005 だが まだ 目の前で 人が死ぬことだけは見ておらん 337 00:24:22,005 --> 00:24:32,005 ♬~ 338 00:24:35,018 --> 00:24:38,021 (ホレ助) 二度と家の敷居をまたごうなんて 気ぃ起こさないどくれ! 339 00:24:38,021 --> 00:24:42,025 どうしてなんです? この間は 稽古をつけてくださるって… 340 00:24:42,025 --> 00:24:46,029 (ホレ助)ふざけるない! ありゃ お前さんが➡ 341 00:24:46,029 --> 00:24:51,034 嘘八百 涼しい顔して並べ立てる 女狐だとは知らなかったからだい 342 00:24:51,034 --> 00:24:54,037 そりゃ いくら何でも 言い過ぎじゃありませんか 343 00:24:54,037 --> 00:24:57,040 一体 私の どこが女狐なんです? 344 00:24:57,040 --> 00:25:01,044 「立派な芸で身を立てたいんです だから 教えてください」って➡ 345 00:25:01,044 --> 00:25:04,047 訪ねて来たのは誰だっけねえ? 346 00:25:04,047 --> 00:25:08,051 その気持ちに嘘偽りはありません 今だって! 347 00:25:08,051 --> 00:25:10,053 まだ とぼける気かい? 348 00:25:10,053 --> 00:25:13,053 じゃ 昨日の座敷は何だい!? ありゃ 349 00:25:15,058 --> 00:25:19,062 「どんなに大事な客がせがんでも あれだけは やらない」 350 00:25:19,062 --> 00:25:23,000 そう決心したんじゃ なかったのかい? 351 00:25:23,000 --> 00:25:26,003 これには訳があるんです 師匠 352 00:25:26,003 --> 00:25:29,003 もう言い訳なんか聞きたかねえ! 353 00:25:31,008 --> 00:25:35,012 師匠って呼ばれるのも真っ平だ! 354 00:25:35,012 --> 00:25:47,024 ♬~ 355 00:25:47,024 --> 00:25:53,024 (竜)姐さん どうしたんだい? (鶴吉)竜さん… 356 00:25:56,033 --> 00:25:58,035 持っていきな 357 00:25:58,035 --> 00:26:12,049 ♬~ 358 00:26:12,049 --> 00:26:18,055 ハァ~ッ… なにが常盤津だ なにが師匠だ 359 00:26:18,055 --> 00:26:21,992 年上の女の 苦しい気持ちも分からない石頭に 360 00:26:21,992 --> 00:26:27,998 芸を 教えることなんか できるもんか! 361 00:26:27,998 --> 00:26:31,001 まだ飲んでやがる… おいおい もう よしなよ よしなよ 362 00:26:31,001 --> 00:26:34,004 それ以上 飲んだら 体壊しちまうよ ほらほら… 363 00:26:34,004 --> 00:26:39,009 壊したって 誰が心配してくれるわけでもなし 364 00:26:39,009 --> 00:26:42,012 ハァ~ッ… かまうもんか 365 00:26:42,012 --> 00:26:46,016 どうせ 私は綱渡りの鶴吉だよ 366 00:26:46,016 --> 00:26:51,021 恥ずかしいことを人前に さらしてるのが いちばんなんだよ 367 00:26:51,021 --> 00:26:53,023 しょうがねえな お前 368 00:26:53,023 --> 00:26:57,027 お前みたいのをな やけの やんぱちっつうんだよ 369 00:26:57,027 --> 00:27:00,030 ホレ助… 370 00:27:00,030 --> 00:27:05,035 お前なんか 馬に蹴られて死にやがれ! 371 00:27:05,035 --> 00:27:10,040 死んじまえ… (泣き声) 372 00:27:10,040 --> 00:27:13,043 こんな つらい思いするんだったら 373 00:27:13,043 --> 00:27:17,047 初めっから 会わなきゃよかったんだよ 374 00:27:17,047 --> 00:27:21,047 ああ 死にたいよ… (泣き声) 375 00:27:22,986 --> 00:27:24,988 こら 居残り! 376 00:27:24,988 --> 00:27:29,993 私が死んだら お前が後始末するんだよ 377 00:27:29,993 --> 00:27:33,997 チェッ! ハハッ… なにを… 378 00:27:33,997 --> 00:27:37,000 似た者同士が お前 強情張りやがって まあ 379 00:27:37,000 --> 00:27:40,003 ケッ… ハハッ… しょうがねえな 380 00:27:40,003 --> 00:27:43,006 飛騨屋の 主人の使いで まいりました 381 00:27:43,006 --> 00:27:45,008 何だい? (仙七)手前どもの主人が… 382 00:27:45,008 --> 00:27:51,014 (鶴吉)帰っとくれ 二度と顔も見たくないよ! 383 00:27:51,014 --> 00:27:54,014 (鶴吉)帰って 旦那に言ってきな 384 00:28:05,028 --> 00:28:15,038 ♪ 出雲で結んだ縁じゃもの 385 00:28:15,038 --> 00:28:24,981 ♪((そうじゃあるまいか)) 386 00:28:24,981 --> 00:28:32,989 ♬~ 387 00:28:32,989 --> 00:28:36,993 なんて馬鹿なこと 言っちまったんだ 388 00:28:36,993 --> 00:28:40,997 芸に上品も下品もあるかい… 389 00:28:40,997 --> 00:28:46,002 すまねえ 鶴吉… 390 00:28:46,002 --> 00:28:48,002 許してくれ 391 00:28:56,012 --> 00:28:58,014 お前さん 392 00:28:58,014 --> 00:29:01,017 まさか 惜しくなったんじゃ ないだろうね? 393 00:29:01,017 --> 00:29:04,020 馬鹿言うな! フン… 何を今更 394 00:29:04,020 --> 00:29:07,023 あんな女 どうなろうが知っちゃいねえや 395 00:29:07,023 --> 00:29:10,026 なら いいんだけど 396 00:29:10,026 --> 00:29:13,029 旦那 (おれん)どうだった? 397 00:29:13,029 --> 00:29:16,032 へい それが やけ酒に浸りきってましてね 398 00:29:16,032 --> 00:29:21,037 話にも何にもなりゃしませんよ (おれん)そいつは困ったね 399 00:29:21,037 --> 00:29:22,973 よっぽど ホレ助に会えなくなったのが➡ 400 00:29:22,973 --> 00:29:24,975 こたえたんですね 401 00:29:24,975 --> 00:29:27,978 いや そこまで惚れてるなんて 知りませんでしたから 402 00:29:27,978 --> 00:29:31,982 男のほうは どうなんだい? (仙七)ええ その男のほうもね 403 00:29:31,982 --> 00:29:34,985 未練たらたらのくせして 意地張ってるんですから 404 00:29:34,985 --> 00:29:37,988 こりゃ どうしようもありませんよ 405 00:29:37,988 --> 00:29:41,992 じゃ まだ脈があるじゃないか (仙七)ええ 406 00:29:41,992 --> 00:29:44,995 お前さん こういう筋立て どうだい? 407 00:29:44,995 --> 00:29:46,995 うん? 408 00:29:51,001 --> 00:29:54,004 どうしても作れって おっしゃるんでしたら作りますが 409 00:29:54,004 --> 00:29:57,007 一体 何に お使いですか? (仙七)さあ… 410 00:29:57,007 --> 00:30:01,011 鶴吉姐さんに頼まれただけなんで 詳しいことは… 411 00:30:01,011 --> 00:30:04,014 なんでも お座敷芸に お使いになるとか 412 00:30:04,014 --> 00:30:07,017 あの… 駄目だったら よそへ回りますが 413 00:30:07,017 --> 00:30:09,019 いえ 以前にも➡ 414 00:30:09,019 --> 00:30:11,021 何度か作ってさし上げたことが あるんですが 415 00:30:11,021 --> 00:30:15,025 こんなに長いのは 初めてですからね 416 00:30:15,025 --> 00:30:19,029 じゃ ホレ助さんに旦那から? (甚衛門)ああ 417 00:30:19,029 --> 00:30:24,968 そういうことなら なんとしてでも 私が説得しなきゃなるまい 418 00:30:24,968 --> 00:30:29,973 何せ お前は うちの店の福の神だ なあ? 419 00:30:29,973 --> 00:30:31,975 無理を聞いてもらったのに➡ 420 00:30:31,975 --> 00:30:34,978 不幸せになられたんじゃ わびようがない 421 00:30:34,978 --> 00:30:40,984 それに 相手が幇間なら かえって 話もしやすいってもんだ なっ? 422 00:30:40,984 --> 00:30:45,989 昔の旦那が出てきたからって 眉を ひそめるようなことはあるまい 423 00:30:45,989 --> 00:30:48,992 ありがとうございます 424 00:30:48,992 --> 00:30:53,992 おいおい よさないか 堅苦しい真似は 425 00:30:57,000 --> 00:31:00,003 何と お礼を申し上げていいのか… 426 00:31:00,003 --> 00:31:08,011 その代わりと言っちゃ何だが もう一度 頼まれておくれ 427 00:31:08,011 --> 00:31:13,016 ♬~ 428 00:31:13,016 --> 00:31:18,021 どうにも お恥ずかしい次第で いっときは頭に血が上って➡ 429 00:31:18,021 --> 00:31:21,024 自分で自分が分からなくなるほど 逆上しちまってね 430 00:31:21,024 --> 00:31:24,027 そりゃ かっとなりゃ 太鼓だって破れる 431 00:31:24,027 --> 00:31:29,032 それにしても 大げんかしたあとで 惚れてたのが分かるとはね 432 00:31:29,032 --> 00:31:32,035 (加代)あら ホレ助さん (ホレ助)あっ… 加代さん 433 00:31:32,035 --> 00:31:36,039 「惚れたのに 気づかぬホレ助 ここにあり」 434 00:31:36,039 --> 00:31:39,042 (仙七)ハハッ… さあさあ さあ! 435 00:31:39,042 --> 00:31:43,046 ちょっと どこ行くの? (仙七)さあさあ… 436 00:31:43,046 --> 00:31:55,058 ♬~ 437 00:31:55,058 --> 00:31:59,062 へい こっから先は お1人で 道行きに お供は野暮でげす 438 00:31:59,062 --> 00:32:03,066 こりゃまた 粋な計らい 恐れ入りやす 439 00:32:03,066 --> 00:32:05,066 (笑い声) 440 00:32:38,034 --> 00:32:40,034 (ホレ助)鶴吉! 441 00:32:42,038 --> 00:32:44,040 師匠! 442 00:32:44,040 --> 00:32:47,043 すまなかった ひどいこと言って 443 00:32:47,043 --> 00:32:51,047 自分が恥ずかしいよ 綱渡りだって 立派な芸さ 444 00:32:51,047 --> 00:32:54,050 嫌ですよ 師匠 からかっちゃ 445 00:32:54,050 --> 00:32:59,055 誰が からかったりするもんか 私は もう師匠なんかじゃない 446 00:32:59,055 --> 00:33:03,059 お前を 女房にするつもりで来たんだ 447 00:33:03,059 --> 00:33:06,062 いい返事をもらうまでは 帰らないからね 448 00:33:06,062 --> 00:33:10,066 夢じゃないでしょうね? (ホレ吉)夢なもんか! 449 00:33:10,066 --> 00:33:15,071 さあ 答えてくれ 450 00:33:15,071 --> 00:33:20,076 うれしくって こ… 声なんか出ませんよ 451 00:33:20,076 --> 00:33:24,014 そうかい じゃ 一緒になってくれるんだね 452 00:33:24,014 --> 00:33:26,014 死ね! (ホレ吉)アッ! 453 00:33:28,018 --> 00:33:30,018 (鶴吉)師匠! 454 00:33:32,022 --> 00:33:34,022 (鶴吉)あっ… 師匠! 455 00:33:37,027 --> 00:33:39,029 ウウッ! 456 00:33:39,029 --> 00:33:47,037 ♬~ 457 00:33:47,037 --> 00:33:49,039 あっ… 458 00:33:49,039 --> 00:33:52,042 アアーッ! 459 00:33:52,042 --> 00:34:04,054 ♬~ 460 00:34:04,054 --> 00:34:08,058 お… お前さん… 461 00:34:08,058 --> 00:34:25,008 ♬~ 462 00:34:25,008 --> 00:34:31,014 こたえられん 見事な出来だよ 463 00:34:31,014 --> 00:34:39,014 ♬~ 464 00:34:49,032 --> 00:34:52,035 (六平)田中さま おっしゃるとおり こいつは自害でございますね 465 00:34:52,035 --> 00:34:55,038 (田中)ホレ助も鶴吉も このところ 妙に沈んだり 466 00:34:55,038 --> 00:34:57,040 大酒を 飲んでいたといいますからね 467 00:34:57,040 --> 00:35:00,043 (六平) なるほど そいつは うなずけます 468 00:35:00,043 --> 00:35:03,046 (田中) まあ いろんな噂を総合してみると 469 00:35:03,046 --> 00:35:06,049 芸に行き詰まった者同士の 心中に間違いありませんね 470 00:35:06,049 --> 00:35:09,052 いや 田中さま 471 00:35:09,052 --> 00:35:13,056 この2人は生前 随分 仲が良かったっていうんですが 472 00:35:13,056 --> 00:35:15,058 そんな2人がですね 473 00:35:15,058 --> 00:35:19,062 芸に行き詰まったとはいえ 自ら命を絶ちますかな? 474 00:35:19,062 --> 00:35:21,064 馬鹿ですね あなたは 475 00:35:21,064 --> 00:35:24,000 いい仲だからこそ 仲良く 旅立ったんじゃありませんか 476 00:35:24,000 --> 00:35:27,000 早く行きなさい はい 477 00:35:32,008 --> 00:35:36,012 (男性)ご法度の心中をした幇間と 芸者というのは これかい 478 00:35:36,012 --> 00:35:47,023 ♬~ 479 00:35:47,023 --> 00:35:53,029 (猿の鳴き声) 480 00:35:53,029 --> 00:35:57,033 (影)ただいまより 「闇の会」を開かせていただきます 481 00:35:57,033 --> 00:36:01,037 (元締)本日の仕事 やる相手は➡ 482 00:36:01,037 --> 00:36:06,042 材木問屋 飛騨屋主人 甚衛門 483 00:36:06,042 --> 00:36:10,046 その女房 おれん 番頭 仙七 484 00:36:10,046 --> 00:36:17,053 そして 材木荷主の嘉平次 この4名です 485 00:36:17,053 --> 00:36:24,994 ♬~ 486 00:36:24,994 --> 00:36:29,999 (影)この2つの位牌が 今回の依頼人です 487 00:36:29,999 --> 00:36:32,999 (元締)仕事料は10両 488 00:36:35,004 --> 00:36:38,007 お請けいたします 489 00:36:38,007 --> 00:36:41,010 ♬『恋曼陀羅』 490 00:36:41,010 --> 00:36:51,020 ♬~ 491 00:36:51,020 --> 00:37:04,033 ♬ せんじつめれば男と女 月と影との色模様 492 00:37:04,033 --> 00:37:17,046 ♬ 月が痩せれば影もついでに 人目忍んで細くなる 493 00:37:17,046 --> 00:37:29,993 ♬ 地獄 極楽 行ったり来たり 恋の逢う瀬はうしろ髪 494 00:37:29,993 --> 00:37:44,007 ♬ まんだら まんだら 恋まんだら まんだら まんだら 恋まんだら 495 00:37:44,007 --> 00:37:47,010 (壱)俺を外す手はねえだろう 496 00:37:47,010 --> 00:37:53,016 ちょっと… 私の生活費も ちょうだい 497 00:37:53,016 --> 00:38:02,016 ♬~ 498 00:38:04,027 --> 00:38:07,030 材木の代金でございます 499 00:38:07,030 --> 00:38:12,035 安いもんじゃないか 何倍にでもなって返ってくるよ 500 00:38:12,035 --> 00:38:16,039 それにしても 驚きました ハハハッ… 501 00:38:16,039 --> 00:38:20,043 火つけの張本人が荷主さまとは… (笑い声) 502 00:38:20,043 --> 00:38:23,980 芝居の役回りより 面白かったかい? ハハハッ… 503 00:38:23,980 --> 00:38:28,985 (仙七)旦那さま 用意が整いました (甚衛門)うむ… 504 00:38:28,985 --> 00:38:33,990 荷主さま お礼のしるしと言っちゃ 何でございますが… 505 00:38:33,990 --> 00:38:39,996 面白い見せ物を用意いたしました さあ 早速ご案内いたしましょう 506 00:38:39,996 --> 00:38:41,998 (笑い声) 507 00:38:41,998 --> 00:38:44,998 (甚兵衛)さあ どうぞ (笑い声) 508 00:39:04,020 --> 00:39:18,034 ♬~ 509 00:39:18,034 --> 00:39:30,980 ♬~ 510 00:39:30,980 --> 00:39:35,985 あら お前さん 早かったんだね 511 00:39:35,985 --> 00:39:39,989 ああ… 暑いねえ 512 00:39:39,989 --> 00:39:44,994 ♬~ 513 00:39:44,994 --> 00:39:47,997 お前さん 514 00:39:47,997 --> 00:39:54,003 すまないけど ちょっと 拭いておくれでないかい? 515 00:39:54,003 --> 00:39:57,006 すまないね お前さん 516 00:39:57,006 --> 00:40:09,018 ♬~ 517 00:40:09,018 --> 00:40:20,029 ♬~ 518 00:40:20,029 --> 00:40:21,964 ハッ!? 519 00:40:21,964 --> 00:40:23,966 アッ! 520 00:40:23,966 --> 00:40:32,975 ♬~ 521 00:40:32,975 --> 00:40:34,977 (骨の折れる音) ウッ! 522 00:40:34,977 --> 00:40:54,997 ♬~ 523 00:40:54,997 --> 00:41:15,017 ♬~ 524 00:41:15,017 --> 00:41:33,035 ♬~ 525 00:41:33,035 --> 00:41:35,037 ウウッ! 526 00:41:35,037 --> 00:41:42,044 ♬~ 527 00:41:42,044 --> 00:41:44,046 あっ… 528 00:41:44,046 --> 00:41:47,046 (うめき声) 529 00:41:50,052 --> 00:41:52,054 あっ! (嘉平次)あっ! 530 00:41:52,054 --> 00:41:54,056 アアッ… アアッ… 531 00:41:54,056 --> 00:42:14,076 ♬~ 532 00:42:14,076 --> 00:42:25,021 ♬~ 533 00:42:25,021 --> 00:42:35,031 ♬~ 534 00:42:35,031 --> 00:42:38,034 ハァハァ… 535 00:42:38,034 --> 00:42:43,039 ♬~ 536 00:42:43,039 --> 00:42:46,042 ウワッ… 537 00:42:46,042 --> 00:42:48,044 (刺す音) ウッ! 538 00:42:48,044 --> 00:42:56,044 ♬~ 539 00:43:09,065 --> 00:43:11,067 ハッ!? 540 00:43:11,067 --> 00:43:13,067 ああっ! 541 00:43:19,075 --> 00:43:21,077 アアッ… 542 00:43:21,077 --> 00:43:28,017 ♬~ 543 00:43:28,017 --> 00:43:33,022 あっ… 八丁堀の旦那だ 544 00:43:33,022 --> 00:43:35,024 (嘉平次)旦那! どうした? 545 00:43:35,024 --> 00:43:40,029 (嘉平次)あの柳の根方に幽霊が… 546 00:43:40,029 --> 00:43:43,032 幽霊? ええ… 547 00:43:43,032 --> 00:43:50,039 ♬~ 548 00:43:50,039 --> 00:43:55,039 誰もいねえじゃねえか おい よく見てみろ 549 00:43:58,047 --> 00:44:00,049 うん? 550 00:44:00,049 --> 00:44:03,052 (刺す音) ウッ! 551 00:44:03,052 --> 00:44:05,054 冥土への綱渡りだ 552 00:44:05,054 --> 00:44:08,057 提灯 貸してやるから 気をつけて行きな 553 00:44:08,057 --> 00:44:10,059 (刺す音) ウウッ! 554 00:44:10,059 --> 00:44:23,059 ♬~ 555 00:44:27,009 --> 00:44:30,012 ただいま 556 00:44:30,012 --> 00:44:33,012 いないんですか? 557 00:44:37,019 --> 00:44:39,021 いないんですか? 558 00:44:39,021 --> 00:44:43,021 (せん・りつ)おかえりなさいませ 559 00:44:45,027 --> 00:44:51,033 ハハハハッ… どうしたんですか? お2人とも そんな格好で 560 00:44:51,033 --> 00:44:54,036 あなたが若い女房がいいって おっしゃるもんですから 561 00:44:54,036 --> 00:44:58,040 せめて 外見だけでもと思いまして 562 00:44:58,040 --> 00:45:02,044 私は年上の姉さん女房で 内助の功を… 563 00:45:02,044 --> 00:45:04,046 さあさあ あなた 564 00:45:04,046 --> 00:45:07,049 婿どの (りつ)さあさあ… 565 00:45:07,049 --> 00:45:09,051 お肩をおもみいたしましょう 566 00:45:09,051 --> 00:45:14,056 ああ こってますこと (りつ)はい 「あ~ん」をなさって 567 00:45:14,056 --> 00:45:20,056 ♬~ 568 00:45:21,997 --> 00:45:25,000 ♬『女は海』 569 00:45:25,000 --> 00:45:45,020 ♬~ 570 00:45:45,020 --> 00:45:56,031 ♬ 優しい手で 抱かれる夢を見たわ… 571 00:45:56,031 --> 00:46:08,043 ♬ 愛にはぐれ さまよってる 私には不似合いな 572 00:46:08,043 --> 00:46:20,055 ♬ 吐息まじり あなたの影をさがす 573 00:46:20,055 --> 00:46:32,001 ♬ 静かすぎる 闇の中に とけるように消えるだけ 574 00:46:32,001 --> 00:46:35,004 ♬~ 575 00:46:35,004 --> 00:46:41,010 ♬ 女の涙は枯れない海のようです 576 00:46:41,010 --> 00:46:47,016 ♬ 誓った心のままあなたを想う… 577 00:46:47,016 --> 00:46:53,022 ♬ ゆくあてのない哀しみが 今もあなたを 578 00:46:53,022 --> 00:47:00,029 ♬ 波のように呼ぶわ… 579 00:47:00,029 --> 00:47:03,029 ♬~ 580 00:47:07,036 --> 00:47:09,038 江戸一番の料亭を巡って➡ 581 00:47:09,038 --> 00:47:12,041 色と欲との争いに 巻き込まれた若い板前と その恋人 582 00:47:12,041 --> 00:47:16,045 好き合った同士が 年に一度 会えるという七夕の夜 583 00:47:16,045 --> 00:47:19,045 果たして 2人は再会できるのでしょうか? 584 00:47:21,050 --> 00:47:24,050 時代劇は 『必殺』です 歌は 『女は海』