1 00:01:57,159 --> 00:01:58,026 2 00:01:58,026 --> 00:02:06,034 ・~ 3 00:02:06,034 --> 00:02:09,037 (ナレーター)<のさばる悪を何とする> 4 00:02:09,037 --> 00:02:12,040 <天の裁きは待ってはおれぬ> 5 00:02:12,040 --> 00:02:16,044 <この世の正義も あてにはならぬ> 6 00:02:16,044 --> 00:02:20,044 <闇に裁いて仕置きする> 7 00:02:22,050 --> 00:02:26,050 <南無阿弥陀仏> 8 00:02:28,056 --> 00:02:34,062 (男性)しかし つけ火のお仕置きは 引き回しのうえ 火あぶりの極刑 9 00:02:34,062 --> 00:02:38,066 (堺屋)お前さんの身の安全は 引き受けよう 10 00:02:38,066 --> 00:02:43,071 お礼は望みどおり 店も持たそう 11 00:02:43,071 --> 00:02:45,073 どうだな? 12 00:02:45,073 --> 00:02:49,077 (男性)…と おっしゃられても ただ 口約束だけでは 13 00:02:49,077 --> 00:02:53,081 うむ… なかなか 抜け目がないな 14 00:02:53,081 --> 00:02:57,018 うむ… では… 15 00:02:57,018 --> 00:03:02,023 この念書を見ても 信じられぬかな? 16 00:03:02,023 --> 00:03:06,027 この度の一件で わしら同業者5人 17 00:03:06,027 --> 00:03:12,033 互いに定約をたがえぬと 固く取り交わした この念書… 18 00:03:12,033 --> 00:03:19,040 この5人が お前さんの身柄を 引き受けようと言ってるんだよ? 19 00:03:19,040 --> 00:03:23,044 これでも安心できないかね 20 00:03:23,044 --> 00:03:33,044 それなら 別にお前さんとの約束を 一筆したためよう… それなら? 21 00:04:16,031 --> 00:04:18,033 (半鐘の音) 22 00:04:18,033 --> 00:04:20,035 ・(男性)火事だ! 23 00:04:20,035 --> 00:04:27,042 ・(半鐘の音) 24 00:04:27,042 --> 00:04:31,046 (役人)日本橋通り油問屋 但馬屋彦兵衛儀 25 00:04:31,046 --> 00:04:35,050 師走 3日 夜半 自家油蔵に つけ火いたし・ 26 00:04:35,050 --> 00:04:38,053 ために 町内28軒に類焼 27 00:04:38,053 --> 00:04:42,057 その罪 重大にして 許し難きものなり 28 00:04:42,057 --> 00:04:45,060 更に 油買い占めのたくらみを謀り 29 00:04:45,060 --> 00:04:49,064 江戸市民に多くの難儀を 加えんとせる疑いあり 30 00:04:49,064 --> 00:04:51,066 よって 闕所のうえ・ 31 00:04:51,066 --> 00:04:54,069 日本橋 さらし場において 3日のさらし・ 32 00:04:54,069 --> 00:05:00,008 市中引き回しののち 火あぶりの刑に処するものなり 33 00:05:00,008 --> 00:05:03,011 おいおい 一体 何やったんだ? (男性)買い占めだ 34 00:05:03,011 --> 00:05:18,026 ・~ 35 00:05:18,026 --> 00:05:20,026 (役人)おい! 36 00:05:23,031 --> 00:05:25,033 (彦兵衛)わたしじゃないんだ! 37 00:05:25,033 --> 00:05:29,037 わたしは火つけなんかするもんか わたしじゃないんだ! 38 00:05:29,037 --> 00:05:32,040 信じてください 信じてください! (お美弥)お父っつぁーん! 39 00:05:32,040 --> 00:05:35,043 (主水)こら! 控えんか! (お美弥)お父っつぁーん! 40 00:05:35,043 --> 00:05:37,045 (主水)控えんか! 41 00:05:37,045 --> 00:05:41,049 お役人さま! お願いでございます お願いでございます 42 00:05:41,049 --> 00:05:44,052 お願いでございます お願いでございます… 43 00:05:44,052 --> 00:05:49,057 アアーッ! わたしじゃない! わたしではない! 44 00:05:49,057 --> 00:05:54,057 ・(彦兵衛)信じてください! わたしじゃなーい! 45 00:06:10,011 --> 00:06:22,023 ・(呼子の音) 46 00:06:22,023 --> 00:06:26,027 ・(捕り方たち)御用だ! 御用だ! 47 00:06:26,027 --> 00:06:31,027 (役人)それ! 回れ! (役人)逃がすな! 追え! 48 00:06:38,039 --> 00:06:40,041 (錠)わりと手間くったな 49 00:06:40,041 --> 00:06:45,041 (鉄)楽して儲かる仕事なんて そう ざらにあるもんじゃねえ 50 00:06:48,049 --> 00:06:55,049 ・(呼子の音) 51 00:07:10,004 --> 00:07:12,006 お前か! びっくりするじゃねえか 52 00:07:12,006 --> 00:07:16,010 (主水)なんだい お前たちかい… 今ごろ どうしたんだい? 53 00:07:16,010 --> 00:07:19,013 仕置きを済ませてきたぞ (主水)例のばばあ ぶっ殺したか? 54 00:07:19,013 --> 00:07:22,016 分け前 もらおうか そのために出張ってきたんだろう 55 00:07:22,016 --> 00:07:25,019 (主水)何を言ってやがんだい こっちは 仕事中だ 56 00:07:25,019 --> 00:07:27,021 本物の捕り物だぞ! 本物って 何だい? 57 00:07:27,021 --> 00:07:31,025 この間から 書きつけばっかり狙う 2人組の泥棒がいたろう 58 00:07:31,025 --> 00:07:34,028 ああ 油問屋ばっかり (主水)うん… 59 00:07:34,028 --> 00:07:37,031 こっちは毎晩 朝まで徹夜の張り込みだ 60 00:07:37,031 --> 00:07:41,031 (あくび) 眠くてしょうがねえやな 61 00:07:46,040 --> 00:07:49,043 誰でい・ 62 00:07:49,043 --> 00:07:53,047 (主水)誰だ? 出てこい! 63 00:07:53,047 --> 00:07:59,988 ・(呼子の音) 64 00:07:59,988 --> 00:08:02,988 誰も いやしねえじゃねえか 65 00:08:08,997 --> 00:08:11,997 おい 当たったぜ! 66 00:08:38,026 --> 00:08:42,026 おうおう! ほら こ… こっちだ こっちだ ほらほらほら! 67 00:08:49,037 --> 00:08:51,037 ・(主水)斬る… 68 00:08:56,044 --> 00:09:00,982 俺たちの話を 全部 聞かれちまったんだ 69 00:09:00,982 --> 00:09:02,982 しかたがねえだろう なあ? 70 00:09:04,986 --> 00:09:08,990 女だぜ 女だから どうだっていうんだい 71 00:09:08,990 --> 00:09:12,994 召し捕られてみろ 俺たちの話 全部ばらされるぜ 72 00:09:12,994 --> 00:09:14,994 だから 早くやれよ 73 00:09:16,998 --> 00:09:22,003 おい… 俺がか? (錠)俺たちの身元がばれてよ・ 74 00:09:22,003 --> 00:09:24,005 いちばん初めに 首が飛ぶのは お前だ 75 00:09:24,005 --> 00:09:28,009 俺たちゃ その隙にずらかるって 手もあるしな ああ… 76 00:09:28,009 --> 00:09:32,013 おい やれよ ほら 77 00:09:32,013 --> 00:09:36,017 やるよ! やりゃいいんだろう! 本当に できんのかい? 78 00:09:36,017 --> 00:09:41,022 それとも なにか? お前たち あの女 逃がす気か? 79 00:09:41,022 --> 00:09:45,026 おい! はっきりしろよ おい… 80 00:09:45,026 --> 00:09:49,026 逃がすってわけにも いかねえな 81 00:09:53,034 --> 00:09:56,971 泥棒さんよ 訳を話してみな 82 00:09:56,971 --> 00:10:00,975 女だてらに4軒も 書きつけばかり狙うとは・ 83 00:10:00,975 --> 00:10:04,975 深い いわくがあるんだろう? 84 00:10:06,981 --> 00:10:10,985 次第によっちゃ 見逃してやってもいいんだぜ 85 00:10:10,985 --> 00:10:15,985 アッ いや… アッ! 86 00:10:26,000 --> 00:10:31,005 ・ これは ひどい… お前さん 当分 動けねえや 87 00:10:31,005 --> 00:10:34,008 ・ ちょっと痛むかもしれねえけど 我慢しろよ 88 00:10:34,008 --> 00:10:38,008 ・(お美弥)アッ アア! ウウ… 89 00:10:48,022 --> 00:10:56,030 ・~ 90 00:10:56,030 --> 00:10:58,966 あいたっ! ああ… 91 00:10:58,966 --> 00:11:06,974 ・~ 92 00:11:06,974 --> 00:11:09,977 冷やせ 少しは楽になる 93 00:11:09,977 --> 00:11:29,997 ・~ 94 00:11:29,997 --> 00:11:36,003 ・~ 95 00:11:36,003 --> 00:11:40,007 なんで 俺が 見張んなきゃいけねえんだ… 96 00:11:40,007 --> 00:12:00,027 ・~ 97 00:12:00,027 --> 00:12:05,032 ・~ 98 00:12:05,032 --> 00:12:07,034 ・(物音) 99 00:12:07,034 --> 00:12:17,044 ・~ 100 00:12:17,044 --> 00:12:29,056 ・~ 101 00:12:29,056 --> 00:12:32,056 訳を話したら… 102 00:12:34,061 --> 00:12:37,061 見逃してくれますか? 103 00:12:51,078 --> 00:12:54,081 (作次郎)それじゃ約束が違うよ! 104 00:12:54,081 --> 00:12:56,083 あれほど はっきり 言ったじゃないか! 105 00:12:56,083 --> 00:12:59,020 姉さんに話をするって! (お鈴)ごめんなさい ゆうべは… 106 00:12:59,020 --> 00:13:03,024 どうしても話せなかったのよ (作次郎)なぜ? なぜなんだよ・ 107 00:13:03,024 --> 00:13:06,027 だって! だって 姉さんを差し置いて・ 108 00:13:06,027 --> 00:13:09,030 わたしが先に片づくなんて… (作次郎)じゃ 2人で話そう! 109 00:13:09,030 --> 00:13:13,034 姉さんが帰ってくるのを待って はっきり話をつけようよ! 110 00:13:13,034 --> 00:13:17,038 作次郎さん… ねえ もう少し待って 111 00:13:17,038 --> 00:13:21,038 どうしても 今日じゃなくったって… ねっ? 112 00:13:26,047 --> 00:13:31,052 鰻だの野菜だの お鈴ちゃんの所へ 運ぶようになって・ 113 00:13:31,052 --> 00:13:34,055 もう半年になるんだぜ… 114 00:13:34,055 --> 00:13:38,059 それとも おいらのこと… 俺のこと騙してたのか? 115 00:13:38,059 --> 00:13:41,062 青梅村の百姓なんかの 女房になるのが嫌なんだろう・ 116 00:13:41,062 --> 00:13:45,062 そんな! ひどいわ そんな言い方するなんて! 117 00:13:51,072 --> 00:13:56,077 ごめん! 2人で話したら きっと大丈夫だよ 118 00:13:56,077 --> 00:14:00,077 俺 仕事済ませちゃうから なっ? 119 00:14:22,036 --> 00:14:25,036 姉さん! (お美弥)鈴ちゃん… 120 00:14:30,044 --> 00:14:33,044 そうだ! 5年前か… 121 00:14:35,049 --> 00:14:39,049 5年前… 5年前… 122 00:14:50,064 --> 00:14:54,064 「但馬屋 つけ火に関する」 これだ… 123 00:14:56,070 --> 00:14:59,006 (永尾)何を調べておる? 124 00:14:59,006 --> 00:15:06,013 あっ これは永尾さま ちょっと調べ物がございましてな 125 00:15:06,013 --> 00:15:09,013 ご無礼を… 126 00:15:30,037 --> 00:15:32,039 おい 棺桶! 127 00:15:32,039 --> 00:15:35,042 あの娘 どうしたんだ? 逃げられたのか? 128 00:15:35,042 --> 00:15:39,046 送り届けた (主水)なにぃ・ この 馬鹿野郎! 129 00:15:39,046 --> 00:15:43,050 せっかく あの盗っ人きょうだいの 身元が割れたっていうのに! 130 00:15:43,050 --> 00:15:46,053 あの娘はな… (錠)但馬屋の娘だろう? 131 00:15:46,053 --> 00:15:48,053 あっ? 132 00:15:52,059 --> 00:15:55,062 ・(お鈴)姉さん! 133 00:15:55,062 --> 00:15:59,000 姉さん 清七が来てくれたのよ (お美弥)「清七」だなんて… 134 00:15:59,000 --> 00:16:02,003 今は立派にお店を持った 上総屋の旦那さまなんだから 135 00:16:02,003 --> 00:16:07,008 (清七) 何をおっしゃいます 5年前まで お嬢さんに仕えた店の手代 136 00:16:07,008 --> 00:16:10,011 それで結構ですよ さあ… 137 00:16:10,011 --> 00:16:13,014 それより お鈴さんから お聞きしましたが・ 138 00:16:13,014 --> 00:16:17,018 ゆうべは 大変なことだったそうですな 139 00:16:17,018 --> 00:16:23,024 一時は これで わたしたちの 望みもと覚悟しましたが・ 140 00:16:23,024 --> 00:16:27,028 このままでは どうにも… わたしたち 死んでも死にきれない 141 00:16:27,028 --> 00:16:31,032 決して ご苦労は無駄じゃありません 142 00:16:31,032 --> 00:16:36,037 旦那さまの無実を晴らす日は もうすぐでございます 143 00:16:36,037 --> 00:16:42,043 わたしたちのねらいどおり 奴らが動きを見せだしました 144 00:16:42,043 --> 00:16:49,050 今宵 根岸の堺屋の寮で 備前屋 南部屋 伊勢屋 相州屋と… 145 00:16:49,050 --> 00:16:53,054 では 油買い占めを たくらんだ一味が (清七)ええ 146 00:16:53,054 --> 00:16:56,991 今まで お嬢さま方が忍び込んで 見つけ出すことができなかった・ 147 00:16:56,991 --> 00:17:02,997 買い占めたくらみの念書を 恐らく処分するものと思います 148 00:17:02,997 --> 00:17:07,001 …で やっぱり その念書とやらは 堺屋が? 149 00:17:07,001 --> 00:17:13,007 (清七)それが悪賢いというか お奉行所の永尾さまといわれる・ 150 00:17:13,007 --> 00:17:17,011 与力の手もとに 預けていたんでございますよ 151 00:17:17,011 --> 00:17:19,013 お奉行所の… ですか? 152 00:17:19,013 --> 00:17:24,018 永尾さまといえば あのときの つけ火の詮議をされた吟味与力 153 00:17:24,018 --> 00:17:27,021 そうでございます 邪魔になった旦那さまに・ 154 00:17:27,021 --> 00:17:32,026 買い占めの汚名ばかりか つけ火のぬれぎぬまで… 155 00:17:32,026 --> 00:17:35,029 きっと堺屋は その与力を抱き込んで・ 156 00:17:35,029 --> 00:17:38,032 やったことに違いありません 157 00:17:38,032 --> 00:17:42,036 恐らく 与力の永尾さまは・ 158 00:17:42,036 --> 00:17:47,041 その身の保障に 堺屋から その念書を預かっていた 159 00:17:47,041 --> 00:17:50,044 そうだったのですか… 160 00:17:50,044 --> 00:17:56,050 それにしても 清七 よくそこまで調べてくれましたね 161 00:17:56,050 --> 00:18:00,988 わたしとて 1日も早く旦那さまの ぬれぎぬを晴らしたいからです 162 00:18:00,988 --> 00:18:04,992 ありがとう… ありがとう 清七 163 00:18:04,992 --> 00:18:10,998 お嬢さま 当然のことをしたまでです 164 00:18:10,998 --> 00:18:13,998 そうでございましょう? 165 00:18:19,006 --> 00:18:23,010 ふーん あの但馬屋のきょうだいが 狙っていたのは・ 166 00:18:23,010 --> 00:18:26,013 買い占め一味の念書ってわけか なるほどね 167 00:18:26,013 --> 00:18:28,015 その念書を持って訴え出たら… 168 00:18:28,015 --> 00:18:32,019 よう 再吟味してもらえんのか? (主水)当たり前だ そのために・ 169 00:18:32,019 --> 00:18:36,023 お白洲ってものがあるんじゃ ないか… いや しかしだ 170 00:18:36,023 --> 00:18:38,025 (おきん)ほーら 来た! (主水)何が? 171 00:18:38,025 --> 00:18:40,027 「しかし」と来りゃ お先は見えてるってね 172 00:18:40,027 --> 00:18:43,030 (錠)お前ひとりの力じゃ どうにもならねえよな… 173 00:18:43,030 --> 00:18:45,032 馬鹿! 俺は そんなこと 言ってるんじゃねえや! 174 00:18:45,032 --> 00:18:49,036 まあ そういう念書が果たして あるか どうかってことだよ 175 00:18:49,036 --> 00:18:51,038 そうよ それそれ 176 00:18:51,038 --> 00:18:53,040 但馬屋を こんがり 火あぶりにして・ 177 00:18:53,040 --> 00:18:55,042 「これにて一件落着」ってことに なったら・ 178 00:18:55,042 --> 00:18:57,978 その念書を残しとく 馬鹿は いねえだろう? 179 00:18:57,978 --> 00:18:59,980 考えてみりゃ分かるじゃねえか 180 00:18:59,980 --> 00:19:02,983 悪事の証拠を残しとく馬鹿が どこにいるんだい 181 00:19:02,983 --> 00:19:07,988 だけどさ あのきょうだいは まだ 念書があると信じ込んでんだろう 182 00:19:07,988 --> 00:19:13,994 それじゃ また… ずっと忍び込み続ける気かねえ? 183 00:19:13,994 --> 00:19:15,994 かわいそうだね… 184 00:19:20,000 --> 00:19:25,005 許して お鈴ちゃん わたしが こんな足じゃなかったら 185 00:19:25,005 --> 00:19:28,008 あんただけを堺屋にやりゃしない 186 00:19:28,008 --> 00:19:30,010 でも この機会を逃したら… 187 00:19:30,010 --> 00:19:34,014 もし あの念書を処分されて しまったら もう わたしたち… 188 00:19:34,014 --> 00:19:38,018 あんた… まさか・ 189 00:19:38,018 --> 00:19:45,025 姉さん これほどまでして お父っつぁんの無実を晴らして… 190 00:19:45,025 --> 00:19:50,030 それで本当に お父っつぁんが 喜んでくれるのかしら? 191 00:19:50,030 --> 00:19:53,033 (お美弥)何を言うの? 192 00:19:53,033 --> 00:19:59,974 それより わたしたちきょうだいが 当たり前の幸せをつかんだほうが 193 00:19:59,974 --> 00:20:04,979 お父っつぁんも おっ母さんも 喜んでくれるんじゃないかって… 194 00:20:04,979 --> 00:20:09,984 あんた 作次郎さんのこと… 195 00:20:09,984 --> 00:20:13,988 そうね? それで 今になって そんなことを 196 00:20:13,988 --> 00:20:17,992 それもある それもあるけど 姉さん… 197 00:20:17,992 --> 00:20:21,996 姉さんだって 清七を好いてるんでしょう? 198 00:20:21,996 --> 00:20:23,998 お鈴ちゃん! 199 00:20:23,998 --> 00:20:28,002 清七も姉さんを好いてます 200 00:20:28,002 --> 00:20:30,004 姉さんだって それを知らないはずないわ 201 00:20:30,004 --> 00:20:33,007 それを無理やり 押し殺してしまって… 202 00:20:33,007 --> 00:20:36,010 それは あんたと 何の かかわりがあるの? 203 00:20:36,010 --> 00:20:39,013 だから 姉さんも 清七のおかみさんになって… 204 00:20:39,013 --> 00:20:42,016 お黙り! 205 00:20:42,016 --> 00:20:45,019 わたしの言うことは 勝手かもしれない… 206 00:20:45,019 --> 00:20:49,023 でも 本当に そんな気が してきたんです そんな気が… 207 00:20:49,023 --> 00:20:51,025 あんたが誰と好き合おうと わたしは かまわない 208 00:20:51,025 --> 00:20:55,029 だけどね お父っつぁん おっ母さんの恨みまで・ 209 00:20:55,029 --> 00:20:58,966 忘れるなんて あんまりじゃないか! 210 00:20:58,966 --> 00:21:04,966 お父っつぁんの あのときの 悔しそうな顔… あの叫び声… 211 00:21:07,975 --> 00:21:12,980 忘れようったって 生涯 忘れられるはずがない! 212 00:21:12,980 --> 00:21:15,983 世間さまに申し訳ない 合わせる顔がないって・ 213 00:21:15,983 --> 00:21:17,985 あとを追った おっ母さん… 214 00:21:17,985 --> 00:21:21,989 それもこれも 堺屋たちが 自分たちの私利私欲のためだけで 215 00:21:21,989 --> 00:21:24,992 お父っつぁんを陥れたんだ… 216 00:21:24,992 --> 00:21:29,997 その恨みを晴らそうと あんたと誓い合ったそのときから 217 00:21:29,997 --> 00:21:33,000 わたしたちは 命を捨てたはずだろう! 218 00:21:33,000 --> 00:21:36,003 江戸を離れて4年半 219 00:21:36,003 --> 00:21:41,008 あの真っ暗な 惨めな4年半… 220 00:21:41,008 --> 00:21:45,012 でも 江戸へ出て お父っつぁんの ぬれぎぬを晴らそうって・ 221 00:21:45,012 --> 00:21:48,015 あんたが言ってくれたとき・ 222 00:21:48,015 --> 00:21:51,018 わたしは初めて 目が覚めたような気持ちだった 223 00:21:51,018 --> 00:21:53,018 姉さん! 224 00:22:00,027 --> 00:22:06,033 あんたひとり 死なしゃしないわ ねっ? 行ってくれるね? 225 00:22:06,033 --> 00:22:09,033 お鈴ちゃん! 226 00:22:13,040 --> 00:22:15,042 いや! 227 00:22:15,042 --> 00:22:19,042 わたしは ごく当たり前の… 当たり前の女になりたい! 228 00:22:21,048 --> 00:22:24,051 わたしは 作次郎さん所へ行く… 229 00:22:24,051 --> 00:22:28,055 そのほうが… そのほうがいいのよ! 230 00:22:28,055 --> 00:22:30,057 お鈴! 231 00:22:30,057 --> 00:22:50,077 ・~ 232 00:22:50,077 --> 00:22:56,083 ・~ 233 00:22:56,083 --> 00:23:00,083 なんだい? どうしたんだよ? 234 00:23:09,029 --> 00:23:14,034 そうかい… 姉さんは 許してくれなかったのか 235 00:23:14,034 --> 00:23:18,038 分かんない どうしたらいいのか… 236 00:23:18,038 --> 00:23:23,038 お鈴ちゃん 今から俺の家へ 来ないか? (お鈴)えっ? 237 00:23:25,045 --> 00:23:28,048 お鈴ちゃんを幸せにすれば・ 238 00:23:28,048 --> 00:23:33,048 姉さんだって いつかは きっと 分かってくれると思うんだ 239 00:23:38,058 --> 00:23:41,058 決心しろよ お鈴ちゃん! 240 00:23:45,065 --> 00:23:49,069 おいら 一生 お鈴ちゃんを幸せにするよ! 241 00:23:49,069 --> 00:23:53,073 なあ? そうしろよ お鈴ちゃん! 242 00:23:53,073 --> 00:23:58,073 (作次郎)よう お鈴ちゃん! 243 00:24:11,024 --> 00:24:14,024 (駕籠かき) よっ! えっほ! えっほ! 244 00:24:21,034 --> 00:24:23,034 あ… 245 00:24:30,043 --> 00:24:32,045 お鈴ちゃん… 246 00:24:32,045 --> 00:24:35,048 そんな足で行ったって 何にもならない 247 00:24:35,048 --> 00:24:38,051 犬死にするだけ… 248 00:24:38,051 --> 00:24:44,057 いいの たった2人の きょうだいじゃないの 249 00:24:44,057 --> 00:24:47,060 作次郎さんと会ったの? 250 00:24:47,060 --> 00:24:52,065 いいの もう… 心配しないで 251 00:24:52,065 --> 00:24:54,067 さあ… 252 00:24:54,067 --> 00:25:14,021 ・~ 253 00:25:14,021 --> 00:25:27,034 ・~ 254 00:25:27,034 --> 00:25:32,039 (堺屋)では 永尾さま 早速でございますが・ 255 00:25:32,039 --> 00:25:35,042 お預けいたしました念書を… (永尾)うむ… 256 00:25:35,042 --> 00:25:40,047 では お約束の金子を… 257 00:25:40,047 --> 00:25:42,049 おあらためを… 258 00:25:42,049 --> 00:25:45,052 (笑い声) 259 00:25:45,052 --> 00:25:51,052 随分と 貴公らの肝を 冷やさせた念書よの 260 00:25:54,061 --> 00:25:57,998 (永尾)これで貴公らの 油買い占めの一件も・ 261 00:25:57,998 --> 00:26:00,000 一切が灰になるわけだな 262 00:26:00,000 --> 00:26:03,003 (堺屋)但馬屋に つけ火の罪を かぶせてくだすった・ 263 00:26:03,003 --> 00:26:09,003 永尾さまの古傷も 灰になるのでございますよ 264 00:26:11,011 --> 00:26:13,013 (堺屋)ウワッ! なにっ・ アア… 265 00:26:13,013 --> 00:26:18,018 (お鈴)お静かに! 声を立てると 堺屋さんの命がありませんよ! 266 00:26:18,018 --> 00:26:21,021 (斬る音) (お鈴)アアッ! 267 00:26:21,021 --> 00:26:23,023 ・(永尾)斬れ! 斬れ斬れ! 268 00:26:23,023 --> 00:26:25,023 (お鈴)アアッ! 269 00:26:27,027 --> 00:26:31,031 念書を! 念書を取り返して… 念書を… 270 00:26:31,031 --> 00:26:36,036 堺屋! 念書は ここにある 271 00:26:36,036 --> 00:26:43,043 ・~ 272 00:26:43,043 --> 00:26:48,048 (お鈴)ウウッ! アアッ! 273 00:26:48,048 --> 00:26:52,052 ・(笑い声) 274 00:26:52,052 --> 00:26:54,054 どういう仕掛けも何もない 275 00:26:54,054 --> 00:27:00,054 今 世間を騒がせてる 書きつけ泥棒を始末したまでよ 276 00:27:21,014 --> 00:27:41,034 ・~ 277 00:27:41,034 --> 00:28:00,987 ・~ 278 00:28:00,987 --> 00:28:06,993 ・~ 279 00:28:06,993 --> 00:28:09,996 (錠)馬鹿野郎! 280 00:28:09,996 --> 00:28:14,000 これから つぼみが 咲くってときじゃねえか 281 00:28:14,000 --> 00:28:20,006 あんな物が… あんな念書が どれだけ大事だっていうんだ! 282 00:28:20,006 --> 00:28:24,010 (お美弥)恨みを晴らすだけなら 堺屋をはじめ・ 283 00:28:24,010 --> 00:28:28,014 4人の仲間を とっくに殺しています 284 00:28:28,014 --> 00:28:32,018 わたしたちは 但馬屋の ぬれぎぬを晴らしたいんです 285 00:28:32,018 --> 00:28:36,022 だから 念書を捜し出して 再吟味をお願いして… 286 00:28:36,022 --> 00:28:41,027 そのために妹は命を落としたんだ 罠にかかってな! 287 00:28:41,027 --> 00:28:45,027 罠? 何が罠なんです? 288 00:28:48,034 --> 00:28:50,036 お前さん どうして堺屋の寮に・ 289 00:28:50,036 --> 00:28:54,040 一味の5人が集まることが 分かったんだ? 290 00:28:54,040 --> 00:28:56,977 誰かが教えてくれたのか? 291 00:28:56,977 --> 00:29:01,982 そうだろうな そいつだよ そいつが罠を仕掛けたんだ! 292 00:29:01,982 --> 00:29:04,985 (お美弥)違います! 293 00:29:04,985 --> 00:29:07,988 清七は そんな人じゃありません! 294 00:29:07,988 --> 00:29:13,994 元うちの店の手代をしていた男で 今は 上野 広徳寺門前で・ 295 00:29:13,994 --> 00:29:16,997 上総屋という店を 持っておりますが・ 296 00:29:16,997 --> 00:29:20,000 その清七のおかげで 堺屋たちが・ 297 00:29:20,000 --> 00:29:23,003 念書を取り交わしていることも 知ったのです 298 00:29:23,003 --> 00:29:25,005 信じてください! 清七が どんな人か・ 299 00:29:25,005 --> 00:29:29,005 わたしが いちばん よく知っています! 300 00:29:33,013 --> 00:29:39,013 ただな この子を こんな目に 遭わせたのは お前さんなんだ 301 00:29:41,021 --> 00:29:44,024 そのことだけは 忘れんなよな 302 00:29:44,024 --> 00:29:55,035 ・~ 303 00:29:55,035 --> 00:29:58,972 お前さんの妹が 命を懸けて取った念書だ! 304 00:29:58,972 --> 00:30:01,975 取れよ! ほら 305 00:30:01,975 --> 00:30:15,989 ・~ 306 00:30:15,989 --> 00:30:18,989 お鈴ちゃん… 307 00:30:21,995 --> 00:30:23,997 ・(戸をたたく音) ・(作次郎)お鈴ちゃん 308 00:30:23,997 --> 00:30:28,997 (たたく音) (作次郎)お鈴ちゃん! 309 00:30:31,004 --> 00:30:34,007 お鈴ちゃん! お鈴ちゃん! 310 00:30:34,007 --> 00:30:38,011 ・(たたく音) ・(作次郎)お鈴ちゃん おいらだよ 311 00:30:38,011 --> 00:30:41,011 ・ お鈴ちゃん! お鈴ちゃん! 312 00:30:43,016 --> 00:30:48,021 ・(たたく音) 313 00:30:48,021 --> 00:30:52,025 アア… ア… 314 00:30:52,025 --> 00:30:56,029 アア… 鈴ちゃん ごめんよ… 315 00:30:56,029 --> 00:31:01,029 ごめんよ ごめんよ ごめんよ… 316 00:31:04,971 --> 00:31:24,991 ・~ 317 00:31:24,991 --> 00:31:41,991 ・~ 318 00:31:44,010 --> 00:31:48,014 お前 どうして ゆうべのことを知っている? 319 00:31:48,014 --> 00:31:52,018 念書を盗み出した本人から 聞いたのでございます 320 00:31:52,018 --> 00:31:58,024 本人・ では 但馬屋の娘たちの 居所も知ってるのか? 321 00:31:58,024 --> 00:32:00,026 はい 知っております 322 00:32:00,026 --> 00:32:03,029 もう ひと月前になりますか… 323 00:32:03,029 --> 00:32:07,033 たまたま お美弥 お鈴の きょうだいに出会いまして 324 00:32:07,033 --> 00:32:11,037 清七… お前という奴は… 325 00:32:11,037 --> 00:32:16,042 (清七)その上 きょうだいは わたしを信じ込んでおります 326 00:32:16,042 --> 00:32:21,047 では あの念書を 取り戻してくれるというんだね? 327 00:32:21,047 --> 00:32:26,052 うん… いくら欲しい? 100両か? 328 00:32:26,052 --> 00:32:31,057 千両箱1つ いただきましょう (堺屋)1000両・ 329 00:32:31,057 --> 00:32:33,059 但馬屋のきょうだいは これまでも・ 330 00:32:33,059 --> 00:32:36,062 わたしの思いどおりに 動いてきたのでございますよ 331 00:32:36,062 --> 00:32:39,062 思いどおりに? 332 00:32:41,067 --> 00:32:46,072 (清七)はい その証拠になる 買い占めの念書は・ 333 00:32:46,072 --> 00:32:51,077 堺屋か備前屋か 伊勢屋 南部屋 相州屋・ 334 00:32:51,077 --> 00:32:54,080 この5人のうち 誰かが持っているはず 335 00:32:54,080 --> 00:32:58,018 間違いないんですね? (清七)ございません 336 00:32:58,018 --> 00:33:01,021 はっきりと旦那さまから お聞きしたことです 337 00:33:01,021 --> 00:33:04,024 旦那さまは 堺屋たちから その念書を見せられ・ 338 00:33:04,024 --> 00:33:07,027 買い占めに加われるように 強いられたのを・ 339 00:33:07,027 --> 00:33:09,029 きっぱりとお断りになった 340 00:33:09,029 --> 00:33:14,034 つけ火があったのは その1日あとのことでした 341 00:33:14,034 --> 00:33:17,034 お鈴ちゃん! 342 00:33:22,042 --> 00:33:27,047 但馬屋のきょうだいが 大分 世間を騒がせておるようだな… 343 00:33:27,047 --> 00:33:29,049 (清七)いかがでございます? わたしの作戦 344 00:33:29,049 --> 00:33:32,052 永尾さまが お取り上げになった あの念書・ 345 00:33:32,052 --> 00:33:35,055 いずれ慌てた堺屋たちが 買い戻しに来るとは思いますが・ 346 00:33:35,055 --> 00:33:40,060 これで念書の値も 大分 上がったようでございますな 347 00:33:40,060 --> 00:33:42,062 (笑い声) 348 00:33:42,062 --> 00:33:46,062 うむ… なるほど 349 00:33:49,069 --> 00:33:56,069 思い切って 吹っかけてきたな よし 出してあげよう 350 00:34:05,018 --> 00:34:08,021 (堺屋)はい (清七)何でございます? 351 00:34:08,021 --> 00:34:14,027 お前の首がかかっている 大事な証文だよ 352 00:34:14,027 --> 00:34:18,031 ほれ お前に つけ火を頼んだろう 353 00:34:18,031 --> 00:34:23,036 首尾よくいけば 店を1軒 持たせてやると約束したな 354 00:34:23,036 --> 00:34:28,041 あの一件が落着したあと お前から返してもらったろう 355 00:34:28,041 --> 00:34:34,047 こんなこともあろうかと 今まで大事に持っていたんだよ 356 00:34:34,047 --> 00:34:39,052 この紙切れ1枚に 1000両の値打ちが… 357 00:34:39,052 --> 00:34:44,057 これが公になれば お前の首が飛ぶ 358 00:34:44,057 --> 00:34:49,062 一緒に堺屋さんはじめ 4人の方の 首も飛ぶことになりますな 359 00:34:49,062 --> 00:34:51,064 なに・ 360 00:34:51,064 --> 00:34:54,067 大どころの旦那さま方と 差し違えて心中なら・ 361 00:34:54,067 --> 00:34:58,004 それは わたしの 望むところでございます 362 00:34:58,004 --> 00:35:01,007 とにかく これは お返しいたします 363 00:35:01,007 --> 00:35:03,009 それより 現金1000両 364 00:35:03,009 --> 00:35:06,012 但馬屋の娘に念書を持たせて 訴えさせれば・ 365 00:35:06,012 --> 00:35:09,015 永尾さまは握りつぶす 手はずになってございます 366 00:35:09,015 --> 00:35:13,019 …でなければ 念書を公にして・ 367 00:35:13,019 --> 00:35:17,023 買い占めの一件 再吟味という手段もございます 368 00:35:17,023 --> 00:35:19,023 貴様! 369 00:35:21,027 --> 00:35:25,031 永尾さまと ぐるだったのか! 370 00:35:25,031 --> 00:35:28,034 旦那さま 但馬屋の娘たちは・ 371 00:35:28,034 --> 00:35:33,034 わたしの口先ひとつで どうにでもなるのでございますよ 372 00:35:38,044 --> 00:35:41,047 (主水)棺桶! えれぇこと聞き込んできたな 373 00:35:41,047 --> 00:35:43,049 …で 俺に どうしろってんだい? 374 00:35:43,049 --> 00:35:46,052 分からねえから お前に相談してんだ (主水)うーん 375 00:35:46,052 --> 00:35:49,055 とにかく一件落着になったものを 蒸し返そうとするには・ 376 00:35:49,055 --> 00:35:51,057 しっかりした証拠が要らぁな 377 00:35:51,057 --> 00:35:54,060 まあ さしずめ その火つけの証文だな 378 00:35:54,060 --> 00:35:56,062 それを どうする? 379 00:35:56,062 --> 00:35:57,997 そいつが こっちの手に入ればな (錠)おいおい 380 00:35:57,997 --> 00:35:59,999 奉行所には あの与力がいるじゃねえか 381 00:35:59,999 --> 00:36:05,004 握りつぶされたら おしめえだ (主水)馬鹿野郎 俺を甘く見るなよ 382 00:36:05,004 --> 00:36:08,007 俺から奉行に 直訴って手もあらぁな 383 00:36:08,007 --> 00:36:11,010 奉行所はな めくらばっかりじゃねえぞ 384 00:36:11,010 --> 00:36:14,013 まあ とにかく その買い占めの念書と・ 385 00:36:14,013 --> 00:36:17,016 火つけの証文が手に入れば 再吟味 間違いなしだ 386 00:36:17,016 --> 00:36:21,016 俺が請け合うぜ (錠)よし! 387 00:36:24,023 --> 00:36:26,023 えっ? 388 00:36:28,027 --> 00:36:32,027 おっ 来た来た 来た来た! 389 00:36:36,035 --> 00:36:38,037 (堺屋) 誰だ・ お前さんは 何をしてる・ 390 00:36:38,037 --> 00:36:42,041 ああ ちょっと捜し物してんだけど ないんだなぁ 391 00:36:42,041 --> 00:36:45,044 どこ行っちゃったかな? 392 00:36:45,044 --> 00:36:50,049 泥棒だ! おい! 誰かおらんか・ 393 00:36:50,049 --> 00:36:52,051 てやんでい! 今ごろ 馬鹿! 394 00:36:52,051 --> 00:36:54,053 あったあったあった! これだ! 395 00:36:54,053 --> 00:36:56,990 旦那 いちばん大事な物 いただいていきますよ 396 00:36:56,990 --> 00:36:58,992 早く! 追いなさい! 397 00:36:58,992 --> 00:37:02,992 早く! あっ! 398 00:37:04,998 --> 00:37:08,001 あ… 399 00:37:08,001 --> 00:37:12,005 はあ… はあ… ハハッ 400 00:37:12,005 --> 00:37:14,007 アア・ (錠)ケッ! 401 00:37:14,007 --> 00:37:18,007 (堺屋)おのれ! ウウッ アア… 402 00:37:20,013 --> 00:37:24,013 出来は上々 早くお美弥さんとこ 行ったげないと (錠)ああ 403 00:37:26,019 --> 00:37:29,022 ・(錠)お美弥さん お美弥さん! 404 00:37:29,022 --> 00:37:39,032 ・~ 405 00:37:39,032 --> 00:37:41,034 (清七)さあ… 406 00:37:41,034 --> 00:37:44,037 (お美弥) 長い間 本当にお世話になりました 407 00:37:44,037 --> 00:37:47,040 そんな お嬢さま 408 00:37:47,040 --> 00:37:51,044 ただ 心残りは 女の幸せを知らさずに・ 409 00:37:51,044 --> 00:37:54,047 お鈴を死なせてしまったことです 410 00:37:54,047 --> 00:37:56,983 お嬢さま 思い詰めてはいけません 411 00:37:56,983 --> 00:37:59,986 そりゃ お上に訴えて出れば・ 412 00:37:59,986 --> 00:38:03,990 世間を騒がせた お嬢さんの罪は お裁きになるでしょうが・ 413 00:38:03,990 --> 00:38:06,993 別に 何ひとつ 盗んだわけではなし・ 414 00:38:06,993 --> 00:38:10,997 恐らく 2~3か月の寄せ場務めで 済むはずでございます 415 00:38:10,997 --> 00:38:18,004 たとえ なったとしても お鈴は二度と帰ってはきません 416 00:38:18,004 --> 00:38:24,004 お嬢さまが お鈴さまの分まで お幸せになるのでございます 417 00:38:26,012 --> 00:38:30,012 清七は いつまでも お待ちしております 418 00:38:56,976 --> 00:38:58,976 お嬢さま 419 00:39:00,980 --> 00:39:04,984 アアッ! 清七… 420 00:39:04,984 --> 00:39:08,988 アアッ! アア… 421 00:39:08,988 --> 00:39:12,988 抱いて… わたしを抱いてください 422 00:39:32,011 --> 00:39:34,011 ・(物音) 423 00:39:49,028 --> 00:39:55,028 すまねえ… ひと足遅かった ひと足な… 424 00:39:58,971 --> 00:40:02,975 俺はよ ゆうべからずっと 門のそばで 張ってたんだ 425 00:40:02,975 --> 00:40:06,979 だが誰も… お美弥さんも来なかった! 426 00:40:06,979 --> 00:40:10,983 野郎たちのほうが 一枚上だ 427 00:40:10,983 --> 00:40:16,983 明け方 娘に上総屋が付き添って 裏御門から与力の永尾の所へ… 428 00:40:18,991 --> 00:40:23,991 あとは いいように料理されて ばっさり 429 00:40:30,002 --> 00:40:32,002 アーッ! 430 00:40:36,008 --> 00:40:52,024 ・~ 431 00:40:52,024 --> 00:40:54,026 (おきん)「お美弥」? 432 00:40:54,026 --> 00:41:02,969 ・~ 433 00:41:02,969 --> 00:41:05,969 念仏… 434 00:41:07,974 --> 00:41:09,976 「夕方 お伺いしたのですが・ 435 00:41:09,976 --> 00:41:13,976 お留守でしたので これを書き残します」 436 00:41:15,982 --> 00:41:17,984 (お美弥) 《あなたさまのおかげで・ 437 00:41:17,984 --> 00:41:19,986 堺屋たちの 買い占めの証しとなる念書を・ 438 00:41:19,986 --> 00:41:22,989 手に入れることができました》 439 00:41:22,989 --> 00:41:24,991 《今夜にも これを持って・ 440 00:41:24,991 --> 00:41:27,994 お奉行所に 再吟味をお願いにまいります》 441 00:41:27,994 --> 00:41:32,999 《これで 但馬屋の無実を 晴らすことができますが・ 442 00:41:32,999 --> 00:41:36,002 今は その喜びよりも・ 443 00:41:36,002 --> 00:41:40,006 女の幸せを あれほど強く望みながら・ 444 00:41:40,006 --> 00:41:44,010 それを知らずに 死んでいった妹のことが・ 445 00:41:44,010 --> 00:41:48,014 ただ それだけが 心残りでございます》 446 00:41:48,014 --> 00:41:53,019 《でも 今度また 女に生まれ変わってくるときは・ 447 00:41:53,019 --> 00:41:57,023 きっと きっと 妹もわたしも・ 448 00:41:57,023 --> 00:42:02,028 人並みの幸せを願う女に なるつもりでございます》 449 00:42:02,028 --> 00:42:05,031 《いろいろ ご心配をいただきながら・ 450 00:42:05,031 --> 00:42:09,035 何のお礼もできず 恥ずかしいほどのお金ですが・ 451 00:42:09,035 --> 00:42:14,040 これで 皆さまとお酒など 召し上がってくださいませ》 452 00:42:14,040 --> 00:42:18,040 《取り急ぎ お礼まで 美弥》 453 00:42:26,052 --> 00:42:46,072 ・~ 454 00:42:46,072 --> 00:43:06,025 ・~ 455 00:43:06,025 --> 00:43:24,043 ・~ 456 00:43:24,043 --> 00:43:27,046 (永尾)堺屋… 堺屋! 457 00:43:27,046 --> 00:43:31,050 ・ 永尾さま こちらでございますよ 458 00:43:31,050 --> 00:43:39,058 ・~ 459 00:43:39,058 --> 00:43:41,060 うん? 中村ではないか 460 00:43:41,060 --> 00:43:46,065 (主水)はい 堺屋の使いは 私めにございます 461 00:43:46,065 --> 00:43:48,067 貴公が・ 462 00:43:48,067 --> 00:43:50,069 「蛇の道は蛇」… 463 00:43:50,069 --> 00:43:55,074 私も今まで 堺屋には いろいろと… 464 00:43:55,074 --> 00:43:58,010 但馬屋の娘が訴え出た念書と・ 465 00:43:58,010 --> 00:44:02,014 堺屋から預かってまいりました この金を引き換えに… 466 00:44:02,014 --> 00:44:11,023 ・~ 467 00:44:11,023 --> 00:44:13,025 永尾さま 468 00:44:13,025 --> 00:44:19,031 役人も頭の使いようで 随分と 金になるもんでございますな 469 00:44:19,031 --> 00:44:24,036 (永尾)アア・ 何者だ? 470 00:44:24,036 --> 00:44:28,040 ・~ 471 00:44:28,040 --> 00:44:33,045 今 ちまたで評判の仕置人だ (永尾)なに・ 472 00:44:33,045 --> 00:44:36,048 貴様! フン! (笑い声) 473 00:44:36,048 --> 00:44:38,048 アアッ! 474 00:44:40,052 --> 00:44:44,052 アアッ! ウウ… アア… 475 00:44:46,058 --> 00:44:48,058 フン! 476 00:44:52,064 --> 00:44:56,068 ウウッ! クッ! アア… 477 00:44:56,068 --> 00:45:00,005 ウウ… (骨の鳴る音) 478 00:45:00,005 --> 00:45:03,008 おまけだ (骨の鳴る音) 479 00:45:03,008 --> 00:45:07,012 ウウ… アア… 480 00:45:07,012 --> 00:45:11,012 ウッ ウウ… 481 00:45:14,019 --> 00:45:16,019 アア… 482 00:45:18,023 --> 00:45:20,023 アアッ! 483 00:45:30,035 --> 00:45:33,035 おうおう おい うん? 484 00:45:43,048 --> 00:45:54,059 ・~ 485 00:45:54,059 --> 00:45:58,998 とうとう何も知らずに 死んでいきやがったな 486 00:45:58,998 --> 00:46:15,014 ・~ 487 00:46:15,014 --> 00:46:17,016 (銃声) 488 00:46:17,016 --> 00:46:23,022 ・~ 489 00:46:23,022 --> 00:46:25,022 ウウッ! 490 00:46:28,027 --> 00:46:30,029 アアッ! 491 00:46:30,029 --> 00:46:45,044 ・~ 492 00:46:45,044 --> 00:46:47,046 <「仕置き」> 493 00:46:47,046 --> 00:46:51,050 <法によって処刑することを 江戸時代 こう呼んだ> 494 00:46:51,050 --> 00:46:54,053 <しかし ここに言う仕置人とは・ 495 00:46:54,053 --> 00:46:59,992 法の網をくぐって はびこる悪を 裁く闇の処刑人のことである> 496 00:46:59,992 --> 00:47:06,999 <ただし この存在を証明する 記録 古文書のたぐいは・ 497 00:47:06,999 --> 00:47:10,002 一切 残っていない> 498 00:47:10,002 --> 00:47:14,002 ・~ 499 00:47:19,011 --> 00:47:39,031 ・~ 500 00:47:39,031 --> 00:47:58,984 ・~ 501 00:47:58,984 --> 00:48:19,004 ・~ 502 00:48:19,004 --> 00:48:39,024 ・~ 503 00:48:39,024 --> 00:48:52,024 ・~ 504 00:48:56,976 --> 00:48:59,979 <闇に舞う般若の面 鋭く飛び交う小柄> 505 00:48:59,979 --> 00:49:02,982 <それは 呪われた過去であった> 506 00:49:02,982 --> 00:49:05,985 <ささやかな幸せを踏みにじられ 507 00:49:05,985 --> 00:49:09,989 記憶すら失った娘の片言を 手がかりに仕置人は動く> 508 00:49:09,989 --> 00:49:13,989 <次週 『必殺仕置人』に ご期待ください> 509 00:49:37,016 --> 00:49:39,051 ・~ (八木莉可子)ファミマの~! (吉田鋼太郎)プリン! 510 00:49:39,051 --> 00:49:41,086 定番のとろける~? プリン・・・! 511 00:49:41,086 --> 00:49:43,655 新作はサンドの? プリン!? 512 00:49:43,655 --> 00:49:45,958 <ぷるあま&ほろにが さらに新感覚も!> うま! うま! 513 00:49:45,958 --> 00:49:47,993 <ファミマの最高!プリンスイーツ登場!> 514 00:49:47,993 --> 00:49:50,029 (2人)≪プリンの沼にどっぷりん≫