1 00:01:29,093 --> 00:01:32,093 ♬~ 2 00:01:34,098 --> 00:01:38,603 ≪(悲鳴) 3 00:01:38,603 --> 00:01:41,606 (浅沼半十郎) うん? 何事じゃ? 4 00:01:41,606 --> 00:01:45,109 (亭主)どうぞ ご勘弁下さい (浪人)武士に向かって➡ 5 00:01:45,109 --> 00:01:48,112 非礼の数々。 無礼打ちにしてくれる 6 00:01:48,112 --> 00:01:50,112 (女房)きゃ~ あ~っ ご勘弁…。 7 00:01:52,116 --> 00:01:55,620 (女)お武家様。 助けてやって下さいまし。 8 00:01:55,620 --> 00:02:02,126 ♬~ 9 00:02:02,126 --> 00:02:04,126 うむ。 10 00:02:05,797 --> 00:02:18,142 ♬~ 11 00:02:18,142 --> 00:02:20,645 何だ? おぬしは…。 12 00:02:20,645 --> 00:02:22,580 うん 13 00:02:22,580 --> 00:02:53,110 ♬~ 14 00:02:53,110 --> 00:02:57,615 ≪(亭主)お武家様。 どうも ありがとうございました。 15 00:02:57,615 --> 00:03:00,117 ≪(女房)ありがとうございました。 16 00:03:00,117 --> 00:03:02,617 こりゃ いかん。 思わぬ事で 手間どった。 17 00:03:26,077 --> 00:03:30,577 (ツバメのさえずり) 18 00:03:33,084 --> 00:03:35,086 (石橋銀次郎)ツバメか…。 19 00:03:35,086 --> 00:03:46,097 ♬~ 20 00:03:46,097 --> 00:03:49,100 (浅沼杉江)<ここは… 江戸から 北へ130里。➡ 21 00:03:49,100 --> 00:03:56,107 向坂家8万石の 小さな城下町で ございます> 22 00:03:56,107 --> 00:03:59,107 美しい所だなあ 国もとは…。 23 00:04:02,113 --> 00:04:07,118 <このお方 石橋銀次郎様が この地に やってこられたのは➡ 24 00:04:07,118 --> 00:04:11,122 ツバメが飛び交う 初夏の事でございました> 25 00:04:11,122 --> 00:04:23,122 ♬~ 26 00:04:27,071 --> 00:04:33,077 (小出帯刀)おう 浅沼。 非番の日に 呼び出して すまなんだな。 27 00:04:33,077 --> 00:04:35,079 遅うなりまして 申し訳ござりません。 28 00:04:35,079 --> 00:04:39,079 御家老には なんぞ 火急の御用でござりましょうか。 29 00:04:41,085 --> 00:04:44,085 あ お手前は 先ほどの…。 30 00:04:48,092 --> 00:04:53,598 ほう そうか。 暴れ者を 打ち倒したか…。 31 00:04:53,598 --> 00:04:58,603 う~ん そなた 剣の腕は かなりなものじゃと➡ 32 00:04:58,603 --> 00:05:01,105 聞いておったが まことのようじゃな。 33 00:05:01,105 --> 00:05:05,109 なに 食らい酔ってるだけの つまらぬヤツでございました。 34 00:05:05,109 --> 00:05:13,117 ウフフフ 改めて 引き合わせよう。 これは 江戸留守居役➡ 35 00:05:13,117 --> 00:05:19,624 石橋瀬左衛門が次男で 銀次郎だ。 御家老の甥御殿…。 36 00:05:19,624 --> 00:05:26,564 うん これの母が ワシの妹でな。 江戸表から つい先ほど➡ 37 00:05:26,564 --> 00:05:30,067 着いたばかりじゃ。 さようでございますか。 38 00:05:30,067 --> 00:05:33,070 (帯刀)浅沼半十郎。 つい先だって➡ 39 00:05:33,070 --> 00:05:38,075 御書院番目付から 近習頭取に 出世した。 40 00:05:38,075 --> 00:05:42,580 なかなか 見どころのある男じゃで。 41 00:05:42,580 --> 00:05:47,084 すべて 御家老のお引き立ての たまものでござります。 42 00:05:47,084 --> 00:05:50,584 (多喜)お茶を持って参りました。 (帯刀)おう 入れ入れ。 43 00:06:34,565 --> 00:06:49,080 ♬~ 44 00:06:49,080 --> 00:06:54,585 (帯刀)よい 女子であろう。 (半十郎)はあ…。 45 00:06:54,585 --> 00:07:00,091 年は 18歳。 奉公に来て 3か月になる。 46 00:07:00,091 --> 00:07:05,096 ワシの妾にならぬかと 説いておるとこじゃ。➡ 47 00:07:05,096 --> 00:07:09,100 おいおい 2人とも そう 妙な顔をするな。➡ 48 00:07:09,100 --> 00:07:15,106 ワシは あと 1人か2人 わが血を分けた 子供が欲しい。 49 00:07:15,106 --> 00:07:20,611 そなたらも 存じておろう。 ワシは 子に恵まれぬ。➡ 50 00:07:20,611 --> 00:07:25,049 どうも この年になると それが 心細うてなあ。 51 00:07:25,049 --> 00:07:30,054 望月の 二の舞だけは 踏みとうないでな。 52 00:07:30,054 --> 00:07:35,059 (半十郎)望月… 6年前 何者かの 闇討ちにあって➡ 53 00:07:35,059 --> 00:07:38,562 落命された 望月様の事でござりますか? 54 00:07:38,562 --> 00:07:45,069 さよう。 代々 家老職の家柄で あったが あの騒動の後➡ 55 00:07:45,069 --> 00:07:49,573 家名断絶と相成った。 4年前に 亡くなられた➡ 56 00:07:49,573 --> 00:07:57,581 先の殿 親好公との不仲を 噂する者もおるが➡ 57 00:07:57,581 --> 00:08:03,087 ありようは 跡取りが おらんかったということじゃ。➡ 58 00:08:03,087 --> 00:08:08,592 それゆえ ワシは 子が欲しい。 (半十郎)なるほど➡ 59 00:08:08,592 --> 00:08:10,592 ごもっともでござりまする。 60 00:08:13,597 --> 00:08:17,097 (帯刀)ところがじゃ…。 (半十郎)はい。 61 00:08:19,103 --> 00:08:24,542 今ごろになって 望月を葬ったのは ワシの手の者じゃと…➡ 62 00:08:24,542 --> 00:08:28,045 噂する者が 出てきよった。 え?! 63 00:08:28,045 --> 00:08:33,050 いや なに ワシの失脚を狙う者が 流しておる 噂に過ぎぬが➡ 64 00:08:33,050 --> 00:08:37,054 その噂が 命取りになる場合もある。 65 00:08:37,054 --> 00:08:41,559 わが身に降りかかってきた 疑いじゃ。 晴らさねばならぬ。 66 00:08:41,559 --> 00:08:47,064 そこで… 6年前の一件を 調べ直してみたのじゃが…。 67 00:08:47,064 --> 00:08:55,573 (帯刀)望月の死体を検分したのは 大目付の笠松六左衛門以下3名。➡ 68 00:08:55,573 --> 00:09:01,078 実はの 傷を改めた笠松が…。 69 00:09:01,078 --> 00:09:04,582 [回想](笠松)ほう 「馬の骨」を使うたか。 70 00:09:04,582 --> 00:09:09,587 (帯刀)と つぶやいたという話を つい先ごろ 耳にしたんじゃ…。 71 00:09:09,587 --> 00:09:16,093 ♬~ 72 00:09:16,093 --> 00:09:21,599 (半十郎)馬の骨と 申しますと…。 知っておるか? 73 00:09:21,599 --> 00:09:25,536 矢野道場の先々代が そのような秘太刀を➡ 74 00:09:25,536 --> 00:09:28,539 編み出したと 話に聞いた事が ござりまする。 75 00:09:28,539 --> 00:09:32,543 されど それは 伝説のようなものでござって➡ 76 00:09:32,543 --> 00:09:36,547 事実ある 剣の技かどうか 定かではないと…。 77 00:09:36,547 --> 00:09:41,552 だが 誰かが その秘太刀を 受け継いでおり その者が➡ 78 00:09:41,552 --> 00:09:46,557 望月を葬った。 笠松様は その折 確かに➡ 79 00:09:46,557 --> 00:09:49,059 「馬の骨」と 仰せになられたのですか? 80 00:09:49,059 --> 00:09:54,064 いやいや あの狸め いくら問いただしても➡ 81 00:09:54,064 --> 00:09:57,568 「そのようなことは 言うた覚えは ない。 『馬の骨』など 知らぬ」と➡ 82 00:09:57,568 --> 00:10:04,074 とぼけおる。 …そこでだ 浅沼。 はい。 83 00:10:04,074 --> 00:10:08,078 「馬の骨」の使い手を 捜し出してもらいたい。 84 00:10:08,078 --> 00:10:13,083 え? 相伝の秘太刀 受け継いだは➡ 85 00:10:13,083 --> 00:10:17,087 ただ一人のはず。 それが 誰かを 突きとめてもらいたい。 86 00:10:17,087 --> 00:10:22,026 しかし 某 恥ずかしながら 腕には とんと…。 87 00:10:22,026 --> 00:10:26,030 いやいや 案ずるには及ばんよ。 剣を振るうのは➡ 88 00:10:26,030 --> 00:10:30,034 甥の銀次郎の役目じゃて。 甥御どのの…。 89 00:10:30,034 --> 00:10:36,540 おう 銀次郎は 神道無念流とか 申す流派の免許取りじゃ。 90 00:10:36,540 --> 00:10:42,546 腕は立つ。 だが 江戸生まれの 江戸育ち。 国もとには➡ 91 00:10:42,546 --> 00:10:47,051 とんと 不案内でな。 そこで そなた 案内役と➡ 92 00:10:47,051 --> 00:10:53,057 探索の介添えを 頼みたい。 引き受けてくれるな? 93 00:10:53,057 --> 00:11:00,064 はっ 承知つかまつりました。 うん そういうわけじゃ。 94 00:11:00,064 --> 00:11:03,567 浅沼と共に 働いてくれ。 頼むぞ 銀次郎。 95 00:11:03,567 --> 00:11:05,567 承知いたしました。 96 00:11:07,571 --> 00:11:11,575 (半十郎)国もとは 始めてと 伺うたが 江戸から見れば➡ 97 00:11:11,575 --> 00:11:16,080 さぞや 田舎に見えましょうな。 したが 田舎は田舎で➡ 98 00:11:16,080 --> 00:11:20,584 よいところもござる。 第一に 江戸と違って➡ 99 00:11:20,584 --> 00:11:24,588 人の気持が のんきで 穏やかでござってな。 100 00:11:24,588 --> 00:11:29,588 いや 時には 先ほどのような 不逞の輩が 暴れる事もござるが。 101 00:11:34,598 --> 00:11:38,102 それにしても 貴公は 大した腕じゃ。 102 00:11:38,102 --> 00:11:44,108 某などは 藩の剣術道場 励武館と申すのでござるが➡ 103 00:11:44,108 --> 00:11:47,111 そこでは それなりに 使い手と言われたものの…。 104 00:11:47,111 --> 00:11:50,614 流派は 何だね? 某 流派は 直心流…。 105 00:11:50,614 --> 00:11:53,617 貴公ではない。 矢野道場の流派だ。 106 00:11:53,617 --> 00:11:58,622 あ 矢野の。 不伝流でござる。 「ふでんりゅう」? 107 00:11:58,622 --> 00:12:02,126 「伝えず」と 書いて 「不伝流」と申す。 108 00:12:02,126 --> 00:12:06,630 聞かぬ流派だな。 強いのか? 109 00:12:06,630 --> 00:12:11,635 先代 先々代ともに 御城下では 知らぬ者とてない➡ 110 00:12:11,635 --> 00:12:16,640 剣豪でござったが…。 さて 当代の腕は どうであろう。 111 00:12:16,640 --> 00:12:22,079 それにしても… 「馬の骨」とは 妙な名だ。 112 00:12:22,079 --> 00:12:27,579 その名には 謂れがござる。 某も この目で見た訳では ござらぬが。 113 00:12:30,087 --> 00:12:35,592 先々代の殿 親茂公が 桜の馬場に お出ましになった時のことじゃ。 114 00:12:35,592 --> 00:12:40,097 どうしたわけか 沖風という馬が 狂うたように 暴れだし➡ 115 00:12:40,097 --> 00:12:44,601 取り押さえる間もなく 殿に襲いかかったのでござる。 116 00:12:44,601 --> 00:12:47,604 (馬のいななき) 117 00:12:47,604 --> 00:12:51,608 沖風が 殿に向けて 脚を振り下ろさんとした➡ 118 00:12:51,608 --> 00:12:58,615 まさにその時 矢野道場の先々代 惣蔵と申す者が 狂馬の前に➡ 119 00:12:58,615 --> 00:13:00,615 立ちはだかり申した。 120 00:13:02,619 --> 00:13:08,125 惣蔵の体が 右から左に す~っと 動いたと見えた。 121 00:13:08,125 --> 00:13:10,127 と その時…。 122 00:13:10,127 --> 00:13:14,631 ♬~ 123 00:13:14,631 --> 00:13:20,137 一太刀で 馬の首を…。 すさまじい剣も あったものだな。 124 00:13:20,137 --> 00:13:24,575 人間の首など ひとたまりも ありますまいて。 125 00:13:24,575 --> 00:13:28,075 この国もとに それほどの 使い手がいたとはなあ。 126 00:13:30,080 --> 00:13:34,084 これだから 剣の修行には 限りがない。 127 00:13:34,084 --> 00:13:36,084 こりゃ 楽しみだ。 128 00:13:40,090 --> 00:13:44,094 (矢野藤蔵)仰せのとおり 「馬の骨」は 某の祖父 惣蔵が➡ 129 00:13:44,094 --> 00:13:48,599 編み出した 秘太刀で 祖父から 父へ伝わったと 聞いています。 130 00:13:48,599 --> 00:13:53,103 そして おやじどのから お手前に 伝わったわけか。 131 00:13:53,103 --> 00:13:59,610 いえ。 某は 不肖の跡継ぎであり 秘太刀の伝授は 受けてない。 132 00:13:59,610 --> 00:14:03,113 お手前の腕が 未熟ということかな? 133 00:14:03,113 --> 00:14:08,118 さようでござります。 まことか? 134 00:14:08,118 --> 00:14:14,124 まことでござります。 うん では どうとも言える。 135 00:14:14,124 --> 00:14:20,130 お手前の言うのが 嘘か まことか 刀を交えてみれば 分かること。 136 00:14:20,130 --> 00:14:23,130 藤蔵殿 某と 手合わせを願いたい。 137 00:14:33,577 --> 00:14:37,581 その儀は お断り申します。 なに? 138 00:14:37,581 --> 00:14:42,085 当道場では 他流試合は 固く禁じられておりますれば。 139 00:14:42,085 --> 00:14:48,091 どうあってもか? はい。 第一 某は 秘太刀など➡ 140 00:14:48,091 --> 00:14:52,591 受け継いでおりませぬ。 立ち合うだけ 無駄というもの…。 141 00:14:57,100 --> 00:14:59,100 なるほどな。 142 00:15:02,105 --> 00:15:08,612 では聞くが お手前でないなら 秘太刀は 誰が 受け継いだのだ? 143 00:15:08,612 --> 00:15:15,118 存じませぬ。 秘太刀の伝授は 父と 相伝を受ける者との間の事。 144 00:15:15,118 --> 00:15:18,118 余人の 預かり知らぬ事でござれば…。 145 00:15:20,123 --> 00:15:26,623 嘘は よせよ。 道場の跡継ぎたる お手前が 知らぬはずはあるまい。 146 00:15:31,068 --> 00:15:36,573 では 別の事を尋ねよう。 先代の門弟の中に➡ 147 00:15:36,573 --> 00:15:40,077 秘太刀を受け継ぐにふさわしい 腕の立つ者が おるだろう。 148 00:15:40,077 --> 00:15:45,582 それは 誰と誰だ? え? お答えいたしかねまする。 149 00:15:45,582 --> 00:15:50,087 おい 何だって そう隠すんだい?! 150 00:15:50,087 --> 00:15:53,590 ひょっとして 「馬の骨」には 秘さねばならぬ➡ 151 00:15:53,590 --> 00:15:58,095 後ろ暗い事でも あるのかね? そう 何か よからぬたくらみに➡ 152 00:15:58,095 --> 00:16:02,599 使われたとか…。 これは 異な事を承る。 153 00:16:02,599 --> 00:16:05,602 よからぬたくらみとは いかなる意味か…➡ 154 00:16:05,602 --> 00:16:10,107 もそっと詳しく お聞かせ願おう。 まあまあ 矢野 落ちつけ…。 155 00:16:10,107 --> 00:16:14,111 石橋殿はな そこもとが 秘太刀について 多くは➡ 156 00:16:14,111 --> 00:16:19,116 語れぬというのも 道理ゆえ 一応 ほかも当たってみたいと➡ 157 00:16:19,116 --> 00:16:22,052 仰せなのだ。 なにも 彼らから 無理やり 聞きだそうと➡ 158 00:16:22,052 --> 00:16:25,052 いうのではなし。 そうですな? 石橋殿。 159 00:16:27,057 --> 00:16:30,060 石橋殿 いかように 仰せあっても➡ 160 00:16:30,060 --> 00:16:32,560 これ以上は お答え申しかねる。 161 00:16:47,577 --> 00:16:49,579 (伊助)お帰りなされませ。 162 00:16:49,579 --> 00:16:53,083 ♬~ 163 00:16:53,083 --> 00:16:58,588 (杉江)ほら 左…。 (直江)どこ どこ? 164 00:16:58,588 --> 00:17:01,091 直江には 見えませぬ ほら…。 165 00:17:01,091 --> 00:17:03,093 わ~っ ほい 166 00:17:03,093 --> 00:17:05,095 ととさま お帰りなさいませ。 うむ。 167 00:17:05,095 --> 00:17:07,597 お帰りなさいませ。 うむ。 どうだ…。 168 00:17:07,597 --> 00:17:09,599 <ございさつが 遅くなりました。➡ 169 00:17:09,599 --> 00:17:14,604 私は 浅沼半十郎の妻 杉江でございます> 170 00:17:14,604 --> 00:17:18,108 ほら ほら 見て…。 171 00:17:18,108 --> 00:17:20,608 <この子は 一人娘の直江> 172 00:17:22,546 --> 00:17:25,549 <ばあやの ふでです。➡ 173 00:17:25,549 --> 00:17:30,053 そして 伊助。 この家に仕えている 奉公人です> 174 00:17:30,053 --> 00:17:35,058 ♬~ 175 00:17:35,058 --> 00:17:38,562 今日は 直江に 布団の解き方を教えました。 176 00:17:38,562 --> 00:17:44,568 そうか…。 非番の日だというのに お出かけになられたので➡ 177 00:17:44,568 --> 00:17:48,071 直江が 寂しがっておりましたよ。 実はな…。 178 00:17:48,071 --> 00:17:52,576 はい。 御家老より 格別な御用を賜った。 179 00:17:52,576 --> 00:17:56,580 これからは 非番の日も チョクチョク 出かけることになるやもしれん。 180 00:17:56,580 --> 00:18:02,586 まあ 近習頭取とは そのように 忙しいものなのですか? 181 00:18:02,586 --> 00:18:08,091 いや これは 御公務というより 御家老の 内々のお指図での。 182 00:18:08,091 --> 00:18:12,596 その御用 お断りするわけには まいらぬのです? 183 00:18:12,596 --> 00:18:16,600 何を言うのだ。 御加増になったとはいえ➡ 184 00:18:16,600 --> 00:18:21,605 そんなに お忙しくなられるのでは なんとのう 釣り合いませぬ。 185 00:18:21,605 --> 00:18:26,543 私は 旦那様のお体が 案じられます。 186 00:18:26,543 --> 00:18:30,547 なに さほどの御用でもない。 出かけるというても➡ 187 00:18:30,547 --> 00:18:32,547 ごく たまにだ。 188 00:18:35,552 --> 00:18:40,056 <私たち夫婦には もう一人 子が おりました。➡ 189 00:18:40,056 --> 00:18:46,563 男の子でした。 7歳の年に 急な病で 亡くなったのです。➡ 190 00:18:46,563 --> 00:18:53,570 こうして 笑えるようになるまでに 2年の月日が 流れました> 191 00:18:53,570 --> 00:19:01,578 ♬~ 192 00:19:01,578 --> 00:19:05,081 ♬~(三味線) 193 00:19:05,081 --> 00:19:09,586 (久兵衛)お話は 江戸表の お父上より 承っております。 194 00:19:09,586 --> 00:19:14,090 この大前屋久兵衛 銀次郎様のお指図とあれば➡ 195 00:19:14,090 --> 00:19:18,094 いかなることも…。 これは 頼もしいな。 196 00:19:18,094 --> 00:19:21,097 大前屋。 はい。 お前さん 父に 何か➡ 197 00:19:21,097 --> 00:19:26,536 弱みでも 握られているのかね? アハハハ 弱みなどと…。 198 00:19:26,536 --> 00:19:30,540 江戸におりました時分 少しばかり 悪さを致しまして➡ 199 00:19:30,540 --> 00:19:33,043 父上には ご造作を おかけ申しました。 200 00:19:33,043 --> 00:19:36,546 昔々のことでございます。 ああ そうか。 おう。 201 00:19:36,546 --> 00:19:39,049 ありがとう存じます。 202 00:19:39,049 --> 00:19:41,049 ≪(鈴の音) あっ?! 203 00:19:44,554 --> 00:19:46,556 ここの女将でございます。 204 00:19:46,556 --> 00:19:52,562 ようこそ おいで下さいました。 加代と申します。 205 00:19:52,562 --> 00:19:55,565 石橋銀次郎だ。 206 00:19:55,565 --> 00:19:58,568 この女将は 昔からのなじみで ございまして 何かと➡ 207 00:19:58,568 --> 00:20:04,074 心の利いた女子でございます。 なんなりと お申し付け下さい。 208 00:20:04,074 --> 00:20:08,078 よろしく頼む。 かしこまりました。 209 00:20:08,078 --> 00:20:13,583 石橋様 1人 お引き合わせ したい者が おります。 210 00:20:13,583 --> 00:20:16,583 うん。 (鈴の音) 211 00:20:23,527 --> 00:20:31,034 私の弟でございます。 この男 御城下の裏の顔に➡ 212 00:20:31,034 --> 00:20:35,038 通じておりまして 私も 時に 手を借りることがございます。 213 00:20:35,038 --> 00:20:40,544 裏の顔とは 廻船問屋の主に そぐわぬ 剣呑な話のようだが。 214 00:20:40,544 --> 00:20:44,047 商いをしておりますると 人の隠し事を➡ 215 00:20:44,047 --> 00:20:46,550 探らねばならぬことも ございましてな。 216 00:20:46,550 --> 00:20:50,554 この度の 銀次郎様の御役目 こういった者が➡ 217 00:20:50,554 --> 00:20:56,554 お役に立つ事でございましょう。 なるほどな…。 218 00:20:58,562 --> 00:21:00,562 清次と申しやす。 219 00:21:04,568 --> 00:21:07,571 よろしく頼む。 へい。 220 00:21:07,571 --> 00:21:14,071 清次。 早速だが ひとつ 調べて もらいたい事がある。 へい。 221 00:21:16,580 --> 00:21:20,083 <数日後のことでございます> 222 00:21:20,083 --> 00:21:23,086 (新兵衛)おう。 …あ 亀山殿。 223 00:21:23,086 --> 00:21:28,086 <私の兄 大納戸方の谷村新兵衛で ございます> 224 00:21:31,595 --> 00:21:35,595 半十郎 おるか? おう 新兵衛か。 225 00:21:46,109 --> 00:21:50,113 何か用か? 用というほどでもないが➡ 226 00:21:50,113 --> 00:21:53,617 杉江が 案じておったぞ。 何をだ? 227 00:21:53,617 --> 00:21:57,621 昨日 おふくろ様の見舞いに 来た時にな ぬしが➡ 228 00:21:57,621 --> 00:22:02,626 非番の日も 御家老様の御用で 働く事になったと こぼしていた。 229 00:22:02,626 --> 00:22:07,631 や 杉江のヤツ おしゃべりめ。 杉江が 案じておるのは➡ 230 00:22:07,631 --> 00:22:14,137 ぬしの体の事であろうが。 ワシは また 別の事を案じておる。 231 00:22:14,137 --> 00:22:16,137 なんだ? 232 00:22:19,142 --> 00:22:24,080 ぬしも 耳にしておろう。 小出一派と 杉原一派が➡ 233 00:22:24,080 --> 00:22:28,585 またもや 争いを 始めるらしい。 ああ…。 234 00:22:28,585 --> 00:22:32,589 (新兵衛)小出様が 筆頭家老と なられたのは 先の御家老の➡ 235 00:22:32,589 --> 00:22:37,093 杉原様が 病で お役目を 退かれたからじゃ。 236 00:22:37,093 --> 00:22:41,097 杉原様が ご本復され ご登城されるとあっては➡ 237 00:22:41,097 --> 00:22:44,100 争いが起きるのは 避けられまいて…➡ 238 00:22:44,100 --> 00:22:49,105 ぬしは 小出様の一派だが 気をつけたほうがよいぞ。➡ 239 00:22:49,105 --> 00:22:53,610 ご家老は ああ見えて 裏も表もある お方だからな。 240 00:22:53,610 --> 00:23:01,117 小出様に限らぬが 上のほうは くれただけのものは 取り返すぞ。 241 00:23:01,117 --> 00:23:08,124 つまらぬ争いに 巻き込まれて 命取りにならぬよう用心する事だ。 242 00:23:08,124 --> 00:23:14,130 「無事 これ 名馬」。 ぬし いつも そう言うておるだろ。 243 00:23:14,130 --> 00:23:16,633 うん。 ぬしには 妻も子もいる。 244 00:23:16,633 --> 00:23:21,638 無事が 何よりじゃ。 杉江の事 よろしく頼むぞ。 245 00:23:21,638 --> 00:23:23,638 ≪(同僚)浅沼殿 246 00:23:25,575 --> 00:23:29,075 (同僚)御家老のお使いが お見えでござる。 おう…。 247 00:23:38,088 --> 00:23:40,090 なに 248 00:23:40,090 --> 00:24:20,130 ♬~ 249 00:24:20,130 --> 00:24:26,630 お手前 流派の禁を犯し 他流試合をした事が おありだな。 250 00:24:29,572 --> 00:24:32,572 3年前のことと 聞き及んでいる。 251 00:24:34,577 --> 00:24:38,081 相手は 直心流の門弟で 普請奉行の子息 佐々木…。 252 00:24:38,081 --> 00:24:40,081 貴公 どうして その話を…。 253 00:24:42,085 --> 00:24:46,089 弟子の無念を晴らすため やむをえずって ことのようで…。 254 00:24:46,089 --> 00:24:50,593 ♬~ 255 00:24:50,593 --> 00:24:54,597 奉行の息子は 足腰立たなくなる ほどの怪我を 負ったそうです。 256 00:24:54,597 --> 00:25:01,104 ですが…。 ま 家の恥になるってんで➡ 257 00:25:01,104 --> 00:25:03,606 表向きは 病ってことになっておりやす。 258 00:25:03,606 --> 00:25:07,610 ♬~ 259 00:25:07,610 --> 00:25:13,616 この話 誓って 外はせん。 そのかわり ぜひにも➡ 260 00:25:13,616 --> 00:25:16,619 立ち合って頂きたい。 261 00:25:16,619 --> 00:25:21,624 貴公 なぜ そうまでして…? 悪く思わんでくれ。 262 00:25:21,624 --> 00:25:23,560 俺も 酔狂で こんなマネを するわけじゃない。 263 00:25:23,560 --> 00:25:27,564 どうあっても「馬の骨」の使い手を 捜し出したいのだ。 264 00:25:27,564 --> 00:25:31,067 御家老に 何を頼まれたのかは 存ぜぬが➡ 265 00:25:31,067 --> 00:25:34,571 秘すればこその秘太刀。 立ち合ったところで➡ 266 00:25:34,571 --> 00:25:38,074 手の内は 見せぬ。 さもあろう 267 00:25:38,074 --> 00:25:45,081 そこで 注文が ひとつある 竹刀ではなく…➡ 268 00:25:45,081 --> 00:25:49,085 木刀で 立ち合ってもらう。 なに?! 269 00:25:49,085 --> 00:25:52,088 秘太刀などというものは 生き死にの狭間に➡ 270 00:25:52,088 --> 00:25:55,592 追い込まれた時でなければ 出てこぬもの。 271 00:25:55,592 --> 00:25:58,094 ふん 272 00:25:58,094 --> 00:26:02,098 なんだ? 貴公が いかなる策を巡らせても➡ 273 00:26:02,098 --> 00:26:04,601 無駄でござるよ。 無駄とは? 274 00:26:04,601 --> 00:26:09,606 先にも申したとおり 某は 秘太刀を 伝授されておらぬゆえ。 275 00:26:09,606 --> 00:26:11,606 そうと分かれば その時のこと。 276 00:26:14,611 --> 00:26:23,052 先代の高弟は この5人。 こちらは お調べがついた。 277 00:26:23,052 --> 00:26:26,556 お手前が 秘太刀の 伝承者でないなら➡ 278 00:26:26,556 --> 00:26:29,559 おそらくは この5人の いずれかに 伝わってるはず。 279 00:26:29,559 --> 00:26:32,559 さて 日の暮れぬうちに 手合わせ願おうか。 280 00:26:36,065 --> 00:26:42,071 ♬~ 281 00:26:42,071 --> 00:26:47,577 [心の声] あの男 一体 何を考えておる。 介添え役のワシに➡ 282 00:26:47,577 --> 00:26:52,081 ひと言の相談もなしに。 何かあっては➡ 283 00:26:52,081 --> 00:26:55,084 御家老に 合わす顔が ないではないか。 284 00:26:55,084 --> 00:27:07,597 ♬~ 285 00:27:07,597 --> 00:27:12,101 では… 参る。 いざ。 286 00:27:12,101 --> 00:28:18,101 ♬~ 287 00:28:57,073 --> 00:29:41,551 ♬~ 288 00:29:41,551 --> 00:29:44,051 ワ~ッ 289 00:29:47,056 --> 00:29:51,060 ザ~ッ (馬のいななき) 290 00:29:51,060 --> 00:29:54,060 ワ~ッ 291 00:30:01,070 --> 00:30:07,076 それまで それまで 大事ないか? 292 00:30:07,076 --> 00:30:14,576 ご得心が いかれたか? うむ 見事な お腕前でござった。 293 00:30:26,028 --> 00:30:30,032 藤蔵殿は まさか 死ぬようなことは あるまいな? 294 00:30:30,032 --> 00:30:33,536 あばらの2本ばかり 折れたかもしれんが➡ 295 00:30:33,536 --> 00:30:37,039 なに すぐに治る。 あっ 296 00:30:37,039 --> 00:30:42,545 その手…? あの男… 不肖の跡継ぎだと言うていたが➡ 297 00:30:42,545 --> 00:30:46,549 とんでもねえ。 まれにみる手練れだ。 298 00:30:46,549 --> 00:30:52,054 では 藤蔵殿が 「馬の骨」の 使い手でござったか?! 299 00:30:52,054 --> 00:30:57,059 いや 違う… 違うようだ。 300 00:30:57,059 --> 00:31:01,564 あの男が 「馬の骨」の使い手なら 今ごろ 俺の体は➡ 301 00:31:01,564 --> 00:31:06,569 へし折られているはず…。 貴公 なぜ 木刀で 立ち合った? 302 00:31:06,569 --> 00:31:10,573 まかり間違えば どちらかが 死ぬぞ 303 00:31:10,573 --> 00:31:14,076 なに… 俺は 真剣で 立ち合いたかったんだ。 304 00:31:14,076 --> 00:31:19,081 本心を 明かせばな。 気は 確かか?! 305 00:31:19,081 --> 00:31:21,081 ああ…。 306 00:31:25,087 --> 00:31:31,594 それにしても 貴公 どうやって 立ち合いを 承知させたのだ? 307 00:31:31,594 --> 00:31:37,099 なに 少々 脅したまで…。 え~っ? 308 00:31:37,099 --> 00:31:41,103 手段を選んではおられん。 やむをえん。 309 00:31:41,103 --> 00:31:44,106 そうまでして 「秘太刀を探索せよ」とは➡ 310 00:31:44,106 --> 00:31:46,106 御家老は お命じではあるまい 311 00:31:48,110 --> 00:31:52,615 あいにくだが もう 止められん。 うん? 312 00:31:52,615 --> 00:31:57,119 今日の立ち合いで 俺のここに 火が点いた。 313 00:31:57,119 --> 00:32:03,125 「秘太刀 馬の骨」 何としても この目で 見たい。 314 00:32:03,125 --> 00:32:06,128 貴公にも 手伝うてもらうぞ。 え? 315 00:32:06,128 --> 00:32:09,131 不伝流の使い手たちの名が 分かった。 316 00:32:09,131 --> 00:32:11,634 これから 一人一人と 立ち合っていかねばならん。 317 00:32:11,634 --> 00:32:13,634 案内を よろしく頼む。 318 00:32:19,141 --> 00:32:22,078 (銀次郎の笑い声) 319 00:32:22,078 --> 00:32:26,082 <旦那様には この時 石橋銀次郎様が➡ 320 00:32:26,082 --> 00:32:29,082 疫病神に 思えたそうでございます> 321 00:32:40,096 --> 00:32:42,096 ああ…。 322 00:32:48,104 --> 00:32:50,104 にや~っ 323 00:32:57,113 --> 00:33:00,116 ♬~ 324 00:33:00,116 --> 00:33:05,116 あの時… わずかに 迷いが見えた。 325 00:33:07,123 --> 00:33:11,127 よもや 秘太刀を 隠し通したか…。 326 00:33:11,127 --> 00:33:15,131 いや 技は すべて 出し尽くさせたはず…。 327 00:33:15,131 --> 00:33:30,079 ♬~ 328 00:33:30,079 --> 00:33:33,079 (多喜)きゃ~っ あ~っ これは すまぬ 329 00:33:50,099 --> 00:33:55,604 うまいもんだな。 多少の心得が ございます。 330 00:33:55,604 --> 00:33:59,104 お医者様のお宅で 奉公した事が ありますので。 331 00:34:03,112 --> 00:34:09,118 あら ここにも 傷が…。 ああ 子供の時の傷だ。 332 00:34:09,118 --> 00:34:15,124 まだ 跡が 残っていたか…。 フフフ 若様も お小さい時分➡ 333 00:34:15,124 --> 00:34:18,127 腕白でいらしたのですか? え? 334 00:34:18,127 --> 00:34:24,066 私が育った お長屋では 隣近所の 腕白たちが けんかをしては➡ 335 00:34:24,066 --> 00:34:28,070 傷を作って その度に 手当てをするのが➡ 336 00:34:28,070 --> 00:34:33,075 私の役目でした。 ですから 私 怪我の手当ては慣れておりますの。 337 00:34:33,075 --> 00:34:35,075 ふ~ん。 338 00:34:37,079 --> 00:34:40,579 [回想]ワシの妾にならぬかと 説いとるところじゃ。 339 00:34:45,087 --> 00:34:51,594 そなた… 足軽の娘だそうだな。 はい。 340 00:34:51,594 --> 00:34:54,094 なぜ この屋敷で 奉公している? 341 00:34:56,599 --> 00:35:03,606 ああ 聞いては 悪かったか。 あ いいえ。 父が 半年ほど前に➡ 342 00:35:03,606 --> 00:35:08,611 病で 倒れたのです。 うちは 貧しくて➡ 343 00:35:08,611 --> 00:35:12,615 薬を買う お金もなくて。 そのような折に…➡ 344 00:35:12,615 --> 00:35:16,619 御家老様のお屋敷で 奉公人を 探していると…。 345 00:35:16,619 --> 00:35:21,123 支度金を 頂けるうえに 月々の薬代に困らぬだけの➡ 346 00:35:21,123 --> 00:35:25,060 お手当を下さると聞いて 私 うれしくて…。 347 00:35:25,060 --> 00:35:32,401 うれしい? おかげで 父の命が 助かりましたもの。 348 00:35:32,401 --> 00:35:35,001 ありがたいことだと 思っております。 349 00:35:48,083 --> 00:35:53,088 はい 済みました。 しばらくは 動かさずに➡ 350 00:35:53,088 --> 00:35:57,092 大事になさらねばなりませぬよ。 世話をかけたな。 351 00:35:57,092 --> 00:36:00,596 いいえ これしきのこと いつでも 喜んで…。 352 00:36:00,596 --> 00:36:03,098 あっ お怪我なさるのを 喜んでなぞと…➡ 353 00:36:03,098 --> 00:36:06,602 おかしゅうございますね ウフフ。 354 00:36:06,602 --> 00:36:12,107 (2人の笑い声) 355 00:36:12,107 --> 00:36:24,053 ♬~ 356 00:36:24,053 --> 00:36:29,558 [回想](銀次郎の母)銀次郎… 大事にせねばなりませぬよ。➡ 357 00:36:29,558 --> 00:36:35,064 銀次郎。 (銀次郎の泣き声) 358 00:36:35,064 --> 00:36:41,070 また けんかをしたのですね。 (泣き声) 359 00:36:41,070 --> 00:36:43,572 男の子が 泣くものではありません。 360 00:36:43,572 --> 00:36:52,581 (泣き声) 泣くものでは ありません 361 00:36:52,581 --> 00:36:54,583 はい 母上…。 362 00:36:54,583 --> 00:37:03,592 ♬~ 363 00:37:03,592 --> 00:37:07,596 「はい 母上」 …か。 364 00:37:07,596 --> 00:37:10,599 ♬~ 365 00:37:10,599 --> 00:37:14,103 ≪(若党)失礼いたします。 366 00:37:14,103 --> 00:37:18,607 何か 用か? ≪御家老が お呼びでござりまする。 367 00:37:18,607 --> 00:37:23,607 分かった 今すぐ参る。 ≪はっ。 368 00:37:44,066 --> 00:37:46,066 (若党)お連れいたしました。 369 00:37:49,071 --> 00:37:52,571 失礼します ≪(帯刀)おう 入れ。 370 00:38:04,086 --> 00:38:08,090 矢野の当主と 立ち合うたそうじゃのう。 371 00:38:08,090 --> 00:38:12,595 首尾は いかがであった? 秘太刀を受け継いだのは➡ 372 00:38:12,595 --> 00:38:20,603 当主ではないようです。 さようか。 で ほかに心当ては? 373 00:38:20,603 --> 00:38:26,041 先代の門弟の中に 人並み優れた 使い手が 5人おります。 374 00:38:26,041 --> 00:38:28,544 そのうちの いずれかに 伝わっているものと…。 375 00:38:28,544 --> 00:38:34,550 5人…。 そなた いつの間に 間者を抱え込んだのじゃ? 376 00:38:34,550 --> 00:38:42,057 は? いや その者たちの名を 調べたのは 浅沼ではあるまい? 377 00:38:42,057 --> 00:38:48,564 まあよい。 秘太刀の使い手 見つけ出せるかな…。 378 00:38:48,564 --> 00:38:51,567 おそらくは…。 うん…。 379 00:38:51,567 --> 00:38:55,567 銀次郎。 近う…。 380 00:39:05,581 --> 00:39:08,581 ほれ…。 持ってけ ほい。 381 00:39:11,086 --> 00:39:14,089 うん? 382 00:39:14,089 --> 00:39:18,093 おい… そなた 怪我を負うたか。 383 00:39:18,093 --> 00:39:20,095 何ほどのことでは ございません。 384 00:39:20,095 --> 00:39:26,035 おい 余り むちゃをするな。 そなたの身に 何かあれば➡ 385 00:39:26,035 --> 00:39:31,040 江戸表の瀬左衛門殿に 申し訳が 立たぬでな。 386 00:39:31,040 --> 00:39:35,544 体は いとえよ。 ありがとう存じます。 387 00:39:35,544 --> 00:39:39,044 うん。 おい 食うか? 388 00:39:56,565 --> 00:39:59,565 (ドラの音) 389 00:40:11,080 --> 00:40:13,582 (作左衛門) いかがでございましたか? 390 00:40:13,582 --> 00:40:19,588 作左衛門… 浅沼が 知らせてきよったとおり➡ 391 00:40:19,588 --> 00:40:22,024 銀次郎は 傷を負うておったぞ。 392 00:40:22,024 --> 00:40:28,030 木刀で立ち合うとは 驚きいったことでござりますな。 393 00:40:28,030 --> 00:40:33,535 フフフ あやつ… こと剣術となると 阿呆のように➡ 394 00:40:33,535 --> 00:40:36,535 夢中になる性質らしいなあ。 395 00:40:44,546 --> 00:40:49,051 石橋銀次郎という男… そこもとたちを 一人ずつ➡ 396 00:40:49,051 --> 00:40:54,056 訪ねては 立ち合いを迫るに違いない。 397 00:40:54,056 --> 00:40:58,060 よいか あの男と 立ち合ってはならぬ。 398 00:40:58,060 --> 00:41:01,563 また よんどころなく 立ち合わざるをえぬ➡ 399 00:41:01,563 --> 00:41:05,563 仕儀となっても 決して 「馬の骨」を 使ってはならぬ。 400 00:41:08,570 --> 00:41:14,576 この中の誰が 不伝流の秘太刀を 受け継いだのか ワシは知らぬ。 401 00:41:14,576 --> 00:41:20,582 それが誰であれ よいな。 たとえ 立ち合いで➡ 402 00:41:20,582 --> 00:41:25,087 命を落とそうとも 決して 「馬の骨」を 見せてはならぬぞ。 403 00:41:25,087 --> 00:41:28,090 ああ…。 404 00:41:28,090 --> 00:41:34,596 油断 召されるな。 あの男… 相当な使い手だ。 405 00:41:34,596 --> 00:41:44,106 ♬~ 406 00:41:44,106 --> 00:41:48,610 <こうして 石橋銀次郎様の 秘太刀探しの日々が➡ 407 00:41:48,610 --> 00:41:52,114 始まりました。 それが… 長く 恐ろしい闘いになる事に➡ 408 00:41:52,114 --> 00:41:58,614 まだ 誰も 気づいては おりませんでした> 409 00:42:01,123 --> 00:42:09,131 「秘太刀 馬の骨」。 見たい この目で…。 410 00:42:09,131 --> 00:42:16,138 ♬~ 411 00:42:16,138 --> 00:42:19,141 (馬のいななき) 412 00:42:19,141 --> 00:42:29,084 ♬~ 413 00:42:29,084 --> 00:42:34,089 (馬のいななき) 414 00:42:34,089 --> 00:42:38,093 そうそうたる 顔ぶれの中に 某のような 未熟者の名が➡ 415 00:42:38,093 --> 00:42:41,093 あるのは 意外に思われるか。 416 00:42:46,101 --> 00:42:49,605 くれぐれも ご用心遊ばして。 417 00:42:49,605 --> 00:42:51,607 お命に かかわります。 418 00:42:51,607 --> 00:42:54,109 脅すとは 見損うたぞ。 419 00:42:54,109 --> 00:42:56,612 え~い あい 420 00:42:56,612 --> 00:42:59,612 子供より 聞き分けが ないのですから 手に負えませぬ。 421 00:43:04,119 --> 00:43:07,122 <どうぞ お楽しみに> 422 00:43:07,122 --> 00:44:22,122 ♬~ 423 00:51:12,240 --> 00:51:13,108 424 00:51:13,108 --> 00:51:17,112 「時代劇専門チャンネル」の 全てが分かる番組情報誌 425 00:51:17,112 --> 00:51:19,112 『時代劇専門チャンネルガイド』 426 00:51:25,120 --> 00:51:27,122 番組表・コラム 427 00:51:27,122 --> 00:51:31,126 時代劇クロスワードなど読み応え十分! 428 00:51:31,126 --> 00:51:33,126 更に… 429 00:51:36,131 --> 00:51:38,131 いま お問い合わせ いただくと… 430 00:52:06,161 --> 00:52:08,163 そして もうひとつは ホームページ 431 00:52:08,163 --> 00:52:11,163 お申し込み お待ちしております