1 00:01:29,130 --> 00:01:32,133 ♬~ 2 00:01:32,133 --> 00:01:36,638 (杉江)<江戸お留守居役の ご次男 石橋銀次郎様は➡ 3 00:01:36,638 --> 00:01:43,812 御家老 小出帯刀様の密命を受け 6年前の 御家老暗殺に➡ 4 00:01:43,812 --> 00:01:49,150 用いられた「秘太刀」の使い手を 探すこととなりました。➡ 5 00:01:49,150 --> 00:01:54,823 矢野道場に伝わる秘太刀 名は 「馬の骨」。➡ 6 00:01:54,823 --> 00:02:00,161 一刀のもとに 馬の首をも 断ち切る 荒技でございます。➡ 7 00:02:00,161 --> 00:02:06,835 銀次郎様は まず 矢野道場の当主 藤蔵様と 立ち合われました。➡ 8 00:02:06,835 --> 00:02:11,840 しかし 藤蔵様は 秘太刀の伝承者ではなく➡ 9 00:02:11,840 --> 00:02:18,847 銀次郎様は 探る相手を 門弟5人に 絞られたのです。➡ 10 00:02:18,847 --> 00:02:26,121 受けの名手 沖山茂兵衛様 豪腕の剣 内藤半左衛門様➡ 11 00:02:26,121 --> 00:02:33,795 そして 銀次郎様の拳を砕いた 小手打ち名人 長坂権平様。➡ 12 00:02:33,795 --> 00:02:40,802 いずれの方も 秘太刀の使い手では ございませんでした。 残るは…➡ 13 00:02:40,802 --> 00:02:47,809 若き天才剣士 飯塚孫之丞様と 流派の正統を伝える使い手➡ 14 00:02:47,809 --> 00:02:52,480 北爪平九郎様… ただ お二人でございます> 15 00:02:52,480 --> 00:02:58,153 (藤蔵)あやつに 弱みを握られては おるまいな。 (2人)はい。 16 00:02:58,153 --> 00:03:02,824 (北爪平九郎)孫之丞 ぬしは 格別に 用心したが よいぞ。 17 00:03:02,824 --> 00:03:07,162 (飯塚孫之丞)は? ぬしの上役は それ あの…。 18 00:03:07,162 --> 00:03:10,832 浅沼様でございますか? うむ。 19 00:03:10,832 --> 00:03:15,170 浅沼は 石橋の介添え役。 油断するな。 20 00:03:15,170 --> 00:03:17,172 よくよく 心致します。 21 00:03:17,172 --> 00:03:19,507 (馬のいななき) 22 00:03:19,507 --> 00:03:29,107 ♬~ 23 00:03:31,119 --> 00:03:36,124 <長坂権平様との試合から 3か月余りが過ぎ➡ 24 00:03:36,124 --> 00:03:39,794 年が改まって 2月初め➡ 25 00:03:39,794 --> 00:03:45,800 根雪に覆われた ご城下に 銀次郎様が 戻ってこられました> 26 00:03:45,800 --> 00:03:47,800 (銀次郎)おう…。 27 00:03:56,811 --> 00:03:59,111 (赤松織衛)そこもとが 石橋銀次郎殿か? 28 00:04:02,817 --> 00:04:05,820 いかにも…。 29 00:04:05,820 --> 00:04:10,825 ♬~ 30 00:04:10,825 --> 00:04:15,830 あの者は? (帯刀)江戸表からの 使いじゃよ。 31 00:04:15,830 --> 00:04:18,166 名は なんと? 32 00:04:18,166 --> 00:04:23,104 赤松… 織衛とか 申したな。 33 00:04:23,104 --> 00:04:28,109 赤松… 聞かぬ名ですな。 34 00:04:28,109 --> 00:04:30,709 そなたには かかわりのなきことじゃ。 35 00:04:34,782 --> 00:04:39,120 おう… 暖かそうだな。 多喜が 縫うてくれたのか? 36 00:04:39,120 --> 00:04:44,792 (多喜)ウフフ はい。 銀次郎様は 江戸で お育ちゆえ➡ 37 00:04:44,792 --> 00:04:47,128 北国の寒さは こたえましょう。 38 00:04:47,128 --> 00:04:50,798 よいのか… 俺に このようなことをして…。 39 00:04:50,798 --> 00:04:56,137 かまいませぬ。 私… 近ごろは お針仕事ばかりしておりますから。 40 00:04:56,137 --> 00:05:00,808 うん? 御家老様が 「大事にせよ」と おっしゃって➡ 41 00:05:00,808 --> 00:05:03,808 動き回ると しかられてしまいます。 42 00:05:07,815 --> 00:05:11,819 そうか…。 お許し頂けることと言えば➡ 43 00:05:11,819 --> 00:05:15,823 お針くらい…。 おなかの子のためには➡ 44 00:05:15,823 --> 00:05:19,123 少し 立ち働くほうが よいのでございますが…。 45 00:05:23,097 --> 00:05:25,097 伯父御に 情が わいたのか? 46 00:05:27,101 --> 00:05:32,106 え? そのように 大切にされて➡ 47 00:05:32,106 --> 00:05:35,106 多喜は 伯父御が 愛しゅうなったのであろう。 48 00:05:40,114 --> 00:05:42,114 うれしそうではないか。 49 00:05:44,118 --> 00:05:47,718 伯父御の子を産むのが うれしいのか? 多喜は…。 50 00:05:52,794 --> 00:05:54,794 銀次郎様…。 51 00:06:01,803 --> 00:06:04,806 ♬~(三味線) 52 00:06:04,806 --> 00:06:08,810 (久兵衛)お久しぶりでございます。 おう 京に 上っていたそうだな。 53 00:06:08,810 --> 00:06:12,814 商いで 所用がございまして。 戻りがけ 江戸にて➡ 54 00:06:12,814 --> 00:06:16,818 お父上に お目にかかりました。 父上は 元気だったか? 55 00:06:16,818 --> 00:06:21,818 はい。 銀次郎様への お言づてを 承ってまいりました。 56 00:06:24,092 --> 00:06:29,097 「弥生3月に 委細したためた 書状を送るゆえ それまでは➡ 57 00:06:29,097 --> 00:06:33,768 事を荒立てずに お過ごしあれ」と。 58 00:06:33,768 --> 00:06:41,776 3月か…。 お殿様の お国入りでございますが…。 59 00:06:41,776 --> 00:06:46,076 うん? 江戸で いくつか 噂を 耳に致しました。 60 00:06:49,784 --> 00:06:55,790 お国入りが いつもの年より 遅くなるやもしれぬと…。 61 00:06:55,790 --> 00:06:59,127 殿には お体が すぐれぬということか? 62 00:06:59,127 --> 00:07:03,727 さて… 何か お考え あってのことやもしれませぬ…。 63 00:07:06,134 --> 00:07:12,807 もうひとつ。 御側用人の 石渡新三郎様が お殿様より➡ 64 00:07:12,807 --> 00:07:19,147 先に ご帰国されるとか…。 まことか? 噂にございます。 65 00:07:19,147 --> 00:07:22,750 (鈴の音) 66 00:07:22,750 --> 00:07:28,756 (加代)失礼致します。 清次が 参りました。 67 00:07:28,756 --> 00:07:30,758 私は これにて…。 68 00:07:30,758 --> 00:07:35,763 あ 送らずともよいぞ。 いずれまた 3月に…。 うむ。 69 00:07:35,763 --> 00:07:42,770 ♬~(三味線) 70 00:07:42,770 --> 00:07:47,775 (清次)お怪我の具合は いかがで? おう このとおり。 71 00:07:47,775 --> 00:07:51,112 まだ 痛みますか? この寒さのせいじゃ。 72 00:07:51,112 --> 00:07:53,712 ここの冬は 寒くて かなわん。 73 00:07:55,783 --> 00:08:00,083 炭を お足し致しましょう。 おう 頼む。 74 00:08:04,792 --> 00:08:06,792 清次。 へい。 75 00:08:09,797 --> 00:08:15,097 飯塚孫之丞の一件 調べは ついたか? へい。 76 00:08:19,807 --> 00:08:22,076 <矢野道場の 飯塚孫之丞様は➡ 77 00:08:22,076 --> 00:08:27,748 旦那様の組で 御近習勤めを されておりました> 78 00:08:27,748 --> 00:08:33,754 お呼びでございますか? (半十郎)おう。 下がるところか? 79 00:08:33,754 --> 00:08:37,091 はい。 どうだ? 一杯 つきあわぬか。 80 00:08:37,091 --> 00:08:42,691 私は 下戸でございますので…。 そうか… そうであったな。 81 00:08:45,766 --> 00:08:47,768 孫之丞。 はい。 82 00:08:47,768 --> 00:08:51,105 明日は 非番であろう? わが家に 飯でも 食いに来ぬか。 83 00:08:51,105 --> 00:08:56,777 ああ… いえ 明日は 所用が ございますれば。 84 00:08:56,777 --> 00:08:58,777 そうか…。 85 00:09:02,783 --> 00:09:08,122 そなたとは 一度 話をせねばと 思うておった。 86 00:09:08,122 --> 00:09:10,791 石橋銀次郎の…。 脅されるような弱み➡ 87 00:09:10,791 --> 00:09:14,128 私には ございませぬ。 そなたは 門弟の中でも➡ 88 00:09:14,128 --> 00:09:18,132 年若ゆえ 秘太刀を受け継いでは おるまいと 思うておった。 89 00:09:18,132 --> 00:09:20,801 それゆえ 今まで 話もせずにいたが…。 90 00:09:20,801 --> 00:09:27,742 ご案じ下さらずとも 某… 秘太刀なぞ 伝授されてませぬ。 91 00:09:27,742 --> 00:09:33,080 もし 心当たりがあるなら…。 何も ございませぬ。 92 00:09:33,080 --> 00:09:36,083 それならば よいが…。 ご用は お済みでございますか。 93 00:09:36,083 --> 00:09:38,083 失礼つかまつりまする。 94 00:09:45,760 --> 00:09:48,763 や~っと 95 00:09:48,763 --> 00:09:53,768 (直江)うわ~っ かわいい かか様… ほら 96 00:09:53,768 --> 00:10:00,775 (杉江)ほんに かわいらしいこと。 直江 おじ様に お礼を…。 97 00:10:00,775 --> 00:10:03,778 ありがとうございます。 う~む。 98 00:10:03,778 --> 00:10:07,114 また 武者修行に 出かけていたのですか? 99 00:10:07,114 --> 00:10:09,784 いやいや 湯治場で 湯に つかっておった。 100 00:10:09,784 --> 00:10:11,786 曲独楽の一座には 会いましたか? 101 00:10:11,786 --> 00:10:14,789 いや 会わなかったな。 では 護摩の灰は? 102 00:10:14,789 --> 00:10:17,124 うん いなかった。 まあ…。 103 00:10:17,124 --> 00:10:20,795 だが 此度は 猿に会うたぞ。 猿? 104 00:10:20,795 --> 00:10:25,066 大きな猿が 湯に つかっておった。 まことに? 105 00:10:25,066 --> 00:10:31,739 おう てっきり 人かと思うて 話しかけたらな 猿であった。 106 00:10:31,739 --> 00:10:33,741 それで? 猿は どうしたのです? 107 00:10:33,741 --> 00:10:36,077 猿のほうも なんか 恥ずかしかったんだろうな。 108 00:10:36,077 --> 00:10:38,079 真っ赤な お尻を…。 直江…。 109 00:10:38,079 --> 00:10:40,748 おじ様は とと様に お話があって➡ 110 00:10:40,748 --> 00:10:43,751 お見えなのですよ。 そのくらいになさい。 111 00:10:43,751 --> 00:10:50,758 でも…。 さあさあ お針のお稽古 致しましょう。 112 00:10:50,758 --> 00:10:56,097 直江 そのように 聞き分けが のうては 頂いたお人形を➡ 113 00:10:56,097 --> 00:10:58,766 お返しせねばなりませぬよ。 え~っ?! 114 00:10:58,766 --> 00:11:00,766 ほれ 行って参れ 115 00:11:02,770 --> 00:11:07,108 さあ あちらで お人形の座布団を 縫うてあげましょう。 116 00:11:07,108 --> 00:11:09,110 お人形の? はい 117 00:11:09,110 --> 00:11:28,129 ♬~ 118 00:11:28,129 --> 00:11:33,801 で 話というのは 何だ? 土産を 届けに来た訳では あるまい。 119 00:11:33,801 --> 00:11:39,807 おうおう これから 飯塚孫之丞に 立ち合いを 申し込みに行く。 120 00:11:39,807 --> 00:11:43,107 同道願いたい。 やはり そうきたか…。 121 00:11:45,146 --> 00:11:50,151 孫之丞は ワシの配下ゆえ よう存じておるが➡ 122 00:11:50,151 --> 00:11:55,156 あれは 裏表のない よい男だ。 つけこまれる弱みは ないぞ。 123 00:11:55,156 --> 00:12:00,828 いや 見つけた なに?! 124 00:12:00,828 --> 00:12:05,833 5年前 御前試合で 孫之丞は 相手の井森敬之進に➡ 125 00:12:05,833 --> 00:12:10,171 勝ちを 譲っておる。 バカを申せ。 126 00:12:10,171 --> 00:12:14,175 確かに 不覚を取ったが わざと負けるなど ありえぬ。 127 00:12:14,175 --> 00:12:19,180 そうかな…。 あの2人は 学問所が 一緒で➡ 128 00:12:19,180 --> 00:12:24,118 昔から 仲がよい。 敬之進は 小栗道場の門弟だが➡ 129 00:12:24,118 --> 00:12:29,790 武芸でも 互いに 格好の相手と 認め合うてる間柄じゃ。 130 00:12:29,790 --> 00:12:33,127 そのような不正… はたらく訳が なかろう。 131 00:12:33,127 --> 00:12:40,801 もう一人 加治新之助という男が おるな? おう…。 132 00:12:40,801 --> 00:12:45,806 妹の素女は 家中でも 指折りの美女だと 聞いた。 133 00:12:45,806 --> 00:12:48,809 確か… 敬之進に 嫁いだはずだ。 134 00:12:48,809 --> 00:12:56,150 あの試合で 決まったのだ。 素女が 敬之進に嫁ぐことがな。 135 00:12:56,150 --> 00:13:00,821 えっ?! では 早速 136 00:13:00,821 --> 00:13:03,824 ♬~ 137 00:13:03,824 --> 00:13:07,161 杉江殿 行って参る ≪(杉江)はい。 138 00:13:07,161 --> 00:13:15,836 ♬~ 139 00:13:15,836 --> 00:13:17,838 (つね)失礼致します。 140 00:13:17,838 --> 00:13:19,838 おう。 141 00:13:22,777 --> 00:13:29,116 お~う。 お待たせして申し訳ございません。 142 00:13:29,116 --> 00:13:32,116 いや 日暮れ間近に 訪ねて すまぬ。 143 00:13:34,789 --> 00:13:39,126 お酒を過ごしたらしく 酔って 戻りまして…。 144 00:13:39,126 --> 00:13:45,800 おう。 どうぞ。 おう。 145 00:13:45,800 --> 00:13:47,800 あ これは…。 146 00:13:51,806 --> 00:13:56,143 嫁も取らずに 気ままばかりして 困っております。 147 00:13:56,143 --> 00:13:59,814 「早く 孫の顔を見せておくれ」と 申しておりますのに…➡ 148 00:13:59,814 --> 00:14:03,818 いくら 縁談を勧めても その気にならず…。 149 00:14:03,818 --> 00:14:08,823 気のもめることじゃな。 浅沼様からも 息子に 意見…。 150 00:14:08,823 --> 00:14:11,826 ≪(孫之丞の せきばらい) お待たせ致しました。 151 00:14:11,826 --> 00:14:15,830 (武具の倒れる音) (2人)おう おう おう。 152 00:14:15,830 --> 00:14:20,130 母上 ここは もう…。 では…。 153 00:14:24,772 --> 00:14:29,777 休みのところ すまぬ。 こちらは 御家老の甥御で➡ 154 00:14:29,777 --> 00:14:35,783 石橋銀次郎殿だ。 ご用件は 察しております。 155 00:14:35,783 --> 00:14:39,787 されど 某は 門弟としては 新参。 156 00:14:39,787 --> 00:14:43,123 秘太刀を伝授される訳が ございませぬ。 157 00:14:43,123 --> 00:14:49,129 そうとも言えまい。 貴公は 矢野道場 始まって以来の➡ 158 00:14:49,129 --> 00:14:51,799 使い手と聞く。 単なる 噂にございます。 159 00:14:51,799 --> 00:14:53,799 噂かどうか 確かめさせて頂きたい。 160 00:14:56,804 --> 00:15:01,141 立ち合いを お願い致す。 お断り申します。 161 00:15:01,141 --> 00:15:04,741 ご承知のように 他流試合は 禁じられておりますゆえ…。 162 00:15:07,815 --> 00:15:15,823 では ひとつ 取り引きをしようか。 取り引き? これは 異なことを。 163 00:15:15,823 --> 00:15:22,096 実は 某 貴公の弱みを握っておる。 立ち合って頂ければ➡ 164 00:15:22,096 --> 00:15:30,104 このこと 一切 他言せぬ。 ただし お聞き届け頂けぬ時は➡ 165 00:15:30,104 --> 00:15:36,704 言い広めるやもしれぬ。 何のお話か 見当も つきません。 166 00:15:47,788 --> 00:15:54,795 5年前 城内 二の丸で行われた 武芸見分の折 貴公➡ 167 00:15:54,795 --> 00:15:57,795 井森敬之進に 勝ちを譲っておるな。 168 00:16:00,801 --> 00:16:08,142 御前試合で 不正を行うは 殿の目を 欺いたも同然。 169 00:16:08,142 --> 00:16:13,814 ♬~ 170 00:16:13,814 --> 00:16:21,155 わざと 敗れた訳も 存じておる。 加治新之助の妹 素女を➡ 171 00:16:21,155 --> 00:16:24,758 井森に 譲るためであろう。 172 00:16:24,758 --> 00:16:31,765 ♬~ 173 00:16:31,765 --> 00:16:34,768 さようなことは…。 お忘れとあらば➡ 174 00:16:34,768 --> 00:16:38,772 当方が調べたこと 一とおり お聞かせ申そうか。 175 00:16:38,772 --> 00:16:43,777 ♬~ 176 00:16:43,777 --> 00:16:48,782 貴公と敬之進が 共に 素女に 心を寄せていると知って➡ 177 00:16:48,782 --> 00:16:54,788 新之助は 「御前試合に勝った方に 妹を嫁がせる」と言いだした。 178 00:16:54,788 --> 00:17:00,794 貴公 かねてより 敬之進に 引け目を 感じていたのであろう。 179 00:17:00,794 --> 00:17:05,466 敬之進は 女子どもが 振り返るほどの美男だからな。 180 00:17:05,466 --> 00:17:07,801 もう いいかげんに 181 00:17:07,801 --> 00:17:13,807 女子なら 誰でも 己よりも 敬之進を選ぶはず。 182 00:17:13,807 --> 00:17:17,144 素女も 敬之進を慕っているに違いない。 183 00:17:17,144 --> 00:17:21,815 ♬~ 184 00:17:21,815 --> 00:17:26,086 試合に勝って 素女を わがものに しても 己が 惨めになるだけ。 185 00:17:26,086 --> 00:17:29,686 そう思って 貴公は わざと負け…。 承知致しました。 186 00:17:31,759 --> 00:17:38,059 お受け申す この試合 お受け申す 187 00:17:40,100 --> 00:17:44,772 場所は 励武館。 5日の後 申の刻では いかが? 188 00:17:44,772 --> 00:17:46,772 おい 189 00:17:49,109 --> 00:17:54,709 楽しいか? …人の心を かきむしって 何が楽しい? 190 00:18:00,120 --> 00:18:05,120 それでも 武士か。 人の道に 外れてるとは 思わぬのか?! 191 00:18:07,795 --> 00:18:10,798 おぬしは 甘い なに 192 00:18:10,798 --> 00:18:14,802 孫之丞が 秘太刀の使い手か どうか 確かめねばならんのだ。 193 00:18:14,802 --> 00:18:17,805 そのためなら 何をしても よいのか? 言ったはずだ。 194 00:18:17,805 --> 00:18:21,809 俺は 秘太刀を この目で 見るためなら 何でもする。 195 00:18:21,809 --> 00:18:27,748 秘太刀探しが それほどの大事か? そうだ。 196 00:18:27,748 --> 00:18:30,751 おぬしは それでいいかもしれぬ。 好きほうだいに➡ 197 00:18:30,751 --> 00:18:33,754 かき回したあげく いずれ 江戸に帰っていく。 198 00:18:33,754 --> 00:18:38,759 しかし 矢野道場の門弟たちは ここで 暮らしていくのだぞ。 199 00:18:38,759 --> 00:18:42,763 ワシもじゃ。 ワシも おぬしが脅した相手と➡ 200 00:18:42,763 --> 00:18:46,100 この先も 共に 生きねばならん。 201 00:18:46,100 --> 00:18:49,770 ♬~ 202 00:18:49,770 --> 00:18:53,774 ワシは 降りるぞ。 なに? 203 00:18:53,774 --> 00:19:00,781 この役目は 降りる。 ほほう まことか? 204 00:19:00,781 --> 00:19:05,119 まことじゃ。 役目を降りれば 伯父御の不興を買い➡ 205 00:19:05,119 --> 00:19:12,126 出世の道が 閉ざされるぞ。 ワシを 甘くみるな 206 00:19:12,126 --> 00:19:17,798 ワシは… 部下をいたぶってまで 偉くなろうとは 思わん 207 00:19:17,798 --> 00:19:32,079 ♬~ 208 00:19:32,079 --> 00:19:37,751 どうなされたのです? そのような むちゃな飲み方を…。 209 00:19:37,751 --> 00:19:44,091 旦那様らしゅうありませぬ。 ワシらしゅうない? 210 00:19:44,091 --> 00:19:48,091 では ワシらしゅう飲むには どうしたらよい? 211 00:19:50,097 --> 00:19:58,772 「無事 これ 名馬」とばかり 酔わぬように 道を外れぬように➡ 212 00:19:58,772 --> 00:20:03,110 そろそろと 飲むのか 旦那様…。 213 00:20:03,110 --> 00:20:07,781 ♬~ 214 00:20:07,781 --> 00:20:09,783 すまん…。 215 00:20:09,783 --> 00:20:13,787 ♬~ 216 00:20:13,787 --> 00:20:18,125 なあ 杉江。 はい。 217 00:20:18,125 --> 00:20:24,064 ワシは この先 出世はできぬぞ。 218 00:20:24,064 --> 00:20:26,733 禄高が 減らされるやもしれぬ。 219 00:20:26,733 --> 00:20:30,737 ♬~ 220 00:20:30,737 --> 00:20:32,739 それでも よいかのう。 221 00:20:32,739 --> 00:20:36,076 ♬~ 222 00:20:36,076 --> 00:20:38,745 お心のままに なさいませ。 223 00:20:38,745 --> 00:20:41,748 ♬~ 224 00:20:41,748 --> 00:20:46,753 大過なく 一生を過ごすのも 名馬でございましょうが➡ 225 00:20:46,753 --> 00:20:54,094 時には 荒々しく 走り抜けるのも また 名馬ではございませぬか? 226 00:20:54,094 --> 00:20:57,694 (打ち合う音) 227 00:21:58,825 --> 00:22:01,828 うぉ~っ (馬のいななき) 228 00:22:01,828 --> 00:22:06,833 (孫之丞の奇声) 229 00:22:06,833 --> 00:22:59,820 ♬~ 230 00:22:59,820 --> 00:23:01,822 や~っ 231 00:23:01,822 --> 00:23:20,841 ♬~ 232 00:23:20,841 --> 00:23:22,776 (馬のいななき) 233 00:23:22,776 --> 00:23:58,812 ♬~ 234 00:23:58,812 --> 00:24:00,814 参った まだまだ 235 00:24:00,814 --> 00:24:04,818 某の 負けでござる いや まだだ 木刀を拾われよ 236 00:24:04,818 --> 00:24:09,818 それまで …孫之丞 もうよい 下がれ 237 00:24:11,825 --> 00:24:15,825 望みどおり 立ち合ったのだ。 もう よいではないか。 238 00:24:25,772 --> 00:24:34,072 飯塚孫之丞 貴公 力を出さずに 負ける技を 心得ていると見える。 239 00:24:37,784 --> 00:24:39,784 5年前も こうであったか…。 240 00:24:53,800 --> 00:24:56,803 <それから 数日後。➡ 241 00:24:56,803 --> 00:25:00,807 御家老様に連なる お仲間の会合が 開かれることとなり➡ 242 00:25:00,807 --> 00:25:04,107 旦那様も お屋敷に 伺ったのですが…> 243 00:25:06,813 --> 00:25:09,816 その方 何をしておった は? 244 00:25:09,816 --> 00:25:14,154 矢野の門弟4人と 立ち合うて いながら いまだ➡ 245 00:25:14,154 --> 00:25:17,824 秘太刀の使い手が 分からぬ 申し訳ございませぬ。 246 00:25:17,824 --> 00:25:24,097 事は 急を要する 急を? 何ゆえでございましょうか。 247 00:25:24,097 --> 00:25:28,768 訳なぞ そなたは 知らずと よい。 は 248 00:25:28,768 --> 00:25:33,106 近習頭取にまで 出世できたのは 誰のおかげと 心得ておる? 249 00:25:33,106 --> 00:25:38,111 秘太刀の使い手が 分からぬまま 家中に 事ある時には…。 250 00:25:38,111 --> 00:25:44,784 浅沼 その方が 責めを負うのじゃぞ。 251 00:25:44,784 --> 00:25:48,788 お言葉では ございますが…。 何じゃ? 252 00:25:48,788 --> 00:25:53,793 秘太刀を探すは 甥御様のお役目 某は 介添え役を➡ 253 00:25:53,793 --> 00:25:59,799 務めればよいと 承りました。 某… 甥御様と門弟たちの試合が➡ 254 00:25:59,799 --> 00:26:04,804 滞りなく 行われるよう また 事が 城下に広まらぬよう➡ 255 00:26:04,804 --> 00:26:07,140 心を砕いて参ったつもりで ございます。 256 00:26:07,140 --> 00:26:10,810 秘太刀の使い手が 見つからぬでは そのような働き➡ 257 00:26:10,810 --> 00:26:16,816 何の役にも 立たぬわ。 …もうよい 258 00:26:16,816 --> 00:26:22,756 早々に立ち帰って 秘太刀探索の思案を していろ 259 00:26:22,756 --> 00:26:25,759 本日は 会合があると 承って参りましたが…。 260 00:26:25,759 --> 00:26:29,759 会合? 誰が その方を呼んだ? 261 00:26:32,098 --> 00:26:36,098 (帯刀)そなたは 秘太刀の探索さえ しておれば よいのじゃよ。 262 00:26:41,107 --> 00:26:46,780 御家老に お願いがござります。 なんじゃ? 263 00:26:46,780 --> 00:26:52,786 秘太刀探索の お役目… 某では 到底 お役に立たぬと 心得ます。 264 00:26:52,786 --> 00:26:56,122 どなたか 別のお方に お命じ下されたく。 265 00:26:56,122 --> 00:27:01,127 役目を降りると 申すのか? このまま 御家老の一派に➡ 266 00:27:01,127 --> 00:27:05,799 おりましても なんの働きも 出来ぬと存じます。 267 00:27:05,799 --> 00:27:11,805 本日を限り 某を お仲間から 外して頂きたく…。 268 00:27:11,805 --> 00:27:15,809 (帯刀)寝返る気か? はっ? 269 00:27:15,809 --> 00:27:19,813 杉原の方へ 寝返るつもりかと 聞いておる。 270 00:27:19,813 --> 00:27:24,813 不肖 浅沼半十郎 さように 節操ない振る舞いは 致しませぬ。 271 00:27:27,087 --> 00:27:30,757 それならば よいがのう。 272 00:27:30,757 --> 00:27:35,428 この先 気が変わって 杉原に 与する時には➡ 273 00:27:35,428 --> 00:27:39,766 身辺には 気をつけたが よいぞ。➡ 274 00:27:39,766 --> 00:27:44,104 その方 わが一派の事を 知りすぎておる。➡ 275 00:27:44,104 --> 00:27:48,775 のう 赤松。 はっ 276 00:27:48,775 --> 00:27:56,783 このように 背く者が おるでのう。 ワシも 苦労が絶えぬわ。 277 00:27:56,783 --> 00:27:59,083 ≪(作左衛門)失礼致します。 278 00:28:02,789 --> 00:28:08,795 (帯刀)いかがした? 飯塚孫之丞と 井森敬之進が➡ 279 00:28:08,795 --> 00:28:11,795 小栗道場にて 立ち合う由にござります。 280 00:28:13,800 --> 00:28:18,100 銀次郎殿が 何事か 謀った様子にございますが…。 281 00:28:21,808 --> 00:28:27,808 某は これにて…。 赤松。 見送ってやれ。 はっ。 282 00:28:34,754 --> 00:28:38,758 御家老 立ち合いの件 いかが致しましょう? 283 00:28:38,758 --> 00:28:45,758 捨ておけ。 孫之丞が 秘太刀の 使い手やもしれぬ。 はっ。 284 00:28:47,767 --> 00:28:50,770 作左衛門。 285 00:28:50,770 --> 00:28:57,777 先ほど 江戸より 知らせが届いた。 殿の お国入りが➡ 286 00:28:57,777 --> 00:29:03,783 日延べになるやもしれぬ。 殿… ご病気でございますか? 287 00:29:03,783 --> 00:29:11,124 分からん。 石渡め 何を企んでおるのか 288 00:29:11,124 --> 00:29:14,794 御家老 289 00:29:14,794 --> 00:29:27,741 うむ いよいよの時には… 赤松を使う。 290 00:29:27,741 --> 00:29:30,744 ♬~ 291 00:29:30,744 --> 00:29:32,746 [心の声] くそっ 292 00:29:32,746 --> 00:29:35,415 銀次郎め 2人に 何をさせる気だ?! 293 00:29:35,415 --> 00:29:39,085 ♬~ 294 00:29:39,085 --> 00:29:41,087 くそっ 295 00:29:41,087 --> 00:29:54,100 ♬~ 296 00:29:54,100 --> 00:29:56,102 その試合 待った 竹刀を引け 297 00:29:56,102 --> 00:30:04,444 ♬~ 298 00:30:04,444 --> 00:30:08,114 なぜ 分けぬのだ? 竹刀を引かせろ 299 00:30:08,114 --> 00:30:10,116 おのれ 300 00:30:10,116 --> 00:30:49,422 ♬~ 301 00:30:49,422 --> 00:30:51,422 それまで 302 00:30:58,431 --> 00:31:01,434 われらの試合は 決着が 付き申した。 303 00:31:01,434 --> 00:31:04,034 次は お手前と 立ち合い致す。 304 00:31:07,106 --> 00:31:10,109 先日の試合に 不満が おありなのだろう?! 305 00:31:10,109 --> 00:31:12,409 改めて この場で 立ち合い致します。 306 00:31:14,447 --> 00:31:23,456 木刀がよいか?! いや お手前の技 十分 拝見した。 307 00:31:23,456 --> 00:31:26,056 このまま お引き取り願いたい。 308 00:31:29,128 --> 00:31:31,128 孫之丞…。 309 00:32:16,175 --> 00:32:19,175 (敬之進)妻を… 離縁して参りました。 310 00:32:21,180 --> 00:32:23,180 離縁したか…。 311 00:32:27,453 --> 00:32:36,462 5年来の胸のつかえ これで 取れるやもしれません。 312 00:32:36,462 --> 00:32:40,462 立ち合い… お見事でござった。 313 00:32:43,469 --> 00:32:45,469 ごめん 314 00:33:02,155 --> 00:33:11,164 どうして こんなことになった? 俺が 敬之進を けしかけたのだ。 315 00:33:11,164 --> 00:33:15,168 5年前 孫之丞は わざと負けたと 教えてな。 316 00:33:15,168 --> 00:33:22,108 [回想] 孫之丞が あえて負けた。 その訳も ご存じか? 317 00:33:22,108 --> 00:33:26,446 ♬~ 318 00:33:26,446 --> 00:33:34,046 ご存じなくば お教え申そう。 素女を… 某に 譲るため…。 319 00:33:36,456 --> 00:33:44,464 さよう。 貴公 いかなる魂胆があって…。 320 00:33:44,464 --> 00:33:58,478 ♬~ 321 00:33:58,478 --> 00:34:03,483 なぜ ここまで非道なことを?! 決まっておる。 322 00:34:03,483 --> 00:34:07,487 孫之丞が秘太刀の使い手かどうか 見極めるためだ。 323 00:34:07,487 --> 00:34:10,087 孫之丞は おぬしと 立ち合うたではないか。 324 00:34:12,158 --> 00:34:16,496 手を抜いたのは 明らか。 おぬしも 分かっていたはずだ。 325 00:34:16,496 --> 00:34:21,167 ♬~ 326 00:34:21,167 --> 00:34:25,438 手を抜いたゆえ 孫之丞が 死力を 尽くさざるをえなくなるよう➡ 327 00:34:25,438 --> 00:34:30,443 試合を 仕組んだ。 したが 親しい友であった2人を➡ 328 00:34:30,443 --> 00:34:36,449 敵同士に 変えた。 それは どうかな。 329 00:34:36,449 --> 00:34:43,790 え? 孫之丞だ。 素女が まことに 好いていたのはな。 330 00:34:43,790 --> 00:34:50,463 え? 5年前も… おそらくは 今もな。 331 00:34:50,463 --> 00:34:52,465 なれど 孫之丞は➡ 332 00:34:52,465 --> 00:34:57,470 素女が 敬之進を慕っていると 思い込んでいたのであろう。 333 00:34:57,470 --> 00:35:01,474 ♬~ 334 00:35:01,474 --> 00:35:07,146 好き合うているもの同士が 一緒になれぬのは 哀れだ。 335 00:35:07,146 --> 00:35:16,489 ♬~ 336 00:35:16,489 --> 00:35:21,494 馬の骨は 見えたのか? いや 孫之丞は 斬り放つ剣を➡ 337 00:35:21,494 --> 00:35:26,099 持っておらん。 また 違うたか…。 338 00:35:26,099 --> 00:35:28,101 おい ああ? 339 00:35:28,101 --> 00:35:32,438 ワシは 御家老の一派を 抜けてきたぞ。 340 00:35:32,438 --> 00:35:35,108 秘太刀探しの介添え役も 降りた。 341 00:35:35,108 --> 00:35:40,446 なれど 探索には つきあう。 え? 342 00:35:40,446 --> 00:35:46,119 ここまで 来たのだ。 ワシも 秘太刀を 見届けてやる。 343 00:35:46,119 --> 00:35:47,787 おい うん? 344 00:35:47,787 --> 00:35:53,126 いいのか 伯父御の一派を抜けて。 かばい立てを 失うて➡ 345 00:35:53,126 --> 00:35:57,463 不安ではないのか? ワシを 甘くみるな。 346 00:35:57,463 --> 00:36:06,472 アハハハ。 …残るは 北爪平九郎様 ただ お一人か…。 347 00:36:06,472 --> 00:36:10,072 果たして… 馬の骨は 見えるか…。 348 00:36:26,092 --> 00:36:29,092 <その夜のことでございます> 349 00:36:48,114 --> 00:36:52,114 (女中)石橋様より これを お多喜様に お渡しするようにと。 350 00:36:56,455 --> 00:36:58,455 失礼致します。 351 00:37:29,422 --> 00:37:34,427 「江戸にては 犬はり子を 安産の守りとなす。➡ 352 00:37:34,427 --> 00:37:44,103 土の犬なれども かわりとなるやに 存じ候。 よき子を産むべし。 銀」。 353 00:37:44,103 --> 00:38:12,465 ♬~ 354 00:38:12,465 --> 00:38:16,135 <1か月後のことでございます> 355 00:38:16,135 --> 00:38:20,473 孫之丞に 嫁を? 相手は どこの娘御だな? 356 00:38:20,473 --> 00:38:25,077 (内藤)それがでござる。 井森の嫁が 離縁になり➡ 357 00:38:25,077 --> 00:38:28,080 実家の加治家に 帰っているのでござるが。 358 00:38:28,080 --> 00:38:32,418 素女殿か?! 実は 孫之丞は その昔➡ 359 00:38:32,418 --> 00:38:36,018 あの娘に 懸想しておりましてな。 360 00:38:41,427 --> 00:38:47,433 失礼致します。 これは お内儀 結構な日和ですな。 361 00:38:47,433 --> 00:38:49,433 はい。 362 00:38:55,107 --> 00:39:04,450 どうぞ。 …はい。 うむ フフフ。 何か よいお話ですか? 363 00:39:04,450 --> 00:39:11,123 孫之丞と素女の縁組みの話じゃ。 まあ それは おめでたいこと。 364 00:39:11,123 --> 00:39:15,795 今夜にも 孫之丞の家を訪ね 話を進めようと 存じますが…。 365 00:39:15,795 --> 00:39:20,466 うむ。 加治家は ご大家で ござるゆえ 某では➡ 366 00:39:20,466 --> 00:39:26,072 縁談の話を 持っていくには ちと はばかられる。 367 00:39:26,072 --> 00:39:30,076 ワシに その役目をせよと? 上役の浅沼殿に➡ 368 00:39:30,076 --> 00:39:35,414 お骨折り願えまいか。 …承知した。 369 00:39:35,414 --> 00:39:40,414 お引き受け頂けまするか。 いや~ これは ありがたい。 370 00:39:42,421 --> 00:39:48,427 あいつ… こうなることを 見越していたのか…。 まさかな。 371 00:39:48,427 --> 00:39:53,432 うん? 何か? いや 考えれば 考えるほど➡ 372 00:39:53,432 --> 00:39:57,432 よい縁組みじゃ。 のう 杉江。 フフフフ。 はい。 373 00:39:59,438 --> 00:40:06,445 <3月の半ば 銀次郎様のお父上 江戸お留守居役様より➡ 374 00:40:06,445 --> 00:40:08,445 書状が 届きました> 375 00:40:11,450 --> 00:40:16,455 江戸表は 動きますか? うむ。 376 00:40:16,455 --> 00:40:22,455 4月の 殿の お国入りに先駆け 石渡様が 帰国される。 377 00:40:24,397 --> 00:40:27,997 おう では いよいよ…。 378 00:40:30,069 --> 00:40:34,407 伯父御も… これで 終わりかもしれぬ。 379 00:40:34,407 --> 00:40:49,422 ♬~ 380 00:40:49,422 --> 00:40:53,426 (赤ん坊の産声) 381 00:40:53,426 --> 00:40:56,429 (帯刀)おうおう 産まれたか 382 00:40:56,429 --> 00:41:02,435 そうか… 男の子か (作左衛門)はい。 383 00:41:02,435 --> 00:41:06,439 対面じゃ 親子の対面じゃ 384 00:41:06,439 --> 00:41:13,446 ♬~ 385 00:41:13,446 --> 00:41:33,466 (赤ん坊の泣き声と帯刀の喜ぶ声) 386 00:41:33,466 --> 00:42:00,493 ♬~ 387 00:42:00,493 --> 00:42:03,496 <銀次郎様の 残るお相手は➡ 388 00:42:03,496 --> 00:42:07,500 北爪平九郎様 ただ お一人でございます> 389 00:42:07,500 --> 00:42:23,449 ♬~ 390 00:42:23,449 --> 00:42:30,122 <そして… 春の夜の闇の中では お家を揺るがす 謀が➡ 391 00:42:30,122 --> 00:42:34,126 ひそかに 進められて いたのでございます> 392 00:42:34,126 --> 00:42:37,463 ♬~ 393 00:42:37,463 --> 00:42:39,465 (馬のいななき) 394 00:42:39,465 --> 00:42:42,465 ♬~ 395 00:42:46,138 --> 00:42:51,138 石橋殿との立ち合いの儀 確かに お受け申し候。 396 00:42:53,145 --> 00:42:58,150 秘太刀探しは 実だと? 消えてもらうしかあるまい。 397 00:42:58,150 --> 00:43:02,150 私も 参ります。 もはや この屋敷には おれませぬ。 398 00:43:04,156 --> 00:43:06,158 <どうぞ お楽しみに> 399 00:43:06,158 --> 00:44:21,158 ♬~ 400 00:57:12,237 --> 00:57:13,104 401 00:57:13,104 --> 00:57:17,108 「時代劇専門チャンネル」の 全てが分かる番組情報誌 402 00:57:17,108 --> 00:57:19,108 『時代劇専門チャンネルガイド』 403 00:57:25,116 --> 00:57:27,118 番組表・コラム 404 00:57:27,118 --> 00:57:31,122 時代劇クロスワードなど読み応え十分! 405 00:57:31,122 --> 00:57:33,122 更に… 406 00:57:36,127 --> 00:57:38,127 いま お問い合わせ いただくと… 407 00:58:06,157 --> 00:58:08,159 そして もうひとつは ホームページ 408 00:58:08,159 --> 00:58:11,159 お申し込み お待ちしております