1 00:00:02,202 --> 00:00:13,614 ♬~ (テーマ音楽) 2 00:00:13,614 --> 00:01:12,906 ♬~ 3 00:01:31,792 --> 00:01:53,814 ♬~ 4 00:01:53,814 --> 00:01:57,985 (泰光)元子さんだがのう。 (邦世)はい? 5 00:01:57,985 --> 00:02:05,092 何だか ここんとこ 元気がないのと違あかや。 6 00:02:05,092 --> 00:02:10,597 はい。 やっぱし おとうさん おかあさんが お帰りになって さみしいのかと➡ 7 00:02:10,597 --> 00:02:13,934 私も思っちょうましたけど 家の仕事は➡ 8 00:02:13,934 --> 00:02:19,272 前よりも元気なくらいに やってごいちょられますがね。 9 00:02:19,272 --> 00:02:21,475 うむ。 10 00:02:23,610 --> 00:02:25,545 何か? 11 00:02:25,545 --> 00:02:31,351 いや そげなら 多分 気のせいだわや。 12 00:02:31,351 --> 00:02:35,222 わしは 寝ちょればいい病人だけん➡ 13 00:02:35,222 --> 00:02:41,628 あんたは できいだけ 元子さんの話相手んなってやあだで。 14 00:02:41,628 --> 00:02:44,131 はい。 15 00:02:46,433 --> 00:02:50,137 病人の勘は鋭いものです。 16 00:02:50,137 --> 00:02:55,442 けれども 元子は 毎日の仕事に 一生懸命取り組むことで➡ 17 00:02:55,442 --> 00:02:59,312 気を取り直していたのです。 18 00:02:59,312 --> 00:03:01,248 しかし…。 19 00:03:01,248 --> 00:03:03,583 ⚟(波津)元子さん! 元子さん! 20 00:03:03,583 --> 00:03:05,619 (元子)は~い! 21 00:03:05,619 --> 00:03:08,121 よっこいしょ…。 22 00:03:18,598 --> 00:03:21,101 (波津)元子さん。 はい。はい お手紙です。 23 00:03:21,101 --> 00:03:25,939 ああ すいません。 どうも。 あっ 妹からですわ。 24 00:03:25,939 --> 00:03:29,609 ほんなら 道子を 私が ちゃんと見てあげるけん➡ 25 00:03:29,609 --> 00:03:32,412 おお… いい具合にご機嫌だわ。 26 00:03:32,412 --> 00:03:34,347 さあさあ 降ろしてゆっくり読まっしゃい。 でも…➡ 27 00:03:34,347 --> 00:03:37,117 ええ あの さっきまで ぐずってましたから。 28 00:03:37,117 --> 00:03:41,421 …だども 私が見ちょってあげるけん。 ね。 29 00:03:41,421 --> 00:03:43,957 後で ゆっくり読みますから大丈夫です。 ありがとうございます。 30 00:03:43,957 --> 00:03:46,960 そげかいね。 ああ。 31 00:03:49,830 --> 00:03:53,633 さあね お仕事があるんだよ。 32 00:04:03,443 --> 00:04:07,180 うん はいはいはい。 33 00:04:07,180 --> 00:04:09,883 うん…。 34 00:04:11,585 --> 00:04:14,387 (巳代子)「お姉ちゃん 元気ですか?➡ 35 00:04:14,387 --> 00:04:17,591 松江での様子 お母さんから聞きましたけれど➡ 36 00:04:17,591 --> 00:04:20,494 大介君や道子ちゃんも元気らしいし➡ 37 00:04:20,494 --> 00:04:24,364 大原の人たちは みんな いい人のようで安心しました」。 38 00:04:24,364 --> 00:04:26,600 調子がいいんだから。 (ぐずる声) 39 00:04:26,600 --> 00:04:29,603 はいはい はいはい…。 40 00:04:32,272 --> 00:04:35,609 (巳代子)「さて 私たちの近況ですが➡ 41 00:04:35,609 --> 00:04:39,779 祐介さんも 新しい会社で 元気にやっておりますし➡ 42 00:04:39,779 --> 00:04:43,283 私は今度 六根さんの紹介で➡ 43 00:04:43,283 --> 00:04:49,089 民放ラジオのお料理番組に 週に一度 出演することになりました。➡ 44 00:04:49,089 --> 00:04:56,296 といっても お料理研究家の 上林美雪先生の助手みたいなものですが」。 45 00:04:56,296 --> 00:05:10,944 ♬~ 46 00:05:10,944 --> 00:05:15,081 (巳代子)「前に一度 やはり 六根さんに声をかけられ➡ 47 00:05:15,081 --> 00:05:18,118 料理自慢の主婦というコーナーに 出たところ➡ 48 00:05:18,118 --> 00:05:21,588 それが 上林先生の目に 留まったものですから➡ 49 00:05:21,588 --> 00:05:27,928 チャンスというのは どこに転がっているか分かりませんね。➡ 50 00:05:27,928 --> 00:05:32,799 料理自慢といっても 勝手に工夫した料理ばかりです。➡ 51 00:05:32,799 --> 00:05:36,269 とにかく 祐介さんのお客様が 多いものですから➡ 52 00:05:36,269 --> 00:05:41,408 それで やむをえず鍛えられたのですが なるべくお金をかけず➡ 53 00:05:41,408 --> 00:05:47,280 珍しさと お味と アイデアが 勝負のものばかりです。➡ 54 00:05:47,280 --> 00:05:49,950 それで お母さんに相談したところ➡ 55 00:05:49,950 --> 00:05:55,121 弘美のことなら見てくれるというので 引き受けることにしたのです。➡ 56 00:05:55,121 --> 00:06:00,093 放送は 今度の火曜日 午後1時から10分間ですが➡ 57 00:06:00,093 --> 00:06:04,931 『私と料理』という題です。 是非 聴いてください。➡ 58 00:06:04,931 --> 00:06:08,768 六根さんの話では そちらの民放にも流れるそうです」。 59 00:06:08,768 --> 00:06:10,904 (宗俊)誰も 食べる前に なくなっちまうからな。 60 00:06:10,904 --> 00:06:12,839 (トシ江)いいじゃありませんか。 みんな ちゃんと取ってから➡ 61 00:06:12,839 --> 00:06:15,242 順平に 後でお前 残飯…。 (巳代子)さあ 順平順平。 62 00:06:15,242 --> 00:06:20,080 (順平)はい。この野郎 本当に ガツガツ ガツガツ食いやがって。 63 00:06:20,080 --> 00:06:23,583 しかし これは なかなかうめえな おい。 え。 64 00:06:23,583 --> 00:06:26,620 まあ 「好きこそ物の上手なれ」ってのは よく言ったもんだ。 65 00:06:26,620 --> 00:06:29,256 はい。 (順平)はい。(藤井)それにお義父さん➡ 66 00:06:29,256 --> 00:06:33,260 熱心さですよ。 うちには 結構 味のうるさい連中が来ますからね➡ 67 00:06:33,260 --> 00:06:35,762 これとこれが おいしいって言うと 巳代子が また➡ 68 00:06:35,762 --> 00:06:37,797 その味を熱心に聞くんですよ。 69 00:06:37,797 --> 00:06:41,635 だって あなたが必ず 僕も食べてみたいって言うから。 70 00:06:41,635 --> 00:06:44,938 似たもの夫婦とは よく言ったもんだわ。 71 00:06:44,938 --> 00:06:47,407 (順平)けどさ これ 何て料理だ? 72 00:06:47,407 --> 00:06:50,610 さあ。 何て付けようかな。 73 00:06:50,610 --> 00:06:54,281 何だ? これはおめえ 名無しの権兵衛か。 74 00:06:54,281 --> 00:06:59,953 (藤井)まあ いいじゃありませんか。 名前より まず味ですよ。 75 00:06:59,953 --> 00:07:01,888 分かりました。 はいはい。 76 00:07:01,888 --> 00:07:05,759 あ~ ドキドキするなあ。 え? 何がだい。 77 00:07:05,759 --> 00:07:09,362 明日の放送よ。 お姉ちゃん 聴いててくれるかな。 78 00:07:09,362 --> 00:07:12,065 知らせたのかい? あっ はい。 79 00:07:12,065 --> 00:07:16,236 大原さんと元子さんには 僕も 心配のかけ続けですから➡ 80 00:07:16,236 --> 00:07:21,908 なんとかやってる証拠に 知らせて 安心してもらった方がいいと思いまして。 81 00:07:21,908 --> 00:07:24,210 うん…。 82 00:07:31,251 --> 00:07:35,088 (正道)それじゃ 放送は明日か。 ええ。 83 00:07:35,088 --> 00:07:37,390 この時間じゃ 僕は ちょっと聴けないけども➡ 84 00:07:37,390 --> 00:07:40,260 おばあさんや みんなと一緒に 聴いてあげるといいな。 85 00:07:40,260 --> 00:07:42,195 この手紙の様子じゃ 大丈夫だ。 86 00:07:42,195 --> 00:07:44,597 巳代子ちゃんって 意外と慌てない人だからな。 87 00:07:44,597 --> 00:07:48,768 放送は きっとうまくいくよ。 ええ。 88 00:07:48,768 --> 00:07:53,106 ハハ… やっぱり きょうだいだな。 そんなに心配か? 89 00:07:53,106 --> 00:07:57,277 いえ 別に心配なんかしてませんけど…。 90 00:07:57,277 --> 00:08:00,880 随分 いいかげんだなと思って。 何が? 91 00:08:00,880 --> 00:08:04,718 お母さんよ。 私の時は 子供の面倒を押しつけられるのは➡ 92 00:08:04,718 --> 00:08:07,754 真っ平だって言ったくせに 巳代子には 弘美ちゃんの面倒を➡ 93 00:08:07,754 --> 00:08:11,057 引き受けてやるなんて 随分な えこひいきだわ。 94 00:08:11,057 --> 00:08:15,762 いや そんなことはないだろう。 いいえ 絶対 えこひいきよ。 95 00:08:17,364 --> 00:08:22,569 それじゃ何か? 君はあの時 後悔しないっつったけども➡ 96 00:08:22,569 --> 00:08:25,372 やっぱり 六根と一緒に ラジオ局 入りたかったのか。 97 00:08:25,372 --> 00:08:27,741 ううん そういうことじゃないのよ。 98 00:08:27,741 --> 00:08:30,643 だったら どうしてお義母さんのこと そんなふうに言うんだ。 99 00:08:30,643 --> 00:08:35,382 だって 言うことが クルクルと変わるんだもん。 100 00:08:35,382 --> 00:08:38,284 だって あの時は 巳代子ちゃんが 出産を控えてたし➡ 101 00:08:38,284 --> 00:08:42,589 出版社だって まだ倒産する前で 僕も結構 忙しかったよ。 102 00:08:42,589 --> 00:08:45,925 それに 経済的な事情で 君が働きに出なきゃならんっていう➡ 103 00:08:45,925 --> 00:08:48,261 必然性もなかったし お義母さんだって➡ 104 00:08:48,261 --> 00:08:50,597 何が何でも 反対されたわけじゃなかっただろ。 105 00:08:50,597 --> 00:08:52,632 でも…。 いや➡ 106 00:08:52,632 --> 00:08:56,770 働きに出るんなら お手伝いさんを 探せって おっしゃられたはずだし➡ 107 00:08:56,770 --> 00:08:59,672 僕も それには賛成したよ。 108 00:08:59,672 --> 00:09:04,344 そのやさきに おやじが倒れて 何もかも 駄目になってしまったんだけども。 109 00:09:04,344 --> 00:09:08,048 それ以来 僕は君に ずっと すまないと思い続けてるよ。 110 00:09:08,048 --> 00:09:10,350 いいえ 私は決して そんなふうには。 111 00:09:10,350 --> 00:09:16,723 だったら 何でお義母さんのこと そんな いいかげんだなんて言うんだ。 112 00:09:16,723 --> 00:09:20,226 すいません…。 113 00:09:20,226 --> 00:09:23,897 それに お義母さんだってね 君のことを案じてなかったら➡ 114 00:09:23,897 --> 00:09:26,366 あんなに汽車に弱い人が こんな遠くまで➡ 115 00:09:26,366 --> 00:09:29,068 君や道子の顔を 見に来てくださるわけがないだろう。 116 00:09:29,068 --> 00:09:31,905 それは…。 それにだよ➡ 117 00:09:31,905 --> 00:09:34,741 君だって 東京へ手紙を出す時に➡ 118 00:09:34,741 --> 00:09:37,077 いちいち 心配事を 書き並べたりしないだろう。 119 00:09:37,077 --> 00:09:39,012 もちろんですよ そんなことは。 120 00:09:39,012 --> 00:09:42,582 それだったら 巳代子ちゃんだって おんなじだよ。 121 00:09:42,582 --> 00:09:47,921 できるだけ余計なことは書かずに 安心させられることだけを書く。 122 00:09:47,921 --> 00:09:50,590 君の家族だったら それくらいの心遣いは➡ 123 00:09:50,590 --> 00:09:53,626 必ず するはずだと 僕は思ってるけどね。 124 00:09:53,626 --> 00:09:56,096 ええ…。 125 00:09:56,096 --> 00:09:59,933 それに 六根だってね 巳代子ちゃんが 君の妹だからこそ➡ 126 00:09:59,933 --> 00:10:03,770 遠くにいる君の代わりに いろいろ力になってくれてるんだよ。 127 00:10:03,770 --> 00:10:05,805 それに 巳代子ちゃんに もし 才能がなかったら➡ 128 00:10:05,805 --> 00:10:08,408 いくら 六根の推薦があったって 上林先生に➡ 129 00:10:08,408 --> 00:10:11,277 目をつけられるわけもないだろうし お義母さんだって➡ 130 00:10:11,277 --> 00:10:13,947 弘美ちゃんの面倒を 引き受けられたこともなかっただろう。 131 00:10:13,947 --> 00:10:17,417 はい。 132 00:10:17,417 --> 00:10:21,287 とにかくね 明日 ラジオ聴いてあげなさい。 133 00:10:21,287 --> 00:10:26,426 それで 元アナウンサーとして 親身になってアドバイスしてあげなさい。 134 00:10:26,426 --> 00:10:30,430 君は もともと そういう人じゃなかったのか? 135 00:10:32,232 --> 00:10:35,735 どうも すいませんでした。 136 00:10:38,171 --> 00:10:40,640 そして その翌日。 137 00:10:40,640 --> 00:10:43,143 (大介)お母さ~ん! シ~ッ。 138 00:10:43,143 --> 00:10:46,045 (ラジオ・巳代子) 「食事時に お客様をお迎えした時➡ 139 00:10:46,045 --> 00:10:48,815 だからといって 食事は出さなくてもいい➡ 140 00:10:48,815 --> 00:10:52,318 というわけにはいかないのが 人情ですよね。➡ 141 00:10:52,318 --> 00:10:56,656 私の場合 主人のお客様が 本当に多いものですから➡ 142 00:10:56,656 --> 00:11:01,261 急な来客で どうしようと思ったことも 随分とございました。➡ 143 00:11:01,261 --> 00:11:07,400 そういう時 私は 無理な背伸びは 必要ないと考えることにしました。➡ 144 00:11:07,400 --> 00:11:10,303 お客様にしても ごちそうを食べに いらっしゃるのが➡ 145 00:11:10,303 --> 00:11:13,940 目的ではないでしょうし 昔っから➡ 146 00:11:13,940 --> 00:11:18,111 客の来ないような家では 駄目だとも申しますでしょう。➡ 147 00:11:18,111 --> 00:11:25,285 ですから おもてなしで頭を痛め 来客を避けるようでは何もなりません」。 148 00:11:25,285 --> 00:11:28,188 若いのに 巳代子さんという人も➡ 149 00:11:28,188 --> 00:11:32,158 しっかりした考えを 持っちょうなさあのう。 150 00:11:32,158 --> 00:11:35,795 昔から 食べ物のことだけは 熱心な子でしたから。 151 00:11:35,795 --> 00:11:38,131 (邦世)ああ そげでしたか。 152 00:11:38,131 --> 00:11:41,935 (ラジオ・巳代子)「…ひと味違うものをと 心がけてまいりました」。 153 00:11:43,803 --> 00:11:46,839 たとえば お台所に いつでもある煮干し。 154 00:11:46,839 --> 00:11:50,677 この煮干しを一握り 頭と はらわたを取って➡ 155 00:11:50,677 --> 00:11:53,313 フライパンで焦がさないように炒め➡ 156 00:11:53,313 --> 00:11:58,651 小鍋に しょうゆ4 砂糖2 お酒1の 割合で つゆを作り➡ 157 00:11:58,651 --> 00:12:02,622 火にかけて お鍋をゆすりながら あめ状になるまで煮詰め➡ 158 00:12:02,622 --> 00:12:07,093 から煎りした煮干しを入れて 火を止めて 手早く混ぜ合わせ➡ 159 00:12:07,093 --> 00:12:10,964 煎りごまをふると これで1品出来上がり。 160 00:12:10,964 --> 00:12:13,266 とりあえず これを出しておいてから➡ 161 00:12:13,266 --> 00:12:17,971 十分 次のお料理に取りかかる時間が 生み出せるはずです。 162 00:12:24,611 --> 00:12:28,281 巳代子の放送は 成功でした。 163 00:12:28,281 --> 00:12:33,152 しかし 姉として 感想をつづった手紙を 出してきながら➡ 164 00:12:33,152 --> 00:12:38,791 元子は なぜ もっと素直に 喜んでやれないのだろうかと➡ 165 00:12:38,791 --> 00:12:42,962 自分の心に問うておりました。 166 00:12:42,962 --> 00:12:52,138 ♬~ 167 00:12:52,138 --> 00:12:54,173  心の声 そうだわ…。➡ 168 00:12:54,173 --> 00:13:04,717 陽子さんはお琴 お義母様はお仕立物 おばあ様はお習字。➡ 169 00:13:04,717 --> 00:13:08,588 みんな ご自分の仕事を持っているのに➡ 170 00:13:08,588 --> 00:13:12,458 私だけが 決まった仕事を 持っていなかったんだわ…。 171 00:13:12,458 --> 00:13:22,468 ♬~ 172 00:13:27,974 --> 00:13:30,777 (大介)お帰りなさい! あのね お母さん! 173 00:13:30,777 --> 00:13:35,114 あっ 痛い! 大介! どうしたの? 174 00:13:35,114 --> 00:13:38,151 痛いよ! 火を踏んじゃったよ 火を! えっ!? 175 00:13:38,151 --> 00:13:41,421 ちょっ… どこ? どこ痛いの? 痛い…。 176 00:13:41,421 --> 00:13:45,958 ないよ 火の痕なんて。 だって踏んじゃったんだもの。 本当だよ! 177 00:13:45,958 --> 00:13:47,894 えっ? 痛いよ…。 178 00:13:47,894 --> 00:13:51,130 どげしただね? はい 大介が 何か踏んだようなんです。 179 00:13:51,130 --> 00:13:53,066 踏んだ? ええ。痛いよ… 痛いよ…。 180 00:13:53,066 --> 00:13:56,002 ここ? どこ? どこ痛いの? 181 00:13:56,002 --> 00:14:00,306 痛いよ 痛いよ 痛いよ…。元子さん! 182 00:14:02,241 --> 00:14:04,911 折れちょうけん 踏んだのは針だわね。 183 00:14:04,911 --> 00:14:07,246 早こと病院へ! 折れたのが入っちょったら➡ 184 00:14:07,246 --> 00:14:10,083 針は 体の中動くけんね。 はい! さあ 大介…。 185 00:14:10,083 --> 00:14:13,586 あっ 歩かせたらいけん。 はい 早く…。 痛いよ 痛いよ…。 186 00:14:13,586 --> 00:14:17,390 はい 私もすぐ行くけんね。 お母さんに しっかりつかまっちょうだで。 187 00:14:17,390 --> 00:14:19,325 お母さん 痛いよ…。 188 00:14:19,325 --> 00:14:22,595 道子が泣いちょうってのに 元子さん 何しちょうだかいね。 189 00:14:22,595 --> 00:14:26,099 はい…。 190 00:14:26,099 --> 00:14:33,272 あっ あの… 私の不注意で 大介が針を踏みました。 191 00:14:33,272 --> 00:14:35,942 針を? 192 00:14:35,942 --> 00:14:37,877 申し訳ないことをいたしました。 193 00:14:37,877 --> 00:14:44,584 痛いよ 痛いよ 痛いよ…。 194 00:14:46,652 --> 00:14:50,456  心の声  ごめんね 大介… ごめんね!