1 00:00:39,640 --> 00:00:42,943 (爆発音) 2 00:00:44,511 --> 00:00:50,284 ♬~(レコード) 3 00:00:50,284 --> 00:01:07,601 ♬~ 4 00:01:07,601 --> 00:01:09,536 (ノック) 5 00:01:09,536 --> 00:01:13,040 入れ。 失礼します。 6 00:01:16,276 --> 00:01:19,947 本日から お世話になります。 7 00:01:19,947 --> 00:01:22,983 よく来た。 8 00:01:22,983 --> 00:01:28,121 少し待ちたまえ。 今日は私が案内しよう。 9 00:01:28,121 --> 00:01:31,992 えっ? 何だ? 不服か? 10 00:01:31,992 --> 00:01:34,294 あっ いや… そんな…。 11 00:01:34,294 --> 00:01:36,296 光栄です。 12 00:01:44,938 --> 00:01:48,442 ようこそ。 はっ。 13 00:01:51,645 --> 00:01:57,351 こちら 特殊警察89605分署。 任務を開始する。 14 00:02:01,321 --> 00:02:04,124 署長 お疲れさまです。 15 00:02:13,266 --> 00:02:17,104 (スピーカー)「非合法の催眠弾を5発ばかり 手に入れたぞ」。 16 00:02:17,104 --> 00:02:21,608 (スピーカー)「そいつは すごい。 どうだ? 遊園地を襲わないか?➡ 17 00:02:21,608 --> 00:02:23,543 裏口から忍び込んで 係員を眠らせる…」。 18 00:02:23,543 --> 00:02:28,115 (盗聴先を切り替える音) えっ? あの~…➡ 19 00:02:28,115 --> 00:02:30,784 今の 対処しなくて よろしいんでしょうか? 20 00:02:30,784 --> 00:02:33,620 それは一般の警察の仕事だ。 いや しかし…! 21 00:02:33,620 --> 00:02:36,523 続けたまえ。 (スピーカー)「ねえ パパ」。 22 00:02:36,523 --> 00:02:42,295 (スピーカー)「何だい?」。 (スピーカー)「遊ぼうよ。 セをやって遊ぼうよ」。 23 00:02:42,295 --> 00:02:44,231 (スピーカー) 「どこで その言葉を聞いたんだ?」。 24 00:02:44,231 --> 00:02:46,166 (スピーカー)「友達が言ってたよ」。 25 00:02:46,166 --> 00:02:49,803 (スピーカー)「今みたいなことは二度と言うな! 分かったな!?」。 26 00:02:49,803 --> 00:02:51,738 (スピーカー・子供の泣き声) (スピーカー)「泣くんじゃない!」。 27 00:02:51,738 --> 00:02:54,674 要注意だな。 定期的に監視しろ。 28 00:02:54,674 --> 00:02:58,145 その友達とやらも突き止めろ。 了解。 29 00:02:58,145 --> 00:03:00,580 巡視の時間だ。 30 00:03:00,580 --> 00:03:02,883 はい。 31 00:03:05,919 --> 00:03:12,225 いいか? 我々が探すのは ただ1種類の人間だ。 32 00:03:15,262 --> 00:03:17,197 (ため息) 33 00:03:17,197 --> 00:03:33,947 ♬~ 34 00:03:33,947 --> 00:03:37,284 普通の犯罪者なら こんな罰は許されない。 35 00:03:37,284 --> 00:03:42,589 罪人にだって人権はあるからな。 だが…。 36 00:03:47,294 --> 00:03:50,964 平和の敵だけは 話が別だ。 37 00:03:50,964 --> 00:03:55,635 あ… あ… あ…。 38 00:03:55,635 --> 00:03:58,972 声帯に麻酔薬を注射してある。 39 00:03:58,972 --> 00:04:02,676 危険な思想を叫ばれては たまらないからな。 40 00:04:08,248 --> 00:04:10,250 (唾を吐く音) 41 00:04:15,388 --> 00:04:20,227 (殴る音) 42 00:04:20,227 --> 00:04:42,516 ♬~ 43 00:04:44,284 --> 00:04:47,621 容疑者を発見しました。 中央です。 44 00:04:47,621 --> 00:04:50,657 「容疑者 確認」。 45 00:04:50,657 --> 00:04:54,494 「動くな! 特殊警察だ! 手を上げろ」。 46 00:04:54,494 --> 00:04:57,798 「容疑者 確保します」。 47 00:04:57,798 --> 00:05:00,700 「こら! 待て!」。 「止まれ! 邪魔だ!」。 48 00:05:00,700 --> 00:05:03,904 「止まれ!」。 「待て~!」。 49 00:05:07,374 --> 00:05:09,309 「確保!」。 50 00:05:09,309 --> 00:05:11,311 カバンの中を見せろ。 51 00:05:18,385 --> 00:05:22,088 うわっ! 「動くな!」。 52 00:05:22,088 --> 00:05:25,892 憎むべき「セ」の写真だ。 53 00:05:29,596 --> 00:05:33,400 連行しろ。 54 00:05:33,400 --> 00:05:36,603 「離せ! くそっ」。 55 00:05:40,173 --> 00:05:43,610 誰から手に入れた? 56 00:05:43,610 --> 00:05:49,282 いいか? そいつは 君を傷つけようとしているんだよ。 57 00:05:49,282 --> 00:05:53,620 我々は君を守りたいんだ。 58 00:05:53,620 --> 00:05:58,124 何から守るんですか? 59 00:05:58,124 --> 00:06:02,362 何で隠すんですか? 60 00:06:02,362 --> 00:06:07,734 僕は ただ知りたいだけなんです。 61 00:06:07,734 --> 00:06:12,539 なのに… たかが「セ」の写真1枚くらい…。 62 00:06:14,241 --> 00:06:18,945 たかが… 1枚だと? 63 00:06:22,916 --> 00:06:27,254 そのために署員たちは 聞きたくもないものに耳を澄ませて➡ 64 00:06:27,254 --> 00:06:30,557 見たくもないものに目を凝らしている。 65 00:06:32,125 --> 00:06:38,431 お前らの そのくだらない興味から 大事な平和を守るためだ。 66 00:06:40,767 --> 00:06:43,270 (せきこみ) 67 00:06:48,275 --> 00:06:51,611 母親を呼んでこい。 えっ? 68 00:06:51,611 --> 00:06:54,514 誰にも見られないようにしろ。 地下で尋問する。 69 00:06:54,514 --> 00:06:58,785 やめてください。 母は関係ありません! 70 00:06:58,785 --> 00:07:03,623 すいません! すいません! すいません…。 71 00:07:03,623 --> 00:07:09,229 すいません… すいません…。 72 00:07:09,229 --> 00:07:13,733 えっ? もう… 十分では? 73 00:07:19,572 --> 00:07:24,244 すいません… すいません…。 74 00:07:24,244 --> 00:07:32,919 (殴る音) 75 00:07:32,919 --> 00:07:40,593 ♬~ 76 00:07:40,593 --> 00:07:43,296 何を考えている? 77 00:07:46,466 --> 00:07:51,771 知りたいと思うのは… 罪ですよね。 78 00:07:56,943 --> 00:08:02,449 お前は何のために この道を目指したのだ? 79 00:08:23,570 --> 00:08:25,505 ここは? 80 00:08:25,505 --> 00:08:30,910 この閉鎖図書館には 未処理の図書が たくさんある。 81 00:08:30,910 --> 00:08:35,382 処理ですか? 一体 何を? 82 00:08:35,382 --> 00:08:40,387 戦争の概念そのものの抹消だ。 83 00:08:47,927 --> 00:08:51,798 そう。 歴史の書き直しだ。 84 00:08:51,798 --> 00:08:56,102 人類史に「セ」なるものは存在しなかった。 85 00:08:58,271 --> 00:09:01,541 原子力は 何によって発明されたか? 86 00:09:01,541 --> 00:09:06,846 豊かな生活を求める 人類の知恵と意思によってだ。 87 00:09:10,550 --> 00:09:13,453 ロケットは何によって発達したか? 88 00:09:13,453 --> 00:09:18,892 美しい夜空に触れたいと願う 人類の純粋さからだ。 89 00:09:18,892 --> 00:09:25,231 フフフ… もうすぐ 科学史の書き直しが終わるところさ! 90 00:09:25,231 --> 00:09:31,905 人々が疑いを抱かないよう つじつまを合わせるのが やっかいでね。 91 00:09:31,905 --> 00:09:34,374 この本たちは? 92 00:09:34,374 --> 00:09:38,077 小説や哲学書の類いさ。 93 00:09:38,077 --> 00:09:40,747 書き直して残せるものは残すが➡ 94 00:09:40,747 --> 00:09:44,751 どうにも書き直せないものは 焼いちまうんだ。 95 00:09:47,387 --> 00:09:52,225 「私は 最も正しい戦争よりも➡ 96 00:09:52,225 --> 00:09:57,230 最も不正であっても 平和のほうを好む」。 97 00:09:59,599 --> 00:10:06,272 昔の人の中にも 我々に似た考えの者があったようだな。 98 00:10:06,272 --> 00:10:11,578 しかし 実行の伴わない言葉が何になる? 99 00:10:14,147 --> 00:10:18,985 我々は 古戦場の一帯を 丹念に掘り返し➡ 100 00:10:18,985 --> 00:10:22,789 弾丸の一発に至るまで取り除いてやる。 101 00:10:25,658 --> 00:10:31,431 昔のやつらは 軍備を縮小したり 武器をなくしたりすれば➡ 102 00:10:31,431 --> 00:10:36,970 戦争が起きるのを防げると 思っていたらしい。 103 00:10:36,970 --> 00:10:40,840 戦争を記録したものを 野放しにしておいても➡ 104 00:10:40,840 --> 00:10:43,643 心構えさえ できていれば➡ 105 00:10:43,643 --> 00:10:49,983 戦争に発展するのを防げると 思っていたらしい。 106 00:10:49,983 --> 00:10:52,285 ハッハッハ…。 107 00:10:55,655 --> 00:10:58,358 イカれてる…。 108 00:11:01,461 --> 00:11:05,331 イカれてなかったとすれば➡ 109 00:11:05,331 --> 00:11:08,768 心から戦争が好きだったのだ! 110 00:11:08,768 --> 00:11:11,271 はあ…。 111 00:11:11,271 --> 00:11:13,940 そうじゃないか…。 112 00:11:13,940 --> 00:11:21,814 だからこそ 半世紀前に めちゃくちゃな 世界大戦を起こしやがったんだ! 113 00:11:21,814 --> 00:11:26,519 その悲惨さ… そのむなしさ…➡ 114 00:11:26,519 --> 00:11:29,222 その ばかばかしさ…。 115 00:11:33,293 --> 00:11:35,995 話にならない。 116 00:11:52,645 --> 00:11:59,319 いいか? 過去の人類は間違っていた。 117 00:11:59,319 --> 00:12:06,526 我々は 戦争という概念を 決して次の世代には残さない。 118 00:12:08,027 --> 00:12:12,832 今度こそ 本当に… 平和を目指す。 119 00:12:14,601 --> 00:12:21,274 平和こそ… 唯一絶対の道なのだ。 120 00:12:21,274 --> 00:12:43,529 ♬~ 121 00:12:43,529 --> 00:12:46,499 「セ」は伝染病のようなものだな。 122 00:12:46,499 --> 00:12:52,639 徐々に それは広がり いつか取り返しのつかないことになる。 123 00:12:52,639 --> 00:12:58,444 我々は人類の病毒を抑える医師。 124 00:12:58,444 --> 00:13:02,649 この制服は その象徴だ。 125 00:13:08,588 --> 00:13:13,926 🖩 126 00:13:13,926 --> 00:13:17,597 どうした? 127 00:13:17,597 --> 00:13:22,402 分かった。 逃げる者がいれば射殺せよ。 128 00:13:25,338 --> 00:13:27,940 何がありましたか? 129 00:13:27,940 --> 00:13:34,614 森の中で小さな子供らが 「セ」ごっこをやって 遊んでいるそうだ。 130 00:13:34,614 --> 00:13:41,621 🖩突撃! 撃て~! ババババ…! 🖩(子供たちのはしゃぐ声) 131 00:13:43,289 --> 00:13:47,160 お前も来い。 はい。 132 00:13:47,160 --> 00:14:25,865 ♬~ 133 00:14:25,865 --> 00:14:29,569 (銃声) 134 00:14:35,108 --> 00:14:53,292 ♬~