1 00:00:13,748 --> 00:00:18,753 (景子)こうするより ほかになかったの。 2 00:00:20,755 --> 00:00:27,762 こんなにもあなたを愛して しまったから…。 3 00:00:30,431 --> 00:00:35,002 (矢上)俺はお前など愛してない! お前のような偽善者を! 4 00:00:35,002 --> 00:00:39,006 お前のようなろうあの女を愛する はずがないだろ! 5 00:00:42,009 --> 00:00:46,013 それを今証明してやる! 6 00:01:19,980 --> 00:01:22,983 やれるものならやってみろ! 7 00:01:54,014 --> 00:01:56,016 どうしてそんな目をする? 8 00:02:35,990 --> 00:04:03,944 {\an8}♪~(主題歌) 9 00:04:33,440 --> 00:04:36,243 (拓巳)目が覚めたか? 10 00:04:37,211 --> 00:04:38,846 (のぞみ)夢を見たの。 11 00:04:40,114 --> 00:04:41,649 (拓巳)夢? 12 00:04:41,715 --> 00:04:45,419 (のぞみ)死んだおばあちゃんが 川の向こうに立ってたら→ 13 00:04:47,087 --> 00:04:50,090 とっても優しい顔で笑ってて→ 14 00:04:50,524 --> 00:04:55,796 あたしねちょっとずつ おばあちゃんのほう歩いてた。 15 00:04:57,598 --> 00:05:02,436 その時突然 拓巳先生の声が聞こえたの。 16 00:05:03,971 --> 00:05:09,276 あたし最初は無視してたんだけど あんまりうるさいから→ 17 00:05:09,276 --> 00:05:12,079 拓巳先生のほう 振り返ったの。 18 00:05:13,947 --> 00:05:16,350 あたし生きてるよね? 19 00:05:20,688 --> 00:05:22,156 (拓巳)ああ。 20 00:05:22,156 --> 00:05:25,259 (のぞみ)先生が助けてくれたのね。 21 00:05:28,228 --> 00:05:30,931 (拓巳)そうじゃない (のぞみ)えっ? 22 00:05:35,536 --> 00:05:40,741 (拓巳)のぞみのおばあちゃんが まだこっちへ来ちゃだめだよって→ 23 00:05:41,175 --> 00:05:44,411 迎えに来るように おれに電話してきたんだ。 24 00:05:45,412 --> 00:05:51,719 まあ車イスだから ちっと時間かかっちまったけどな。 25 00:06:03,731 --> 00:06:05,499 (のぞみ)あったかい? 26 00:06:05,799 --> 00:06:08,869 あたしの手あったかい? 27 00:06:09,837 --> 00:06:14,808 (拓巳)あああったかい。 28 00:06:16,677 --> 00:06:19,313 お前の手はあったかいよ。 29 00:06:35,996 --> 00:06:37,998 (拓巳)医者っていいな。 30 00:06:40,000 --> 00:06:44,004 あんなに嫌だった病院のニオイも 全然違う。 31 00:06:47,007 --> 00:06:49,009 (拓巳)心地よく感じるよ。 32 00:06:54,014 --> 00:06:55,015 (拓巳)彩…。 33 00:06:58,018 --> 00:06:59,019 (拓巳)彩…。 34 00:07:02,022 --> 00:07:07,027 (拓巳)お前が俺を 医者に戻してくれた。 35 00:07:09,029 --> 00:07:12,966 人間は自分一人だけで 生きているとつらい。 36 00:07:13,033 --> 00:07:19,039 だからどこかで他人の生と つながっていたいんだ。 37 00:07:20,974 --> 00:07:22,910 俺は医者に戻る事で→ 38 00:07:22,976 --> 00:07:28,982 もう一度自分以外の人間の生と つながれた。 39 00:07:32,986 --> 00:07:41,995 (拓巳)彩… お前がつなげてくれたんだ。 40 00:07:57,010 --> 00:08:00,013 (拓巳)俺はお前に何をしてやれる? 41 00:08:04,017 --> 00:08:07,955 (拓巳)お前は俺に与え続けたくれた。 42 00:08:08,021 --> 00:08:16,964 喜びと幸せをまるで太陽のように→ 43 00:08:17,030 --> 00:08:19,967 その笑顔で俺に降りそそいでくれた。 44 00:08:22,402 --> 00:08:32,412 それと少しだけ人を愛する痛みや 苦しみもな。 45 00:08:36,416 --> 00:08:43,423 (拓巳)そんなお前に俺は…何を。 46 00:08:45,425 --> 00:08:47,427 (彩)「何もいらない」 47 00:08:49,429 --> 00:08:51,431 (拓巳)何もいらない? 48 00:08:52,432 --> 00:08:59,373 (彩)「あなたが自分自身を取り戻して くれた。ただそれだけで…」 49 00:08:59,439 --> 00:09:01,441 (拓巳)ただそれだけで…。 50 00:09:04,444 --> 00:09:10,384 (彩)「あなたの幸せは私の幸せ」 51 00:09:10,450 --> 00:09:13,453 (拓巳)あなたの幸せは私の幸せ? 52 00:09:15,455 --> 00:09:19,459 (彩)「私はそれだけでいい」 53 00:09:19,459 --> 00:09:21,395 (拓巳)私はそれだけで…。 54 00:09:29,403 --> 00:09:30,404 (拓巳)彩…。 55 00:09:40,414 --> 00:09:43,417 >>何もしなかった? >>あぁ。 56 00:09:45,419 --> 00:09:48,355 何も出来なかった。 57 00:09:48,422 --> 00:09:53,360 やっぱりあなたは彩さんを 愛してるのよ。 58 00:09:53,427 --> 00:09:54,361 愛してるから何も…。 >>違う! 59 00:09:54,428 --> 00:09:56,430 じゃあどうして? 60 00:09:57,431 --> 00:09:59,433 目だ。 >>目!? 61 00:10:02,035 --> 00:10:04,972 (矢上)あいつの目の中には鏡が あった。 62 00:10:05,038 --> 00:10:07,975 ただ一つの小さな鏡だけが…。 63 00:10:08,041 --> 00:10:09,977 その鏡はすべてを…→ 64 00:10:10,043 --> 00:10:13,981 相手の怒り欲望さえも受け止める。 65 00:10:14,047 --> 00:10:20,053 そして怒りに震えた俺を ただボンヤリと写していた。 66 00:10:20,053 --> 00:10:21,989 俺は怖くなった。 67 00:10:22,055 --> 00:10:26,059 自分で自分を引き裂く錯覚にとら われたんだ。 68 00:10:27,060 --> 00:10:31,999 信じられるか?あらゆる物を欲求 するのが人間じゃないか。 69 00:10:32,065 --> 00:10:38,005 それなのにその目の中には 小さな鏡だけだなんて。 70 00:10:38,071 --> 00:10:42,009 きっとすべてをあきらめてしまっ たんだろう。 71 00:10:42,075 --> 00:10:46,079 秀一をあきらめたその時自分の 幸せもすべて…。 72 00:10:48,081 --> 00:10:52,019 その鏡にそばに居る男の幸せを 写して→ 73 00:10:52,085 --> 00:10:58,025 それを自分の幸せに…。 そうそれだけでいいと。 74 00:10:58,091 --> 00:11:05,032 (景子)亡くなった永井祥子さんは あなたを神様と呼んだわ。 75 00:11:05,098 --> 00:11:07,100 そして私は悪魔と…。 76 00:11:08,101 --> 00:11:13,040 でもあなたは そのどっちでもない。 77 00:11:13,106 --> 00:11:17,044 あなたはただのちっぽけな人間! 78 00:11:17,110 --> 00:11:21,048 永世会を手に入れるなんて 夢のまた夢だわ! 79 00:11:37,064 --> 00:11:39,066 (梨花)いくら? 80 00:11:40,067 --> 00:11:44,004 拓巳さんとあなたの生活費 私が支払うわ。 81 00:11:44,538 --> 00:11:46,540 秀一さんの代わりに。 82 00:11:47,374 --> 00:11:49,376 彼を助けたいの。 83 00:11:50,377 --> 00:11:52,379 彼疲れきってるわ。 84 00:11:53,380 --> 00:11:59,319 あなたたちの生活費を稼ごうと それこそ寝る暇もないくらい。 85 00:11:59,386 --> 00:12:03,390 ほかの病院でアルバイトまがいの 手術までして。 86 00:12:04,391 --> 00:12:06,393 知らなかったの? 87 00:12:08,395 --> 00:12:14,334 彼院長と言っても自由になる お金は少ないからって。 88 00:12:14,401 --> 00:12:19,339 もちろん私にそのお金を払わせて 欲しいって言ったわ。 89 00:12:19,406 --> 00:12:21,341 でも彼は…。 90 00:12:30,350 --> 00:12:35,288 (梨花)あなたたちの生活費をどう して私から受け取る事ができる? 91 00:12:35,355 --> 00:12:38,358 そう言って私の申し出を 断ったの。 92 00:12:39,359 --> 00:12:44,297 そんな事をすればあなたとの事を → 93 00:12:44,364 --> 00:12:48,368 北海道にまでさかのぼって否定 する事になるからって。 94 00:12:50,370 --> 00:12:53,373 彼はまだあなたのことを…。 95 00:12:55,375 --> 00:12:59,312 いまさらこんな事を言っても しかたがないけど…。 96 00:12:59,379 --> 00:13:02,382 あなたは拓巳さんを選んだんだ から。 97 00:13:09,389 --> 00:13:11,391 彩さん…! 98 00:13:16,296 --> 00:13:18,298 \秀一先生!/ 99 00:13:19,299 --> 00:13:22,235 (秀一)義彦君! >>ごぶさたしています。 100 00:13:22,302 --> 00:13:26,173 (秀一)久しぶりだね。 >>どうしたんですかこんな所に? 101 00:13:26,239 --> 00:13:29,176 (秀一)いや… 君の方こそ? 102 00:13:29,242 --> 00:13:32,179 >>入院してるんです。 父がこの病院に。 103 00:13:32,245 --> 00:13:37,184 (秀一)そう大変だね。 >>それほどでもないです。 104 00:13:37,250 --> 00:13:41,188 彩さんも店手伝ってくれてるし。 (秀一)彩が? 105 00:13:41,254 --> 00:13:46,193 >>やっぱりご存じなかったんですか。 僕も最初はビックリしました。 106 00:13:46,259 --> 00:13:49,196 永世会病院を辞めたと聞いて。 107 00:13:49,262 --> 00:13:52,199 昼間も動物病院で働いてるって 言うし→ 108 00:13:52,265 --> 00:13:55,202 聞いても「何も聞かないで」って 言われて…。 109 00:13:55,268 --> 00:14:00,207 でもこの前拓巳先生に会って 生活費を稼ぐためだと思って。 110 00:14:00,273 --> 00:14:02,209 (秀一)生活費? 111 00:14:02,275 --> 00:14:06,213 >>本当はもっと時給を上げて あげられればいいんだけど→ 112 00:14:06,279 --> 00:14:09,216 うちも結構カツカツですから…。 113 00:14:09,282 --> 00:14:12,285 (秀一)じゃあ毎月の僕からの…。 >>え? 114 00:14:14,287 --> 00:14:15,222 (秀一)いや…。 115 00:14:15,288 --> 00:14:19,226 >>じゃあ僕そろそろ店を開ける 時間なんで。 (秀一)あぁ。 116 00:14:19,292 --> 00:14:22,295 >>たまには飲みに来て下さいね。 待ってますから。 117 00:14:30,237 --> 00:14:35,175 (矢上)確かにお前が言ったとおり 俺にはほかに女がいる。 118 00:14:35,242 --> 00:14:38,178 (美和)川村景子? 119 00:14:38,245 --> 00:14:43,250 あぁ。あいつとは前の病院からの つきあいだ。 120 00:14:46,253 --> 00:14:48,255 愛してるの? 121 00:14:50,223 --> 00:14:55,228 結婚の約束をしたと。 そんな覚えはないのに…。 122 00:14:57,731 --> 00:15:01,101 言われたよ。 123 00:15:02,535 --> 00:15:06,940 もし別れるのなら 俺を殺して自分も死ぬと。 124 00:15:09,743 --> 00:15:11,745 分かったわ。 125 00:15:13,747 --> 00:15:16,750 私が何とかする。 126 00:15:30,163 --> 00:15:35,168 景子お前もそろそろ用済みだ。 127 00:15:46,179 --> 00:15:48,181 はい。テーブル。 128 00:15:56,189 --> 00:16:14,140 ♪~ 129 00:16:14,574 --> 00:16:19,512 (彩)〔「お金があれば寂しい思いを せずにすんだ」〕 130 00:16:19,579 --> 00:16:22,515 (秀一)〔寂しい思いをせずにすんだ?〕 131 00:16:22,582 --> 00:16:24,517 (彩)〔「私はお金が欲しい」〕 132 00:16:24,584 --> 00:16:26,519 (秀一)〔私はお金が欲しい?〕 133 00:16:36,062 --> 00:16:42,068 (秀一)ウソをついてたんだね。 君は僕にウソを…。 134 00:16:52,912 --> 00:16:58,918 (拓巳)よし!…のぞみ早く良くなって デートしような。 135 00:17:09,095 --> 00:17:31,451 ♪~ 136 00:17:31,518 --> 00:17:33,253 (秀一)\小泉君/ 137 00:17:35,922 --> 00:17:39,926 (秀一)少し話があるんだが いいかな? >>え?えぇ…。 138 00:17:44,364 --> 00:17:47,300 (秀一)前にも一度話をしたんだが→ 139 00:17:48,101 --> 00:17:50,603 君に副院長に就任して欲しい。 140 00:17:50,603 --> 00:17:53,540 >>私にですか? (秀一)あぁ。 141 00:17:53,606 --> 00:17:59,546 >>ですが私は一度院長を罷免しよう とした過去があります。 142 00:17:59,612 --> 00:18:04,551 (秀一)前にも言ったじゃないか。 気にしてないと。 143 00:18:04,617 --> 00:18:07,554 僕の力になって欲しいんだ。 144 00:18:07,854 --> 00:18:11,791 適任者は君しかいないと思う。 145 00:18:12,192 --> 00:18:16,196 前院長の意志を理解しているのは 君だけだ。 146 00:18:17,897 --> 00:18:22,902 考えておいてくれ。 いい返事を期待してる。 147 00:18:34,914 --> 00:18:36,916 >>私は…。 148 00:18:37,917 --> 00:18:45,859 (誠一郎)〔私の死を…目を伏せる ことなく見届けて…→ 149 00:18:45,925 --> 00:18:59,939 医師として…一人でも多くの人の 命を救うんだ!〕 150 00:19:02,942 --> 00:19:04,944 どうかしてました。 151 00:19:12,952 --> 00:19:19,959 メスをこんな事に使おうとして いたなんて…。 152 00:19:26,966 --> 00:19:29,903 {\an8}(矢上)永世会の新病院ももうすぐ 完成です。 153 00:19:29,969 --> 00:19:31,971 管財人に沢井が就任して以来→ 154 00:19:31,971 --> 00:19:34,841 秀一先生の地位は揺るぎないものに…。 155 00:19:34,908 --> 00:19:36,843 (貴子)だから? >>いいんですか? 156 00:19:36,910 --> 00:19:39,846 あなたは管財人を追われたと同時に→ 157 00:19:39,913 --> 00:19:44,918 祥子さんの命と引き替えた子供 からも引き離されたんです。 158 00:19:45,919 --> 00:19:48,855 お孫さんの親権は院長にあります。 159 00:19:48,922 --> 00:19:52,859 このままではもう二度と会う事も 出来ないでしょう。 160 00:19:52,926 --> 00:19:57,931 私が黙って手をこまねいていたと でも言いたいの? 161 00:19:59,933 --> 00:20:02,936 私を甘く見ないでちょうだい。 162 00:20:04,270 --> 00:20:06,272 彩さんに会ったの。 163 00:20:07,106 --> 00:20:08,041 (秀一)え? 164 00:20:08,107 --> 00:20:13,112 >>私言ったの。もうあなたからお金 を受け取らないでって。 165 00:20:14,113 --> 00:20:15,048 (秀一)そう…。 166 00:20:15,114 --> 00:20:18,051 >>出過ぎた事をしたってしからない でね。 167 00:20:18,117 --> 00:20:21,120 私はただあなたの体が心配だった から。 168 00:20:22,755 --> 00:20:28,761 (秀一)ありがとう。 でも僕はアルバイトを続けるよ。 169 00:20:31,264 --> 00:20:35,201 彼女は僕の渡した小切手は使って はいなかった。 170 00:20:38,204 --> 00:20:42,775 (秀一)あの時彩は僕が離れていく ようにウソをついてたんだ。 171 00:20:42,775 --> 00:20:45,778 君に愛情を売ったと言うのもウソ だった。 172 00:20:50,350 --> 00:20:57,357 僕を永世会に残すために… そして拓巳のために…。 173 00:20:58,358 --> 00:21:04,364 いや彩自身それですべての思い を断ち切るために…。 174 00:21:08,368 --> 00:21:11,371 (秀一)今さら気づいても 仕方がないが…。 175 00:21:13,706 --> 00:21:16,643 (彩)〔「私はシンデレラに なりたかった」 176 00:21:16,709 --> 00:21:22,715 「王子様はどこの国の人でも よかった」 177 00:21:24,150 --> 00:21:26,853 (秀一)「どこの国の人でもよかった」 178 00:21:29,722 --> 00:21:36,663 (秀一)彩はウソを…優しくて 美しいウソをついていたんだ。 179 00:21:37,664 --> 00:21:40,667 そしてとても悲しいウソを…。 180 00:21:41,668 --> 00:21:46,606 彼女がどんな思いで僕からの 小切手を受け取っていたか…。 181 00:21:46,673 --> 00:21:49,676 初めから使う気などない金を…。 182 00:21:50,677 --> 00:21:56,683 僕に憎まれる事を恐れず…いや むしろそれを望み僕のために。 183 00:21:58,685 --> 00:22:03,623 あの時持っていた僕の愛情など 泡のようなものだった。 184 00:22:03,690 --> 00:22:08,695 湖のような彼女の愛情に浮かぶ 泡のような…。 185 00:22:11,698 --> 00:22:13,633 (秀一)僕の愛情など…。 186 00:22:13,700 --> 00:22:17,637 >>でも彩さんがお金を使っていない なら→ 187 00:22:17,704 --> 00:22:20,707 もうバイトを続ける必要はないで しょう? 188 00:22:24,711 --> 00:22:30,717 (秀一)そのウソを僕が気づいたと 知ったらきっと彩は消えてしまう。 189 00:22:33,419 --> 00:22:36,422 今度こそ僕の前から永遠にね。 190 00:22:42,361 --> 00:22:45,364 (秀一)それが彼女の生き方なんだ。 191 00:22:47,366 --> 00:22:54,373 そう僕はその強い意志の川に 揺られているだけなんだ。 192 00:23:00,380 --> 00:23:04,383 (秀一)たとえ 君にたどり着けなくても。 193 00:23:13,092 --> 00:23:17,029 >>良かったですねのぞみちゃん 経過も良好で。 194 00:23:17,096 --> 00:23:18,097 (拓巳)あぁ。 195 00:23:20,099 --> 00:23:26,105 >>これからどうなさる おつもりですか? (拓巳)え? 196 00:23:27,106 --> 00:23:33,045 >>医者として永世会に? (拓巳)医者は続けるつもりだよ。 197 00:23:33,112 --> 00:23:38,050 でも永世会には残らない。 198 00:23:41,053 --> 00:23:44,991 (拓巳)もともとそんなに長く 居るつもりはなかったし。 199 00:23:45,057 --> 00:23:46,993 >>じゃあ…? 200 00:23:47,059 --> 00:23:51,063 (拓巳)あぁ北海道へ帰ろうと思う。 201 00:23:54,066 --> 00:23:58,070 (拓巳)いろんな事があり過ぎたよ。 こっちへ来てから。 202 00:24:01,073 --> 00:24:03,075 (拓巳)膿が出たのかもしれないな。 203 00:24:05,077 --> 00:24:08,080 少しずつ少しずつ溜まった膿が。 204 00:24:10,082 --> 00:24:13,019 きっともう全部出しきったはずだ。 205 00:24:13,085 --> 00:24:22,094 後はゆっくり傷を治せばいい。 何も考えずにただゆっくりと。 206 00:24:25,097 --> 00:24:29,101 (拓巳)死ぬまでにはまだいくらでも 時間はあるからな。 207 00:24:31,103 --> 00:24:32,104 >>いつ? 208 00:24:35,107 --> 00:24:38,978 (拓巳)すぐにというわけには いかないだろう。 209 00:24:39,045 --> 00:24:44,050 やり残した事もある。 のぞみの事も。 210 00:24:45,051 --> 00:24:52,058 兄貴にも…そして彩にも。 211 00:24:58,064 --> 00:25:00,066 >>二人で行くの? 212 00:25:04,070 --> 00:25:08,074 (拓巳)あぁ。出来れば二人で。 213 00:25:12,078 --> 00:25:16,082 (拓巳)独りで生きてゆけるほど 俺は強くないよ。 214 00:25:40,506 --> 00:26:57,516 ♪~ 215 00:27:01,520 --> 00:27:04,457 (柴田)久しぶり。 >>一年ぶりかしら? 216 00:27:04,523 --> 00:27:07,526 あぁ君は用がないと連絡を くれないからね。 217 00:27:09,528 --> 00:27:13,532 ご依頼の矢上俊明さんの調査資料 です。 218 00:27:15,534 --> 00:27:20,539 もうこれっきりにしてくれよ。 刑事は探偵じゃないんだから。 219 00:27:36,922 --> 00:27:39,859 (矢上)電気はつけないで下さい。 220 00:27:42,862 --> 00:27:47,800 分かってるとは思いますがあなた は門倉建設の新城さんではない。 221 00:27:47,867 --> 00:27:52,872 そして私も永世会の永井秀一では ありません。 222 00:28:14,894 --> 00:28:16,896 (電話のベル) 223 00:28:17,897 --> 00:28:19,832 (秀一)ハイ。 >>☏秀一さん? 224 00:28:19,899 --> 00:28:21,901 (秀一)あぁ。 >>☏父が倒れたの! 225 00:28:23,903 --> 00:28:27,840 信じられない! 沢井が乗っ取られるなんて! 226 00:28:27,907 --> 00:28:32,845 ☏持ち株の30%以上を結城グループ に買収されて…。 227 00:28:32,912 --> 00:28:33,846 (秀一)結城に? 228 00:28:33,913 --> 00:28:36,849 >>そのせいでお父様が…。 229 00:28:36,916 --> 00:28:40,920 信じられない。沢井がこんな事 になるなんて…。 230 00:28:50,096 --> 00:28:52,698 (医師)結城さんが 管財人に戻るそうですよ。 231 00:28:52,765 --> 00:28:55,768 >>あの沢井グループがね 結城コンチェルンにね…。 232 00:28:56,435 --> 00:28:57,937 >>見当がつかないですね。 233 00:29:01,941 --> 00:29:08,881 今日から私結城貴子がまたこの 永世会の管財人に就任しました。 234 00:29:08,948 --> 00:29:14,954 急な事で皆さんも驚かれたでしょ うがよろしくお願いします。 235 00:29:16,956 --> 00:29:21,961 では挨拶も済んだ事ですし そろそろ本題に入りましょうか。 236 00:29:23,963 --> 00:29:25,898 前に言ったとおり→ 237 00:29:25,965 --> 00:29:31,904 私が管財人に就任するにあたって の条件はただ一つ。 238 00:29:31,971 --> 00:29:34,974 院長の交替それだけです。 239 00:29:36,976 --> 00:29:40,846 ですが無理強いを する気はありません。 240 00:29:40,913 --> 00:29:45,918 もちろん私としては秀一さんでも かまわないのですから…。 241 00:29:47,920 --> 00:29:50,923 秀一さん分かっていますね。 242 00:29:52,925 --> 00:29:54,927 (秀一)子供のことですか? 243 00:29:56,929 --> 00:29:57,930 >>ええ。 244 00:29:59,932 --> 00:30:01,934 (秀一)もし拒否すれば? 245 00:30:05,938 --> 00:30:09,942 >>新院長には矢上さんを考えて います。 246 00:30:18,551 --> 00:30:22,888 光栄ですが私は院長の器では ありません。 247 00:30:22,955 --> 00:30:29,895 院長結城さんの条件を受け入れて はいただけないでしょうか? 248 00:30:29,962 --> 00:30:34,900 私たち医師そして恐らく事務局の 方々も→ 249 00:30:34,967 --> 00:30:40,839 院長として今後もあなたにご指導 願いたいと思っています。 250 00:30:40,906 --> 00:30:47,846 この永世会はあなたのお父様 永井誠一郎氏が築いたものです。 251 00:30:47,913 --> 00:30:49,915 お父様のためにも是非。 252 00:30:53,919 --> 00:30:56,922 (秀一)君はいつから経営者側に 回ったんだね? 253 00:31:09,935 --> 00:31:11,937 (拓巳)〔北海道へ帰ろうと思う〕 254 00:31:13,939 --> 00:31:15,941 〔出来れば二人で…〕 255 00:31:16,942 --> 00:31:20,946 >>彩さんと二人…。 256 00:31:21,947 --> 00:31:24,883 (敏江) 院長クビになっちゃうのかな。 257 00:31:24,950 --> 00:31:27,886 (美樹) 院長がお子さん手放すなんて…。 258 00:31:27,953 --> 00:31:30,890 でもそういうところがカッコいい のよね院長。 259 00:31:30,956 --> 00:31:33,959 (加奈子)トロケちゃう! (景子)うるさいのよ! 260 00:31:35,961 --> 00:31:37,963 ごめんなさい。 261 00:31:48,907 --> 00:31:50,909 (拓巳)\こんな所にいたのか/ 262 00:31:54,713 --> 00:31:56,715 (拓巳)兄貴話があるんだ。 263 00:32:00,719 --> 00:32:04,723 (拓巳)兄貴俺は 北海道へ帰ろうと思う。 264 00:32:07,726 --> 00:32:10,663 (拓巳)車椅子の俺でも 医者は続けられる。 265 00:32:10,729 --> 00:32:16,735 高血圧のおじいちゃんや痛風で 悩んでるおばあちゃんも居る。 266 00:32:20,739 --> 00:32:25,744 (拓巳)もちろん俺がこんな体だから 優秀な看護婦が居ればの話だ。 267 00:32:26,745 --> 00:32:27,746 (秀一)そうか。 268 00:32:29,748 --> 00:32:35,688 (拓巳)あぁ。この看護婦不足の時に 景子を連れて行くのは申し訳ないが。 269 00:32:35,754 --> 00:32:40,626 (秀一)景子!?お前何言ってるんだ。 自分で言ってることが…。 270 00:32:40,693 --> 00:32:42,695 (拓巳)景子の方がいいんだよ。 271 00:32:44,697 --> 00:32:49,702 あいつは俺がこんな体になってから 好きだと言ってくれた。 272 00:32:51,704 --> 00:32:55,708 最近思うんだ。 男と女は違うって。 273 00:32:57,710 --> 00:33:01,647 男は愛してくれる女がそばに居て くれれば→ 274 00:33:01,714 --> 00:33:04,650 その女を愛せるようになる。 275 00:33:04,717 --> 00:33:09,722 けど…女は違う。 276 00:33:10,723 --> 00:33:17,663 (拓巳)女は俺の望む女はいくら 愛してくれる男がそばに居ても→ 277 00:33:17,730 --> 00:33:23,736 一生自分の愛する男を思い続ける。 百年待ってもな。 278 00:33:24,737 --> 00:33:31,744 俺の足がこんなになって兄貴は 俺の幸せを祈ってくれた。 279 00:33:33,746 --> 00:33:41,687 俺は彩の幸せは祈ったけど兄貴 の幸せは祈ってやれなかった。 280 00:33:43,689 --> 00:33:49,695 いや彩の幸せを祈ったのかも 疑問だよ。 281 00:33:53,699 --> 00:34:00,706 (拓巳)結局俺は自分の幸せのために 彩を縛り兄貴を苦しめた。 282 00:34:01,707 --> 00:34:04,710 でも今は心から思えるよ。 283 00:34:09,715 --> 00:34:15,220 (拓巳)兄貴に幸せになって 欲しいって。 284 00:34:15,220 --> 00:34:16,855 そして彩にも…。 285 00:34:19,725 --> 00:34:23,729 (拓巳)俺が彩にやったあの指輪 兄貴が持ってるのか? 286 00:34:24,730 --> 00:34:25,731 (秀一)あぁ。 287 00:34:26,732 --> 00:34:29,668 (拓巳)悪いけど返してくれないか? 288 00:34:29,735 --> 00:34:35,741 あの診療所の給料じゃもう指輪 なんて買えないからな。 289 00:34:37,743 --> 00:34:40,679 兄貴はもっとデッカイのを 買ってやれ。 290 00:34:43,682 --> 00:34:49,688 (秀一) お前…景子さんを愛してるのか? 291 00:34:52,691 --> 00:34:54,693 (拓巳)それはよく分からない。 292 00:34:56,695 --> 00:34:57,629 (秀一)だったら…。 293 00:34:57,696 --> 00:35:05,704 (拓巳)でも…でも彼女は俺を 必要としてくれている。 294 00:35:08,707 --> 00:35:10,709 (拓巳)俺もそうだ。 295 00:35:13,712 --> 00:35:17,716 (拓巳)端から見れば一種の 現実逃避かもしれない。 296 00:35:18,717 --> 00:35:22,721 でもそれを愛と言ってもいいん じゃないか? 297 00:35:24,723 --> 00:35:26,725 愛と言っても…。 298 00:35:31,730 --> 00:35:33,732 (拓巳)不思議だなぁ兄弟なのに…。 299 00:35:35,734 --> 00:35:38,737 こんなに正直に話せたのは 初めてだ。 300 00:35:41,673 --> 00:35:42,674 (秀一)拓巳…。 301 00:35:46,678 --> 00:35:51,617 (拓巳)兄貴…兄貴も聞かせてくれよ。 302 00:35:51,683 --> 00:35:56,688 自分の気持を正直に素直に…。 303 00:36:16,708 --> 00:36:22,714 (秀一)拓巳…俺を許してくれ。 304 00:36:28,720 --> 00:36:35,093 (秀一)もう二度と誰の前でも 口にする事はないと思ってた→ 305 00:36:35,093 --> 00:36:40,265 自分の気持をお前の前で 口にすることを…。 306 00:36:48,974 --> 00:37:01,987 (秀一)出来るなら出来ることなら… もう一度だけでいい…→ 307 00:37:05,991 --> 00:37:10,996 (秀一)彩を…彩を この手で抱きしめたい。 308 00:37:49,968 --> 00:37:55,974 (拓巳)燃えちまったところは 兄貴が埋めればいい。 309 00:37:57,409 --> 00:38:00,345 東京タワーで待っててくれ。 310 00:38:00,412 --> 00:38:03,415 いつか二人で落ち会えなかった あの場所で。 311 00:38:05,417 --> 00:38:09,421 後で彩を行かせるよ。 312 00:38:20,432 --> 00:38:22,434 (秀一)いいのか? 313 00:38:24,436 --> 00:38:26,438 (拓巳)もう苦しむのはよそう。 314 00:38:28,440 --> 00:38:37,449 兄貴俺たちは彩を取り合う恋敵 なんかじゃない。 315 00:38:38,450 --> 00:38:42,387 その前に兄弟なんだ。 316 00:38:48,393 --> 00:38:50,395 (拓巳)兄弟なんだよ。 317 00:38:52,397 --> 00:38:53,398 …な! 318 00:39:08,413 --> 00:39:11,416 (拓巳)彩を幸せにしてやってくれ! 319 00:39:16,421 --> 00:39:19,424 (拓巳)そしていつかまた みんなで会おう。 320 00:39:20,425 --> 00:39:22,427 満天の星の下でよ。 321 00:39:33,238 --> 00:39:36,174 (ドアノック) 失礼します。 322 00:39:37,342 --> 00:39:39,344 何してるの? 323 00:39:43,682 --> 00:39:49,621 いよいよだ。 俺の望みがかなう時が来た。 324 00:39:49,688 --> 00:39:51,690 そしてお前にとっても。 325 00:39:52,691 --> 00:39:57,696 お前は俺に復しゅうするために 永世会へ来た。違うか? 326 00:40:00,699 --> 00:40:07,706 そうよ。確かに私はあなたに 復しゅうするために来たわ。 327 00:40:08,707 --> 00:40:12,711 だが拓巳を愛することで 復しゅう心も消えた。 328 00:40:13,712 --> 00:40:16,648 お互い都合がいいってわけだ。 329 00:40:16,715 --> 00:40:20,652 秘密は守るそしてもう干渉は しない。 330 00:40:20,719 --> 00:40:26,725 互いの事は何も知らないし何も 聞かなかった。そういう事だ。 331 00:40:28,727 --> 00:40:32,664 俺は秀一をけ落とし院長になる! 332 00:40:32,731 --> 00:40:35,734 お前は拓巳とどっかで 暮らせばいい。 333 00:40:37,736 --> 00:40:39,738 彼は…。 334 00:40:42,674 --> 00:40:45,677 そうね…そうするわ。 335 00:41:10,702 --> 00:41:13,638 (拓)永世会も大きくなるな。 336 00:41:13,705 --> 00:41:18,643 >>惜しくなったんじゃありません? 永世会を離れるの。 337 00:41:18,710 --> 00:41:24,716 (拓巳)いやこんな俺でも北海道で 待っててくれる人たちが居るからな。 338 00:41:25,717 --> 00:41:28,653 ただ最後に見ておきたかったんだ。 339 00:41:28,720 --> 00:41:33,725 おやじの夢だったもうすぐ完成 する総合病院を。 340 00:41:47,672 --> 00:41:50,675 (拓巳)君には前に 「さよなら」を言ったね。 341 00:41:52,677 --> 00:41:55,614 君は分かってくれると思うけど→ 342 00:41:55,680 --> 00:41:59,684 あの時俺たちは暗闇の中で手探り をしていた。 343 00:42:02,687 --> 00:42:05,624 (拓巳)その中で互いに指先が触れて→ 344 00:42:05,690 --> 00:42:09,694 まるですがるように夢中でその 指先を求め合った。 345 00:42:11,696 --> 00:42:17,702 そのわずかな温もりだけがお互い を救ってくれると信じるように。 346 00:42:21,706 --> 00:42:24,175 (拓巳)そうしていると俺たちは いつまでたっても→ 347 00:42:24,242 --> 00:42:26,344 暗闇から抜け出せない。 348 00:42:29,714 --> 00:42:32,651 その恐怖感にまた一方で震えて いた。 349 00:42:32,717 --> 00:42:34,719 >>分かっています。 350 00:42:35,720 --> 00:42:43,662 私も手を握っていてもいつも 不安におびえていたから。 351 00:42:49,668 --> 00:42:51,670 (拓巳)もうすぐ彩がここに来る。 352 00:42:54,673 --> 00:43:00,679 >>彩さんがここに? 北海道へ行くことを? 353 00:43:02,681 --> 00:43:03,682 (拓巳)あぁ。 354 00:43:18,697 --> 00:43:25,704 (秀一)〔いつかきっと彩の上に 星が降る〕 355 00:43:36,181 --> 00:43:39,184 (秀一)〔彩の上に星が降る〕 356 00:44:07,145 --> 00:44:10,148 (刑事)永井秀一さんですね? 357 00:44:10,749 --> 00:44:11,750 (秀一)えぇ。 358 00:44:12,751 --> 00:44:14,753 >>いや~捜しましたよ。 359 00:44:16,755 --> 00:44:17,756 (秀一)警察? 360 00:44:19,758 --> 00:44:22,694 >>本署まで同行願えますか! 361 00:44:22,761 --> 00:44:24,696 (秀一)待って下さい! 一体どういう…? 362 00:44:24,763 --> 00:44:26,765 離して下さい! ちゃんと説明を! 363 00:44:42,013 --> 00:44:48,019 (拓巳)彩俺は北海道へ 帰ろうと思う。 364 00:44:53,458 --> 00:44:54,392 (拓巳)だからお前は…。 365 00:44:54,459 --> 00:44:55,460 >>いや~! 366 00:44:58,463 --> 00:45:02,400 私はいや! 私を独りにしないで! 367 00:45:02,467 --> 00:45:04,469 (拓巳)景子お前どうしたんだ? 368 00:45:06,471 --> 00:45:07,472 >>いや~! 369 00:45:17,482 --> 00:45:19,484 (拓巳)彩~~!