1 00:00:06,333 --> 00:00:07,300 (永井秀一(ながいしゅういち))“私は…” 2 00:00:09,767 --> 00:00:10,900 “私は あなたと―” 3 00:00:11,000 --> 00:00:12,500 “結ばれては いけない” 4 00:00:13,433 --> 00:00:15,166 “あなた ではなく―” 5 00:00:15,266 --> 00:00:18,834 “あなたの弟 拓巳(たくみ)…” 6 00:00:20,200 --> 00:00:22,266 “拓巳を 愛さなくてはいけない” 7 00:00:44,100 --> 00:00:46,000 (小泉美和(こいずみみわ))年明けには完成ですね 8 00:00:47,233 --> 00:00:51,400 お父様が夢みた 救命センターを備えた総合病院が 9 00:00:52,300 --> 00:00:53,000 (秀一)ああ 10 00:00:55,367 --> 00:00:57,467 実は 君に頼みがあるんだ 11 00:00:58,433 --> 00:00:59,300 (美和)はい 12 00:01:02,467 --> 00:01:03,734 副院長に就任してほしい 13 00:01:04,800 --> 00:01:05,400 え? 14 00:01:06,767 --> 00:01:07,400 ダメかい? 15 00:01:08,500 --> 00:01:10,033 いえ… ですが… 16 00:01:12,500 --> 00:01:13,967 院長を拓巳に譲ろうと思う 17 00:01:16,133 --> 00:01:19,100 君が副院長として 拓巳を助けてくれれば― 18 00:01:20,700 --> 00:01:22,867 僕は なんの心配もなく辞められる 19 00:01:24,133 --> 00:01:26,367 (美和) どうして院長 急に そんな… 20 00:01:28,467 --> 00:01:31,100 (秀一)僕は 全てを 投げ出さなければならないんだ 21 00:01:34,467 --> 00:01:35,700 もう一度― 22 00:01:37,200 --> 00:01:39,700 遠く離れてしまったものを 取り戻すために 23 00:01:46,967 --> 00:01:48,834 まさか 北海道に? 24 00:01:52,700 --> 00:01:53,700 院長… 25 00:02:00,767 --> 00:02:02,467 (牧野(まきの)のぞみ) どうしたの? ボンヤリして 26 00:02:07,367 --> 00:02:08,834 さて 問題です 27 00:02:09,934 --> 00:02:12,300 おねえちゃんが 無人島に行ったとして― 28 00:02:12,700 --> 00:02:16,967 何か1つだけ 好きなものを 持っていけるとしたら― 29 00:02:17,066 --> 00:02:18,867 何を持っていきますか? 30 00:02:23,033 --> 00:02:26,734 それじゃあ つまんない ちゃんと答えてよ 31 00:02:42,066 --> 00:02:43,300 好きな人 32 00:02:44,567 --> 00:02:46,834 だってさ 独りぼっちじゃ― 33 00:02:46,934 --> 00:02:49,567 何 持ってったって すぐ飽きちゃうでしょ? 34 00:02:50,467 --> 00:02:52,400 でも 好きな人と一緒だったら― 35 00:02:52,500 --> 00:02:55,367 なんにもなくたって それだけで幸せだもん 36 00:02:58,633 --> 00:03:01,266 おねえちゃんだったら 相手は拓巳先生だね 37 00:03:03,500 --> 00:03:04,300 違うの? 38 00:03:09,500 --> 00:03:12,667 (秀一)僕たちは こんなに近くにいるのに… 39 00:03:13,233 --> 00:03:14,633 なんて遠いんだろう 40 00:03:19,367 --> 00:03:20,400 (のぞみ)おねえちゃん? 41 00:03:25,767 --> 00:03:27,767 ♪~ 42 00:05:01,900 --> 00:05:03,900 ~♪ 43 00:05:14,033 --> 00:05:16,767 (中井加奈子)院長! 沢井(さわい)さんが どこにもいないんです 44 00:05:16,867 --> 00:05:17,633 (秀一)えっ? 45 00:05:22,100 --> 00:05:23,400 (矢上俊明(やがみとしあき))残念だったな 46 00:05:24,467 --> 00:05:27,767 全て お前の思惑どおり というわけにはいかなかったようだ 47 00:05:30,200 --> 00:05:33,967 こんな汚物まみれの生活とも さよならできると思っていたろうに 48 00:05:37,066 --> 00:05:39,467 永井秀一は 院長の座を捨てて― 49 00:05:40,467 --> 00:05:42,967 お前と北海道で 暮らすつもりらしいからな 50 00:05:44,367 --> 00:05:47,533 お前は永世会(えいせいかい)の 院長夫人になり損ねたんだ 51 00:05:47,633 --> 00:05:50,233 いや それだけじゃない 52 00:05:50,767 --> 00:05:53,300 永井秀一は 自分が勘違いをしていることに― 53 00:05:53,400 --> 00:05:54,834 気付いていないようだ 54 00:05:56,066 --> 00:05:57,600 そう遠くない未来― 55 00:05:58,000 --> 00:06:00,867 永井秀一は お前に 恨み言を言うようになるだろう 56 00:06:01,967 --> 00:06:04,567 愛情は ただの同情だったと気付き― 57 00:06:05,200 --> 00:06:06,934 お前を疎ましく思い― 58 00:06:07,567 --> 00:06:09,433 その思いは憎悪に変わる 59 00:06:14,100 --> 00:06:15,467 お前は捨てられる 60 00:06:16,633 --> 00:06:19,100 そして また 元の捨て犬へ逆戻りだ 61 00:06:26,700 --> 00:06:30,900 (泣き声) 62 00:06:47,400 --> 00:06:48,600 (着火音) 63 00:06:48,700 --> 00:06:51,934 (燃える音) 64 00:06:57,867 --> 00:06:58,734 (沢井梨花(りか))先生… 65 00:07:00,500 --> 00:07:01,166 捜したよ 66 00:07:08,700 --> 00:07:12,166 (梨花) 人は 死んだらどうなるんだろう? 67 00:07:13,633 --> 00:07:17,467 天国って ホントにあるのかな? 68 00:07:19,834 --> 00:07:25,100 彼 いい人だったから きっと 天国 行ってますよね? 69 00:07:28,033 --> 00:07:28,834 (秀一)ああ 70 00:07:30,300 --> 00:07:31,834 そうだね きっと 71 00:07:34,467 --> 00:07:35,934 先生の奥さんも… 72 00:07:38,133 --> 00:07:38,934 (秀一)え? 73 00:07:40,233 --> 00:07:43,467 先生の奥さんも 天国 行ってるかな? 74 00:07:52,100 --> 00:07:53,500 先生 お子さんは? 75 00:07:57,367 --> 00:07:59,066 男の子が1人 76 00:08:00,600 --> 00:08:04,533 先生の子供だから きっと かわいいんでしょうね 77 00:08:11,133 --> 00:08:12,633 (秀一)そろそろ病院へ戻ろう 78 00:08:20,433 --> 00:08:21,667 (永井拓巳)のぞみ 動かない 79 00:08:22,500 --> 00:08:24,467 (矢上)あなたも大変だ (拓巳)え? 80 00:08:24,767 --> 00:08:25,667 (矢上)しかし これからは― 81 00:08:25,767 --> 00:08:28,467 いくらか自分の時間も 取れるようになるんでしょうね 82 00:08:29,400 --> 00:08:32,867 院長ともなれば 外来の患者は 取らなくてもいいんですから 83 00:08:34,367 --> 00:08:35,300 (拓巳)院長? 84 00:08:35,700 --> 00:08:37,433 兄貴が永世会を辞める ってことですか? 85 00:08:37,533 --> 00:08:38,967 (矢上)ええ (拓巳)ここを辞めて どこへ? 86 00:08:39,066 --> 00:08:41,266 なんでも 北海道の無医村へ行くとか 87 00:08:51,066 --> 00:08:52,667 (秀一)この階には内科を 88 00:08:53,066 --> 00:08:56,100 最新式のヘリカルCTを入れて 設備を充実させる 89 00:08:58,667 --> 00:09:00,166 この下は外科だ 90 00:09:00,867 --> 00:09:03,000 レーザーメスや破砕装置を導入する 91 00:09:04,734 --> 00:09:07,133 大学病院にも引けを取らない 設備だと思わないか? 92 00:09:18,567 --> 00:09:20,000 (拓巳)兄貴 話がある 93 00:09:28,633 --> 00:09:29,767 そうだな 94 00:09:32,533 --> 00:09:35,000 (矢上) 永井秀一は 院長の座を捨てて― 95 00:09:35,400 --> 00:09:38,133 お前と北海道で 暮らすつもりらしいからな 96 00:10:07,600 --> 00:10:09,834 (秀一)牧野のぞみの手術の方法だ 97 00:10:12,033 --> 00:10:15,467 お前と小泉君が協力すれば きっと 手術は成功… 98 00:10:15,567 --> 00:10:17,133 (拓巳)どうして こんなものを? 99 00:10:17,600 --> 00:10:19,533 手術なら自分ですればいい 100 00:10:21,900 --> 00:10:24,734 それとも 自分で手術ができない 訳でもあるのか? 101 00:10:27,834 --> 00:10:29,934 遠回しな言い方は やめろよ 102 00:10:30,667 --> 00:10:34,367 俺たちが話すのは そういう… 手術のことじゃねえだろ 103 00:10:38,967 --> 00:10:40,600 (秀一)俺は永世会を辞める 104 00:10:42,200 --> 00:10:43,233 (拓巳)それで? 105 00:10:48,867 --> 00:10:50,500 (秀一)お前に院長になってほしい (拓巳)それで? 106 00:10:52,600 --> 00:10:53,900 (拓巳)それから どうする? 107 00:10:56,400 --> 00:10:57,533 (秀一)北海道へ… (拓巳)一人でか? 108 00:10:57,633 --> 00:10:58,467 (秀一)身勝手なのは分かってる 109 00:10:59,300 --> 00:11:03,233 何を言っても許されないことも 償う方法など何もないことも 110 00:11:05,967 --> 00:11:07,000 でも 俺は… 111 00:11:09,100 --> 00:11:10,867 それでも俺は 彩(あや)と一緒に… 112 00:11:14,867 --> 00:11:16,900 全てを投げ出してもー 113 00:11:17,000 --> 00:11:18,767 もう一度 初めから やり直したいんだ 114 00:11:27,066 --> 00:11:29,266 マスター おかわり! ボトルごと持ってきてくれ 115 00:11:32,767 --> 00:11:36,300 (秀一)拓巳 俺は… 116 00:11:38,834 --> 00:11:40,700 (拓巳)オッケー 分かったよ 117 00:11:42,000 --> 00:11:44,166 兄貴の言いたいことは分かった 118 00:11:45,867 --> 00:11:49,800 けどな 俺が聞きたいのは そんなことじゃない 119 00:11:52,000 --> 00:11:52,900 彩も… 120 00:11:55,900 --> 00:11:57,166 彩も同じ気持ちなのか? 121 00:12:04,867 --> 00:12:05,367 ああ 122 00:12:10,367 --> 00:12:11,533 同じ気持ちだ 123 00:12:14,567 --> 00:12:15,400 彩も 俺と… 124 00:12:29,100 --> 00:12:30,200 (瓶が割れる音) 125 00:12:49,000 --> 00:12:53,800 (拓巳)いらないだろ? 無医村に行くんだ 126 00:12:54,800 --> 00:12:58,133 繊細な技術を必要とする手術など もう する必要はない 127 00:13:00,800 --> 00:13:03,266 どうしても行くって言うんなら 潰させてもらうよ 128 00:13:05,433 --> 00:13:06,767 (川村景子(かわむらけいこ))やめて! 129 00:13:07,533 --> 00:13:08,867 拓巳先生! 130 00:13:11,333 --> 00:13:12,166 本気だぜ 131 00:13:14,467 --> 00:13:16,433 俺の一番大事なものを かっぱらってくんだ 132 00:13:16,533 --> 00:13:18,166 右手の1本ぐらい差し出すさ 133 00:13:20,133 --> 00:13:21,000 そうだろ? 兄貴 134 00:13:42,100 --> 00:13:43,300 何のまねだ? 135 00:13:43,767 --> 00:13:45,300 俺は本気だって言っただろ! 136 00:13:47,100 --> 00:13:48,333 (景子)やめて! (秀一)いいんだ! 137 00:13:53,400 --> 00:13:54,767 (秀一)これで 拓巳の… 138 00:13:57,934 --> 00:13:59,567 弟の気が済むなら 139 00:14:35,934 --> 00:14:36,834 俺は… 140 00:14:42,033 --> 00:14:45,000 俺は あんたなんか 兄貴なんて思っちゃいねえよ 141 00:14:46,900 --> 00:14:48,000 ハハハ… 142 00:14:48,934 --> 00:14:50,500 行っちまえ どこでも行っちまえ! 143 00:14:53,834 --> 00:14:55,600 早く俺の前から消えろ 144 00:14:57,467 --> 00:14:58,633 北海道でも… 145 00:15:01,000 --> 00:15:02,500 どこでも 彩を連れて! 146 00:15:35,600 --> 00:15:36,467 彩? 147 00:15:39,467 --> 00:15:40,367 (景子)おはようございます 148 00:15:41,200 --> 00:15:43,734 (拓巳)あれ? どうして? 149 00:15:44,967 --> 00:15:46,800 (景子) なんにも覚えてないんですか? 150 00:15:49,700 --> 00:15:50,867 俺 まさか 君に何か… 151 00:15:52,200 --> 00:15:53,333 なんにもないですよ 152 00:15:55,900 --> 00:15:56,867 そう… 153 00:15:58,734 --> 00:16:00,166 (景子) まあ あれだけ飲んだんだから― 154 00:16:00,266 --> 00:16:02,166 覚えてなくても当然ですけどね 155 00:16:02,934 --> 00:16:04,000 (拓巳)そっか… 156 00:16:04,633 --> 00:16:06,700 あれから 君を ずっと つきあわせちまったんだ 157 00:16:07,233 --> 00:16:09,467 (拓巳)悪かったね (景子)いいえ 158 00:16:12,000 --> 00:16:14,300 (景子)それより 電話 欲しいって言ってましたよ 159 00:16:14,800 --> 00:16:15,533 (拓巳)え? 160 00:16:16,066 --> 00:16:20,967 (景子)学生時代のお友達 朝の5時に拓巳先生が追い出した 161 00:16:22,300 --> 00:16:23,233 (拓巳)追い出した? 162 00:16:24,000 --> 00:16:25,834 (景子) いつでも自由に使っていいって 163 00:16:26,734 --> 00:16:28,834 持つべきものは友達ですね 164 00:16:31,233 --> 00:16:32,667 (拓巳)まったく 君には いつも― 165 00:16:32,767 --> 00:16:34,834 みっともないところばかり 見られてるな 166 00:16:34,934 --> 00:16:38,567 (景子)いいじゃないですか みっともないほうが人間らしくて 167 00:16:38,667 --> 00:16:40,100 “子供っぽくて”の間違いだろ? 168 00:16:41,066 --> 00:16:44,333 そう ホントに子供だよな 169 00:16:45,266 --> 00:16:47,700 欲しいものが 手に入らないからといって― 170 00:16:47,800 --> 00:16:50,100 道端でダダをこねて泣いてる子供だ 171 00:16:52,633 --> 00:16:55,533 いや それとは違うか 俺は大人だからな 172 00:16:56,967 --> 00:16:58,333 大人だって泣きますよ 173 00:16:59,433 --> 00:17:00,967 でも 子供の泣き方とは違う 174 00:17:02,700 --> 00:17:05,734 子供は もしかしたら欲しいものが 手に入るかと思って泣く 175 00:17:07,033 --> 00:17:08,133 大人は… 176 00:17:09,900 --> 00:17:12,333 大人は 手に入らないことが 分かってるから泣くんだよ 177 00:17:16,133 --> 00:17:17,900 だから 男は 女の前で泣いちゃいけない 178 00:17:45,900 --> 00:17:47,166 一緒に北海道に帰ろう 179 00:17:58,934 --> 00:18:00,767 “私は あなたに言った” 180 00:18:01,600 --> 00:18:03,133 “拓巳を 傷つけられないと” 181 00:18:06,133 --> 00:18:08,066 “愛さなければ ならないと” 182 00:18:11,133 --> 00:18:15,467 でも それは 君の本心じゃない 183 00:18:18,533 --> 00:18:19,900 僕たちは また― 184 00:18:22,066 --> 00:18:24,834 1年前と同じ過ちを 繰り返そうとしてるんだ 185 00:18:29,734 --> 00:18:31,600 誰かを傷つけないために― 186 00:18:35,033 --> 00:18:39,800 自分の心にウソをついた 1年前と同じように 187 00:18:44,800 --> 00:18:47,000 それで 君は ホントに幸せだったか? 188 00:18:51,567 --> 00:18:52,834 君だけじゃない 189 00:18:54,567 --> 00:18:58,233 僕も 祥子(しょうこ)も… 190 00:19:01,834 --> 00:19:03,233 そして 拓巳も 191 00:19:07,300 --> 00:19:12,266 4人とも 自分の 心の傷に蓋をして― 192 00:19:14,066 --> 00:19:15,033 幸せなふりを してた― 193 00:19:15,133 --> 00:19:16,367 だけなんじゃ ないのか? 194 00:19:24,400 --> 00:19:26,867 僕はもう 自分の心を偽りはしない 195 00:19:30,700 --> 00:19:36,500 誰に なんと言われようと 誰を傷つけようと 196 00:19:40,000 --> 00:19:42,300 たとえ 神様に背く行為だとしても― 197 00:19:43,300 --> 00:19:48,934 彩… 君と一緒にいられるなら― 198 00:19:52,467 --> 00:19:54,266 僕はもう 何も いとわない 199 00:20:00,066 --> 00:20:01,367 拓巳には言った 200 00:20:03,233 --> 00:20:06,133 もう何も気にすることはない 201 00:20:08,567 --> 00:20:13,500 明日 東京を発(た)とう 202 00:20:29,767 --> 00:20:30,867 行けない? 203 00:20:32,533 --> 00:20:33,467 彩… 204 00:20:41,266 --> 00:20:43,500 “拓巳を裏切ることはできない” 205 00:20:56,667 --> 00:20:57,734 待ってる 206 00:21:02,100 --> 00:21:03,633 僕は待ってるよ 207 00:21:05,066 --> 00:21:07,300 君が来るまで ずっと 208 00:21:12,166 --> 00:21:13,533 明日の飛行機だ 209 00:21:47,834 --> 00:21:49,100 (美和)見え透いたことを 210 00:21:50,033 --> 00:21:52,567 こんなことで もう一度 私に取り入ろうと思ってるの? 211 00:21:53,166 --> 00:21:54,600 (矢上)そんなつもりはない 212 00:21:55,467 --> 00:21:57,667 君の誕生日を 一緒に祝いたかっただけだ 213 00:21:57,767 --> 00:21:59,333 よくも そんなことが言えるわね 214 00:22:02,867 --> 00:22:04,300 分からないわ 215 00:22:05,700 --> 00:22:08,166 どうして あなたみたいな人に 惹(ひ)かれたのか… 216 00:22:08,834 --> 00:22:11,467 (矢上)似てるからだろ? (美和)え? 217 00:22:12,000 --> 00:22:15,533 (矢上)俺たちは孤独で 互いに誰かを憎んでいる 218 00:22:16,633 --> 00:22:19,633 違うわ 私は誰も憎んでない 219 00:22:19,734 --> 00:22:20,767 (矢上)貧しくて― 220 00:22:22,000 --> 00:22:25,567 爪の垢(あか)ほどの奨学金をもらい 医大に通っていた 221 00:22:26,467 --> 00:22:30,066 そう 周りの金持ちの学生たちを… 222 00:22:31,033 --> 00:22:33,900 いや 世間を憎みながら 223 00:22:35,333 --> 00:22:36,367 似ているのさ 224 00:22:37,734 --> 00:22:40,033 違う 私は変わったわ 225 00:22:40,133 --> 00:22:41,200 人間は そう変わらない 226 00:22:43,000 --> 00:22:46,700 いや 訂正しよう 変われないから人間だ 227 00:22:49,333 --> 00:22:50,567 私は… 228 00:22:52,600 --> 00:22:54,233 私は あなたなんか… 229 00:22:57,734 --> 00:22:59,033 あなたなんか好きじゃない 230 00:23:02,266 --> 00:23:03,200 なぜ? 231 00:23:05,600 --> 00:23:06,900 なぜ惹かれるのか… 232 00:23:22,600 --> 00:23:24,066 (景子)拓巳先生から 233 00:23:28,633 --> 00:23:32,166 昨日ね 偶然 見ちゃったの 234 00:23:33,467 --> 00:23:37,033 院長と拓巳先生が話してるところ 235 00:23:38,734 --> 00:23:41,233 彼 そのあと ひと晩中 飲んでた 236 00:23:42,266 --> 00:23:45,700 自分の体 痛めつけるみたいに 237 00:23:48,300 --> 00:23:52,066 もう これ以上 彼を苦しめちゃいけないと思うの 238 00:23:54,233 --> 00:23:56,633 あなたの本当の気持ちを言って― 239 00:23:57,333 --> 00:24:01,767 彼の心を あなたから解放してあげて 240 00:24:04,266 --> 00:24:08,133 じゃないと 彼は ずっと苦しむことになるから 241 00:24:09,767 --> 00:24:14,834 あなたのそばで あなたの気持ちに おびえながら 242 00:24:18,533 --> 00:24:20,100 (秀一) じゃあ 僕は そろそろ行くよ 243 00:24:20,200 --> 00:24:21,333 (梨花)もう少し 244 00:24:22,066 --> 00:24:23,934 (秀一) もう 消灯時間 過ぎてるんだ 245 00:24:24,033 --> 00:24:27,000 (梨花)じゃあ 明日も必ず来てくれますか? 246 00:24:29,433 --> 00:24:30,433 先生? 247 00:24:32,834 --> 00:24:34,800 君はもう 2~3日中に退院できる 248 00:24:35,200 --> 00:24:38,000 術後の経過も良好だ もう 僕がいなくても… 249 00:24:38,100 --> 00:24:39,767 (梨花) そんなこと どうでもいいんです 250 00:24:40,200 --> 00:24:40,700 (秀一)え? 251 00:24:42,700 --> 00:24:44,800 ずっと 私を 見ていてほしいんです 252 00:24:46,500 --> 00:24:48,133 退院したあとも ずっと 253 00:24:51,667 --> 00:24:54,200 私の気持ちが分かるのは 先生だけだから 254 00:24:56,533 --> 00:24:57,800 だから きっと― 255 00:24:58,233 --> 00:25:00,700 先生の気持ちが分かるのも 私だけ 256 00:25:02,734 --> 00:25:04,567 奥さんを亡くした先生の気持ち 257 00:25:14,000 --> 00:25:16,400 (秀一)実は 君に 謝らなきゃいけないことがある 258 00:25:19,667 --> 00:25:22,066 僕が思っているのは 亡くしてしまった妻ではないんだ 259 00:25:25,767 --> 00:25:28,467 妻ではなく 別の人を… 260 00:25:32,066 --> 00:25:33,533 僕は明日 北海道に帰る 261 00:25:35,667 --> 00:25:37,400 その人と一緒に? 262 00:25:42,700 --> 00:25:44,934 (秀一)僕は 君が思ってるような人間ではない 263 00:25:47,266 --> 00:25:48,700 そんな人間じゃないんだ 264 00:25:54,900 --> 00:25:57,100 (矢上)永井秀一は 明日 北海道へ発つというのか? 265 00:25:58,800 --> 00:25:59,700 どうしてだ? 266 00:26:02,667 --> 00:26:04,367 どうして そんな簡単に― 267 00:26:04,467 --> 00:26:06,834 永世会の院長の座を 降りることができる? 268 00:26:09,467 --> 00:26:10,500 俺には… 269 00:26:13,100 --> 00:26:14,934 俺には そんな偽善 信じられん! 270 00:26:19,033 --> 00:26:22,300 ようやく同じ空気を吸える場所まで 来たというのに 271 00:26:24,633 --> 00:26:26,667 そんなに楽に消えさせたりはしない 272 00:26:29,266 --> 00:26:30,400 絶対に 273 00:26:50,700 --> 00:26:51,934 (拓巳)来ないかと思ったよ 274 00:26:55,066 --> 00:26:58,400 だって ほら こないだ俺は すっぽかしたろ? 275 00:26:59,200 --> 00:27:01,100 だから 今度は 彩がって 276 00:27:03,667 --> 00:27:05,033 “そんなことはしない” 277 00:27:11,533 --> 00:27:13,266 昨日 兄貴と話したよ 278 00:27:15,800 --> 00:27:17,667 俺 頭に血が上っちまって― 279 00:27:17,767 --> 00:27:19,934 兄貴の手を使いものにならなく してやろうと思った 280 00:27:22,934 --> 00:27:25,367 俺の一番大事なものを奪ってくんだ 281 00:27:26,700 --> 00:27:29,533 兄貴の一番大事なものを 代わりに奪ってやるって 282 00:27:30,266 --> 00:27:33,000 一流の外科医として もう二度と手術ができないように― 283 00:27:33,100 --> 00:27:34,367 その手を傷つけてやるって 284 00:27:40,433 --> 00:27:42,200 兄貴は抵抗しなかった 285 00:27:43,000 --> 00:27:45,333 そりゃそうだよな お前と引き換えになるんだ 286 00:27:46,633 --> 00:27:50,233 手の一つや二つ 俺だって喜んで差し出してやる 287 00:27:52,133 --> 00:27:52,900 いや… 288 00:27:55,333 --> 00:27:57,233 俺なら 命だって くれてやるよ 289 00:28:03,900 --> 00:28:07,834 心配すんなって そんなこと できやしなかった 290 00:28:10,000 --> 00:28:11,500 第一 そんなことしたら― 291 00:28:12,066 --> 00:28:14,533 ますます お前の気持ちが 兄貴に行っちまうだろ? 292 00:28:17,200 --> 00:28:18,567 これ以上 お前を遠ざけるようなこと― 293 00:28:18,667 --> 00:28:19,767 誰がするもんか! 294 00:28:21,834 --> 00:28:24,133 ただ どうしたらいいか 分かんねえんだよ 彩 295 00:28:25,300 --> 00:28:28,200 今 目の前にいるお前が お前の気持ちが― 296 00:28:28,300 --> 00:28:30,800 どうしたら俺に戻ってくれるのか 分かんねえんだよ! 297 00:28:37,533 --> 00:28:42,100 兄貴は北海道に お前を連れてくと言った 298 00:28:45,233 --> 00:28:47,600 病院も全て 俺に譲って 299 00:28:49,767 --> 00:28:50,900 でも 冗談じゃない 300 00:28:52,433 --> 00:28:54,033 俺は 兄貴に言ったんだ 301 00:28:54,133 --> 00:28:54,734 何があっても― 302 00:28:54,834 --> 00:28:56,533 お前を連れてくこと だけは許さない 303 00:28:57,100 --> 00:29:02,066 彩 お前を 連れてくことだけは 304 00:29:05,033 --> 00:29:06,867 お前は 兄貴には渡さない 305 00:29:11,200 --> 00:29:12,400 ほかの誰にも 306 00:29:14,700 --> 00:29:16,300 ずっとずっと そばにいてくれよ! 307 00:29:17,867 --> 00:29:19,300 俺のこと 愛してなくてもいい 308 00:29:20,100 --> 00:29:21,734 憎んでもいい それでも… 309 00:29:24,367 --> 00:29:25,934 それでも 俺は お前に… 310 00:29:32,400 --> 00:29:34,133 ずっと そばにいて ほしいんだ 311 00:29:37,734 --> 00:29:38,266 彩… 312 00:29:41,800 --> 00:29:42,867 俺のそばに 313 00:30:10,867 --> 00:30:12,200 俺を裏切らない? 314 00:30:14,600 --> 00:30:16,000 決して俺を裏切らない? 315 00:30:22,166 --> 00:30:23,433 “どこへも 行かない” 316 00:30:24,600 --> 00:30:29,266 “ずっと あなたの そばにいる” 317 00:30:40,700 --> 00:30:43,300 絶対に 兄貴とは― 318 00:30:43,400 --> 00:30:45,467 一緒に行かないって いうのか? 319 00:30:51,867 --> 00:30:52,800 誓えるか? 320 00:30:56,000 --> 00:30:57,467 本当に誓えるのか? 321 00:31:13,800 --> 00:31:15,200 じゃあ この指輪 はめてくれ 322 00:31:36,600 --> 00:31:38,100 お前は俺のものだ 323 00:31:41,867 --> 00:31:42,600 俺の… 324 00:31:45,800 --> 00:31:47,767 俺のものだ 絶対に手放さない! 325 00:32:08,700 --> 00:32:10,200 (赤ん坊の声) 326 00:32:20,133 --> 00:32:21,834 (玄関チャイム) 327 00:32:24,467 --> 00:32:26,300 (玄関チャイム) 328 00:32:30,000 --> 00:32:31,934 (結城貴子(ゆうきたかこ)) 家政婦から連絡があったわ 329 00:32:32,033 --> 00:32:33,800 返してちょうだい 祥子の子供を! 330 00:32:34,900 --> 00:32:35,900 (秀一)待ってください 331 00:32:39,166 --> 00:32:40,133 あの子は 僕の子供です 332 00:32:40,233 --> 00:32:41,967 (貴子) そんな話 聞きたくないわ! 333 00:32:42,066 --> 00:32:45,233 まったく 私のいない隙を狙って 子供を取り返しに来るなんて― 334 00:32:45,333 --> 00:32:47,000 そんな泥棒みたいなことを… 335 00:32:47,100 --> 00:32:48,700 (秀一) どう思われてもかまいません 336 00:32:49,433 --> 00:32:51,533 あの子は 僕が自分の手で育てます 337 00:32:54,266 --> 00:32:54,934 帰ってください 338 00:32:56,900 --> 00:32:58,533 (貴子)そんなこと言っていいの? 339 00:32:58,934 --> 00:33:01,900 私は まだ 永世会の管財人なんですよ 340 00:33:02,567 --> 00:33:03,934 あなたをクビにすることぐらい… 341 00:33:04,033 --> 00:33:06,166 (秀一)僕は もう 永世会の院長ではありません 342 00:33:07,233 --> 00:33:07,900 (貴子)え? 343 00:33:09,166 --> 00:33:10,467 永世会を出ていきます 344 00:33:13,166 --> 00:33:14,600 (足音) 345 00:33:16,967 --> 00:33:18,166 (秀一)拓巳… 346 00:33:19,500 --> 00:33:21,133 (拓巳)廊下の端まで聞こえたよ 347 00:33:28,900 --> 00:33:31,767 あなたも よく こんな所で働いてられるわね 348 00:33:34,734 --> 00:33:35,867 出身は? 349 00:33:37,967 --> 00:33:41,300 随分 肌の色が白くて きれいだから 350 00:33:57,934 --> 00:33:58,667 北海道? 351 00:34:10,667 --> 00:34:11,600 まさか… 352 00:34:46,900 --> 00:34:48,734 こんな所で何やってんだ? 353 00:34:52,367 --> 00:34:54,667 仕事をしてんのは分かってるって 354 00:34:55,734 --> 00:34:57,800 でも そろそろ行かないと 間に合わないぞ 355 00:35:10,867 --> 00:35:12,266 兄貴が待ってるんだからな 356 00:35:16,533 --> 00:35:18,367 “私は あなたを裏切らない” 357 00:35:19,000 --> 00:35:20,233 “どこへも行かない” 358 00:35:22,233 --> 00:35:23,834 “ずっと あなたのそばにいる” 359 00:35:24,533 --> 00:35:25,633 昨日 そう言ってくれたよな? 360 00:35:29,667 --> 00:35:31,433 その言葉だけで十分だ 361 00:35:32,800 --> 00:35:35,867 俺はもう 独りでもやっていける 362 00:35:37,467 --> 00:35:38,567 いいんだよ 363 00:35:40,700 --> 00:35:42,567 もともと 神様が決めた組み合わせは― 364 00:35:42,667 --> 00:35:44,100 お前と兄貴だった 365 00:35:44,633 --> 00:35:46,533 そこに俺が 勝手に 割り込んだだけだ 366 00:35:49,800 --> 00:35:53,433 お前の気持ちが ずっと 兄貴にあったのは分かってた 367 00:35:54,600 --> 00:35:55,400 けど その気持ちに― 368 00:35:55,500 --> 00:35:56,467 気付かない ふりをして― 369 00:35:56,567 --> 00:35:57,533 目をつぶってた 370 00:35:58,667 --> 00:36:03,433 でも ここらで お前を兄貴に返してもいいって… 371 00:36:04,567 --> 00:36:07,600 ほつれた赤い糸を 解いてやってもいいって… 372 00:36:09,900 --> 00:36:10,700 彩… 373 00:36:12,767 --> 00:36:14,767 お前を本当に 幸せにできるのは― 374 00:36:14,867 --> 00:36:17,734 きっと 兄貴だけだ 375 00:36:21,000 --> 00:36:23,533 昨日 お前の言った言葉を聞いて そう思っちまった 376 00:36:27,633 --> 00:36:29,967 正直 疲れたのかも しれないな 377 00:36:31,300 --> 00:36:32,166 いつか お前に― 378 00:36:32,266 --> 00:36:33,333 裏切られるかも しれないと― 379 00:36:33,433 --> 00:36:34,767 思い続ける生活に 380 00:36:37,867 --> 00:36:39,934 無理やり お前らを引き裂いたって― 381 00:36:40,033 --> 00:36:42,200 3人とも不幸になるだけだからな 382 00:36:44,400 --> 00:36:46,033 でも 勘違い しないでくれよ 383 00:36:49,233 --> 00:36:51,800 俺は それでも 幸せだった 384 00:36:55,567 --> 00:36:57,934 お前と北海道で暮らした1年間 385 00:37:00,233 --> 00:37:01,433 お前の笑顔 386 00:37:03,934 --> 00:37:05,300 爽やかな風 387 00:37:09,033 --> 00:37:10,133 雪の白さ 388 00:37:11,133 --> 00:37:13,767 もう本当に穏やかに流れる時間 389 00:37:15,400 --> 00:37:20,033 そして 星の輝き 390 00:37:23,000 --> 00:37:25,500 まるで夢のように幸せな日々だった 391 00:37:28,200 --> 00:37:31,100 俺は つかの間の夢を 見れただけでも幸せだった 392 00:37:37,333 --> 00:37:39,867 もう 一生分の幸せ 使い果たしちまったよ 393 00:37:45,200 --> 00:37:48,400 だから 俺は大丈夫だって 394 00:37:49,200 --> 00:37:52,633 俺のことなんか気にしないで 兄貴と北海道へ 395 00:37:55,033 --> 00:37:55,900 なっ? 396 00:37:58,166 --> 00:37:59,300 北海道へ 397 00:38:27,800 --> 00:38:29,066 兄貴に はめてもらえ 398 00:38:31,200 --> 00:38:33,834 全てを捨てて 無一文で行くんだ 399 00:38:36,266 --> 00:38:38,667 兄貴も指輪なんて 買えないだろうからな 400 00:38:42,400 --> 00:38:43,266 もう行きな 401 00:38:51,033 --> 00:38:52,100 “私も―” 402 00:38:54,667 --> 00:38:58,700 “あなたと暮らした 1年間―” 403 00:39:01,533 --> 00:39:02,567 “楽しかった” 404 00:39:08,967 --> 00:39:10,600 同じ気持ちでいてくれたのか? 405 00:39:17,000 --> 00:39:17,967 早く行け 406 00:39:18,967 --> 00:39:21,767 早く 全速力で! 407 00:39:26,433 --> 00:39:28,934 一人で行ったり来たりするな 408 00:39:30,600 --> 00:39:31,667 兄貴と… 409 00:39:34,066 --> 00:39:37,333 兄貴と一緒にな 410 00:39:48,900 --> 00:39:50,467 だから いいんだって 411 00:39:59,200 --> 00:40:00,500 拝むなよ 412 00:40:02,133 --> 00:40:05,166 俺は仏像じゃねえんだぞ 413 00:40:11,500 --> 00:40:12,200 行け 414 00:40:38,467 --> 00:40:39,533 今度こそ… 415 00:40:44,066 --> 00:40:46,100 今度こそ 兄貴とはぐれんなよ! 416 00:42:25,867 --> 00:42:27,066 (美和)拓巳先生 417 00:42:27,967 --> 00:42:30,700 私のところに伝言のメモがあって… 418 00:42:30,800 --> 00:42:32,133 (拓巳)俺に? (美和)ええ 419 00:42:32,233 --> 00:42:33,533 (美和)建設現場の監督から― 420 00:42:33,633 --> 00:42:35,734 最上階のことで 打ち合わせがあるって 421 00:42:35,834 --> 00:42:36,333 今から? 422 00:42:36,433 --> 00:42:39,433 工事の期日が迫ってるから 急いでるって 423 00:42:39,834 --> 00:42:41,100 (拓巳)わっかりました 424 00:42:43,200 --> 00:42:45,133 (美和)オペの勉強ですか? (拓巳)ああ 425 00:42:45,667 --> 00:42:47,333 (拓巳)そのときは よろしく 426 00:42:49,266 --> 00:42:50,066 (美和)はい! 427 00:42:52,700 --> 00:42:53,800 (ドアが閉まる音) 428 00:43:18,033 --> 00:43:19,467 (赤ん坊の声) 429 00:43:24,633 --> 00:43:27,800 (秀一)連れてきてしまったけど いいかな? 430 00:43:48,433 --> 00:43:49,100 ありがとう 431 00:44:02,033 --> 00:44:04,567 (拓巳)なんだよ 誰もいねえじゃねえかよ 432 00:44:06,166 --> 00:44:07,033 上か? 433 00:44:23,166 --> 00:44:24,500 (振動音) 434 00:44:43,900 --> 00:44:45,233 (滑車の回転音) 435 00:44:52,367 --> 00:44:53,200 おい… 436 00:44:56,467 --> 00:44:57,300 おい! 437 00:45:03,333 --> 00:45:07,433 (警報ブザー) 438 00:45:20,467 --> 00:45:21,734 (拓巳)うわああっ! 439 00:45:34,700 --> 00:45:37,133 (拓巳の叫び声) 440 00:45:41,300 --> 00:45:43,033 (景子) 自分の血を使ってほしいって 441 00:45:43,133 --> 00:45:44,800 (秀一) 代わってくれ 僕が執刀する 442 00:45:44,900 --> 00:45:48,100 (矢上)拓巳は もう 医者としてはダメだからな 443 00:45:48,200 --> 00:45:49,867 下半身不随だ 444 00:45:49,967 --> 00:45:52,633 (秀一)君は 僕に 彩を差し出せと言ってるのか? 445 00:45:52,734 --> 00:45:54,333 (矢上)自殺の可能性もあるからな