1 00:00:33,837 --> 00:00:37,508 [ 回想 ] (五月)菜々…。 2 00:00:37,508 --> 00:00:40,844 (菜々)はい。 3 00:00:40,844 --> 00:00:48,519 私は もう長くないでしょう。 4 00:00:48,519 --> 00:00:52,819 そんなこと…。 きっと良くなります。 5 00:00:59,163 --> 00:01:02,533 母上…。 6 00:01:02,533 --> 00:01:08,872 これは 父上 安坂長七郎様の守り刀。 7 00:01:08,872 --> 00:01:11,775 これを あなたに託します。 8 00:01:11,775 --> 00:01:23,420 ♬~ 9 00:01:23,420 --> 00:01:29,193 父上は あのような無念な最期を 遂げられましたが➡ 10 00:01:29,193 --> 00:01:35,833 何事にも誠実で ご立派なお方でした。 11 00:01:35,833 --> 00:01:39,133 [ 回想 ] 父上! 12 00:01:40,704 --> 00:01:48,412 <それが 私の見た 父の最後の姿だった。➡ 13 00:01:48,412 --> 00:01:55,412 父は ある人の罠にはめられて 命を落とした> 14 00:01:59,056 --> 00:02:05,195 母は もう何もしてやれない。 けれど あなたは武家の娘。➡ 15 00:02:05,195 --> 00:02:07,531 どんな定めが待ち構えていようとも➡ 16 00:02:07,531 --> 00:02:13,203 その誇りだけは 忘れないで生きるのですよ。➡ 17 00:02:13,203 --> 00:02:16,874 菜々 いいですね? 18 00:02:16,874 --> 00:02:34,158 ♬~ 19 00:02:34,158 --> 00:02:38,829 ≪(鶏の鳴き声) えっ!? 20 00:02:38,829 --> 00:02:40,764 えっ…!? 21 00:02:40,764 --> 00:02:47,171 ♬~ 22 00:02:47,171 --> 00:02:51,508 奥様…! 一日目から寝坊など…! 23 00:02:51,508 --> 00:02:55,379 誠に… 誠に申し訳ございません! 24 00:02:55,379 --> 00:03:02,152 (佐知)初めての女中奉公なのだから。 少しずつ慣れていっておくれ。 25 00:03:02,152 --> 00:03:06,452 はい…。 精いっぱい お勤めいたします。 26 00:03:08,859 --> 00:03:11,762 菜々 御汁が煮立ってしまいそうよ。 27 00:03:11,762 --> 00:03:14,198 はい! 28 00:03:14,198 --> 00:03:23,540 ♬~ 29 00:03:23,540 --> 00:03:28,212 菜々 これを使って。 30 00:03:28,212 --> 00:03:31,815 はい? 足。 31 00:03:31,815 --> 00:03:34,718 あっ…! ああっ…! 32 00:03:34,718 --> 00:03:37,154 申し訳ありません! 33 00:03:37,154 --> 00:03:40,824 何事にも 落ち着きが大事ですよ。 34 00:03:40,824 --> 00:03:42,759 はい…。 35 00:03:42,759 --> 00:03:47,497 さあ。 ありがとうございます。 36 00:03:47,497 --> 00:03:53,170 拭き終わったら 旦那様をお呼びして。 中庭にいらっしゃいますから。 37 00:03:53,170 --> 00:03:55,105 はい。 38 00:03:55,105 --> 00:04:15,192 ♬~ 39 00:04:15,192 --> 00:04:20,530 旦那様 朝餉の支度が できましてございます。 40 00:04:20,530 --> 00:04:24,401 (風早市之進)新しく参った女中か。 はい! 菜々と申します。 41 00:04:24,401 --> 00:04:29,873 昨夜は 下城が遅くなった。 これから よろしく頼む。 42 00:04:29,873 --> 00:04:32,142 はい! 43 00:04:32,142 --> 00:04:47,842 ♬~ 44 00:04:53,830 --> 00:04:56,500 (正助)おはようございます! (とよ)おはようございます! 45 00:04:56,500 --> 00:04:59,200 おはよう。 46 00:05:01,838 --> 00:05:07,711 (佐知)菜々 ここに座って。 47 00:05:07,711 --> 00:05:12,482 奥様…? さあ あなたも一緒に。 48 00:05:12,482 --> 00:05:15,185 そんな… 私は ここで…。 49 00:05:15,185 --> 00:05:20,057 皆でそろって食事を頂くのは 旦那様のお望みです。 50 00:05:20,057 --> 00:05:24,528 でも 私は女中でございます。 51 00:05:24,528 --> 00:05:28,865 ならば あるじの言うことに従いなさい。 52 00:05:28,865 --> 00:05:31,134 さあ。 53 00:05:31,134 --> 00:05:38,475 では… ご一緒させていただきます。 うん。 54 00:05:38,475 --> 00:05:42,346 ♬~ 55 00:05:42,346 --> 00:05:46,350 いただきます。 (一同)いただきます。 56 00:05:46,350 --> 00:05:56,493 ♬~ 57 00:05:56,493 --> 00:05:58,428 熱い! 58 00:05:58,428 --> 00:06:02,366 とよ 熱ければ 母上に冷ましていただきなさい。 59 00:06:02,366 --> 00:06:04,368 はい。 60 00:06:04,368 --> 00:06:09,840 ♬~ 61 00:06:09,840 --> 00:06:13,710 母上 ありがとうございます。 62 00:06:13,710 --> 00:06:18,849 正助は 熱くないか? はい。 熱くありません。 63 00:06:18,849 --> 00:06:25,522 母上 食事が終わったら 菜々と遊んでもよいですか? 64 00:06:25,522 --> 00:06:30,360 菜々は 家の手伝いをするために 来ているのですよ。 65 00:06:30,360 --> 00:06:34,331 うん? とよは 菜々と もう仲良しになったのか? 66 00:06:34,331 --> 00:06:36,800 はい! そうか。 67 00:06:36,800 --> 00:06:41,471 正助は どうだ? はい! 大の仲良しにございます。 68 00:06:41,471 --> 00:06:46,143 では 暇を見てのことなら よかろう。 69 00:06:46,143 --> 00:06:49,443 ありがとうございます! ありがとうございます! 70 00:06:53,483 --> 00:06:58,822 (とよ)母上… 菜々が泣いています。 71 00:06:58,822 --> 00:07:01,725 どうしました? 72 00:07:01,725 --> 00:07:08,425 申し訳ございません。 ご一家のむつまじいお姿に…。 73 00:07:11,835 --> 00:07:15,705 菜々。 74 00:07:15,705 --> 00:07:23,180 家のこと 子どもたちのこと 頼んだぞ。 75 00:07:23,180 --> 00:07:25,480 はい。 76 00:07:27,517 --> 00:07:31,121 行って参る。 (一同)行ってらっしゃいませ。 77 00:07:31,121 --> 00:07:34,121 うん。 78 00:07:43,133 --> 00:07:48,805 まずは 台所回りを覚えてもらいますね。 はい。 79 00:07:48,805 --> 00:07:52,676 これが 旦那様のお湯のみです。 80 00:07:52,676 --> 00:07:57,147 そちらが お客様用になります。 よいですか? 81 00:07:57,147 --> 00:07:59,816 はい。 82 00:07:59,816 --> 00:08:03,487 旦那様を慕って 若い方々がいらっしゃることが➡ 83 00:08:03,487 --> 00:08:07,357 しばしば ありますからね。 84 00:08:07,357 --> 00:08:12,162 旦那様は お城で どのようなお仕事を されているのですか? 85 00:08:12,162 --> 00:08:16,032 勘定方にお勤めです。 勘定方? 86 00:08:16,032 --> 00:08:22,172 お家のお金を預かる大事なお役目です。➡ 87 00:08:22,172 --> 00:08:26,042 それから 青物は ここにあるものを使ってちょうだい。 88 00:08:26,042 --> 00:08:29,513 はい。 菜々の里とは違って➡ 89 00:08:29,513 --> 00:08:33,383 青物は貴重だから 節約してくださいね。 90 00:08:33,383 --> 00:08:36,119 かしこまりました。 91 00:08:36,119 --> 00:08:39,022 さあ 何をしましょうか? 92 00:08:39,022 --> 00:08:41,992 とよは お手玉がしたい。 今日も 鬼ごっこだ! 93 00:08:41,992 --> 00:08:46,463 もう 鬼ごっこは嫌です。 とよは すぐに つかまってしまいます。 94 00:08:46,463 --> 00:08:50,133 お手玉は 女子の遊びだ。 菜々も 女子です。 95 00:08:50,133 --> 00:08:52,469 いいから 鬼ごっこだ! お手玉! 96 00:08:52,469 --> 00:08:54,804 鬼ごっこ! お待ちください。 97 00:08:54,804 --> 00:08:58,675 3人で楽しくできるもの…。 98 00:08:58,675 --> 00:09:02,679 例えば…。 99 00:09:02,679 --> 00:09:06,816 しばしお待ちを。 100 00:09:06,816 --> 00:09:09,486 (正助)竹とんぼか! はい。 101 00:09:09,486 --> 00:09:12,389 誰が一番遠くまで飛ばせるか 競いましょう。 102 00:09:12,389 --> 00:09:16,159 よ~し! とよは やり方を知りません。 103 00:09:16,159 --> 00:09:19,496 では 菜々がお教えします。 104 00:09:19,496 --> 00:09:21,831 はい いいですか? 105 00:09:21,831 --> 00:09:25,702 こう持って勢いよく回します。 おっ…! 106 00:09:25,702 --> 00:09:28,171 飛びました! お見事です! 107 00:09:28,171 --> 00:09:30,774 負けるもんか! それ! 108 00:09:30,774 --> 00:09:33,677 うわ~! (正助)そっちに行ったぞ! 109 00:09:33,677 --> 00:09:36,446 (甚兵衛)おお おお…! 竹とんぼかい? 110 00:09:36,446 --> 00:09:40,784 いやあ~ 懐かしいな! 甚兵衛さん 早いお戻りで。 111 00:09:40,784 --> 00:09:43,453 旦那様をお送りしたあとは➡ 112 00:09:43,453 --> 00:09:48,153 お迎えまで お屋敷でお勤めをするんだよ。 113 00:09:53,463 --> 00:09:56,366 知ってるかい? 114 00:09:56,366 --> 00:10:03,139 旦那様のお父上様は 執政までなされた方でな。 115 00:10:03,139 --> 00:10:06,476 執政? うん。 116 00:10:06,476 --> 00:10:12,349 お家の政をあずかる 偉いお立場だ。 117 00:10:12,349 --> 00:10:19,823 旦那様も 亡き大旦那様 同様に ご立派になられた。 118 00:10:19,823 --> 00:10:23,693 甚兵衛さんは 旦那様を 小さいころから知っているのですか? 119 00:10:23,693 --> 00:10:29,833 おう。 お生まれになる前から よ~く知ってるよ。 120 00:10:29,833 --> 00:10:36,506 旦那様は とにかく 曲がったことがお嫌いで 清廉潔白。 121 00:10:36,506 --> 00:10:45,181 必ずや 大旦那様のように 鏑木のお家を しょって立つようになられる。 122 00:10:45,181 --> 00:10:49,519 しっかり お勤めするのだよ。 123 00:10:49,519 --> 00:10:52,422 分かりました。 うん。 124 00:10:52,422 --> 00:10:56,722 よろしく頼んだぞ。 はい。 125 00:11:23,420 --> 00:11:27,557 (宮田笙兵衛)江戸におわす殿から 御文があった。➡ 126 00:11:27,557 --> 00:11:30,460 殿におかせられては このたび➡ 127 00:11:30,460 --> 00:11:35,832 若殿に当主の座を譲られたいとの ご意向の由。➡ 128 00:11:35,832 --> 00:11:40,704 追って正式のお達しがあろうが お代替わりとなっても➡ 129 00:11:40,704 --> 00:11:45,508 我らは 勘定方としての勤めを全うするだけ。➡ 130 00:11:45,508 --> 00:11:50,180 よいな? (一同)はっ! 131 00:11:50,180 --> 00:11:55,852 お奉行。 (宮田)どうした? 風早。 132 00:11:55,852 --> 00:12:02,192 お家の勝手向きについての改革案を まとめたものにございます。 133 00:12:02,192 --> 00:12:12,202 ♬~ 134 00:12:12,202 --> 00:12:17,874 お奉行もご承知のとおり 当家の勝手向きは逼迫しております。 135 00:12:17,874 --> 00:12:22,212 藩士が禄高を半分お返ししても 借財は増える一方。 136 00:12:22,212 --> 00:12:25,115 …にもかかわらず 江戸屋敷での出費の多さは➡ 137 00:12:25,115 --> 00:12:27,083 一向に改まりません。 風早! 138 00:12:27,083 --> 00:12:32,021 お代替わりを機に 江戸屋敷での出費を 見直し 借財を減らす一方➡ 139 00:12:32,021 --> 00:12:34,791 新田や物産を開発して 実入りを増やさなければ➡ 140 00:12:34,791 --> 00:12:36,726 いずれ 当家は立ち行かなくなります。 141 00:12:36,726 --> 00:12:41,164 控えよ! 殿のおわす江戸屋敷に 障りがあると申すか! 142 00:12:41,164 --> 00:12:44,834 このままでは お家の行く末が危ぶまれることは➡ 143 00:12:44,834 --> 00:12:49,172 お奉行が一番よくご存じのはず。 144 00:12:49,172 --> 00:12:53,843 どうか…。 145 00:12:53,843 --> 00:12:56,179 どうか…! 146 00:12:56,179 --> 00:13:04,053 ♬~ 147 00:13:04,053 --> 00:13:09,726 分かった。 目は通しておこう。 148 00:13:09,726 --> 00:13:13,026 ありがとう存じます。 149 00:13:23,873 --> 00:13:26,776 ≪(仙之助)風早殿! 150 00:13:26,776 --> 00:13:28,745 おお 仙之助。 151 00:13:28,745 --> 00:13:34,150 今朝のお奉行への建白 誠にお見事でした。 152 00:13:34,150 --> 00:13:40,490 皆 これで この鏑木のお家も変わるはずと 期待が膨らんでおります。 153 00:13:40,490 --> 00:13:45,361 そうだろうか。 は…? 154 00:13:45,361 --> 00:13:50,166 殿は ご隠居後も 実権を手放さぬやもしれぬ。 155 00:13:50,166 --> 00:13:54,504 陰から若殿を動かすおつもりかも。 156 00:13:54,504 --> 00:13:58,174 それでは 何も変わらないではありませんか! 157 00:13:58,174 --> 00:14:03,046 だったら 何故 お代替わりなど…。 158 00:14:03,046 --> 00:14:08,184 あの男の入れ知恵ではないか。 あの男…? 159 00:14:08,184 --> 00:14:14,524 長く殿のおそばに仕える あの男だ。 160 00:14:14,524 --> 00:14:17,427 轟 平九郎…。 161 00:14:17,427 --> 00:14:25,535 ♬~ 162 00:14:25,535 --> 00:14:31,341 轟殿が 江戸で殿のおそばにいるかぎり➡ 163 00:14:31,341 --> 00:14:36,145 建白書が聞き届けられるかどうか 楽観はできん。 164 00:14:36,145 --> 00:14:51,160 ♬~ 165 00:14:51,160 --> 00:14:53,830 ≪失礼いたします。 166 00:14:53,830 --> 00:14:55,830 どうした? 167 00:14:58,167 --> 00:15:00,837 旦那様 お客様がお見えです。 168 00:15:00,837 --> 00:15:03,837 ≪(田所与六)邪魔するぞ。 169 00:15:12,849 --> 00:15:16,149 お待たせいたしました。 170 00:15:20,189 --> 00:15:24,861 今日は どうされました? 叔父上。 171 00:15:24,861 --> 00:15:27,530 うん…。 172 00:15:27,530 --> 00:15:33,136 何というか… 見物に参った。 173 00:15:33,136 --> 00:15:36,836 新しく女中が来ると聞いておったしな。 174 00:15:39,809 --> 00:15:43,479 下がってよいぞ。 175 00:15:43,479 --> 00:15:47,817 失礼いたしました。 176 00:15:47,817 --> 00:15:54,157 (滝)あの女中 おどおどした茶の出し方 ろくな娘ではありませんね。 177 00:15:54,157 --> 00:16:01,497 佐知殿は 軽輩のご出自ゆえ 女中の選び方も分からぬよう。➡ 178 00:16:01,497 --> 00:16:06,369 これでは 風早家の品位も ますます下がる一方かと。 179 00:16:06,369 --> 00:16:12,508 叔母上 御用の向きは? 180 00:16:12,508 --> 00:16:16,379 あなた! 181 00:16:16,379 --> 00:16:22,852 いや… あのだな…。 182 00:16:22,852 --> 00:16:28,524 少々 金を都合してもらえるか? 二両でいい。 183 00:16:28,524 --> 00:16:31,794 我が家にも 余分な金はございませぬ。 184 00:16:31,794 --> 00:16:37,133 では 一両でよい。 頼む。 185 00:16:37,133 --> 00:16:40,133 申し訳ありません。 186 00:16:41,804 --> 00:16:48,678 そなたの父は このような冷たい仕打ちは なされなんだが…。 187 00:16:48,678 --> 00:16:54,150 市之進殿 せめて 私たちの持ってきた縁談を受け入れて➡ 188 00:16:54,150 --> 00:16:57,053 この鏑木のご家中から嫁をとっていれば➡ 189 00:16:57,053 --> 00:17:00,023 もっと楽な暮らしも できていましたでしょうに。 190 00:17:00,023 --> 00:17:02,825 そもそも おぬしたち勘定方が しっかりせぬから➡ 191 00:17:02,825 --> 00:17:07,163 ご家中が このようなことになるのだ。 はあ…。 192 00:17:07,163 --> 00:17:09,832 帰りましょう。 193 00:17:09,832 --> 00:17:13,169 こんな安い茶など飲めますか! 194 00:17:13,169 --> 00:17:19,509 ♬~ 195 00:17:19,509 --> 00:17:21,809 佐知。 196 00:17:23,379 --> 00:17:26,379 すまぬ…。 197 00:18:00,483 --> 00:18:09,826 ♬~ 198 00:18:09,826 --> 00:18:16,526 [ 回想 ] これは 父上 安坂長七郎様の守り刀。 199 00:18:18,501 --> 00:18:21,201 母上…。 200 00:18:24,173 --> 00:18:29,873 菜々は みずから 女中の道を選びました。 201 00:18:33,449 --> 00:18:42,125 どんなことがあっても 武士の娘としての誇りは忘れません。 202 00:18:42,125 --> 00:18:59,425 ♬~ 203 00:19:09,352 --> 00:19:24,167 ♬~ 204 00:19:24,167 --> 00:19:26,836 (佐知)おはよう。 205 00:19:26,836 --> 00:19:30,173 おはようございます。 206 00:19:30,173 --> 00:19:35,173 花を見ていたのね。 はい。 207 00:19:38,781 --> 00:19:48,457 小さな花に目が留まるのは 心が豊かな証しです。➡ 208 00:19:48,457 --> 00:19:51,360 露草ね。 209 00:19:51,360 --> 00:19:56,132 俳諧では「螢草」と呼ぶそうよ。 210 00:19:56,132 --> 00:19:59,468 「螢草」…。 211 00:19:59,468 --> 00:20:02,371 きれいな呼び名でございますね。 212 00:20:02,371 --> 00:20:07,343 それでいて 儚げな名です。 213 00:20:07,343 --> 00:20:09,478 儚い…。 214 00:20:09,478 --> 00:20:17,153 この花は 朝早くに咲いて 昼過ぎには しおれてしまいます。 215 00:20:17,153 --> 00:20:22,491 たった半日の命しかないのです。 216 00:20:22,491 --> 00:20:30,791 だからこそ 儚げで美しいのでしょう。 螢のように。 217 00:20:34,503 --> 00:20:38,374 人も同じかもしれませんね。 218 00:20:38,374 --> 00:20:56,674 ♬~ 219 00:21:04,867 --> 00:21:09,538 ああ~… 女中仕事も なかなか 板についてきたな。 220 00:21:09,538 --> 00:21:12,208 いえ まだまだです。 221 00:21:12,208 --> 00:21:15,111 旦那様からの お言づけがある。 222 00:21:15,111 --> 00:21:17,880 今夜 お客様がいらっしゃる。 223 00:21:17,880 --> 00:21:24,553 いつものお若い方々だと申せば 奥様もお分かりになるから。 224 00:21:24,553 --> 00:21:27,253 かしこまりました。 225 00:21:29,892 --> 00:21:34,730 (仙之助)お代替わりは 正式に 来月と決まったそうですね。 226 00:21:34,730 --> 00:21:38,701 うん。 (益田源三郎)若殿は 殿とは違って➡ 227 00:21:38,701 --> 00:21:41,504 派手なことは好まぬお方と 聞いております。 228 00:21:41,504 --> 00:21:47,376 (仙之助)ただ 御実子ではなく 甥御ゆえ 殿には到底逆らえぬかと。 229 00:21:47,376 --> 00:21:50,513 (宇野清次郎)建白書のお返事は いつになるのでしょうか? 230 00:21:50,513 --> 00:21:53,849 焦るな。 231 00:21:53,849 --> 00:22:01,190 私は しかるべき筋道を踏んで 現状を訴えた。 232 00:22:01,190 --> 00:22:04,093 今は どうなるかを見守るしかない。 233 00:22:04,093 --> 00:22:07,863 だが もし 受け入れられなかったら➡ 234 00:22:07,863 --> 00:22:12,863 力ずくでも 除くしかないのではありませんか。 235 00:22:15,204 --> 00:22:22,078 ≪(仙之助)あの君側の奸 轟を…。 236 00:22:22,078 --> 00:22:26,549 (物音) ≪(仙之助)誰だ? 237 00:22:26,549 --> 00:22:28,884 何用じゃ? 238 00:22:28,884 --> 00:22:34,156 落ち着け 仙之助。 新しく参った女中だ。 239 00:22:34,156 --> 00:22:36,092 菜々という。 240 00:22:36,092 --> 00:22:41,831 申し訳ありません。 お漬物をお持ちしました。 どうぞ…。 241 00:22:41,831 --> 00:22:44,500 かたじけない。 242 00:22:44,500 --> 00:22:47,403 失礼いたしました。 243 00:22:47,403 --> 00:22:56,846 ♬~ 244 00:22:56,846 --> 00:23:02,146 [ 回想 ] (仙之助)あの君側の奸 轟を。 245 00:23:07,857 --> 00:23:10,526 轟…。 246 00:23:10,526 --> 00:23:19,826 ♬~ 247 00:23:34,150 --> 00:23:36,485 (佐知)おはよう。 248 00:23:36,485 --> 00:23:39,388 おはようございます。 249 00:23:39,388 --> 00:23:42,825 そろそろ支度ができたみたいね。 250 00:23:42,825 --> 00:23:47,163 奥様… お願いがあります。 251 00:23:47,163 --> 00:23:49,832 どうしました? 252 00:23:49,832 --> 00:23:54,703 もし よろしければ 一日だけ 里帰りをお願いできませんでしょうか? 253 00:23:54,703 --> 00:23:57,506 里帰り? はい。 254 00:23:57,506 --> 00:24:03,379 赤村の叔父と叔母に 元気な姿を見せてあげたいと存じます。 255 00:24:03,379 --> 00:24:10,853 そうね。 村を出てから もう ひとつきもたつのね。 256 00:24:10,853 --> 00:24:17,553 分かりました。 旦那様と相談して すぐに帰れるようにしましょう。 257 00:24:19,528 --> 00:24:21,828 行って参ります。 258 00:24:24,400 --> 00:24:27,403 これ 何かあったときのために。 259 00:24:27,403 --> 00:24:29,872 いえ 大丈夫です。 260 00:24:29,872 --> 00:24:33,142 母が残してくれたお金が 少々ならありますから。 261 00:24:33,142 --> 00:24:38,814 そう… では くれぐれも気をつけてね。 はい。 262 00:24:38,814 --> 00:24:42,685 (とよ)菜々~! あしたには帰りますよね? 263 00:24:42,685 --> 00:24:46,489 はい。 一晩泊まりますが あすには必ず。 264 00:24:46,489 --> 00:24:49,391 早く帰って かくれんぼしよう! 265 00:24:49,391 --> 00:24:52,161 菜々 お手玉しましょう。 266 00:24:52,161 --> 00:24:54,497 かくれんぼだって! お手玉よ! 267 00:24:54,497 --> 00:25:01,170 お前たち 菜々に甘えすぎですよ。 菜々 そろそろ行かないと。 268 00:25:01,170 --> 00:25:07,042 はい。 坊ちゃま お嬢様 行って参りますね。 269 00:25:07,042 --> 00:25:09,742 (2人)行ってらっしゃい! 270 00:25:16,519 --> 00:25:22,191 [ 回想 ] (五月)父上は あのような 無念な最期を遂げられましたが➡ 271 00:25:22,191 --> 00:25:27,062 何事にも誠実で ご立派なお方でした。 272 00:25:27,062 --> 00:25:50,352 ♬~ 273 00:25:50,352 --> 00:25:52,488 (宗太郎)菜々! 274 00:25:52,488 --> 00:25:56,158 宗太郎さん。 275 00:25:56,158 --> 00:26:01,497 どうした!? ご奉公がつらくて戻って来たのか? 276 00:26:01,497 --> 00:26:05,834 いえ…。 じゃあ 何かあったのか? 277 00:26:05,834 --> 00:26:10,534 よかったら 青物を分けてもらえないかと思って。 278 00:26:12,508 --> 00:26:15,411 (秀平)おお… 元気そうだな! はい。 279 00:26:15,411 --> 00:26:18,847 叔父さんも 叔母さんも お元気そうで何よりです。 280 00:26:18,847 --> 00:26:20,783 ご奉公は どうだ? 281 00:26:20,783 --> 00:26:24,186 風早家の方々には 本当に良くしてもらっています。 282 00:26:24,186 --> 00:26:27,523 そうか。 「良くしてもらってる」? 283 00:26:27,523 --> 00:26:32,127 「青物をもらえないか」って 言われたんだろ? 284 00:26:32,127 --> 00:26:36,799 そ… そんなに火の車なのか? 今のお武家さんの家ってのは。 285 00:26:36,799 --> 00:26:42,137 そうみたいです。 お食事も とても質素で。 286 00:26:42,137 --> 00:26:46,475 分かった! (勝)ちょいと! えっ? 287 00:26:46,475 --> 00:26:48,811 あんたの母親は➡ 288 00:26:48,811 --> 00:26:51,480 あたしらとは身分が違うって 見下してたんだ。 289 00:26:51,480 --> 00:26:56,352 自分だって庄屋の出のくせに。 武家に嫁いだからって気取ってたんだ。 290 00:26:56,352 --> 00:27:00,823 (秀平)でも 勝! 五月姉さんは 菜々と一緒になって➡ 291 00:27:00,823 --> 00:27:03,726 野良仕事だってしてたじゃないか! なあ? 292 00:27:03,726 --> 00:27:09,726 とにかく あたしは嫌だからね。 作物をやるなんて。 293 00:27:14,370 --> 00:27:17,070 気にするな! 294 00:27:18,841 --> 00:27:23,178 それより…。 295 00:27:23,178 --> 00:27:29,852 お前が武家の娘だということは 知られてないな? 296 00:27:29,852 --> 00:27:33,122 はい。 なら よい。 297 00:27:33,122 --> 00:27:36,992 くれぐれも 武家の者とは悟られてはならんぞ。 298 00:27:36,992 --> 00:27:38,994 実は そのことで➡ 299 00:27:38,994 --> 00:27:42,464 叔父さんにお聞きしたいことがあって 参りました。 300 00:27:42,464 --> 00:27:44,764 何だ? 301 00:27:46,802 --> 00:27:52,141 父上の敵は まだ生きているのでしょうか? 302 00:27:52,141 --> 00:27:55,044 敵? 303 00:27:55,044 --> 00:28:03,744 私の素性を隠そうとするのは その男が生きているから。 304 00:28:07,156 --> 00:28:12,156 男の名は「轟」…。 305 00:28:17,800 --> 00:28:20,502 ああ。➡ 306 00:28:20,502 --> 00:28:27,502 その男が お前の父親を陥れ 切腹に追い込んだ。 307 00:28:32,448 --> 00:28:37,448 お前の母親が そう言ってた。 308 00:28:43,092 --> 00:28:48,797 どうして いまさら そんなことを聞くんだ? 309 00:28:48,797 --> 00:28:54,670 菜々 その話は 本当かどうかは分からん。 310 00:28:54,670 --> 00:29:00,809 決して関わるな! いいな?➡ 311 00:29:00,809 --> 00:29:03,509 分かったな? 312 00:29:05,481 --> 00:29:08,384 はい。 313 00:29:08,384 --> 00:29:18,827 ♬~ 314 00:29:18,827 --> 00:29:21,730 [ 回想 ] (五月)けれど あなたは武家の娘。 315 00:29:21,730 --> 00:29:26,430 その誇りだけは 忘れないで生きるのですよ。 316 00:29:35,778 --> 00:29:39,114 (宗太郎)菜々。 317 00:29:39,114 --> 00:29:45,788 悪いな。 おっかあが 「この部屋は もう使わん」と言って。 318 00:29:45,788 --> 00:29:52,461 このままじゃ 布団も敷けないよな。 すまねえ。 319 00:29:52,461 --> 00:29:57,161 当然です。 私が無理を言って出て行ったんだし。 320 00:30:00,135 --> 00:30:05,808 菜々 今年の大根の出来はいいぞ! 321 00:30:05,808 --> 00:30:09,478 たんと お子様たちに食べさせてやれよ。 322 00:30:09,478 --> 00:30:14,349 はい。 ありがとう 宗太郎さん。 323 00:30:14,349 --> 00:30:26,028 ♬~ 324 00:30:26,028 --> 00:30:31,500 こんなにたくさん… 本当にありがとう。 325 00:30:31,500 --> 00:30:35,170 叔父さんと叔母さんにも どうか よろしく。 326 00:30:35,170 --> 00:30:37,470 うん。 327 00:30:39,842 --> 00:30:42,542 じゃあ この辺で。 328 00:30:49,518 --> 00:30:53,188 重くないか? 大丈夫。 329 00:30:53,188 --> 00:30:58,888 菜々 いつだって戻って来ていいんだからな。 330 00:31:00,863 --> 00:31:06,735 月に一度ぐらいは 青物を取りに来い。 はい。 331 00:31:06,735 --> 00:31:20,435 ♬~ 332 00:31:48,176 --> 00:31:51,476 どこか お具合が悪いのですか? 333 00:31:56,852 --> 00:32:02,524 (壇浦五兵衛)恥ずかしながら路銀に事欠き 3日ほど何も食べておらん。➡ 334 00:32:02,524 --> 00:32:07,396 空腹で足に力が入らず 歩けんのだ。 335 00:32:07,396 --> 00:32:12,096 もはや ここまでか…。 336 00:32:21,209 --> 00:32:25,909 よかったら これを食べて元気を出してください。 337 00:32:30,819 --> 00:32:33,722 大根は 畑で食したのだが➡ 338 00:32:33,722 --> 00:32:39,494 すきっ腹だったせいか 腹下しをしてしまった。 339 00:32:39,494 --> 00:32:45,494 だんごなら力が入ると思うのだ…。 だんご? 340 00:32:49,838 --> 00:32:56,511 ♬~ 341 00:32:56,511 --> 00:33:01,383 実はのう 拙者 仕官の口があって はるばる やって来た。 342 00:33:01,383 --> 00:33:09,524 だが ここまで来て 腹が減って 路傍に倒れるとは無念なり。 343 00:33:09,524 --> 00:33:15,397 城下に たどりつきさえすれば…! 344 00:33:15,397 --> 00:33:17,866 仕官も かなうものも…。➡ 345 00:33:17,866 --> 00:33:20,535 誠に無念じゃ…。 346 00:33:20,535 --> 00:33:28,410 (泣き声) 347 00:33:28,410 --> 00:33:33,115 おだんご 食べますか? 348 00:33:33,115 --> 00:33:48,497 ♬~ 349 00:33:48,497 --> 00:33:52,367 もう10本 よろしいかな? 350 00:33:52,367 --> 00:33:57,367 あと10本 お願いします…。 ≪へい! 351 00:33:59,841 --> 00:34:04,541 (五兵衛)うん うん…。 352 00:34:15,857 --> 00:34:18,557 60本…。 353 00:34:24,199 --> 00:34:26,868 はあ…。 354 00:34:26,868 --> 00:34:31,707 このたび 鏑木家では 新たに 剣術指南役を召し抱えることとなってな。 355 00:34:31,707 --> 00:34:37,479 拙者 飛雲心刀流免許皆伝であるゆえ 必ずや お召し抱えいただけると存ずる。 356 00:34:37,479 --> 00:34:40,148 その折には たっぷりとお礼をする。 357 00:34:40,148 --> 00:34:42,484 お礼は結構です。 いやいやいや…。 358 00:34:42,484 --> 00:34:47,784 あっ… 申し遅れておった。 わしの名は 壇浦五兵衛と申す。 359 00:34:50,158 --> 00:34:54,029 だんご兵衛さん 私 先を急ぎますので失礼します。 360 00:34:54,029 --> 00:34:57,032 いや あの… わしの名は だんご兵衛ではないぞ。 361 00:34:57,032 --> 00:35:00,802 壇浦五兵衛… うっ…。 362 00:35:00,802 --> 00:35:09,845 ♬~ 363 00:35:09,845 --> 00:35:12,748 (正助)菜々! 菜々! どうされました? 364 00:35:12,748 --> 00:35:16,748 とよが 大変なのだ! お嬢様が? 365 00:35:21,456 --> 00:35:25,861 失礼いたします。 (佐知)はい。 366 00:35:25,861 --> 00:35:27,796 奥様…。 367 00:35:27,796 --> 00:35:31,466 菜々… おかえり。 368 00:35:31,466 --> 00:35:35,137 お嬢様は? 369 00:35:35,137 --> 00:35:39,437 ゆうべから熱が下がらないのです。 370 00:35:42,010 --> 00:35:45,147 私が看病を代わります。 371 00:35:45,147 --> 00:35:50,485 (佐知)いえ これは母である私の仕事です。 372 00:35:50,485 --> 00:35:53,155 でも 奥様…。 373 00:35:53,155 --> 00:35:59,155 菜々にまで うつってしまったら 家のことは誰がするのです? 374 00:36:00,829 --> 00:36:03,529 お願いしますね。 375 00:36:05,167 --> 00:36:07,102 はい。 376 00:36:07,102 --> 00:36:20,182 ♬~ 377 00:36:20,182 --> 00:36:24,882 母上… 母上…。 378 00:36:26,521 --> 00:36:34,329 とよ 母は ここにいます。 そばにいますよ。 379 00:36:34,329 --> 00:36:36,329 ≪失礼いたします。 380 00:36:38,800 --> 00:36:43,800 奥様。 (佐知)どうしました? 381 00:36:45,674 --> 00:36:49,444 これは 大根おろしを包んだものでございます。 382 00:36:49,444 --> 00:36:53,348 これを おでこに。 それと 両わきの間にも。 383 00:36:53,348 --> 00:36:55,817 どういうことです? 384 00:36:55,817 --> 00:36:59,688 私の里での 熱の冷まし方でございます。 385 00:36:59,688 --> 00:37:04,826 失礼とは存じましたが ぜひ お試しください。 386 00:37:04,826 --> 00:37:08,826 ありがとう。 やってみます。 387 00:37:20,175 --> 00:37:22,510 (佐知)菜々! 388 00:37:22,510 --> 00:37:26,848 奥様… お嬢様のお加減は いかがですか? 389 00:37:26,848 --> 00:37:30,452 熱が下がってきたわ。 390 00:37:30,452 --> 00:37:32,787 さようでございますか。 391 00:37:32,787 --> 00:37:34,723 あなたのおかげよ。 392 00:37:34,723 --> 00:37:39,661 お百姓の知恵とは 頼りになるものですね。 393 00:37:39,661 --> 00:37:42,661 出過ぎた真似をいたしました。 394 00:37:49,137 --> 00:37:53,475 青物も あんなにたくさん。➡ 395 00:37:53,475 --> 00:37:59,147 菜々…。 396 00:37:59,147 --> 00:38:02,484 ありがとう。 397 00:38:02,484 --> 00:38:07,155 とんでもないことでございます! 398 00:38:07,155 --> 00:38:14,155 あなたの折り目正しさには どこか 武家らしさを感じます。 399 00:38:21,703 --> 00:38:27,475 私は 赤村の百姓でございます。 400 00:38:27,475 --> 00:38:30,178 そうですよね。 401 00:38:30,178 --> 00:38:32,113 はい。 402 00:38:32,113 --> 00:38:35,813 ≪(甚兵衛)旦那様がお帰りです。 403 00:38:51,132 --> 00:38:54,803 菜々! なすのお代わりはありますよね? 404 00:38:54,803 --> 00:38:57,706 はい。 たくさんお食べください。 405 00:38:57,706 --> 00:39:01,476 正助は なすが苦手なはずでしょ? 406 00:39:01,476 --> 00:39:04,145 好き嫌いは言わないことに決めました! 407 00:39:04,145 --> 00:39:07,048 おお~…! ははは…! 408 00:39:07,048 --> 00:39:12,020 菜々 この大根も 赤村のものか? はい。 409 00:39:12,020 --> 00:39:15,490 おお… いや 実にうまい大根だ。 410 00:39:15,490 --> 00:39:20,190 あとで とよにも 少しだけ食べさせてみましょう。 411 00:39:22,831 --> 00:39:28,169 とよの熱が下がったのも 菜々のおかげだと聞いた。 412 00:39:28,169 --> 00:39:32,469 私からも礼を言う。 いえ…。 413 00:39:35,443 --> 00:39:38,443 どんどん食べろ。 (正助)はい。 414 00:39:43,785 --> 00:39:47,085 風早! ああ…。 415 00:39:49,457 --> 00:39:52,794 これは読まなかったことにする。 416 00:39:52,794 --> 00:39:55,463 お奉行! 分からんのか? 417 00:39:55,463 --> 00:39:59,134 出る杭は打たれるということだ。 418 00:39:59,134 --> 00:40:01,469 何故ですか? ここに記したことは➡ 419 00:40:01,469 --> 00:40:03,805 お家にとって 今すぐにでも なすべきこと…! 420 00:40:03,805 --> 00:40:08,805 口答えするでない! 分をわきまえよ! 421 00:40:21,156 --> 00:40:24,059 ≪風早様。 422 00:40:24,059 --> 00:40:26,828 文が届いております。 423 00:40:26,828 --> 00:40:35,503 ♬~ 424 00:40:35,503 --> 00:40:38,203 (佐知)おかえりなさいませ。 425 00:40:43,178 --> 00:40:47,849 こよい 客が一人来る。 426 00:40:47,849 --> 00:40:51,186 遅くなるやもしれぬ。 427 00:40:51,186 --> 00:40:55,186 承知いたしました。 かしこまりました。 428 00:41:07,535 --> 00:41:09,835 ≪御免! 429 00:41:14,409 --> 00:41:18,546 お待たせいたしました。 430 00:41:18,546 --> 00:41:23,418 風早市之進殿に お取り次ぎ願いたい。 431 00:41:23,418 --> 00:41:26,888 どちら様でございましょう? 432 00:41:26,888 --> 00:41:32,588 轟 平九郎と申す。 433 00:41:35,497 --> 00:41:50,197 ♬~ 434 00:42:30,485 --> 00:43:22,785 ♬~ 435 00:45:38,172 --> 00:45:41,843 海の上に飛び出した2つの影。 436 00:45:41,843 --> 00:45:47,143 逃げるオットセイをホホジロザメが追い 空中で捕らえました。 437 00:45:50,518 --> 00:45:53,855 ここは 南アフリカ。 438 00:45:53,855 --> 00:45:56,758 生き物たちが集い 躍動する➡ 439 00:45:56,758 --> 00:45:59,058 豊かな海です。