1 00:00:32,761 --> 00:00:35,697 (菜々)やめなさい! (佐知)菜々! 2 00:00:35,697 --> 00:00:38,697 何だ? てめえ。 3 00:00:42,837 --> 00:00:45,173 うわあっ! ああっ…! 4 00:00:45,173 --> 00:00:48,076 菜々…。 5 00:00:48,076 --> 00:01:00,522 ♬~ 6 00:01:00,522 --> 00:01:04,222 奥様… 奥様! 奥様! 7 00:01:18,873 --> 00:01:21,776 (風早市之進)お前が かどわかしの浪人者を➡ 8 00:01:21,776 --> 00:01:24,776 倒したというのは まことか? 9 00:01:26,748 --> 00:01:29,048 はい…。 10 00:01:30,819 --> 00:01:36,491 まずは 礼を言う。 いえ…。 11 00:01:36,491 --> 00:01:41,363 しかし 何故 そのようなことができたのか…。 12 00:01:41,363 --> 00:01:45,363 お前は 剣術が使えるのか? 13 00:01:47,135 --> 00:01:49,070 そのようなことは…。 14 00:01:49,070 --> 00:01:53,070 ただ お子様と奥様を救おうと 必死に…。 15 00:01:56,511 --> 00:01:59,414 分かった。 16 00:01:59,414 --> 00:02:02,384 佐知の看病を頼むぞ。 17 00:02:02,384 --> 00:02:04,386 はい。 18 00:02:04,386 --> 00:02:13,061 ♬~ 19 00:02:13,061 --> 00:02:18,767 百姓の娘が 偶然に侍を倒せるわけがない。 20 00:02:18,767 --> 00:02:22,737 何か言えぬ事情があるのだろう。 21 00:02:22,737 --> 00:02:26,207 そうですね…。 22 00:02:26,207 --> 00:02:32,480 何にしても 心の強い娘に違いない。 はい…。 23 00:02:32,480 --> 00:02:37,180 (せきこみ) 24 00:02:39,154 --> 00:02:45,493 そなたは 病を治すことだけに 専念してくれ。 25 00:02:45,493 --> 00:02:48,163 はい…。 26 00:02:48,163 --> 00:02:51,833 でも…。 27 00:02:51,833 --> 00:02:54,169 どうした? 28 00:02:54,169 --> 00:02:59,507 旦那様に申し訳なくて…。 29 00:02:59,507 --> 00:03:02,844 他藩の さして 高い身分でもない私を➡ 30 00:03:02,844 --> 00:03:06,514 もらっていただきましたのに➡ 31 00:03:06,514 --> 00:03:09,417 ご迷惑を…。 32 00:03:09,417 --> 00:03:13,188 何を言う。 33 00:03:13,188 --> 00:03:20,488 私は そなたを妻に迎えたこと 誠に幸せに思うておる。 34 00:03:23,832 --> 00:03:27,535 旦那様…。 35 00:03:27,535 --> 00:03:32,807 良くなったら 紅葉狩りにでも参ろう。 36 00:03:32,807 --> 00:03:36,144 子どもたちと共に。 37 00:03:36,144 --> 00:03:38,813 はい…。 38 00:03:38,813 --> 00:03:46,488 ♬~ 39 00:03:46,488 --> 00:03:48,823 (壇浦五兵衛)いえ~い! 40 00:03:48,823 --> 00:03:52,523 いえ~い! やあ~! 41 00:03:59,834 --> 00:04:05,507 どうしたのだ? 暗い顔をして。 お主らしくもない。 42 00:04:05,507 --> 00:04:10,178 今日は… 稽古を しばらく お休みさせていただきたく➡ 43 00:04:10,178 --> 00:04:13,081 お願いに参りました。 休むだと? 44 00:04:13,081 --> 00:04:15,517 あれほど 剣を教えてくれと 言っておったのに。 45 00:04:15,517 --> 00:04:17,852 一体 どういうことだ? 実は➡ 46 00:04:17,852 --> 00:04:21,523 お仕えしているお屋敷の奥様が ご病気で…。 47 00:04:21,523 --> 00:04:24,425 ですから 看病をしなければならないのです。 48 00:04:24,425 --> 00:04:27,862 ご病気とは…。 それは気がかりであるな。 49 00:04:27,862 --> 00:04:30,198 はい。 50 00:04:30,198 --> 00:04:34,469 奥様が良くなりましたら また お稽古 お願いいたします。 51 00:04:34,469 --> 00:04:37,169 待て。 52 00:04:41,809 --> 00:04:45,680 お主 もしや 風早家の女中か? 53 00:04:45,680 --> 00:04:48,683 えっ…。 どうして? 54 00:04:48,683 --> 00:04:51,819 うわさになっておる。 55 00:04:51,819 --> 00:04:56,519 かどわかしの くせ者を 女中が 一突きで倒したとな。 56 00:04:59,160 --> 00:05:01,496 やはり そなたであったか。 57 00:05:01,496 --> 00:05:05,366 だんご兵衛さんのお教えが 役に立ちました。 58 00:05:05,366 --> 00:05:07,835 ありがとうございました。 59 00:05:07,835 --> 00:05:09,835 待て。 60 00:05:14,509 --> 00:05:18,179 風早家といえば あるじは大事ないのか? 61 00:05:18,179 --> 00:05:20,479 えっ? 62 00:05:22,850 --> 00:05:25,753 城中で 気になるうわさを聞いてな。 63 00:05:25,753 --> 00:05:28,723 うわさとは? 64 00:05:28,723 --> 00:05:31,125 軽々しく 口にできることではないが➡ 65 00:05:31,125 --> 00:05:35,997 どうやら 風早殿は 江戸におわす大殿やご重役方から➡ 66 00:05:35,997 --> 00:05:39,000 不興を買っておるそうだ。 不興? 67 00:05:39,000 --> 00:05:43,300 風早殿は 改革派の頭目で にらまれておるというわけだ。 68 00:05:45,673 --> 00:05:48,476 旦那様に そのようなことが…。 69 00:05:48,476 --> 00:05:52,146 まあ どこの家中にも いさかいはある。 70 00:05:52,146 --> 00:05:55,483 それだけのことなら わしも何も申すことはない。 71 00:05:55,483 --> 00:05:59,354 ただ… 気になるのは轟という男。 72 00:05:59,354 --> 00:06:02,357 轟!? それは➡ 73 00:06:02,357 --> 00:06:04,492 轟 平九郎というお方のことでしょうか? 74 00:06:04,492 --> 00:06:09,163 お主 轟殿を存じておったのか! 75 00:06:09,163 --> 00:06:14,035 いえ… 一度 お屋敷にお見えになったお方が➡ 76 00:06:14,035 --> 00:06:16,035 そのような名でしたから。 77 00:06:18,506 --> 00:06:22,377 [ 回想 ] 轟 平九郎と申す。 78 00:06:22,377 --> 00:06:25,380 それは ますます危ないな。 79 00:06:25,380 --> 00:06:27,515 何が危ないのですか? 80 00:06:27,515 --> 00:06:31,119 轟という男は 大殿の覚えが ことさら めでたく➡ 81 00:06:31,119 --> 00:06:34,789 ご家老たちも 顔色をうかがっているそうだ。 82 00:06:34,789 --> 00:06:38,660 そのような男に にらまれるということは…。 83 00:06:38,660 --> 00:06:42,664 轟は恐らく これまでに 何人をも斬っておろう。 84 00:06:42,664 --> 00:06:45,964 油断すると とんでもないことになるぞ。 85 00:06:48,336 --> 00:06:52,807 そのお方は お強いのでしょうか? 86 00:06:52,807 --> 00:06:56,807 何故 それほどまでに 剣の腕前を気にする? 87 00:06:59,480 --> 00:07:01,416 まさか…。 88 00:07:01,416 --> 00:07:07,355 いえ…。 旦那様のことが心配なだけにございます。 89 00:07:07,355 --> 00:07:11,092 それでは 失礼いたします。 90 00:07:11,092 --> 00:07:25,092 ♬~ 91 00:07:27,175 --> 00:07:29,175 ≪(正助 とよ)母上。 92 00:07:33,981 --> 00:07:39,454 おかゆをお持ちしました。 それから お薬も。 93 00:07:39,454 --> 00:07:43,154 まあ 皆で そろって…。 94 00:07:45,793 --> 00:07:48,696 正助と とよが聞かぬのだ。 95 00:07:48,696 --> 00:07:52,133 そなたが かゆを 食べられるようになったのが➡ 96 00:07:52,133 --> 00:07:54,802 うれしいのであろう。 97 00:07:54,802 --> 00:08:00,675 2人とも…。 もうじき 母は良くなりますからね。 98 00:08:00,675 --> 00:08:03,375 はい! はい! 99 00:08:06,147 --> 00:08:10,818 母上。 正助は 難しい字を いくつも覚えました。 100 00:08:10,818 --> 00:08:13,154 そう。 101 00:08:13,154 --> 00:08:17,825 とよは 菜々から 針の使い方を教わりました。 102 00:08:17,825 --> 00:08:20,161 (佐知)まあ…! 針を? 103 00:08:20,161 --> 00:08:23,498 2人とも 今度 見せておくれ。 104 00:08:23,498 --> 00:08:25,433 はい! はい! 105 00:08:25,433 --> 00:08:28,169 もう そのように 起きられるようになったのだ。 106 00:08:28,169 --> 00:08:31,072 きっと良くなる。 107 00:08:31,072 --> 00:08:33,441 はい。 108 00:08:33,441 --> 00:08:35,441 奥様。 109 00:08:47,989 --> 00:08:51,459 (甚兵衛)どうだい? 奥様のご様子は。 110 00:08:51,459 --> 00:08:54,362 だいぶ良くなられました。 111 00:08:54,362 --> 00:08:57,799 そりゃあ よかった。 112 00:08:57,799 --> 00:09:01,669 実はな わしも 奥様のために➡ 113 00:09:01,669 --> 00:09:05,139 大好きな酒を断っとったんじゃ。 114 00:09:05,139 --> 00:09:09,811 そうだったんですか? ははは…! 115 00:09:09,811 --> 00:09:14,148 ああ~ 今日は 見事な秋晴れじゃ。 116 00:09:14,148 --> 00:09:20,021 久しぶりに外に出て 風に 当たっていただいてはどうじゃ? 117 00:09:20,021 --> 00:09:23,321 はい。 奥様にお勧めしてみます。 118 00:09:28,162 --> 00:09:33,162 奥様 今日は少し お庭に出ませんか? 119 00:09:35,770 --> 00:09:37,705 奥様? (せきこみ) 120 00:09:37,705 --> 00:09:42,705 奥様…! ゆうべは あんなにお元気でしたのに…。 121 00:09:44,779 --> 00:09:51,118 菜々…。 はい。 122 00:09:51,118 --> 00:09:57,458 私は… 旦那様と子どもたちを➡ 123 00:09:57,458 --> 00:10:02,797 守りたいと念じてきましたが➡ 124 00:10:02,797 --> 00:10:06,667 もはや それは かないそうにありません。 125 00:10:06,667 --> 00:10:09,967 そんな悲しいことを おっしゃらないでください。 126 00:10:16,811 --> 00:10:21,482 もうすぐ 命が尽きると➡ 127 00:10:21,482 --> 00:10:27,822 不思議に分かるのです…。 128 00:10:27,822 --> 00:10:34,822 それゆえ あなたにお願いがあります。 129 00:10:37,164 --> 00:10:39,100 はい。 130 00:10:39,100 --> 00:10:44,505 私の亡き後➡ 131 00:10:44,505 --> 00:10:49,377 旦那様と子どもたちを➡ 132 00:10:49,377 --> 00:10:54,849 守ってもらいたいのです…。 133 00:10:54,849 --> 00:10:59,186 私は➡ 134 00:10:59,186 --> 00:11:03,057 あなたが妹のような気がして➡ 135 00:11:03,057 --> 00:11:07,057 いとおしく思っています…。 136 00:11:09,530 --> 00:11:15,830 だからこそ あなたに託します…。 137 00:11:19,874 --> 00:11:22,574 菜々…。 138 00:11:26,213 --> 00:11:33,913 あなたは 何かを背負って 生きているのではないですか? 139 00:12:10,524 --> 00:12:13,524 私は…。 140 00:12:18,866 --> 00:12:23,166 元鏑木家臣の娘にございます。 141 00:12:25,206 --> 00:12:28,906 隠し事をしていて 申し訳ありませんでした。 142 00:12:44,492 --> 00:12:48,162 誰でも…➡ 143 00:12:48,162 --> 00:12:56,037 人に言えない悩みや苦しみを 持っています。 144 00:12:56,037 --> 00:13:01,175 菜々は それを知っているから➡ 145 00:13:01,175 --> 00:13:05,475 人に優しくできるのだと思います…。 146 00:13:08,049 --> 00:13:10,749 奥様…。 147 00:13:12,520 --> 00:13:16,857 あなたのような人に➡ 148 00:13:16,857 --> 00:13:21,529 旦那様のそばにいてもらいたい。 149 00:13:21,529 --> 00:13:31,138 ♬~ 150 00:13:31,138 --> 00:13:35,476 女は…➡ 151 00:13:35,476 --> 00:13:40,147 命を守るのが役目。 152 00:13:40,147 --> 00:13:45,820 だから どうか…➡ 153 00:13:45,820 --> 00:13:50,491 旦那様と子どもたちを➡ 154 00:13:50,491 --> 00:13:56,363 守っておくれ。 155 00:13:56,363 --> 00:14:03,838 お願い… お願い…! 156 00:14:03,838 --> 00:14:07,708 はい。 157 00:14:07,708 --> 00:14:09,710 必ず。 158 00:14:09,710 --> 00:14:22,523 ♬~ 159 00:14:22,523 --> 00:14:25,860 少し 眠ります。 160 00:14:25,860 --> 00:14:49,817 ♬~ 161 00:14:49,817 --> 00:14:55,489 どうか… どうか…➡ 162 00:14:55,489 --> 00:14:59,360 奥様をお守りください。 163 00:14:59,360 --> 00:15:08,660 ♬~ 164 00:15:16,777 --> 00:15:21,477 風早様。 お宅より 急の使いが参っております。 165 00:15:26,187 --> 00:15:31,187 (甚兵衛)旦那様! 奥様が…。 166 00:15:53,814 --> 00:15:56,717 正助…。 167 00:15:56,717 --> 00:15:59,486 はい。 母上。 168 00:15:59,486 --> 00:16:06,360 必ずや お父上のような…➡ 169 00:16:06,360 --> 00:16:09,496 立派な武士になるのですよ。 170 00:16:09,496 --> 00:16:13,167 はい。 171 00:16:13,167 --> 00:16:15,502 とよ。 172 00:16:15,502 --> 00:16:19,840 母上… 母上! 173 00:16:19,840 --> 00:16:22,176 (すすり泣き) 174 00:16:22,176 --> 00:16:26,046 (とよ)母上…。 175 00:16:26,046 --> 00:16:28,515 (佐知)2人とも。 176 00:16:28,515 --> 00:16:35,122 お父上と菜々の言うことを よく聞くのですよ。 177 00:16:35,122 --> 00:16:37,057 はい。 178 00:16:37,057 --> 00:16:40,461 嫌です。 母上…。 179 00:16:40,461 --> 00:16:43,364 とよ。 180 00:16:43,364 --> 00:16:46,064 とよ…。 181 00:16:48,802 --> 00:16:54,141 母上を安心させなければならぬぞ。 182 00:16:54,141 --> 00:16:57,441 はい…。 183 00:17:02,816 --> 00:17:05,486 菜々…。 184 00:17:05,486 --> 00:17:10,357 はい…! 185 00:17:10,357 --> 00:17:13,357 あとを頼みます…。 186 00:17:16,497 --> 00:17:20,497 はい。 奥様…。 187 00:17:22,836 --> 00:17:25,739 佐知…。 188 00:17:25,739 --> 00:17:29,039 市之進様…? 189 00:17:36,116 --> 00:17:38,452 ここにおるぞ。 190 00:17:38,452 --> 00:17:42,790 申し訳…➡ 191 00:17:42,790 --> 00:17:45,125 ございませぬ…。 192 00:17:45,125 --> 00:17:47,061 何を言う。 193 00:17:47,061 --> 00:17:54,134 ♬~ 194 00:17:54,134 --> 00:17:56,470 旦那様…。 195 00:17:56,470 --> 00:18:01,141 ♬~ 196 00:18:01,141 --> 00:18:08,015 旦那… 様…。 197 00:18:08,015 --> 00:18:10,150 佐知…! 198 00:18:10,150 --> 00:18:16,490 (正助)母上! 母上! (とよ)母上! 母上! 199 00:18:16,490 --> 00:18:19,159 (正助)母上…! 200 00:18:19,159 --> 00:18:24,031 (泣き声) 201 00:18:24,031 --> 00:18:26,731 (正助)母上…! 202 00:18:35,442 --> 00:18:37,778 奥様…。 203 00:18:37,778 --> 00:18:42,478 (正助)母上! 母上…! (とよ)母上…! 204 00:18:52,793 --> 00:18:55,129 はい! おめでとうございま~す! 205 00:18:55,129 --> 00:18:57,429 ≪おめでとうございます! 206 00:19:05,472 --> 00:19:08,472 申し訳ございません! よいのだ。 207 00:19:11,812 --> 00:19:14,481 あの… お城へ参られるのですか? 208 00:19:14,481 --> 00:19:17,384 喪中ゆえ 登城はせぬ。 209 00:19:17,384 --> 00:19:20,384 内々のあいさつ回りだ。 210 00:19:30,497 --> 00:19:35,335 母上… 母上に会いたい…。 211 00:19:35,335 --> 00:19:39,773 (すすり泣き) 212 00:19:39,773 --> 00:19:42,073 お嬢様。 213 00:19:48,449 --> 00:19:52,786 坊ちゃま。 214 00:19:52,786 --> 00:19:55,786 おつろうございますね…。 215 00:20:00,461 --> 00:20:06,333 菜々も 母を亡くした折は 泣いてばかりでございました。 216 00:20:06,333 --> 00:20:10,333 菜々も? はい。 217 00:20:13,807 --> 00:20:18,479 お二人には ご立派なお父上がいらっしゃいます。 218 00:20:18,479 --> 00:20:21,815 坊ちゃまとお嬢様が泣いていると➡ 219 00:20:21,815 --> 00:20:25,115 お父上は心配なさいますよ。 220 00:20:29,490 --> 00:20:33,790 母上は 今 どうしていらっしゃるの? 221 00:20:36,363 --> 00:20:38,832 お空の上から➡ 222 00:20:38,832 --> 00:20:43,132 お嬢様と坊ちゃまを見てらっしゃいます。 223 00:20:45,506 --> 00:20:50,377 ならば 私は もう泣かない! 224 00:20:50,377 --> 00:20:52,379 坊ちゃま…。 225 00:20:52,379 --> 00:20:56,149 とよも もう泣くのはおやめ。 226 00:20:56,149 --> 00:20:58,085 兄上…。 227 00:20:58,085 --> 00:21:02,856 母上が悲しまれる。 228 00:21:02,856 --> 00:21:05,556 はい。 229 00:21:07,728 --> 00:21:11,532 今 戻った。 230 00:21:11,532 --> 00:21:13,467 ≪(猫の鳴き声) 231 00:21:13,467 --> 00:21:52,167 ♬~ 232 00:21:56,843 --> 00:22:00,180 申し訳ございません! 大事な羽織をお掛けくださり…。 233 00:22:00,180 --> 00:22:02,849 よいのだ。 234 00:22:02,849 --> 00:22:06,720 子どもたちは また泣いておったか? 235 00:22:06,720 --> 00:22:09,020 はい…。 236 00:22:10,724 --> 00:22:13,860 あれらは まだ幼い。 237 00:22:13,860 --> 00:22:18,160 母の死を受け入れるには 時が かかろう。 238 00:22:21,535 --> 00:22:25,405 これからも よろしく頼む。 239 00:22:25,405 --> 00:22:29,409 頼りは お前しかおらぬ。 240 00:22:29,409 --> 00:22:33,409 はい…! すぐに夕餉のお支度を。 241 00:22:41,488 --> 00:22:44,188 (滝)あなた! 242 00:22:46,360 --> 00:22:48,362 縁談? 243 00:22:48,362 --> 00:22:52,499 私の知り合いに ご家老のご親戚が おられましてね➡ 244 00:22:52,499 --> 00:22:56,370 その方のお嬢様 雪江様という方が➡ 245 00:22:56,370 --> 00:23:03,844 それはもう お美しく つつましく 誠に すばらしい方なのです。➡ 246 00:23:03,844 --> 00:23:09,516 先様も家格が高く これ以上のご縁はありませんよ? 247 00:23:09,516 --> 00:23:14,855 せっかくですが まだ 妻を亡くして間もありませぬ。 248 00:23:14,855 --> 00:23:18,525 縁談など 考えられません。 249 00:23:18,525 --> 00:23:21,428 失礼いたします。 250 00:23:21,428 --> 00:23:25,399 (田所与六)そうは申しても 死んだ者は生き返りはせぬ。 251 00:23:25,399 --> 00:23:29,169 生きている者は 死んだ者のことなど早う忘れて➡ 252 00:23:29,169 --> 00:23:32,169 楽しゅう暮らすことを考えれば よいのじゃ。 253 00:23:34,007 --> 00:23:37,811 何だ? この女中風情が。 254 00:23:37,811 --> 00:23:43,150 まさかとは思いますが 市之進殿 この女中とでも すでに…? 255 00:23:43,150 --> 00:23:47,150 菜々は良き女中です。 勘ぐるのは おやめいただきたい。 256 00:23:49,489 --> 00:23:54,161 とにかく… どうか➡ 257 00:23:54,161 --> 00:23:58,161 後添えの話は なかったことにしていただきたい。 258 00:24:11,712 --> 00:24:23,523 ♬~ 259 00:24:23,523 --> 00:24:25,859 佐知…。 260 00:24:25,859 --> 00:24:44,144 ♬~ 261 00:24:44,144 --> 00:24:48,482 (とよ)父上は お寂しゅうございますね。 262 00:24:48,482 --> 00:24:52,152 うん? なぜ そう思うのだ? 263 00:24:52,152 --> 00:24:57,023 私は 兄上や菜々が お話の相手になってくれます。 264 00:24:57,023 --> 00:25:03,163 でも 父上には お話を聞いてくれる人が いませんから。 265 00:25:03,163 --> 00:25:07,501 う~ん… そうだなあ。 266 00:25:07,501 --> 00:25:11,171 私には もう話し相手がいないのだな。 267 00:25:11,171 --> 00:25:15,509 (正助)私たちは 寂しくなったら 菜々と一緒に寝ています。 268 00:25:15,509 --> 00:25:18,411 父上も そうなされば よろしいではありませんか? 269 00:25:18,411 --> 00:25:20,380 坊ちゃま…! 270 00:25:20,380 --> 00:25:25,852 2人とも 菜々に 優しくしてもらって よかったな。 271 00:25:25,852 --> 00:25:28,755 しかし 父は大人だから➡ 272 00:25:28,755 --> 00:25:32,659 寂しくても 辛抱しなければならないのだよ。 273 00:25:32,659 --> 00:25:36,797 大人とは 大変なものなのですね。 274 00:25:36,797 --> 00:25:39,132 大変なことができてこそ 大人なのだ。 275 00:25:39,132 --> 00:25:41,802 分かるか? 正助。 はい! 276 00:25:41,802 --> 00:25:46,473 さすがは 風早家の嫡男である。 頼もしいぞ。 277 00:25:46,473 --> 00:25:49,142 とよもいます。 うん? 278 00:25:49,142 --> 00:25:51,478 とよは女子ゆえ よいのだ。 279 00:25:51,478 --> 00:25:56,349 いや? 女子でも 立派な武家の奥様になれるよう➡ 280 00:25:56,349 --> 00:25:59,649 強くなければならぬぞ。 はい! 281 00:26:04,057 --> 00:26:09,496 ♬~ 282 00:26:09,496 --> 00:26:11,832 早いもんだ。 283 00:26:11,832 --> 00:26:17,532 奥様が逝かれてから 早三月か。 284 00:26:19,172 --> 00:26:24,044 旦那様は これから どうなさるのでしょう。 285 00:26:24,044 --> 00:26:29,516 いずれ 後添えを おもらいになられるだろうな。 286 00:26:29,516 --> 00:26:35,789 お子様たちが小さいし 男親だけというわけにはいかんからね。 287 00:26:35,789 --> 00:26:38,458 そうですね。 288 00:26:38,458 --> 00:26:44,458 じゃが どなたでもよい というわけにはいかん。 289 00:26:49,102 --> 00:26:52,005 ≪(秀平)御免くださいまし! 290 00:26:52,005 --> 00:26:56,476 あの声は 赤村の叔父です。 ああ…。 291 00:26:56,476 --> 00:27:00,146 外で話してまいります。 いや 上がってもらいなさい。 292 00:27:00,146 --> 00:27:03,483 でも…。 かまわぬ。 293 00:27:03,483 --> 00:27:05,483 はい。 294 00:27:10,824 --> 00:27:13,124 すまん…! 295 00:27:23,169 --> 00:27:25,869 菜々。 296 00:27:30,043 --> 00:27:32,779 (秀平)菜々の叔父の秀平でございます。➡ 297 00:27:32,779 --> 00:27:37,651 これは せがれの宗太郎と申します。 298 00:27:37,651 --> 00:27:42,455 面を上げなさい。 (秀平)あっ はい…! 299 00:27:42,455 --> 00:27:47,794 菜々には 子どもたちもよく懐き 助けられている。 300 00:27:47,794 --> 00:27:53,133 また いつも野菜を届けてくれ 心から礼を言う。 301 00:27:53,133 --> 00:27:56,803 もったいないお言葉にございます! 302 00:27:56,803 --> 00:28:00,473 用向きは 菜々のことか? 303 00:28:00,473 --> 00:28:03,376 (秀平)はい! このたびは➡ 304 00:28:03,376 --> 00:28:08,148 菜々を せがれの嫁にいたしたく お願いに参った次第でございます! 305 00:28:08,148 --> 00:28:10,083 叔父さん! 306 00:28:10,083 --> 00:28:15,822 (秀平)息子は 菜々を嫁にしなければ 家を継がないとまで申しております。 307 00:28:15,822 --> 00:28:17,757 菜々にとっても➡ 308 00:28:17,757 --> 00:28:22,162 赤村に戻って暮らすほうが 幸せかと存じます。 309 00:28:22,162 --> 00:28:28,501 なるほど…。 (秀平)それに… はばかりながら➡ 310 00:28:28,501 --> 00:28:34,107 奥様のおられぬお屋敷内に 菜々をとどまらせるのも➡ 311 00:28:34,107 --> 00:28:38,807 甚だ 外聞が悪いのではないかと…! 312 00:28:43,783 --> 00:28:47,120 菜々! 嫁に来てくれ! 頼む! 313 00:28:47,120 --> 00:28:49,456 宗太郎さん…。 314 00:28:49,456 --> 00:28:53,326 私は 子どものころから 菜々のことを好いております! 315 00:28:53,326 --> 00:28:58,026 どうか… どうか! 必ず幸せにします! 316 00:29:02,802 --> 00:29:05,502 宗太郎とやら。 317 00:29:09,142 --> 00:29:13,813 そなたの気持ちは しかと分かった。 318 00:29:13,813 --> 00:29:18,685 菜々と相談のうえ 返答するゆえ しばし 時をくれ。 319 00:29:18,685 --> 00:29:23,156 ありがとうございます! (秀平)よろしくお願いいたします。 320 00:29:23,156 --> 00:29:40,856 ♬~ 321 00:29:57,791 --> 00:30:05,491 [ 回想 ] 旦那様と子どもたちを 守ってもらいたいのです…。 322 00:30:07,801 --> 00:30:09,736 奥様…。 323 00:30:09,736 --> 00:30:12,036 ≪(戸の開く音) 324 00:30:18,445 --> 00:30:22,816 先ほどは 叔父が妙なことを申しました。 325 00:30:22,816 --> 00:30:26,686 縁談なのだから 妙な話ではない。 326 00:30:26,686 --> 00:30:34,160 それに あの宗太郎と申す者は なかなか 実のある男らしい。 327 00:30:34,160 --> 00:30:38,460 菜々のことを 本心から好いているように見えた。 328 00:30:40,033 --> 00:30:43,169 良い縁に思う。 329 00:30:43,169 --> 00:30:50,043 でも 私は 宗太郎さんのことを いい人だとは思いますが➡ 330 00:30:50,043 --> 00:30:53,043 兄妹のようにしか思えないのです。 331 00:30:54,781 --> 00:30:58,518 それに 奥様とお約束しました。 332 00:30:58,518 --> 00:31:02,518 旦那様とお子様たちを ずっとお守りすると。 333 00:31:04,190 --> 00:31:06,860 そなたは まだ若い。 334 00:31:06,860 --> 00:31:09,860 ゆっくりと考えるがよい。 335 00:31:11,531 --> 00:31:13,831 はい…。 336 00:31:22,175 --> 00:31:25,879 (桂木仙之助)市之進殿! 337 00:31:25,879 --> 00:31:29,749 城下で 轟 平九郎の姿を見たという者がおります。 338 00:31:29,749 --> 00:31:33,486 轟殿が? 江戸から また こちらに…。 339 00:31:33,486 --> 00:31:37,186 (益田源三郎)何が目当てか分からぬだけ 不気味です。 340 00:31:38,825 --> 00:31:43,163 市之進殿 かつて 大殿の用人だった轟が➡ 341 00:31:43,163 --> 00:31:46,065 お役目を退いた一件をご存じですか? 342 00:31:46,065 --> 00:31:49,765 いや…。 14年前のことですが…。 343 00:31:51,504 --> 00:31:53,840 [ 回想 ] (仙之助)普請費用の一部を 着服した…。 344 00:31:53,840 --> 00:31:55,775 [ 回想 ] (源三郎)轟に 罪を 着せられたのではないか…。 345 00:31:55,775 --> 00:31:59,179 [ 回想 ] (仙之助)藩とご城下の商いを 独り占めする豪商➡ 346 00:31:59,179 --> 00:32:01,479 日向屋です。 347 00:32:03,850 --> 00:32:06,186 ≪(足音) 348 00:32:06,186 --> 00:32:10,056 (宮田笙兵衛)風早! ご家老がお呼びだ。 すぐに参れ。 349 00:32:10,056 --> 00:32:12,056 はっ。 350 00:32:33,146 --> 00:32:36,049 (卜部作左衛門)風早。 はっ。 351 00:32:36,049 --> 00:32:41,020 江戸屋敷にて 勘定方の不正が行われているとは➡ 352 00:32:41,020 --> 00:32:47,320 そなたが言いふらしておるという うわさがあるが まことか? 353 00:32:50,163 --> 00:32:53,499 おそれながら 言いふらしにはあらず。 354 00:32:53,499 --> 00:32:57,170 疑惑を詮議すべきと 建白書を奉ったのみにございます。 355 00:32:57,170 --> 00:32:59,505 疑うておるのか? 356 00:32:59,505 --> 00:33:02,175 先頃 お代替わりがあったばかりというのに➡ 357 00:33:02,175 --> 00:33:04,110 不埒ではないか! 358 00:33:04,110 --> 00:33:08,410 不正の証しでもあるのか? はっきり申してみよ。 359 00:33:13,786 --> 00:33:15,786 では…。 360 00:33:17,724 --> 00:33:22,862 材木問屋 日向屋から お借り上げになりました金子が➡ 361 00:33:22,862 --> 00:33:28,534 江戸屋敷に じかに回されますのは いささかおかしいと存じます。 362 00:33:28,534 --> 00:33:34,140 わざわざ国許から送るのは 不用心であるし費用もかかる。 363 00:33:34,140 --> 00:33:38,811 当たり前のことであろう。 のう? 宮田。 364 00:33:38,811 --> 00:33:41,147 はあ…。 365 00:33:41,147 --> 00:33:44,817 されど その借用証文が国許に残らなければ➡ 366 00:33:44,817 --> 00:33:48,517 借財が いかほどに上るのか分かりませぬ。 何だと!? 367 00:33:50,490 --> 00:33:54,790 我らが 信用できぬと申すか! 無礼であろう! 368 00:34:05,038 --> 00:34:10,810 か… 風早…! いま一度 頭を冷やしてまいれ! 369 00:34:10,810 --> 00:34:13,810 改めて詮議いたす。 370 00:34:23,189 --> 00:34:27,489 よく考えろ。 よいな。 371 00:34:30,797 --> 00:34:33,700 うん! うんうん。 372 00:34:33,700 --> 00:34:37,670 ふっふふ…。 373 00:34:37,670 --> 00:34:44,344 わざわざ江戸表から国許に参られたのは このためでしたか。 374 00:34:44,344 --> 00:34:48,348 う~ん。 ふっふふ…。 375 00:34:48,348 --> 00:34:53,486 お主を斬ることはできたのだが それでは面白くない。 376 00:34:53,486 --> 00:34:57,824 お主に 味方など 一人としていないことを➡ 377 00:34:57,824 --> 00:35:04,124 じっくりと思い知らせてやろうと 思うてなあ。 378 00:35:09,435 --> 00:35:13,435 安坂長七郎という方のことを 覚えておいででしょうか? 379 00:35:16,509 --> 00:35:20,179 普請にまつわる着服の疑いをかけられて➡ 380 00:35:20,179 --> 00:35:25,051 城内で轟殿に斬りかかり 切腹となった者です。 381 00:35:25,051 --> 00:35:29,751 [ 回想 ] 何をする! 血迷うたか!? 382 00:35:33,126 --> 00:35:37,797 その折の普請を請け負っていたのも また…➡ 383 00:35:37,797 --> 00:35:40,097 日向屋でございました。 384 00:35:47,473 --> 00:35:55,173 安坂殿は 実は 日向屋にまつわる不正を ただそうとしていたのだとか…。 385 00:35:57,483 --> 00:36:04,483 さように 取るに足らぬことは忘れたわ。 386 00:36:19,505 --> 00:36:22,842 (日向屋孫右衛門) 代替わりしても これまで同様➡ 387 00:36:22,842 --> 00:36:28,181 政は 勝重様が握っておいでのようだな。➡ 388 00:36:28,181 --> 00:36:36,789 これまでどおり 鏑木家を 骨の髄まで しゃぶり尽くせるわけだ。 389 00:36:36,789 --> 00:36:44,789 愉快よのう 平九郎。 390 00:36:48,134 --> 00:36:50,434 どうした? 391 00:36:54,006 --> 00:37:01,706 14年前に うっかり出してしまった尻尾を 今になって 嗅ぎつけた者がおります。 392 00:37:04,684 --> 00:37:07,153 14年前…。 393 00:37:07,153 --> 00:37:10,490 あれは 何とかという武士を 切腹に追い込むことで➡ 394 00:37:10,490 --> 00:37:12,425 済んだはずであろう。 395 00:37:12,425 --> 00:37:16,829 月日がたてば また 目障りな者が出てくるということです。 396 00:37:16,829 --> 00:37:20,500 しかも 今度の敵は➡ 397 00:37:20,500 --> 00:37:24,800 私と血のつながりがある男。 398 00:37:26,372 --> 00:37:29,842 風早か? 399 00:37:29,842 --> 00:37:33,112 はい。 400 00:37:33,112 --> 00:37:37,783 お前にとって因縁の相手ではないか。 401 00:37:37,783 --> 00:37:40,686 抜かりなく片づけるがよい。 402 00:37:40,686 --> 00:37:46,386 この日向屋に火の粉が及ぶ前にな。 403 00:37:51,330 --> 00:37:55,134 女中の子として生まれたお前が➡ 404 00:37:55,134 --> 00:37:59,805 泥水をすすりながら はい上がろうとしていたとき➡ 405 00:37:59,805 --> 00:38:07,680 あの家の者たちは 当たり前のように 日の当たる道を歩んでいた。 406 00:38:07,680 --> 00:38:11,150 くれぐれも そのこと➡ 407 00:38:11,150 --> 00:38:14,450 忘れるでないぞ。 408 00:38:19,825 --> 00:38:23,696 どん底に たたき落としてやります。 409 00:38:23,696 --> 00:38:29,168 あの育ちのいい まっすぐな男を。 410 00:38:29,168 --> 00:38:32,772 風早の名を。 411 00:38:32,772 --> 00:38:37,072 ♬~ 412 00:38:41,781 --> 00:38:46,652 行ってらっしゃいませ。 行って参る。 413 00:38:46,652 --> 00:38:49,455 ≪風早市之進! 414 00:38:49,455 --> 00:38:51,390 何事です? 415 00:38:51,390 --> 00:38:55,127 そこもとが関わった 勘定方の金子の流れについて➡ 416 00:38:55,127 --> 00:38:58,030 不審がある。 417 00:38:58,030 --> 00:39:03,469 詮議の間 登城を禁じ 謹慎を申しつける。 418 00:39:03,469 --> 00:39:09,809 ♬~ 419 00:39:09,809 --> 00:39:14,680 市之進殿が謹慎を命じられた…! 濡れ衣を着せられたのだ! 420 00:39:14,680 --> 00:39:16,682 何? 何? 421 00:39:16,682 --> 00:39:18,818 濡れ衣とは何の!? 422 00:39:18,818 --> 00:39:22,154 恐らくは 金の横流しや着服。 423 00:39:22,154 --> 00:39:25,057 そのようなこと 市之進殿にかぎって あるはずがない! 424 00:39:25,057 --> 00:39:27,827 こうなっては時がない。 425 00:39:27,827 --> 00:39:32,665 市之進殿の汚名を晴らし 轟を排するには➡ 426 00:39:32,665 --> 00:39:34,965 もはや 手だては 一つ…! 427 00:39:36,636 --> 00:39:39,636 ≪失礼いたします。 428 00:39:42,108 --> 00:39:45,108 菜々。 はい。 429 00:39:49,782 --> 00:39:56,455 こたびの件 田所の叔父上に ご迷惑をおかけするかもしれぬ。 430 00:39:56,455 --> 00:40:00,455 書状をしたためたゆえ 届けてくれ。 431 00:40:02,795 --> 00:40:05,095 かしこまりました。 432 00:40:21,814 --> 00:40:25,151 ≪(与六)何故 わしまで このような扱いを受けねばならんのだ! 433 00:40:25,151 --> 00:40:28,821 田所様。 お前は…。 434 00:40:28,821 --> 00:40:30,756 何故 ここにおる!? 435 00:40:30,756 --> 00:40:33,159 旦那様からの書状をお持ちしました。 436 00:40:33,159 --> 00:40:35,494 謹慎のことなら聞いておる。 437 00:40:35,494 --> 00:40:37,830 そのような書状は無用じゃ!➡ 438 00:40:37,830 --> 00:40:41,167 由緒ある風早の家名に泥を塗りおって。➡ 439 00:40:41,167 --> 00:40:43,502 今日かぎり 叔父でも 甥でもない! 440 00:40:43,502 --> 00:40:45,802 そう伝えよ! 441 00:41:12,531 --> 00:41:15,231 [ 心の声 ] 父上…。 442 00:41:18,404 --> 00:41:21,104 [ 心の声 ] 母上…。 443 00:41:36,722 --> 00:41:51,837 ♬~ 444 00:41:51,837 --> 00:41:53,773 ≪轟 平九郎か? 445 00:41:53,773 --> 00:41:56,175 いかにも。 446 00:41:56,175 --> 00:41:58,110 お命頂戴! 447 00:41:58,110 --> 00:42:00,846 ≪覚悟! 448 00:42:00,846 --> 00:42:15,846 ♬~ 449 00:42:30,810 --> 00:43:24,810 ♬~ 450 00:45:32,758 --> 00:45:36,695 「ぐっさんのニッポン国道トラック旅!」。 451 00:45:36,695 --> 00:45:42,968 ドライブ大好き ぐっさんが 13トンの大型トラックに乗って➡ 452 00:45:42,968 --> 00:45:48,774 日本全国津々浦々 国道を走り抜けます! 453 00:45:48,774 --> 00:45:52,177 福岡県北九州市から鹿児島市まで➡ 454 00:45:52,177 --> 00:45:56,849 およそ422キロをつなぐ国道3号。