1 00:00:33,519 --> 00:00:39,458 <蒔坂家の参勤交代を 差配する事になった小野寺一路。➡ 2 00:00:39,458 --> 00:00:45,598 参勤交代を記した 先祖伝来の書「行軍録」を頼りに➡ 3 00:00:45,598 --> 00:00:49,468 江戸までの道を踏み出していた> 4 00:00:49,468 --> 00:00:51,768 (一路)訳を言って下され! 5 00:00:53,472 --> 00:00:57,209 <その裏で お家乗っ取りのたくらみが➡ 6 00:00:57,209 --> 00:01:01,009 着々と進んでいる事も知らずに> 7 00:01:12,825 --> 00:01:19,825 <中山道の中でも 和田峠は 最大の難所と呼ばれていた> 8 00:02:11,283 --> 00:02:13,983 (勘十郎)止まれ~! 9 00:02:23,863 --> 00:02:28,634 ここが うわさに聞く 和田峠か…。 10 00:02:28,634 --> 00:02:32,504 また ここを越えるのか。 11 00:02:32,504 --> 00:02:35,441 腰に こたえるのう。 12 00:02:35,441 --> 00:02:39,578 あ~ こりゃあ おぐしが乱れまくりますな。 13 00:02:39,578 --> 00:02:41,513 腕が鳴りますぜ。 14 00:02:41,513 --> 00:02:44,416 これくらいの山道…。 俺たちにとっちゃ➡ 15 00:02:44,416 --> 00:02:46,352 平らな道と変わらんわ。 16 00:02:46,352 --> 00:02:48,287 おう 行くぞ! おう! 17 00:02:48,287 --> 00:02:50,289 (ブチ)峠越えやって。➡ 18 00:02:50,289 --> 00:02:55,928 白雪さん 大丈夫やろか。 ご高齢やでね。 19 00:02:55,928 --> 00:02:58,597 (白雪) 私は いつも通っているの。➡ 20 00:02:58,597 --> 00:03:02,935 ブチさんこそ 足手まといにならないでよね。 21 00:03:02,935 --> 00:03:05,271 (真吾)殿。 22 00:03:05,271 --> 00:03:08,941 (馬のいななき) 23 00:03:08,941 --> 00:03:13,141 白雪に乗りたい。 はっ。 24 00:03:15,281 --> 00:03:17,481 小野寺様。 25 00:03:20,152 --> 00:03:22,621 殿が…。 26 00:03:22,621 --> 00:03:26,125 峠越えは 白雪と決まっておるのじゃ。 27 00:03:26,125 --> 00:03:28,060 さようで。 うん。 28 00:03:28,060 --> 00:03:30,260 では。 29 00:03:33,565 --> 00:03:37,436 お~ 白雪。 よ~しよし。 30 00:03:37,436 --> 00:03:40,739 そうか うん? こたびも頑張ってくれるか? 31 00:03:40,739 --> 00:03:43,939 よ~し 頼もしいのう。 よし。 32 00:03:45,577 --> 00:03:47,877 よっ。 33 00:03:51,250 --> 00:03:54,586 あ~ よき眺めじゃ。 34 00:03:54,586 --> 00:03:58,090 (白雪)アハハハハ アハハハハ。➡ 35 00:03:58,090 --> 00:04:04,263 ほ~ら 殿は 私がお気に入りなの。 アハハハ ウフン。 36 00:04:04,263 --> 00:04:07,166 (ブチ)うつけなんか 乗せたくもないわ! 37 00:04:07,166 --> 00:04:11,136 おのおの方! 38 00:04:11,136 --> 00:04:15,274 この和田峠は 最大の難所。 39 00:04:15,274 --> 00:04:19,144 これまで以上に 気を引き締めて頂きたい。 40 00:04:19,144 --> 00:04:22,844 (真吾)頑張りましょう! (家臣たち)オ~。 41 00:04:30,823 --> 00:04:35,227 栗山殿。 はい。 42 00:04:35,227 --> 00:04:38,427 わらじを履いてよいぞ。 43 00:04:40,899 --> 00:04:47,599 いえ。 私は 江戸までは わらじは履きませぬ。 44 00:04:49,575 --> 00:04:53,245 分かった。 出立じゃ。 45 00:04:53,245 --> 00:04:55,545 はい。 46 00:05:26,945 --> 00:05:30,945 いざ 出立~! 47 00:06:06,919 --> 00:06:13,258 ♬「え~ やっこさんが どちら行く」 48 00:06:13,258 --> 00:06:16,258 ♬「あ~ こりゃこりゃ」 49 00:06:22,601 --> 00:06:24,536 止まれ~! 50 00:06:24,536 --> 00:06:28,474 どうされた? 困りました。 この先のつり橋が 落ちてまして。 51 00:06:28,474 --> 00:06:30,774 何!? 52 00:07:10,916 --> 00:07:15,616 ほかに道はないのか? し… 知らねえですよ。 53 00:07:20,592 --> 00:07:26,932 (惣十郎)どうするのじゃ 一路。 ほかの道など 通った事がないぞ。 54 00:07:26,932 --> 00:07:32,538 こうなっては う回路を探すしか…。 55 00:07:32,538 --> 00:07:36,208 丁太 半次 この辺りを調べてきてくれ。 56 00:07:36,208 --> 00:07:38,544 人や馬が通れる道が ほかに ないかどうか。 57 00:07:38,544 --> 00:07:42,881 合点承知! すぐに見つけてまいりやす。 58 00:07:42,881 --> 00:07:45,881 (丁太)しょい! (半次)よし! 59 00:07:47,753 --> 00:07:50,756 殿 つり橋が渡れませぬ。 60 00:07:50,756 --> 00:07:55,460 ほかの道を探っていますゆえ しばし お待ちを。 61 00:07:55,460 --> 00:07:57,960 相分かった。 62 00:08:06,572 --> 00:08:10,872 <一方 国元では…> 63 00:08:16,915 --> 00:08:20,586 何度 いらっしゃられても お答えは 一つです。 64 00:08:20,586 --> 00:08:26,458 手前は 将監様に 金子など 用立てた事はございません。 65 00:08:26,458 --> 00:08:31,096 私は 勘定方を 20年以上 務めておる。 66 00:08:31,096 --> 00:08:37,202 金の流れなど 一目瞭然。 隠し立てても無駄である。 67 00:08:37,202 --> 00:08:42,541 まことの事を話してくれ。 68 00:08:42,541 --> 00:08:45,341 存じませぬ。 69 00:08:54,553 --> 00:08:58,423 あ~。 しばし戻り 中山道ではなく➡ 70 00:08:58,423 --> 00:09:00,892 甲州道中を行くというのは いかがでしょう? 71 00:09:00,892 --> 00:09:04,763 ばか者! 別の道を行くというのであれば➡ 72 00:09:04,763 --> 00:09:08,767 誰かを走らせ 役所役所に 届け出を出さねばならぬ。 73 00:09:08,767 --> 00:09:11,536 そんな時はないわ。 74 00:09:11,536 --> 00:09:18,836 お主 御供頭添役のくせに そんな事も知らぬのか~。 75 00:09:20,579 --> 00:09:25,450 申し訳ございません。 叔父上。 栗山殿も必死なのです。 76 00:09:25,450 --> 00:09:28,453 これまでも 全くお役に立てず。 77 00:09:28,453 --> 00:09:31,857 あ~ 全くな。 78 00:09:31,857 --> 00:09:37,195 惣十郎殿 酒をお控え願いたい。 このような時に。 79 00:09:37,195 --> 00:09:41,533 蔵役ごときに指図されとうないわ。 80 00:09:41,533 --> 00:09:43,869 蔵役をばかにされるのか! 81 00:09:43,869 --> 00:09:46,371 (新三)まあまあまあ お二人とも。 82 00:09:46,371 --> 00:09:50,242 こんな所で けんかなんかなすって 無駄に くたびれたら 駄目ですぜ。 83 00:09:50,242 --> 00:09:52,544 おっ 戻ってきたぞ。 戻ってきた。 84 00:09:52,544 --> 00:09:55,380 丁太 半次 どうであった? 85 00:09:55,380 --> 00:09:57,316 ありやしたぜ。 86 00:09:57,316 --> 00:10:01,186 まあ 獣道ですがね 道には違いねえ。 87 00:10:01,186 --> 00:10:04,089 殿は? 殿は お通りになれそうか? 88 00:10:04,089 --> 00:10:07,893 白雪さんに乗ってれば 大丈夫じゃねえですかね。 89 00:10:07,893 --> 00:10:10,796 そうか。 どの辺りだ? 90 00:10:10,796 --> 00:10:14,566 そこを横に入ってね。 ぐる~っと回るんすよ。 91 00:10:14,566 --> 00:10:16,902 ぐる~っと回る? 92 00:10:16,902 --> 00:10:19,571 それでは かなりの遠回りに なるのではないか。 93 00:10:19,571 --> 00:10:21,506 一路 大丈夫か? 94 00:10:21,506 --> 00:10:25,243 ほかに 道がないのです。 行くしかありません。 95 00:10:25,243 --> 00:10:27,179 立ちませい! 96 00:10:27,179 --> 00:10:30,749 おのおの方! 橋が壊れた以上➡ 97 00:10:30,749 --> 00:10:34,586 日没までに 別の道を通り 峠を越えねばならぬ。 98 00:10:34,586 --> 00:10:38,924 慣れぬ道。 更に厳しい道となると思うが➡ 99 00:10:38,924 --> 00:10:41,259 ついてきて頂きたい! 100 00:10:41,259 --> 00:10:44,259 千代丸 もっと強く。 101 00:10:45,931 --> 00:10:47,866 殿。 あ? 102 00:10:47,866 --> 00:10:52,104 険しい道 乗り慣れた白雪に。 ああ。 103 00:10:52,104 --> 00:10:55,140 丁太 半次 案内を。 104 00:10:55,140 --> 00:10:57,140 (丁太 半次)へい! 105 00:10:58,877 --> 00:11:01,813 (丁太)そら!➡ 106 00:11:01,813 --> 00:11:04,282 おりゃ! (半次)いいぞ 兄貴。 107 00:11:04,282 --> 00:11:06,218 (丁太)おりゃ! (半次)よいしょ! 108 00:11:06,218 --> 00:11:08,620 (丁太)よいしょ。 (半次)兄貴 どんどん行け! 兄貴。 109 00:11:08,620 --> 00:11:11,957 (丁太)よいしょ! (半次)よいしょ! 110 00:11:11,957 --> 00:11:15,627 白雪 頑張れるか? よ~しよし。 111 00:11:15,627 --> 00:11:41,586 ♬~ 112 00:11:41,586 --> 00:11:49,261 ♬「え~ やっこさんが どちら行く」 113 00:11:49,261 --> 00:11:52,597 ♬「あ~ こりゃこりゃ」 114 00:11:52,597 --> 00:11:55,297 行ってらっしゃいませ。 115 00:12:07,946 --> 00:12:10,282 桝屋正右衛門だな? 116 00:12:10,282 --> 00:12:13,618 な… 何を…。 117 00:12:13,618 --> 00:12:17,118 まさ… しょ しょ…。 118 00:12:21,960 --> 00:12:24,463 下がっておれ。 119 00:12:24,463 --> 00:12:26,398 どけ~! 120 00:12:26,398 --> 00:12:29,634 うっ ぐっ。 121 00:12:29,634 --> 00:12:32,237 おのれ。 122 00:12:32,237 --> 00:12:34,237 うりゃ~! 123 00:12:37,909 --> 00:12:41,580 うわ~! 斬り合いだ! 斬り合いだ~! 124 00:12:41,580 --> 00:12:43,515 引け。 引け! 125 00:12:43,515 --> 00:12:46,215 うわ~! 126 00:12:53,191 --> 00:12:57,491 (正右衛門)将監様が 手前を…? 127 00:12:59,130 --> 00:13:03,630 もう お主は 用済みという事だ。 128 00:13:07,806 --> 00:13:10,642 話してくれるな? 129 00:13:10,642 --> 00:13:14,479 お主の身は 私が守るゆえ。 130 00:13:14,479 --> 00:13:19,618 (正右衛門) 手前は かつて 一度だけ➡ 131 00:13:19,618 --> 00:13:25,957 御用の品を まことより高い値で お納めしました。➡ 132 00:13:25,957 --> 00:13:35,757 それを 将監様に知られ それから ずっと…。 133 00:13:37,569 --> 00:13:42,240 よく話してくれたな。 134 00:13:42,240 --> 00:13:46,540 これで 蒔坂将監を追い詰められる。 135 00:13:48,113 --> 00:13:53,313 手前だけでなく この小僧も どうか。 136 00:13:55,253 --> 00:14:01,553 浄願寺に 身を隠しなさい。 そこの和尚とは 話はつけてある。 137 00:14:24,616 --> 00:14:28,119 止まれ~! 138 00:14:28,119 --> 00:14:31,456 皆に かっぱを。 はっ。 139 00:14:31,456 --> 00:14:36,061 (惣十郎)はあ~ こんな時に…。 140 00:14:36,061 --> 00:14:39,564 やはり…。 141 00:14:39,564 --> 00:14:44,235 お主 知っておったのか? 142 00:14:44,235 --> 00:14:48,907 私の読みが外れるようにと 願っておりました。 143 00:14:48,907 --> 00:14:50,842 こんな雨くらい なんじゃい! 144 00:14:50,842 --> 00:14:53,778 体がきれいになって いいわい。 水風呂じゃ~! 145 00:14:53,778 --> 00:14:59,078 (2人の笑い声) 146 00:15:18,269 --> 00:15:25,610 (白雪)はあ… はあ… ブチさん 本性が出てますわよ。 147 00:15:25,610 --> 00:15:31,910 (ブチ)黙っとりやあて。 ばばあ。 こっちは 必死なんやで。 148 00:15:33,418 --> 00:15:36,888 どっちだ? 分からんぞ。 149 00:15:36,888 --> 00:15:38,888 あ~…。 150 00:15:46,064 --> 00:15:48,864 一路! どっちだ。 151 00:15:50,902 --> 00:15:57,575 分からぬか。 これは もう 無理じゃ。 152 00:15:57,575 --> 00:16:03,248 道に迷うた上に これ以上 嵐が ひどうなったら 死人が出るぞ。 153 00:16:03,248 --> 00:16:06,151 ですが…。 (惣十郎)いいや! 154 00:16:06,151 --> 00:16:10,588 ここで 嵐が去るのを待った方がよい。 155 00:16:10,588 --> 00:16:13,491 この嵐 いつやむか 分からぬというのに➡ 156 00:16:13,491 --> 00:16:16,461 そのような悠長な事は 言ってはおれぬ! 157 00:16:16,461 --> 00:16:19,597 わ… 私も 参れます。 158 00:16:19,597 --> 00:16:26,371 一路! ここは この叔父の言う事を信じろ。➡ 159 00:16:26,371 --> 00:16:28,671 一路! 160 00:16:44,556 --> 00:16:48,556 という事は… こちらが南。 161 00:16:50,228 --> 00:16:54,528 行くべき道は こちら。 162 00:16:57,569 --> 00:17:00,905 雨が降る前の雲の形と流れ方。 163 00:17:00,905 --> 00:17:07,245 雨の強さ 風の強さ その方向…。 164 00:17:07,245 --> 00:17:10,245 この嵐は じきに やみまする。 165 00:17:13,585 --> 00:17:15,920 (惣十郎)何を言うとるんじゃ。 166 00:17:15,920 --> 00:17:17,856 そんなものが 信じられるか。 167 00:17:17,856 --> 00:17:19,856 わしは信じる。 168 00:17:22,794 --> 00:17:29,267 天候の事は よう分からんが お主の事は分かる。 169 00:17:29,267 --> 00:17:32,170 佐久間殿。 170 00:17:32,170 --> 00:17:34,539 俺たちは 小野寺様の言う事だったら…。 171 00:17:34,539 --> 00:17:36,474 何でも信じまっせ。 172 00:17:36,474 --> 00:17:42,474 私も 一路様を信じます。 じゃ… じゃあ あっしも。 173 00:17:45,884 --> 00:17:47,819 叔父上。 174 00:17:47,819 --> 00:17:51,689 分かった。 分かった。 じゃがな 一路➡ 175 00:17:51,689 --> 00:17:56,227 山の天候をなめたらいかん。 油断は禁物じゃ。 176 00:17:56,227 --> 00:18:00,027 はい。 177 00:18:03,568 --> 00:18:09,240 殿。 私は 進むべきかと。 178 00:18:09,240 --> 00:18:11,240 相分かった。 179 00:18:12,911 --> 00:18:19,411 そのかわり お前のそろえた 余計な旅道具は 置いてまいれ。 180 00:18:24,923 --> 00:18:29,594 しかし それでは 「行軍録」に のっとった参勤交代が…。 181 00:18:29,594 --> 00:18:32,497 ここまで来て それだけは できませぬ! 182 00:18:32,497 --> 00:18:37,035 お主の信念と人の命。 183 00:18:37,035 --> 00:18:42,535 どちらが重い? 小野寺。 184 00:18:47,212 --> 00:18:53,384 幕を引け。 よいな? 185 00:18:53,384 --> 00:19:20,478 ♬~ 186 00:19:20,478 --> 00:19:23,381 あ…。 うっ あ…。 187 00:19:23,381 --> 00:19:25,381 おい しっかりしろ。 188 00:19:29,921 --> 00:19:34,621 (千代丸のせきこみ) ([外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井)大丈夫か? 189 00:19:39,731 --> 00:19:47,038 (弥九郎)一路 頼もしいぞ。 さすがは 我が息子だ。 190 00:19:47,038 --> 00:19:56,538 ♬~ 191 00:20:09,060 --> 00:20:13,560 殿の 命とあらば。 192 00:20:28,446 --> 00:20:34,585 おのおの方! 日暮れまでに 峠を越えねばならぬ。 193 00:20:34,585 --> 00:20:36,921 どうしても要るものだけ残し➡ 194 00:20:36,921 --> 00:20:39,824 余分なものは ここに捨ておくのだ! 195 00:20:39,824 --> 00:20:42,593 えっ! (2人)この槍も? 196 00:20:42,593 --> 00:20:45,496 今は 期日どおり 江戸に着く事が全て。 197 00:20:45,496 --> 00:20:47,932 物になど 構ってる余裕はない! 198 00:20:47,932 --> 00:20:52,603 ですが 一路様。 199 00:20:52,603 --> 00:20:57,603 これは 一路様が 必死に…。 200 00:21:00,945 --> 00:21:07,285 形がなくても 我らの心は 既に 行軍なり! 201 00:21:07,285 --> 00:21:11,956 そうであろう? おのおの方! 202 00:21:11,956 --> 00:22:22,960 ♬~ 203 00:22:22,960 --> 00:22:25,296 半次。 204 00:22:25,296 --> 00:22:27,632 うん…。 205 00:22:27,632 --> 00:22:43,915 ♬~ 206 00:22:43,915 --> 00:22:49,415 金笠は 雨よけになる。 207 00:22:51,589 --> 00:22:56,289 佐久間殿 かたじけない。 208 00:23:00,932 --> 00:23:03,267 栗山。 209 00:23:03,267 --> 00:23:07,105 (栗山)はっ。 わらじを履け。 210 00:23:07,105 --> 00:23:12,805 しかし…。 これは 命である。 211 00:23:22,587 --> 00:23:24,522 はい。 212 00:23:24,522 --> 00:23:38,569 ♬~ 213 00:23:38,569 --> 00:23:43,441 [ 心の声 ] すみませぬ 父上。 214 00:23:43,441 --> 00:24:14,472 ♬~ 215 00:24:14,472 --> 00:24:18,609 嵐は 必ず やむ! 216 00:24:18,609 --> 00:24:20,545 いざ! 217 00:24:20,545 --> 00:24:22,845 (一同)オ~! 218 00:24:27,618 --> 00:24:31,489 何! しくじったと。 219 00:24:31,489 --> 00:24:33,724 (喜惣次)申し訳ございませぬ。 220 00:24:33,724 --> 00:24:38,229 愚か者。 申し訳ございませぬ。 221 00:24:38,229 --> 00:24:41,566 桝屋正右衛門の行方は? 222 00:24:41,566 --> 00:24:45,436 八方 手は尽くしましたが。 223 00:24:45,436 --> 00:24:48,736 伊東。 はっ。 224 00:24:51,576 --> 00:24:59,376 役立たずが どうなるか 分かっておるのう? 225 00:25:01,252 --> 00:25:08,593 己の代わりなど いくらでもおるのじゃぞ。 226 00:25:08,593 --> 00:25:10,593 うっ…。 227 00:25:12,930 --> 00:25:18,803 娘を! 国分殿の娘を捕らえて 人質にすれば➡ 228 00:25:18,803 --> 00:25:23,574 桝屋正右衛門の居所を…。 229 00:25:23,574 --> 00:25:31,074 その方 賢くなったではないか。 うん? 230 00:25:44,562 --> 00:25:47,465 (正右衛門)空澄様。 231 00:25:47,465 --> 00:25:51,068 気がかりな事がございます。 232 00:25:51,068 --> 00:25:54,568 気がかりな事? 233 00:26:00,778 --> 00:26:08,078 母上 どうか 一路様をお守り下さい。 234 00:26:20,598 --> 00:26:28,098 [ 心の声 ] 薫様。 私にできる事なら 何でも やらせて頂きます。 235 00:26:43,220 --> 00:26:48,559 (風の音) 236 00:26:48,559 --> 00:26:50,895 ああっ! あっ あっ…。 237 00:26:50,895 --> 00:26:53,798 佐久間殿。 238 00:26:53,798 --> 00:26:57,768 申し訳ない 小野寺殿。 239 00:26:57,768 --> 00:27:01,539 佐久間殿のお気持ちだけで 私は。 しかし…。 240 00:27:01,539 --> 00:27:06,239 江戸へ。 今は それが…。 241 00:27:14,919 --> 00:27:18,219 参るぞ! (一同)はっ! 242 00:27:57,061 --> 00:27:58,996 (真吾)これは…。 243 00:27:58,996 --> 00:28:02,867 小野寺殿の言ったとおりに なったぞ。 244 00:28:02,867 --> 00:28:05,567 (惣十郎)助かった。 245 00:28:08,239 --> 00:28:10,574 どうした? 246 00:28:10,574 --> 00:28:12,910 おっ…。 (白雪のいななき) 247 00:28:12,910 --> 00:28:14,910 殿様! 殿! 殿! 248 00:28:19,583 --> 00:28:22,920 (白雪のいななき) 殿! 殿! 249 00:28:22,920 --> 00:28:25,589 殿 おけがは? わしは 大事ない。 250 00:28:25,589 --> 00:28:29,460 誰か 医者を。 [外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井殿! 251 00:28:29,460 --> 00:28:31,395 ([外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井)はい。 252 00:28:31,395 --> 00:28:36,867 白雪を診てくれ。 ([外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井)しかし 私は お馬の事は…。 253 00:28:36,867 --> 00:28:40,538 あんた 医者でしょうが! 生き物に変わりはねえ! 254 00:28:40,538 --> 00:28:43,038 はい。 255 00:28:47,211 --> 00:28:52,011 ああ…。 骨が折れております。 256 00:29:00,558 --> 00:29:04,228 (丁太)何だ 骨か。 (半次)すぐ くっつくな。 257 00:29:04,228 --> 00:29:10,568 お馬は 脚の骨が折れれば 立っておれぬ。 258 00:29:10,568 --> 00:29:19,368 倒れれば 立ち上がる事もできず 己の重さで… 死ぬ。 259 00:29:26,584 --> 00:29:29,487 白雪…。 260 00:29:29,487 --> 00:29:35,192 (ブチ)白雪さん 大丈夫やおね? そうやおね? 261 00:29:35,192 --> 00:29:38,863 (白雪)はあ~ ブチさん…。➡ 262 00:29:38,863 --> 00:29:44,735 もう… 私は無理。 はあ…。 263 00:29:44,735 --> 00:29:51,876 (ブチ)そんな…。 命懸けで 殿をお守りしたんやね。 264 00:29:51,876 --> 00:29:55,746 (白雪)殿を… お願いね。➡ 265 00:29:55,746 --> 00:30:00,885 あなたなら きっと きっと…。 266 00:30:00,885 --> 00:30:04,221 (ブチ)白雪さん…。 267 00:30:04,221 --> 00:30:08,521 (白雪)いいの。 いいのよ。 268 00:30:11,562 --> 00:30:14,465 小野寺。 269 00:30:14,465 --> 00:30:17,765 白雪と2人にしてくれ。 270 00:30:19,436 --> 00:30:22,236 お待ち下せえまし。 271 00:30:24,909 --> 00:30:27,409 失礼致します。 272 00:30:31,248 --> 00:30:38,048 お馬なのに お殿様をお守りして ご立派でござんす。 273 00:30:40,925 --> 00:30:45,225 (新三)お江戸で はやりの 髪型ですぜ。 274 00:30:53,938 --> 00:31:00,438 よ~し。 かわいく おなりになんなすった。 275 00:31:06,517 --> 00:31:10,287 新三。 へい。 276 00:31:10,287 --> 00:31:16,160 礼を言う。 もったいねえ。 277 00:31:16,160 --> 00:31:22,860 よかったな 白雪。 一段と美しくなった。 278 00:31:25,636 --> 00:31:27,671 行こう。 279 00:31:27,671 --> 00:32:08,212 ♬~ 280 00:32:08,212 --> 00:32:13,951 [ 心の声 ] 苦しいか? 白雪。➡ 281 00:32:13,951 --> 00:32:20,824 白雪 今まで 大儀であった。➡ 282 00:32:20,824 --> 00:32:28,298 お主の働き まことに あっぱれであったぞ。➡ 283 00:32:28,298 --> 00:32:33,570 わしは… 忘れぬ。 284 00:32:33,570 --> 00:32:43,247 (白雪)ああ…。 殿との 最後の逢瀬ね。 ウフフフフ。➡ 285 00:32:43,247 --> 00:32:51,588 はあ… 殿…。 はあ…。 286 00:32:51,588 --> 00:32:56,093 (白雪のいななき) (ブチ)白雪さ~ん! 287 00:32:56,093 --> 00:33:09,940 ♬~ 288 00:33:09,940 --> 00:33:16,140 私の判断のせいで 殿の大切なお馬を…。 289 00:33:18,615 --> 00:33:22,486 お主のせいではない。 290 00:33:22,486 --> 00:33:25,489 白雪も もう 年ゆえ➡ 291 00:33:25,489 --> 00:33:30,961 これが 最後の江戸参府になる事は 分かっていたであろう。 292 00:33:30,961 --> 00:33:35,799 お役目のさなかに わしを守って逝けるなど➡ 293 00:33:35,799 --> 00:33:41,499 家臣冥利に尽きるではないか。 294 00:33:48,445 --> 00:33:51,945 「ひとひらの雪…」。 295 00:34:08,799 --> 00:34:14,271 さて 我らは 行かねばならん。 296 00:34:14,271 --> 00:34:18,142 はい。 297 00:34:18,142 --> 00:34:20,611 出立じゃ! 298 00:34:20,611 --> 00:34:23,514 日暮れまでに 峠を越える。 299 00:34:23,514 --> 00:34:28,485 もう少しじゃ。 頑張ってくれるな? 300 00:34:28,485 --> 00:34:31,555 白雪殿に 後れを取るでないぞ! 301 00:34:31,555 --> 00:34:33,490 (一同)はっ! 302 00:34:33,490 --> 00:34:39,490 殿。 ブチにお乗り下さい。 うむ。 303 00:34:47,571 --> 00:34:53,243 お~ なるほど。 304 00:34:53,243 --> 00:34:59,943 それで お前の名前は ブチか。 305 00:35:06,590 --> 00:35:11,261 ブチや 頼んだぞ。 306 00:35:11,261 --> 00:35:13,961 (ブチ)任せといて。 307 00:35:18,936 --> 00:35:20,871 いざ! 308 00:35:20,871 --> 00:35:23,171 (一同)オ~! 309 00:35:35,886 --> 00:35:39,756 薫様? こんな時分に どこに行かれるのですか? 310 00:35:39,756 --> 00:35:43,060 父上から使いが。 急いで 美濃屋に来るようにと。 311 00:35:43,060 --> 00:35:44,995 何かあったのかもしれないのです。 312 00:35:44,995 --> 00:35:48,565 でも お一人では…。 私も行きます。 313 00:35:48,565 --> 00:35:51,365 ありがとう。 314 00:36:05,115 --> 00:36:20,931 ♬~ 315 00:36:20,931 --> 00:36:24,631 (堀江)ここに おられましたか。 316 00:36:26,603 --> 00:36:31,903 (堀江)心配でございますね お父上様の事。 317 00:36:38,548 --> 00:36:46,548 共に お父上様のご無事を祈って 物詣でに参りませぬか? 318 00:36:50,560 --> 00:36:53,060 (すず)何の話です? 319 00:36:56,433 --> 00:37:00,733 (すず)一太郎 夕げの刻です。 行きなさい。 320 00:37:03,573 --> 00:37:07,244 行きなさい。 321 00:37:07,244 --> 00:37:10,544 (一太郎)はい。 322 00:37:13,583 --> 00:37:16,083 堀江。 323 00:37:18,455 --> 00:37:22,926 何でしょう? 奥方様。 324 00:37:22,926 --> 00:37:30,600 一太郎は 必ずや 私が守ります。 325 00:37:30,600 --> 00:37:36,300 殿も 必ずや ご到着なさいます。 326 00:37:37,874 --> 00:37:43,374 お主と将監の思いどおりには させぬ。 327 00:37:48,518 --> 00:37:55,018 奥方様 何の事でございましょう? 328 00:38:21,451 --> 00:38:25,451 お~! 小野寺殿。 329 00:38:36,533 --> 00:38:41,333 やっと やっと やっと ここまで来たか…。 330 00:38:45,208 --> 00:38:48,111 大丈夫でございますか? 叔父上。 331 00:38:48,111 --> 00:38:52,082 もったのが 不思議なぐらいじゃわい。 332 00:38:52,082 --> 00:38:56,820 わしも 白雪と一緒に 葬られるところじゃったわい。 333 00:38:56,820 --> 00:39:01,224 ここまで来れば もはや 安泰というもの。 334 00:39:01,224 --> 00:39:06,096 腹減ったな。 だいぶ痩せたわ。 335 00:39:06,096 --> 00:39:11,568 おのおの方! 次の宿場までに 少しでも 身ぎれいに。 336 00:39:11,568 --> 00:39:13,568 (一同)はっ。 337 00:39:16,073 --> 00:39:20,073 殿。 あ? お話がございます。 338 00:39:21,745 --> 00:39:24,781 兄貴! (丁太)お? キノコじゃ。 おう! 339 00:39:24,781 --> 00:39:28,251 ああ キノコじゃ! わあ~! 食べよう。 340 00:39:28,251 --> 00:39:31,154 食べよう 食べよう! あ~ このキノコは 食えぬ。 341 00:39:31,154 --> 00:39:33,090 (半次)うそつけ! 342 00:39:33,090 --> 00:39:38,528 つり橋の事でございますが➡ 343 00:39:38,528 --> 00:39:41,528 刃物で切られた跡がございました。 344 00:39:50,540 --> 00:39:54,211 思いたくはございませんが➡ 345 00:39:54,211 --> 00:39:58,882 この中に 行列を邪魔立てしようと している者が➡ 346 00:39:58,882 --> 00:40:02,752 紛れ込んでいるやもしれぬと。 347 00:40:02,752 --> 00:40:07,557 殿 何か お心当たりは? 348 00:40:07,557 --> 00:40:11,228 何故 そのような事をする者が あるのか…。 349 00:40:11,228 --> 00:40:14,528 誰の指図なのか。 350 00:40:17,901 --> 00:40:21,571 はて…➡ 351 00:40:21,571 --> 00:40:24,871 何の事やら。 352 00:40:28,445 --> 00:40:33,917 殿。 この場で もはや➡ 353 00:40:33,917 --> 00:40:37,917 うつけのふりは ご無用にございまする。 354 00:40:43,260 --> 00:40:45,460 殿。 355 00:40:47,597 --> 00:40:51,597 小野寺。 はい。 356 00:40:53,270 --> 00:40:57,607 わしは疲れた。 357 00:40:57,607 --> 00:41:02,279 さっさと 宿に向かおうではないか。 358 00:41:02,279 --> 00:41:06,279 よいな? 小野寺。 359 00:41:10,954 --> 00:41:15,625 承知しましてございまする。 はい。 360 00:41:15,625 --> 00:41:20,297 一路様 もう 日暮れが近うございます。 361 00:41:20,297 --> 00:41:22,966 急がねば。 362 00:41:22,966 --> 00:41:27,837 一路。 もう少し… もう少し 休んでいこう。 363 00:41:27,837 --> 00:41:32,776 腰… 腰が…。 惣十郎殿 何を申される。 364 00:41:32,776 --> 00:41:36,513 走る! (2人)え~! 365 00:41:36,513 --> 00:41:42,252 ハハハハハハ…! 走る。 366 00:41:42,252 --> 00:41:44,252 (真吾)殿。 367 00:41:46,923 --> 00:41:50,923 走る! ハハハ! 368 00:41:52,596 --> 00:41:57,934 惣十郎殿! 走らねば 刻限が守れませぬ。 369 00:41:57,934 --> 00:42:01,271 槍がねえと 軽いな。 何だか 寂しいなあ。 370 00:42:01,271 --> 00:42:04,941 刻限までに間に合わねば 宿場を閉められてしまいます。 371 00:42:04,941 --> 00:42:08,612 お心を一つに! 頼みます! (一同)はっ。 372 00:42:08,612 --> 00:42:12,112 ほいほい ほいほい ほい。 373 00:42:20,957 --> 00:42:25,629 <左京大夫の愛馬 白雪を 失いながらも➡ 374 00:42:25,629 --> 00:42:30,300 無事 和田峠を越えた 一路たち一行。➡ 375 00:42:30,300 --> 00:42:35,905 一路は 左京大夫が そして お家が抱える何かに➡ 376 00:42:35,905 --> 00:42:39,405 気付き始めていた> 377 00:42:41,778 --> 00:42:45,478 <そして その先には…> 378 00:42:48,251 --> 00:42:53,123 <峠越え以上の難所が 待ち構えていた> 379 00:42:53,123 --> 00:42:55,823 (角兵衛)まだか~!