1 00:00:33,301 --> 00:00:36,237 <江戸を目指す 一路たち一行は➡ 2 00:00:36,237 --> 00:00:41,042 数々の試練を乗り越え 中山道を進んでいた> 3 00:00:41,042 --> 00:00:43,878 (左京大夫) 62両 ご助力願えませぬか? 4 00:00:43,878 --> 00:00:48,549 <しかし 道中には お家乗っ取りを たくらむ将監のわなが➡ 5 00:00:48,549 --> 00:00:50,585 仕掛けられていた。➡ 6 00:00:50,585 --> 00:00:53,387 そのたくらみを知った一路たち。➡ 7 00:00:53,387 --> 00:00:57,258 殿と共に 必ずや 江戸に到着すると➡ 8 00:00:57,258 --> 00:01:01,062 心を新たに 歩みを進める。➡ 9 00:01:01,062 --> 00:01:03,862 そのやさき…> 10 00:01:06,400 --> 00:01:08,700 (一路)殿! 11 00:01:18,746 --> 00:01:22,746 <西美濃を出立して9日目> 12 00:01:28,923 --> 00:01:33,361 大変じゃ! 殿が…。 13 00:01:33,361 --> 00:01:37,698 <道中 突然倒れた 左京大夫を連れ➡ 14 00:01:37,698 --> 00:01:41,369 一行は 松井田宿に到着した> 15 00:01:41,369 --> 00:01:44,669 こちらでございます。 16 00:01:57,385 --> 00:02:00,385 表を閉めよ。 はっ。 17 00:02:03,724 --> 00:02:06,024 殿…。 18 00:02:09,397 --> 00:02:15,269 案ずるな。 大事ない。 19 00:02:15,269 --> 00:02:18,739 叔父上。 すぐに 医者の[外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井殿を。 (惣十郎)うん。 20 00:02:18,739 --> 00:02:22,076 栗山殿と千代丸は 殿の身の回りの支度を。 21 00:02:22,076 --> 00:02:24,076 (千代丸 真吾)はっ。 22 00:02:36,357 --> 00:02:39,026 (惣十郎)一路。 23 00:02:39,026 --> 00:02:43,326 [外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井殿。 殿を。 ([外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井)はい。 24 00:02:49,036 --> 00:02:55,376 ([外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井)失礼致します。 脈をおとりします。 25 00:02:55,376 --> 00:02:59,376 よろしく頼む。 ([外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井)はい。 26 00:03:12,727 --> 00:03:17,064 ご安心なされ。 これは ただのお風邪でございます。 27 00:03:17,064 --> 00:03:20,401 風邪? ([外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井)はい。 お熱が高い。➡ 28 00:03:20,401 --> 00:03:24,071 ですが 2日も休まれれば お治りになるかと。 29 00:03:24,071 --> 00:03:27,908 2日…。 一路 時がないぞ。 30 00:03:27,908 --> 00:03:31,879 江戸到着が遅れれば お家の一大事。 31 00:03:31,879 --> 00:03:36,579 あ… う… 小野寺。 32 00:03:39,353 --> 00:03:43,023 わしは行く。 しかし…。 33 00:03:43,023 --> 00:03:47,895 行かねばならぬ。 何があっても…。 34 00:03:47,895 --> 00:03:50,395 よいな? 35 00:03:53,667 --> 00:03:56,667 ああ…。 36 00:04:11,385 --> 00:04:15,185 これをのめば お熱も下がりましょう。 37 00:04:26,400 --> 00:04:28,900 表へ。 38 00:04:38,345 --> 00:04:41,015 拙者が お毒味を。 39 00:04:41,015 --> 00:04:46,353 小野寺様 それは どういう…。 40 00:04:46,353 --> 00:04:51,025 私めを 信用されていないという事で? 41 00:04:51,025 --> 00:04:54,361 私は ずっと 殿のおそばにおる。 42 00:04:54,361 --> 00:04:59,700 [外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井殿の手当ての次第は 全て 脇で確かめる。 43 00:04:59,700 --> 00:05:03,700 どういう意味でございましょう? 44 00:05:20,387 --> 00:05:24,058 何かあったら すぐにお呼びするゆえ。 45 00:05:24,058 --> 00:05:28,058 かしこまりました。 46 00:05:50,217 --> 00:05:54,517 こよいは ゆっくりとお休み下さい。 47 00:05:56,690 --> 00:05:59,593 相分かった。 48 00:05:59,593 --> 00:06:03,593 <一方 国元では…> 49 00:06:14,708 --> 00:06:17,044 ≪(喜惣次)伊東でございます。 50 00:06:17,044 --> 00:06:19,744 (将監)入れ。 51 00:06:30,891 --> 00:06:34,091 (将監)国分七左衛門は? 52 00:06:35,663 --> 00:06:40,334 それが…。 53 00:06:40,334 --> 00:06:45,673 あやつ 娘を見殺しにする気か。 54 00:06:45,673 --> 00:06:48,576 遅い! 喜惣次様は 一体…。 55 00:06:48,576 --> 00:06:51,076 待つしかない。 56 00:06:57,017 --> 00:07:03,017 さて いかが致すか。 57 00:07:04,892 --> 00:07:11,192 娘の指でも切り落として 送りつけてやるか。 58 00:07:15,035 --> 00:07:17,871 何じゃ? 59 00:07:17,871 --> 00:07:22,376 わしに 何か申す事でもあるのか。 60 00:07:22,376 --> 00:07:27,676 いえ… かしこまりましてございます。 61 00:07:33,988 --> 00:07:36,323 おい! おっ どうした? 62 00:07:36,323 --> 00:07:38,258 殿が お風邪らしい。 何? 63 00:07:38,258 --> 00:07:41,258 宿の者に。 はあ。 64 00:07:51,338 --> 00:07:55,209 小野寺殿は 殿に ご無理をさせるやもしれぬ。 65 00:07:55,209 --> 00:07:59,213 そのような事をして もし 殿の身に何かあっては…。 66 00:07:59,213 --> 00:08:03,851 一路様ではございませぬ。 それは 殿のご意志かと。 67 00:08:03,851 --> 00:08:06,887 風邪かあ。 俺たちは ひいた事ねえもんな。 68 00:08:06,887 --> 00:08:10,024 ばかは 風邪ひかねえからな。 69 00:08:10,024 --> 00:08:11,959 お前たちは 黙っておれ。 70 00:08:11,959 --> 00:08:17,898 念のため 江戸に 早飛脚を 出しておいてはどうでしょうか? 71 00:08:17,898 --> 00:08:20,367 どういう事だ? 72 00:08:20,367 --> 00:08:23,037 万が一の場合 届けを出せば➡ 73 00:08:23,037 --> 00:08:27,374 少しの到着の遅れなら 許されるはず。 74 00:08:27,374 --> 00:08:30,044 お主! 75 00:08:30,044 --> 00:08:32,312 はい。 76 00:08:32,312 --> 00:08:38,512 御供頭添役として 頼りがいが出てきたではないか。 77 00:08:40,654 --> 00:08:43,354 ありがたきお言葉。 78 00:08:50,664 --> 00:08:53,567 ブチさん。 79 00:08:53,567 --> 00:08:59,673 お殿様は 明日は お乗りに なれないかもしれませんぜ。 80 00:08:59,673 --> 00:09:06,873 (ブチ)殿が 病に…。 大丈夫やろか? 心配やわ。 81 00:09:28,368 --> 00:09:32,139 しばし 頼む。 (千代丸)はい。 82 00:09:32,139 --> 00:10:00,839 ♬~ 83 00:10:12,346 --> 00:10:14,281 どうした? 84 00:10:14,281 --> 00:10:21,355 いえ。 どうせ 一睡も されてねえんだろうと思いやして。 85 00:10:21,355 --> 00:10:24,258 台所で作らせやした。 86 00:10:24,258 --> 00:10:29,058 腹が減っては何とやらで ございやしょう? さあ。 87 00:10:40,707 --> 00:10:46,046 何か ご心配事でも? 88 00:10:46,046 --> 00:10:49,746 いや 何でもない。 89 00:10:51,385 --> 00:10:56,256 お殿様 早く よくなるといいですね。 90 00:10:56,256 --> 00:11:02,996 いや… あっしは お侍さんの 気持ちは よく分かりませんが➡ 91 00:11:02,996 --> 00:11:10,737 大事なお人を心配する気持ちは よく分かります。 92 00:11:10,737 --> 00:11:15,409 あっしの親は… あっしが子どもの頃に➡ 93 00:11:15,409 --> 00:11:17,744 死んじまいましてね。 94 00:11:17,744 --> 00:11:21,615 病だったんでさあ。 95 00:11:21,615 --> 00:11:26,615 そうであったか。 へい。 96 00:11:28,388 --> 00:11:33,193 お主は いつも 周りを明るくしてくれておる。 97 00:11:33,193 --> 00:11:36,029 まさか そんな生い立ちだったとは…。 98 00:11:36,029 --> 00:11:38,699 昔の事でさあ。 99 00:11:38,699 --> 00:11:43,999 悔やんだところで 親が戻ってくる訳でもねえですし。 100 00:11:48,375 --> 00:11:53,046 小野寺様が 必死に お江戸に 行こうとしてる姿を見て➡ 101 00:11:53,046 --> 00:11:58,385 あっしもね お江戸で 一花咲かせてやろうって➡ 102 00:11:58,385 --> 00:12:00,721 本気で 思うようになったんでさあ。 103 00:12:00,721 --> 00:12:06,593 お江戸で一番の 髪結いになってやろうってね。 104 00:12:06,593 --> 00:12:13,734 そうか。 立派な心構えだ。 105 00:12:13,734 --> 00:12:18,405 ですから さみしいですけど➡ 106 00:12:18,405 --> 00:12:24,912 お行列に加えて頂くのは これで 最初で最後かと。 107 00:12:24,912 --> 00:12:34,588 けど 初めての参勤道中 いろいろありましたけど➡ 108 00:12:34,588 --> 00:12:37,588 楽しかったです。 109 00:12:39,359 --> 00:12:44,698 せっかく握って頂いたのに 食べねえんですかい? 110 00:12:44,698 --> 00:12:47,998 じゃあ あっしが。 111 00:12:55,342 --> 00:12:59,642 うん! うめえですぜ。 112 00:13:01,248 --> 00:13:04,248 ありがたく頂く。 113 00:13:15,395 --> 00:13:22,736 早く お殿様がよくなるように 祈ってます。 114 00:13:22,736 --> 00:13:26,606 髪を結い直してさしあげねえと いけねえですからね。 115 00:13:26,606 --> 00:13:32,846 明日の朝には。 頼んだぞ 新三。 116 00:13:32,846 --> 00:13:37,846 へい 合点承知。 では。 117 00:13:53,033 --> 00:13:55,936 千代丸。 はい。 118 00:13:55,936 --> 00:14:00,207 かわやへ行ってまいる。 殿を頼んだぞ。 119 00:14:00,207 --> 00:14:02,507 かしこまりました。 120 00:14:33,206 --> 00:15:03,906 ♬~ 121 00:15:14,047 --> 00:15:17,747 変わりないか? はい。 122 00:15:23,723 --> 00:15:28,423 (うめき声) 123 00:15:48,348 --> 00:15:51,848 松井田宿。 124 00:16:12,372 --> 00:16:31,658 ♬~ 125 00:16:31,658 --> 00:16:35,162 寝ずにおったのか? はい。 126 00:16:35,162 --> 00:16:39,666 そうか。 これで 分かったであろう? 127 00:16:39,666 --> 00:16:43,537 読み聞かせされる者のつらさを。 128 00:16:43,537 --> 00:16:47,541 はい。 (笑い声) 129 00:16:47,541 --> 00:16:51,678 ああ~ 笑う力が出たのじゃ。 130 00:16:51,678 --> 00:16:56,016 ブチには乗れぬが かごならば 大事ない。 131 00:16:56,016 --> 00:17:01,316 はい。 では お薬を。 うむ。 132 00:17:20,240 --> 00:17:23,710 殿! 133 00:17:23,710 --> 00:17:26,379 殿! 134 00:17:26,379 --> 00:17:31,079 殿…。 殿! いかがなされた! 135 00:17:42,329 --> 00:17:46,199 殿! 殿! 136 00:17:46,199 --> 00:17:51,899 誰か! 誰か~! 137 00:17:56,676 --> 00:18:00,347 殿 もう少しの辛抱です。 138 00:18:00,347 --> 00:18:04,347 一路。 [外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井殿。 殿が! 139 00:18:08,221 --> 00:18:10,357 脈が お速い。 140 00:18:10,357 --> 00:18:13,657 この薬を含んだ途端に。 141 00:18:16,029 --> 00:18:18,229 あ…。 142 00:18:20,367 --> 00:18:22,702 しびれが…。 何だ! 143 00:18:22,702 --> 00:18:26,039 恐らく トリカブトです。 トリカブト? 144 00:18:26,039 --> 00:18:30,710 毒薬です。 なぜ ここに トリカブトが? 145 00:18:30,710 --> 00:18:34,314 やはり お前 殿の命を! 146 00:18:34,314 --> 00:18:37,350 私ではございません。 お主以外に 誰がおる! 147 00:18:37,350 --> 00:18:42,188 私は 断じて。 叔父上! [外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井殿 早く 殿を。 148 00:18:42,188 --> 00:18:44,658 どれくらい のまれましたか? 149 00:18:44,658 --> 00:18:49,996 含んだ程度。 殿は 異変に気付き すぐに水を含み 吐き出された。 150 00:18:49,996 --> 00:18:51,931 ([外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井)胃のふをきれいにし➡ 151 00:18:51,931 --> 00:18:55,931 のんだものを全て吐き出す事が 最善かと。 152 00:19:03,343 --> 00:19:07,213 (せきこみ) 153 00:19:07,213 --> 00:19:11,685 はあ~ ふう~。 154 00:19:11,685 --> 00:19:16,385 わしが うかつであった。 155 00:19:18,024 --> 00:19:22,696 殿 申し訳ございませぬ! 156 00:19:22,696 --> 00:19:27,367 悪いのは この私。 殿をお守りすると申しましたのに。 157 00:19:27,367 --> 00:19:32,167 いや 気にするな。 158 00:19:35,175 --> 00:19:37,177 (惣十郎)[外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井殿。 159 00:19:37,177 --> 00:19:40,647 含まれた程度で お気も確かでございます。 160 00:19:40,647 --> 00:19:43,316 お命に関わる事はないかと。 161 00:19:43,316 --> 00:19:45,251 はあ… よかった。 162 00:19:45,251 --> 00:19:49,656 しかし しばらく経過を診ねば 油断はできませぬ。 163 00:19:49,656 --> 00:19:51,991 どのぐらい? 164 00:19:51,991 --> 00:20:00,667 ([外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井)このご様子では 数日は 出立はできませぬ。 165 00:20:00,667 --> 00:20:03,367 ならぬ。 166 00:20:06,339 --> 00:20:11,010 遅れては ならぬ。 167 00:20:11,010 --> 00:20:15,682 ([外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井)ご無理です。 今は ただただ 安静に。 168 00:20:15,682 --> 00:20:20,182 少しの遅れならば 取り返せまする。 169 00:20:28,261 --> 00:20:31,061 相分かった。 170 00:20:33,032 --> 00:20:37,904 あ… ああ…。 171 00:20:37,904 --> 00:20:43,376 しかし 一体 誰が…。 172 00:20:43,376 --> 00:20:46,676 私が 必ず見つけ出します。 173 00:20:48,248 --> 00:20:52,719 叔父上は 殿のおそばに。 何があっても 離れる事なく。 174 00:20:52,719 --> 00:20:54,654 うん。 175 00:20:54,654 --> 00:20:58,591 [外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井殿 この事は くれぐれも内密に。 176 00:20:58,591 --> 00:21:01,394 殿は お風邪が 長引いておられるだけ。 177 00:21:01,394 --> 00:21:04,694 よろしいですな? はい。 178 00:21:10,069 --> 00:21:13,406 聞いたんだがよ 殿のお具合が よくなったらしい。 179 00:21:13,406 --> 00:21:16,706 お~ そうか。 そいつは よかった。 180 00:21:27,420 --> 00:21:30,757 殿のご出立は 遅れるそうじゃ。 181 00:21:30,757 --> 00:21:35,361 いつになるのでしょう。 早飛脚を 立てねばならぬでしょうか。 182 00:21:35,361 --> 00:21:39,232 大事ない。 小野寺殿。 183 00:21:39,232 --> 00:21:41,701 [外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井殿の見立てによれば➡ 184 00:21:41,701 --> 00:21:44,537 少し横になっておられれば ブチにも乗れるそうな。 185 00:21:44,537 --> 00:21:47,440 ほう ブチさんに? そいつは よかった。 186 00:21:47,440 --> 00:21:51,711 そんなに早く治るんじゃ やっぱり 殿様は うつけだったんだ。 187 00:21:51,711 --> 00:21:54,380 ばかの風邪は 治るのも早いってな。 188 00:21:54,380 --> 00:21:57,050 こら! この無礼者どもめが。 189 00:21:57,050 --> 00:21:59,953 (新三)まあまあまあ よかったじゃねえですか。 190 00:21:59,953 --> 00:22:02,722 お殿様も じきに 元気におなりになるってんだから。 191 00:22:02,722 --> 00:22:05,058 けんかは よしやしょうよ。 ね。 192 00:22:05,058 --> 00:22:09,729 それにしても この江戸参府 おかしな事ばかりじゃ。 193 00:22:09,729 --> 00:22:14,067 つり橋は切れる。 金は盗まれる。 194 00:22:14,067 --> 00:22:17,570 本当だよなあ。 つり橋は なんとかなったが…。 195 00:22:17,570 --> 00:22:20,073 金が消えたのには 驚いたなあ。 196 00:22:20,073 --> 00:22:22,976 あの時は もう ここまでかと…。 197 00:22:22,976 --> 00:22:26,846 でも まあ 62両 なんとかなったんですから➡ 198 00:22:26,846 --> 00:22:29,415 いいじゃねえですか。 (真吾)そういう問題ではなかろう。 199 00:22:29,415 --> 00:22:31,684 (新三) 「終わりよければ 総てよし」です。 200 00:22:31,684 --> 00:22:37,357 ところで ここら辺りの名物は 何だろうなあ? 201 00:22:37,357 --> 00:22:41,027 ネギではないか? まだ食べる気ですかい? 202 00:22:41,027 --> 00:22:43,696 違えよ。 殿様に食べて頂いて➡ 203 00:22:43,696 --> 00:22:46,366 少しでも よくなって頂こうと 思っただけでい。 204 00:22:46,366 --> 00:22:49,702 でも 今 ネギは 季節外れだろうが。 205 00:22:49,702 --> 00:22:52,539 一路様? 206 00:22:52,539 --> 00:23:22,839 ♬~ 207 00:23:43,890 --> 00:23:48,190 その者の指を切れ。 208 00:23:50,029 --> 00:23:54,729 国分七左衛門に送りつけるのだ。 (一同)はっ。 209 00:24:05,044 --> 00:24:09,916 (七左衛門)やめぬか! やはり 娘がかわいいと見える。➡ 210 00:24:09,916 --> 00:24:14,116 お主も ただの親ばかよのう。 211 00:24:36,976 --> 00:24:39,276 かかれ! 212 00:24:43,349 --> 00:24:45,284 (喜惣次)かかれ! 213 00:24:45,284 --> 00:24:47,484 や~! 214 00:24:53,059 --> 00:24:55,928 斬れ! 斬れ! 215 00:24:55,928 --> 00:24:58,898 (空澄) おけがは ないか? スワさん。 216 00:24:58,898 --> 00:25:00,898 (スワ)はい。 217 00:25:05,038 --> 00:25:08,338 (薫)もう大丈夫よ。 薫様。 218 00:25:22,055 --> 00:25:26,555 伊東様 さあ! 早く! 早く! 219 00:25:31,664 --> 00:25:34,164 (正右衛門)国分様。 220 00:25:39,338 --> 00:25:41,674 助かったぞ 正右衛門。 221 00:25:41,674 --> 00:25:43,609 1人当たり 5両の祝儀。 222 00:25:43,609 --> 00:25:47,346 手前の命を助けて頂いた お礼としては 安いものかと。 223 00:25:47,346 --> 00:25:49,282 行列が 江戸に着けば…。 224 00:25:49,282 --> 00:25:52,218 その時は 事の裏表を 一切 申し上げます。 225 00:25:52,218 --> 00:25:55,688 頼んだぞ。 共に この蒔坂家を守ってくれ。 226 00:25:55,688 --> 00:25:57,888 はい。 227 00:26:01,360 --> 00:26:03,660 スワ。 228 00:26:05,231 --> 00:26:09,431 スワ 大事ないか? 229 00:26:12,371 --> 00:26:18,244 一路様が助けたあなたを 死なせる訳にはいきませんからね。 230 00:26:18,244 --> 00:26:22,381 和尚 どうか この2人も かくまって頂きたい。 231 00:26:22,381 --> 00:26:27,181 ああ もちろんの事。 ご安心なされませ。 232 00:26:35,328 --> 00:26:39,832 小野寺。 はい。 233 00:26:39,832 --> 00:26:49,342 ♬~ 234 00:26:49,342 --> 00:26:51,642 はっ。 235 00:26:53,679 --> 00:26:57,550 (真吾)[外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井殿! おう。 236 00:26:57,550 --> 00:26:59,750 殿が! 237 00:27:02,688 --> 00:27:04,624 (真吾)殿! 238 00:27:04,624 --> 00:27:06,924 ([外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井)殿…。 239 00:27:13,699 --> 00:27:16,602 大変じゃ! 大変じゃ! 240 00:27:16,602 --> 00:27:19,372 どうした? 殿が…! 241 00:27:19,372 --> 00:27:24,043 殿のご容体が? 242 00:27:24,043 --> 00:27:25,978 殿が どうしたというんじゃ! 243 00:27:25,978 --> 00:27:32,318 それが…。 お亡くなりになったって…。 244 00:27:32,318 --> 00:27:35,988 そんな ばかな! 245 00:27:35,988 --> 00:27:37,988 どけ! 246 00:27:43,663 --> 00:27:49,963 殿は? ご無事なんですよね? 247 00:27:52,672 --> 00:27:55,472 そんな…。 248 00:27:58,344 --> 00:28:03,850 (泣き声) 249 00:28:03,850 --> 00:28:20,299 ♬~ 250 00:28:20,299 --> 00:28:25,599 わしには 人を見る目が なかったようじゃのう。 251 00:28:27,707 --> 00:28:34,007 そなたは しょせん 家老の器では なかったという事じゃ。 252 00:28:35,982 --> 00:28:41,654 将監様 もう一度… もう一度 機会を! 253 00:28:41,654 --> 00:28:44,557 どうか。 どうか。 254 00:28:44,557 --> 00:28:47,257 もう よいわ。 255 00:28:48,995 --> 00:28:54,667 国分など 死罪にしてしまえ。 256 00:28:54,667 --> 00:29:00,539 あのうつけも もう どうせ この世にはおらぬゆえ。 257 00:29:00,539 --> 00:29:05,239 それは どういう…。 258 00:29:07,680 --> 00:29:13,352 己よりも 使える者が おるという事じゃ。 259 00:29:13,352 --> 00:29:21,552 次に しくじれば そなたは もう 用なしじゃ。 260 00:29:23,696 --> 00:29:28,367 よいな? 伊東。 261 00:29:28,367 --> 00:29:30,703 はい。 262 00:29:30,703 --> 00:29:45,403 ♬~ 263 00:29:53,326 --> 00:29:58,998 [ 心の声 ] 殿 どうか ご無事に お着きになりますように。 264 00:29:58,998 --> 00:30:03,869 奥方様。➡ 265 00:30:03,869 --> 00:30:07,173 申し上げます。 どうしました? 266 00:30:07,173 --> 00:30:11,010 ご老中 酒井様の奥方様より お使いが。 267 00:30:11,010 --> 00:30:12,945 ご老中 酒井様の? 268 00:30:12,945 --> 00:30:15,881 本日 茶会を開くゆえ➡ 269 00:30:15,881 --> 00:30:20,019 奥方様にも おいで下さるようにと。 270 00:30:20,019 --> 00:30:23,019 私を? 271 00:30:45,044 --> 00:30:49,915 若様 このお菓子は お殿様からだそうですよ。 272 00:30:49,915 --> 00:30:52,915 父上から? はい。 273 00:31:02,061 --> 00:31:03,996 母上? 274 00:31:03,996 --> 00:31:05,931 この菓子は? 275 00:31:05,931 --> 00:31:09,935 殿様からのお遣わし物と 堀江様が。 276 00:31:09,935 --> 00:31:11,935 堀江が! 277 00:31:22,748 --> 00:31:26,419 申し訳ございません! 278 00:31:26,419 --> 00:31:29,419 下がりなさい。 279 00:31:37,363 --> 00:31:44,236 一太郎…。 母が愚かでした。 280 00:31:44,236 --> 00:31:49,942 堀江と将監は ご老中 酒井様と つながっていたのです。 281 00:31:49,942 --> 00:31:55,442 奥方を使って 私を呼び出し そなたを…。 282 00:31:59,618 --> 00:32:04,590 一太郎 もう少しです。 283 00:32:04,590 --> 00:32:11,890 もう少しで お父上が 江戸に参られるゆえ。 284 00:32:20,739 --> 00:32:23,739 母上様。 285 00:32:27,079 --> 00:32:31,350 強くなりまする。 286 00:32:31,350 --> 00:32:36,050 一太郎は 強くなりまする。 287 00:32:37,690 --> 00:32:40,690 一太郎…。 288 00:32:58,878 --> 00:33:01,914 やはり お主であったか。 289 00:33:01,914 --> 00:33:04,114 何の事…。 290 00:33:08,053 --> 00:33:11,753 残念だが 殿は ご無事じゃ。 291 00:33:18,063 --> 00:33:20,733 全ては 殿のお指図だ。 292 00:33:20,733 --> 00:33:25,404 将監の手先をあぶり出すための策。 293 00:33:25,404 --> 00:33:30,204 お主 金で雇われたか? 294 00:33:34,013 --> 00:33:36,313 答えよ! 295 00:33:40,886 --> 00:33:43,689 何で あっしだと分かったんで? 296 00:33:43,689 --> 00:33:47,359 お前自身の言葉だ。 297 00:33:47,359 --> 00:33:51,230 言葉? 298 00:33:51,230 --> 00:33:55,701 お主は 盗まれた金子を 62両と言い当てた。 299 00:33:55,701 --> 00:34:00,372 私は 60両ほどとしか 周りの者には伝えておらぬ。 300 00:34:00,372 --> 00:34:03,876 はっきり 62両と知っているのは 橘殿と私のみ。 301 00:34:03,876 --> 00:34:05,811 60両ほどです。 302 00:34:05,811 --> 00:34:09,311 でも まあ 62両 なんとかなったんですから。 303 00:34:11,050 --> 00:34:16,222 へえ~ おいらとした事が…。 304 00:34:16,222 --> 00:34:20,726 残念だ。 お前は よき髪結いであったのに。 305 00:34:20,726 --> 00:34:27,399 将監様も あなたを甘く見ていたようだ。 306 00:34:27,399 --> 00:34:32,238 新三。 おとなしく 縛につけ。 307 00:34:32,238 --> 00:34:36,508 江戸に行き 洗いざらい白状してもらう。 308 00:34:36,508 --> 00:35:12,711 ♬~ 309 00:35:12,711 --> 00:35:15,711 貴様! 310 00:35:18,384 --> 00:35:20,884 待て! 311 00:35:26,058 --> 00:35:28,758 追うぞ! はっ! 312 00:35:43,008 --> 00:35:49,508 はあ~。 もう 大事ない。 313 00:35:51,684 --> 00:35:55,354 [外:C9F2FDA15B722253C625AEBE73F4B1D9]井殿。 はい。 314 00:35:55,354 --> 00:35:59,224 疑って 申し訳もございませぬ。 315 00:35:59,224 --> 00:36:04,363 いえ。 殿がご無事で 何よりでございました。 316 00:36:04,363 --> 00:36:07,266 殿が急変と聞かされた時は➡ 317 00:36:07,266 --> 00:36:11,236 己の命も 絶つ覚悟でございました。 318 00:36:11,236 --> 00:36:13,706 お許し下さい。 319 00:36:13,706 --> 00:36:16,406 ≪(真吾)失礼つかまつります。 320 00:36:21,580 --> 00:36:23,716 新三は? 321 00:36:23,716 --> 00:36:26,385 逃げられた。 322 00:36:26,385 --> 00:36:30,085 八方 手を尽くしましたが…。 323 00:36:31,657 --> 00:36:34,957 見つけ出すまでは 油断できぬ。 324 00:36:36,995 --> 00:36:40,666 小野寺。 はい。 325 00:36:40,666 --> 00:36:43,702 明朝には 出立する。 しかし…。 326 00:36:43,702 --> 00:36:48,340 捨て置け。 捜す時など 我らにはない。 327 00:36:48,340 --> 00:36:50,376 殿のお命を狙った者を このまま…。 328 00:36:50,376 --> 00:36:55,214 参勤交代は 我が蒔坂家にとって 最も重要な務め。 329 00:36:55,214 --> 00:37:00,514 何としても 期日までに 江戸に参らねばならぬ。 330 00:37:02,354 --> 00:37:06,154 分かったな? 小野寺。 331 00:37:08,227 --> 00:37:12,727 これは 命である。 332 00:37:17,903 --> 00:37:19,903 はっ。 333 00:37:26,378 --> 00:37:32,151 堀江様 先日の件 何とぞ よしなに。 334 00:37:32,151 --> 00:37:36,655 (堀江)分かっておる。 悪いようにはせぬ。 335 00:37:36,655 --> 00:37:40,355 励めよ。 ははっ。 336 00:37:45,664 --> 00:37:47,699 (一太郎)堀江。 337 00:37:47,699 --> 00:37:59,678 ♬~ 338 00:37:59,678 --> 00:38:04,550 どうされました? 339 00:38:04,550 --> 00:38:06,850 若様。 340 00:38:08,687 --> 00:38:14,026 これから 私と母上が口にするものは➡ 341 00:38:14,026 --> 00:38:19,698 全て お主が毒味せよ。 342 00:38:19,698 --> 00:38:23,035 これは 命である。 343 00:38:23,035 --> 00:38:25,835 よいな? 344 00:38:38,984 --> 00:38:42,855 はあ~ ふう~。 345 00:38:42,855 --> 00:38:49,355 もう少しじゃ。 すず 一太郎。 346 00:38:59,004 --> 00:39:03,876 (足音) 347 00:39:03,876 --> 00:39:05,878 国分七左衛門殿。 348 00:39:05,878 --> 00:39:10,015 蒔坂将監様の命である。 ご同行ありたい。 349 00:39:10,015 --> 00:39:13,352 どけ! 350 00:39:13,352 --> 00:39:15,287 旦那様! 351 00:39:15,287 --> 00:39:52,824 ♬~ 352 00:39:52,824 --> 00:39:55,160 よく似合う。 353 00:39:55,160 --> 00:39:57,460 ほう。 354 00:39:59,665 --> 00:40:04,536 己の立場が 分かっておらぬようじゃ。 355 00:40:04,536 --> 00:40:07,005 何だと? 356 00:40:07,005 --> 00:40:10,676 将監は もはや なりふり構わないでおる。 357 00:40:10,676 --> 00:40:13,011 お主は 知り過ぎておる。 358 00:40:13,011 --> 00:40:18,350 次に 亡き者にされるのは お主だ。 359 00:40:18,350 --> 00:40:22,020 どうなるか 分かっておるのう。 360 00:40:22,020 --> 00:40:28,360 己の代わりなど いくらでもおるのじゃぞ。 361 00:40:28,360 --> 00:40:30,295 黙れ! 362 00:40:30,295 --> 00:40:34,700 どうせ 家老にでもしてやるとでも 言われておるのだろう。 363 00:40:34,700 --> 00:41:26,752 ♬~ 364 00:41:26,752 --> 00:41:31,590 ♬~ 365 00:41:31,590 --> 00:41:35,290 (将監)よき眺めじゃ。 366 00:41:38,030 --> 00:41:48,040 ♬~ 367 00:41:48,040 --> 00:41:54,040 殿。 決して ご無理はなきように。 368 00:41:56,381 --> 00:42:01,253 私は 我が家を守らねばならぬ。 369 00:42:01,253 --> 00:42:07,392 命懸けで 私に尽くしてくれた お主ら家臣たちを➡ 370 00:42:07,392 --> 00:42:11,063 守らねばならぬ。 371 00:42:11,063 --> 00:42:15,934 何としても 江戸に たどりつかねばならぬ。 372 00:42:15,934 --> 00:42:19,404 はい。 373 00:42:19,404 --> 00:42:21,339 急ぎまするぞ! 374 00:42:21,339 --> 00:42:24,539 (一同)オ~! 375 00:42:31,983 --> 00:42:37,689 <将監による 左京大夫暗殺を 阻止した一路たち。➡ 376 00:42:37,689 --> 00:42:41,026 到着が一日遅れる事情は➡ 377 00:42:41,026 --> 00:42:44,362 おとがめを受けぬよう 江戸へ使者を送り➡ 378 00:42:44,362 --> 00:42:48,033 再び 一行は 進む事となった。➡ 379 00:42:48,033 --> 00:42:51,369 しかし…> 380 00:42:51,369 --> 00:42:54,569 行かせぬ。