1 00:01:37,107 --> 00:01:40,110 (幸村)幸村をお信じくだされ 2 00:01:40,110 --> 00:01:43,113 <愛する淀を守るために➡ 3 00:01:43,113 --> 00:01:47,117 家康打倒を決意した 幸村であったが➡ 4 00:01:47,117 --> 00:01:52,122 秀頼の出陣で豊臣方の結集を図る 必勝の戦略は➡ 5 00:01:52,122 --> 00:01:56,126 皮肉にも その淀によって阻まれた> 6 00:01:56,126 --> 00:02:00,130 <幼い我が子を 戦場に立たせまいとする➡ 7 00:02:00,130 --> 00:02:03,133 悲しい母心であった> 8 00:02:03,133 --> 00:02:07,137 (淀殿)信じろと言われた あなたのお言葉を➡ 9 00:02:07,137 --> 00:02:09,139 私は裏切りました 10 00:02:09,139 --> 00:02:14,144 <信州 上田城に 徳川秀忠の大軍を引き付け➡ 11 00:02:14,144 --> 00:02:17,147 打ち破った 幸村の働きも むなしく➡ 12 00:02:17,147 --> 00:02:23,086 天下分け目の関ヶ原の戦いは 東軍の圧勝に終わった> 13 00:02:23,086 --> 00:02:30,093 <幸村は 父 昌幸と共に 高野山配流の身となったのである> 14 00:02:30,093 --> 00:02:35,098 <この決戦に勝って 天下の覇者となった徳川家康は➡ 15 00:02:35,098 --> 00:02:42,098 京都 二条に城を築き 長期支配体制の確立を目指した> 16 00:02:46,109 --> 00:02:54,117 <西軍に属した大名のうち 87家 414万石が取り潰しとなった> 17 00:02:54,117 --> 00:03:00,117 <スクラップ アンド ビルド 業界再編成が冷酷に始まった> 18 00:03:04,127 --> 00:03:09,132 <主家を失った武士は 浪人となって諸国に流れた> 19 00:03:09,132 --> 00:03:14,137 <彼らは 今日でいう失業者である> 20 00:03:14,137 --> 00:03:18,141 <家康の指示で 浅野幸長の領地となった➡ 21 00:03:18,141 --> 00:03:23,079 紀州 和歌山の城下にも 浪人たちが あふれていた> 22 00:03:23,079 --> 00:03:28,084 (主膳)拙者 先の領主 桑山重晴様の家臣 由利主膳➡ 23 00:03:28,084 --> 00:03:31,087 浅野家にお取り立てのこと 願い出ておる者にござります 24 00:03:31,087 --> 00:03:33,089 邪魔だ どけ! (主膳)お願いでござります 25 00:03:33,089 --> 00:03:36,092 身共はともかく これなる伜 鎌之助は➡ 26 00:03:36,092 --> 00:03:39,095 武芸をもって 必ずお役に立ちます 27 00:03:39,095 --> 00:03:41,097 (供侍)ならん ならん! どけ! (主膳)何とぞ➡ 28 00:03:41,097 --> 00:03:44,100 お目通りさせてくださりませ (供侍)ええい のかぬか 29 00:03:44,100 --> 00:03:47,103 (主膳)うわっ! (鎌之助)父上! 30 00:03:47,103 --> 00:03:51,107 ≪(清海)ハハハ… 仕官など やめておけ 31 00:03:51,107 --> 00:03:56,112 (清海)家康のごますりが得意な 浅野ごときに雇われてどうする 32 00:03:56,112 --> 00:03:58,114 (手下たち)ハハハ… (鎌之助)無礼を申すな 33 00:03:58,114 --> 00:04:00,116 父上への悪口は許さん 34 00:04:00,116 --> 00:04:04,120 ほう 俺の相手をする気か 35 00:04:04,120 --> 00:04:08,124 (伊三)兄者 俺に任せろ 36 00:04:08,124 --> 00:04:12,128 (鎌之助)父上 おのきくだされ 37 00:04:12,128 --> 00:04:26,076 ♬~ 38 00:04:26,076 --> 00:04:29,079 (せきこみ) 39 00:04:29,079 --> 00:04:31,081 伊三! (伊三)助勢無用 40 00:04:31,081 --> 00:04:33,081 (伊三の せきこみ) 41 00:04:35,085 --> 00:04:39,085 病人相手では 手柄にはならん 42 00:04:41,091 --> 00:04:45,095 (鎌之助)父上 戻りましょう (主膳)うん 43 00:04:45,095 --> 00:04:48,095 (伊三の せきこみ) (清海)伊三! 44 00:05:00,110 --> 00:05:07,110 <高野山の麓 九度山村に 配流された真田家の屋敷があった> 45 00:05:09,119 --> 00:05:12,122 (佐助)上杉景勝公も ついに降伏➡ 46 00:05:12,122 --> 00:05:18,128 家康は上杉の所領120万石のうち 米沢30万石のみを残し➡ 47 00:05:18,128 --> 00:05:20,130 全てを奪い取りました 48 00:05:20,130 --> 00:05:24,067 徳川と同盟した 伊達政宗が相手では➡ 49 00:05:24,067 --> 00:05:27,070 上杉に勝ち目なしとみていたが… 50 00:05:27,070 --> 00:05:31,074 (佐助)豊臣の領地200万石も 今や60万石となりました 51 00:05:31,074 --> 00:05:36,079 罪を問わずは表向き… 真綿で首を絞めるように➡ 52 00:05:36,079 --> 00:05:40,083 秀頼君を 追い詰めていくことであろう 53 00:05:40,083 --> 00:05:45,083 (才蔵)淀のお方様の立場は ますます苦しくなりました 54 00:05:51,094 --> 00:05:56,099 (治長)幸村殿は高野の麓 九度山村に配流の身の上 55 00:05:56,099 --> 00:05:59,102 監視役の 紀州 和歌山城主 浅野幸長は➡ 56 00:05:59,102 --> 00:06:03,106 父 長政公と違うて 家康公の機嫌を損なわずまいと➡ 57 00:06:03,106 --> 00:06:09,112 日夜 見回りを絶やさず 厳重に警戒いたす由にございます 58 00:06:09,112 --> 00:06:13,116 (秀頼) では 幸村とは もう会えぬのか 59 00:06:13,116 --> 00:06:19,122 アハハッ 若君は よほど 幸村をお気に入りのようじゃ 60 00:06:19,122 --> 00:06:24,060 (秀頼)会いたい… 幸村に会いたいぞ 61 00:06:24,060 --> 00:06:28,064 (大蔵卿局)お方様 所詮 幸村殿は小国の武将 62 00:06:28,064 --> 00:06:32,068 もはや 頼りといたすは お諦めなされませ 63 00:06:32,068 --> 00:06:37,073 分かっております わらわは 誰も頼りとはいたさぬ 64 00:06:37,073 --> 00:06:42,078 これからは 徳川殿にも 自ら意見を申し上げるつもりじゃ 65 00:06:42,078 --> 00:06:48,084 では お嫌いな政に お関わりなされますと 66 00:06:48,084 --> 00:06:55,091 秀頼君のためならば 鬼にも蛇にもなりましょう 67 00:06:55,091 --> 00:07:01,091 殿方に負けぬ強い女性にならねば 秀頼君は守り通せぬ 68 00:07:10,106 --> 00:07:14,110 かまどの煙が見えるが 誰か住んでいるのか 69 00:07:14,110 --> 00:07:17,113 身分の分からぬ者が 1人で暮らしております 70 00:07:17,113 --> 00:07:21,113 村人は仙人ではないかと 気味悪がっております 71 00:07:25,054 --> 00:07:32,061 (清海)そこもとは刀鍛冶であろう 刀を打ってはくれぬか 72 00:07:32,061 --> 00:07:38,061 岩を砕くほどに強く ぬれ紙を裂くほどに斬れる刀じゃ 73 00:07:45,074 --> 00:07:47,074 金ならあるぞ 74 00:07:50,079 --> 00:07:52,079 (伊三)これでどうだ 75 00:07:57,086 --> 00:08:01,090 何だ 結局は金か 気取らずに そう申せばよかろうに 76 00:08:01,090 --> 00:08:03,092 (一同の笑い声) 77 00:08:03,092 --> 00:08:08,097 (玄斉) これだけあれば 面が打てるのう 78 00:08:08,097 --> 00:08:15,104 面? 面ではない 剣だ 刀を打てと申しておる 79 00:08:15,104 --> 00:08:18,107 刀は打たぬ 80 00:08:18,107 --> 00:08:20,109 金を見たら 口を利きおった 81 00:08:20,109 --> 00:08:24,047 (一同の笑い声) 82 00:08:24,047 --> 00:08:28,051 あくまで 刀は打たんと抜かすか 83 00:08:28,051 --> 00:08:34,051 見れば分かろう 鉱炉の火を消して10年… 84 00:08:37,060 --> 00:08:40,063 (小助の うなり声) 85 00:08:40,063 --> 00:08:43,066 何だ 犬かと思ったぞ 86 00:08:43,066 --> 00:08:48,071 気を付けろ 犬というより おおかみだ➡ 87 00:08:48,071 --> 00:08:53,076 うかつに手を出すと かみ殺されるぞ 88 00:08:53,076 --> 00:08:56,079 俺は どうでも 刀が所望だ 89 00:08:56,079 --> 00:08:58,081 (小助の うなり声) 90 00:08:58,081 --> 00:09:00,081 無体な 91 00:09:02,085 --> 00:09:06,089 そのなまくらで わしが斬れるかな 92 00:09:06,089 --> 00:09:08,091 ほざいたな 93 00:09:08,091 --> 00:09:10,093 ならば 貴様の素っ首 斬り飛ばしてくれる 94 00:09:10,093 --> 00:09:14,097 ここじゃ 仕損じるなよ 95 00:09:14,097 --> 00:09:16,097 えい! 96 00:09:20,103 --> 00:09:25,041 こやつ 怪しい術を使いおる (清海)うむ 97 00:09:25,041 --> 00:09:33,049 さて 不老不死の薬湯が 煮えたところじゃ 98 00:09:33,049 --> 00:09:38,054 金をもろうた代わりに お前らも一口どうじゃ 99 00:09:38,054 --> 00:09:43,059 もっとも 性根の腐った者が口にいたさば➡ 100 00:09:43,059 --> 00:09:48,064 はらわたが焼けただれるがな 101 00:09:48,064 --> 00:09:50,066 (伊三)兄者 (玄斉)ハハハ… 102 00:09:50,066 --> 00:09:52,068 引き揚げよう (清海)うむ 103 00:09:52,068 --> 00:09:55,071 金は くれてやる! 104 00:09:55,071 --> 00:09:59,075 不思議な術… 忍びには あのような技はありませぬ 105 00:09:59,075 --> 00:10:07,083 念の力だ 修行を積めば 念をもって巌のごとくなると聞く 106 00:10:07,083 --> 00:10:11,087 あの男の言葉どおり 天竺の秘法かもしれん 107 00:10:11,087 --> 00:10:14,090 やはり仙人なのでしょうか 108 00:10:14,090 --> 00:10:18,090 邪魔をせぬよう わしらも引き揚げよう 109 00:10:20,096 --> 00:10:25,096 小助 炉に火を入れろ 110 00:10:31,040 --> 00:10:36,045 (玄斉)久しぶりに 面など打ってみるかのう 111 00:10:36,045 --> 00:10:40,049 ≪(騒ぎ声) (佐助)あー! うるせえ客だな 112 00:10:40,049 --> 00:10:45,049 ≪(騒ぎ声) 113 00:10:50,059 --> 00:10:55,064 部屋を間違えたな お大尽遊びのお座敷は上だ 114 00:10:55,064 --> 00:11:01,070 (くみ)相方もなく 寂しいこと… 私が お相手いたします 115 00:11:01,070 --> 00:11:04,073 お前 遊女か (くみ)これでも元は➡ 116 00:11:04,073 --> 00:11:08,077 出雲阿国の弟子 くみと申します 117 00:11:08,077 --> 00:11:12,077 おい 本気で俺の相手をしてくれると? 118 00:11:15,084 --> 00:11:17,084 そのかわり… 119 00:11:22,091 --> 00:11:26,095 私を喜ばせていただけますか 120 00:11:26,095 --> 00:11:28,095 やらいでか 121 00:11:30,099 --> 00:11:33,099 朝まで寝かせはせん 122 00:11:35,104 --> 00:11:40,104 (騒ぎ声) 123 00:11:43,112 --> 00:11:46,115 (清海)何か用か 124 00:11:46,115 --> 00:11:48,117 いささか無心をいたしたい 125 00:11:48,117 --> 00:11:54,123 (清海)おい 聞いたか 山賊に無心する盗賊とは面白い 126 00:11:54,123 --> 00:11:57,126 (一同の笑い声) 127 00:11:57,126 --> 00:12:00,129 (手下)この野郎! (清海)おっ 128 00:12:00,129 --> 00:12:06,135 案ずるな 峰打ちだ だが 次は! 129 00:12:06,135 --> 00:12:09,138 貴様 昼間の青二才だな 130 00:12:09,138 --> 00:12:12,138 おう 待て待て 131 00:12:15,144 --> 00:12:21,144 おい 鎌之助といったな 何か知らぬが 親孝行のためとみた 132 00:12:24,087 --> 00:12:27,090 この金を役立てるがいい 133 00:12:27,090 --> 00:12:29,092 借りておこう 134 00:12:29,092 --> 00:12:31,094 ≪(呼び子) ≪(役人たち)待て! 待て待て➡ 135 00:12:31,094 --> 00:12:33,096 待て! 待て! (清海)おい 136 00:12:33,096 --> 00:12:35,098 (伊三)兄者 (清海)おい 137 00:12:35,098 --> 00:12:39,102 (伊三)お主も早う行け ≪(役人)待て! 待て待て! 138 00:12:39,102 --> 00:12:41,104 ≪(役人たち) 待て! 待て! 待て!➡ 139 00:12:41,104 --> 00:12:44,107 あっ! 待て! 待て! 待て!➡ 140 00:12:44,107 --> 00:12:49,107 待て! 待て! 待て! 待て! 141 00:12:55,118 --> 00:12:58,121 (鎌之助) 父上! ただいま戻りました 142 00:12:58,121 --> 00:13:04,127 父上 金策は上首尾でござります 143 00:13:04,127 --> 00:13:06,127 父上 144 00:13:10,133 --> 00:13:12,133 父上 145 00:13:22,078 --> 00:13:25,081 (主膳) 「由利家再興 もはやかなわず」➡ 146 00:13:25,081 --> 00:13:30,081 「一命をもって 御先祖に おわびつかまつるものにござ候」 147 00:13:32,088 --> 00:13:34,090 ばかな 148 00:13:34,090 --> 00:13:37,093 (手下の笑い声) 149 00:13:37,093 --> 00:13:41,097 (手下)伊三は捕らえられた どうする 清海殿 150 00:13:41,097 --> 00:13:44,100 (清海)役人に金を積めば 解き放ちもできる➡ 151 00:13:44,100 --> 00:13:48,104 高野の宿坊でも襲って 稼ぎまくるしかあるまい 152 00:13:48,104 --> 00:13:52,108 (手下たち)ああ ハハハ… 153 00:13:52,108 --> 00:13:55,108 ≪(物音) (清海)誰だ! 154 00:13:59,115 --> 00:14:01,115 (清海)何だ 貴様か 155 00:14:06,122 --> 00:14:11,127 「お願いでございます」の おやじ殿はどうした 156 00:14:11,127 --> 00:14:15,131 (鎌之助)腹を切って死んだ (清海)何? 157 00:14:15,131 --> 00:14:20,136 山賊の仲間に わしも加えてくれ 158 00:14:20,136 --> 00:14:25,074 家名など捨てて これからは 勝手気ままに生きる 159 00:14:25,074 --> 00:14:27,076 駄目だ 駄目だ 160 00:14:27,076 --> 00:14:30,079 貴様のような 生っ白いのは役に立たん 161 00:14:30,079 --> 00:14:32,079 (手下たち)ハハハ… 162 00:14:34,083 --> 00:14:36,083 うるさい虫だ 163 00:14:42,091 --> 00:14:45,091 お主 なかなかのもんだな 164 00:14:50,099 --> 00:14:56,105 (六郎)佐助 女郎通いも程にせいよ 165 00:14:56,105 --> 00:14:59,108 (十蔵)臭い まだ 女のにおいが抜けておらん 166 00:14:59,108 --> 00:15:02,111 (佐助)そんなことより どうなるのだ これから 167 00:15:02,111 --> 00:15:06,115 六郎殿 幸村様は このまま動かぬおつもりか 168 00:15:06,115 --> 00:15:11,120 (六郎)わしにも分からぬ 今日も才蔵を連れて山歩きじゃ 169 00:15:11,120 --> 00:15:14,120 (佐助)えーい 体がなまってしまうわ 170 00:15:17,126 --> 00:15:19,126 (才蔵)あっ… 171 00:15:23,065 --> 00:15:25,065 きれいなちょうちょ 172 00:15:27,069 --> 00:15:30,069 やはり女子じゃ 173 00:16:05,107 --> 00:16:10,112 (玄斉) 時来たらば 天下を取るの骨相➡ 174 00:16:10,112 --> 00:16:15,117 あなたは… 互いに名乗り合うのはやめましょう 175 00:16:15,117 --> 00:16:20,117 今は 山に住む世捨て人同士です 176 00:16:39,075 --> 00:16:43,079 その闘志 いまだ衰えず… 177 00:16:43,079 --> 00:16:51,087 ただ その行き場を求めて さまようておる 苦しんでおる 178 00:16:51,087 --> 00:16:56,092 武将の意地ならば 既に捨て申した 179 00:16:56,092 --> 00:17:01,092 この世には 見捨てることのできぬ者もおる 180 00:17:04,100 --> 00:17:09,100 いとしき者のために戦うのです 181 00:17:12,108 --> 00:17:17,108 わしは それができなかった 182 00:17:25,054 --> 00:17:28,054 あれは あばら家の仙人 183 00:17:34,063 --> 00:17:41,063 あの気迫 あの刀傷 いずれ名のある武将に違いない 184 00:17:43,072 --> 00:17:46,072 (清海たちの笑い声) 185 00:17:50,079 --> 00:17:54,079 (手下たち)ハハハ… (清海)ハハハ… あったのう 186 00:17:57,086 --> 00:17:59,086 誰だ! (手下)うん? 187 00:18:01,090 --> 00:18:03,090 忍びか! 188 00:18:06,095 --> 00:18:09,098 (半蔵)頼み事があって参ったのだ 189 00:18:09,098 --> 00:18:13,102 お主の弟 牢より助けとうないか 190 00:18:13,102 --> 00:18:17,106 弟… 伊三を助けると? 191 00:18:17,106 --> 00:18:21,110 <妻 寒松院に先立たれた昌幸は➡ 192 00:18:21,110 --> 00:18:28,050 自身も病のため 苦しい療養の日々を送っていた> 193 00:18:28,050 --> 00:18:35,057 (昌幸)幸村 おことも女房殿を大事にせよ➡ 194 00:18:35,057 --> 00:18:38,060 あれの苦労も大変なもんじゃ 195 00:18:38,060 --> 00:18:41,063 母上には まだ及びません 196 00:18:41,063 --> 00:18:46,068 (昌幸)とかくも 男は逆境に弱い 197 00:18:46,068 --> 00:18:52,074 このような地に押し込められ 手も足も出ぬ状態になれば➡ 198 00:18:52,074 --> 00:18:58,080 情けなきは男よ 女子は逆に強うなる 199 00:18:58,080 --> 00:19:03,085 この家ものう おことの女房に支えられておる 200 00:19:03,085 --> 00:19:06,088 少し横におなりなされ 201 00:19:06,088 --> 00:19:10,092 うーん… 六郎 (六郎)はっ 202 00:19:10,092 --> 00:19:17,099 誰ぞ 人を出せ 上田の信幸に金の無心じゃ 203 00:19:17,099 --> 00:19:21,103 手紙は そこに書いた (六郎)はっ 204 00:19:21,103 --> 00:19:23,038 父上 205 00:19:23,038 --> 00:19:29,044 幸村 意気地なき父親よ 206 00:19:29,044 --> 00:19:34,049 このままでは 棺おけに入れる 六文銭も ままならぬわい➡ 207 00:19:34,049 --> 00:19:38,049 ハハハ… 208 00:19:41,056 --> 00:19:43,058 六郎 折り入っての話とは何だ 209 00:19:43,058 --> 00:19:48,063 (六郎)若 海野六郎 おいとまを頂きとう存じます 210 00:19:48,063 --> 00:19:51,066 何? 大殿が申されましたとおり➡ 211 00:19:51,066 --> 00:19:54,069 日々の手当もままならぬ 御当家のお台所 212 00:19:54,069 --> 00:19:56,071 それがしのような役立たずが➡ 213 00:19:56,071 --> 00:19:59,074 これ以上 お世話になるわけには まいりませぬ 214 00:19:59,074 --> 00:20:01,074 お主が身を責めることはない 215 00:20:03,078 --> 00:20:05,078 役立たずは わしじゃ 216 00:20:07,082 --> 00:20:11,086 (つぎ)六郎殿 旦那様を困らせるでない 217 00:20:11,086 --> 00:20:16,091 台所のことは 女子の務め 私に任しておけばよいのです 218 00:20:16,091 --> 00:20:19,094 つぎ どこへ参る? 219 00:20:19,094 --> 00:20:23,032 御城下まで 商いに行ってまいります 220 00:20:23,032 --> 00:20:26,035 商いとは何を? 221 00:20:26,035 --> 00:20:29,038 (つぎ)お恥ずかしき物 お尋ねくださいますな 222 00:20:29,038 --> 00:20:32,041 その荷を持って一人でか 223 00:20:32,041 --> 00:20:35,044 浅野殿の監視が 厳しゅうございます 224 00:20:35,044 --> 00:20:38,047 女子ならば 外出のお許しがありましょう 225 00:20:38,047 --> 00:20:43,047 すまぬ 気を付けて参れ 226 00:20:51,060 --> 00:20:53,062 才蔵 227 00:20:53,062 --> 00:20:57,066 奥方様 私もお手伝いいたしまする 228 00:20:57,066 --> 00:20:59,066 すみません 229 00:21:08,077 --> 00:21:10,079 十蔵! 佐助は? 230 00:21:10,079 --> 00:21:15,079 (十蔵)あの野郎 肝心なときに遊女屋で… 231 00:21:18,087 --> 00:21:20,089 (清海)貴様が幸村か! 232 00:21:20,089 --> 00:21:24,093 この家を襲うても 奪う物は何もないぞ 233 00:21:24,093 --> 00:21:26,095 (清海)奪うのは貴様の命 234 00:21:26,095 --> 00:21:29,098 いずれ 誰ぞの差し金であろう 235 00:21:29,098 --> 00:21:33,102 わしの命が狙いなら 家人には手を出すな 236 00:21:33,102 --> 00:21:35,104 何を! 237 00:21:35,104 --> 00:21:38,107 貴様が頭目か 238 00:21:38,107 --> 00:21:43,112 一騎打ちにて決着するはどうだ 239 00:21:43,112 --> 00:21:48,112 (清海)よう言うた 俺も武士 受けて立つぞ! 240 00:21:51,120 --> 00:21:53,122 (清海)皆 手を引けい! 241 00:21:53,122 --> 00:21:55,122 (手下たち)お頭 (鎌之助)清海殿 242 00:21:57,126 --> 00:22:01,130 三好清海 真田幸村との勝負だ! 243 00:22:01,130 --> 00:22:03,132 (六郎)若! 244 00:22:03,132 --> 00:22:19,148 ♬~ 245 00:22:19,148 --> 00:22:21,148 死ね! 246 00:22:24,086 --> 00:22:26,088 斬れ! 斬らん 247 00:22:26,088 --> 00:22:29,091 貧しき者は襲わずと噂に聞く 248 00:22:29,091 --> 00:22:33,091 その志を惜しむゆえ 命は預ける 249 00:22:35,097 --> 00:22:41,097 盗賊をいたさずとも 志を生かす道はある 250 00:22:45,107 --> 00:22:48,110 (手下)おのれ! (清海)やめろ! 251 00:22:48,110 --> 00:22:53,110 俺の負けだ 皆 引き揚げるぞ 252 00:23:05,127 --> 00:23:08,130 (漁師)ああ… ああ… 253 00:23:08,130 --> 00:23:10,132 (甚八)じいさん (漁師)ああ? 254 00:23:10,132 --> 00:23:13,135 (甚八)漁師が舟を燃やすとは どういうことだ 255 00:23:13,135 --> 00:23:21,143 (漁師)ああ 漁はさっぱりだ この1年 鯨の姿も見ねえ➡ 256 00:23:21,143 --> 00:23:26,081 若い者は皆 村を捨てて 出ていった 257 00:23:26,081 --> 00:23:30,085 (甚八)俺は その鯨を捕りに戻ってきたんだ 258 00:23:30,085 --> 00:23:33,088 (漁師) ああ あんたも この村の出か? 259 00:23:33,088 --> 00:23:37,092 (甚八)子供の頃 南蛮船に売られたんだ 260 00:23:37,092 --> 00:23:40,095 ようやく帰ってこれたのにな 261 00:23:40,095 --> 00:23:42,097 ≪(才蔵)誰か!➡ 262 00:23:42,097 --> 00:23:47,102 誰か! 誰か! 誰か 手を貸してくれ! 263 00:23:47,102 --> 00:23:50,102 奥方様 奥方様 264 00:23:52,107 --> 00:23:58,107 (才蔵)奥方様 奥方様 奥方様 (甚八)どうした 265 00:24:03,118 --> 00:24:06,121 お前にばかり無理をさせてすまん 266 00:24:06,121 --> 00:24:10,125 (つぎ)もう心配いりませぬ 私のことより➡ 267 00:24:10,125 --> 00:24:14,129 ここまで送ってくれた者に お礼を言うてくださりませ 268 00:24:14,129 --> 00:24:16,131 そうであった 269 00:24:16,131 --> 00:24:21,131 お前がいなければ 何も分からぬ でくのぼうじゃ 270 00:24:29,077 --> 00:24:31,077 もっと面白い物 見せてやろうか 271 00:24:38,086 --> 00:24:41,089 ハハハ… 272 00:24:41,089 --> 00:24:44,092 (大助)もう一度じゃ もう一度いたせ 273 00:24:44,092 --> 00:24:47,095 (甚八)そうはできぬ あまりやるとな➡ 274 00:24:47,095 --> 00:24:49,097 わしの喉が黒焦げになる ハハハ… 275 00:24:49,097 --> 00:24:53,097 大助 母上の所へ参れ (大助)はい 276 00:25:00,108 --> 00:25:02,110 世話になった 礼を言うぞ 277 00:25:02,110 --> 00:25:05,113 真田といやぁ有名な大名だ 278 00:25:05,113 --> 00:25:08,116 奥方が商いに出てるとは 思いもしねえ 279 00:25:08,116 --> 00:25:11,119 まあ しかし ありゃ いい奥方だ 280 00:25:11,119 --> 00:25:18,126 かい性なしの亭主 何もできぬが せめて 夕飯など共にいたそう 281 00:25:18,126 --> 00:25:22,064 おお そいつはありがたい 山道を走ってきて腹ぺこだ 282 00:25:22,064 --> 00:25:26,068 ハハハ… お主 名は? 甚八 283 00:25:26,068 --> 00:25:29,071 昔の仲間は 根津甚八と呼んでいた 284 00:25:29,071 --> 00:25:32,074 いずれの家中だ 1年前まで➡ 285 00:25:32,074 --> 00:25:34,076 シャム国の山田長政の家来だった 286 00:25:34,076 --> 00:25:38,080 山田? 長政を知っているのか 287 00:25:38,080 --> 00:25:40,082 南蛮船に売られた俺を 助けてくれた 288 00:25:40,082 --> 00:25:43,085 根津といっても 侍ではない 289 00:25:43,085 --> 00:25:47,089 船の見張りを寝ずにするから 付いた名だ 290 00:25:47,089 --> 00:25:49,091 長政の話 聞かしてくれ 291 00:25:49,091 --> 00:25:57,099 南の国に渡り 王国を築いた男 一度 会いたいと思うていた 292 00:25:57,099 --> 00:26:05,107 佐助 お前はもう 私の物 そうだな? 293 00:26:05,107 --> 00:26:09,111 俺はもう お前の物だ 294 00:26:09,111 --> 00:26:14,116 ならば 私の言うことを聞くか 295 00:26:14,116 --> 00:26:18,116 ああ 何でも聞く 296 00:26:20,122 --> 00:26:26,122 それでは 頼みがある これから真田屋敷に戻れ 297 00:26:29,064 --> 00:26:34,069 分かった 任せておけ 298 00:26:34,069 --> 00:26:38,073 フフッ かわいいやつ 299 00:26:38,073 --> 00:26:41,073 褒美に いま一度 抱かれてやろう 300 00:26:48,083 --> 00:26:53,088 フッ さすがに くみは 手だれの くノ一 301 00:26:53,088 --> 00:26:57,092 佐助の魂まで 吸い取ってしまったぞ 302 00:26:57,092 --> 00:27:00,095 へまをした山賊どもの始末は? 303 00:27:00,095 --> 00:27:03,098 伊三入道は 今日 処刑される 304 00:27:03,098 --> 00:27:07,098 清海らをおびき寄せ 皆殺しだ 305 00:27:11,106 --> 00:27:14,106 (役人)こら おとなしくしろ (伊三)うっ! 306 00:27:16,111 --> 00:27:18,111 首をはねい! (役人)はっ 307 00:27:24,052 --> 00:27:26,054 (清海)どけ! (役人たち)うわーっ! 308 00:27:26,054 --> 00:27:29,057 兄者! (清海)伊三! 今 助けてやる! 309 00:27:29,057 --> 00:27:31,057 ≪(役人)動くな! 310 00:27:34,062 --> 00:27:38,066 (役人)たわけめ 罠にかかったな 311 00:27:38,066 --> 00:27:40,068 どうする 才蔵 312 00:27:40,068 --> 00:27:43,068 浅野に一泡吹かせてやるか 313 00:27:45,073 --> 00:27:47,073 得物を捨てい 314 00:27:50,078 --> 00:27:52,080 (伊三)兄者! 315 00:27:52,080 --> 00:27:54,082 ひっ捕らえろ (侍たち)はっ 316 00:27:54,082 --> 00:27:57,085 (清海)ハハハ… 317 00:27:57,085 --> 00:28:03,091 (役人たちの慌てる声) (清海の笑い声) 318 00:28:03,091 --> 00:28:05,093 (清海)三好清海入道は ここだ 319 00:28:05,093 --> 00:28:09,097 (役人)撃て! 撃て! (侍たち)はっ 320 00:28:09,097 --> 00:28:11,097 (うめき声) 321 00:28:13,101 --> 00:28:16,104 (役人)ハハハ… 322 00:28:16,104 --> 00:28:19,104 (役人)あっ! (役人)ああ… 323 00:28:22,044 --> 00:28:26,048 ぼやっとすんな 弾込めの前に鉄砲隊を倒せ 324 00:28:26,048 --> 00:28:41,063 ♬~ 325 00:28:41,063 --> 00:28:43,063 伊三! 326 00:28:49,071 --> 00:28:51,073 あ痛たた… (十蔵)我慢しろ 327 00:28:51,073 --> 00:28:55,077 痛いなー (十蔵)外れた肩を入れてやるのだ 328 00:28:55,077 --> 00:28:58,080 痛ーっ! あ痛っ! 329 00:28:58,080 --> 00:29:01,083 (十蔵)ほら よし (清海)ああ… 330 00:29:01,083 --> 00:29:04,086 女子の脚より美しい 331 00:29:04,086 --> 00:29:08,090 仲間にも逃げられ 残ったのは3人だけか 332 00:29:08,090 --> 00:29:11,093 これじゃ 山賊も続けられまい 333 00:29:11,093 --> 00:29:15,097 (十蔵)どうだ 貴公ら 幸村様の家来にならんか 334 00:29:15,097 --> 00:29:18,100 (伊三)俺は誰の家来にもならん 335 00:29:18,100 --> 00:29:22,037 いや あのお方なら 従っても面白いかもしれんぞ 336 00:29:22,037 --> 00:29:24,039 わしも そう思う 337 00:29:24,039 --> 00:29:30,045 伊三 何をやっても つまらぬ世の中じゃ 338 00:29:30,045 --> 00:29:33,048 幸村様に懸けてみぬか 339 00:29:33,048 --> 00:29:35,050 お主がそう言うなら やむをえん 340 00:29:35,050 --> 00:29:38,053 今では 鎌之助を守るのが 俺の生きがいだ 341 00:29:38,053 --> 00:29:40,055 これで決まったな 342 00:29:40,055 --> 00:29:45,060 ひい ふう みい… 合わせて5人 佐助も入れて 六文銭だ 343 00:29:45,060 --> 00:29:49,064 ≪(六郎)まだ2人おるぞ この海野六郎を忘れては困る 344 00:29:49,064 --> 00:29:52,067 甚八 お主も ここに残るのか 345 00:29:52,067 --> 00:29:56,071 ああ もっとも 俺は奥方びいきでな 346 00:29:56,071 --> 00:30:01,076 俺と同じに南蛮船に売られて 生き別れた姉を思い出してな 347 00:30:01,076 --> 00:30:04,079 よし ならば 一同で固めの酒でも飲もう 348 00:30:04,079 --> 00:30:08,083 ああ (十蔵)おう 佐助 ようやく戻ったか 349 00:30:08,083 --> 00:30:11,083 どうした 何かあったのか 350 00:30:14,089 --> 00:30:33,041 ♬~ 351 00:30:33,041 --> 00:30:45,053 ♬~ 352 00:30:45,053 --> 00:30:49,053 (清海の いびき) 353 00:31:15,083 --> 00:31:18,083 佐助! 血迷うたか 354 00:31:20,088 --> 00:31:22,090 (才蔵)佐助! 355 00:31:22,090 --> 00:31:25,090 誰ぞに術をかけられたな 356 00:31:35,103 --> 00:31:37,103 (才蔵)うっ… 357 00:31:40,108 --> 00:31:42,110 幸村はここだ! 358 00:31:42,110 --> 00:31:54,122 ♬~ 359 00:31:54,122 --> 00:31:59,127 才蔵 けがは? これしきのこと… 佐助は? 360 00:31:59,127 --> 00:32:02,130 気を失うているだけじゃ 361 00:32:02,130 --> 00:32:04,132 (才蔵)これは… 362 00:32:04,132 --> 00:32:08,136 伊賀者の使う道具 甲賀の佐助の物ではございません 363 00:32:08,136 --> 00:32:10,138 服部半蔵の術にかかったか… 364 00:32:10,138 --> 00:32:15,143 佐助の相手をいたす遊女 恐らく 半蔵配下の くノ一でございます 365 00:32:15,143 --> 00:32:17,145 他の者には言うな 366 00:32:17,145 --> 00:32:22,083 抜けられぬよう縛り 佐助を閉じ込めておくのじゃ 367 00:32:22,083 --> 00:32:24,083 はい 368 00:32:33,094 --> 00:32:38,094 (佐助の もがく声) 369 00:32:50,111 --> 00:32:57,118 佐助を 正気に戻す方法はないのか? 370 00:32:57,118 --> 00:33:02,123 ただ一つ ございます 371 00:33:02,123 --> 00:33:08,129 お言いつけなれば 才蔵 命を懸けて務めてみせまする 372 00:33:08,129 --> 00:33:15,136 才蔵 佐助を救うため 役立ってくれぬか 373 00:33:15,136 --> 00:33:24,079 そのためには 私の心の内にある女子の思い➡ 374 00:33:24,079 --> 00:33:26,079 捨てねばなりませぬ 375 00:33:34,089 --> 00:33:39,094 やはり あなたは 淀のお方様を… 376 00:33:39,094 --> 00:33:44,099 幸村様 あの方を思われる心 貫いてくださりませ 377 00:33:44,099 --> 00:33:48,099 あの方のために 戦ってくださりませ 378 00:33:50,105 --> 00:33:55,110 佐助が あのように 迷いの道に捕らわれたのも➡ 379 00:33:55,110 --> 00:33:59,110 私どもの ただいまの境遇ゆえ 380 00:34:02,117 --> 00:34:04,119 この屋敷に残りし者は皆➡ 381 00:34:04,119 --> 00:34:08,119 幸村様を信じ 生涯を託しておりまする 382 00:34:10,125 --> 00:34:14,129 このまま この地で 年老いていくには あまりにも無念 383 00:34:14,129 --> 00:34:19,134 何とぞ 我らに 死に場所をお与えくださりませ 384 00:34:19,134 --> 00:34:24,072 才蔵 それを言うなら 死に場所ではあるまい 385 00:34:24,072 --> 00:34:29,077 どこまでも こなたらを生かすが わしの願い 386 00:34:29,077 --> 00:34:35,083 若いみんなを生かしてこそ 先に立つ者の責任が果たせる 387 00:34:35,083 --> 00:34:41,089 幸村様 たとえ あなたに 誤りがござりましょうとも➡ 388 00:34:41,089 --> 00:34:46,094 我らは どこまでも お供いたす覚悟にござりまする 389 00:34:46,094 --> 00:34:48,096 分かっている 390 00:34:48,096 --> 00:34:54,096 才蔵の忠告 決して無駄にはせん 391 00:34:56,104 --> 00:35:02,110 (佐助の もがく声) 392 00:35:02,110 --> 00:35:09,117 くノ一に奪われた魂 元に戻すには➡ 393 00:35:09,117 --> 00:35:13,121 くノ一と同じ術をいたすこと 394 00:35:13,121 --> 00:35:15,121 佐助さん 395 00:35:21,129 --> 00:35:27,068 ここにいるのは 才蔵ではありません 396 00:35:27,068 --> 00:35:31,072 生まれたままの才になって… 397 00:35:31,072 --> 00:35:34,072 あなたに抱かれましょう 398 00:35:37,078 --> 00:35:44,085 《幸村様 私は あなたへの思いを捨てまする》 399 00:35:44,085 --> 00:35:56,085 ♬~ 400 00:36:01,102 --> 00:36:05,102 鉱炉に火が入りました 401 00:36:10,111 --> 00:36:14,115 (玄斉) わしが打ったのは この面じゃ 402 00:36:14,115 --> 00:36:17,115 見事な出来栄え 403 00:36:21,122 --> 00:36:28,122 いやあ 気に入らぬ まだまだ未熟じゃ 404 00:36:43,077 --> 00:36:46,080 (玄斉)お訪ねは 何の御用かな 405 00:36:46,080 --> 00:36:49,083 せっかく入った鉱炉の火 406 00:36:49,083 --> 00:36:54,088 それがしのために 刀剣を打ってくださらぬか 407 00:36:54,088 --> 00:36:59,088 新しき旅立ちの 守り刀にいたしたいのです 408 00:37:09,103 --> 00:37:16,110 (玄斉)あなたは迷うておるな 409 00:37:16,110 --> 00:37:19,113 夢を求めるか➡ 410 00:37:19,113 --> 00:37:27,055 この地にとどまって なお忍耐の時を過ごすか 411 00:37:27,055 --> 00:37:29,057 確かに迷うている 412 00:37:29,057 --> 00:37:35,063 あなたが 刀を打つや打たざるや… 413 00:37:35,063 --> 00:37:38,063 幸村の天運を懸けた頼みでござる 414 00:37:40,068 --> 00:37:42,070 この世に天運などない 415 00:37:42,070 --> 00:37:50,070 全てを決めるのは 人の意志 人の力 416 00:38:00,088 --> 00:38:05,093 ≪(十蔵)幸村様 幸村様➡ 417 00:38:05,093 --> 00:38:08,096 奥方様がお戻りになりませぬ 何? 418 00:38:08,096 --> 00:38:10,098 今日は気分が良いと 野草を摘みに出かけたまま… 419 00:38:10,098 --> 00:38:13,098 皆 手分けして お捜ししております 420 00:38:17,105 --> 00:38:19,105 あっ お前は… 421 00:38:21,109 --> 00:38:25,046 つぎの物じゃ これをどこで? 422 00:38:25,046 --> 00:38:27,046 案内してくれ 423 00:38:34,055 --> 00:38:37,058 何だ 貴様 口が利けんのか 424 00:38:37,058 --> 00:38:40,061 つぎは 道に迷ったのじゃ 425 00:38:40,061 --> 00:38:42,061 十蔵 行くぞ! (十蔵)はっ 426 00:38:44,065 --> 00:38:46,065 こちらではないと? 427 00:38:48,069 --> 00:38:52,069 茂みばかりで 何も見えんではないか 428 00:39:01,082 --> 00:39:04,085 つぎ… 429 00:39:04,085 --> 00:39:08,089 つぎ! つぎ! つぎ! 430 00:39:08,089 --> 00:39:11,092 しっかり… しっかりしろ! 431 00:39:11,092 --> 00:39:17,098 大助を… 大助をお願いいたします 432 00:39:17,098 --> 00:39:20,101 死ぬな! し… 死んではならん! 433 00:39:20,101 --> 00:39:29,101 幸村様 つぎは 幸せでございました 434 00:39:31,045 --> 00:39:41,055 (つぎ) あなたと過ごした 一日一日が➡ 435 00:39:41,055 --> 00:39:46,055 私の宝… 436 00:39:51,065 --> 00:39:56,065 つぎ… つぎ! 437 00:40:18,092 --> 00:40:21,095 俺は どうしたのだ 438 00:40:21,095 --> 00:40:24,031 丸2日間 眠り続けていた 439 00:40:24,031 --> 00:40:27,034 2日も? 440 00:40:27,034 --> 00:40:30,037 もう 悪い夢を見ることはあるまい 441 00:40:30,037 --> 00:40:37,037 悪い夢… では お前を抱いたのも夢か 442 00:40:47,054 --> 00:40:50,057 ≪(甚八の泣き声) 443 00:40:50,057 --> 00:40:52,059 何だ? あの泣き声は 444 00:40:52,059 --> 00:40:55,062 奥方様が亡くなられたのだ 445 00:40:55,062 --> 00:40:57,064 何? 446 00:40:57,064 --> 00:41:04,064 (甚八の泣き声) 447 00:41:11,078 --> 00:41:15,078 お形見となりました品 御覧くださいませ 448 00:41:22,089 --> 00:41:27,094 奥方様が作られた紐にござります 449 00:41:27,094 --> 00:41:33,100 これを商いしていたと 450 00:41:33,100 --> 00:41:36,103 丹精込めて編まれた物 451 00:41:36,103 --> 00:41:45,103 真田の紐は丈夫で美しいと 使うた者に喜ばれました 452 00:41:49,116 --> 00:41:56,116 つぎ… わしが間違うていた 453 00:41:58,125 --> 00:42:01,125 逃げてはならん 454 00:42:03,130 --> 00:42:11,130 どんなに つらくとも… そなたのように 強く生きよう 455 00:42:20,147 --> 00:42:26,147 <この紐こそ 後世まで名を残した真田紐である> 456 00:42:28,089 --> 00:42:32,093 (清海)来る日も来る日も紐作り これでは 体が腐る 457 00:42:32,093 --> 00:42:35,096 (伊三) うむ 指先ばかり丈夫になった 458 00:42:35,096 --> 00:42:37,098 (才蔵)嫌なら おやめなされい 459 00:42:37,098 --> 00:42:40,101 (十蔵)そうだ ついでに 真田の家臣もやめるがよい 460 00:42:40,101 --> 00:42:43,104 (清海)分かった 分かった やりゃいいんだろ やりゃ 461 00:42:43,104 --> 00:42:47,108 (佐助)才蔵 甚八 我らは売りさばく役だ➡ 462 00:42:47,108 --> 00:42:50,111 この真田の紐を 日本国中に売り歩くぞ 463 00:42:50,111 --> 00:42:54,115 日本国中? (佐助)分からんか➡ 464 00:42:54,115 --> 00:42:58,119 幸村様は時機に備え 諸国の様子を探るお考えだ 465 00:42:58,119 --> 00:43:02,119 (清海)そうか… よし わしも行くぞ 466 00:43:04,125 --> 00:43:07,128 <慶長8年 2月初め➡ 467 00:43:07,128 --> 00:43:15,136 家康は大坂城本丸で 秀頼に新年の挨拶を行った> 468 00:43:15,136 --> 00:43:19,140 (家康) 秀頼君におかせられましては➡ 469 00:43:19,140 --> 00:43:27,081 本年も つつがなく お過ごしくだされまするよう 470 00:43:27,081 --> 00:43:32,081 (秀頼)そちも 余を助けて 政務に励むがよい 471 00:43:34,088 --> 00:43:38,092 さて この度 朝廷より➡ 472 00:43:38,092 --> 00:43:46,092 征夷大将軍に就任するよう 御内示を賜りました 473 00:43:55,109 --> 00:43:59,113 (治長)それでは 家康公は秀頼君に代わって➡ 474 00:43:59,113 --> 00:44:02,116 天下を支配なされることに なりまするぞ 475 00:44:02,116 --> 00:44:07,121 天下? 支配… 476 00:44:07,121 --> 00:44:13,127 家康殿 治長の 申すとおりではありませぬか 477 00:44:13,127 --> 00:44:20,134 天下は太閤殿下よりの預かり物 478 00:44:20,134 --> 00:44:24,071 それがしは 秀頼君 御成人あそばしますまでの➡ 479 00:44:24,071 --> 00:44:27,074 後見役にござりまする 480 00:44:27,074 --> 00:44:30,077 それは本心か 481 00:44:30,077 --> 00:44:35,082 そのお疑いは 誠に残念 482 00:44:35,082 --> 00:44:40,087 で… 私も思案をいたしました 483 00:44:40,087 --> 00:44:42,087 その御思案とは? 484 00:44:45,092 --> 00:45:05,112 ♬~ 485 00:45:05,112 --> 00:45:25,066 ♬~ 486 00:45:25,066 --> 00:45:45,086 ♬~ 487 00:45:45,086 --> 00:46:05,106 ♬~ 488 00:46:05,106 --> 00:46:25,059 ♬~ 489 00:46:25,059 --> 00:46:31,059 ♬~ 490 00:46:36,070 --> 00:46:40,070 (秀頼)家康 杯を取らす 491 00:46:45,079 --> 00:46:47,079 余の杯が受けられぬか 492 00:53:12,232 --> 00:53:13,100 493 00:53:13,100 --> 00:53:17,104 「時代劇専門チャンネル」の 全てが分かる番組情報誌 494 00:53:17,104 --> 00:53:19,104 『時代劇専門チャンネルガイド』 495 00:53:25,112 --> 00:53:27,114 番組表・コラム 496 00:53:27,114 --> 00:53:31,118 時代劇クロスワードなど読み応え十分! 497 00:53:31,118 --> 00:53:33,118 更に… 498 00:53:36,123 --> 00:53:38,123 いま お問い合わせ いただくと… 499 00:54:06,153 --> 00:54:08,155 そして もうひとつは ホームページ 500 00:54:08,155 --> 00:54:11,155 お申し込み お待ちしております