1 00:01:46,109 --> 00:01:49,112 <慶長8年 2月初め➡ 2 00:01:49,112 --> 00:01:57,120 家康は大坂城本丸で 秀頼に新年の挨拶を行った> 3 00:01:57,120 --> 00:02:01,124 (家康) 秀頼君におかせられましては➡ 4 00:02:01,124 --> 00:02:09,132 本年も つつがなく お過ごしくだされまするよう 5 00:02:09,132 --> 00:02:14,132 (秀頼)そちも 余を助けて 政務に励むがよい 6 00:02:16,139 --> 00:02:21,144 さて この度 朝廷より➡ 7 00:02:21,144 --> 00:02:28,144 征夷大将軍に就任するよう 御内示を賜りました 8 00:02:37,094 --> 00:02:41,098 (治長)それでは 家康公は秀頼君に代わって➡ 9 00:02:41,098 --> 00:02:44,101 天下を支配なされることに なりまするぞ 10 00:02:44,101 --> 00:02:49,106 天下? 支配… 11 00:02:49,106 --> 00:02:56,113 (淀殿)家康殿 治長の 申すとおりではありませぬか 12 00:02:56,113 --> 00:03:02,119 天下は 太閤殿下よりの預かり物 13 00:03:02,119 --> 00:03:07,124 それがしは 秀頼君 御成人あそばしますまでの➡ 14 00:03:07,124 --> 00:03:10,127 後見役にござりまする 15 00:03:10,127 --> 00:03:12,129 それは本心か 16 00:03:12,129 --> 00:03:17,134 そのお疑いは 誠に残念 17 00:03:17,134 --> 00:03:23,073 で… 私も思案をいたしました 18 00:03:23,073 --> 00:03:25,073 (治長)その御思案とは? 19 00:03:29,079 --> 00:03:39,089 私の孫娘 千姫と 秀頼君の御縁組みにござります 20 00:03:39,089 --> 00:03:42,092 何? 21 00:03:42,092 --> 00:03:44,094 (家康)お方様 22 00:03:44,094 --> 00:03:51,101 今 豊臣と徳川が 縁組みで力を合わせれば➡ 23 00:03:51,101 --> 00:03:56,101 下々の者は 皆 安堵いたしましょう 24 00:03:58,108 --> 00:04:05,115 それとも 豊臣の方々は また 争いをお望みかな 25 00:04:05,115 --> 00:04:15,125 ただ 将軍職拝命を拒むのは 朝廷に対して非礼 26 00:04:15,125 --> 00:04:18,125 これは 決めております 27 00:04:23,066 --> 00:04:26,069 (大蔵卿局) 千姫様を若君のお嫁にとは➡ 28 00:04:26,069 --> 00:04:30,073 家康公らしき策略でございます 29 00:04:30,073 --> 00:04:32,075 嫁と申しても 人質であろう 30 00:04:32,075 --> 00:04:37,080 孫娘を差し出すのは 豊臣と争わぬ証しではないか 31 00:04:37,080 --> 00:04:39,082 (大蔵卿局) たとえ肉親でも いざとなれば➡ 32 00:04:39,082 --> 00:04:43,086 平気で見殺しになさるが家康公➡ 33 00:04:43,086 --> 00:04:48,086 時をかけて 若君のお力を 奪う魂胆に違いありませぬ 34 00:04:51,094 --> 00:04:59,102 だが この縁組みを断っても 家康が将軍となるを止められまい 35 00:04:59,102 --> 00:05:03,106 大蔵卿 治長らに申しつけ➡ 36 00:05:03,106 --> 00:05:06,106 婚儀の日取りなど 決めてまいるがよい 37 00:05:14,117 --> 00:05:21,124 母上 やはり関ヶ原の戦いで 家康を倒すべきでした 38 00:05:21,124 --> 00:05:27,063 これも 幸村殿を裏切った報い… 39 00:05:27,063 --> 00:05:30,066 もはや 取り返しのつかぬことを してしもうた 40 00:05:30,066 --> 00:05:34,070 母上 幸村に会いに行かれよ 41 00:05:34,070 --> 00:05:36,072 そのようなこと できませぬ 42 00:05:36,072 --> 00:05:39,075 (秀頼)高野山参詣を 名目になさればよい 43 00:05:39,075 --> 00:05:45,081 幸村のおる九度山村は 高野の麓と聞いた 44 00:05:45,081 --> 00:05:49,081 お行きなされ 母上 45 00:05:56,092 --> 00:05:59,095 (忠勝)何? 淀殿が高野山に? 46 00:05:59,095 --> 00:06:01,097 (宗矩)表向きは御参詣ですが➡ 47 00:06:01,097 --> 00:06:04,100 幸村に会うが 真の目的かと思いまする 48 00:06:04,100 --> 00:06:08,104 (忠勝)宗矩 淀殿を絶対 幸村と会わせてはならぬ 49 00:06:08,104 --> 00:06:11,107 いや むしろ良き折 50 00:06:11,107 --> 00:06:14,110 幽閉の身の幸村が 九度山村を抜け出せば➡ 51 00:06:14,110 --> 00:06:17,110 成敗も勝手と存ずる 52 00:06:19,115 --> 00:06:22,052 幸村を斬るか 53 00:06:22,052 --> 00:06:25,055 半蔵殿 54 00:06:25,055 --> 00:06:31,061 貴公は その隙に真田屋敷を襲い 昌幸を討ち取るがよかろう 55 00:06:31,061 --> 00:06:36,066 うむ 半蔵 度々の失敗 もはや後はないぞ 56 00:06:36,066 --> 00:06:38,068 (半蔵)心得てございます 57 00:06:38,068 --> 00:06:41,071 (望月)さあさあ お立ち会い 賭け試合だ 58 00:06:41,071 --> 00:06:44,074 (男性)おっ (男性)賭け試合? 59 00:06:44,074 --> 00:06:51,081 (望月)誰か相手はおらぬか 勝てば この場で この大判1枚➡ 60 00:06:51,081 --> 00:06:54,084 無論 拙者は命を落としても 苦情は言うまい➡ 61 00:06:54,084 --> 00:06:56,086 誰か相手はおらぬか! 62 00:06:56,086 --> 00:06:58,088 (浪人)拙者がやろう (男性たち)えっ? 63 00:06:58,088 --> 00:07:00,090 (望月)おう これはありがたい 64 00:07:00,090 --> 00:07:03,090 では 賭け金の200文 先に頂こうか 65 00:07:05,095 --> 00:07:08,098 200文か (望月)おっと 66 00:07:08,098 --> 00:07:11,101 おう これはありがたい 67 00:07:11,101 --> 00:07:13,103 よーし いくぞ! 68 00:07:13,103 --> 00:07:16,103 (望月)さあ 参られい うん? 69 00:07:19,109 --> 00:07:21,111 やー! 70 00:07:21,111 --> 00:07:34,057 ♬~ 71 00:07:34,057 --> 00:07:37,060 ハハハ…➡ 72 00:07:37,060 --> 00:07:40,063 お主 けがはござらぬか (浪人)あっ すまん 73 00:07:40,063 --> 00:07:42,063 (望月)他に相手はおらぬか? 74 00:07:44,067 --> 00:07:47,070 (望月)おうおう これは ちと手ごわそうなお方だな 75 00:07:47,070 --> 00:07:50,073 (兵庫助)いや 貴公の腕を買いたい 76 00:07:50,073 --> 00:07:55,078 手当は10両 場合によっては 20両払おう 77 00:07:55,078 --> 00:07:57,078 ほう… 20両 78 00:08:04,087 --> 00:08:07,090 (才蔵)お方様のお手紙には何と? 79 00:08:07,090 --> 00:08:12,095 (幸村)明日 午の刻 高野山 女人堂にて待つと 80 00:08:12,095 --> 00:08:16,099 (才蔵)やはり御参詣は 殿に お会いになるためでございます 81 00:08:16,099 --> 00:08:21,104 会うたとて 今の幸村に何の力があろう 82 00:08:21,104 --> 00:08:27,043 己の無力をさらすは あまりにも惨めではないか 83 00:08:27,043 --> 00:08:30,046 (才蔵)幸村様➡ 84 00:08:30,046 --> 00:08:34,046 お分かりなされませぬか お方様のお心が 85 00:08:36,052 --> 00:08:39,055 (才蔵)力など求めておりませぬ 86 00:08:39,055 --> 00:08:47,063 求めるは ただ あなたのお心 他に何がありましょう 87 00:08:47,063 --> 00:08:50,066 お会いなさればよいのです 88 00:08:50,066 --> 00:08:57,073 何も仰せなさらずとも あなたの顔を見るが お方様の喜び 89 00:08:57,073 --> 00:09:00,076 女の願いでございます 90 00:09:00,076 --> 00:09:20,096 ♬~ 91 00:09:20,096 --> 00:09:22,096 ♬~ 92 00:09:24,033 --> 00:09:28,037 小助か 高野の女人堂まで案内を頼む 93 00:09:28,037 --> 00:09:31,037 浅野の役人の目に触れぬようにな 94 00:09:36,045 --> 00:09:41,050 <真言宗の聖地 高野山は 女人禁制であったが➡ 95 00:09:41,050 --> 00:09:47,050 信仰あつき女性たちのために 女人堂の参詣が許されていた> 96 00:09:57,066 --> 00:10:01,066 (僧正)秀頼君が御加護 祈りまいらせてござりまする 97 00:10:07,076 --> 00:10:13,082 (大蔵卿局)ハァ これにて 無事 御参詣もお済みなされました 98 00:10:13,082 --> 00:10:17,086 これより直ちに お帰りあそばされますな? 99 00:10:17,086 --> 00:10:24,086 せっかくの高野詣でじゃ いま少し 時を過ごしましょう 100 00:10:26,029 --> 00:10:28,031 (才蔵) お約束は午の刻でございましょう➡ 101 00:10:28,031 --> 00:10:30,031 急ぎませぬと 102 00:10:33,036 --> 00:10:38,041 ハァ… 間もなく巳の刻 輿の支度じゃ 103 00:10:38,041 --> 00:10:40,043 急がずともよい 104 00:10:40,043 --> 00:10:46,049 お方様 まさか 幸村殿を お待ちではございますまいな 105 00:10:46,049 --> 00:10:50,053 治長殿より きつく言いつかっております 106 00:10:50,053 --> 00:10:54,057 千姫様お輿入れの行列 既に江戸を御出発 107 00:10:54,057 --> 00:10:56,059 お迎えの準備を いたさねばなりませぬ 108 00:10:56,059 --> 00:10:58,061 さっ お立ちくださりませ 109 00:10:58,061 --> 00:11:00,063 分かっておる 110 00:11:00,063 --> 00:11:07,063 せめて 午の刻まで… このままに 111 00:11:10,073 --> 00:11:15,078 (望月)10両の仕事とは 人斬りか? (兵庫助)今に分かる 112 00:11:15,078 --> 00:11:18,081 無法な闇討ちなら断る 113 00:11:18,081 --> 00:11:21,084 俺は 柳生兵庫助だ 114 00:11:21,084 --> 00:11:25,088 働きによっては 柳生の者として取り立ててやる 115 00:11:25,088 --> 00:11:28,091 柳生であろうが何であろうが 願い下げだ 116 00:11:28,091 --> 00:11:32,095 貴様の望みは何だ 金か? 117 00:11:32,095 --> 00:11:35,098 (望月)うーん まあ それは ほどほどでいい➡ 118 00:11:35,098 --> 00:11:40,103 俺はな 会いたい男がいるんだ 仕えるなら そのお方と決めておる 119 00:11:40,103 --> 00:11:42,105 ほう… そいつは誰のことだ 120 00:11:42,105 --> 00:11:45,108 ≪(配下)兵庫助殿! 121 00:11:45,108 --> 00:11:49,112 来ましたぞ! 獣道をまっすぐ 寺へ向かっております 122 00:11:49,112 --> 00:11:52,112 よーし 行くぞ! (配下たち)おう! 123 00:12:02,125 --> 00:12:06,129 寺が見えてきました 124 00:12:06,129 --> 00:12:10,133 小助 苦労をかけた 礼を言うぞ 125 00:12:10,133 --> 00:12:13,133 お方様 お待ちかねでございましょう 126 00:12:16,139 --> 00:12:19,142 殿! ここは私が… 早く! 127 00:12:19,142 --> 00:12:39,095 ♬~ 128 00:12:39,095 --> 00:12:43,099 ♬~ 129 00:12:43,099 --> 00:12:46,102 お待ちなされても 無駄と思いまする 130 00:12:46,102 --> 00:12:50,106 幸村殿は 過ぐる関ヶ原の役のことにて➡ 131 00:12:50,106 --> 00:12:55,111 お方様をお恨みなされて おられるに違いありません 132 00:12:55,111 --> 00:13:12,128 ♬~ 133 00:13:12,128 --> 00:13:16,132 (望月)あの男 なかなかやるな (兵庫助)望月氏 行かれい! 134 00:13:16,132 --> 00:13:18,132 (望月)相手にとって不足はなしだ 135 00:13:22,071 --> 00:13:24,073 (望月)来い! 136 00:13:24,073 --> 00:13:39,088 ♬~ 137 00:13:39,088 --> 00:13:41,090 斬れ 138 00:13:41,090 --> 00:13:43,092 槍を取れ 何? 139 00:13:43,092 --> 00:13:47,096 ≪(兵庫助)討て! 幸村を討て! 140 00:13:47,096 --> 00:13:52,096 幸村? あなたが幸村様 141 00:13:55,104 --> 00:13:59,108 (配下の うめき声) (銃声) 142 00:13:59,108 --> 00:14:01,108 淀殿! 143 00:14:05,114 --> 00:14:20,129 ♬~ 144 00:14:20,129 --> 00:14:22,129 幸村様… 145 00:14:25,067 --> 00:14:27,069 幸村様… 146 00:14:27,069 --> 00:14:47,089 ♬~ 147 00:14:47,089 --> 00:14:52,089 ♬~ 148 00:15:03,105 --> 00:15:08,105 午の刻の鐘 お方様 御出立じゃ! 149 00:15:10,112 --> 00:15:13,112 (鐘の音) 150 00:15:24,060 --> 00:15:26,062 望月 裏切るか 151 00:15:26,062 --> 00:15:30,066 俺が会いたかったのはな 幸村様だ! 152 00:15:30,066 --> 00:15:50,086 ♬~ 153 00:15:50,086 --> 00:16:00,096 ♬~ 154 00:16:00,096 --> 00:16:02,096 淀殿… 155 00:16:08,104 --> 00:16:16,104 《幸村様 あなたは やはり 私をお許しくだされませぬか》 156 00:16:20,116 --> 00:16:24,053 《淀殿 わしは そなたを守る》 157 00:16:24,053 --> 00:16:29,053 《幸村は いつの日か 必ず そなたのために戦います》 158 00:16:33,062 --> 00:16:37,066 (望月)幸村様! 浪人の一人より 大事を聞き出しました 159 00:16:37,066 --> 00:16:41,070 服部半蔵らが お屋敷を襲う由にございまする 160 00:16:41,070 --> 00:16:44,073 何ぃ? 161 00:16:44,073 --> 00:16:47,076 いかん! 父上が… 162 00:16:47,076 --> 00:16:49,076 ≪(物音) 163 00:16:53,082 --> 00:16:57,086 (昌幸)大助 動くでないぞ 164 00:16:57,086 --> 00:16:59,086 (大助)はい 165 00:17:06,095 --> 00:17:08,097 (昌幸)賊じゃ 出合え! 166 00:17:08,097 --> 00:17:10,097 (六郎)大殿! 167 00:17:13,102 --> 00:17:15,102 (伊三)大殿! 168 00:17:17,106 --> 00:17:20,106 (十蔵)六郎殿 大殿を! 169 00:17:24,046 --> 00:17:27,049 ≪(大助)おじい様! 170 00:17:27,049 --> 00:17:29,051 おじい様! 171 00:17:29,051 --> 00:17:34,056 待て その子をあやめるな 172 00:17:34,056 --> 00:17:36,056 (半蔵)刀を捨てろ 173 00:17:39,061 --> 00:17:41,063 大助 174 00:17:41,063 --> 00:17:43,063 おじい様! 175 00:17:50,072 --> 00:17:55,072 この昌幸に とどめ刺せるか 176 00:18:05,087 --> 00:18:09,091 (大助)おじい様! (六郎)大殿! 177 00:18:09,091 --> 00:18:12,091 大殿! (伊三)大殿! 178 00:18:23,039 --> 00:18:25,041 父上! 179 00:18:25,041 --> 00:18:29,045 (昌幸)幸村 間に合うたの 180 00:18:29,045 --> 00:18:31,047 お気を確かに すぐに医師を 181 00:18:31,047 --> 00:18:36,052 いやいや もういかん 182 00:18:36,052 --> 00:18:40,056 死に際に会えただけでも満足じゃ 183 00:18:40,056 --> 00:18:44,060 このような傷で 気弱なことを言われますな 184 00:18:44,060 --> 00:18:50,066 幸村 この世は このままでは収まらぬぞ 185 00:18:50,066 --> 00:18:53,069 必ず 大坂で事は起きよう 186 00:18:53,069 --> 00:18:58,074 そのときこそ 父上と共に立ちましょう 187 00:18:58,074 --> 00:19:02,078 (昌幸)わしも それを望んでおった 188 00:19:02,078 --> 00:19:09,085 無念じゃ… 時来たらば 真っ先に はせ参じて➡ 189 00:19:09,085 --> 00:19:14,090 いま一度 家康めに 一泡吹かせてやりたかった 190 00:19:14,090 --> 00:19:16,092 父上 191 00:19:16,092 --> 00:19:23,032 幸村 このような父を よう助けてくれたのう 192 00:19:23,032 --> 00:19:27,032 礼を申す 何を仰せか 193 00:19:29,038 --> 00:19:38,047 せめてわしの遺骸は 武将らしく 鎧兜に身を固めた姿にて➡ 194 00:19:38,047 --> 00:19:42,051 紀の川に沈めてくれ 195 00:19:42,051 --> 00:19:45,054 父上 196 00:19:45,054 --> 00:19:49,058 (大助)おじい様 おじい様… (六郎)大殿! 197 00:19:49,058 --> 00:19:51,058 ち… 父上! 198 00:19:53,062 --> 00:19:59,062 天下の比興者 落ち行く先は地獄か 199 00:20:04,073 --> 00:20:06,073 父上… 200 00:20:17,086 --> 00:20:20,086 幸村はどうした 201 00:20:22,024 --> 00:20:26,028 父親を失いましたこと よほど こたえたものとみえ➡ 202 00:20:26,028 --> 00:20:30,028 それ以来 ほうけたように 暮らしおるとか 203 00:20:32,034 --> 00:20:34,036 ほうけた… 204 00:20:34,036 --> 00:20:41,043 一歩も屋敷を出ず 経を読む毎日の由にござりまする 205 00:20:41,043 --> 00:20:46,043 ほうけた… フフフ… 206 00:20:49,051 --> 00:20:51,053 (佐助)大殿を討たれて➡ 207 00:20:51,053 --> 00:20:53,053 おとなしくしてるわけには いかんだろう 208 00:20:55,057 --> 00:20:58,060 半蔵らは 城内の馬屋に潜んでおる 209 00:20:58,060 --> 00:21:02,064 (佐助)よーし 行こう! (一同)おう 210 00:21:02,064 --> 00:21:22,084 ♬~ 211 00:21:22,084 --> 00:21:26,088 ♬~ 212 00:21:26,088 --> 00:21:28,088 (佐助)気付いたか 213 00:21:34,096 --> 00:21:36,096 私に任して 214 00:21:38,100 --> 00:21:41,103 (吹く音) 215 00:21:41,103 --> 00:21:45,107 (馬の いななき) (配下)蹴殺されるぞ 逃げろ! 216 00:21:45,107 --> 00:22:05,127 ♬~ 217 00:22:05,127 --> 00:22:15,137 ♬~ 218 00:22:15,137 --> 00:22:18,140 (佐助)うっ… うわっ! 貴様! 219 00:22:18,140 --> 00:22:22,077 (くみ)半蔵様配下 大蛇のくみ (佐助)くノ一か! 220 00:22:22,077 --> 00:22:25,080 いま一度 心を溶かしてみせようか 221 00:22:25,080 --> 00:22:27,082 (佐助)うっ… くそっ! 222 00:22:27,082 --> 00:22:30,082 今度は 命をもらう 223 00:22:39,094 --> 00:22:41,096 南無阿弥陀仏 224 00:22:41,096 --> 00:22:56,111 ♬~ 225 00:22:56,111 --> 00:22:59,114 (半蔵)鉄砲だ 兵器倉へ行け 226 00:22:59,114 --> 00:23:13,114 ♬~ 227 00:23:20,135 --> 00:23:22,135 (清海)鉄砲には勝てんぞ 228 00:23:39,088 --> 00:23:41,088 逃げろ! 爆発する 229 00:23:55,104 --> 00:23:59,108 <淀は 秀頼と千姫の縁組みを 受け入れた> 230 00:23:59,108 --> 00:24:01,110 <めでたい婚礼が➡ 231 00:24:01,110 --> 00:24:06,115 豊臣家壊滅を目指す家康の 皮肉な宣戦布告であり➡ 232 00:24:06,115 --> 00:24:11,120 淀には 更に厳しい前途が待ち受けていた> 233 00:24:11,120 --> 00:24:16,125 (お囃子) 234 00:24:16,125 --> 00:24:23,065 ♬~ 235 00:24:23,065 --> 00:24:25,067 <1年後 京の町は➡ 236 00:24:25,067 --> 00:24:30,072 秀吉七回忌の祭礼で 沸き返っていた> 237 00:24:30,072 --> 00:24:33,075 祭りをお許しなされたは 失敗でございました 238 00:24:33,075 --> 00:24:35,077 町の者ども いまだ➡ 239 00:24:35,077 --> 00:24:38,080 太閤懐かしむ心が 消えておりませぬ 240 00:24:38,080 --> 00:24:45,087 失敗… わしの失敗は そなたの命 241 00:24:45,087 --> 00:24:52,094 が… 腹を切ることはないぞ 242 00:24:52,094 --> 00:24:55,097 申し訳ございませぬ 243 00:24:55,097 --> 00:25:02,097 二度と豊臣の世が来ぬことを 天下に知らしめてやろう 244 00:25:04,106 --> 00:25:10,112 わしは 将軍職を秀忠に譲る 245 00:25:10,112 --> 00:25:13,115 (忠勝) では 御隠居なさると申されますか 246 00:25:13,115 --> 00:25:15,115 たわけ 247 00:25:17,119 --> 00:25:20,122 その首 2度飛んでおるぞ 248 00:25:20,122 --> 00:25:25,060 よいか 秀忠に譲るは➡ 249 00:25:25,060 --> 00:25:33,068 以後 将軍職は 徳川家だけが 引き継ぐという意味だ 250 00:25:33,068 --> 00:25:35,068 (忠勝)上様 251 00:25:38,073 --> 00:25:46,081 秀頼にな 大坂城を出て➡ 252 00:25:46,081 --> 00:25:57,081 この二条城へ来て 家康に御機嫌を伺えと… 253 00:25:59,094 --> 00:26:03,098 そなた もうろくついでに 命じてまいれ 254 00:26:03,098 --> 00:26:09,104 (北政所)お訪ねいたしたは 秀頼君上洛のこと➡ 255 00:26:09,104 --> 00:26:14,109 そなたが いまだ承諾いたさぬと 伺うたからじゃ 256 00:26:14,109 --> 00:26:17,112 (淀殿)秀頼君は 家康殿の家臣ではありませぬ 257 00:26:17,112 --> 00:26:20,115 上洛など もっての外 258 00:26:20,115 --> 00:26:25,053 挨拶ならば 家康殿が 大坂城へ参られるがよい 259 00:26:25,053 --> 00:26:30,058 (北政所)家康殿を頼られるが 豊臣のためと思われませぬか 260 00:26:30,058 --> 00:26:32,060 頼りにいたしたあげく➡ 261 00:26:32,060 --> 00:26:36,064 秀頼君の所領は 僅か60万石となりました 262 00:26:36,064 --> 00:26:42,070 まさか そなたは この上の争いを 求めておるのではありますまいな 263 00:26:42,070 --> 00:26:45,073 (長政)何とぞ… 何とぞ➡ 264 00:26:45,073 --> 00:26:51,079 天下平安のため 御決断くだされ 265 00:26:51,079 --> 00:26:56,084 清正 そなたも同じ意見か 266 00:26:56,084 --> 00:27:00,088 (清正)お方様の御心配は 秀頼君御命のことにござりましょう 267 00:27:00,088 --> 00:27:02,090 御案じなされまするな 268 00:27:02,090 --> 00:27:06,094 この清正 二条の城まで御供つかまつり➡ 269 00:27:06,094 --> 00:27:09,097 必ず お守りいたしまする 270 00:27:09,097 --> 00:27:12,097 よう言うてくれました 271 00:27:15,103 --> 00:27:21,109 秀頼君上洛のこと 承知いたしまする 272 00:27:21,109 --> 00:27:27,049 家康殿には よしなにお伝えくださりませ 273 00:27:27,049 --> 00:27:31,053 (北政所)おう それは 何より めでたきことじゃ 274 00:27:31,053 --> 00:27:37,053 これでよい 殿下も あの世で お喜びなされよう 275 00:27:40,062 --> 00:27:43,065 <慶長16年 3月28日➡ 276 00:27:43,065 --> 00:27:48,070 大坂城を出て 12年ぶりに上洛した秀頼は➡ 277 00:27:48,070 --> 00:27:53,075 二条城客殿で 家康と対面した> 278 00:27:53,075 --> 00:27:59,081 わざわざ 我が城まで お出ましをいただき➡ 279 00:27:59,081 --> 00:28:04,086 恐縮千万にござりまする 280 00:28:04,086 --> 00:28:09,091 (秀頼)うむ 家康殿は お年のことゆえ➡ 281 00:28:09,091 --> 00:28:11,093 足弱におなりのようじゃ➡ 282 00:28:11,093 --> 00:28:16,098 年寄りへの気遣いは 父 太閤も お許しなされよう 283 00:28:16,098 --> 00:28:22,098 これは… ああ お優しい 284 00:28:27,042 --> 00:28:32,042 ≪(女性)北政所様 おなりにございまーす 285 00:28:44,059 --> 00:28:48,063 (北政所)大御所様には いつも お世話に相なり➡ 286 00:28:48,063 --> 00:28:51,066 心より御礼申し上げまする 287 00:28:51,066 --> 00:29:00,075 (家康)北政所様も 秀頼君には 久しく お目にかかっておられまい 288 00:29:00,075 --> 00:29:04,079 もう10年の余も会わせてもらえぬ 289 00:29:04,079 --> 00:29:08,083 (秀頼)まんかか様 お久しゅうございます 290 00:29:08,083 --> 00:29:10,085 良き折じゃ 291 00:29:10,085 --> 00:29:15,090 後ほど 太閤殿下のお社に お供いたしましょう 292 00:29:15,090 --> 00:29:19,090 それでは 私はこれにて 293 00:29:33,041 --> 00:29:36,044 では 秀頼殿 294 00:29:36,044 --> 00:29:43,051 家康からの杯をお受けくだされ 295 00:29:43,051 --> 00:29:45,053 その杯は断る 296 00:29:45,053 --> 00:29:47,053 えっ? 297 00:29:49,057 --> 00:29:51,057 今 何と? 298 00:29:53,061 --> 00:29:58,066 (秀頼)北政所が わしをおいて そなたに挨拶いたしたは➡ 299 00:29:58,066 --> 00:30:02,070 家康殿に従う姿を 示さんがためであろう 300 00:30:02,070 --> 00:30:05,073 だが わしは違うぞ 301 00:30:05,073 --> 00:30:09,077 豊臣秀頼は 徳川の家臣ではない 302 00:30:09,077 --> 00:30:17,085 もちろん 秀頼君は 私の家臣ではない 303 00:30:17,085 --> 00:30:20,088 長政 酒をつげ 304 00:30:20,088 --> 00:30:22,088 はい 305 00:30:46,047 --> 00:30:50,047 家康 杯を取らす 306 00:30:59,060 --> 00:31:02,060 余の杯が受けられぬか 307 00:31:07,068 --> 00:31:13,074 喜んで 家康 頂戴いたしまする 308 00:31:13,074 --> 00:31:33,094 ♬~ 309 00:31:33,094 --> 00:31:51,112 ♬~ 310 00:31:51,112 --> 00:31:54,115 ああ… うまい 311 00:31:54,115 --> 00:32:00,121 これで 更に 家康の寿命も延びました 312 00:32:00,121 --> 00:32:08,129 うむ この後も 太閤の預けた天下 しかと経営いたすことじゃ 313 00:32:08,129 --> 00:32:15,136 秀頼君に 無事 天下を返すまでは➡ 314 00:32:15,136 --> 00:32:21,136 家康 めったに死なれません 315 00:32:27,082 --> 00:32:32,087 豊臣の息の根を止めよう 316 00:32:32,087 --> 00:32:35,090 (忠勝)して その手だては? 317 00:32:35,090 --> 00:32:37,092 (家康)宗矩 (宗矩)はっ➡ 318 00:32:37,092 --> 00:32:42,097 清正 長政 正則の3名を 取り除きまする 319 00:32:42,097 --> 00:32:47,097 これで 秀頼君も 翼をもがれた鳥 320 00:32:50,105 --> 00:32:53,105 (家康)よいな (宗矩)万事 お任せくださりませ 321 00:32:55,110 --> 00:32:59,114 忠勝 お前の役目だ 322 00:32:59,114 --> 00:33:01,116 はっ 何なりと 323 00:33:01,116 --> 00:33:03,118 財力を奪う 324 00:33:03,118 --> 00:33:10,125 秀吉が残した金は ばく大だ 325 00:33:10,125 --> 00:33:16,125 これを使い果たさせる 326 00:33:25,073 --> 00:33:27,075 (清正)うっ… 327 00:33:27,075 --> 00:33:29,077 (女性)どうなさいました (女性)大変でございます 328 00:33:29,077 --> 00:33:31,079 (家臣)殿! (清正)ああ… 329 00:33:31,079 --> 00:33:33,081 (一同)殿! 殿! 殿! (家臣)いかがなされました! 330 00:33:33,081 --> 00:33:35,083 殿! (女性)しっかりしてくださいませ 331 00:33:35,083 --> 00:33:39,087 <毒殺の不名誉を恐れた 清正の遺族は➡ 332 00:33:39,087 --> 00:33:43,087 病死の届けを出し 事実を隠した> 333 00:33:48,096 --> 00:33:50,098 (兵庫助) お背中をお流しいたします 334 00:33:50,098 --> 00:33:54,102 (長政)ああ すまんな 頼む 335 00:33:54,102 --> 00:33:57,105 はっ 336 00:33:57,105 --> 00:33:59,107 (長政)うっ… 337 00:33:59,107 --> 00:34:01,109 やめろ… 338 00:34:01,109 --> 00:34:15,123 ♬~ 339 00:34:15,123 --> 00:34:19,127 <浅野長政の謎の死におびえた 福島正則は➡ 340 00:34:19,127 --> 00:34:23,064 隠居を願い出て 国元に引きこもった> 341 00:34:23,064 --> 00:34:26,067 <秀吉子飼いの武将のうち➡ 342 00:34:26,067 --> 00:34:31,072 残ったのは 片桐且元一人となった> 343 00:34:31,072 --> 00:34:34,075 (淀殿) 名古屋城の築城手伝い普請を➡ 344 00:34:34,075 --> 00:34:36,077 引き受ける由来などありませぬ 345 00:34:36,077 --> 00:34:40,081 (且元)大御所となった 家康公のお申しつけ 346 00:34:40,081 --> 00:34:47,088 諸大名 皆 誰一人 逆らう者はござりませぬ 347 00:34:47,088 --> 00:34:51,092 秀頼君を一介の大名扱いとは 許せぬ 348 00:34:51,092 --> 00:34:55,096 且元 駿府の城へ参って➡ 349 00:34:55,096 --> 00:34:59,096 家康殿に きっぱりと お断りいたしてまいれ 350 00:35:02,103 --> 00:35:06,107 そのお答えでは 大御所のお怒りが目に見えておる 351 00:35:06,107 --> 00:35:08,109 お取り次ぎは いたしかねますな 352 00:35:08,109 --> 00:35:15,116 (且元)しかし 淀殿とて 豊臣の意地がござります 353 00:35:15,116 --> 00:35:17,118 且元殿 (且元)はっ 354 00:35:17,118 --> 00:35:20,118 (忠勝)貴殿の御苦労は お察しする 355 00:35:22,057 --> 00:35:27,062 どうかな 同じ断るにしても 他の理由にいたしては 356 00:35:27,062 --> 00:35:30,065 何か良き知恵がござりますか 357 00:35:30,065 --> 00:35:34,069 方広寺は太閤殿下ゆかりの寺 358 00:35:34,069 --> 00:35:38,073 確か 大仏殿は 火災で焼け落ちたままでござろう 359 00:35:38,073 --> 00:35:42,077 なるほど 大仏殿再建のため➡ 360 00:35:42,077 --> 00:35:45,080 名古屋城のお手伝いは いたしかねると… 361 00:35:45,080 --> 00:35:50,085 うん 忠勝殿 かたじけない 362 00:35:50,085 --> 00:35:54,089 これなれば 双方 丸く収まれましょう 363 00:35:54,089 --> 00:35:58,093 <その方広寺大仏殿の 造営が終わった➡ 364 00:35:58,093 --> 00:36:01,096 落慶供養の日を 待ち受けたように➡ 365 00:36:01,096 --> 00:36:06,101 家康は 更なる難題を 持ち掛けたのである> 366 00:36:06,101 --> 00:36:10,105 (家康)国家安康の4文字は➡ 367 00:36:10,105 --> 00:36:17,112 家康の名前を引き裂き 呪ったものに相違ない 368 00:36:17,112 --> 00:36:20,115 (治長)言いがかりも甚だしい 369 00:36:20,115 --> 00:36:26,054 それで 且元殿には 唯々諾々と戻ってまいられたのか 370 00:36:26,054 --> 00:36:31,059 大御所に お目通りも かなわなんだのじゃ 371 00:36:31,059 --> 00:36:36,064 (淀殿) して そなたの弁明への答えは 372 00:36:36,064 --> 00:36:39,067 大御所様 御内意にて➡ 373 00:36:39,067 --> 00:36:44,072 次の3か条より いずれかを 選べとのことにござります 374 00:36:44,072 --> 00:36:51,079 一つ 秀頼君には 大坂城を明け渡し➡ 375 00:36:51,079 --> 00:36:55,083 いずれか他領に移ること➡ 376 00:36:55,083 --> 00:37:01,089 二つ 秀頼君 江戸にお詰めなされますこと➡ 377 00:37:01,089 --> 00:37:09,097 三つ 淀のお方様 江戸にお詰めなされますこと 378 00:37:09,097 --> 00:37:12,100 無礼な! 且元 379 00:37:12,100 --> 00:37:16,104 そのような脅迫じみた申し条 余が認めると思うてか 380 00:37:16,104 --> 00:37:19,107 (且元)事態は深刻にございます 381 00:37:19,107 --> 00:37:26,107 何とぞ 熟慮くだされますよう お願い申し上げまする 382 00:37:32,053 --> 00:37:36,057 (大蔵卿局)上様 且元殿には御用心なされませ 383 00:37:36,057 --> 00:37:38,059 なぜじゃ 384 00:37:38,059 --> 00:37:42,063 あのお方は 家康殿の回し者と思われまする 385 00:37:42,063 --> 00:37:46,067 何? (治長)城内の若者の中には➡ 386 00:37:46,067 --> 00:37:50,071 成敗せよと いきりたつ者もございます 387 00:37:50,071 --> 00:37:54,075 いっそ 余が手討ちにいたせばよかった 388 00:37:54,075 --> 00:38:06,087 ♬~ 389 00:38:06,087 --> 00:38:10,091 (佐助)秀頼君じきじきの お手紙でございますか 390 00:38:10,091 --> 00:38:15,096 うん 既に 周囲に頼れる者がおらぬ証拠 391 00:38:15,096 --> 00:38:18,099 おいたわしい様子がしのばれる 392 00:38:18,099 --> 00:38:22,099 (才蔵)淀のお方様も 殿の助力を願うておられるのです 393 00:38:24,038 --> 00:38:27,038 (佐助)幸村様 御出立は いつでございますか 394 00:38:32,046 --> 00:38:36,046 案ずるは 我が身のことではありません 395 00:38:38,052 --> 00:38:41,055 (玄斉)分かってます 396 00:38:41,055 --> 00:38:47,061 あなたに従う者の命を 憂いているのでしょう 397 00:38:47,061 --> 00:38:52,061 人の命を我が物にするは許されぬ 398 00:38:55,069 --> 00:39:00,069 お行きなされ 幸村殿 399 00:39:03,077 --> 00:39:13,087 同志と呼び 友として結ばれた者の 絆は切れませぬ 400 00:39:13,087 --> 00:39:17,091 あの若者たちを 死地に連れていけと… 401 00:39:17,091 --> 00:39:20,091 良き者 皆… 402 00:39:22,030 --> 00:39:30,030 志に生くるべし 弱き者を助くるべし 403 00:39:43,051 --> 00:39:47,055 ああ… お打ちくだされたか 404 00:39:47,055 --> 00:39:50,058 銘は入れませなんだ 405 00:39:50,058 --> 00:39:58,066 だが 命を懸けて打ち上げた この1ふり… 406 00:39:58,066 --> 00:40:04,072 あなたの迷いを払う お役に立ちましょうぞ 407 00:40:04,072 --> 00:40:09,077 貴殿の心 決して無駄にはいたさぬ 408 00:40:09,077 --> 00:40:29,030 ♬~ 409 00:40:29,030 --> 00:40:40,041 ♬~ 410 00:40:40,041 --> 00:40:45,046 あの方は やはり 仙人か 神の化身 411 00:40:45,046 --> 00:40:50,051 いやさ あるいは 我が先祖の魂 412 00:40:50,051 --> 00:40:52,053 御先祖様の? 413 00:40:52,053 --> 00:40:58,059 六文銭の旗印を残せし 祖父 真田昌隆… 414 00:40:58,059 --> 00:41:04,065 この幸村の行く道を 示してくれたのかもしれぬ 415 00:41:04,065 --> 00:41:24,085 ♬~ 416 00:41:24,085 --> 00:41:27,088 ♬~ 417 00:41:27,088 --> 00:41:30,091 ここにそろいましたる10人➡ 418 00:41:30,091 --> 00:41:33,094 幸村様の行く所 たとえ死するとも➡ 419 00:41:33,094 --> 00:41:37,094 どこまでも お供をいたす 覚悟の者でござります 420 00:41:41,102 --> 00:41:46,107 名付けて 我ら 真田十勇士 421 00:41:46,107 --> 00:41:50,107 (一同)おう! おう! おう! 422 00:41:55,116 --> 00:41:57,118 (幸長)皆の者 よく聞けい!➡ 423 00:41:57,118 --> 00:42:00,121 家康公よりの 厳しいお言いつけじゃ 424 00:42:00,121 --> 00:42:04,125 (幸長)この地より 幸村を 一歩たりと出させてはならぬ! 425 00:42:04,125 --> 00:42:06,125 (兵士たち)おう! 426 00:42:15,136 --> 00:42:21,142 幸村様のお許しさえあれば 浅野の兵など蹴散らしてやる 427 00:42:21,142 --> 00:42:24,078 大坂城には 諸国の浪人が詰めかけているのだ 428 00:42:24,078 --> 00:42:26,080 (一同)おう! 429 00:42:26,080 --> 00:42:38,092 ♬~ 430 00:42:38,092 --> 00:42:45,099 <収まったかに見えた天下は 戦乱を求めて激しく動き始めた> 431 00:42:45,099 --> 00:42:48,102 (秀頼)幸村はどうした まだ参らぬか 432 00:42:48,102 --> 00:42:51,105 果たして 幸村殿➡ 433 00:42:51,105 --> 00:42:55,105 九度山を下りるお覚悟 ありましょうや 434 00:42:58,112 --> 00:43:03,117 <風雲急を告げる中 大御所 家康の命で➡ 435 00:43:03,117 --> 00:43:09,123 幕府は諸大名に指示し その軍勢を江戸に集結させた> 436 00:43:09,123 --> 00:43:14,128 私が江戸へ参ってもよいのです 437 00:43:14,128 --> 00:43:17,131 のう 秀頼 438 00:43:17,131 --> 00:43:23,070 戦は避けられませぬか 439 00:43:23,070 --> 00:43:27,074 のう 秀頼 440 00:43:27,074 --> 00:43:32,079 母上 先の関ヶ原では 私は まだ7歳➡ 441 00:43:32,079 --> 00:43:35,082 母上がお止めなされたお気持ちは 分かります 442 00:43:35,082 --> 00:43:39,086 だが 秀頼も二十歳となりました 443 00:43:39,086 --> 00:43:43,090 こたびの戦 豊臣の総大将として➡ 444 00:43:43,090 --> 00:43:45,092 立派に戦ってみせまする 445 00:43:45,092 --> 00:44:04,111 ♬~ 446 00:44:04,111 --> 00:44:10,117 《幸村様 もはや 戦は止められませぬ》 447 00:44:10,117 --> 00:44:13,120 《秀頼の血気を静められませぬ》 448 00:44:13,120 --> 00:44:33,074 ♬~ 449 00:44:33,074 --> 00:44:43,074 ♬~ 450 00:44:46,087 --> 00:45:06,107 ♬~ 451 00:45:06,107 --> 00:45:26,060 ♬~ 452 00:45:26,060 --> 00:45:46,080 ♬~ 453 00:45:46,080 --> 00:46:06,100 ♬~ 454 00:46:06,100 --> 00:46:26,053 ♬~ 455 00:46:26,053 --> 00:46:31,053 ♬~ 456 00:46:38,065 --> 00:46:41,068 何? 幸村は大坂へは参らぬと? 457 00:46:41,068 --> 00:46:45,068 真田… 幸村!