1 00:01:44,107 --> 00:01:57,120 ♬~ 2 00:01:57,120 --> 00:02:05,128 ♬~ 3 00:02:05,128 --> 00:02:08,131 (宗矩)家康公御本陣まで 御案内いたす 4 00:02:08,131 --> 00:02:23,079 ♬~ 5 00:02:23,079 --> 00:02:27,083 (佐助)おかしい せきを止める様子はありません 6 00:02:27,083 --> 00:02:32,088 ≪(かん声) 7 00:02:32,088 --> 00:02:36,088 (幸村)計られた! 城へ戻れ 8 00:03:02,118 --> 00:03:06,118 (兵士たちの叫び声) 9 00:03:14,130 --> 00:03:18,134 (秀頼)皆 聞け 余は和議に応ずると決めたぞ 10 00:03:18,134 --> 00:03:20,136 (どよめき) (武将)何を申す! 11 00:03:20,136 --> 00:03:22,071 (有楽斎)静まれ! 静まらぬか 12 00:03:22,071 --> 00:03:26,075 (治長)上様には 無益な流血を避けるため➡ 13 00:03:26,075 --> 00:03:29,078 堀を埋める条件を お受けなされたのだ 14 00:03:29,078 --> 00:03:32,081 (又兵衛)それはなりません➡ 15 00:03:32,081 --> 00:03:37,086 たってとお考えなら 我ら浪人を 解き放つを おのみくだされ 16 00:03:37,086 --> 00:03:40,089 その方らが 命を懸けて守ってくれるに➡ 17 00:03:40,089 --> 00:03:42,091 どうして いとまが出せよう 18 00:03:42,091 --> 00:03:48,097 また そちらが この城を去ったら この先 余は誰を頼ればよいか 19 00:03:48,097 --> 00:03:50,099 (又兵衛)上様 (秀頼)城よりも人 20 00:03:50,099 --> 00:03:54,103 その方らがおれば 再びの戦となっても➡ 21 00:03:54,103 --> 00:03:56,105 また戦うことができよう (又兵衛)うっ… 22 00:03:56,105 --> 00:04:01,105 無念ではあろうが こたびの戦は収めてくれ 23 00:04:03,112 --> 00:04:09,118 (有楽斎)城中浪人に 罪は問わずとの約定もござる 24 00:04:09,118 --> 00:04:12,121 方々には 御安堵いたされるがよかろう 25 00:04:12,121 --> 00:04:15,124 命乞いなど無用なことじゃ! 26 00:04:15,124 --> 00:04:19,128 (治長)又兵衛殿 日頃 貴公が申されるとおり➡ 27 00:04:19,128 --> 00:04:22,065 豊臣の総大将たる 秀頼君の御決断じゃ 28 00:04:22,065 --> 00:04:26,065 従わぬは不忠義となりますぞ 29 00:04:31,074 --> 00:04:33,076 (戸をたたく音) 30 00:04:33,076 --> 00:04:37,080 (佐助)真田幸村様 御帰還でござる 御開門くだされ 31 00:04:37,080 --> 00:04:40,083 真田幸村様 御帰還でござる 御開門… 32 00:04:40,083 --> 00:04:43,086 ≪(重成)幸村様 33 00:04:43,086 --> 00:04:46,086 (重成)木村重成にござりまする 34 00:04:48,091 --> 00:04:54,097 治長殿のお言いつけにて 城へ入るは御遠慮願いまする 35 00:04:54,097 --> 00:05:00,103 治長殿 わしをたばかって和議いたしたな 36 00:05:00,103 --> 00:05:04,107 秀頼君は和議をお認めなされた 37 00:05:04,107 --> 00:05:10,113 無念… 無念でござる➡ 38 00:05:10,113 --> 00:05:13,116 しかしながら 城から去らぬときは➡ 39 00:05:13,116 --> 00:05:19,122 鉄砲隊にて撃つもやむなしとの 治長殿の きついお達し 40 00:05:19,122 --> 00:05:24,122 この重成の心中 お察しくだされ 41 00:05:36,072 --> 00:05:41,077 (清海)貴様ら 仲間を撃つか 共に戦った我らを撃つか! 42 00:05:41,077 --> 00:05:46,082 清海 やめい 皆も手出しはならん 43 00:05:46,082 --> 00:05:52,088 重成殿 この場は引き揚げるが 秀頼君にお伝えくだされ 44 00:05:52,088 --> 00:05:56,088 わしは この和議には従わん 45 00:05:59,095 --> 00:06:01,097 幸村様 46 00:06:01,097 --> 00:06:08,104 この真田幸村 家康を倒すまで この戦いは 決してやめん! 47 00:06:08,104 --> 00:06:11,107 (家康) やはり 幸村は討ち漏らしたか 48 00:06:11,107 --> 00:06:16,112 (宗矩)はっ 従う者 僅か8名にて 500の前田勢を蹴散らしました由 49 00:06:16,112 --> 00:06:19,115 (忠勝)和議となっては もはや大事あるまい➡ 50 00:06:19,115 --> 00:06:22,051 城中より閉め出された幸村に 何ができよう 51 00:06:22,051 --> 00:06:25,054 (宗矩)しかし 窮鼠 かえって 猫をかむの例えもござりまする 52 00:06:25,054 --> 00:06:28,057 上様には直ちに 二条の城まで お引き揚げくださりませ 53 00:06:28,057 --> 00:06:33,062 (家康)うむ ならば 二条城に入ると見せかけて➡ 54 00:06:33,062 --> 00:06:36,065 駿府まで戻るか 55 00:06:36,065 --> 00:06:40,069 <家康は和議が成立してから たった3日の間に➡ 56 00:06:40,069 --> 00:06:44,073 信じられぬ早さで 外堀は もちろんのこと➡ 57 00:06:44,073 --> 00:06:49,078 約定にはなかった 内堀までも埋めてしまった> 58 00:06:49,078 --> 00:06:54,083 <豊臣方が抗議をしたときには 難攻不落を誇った大坂城は➡ 59 00:06:54,083 --> 00:06:59,088 ただの石垣と 天守の塊にすぎなかった> 60 00:06:59,088 --> 00:07:03,092 (秀頼)母上 家康めは 早速 約定を破り➡ 61 00:07:03,092 --> 00:07:06,095 内堀までも埋め尽くしましたぞ 62 00:07:06,095 --> 00:07:11,100 (淀殿)これでよいのです 戦を止められたは神仏のおかげ➡ 63 00:07:11,100 --> 00:07:14,103 私の願いが かないました 64 00:07:14,103 --> 00:07:19,103 (秀頼)だが そのために またしても幸村を裏切ってしもうた 65 00:07:21,110 --> 00:07:26,048 関ヶ原の折には 幼い私を守らんとして母上が➡ 66 00:07:26,048 --> 00:07:30,052 こたびは 母上を守らんとして この秀頼が➡ 67 00:07:30,052 --> 00:07:34,056 幸村の戦いを妨げてしまいました 68 00:07:34,056 --> 00:07:40,062 重成 幸村の城立ち入りを拒んだは 余の知らぬことじゃ 69 00:07:40,062 --> 00:07:42,064 出仕いたすよう伝えてまいれ 70 00:07:42,064 --> 00:07:47,069 上様 幸村様は 城下の真田屋敷にもおられませぬ 71 00:07:47,069 --> 00:07:51,073 せがれ 大助殿お一人を残して いずれかへ姿を消されました 72 00:07:51,073 --> 00:07:58,080 そうか 重成 幸村が余に言い残したこと➡ 73 00:07:58,080 --> 00:08:00,082 いま一度 母上の前で言うてみてくれ 74 00:08:00,082 --> 00:08:03,085 はっ 75 00:08:03,085 --> 00:08:08,090 真田幸村 家康公を倒すまで 決して戦いはやめぬ 76 00:08:08,090 --> 00:08:10,092 そのように仰せでございます 77 00:08:10,092 --> 00:08:14,096 母上 幸村は 今この時にも➡ 78 00:08:14,096 --> 00:08:18,096 ただ一人 苦難の道を突き進むつもりです 79 00:08:27,043 --> 00:08:30,046 (家久) 勝てる戦を和議にて決着とは➡ 80 00:08:30,046 --> 00:08:34,050 幸村殿には さぞかし心残りであろう 81 00:08:34,050 --> 00:08:40,056 船を止め 御加勢くだされたお心 かたじけのう存じております 82 00:08:40,056 --> 00:08:46,062 (家久)ハッ いやいや おかげで 家康公には きつう叱られたがのう 83 00:08:46,062 --> 00:08:51,067 島津殿の苦しきお立場 お察しいたします 84 00:08:51,067 --> 00:08:58,074 (家久)そのことより… この度の和平は見せかけ 85 00:08:58,074 --> 00:09:05,081 家康公は着々と 戦準備を進めておる 86 00:09:05,081 --> 00:09:11,087 東西 再び戦い合うこと 避け難しと思うが 87 00:09:11,087 --> 00:09:16,092 その折は もはや無理は申しません 88 00:09:16,092 --> 00:09:19,095 わしの助けは いらぬと申すか 89 00:09:19,095 --> 00:09:21,097 御意 90 00:09:21,097 --> 00:09:28,097 ただ お頼み申したきは 秀頼君の御身の上 91 00:09:30,039 --> 00:09:41,039 家久殿 この幸村に代わって 上様のお命 何とぞ 92 00:09:43,052 --> 00:09:47,056 幸村殿 93 00:09:47,056 --> 00:09:52,061 そなた 死を覚悟したな 94 00:09:52,061 --> 00:09:58,067 なに それがし生来の楽天者 95 00:09:58,067 --> 00:10:04,073 首 取られても 己の死に気付きませぬ 96 00:10:04,073 --> 00:10:12,081 幸村殿 死んではならん 天下を誰が取ろうと➡ 97 00:10:12,081 --> 00:10:17,086 徳川家康を恐れさせる男は そこもと一人 98 00:10:17,086 --> 00:10:19,088 あくまでも この世に生きて➡ 99 00:10:19,088 --> 00:10:25,027 大御所の誤りを正すが 天の与えた役目ぞ 100 00:10:25,027 --> 00:10:36,027 家久殿 もはや刻限 これにて おいとまいたしまする 101 00:10:40,042 --> 00:10:45,047 <佐助と才蔵を 淀と秀頼の身辺を守らせるため➡ 102 00:10:45,047 --> 00:10:52,054 大坂城に忍び込ませた幸村は 以降 ようとして行方を絶った> 103 00:10:52,054 --> 00:10:55,057 <そして 幸村が予測したとおり➡ 104 00:10:55,057 --> 00:10:59,061 柳生宗矩が送り込んだ忍びによる 人心かく乱が➡ 105 00:10:59,061 --> 00:11:04,066 淀と その周辺に 数しげく起こることとなった> 106 00:11:04,066 --> 00:11:08,070 (大蔵卿局)水… 水… 107 00:11:08,070 --> 00:11:28,090 ♬~ 108 00:11:28,090 --> 00:11:30,090 (大蔵卿局)あっ! 109 00:11:35,097 --> 00:11:37,099 (割れる音) (大蔵卿局)あっ! 110 00:11:37,099 --> 00:11:39,099 (割れる音) 111 00:11:41,103 --> 00:11:44,103 (悲鳴) 112 00:11:50,112 --> 00:11:54,112 (おびえる声) 113 00:11:56,118 --> 00:12:00,122 (悲鳴) 114 00:12:00,122 --> 00:12:07,122 (韓長老)大坂城に巣くう悪霊ども 速やかに退散いたせー! 115 00:12:17,139 --> 00:12:19,141 (韓長老)あなたの背後に➡ 116 00:12:19,141 --> 00:12:25,080 武将たちの亡霊が 数えきれぬほど 取りついてござります 117 00:12:25,080 --> 00:12:30,085 (韓長老)さあ お進みなされて➡ 118 00:12:30,085 --> 00:12:34,085 自ら御祈とうをなされませ 119 00:12:41,096 --> 00:12:48,103 (韓長老)仏に頼る他 救われる道はござりませんぞ 120 00:12:48,103 --> 00:13:02,117 ♬~ 121 00:13:02,117 --> 00:13:10,125 ♬~ 122 00:13:10,125 --> 00:13:17,132 (秀吉)《幸村 秀頼を頼む》➡ 123 00:13:17,132 --> 00:13:27,076 《あれを… あれを守ってやってくれ》 124 00:13:27,076 --> 00:13:30,079 (お江) 《姉上の子とは思いませぬぞ》➡ 125 00:13:30,079 --> 00:13:35,079 《敵 秀吉の子じゃ 呪われた子じゃ》 126 00:13:41,090 --> 00:13:45,090 (淀殿)あっ… ああーっ! 127 00:13:51,100 --> 00:13:53,100 (楓)誰じゃ 128 00:14:10,119 --> 00:14:12,119 こいつの始末は任しておけ 129 00:14:23,065 --> 00:14:28,070 (淀殿)幸村様 お待ちくだされ 幸村様… 130 00:14:28,070 --> 00:14:31,073 (才蔵)お方様 お方様 131 00:14:31,073 --> 00:14:37,079 (淀殿)そなたは… 才蔵 132 00:14:37,079 --> 00:14:42,084 白状しろ 誰の差し金で 悪霊騒ぎを仕掛けた 133 00:14:42,084 --> 00:14:45,087 ハハハ… 134 00:14:45,087 --> 00:14:49,091 呪われた この城と共に 滅びるがよい 135 00:14:49,091 --> 00:14:57,091 何! まあいい 城の侍に引き渡すだけだ 136 00:15:08,110 --> 00:15:12,110 夢を見ました 137 00:15:16,118 --> 00:15:19,121 悪霊は追い払いましたゆえ➡ 138 00:15:19,121 --> 00:15:24,059 この後は 悪い夢を見ることはござりませぬ 139 00:15:24,059 --> 00:15:29,064 いいや 悲しい夢じゃ 140 00:15:29,064 --> 00:15:35,070 追うても追うても そのお方に追いつかぬ 141 00:15:35,070 --> 00:15:43,070 そのお方とは 幸村様のことでござりましょう 142 00:15:46,081 --> 00:15:51,081 私は身分卑しき忍びの者 143 00:15:53,088 --> 00:16:06,101 でも 恋しいお方を思う心は 畏れながら 同じでござりまする 144 00:16:06,101 --> 00:16:11,101 そなた やはり女子であったか 145 00:16:14,109 --> 00:16:20,109 男には負けぬを願うて 生きたつもりの女心 146 00:16:23,051 --> 00:16:29,057 駄目でございます 何度 消そうと努めましても➡ 147 00:16:29,057 --> 00:16:35,057 かえって… かえって燃え上がるばかり 148 00:16:37,065 --> 00:16:42,065 そなたは幸村様のことを… 149 00:16:45,073 --> 00:16:47,073 お慕いしております 150 00:16:51,079 --> 00:16:55,083 そなたは若い 151 00:16:55,083 --> 00:17:01,089 まぶしいほどの その若さを あのお方に ぶつけるがよいのじゃ 152 00:17:01,089 --> 00:17:06,089 私には… 私にはできませぬ 153 00:17:10,098 --> 00:17:16,098 (淀殿)なぜじゃ なぜできぬ 154 00:17:19,107 --> 00:17:22,044 あなたです 155 00:17:22,044 --> 00:17:29,051 あなたには勝てぬと 分かったからです 156 00:17:29,051 --> 00:17:34,051 幸村様のお心には あなた様がおられます 157 00:17:37,059 --> 00:17:41,063 悔しく思いました 158 00:17:41,063 --> 00:17:45,063 あなたさえ おらねばと 思うたこともありました 159 00:17:48,070 --> 00:17:51,070 わらわを憎んでおるのか 160 00:17:53,075 --> 00:17:56,078 いいえ 161 00:17:56,078 --> 00:17:59,081 こうして お目にかかってみれば➡ 162 00:17:59,081 --> 00:18:04,081 あなたのことを 少しも憎んではおりませぬ 163 00:18:06,088 --> 00:18:10,088 幸村様のことを思う心は同じ 164 00:18:13,095 --> 00:18:20,102 思いを果たせぬは どんなに切なかろう… 165 00:18:20,102 --> 00:18:24,039 どんなに苦しかろうと… 166 00:18:24,039 --> 00:18:28,043 そのことが よう分かりました 167 00:18:28,043 --> 00:18:33,043 思い違いじゃ 全ては昔のこと 168 00:18:35,050 --> 00:18:42,057 関ヶ原の折 信じよと言われた お言葉を裏切った私を➡ 169 00:18:42,057 --> 00:18:44,059 あの方は決して許しはせぬ 170 00:18:44,059 --> 00:18:46,061 お会いになればよいのです 171 00:18:46,061 --> 00:18:50,065 会うて 幸村様の胸に 飛び込まれることでござりまする 172 00:18:50,065 --> 00:18:53,068 人には それぞれ 背負うたものがあると➡ 173 00:18:53,068 --> 00:18:55,070 あの方が言われたのじゃ 174 00:18:55,070 --> 00:18:58,073 何もかも お捨てになればよいのです 175 00:18:58,073 --> 00:19:01,073 女子には それができまする 176 00:19:08,083 --> 00:19:11,083 そなたの気持ちはうれしいが… 177 00:19:13,088 --> 00:19:17,088 わらわは心に決めました 178 00:19:20,095 --> 00:19:23,095 仏門に入ります 179 00:19:26,034 --> 00:19:28,034 髪を下ろされると… 180 00:19:32,040 --> 00:19:40,040 頼るは神仏のみ… 他にわらわを救うものはない 181 00:19:45,053 --> 00:19:48,056 (宗矩)淀殿 御剃髪のこと 御決意なされたは➡ 182 00:19:48,056 --> 00:19:50,058 天下平安のため何よりと➡ 183 00:19:50,058 --> 00:19:54,062 大御所も お喜びなされてござりまする 184 00:19:54,062 --> 00:19:57,065 (韓長老)強いようでも女子じゃ➡ 185 00:19:57,065 --> 00:20:01,069 悪霊騒ぎで 身も心も 打ちひしがれたのであろう 186 00:20:01,069 --> 00:20:05,073 (宗矩)御坊には いずれ 格別の御沙汰がござりましょう➡ 187 00:20:05,073 --> 00:20:07,075 この機を逃さず➡ 188 00:20:07,075 --> 00:20:13,081 尼寺にお入りなさるよう 抜かりなく お願い申す 189 00:20:13,081 --> 00:20:17,085 淀殿のお妹御 お初様 190 00:20:17,085 --> 00:20:22,024 今は 剃髪いたされて 常光院となられたお方 191 00:20:22,024 --> 00:20:28,030 何も知らずに ただ 姉の身を案じて➡ 192 00:20:28,030 --> 00:20:35,030 仏門に入るを勧めてござる 万事 お任せくだされ 193 00:20:38,040 --> 00:20:45,047 (お囃子) (町人たち)わっしょい わっしょい… 194 00:20:45,047 --> 00:20:49,051 <領主である徳川家が 天下の覇権を握ったことで➡ 195 00:20:49,051 --> 00:20:51,053 勢いづいた駿府の祭りは➡ 196 00:20:51,053 --> 00:20:58,060 慶長20年 春 人々を狂乱の中に巻き込んでいた> 197 00:20:58,060 --> 00:21:01,063 (鎌之助)家康は この先の薬種問屋に来ておる 198 00:21:01,063 --> 00:21:04,063 間違いない (十蔵)うむ 199 00:21:11,073 --> 00:21:16,078 どうだ 寿命を延ばす薬は出来たか 200 00:21:16,078 --> 00:21:22,084 (蓬莱屋)ははっ 恐れ入ります まずは血の道に活気をもたらす➡ 201 00:21:22,084 --> 00:21:24,086 秘伝の材料が そろうたところでございます➡ 202 00:21:24,086 --> 00:21:26,088 ささっ 203 00:21:26,088 --> 00:21:31,093 では その調合の秘伝とやらを➡ 204 00:21:31,093 --> 00:21:35,097 教えてもらおうかな (蓬莱屋)ははっ はい 205 00:21:35,097 --> 00:21:45,107 (町人たち)わっしょい わっしょい わっしょい わっしょい… 206 00:21:45,107 --> 00:21:50,112 蓬莱屋 この後も 延命の妙薬を見つけ出せ 207 00:21:50,112 --> 00:21:55,117 (蓬莱屋)大御所様には 御壮健にて 100歳までも長生きなされましょう 208 00:21:55,117 --> 00:21:59,121 ハハハ… 100歳とは… 不満だぞ 209 00:21:59,121 --> 00:22:02,124 ハハハ… 210 00:22:02,124 --> 00:22:07,129 (町人たち)わっしょい わっしょい わっしょい わっしょい… 211 00:22:07,129 --> 00:22:09,131 (忠勝)上様 おかごへ (家康)うーん… 212 00:22:09,131 --> 00:22:11,133 まあ しばらく見てゆこう 213 00:22:11,133 --> 00:22:22,077 (町人たち)わっしょい わっしょい わっしょい わっしょい… 214 00:22:22,077 --> 00:22:25,080 (鎌之助)家康 覚悟! 215 00:22:25,080 --> 00:22:27,080 上様を早く! 216 00:22:29,084 --> 00:22:31,086 (宗矩)早く (忠勝)ああ 217 00:22:31,086 --> 00:22:35,086 (十蔵)鎌之助 家康を逃がすな! 218 00:22:39,094 --> 00:22:43,098 (町人たち)わっしょい わっしょい わっしょい わっしょい… 219 00:22:43,098 --> 00:22:49,098 (忠勝)裏道を参りましょう (家康)待て 幸村のことだ… 220 00:22:51,106 --> 00:22:57,112 城に戻るのを 待ち伏せておるに違いない 221 00:22:57,112 --> 00:23:04,119 (町人たち)わっしょい わっしょい わっしょい わっしょい… 222 00:23:04,119 --> 00:23:09,124 (お囃子) 223 00:23:09,124 --> 00:23:12,124 (伊三)来たか (六郎)小助 人数は? 224 00:23:14,129 --> 00:23:17,132 25人か 物足りんな 225 00:23:17,132 --> 00:23:21,136 (伊三)警護の数は50名 十蔵らが 半数は倒したということか 226 00:23:21,136 --> 00:23:24,072 (家臣)急げ 急げ 227 00:23:24,072 --> 00:23:26,074 伊三 行くぞ 228 00:23:26,074 --> 00:23:28,076 (家臣)急げ 急げ 229 00:23:28,076 --> 00:23:31,076 (家臣たちの慌てる声) (家臣)かごを守るんだ! 230 00:23:41,089 --> 00:23:44,092 家康 覚悟! 231 00:23:44,092 --> 00:23:46,094 (家臣)おのれ! (伊三)ああっ ああっ… 232 00:23:46,094 --> 00:23:48,096 伊三! 233 00:23:48,096 --> 00:23:51,096 兄者 計られた! 234 00:23:55,103 --> 00:23:57,105 (清海)伊三! 駄目だ 235 00:23:57,105 --> 00:24:00,105 家康は 町なかにとどまっておる 236 00:24:03,111 --> 00:24:06,114 (清海)殿! 鉄砲隊を わしにお任せくだされ 237 00:24:06,114 --> 00:24:08,116 清海 ならん 238 00:24:08,116 --> 00:24:10,116 撃てい! 239 00:24:12,120 --> 00:24:14,122 撃て! 240 00:24:14,122 --> 00:24:16,124 (小助)うっ! 241 00:24:16,124 --> 00:24:20,128 おのれ 家康… 許さん! 242 00:24:20,128 --> 00:24:23,064 (侍)逃がすな 撃て!➡ 243 00:24:23,064 --> 00:24:25,064 撃て! 244 00:24:27,068 --> 00:24:29,068 (小助)ううっ 245 00:24:31,072 --> 00:24:34,075 三好清海入道の最期 よう見届けい! 246 00:24:34,075 --> 00:24:36,075 撃て! 247 00:24:39,080 --> 00:24:45,086 (町人たち)わっしょい わっしょい わっしょい わっしょい… 248 00:24:45,086 --> 00:24:48,089 (六郎)殿 これでは見つけ出すのは無理です 249 00:24:48,089 --> 00:24:51,092 しかし 城には帰っておらぬはず 町を焼きましょう➡ 250 00:24:51,092 --> 00:24:54,095 焼き払って 逃げ出すのを 見つけるしかありません 251 00:24:54,095 --> 00:24:58,099 ならん 町の者を傷つけてはならん 252 00:24:58,099 --> 00:25:00,101 ≪(花火の打ち上げ音) 253 00:25:00,101 --> 00:25:08,109 (町人たち)わっしょい わっしょい わっしょい わっしょい… 254 00:25:08,109 --> 00:25:12,113 (腰元たち) お方様! お方様! お方様! 255 00:25:12,113 --> 00:25:15,116 (大蔵卿局)お方様はいずれじゃ (治長)母上 いかがなされました 256 00:25:15,116 --> 00:25:17,118 (大蔵卿局) お方様のお姿が見えぬのじゃ 257 00:25:17,118 --> 00:25:20,121 何! (大蔵卿局)お方様 258 00:25:20,121 --> 00:25:25,121 (腰元たち)お方様 お方様 お方様 お方様 お方様… 259 00:25:39,074 --> 00:25:46,074 (甚八)清海も死んだ 伊三も死んだ (十蔵)小助もやられた 260 00:25:50,085 --> 00:26:02,097 ♬~ 261 00:26:02,097 --> 00:26:07,102 幸村様 御一緒においでくださりませ 262 00:26:07,102 --> 00:26:10,105 淀のお方様 徳川方の➡ 263 00:26:10,105 --> 00:26:13,108 手を変え 品を変えての 脅かしに屈し➡ 264 00:26:13,108 --> 00:26:16,111 御出家なされる御決意 265 00:26:16,111 --> 00:26:21,116 俗世の別れに 母君 最期の地 北の庄を訪れんと➡ 266 00:26:21,116 --> 00:26:25,053 大坂城を出奔なされました 267 00:26:25,053 --> 00:26:32,053 もはや お方様をお助けできるのは 幸村様だけにござりまする 268 00:27:16,104 --> 00:27:19,107 (茶々)《母上!》➡ 269 00:27:19,107 --> 00:27:23,044 《母上! 母上!》➡ 270 00:27:23,044 --> 00:27:26,044 《母上! 母上!》 271 00:27:38,059 --> 00:27:40,061 幸村様 272 00:27:40,061 --> 00:27:45,066 お方様 お迎えに参りました 273 00:27:45,066 --> 00:28:00,081 ♬~ 274 00:28:00,081 --> 00:28:10,091 ここで… この城の炎の中で 初めて あなたと出会うた 275 00:28:10,091 --> 00:28:19,091 そなたは美しかった そして 今も変わらず美しい 276 00:28:22,036 --> 00:28:30,044 幸村様 私の心を乱してくださいまするな 277 00:28:30,044 --> 00:28:42,056 ♬~ 278 00:28:42,056 --> 00:28:45,056 (淀殿)過ぎ去った時は戻りませぬ 279 00:28:49,063 --> 00:28:53,067 それが口惜しい 280 00:28:53,067 --> 00:28:56,067 茶々の昔に戻ることはできませぬ 281 00:29:00,074 --> 00:29:02,074 御覧なされ 282 00:29:04,078 --> 00:29:11,078 あのとき あなたが私のために 摘んでくだされた母上の花 283 00:29:15,089 --> 00:29:18,092 もはや どこにも見当たらぬ 284 00:29:18,092 --> 00:29:24,092 だが 心に咲いた花は いつまでも枯れぬ 285 00:29:30,038 --> 00:29:32,038 そうでした 286 00:29:35,043 --> 00:29:41,043 この世のことは 夢幻と思いましょう 287 00:29:44,052 --> 00:29:55,052 醜き争いも おぞましき人の姿も つかの間のこと 288 00:29:58,066 --> 00:30:07,075 全てを許す仏の心で 花を咲かせまする 289 00:30:07,075 --> 00:30:15,083 淀殿 神仏に頼っても 迷いなど晴れはいたしませぬ 290 00:30:15,083 --> 00:30:22,083 生きるとは いかにつらくとも この世の苦しみに立ち向かうこと 291 00:30:24,025 --> 00:30:29,030 生きてくだされ 昔のように 292 00:30:29,030 --> 00:30:44,030 ♬~ 293 00:30:53,054 --> 00:30:56,057 幸村様 お方様を お連れくださりませ➡ 294 00:30:56,057 --> 00:30:58,057 さっ 早く 295 00:31:02,063 --> 00:31:09,063 お方様 何をためらわれます あなたの思いを なぜ言われませぬ 296 00:31:19,080 --> 00:31:21,082 (常光院) こういうことだったのですか 297 00:31:21,082 --> 00:31:26,087 我らが参ったのは 淀殿もあずかり知らぬこと 298 00:31:26,087 --> 00:31:32,093 (常光院)姉上様 もう戻らねば 夕刻までに宿に着きません 299 00:31:32,093 --> 00:31:34,093 分かっております 300 00:31:38,099 --> 00:31:44,099 (淀殿)幸村様 おさらばです 301 00:31:58,119 --> 00:32:02,123 <淀は 幸村が言う 生きる道を選んだ> 302 00:32:02,123 --> 00:32:05,126 <常光院らの反対を押し切って➡ 303 00:32:05,126 --> 00:32:09,130 剃髪 得度する予定だった 京都 南禅寺を通り過ぎ➡ 304 00:32:09,130 --> 00:32:11,132 大坂城へ戻った> 305 00:32:11,132 --> 00:32:18,139 <しかし それは 家康にとっては 豊臣家抹殺への青信号でもあった> 306 00:32:18,139 --> 00:32:23,077 <家康家臣団は 再び 京都 二条城へ入った> 307 00:32:23,077 --> 00:32:29,083 (忠勝)宗矩 京の町に火を放つのはいかがか➡ 308 00:32:29,083 --> 00:32:33,083 大坂城の 浪人どもの仕業にいたすのだ 309 00:32:38,092 --> 00:32:42,096 戦には名分をつくらねばならん 310 00:32:42,096 --> 00:32:46,100 それは上様のお言いつけか 311 00:32:46,100 --> 00:32:48,100 無論のこと 312 00:32:53,107 --> 00:32:56,110 (秀頼)家康よりの要求は何か 313 00:32:56,110 --> 00:32:58,112 (治長)大坂城の浪人ども➡ 314 00:32:58,112 --> 00:33:02,116 京に火を放つなど ろうぜき許すべからず 315 00:33:02,116 --> 00:33:06,120 全て城内より追放すべしとの きつい お申しつけにござります 316 00:33:06,120 --> 00:33:09,123 言いがかりじゃ 従う必要はない 317 00:33:09,123 --> 00:33:13,127 それならば 秀頼君 大坂城を明け渡し➡ 318 00:33:13,127 --> 00:33:16,130 退去いたせとの仰せに 従われまするか 319 00:33:16,130 --> 00:33:21,135 認めぬ 大坂城は余の城 明け渡すなど断じていたさぬ 320 00:33:21,135 --> 00:33:23,070 それでは戦になります 321 00:33:23,070 --> 00:33:27,074 勝ち目のない戦を選ぶは あまりに むちゃと存じまするが 322 00:33:27,074 --> 00:33:31,078 下がれ 治長 もはや貴様の忠言など聞かぬ➡ 323 00:33:31,078 --> 00:33:34,078 下がりおろう (治長)はっ 324 00:33:38,085 --> 00:33:42,089 (秀頼)母上 やはり 幸村の申すとおりとなりました 325 00:33:42,089 --> 00:33:45,092 冬の陣にて和議さえいたさねば➡ 326 00:33:45,092 --> 00:33:48,095 このような屈辱を 受けることもなかった 327 00:33:48,095 --> 00:33:54,101 そなたの過ちは私のため 責められるは この母じゃ 328 00:33:54,101 --> 00:34:00,107 幸村は 僅かな家臣と共に 駿府にて家康を襲撃いたしたとか 329 00:34:00,107 --> 00:34:05,112 その家臣の数名が 命を落としたと聞いております 330 00:34:05,112 --> 00:34:08,115 どんなにか つらい戦いでありましたでしょう➡ 331 00:34:08,115 --> 00:34:14,121 その戦いは 全て ふがいなき秀頼のため 332 00:34:14,121 --> 00:34:16,121 秀頼 333 00:34:18,125 --> 00:34:23,064 それは もはや 悔いても詮なきこと 334 00:34:23,064 --> 00:34:40,081 ♬~ 335 00:34:40,081 --> 00:34:45,086 ただいま お江の方様 伏見よりお越しでございます 336 00:34:45,086 --> 00:34:47,088 (淀殿)お江殿が? 337 00:34:47,088 --> 00:34:49,090 お風邪気味と 申し上げておきましたゆえ➡ 338 00:34:49,090 --> 00:34:53,094 お帰り願うても 差し支えはございませぬ 339 00:34:53,094 --> 00:35:00,101 (淀殿)いえ 会いましょう 妹に会うのも これが最後 340 00:35:00,101 --> 00:35:03,104 (淀殿)お初殿より伺うています➡ 341 00:35:03,104 --> 00:35:09,110 千姫の身を案ずる そなたの心 うれしく思いました➡ 342 00:35:09,110 --> 00:35:15,116 お江殿も やはり女子 母の優しさは同じと 343 00:35:15,116 --> 00:35:17,118 (お江)お初殿が何を申されたか… 344 00:35:17,118 --> 00:35:20,121 あるいは お聞き違えをなされましたか 345 00:35:20,121 --> 00:35:24,058 私が参りましたのは 命乞いのためではありませぬ 346 00:35:24,058 --> 00:35:26,060 (淀殿)何と 347 00:35:26,060 --> 00:35:30,064 再びの戦となれば 勝ちは徳川 348 00:35:30,064 --> 00:35:33,067 敗れる者に すがるつもりはありませぬ 349 00:35:33,067 --> 00:35:36,070 (淀殿)では 何故に参られた 350 00:35:36,070 --> 00:35:42,076 千姫に申したきことがございます いよいよのときに➡ 351 00:35:42,076 --> 00:35:45,079 見苦しき振る舞いなど いたさぬよう➡ 352 00:35:45,079 --> 00:35:48,082 お江の娘として 立派に最期を遂げるように➡ 353 00:35:48,082 --> 00:35:51,082 申し聞かすつもりでございます 354 00:35:53,087 --> 00:36:01,095 お江殿 私は そなたの実の姉ではないのか 355 00:36:01,095 --> 00:36:06,100 泣き言を言うてもよいのじゃ 弱音を吐いてもよいのじゃ 356 00:36:06,100 --> 00:36:16,110 子供の頃のように のう 妹になってくだされ➡ 357 00:36:16,110 --> 00:36:23,050 千姫がことは あれの好きにさせるがよい 358 00:36:23,050 --> 00:36:28,055 城から出るを望むのなら それもよし➡ 359 00:36:28,055 --> 00:36:32,055 秀頼には 私から言うて聞かせましょう 360 00:36:36,063 --> 00:36:40,067 せっかく会いに来てくれたのじゃ 361 00:36:40,067 --> 00:36:47,074 姉として そなたに諭し 聞かせることがあります 362 00:36:47,074 --> 00:36:53,080 何なりと仰せくださりませ 363 00:36:53,080 --> 00:36:55,082 そなたは どこまでも➡ 364 00:36:55,082 --> 00:37:00,087 豊臣への恨みを晴らすを 貫くつもりであろう 365 00:37:00,087 --> 00:37:03,087 それでよいのか 366 00:37:05,092 --> 00:37:09,096 恨みとは何のことであろう 367 00:37:09,096 --> 00:37:15,102 父母を討たれ 幼い弟を殺された無念 368 00:37:15,102 --> 00:37:18,105 私は決して忘れぬ 369 00:37:18,105 --> 00:37:21,108 そなたは間違うている 370 00:37:21,108 --> 00:37:26,047 求めたものは 男に負けぬ身に なることではなかったのか 371 00:37:26,047 --> 00:37:29,047 私には同じこと 372 00:37:32,053 --> 00:37:34,055 念願かのうて➡ 373 00:37:34,055 --> 00:37:40,055 将軍の妻として 豊臣滅亡を 父母の墓に報告できまする 374 00:37:43,064 --> 00:37:47,068 むなしいことじゃ 375 00:37:47,068 --> 00:37:53,074 それで 男に勝てたと思えますのか 376 00:37:53,074 --> 00:37:58,074 では 姉上は何のために 生きると言われますか 377 00:38:01,082 --> 00:38:08,089 お江殿 私は戦いまする 378 00:38:08,089 --> 00:38:12,093 敵 豊臣のために戦うを 恥とはなされませぬのか 379 00:38:12,093 --> 00:38:15,096 豊臣のためではない 380 00:38:15,096 --> 00:38:19,100 浅井の血筋を守る 名誉のためでもない➡ 381 00:38:19,100 --> 00:38:23,037 人の誇りのため 382 00:38:23,037 --> 00:38:29,043 男の道具とはならぬ 人形ともならぬ 383 00:38:29,043 --> 00:38:35,043 女の誇りを守り通すために 私は戦いまする 384 00:38:38,052 --> 00:38:44,058 お志は御立派なれど 男どもは どう見ましょうか 385 00:38:44,058 --> 00:38:48,062 既に 大坂城には 女妖怪が巣くっておると 386 00:38:48,062 --> 00:38:54,068 淀殿は秀頼君を操り 大野治長ら 家臣をたぶらかす悪女じゃと➡ 387 00:38:54,068 --> 00:38:56,070 下々までが噂いたしておりまする 388 00:38:56,070 --> 00:39:01,070 何と思われてもよい 少しも恐れはせぬ 389 00:39:03,077 --> 00:39:07,081 強く生きんとするが 悪と見られるなら➡ 390 00:39:07,081 --> 00:39:10,081 進んで悪女となりましょう 391 00:39:13,087 --> 00:39:21,087 女妖怪と見らるるは むしろ 誉れと思いまする 392 00:39:27,034 --> 00:39:31,038 お江殿 393 00:39:31,038 --> 00:39:37,038 もはや会うこともあるまい 394 00:39:39,046 --> 00:39:49,046 そなたの幸せ 心より願うております 395 00:40:01,068 --> 00:40:03,070 姫… 396 00:40:03,070 --> 00:40:09,070 淀殿は そなたの思うようにいたせ そう申されてじゃ 397 00:40:12,079 --> 00:40:14,079 (千姫)私は… 398 00:40:18,085 --> 00:40:21,085 母と共に この城を出るがよい 399 00:40:23,023 --> 00:40:31,031 母上様 私は城にとどまりまする 400 00:40:31,031 --> 00:40:34,034 姫… 401 00:40:34,034 --> 00:40:39,034 (千姫)千は秀頼様の妻 夫と離れることは望みませぬ 402 00:40:45,045 --> 00:40:50,045 (千姫) 秀頼様をお慕いしているのです 403 00:40:55,055 --> 00:41:02,055 母上様 あのお方までも憎まれますか 404 00:41:04,064 --> 00:41:10,070 淀のお方様と同じように 優しきお心で➡ 405 00:41:10,070 --> 00:41:14,070 千を慈しんでくだされる秀頼様を 406 00:41:18,078 --> 00:41:26,086 秀頼様が討たれるなら 私が あなたを恨みます 407 00:41:26,086 --> 00:41:30,086 母上を憎みます 408 00:41:48,108 --> 00:41:52,108 (治長) お江様 御相談がござりまする 409 00:41:59,119 --> 00:42:03,123 秀頼君のことは 私には何もできませぬ 410 00:42:03,123 --> 00:42:06,126 大御所様の心は変えられませぬ 411 00:42:06,126 --> 00:42:13,133 お願いいたしたきは 淀のお方様 お身の上にござります 412 00:42:13,133 --> 00:42:15,135 姉上? 413 00:42:15,135 --> 00:42:21,141 再び戦となれば お方様は かつてのお市の方様のように➡ 414 00:42:21,141 --> 00:42:25,141 この城にて 命を落とされることになりましょう 415 00:42:29,083 --> 00:42:33,087 血を分けた姉上様を 見殺しなされまするか➡ 416 00:42:33,087 --> 00:42:38,087 お助けできるのは あなたしかない 417 00:42:40,094 --> 00:42:46,094 (治長)千姫様は 身共が必ず 無事に城外にお出しいたしまする 418 00:42:49,103 --> 00:42:56,110 何とぞ 淀のお方様のお命だけは お助けくださるよう➡ 419 00:42:56,110 --> 00:42:59,110 家康公におとりなし お願い申す 420 00:43:01,115 --> 00:43:05,119 淀殿をか 421 00:43:05,119 --> 00:43:10,124 (お江)大御所様 千姫のためでございます➡ 422 00:43:10,124 --> 00:43:14,128 淀殿のお命と引き換えに 千姫を救えまする 423 00:43:14,128 --> 00:43:18,132 豊臣への恨みを晴らすためには➡ 424 00:43:18,132 --> 00:43:24,071 我が子の命をもいとわぬと 申したはずだが 425 00:43:24,071 --> 00:43:29,076 仰せのとおり 覚悟いたした つもりでございました 426 00:43:29,076 --> 00:43:35,082 淀殿を助けるわけにはまいらぬ 427 00:43:35,082 --> 00:43:39,086 娘が ふびんでございます 428 00:43:39,086 --> 00:43:43,090 千は我が子… 429 00:43:43,090 --> 00:43:47,094 どうか お助けくださりませ 430 00:43:47,094 --> 00:43:52,099 戦に情けは毒 431 00:43:52,099 --> 00:43:55,102 とどめを刺すときは なおさら➡ 432 00:43:55,102 --> 00:43:59,106 味方の勝利をも危うくする 猛毒となる 433 00:43:59,106 --> 00:44:08,115 その毒となりまする 私は自分を偽ってまいりました 434 00:44:08,115 --> 00:44:14,121 恨みよりも娘の命の大切 今 気付いたのでございます 435 00:44:14,121 --> 00:44:19,126 遅い 女が戦に口を挟むと 負け戦になる 436 00:44:19,126 --> 00:44:24,126 こたびの淀殿が その悪い例だ 437 00:44:26,066 --> 00:44:30,066 せめて 千姫のために泣いてやれ 438 00:44:43,083 --> 00:45:02,102 ♬~ 439 00:45:02,102 --> 00:45:22,055 ♬~ 440 00:45:22,055 --> 00:45:42,075 ♬~ 441 00:45:42,075 --> 00:46:02,095 ♬~ 442 00:46:02,095 --> 00:46:22,049 ♬~ 443 00:46:22,049 --> 00:46:30,049 ♬~ 444 00:46:36,063 --> 00:46:39,063 真田幸村…