1 00:00:02,202 --> 00:00:07,140 ♬「ひとりより」 2 00:00:07,140 --> 00:00:11,778 ♬「ふたりで 今」 3 00:00:11,778 --> 00:00:20,954 ♬「響きあう心と心」 4 00:00:20,954 --> 00:00:28,629 ♬「街路樹を朝日が 金色に染めて」 5 00:00:28,629 --> 00:00:38,805 ♬「眠い目をこする君は 夢の中」 6 00:00:38,805 --> 00:00:47,147 ♬「ひとりより ふたりで ほら」 7 00:00:47,147 --> 00:00:55,322 ♬「思い出を育てながら」 8 00:00:55,322 --> 00:01:03,764 ♬「向かい風の理由も聞かずに」 9 00:01:03,764 --> 00:01:12,272 ♬「目の前の扉を開けよう」 10 00:01:16,944 --> 00:01:22,749 <クリスマスに 健次郎の兄 昭一から 助言をもらった町子は➡ 11 00:01:22,749 --> 00:01:27,120 早速 新連載のエッセーを 書き始めていました。➡ 12 00:01:27,120 --> 00:01:31,625 題名は 「カモカのおっちゃん かく語りき」。➡ 13 00:01:31,625 --> 00:01:37,431 それは 町子と健次郎の出会いから始まる 2人の身の回りで起こった➡ 14 00:01:37,431 --> 00:01:41,935 抱腹絶倒のエピソード集だったのです> 15 00:01:43,637 --> 00:01:48,809 <町子と健次郎が出会ったのは 昭和40年8月➡ 16 00:01:48,809 --> 00:01:53,313 篤田川賞を受賞する 1年ほど前でした。➡ 17 00:01:53,313 --> 00:01:58,151 町子は このころ 小説を書くことに スランプの状態でした> 18 00:01:58,151 --> 00:02:00,921 (孝子)おいで おいで おいで。 ほ~ら 伯母ちゃん➡ 19 00:02:00,921 --> 00:02:05,592 お話 書いてはるね~。 (町子)「しかし」。 20 00:02:05,592 --> 00:02:10,464 「しかし」 話 何になるんやろ? なっ。 明日の お楽しみかな。 21 00:02:10,464 --> 00:02:14,935 続きは 明日のお楽しみ~! お楽しみ~! 22 00:02:14,935 --> 00:02:18,805 もう うるさい うるさいな! ほんま。 私 紙芝居のおっちゃんやないねんから。 23 00:02:18,805 --> 00:02:22,409 もう 下へ行ってて! 今晩 徹夜なんやから 下 行ってなさい 孝子! 24 00:02:22,409 --> 00:02:27,948 何でもええから アイデア 出てきてくれへんかな。 25 00:02:27,948 --> 00:02:30,150 はあ…。 26 00:02:31,785 --> 00:02:38,291 ⚟(言い争う声) 27 00:02:38,291 --> 00:02:43,797 (小川)しょうもないもんばっかりや。 昔を忘れてしもたと違いますか。➡ 28 00:02:43,797 --> 00:02:47,634 有名になって 「先生 先生」言われて。 29 00:02:47,634 --> 00:02:54,141 (池内)おい 何や? おら! えっ? 何やの? 30 00:02:54,141 --> 00:02:58,812 (小川)何や 図星かいな? 帰らしてもらいますわ! 31 00:02:58,812 --> 00:03:02,582 (池内)おい 待て! な… 何をすんねん! 32 00:03:02,582 --> 00:03:05,919 (池内)まだ 話は終わってないぞ! 33 00:03:05,919 --> 00:03:08,922 小川君! 34 00:03:13,393 --> 00:03:16,930 ちょっと! やめなさい ちょっと! 35 00:03:16,930 --> 00:03:19,399 「やめえ!」言うてるでしょ ちょっと! 36 00:03:19,399 --> 00:03:22,302 けんかしたらあかん! もう ちょっと待ちなさい あんたら! 37 00:03:22,302 --> 00:03:24,938 (健次郎)コラ コラ コラ コラ! あんた 危ないやろう!ねえ 痛い! 38 00:03:24,938 --> 00:03:27,774 女のくせに こんなもん振り回してからに。 手 痛いちゅうてんのに! 39 00:03:27,774 --> 00:03:31,111 アイタッ! ちょっと 皆さん けんかですよ~! 40 00:03:31,111 --> 00:03:33,947 すいません。 (健次郎)あの…➡ 41 00:03:33,947 --> 00:03:37,784 えらい目に遭うたんは 僕なんやけどね。 でぼちん 割れるか思うた。 42 00:03:37,784 --> 00:03:45,659 何ですって? 人の手首 ひねっといて…。 私の命より大事な右手なんですよ! 43 00:03:45,659 --> 00:03:48,495 アホ! 命より大事なもんがあるかいな。 44 00:03:48,495 --> 00:03:53,266 アホ? 女性に乱暴しといて…。 45 00:03:53,266 --> 00:03:55,802 まともな女性は こんな夜中に 出歩きませんぞ。 46 00:03:55,802 --> 00:03:57,738 私はですね…。 47 00:03:57,738 --> 00:04:00,140 花岡さんの料理の腕は なかなかのもんですな これ! 48 00:04:00,140 --> 00:04:04,377 いいえ。 フフフフ。 僕は けどね 料理よりも この人には➡ 49 00:04:04,377 --> 00:04:08,248 もっともっと 小説の腕を あげてほしいんですよ。 ライバルとしてはな。 50 00:04:08,248 --> 00:04:10,183 そういうこと もう言わんで…。 51 00:04:10,183 --> 00:04:13,587 小説って そんな… おなごが そんなもん 褒められても しゃあないがな。 52 00:04:13,587 --> 00:04:15,922 ねえ。 え!? 53 00:04:15,922 --> 00:04:17,858 そんなもんに 赤目つって 必死になっとったら➡ 54 00:04:17,858 --> 00:04:21,728 おなごの かわいげちゅうもんが なくなるやろ。 女の役割 忘れて➡ 55 00:04:21,728 --> 00:04:27,400 小説で褒めてもらうて… そりゃあ どうかな~。 56 00:04:27,400 --> 00:04:31,271 ちょっと待ちなさいよ おっさん! 57 00:04:31,271 --> 00:04:34,941 おっ 何か 反論ありますか? 58 00:04:34,941 --> 00:04:37,978 遊びのつもりで書いてるみたいな 言い方すんの やめてください! 59 00:04:37,978 --> 00:04:41,114 作家は 男も女も 命を削って書いてるんですよ! 60 00:04:41,114 --> 00:04:44,618 は? 命を削って 創作しているんですよ! 61 00:04:44,618 --> 00:04:46,920 軽々しい口 たたかんといてください! 62 00:04:49,122 --> 00:04:52,159 どっちが軽々しい! ちょっと 先生もな…。 63 00:04:52,159 --> 00:04:57,831 あんたな 世の中に 命 懸けて 削って せなあかんような商売なんかないの! 64 00:04:57,831 --> 00:04:59,833 命より大事なものはないの! 65 00:04:59,833 --> 00:05:02,669 作家というのは みんな そういうもんなんですよ。 66 00:05:02,669 --> 00:05:06,606 医者はね 命 助けて なんぼや。 自分の身 大事にせんような➡ 67 00:05:06,606 --> 00:05:09,242 そんなの 作家だろうが 何だろうが そんなもん ただの ぼんくらや! 68 00:05:09,242 --> 00:05:11,178 何で 作家のこと あんたが 「ぼんくら」って言うんですか? 69 00:05:11,178 --> 00:05:13,113 花岡さん! あんた 関係ないでしょ! 70 00:05:13,113 --> 00:05:15,582 ほら また 女のくせに すぐ 手ぇ出す。 あんた 好きやね。 さっきから➡ 71 00:05:15,582 --> 00:05:18,919 何か言うたら 「おなごのくせに」とか 「女のくせに」とか。 あなた 頭古いですね。 72 00:05:18,919 --> 00:05:21,254 進化してないんですか。 進化できないんやったらね➡ 73 00:05:21,254 --> 00:05:24,758 恐竜と同じように滅びてしまいなさいよ! 誰が恐竜やねん!あんたやないの! 74 00:05:24,758 --> 00:05:28,261 どこに尻尾がついとる? 私の。 滅びなさいよ! 頭が古いんやから! 75 00:05:28,261 --> 00:05:30,597 失礼なこと…。 先生も 何 子供みたいなことを! 76 00:05:30,597 --> 00:05:34,467 あんたが 作家をバカにしたからでしょ! 今日は もうな 失礼しましょ! 77 00:05:34,467 --> 00:05:37,771 失礼… 失礼しましょ! 78 00:05:37,771 --> 00:05:41,608 逃げるんですか! ほんまに ひきょうもん! 逃げんの? あんた! 79 00:05:41,608 --> 00:05:44,277 あ~ 分かった! ほな この続きは また この次や! 80 00:05:44,277 --> 00:05:49,616 <その後も 何かと 口論を 繰り返してしまう 町子と健次郎。➡ 81 00:05:49,616 --> 00:05:53,420 まさか この先 2人が結婚することになるとは➡ 82 00:05:53,420 --> 00:05:56,623 誰にも 想像できませんでした> 83 00:05:56,623 --> 00:05:59,326 あなたは違うんですか? 恐竜! 84 00:06:09,569 --> 00:06:12,239 <2人の気持ちが変わった きっかけは➡ 85 00:06:12,239 --> 00:06:17,577 徳永医院で起こった 妊婦の出産騒動でした> 86 00:06:17,577 --> 00:06:19,913 (清志)ちょっと 誰か来て! 87 00:06:19,913 --> 00:06:25,252 <町子は この出産の場に 偶然 立ち会うことになってしまったのです> 88 00:06:25,252 --> 00:06:28,154 (鯛子)破水してるわ! (喜八郎)え! 89 00:06:28,154 --> 00:06:30,123 (イシ)とりあえず 中へ! 90 00:06:30,123 --> 00:06:33,126 清志君 先生 呼んで来て! 服部さんとこ。 はい! 91 00:06:33,126 --> 00:06:36,263 あ~ すいません お願いします! あ… はい はい はい。 92 00:06:36,263 --> 00:06:39,165 手 手 手 ここ 回して 回して。 よろしいか。 93 00:06:39,165 --> 00:06:41,935 上がりますよ。 せ~の よいしょ! そっちで いいんですか? 94 00:06:41,935 --> 00:06:44,271 はい そうです! まっすぐ まっすぐ歩いて。 95 00:06:44,271 --> 00:06:46,606 (妊婦のうめき声) 頑張って! ね! 96 00:06:46,606 --> 00:06:49,276 頑張って 頑張って 頑張って! 97 00:06:49,276 --> 00:06:51,611 ねえ 頑張って! 98 00:06:51,611 --> 00:06:54,281 (晴子)何してんの!? あっ 晴子先生! 99 00:06:54,281 --> 00:06:57,117 予定日より 3週 早いんですけど。 100 00:06:57,117 --> 00:07:00,553 まさか ここで産むつもり? 産科の設備もないのに どないすんのよ? 101 00:07:00,553 --> 00:07:04,724 あなた 先生でしょう! 外科やの! 救急車 呼ばんと。 102 00:07:04,724 --> 00:07:07,627 間に合えへん。 もう 産まれかかってる。 103 00:07:07,627 --> 00:07:10,897 お母ちゃん! お兄ちゃんも いてへんのに ここでは無理やで。 104 00:07:10,897 --> 00:07:14,567 もう 慌てなさんな。 一応のもんは そろてます。 105 00:07:14,567 --> 00:07:20,907 昔は みんな 家で産んだもんです。 私も お昼過ぎに 自宅で産まれました。 106 00:07:20,907 --> 00:07:23,109 お湯 沸かして。 はい。 107 00:07:25,578 --> 00:07:28,381 晴子! えっ 私!? 108 00:07:28,381 --> 00:07:32,085 大学で実習したやろ! お母ちゃんも手伝うから。 109 00:07:32,085 --> 00:07:35,588 お兄ちゃん どこ行ったんよ? 今 呼びに行ってます。 110 00:07:35,588 --> 00:07:38,258 あんた 誰? えっ? 私ですか? 111 00:07:38,258 --> 00:07:40,927 (妊婦)あ~! あ~! (イシ)しっかり押さえて! 112 00:07:40,927 --> 00:07:45,765 はい! はい! (イシ)頑張って! 晴子! 113 00:07:45,765 --> 00:07:48,401 頑張って! ねっ! みんな ついてるんやから! 114 00:07:48,401 --> 00:07:50,470 みんな ついてるんやから しっかりしなさい! 115 00:07:50,470 --> 00:07:53,273 ねえ 頑張んのよ! ねえ みんな いてるでしょ! 116 00:07:53,273 --> 00:07:57,077 ねえ 頑張って! ねえ しっかり頑張って! 117 00:08:02,082 --> 00:08:05,552 (由利子)お父ちゃん!お産やて? 晴子叔母ちゃんと おばあちゃんと➡ 118 00:08:05,552 --> 00:08:08,455 知らん おばちゃんが…。 知らん おばちゃん? 119 00:08:08,455 --> 00:08:11,224 ⚟(産声) ⚟産まれた~! 120 00:08:11,224 --> 00:08:13,560 え~ 産まれたんかい おい…。 121 00:08:13,560 --> 00:08:15,495 (産声) 122 00:08:15,495 --> 00:08:19,232 (イシ)ガーゼで くるむようにして 洗うんやで。 123 00:08:19,232 --> 00:08:21,167 (鯛子)はい。 おめでとう。 124 00:08:21,167 --> 00:08:24,571 かわいらしい ややさんや。 よう頑張ったなあ。 125 00:08:24,571 --> 00:08:27,607 あれ? 何で あんたが…。 126 00:08:27,607 --> 00:08:30,910 (喜八郎)♬「こんにちは赤ちゃん」 127 00:08:30,910 --> 00:08:35,582 (一同)♬「あなたの笑顔」 128 00:08:35,582 --> 00:08:43,456 ♬「こんにちは赤ちゃん あなたの泣き声」 129 00:08:43,456 --> 00:08:52,032 ♬「その小さな手 つぶらな瞳」 130 00:08:52,032 --> 00:08:54,968 これ あの…。 131 00:08:54,968 --> 00:08:59,806 あの… ごめんなさい! 132 00:08:59,806 --> 00:09:03,209 いや… え? 133 00:09:03,209 --> 00:09:06,546 「小説なんか なんぼのもんや」て 思てはるんでしょ? 134 00:09:06,546 --> 00:09:09,449 あなた 奥さんにも そうやったんですか? え? 135 00:09:09,449 --> 00:09:12,352 奥さん つらかったでしょうね。 136 00:09:12,352 --> 00:09:15,855 奥さん つらい思いして 寂しい 死んでいかはった…。 137 00:09:17,557 --> 00:09:21,361 私 ほんまに なんてアホなこと 言うてしもうたんやろね。 138 00:09:21,361 --> 00:09:24,898 ごめんなさい。 許してください。 本当に ごめんなさい。 139 00:09:24,898 --> 00:09:32,238 あ… それを言いに わざわざ? 何も言い返さはらへんかったでしょ。 140 00:09:32,238 --> 00:09:36,576 「何 言うてんね アホや」って もう どなりも しはらへんかったもんやから。 141 00:09:36,576 --> 00:09:41,448 ほんで 私… すいませんでした。 142 00:09:41,448 --> 00:09:44,918 何 言うてんね アホ! え!? 143 00:09:44,918 --> 00:09:48,254 あんたの言葉で 僕が シュンとしてるとでも思た? 144 00:09:48,254 --> 00:09:52,459 そやけど…。 ハハハ! もう ええて。 145 00:09:57,597 --> 00:10:02,268 5人も…。 146 00:10:02,268 --> 00:10:11,778 5人も かわいらしい子供さん いてはるのに… 残念やったやろね。 147 00:10:11,778 --> 00:10:18,117 何で 神さんって 時々 ちいちゃい子供の そばから➡ 148 00:10:18,117 --> 00:10:22,121 親 取り上げてしまいはるんやろね…。 149 00:10:26,626 --> 00:10:30,964 けど よかったわ 今日は。 150 00:10:30,964 --> 00:10:34,300 ええ。 ハハハ! 151 00:10:34,300 --> 00:10:37,637 明日から 看板あげようかな。 えっ 何て? 152 00:10:37,637 --> 00:10:40,640 「産婦人科 始めました」。 153 00:10:43,309 --> 00:10:48,982 何? 冷やし中華みたい…。 154 00:10:48,982 --> 00:10:51,818 ほんまやな ハハハ! 嫌やわ。 155 00:10:51,818 --> 00:10:55,455 それじゃ 私 そろそろ 電車の時間になるから。 156 00:10:55,455 --> 00:10:58,358 じゃ 気ぃ付けて。はい。 あの これ ほんまに すいません。 157 00:10:58,358 --> 00:11:00,360 ありがとうございます。 いいえ。 158 00:11:02,095 --> 00:11:04,764 あの…。 159 00:11:04,764 --> 00:11:06,699 ごちそうさまでした。 いいえ。 160 00:11:06,699 --> 00:11:09,269 皆さんに よろしく。 はい。はい。 161 00:11:09,269 --> 00:11:12,172 おやすみなさい。 おやすみなさい。 162 00:11:12,172 --> 00:11:16,142 <この時を境に 町子と健次郎は➡ 163 00:11:16,142 --> 00:11:23,816 少しずつ お互いを理解し合うように なっていきました> 164 00:11:23,816 --> 00:11:26,119 やっぱり 好きなんやね。 うん? 165 00:11:26,119 --> 00:11:31,424 芋たこなんきん。 昔から 井原西鶴も言うてはりますやん。 166 00:11:31,424 --> 00:11:36,796 「女の好むものは 芋たこなんきんと お芝居」。 167 00:11:36,796 --> 00:11:43,570 僕の芋たこなんきんは 何やろな? 飲んで食べて しゃべることかな? 168 00:11:43,570 --> 00:11:50,643 私の芋たこなんきんは 飲んで食べて… やっぱ 本 読むこと。 169 00:11:50,643 --> 00:11:53,680 本は そこそこでええな。 170 00:11:53,680 --> 00:11:56,516 みんなが みんな 赤目つって 本 読むことあらへん。 171 00:11:56,516 --> 00:11:59,152 まあ 僕も そこそこにしてるな。 ねえ そこそこって➡ 172 00:11:59,152 --> 00:12:04,390 どれぐらいのこと言いますの? 「まっ こんなとこやな」と思えるぐらいや。 173 00:12:04,390 --> 00:12:07,260 …と思えるぐらい? そう。そこそこが? 174 00:12:07,260 --> 00:12:11,931 ええ加減…。 ええ加減な おっさんやな せやけど。 175 00:12:11,931 --> 00:12:17,403 このカモカ。 カモカ? 176 00:12:17,403 --> 00:12:22,241 カモカって…? カモカ…。 カモカ! 177 00:12:22,241 --> 00:12:24,944 カモカ… 鳥? 違うよ! 178 00:12:24,944 --> 00:12:28,815 <そして 出会ってから1年後の夏のことでした> 179 00:12:28,815 --> 00:12:35,588 今日のハモ おいしかった! 今度は どこに連れてってくれはるんですか? 180 00:12:35,588 --> 00:12:42,962 ああ そうやなあ…。 う~ん…。 181 00:12:42,962 --> 00:12:48,635 あ~ 外で食べるのもええけど 毎回 面倒くさいし➡ 182 00:12:48,635 --> 00:12:51,537 よかったら うちで食べませんか? 183 00:12:51,537 --> 00:12:56,809 いえ この間も ごちそうになって そない 度々 お邪魔しても…。 184 00:12:56,809 --> 00:13:01,080 いや あの 今度だけやのうて 毎日 うちで。 185 00:13:01,080 --> 00:13:03,082 え!? 186 00:13:05,251 --> 00:13:11,124 結婚しませんか? 結婚!? 187 00:13:11,124 --> 00:13:16,763 ♬~ 188 00:13:16,763 --> 00:13:21,934 結婚て… あの 男と女の結婚のことですか? 189 00:13:21,934 --> 00:13:24,270 ほかに ありますか? 190 00:13:24,270 --> 00:13:26,272 いいえ…。 191 00:13:26,272 --> 00:13:34,914 ♬~ 192 00:13:34,914 --> 00:13:38,618 私 プロポーズされた。 193 00:13:38,618 --> 00:13:41,287 (和代)え!? (信夫)え!? ちょ… ちょ…➡ 194 00:13:41,287 --> 00:13:43,623 そ… それ どういうこと? 195 00:13:43,623 --> 00:13:46,426 結婚 申し込まれたちゅうことと 違うやろか。 196 00:13:46,426 --> 00:13:49,128 誰に? それで? 197 00:13:49,128 --> 00:13:52,332 「ちょっと考えさせてください」て言うた。 198 00:14:00,573 --> 00:14:12,919 (ざわめき) 199 00:14:12,919 --> 00:14:15,588 ちょっと通して…。 ごめんなさい。 すいません。 200 00:14:15,588 --> 00:14:20,259 あの な… 何があったんですか? 泥棒が入ったとか?(記者)は? 201 00:14:20,259 --> 00:14:27,600 <プロポーズの直後 町子は 歴史ある文学賞 篤田川賞を受賞したのでした> 202 00:14:27,600 --> 00:14:31,404 何があった? わた… わた… わた… わた… わた…。 203 00:14:31,404 --> 00:14:33,773 何を? 私… 私… 私…➡ 204 00:14:33,773 --> 00:14:38,111 篤田川賞 もろてしもた! え!?もろてしもたんやけど…。 205 00:14:38,111 --> 00:14:40,046 そやからね 後から ゆっくり 私…。 206 00:14:40,046 --> 00:14:41,981 ☎ ちょっと待ってね。 207 00:14:41,981 --> 00:14:46,619 <次回は さまざまな困難を乗り越えながら➡ 208 00:14:46,619 --> 00:14:52,325 ようやく結婚式を迎えるまでのエピソードを ご紹介しましょう> 209 00:14:54,293 --> 00:14:57,296 捕まえて 捕まえて! ちょっと…。