1 00:00:02,202 --> 00:00:07,140 ♬「ひとりより」 2 00:00:07,140 --> 00:00:11,778 ♬「ふたりで 今」 3 00:00:11,778 --> 00:00:20,954 ♬「響きあう心と心」 4 00:00:20,954 --> 00:00:28,629 ♬「街路樹を朝日が 金色に染めて」 5 00:00:28,629 --> 00:00:38,805 ♬「眠い目をこする君は 夢の中」 6 00:00:38,805 --> 00:00:47,147 ♬「ひとりより ふたりで ほら」 7 00:00:47,147 --> 00:00:55,322 ♬「思い出を育てながら」 8 00:00:55,322 --> 00:01:03,764 ♬「向かい風の理由も聞かずに」 9 00:01:03,764 --> 00:01:12,272 ♬「目の前の扉を開けよう」 10 00:01:15,275 --> 00:01:17,277 (純子)お荷物です。 (町子)誰からです? 11 00:01:17,277 --> 00:01:20,948 えっと 田村駒蔵さん。 田村さん!? 12 00:01:20,948 --> 00:01:23,784 いや 田村… ちょっと悪いですけど すぐ開けて すぐに! 13 00:01:23,784 --> 00:01:27,287 すぐに開けてください。あっ はい。 何やろね? 何やろね? 14 00:01:27,287 --> 00:01:33,160 <ツチノコに興味を抱く町子のもとに 贈り物が届きました> 15 00:01:33,160 --> 00:01:35,162 わ~っ! 16 00:01:41,835 --> 00:01:46,640 ああ… ツチノコや~! 17 00:01:46,640 --> 00:01:50,978 先生 ちょっと ほかに やってくださいよ! 18 00:01:50,978 --> 00:01:54,281 あら 手紙や。え? 純子さん 手紙。 19 00:01:56,316 --> 00:01:58,251 え? 20 00:01:58,251 --> 00:02:03,123 「数々の目撃情報を総合して作った 最新版の模型です」やて。 21 00:02:03,123 --> 00:02:08,595 「参考にしてください」やて。 いや これ 最新版よ ツチノコ。 22 00:02:08,595 --> 00:02:11,264 これが跳ぶの 一直線に。 23 00:02:11,264 --> 00:02:14,601 「チ~!」。 おお~! 24 00:02:14,601 --> 00:02:16,536 かわいい! 25 00:02:16,536 --> 00:02:19,272 (健次郎)これが 「チュ~」て跳ぶの? 26 00:02:19,272 --> 00:02:23,143 何で 何べんも教えてんのに 覚えられへんの? 27 00:02:23,143 --> 00:02:25,145 「チュ~」なんて言うてへんやん。 28 00:02:25,145 --> 00:02:28,782 だから これが こう 出てきて…➡ 29 00:02:28,782 --> 00:02:31,818 急に 「チ~!」と跳ぶのよ。 30 00:02:31,818 --> 00:02:35,655 ハハハハハ…。 何で覚えへんの? 「チ~!」やんか。 31 00:02:35,655 --> 00:02:37,958 こんなもん いてるわけないがな。 32 00:02:37,958 --> 00:02:39,993 空想や 空想。 空想なわけないやないの! 33 00:02:39,993 --> 00:02:43,296 見てる人が みんな同じこと言うから こうやって 形に残ってんのや。 34 00:02:43,296 --> 00:02:45,298 これが ツチノコの形やないの。 アホやな。 35 00:02:45,298 --> 00:02:48,635 これはな でっかいネズミを丸飲みした蛇や。 36 00:02:48,635 --> 00:02:52,305 こんな寸足らずの蛇 見たことある? チビの蛇や! 37 00:02:52,305 --> 00:02:54,641 チビの蛇? よう そんなこと言うわ。 38 00:02:54,641 --> 00:02:59,146 あの… 先生 郵便局 行ってきます。 お願いしま~す。 39 00:02:59,146 --> 00:03:03,116 そやから 見て ちゃんと。 だから これが急に出てきて➡ 40 00:03:03,116 --> 00:03:07,587 「チ~!」て跳ぶのよ。 ほんまなんやて。 聞いた人 みんな言うんやもん。 41 00:03:07,587 --> 00:03:09,890 これは そうよ。 「チ~!」。 42 00:03:13,260 --> 00:03:16,163 あっ お帰りなさい。 (由利子)ただいま。 43 00:03:16,163 --> 00:03:18,932 早かったのね。 試験中やねん。 44 00:03:18,932 --> 00:03:22,636 ああ もう 先生ったら…。 45 00:03:25,272 --> 00:03:28,108 ⚟☎ 46 00:03:28,108 --> 00:03:31,144 はい もしもし 徳永でございます。 ああ 信夫? 47 00:03:31,144 --> 00:03:33,780 ごめんなさいね 昨日 電話でけへんかって。 48 00:03:33,780 --> 00:03:36,683 留守してたもんやから。 うん。 49 00:03:36,683 --> 00:03:41,655 ねえ 結婚 決まったんやて? そう おめでとう。 50 00:03:41,655 --> 00:03:45,125 ちょっと 気分的に 落ち着いた…。 51 00:03:45,125 --> 00:03:47,160 聞いてないよ 私。 52 00:03:47,160 --> 00:03:51,298 ふんふん…。 分かった。 うん。 53 00:03:51,298 --> 00:03:53,233 うん よう分かった。 うん。 54 00:03:53,233 --> 00:03:56,937 じゃあね。 はい 仕事 頑張って。 はい どうも。 55 00:04:04,744 --> 00:04:08,248 信夫君か?うん。 結婚のこと? 56 00:04:08,248 --> 00:04:15,021 来月ね 神戸の支店へ異動になったから 「結婚したら神戸に住みますわ」て。 57 00:04:15,021 --> 00:04:18,892 うん まあ 仕事場に近い方が ええがな。 58 00:04:18,892 --> 00:04:22,262 それは ええねんけどね➡ 59 00:04:22,262 --> 00:04:26,767 私らが住んでた家 取り壊しになるんやて。 60 00:04:26,767 --> 00:04:29,669 えっ お母さん 住んではるとこが? 61 00:04:29,669 --> 00:04:32,105 信夫が お母ちゃんにね 何べんも➡ 62 00:04:32,105 --> 00:04:34,141 「一緒に住まへんか? 住まへんか?」 言うてるのに➡ 63 00:04:34,141 --> 00:04:36,276 お母ちゃん 「もうちょっと考えさせてくれ」て➡ 64 00:04:36,276 --> 00:04:40,947 のらりくらりと 話をそらすんやて。 65 00:04:40,947 --> 00:04:45,285 お母さん あんたと一緒に住みたいん違うかな? 66 00:04:45,285 --> 00:04:48,788 私と? うん。 67 00:04:48,788 --> 00:04:51,691 長いこと 独り暮らししてはったから➡ 68 00:04:51,691 --> 00:04:57,130 そろそろ にぎやかなとこ 恋しなりはったんかな? 69 00:04:57,130 --> 00:04:59,432 ここ来てもろたら どないや? 70 00:04:59,432 --> 00:05:01,368 ここへ? うん。 71 00:05:01,368 --> 00:05:06,206 僕は かまへんで。 あんたも その方が安心やろ。 72 00:05:06,206 --> 00:05:08,909 ここ? 73 00:05:08,909 --> 00:05:13,747 あっ… ほな いっぺん お母ちゃんに 話 さしてもらいますわ。 74 00:05:13,747 --> 00:05:17,918 うん そうしてみ。 はい。 75 00:05:17,918 --> 00:05:20,587 あっ もしもし お母ちゃん。 町子です。 76 00:05:20,587 --> 00:05:23,490 うん 昨日 いろいろ ごめんなさいね。 77 00:05:23,490 --> 00:05:27,260 信夫から いろいろ聞きました。 はい。 78 00:05:27,260 --> 00:05:31,097 それから どないすんのかなと思て。 79 00:05:31,097 --> 00:05:34,768 また そんな のんきなこと言うてたら あかんやん。 うん。 80 00:05:34,768 --> 00:05:40,640 いや あの 健次郎さんがね 「もし お母さんさえ よかったら➡ 81 00:05:40,640 --> 00:05:46,780 こっちで一緒に住みませんか?」て 言うてくれてはるんやけど。 82 00:05:46,780 --> 00:05:52,285 「そんなん かなんわ」て。 違うのよ お母ちゃん。 83 00:05:52,285 --> 00:05:57,624 みんな どんだけ心配してると 思うてんの? そうや。 84 00:05:57,624 --> 00:05:59,559 <そして その日の午後> 85 00:05:59,559 --> 00:06:01,494 はい! 86 00:06:01,494 --> 00:06:03,430 あら…。 87 00:06:03,430 --> 00:06:07,434 (駒蔵)いや 先日は どうも! アハハハハハハ。 88 00:06:09,236 --> 00:06:11,238 これ どうも ありがとうございました。 89 00:06:11,238 --> 00:06:14,908 よく出来てるでしょう? 東京の仲間に送らせたんです。 90 00:06:14,908 --> 00:06:17,577 研究会の会員は 全員 持ってますよ。 へえ~! 91 00:06:17,577 --> 00:06:19,913 ⚟(純子)失礼します。 はい! 92 00:06:19,913 --> 00:06:21,915 あっ どうも。 93 00:06:27,254 --> 00:06:29,923 どうぞ ごゆっくり。 あ…。 94 00:06:29,923 --> 00:06:32,592 どうも ありがとう。 95 00:06:32,592 --> 00:06:34,527 気になさらないでください。 96 00:06:34,527 --> 00:06:36,463 あの これ 怖いみたいなんで。 97 00:06:36,463 --> 00:06:40,100 いやいや かわいいもんですよ! 98 00:06:40,100 --> 00:06:42,035 あっ そうそう。 99 00:06:42,035 --> 00:06:44,771 今日は 先生に お見せしようと 持ってきたんですよ。 100 00:06:44,771 --> 00:06:46,973 ちょっと 失礼。はい どうぞ。 101 00:06:51,544 --> 00:06:54,114 資料です。 これ 全部ですか? 102 00:06:54,114 --> 00:06:57,951 はい。 小生が 長年かかって集めたものなんですよ。 103 00:06:57,951 --> 00:07:00,720 こんな貴重なもの 私 見せていただいてよろしいんでしょうか。 104 00:07:00,720 --> 00:07:04,591 はい お貸しします。 先生のご研究のためなら 喜んで。 105 00:07:04,591 --> 00:07:08,395 それは どうも ありがとうございます。 失礼いたします。 106 00:07:10,230 --> 00:07:14,234 あらま! よう こんな たくさん! (駒蔵)はい。 107 00:07:16,102 --> 00:07:18,104 お客さん? 108 00:07:18,104 --> 00:07:21,374 例のツチノコ研究家です。 お…。 109 00:07:21,374 --> 00:07:24,277 大先生 大丈夫でしょうか? 町子先生。 110 00:07:24,277 --> 00:07:28,148 あんな怪しげな人と 親しくなってしまわれて。 111 00:07:28,148 --> 00:07:30,116 怪しいの? 112 00:07:30,116 --> 00:07:35,255 あんなもの研究してるだけでも 十分 怪しゅうございます! 113 00:07:35,255 --> 00:07:38,258 何で 僕が怒られてんのやろ? 114 00:07:38,258 --> 00:07:41,127 ⚟(純子)失礼します。 はい! 115 00:07:41,127 --> 00:07:44,764 あ もう お帰りですか? ちょっと 出かけてきますね。 116 00:07:44,764 --> 00:07:47,267 えっ どちらへ? 関西支部の報告会。 117 00:07:47,267 --> 00:07:51,104 関西支部? 関西各地の探検報告です。 118 00:07:51,104 --> 00:07:53,773 私も 話 聞きたいんで 行ってまいります。 先生…。 119 00:07:53,773 --> 00:07:56,409 あのね 貴重な資料 たくさん お借りしてますので➡ 120 00:07:56,409 --> 00:07:58,945 間違いのないよう お願いします。 そしたら 参りましょうか。 121 00:07:58,945 --> 00:08:00,880 お邪魔しました。 あっ 行ってらっしゃいませ。 122 00:08:00,880 --> 00:08:02,882 あと お願いいたします。 123 00:08:10,223 --> 00:08:12,158 うっ! 124 00:08:12,158 --> 00:08:26,773 ♬~ 125 00:08:26,773 --> 00:08:31,244 コラ! お前は おばちゃんのもの 勝手に持ち出したら あかんやろ。 126 00:08:31,244 --> 00:08:35,248 部屋に ちゃんと戻しときなさい。 (隆)は~い。 127 00:08:40,587 --> 00:08:44,290 (鯛子)ヤブちゃん 終わった? 128 00:08:48,928 --> 00:08:51,264 誰や? 129 00:08:51,264 --> 00:08:54,267 怖ないの? 130 00:08:54,267 --> 00:08:57,937 最近 怖いものなんか なくなった。 131 00:08:57,937 --> 00:09:00,240 かわいげないなあ。 132 00:09:02,208 --> 00:09:04,144 (一真)町子さん 大丈夫かいな?➡ 133 00:09:04,144 --> 00:09:07,080 そんな ややこしい おっさんと つきあうなんて。 134 00:09:07,080 --> 00:09:09,082 何で? 135 00:09:09,082 --> 00:09:11,885 (俊平)ツチノコ研究家やで。 (貞男)平気やの? 136 00:09:11,885 --> 00:09:13,820 とって食うわけやなし。 137 00:09:13,820 --> 00:09:18,224 あっ ツチノコ捕まえて 小説 書くんか? あっ 「ツチノコ物語」や。 138 00:09:18,224 --> 00:09:21,561 じゃ ツチノコの恋愛もんか? 知らんがな。 139 00:09:21,561 --> 00:09:25,064 (りん)いやいや そやけどね やっぱり 町子さんて偉いよ。 140 00:09:25,064 --> 00:09:26,100 え? 何で? 141 00:09:26,100 --> 00:09:30,937 いや わざわざ 蛇の小説 書かんかて ええやん。 142 00:09:30,937 --> 00:09:34,574 感心するて そこかいな。 でも そうやろ。 143 00:09:34,574 --> 00:09:36,910 なかなか でけへんよ…。 144 00:09:36,910 --> 00:09:41,781 こんばんは! あっ やっぱり いてた。 145 00:09:41,781 --> 00:09:46,086 あの 主人です。 おっ これは! 146 00:09:46,086 --> 00:09:50,757 ツチノコ研究家の田村さん。 田村駒蔵でございます。 147 00:09:50,757 --> 00:09:53,259 どうも お世話になっております。 徳永です。 148 00:09:53,259 --> 00:09:57,263 あっ いや~ 小生 花岡先生の大ファンでして。 149 00:09:57,263 --> 00:10:01,134 もちろん あの カモカシリーズも 毎週 拝読させていただいております。 150 00:10:01,134 --> 00:10:03,269 それは どうも。 151 00:10:03,269 --> 00:10:08,107 あっ それから 住職の一真さんと 愉快な仲間たち。 152 00:10:08,107 --> 00:10:11,144 あっ… ちょっと ちゃんと紹介してよ。 153 00:10:11,144 --> 00:10:14,881 え~ 大崎さんと工藤さんです。 田村でございます。 154 00:10:14,881 --> 00:10:16,816 いいですか? あっ どうぞ。 155 00:10:16,816 --> 00:10:20,420 どうぞ どうぞ。 田村さん どうぞ。 どうぞ。 156 00:10:20,420 --> 00:10:23,122 あの お飲み物 おビールで よろしいですか? はい はい。 157 00:10:23,122 --> 00:10:25,058 そしたら おりんさん すいません おビールと➡ 158 00:10:25,058 --> 00:10:28,294 関東煮き盛り合わせで お願いいたします。あっ はい。 159 00:10:28,294 --> 00:10:30,296 健次郎さん。 え? 160 00:10:30,296 --> 00:10:35,168 そら もう ものすごう面白かった 研究報告。へえ~。 161 00:10:35,168 --> 00:10:39,305 ご参考になりましたか? ええ もう! 162 00:10:39,305 --> 00:10:43,176 いや~ しかし 花岡先生は 博学でいらっしゃいますな。 163 00:10:43,176 --> 00:10:45,178 どうぞ。 えっ? 164 00:10:45,178 --> 00:10:50,817 あの 柳田國男先生の 「妖怪談義」という書物の中の➡ 165 00:10:50,817 --> 00:10:55,321 「ツチコロビ」の項に ツチノコの記述があることも 先から ご存じでした。 166 00:10:55,321 --> 00:10:57,991 柳田國男さんの本にも? はい。 167 00:10:57,991 --> 00:11:01,594 あの… ほんまに いてるんですか? 168 00:11:01,594 --> 00:11:06,399 はい。 あの 死骸か骨でもあれば 実証できるんですが➡ 169 00:11:06,399 --> 00:11:09,302 まあ そこが ツチノコの不思議なところででしてね➡ 170 00:11:09,302 --> 00:11:11,604 埋めたはずの骨がですね➡ 171 00:11:11,604 --> 00:11:17,277 いつの間にか こう 煙のように ヒョヒョヒョヒョヒョッと消えてしまうんですね。 172 00:11:17,277 --> 00:11:19,946 不思議ですよねえ! はい。 173 00:11:19,946 --> 00:11:23,616 まあ そこが ツチノコの ツチノコたる ゆえんでしょうし➡ 174 00:11:23,616 --> 00:11:27,120 まあ 何て言うんですかな 魔性とでも言うんですか➡ 175 00:11:27,120 --> 00:11:30,023 その 神業とでも言うんでしょうかね。 176 00:11:30,023 --> 00:11:31,991 魔性ですか? はい。 177 00:11:31,991 --> 00:11:36,296 それで 小生 ますます ツチノコに ひかれてしまうんですな。 178 00:11:36,296 --> 00:11:40,633 あのね 関西支部の人もね みんな 同じこと言うてはるの。 179 00:11:40,633 --> 00:11:43,937 すごいでしょう! 180 00:11:47,307 --> 00:11:51,177 こういうことに ロマンチックを感じられへん男というのは➡ 181 00:11:51,177 --> 00:11:54,180 寂しいもんやなあ。 182 00:11:54,180 --> 00:11:56,316 あっ 田村さん。 (駒蔵)はい。 183 00:11:56,316 --> 00:12:00,153 あの~ 目的は何ですか? 184 00:12:00,153 --> 00:12:02,088 生け捕りです。 185 00:12:02,088 --> 00:12:05,959 生け捕りですか? イノシシのわなで? 186 00:12:05,959 --> 00:12:12,265 いや 今ですね あの 特注でですね ブリキの檻を作ってもらってるんですよ。 187 00:12:12,265 --> 00:12:14,200 檻ですか? はいはい。 188 00:12:14,200 --> 00:12:16,135 それでね ああいうのは こう➡ 189 00:12:16,135 --> 00:12:18,404 竹かごとか そういうんじゃ駄目なんですね。 190 00:12:18,404 --> 00:12:21,274 ツチノコは すごく 力が強いですからね。 191 00:12:21,274 --> 00:12:23,276 頑丈な この 金網を張りましてね➡ 192 00:12:23,276 --> 00:12:26,613 それで こう 中にですね 餌をぶら下げる金具も ついてるんです。 193 00:12:26,613 --> 00:12:30,483 こういう。 ええ ええ…。 で その 餌というのは 何なんですか? 194 00:12:30,483 --> 00:12:35,288 スルメと みそです。 酒飲みの おっさんみたいやな おい。 195 00:12:35,288 --> 00:12:38,191 いや あの あのですね 蛇というのはね➡ 196 00:12:38,191 --> 00:12:41,794 スルメと みその 焼けた においが 大好きなんですよ。 197 00:12:41,794 --> 00:12:45,665 あっ それは聞いたことありますよ。 そうでしょ? 198 00:12:45,665 --> 00:12:49,969 で そのにおいがですね こう 地面を フ~ッと はっていきますね。 199 00:12:49,969 --> 00:12:52,805 藪の中にいるツチノコが それに誘われて➡ 200 00:12:52,805 --> 00:12:55,441 「チ~!」って こう 出てくるんですね。 そうです。 201 00:12:55,441 --> 00:12:58,311 それで こう 餌に こう バ~ッと かみついたところを➡ 202 00:12:58,311 --> 00:13:01,581 カンッ ガチャッと閉めて。 ガッ ガッて…。 で もう キュッと生け捕りですよね。 203 00:13:01,581 --> 00:13:03,516 で もう それで…。 204 00:13:03,516 --> 00:13:07,253 けど あれやな 生真面目な人やな あの人。 でしょ? 205 00:13:07,253 --> 00:13:10,757 真面目に ツチノコ追っかけてるなんて けったいなとこが おもろいな。 206 00:13:10,757 --> 00:13:13,393 けど 警戒してたでしょ 最初は。 207 00:13:13,393 --> 00:13:16,596 ツチノコ研究家やで? 警戒するのが 普通やろ。 208 00:13:16,596 --> 00:13:18,531 そら そやね。 ハハハハ…。 209 00:13:18,531 --> 00:13:20,466 けど まあ 悪い人では なさそうやな。 210 00:13:20,466 --> 00:13:24,470 明日ね 奈良に探検行くって。 へえ~。 211 00:13:24,470 --> 00:13:27,607 そもそも あの人の仕事って何や? 212 00:13:27,607 --> 00:13:29,542 電気メーカーのサラリーマン。 213 00:13:29,542 --> 00:13:33,112 で 定年退職しはって 家族はね え~っと➡ 214 00:13:33,112 --> 00:13:35,782 奥さんと そんで 息子さんと娘さんと。 215 00:13:35,782 --> 00:13:37,717 ちゃんと聞いたの? 私ね➡ 216 00:13:37,717 --> 00:13:40,286 このこと 小説にしたいなと思てるの。 217 00:13:40,286 --> 00:13:43,790 ツチノコ追い求める中年男性の話。 218 00:13:43,790 --> 00:13:48,628 田村さん モデルにしたいなと思て。 あんた そんなこと考えてたんか。 219 00:13:48,628 --> 00:13:50,563 ハハッ いや それかね➡ 220 00:13:50,563 --> 00:13:54,300 巨大化したツチノコと戦う 冒険ものでも ええね。 221 00:13:54,300 --> 00:13:56,235 そら 純子さん 嫌がるな。 ハハッ。 222 00:13:56,235 --> 00:13:59,639 純子さん 主人公にしましょか? うん。 223 00:13:59,639 --> 00:14:01,607 (一郎)あの…。 はい。 224 00:14:01,607 --> 00:14:04,610 こちら 花岡町子先生のお宅でしょうか? 225 00:14:04,610 --> 00:14:06,746 ええ そうですけど。 226 00:14:06,746 --> 00:14:11,250 あっ あの 私 田村一郎と申します。 227 00:14:13,252 --> 00:14:15,254 あ…。 228 00:14:15,254 --> 00:14:17,924 どうぞ。 229 00:14:17,924 --> 00:14:20,960 はあ~ 息子さんですか。 230 00:14:20,960 --> 00:14:24,597 あっ 父が お世話になりまして。 いえ とんでもないです。 231 00:14:24,597 --> 00:14:26,933 お世話になってるのは こっちの方なんですね。 232 00:14:26,933 --> 00:14:30,770 で あの… 父は 先生とご一緒では…。 233 00:14:30,770 --> 00:14:35,475 あっ さっきまで一緒やったんですけども ホテルに戻らはりまして。 234 00:14:37,410 --> 00:14:40,613 それが もう 今朝 チェックアウトしたそうです。 235 00:14:40,613 --> 00:14:42,548 は? チェックアウト? 236 00:14:42,548 --> 00:14:45,284 僕が来ると分かってたんだ…。 237 00:14:45,284 --> 00:14:47,220 え? 238 00:14:47,220 --> 00:14:51,424 <何やら事情がありそうな 田村親子でした> 239 00:14:54,293 --> 00:14:57,296 違うって。 いや だから 何で そんな勝手なこと…。