1 00:00:33,339 --> 00:00:35,341 〈人は皆 いずれ死ぬ〉 2 00:00:35,341 --> 00:00:38,361 (河村龍太郎)私が死んだら 財産を君に託したい。 3 00:00:38,361 --> 00:00:41,347 娘たちは もらうのを 当たり前だと思ってる。 4 00:00:41,347 --> 00:00:43,332 〈人の死は 時に→ 5 00:00:43,332 --> 00:00:45,334 争いの種を この世に残す〉 6 00:00:45,334 --> 00:00:47,336 (河村恒三) 全ての人間は金が欲しい。 7 00:00:47,336 --> 00:00:50,456 そうじゃないと言う奴は 単に 意気地がないだけだ。 8 00:00:50,456 --> 00:00:54,410 (河村 楓)お金って… 本当に 人を変える力がある。 9 00:00:54,410 --> 00:00:56,362 〈今や 遺言に記されるのは→ 10 00:00:56,362 --> 00:00:58,347 金にまつわる事ばかり〉 11 00:00:58,347 --> 00:01:00,399 (河村育生) みんなが争わなくていい→ 12 00:01:00,399 --> 00:01:02,335 遺言にしてください。 13 00:01:02,335 --> 00:01:04,387 遺言。 わたくし 河村龍太郎は…。 14 00:01:04,387 --> 00:01:10,493 (矢幡正春)おじいちゃんは 遺産を 海外で医療活動を行う団体に→ 15 00:01:10,493 --> 00:01:12,361 全額寄付するそうです。 16 00:01:12,361 --> 00:01:15,448 (正春)どの団体に いつ寄付するかについては→ 17 00:01:15,448 --> 00:01:18,467 河村育生に全権委任する! 18 00:01:18,467 --> 00:01:21,354 (渡辺美香)あっちの婿でいれば 莫大なお金がもらえるんだもん。 19 00:01:21,354 --> 00:01:23,354 (佐藤華子)他のお客さんに 聞こえるじゃない…。 20 00:01:25,474 --> 00:01:27,343 (佐藤 肇)元気そうだな。 21 00:01:27,343 --> 00:01:29,378 家族をもめさせて 何が嬉しいんだよ! 22 00:01:29,378 --> 00:01:32,378 (正春)そういうのが 気に入らねえって言ってるんだよ。 23 00:01:33,366 --> 00:01:35,334 (肇)ああ… すいません。 (客)まあまあ 一杯いきましょう。 24 00:01:35,334 --> 00:01:37,336 (肇)はいはい すいません。 ああ もうもうもう…。 25 00:01:37,336 --> 00:01:39,336 (引き戸の開く音) 26 00:01:43,342 --> 00:01:46,362 これ… 育生に渡してないのか? 27 00:01:46,362 --> 00:01:48,364 頂く理由がございませんから。 28 00:01:48,364 --> 00:01:51,350 祝い事じゃないかよ。 父親の気持ちだよ。 29 00:01:51,350 --> 00:01:53,350 父親!? 30 00:01:54,353 --> 00:01:58,374 借金を私に押しつけて 出ていったくせに。 31 00:01:58,374 --> 00:02:03,374 あの後 私がどんな思いで 育生を育ててきたと思ってるの!? 32 00:02:04,397 --> 00:02:06,397 すまん。 33 00:02:07,333 --> 00:02:09,333 華子…。 34 00:02:11,337 --> 00:02:14,407 立派に育ててくれて 感謝してる。 35 00:02:14,407 --> 00:02:16,407 芝居がかった事しないで! 36 00:02:17,343 --> 00:02:20,346 なあ ひと目だけでも 育生に会えないかな? 37 00:02:20,346 --> 00:02:24,333 たとえ 離れて暮らしていても 親子の縁は切れないだろう。 38 00:02:24,333 --> 00:02:28,354 だってお前 あいつは俺のDNAを 引き継いでるんだから。 な? 39 00:02:28,354 --> 00:02:31,524 (テーブルをたたく音) 何がDNAよ。 40 00:02:31,524 --> 00:02:35,428 もっともらしい事 言ったって もう だまされないわよ。 41 00:02:35,428 --> 00:02:39,365 あなたに 育生に会う資格はありません。 42 00:02:39,365 --> 00:02:42,365 育生は 私一人で育ててきました。 43 00:02:45,354 --> 00:02:47,406 (御浜高次)おっ! 大先生 おはようございます。 44 00:02:47,406 --> 00:02:49,408 なんですか? それ。 おはようございます。 45 00:02:49,408 --> 00:02:52,345 (大野壮太) 河村会長がお呼びでしたよ。 46 00:02:52,345 --> 00:02:54,345 ムコ殿! フッ…。 47 00:02:56,615 --> 00:02:59,352 なんなの~? 嫌な感じ。 48 00:02:59,352 --> 00:03:01,337 お母ちゃん! ちょっと あんた→ 49 00:03:01,337 --> 00:03:03,339 いじめられてるんだったら 私 文句言ってやろうか。 50 00:03:03,339 --> 00:03:05,358 ちょっと…。 小学生じゃないよ。 51 00:03:05,358 --> 00:03:08,344 っていうか どうしたの? その着物。 しかも こんなに早く。 52 00:03:08,344 --> 00:03:10,396 見て! ヘヘヘヘヘ…。 53 00:03:10,396 --> 00:03:15,334 え? あっ 決まってるじゃない。 河村のおじい様のお見舞いよ。 54 00:03:15,334 --> 00:03:17,336 ああ そっか。 55 00:03:17,336 --> 00:03:20,356 ああ… 今日はいいよ。 俺が預かっとく。 56 00:03:20,356 --> 00:03:22,341 ええ? 57 00:03:22,341 --> 00:03:25,344 なんか まずい事でもあったの? 58 00:03:25,344 --> 00:03:28,347 いや…。 いや 実は一昨日も来たんだけど→ 59 00:03:28,347 --> 00:03:31,333 そしたら あそこで河村家の皆さんが→ 60 00:03:31,333 --> 00:03:34,336 弁護士と 話 してたから 遠慮したのよ。 61 00:03:34,336 --> 00:03:39,341 遺言の話でしょ? もめるような内容だったの? 62 00:03:39,341 --> 00:03:41,343 う~ん まあ…。 63 00:03:41,343 --> 00:03:44,363 もう! 言いたくないんなら 別に言わなくたって→ 64 00:03:44,363 --> 00:03:46,363 全然いいんだけど。 実は…。 65 00:03:48,334 --> 00:03:50,369 ちょっと…。 ん? 66 00:03:50,369 --> 00:03:52,369 来て 来て 来て 来て。 (華子)何? 何? 67 00:03:53,355 --> 00:03:55,424 さっきの先生たちね→ 68 00:03:55,424 --> 00:03:58,427 遺言に立ち会ってくれた 先生なんだけど→ 69 00:03:58,427 --> 00:04:02,481 俺が遺産を全額管理するように 指定されたのを聞いたらしくて。 70 00:04:02,481 --> 00:04:04,350 あんたが遺産を全額!? 71 00:04:04,350 --> 00:04:07,486 シーッ! シーッ! お母ちゃん…。 72 00:04:07,486 --> 00:04:09,355 俺がもらえるって話じゃないよ。 73 00:04:09,355 --> 00:04:11,340 おじいちゃん 遺産を寄付するって言っててさ→ 74 00:04:11,340 --> 00:04:13,359 その管理をやってくれって。 75 00:04:13,359 --> 00:04:16,345 …にしたって あんた 全額なんでしょ? 全額よ! 76 00:04:16,345 --> 00:04:19,365 ぜ… 全額って いくらなの? 77 00:04:19,365 --> 00:04:21,350 やめよう この話は。 78 00:04:21,350 --> 00:04:23,352 ありがとう。 79 00:04:23,352 --> 00:04:26,355 ちょっと 育生! 待ちなさい。 ねえ! 80 00:04:26,355 --> 00:04:29,341 今の遺言の話 お父ちゃんに言っちゃ駄目だよ。 81 00:04:29,341 --> 00:04:31,360 お父ちゃん? 82 00:04:31,360 --> 00:04:33,362 何 言ってんの? 連絡先も知らないよ。 83 00:04:33,362 --> 00:04:35,362 それが来たのよ。 84 00:04:38,334 --> 00:04:41,337 多分 困ってるんだと思う。 85 00:04:41,337 --> 00:04:44,340 あんたが いい家の婿に入ったって 耳に挟んで→ 86 00:04:44,340 --> 00:04:47,340 お金を要求してくるかもしれない。 87 00:04:48,360 --> 00:04:51,360 本当言うとね お父ちゃんの事 言いに来たの。 88 00:04:52,348 --> 00:04:58,354 いい? 万が一 連絡があっても 絶対会ったら駄目だからね。 89 00:04:58,354 --> 00:05:01,357 あんたが 遺産の管理をするなんて聞いたら→ 90 00:05:01,357 --> 00:05:04,357 もう 絶対よからぬ事を考えるに 決まってるんだから。 91 00:05:17,339 --> 00:05:19,358 (龍太郎)どうした? 92 00:05:19,358 --> 00:05:22,344 いえ。 お呼びですか? 93 00:05:22,344 --> 00:05:24,344 いつ 退院出来る? 94 00:05:26,332 --> 00:05:28,334 まだ しばらくは無理です。 95 00:05:28,334 --> 00:05:31,334 しかし やっぱり病院は落ち着かん。 96 00:05:32,338 --> 00:05:34,356 それに 今 お帰りになっても→ 97 00:05:34,356 --> 00:05:37,343 落ち着いて 自宅療養 出来るかどうか…。 98 00:05:37,343 --> 00:05:39,361 ん? 99 00:05:39,361 --> 00:05:43,361 みんな 遺言の内容を 知ってしまったんです。 100 00:05:45,351 --> 00:05:47,351 そっか…。 101 00:05:48,437 --> 00:05:50,339 君の言うとおり→ 102 00:05:50,339 --> 00:05:54,343 家族が争わない遺言に したつもりだったんだがな。 103 00:05:54,343 --> 00:05:57,429 いや… 全員がショックを受けてます。 104 00:05:57,429 --> 00:05:59,365 正春さんは 家を出ました。 105 00:05:59,365 --> 00:06:03,385 よし わかった。 みんなを呼んでくれ。 106 00:06:03,385 --> 00:06:08,541 遺言というのは 秘密に作るもんだと思っていたが→ 107 00:06:08,541 --> 00:06:13,479 それが もめる元に なっていたのかもしれん。 108 00:06:13,479 --> 00:06:17,349 この際 腹を割って話し合おう。 109 00:06:17,349 --> 00:06:21,349 河村家役員会の開催だよ。 110 00:06:22,338 --> 00:06:24,338 話せば わかる。 111 00:06:25,357 --> 00:06:28,344 〈そう うまくいくもので あろうか?〉 112 00:06:28,344 --> 00:06:32,364 〈話せば 余計にこじれるのが 世の常〉 113 00:06:32,364 --> 00:06:35,334 〈しかも 事は遺産である〉 114 00:06:35,334 --> 00:06:37,336 〈金である〉 115 00:06:37,336 --> 00:06:42,341 〈隣に座っている家族より 取り分が少なければ腹が立ち→ 116 00:06:42,341 --> 00:06:47,346 ただでもらえるものに群がるのが 人間なのだ〉 117 00:06:47,346 --> 00:06:49,398 〈さて この男は→ 118 00:06:49,398 --> 00:06:55,337 いつまで 金に興味がないなどと 言っていられるのだろうか?〉 119 00:06:55,337 --> 00:07:16,337 ♬~(口笛) 120 00:07:21,363 --> 00:07:24,350 (矢幡月子)マーくん… マーくんからメールが来たって→ 121 00:07:24,350 --> 00:07:26,402 本当!? (南 リエ)社長宛に→ 122 00:07:26,402 --> 00:07:30,356 「探さないで下さい。 会社は退職致します」と…。 123 00:07:30,356 --> 00:07:35,344 どうして? 私には なんの連絡もないのに…。 124 00:07:35,344 --> 00:07:39,348 来週の役員会で 依願退職と発表します。 125 00:07:39,348 --> 00:07:41,333 退職? 126 00:07:41,333 --> 00:07:43,352 (月子)待ちな…! 127 00:07:43,352 --> 00:07:45,337 いや 待って… 待って… 待ってやってください! 128 00:07:45,337 --> 00:07:48,340 あの子もね 今 きっと混乱してるんですよ。 129 00:07:48,340 --> 00:07:50,342 本人の意思です。 130 00:07:50,342 --> 00:07:54,480 本気なわけないじゃない。 ああ…! 131 00:07:54,480 --> 00:07:56,348 (吉沢貴志)あっ 常務! 132 00:07:56,348 --> 00:07:58,350 痛っ…。 133 00:07:58,350 --> 00:08:02,338 社長。 ああ見えて 正春さん 大変 よくやってくれてました。 134 00:08:02,338 --> 00:08:07,409 私が捜して連れ戻します。 それまで待って頂けませんか? 135 00:08:07,409 --> 00:08:10,362 彼は 会長の部屋を盗聴しました。 136 00:08:10,362 --> 00:08:13,349 役員の末席にいる者が 不法行為とは…。 137 00:08:13,349 --> 00:08:18,337 経営者としても 親族としても 目をつむる事は出来ません。 138 00:08:18,337 --> 00:08:23,337 いくらなんでも… 死神でも冷たすぎよ。 139 00:08:24,343 --> 00:08:26,345 お義兄さん… お義兄さん お願いします。 140 00:08:26,345 --> 00:08:28,347 お義兄さん お願いします。 お願いします。 141 00:08:28,347 --> 00:08:30,349 (携帯電話) 142 00:08:30,349 --> 00:08:34,349 ちょっと 手… 手…! (携帯電話) 143 00:08:35,337 --> 00:08:37,339 はい。 144 00:08:37,339 --> 00:08:39,358 えっ お義父さんが? 145 00:08:39,358 --> 00:08:41,360 えっ!? 146 00:08:41,360 --> 00:08:43,360 はいはい はい…。 147 00:08:44,346 --> 00:08:48,400 (龍太郎)やあ… よく来たね。 148 00:08:48,400 --> 00:08:54,339 今日は みんなと 腹を割って話し合おうと思って→ 149 00:08:54,339 --> 00:08:56,341 呼びました。 150 00:08:56,341 --> 00:09:01,346 だから… 誰からでもいい。 151 00:09:01,346 --> 00:09:04,346 正直に言ってみなさい。 152 00:09:08,404 --> 00:09:11,356 (恒三)お義父さん そんなふうに言われると→ 153 00:09:11,356 --> 00:09:14,343 みんな なかなか 口を開けるものではありませんよ。 154 00:09:14,343 --> 00:09:18,347 じゃあ 君から言いなさい。 会社では容赦ないそうじゃないか。 155 00:09:18,347 --> 00:09:21,333 お体は大丈夫なのでしょうか? 156 00:09:21,333 --> 00:09:25,333 大丈夫じゃないから 遺言をしたためたんでしょ。 157 00:09:26,355 --> 00:09:28,340 では ひと言だけ。 158 00:09:28,340 --> 00:09:31,340 常軌を逸した遺言だと 思いましたね。 159 00:09:33,345 --> 00:09:38,350 お父さん 私たち どれだけショックが大きかったか。 160 00:09:38,350 --> 00:09:40,352 全額寄付だなんて聞いた事ない。 161 00:09:40,352 --> 00:09:43,355 私たち そんなに親不孝だった? 162 00:09:43,355 --> 00:09:46,408 寄付は珍しくはない。 163 00:09:46,408 --> 00:09:49,344 国に相続税として取られるより マシだと考える人も→ 164 00:09:49,344 --> 00:09:51,363 少なくはない。 165 00:09:51,363 --> 00:09:54,333 (凜子)いや… だからって その管理をよ→ 166 00:09:54,333 --> 00:09:57,402 育生さんに 全額 委ねるっていうのは…→ 167 00:09:57,402 --> 00:09:59,354 寂しすぎるよ お父さん。 168 00:09:59,354 --> 00:10:02,341 私たち 娘3人もいるんだよ? 169 00:10:02,341 --> 00:10:05,344 おじいちゃんが 遺産の事 言い出してから→ 170 00:10:05,344 --> 00:10:07,346 みんな 仲が悪くなっちゃった。 171 00:10:07,346 --> 00:10:11,333 なのに… 全部 育生に管理しろだなんて→ 172 00:10:11,333 --> 00:10:14,333 育生の身にもなってよ。 173 00:10:17,422 --> 00:10:21,422 育生くんも 迷惑だと思っているのかな? 174 00:10:23,345 --> 00:10:25,345 あ… 僕は…。 175 00:10:26,348 --> 00:10:30,419 お義父さんが せっかく 設けてくれた機会なんだから→ 176 00:10:30,419 --> 00:10:32,419 思った事を言いなさい。 177 00:10:33,355 --> 00:10:36,425 僕は…→ 178 00:10:36,425 --> 00:10:40,546 おじいちゃんの 本当の気持ちが知りたいです。 179 00:10:40,546 --> 00:10:42,381 医者をやってると→ 180 00:10:42,381 --> 00:10:46,335 人は いつどんな事で命を落とすか わからないって思います。 181 00:10:46,335 --> 00:10:48,353 もし 万一の事があった時→ 182 00:10:48,353 --> 00:10:51,356 本当に 全てを寄付していいんですか? 183 00:10:51,356 --> 00:10:55,577 家もなくなるし お義母さんたちも悲しみます。 184 00:10:55,577 --> 00:10:58,347 おじいちゃんは 本当に それで満足なんですか? 185 00:10:58,347 --> 00:11:01,350 私も どんだけ考えても よくわからない…。 186 00:11:01,350 --> 00:11:03,352 ねえ 一体 どうしてなの? お父さん! 187 00:11:03,352 --> 00:11:06,338 親子だから はっきり言うけど あんまりの仕打ちよ。 188 00:11:06,338 --> 00:11:09,408 私たち 娘をさ… 大事な娘をないがしろにして→ 189 00:11:09,408 --> 00:11:12,361 きっと お母さんだってさ 草葉の陰でね 怒ってるわよ! 190 00:11:12,361 --> 00:11:15,347 (凜子) もっと はっきり言いなさいよ! 191 00:11:15,347 --> 00:11:19,351 お父さん 私たち あの遺言 書き直してほしい。 192 00:11:19,351 --> 00:11:22,351 (凜子)娘として納得出来ない。 193 00:11:24,339 --> 00:11:28,343 わからんのか? それが理由だ。 194 00:11:28,343 --> 00:11:30,345 え? 195 00:11:30,345 --> 00:11:33,365 遺産をやらんと言った途端→ 196 00:11:33,365 --> 00:11:38,337 どうして? 許せない! 納得出来ない! って…。 197 00:11:38,337 --> 00:11:42,341 (龍太郎) なあ おかしいと思わないか? 198 00:11:42,341 --> 00:11:45,344 私が稼いだ金だぞ。 199 00:11:45,344 --> 00:11:49,348 どう使おうと自由じゃないのか。 200 00:11:49,348 --> 00:11:54,403 それを… もらうのが当然だって そんな顔して→ 201 00:11:54,403 --> 00:11:57,356 親を罪人扱いして。 202 00:11:57,356 --> 00:11:59,341 罪人だなんて…。 203 00:11:59,341 --> 00:12:04,363 「児孫のために美田を買わず」だよ。 204 00:12:04,363 --> 00:12:06,348 西郷隆盛ですか。 205 00:12:06,348 --> 00:12:08,333 …なんでしたっけ? 206 00:12:08,333 --> 00:12:11,336 作物が たくさん取れる土地を買うと→ 207 00:12:11,336 --> 00:12:14,406 子孫のためにならないという詩だ。 208 00:12:14,406 --> 00:12:17,409 (恒三)要するに 財産を残すと→ 209 00:12:17,409 --> 00:12:20,362 安心して いい加減な生活をするから→ 210 00:12:20,362 --> 00:12:23,348 かえって子孫のためにならない という意味だよ。 211 00:12:23,348 --> 00:12:26,435 そのとおり! さすが恒三くんだ。 212 00:12:26,435 --> 00:12:29,354 しかし そんな理由で全額寄付ですか? 213 00:12:29,354 --> 00:12:33,358 信じられない。 意地悪言わないの お父さん。 214 00:12:33,358 --> 00:12:36,345 育生くん。 215 00:12:36,345 --> 00:12:38,380 私の遺産全てを→ 216 00:12:38,380 --> 00:12:43,352 海外で困ってる人 病気で苦しんでる人に→ 217 00:12:43,352 --> 00:12:46,488 寄付してください。 218 00:12:46,488 --> 00:12:51,493 こんな成金でも 死して名を残せる。 219 00:12:51,493 --> 00:12:56,493 うん… まさに一石二鳥だね。 ハハハ…。 220 00:12:57,349 --> 00:12:59,349 申し訳ありません 出来ません。 221 00:13:01,453 --> 00:13:05,357 家族に金を残したくないから… だから 寄付したい。 222 00:13:05,357 --> 00:13:07,342 困ってる人にやってくれ…。 223 00:13:07,342 --> 00:13:10,342 病気の人を馬鹿にしてませんか? 224 00:13:11,346 --> 00:13:14,399 お金で尊敬は買えない。 225 00:13:14,399 --> 00:13:17,336 おじいちゃん… 傲慢ですよ。 226 00:13:17,336 --> 00:13:24,409 ♬~ 227 00:13:24,409 --> 00:13:26,409 育生くん。 228 00:13:29,364 --> 00:13:31,364 よくぞ言ってくれました。 229 00:13:33,335 --> 00:13:39,341 そういう事が言える君だからこそ 任せる気になったんだ。 230 00:13:39,341 --> 00:13:42,361 改めて頼むよ。 231 00:13:42,361 --> 00:13:47,349 最後の親の務め 果たさせてくれ。 232 00:13:47,349 --> 00:14:00,349 ♬~ 233 00:14:20,348 --> 00:14:24,336 腹が立ったんだ。 お金があって家族もいるのに→ 234 00:14:24,336 --> 00:14:27,456 なんで もっと うまくやれないのかなって。 235 00:14:27,456 --> 00:14:29,357 世の中には そう思っても→ 236 00:14:29,357 --> 00:14:34,362 どっちも持てない人がいるのに ふざけんなって…。 237 00:14:34,362 --> 00:14:37,332 ふ~ん。 238 00:14:37,332 --> 00:14:39,332 それだけ? 239 00:14:42,354 --> 00:14:45,357 ハハ… 参ったな。 240 00:14:45,357 --> 00:14:49,357 フフフフ。 これでもバツイチなんで。 241 00:14:52,364 --> 00:14:56,351 親父がね お母ちゃんに会いに来たらしい。 242 00:14:56,351 --> 00:14:59,337 えっ! 別れたお父さん? 243 00:14:59,337 --> 00:15:02,340 俺と嫁さんに会いたいって 言ってたって。 244 00:15:02,340 --> 00:15:05,360 どうして会わないの? 私なら 全然いいよ。 245 00:15:05,360 --> 00:15:07,362 会ってみたい 育生のお父さん。 246 00:15:07,362 --> 00:15:12,362 今も… 金に困ってるようだったらしい。 247 00:15:14,336 --> 00:15:19,357 多分 それが目的だから 一生会う気はないよ。 248 00:15:19,357 --> 00:15:28,366 ♬~ 249 00:15:28,366 --> 00:15:30,352 (ドアの開く音) 250 00:15:30,352 --> 00:15:57,345 ♬~ 251 00:15:57,345 --> 00:15:59,364 やめなさい! 252 00:15:59,364 --> 00:16:01,416 火事になったら どうする!? うう… うう…! 253 00:16:01,416 --> 00:16:04,402 どうせ 人手に渡るのに。 254 00:16:04,402 --> 00:16:07,355 やけを起こすんじゃない! 見苦しい。 255 00:16:07,355 --> 00:16:11,355 だったら なんとかしてください! 256 00:16:13,345 --> 00:16:16,348 あなた 会社を継いで 大きくしてくれたわ。 257 00:16:16,348 --> 00:16:20,335 遺産の事ぐらい なんとでもする力はあるでしょ? 258 00:16:20,335 --> 00:16:23,355 相続は 最も解決しづらい紛争だ。 259 00:16:23,355 --> 00:16:26,341 昔から 内戦に終わりはないと 言うからな。 260 00:16:26,341 --> 00:16:28,476 ひとごとみたいに…。 261 00:16:28,476 --> 00:16:32,347 あなただって この家の一員なのよ? 262 00:16:32,347 --> 00:16:37,352 お願い! 私には あなたしか頼る人がいないの。 263 00:16:37,352 --> 00:16:40,352 ねえ… お願いします! 264 00:16:46,361 --> 00:16:50,361 男が なんとかしてくれるわけ ないじゃん。 265 00:16:51,349 --> 00:16:54,352 (凜子)アー ユー レディー? フ~! 266 00:16:54,352 --> 00:17:13,355 ♬~ 267 00:17:13,355 --> 00:17:16,341 お母さんの形見。 268 00:17:16,341 --> 00:17:25,333 ♬~ 269 00:17:25,333 --> 00:17:28,333 あっ! ワーオ! 270 00:17:30,405 --> 00:17:32,405 わ~! 271 00:17:34,359 --> 00:17:38,346 あ… お… おお…! おっとっとっと…。 272 00:17:38,346 --> 00:17:56,346 ♬~ 273 00:20:17,338 --> 00:20:21,338 すいません 突然。 (金沢利子)ご用件は? 274 00:20:22,343 --> 00:20:26,364 河村のみんなは 祖父の遺言に賛成していません。 275 00:20:26,364 --> 00:20:28,349 でしょうね。 276 00:20:28,349 --> 00:20:31,352 何か方法はありませんか? ありません。 277 00:20:31,352 --> 00:20:33,354 (店員)いらっしゃいませ。 (利子)コーヒーを1つ。 278 00:20:33,354 --> 00:20:35,354 かしこまりました。 279 00:20:38,359 --> 00:20:41,362 遺言は故人の遺志です。 280 00:20:41,362 --> 00:20:45,483 本人が自ら書き換える以外に 内容を変える事は出来ません。 281 00:20:45,483 --> 00:20:47,335 それは わかってます。 でも…→ 282 00:20:47,335 --> 00:20:50,472 正春くんは家を出て 会社も辞めると言ってるそうです。 283 00:20:50,472 --> 00:20:52,357 このままじゃ 河村の家は→ 284 00:20:52,357 --> 00:20:55,527 本当に バラバラになってしまいます。 285 00:20:55,527 --> 00:20:59,414 どんなに素晴らしい遺言でも いがみ合う家族もいれば→ 286 00:20:59,414 --> 00:21:02,333 適当な遺言でも 残された家族が受け止めて→ 287 00:21:02,333 --> 00:21:04,335 助け合う事もあります。 288 00:21:04,335 --> 00:21:06,354 ちょっと… 無責任じゃないですか? 289 00:21:06,354 --> 00:21:09,357 あなたは 弁護士として 祖父に遺言を勧めたんでしょう? 290 00:21:09,357 --> 00:21:13,344 強いて言うなら あなたが楓さんと離婚するか→ 291 00:21:13,344 --> 00:21:16,364 あるいは 法律に触れる犯罪でも犯せば→ 292 00:21:16,364 --> 00:21:19,334 遺産の管理者として 不適格という事になり→ 293 00:21:19,334 --> 00:21:22,353 遺言は 書き換えられるでしょうが…。 294 00:21:22,353 --> 00:21:26,341 冗談は やめてください。 では 聞きますが…→ 295 00:21:26,341 --> 00:21:29,341 育生さんは どうしてほしいのでしょう? 296 00:21:31,346 --> 00:21:36,434 寄付をやめて 河村家の血縁で分け合えばいい? 297 00:21:36,434 --> 00:21:39,337 それとも ご自分にも分け前が欲しい? 298 00:21:39,337 --> 00:21:41,506 僕は 遺産は望んでません。 299 00:21:41,506 --> 00:21:45,343 家族が争う事のないように してほしいと 祖父に頼みました。 300 00:21:45,343 --> 00:21:47,345 争わない家族なんていません。 301 00:21:47,345 --> 00:21:50,365 この仕事をしていると いつも思います。 302 00:21:50,365 --> 00:21:53,334 家族というものは 支え合うものではない→ 303 00:21:53,334 --> 00:21:57,338 争うものなんです。 それが自然の姿なんです。 304 00:21:57,338 --> 00:22:00,341 そんな…。 あなたは どうして→ 305 00:22:00,341 --> 00:22:03,341 そんなに 家族に こだわるのですか? 306 00:22:06,564 --> 00:22:08,349 お金は一切いらない。 307 00:22:08,349 --> 00:22:11,336 そして みんなに仲良くしてほしい…。 308 00:22:11,336 --> 00:22:14,336 そんな事 本当に思ってるんですか? 309 00:22:15,340 --> 00:22:18,340 おかしいですか? かなり不自然ですね。 310 00:22:21,412 --> 00:22:25,412 両親は 金が原因で離婚しました。 311 00:22:26,334 --> 00:22:29,387 (肇)「ある日 ことりはいいました」 312 00:22:29,387 --> 00:22:33,387 「どうして わたしは おかあさんと ぜんぜん似てないの?」 313 00:22:35,343 --> 00:22:37,412 どういう事!? 314 00:22:37,412 --> 00:22:40,331 私が… 私が 保証人になってるじゃない! 315 00:22:40,331 --> 00:22:42,333 うるさいな…。 316 00:22:42,333 --> 00:22:45,336 勝手な事 言うなよ! お前だって喜んでたじゃねえかよ。 317 00:22:45,336 --> 00:22:47,355 駄目になったら責めるのか!? 318 00:22:47,355 --> 00:22:50,341 殴るの? 殴るんだったら お金ちょうだい! 319 00:22:50,341 --> 00:22:53,341 わかったよ。 金 出しゃいいんだろ。 320 00:22:54,345 --> 00:22:56,345 ハハハ…。 321 00:22:57,365 --> 00:22:59,334 あれ? 322 00:22:59,334 --> 00:23:01,334 (華子)どうやって…! 323 00:23:02,420 --> 00:23:05,340 一度でいいから 金なんかに壊されない→ 324 00:23:05,340 --> 00:23:07,542 仲のいい家族に 身を置いてみたいと→ 325 00:23:07,542 --> 00:23:09,427 ずっと思ってました。 326 00:23:09,427 --> 00:23:13,364 まるで 復讐… ですね。 327 00:23:13,364 --> 00:23:16,334 あなたは 金なんていらないと言う事で→ 328 00:23:16,334 --> 00:23:19,337 お金に復讐してるんですよ。 329 00:23:19,337 --> 00:23:24,342 金に縛られたくない あなたが 多額な遺産の管理者になる。 330 00:23:24,342 --> 00:23:29,347 これは あなたにとって 最大の試練かもしれませんね。 331 00:23:29,347 --> 00:23:43,344 ♬~ 332 00:23:43,344 --> 00:23:46,431 どう? 調子は。 いいですよ すごい。 333 00:23:46,431 --> 00:23:52,431 ♬~ 334 00:23:56,341 --> 00:23:58,359 ほっ! 335 00:23:58,359 --> 00:24:00,328 出発? 今夜の便でね。 336 00:24:00,328 --> 00:24:03,348 よいしょ! ロスに戻るわ。 337 00:24:03,348 --> 00:24:08,336 なんか ほら 遺言の事でさ 疲れちゃった。 338 00:24:08,336 --> 00:24:12,340 そんなに慌てなくても…。 それにさ これ以上いると→ 339 00:24:12,340 --> 00:24:16,411 本気で ケンカになっちゃうでしょ。 340 00:24:16,411 --> 00:24:19,347 私 お姉ちゃんと もめたくないのよ。 341 00:24:19,347 --> 00:24:21,332 凜子! 342 00:24:21,332 --> 00:24:24,352 お姉ちゃん 大人げなかったと思ってるわ。 343 00:24:24,352 --> 00:24:27,355 自分でも どうしていいか わからなくなって…。 344 00:24:27,355 --> 00:24:31,426 そりゃそうだよ。 だって ずっと面倒見てきたお父さんがよ→ 345 00:24:31,426 --> 00:24:33,378 お姉ちゃんに 1円も遺産を残さないなんて→ 346 00:24:33,378 --> 00:24:36,347 そんなの… 裏切りとしか思えない。 347 00:24:36,347 --> 00:24:38,399 ごめんね お姉ちゃん。 348 00:24:38,399 --> 00:24:41,419 あんな お父さんを 押しつけちゃって。 349 00:24:41,419 --> 00:24:43,419 凜子…。 350 00:24:44,422 --> 00:24:48,476 ウフフフフ…。 ありがとう お姉ちゃん。 351 00:24:48,476 --> 00:24:50,345 (陽子)うう~っ! 352 00:24:50,345 --> 00:24:53,514 よしっ! じゃあさ 向こうの友達に→ 353 00:24:53,514 --> 00:24:55,333 お土産 買ってくるから。 うん。 354 00:24:55,333 --> 00:24:57,333 じゃあね! 行ってくるよ。 355 00:25:00,338 --> 00:25:02,338 (凜子)じゃあね。 356 00:25:10,365 --> 00:25:14,365 (においを嗅ぐ音) 357 00:25:17,355 --> 00:25:23,355 (においを嗅ぐ音) 358 00:25:25,346 --> 00:25:29,333 (においを嗅ぐ音) 359 00:25:29,333 --> 00:25:32,333 ん? ナフタリン? 360 00:25:34,405 --> 00:25:36,357 ハッ! 361 00:25:36,357 --> 00:25:44,348 ♬~ 362 00:25:44,348 --> 00:25:46,350 (陽子)ない! 363 00:25:46,350 --> 00:25:48,336 時計もない。 364 00:25:48,336 --> 00:25:50,336 ない。 365 00:25:51,406 --> 00:25:53,406 ああ… ない。 366 00:25:55,343 --> 00:25:57,343 ない…。 367 00:26:02,350 --> 00:26:05,350 あの女…! 368 00:26:09,340 --> 00:26:11,340 (ノック) 369 00:26:18,416 --> 00:26:20,416 育生! 370 00:26:26,357 --> 00:26:28,357 えっ なんで…? 371 00:26:29,360 --> 00:26:33,360 私が ここにいると知って 訪ねてきてくれたの。 372 00:26:36,350 --> 00:26:40,350 育生… 育生だ。 うん。 373 00:26:43,357 --> 00:26:46,344 あ… 勝手に すまん。 374 00:26:46,344 --> 00:26:50,348 今は静岡に住んでるんだが 明日まで東京だったもんだから→ 375 00:26:50,348 --> 00:26:54,485 ひと言 お嫁さんに ご挨拶しようと思って。 376 00:26:54,485 --> 00:26:57,355 アハハ…。 377 00:26:57,355 --> 00:27:01,342 あ~ 立派になったなあ。 378 00:27:01,342 --> 00:27:06,342 楓さんも素晴らしい方だ。 安心したよ。 379 00:27:10,334 --> 00:27:12,334 ハハ…。 380 00:27:14,338 --> 00:27:17,341 すまん。 381 00:27:17,341 --> 00:27:20,341 今さら 何 言ってるんだ… だよな。 382 00:27:23,347 --> 00:27:25,349 邪魔したな。 383 00:27:25,349 --> 00:27:28,349 これ…。 あっ…。 384 00:27:30,338 --> 00:27:32,338 本当に すまん。 385 00:27:36,344 --> 00:27:41,349 待ってください! ねえ お義父さん 帰っちゃうよ。 386 00:27:41,349 --> 00:27:48,339 ♬~ 387 00:27:48,339 --> 00:27:50,339 どうも。 388 00:27:53,344 --> 00:27:55,344 おう。 389 00:27:57,365 --> 00:28:00,334 あの… そうだ! これから うちに来ませんか? 390 00:28:00,334 --> 00:28:02,336 はあ? うちで話そうよ! 391 00:28:02,336 --> 00:28:04,338 せっかく 会いに来てくれたんだもん。 392 00:28:04,338 --> 00:28:06,407 いや でも…。 393 00:28:06,407 --> 00:28:09,407 このまま さよならなんて よくないよ。 394 00:28:12,363 --> 00:28:14,363 あ…。 395 00:30:34,355 --> 00:30:36,640 (陽子)どうぞ。 ただ今 お茶を。 396 00:30:36,640 --> 00:30:38,359 いやいや すぐに失礼しますから お構いなく。 397 00:30:38,359 --> 00:30:42,363 もうすぐ主人も戻りますから。 結構なものを…。 398 00:30:42,363 --> 00:30:44,363 あっ! あら ごめんなさい。 399 00:30:46,400 --> 00:30:48,400 ああ…。 400 00:30:51,489 --> 00:30:58,489 ♬~(口笛) 401 00:31:00,314 --> 00:31:03,334 ハハ…。 しかし いい家だな~。 402 00:31:03,334 --> 00:31:05,352 (せき払い) 403 00:31:05,352 --> 00:31:08,355 座ったら どうですか? ああ! 404 00:31:08,355 --> 00:31:11,358 そうだな。 子供みたいだ。 ハハハハ…。 405 00:31:11,358 --> 00:31:16,358 おっ! これも いい椅子だな~。 ええ? 406 00:31:17,348 --> 00:31:19,348 あ~ すげえ。 407 00:31:21,335 --> 00:31:23,337 (恒三)随分 急だな。 408 00:31:23,337 --> 00:31:25,356 だって 無理やりにでも 連れてこなきゃ→ 409 00:31:25,356 --> 00:31:28,359 帰っちゃいそうだったんだもん。 25年ぶりに会ったんだよ? 410 00:31:28,359 --> 00:31:31,345 また会えなくなったら 悲しいじゃない。 411 00:31:31,345 --> 00:31:34,365 一体 何をしに来たんだ? え? 412 00:31:34,365 --> 00:31:38,352 25年も会わなかった父親が 突然 会いに来るなんて→ 413 00:31:38,352 --> 00:31:41,352 何か理由があるんじゃないか? 414 00:31:44,341 --> 00:31:46,360 どうぞ。 ああ…。 415 00:31:46,360 --> 00:31:48,360 はい! 416 00:31:50,347 --> 00:31:52,333 あ~! 417 00:31:52,333 --> 00:31:55,336 ようこそいらっしゃいました。 楓の父です。 418 00:31:55,336 --> 00:31:57,338 母の陽子でございます。 419 00:31:57,338 --> 00:32:01,442 改めまして 育生の父の佐藤肇です。 420 00:32:01,442 --> 00:32:04,361 式にも参加せず 今頃になって ご挨拶に参りました事→ 421 00:32:04,361 --> 00:32:07,348 お詫び申し上げます。 堅苦しい挨拶はこのくらいにして→ 422 00:32:07,348 --> 00:32:09,416 さあ どうぞどうぞ。 はい。 423 00:32:09,416 --> 00:32:12,536 いや~ すっごいごちそうだな。 424 00:32:12,536 --> 00:32:15,406 育生は いつも こんないいもの 食べさせてもらってるのか。 425 00:32:15,406 --> 00:32:17,458 いいな~。 426 00:32:17,458 --> 00:32:20,344 父ちゃん 1人だから いつもラーメンだよ。 ハハハハ。 427 00:32:20,344 --> 00:32:24,365 育生くんからは お父様のお話は 聞いた事がないのですが…。 428 00:32:24,365 --> 00:32:28,352 私は かつて サンセイ証券の 墨田支店におりまして。 429 00:32:28,352 --> 00:32:30,337 いろいろあって→ 430 00:32:30,337 --> 00:32:34,358 今は静岡の田舎に戻って ささやかな塾をやってます。 431 00:32:34,358 --> 00:32:36,358 (肇)これ…。 すいません。 432 00:32:38,345 --> 00:32:41,415 お前の名前を借りたよ。 ハハ…。 433 00:32:41,415 --> 00:32:45,419 未来を担う子供を育てるとは… やりがいのあるお仕事だ。 434 00:32:45,419 --> 00:32:49,340 いや 最初は 食うために 家庭教師を始めたんです。 435 00:32:49,340 --> 00:32:52,426 それが性に合ってたのか 子供たちの成績が→ 436 00:32:52,426 --> 00:32:54,345 ぐんぐん上がって…。 あっ いただきます。 437 00:32:54,345 --> 00:32:58,332 今では 自宅を開放して 教室にしています。 438 00:32:58,332 --> 00:33:01,418 いい先生なんでしょうねえ。 439 00:33:01,418 --> 00:33:04,355 そんな… たいした事ないですよ。 440 00:33:04,355 --> 00:33:07,358 どれほど 彼らの役に立ってるのか…。 441 00:33:07,358 --> 00:33:11,362 でもね 去年は 医学部に入った子も出ましてね。 442 00:33:11,362 --> 00:33:14,348 やりがいのある仕事だって 実感してます。 443 00:33:14,348 --> 00:33:17,334 もう1個。 すごいね お義父さん。 444 00:33:17,334 --> 00:33:20,354 (恒三)いや~ さすが育生くんのお父上だ。 445 00:33:20,354 --> 00:33:23,357 彼も大勢の患者さんのために 日々頑張っていますからね。 446 00:33:23,357 --> 00:33:26,343 私は いつも 感心しているんですよ。 447 00:33:26,343 --> 00:33:28,429 そんな…。 448 00:33:28,429 --> 00:33:31,365 育生が思いっきり働けるのは 皆様のご協力があるからです。 449 00:33:31,365 --> 00:33:35,352 父親として感謝しております。 育生は幸せ者です。 450 00:33:35,352 --> 00:33:38,472 (陽子)そんな! お父様 もう…。 451 00:33:38,472 --> 00:33:41,342 もう いいんじゃない? ああ… すいません。 452 00:33:41,342 --> 00:33:44,361 なんか 頭を下げる事しか 出来ませんで。 453 00:33:44,361 --> 00:33:47,414 お姉ちゃん! 私のトランク どこやったの!? 454 00:33:47,414 --> 00:33:49,333 (凜子)あっ…。 455 00:33:49,333 --> 00:33:53,333 育生のお父さんなの。 あっ! ああ…。 456 00:33:54,355 --> 00:33:58,492 楓の叔母の凜子です。 ああ! どうも。 457 00:33:58,492 --> 00:34:00,361 ようこそ~。 どうも。 458 00:34:00,361 --> 00:34:03,480 こんな おきれいな 叔母さんまで おられて…。 459 00:34:03,480 --> 00:34:05,332 素敵な大家族で うらやましいです。 460 00:34:05,332 --> 00:34:07,401 ごゆっくりされてください。 (肇)はい。 461 00:34:07,401 --> 00:34:09,353 (凜子)お姉ちゃん ちょっと…。 ちょっと! 462 00:34:09,353 --> 00:34:11,355 どうも…。 ウフフフ…。 463 00:34:11,355 --> 00:34:13,355 (陽子)何? 464 00:34:18,429 --> 00:34:21,429 開けなさい。 でなきゃ渡さない。 465 00:34:24,335 --> 00:34:27,371 わかったわよ! どいて。 466 00:34:27,371 --> 00:34:30,371 死体でも入ってたりして~。 467 00:34:32,376 --> 00:34:34,345 (凜子)はい! 468 00:34:34,345 --> 00:34:36,345 (陽子)やっぱり…。 469 00:34:37,581 --> 00:34:41,581 (陽子)辻が花に… あっ 大島…。 470 00:34:43,354 --> 00:34:45,356 (陽子)時計に宝石も…。 471 00:34:45,356 --> 00:34:48,342 贅沢出来なかったお母さんが 唯一買った→ 472 00:34:48,342 --> 00:34:50,361 値打ちのあるものなのよ。 473 00:34:50,361 --> 00:34:54,348 知ってるわよ。 清水って呼んでたもんね~。 474 00:34:54,348 --> 00:34:56,333 これは お母さんが→ 475 00:34:56,333 --> 00:34:59,386 お父さんの面倒見る代わりにって 私にくれたの。 476 00:34:59,386 --> 00:35:01,355 そんな事は聞いてません。 477 00:35:01,355 --> 00:35:04,508 着物がもったいないから 今度 ロスのレセプションで着るのよ→ 478 00:35:04,508 --> 00:35:06,360 私が! 何がレセプションよ! 479 00:35:06,360 --> 00:35:10,347 口だけで仕事してるふり するんじゃないわ。 480 00:35:10,347 --> 00:35:12,349 口だけ? 481 00:35:12,349 --> 00:35:16,353 これでもね 必死に仕事してきたのよ!? 482 00:35:16,353 --> 00:35:18,355 専業主婦に何がわかるのよ。 483 00:35:18,355 --> 00:35:21,342 専業主婦 専業主婦って あんた 馬鹿にするけどね→ 484 00:35:21,342 --> 00:35:25,346 この家を追い出された時 食べていけるのは誰かしらね? 485 00:35:25,346 --> 00:35:28,349 私なら 家政婦でも介護の仕事でも 出来るわ。 486 00:35:28,349 --> 00:35:32,353 あんたなんて もう水商売出来る歳でもない。 487 00:35:32,353 --> 00:35:35,353 賞味期限過ぎの女よ! 488 00:35:38,359 --> 00:35:41,359 ママ? おばちゃん? 489 00:35:42,363 --> 00:35:44,348 何やってるの? 490 00:35:44,348 --> 00:35:46,333 うん。 491 00:35:46,333 --> 00:35:48,333 姉妹の縁を切るとこ。 492 00:35:51,355 --> 00:35:53,357 (頬をたたく音) 痛い! 493 00:35:53,357 --> 00:35:55,426 痛い! 何するのよ! 494 00:35:55,426 --> 00:35:57,344 (凜子)キャーッ! やめて! 495 00:35:57,344 --> 00:35:59,346 何するのよ! 痛い! 496 00:35:59,346 --> 00:36:01,348 ちょっと待って! 待って! 何するのよ! 497 00:36:01,348 --> 00:36:03,400 やめてーっ! 498 00:36:03,400 --> 00:36:05,336 ≪(言い争う声) 499 00:36:05,336 --> 00:36:08,336 そろそろ失礼したほうが…。 (恒三)ええ…。 500 00:36:11,358 --> 00:36:13,358 ああーっ もう! 501 00:36:21,352 --> 00:36:23,352 あーっ! 502 00:36:24,338 --> 00:36:27,338 お騒がせしました。 ああ いえ…。 503 00:36:30,361 --> 00:36:34,348 うちは今 最悪なんです。 504 00:36:34,348 --> 00:36:38,335 仲のいい素敵な大家族なんかじゃ ないんです! 505 00:36:38,335 --> 00:36:41,355 おばちゃん! お義父さんに 言う事じゃないでしょ。 506 00:36:41,355 --> 00:36:43,357 いいじゃないのよ! 507 00:36:43,357 --> 00:36:45,492 (凜子)あのですね こんな事になったのは→ 508 00:36:45,492 --> 00:36:49,363 うちの父が 全財産を 娘である私たちに残さず→ 509 00:36:49,363 --> 00:36:54,334 お宅の息子さんに全てを任せると→ 510 00:36:54,334 --> 00:36:57,354 指名したからなんです! 511 00:36:57,354 --> 00:36:59,423 はあ~! 512 00:36:59,423 --> 00:37:01,423 んんっ! 513 00:37:03,410 --> 00:37:05,410 ごゆっくり。 514 00:37:13,353 --> 00:37:16,340 とんだ事で…。 515 00:37:16,340 --> 00:37:20,360 お金持ちには お金持ちのお悩みが あるんですね。 516 00:37:20,360 --> 00:37:23,347 いや 金持ちというほどじゃ ありません。 517 00:37:23,347 --> 00:37:27,347 いや… 私ら庶民には うらやましい限りですよ。 518 00:37:28,335 --> 00:37:33,340 実は 東京に来たのは 金策なんですよ。 519 00:37:33,340 --> 00:37:37,344 塾に入りたいっていう 問い合わせが最近多いんですが→ 520 00:37:37,344 --> 00:37:41,365 自宅じゃ限界があります。 3階建てぐらいを建てて→ 521 00:37:41,365 --> 00:37:44,351 にぎやかにやりたいなと 思ったんです。 522 00:37:44,351 --> 00:37:46,353 そうですか…。 523 00:37:46,353 --> 00:37:48,338 でも 無理でした。 524 00:37:48,338 --> 00:37:52,359 なかなか出資をしてくれる人も いなくて。 525 00:37:52,359 --> 00:37:55,362 田舎のおっさんの塾じゃ 無理ですよね。 526 00:37:55,362 --> 00:37:58,365 自分の非力さを痛感しました。 527 00:37:58,365 --> 00:38:02,336 でも 分相応にやっていこうって 腹が据わりました。 528 00:38:02,336 --> 00:38:05,336 それが似合いなもんでね。 529 00:38:07,424 --> 00:38:09,376 やめてください。 530 00:38:09,376 --> 00:38:11,345 え? 531 00:38:11,345 --> 00:38:14,345 意地汚いまね しないでください。 532 00:38:17,334 --> 00:38:21,334 すいません。 今のは忘れてください。 533 00:38:25,342 --> 00:38:27,361 送ります。 534 00:38:27,361 --> 00:38:34,361 ♬~ 535 00:40:57,361 --> 00:40:59,346 (華子)あら! え? 536 00:40:59,346 --> 00:41:02,346 たっちゃん! (渡辺達哉)あっ おばちゃん…。 537 00:41:10,340 --> 00:41:14,340 これ 持って帰ってください。 538 00:41:15,412 --> 00:41:18,482 僕は研修医だし 奨学金の返還があるので→ 539 00:41:18,482 --> 00:41:20,482 これが精いっぱいです。 540 00:41:23,437 --> 00:41:27,341 遺産を任されたというのは 管理を頼まれただけで→ 541 00:41:27,341 --> 00:41:30,341 自分で使えるわけじゃありません。 542 00:41:34,364 --> 00:41:36,333 すいません ビール お願い出来ますか? 543 00:41:36,333 --> 00:41:38,418 (達哉)あっ はい。 (肇)グラスは2つで。 544 00:41:38,418 --> 00:41:40,418 (達哉)はい。 545 00:41:41,355 --> 00:41:43,355 どうぞ。 ありがとう。 546 00:41:46,343 --> 00:41:49,346 怒ると のどが渇くもんな。 547 00:41:49,346 --> 00:41:51,346 僕は いいです。 548 00:41:55,335 --> 00:41:57,335 いただきます。 549 00:42:00,340 --> 00:42:02,340 あ~。 550 00:42:03,343 --> 00:42:06,346 お父ちゃんな→ 551 00:42:06,346 --> 00:42:10,350 お前に 金を無心に来たわけじゃない。 552 00:42:10,350 --> 00:42:14,350 金策っていうのは本当だが それとこれとは別だよ。 553 00:42:16,356 --> 00:42:20,343 お前が医者になったって聞いて 嬉しくてな~。 554 00:42:20,343 --> 00:42:23,346 最近 歳を感じるから→ 555 00:42:23,346 --> 00:42:27,350 お前に会って 後の事を頼もうと思ったんだ。 556 00:42:27,350 --> 00:42:30,337 後? 静岡の家。 557 00:42:30,337 --> 00:42:32,406 (肇の声)たいした家じゃないが→ 558 00:42:32,406 --> 00:42:35,342 東京と違って土地は広いし 海が見える。 559 00:42:35,342 --> 00:42:40,347 お前に出来なかった分 子供らに一生懸命教えてきた家だ。 560 00:42:40,347 --> 00:42:44,334 俺が死んだら お前にいく事になる。 561 00:42:44,334 --> 00:42:48,338 処分をすれば 500万ぐらいにはなるから→ 562 00:42:48,338 --> 00:42:51,338 それを お母ちゃんに 渡してほしいんだ。 563 00:42:54,344 --> 00:42:59,366 離婚したから お母ちゃんには 何一つ残してやる事が出来ない。 564 00:42:59,366 --> 00:43:02,366 それじゃ申し訳ないんでね。 565 00:43:08,341 --> 00:43:10,360 アハハ…。 566 00:43:10,360 --> 00:43:13,346 河村さんのところに比べたら 鼻クソみたいなもんだけど→ 567 00:43:13,346 --> 00:43:16,349 これだって遺産だよ。 568 00:43:16,349 --> 00:43:24,474 ♬~ 569 00:43:24,474 --> 00:43:27,344 金が身近になると→ 570 00:43:27,344 --> 00:43:30,344 身内も金目的に見えるって 言うが…。 571 00:43:31,398 --> 00:43:33,398 寂しいよな。 572 00:43:38,405 --> 00:43:40,405 (肇)よし! 573 00:43:43,343 --> 00:43:46,346 楓さん 大事にしろよ。 574 00:43:46,346 --> 00:43:54,354 ♬~ 575 00:43:54,354 --> 00:43:58,341 (引き戸の開閉音) 576 00:43:58,341 --> 00:44:08,335 ♬~ 577 00:44:08,335 --> 00:44:10,353 これ。 578 00:44:10,353 --> 00:44:13,356 受け取ってもらえないかも しれないから→ 579 00:44:13,356 --> 00:44:16,359 自分が東京を離れてから 渡してくれって。 580 00:44:16,359 --> 00:44:42,352 ♬~ 581 00:44:42,352 --> 00:45:07,344 ♬~ 582 00:45:07,344 --> 00:45:10,347 あの人の事…→ 583 00:45:10,347 --> 00:45:14,334 親父って呼べなかった。 584 00:45:14,334 --> 00:45:17,334 お父ちゃんとも呼べなかった。 585 00:45:21,341 --> 00:45:24,344 もう会えないのに…。 586 00:45:24,344 --> 00:45:28,344 そんな事ない! 会いに行けばいいじゃない。 587 00:45:31,334 --> 00:45:37,340 婿に入ったばっかの頃はさ 金の話が不愉快だった。 588 00:45:37,340 --> 00:45:40,427 軽蔑してた。 589 00:45:40,427 --> 00:45:42,429 でも それは→ 590 00:45:42,429 --> 00:45:47,429 金が人を変えるって 思い込んでたからだったんだな。 591 00:45:49,336 --> 00:45:52,422 金が全てだと思ってたのは…→ 592 00:45:52,422 --> 00:45:54,422 俺自身だったんだ。 593 00:45:55,492 --> 00:45:57,344 育生…。 594 00:45:57,344 --> 00:46:06,336 ♬~ 595 00:46:06,336 --> 00:46:11,341 俺 もう… 金に復讐はしない。 596 00:46:11,341 --> 00:46:13,341 ゼロに戻るよ。 597 00:46:14,344 --> 00:46:16,344 ついてきてくれる? 598 00:46:18,348 --> 00:46:20,348 どこまでも。 599 00:46:26,323 --> 00:46:29,359 (陽子)今 なんて…? 600 00:46:29,359 --> 00:46:32,345 遺言をお受けすると決めました。 601 00:46:32,345 --> 00:46:36,333 「児孫のために美田を買わず」って 言われても→ 602 00:46:36,333 --> 00:46:39,352 おじいちゃんの真意だと 思えませんでした。 603 00:46:39,352 --> 00:46:43,352 みんなの気を引きたいだけじゃ ないかって。 604 00:46:44,357 --> 00:46:47,344 でも 今日 父に会って…→ 605 00:46:47,344 --> 00:46:50,344 おじいちゃんを信じようと 思いました。 606 00:46:52,349 --> 00:46:54,334 覚悟を決めました。 607 00:46:54,334 --> 00:46:57,420 遺言の内容をしっかり受け止め→ 608 00:46:57,420 --> 00:47:00,340 責任を持って 然るべきところへ寄付をします。 609 00:47:00,340 --> 00:47:02,409 (凜子)は~ん。 610 00:47:02,409 --> 00:47:05,362 結局 そうきたか…。 611 00:47:05,362 --> 00:47:07,347 は~ん。 612 00:47:07,347 --> 00:47:09,347 なるほど。 613 00:47:12,335 --> 00:47:14,335 どこ行くの? 614 00:47:15,355 --> 00:47:18,341 頼んだじゃない なんとかしてくれって。 615 00:47:18,341 --> 00:47:21,344 このままじゃ 育生さんに この家を取られちゃうのよ? 616 00:47:21,344 --> 00:47:23,346 育生が取るんじゃないよ。 617 00:47:23,346 --> 00:47:25,331 は~あ…。 618 00:47:25,331 --> 00:47:28,334 無駄 無駄。 この人 おかしいから。 619 00:47:28,334 --> 00:47:30,353 黙れ! 620 00:47:30,353 --> 00:47:33,356 (恒三)落ち着きなさい! 家なんか なくなったって→ 621 00:47:33,356 --> 00:47:36,509 会社が安泰なら それでいいじゃないか。 622 00:47:36,509 --> 00:47:38,361 都心にマンションでも買えばいい。 623 00:47:38,361 --> 00:47:43,361 家なんか…? 私は ここで育ったのよ。 624 00:47:44,334 --> 00:47:47,337 (陽子)この家は 私の歴史全てなの。 625 00:47:47,337 --> 00:47:50,340 これが消えたら 私が私でなくなるのよ! 626 00:47:50,340 --> 00:47:52,340 知った事か! 627 00:47:53,393 --> 00:47:57,347 こっちは舅に気を使いながら 必死で会社を守ってきたんだ! 628 00:47:57,347 --> 00:48:01,401 私の苦労も 少しは わかってほしいな! 629 00:48:01,401 --> 00:48:05,338 俺の苦労… 俺は努力した…。 630 00:48:05,338 --> 00:48:08,341 あなたは そうやって いつも自分ばかり…。 631 00:48:08,341 --> 00:48:13,346 一度も私の気持ちなんか 考えた事もない! 632 00:48:13,346 --> 00:48:15,346 ママ…。 633 00:48:19,352 --> 00:48:21,354 離婚してちょうだい。 634 00:48:21,354 --> 00:48:25,341 ああ… いつでもしてあげますよ。 635 00:48:25,341 --> 00:48:27,341 本気にしてないのね。 636 00:48:29,345 --> 00:48:33,349 河村龍太郎の娘婿という 肩書き。 637 00:48:33,349 --> 00:48:37,353 それを失った あなたに 何が出来るの? 638 00:48:37,353 --> 00:48:40,353 甘く見てると ひどい目に遭うわよ。 639 00:48:41,357 --> 00:48:43,343 ハッ… ハハ…。 640 00:48:43,343 --> 00:48:45,345 ハハハ…。 ハハハ…。 641 00:48:45,345 --> 00:48:50,333 (凜子と陽子と恒三の笑い声) 642 00:48:50,333 --> 00:48:53,336 (凜子)最高! 最高~! 643 00:48:53,336 --> 00:48:58,358 (凜子)お義兄さんも お姉ちゃんも 初めて夫婦に見えた~! 644 00:48:58,358 --> 00:49:01,361 (凜子)イエーイ! (凜子と陽子と恒三の笑い声) 645 00:49:01,361 --> 00:49:03,361 何が おかしいんですか…。 646 00:49:06,332 --> 00:49:09,332 一体 何がおかしいんだ!! 647 00:49:10,403 --> 00:49:14,340 あんたら… 馬鹿だ! 648 00:49:14,340 --> 00:49:16,340 馬鹿! 649 00:49:19,362 --> 00:49:21,362 俺も馬鹿だ…。 650 00:49:26,336 --> 00:49:28,336 育生…。 651 00:49:31,341 --> 00:49:35,361 ママを置いていくの? 楓! 652 00:49:35,361 --> 00:49:47,507 ♬~ 653 00:49:47,507 --> 00:49:50,326 (月子)ごめんなさい 急に呼び出したりして。 654 00:49:50,326 --> 00:49:52,495 (吉沢)いいえ お嬢さんのためでしたら。 655 00:49:52,495 --> 00:49:55,415 今ね 凜子から電話があったの。 656 00:49:55,415 --> 00:49:58,401 育生が 父さんの遺言を受け入れるって→ 657 00:49:58,401 --> 00:50:00,336 宣言したって。 やっぱり! 658 00:50:00,336 --> 00:50:04,340 遺産の管理人になれば いくらでも 抜け道がありますからねえ。 659 00:50:04,340 --> 00:50:07,343 こうなったら あの男 追い出すしかないわね。 660 00:50:07,343 --> 00:50:09,345 追い出す? 661 00:50:09,345 --> 00:50:13,333 彼が遺産の管理者として 不適格っていう事になれば→ 662 00:50:13,333 --> 00:50:16,336 遺言そのもの自体が駄目になる 可能性があるでしょ? 663 00:50:16,336 --> 00:50:18,338 かもしれません。 664 00:50:18,338 --> 00:50:22,338 どんな汚い手を使ってもいいから あの遺言をなしにして! 665 00:50:25,361 --> 00:50:28,498 もし 願いを叶えてくれたら→ 666 00:50:28,498 --> 00:50:33,498 私 筆頭株主になって お義兄さんなんか排斥してやる。 667 00:50:35,338 --> 00:50:40,343 そして… あなたを社長にします。 668 00:50:40,343 --> 00:50:44,343 私が社長!? 月子さんではなくて? 669 00:50:45,348 --> 00:50:48,348 あなたのほうが適任よ。 670 00:50:51,354 --> 00:50:53,339 はい! 671 00:50:53,339 --> 00:51:13,339 ♬~ 672 00:51:22,335 --> 00:51:26,339 (アナウンス)「電源が入っていないため かかりません」 673 00:51:26,339 --> 00:51:28,491 (ため息) 674 00:51:28,491 --> 00:51:33,529 ♬~ 675 00:51:33,529 --> 00:51:39,529 (笑い声) 676 00:51:41,354 --> 00:51:44,340 明日 食事でも行かないか? 677 00:51:44,340 --> 00:51:52,348 ♬~ 678 00:51:52,348 --> 00:51:55,351 本気で 今回の相続について 話そうじゃないか。 679 00:51:55,351 --> 00:51:58,338 本気? 遅いわ。 680 00:51:58,338 --> 00:52:04,344 私は ずーっと本気で あなたと別れたいと思ってた。 681 00:52:04,344 --> 00:52:09,332 口にしなかったのは あなたに 反省してもらいたかったからよ。 682 00:52:09,332 --> 00:52:14,337 昨日まで従順だった妻が 突然 別れようって言ったら→ 683 00:52:14,337 --> 00:52:16,337 驚くでしょ? 684 00:52:17,407 --> 00:52:21,407 そのために 毎日 我慢してたの。 685 00:52:22,345 --> 00:52:28,334 (笑い声) 686 00:52:28,334 --> 00:52:31,337 (笑い声) 687 00:52:31,337 --> 00:52:33,339 ああ…。 688 00:52:33,339 --> 00:52:43,333 ♬~ 689 00:52:43,333 --> 00:52:45,333 育生…。 690 00:52:46,319 --> 00:52:52,358 〈親子がもめ 兄弟がもめ 夫婦がもめ…〉 691 00:52:52,358 --> 00:52:56,362 〈家族に火種は尽きない〉 692 00:52:56,362 --> 00:53:01,401 〈中でも一番強い火種は やっぱり お金〉 693 00:53:01,401 --> 00:53:04,401 (ノック) はい。 694 00:53:10,360 --> 00:53:13,346 おお… 心配で戻ってきてくれたのか。 695 00:53:13,346 --> 00:53:15,331 おじいちゃん。 696 00:53:15,331 --> 00:53:18,351 遺言の事で頼みがあります。 697 00:53:18,351 --> 00:53:23,356 私の気持ちなら変わらんぞ。 「児孫のために美田を買わず」だ。 698 00:53:23,356 --> 00:53:25,358 なら 僕にください。 699 00:53:25,358 --> 00:53:27,358 え…? 700 00:53:37,336 --> 00:53:41,340 寄付は やめて 僕に遺産の全てを譲ると→ 701 00:53:41,340 --> 00:53:44,444 遺言を書き換えてください! 702 00:53:44,444 --> 00:53:46,329 〈ああ 嘆かわしや…〉 703 00:53:46,329 --> 00:53:51,329 〈金は この男までも 変えてしまったのだろうか〉 704 00:53:52,335 --> 00:53:58,335 〈まことに… ご愁傷さま〉 705 00:54:00,393 --> 00:54:03,429 (恒三)君は金が欲しかったのか? どうしちゃったの? 育生。 706 00:54:03,429 --> 00:54:06,416 (月子)最初から お金が目当てで 楓に近づいたのね。 707 00:54:06,416 --> 00:54:08,334 (陽子)力を合わせなきゃね。 708 00:54:08,334 --> 00:54:11,354 育生が遺産を相続するなら ありがた~く頂いて→ 709 00:54:11,354 --> 00:54:13,354 2人で贅沢して暮らしたいわ。 710 00:54:40,032 --> 00:54:45,171 当番組は同時入力の為、誤字脱字 が発生する場合があります。 711 00:54:47,557 --> 00:54:49,942 ≫ドラマのあとは 712 00:54:49,942 --> 00:54:52,345 「報道ステーション」と なります。 713 00:54:52,345 --> 00:54:54,480 こんばんは。 714 00:54:54,480 --> 00:54:56,866 ≫今日のコメンテーターですけど 先週1週間だけ 715 00:54:56,866 --> 00:54:59,268 お休みだったのに