1 00:00:02,003 --> 00:00:03,938 (瑠美) ⟨北風と 太陽が どちらが 強いか→ 2 00:00:04,005 --> 00:00:05,940 賭けを することになった⟩ 3 00:00:06,006 --> 00:00:10,945 ⟨歩いている旅人の 服を 脱がせた方を 勝ちにしようと⟩ 4 00:00:11,012 --> 00:00:13,948 ⟨まずは 北風から⟩ 5 00:00:14,015 --> 00:00:17,952 ⟨びゅーびゅーと 風を 旅人に 吹き付けた⟩ 6 00:00:18,018 --> 00:00:22,957 ⟨すると 旅人は その寒さに 服を しっかりと 押さえ付けた⟩ 7 00:00:23,023 --> 00:00:24,959 (ぶつかる音) (女性) あっ。 8 00:00:25,026 --> 00:00:29,964 (岩谷) 大丈夫ですか? どうかなさいました? 9 00:00:30,030 --> 00:00:31,966 (瑠美) ⟨今度は 太陽の番⟩ 10 00:00:32,033 --> 00:00:35,970 ⟨旅人を ぽかぽかと 照らした⟩ 11 00:00:36,036 --> 00:00:40,975 ⟨すると 旅人は 汗をかき 服を脱いだという⟩ 12 00:00:41,042 --> 00:00:44,045 ⟨この童話では 太陽の勝ち⟩ 13 00:00:47,048 --> 00:00:53,988 (瑠美) ⟨人には 厳しさと 温かさ。 北風と 太陽の 2つの心がある⟩ 14 00:00:54,054 --> 00:00:55,990 ⟨でも 私は まだ→ 15 00:00:56,057 --> 00:01:00,060 北風しか 見せることは できないのだけれど⟩ 16 00:01:31,025 --> 00:01:32,960 (健司) へえー。 17 00:01:33,027 --> 00:01:34,962 (千夏) ホント カッコ良かったんだから。 18 00:01:35,029 --> 00:01:38,966 (波多野)《そんな 無理をして 看護師 目指す必要は あるの?》 19 00:01:39,033 --> 00:01:43,037 (波多野)《あなたにとって 一番 大事なのは 家族でしょ》 20 00:01:45,039 --> 00:01:49,043 (波多野)《もう 無理はしなくて いいんじゃないの?》 21 00:01:51,045 --> 00:01:54,982 (瑠美)《無理をして 何が悪いんですか?》 22 00:01:55,049 --> 00:01:57,985 《無理をして 生きたい人生が 生きられるなら→ 23 00:01:58,052 --> 00:01:59,987 私は 無理をしたいと思う》 24 00:02:00,054 --> 00:02:02,923 (千夏)「それの どこが いけないんですか?」ってさ。 25 00:02:02,990 --> 00:02:04,925 もう すかっと しちゃった。 私。 26 00:02:04,992 --> 00:02:09,930 (瑠美) わっ。 いや。 我慢ができない 性格なだけ。 27 00:02:09,997 --> 00:02:11,932 (健司) 我慢なんか しなくていい 人生があるなら→ 28 00:02:11,999 --> 00:02:16,937 しない方が いいに決まってるよ。 よし。→ 29 00:02:17,004 --> 00:02:19,940 はい。 幸来軒 特製チャーハン。 お待ち。 30 00:02:20,007 --> 00:02:22,943 (美幸) うちの 一番人気。 (瑠美) へえー。 31 00:02:23,010 --> 00:02:26,013 じゃあ いただきます。 32 00:02:33,020 --> 00:02:36,023 (瑠美) うん。 おいしい。 33 00:02:38,025 --> 00:02:40,961 (健司) うちはね この味で 持ってんだよ。 34 00:02:41,028 --> 00:02:42,963 (千夏) 何よ? 私には いつも 無理すんなって 言ってるくせにさ。 35 00:02:43,030 --> 00:02:46,967 (健司)「無理すんな」じゃなくて 「無理し過ぎるな」っつってんだよ。→ 36 00:02:47,034 --> 00:02:49,970 それに…。 えっと あのう。 あんた。 えっと。→ 37 00:02:50,037 --> 00:02:51,972 ナミちゃんっつったっけ? (瑠美) 瑠美です。 38 00:02:52,039 --> 00:02:53,974 (健司) ああ。 そうそう そうそう。 この子はな 出来が いいんだよ。→ 39 00:02:54,041 --> 00:02:56,977 見てたら 分かるよ。 上へ 上へ 伸びていくんだよ。 40 00:02:57,044 --> 00:03:01,916 だけど お前が 無理すると 上に 上がらないで→ 41 00:03:01,982 --> 00:03:03,918 どっか 違う方 行っちゃうんだよ。 こっちの方に。 42 00:03:03,984 --> 00:03:05,920 (美幸) 私も そう 思う。 (健司) なあ。 43 00:03:05,986 --> 00:03:08,923 (千夏) うるさい。 分かってるよ。 だから 言うこと 聞いて→ 44 00:03:08,989 --> 00:03:11,926 看護師に なろうと してるんじゃないの。 45 00:03:11,992 --> 00:03:14,929 聞いてよ。 刷り込みなんだよ? 46 00:03:14,995 --> 00:03:18,933 子供のときから 器量が よくない。 要領も 悪い。 男受けも しない。 47 00:03:18,999 --> 00:03:21,936 だから 夢見ずに 女一人でも 生きていけるように→ 48 00:03:22,002 --> 00:03:23,938 看護師に なれ なれって。 49 00:03:24,004 --> 00:03:26,941 (瑠美) でも 向いてると思うよ。 千夏は 看護師。 50 00:03:27,007 --> 00:03:29,944 (千夏) まあね。 私も 世話 焼くの 好きだし→ 51 00:03:30,010 --> 00:03:31,946 そうは 思ってるんだけどね。 52 00:03:32,012 --> 00:03:33,948 (美幸) シューマイ いっちょ。 (健司) はいよ。 53 00:03:34,014 --> 00:03:35,950 (千夏) けどさ 瑠美は びしっと スーツ 着て→ 54 00:03:36,016 --> 00:03:37,952 オフィス街を 歩くのも 似合いそう。 55 00:03:38,018 --> 00:03:40,955 (健司) 何? 看護師 目指してないの? 56 00:03:41,021 --> 00:03:43,958 (瑠美) ああ。 もう一度 大学 受け直そうと思って。 57 00:03:44,024 --> 00:03:45,960 (千夏) 国立 狙ってんだよ。 (健司) ワオ!→ 58 00:03:46,026 --> 00:03:48,963 やっぱり 出来が いいんだな。 59 00:03:49,029 --> 00:03:50,965 お前はよ いい夢 見過ぎなんだよ。 60 00:03:51,031 --> 00:03:53,968 瑠美ちゃんと 自分を おんなじだと 思ってんじゃねえぞ。 61 00:03:54,034 --> 00:03:56,971 (千夏) それが 父親が言うこと? >> 言うこと。 言うこと。 62 00:03:57,037 --> 00:04:00,040 \(戸の開く音) (美幸・健司) いらっしゃい! 63 00:04:03,978 --> 00:04:05,913 (健司) あっ。 お客さん。→ 64 00:04:05,980 --> 00:04:07,915 うちは 券売機みたいなもん 置いてないの。→ 65 00:04:07,982 --> 00:04:09,917 注文は 顔 見て 言ってね。 (男性) あっ。 はい。 66 00:04:09,984 --> 00:04:11,919 (健司) どうぞ。 67 00:04:11,986 --> 00:04:14,922 (千夏) これだからね。 うちは。 時代に ついてってないんだよ。 68 00:04:14,989 --> 00:04:17,925 (健司) おい。 水。 (千夏) はいはい。 69 00:04:17,992 --> 00:04:21,929 いらっしゃい。 (男性) チャーハン 1つ。 70 00:04:21,996 --> 00:04:24,932 (千夏) はい。 チャーハン いっちょ。 (健司) はいよ。→ 71 00:04:24,999 --> 00:04:26,934 おい。 大盛りにしておけ。 (美幸) 大盛り? 72 00:04:27,001 --> 00:04:28,936 (健司) ああ。 もうちょっと もうちょっと。→ 73 00:04:29,003 --> 00:04:31,939 いらっしゃい! おお! (千夏) あっ。 来た来た。 74 00:04:32,006 --> 00:04:33,941 (瞬也) よう。 (瑠美) あっ。 75 00:04:34,008 --> 00:04:36,944 (瞬也) どうも。 (千夏) 私が 呼んだの。 76 00:04:37,011 --> 00:04:38,946 瑠美が いるのに 何も 言わなかったら→ 77 00:04:39,013 --> 00:04:40,948 後で 何 言われるか。 (瞬也) よく 分かってんじゃん。 78 00:04:41,015 --> 00:04:42,950 (千夏) だから 腐れ縁。 嫌になるくらい。 79 00:04:43,017 --> 00:04:46,954 (瞬也) 一応 客なんだから。 (千夏) 分かってますよ。 何にすんの? 80 00:04:47,021 --> 00:04:49,957 (瞬也) えっ? ああ。 おじさん。 チャーハンと シューマイ。 81 00:04:50,024 --> 00:04:51,959 (健司) はいよ! そうだと 思って→ 82 00:04:52,026 --> 00:04:53,961 用意しといたよ。 (瞬也) おっ! 83 00:04:54,028 --> 00:04:57,965 (瞬也) いい家族だろ? 千夏んち。 (瑠美) うん。 84 00:04:58,032 --> 00:05:01,902 (瞬也) 母親が 死んでから 力 合わせてるって感じ。 85 00:05:01,969 --> 00:05:04,905 (瑠美) 幾つのとき 亡くなったの? 86 00:05:04,972 --> 00:05:09,977 (瞬也) あいつが 小学2年。 (瑠美) そっか。 87 00:05:11,979 --> 00:05:15,916 (瞬也) 最初 会ったとき 俺に言ったこと 覚えてる? 88 00:05:15,983 --> 00:05:18,919 (瑠美)《千夏のこと ちゃんと 守りなさいよ》 89 00:05:18,986 --> 00:05:21,922 《大切な 幼なじみなんでしょ?》 90 00:05:21,989 --> 00:05:28,929 (瞬也) すごく 反省させられた。 俺の欠点を 見抜かれたみたいで。 91 00:05:28,996 --> 00:05:31,932 (瑠美) 欠点? 92 00:05:31,999 --> 00:05:35,936 (瞬也) はっきりと 生きてるつもりが 優柔不断で。 93 00:05:36,003 --> 00:05:40,941 剣道のように 一本気が 身上だと カッコつけてるくせに→ 94 00:05:41,008 --> 00:05:43,944 誰からも 好かれようという 姑息なとこ。 95 00:05:44,011 --> 00:05:46,947 そういう 自分の駄目なとこだよ。 96 00:05:47,014 --> 00:05:51,952 (瑠美) 私も 欠点あるよ。 >> えっ? 97 00:05:52,019 --> 00:05:54,955 (瑠美) びゅーびゅー 吹く 北風。 98 00:05:55,022 --> 00:05:57,024 \(打つ音) \(子供) あーっ! 99 00:06:00,027 --> 00:06:03,897 やるじゃん。 (子供) すいません。 ボール。 100 00:06:03,964 --> 00:06:06,900 いくよ。 よいしょ。 101 00:06:06,967 --> 00:06:08,969 (一同) ありがとうございます。 102 00:06:10,971 --> 00:06:13,907 (瞬也) そうだ。 この前 メール 送ったんだ。→ 103 00:06:13,974 --> 00:06:15,909 千夏から 聞いて。 届いた? 104 00:06:15,976 --> 00:06:20,914 (瑠美) ああ。 うん。 (瞬也) 暇なときでも 返してよ。 105 00:06:20,981 --> 00:06:22,916 (瑠美) あのさ。 106 00:06:22,983 --> 00:06:26,920 気付いてないの? (瞬也) 何を? 107 00:06:26,987 --> 00:06:31,992 (瑠美) そのう。 千夏は 日野君のことが…。 108 00:06:33,994 --> 00:06:36,930 ここまでで いいから。 道 分かるし。 109 00:06:36,997 --> 00:06:40,000 (瞬也) えっ? ちょっと。 110 00:06:45,005 --> 00:06:47,007 📱(メールの着信音) 111 00:06:51,011 --> 00:06:54,948 (瞬也)「もしかして 千夏が 俺のこと 好きとか思ってる?」→ 112 00:06:55,015 --> 00:06:57,951 「絶対 ないない。 あいつは 俺と いると→ 113 00:06:58,018 --> 00:07:00,954 文句 言ってるか 菓子 食ってるかだから」 114 00:07:04,958 --> 00:07:06,894 (番匠) おはよう。 (一同) おはようございます。→ 115 00:07:06,960 --> 00:07:08,896 おはようございます。 (番匠) おはよう。 116 00:07:08,962 --> 00:07:10,964 (一同) おはようございます。 (番匠) おはよう。 117 00:07:12,966 --> 00:07:16,904 (岩谷) じゃあ 山田 千夏さん。 (千夏) はい。 118 00:07:16,970 --> 00:07:20,908 (岩谷) 体幹を構成する 骨格の名称を 言ってみて。 119 00:07:20,974 --> 00:07:29,917 (千夏) えっと。 頭蓋。 頸椎。 鎖骨。 120 00:07:29,983 --> 00:07:38,926 肩甲骨。 胸郭。 肋骨。 121 00:07:38,992 --> 00:07:40,994 もう 分かりません! 122 00:07:40,994 --> 00:08:05,953 ♪~ 123 00:08:05,953 --> 00:08:07,888 (波多野) 木崎さん。 山田さん。 (瑠美・千夏) はい。 124 00:08:07,955 --> 00:08:10,891 (波多野) 佐伯さん。 また 今日も お休みみたいなの。→ 125 00:08:10,958 --> 00:08:14,895 今度は 理由も言わないし ホント かばいようがないわ。→ 126 00:08:14,962 --> 00:08:20,901 だから 悪いけど 遠野さんと 3人で 練習してもらえる?→ 127 00:08:20,968 --> 00:08:25,906 山田さん。 実技は 手順が 大事だから しっかり 覚えてね。 128 00:08:25,973 --> 00:08:28,909 (千夏) はい。 129 00:08:28,976 --> 00:08:30,911 瑠美まで 目の敵に されちゃってるかも。 130 00:08:30,978 --> 00:08:34,915 (瑠美) 別に いいよ。 担任に 好かれようが 嫌われようが。 131 00:08:34,982 --> 00:08:38,986 (遠野) 患者役に なるわ。 (千夏) じゃあ お願いします。 132 00:08:38,986 --> 00:09:01,942 ♪~ 133 00:09:01,942 --> 00:09:05,946 (遠野)《木崎さん。 これ 預かってて。 絶対 なくさないで》 134 00:09:14,955 --> 00:09:17,891 (千夏) 瑠美。 タオル。 135 00:09:17,958 --> 00:09:19,893 瑠美! タオル。 136 00:09:19,960 --> 00:09:22,963 (瑠美) あっ。 ごめん。 137 00:09:30,971 --> 00:09:32,973 (瑠美) はい。 138 00:09:34,975 --> 00:09:38,912 (千夏) はい。 瑠美の分も あるよ。 (瑠美) ありがとう。 おいしそう。 139 00:09:38,979 --> 00:09:42,916 (千夏) 私と 妹が 作るの。 毎日 180個だよ? 140 00:09:42,983 --> 00:09:45,986 小学生のときから 手伝わされてさ。 141 00:09:47,988 --> 00:09:50,924 (瑠美) おいしい。 (千夏) ああ。 142 00:09:50,991 --> 00:09:55,929 でさ 様子 見に行かない? (瑠美) 何の? 143 00:09:55,996 --> 00:09:57,931 (千夏) 佐伯さんの。 144 00:09:57,998 --> 00:10:00,934 (瑠美) また 千夏の おせっかいが 始まった。 145 00:10:01,001 --> 00:10:02,936 気になるなら メールで いいじゃん。 146 00:10:03,003 --> 00:10:05,939 (千夏) うちは 券売機 置かない 家族だって 知ってるでしょ? 147 00:10:06,006 --> 00:10:07,941 あの後 一度も 学校に 来てないんだよ? 148 00:10:08,008 --> 00:10:10,944 ちゃんと 顔 見て 話しに行こうよ。 149 00:10:11,011 --> 00:10:13,947 (瑠美) うん…。 私は いいって。 150 00:10:14,014 --> 00:10:17,951 (千夏) 一緒に 行こうって。 (瑠美) やだ。 行かない。 151 00:10:18,018 --> 00:10:20,954 (千夏) 住所は 聞いてあるから。 152 00:10:21,021 --> 00:10:24,958 (瑠美) うーん。 153 00:10:25,025 --> 00:10:27,027 行かない。 154 00:10:33,033 --> 00:10:35,035 (千夏) うーん。 155 00:10:37,037 --> 00:10:41,975 あれ? この辺のはずなんだけどな。 156 00:10:42,042 --> 00:10:47,981 (瑠美) おっきい家ばっかり。 佐伯さん。 こういうとこに 住んでるんだ。 157 00:10:48,048 --> 00:10:51,985 (千夏) おっ。 あった。 158 00:10:52,052 --> 00:10:55,055 すごい おうち。 159 00:10:57,057 --> 00:10:58,992 どうする? 160 00:10:59,059 --> 00:11:02,929 (瑠美) どうするって。 ここまで 来て…。 161 00:11:02,996 --> 00:11:05,932 (チャイム) 162 00:11:05,999 --> 00:11:07,934 ☏(佐伯)はい。 どちらさまですか? 163 00:11:08,001 --> 00:11:11,938 (千夏) あっ。 同級生の 2人です。 >> ☏(佐伯)あっ。 164 00:11:12,005 --> 00:11:14,941 (千夏) 驚いてる。 (瑠美) 当たり前でしょ。 165 00:11:15,008 --> 00:11:20,947 中学の同級生だって いきなり 家には 来ないって。 166 00:11:21,014 --> 00:11:24,951 (佐伯) 木崎さん。 山田さん。 (千夏) ちわ。 167 00:11:25,018 --> 00:11:26,953 (佐伯) こんにちは。 168 00:11:27,020 --> 00:11:29,022 (瑠美) こんにちは。 169 00:11:43,036 --> 00:11:47,040 (千夏) 私は 千夏。 こっちの お姉ちゃんは 瑠美ちゃんだよ。 170 00:11:51,044 --> 00:11:52,979 (千夏) くっついてるね。 171 00:11:53,046 --> 00:11:54,981 (佐伯) ごめんね。 わざわざ 来てもらって。 172 00:11:55,048 --> 00:11:57,984 (瑠美) 私たちが 勝手に 来たんで。 (千夏) どうしてるだろうって。 173 00:11:58,051 --> 00:12:01,922 (佐伯) 今度は 実家の母が 腰痛で 寝込んじゃって。 174 00:12:01,988 --> 00:12:03,924 子供たちの面倒 見てもらってたから→ 175 00:12:03,990 --> 00:12:06,927 無理させちゃったみたい。 どうぞ。→ 176 00:12:06,993 --> 00:12:08,995 向こう 行って。 177 00:12:10,997 --> 00:12:14,935 (佐伯) 無理っていえば この前は ありがとう。 178 00:12:15,001 --> 00:12:16,937 波多野先生に あんなふうに 言ってくれて。→ 179 00:12:17,003 --> 00:12:19,940 うれしかった。 応援してもらってるみたいで。 180 00:12:20,006 --> 00:12:22,943 (瑠美) 佐伯さんのために 言ったんじゃ ありませんから。 181 00:12:23,009 --> 00:12:25,011 お礼なんて いいんです。 182 00:12:27,013 --> 00:12:28,949 (千夏) 佐伯さんの ご主人って 何してるんですか? 183 00:12:29,015 --> 00:12:31,952 こんな家に 住んでるって。 >> 建築士よ。 184 00:12:32,018 --> 00:12:35,956 ほら。 ちょっと 向こうで 遊んでて。 ねっ。 185 00:12:36,022 --> 00:12:40,961 (千夏) 幸せそう。 いいな。 この お茶も いい香り。 186 00:12:41,027 --> 00:12:44,965 カモミールティーよ。 あっ。 クッキーも あるの。→ 187 00:12:45,031 --> 00:12:49,970 子供たちと 焼いたの。 (千夏) いただきます。 188 00:12:50,036 --> 00:12:54,975 (瑠美) 佐伯さんって どうして 看護師に なろうと してるんですか? 189 00:12:55,041 --> 00:12:57,978 いい暮らし してて。 カワイイ お子さんもいて。 190 00:12:58,044 --> 00:13:00,914 いい妻 いい母が 似合ってるのに。 191 00:13:00,981 --> 00:13:02,916 自立するためかな。→ 192 00:13:02,983 --> 00:13:05,919 大学 出た後は 少し 働いてたんだけど→ 193 00:13:05,986 --> 00:13:07,921 結婚して 辞めたの。→ 194 00:13:07,988 --> 00:13:11,925 それで もう一度 手に職をつけて 働きたいなって。 195 00:13:11,992 --> 00:13:14,928 (瑠美) お子さんが まだ こんな 小さいのに? 196 00:13:14,995 --> 00:13:17,998 今 そんなこと 考えなくても いいんじゃないですか? 197 00:13:23,003 --> 00:13:24,938 (瑠美) 痛っ。 198 00:13:25,005 --> 00:13:27,941 (千夏) わっ。 このクッキーも すごい おいしい。 199 00:13:28,008 --> 00:13:29,943 佐伯さん。 料理も 得意なんでしょ? 200 00:13:30,010 --> 00:13:33,013 いいな。 そんな お母さん。 201 00:13:35,015 --> 00:13:36,950 おいしい。 >> よかった。 202 00:13:37,017 --> 00:13:40,954 (まい・あや) バイバイ。 203 00:13:41,021 --> 00:13:42,956 (あや・まい) バイバイ。 204 00:13:43,023 --> 00:13:44,958 (千夏) はっきり 言い過ぎだよ。 205 00:13:45,025 --> 00:13:46,960 (瑠美) いつも 何かを 欲しがってる種類の→ 206 00:13:47,027 --> 00:13:49,963 女性かもって。 (千夏) えっ? 207 00:13:50,030 --> 00:13:54,968 (瑠美) 妻として 母としての 評価だけでは 飽き足らなくて。 208 00:13:55,035 --> 00:13:57,971 (あや・まい) バイバイ。 209 00:13:58,038 --> 00:14:01,908 (瑠美) あんなに 優しそうに見えて→ 210 00:14:01,975 --> 00:14:04,978 もう一つ 別の顔が あるのかも。 211 00:14:22,996 --> 00:14:24,931 (瑠美) いってきます。 212 00:14:24,998 --> 00:14:28,001 \(信吾) どこ 行くんだ? 213 00:14:31,004 --> 00:14:32,939 (瑠美) 大学の図書館。 214 00:14:33,006 --> 00:14:34,941 お母さんは 今日も パートに 出掛けたから→ 215 00:14:35,008 --> 00:14:37,944 お昼は 冷蔵庫の中にある 昨日の残り物→ 216 00:14:38,011 --> 00:14:40,013 チンして 食べてって。 217 00:14:49,022 --> 00:14:51,024 📱(メールの着信音) 218 00:14:55,028 --> 00:14:57,030 (千夏)「お昼 一緒に食べよ!」 219 00:15:02,035 --> 00:15:03,903 (看護師) バイト君。 これが 終わったら 配膳の支度よ。 220 00:15:03,970 --> 00:15:07,907 (千夏) はい。 よし。 221 00:15:07,974 --> 00:15:09,909 (看護師) 危ない!? (千夏) ごめんなさい!? 222 00:15:09,976 --> 00:15:11,912 (看護師) 気を付けて。 (千夏) すいません。 はい。 223 00:15:11,978 --> 00:15:14,914 (健司) あいつ また 頑張り過ぎなんだよ。→ 224 00:15:14,981 --> 00:15:18,918 実習の練習と お金の 両得だとか 言って。→ 225 00:15:18,985 --> 00:15:22,922 器用じゃねえんだから 2つのこと 同時に できるわけ ねえんだよ。 226 00:15:22,989 --> 00:15:24,924 (美幸) だよね。 (男性) すいません。→ 227 00:15:24,991 --> 00:15:27,994 お水 下さい。 (美幸) はい。 228 00:15:27,994 --> 00:15:41,007 ♪~ 229 00:15:41,007 --> 00:15:43,009 (拓海) 何で 赤本なの? 230 00:15:46,012 --> 00:15:50,016 (拓海) 大学 受け直す? 仮面看護学生? 231 00:15:56,022 --> 00:15:59,960 (瑠美)《あのう。 ありがとうございました》 232 00:16:00,026 --> 00:16:03,963 (拓海)《人助けは 医者なら 当然だよ》 233 00:16:05,965 --> 00:16:10,904 (瑠美) あっ。 あのときは ありがとうございました。 234 00:16:10,970 --> 00:16:13,907 (拓海) 彼女は 大丈夫だった? (瑠美) はい。 235 00:16:13,974 --> 00:16:18,912 そう。 オペの見学は きついからね。→ 236 00:16:18,979 --> 00:16:21,915 でも 君は ちゃんと 見学できた上に→ 237 00:16:21,981 --> 00:16:27,987 倒れた友達を 助けられた。 看護師に 向いてるね。 238 00:16:30,990 --> 00:16:33,927 (拓海) どうかした? 239 00:16:33,993 --> 00:16:38,932 (瑠美) そんなこと 言われて 居心地 悪いなって。 240 00:16:38,998 --> 00:16:41,935 (拓海) 好きじゃないんだ? 看護。 241 00:16:42,001 --> 00:16:47,006 (瑠美) というか 引かれるものが ないんです。 242 00:16:58,017 --> 00:17:01,955 (瑠美) あのう。 どこに 行くんですか? 243 00:17:02,022 --> 00:17:04,891 (拓海) 見せたいものが あるんだ。 244 00:17:04,958 --> 00:17:07,894 (拓海) あっ。 自己紹介が まだだったね。→ 245 00:17:07,961 --> 00:17:12,899 俺は ここの大学病院の医師。 まだ 研修医だけど。→ 246 00:17:12,966 --> 00:17:17,904 名前は 菱川 拓海。 君は? 247 00:17:17,971 --> 00:17:19,906 (瑠美) 木崎 瑠美です。 248 00:17:19,973 --> 00:17:22,909 (拓海) 瑠美ちゃんか。 よろしくね。 249 00:17:22,976 --> 00:17:25,912 (瑠美) はい。 250 00:17:25,979 --> 00:17:27,981 (拓海) あっ。 もうすぐだから。 251 00:17:35,989 --> 00:17:37,924 (瑠美) この におい…。 252 00:17:37,991 --> 00:17:39,993 (拓海) ホルマリンだよ。 253 00:17:39,993 --> 00:17:54,007 ♪~ 254 00:17:54,007 --> 00:17:56,009 (瑠美) はっ!? 255 00:18:09,022 --> 00:18:12,959 (拓海) みんな 僕たちの体の 一部。 自分の 一部だよ。→ 256 00:18:13,026 --> 00:18:15,962 でも こうしてみると ちょっと 気味悪いけどね。 257 00:18:16,029 --> 00:18:18,965 (瑠美) そうは 思いたくないけど。 258 00:18:19,032 --> 00:18:20,967 (拓海) 好きな臓器 ある? 259 00:18:21,034 --> 00:18:26,973 (瑠美) 好きな臓器? 考えたこともない。 あるんですか? 260 00:18:27,040 --> 00:18:30,977 (拓海) うん。 子宮。 (瑠美) 子宮? 261 00:18:31,044 --> 00:18:32,979 (拓海) 子宮は 神秘だよ。→ 262 00:18:33,046 --> 00:18:35,982 通常は 鶏の卵くらいの 大きさなのに→ 263 00:18:36,049 --> 00:18:39,986 臨月には 3kgの胎児を 包みこむまでに なるんだから。→ 264 00:18:40,053 --> 00:18:42,989 その子宮に 入っている 胎児。 265 00:18:43,056 --> 00:18:46,993 これから 生まれる子供が 好きなんだ。 266 00:18:47,060 --> 00:18:50,997 この小さな生命体が 育つのを 助けたい。 267 00:18:51,064 --> 00:18:54,000 この命を 大事に育てたいって。 268 00:18:54,067 --> 00:18:56,002 (瑠美) じゃあ 小児科の先生? 269 00:18:56,069 --> 00:19:02,075 ああ。 これを見たとき 体に 響くものがあった。 270 00:19:06,012 --> 00:19:08,948 (拓海) 君も 早く見つけろよ。 (瑠美) えっ? 271 00:19:09,015 --> 00:19:12,018 (拓海) 響くものを。 272 00:19:12,018 --> 00:19:32,038 ♪~ 273 00:19:32,038 --> 00:19:35,041 \(飛び込む音) 274 00:19:40,046 --> 00:19:46,052 (拓海)《君も 早く見つけろよ。 響くものを》 275 00:19:48,054 --> 00:19:52,992 (瞬也) もう 人 いないし。 (柳田) 俺たちだけじゃない?→ 276 00:19:53,059 --> 00:19:56,996 夏休みなのに 毎日 受験勉強と バイトに 明け暮れてる→ 277 00:19:57,063 --> 00:19:59,999 お二人の 気分転換に お誘いしたの。 278 00:20:00,066 --> 00:20:02,936 (千夏) 獲物を狙う サメみたいに 私の周りを 回るの→ 279 00:20:03,002 --> 00:20:06,940 やめてくれない? (瞬也) はいはい。 280 00:20:07,006 --> 00:20:10,944 (柳田) 一人で あいつ 誘えば いいのに。→ 281 00:20:11,010 --> 00:20:12,946 いつも あの子と一緒じゃ→ 282 00:20:13,012 --> 00:20:15,949 どうぞって 言ってるようなもんだよ。 283 00:20:16,015 --> 00:20:19,953 (千夏) いいの。 それより あんたこそ どっか 行きなさいよ。 284 00:20:20,019 --> 00:20:24,023 何で 私のそば 来んのよ? こんな 広いのに。 285 00:20:26,025 --> 00:20:27,961 (瞬也) さっきから 何してんの? 286 00:20:28,027 --> 00:20:29,963 (瑠美) お母さんの おなかに いるときって→ 287 00:20:30,029 --> 00:20:34,033 こんな感じだったのかなと 思って。 288 00:20:42,041 --> 00:20:46,980 (千夏) 私も 覚えてる。 この感覚。 289 00:20:47,046 --> 00:20:49,048 (瞬也) ホントかよ? 290 00:20:49,048 --> 00:21:01,060 ♪~ 291 00:21:01,060 --> 00:21:02,929 (千夏) 何すんのよ? もう。 バカ! 292 00:21:02,996 --> 00:21:06,933 (瞬也) いつものことじゃん。 (千夏) ホント バカ! バカ! 293 00:21:07,000 --> 00:21:12,005 バカ バカ バカ バカ…。 (瞬也) やめろ。 おい! 294 00:21:14,007 --> 00:21:18,011 (瑠美) 千夏でも 素直に なれないこと あるんだ。 295 00:21:22,015 --> 00:21:26,019 (千夏) あいつに対して 怒るのは 泣きたくないからだよ。 296 00:21:28,021 --> 00:21:31,024 あいつと 話してると 何か 泣きたくなる。 297 00:21:33,026 --> 00:21:39,032 だから 泣くのが 嫌だから 怒るんだ。 298 00:21:52,045 --> 00:21:53,980 {\an8}(波多野) 夏休み明けの 修了試験を 受けても→ 299 00:21:54,047 --> 00:21:55,982 {\an8}合格できないと 思うわよ。→ 300 00:21:56,049 --> 00:22:00,987 出席日数が 足らないから どっちみち 留年になるの。 301 00:22:01,054 --> 00:22:02,989 (佐伯) はい。 (波多野) ねっ。→ 302 00:22:03,056 --> 00:22:07,060 早く 諦めて 主婦に 専念したら? 303 00:22:11,064 --> 00:22:15,001 (佐伯) そう 言われても 仕方ないと 思うの。→ 304 00:22:15,068 --> 00:22:20,006 無謀な挑戦だったかも しれないなって。 305 00:22:20,073 --> 00:22:24,010 (瑠美) 私は 波多野先生の気持ちも 分からなくない。 306 00:22:24,077 --> 00:22:29,015 波多野先生は 看護学校を出て 病院で 看護師として 働いて→ 307 00:22:29,082 --> 00:22:33,019 その間 結婚もせず 子供もなくて。 308 00:22:33,086 --> 00:22:34,954 なのに 佐伯さんみたいに→ 309 00:22:35,021 --> 00:22:38,958 そっちの人生も 女性として ちゃんと 歩いてきた人が→ 310 00:22:39,025 --> 00:22:42,962 今度は 自分と同じ道まで 歩こうとするなんて→ 311 00:22:43,029 --> 00:22:46,966 いら立っても 仕方ないかなって。 312 00:22:47,033 --> 00:22:49,969 だから 佐伯さんに→ 313 00:22:50,036 --> 00:22:52,972 同じラインに 立ってほしくないんだと思う。 314 00:22:53,039 --> 00:22:56,976 (佐伯) そうかもね。 でも→ 315 00:22:57,043 --> 00:23:00,980 看護師として 同じラインに 立つことは あり得ないのに。 316 00:23:01,047 --> 00:23:02,982 (瑠美) えっ? 317 00:23:03,049 --> 00:23:06,986 (佐伯) 20代って 人生で 一番 何にでも 集中できるときよ。→ 318 00:23:07,053 --> 00:23:11,991 そんな時間を 看護師としての 仕事に 打ち込んできた 彼女と→ 319 00:23:12,058 --> 00:23:14,994 家庭の主婦を してきた 私とでは→ 320 00:23:15,061 --> 00:23:18,998 決して 埋まることのない 差があるの。→ 321 00:23:19,065 --> 00:23:22,001 この先 私が どんなに 努力したとしても→ 322 00:23:22,068 --> 00:23:25,004 波多野先生が 20代で 身に付けたものを→ 323 00:23:25,071 --> 00:23:27,006 上回ることは できない。→ 324 00:23:27,073 --> 00:23:32,011 たとえ これからの経験年数で もし 上回ったとしても→ 325 00:23:32,078 --> 00:23:37,950 私ぐらいの年じゃ 決して 得られないものが あるのよ。→ 326 00:23:38,017 --> 00:23:43,956 その時期に 何をしていたかで 人生 大きく 変わるの。→ 327 00:23:44,023 --> 00:23:47,960 ごめんなさい。 木崎さんに こんな話 して。 328 00:23:48,027 --> 00:23:54,967 (瑠美) いえ。 やっぱり 優しいだけの 人じゃないんだなって。 329 00:23:55,034 --> 00:23:56,969 (佐伯) 怒ると いつもの ママじゃないって→ 330 00:23:57,036 --> 00:23:59,972 子供たちにも いわれてるけど。 331 00:24:00,039 --> 00:24:03,976 じゃあ そろそろ 帰らなきゃ。 これ ありがと。→ 332 00:24:04,043 --> 00:24:06,979 発達心理学の授業は あんまり 出られなかったから 助かる。 333 00:24:07,046 --> 00:24:09,982 (瑠美) こんなことぐらいなら いつでも。 334 00:24:10,049 --> 00:24:11,984 (佐伯) しっかりした字。→ 335 00:24:12,051 --> 00:24:14,987 ご両親。 ちゃんと 育てられたのね。→ 336 00:24:15,054 --> 00:24:20,059 私も 見習わなきゃ。 じゃあ これ ありがと。 337 00:24:20,059 --> 00:24:35,007 ♪~ 338 00:24:35,007 --> 00:24:38,945 (瑠美) ただいま。 (智子) おかえりなさい。→ 339 00:24:39,011 --> 00:24:41,948 お母さんもね さっき 帰ってきたところ。 340 00:24:42,014 --> 00:24:45,952 (瑠美) お父さん。 出掛けてたの? (智子) うん。 そうらしい。→ 341 00:24:46,018 --> 00:24:48,955 どういう 風の吹き回しだろ。 鬱なのにね。 342 00:24:49,021 --> 00:24:53,025 (瑠美) はっきり 言い過ぎ。 (智子) そう? 343 00:24:53,025 --> 00:25:22,054 ♪~ 344 00:25:22,054 --> 00:25:32,064 📱 345 00:25:34,066 --> 00:25:36,002 (瑠美) はい。 346 00:25:50,016 --> 00:25:52,018 (遠野) 中を見た? 347 00:25:55,021 --> 00:25:59,959 (遠野) 駄目ね これ。 私の顔 半分 写ってるじゃない。 348 00:26:00,026 --> 00:26:02,962 こっちは おじさんの顔が ピンぼけだし。 349 00:26:03,029 --> 00:26:05,965 下手ね。 今回の カメラマン。 350 00:26:06,032 --> 00:26:08,968 (瑠美) 誰かに頼んで 撮ってもらったの? 351 00:26:09,035 --> 00:26:15,041 (遠野) そうよ。 相手は 医者。 いい お金になるの。 352 00:26:17,043 --> 00:26:20,980 車で 写真が 男に 見つかりそうになったの。 353 00:26:21,047 --> 00:26:25,985 ヤバッってところで あなたに 預けたわけ。 助かったわ。 354 00:26:26,052 --> 00:26:30,056 (瑠美) じゃあ 帰るね。 355 00:26:34,060 --> 00:26:36,996 (遠野) 私のこと 嫌いなんでしょうけど ちょっと 付き合いなさいよ。 356 00:26:37,063 --> 00:26:41,067 (瑠美) えっ? (遠野) いいでしょ。 ねっ? 357 00:26:49,075 --> 00:26:51,010 (瑠美) ちょっと。 358 00:26:51,077 --> 00:26:53,079 (遠野) 千葉まで。 (運転手) はい。 359 00:26:59,085 --> 00:27:02,088 (瑠美) 何しに行くの? 360 00:27:04,090 --> 00:27:07,026 (運転手) お客さん。 千葉までって。 掛かるよ 金額。→ 361 00:27:07,093 --> 00:27:12,031 2万超え しちゃうかな? カードでも 大丈夫だけどね。 362 00:27:12,098 --> 00:27:16,035 (運転手) このスタミナドリンクね 結構 効くのよ。→ 363 00:27:16,102 --> 00:27:20,039 まあ アドレナリンが ぎんぎんに 出まくっちゃってさ。 アハハ。→ 364 00:27:20,106 --> 00:27:24,110 けどね 車の中で こういうの…。 365 00:27:24,110 --> 00:27:45,064 ♪~ 366 00:27:45,064 --> 00:27:48,000 (遠野) おしゃべりな 運転手さんだったわね。 367 00:27:48,067 --> 00:27:51,003 でも 相手するのが 自分しか いないと→ 368 00:27:51,070 --> 00:27:55,007 ちゃんと できるじゃない。 369 00:27:55,074 --> 00:27:58,010 帰り 心配しないで。 370 00:27:58,077 --> 00:28:03,015 タクシーチケット あるから。 たくさん もらってあるの。 371 00:28:03,082 --> 00:28:06,085 (瑠美) どこ 行くの? 372 00:28:17,096 --> 00:28:23,102 (遠野) ここ 私の家。 (瑠美) えっ? 373 00:28:28,107 --> 00:28:34,113 (遠野) あした 取り壊すの。 だから 今日が 最後。 374 00:28:57,069 --> 00:29:00,005 (遠野) 私の家と いっても→ 375 00:29:00,072 --> 00:29:09,014 10年前 売り渡してるの。 不動産屋の 持ち物。 376 00:29:09,081 --> 00:29:12,017 私が暮らしてた 15年間は→ 377 00:29:12,084 --> 00:29:16,021 この家も 笑い声で あふれてた。 378 00:29:16,088 --> 00:29:23,028 両親と 私と 妹と。 379 00:29:23,095 --> 00:29:25,030 (笑い声) 380 00:29:25,097 --> 00:29:30,035 (遠野)《じゃあ これ。 カワイイ》 381 00:29:30,102 --> 00:29:32,037 (妹)《ありがとう》 382 00:29:32,104 --> 00:29:36,041 (遠野)《あっ。 ありがとう。 妖精さんみたい》 383 00:29:40,045 --> 00:29:44,984 (遠野) 家族との 幸せな記憶が ここに あるの。 384 00:29:45,050 --> 00:29:48,988 (瑠美) どうして そんな話 私にするの? 385 00:29:49,054 --> 00:29:53,993 こんなところまで 連れてきて。 386 00:29:54,059 --> 00:29:58,998 (遠野) この家の最後を 一人で 見るのは 嫌だったから。 387 00:29:59,064 --> 00:30:02,001 (瑠美) 家族は? 388 00:30:02,067 --> 00:30:05,004 (遠野) 両親は 離婚したわ。 389 00:30:05,070 --> 00:30:11,076 そして 妹は 12歳で 死んでしまった。 390 00:30:20,085 --> 00:30:24,023 (遠野) 妹は 死ぬはずでは なかったの。 391 00:30:24,089 --> 00:30:27,092 簡単な手術だと 聞かされてた。 392 00:30:29,094 --> 00:30:34,033 妹は 生まれつき 心臓に 欠陥があったけど→ 393 00:30:34,099 --> 00:30:38,037 入院するまでは 元気に 学校にも 通ってた。 394 00:30:40,039 --> 00:30:43,976 妹の亡きがらを 見せられても→ 395 00:30:44,043 --> 00:30:47,046 私には 何のことか 分かんなかった。 396 00:30:51,050 --> 00:30:55,054 (遠野) 私は 妹を 死なせてしまった 人間が 許せない。 397 00:30:58,057 --> 00:31:03,062 (遠野) 探してるのよ。 その医師を。 398 00:31:07,066 --> 00:31:10,069 (遠野) 妹を 殺した男を。 399 00:31:18,077 --> 00:31:21,013 (遠野) いつか 見つけだしてみせる。 400 00:31:21,080 --> 00:31:25,084 きっと 今でも 医師を してるはずだから。 401 00:31:25,084 --> 00:31:42,034 ♪~ 402 00:31:42,034 --> 00:31:44,970 (岩谷) 校長? 403 00:31:45,037 --> 00:31:49,975 (番匠) どうして…。 (岩谷) はい? 404 00:31:50,042 --> 00:31:52,978 (番匠) 白衣の天使と 呼ばれた ナイチンゲールは→ 405 00:31:53,045 --> 00:31:58,984 自分の身も 顧みず 人々に 献身できたのかと 思いましてね。 406 00:31:59,051 --> 00:32:01,987 (岩谷) はあ。 (番匠) 善き心だけを持つ 人間が→ 407 00:32:02,054 --> 00:32:08,060 本当にいるのか? 私は ずっと そのことを 考えているんです。 408 00:32:08,060 --> 00:32:17,069 ♪~ 409 00:32:27,079 --> 00:32:30,082 (学生) 発表された。 410 00:32:38,023 --> 00:32:43,028 (瑠美) できそう? (千夏) うん…。 できるよ。 411 00:32:47,032 --> 00:32:49,968 (美幸) 酸素の投与方法 4種類の名前は? 412 00:32:50,035 --> 00:32:54,973 (千夏) 鼻カニューレ。 フェースマスク。 ベンチュリーマスク。 えーと。 413 00:32:55,040 --> 00:32:56,976 リザーバー付き 酸素マスク。 (美幸) 正解。 414 00:32:57,042 --> 00:33:00,045 (健司) 正解。 すげえな。 全然 分かんねえ 俺。 415 00:33:02,047 --> 00:33:03,982 (あや) ママ。 これ 何か 分かる? 416 00:33:04,049 --> 00:33:07,986 えっ? カニ? (あや) 正解。 417 00:33:08,053 --> 00:33:11,056 (佐伯) 上手に 描けてるじゃん。 418 00:33:13,058 --> 00:33:15,060 📱(バイブレーターの音) 419 00:33:23,068 --> 00:33:25,070 (遠野) お待たせ。 420 00:33:32,077 --> 00:33:34,079 (波多野) はい。 始め。 421 00:33:34,079 --> 00:33:52,030 ♪~ 422 00:33:52,030 --> 00:33:53,966 (千夏) あっ。 私 かん腸だ。 423 00:33:54,032 --> 00:33:56,969 (瑠美) いいじゃん。 今まで 一番 練習してきたんだから。 424 00:33:57,035 --> 00:34:00,973 (千夏) でも 自信ないよ。 本番 弱いの 分かるでしょ? 425 00:34:01,039 --> 00:34:04,977 瑠美は? (瑠美) 洗髪。 426 00:34:05,044 --> 00:34:06,979 他 かゆいところ ないですか? 427 00:34:07,045 --> 00:34:09,047 (女性) 大丈夫です。 428 00:34:17,055 --> 00:34:20,058 (千夏) それでは グリセリンを 注入します。 429 00:34:23,061 --> 00:34:24,997 (千夏) あっ!? あっ!? 430 00:34:25,063 --> 00:34:30,002 落ちた…。 (瑠美) やらかしたね。 431 00:34:30,068 --> 00:34:34,072 患者に かん腸液 ぶちまけちゃったからね。 432 00:34:34,072 --> 00:34:51,089 ♪~ 433 00:34:51,089 --> 00:34:55,027 (千夏) すごいじゃない 瑠美。 遠野さんに次いで 2番目だよ。 434 00:34:55,093 --> 00:34:58,030 (瑠美) まあ 一応 勉強したからね。 千夏は? 435 00:34:58,096 --> 00:35:01,033 (千夏) もちろん 追試。 実技も 学科も。 436 00:35:01,099 --> 00:35:04,102 (瑠美) 頑張るしかないね。 437 00:35:13,111 --> 00:35:16,048 (波多野) どうして 佐伯さんが 合格なんですか?→ 438 00:35:16,114 --> 00:35:21,119 出席日数が 足らないんですよ。 (岩谷) 学校長の判断です。 439 00:35:24,122 --> 00:35:27,059 \(ノック) (番匠) どうぞ。 440 00:35:27,125 --> 00:35:34,066 \(佐伯) 失礼します。 1組の 佐伯です。 441 00:35:34,132 --> 00:35:39,004 (番匠) あなたの試験の結果を 見させていただきました。→ 442 00:35:39,071 --> 00:35:42,074 若い学生に劣らず 優秀な成績でしたね。 443 00:35:45,077 --> 00:35:49,081 (佐伯) 私は 合格して いいんですか? 444 00:35:52,084 --> 00:35:55,020 出席日数が…。 (番匠) ことし→ 445 00:35:55,087 --> 00:36:01,026 修了試験までに 辞めた学生が 18人 いました。→ 446 00:36:01,093 --> 00:36:06,031 私はね 看護師を 目指している人には→ 447 00:36:06,098 --> 00:36:10,035 機会を 与えたい。→ 448 00:36:10,102 --> 00:36:15,040 私が 責任を持ちます。 病棟実習 頑張ってください。 449 00:36:15,107 --> 00:36:18,043 あっ。 はい。 450 00:36:18,110 --> 00:36:22,114 あっ。 その前に 戴帽式でしたね。 451 00:36:27,119 --> 00:36:29,054 (千夏) もう こんな時間!? いってきます。 452 00:36:29,121 --> 00:36:31,056 (健司) おい。 気を付けて 行けよ! 453 00:36:31,123 --> 00:36:33,058 (千夏) はい! 454 00:36:33,125 --> 00:36:36,061 (健司) あいつ よく 留年に なんなかったな。 455 00:36:36,128 --> 00:36:39,064 (美幸) 瑠美ちゃんの おかげだね。 456 00:36:41,066 --> 00:36:43,068 (瑠美) いってきます。 457 00:36:47,072 --> 00:36:50,008 (智子) いってらっしゃい。 写メ 送ってね。 458 00:36:50,075 --> 00:36:53,011 (瑠美) 撮れたらね。 >> 撮って。 459 00:36:53,078 --> 00:36:56,081 (瑠美) いってきます。 >> はい。 いってらっしゃい。 460 00:37:02,087 --> 00:37:05,090 (智子) 今日も 出掛けるの? (信吾) ああ。 461 00:37:08,093 --> 00:37:21,106 ♪~ 462 00:37:21,106 --> 00:37:24,109 (瑠美) まだ 続けてるんだ? 463 00:37:26,111 --> 00:37:30,048 あの写真。 私に渡したのは→ 464 00:37:30,115 --> 00:37:35,053 誰かに 止めてほしかったからじゃないの。 465 00:37:35,120 --> 00:37:38,991 (遠野) だとしても 無理して 生きて 何が悪いの? 466 00:37:39,057 --> 00:37:41,994 (瑠美) えっ? 467 00:37:42,060 --> 00:37:44,062 (遠野) あなたが 言ったのよね? 468 00:37:58,143 --> 00:38:01,079 {\an8}(千夏) まさか 瑠美と 戴帽式に 出席できるなんて。 469 00:38:01,146 --> 00:38:03,081 いつ 辞めるかと 思ってたから。 470 00:38:03,148 --> 00:38:06,151 (瑠美) 私も。 ずるずる きてる。 471 00:38:09,087 --> 00:38:11,089 あっ。 472 00:38:16,094 --> 00:38:19,031 (千夏) すてきな先生じゃない。 知ってるの? 473 00:38:19,097 --> 00:38:21,033 (瑠美) ああ。 ちょっとね。 474 00:38:21,099 --> 00:38:25,037 (千夏) えっ? いつ 知り合ったのよ? 何にも 言ってくれないんだから。 475 00:38:25,103 --> 00:38:31,043 ♪(ピアノの演奏) 476 00:38:31,109 --> 00:38:41,053 (一同) ♪「愛にうるめる 星の下」→ 477 00:38:41,119 --> 00:38:52,064 ♪「ああ 南欧の フローレンス」→ 478 00:38:52,130 --> 00:39:02,074 ♪「優しき 乙女ごころこそ」→ 479 00:39:02,140 --> 00:39:13,018 ♪「露を帯たる 紅薔薇」→ 480 00:39:13,085 --> 00:39:23,028 ♪「蝶よ 花よと 深窓に」→ 481 00:39:23,095 --> 00:39:34,039 ♪「育ちながらも 洵情の」→ 482 00:39:34,106 --> 00:39:44,049 ♪「看護の業を 学びては」→ 483 00:39:44,116 --> 00:39:56,061 ♪「地には 平和よ 人に 愛」→ 484 00:39:56,128 --> 00:40:04,069 ♪「白衣の聖女と 仰がれて」 485 00:40:04,136 --> 00:40:10,008 (番匠) 皆さん。 修了試験 ご苦労さまでした。→ 486 00:40:10,075 --> 00:40:14,012 合格された 学生の皆さんは これから→ 487 00:40:14,079 --> 00:40:16,014 病棟実習が 始まります。→ 488 00:40:16,081 --> 00:40:20,018 看護師としての 現場での 第一歩です。→ 489 00:40:20,085 --> 00:40:25,023 現実の厳しさに くじけそうに なることもあると 思いますが→ 490 00:40:25,090 --> 00:40:30,028 そんなときは この言葉を 思い出してください。 491 00:40:30,095 --> 00:40:36,034 「天使とは 美しい花を まき散らす者ではなく→ 492 00:40:36,101 --> 00:40:41,039 苦悩する者のために 戦う者のこと」→ 493 00:40:41,106 --> 00:40:47,045 これはですね 白衣の天使と 呼ばれた ナイチンゲールの言葉です。→ 494 00:40:47,112 --> 00:40:53,051 「苦悩する者のために 戦う」 このことは→ 495 00:40:53,118 --> 00:40:59,057 過去よりも むしろ 現代の 医療 看護に 携わる者に→ 496 00:40:59,124 --> 00:41:02,127 切実に 響くと 思います。 497 00:41:02,127 --> 00:41:11,069 ♪~ 498 00:41:11,069 --> 00:41:15,006 {\an8}(拓海) 番匠先生。 さすが いいスピーチでした。 499 00:41:15,073 --> 00:41:18,009 {\an8}(番匠) 今日は 来てくれて ありがとう。 500 00:41:18,076 --> 00:41:20,011 {\an8}(拓海) いえいえ。 現場は 人手不足です。→ 501 00:41:20,078 --> 00:41:24,015 {\an8}一人でも多くの学生に 看護師に なってもらわないと。 502 00:41:24,082 --> 00:41:26,017 {\an8}(番匠) 分かってるよ。→ 503 00:41:26,084 --> 00:41:30,021 {\an8}これからの医療に 必要なのは 人材の確保だ。 504 00:41:30,088 --> 00:41:34,025 {\an8}質のいい 医師。 看護師のね。 505 00:41:34,092 --> 00:41:37,028 {\an8}でしたら 一日も早く 現場に 戻ってきてください。→ 506 00:41:37,095 --> 00:41:43,034 {\an8}先生の腕なら 何人もの患者の命を 救うことが できるはずです。 507 00:41:43,101 --> 00:41:46,037 {\an8}(番匠) そのうちな。 508 00:41:46,104 --> 00:41:51,042 {\an8}(拓海) あのこと まだ 気になさってるんですか? 509 00:41:51,109 --> 00:41:53,111 {\an8}あれは 先生の医療ミスじゃ ありません。 510 00:41:53,111 --> 00:42:31,082 ♪~ 511 00:42:31,082 --> 00:42:34,019 (波多野) あなたたちの班は まずは 消化器系の 患者さんの→ 512 00:42:34,085 --> 00:42:38,023 実習からよ。 すいません。 よろしく お願いします。 513 00:42:38,089 --> 00:42:41,026 (池尻) 早速だけど 受け持ちの 患者を 割り当てるわね。→ 514 00:42:41,092 --> 00:42:44,029 山田さん。 木崎さん。 (千夏・瑠美) はい。 はい。 515 00:42:44,095 --> 00:42:47,032 (池尻) 佐伯さん。 遠野さん。 (遠野・佐伯) はい。 はい。 516 00:42:47,098 --> 00:42:49,034 (池尻) 今すぐ 読んで。 急いで。 517 00:42:49,100 --> 00:42:52,103 (看護師) 池尻さん。 お願いします。 (池尻) はい。 518 00:42:52,103 --> 00:43:06,117 ♪~ 519 00:43:08,119 --> 00:43:12,057 (池尻) 千田さん? 今日から 実習で担当になる→ 520 00:43:12,123 --> 00:43:15,060 木崎 瑠美さんです。 (瑠美) よろしく お願い…。 521 00:43:15,126 --> 00:43:19,130 (千田) うるせえ! 出てけ!