1 00:00:33,317 --> 00:00:43,377 ♬~(テーマ音楽) 2 00:00:43,377 --> 00:00:52,377 ♬~ 3 00:01:42,369 --> 00:01:44,655 (有森笛子)行ってらっしゃい。 (2人)行ってらっしゃい。 4 00:01:44,655 --> 00:01:48,375 (有森源一郎)行ってきます。 (有森 磯)行ってきます。 ふっ! 5 00:01:48,375 --> 00:01:52,379 (有森マサ)<父のお見合いは かねさんが仲人にたち➡ 6 00:01:52,379 --> 00:01:55,382 「山長」で する事になりました> 7 00:01:55,382 --> 00:01:59,682 (小鳥のさえずり) 8 00:02:01,972 --> 00:02:03,972 (有森桜子)お父さん! 9 00:02:06,710 --> 00:02:10,331 行ってらっしゃい。 10 00:02:10,331 --> 00:02:12,331 はい。 11 00:02:26,313 --> 00:02:31,652 (猫の鳴き声) 12 00:02:31,652 --> 00:02:36,640 (有森杏子)勇ちゃん! かわいそうな事するの➡ 13 00:02:36,640 --> 00:02:39,043 やめりんよ。 (猫の鳴き声) 14 00:02:39,043 --> 00:02:44,043 (はとの鳴き声) 15 00:02:47,718 --> 00:02:50,988 ねえ 笛姉ちゃん。 なに? 16 00:02:50,988 --> 00:02:54,975 お母さん きれいだったよね。 17 00:02:54,975 --> 00:03:01,715 きれいで 優しくて ピアノも すごく うまかったよね…。 18 00:03:01,715 --> 00:03:04,985 お母さんより いい人なんて おる訳ないよね。 19 00:03:04,985 --> 00:03:09,656 うるさいな。 今 いいところ なんだで 邪魔せんでくれる。 20 00:03:09,656 --> 00:03:19,717 ♬~ 21 00:03:19,717 --> 00:03:23,370 (野木山与一)あ~ はっは! お待ちしておりました。 22 00:03:23,370 --> 00:03:30,370 どうぞ 母屋の方へ。 女将さん! 有森さんが お見えですわ! 23 00:03:32,379 --> 00:03:35,382 本当に おきれいな人 ですわねえ。 24 00:03:35,382 --> 00:03:38,719 (松井かね)私の またいとこの めいにあたりますの。 25 00:03:38,719 --> 00:03:43,307 代々 美形の家系でして。 ああ そうですか。 26 00:03:43,307 --> 00:03:46,310 それじゃ 奥さまは その美形の家系の はずれの方に➡ 27 00:03:46,310 --> 00:03:49,713 おられるんですわねえ。 あははは! 28 00:03:49,713 --> 00:03:55,035 ぶしつけで 申し訳ないんですが こんなにきれいで いい人が➡ 29 00:03:55,035 --> 00:03:59,039 こんな事 言っちゃ なんですけど 4人の子持ちのうちへ➡ 30 00:03:59,039 --> 00:04:02,976 こられるってのは これは どういう… ねえ。 31 00:04:02,976 --> 00:04:08,982 (安江)あの 私 初婚では ありません。➡ 32 00:04:08,982 --> 00:04:14,705 前の主人と いろいろありまして。 あれ! いろいろって言いますと? 33 00:04:14,705 --> 00:04:18,709 (松井拓司)え と それ それは あの~…。 34 00:04:18,709 --> 00:04:23,981 それはまあ いろいろですわねえ! ふふふふ ん…。 35 00:04:23,981 --> 00:04:30,337 主人が酒乱で 苦労いたしました。 36 00:04:30,337 --> 00:04:33,040 はあ。 そうなんですか。 37 00:04:33,040 --> 00:04:36,710 (かね)安江さんはね 女学校を お出になって ピアノも➡ 38 00:04:36,710 --> 00:04:42,049 お出来になるんですよ。 有森さんも 音楽 お好きだそうで。 39 00:04:42,049 --> 00:04:44,701 はい。 安江さん ちょっと➡ 40 00:04:44,701 --> 00:04:51,041 ご披露させて頂いたら。 …はい。 41 00:04:51,041 --> 00:04:52,976 いつも ごひいき ありがとう ございました! 42 00:04:52,976 --> 00:04:55,976 (店員達)ありがとうございました。 おばあちゃんに よろしく! 43 00:04:57,981 --> 00:05:04,281 (店員達の話し声) 44 00:05:12,379 --> 00:05:40,307 ♬~(「エリーゼのために」) 45 00:05:40,307 --> 00:06:00,307 [ 回想 ] ♬~(マサのピアノ演奏「埴生の宿」) 46 00:06:03,647 --> 00:06:09,987 譜面を めくって頂けますか? あ はい。 47 00:06:09,987 --> 00:06:31,987 ♬~(「エリーゼのために」) 48 00:06:47,374 --> 00:06:52,980 有森さん。 今日は私 本当に楽しく 過ごさせて頂きました。 49 00:06:52,980 --> 00:06:56,717 こちらこそ。 この次は お子さん達にも➡ 50 00:06:56,717 --> 00:06:58,986 会ってみると いいわねえ。 安江さん。 51 00:06:58,986 --> 00:07:01,705 (磯)まあ 次が ありますか どうかはねえ。 52 00:07:01,705 --> 00:07:05,375 宅へ帰りまして 子供達とも相談 してみませんと。 ねえ 兄さん。 53 00:07:05,375 --> 00:07:08,675 ねえ。 ま それは ま…。 54 00:07:15,385 --> 00:07:17,685 それでは。 55 00:07:22,326 --> 00:07:30,384 ♬~ 56 00:07:30,384 --> 00:07:33,370 うわ~ あ~! (源一郎)あ~! 57 00:07:33,370 --> 00:07:35,706 あの 大丈夫ですか? 大丈夫ですか!? 58 00:07:35,706 --> 00:07:38,375 あらま ま どうしましょう。 どうしたんですか!? 59 00:07:38,375 --> 00:07:40,711 あ いえ いいんです。 いいんですよ。 60 00:07:40,711 --> 00:07:42,980 ふふふ… はは。 61 00:07:42,980 --> 00:07:46,680 え? 桜ちゃん! あんた…。 62 00:07:48,719 --> 00:07:54,641 (かね)あれ! まあ! これ トリモチだわ! なんて事を! 63 00:07:54,641 --> 00:07:57,377 桜子! あ…。 (かね)本当に!➡ 64 00:07:57,377 --> 00:08:00,047 お宅のお子さんには あきれます。 どういうしつけを➡ 65 00:08:00,047 --> 00:08:04,034 しとるんですか! いくら 「母親がおらんから」と言ったって。 66 00:08:04,034 --> 00:08:07,387 やっぱり あんたのめいっ子 だわねえ。 あのきかん気の強さ! 67 00:08:07,387 --> 00:08:10,040 よりによって あんたに 言われたあないわね! 68 00:08:10,040 --> 00:08:12,040 磯! 69 00:08:15,646 --> 00:08:19,346 (沖田徳治郎)おう 桜子。 どうしただ? 70 00:08:22,369 --> 00:08:25,372 おじいちゃん。 おじいちゃんは 平気なん? 71 00:08:25,372 --> 00:08:28,072 お父さんのお見合いなんか。 72 00:08:30,043 --> 00:08:33,380 私は嫌だでね 絶対に嫌! 73 00:08:33,380 --> 00:08:39,653 ♬~ 74 00:08:39,653 --> 00:08:44,374 桜子! 開けえ! 桜子! 75 00:08:44,374 --> 00:08:46,643 (戸をたたく音) 76 00:08:46,643 --> 00:09:03,710 ♬~ 77 00:09:03,710 --> 00:09:05,979 キャ~! 78 00:09:05,979 --> 00:09:19,279 ♬~ 79 00:09:40,046 --> 00:10:15,346 ♬~(「埴生の宿」) 80 00:10:24,641 --> 00:10:26,941 (戸をたたく音) 81 00:10:30,063 --> 00:10:33,383 ≪(源一郎)桜子。 82 00:10:33,383 --> 00:10:39,039 お父さんだ。 ちょっと 開けてくれるか。 83 00:10:39,039 --> 00:10:41,039 (しんばり棒の音) 84 00:10:43,376 --> 00:10:47,714 オルガン 見つけたよ。 そうか。 85 00:10:47,714 --> 00:10:50,014 お母さんのだらあ。 86 00:10:55,372 --> 00:10:58,372 お母さん ピアノ うまかったよね。 87 00:11:02,045 --> 00:11:05,398 私 ちゃんと覚えとる。 今日の あの人よりも➡ 88 00:11:05,398 --> 00:11:08,652 ずっと ずっと うまかったよね。 89 00:11:08,652 --> 00:11:13,352 そうだな。 お父さんも お母さんのピアノは 大好きだった。 90 00:11:25,001 --> 00:11:29,706 いや~ 懐かしいなあ…。 91 00:11:29,706 --> 00:11:33,710 一度 お母さんが お父さんの ためだけに 曲を➡ 92 00:11:33,710 --> 00:11:38,048 弾いてくれた事が あったんだ。 ほんと? いつ? 93 00:11:38,048 --> 00:11:43,036 まだ桜子も 笛子も 生まれる前だよ。 94 00:11:43,036 --> 00:11:46,706 お父さん おじいちゃんに お母さんとの結婚を➡ 95 00:11:46,706 --> 00:11:51,311 猛反対されててね なかなか 一緒に なれなかったんだ。➡ 96 00:11:51,311 --> 00:11:53,313 まだ学生だったし➡ 97 00:11:53,313 --> 00:11:59,319 東京に下宿しとったしね。 そしたら…➡ 98 00:11:59,319 --> 00:12:03,974 お母さん どうしたと思う? お父さんが 次の日には➡ 99 00:12:03,974 --> 00:12:07,711 東京に帰らなきゃいけないって いう日になって 突然➡ 100 00:12:07,711 --> 00:12:14,034 真っ白な洋服を着て お父さんの 家まで来てくれたんだ。 101 00:12:14,034 --> 00:12:18,371 あれは 花嫁衣装のつもり だったんだなあ…。➡ 102 00:12:18,371 --> 00:12:22,042 「私らだけで 結婚式を 挙げましょう」って言って➡ 103 00:12:22,042 --> 00:12:29,649 そして 誰もいない小学校に入って オルガンで 「結婚行進曲」を➡ 104 00:12:29,649 --> 00:12:33,653 弾いてくれたんだよ。 105 00:12:33,653 --> 00:12:38,642 ほいで それから どうしたの? それから? 106 00:12:38,642 --> 00:12:45,342 二人で 東京行きの切符を買って 汽車に乗った。 107 00:12:48,051 --> 00:12:54,374 お母さんがいてくれて お父さんは幸せだった。 108 00:12:54,374 --> 00:12:58,645 いなくなって… 寂しくなった。 109 00:12:58,645 --> 00:13:03,049 ♬~ 110 00:13:03,049 --> 00:13:10,640 だからね お父さんも 今度の お見合いは 期待しとったんだよ。 111 00:13:10,640 --> 00:13:17,647 うん。 お母さんそっくりな顔で お母さんそっくりな声で➡ 112 00:13:17,647 --> 00:13:20,650 お母さんそっくりな性格の人が この世のどこかに➡ 113 00:13:20,650 --> 00:13:25,372 おるかもしれん。 そしたら そういう人が来てくれたら➡ 114 00:13:25,372 --> 00:13:29,326 寂しくないだろう? そんな人 おる? 115 00:13:29,326 --> 00:13:33,663 ♬~ 116 00:13:33,663 --> 00:13:35,982 おらんさ。 117 00:13:35,982 --> 00:13:44,975 ♬~ 118 00:13:44,975 --> 00:13:50,675 だから お父さんは これからも ず~っと独りだ。 119 00:13:52,716 --> 00:14:00,040 でも お母さんにそっくりな 人なら ここにおるしな! 120 00:14:00,040 --> 00:14:05,340 え? ん? 頑固なところ。 121 00:14:07,313 --> 00:14:12,313 おてんばなところ。 思った事は 必ず やり遂げるところ。 122 00:14:14,387 --> 00:14:19,376 お前は お母さんに… よ~く似てるよ。 123 00:14:19,376 --> 00:14:25,648 ♬~ 124 00:14:25,648 --> 00:14:35,992 (桜子 源一郎) ♬「埴生の宿も わが宿」 125 00:14:35,992 --> 00:14:46,369 ♬「玉のよそい うらやまじ」 126 00:14:46,369 --> 00:14:57,313 ♬「のどかなりや 春のそら」 127 00:14:57,313 --> 00:15:02,669 ♬「花はあるじ」 128 00:15:02,669 --> 00:15:05,705 <桜子は幸せでした。➡ 129 00:15:05,705 --> 00:15:11,327 父と二人 母の思い出の曲を 口ずさみながら> 130 00:15:11,327 --> 00:15:24,327 ♬~ 131 00:15:33,383 --> 00:15:37,287 (アキ)あ いらっしゃいませ! どうぞ どうぞ こちらに! 132 00:15:37,287 --> 00:15:40,273 (黒川)アキ。 133 00:15:40,273 --> 00:15:42,976 (夏)<初めて見る 娘の ハツラツとした姿に➡ 134 00:15:42,976 --> 00:15:47,676 アキのパパは 驚きを隠せませんでした> 135 00:15:52,819 --> 00:15:57,819 ♬~(テーマ音楽)